JP2003109712A - 同軸コネクタ - Google Patents

同軸コネクタ

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JP2003109712A JP2001305574A JP2001305574A JP2003109712A JP 2003109712 A JP2003109712 A JP 2003109712A JP 2001305574 A JP2001305574 A JP 2001305574A JP 2001305574 A JP2001305574 A JP 2001305574A JP 2003109712 A JP2003109712 A JP 2003109712A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組み立てが簡単でしかもインピーダンス特性が
安定した同軸コネクタを提供する。 【解決手段】 レセプタクルの中心導体に接触する導電
体からなるソケットに、剥き出しとされた同軸ケーブル
10の芯線を半田付けする。この芯線とソケットを、2
つの分割体18a、18bをヒンジ結合18cした誘電
部材18で挟んで囲む。レセプタクルの外部導体に略筒
状の縁部20aが嵌合接触する導電体からなるキャップ
状のハウジング20に、芯線とソケットを挟んだ状態の
誘電部材18を挿入嵌合する。しかも、ハウジング20
から同軸ケーブル10が延びる方向に設けた圧着部20
cで同軸ケーブル10の外部導体10aをカシメて把持
固定して同軸コネクタを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組み立てが容易で
あるとともにインピーダンス特性が安定した同軸コネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯通信機器の構成部品として、レセプ
タクルに接続分離自在な小型の同軸コネクタが汎用され
ている。かかる小型の同軸コネクタの一例が、特許第3
120692号で提案されている。この技術は、同軸コ
ネクタの外部導体を一枚の金属板から打ち抜きおよび折
り曲げ加工し、組み立ての際にさらに折り曲げて最終的
な形状を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術にあっ
ては、組み立ての際におり曲げ加工を必要とし、その作
業が煩雑である。しかも、折り曲げ加工された形状の寸
法精度が必ずしも安定しておらず、接合されるべき部分
に隙間が生ずる虞があり、同軸コネクタのインピーダン
ス特性が安定しないという不具合がある。
【0004】本発明は、上述の従来技術の事情に鑑みて
なされたもので、組み立てが簡単でしかもインピーダン
ス特性が安定した同軸コネクタを提供することも目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の同軸コネクタは、レセプタクルの中心導体
に接触する導電体からなるソケットに剥き出しとされた
同軸ケーブルの芯線を固定するとともに電気的接続し、
前記芯線およびソケットを2つの分割体をヒンジ結合し
た誘電部材で挟んで囲み、前記レセプタクルの外部導体
に略筒状の縁部が嵌合接触する導電体からなるキャップ
状のハウジングに前記挟んだ状態の誘電部材を挿入嵌合
し、しかも前記ハウジングから前記同軸ケーブルが延び
る方向に設けた圧着部で前記同軸ケーブルの外部導体を
カシメて把持固定するように構成されている。
【0006】そして、前記挟んだ状態の誘電部材の外周
に係止突部を設け、前記ハウジングに前記誘電部材を挿
入嵌合した状態で前記係止突部に臨んで係合する係止孔
を穿設して構成しても良い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、図1
ないし図7を参照して説明する。図1は、芯線が剥き出
しとされた同軸ケーブルに金属チューブを挿入する図で
ある。図2は、剥き出しとされた芯線をソケットに半田
付けして誘電部材に挿入する図である。図3は、芯線と
ソケットを誘電部材で挟みハウジングに挿入嵌合する図
である。図4は、誘電部材をハウジングに挿入嵌合して
圧着部をカシメて同軸コネクタを組み立てた図である。
図5は、組み立てられた本発明の同軸コネクタの縦断面
図である。図6は、本発明の同軸コネクタをレセプタク
ルに接続しようとする図である。図7は、本発明の同軸
コネクタがレセプタクルに接続された図である。
【0008】まず、図1のごとく同軸ケーブル10の外
部導体10aおよび芯線10bを剥き出し状態とし、芯
線10bを覆う誘電体10cと外部導体10aの間に金
属チューブ12を挿入する。
【0009】そして、図2のごとく、レセプタクルの中
心導体30の中心導体32(図6参照)に接触して電気
的接続される導電体からなるソケット14に、芯線10
bが半田付け16されて固定されるとともに電気的接続
される。また、半田付け16された芯線10bとソケッ
ト14が、2つの分割体18a,18bがヒンジ結合1
8cされた誘電部材18の一方の凹部18dに挿入され
て組み込まれる。この誘電部材18の凹部18d,18
dは、ソケット14と芯線10bが半田付け16された
形状が2分割された凹状とされ、誘電部材18の2つの
分割体18a,18bで挟み込むことで、ソケット14
をレセプタクル30に挿入する部分を除いて、ソケット
14と芯線10bの全周囲が囲まれる。この誘電部材1
8の2つの分割体18a,18bで挟み込んだ状態が、
図3に示される。ここで、挟み込んだ状態の誘電部材1
8は偏平な略円柱状であり、その外周面に係止突部18
eが穿設される。
【0010】さらに、図3のごとく、導電材からなるキ
ャップ状のハウジング20に、誘電部材18が挿入嵌合
される。ハウジング20の略筒状の縁部20aに、スリ
ットが設けられて径方向に弾性変形可能であり、レセプ
タクル30の円筒状の外部導体34に嵌合接続が可能で
ある。また、ハウジング20には、誘電部材18が挿入
嵌合された状態で係止突部18eに臨んで係止孔20b
が穿設され、係止孔20bに係合突部18eが挿入係止
されて、ハウジング20から誘電部材18の抜けが阻止
される。さらに、ハウジング20には、同軸ケーブル1
0が延びる方向に圧着部20cが一体的に設けられる。
【0011】なお、誘電部材18は、金型による樹脂成
型品であり、所定の形状のものが安価に量産し得る。ま
た、ハウジング18は、プレス成型品であり、同様に安
価に量産できる。
【0012】そしてまた、図3のごとく、誘電部材18
をハウジング20に挿入嵌合し、さらに図4のごとく、
圧着部20cをカシメて外部導体10aおよび同軸ケー
ブル10の外皮を把持固定する。もって、本発明の同軸
コネクタ22が構成される。
【0013】この発明の同軸コネクタ22は、図5に縦
断面で示すごとく、芯線10bとソケット14の挿入方
向を除く全周が誘電部材18に囲まれ、しかもこの誘電
部材18が挿入方向を除いてほぼ全周がハウジング20
で囲まれる。そこで、ほぼ完全な同軸構造が形成されて
いる。そして、誘電部材18およびハウジング20は成
型品で形成でき、その形状が安定していて、同軸コネク
タ22のインピーダンス特性はバラツキを生じず安定し
ている。また、組み立ては、半田付け16された芯線1
0bとソケット14を誘電部材18で挟み、これをハウ
ジング20に挿入嵌合させ、さらに圧着部20cをカシ
メるだけで良く、その作業は簡単である。
【0014】かかる構成からなる本発明の同軸コネクタ
22は、図6に示すごとく、レセプタクル30に組み付
けて、図7のごとき状態とすることで、レセプタクル3
0の中心導体32と同軸ケーブル10の芯線10bが電
気的接続され、またレセプタクル30の外部導体34が
同軸ケーブル10の外部導体10aに電気的接続され、
同軸構造で接続がなされる。
【0015】なお、上記実施例では、ソケット14に芯
線10bを半田付け16しているが、これに限られず、
固定と電気的接続がなされるならば、いかなる構造で接
合されても良い。また、誘電部材18の2つの分割体1
8a,18bがヒンジ結合18cされれば良く、ヒンジ
結合18cが設けられる位置は上記実施例に限られるも
のでない。さらに、ハウジング20に挿入嵌合した誘電
部材18の抜けが阻止される構成であれば良く、係止突
部18eと係止孔20b以外の機構であっても良い。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の同軸コネ
クタは構成されているので、以下のごとき格別な効果を
奏する。
【0017】請求項1記載の同軸コネクタにあっては、
組み立てが簡単である。しかも、組み立てられた状態で
の誘電部材およびハウジングの形状が一定であり、同軸
コネクタのインピーダンス特性が安定している。もっ
て、量産に好適である。
【0018】請求項2記載の同軸コネクタにあっては、
係止突部と係止孔により、簡単な構造でハウジングに挿
入嵌合された誘電部材の抜けを阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】芯線が剥き出しとされた同軸ケーブルに金属チ
ューブを挿入する図である。
【図2】剥き出しとされた芯線をソケットに半田付けし
て誘電部材に挿入嵌合する図である。
【図3】芯線とソケットを誘電部材で挟みハウジングに
挿入する図である。
【図4】誘電部材をハウジングに挿入嵌合して圧着部を
カシメて同軸コネクタを組み立てた図である。
【図5】組み立てられた本発明の同軸コネクタの縦断面
図である。
【図6】本発明の同軸コネクタをレセプタクルに接続し
ようとする図である。
【図7】本発明の同軸コネクタがレセプタクルに接続さ
れた図である。
【符号の説明】
10 同軸ケーブル 10a 外部導体 10b 芯線 14 ソケット 18 誘電部材 18a,18b 分割体 18c ヒンジ結合 18d 凹部 18e 係止突部 20 ハウジング 20a 縁部 20b 係止孔 20c 圧着部 22 同軸コネクタ 30 レセプタクル 32 中心導体 34 外部導体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レセプタクルの中心導体に接触する導電
    体からなるソケットに剥き出しとされた同軸ケーブルの
    芯線を固定するとともに電気的接続し、前記芯線および
    ソケットを2つの分割体をヒンジ結合した誘電部材で挟
    んで囲み、前記レセプタクルの外部導体に略筒状の縁部
    が嵌合接触する導電体からなるキャップ状のハウジング
    に前記挟んだ状態の誘電部材を挿入嵌合し、しかも前記
    ハウジングから前記同軸ケーブルが延びる方向に設けた
    圧着部で前記同軸ケーブルの外部導体をカシメて把持固
    定するように構成したことを特徴とする同軸コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同軸コネクタにおいて、
    前記挟んだ状態の誘電部材の外周に係止突部を設け、前
    記ハウジングに前記誘電部材を挿入嵌合した状態で前記
    係止突部に臨んで係合する係止孔を穿設して構成したこ
    とを特徴とする同軸コネクタ。
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