JP2005123962A - 携帯無線機用アンテナ - Google Patents

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Abstract

【要 約】
【課題】 接着剤を使用することなく固着することができると共に、トッププラグおよびジョイントがキャップに対して回転しないようにする。
【解決手段】 キャップ11の上端内面には嵌合凹部11eが形成され、ここにジョイント13の先端に形成されている嵌合凸部13bが嵌合して、キャップ11はジョイント13に対して回転しないようになる。ジョイント13に形成されているリブ13dがトッププラグ12の貫通孔12cの上部に嵌挿されて、トッププラグ12はジョイント13に対して回転しないようになる。リング部15の係合部15dに形成されている鋸歯状の係合先端片が、キャップ11の内周面の下部に形成されている鋸歯状突起部11dに係合することにより、リング部15は締着方向にのみ回転しキャップ11が緩む方向には回転しないようになる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、携帯電話機等の携帯無線機に備えられる携帯無線機用アンテナに関するものである。
携帯電話機が普及しているが、この携帯電話機においては通話や情報を送受信するためにアンテナが備えられている。このアンテナは、待ち受け時には携帯に便利なように、携帯電話機の筐体に収納できるリトラクティブなアンテナとされているのが一般的である。
しかしながら、ホイップエレメントを筺体内に収納した時には携帯電話機は送信および受信がほぼ不可能になることから、ホイップエレメントを筐体に収納したときにおいても、筐体外に位置する小型のコイルエレメントをホイップエレメントの先端に設けるようにしている。これにより、ホイップエレメントを筐体に収納した時には、このコイルエレメントを使用して送受信することができるようになる。
次に、このような携帯無線機用アンテナにおける従来の携帯無線機用アンテナの構成例を図22に示す。
この図に示す携帯無線機用アンテナ300において、ホイップアンテナ部313は直線状のエレメントから構成されており、金属製のアンテナホルダー314に摺動自在に嵌挿されて、アンテナホルダー314が携帯無線機の筐体に固着された際に、筐体に対してホイップアンテナ部313が伸張自在となされている。ホイップアンテナ部313の先端には、トッププラグ311内を貫通してトップ部310内に延伸している絶縁性のジョイント312が一体成形されており、他端には金属製のストッパー部315が固着されている。ストッパー部315は、ホイップアンテナ部313が伸張された際にアンテナホルダー314内に下方から嵌挿されて、ホイップアンテナ部313をストッパー部315を介して電気的にアンテナホルダー314に接続するためのものである。なお、ストッパー部315の下端にはアンテナホルダー314の下面に当接する係止部315aが形成されている。
また、ジョイント312はホイップアンテナ部313の先端に一体成形されていると共に、一体成形される際にトッププラグ311にインサート成形されるようになされている。このジョイント312の上部は図示されていないがトップ部310内に延伸されてトップ部310とホイップアンテナ部313が略一軸上に位置するように、トップ部310とホイップアンテナ部313とを固着している。さらに、金属製とされたトッププラグ311の上部は、図示されていないがトップ部310内に位置して、トップ部310内に収納されているコイルエレメントの終端部が電気的に接続されている。これにより、ホイップアンテナ部313を収納した際に、トッププラグ311がアンテナホルダー314内に上から嵌挿されて、コイルエレメントがトッププラグ311を介してアンテナホルダー314に電気的に接続されるようになる。
図22に示す従来の携帯無線機用アンテナ300においては、トップ部310は絶縁性のキャップで覆われているが、このキャップはコイルエレメントに一体にモールドされたり接着剤を使用してトッププラグ311に固着されることによりトップ部310が形成されている。この場合、キャップを一体にモールドしてトップ部310を形成すると、トップ部310内に配置されたコイルエレメントが誘電体であるキャップに埋め込まれるようになるため、コイルエレメントからなるアンテナの電気的特性が良好にならないようになる。さらに、モールドしたキャップの表面に成形型内に残留していた異物が表れ、外観不良が発生し易くなってしまう。
これを解決するために、キャップをトッププラグに接着あるいはモールドすることに替えて螺合させて固着することが考えられる。しかし、螺合による固着では長期間の使用によりキャップがトッププラグに対して緩むようになり、その結果キャップが脱落してしまうおそれが生じる。そこで、キャップをトッププラグに螺合する際に、締着方向には回転するが緩める方向には回転しないようにする回り止め手段を設けるようにしていた(特許文献2参照)。
また、携帯無線機用アンテナにおいてはホイップアンテナ部に対してキャップが回転することが嫌われている。これを従来の携帯無線機用アンテナ300についてみると、ホイップアンテナ部313が一体成形されているジョイント312はトッププラグ311内を貫通しており、特に回り止め手段が設けられていないことからホイップアンテナ部313が固着されているジョイント312はトッププラグ311に対して回転してしまうようになる。従って、キャップはホイップアンテナ部313に対して回転してしまうようになる。特許文献2で開示されている携帯無線機用アンテナも同様にキャップはジョイントに対する回り止め手段を備えていないことからホイップアンテナ部に対して回転してしまうようになる。
これを解決するために、ジョイントの先端に多角形の嵌合部を設けてこの嵌合部をキャップの上端内面に形成されている多角形の嵌合孔に嵌合することによりホイップアンテナ部に対してキャップが回転することを防止することが提案されている(特許文献1参照)。そこで、この回転防止手段を特許文献2に示す携帯無線機用アンテナに適用することが考えられる。しかし、特許文献2に開示されている携帯無線機用アンテナに回転防止手段を適用しても組立時にトッププラグはキャップに対して回転してしまうようになる。さらに、トッププラグをキャップに対して回転させることにより組み立てることから、組立時にトッププラグに嵌着されているコイルエレメントがジョイントに対して回転するようになり電気的特性および電気的接触に悪影響を及ぼすおそれがあるという問題点があった。
特開2003−101316 特開2003−163519
そこで、本発明は接着剤を使用することなく固着することができると共に、トッププラグおよびジョイントがキャップに対して回転することのない携帯無線機用アンテナを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の携帯無線機用アンテナは、トッププラグの貫通孔に回転しないよう嵌挿されているジョイントの上端に形成されている嵌合凸部が、キャップ内部に形成されているに嵌合凹部に嵌合されるようジョイントをキャップに挿入した状態において、キャップの内周面に形成されている鋸歯状突起部に係合される係合部が形成されているリング部をトッププラグに下方から挿入してキャップに螺着したことを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、コイルエレメントが装着されているトッププラグに嵌挿された状態のジョイントをキャップに挿入した際に、嵌合凹部に嵌合凸部が嵌合することによりキャップに対するジョイントの回転を阻止することができ、この状態においてトッププラグに下方から挿入したリング部をキャップに螺着した際に鋸歯状突起部に係合部が係合されることによりキャップの緩み方向の回転を阻止することができるようになる。また、リング部はトッププラグと異なり導電性を必要としておらず適度な硬度を有する合成樹脂を成形することにより作成することができる。すなわち、複雑な形状のトッププラグを作成するには金属加工に多くの加工工程を要することになるが、本発明にかかるリング部は容易に作成することができるようになるのである。
接着剤を使用することなく固着することができると共に、トッププラグおよびジョイントがキャップに対して回転することのない携帯無線機用アンテナとするという目的を、トッププラグの貫通孔に回転しないよう嵌挿されているジョイントの上端に形成されている嵌合凸部が、キャップ内部に形成されているに嵌合凹部に嵌合されるようジョイントをキャップに挿入した状態において、キャップの内周面に形成されている鋸歯状突起部に係合される係合部が形成されているリング部をトッププラグに下方から挿入してキャップに螺着することで実現した。
本発明の携帯無線機用アンテナの実施例にかかる全体構成を図1に示す。
図1に示すように、本発明の実施例における携帯無線機用アンテナ1は、ホイップアンテナ部2とアンテナトップ部3とを備え、ホイップアンテナ部2とアンテナトップ部3とは、絶縁性のジョイント13により機械的に接続されている。ホイップアンテナ部2を構成している線状のホイップエレメントの先端は、ジョイント13の一端に略一軸上に位置するように一体成形されて機械的に接続されており、このホイップエレメントの下端は導電性のストッパー部16にカシメ加工されて固着されている。さらに、ホイップアンテナ部2は導電性のホルダー部4に摺動自在に保持されている。
このように構成された携帯無線機用アンテナ1において、例えば金属製とされたホルダー部4は携帯電話機等の筐体に取り付けられ、ホイップアンテナ部2がホルダー部4に対して伸長された時は、ホルダー部4に下方からストッパー部16が挿入保持され、係止部16aがホルダー部4の下面に当接するようになる。これにより、ホイップアンテナ部2がホルダー部4に電気的に接続されるようになり、ホイップアンテナ部2のみが動作状態となる。また、ホイップアンテナ部2を筐体内に収納した時は、アンテナトップ部3の下面がホルダー部4の上面に当接するまでジョイント13がホルダー部4に上方から挿入され、ジョイント13が嵌挿された金属製とされている導電性のトッププラグ12がホルダー部4に電気的に接続される。これにより、トッププラグ12に接続されていると共に、アンテナトップ部3内に収納されている後述するコイルエレメントのみが動作状態となる。
したがって、本発明の携帯無線機用アンテナ1を携帯電話機に適用した際に、携帯無線機用アンテナ1を伸張した場合はホイップアンテナ部2を使用して効率よく送受信することができると共に、携帯無線機用アンテナ1を収納してコンパクトにした場合はアンテナトップ部3内に収納されているコイルエレメントを使用して送受信することができるようになる。
なお、ジョイント13によりホイップアンテナ部2とアンテナトップ部3とが絶縁されているが、これは、ホイップアンテナ部2とコイルエレメントとを各々独立してアンテナとして使用するためである。すなわち、コイルエレメントの給電手段であるトッププラグ12と、ホイップアンテナ部2との間に静電容量が発生すると、コイルエレメントとホイップアンテナ部2とが電気的に結合して、それぞれのアンテナの動作に悪影響を及ぼすようになる。これを防止するために、アンテナトップ部3とホイップアンテナ部2との間を十分離隔して静電容量が発生しないように、絶縁性のジョイント13を介在させているのである。
次に、図1に示す本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナ1の分解組立図を図2に示す。なお、本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナ1は、アンテナトップ部3の構成に特徴を有している。
図2に示すように、ホイップアンテナ部2を構成しているホイップエレメント14の先端に、樹脂製のジョイント13を成形する際にその下部が一体成形されて固着されている。この場合、例えば超弾性金属製とされたホイップエレメント14の先端部には、ジョイント13から抜け出ることを防止する図示する拡大された異形部14aが形成されている。なお、ホイップエレメント14は合成樹脂製の弾性を有する絶縁チューブ18が挿通されて被覆されている。
そして、ホイップアンテナ部2の他端には、図1に示すように、絶縁チューブ18より径の大きくされた、例えば金属製とされた導電性のストッパー部16がホイップエレメント14に電気的に接続されるようカシメ加工されて固着されている。さらに、このホイップアンテナ部2を伸縮可能に保持するホルダー部4が、ストッパー部16を固着する前にホイップアンテナ部2に挿通されている。
なお、ホルダー部4に形成された貫通孔内には後述する図3に示すリング状に加工されたバネ片19が収納されており、このバネ片19によりホルダー部4は確実にトッププラグ12あるいはストッパー部16を保持できるようにされている。
コイルエレメント17がジョイント13の上部に挿入された状態で収納されるキャップ11の詳細構成が図10および図11に示されている。ただし、図10はキャップ11の構成を示す平面図の半断面図であり、図11はキャップ11の構成を示す下面図である。キャップ11は、ABS樹脂やエラストマー樹脂等を樹脂成形することにより上部が閉じた袋状の形状に作成されており、キャップ本体11aの内部はコイルエレメント17が収納される収納室11bとされ、その上部先端にはジョイント13の先端に形成されている嵌合凸部13bが嵌合される断面形状が、例えば星形形状の嵌合凹部11eが形成されている。この嵌合凹部11eの断面形状の例を図12に8種類示す。図12に示すように嵌合凹部11eの断面形状は、四角形、五角形、六角形等の多角形や、星形形状、短辺に丸みを帯びた長方形、十字形、線対称に2つに分離されている三日月形状、4つに分離され対象に配置されている扇型形状等とされる。さらに、キャップ11の下部内周面にはリング部15に形成されているネジ部15aに螺着される雌ネジ部11cが形成されている。この雌ネジ部11cの下に、図11に示すように多数の鋸歯状の突起が内周面の全周にリング状に形成されている鋸歯状突起部11dが形成され、この鋸歯状突起部11dにリング部15に形成されている係合部15dが係合するようにされている。
コイルエレメント17が保持されるトッププラグ12が嵌挿されるナイロン樹脂やポリブチレン・テレフタレート(PBT)樹脂等の樹脂製とされたジョイント13の詳細構成が図13に示されている。この図に示すようにジョイント13は、細長い棒状のジョイント本体部13eを備え、ジョイント本体部13eの下部にホイップエレメント14の上部が一体成形されている。ジョイント本体部13eの上部にはジョイント上部13aが形成されており、ジョイント上部13aとジョイント本体部13eとの間に図14に示すa−a線断面図のように円形の両側がカットされた非円形の断面形状とされているリブ13dが形成されている。このリブ13dは、トッププラグ12の上端に嵌挿されて、ジョイント13とトッププラグ12との回り止めの作用を奏している。ジョイント上部13aの先端には、後述するキャップ11の上端内面に形成されている嵌合凹部11eに嵌合可能な嵌合凸部13bが形成されており、その下に径が大きくされた鍔部13cが形成されている。嵌合凸部13bの断面形状の例を図15に8種類示している。図15に示すよ嵌合凸部13bの断面形状は前述した嵌合凹部11eに合致する形状とされ、四角形、五角形、六角形等の多角形や、星形形状、短辺に丸みを帯びた長方形、十字形、線対称に2つに分離している三日月形状、4つに分離され対象に配置されている扇型形状等とされる。
トッププラグ12の下方から挿入されてキャップ11に螺着されるPBT樹脂等の樹脂製とされたリング部15の詳細構成が図16ないし図21に示されている。ただし、図16はリング部15の構成を示す正面図であり、図17はリング部15の構成を示す下面図であり、図18はリング部15の構成を示す側面図であり、図19はリング部15の構成を示すb−b線断面図であり、図20はリング部15の構成を示す上面図であり、図21はリング部15の構成を示すc−c線で切断した断面図で示す正面図である。
これらの図に示すように、リング部15は略円筒状とされ内部を貫通する貫通孔15gが形成されている。この貫通孔15gにはトッププラグ12が嵌挿される。リング部15の外周面の半分以上にわたりキャップ11における雌ネジ部11cに螺着するネジ部15aが形成されている。この雌ネジ部11cの下にはリング状の溝部15eが形成され、リング部15の下端には径が大きくされた鍔部15cと、係合先端片15fを備え弾性を有する一対の係合部15dが鍔部15cから周方向へ延伸するよう形成されている。リング部15の下面から溝部15eへ連通する切溝15bが一対対向するよう形成されていると共に、溝部15eの一部が貫通孔15gまで達している。これにより、鍔部15cから延伸するよう形成されている係合部15dがフリーとなり弾性を有するようになる。この係合部15dの先端から外方へ向かって鋸歯状の係合先端片15fが形成されている。係合先端片15fは図20に示すようにリング部15の径より外方へ突出するようになり、キャップ11にリング部15を螺着する際にその下部内周面に形成されている鋸歯状突起部11dに係合先端片15fが弾性的に係合するようになる。この場合、鋸歯状突起部11dに鋸歯状の係合先端片15fが係合することから、リング部15をキャップ11に締着する方向には回転できるものの、リング部15をキャップ11から緩める方向には回転することができないようになる。これにより、リング部15をキャップ11に締着した後においては長期間にわたりキャップ11が緩むことを防止することができるようになる。
アルミニウムやステンレス等の金属製とされるトッププラグ12は、軸方向に沿って全体に貫通孔12cが形成された円筒状の本体部12aを有しており、本体部12aの上部にコイルエレメント17の下部が圧入された際にコイルエレメント17の下面が当接する鍔部12bが形成されている。また、トッププラグ12の貫通孔12cの上端はジョイント13における非円形の断面形状のリブ13dが嵌挿可能な断面形状とされて、トッププラグ12に対してジョイント13が回転できないようにされている。
コイルエレメント17は、トッププラグ12の上部に圧入可能な径と、設定された周波数帯域で動作可能となる所定の巻き数となるようにリン青銅やステンレスの線材を巻回することにより形成されている。
次に、本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナ1の組立方法について図3ないし図9を参照しながら説明する。ただし、図3ないし図9は組立方法の各工程を示す図とされている。
本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナ1を組み立てる際には、まず、図3に示すようにホルダー部4の下からリング状に折曲されたリン青銅等からなるバネ片19を貫通孔4c内に挿着することによりホルダー部4を組み立てる。ホルダー部4は、上部に鍔部4aが形成され外周面にネジ部4bが形成され、その内部には貫通孔4cが形成されている。貫通孔4c内にはバネ片19が抜け出ないように係合されるリング状の突部が形成されている。ついで、図4に示すようにトッププラグ12の上端にコイルエレメント17を圧入して取り付ける。これにより、トッププラグ12とコイルエレメント17とが機械的かつ電気的に接続されるようになる。
次に、図5に示すようにコイルエレメント17を取り付けたトッププラグ12をジョイント13に嵌挿する。この場合、ジョイント13の下部にはホイップエレメント14の上部が一体成形されていることから、コイルエレメント17を取り付けたトッププラグ12をホイップエレメント14の下から挿入していき、ジョイント13をトッププラグ12内に嵌挿していく。これにより、図6に示すようにジョイント13におけるリブ13dの下部がトッププラグ12の貫通孔12c内に嵌挿されて、トッププラグ12はジョイント13に対して回転できないようになる。また、コイルエレメント17内にジョイント上部13aが挿通されてコイルエレメント17がジョイント上部13aにより保持され、コイルエレメント17の電気的特性が安定化するようになる。
そして、キャップ11をジョイント13に上から被せていくと図7に示すように、キャップ11の収納室11b内にジョイント上部13aに保持されているコイルエレメント17およびトッププラグ12の上部が収納される。同時に、ジョイント13の上端に形成されている嵌合凸部13bがキャップ11の上端内面に形成されている嵌合凹部11eに嵌合されてキャップ11はジョイント13に対して回転できないようになる。この状態において、ホイップエレメント14の下からジョイント13そしてトッププラグ12に向けて図8に示すように挿通したリング部15をキャップ11に螺着していく。リング部15におけるネジ部15aをキャップ11における雌ネジ部11cに螺着していくにつれて係合部15dの係合先端片15fが鋸歯状突起部11dに係合するようになるが、リング部15を締着方向に回転する際には弾性を有する係合部15dに形成されている係合先端片15fの斜辺が鋸歯状突起部11dの斜辺を乗り越えて回転していくようになる。なお、リング部15を緩める方向に回転する際には、係合先端片15fの垂直辺が鋸歯状突起部11dの垂直辺に強く係合して乗り越えることができないことから回転することができないようになる。このようにして、リング部15をキャップ11に螺着した際の状態が図9に示されている。図9に示す状態において、ホイップエレメント14に下から絶縁チューブ18を挿通し、ついで、図3のようにして組み立てたホルダー部4を挿通し、ホイップエレメント14の下端にストッパー部16をカシメ加工して固着することにより携帯無線機用アンテナ1を組み立てることができる。
上記したようにアンテナトップ部3は図2の分解組立図に示す部品により組み立てることができる。この場合、キャップ11とリング部15との結合は螺合構造とされているので、ねじ込みにより簡単に取り付けることができる。従って、本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナ1を接着剤を使用することなく組み立てることができるようになる。これにより、接着剤を使用する際に必要となる管理や作業工程を省くことができ、作業工程を簡略化することができる。これらの部品は、一体成形により作成されているものもあるが、トッププラグ12内のように狭い空間にインサート成形する必要がないことから、その成形は容易であり、成形不良はほとんど発生しないようになる。また、成形された部品に成形不良が発生したとしても、その部品のみを廃棄すればよいことから、コストの上昇を抑制することができる。
また、嵌合凸部13bと嵌合凹部11eとの作用によりキャップ11はジョイント13に対して回転できないようになり、リブ13dの作用によりトッププラグ12はジョイント13に対して回転できないようになることから、キャップ11はホイップエレメント14,トッププラグ12およびジョイント13に対して回転できないようになる。さらに、係合部15dにおける係合先端片15fと鋸歯状突起部11dとの作用により、リング部15はキャップ11に対して締着方向にしか回転することができず、一旦組み立てると長期間にわたってもキャップ11が緩むことを防止することができるようになる。さらにまた、コイルエレメント17は収納室11bに収納されており、コイルエレメント17が誘電体であるキャップに埋め込まれることを防止することができる。したがって、コイルエレメント17からなるアンテナの電気的特性を良好にすることができる。
ところで、本発明の携帯無線機用アンテナ1が携帯電話機用アンテナとされる際には、ホイップエレメント14及びコイルエレメント17の電気長を、共に使用する周波数帯における例えば中心波長の約1/4波長とすることができる。このようにすると、両アンテナのインピーダンスをほぼ同様のインピーダンスとすることができると共に、そのインピーダンスを扱い易い低いインピーダンスとすることができる。このため、送受信回路の出力インピーダンスを、両アンテナのインピーダンスと略同じインピーダンスとすることが可能となり、給電部に設けられる整合回路を省略することも可能となる。
また、ホイップエレメント14及びコイルエレメント17の電気長を、共に使用する周波数帯の波長の約1/2波長とすることもできる。このようにすると、両アンテナのインピーダンスが高くなることからユーザの影響を受けにくい携帯電話用アンテナとすることができる。この場合にも、両アンテナのインピーダンスはほぼ同様のインピーダンスとなるが、その値が高いため給電部に設けられる整合回路により送受信回路と整合させることが必要となる。
さらに、給電部における整合回路を簡単化すると共に、ユーザの影響を受けにくくなるように、ホイップエレメント14及びコイルエレメント17の電気長を、共に使用する周波数帯の波長の約3/8波長あるいは約5/8波長としてもよい。
ただし、本発明にかかるホイップエレメント14及びコイルエレメント17のように線状のアンテナとヘリカルコイル状のアンテナとの電気長を略等しく規定することは、形状が異なるアンテナ間における電気長の相違の測定方法が確立されていないことからきわめて困難である。そこで、ここでいう電気長が略等しいとは、いずれのアンテナであっても使用周波数帯域において共通の給電部に略整合がとれて、共通の給電部により給電しても不都合が生じないことを意味するものとする。整合がとれていることは、使用周波数帯域内における測定したホイップエレメント14及びコイルエレメント17のVSWRが規定する値の範囲内とされている際に、整合がとれているものとすればよい。
以上の説明では携帯無線機用アンテナとして説明したが、携帯電話機をはじめとする移動通信用の無線機の全般に本発明にかかる携帯無線機用アンテナを適用することができるものである。
本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナの全体構成を示す図である。 本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナの構成を示す分解組立図である。 本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナの組立方法における第1の工程を示す図である。 本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナの組立方法における第2の工程を示す図である。 本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナの組立方法における第3の工程を示す図である。 本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナの組立方法における第4の工程を示す図である。 本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナの組立方法における第5の工程を示す図である。 本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナの組立方法における第6の工程を示す図である。 本発明の実施例にかかる携帯無線機用アンテナの組立方法における第7の工程を示す図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのキャップの構成を示す平面図を断面図で示す図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのキャップの構成を示す下面図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのキャップにおける嵌合凹部の断面形状の例を示す図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのジョイントの構成を示す図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのジョイントにおけるリブの断面形状を示す図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのジョイントにおける嵌合凸部の断面形状の例を示す図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのリング部の構成を示す正面図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのリング部の構成を示す下面図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのリング部の構成を示す側面図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのリング部の構成を示すb−b線で切断した断面図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのリング部の構成を示す上面図である。 本発明にかかる携帯無線機用アンテナのリング部の構成を示すc−c線で切断した断面図である。 従来の携帯無線機用アンテナの構成例を示す図である。
符号の説明
1 携帯無線機用アンテナ、2 ホイップアンテナ部、3 アンテナトップ部、4 ホルダー部、4a 鍔部、4b ネジ部、4c 貫通孔、11 キャップ、11a キャップ本体、11b 収納室、11c 雌ネジ部、11d 鋸歯状突起部、11e 嵌合凹部、12 トッププラグ、12a 本体部、12b 鍔部、12c 貫通孔、13 ジョイント、13a ジョイント上部、13b 嵌合凸部、13c 鍔部、13d リブ、13e ジョイント本体部、14 ホイップエレメント、14a 異形部、15 リング部、15a ネジ部、15b 切溝、15c 鍔部、15d 係合部、15e 溝部、15f 係合先端片、15g 貫通孔、16 ストッパー部、16a 係止部、17 コイルエレメント、18 絶縁チューブ、19 バネ片、300 携帯無線機用アンテナ、310 トップ部、311 トッププラグ、312 ジョイント、313 ホイップアンテナ部、314 アンテナホルダー、315 ストッパー部、315a 係止部

Claims (2)

  1. 上端内側に嵌合凹部が形成されている収納室を内部に有すると共に下端が開口している絶縁性のキャップと、
    貫通孔が形成されて略円筒状とされている導電性のトッププラグと、
    前記キャップの収納室に収納されると共に前記トッププラグに電気的に接続されるコイルエレメントと、
    前記キャップにおける前記嵌合凹部に嵌合される嵌合凸部が上端に形成されており、前記トッププラグの貫通孔に回転しないよう嵌挿されると共に該貫通孔の下端から下方に延伸して細長く形成され、その下部にホイップエレメントの上端が固着されている絶縁性のジョイントと、
    前記キャップにおける前記収納室の下部内周面に形成されている雌ネジ部に螺着されるネジ部と、前記収納室の下部内周面に形成されている鋸歯状突起部に係合される係合部とが外周面に形成されているリング部とを備え、
    前記コイルエレメントが装着されている前記トッププラグに嵌挿された状態の前記ジョイントに前記キャップを被せた際に、前記嵌合凹部に前記嵌合凸部が嵌合して前記キャップに対する前記ジョイントの回転が阻止され、この状態において前記トッププラグに下方から挿入した前記リング部を前記キャップの前記雌ネジ部に螺着した際に、前記鋸歯状突起部に前記係合部が係合されて前記キャップの緩み方向の回転が阻止されることを特徴とする携帯無線機用アンテナ。
  2. 前記リング部における前記係合部は、複数の弾性を有する部位の先端に前記鋸歯状突起部に係合する係合先端片が外方へ突出するよう形成されて構成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯無線機用アンテナ。
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JP2010260049A (ja) * 2009-05-06 2010-11-18 Hosokawa Alpine Ag プロセス工学的な装置

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