JP2000299169A - L形同軸プラグコネクタ - Google Patents

L形同軸プラグコネクタ

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JP2000299169A
JP2000299169A JP11109487A JP10948799A JP2000299169A JP 2000299169 A JP2000299169 A JP 2000299169A JP 11109487 A JP11109487 A JP 11109487A JP 10948799 A JP10948799 A JP 10948799A JP 2000299169 A JP2000299169 A JP 2000299169A
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Japan
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coaxial cable
cylinder
outer conductor
cover
conductor
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JP11109487A
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Akira Hayakawa
彰 早川
Masahiro Otsu
正裕 大津
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Maspro Denkoh Corp
Original Assignee
Maspro Denkoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁シールド性が高く、しかも、簡単な構造
の構成部品で組み付け性に優れたL形同軸プラグコネク
タを提供する。 【解決手段】 同軸ケーブル200の中心導体202に
接続されるコンタクトピン10と、そのコンタクトピン
10を絶縁性スペーサ30により軸中心位置に保持する
円筒20とからなるプラグ部40を、同軸ケーブル20
0の直角方向に備えるL形同軸プラグコネクタは、同軸
ケーブル200の中心導体202と外部導体露出部分2
06の先端部とを覆った状態で、その先端部が円筒20
の後端部に嵌合されるカバー部50と、該カバー部50
の後端部から直角に延出して、上記外部導体露出部分2
06に加締められる加締め部60とからなる金属製の連
結保持シールド部材70を有し、その部材70によっ
て、円筒20と同軸ケーブル200の外部導体204と
が接続され、更に中心導体202がシールドされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸ケーブルの先
端に設けられるL形同軸プラグコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のL形同軸プラグコネクタは、同
軸ケーブルの中心導体に接続された金属製のコンタクト
ピンと、同軸ケーブルの外部導体に接続されると共に、
上記コンタクトピンを内部の絶縁性スペーサ(誘電体)
によって自己の軸中心位置に保持する金属製の円筒とか
らなるプラグ部を、同軸ケーブルの先端にて、その同軸
ケーブルの軸方向に対し直交する方向に配置して備えて
いる。そして、上記プラグ部は、その根本が同軸ケーブ
ルの先端部と一緒に射出成形の樹脂でモールドされるこ
とにより、同軸ケーブルの先端部に保持固定される。
【0003】ここで、図3に示すように、この種のL形
同軸プラグコネクタにおいて、プラグ部100を構成す
る円筒104と同軸ケーブル200の外部導体204と
の接続は、同軸ケーブル200にて外部導体204が露
出された外部導体露出部分206に加締められる加締め
部112が先端に設けられた金属製の接続片110を、
円筒104の後端部(即ち、相手コネクタと接続される
先端側とは反対側の端部)に、その円筒104に対して
直角に伸びるように取り付けておき、その接続片110
の加締め部112を、同軸ケーブル200の外部導体露
出部分206に加締めるようにしていた。そして、プラ
グ部100を構成するコンタクトピン102と同軸ケー
ブル200の中心導体202との接続は、円筒104の
後端部から突出したコンタクトピン102の後端部を、
同軸ケーブル200の先端から伸びた中心導体202に
半田付けや電気溶接などによって接続するようにしてい
た。
【0004】尚、図3において、一点鎖線で囲んだ符号
300の部分は、前述の射出成形による樹脂製の保護カ
バーであり、その保護カバー300によって、当該L形
同軸プラグコネクタの内部が湿気やほこりなどから保護
されると共に、プラグ部100が同軸ケーブル200の
先端部にしっかりと保持固定される。
【0005】また、図3に示した接続片110と同様の
接続片を、円筒104の後端部からその軸方向に真っ直
ぐ伸びるように取り付けておき、その接続片の加締め部
を同軸ケーブル200の外部導体露出部分206に加締
めた後で、その接続片を直角に折り曲げる場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のL形同軸プラグコネクタでは、保護カバー300が
あるために外観からでは分からないが、同軸ケーブル2
00の中心導体202が外部導体204に覆われない非
シールド状態となっている。このため、外来ノイズを中
心導体202及びコンタクトピン102に混入させてし
まい易く、また逆に、中心導体202及びコンタクトピ
ン102に伝送される高周波信号に起因した放射ノイズ
を、外部の電子機器などに与えてしまい易くなる。特
に、近年では、数GHz(ギガヘルツ)帯のデジタル衛星
放送が広く普及しつつあり、このようなデジタル衛星放
送の高周波信号を屋内配線側のコネクタからテレビチュ
ーナ側のコネクタへ伝送させるために、上記従来のL形
同軸プラグコネクタ付きの中継用同軸ケーブルを用いた
ならば、受信レベルの悪化を招く可能性が大きい。
【0007】一方、実公平2−12691号公報には、
プラグ部を構成する円筒と同軸ケーブルの外部導体とを
接続させるための接続片の形状として、円筒とは反対側
の先端に、同軸ケーブルの内部誘電体(内部絶縁体)と
外部導体との間に挿入される円筒状の外部導体圧着受部
が設けられると共に、その外部導体圧着受部と円筒との
間の所定箇所を直角に折り曲げた際に、同軸ケーブルの
先端から伸びた中心導体を包囲する空間ができ、更に、
上記外部導体圧着受部の手前に上記空間を閉じるための
蓋部が設けられたものとすることが記載されている。
尚、上記公報では、このような接続片と円筒とを一体化
し、それを外筒シェルと称している。
【0008】そして、上記公報に記載のL形同軸プラグ
コネクタによれば、図3に示したプラグコネクタのよう
に中心導体が完全な非シールド状態とはならないもの
の、接続片を所定箇所で直角に折り曲げることにより中
心導体を覆うシールド壁が形成されるようにしているた
め、そのシールド壁を全周に亘って同電位にすることが
できず、十分な電磁シールド性を得ることができない。
【0009】また、上記公報に記載のL形同軸プラグコ
ネクタでは、接続片の形状が非常に複雑なものとなる上
に、同軸ケーブルへの組み付け時においては、その接続
片を折り曲げる加工が必要となり、構成部品の製造性及
び組み付け性が良くない。しかも、上記公報に記載のL
形同軸プラグコネクタでは、予め同軸ケーブルを円筒状
の圧着スリーブに通しておき、組み付け作業の最終段階
で、その圧着スリーブを上記外部導体圧着受部の位置に
までずらして押し潰すことにより、上記外部導体圧着受
部を含む接続片を同軸ケーブルに固定するようにしてい
る。このため、同軸ケーブルを圧着スリーブに通し忘れ
た場合には、全ての組み付け作業を始めからやり直さな
ければならず、組み付け性を更に悪化させてしまう。
【0010】そこで、本発明は、電磁シールド性が高
く、しかも、簡単な構造の構成部品で組み付け性に優れ
たL形同軸プラグコネクタを提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた本発明のL形同軸プラグコ
ネクタは、中心導体と外部導体とがその順に露出された
同軸ケーブルの先端部に設けられるものであり、同軸ケ
ーブルの軸方向に対してほぼ直角に屈曲した前記中心導
体の先端に接続された金属製のコンタクトピンと、内部
に収容した絶縁性スペーサの保持孔に前記コンタクトピ
ンが挿通されることにより、該コンタクトピンを軸中心
位置に保持すると共に、前記同軸ケーブルの外部導体に
接続される金属製の円筒と、からなるプラグ部を、前記
同軸ケーブルの軸方向に対して直交する方向に備える。
【0012】更に、本発明のL形同軸プラグコネクタ
は、カバー部と加締め部とからなる金属製の連結保持シ
ールド部材を備えている。この連結保持シールド部材の
カバー部は、後端部が閉塞された有底円筒の軸方向に、
前記同軸ケーブルにて外部導体が露出された外部導体露
出部分の直径よりも幅が広い切れ目を設けた形状を成し
ており、前記同軸ケーブルの中心導体と外部導体露出部
分の先端部とを覆った状態で、その軸方向の先端部が、
前記円筒にて前記コンタクトピンが挿通される方の後端
部に嵌合される。また、連結保持シールド部材の加締め
部は、カバー部の閉塞された後端部と前記切れ目とが合
致する位置から、該カバー部の軸方向に対して直交する
方向へ延出すると共に、その断面形状が前記同軸ケーブ
ルの外部導体露出部分を包囲可能なU字状に形成されて
おり、前記同軸ケーブルの中心導体と外部導体露出部分
の先端部とが前記カバー部により覆われた状態で、前記
外部導体露出部分に加締められる。
【0013】そして、本発明のL形同軸プラグコネクタ
では、連結保持シールド部材の加締め部を同軸ケーブル
の外部導体露出部分に加締めると共に、連結保持シール
ド部材のカバー部の先端部と前記円筒の後端部とを嵌合
させることにより、同軸ケーブルの外部導体と前記円筒
との接続と、前記中心導体の前記カバー部による電磁シ
ールドとがなされる。そして更に、本発明のL形同軸プ
ラグコネクタでは、連結保持シールド部材全体を覆うよ
うに樹脂製の保護カバーが固着されている。
【0014】このようなL形同軸プラグコネクタの同軸
ケーブルへの組み付けは、例えば、次のように行われ
る。 :まず、組み付け対象の同軸ケーブルは、中心導体と
外部導体とがその順に露出するように、予め剥離加工を
施しておく(図3参照)。
【0015】:次に、同軸ケーブルの先端部から伸び
た中心導体の先端に、コンタクトピンを接続し、更に、
その中心導体を同軸ケーブルの軸方向に対しほぼ直角に
曲げる。これにより、コンタクトピンは同軸ケーブルの
軸方向に対し直交する方向を向くこととなる。尚、コン
タクトピンは、中心導体を曲げてから接続しても良い。
【0016】:そして、連結保持シールド部材を、同
軸ケーブルの中心導体と外部導体露出部分の先端部とが
カバー部の切れ目から該カバー部内に入るようにして、
同軸ケーブルの先端部に被せると共に、該連結保持シー
ルド部材の加締め部が同軸ケーブルの外部導体露出部分
に当接した状態とする。
【0017】:次に、絶縁性スペーサを収容した円筒
を用意し、その円筒内の絶縁性スペーサの保持孔に、上
記で中心導体に接続されたコンタクトピンをその先端
から挿通して、プラグ部を完成させると共に、円筒の後
端部と連結保持シールド部材のカバー部の先端部とを嵌
合させる。
【0018】:そして、連結保持シールド部材の加締
め部を、同軸ケーブルの外部導体露出部分に加締めて、
当該連結保持シールド部材を同軸ケーブルに固定する。 :最後に、円筒の根本部分から同軸ケーブルの外部被
覆へ至るまでの部分を、射出成形の樹脂でモールドす
る。これにより、連結保持シールド部材全体を覆うよう
に樹脂製の保護カバーが固着され、本L形同軸プラグコ
ネクタが完成する。
【0019】尚、上記とを逆にしても良い。つま
り、プラグ部を完成させてから、連結保持シールド部材
を同軸ケーブルの先端部に被せ、そのカバー部の先端部
と円筒の後端部とを嵌合させるようにしても良い。ま
た、上記とを逆にしても良い。つまり、連結保持シ
ールド部材の加締め部を同軸ケーブルの外部導体露出部
分に加締めてから、円筒内の絶縁性スペーサの保持孔に
コンタクトピンを挿通してプラグ部を完成させ、更に、
円筒の後端部と連結保持シールド部材のカバー部の先端
部とを嵌合させるようにしても良い。
【0020】また更に、上記例は、コンタクトピンの中
心導体への接続を先に行うものであるが、円筒内の絶縁
性スペーサの保持孔に予めコンタクトピンを挿通してお
き、その円筒の後端から突出したコンタクトピンの後端
部に、中心導体の先端を接続するようにし、その後、連
結保持シールド部材を同軸ケーブルの先端部に被せると
共に、そのカバー部の先端部と円筒の後端部とを嵌合さ
せるようにしても良い。
【0021】以上のような本発明のL形同軸プラグコネ
クタでは、連結保持シールド部材が、円筒と同軸ケーブ
ルの外部導体とを接続する役割だけでなく、その外部導
体と同電位となるカバー部が、同軸ケーブルから露出し
た中心導体を外部導体露出部分の先端部と一緒に覆うこ
ととなるため、優れた電磁シールド効果が得られる。
【0022】また、プラグ部以外の構成部品が連結保持
シールド部材だけであり、しかも、その連結保持シール
ド部材はカバー部と加締め部とからなる簡単な構造であ
るため、構成部品の製造性及び組み付け性に優れてい
る。更に、このL形同軸プラグコネクタでは、上記公報
に記載のプラグコネクタのように組み付け手順に大きな
制約がなく、様々な組み付け手順を実施できるため、非
常に有利である。
【0023】ところで、本発明のL形同軸プラグコネク
タにおいて、カバー部の先端部と円筒の後端部とを簡単
且つ確実に係合させるには、請求項2に記載の構成を採
用すれば良い。即ち、請求項2に記載のL形同軸プラグ
コネクタでは、前記カバー部の先端部の壁面に突起を形
成している。また、前記円筒の後端部には、カバー部側
の突起よりも幅が広く、且つ、当該円筒の端から軸方向
に延びた第1の切れ目と該第1の切れ目の終端から当該
円筒の周方向に延びた第2の切れ目とからなる係合用切
り込みを形成している。そして、カバー部の先端部と円
筒の後端部とは、前記突起が前記係合用切り込みの第1
の切れ目を通って第2の切れ目に入ることにより、互い
に係合される。つまり、このL形同軸プラグコネクタで
は、カバー部の先端部と円筒の後端部とを、前記突起と
前記第1の切れ目とが合う位置で嵌合させ、その後、カ
バー部と円筒とを互いにねじって、前記突起が前記第2
の切れ目に入るようにするだけで、その両者をしっかり
と係合させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1及び図2を用いて説明する。尚、図1は、本実
施形態のL形同軸プラグコネクタの外観及び内部構造を
表す図であり、(A)はその外観を表し、(B)はその
内部断面を表し、(C)は(B)の右方向からみた側面
を表している。また、図2は、本実施形態のL形同軸プ
ラグコネクタの組付状態を表す斜視図である。
【0025】図1に示すように、本実施形態のL形同軸
プラグコネクタ(以下、単に「プラグコネクタ」とい
う)は、中心導体202と外部導体204とがその順に
露出された同軸ケーブル200の先端部に設けられるも
のであり、同軸ケーブル200の軸方向に対してほぼ直
角に屈曲した中心導体202の先端に接続される金属製
(例えば、ベリリウム銅製)のコンタクトピン10と、
該コンタクトピン10と同じ金属で形成されると共に、
同軸ケーブル200の外部導体204に接続される円筒
20と、その円筒20の内部に収容されると共に、中心
部に設けられた保持孔30aにコンタクトピン10が挿
通されることで、該コンタクトピン10を円筒20の軸
中心位置に保持する誘電体からなる絶縁性スペーサ30
とによって構成されるプラグ部40を、同軸ケーブル2
00の軸方向に対して直交する方向に備えている。
【0026】また、本実施形態のプラグコネクタは、同
軸ケーブル200の外部導体204と円筒20との電気
的接続と、同軸ケーブル200の先端部から突出した中
心導体202の電磁シールドとを行うために、カバー部
50と加締め部60とからなる金属製(例えば、りん青
銅製)の連結保持シールド部材70を備えている。
【0027】そして、このプラグコネクタにおいては、
円筒20の根本部分から同軸ケーブル200の外部被覆
208に至るまでの部分が、射出成形の樹脂でモールド
されており、これにより、連結保持シールド部材70全
体を覆うように樹脂製の保護カバー80が固着されてい
る。
【0028】ここで、図1(A)及び図2に示すよう
に、円筒20には、径方向に弾性を持たせるため、その
先端(図にて左側の端)から軸方向に所定長さのスリッ
ト20aが形成されている。また、図1(B)及び図2
に示すように、絶縁性スペーサ30の端部周囲には、円
筒20内における収容位置を決定するためのフランジ3
0bが設けられている。
【0029】一方、図1(B),(C)及び図2に示す
ように、連結保持シールド部材70のカバー部50は、
後端部が閉塞された有底円筒の軸方向に、同軸ケーブル
200にて外部導体204が露出された外部導体露出部
分206の直径よりも幅が広い切れ目50aを設けた形
状を成しており、そのカバー部50の開口された先端部
の内周半径は、円筒20の外周半径とほぼ同じ寸法とな
っている。そして、カバー部50は、同軸ケーブル20
0の中心導体202と外部導体露出部分206の先端部
とを覆った状態で、その先端部が、円筒20にてコンタ
クトピン10が挿通される方の後端部に嵌合される。
【0030】また、図1(B),(C)及び図2に示す
ように、連結保持シールド部材70の加締め部60は、
カバー部50の閉塞された後端部と切れ目50aとが合
致する位置から、カバー部50の軸方向に対して直交す
る方向へ延出すると共に、その断面形状が同軸ケーブル
200の外部導体露出部分206を包囲可能なU字状に
形成されている。そして、この加締め部60は、同軸ケ
ーブル200の中心導体202と外部導体露出部分20
6の先端部とがカバー部50により覆われた状態で、同
軸ケーブル200の外部導体露出部分206に加締めら
れる。
【0031】また更に、図2に示す如く、上記カバー部
50の先端部における内側の壁面には、外側からの叩き
出しによる突起50bが形成されている。尚、図2で
は、図示の都合上、突起を示す符号50bの引き出し線
が、カバー部50の外側から伸びている。
【0032】そして、円筒20の後端部には、上記カバ
ー部50側の突起50bよりも幅が広いL字形の係合用
切り込み20bが形成されている。つまり、この係合用
切り込み20bは、円筒20の端から軸方向に延びた第
1の切れ目K1と、その第1の切れ目K1の終端から円
筒20の周方向に延びた第2の切れ目K2とからなって
おり、上記カバー部50の先端部と当該円筒20の後端
部とは、カバー部50側の突起50bが上記係合用切り
込み20bの第1の切れ目K1を通って第2の切れ目K
2に入ることにより、互いに係合される。
【0033】このような本実施形態のプラグコネクタ
は、例えば次のような手順で同軸ケーブル200の先端
部に組み付けられる。尚、組み付け対象の同軸ケーブル
200は、図2に示す如く中心導体202と外部導体2
04とがその順に露出するように、予め剥離加工を施し
ておく。また、図2において、符号209は、同軸ケー
ブルの内部絶縁体である。
【0034】まず、同軸ケーブル200の先端部から伸
びた中心導体202の先端に、コンタクトピン10の後
端部を加締めや電気溶接などによって接続し、更に、そ
の中心導体202を同軸ケーブル200の軸方向に対し
ほぼ直角に曲げる。これにより、コンタクトピン10
は、図2に示す如く同軸ケーブル200の軸方向に対し
直交する方向を向くこととなる。尚、コンタクトピン1
0は、中心導体202を曲げてから接続しても良い。
【0035】次に、連結保持シールド部材70を、同軸
ケーブル200の中心導体202と外部導体露出部分2
06の先端部とがカバー部50の切れ目50aから該カ
バー部50内に入るようにして、同軸ケーブル200の
先端部に被せると共に(図2の二点鎖線矢印・参照)、
その連結保持シールド部材70の加締め部60が同軸ケ
ーブル200の外部導体露出部分206に当接した状態
とする。
【0036】また、図2の一点鎖線矢印で示すように、
円筒20の後端部に絶縁性スペーサ30を圧入して、そ
の絶縁性スペーサ30のフランジ30bが円筒20の後
端部に当接した状態にする。そして、その円筒20内の
絶縁性スペーサ30の保持孔30aに、中心導体202
と接続されたコンタクトピン10をその先端から挿通し
て、プラグ部40を完成させると共に、円筒20の後端
部と連結保持シールド部材70のカバー部50の先端部
とを嵌合及び係合させる。尚、この両者の嵌合及び係合
は、まず、円筒20の後端部とカバー部50の先端部と
を、カバー部50側の突起50bと円筒20側の第1の
切れ目K1とが合う位置で嵌合させ、次に、円筒20と
カバー部50とを互いにねじって、上記突起50bが円
筒20側の第2の切れ目K2に入るようにすることで行
う。
【0037】次に、連結保持シールド部材70の加締め
部60を、同軸ケーブル200の外部導体露出部分20
6に加締めて、当該連結保持シールド部材70を同軸ケ
ーブル200に固定する。最後に、円筒20の根本部分
から同軸ケーブル200の外部被覆208に至るまでの
部分を、射出成形の樹脂でモールドする。これにより、
連結保持シールド部材70全体を覆うように樹脂製の保
護カバー80が固着され、本実施形態のプラグコネクタ
が完成する。
【0038】尚、上記手順は一例であり、例えば、プラ
グ部40を完成させてから、連結保持シールド部材70
を同軸ケーブル200の先端部に被せ、そのカバー部5
0の先端部と円筒20の後端部とを嵌合させるようにし
ても良い。また、連結保持シールド部材70の加締め部
60を同軸ケーブル200の外部導体露出部分206に
加締めてから、円筒20内の絶縁性スペーサ30の保持
孔30aにコンタクトピン10を挿通してプラグ部40
を完成させ、更に、円筒20の後端部と連結保持シール
ド部材70のカバー部50の先端部とを嵌合させるよう
にしても良い。
【0039】また更に、コンタクトピン10の中心導体
202への接続を先に行わずに、円筒20内の絶縁性ス
ペーサ30の保持孔30aに予めコンタクトピン10を
挿通しておき、その円筒20の後端から突出したコンタ
クトピン10の後端部に、中心導体202の先端を接続
するようにし、その後、連結保持シールド部材70を同
軸ケーブル200の先端部に被せると共に、そのカバー
部50の先端部と円筒20の後端部とを嵌合させるよう
にしても良い。
【0040】以上のような本実施形態のプラグコネクタ
では、連結保持シールド部材70が、円筒20と同軸ケ
ーブル200の外部導体204とを接続する役割だけで
なく、その外部導体204と同電位となるカバー部50
が、同軸ケーブル200から露出した中心導体202を
外部導体露出部分206の先端部と一緒に覆うこととな
るため、優れた電磁シールド効果が得られる。また、プ
ラグ部40以外の構成部品が連結保持シールド部材70
だけであり、しかも、その連結保持シールド部材70は
カバー部50と加締め部60とからなる非常に簡単な構
造であるため、構成部品の製造性及び組み付け性に優れ
ている。更に、このプラグコネクタでは、様々な組み付
け手順を実施でき、非常に有利である。
【0041】また、本実施形態のプラグコネクタでは、
円筒20側にL字形の係合用切り込み20bを設けると
共に、連結保持シールド部材70のカバー50側に突起
50bを設けるようにしているため、そのカバー部50
の先端部と円筒20の後端部とを簡単且つ確実に係合さ
せることができる。
【0042】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではな
く、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。例え
ば、上記実施形態では、同軸ケーブル200の外部導体
露出部分206が、図2の如く同軸ケーブル200の外
部被覆208を剥離した部分であったが、外部導体露出
部分206としては、外部導体204を外部被覆208
の上にめくり上げ、その外部導体204が外部被覆20
8を覆った部分としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のL形同軸プラグコネクタの外観及
び内部構造を表す図である。
【図2】 実施形態のL形同軸プラグコネクタの組付状
態を表す斜視図である。
【図3】 従来のL形同軸プラグコネクタとその問題を
説明する説明図である。
【符号の説明】
10…コンタクトピン 20…円筒 20b…係合
用切り込み 30…絶縁性スペーサ 30a…保持孔 40…プ
ラグ部 50…カバー部 50a…切れ目 50b…突起
60…加締め部 70…連結保持シールド部材 80…保護カバー
200…同軸ケーブル 202…中心導体 204…外部導体 206…外
部導体露出部分 208…外部被覆

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体と外部導体とがその順に露出さ
    れた同軸ケーブルの先端部に設けられ、 前記同軸ケーブルの軸方向に対してほぼ直角に屈曲した
    前記中心導体の先端に接続された金属製のコンタクトピ
    ンと、内部に収容した絶縁性スペーサの保持孔に前記コ
    ンタクトピンが挿通されることにより、該コンタクトピ
    ンを軸中心位置に保持すると共に、前記同軸ケーブルの
    外部導体に接続される金属製の円筒と、からなるプラグ
    部を、前記同軸ケーブルの軸方向に対して直交する方向
    に備えたL形同軸プラグコネクタであって、 後端部が閉塞された有底円筒の軸方向に、前記同軸ケー
    ブルにて前記外部導体が露出された外部導体露出部分の
    直径よりも幅が広い切れ目を設けた形状を成し、前記同
    軸ケーブルの中心導体と外部導体露出部分の先端部とを
    覆った状態で、その軸方向の先端部が、前記円筒にて前
    記コンタクトピンが挿通される方の後端部に嵌合される
    カバー部と、 該カバー部の後端部と前記切れ目とが合致する位置か
    ら、該カバー部の軸方向に対して直交する方向へ延出す
    ると共に、断面形状が前記同軸ケーブルの外部導体露出
    部分を包囲可能なU字状に形成され、前記同軸ケーブル
    の中心導体と外部導体露出部分の先端部とが前記カバー
    部により覆われた状態で、前記外部導体露出部分に加締
    められる加締め部と、 からなる金属製の連結保持シールド部材を備え、 前記連結保持シールド部材の加締め部を前記外部導体露
    出部分に加締めると共に、前記連結保持シールド部材の
    カバー部の先端部と前記円筒の後端部とを嵌合させるこ
    とにより、前記同軸ケーブルの外部導体と前記円筒との
    接続と、前記中心導体の前記カバー部による電磁シール
    ドとがなされ、 更に、前記連結保持シールド部材全体を覆うように樹脂
    製の保護カバーが固着されていること、を特徴とするL
    形同軸プラグコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のL形同軸プラグコネク
    タにおいて、 前記カバー部の先端部の壁面には、突起が形成されてお
    り、 前記円筒の後端部には、前記突起よりも幅が広く、且
    つ、当該円筒の端から軸方向に延びた第1の切れ目と該
    第1の切れ目の終端から当該円筒の周方向に延びた第2
    の切れ目とからなる係合用切り込みが形成されており、 前記カバー部の先端部と前記円筒の後端部とは、前記突
    起が前記係合用切り込みの第1の切れ目を通って第2の
    切れ目に入ることにより、互いに係合されること、を特
    徴とするL形同軸プラグコネクタ。
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