JP2006024499A - 同軸ケーブル用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 コネクタ自身の特性インピーダンスを同軸ケーブルの特性インピーダンスに確実に整合させることができ、これにより同軸ケーブルの高周波特性を良好に保つことができる同軸ケーブル用コネクタを提供する。
【解決手段】 芯線Wa、芯線Waの外周を被覆する絶縁体Wb、絶縁体Wbの外周を被覆する編組Wcを順次露出された同軸ケーブルWの端末部に装着される同軸ケーブル用コネクタ10は、加締めにより露出された芯線Waに圧着されて電気的に接続される圧着部20、及び相手方コネクタの対となる端子に電気的に接続される接続部21、を有するインナー端子11と、インナー端子11を内部に収容するインナーハウジング12と、インナーハウジング12の外周を覆うと共に露出された編組Wcに電気的に接続されるシールド端子13と、適正な誘電率を有し且つ加締められた圧着部20の外周を密着状態に被覆する熱収縮性チューブ14と、を備え、圧着部20を被覆した熱収縮性チューブ14の外径rとインナー端子11の接続部21の外径Rとが同一とされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高周波信号を伝送するアンテナ線などの同軸ケーブルに用いられる同軸ケーブル用コネクタに関する。
一般に、高周波信号を伝送するアンテナ線などの同軸ケーブルは、電磁波や静電気などの電気的ノイズを遮断すべく絶縁体により被覆された芯線の外側を編組によって被覆し、さらにその外側を絶縁性のシースにより被覆した構成となっている。
そして、このような高周波信号を伝送する同軸ケーブルを相手側の機器や同軸ケーブル等に接続する同軸ケーブル用コネクタとしては、芯線に電気的に接続されるインナー端子と、編組に電気的に接続されると共にインナー端子の外側を覆ってインナー端子を電磁的にシールドするシールド端子とを備え、編組に電気的に接続されたシールド端子を相手側コネクタにアース接続する同軸ケーブル用コネクタが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
図6に示されるように、特許文献1に開示された同軸ケーブル用コネクタ100は、芯線Wa、絶縁体Wb、編組Wcが順次露出された同軸ケーブルWの端末部に装着され、露出された芯線Waに電気的に接続されるインナー端子110と、内部にインナー端子110を収容するインナーハウジング120と、露出された編組Wcに接続されると共にインナーハウジング120の外周を覆ってインナーハウジング120の内部に収容されたインナー端子110を電磁的にシールドするシールド端子130とから構成されている。
インナー端子110は、全体として略中空円筒状に形成され、加締めにより露出された芯線Waに圧着接続される圧着部111と、露出された芯線Waの軸方向に沿って圧着部111から延設されて相手側コネクタの対となる端子に接続される接続部112とから構成されている。また、インナーハウジング120は略円柱状に形成され、その軸線上に、インナー端子110を収容する端子収容室121が形成されている。
シールド端子130は、中空円筒状に形成されたシールド部131と、シールド部131の後方に延設されると共にシールド部131より小径の円筒状に形成されたスリーブ132と、シールド部131及びスリーブ132とは別体に形成された遮蔽体133とから構成されている。
シールド部131はインナーハウジング120に外嵌してインナーハウジング120の外周を覆い、また、スリーブ132は、同軸ケーブルWとの接続の際に、その内部に露出された絶縁体Wbを挿嵌されて露出された編組Wcとその内側の絶縁体Wbとの間に差し込まれる。
遮蔽体133は、シールド部131の後端の開口部131aを塞ぐようにシールド部131に接合される。そして、後端に設けられたシース加締め部133bが加締められることにより同軸ケーブルWのシースWdを把持し、シールド端子130は同軸ケーブルWの端末部に固定される。また、遮蔽体133がシールド部131に接合された状態においてスリーブ132に対応する位置に設けられた編組加締め部133aが、スリーブ132の上から加締められてスリーブ132を覆う編組Wcをスリーブ132とによって狭持し、シールド端子130は編組Wcと電気的に接続される。
このシールド端子130が相手側コネクタのアース端子に電気的に接続されることにより、同軸ケーブルWの編組Wcが相手側コネクタにアース接続され、これにより、インナーハウジング120を介してシールド端子130に収容されたインナー端子110は電磁的にシールドされるようになっている。
そして、同軸ケーブル用コネクタは、同軸ケーブルの特性インピーダンスに対してコネクタ自身の特性インピーダンスの整合が取られている。なぜなら、両者の特性インピーダンスが整合していない場合に、この不整合箇所においてノイズ発生及びエネルギ損失の原因となる信号(特に、高周波信号)の反射が生じてしまい、同軸ケーブルの高周波特性を悪化させるためである。上述した構成の同軸ケーブル用コネクタ100においては、インナー端子110の外径とインナーハウジング120の外径との比、及びインナーハウジング120の誘電率などを適宜調整することにより、同軸ケーブルWの特性インピーダンスに対してコネクタ自身の特性インピーダンスの整合が取られている。
特開2003−297493号公報(第4〜7頁、第3図)
しかしながら、上述した同軸ケーブル用コネクタ100において、インナー端子110の圧着部111は、加締められることにより芯線Waに圧着されて電気的に接続される構成となっている。そして、加締められた圧着部111は塑性変形しており、芯線Waの軸方向に垂直な断面において、圧着部111の外径と接続部112の外径とが大きく異なってしまう場合があった。
このような場合に、圧着部111の塑性変形により、インナーハウジング120の端子収容室121内において、圧着部111の近傍に隙間(空気層)が形成されることとなり、この空気層により同軸ケーブル用コネクタ100の特性インピーダンスに乱れが生じ、同軸ケーブルWの高周波特性が悪化する虞があった。
また、特性インピーダンスの整合のために設定されたインナー端子110の外径とインナーハウジング120の外径との比が、圧着部111においては変化してしまい、圧着部111における特性インピーダンスの不整合のために同軸ケーブルWの高周波特性が悪化する虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コネクタ自身の特性インピーダンスを同軸ケーブルの特性インピーダンスに確実に整合させることができ、これにより同軸ケーブルの高周波特性を良好に保つことができる同軸ケーブル用コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る同軸ケーブル用コネクタは、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) 芯線、該芯線の外周を被覆する絶縁体、該絶縁体の外周を被覆する編組を順次露出された同軸ケーブルの端末部に装着される同軸ケーブル用コネクタであって、
加締めにより前記露出された芯線に圧着されて電気的に接続される圧着部、及び相手方コネクタの対となる端子に電気的に接続される接続部、を有するインナー端子と、
前記インナー端子を内部に収容するインナーハウジングと、
前記インナーハウジングの外周を覆い、且つ前記露出された編組に電気的に接続されるシールド端子と、 加締められた前記圧着部の外周を被覆する誘電体と、
を備えたこと。
(2) 上記(1)に記載の同軸ケーブル用コネクタにおいて、
加締められた前記圧着部の外周を被覆した状態における前記誘電体の外径と、前記インナー端子の前記接続部の外径と、が同一であること。
(3) 上記(1)または(2)に記載の同軸ケーブル用コネクタにおいて、
前記誘電体が、熱収縮性を有する筒状部材であり、加熱により収縮して前記圧着部の外周を被覆すること。
上記した構成の同軸ケーブル用コネクタによれば、同軸ケーブルの端末部に露出された芯線に電気的に接続されるインナー端子において、露出された芯線に加締められて変形した圧着部の外周を、適正な誘電率を有する誘電体により被覆しており、この誘電体により、圧着部の変形により生じた圧着部近傍の隙間(空気層)を埋めることができ、この空気層による同軸ケーブル用コネクタの特性インピーダンスの乱れを低減すると共に圧着部のシールド性を向上させることができる。
好ましくは、加締められた圧着部の外周を被覆した状態における誘電体の外径がインナー端子の接続部の外径と同一となる。これにより、同軸ケーブルの特性インピーダンスと同軸ケーブル用コネクタの特性インピーダンスとの整合のために設定されたインナー端子の外径とインナーハウジングの外径との比を、加締められた圧着部においても維持することができる。これにより、コネクタ自身の特性インピーダンスを同軸ケーブルの特性インピーダンスに確実に整合させ、同軸ケーブルの高周波特性を良好に保つことができる。
好ましくは、誘電体が、熱収縮性を有する筒状部材であり、加熱により収縮してインナー端子の圧着部の外周を被覆する。この筒状部材の熱収縮に伴い圧着部も圧縮されるため、圧着部の圧着強度を向上させることができる。また、この筒状部材は圧着部の外周面に沿うように収縮するので、容易に且つ確実に圧着部の外周を適正な誘電率を有する誘電体により被覆することができる。
本発明の同軸ケーブル用コネクタによれば、同軸ケーブル用コネクタの特性インピーダンスを同軸ケーブルの特性インピーダンスに確実に整合させて、同軸ケーブルの高周波特性を良好に保つことができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態である同軸ケーブル用コネクタの分解斜視図、図2(a)は図1に示される同軸ケーブル用コネクタのインナー端子の平面図、図2(b)は同図(a)におけるIIb-IIb矢視断面図、図2(c)は同図(a)におけるIIc-IIc矢視断面図、図3(a)は図1に示される同軸ケーブル用コネクタのインナーハウジングの斜視図、図3(b)は同図(a)に示されるインナーハウジングを別方向からみた斜視図、図3(c)は同図(a)におけるIIIc-IIIc矢視断面図、図3(d)は同図(b)におけるIIId-IIId矢視断面図、図4は図1に示される同軸ケーブル用コネクタが同軸ケーブルの端末部に装着された状態における縦断面図、図5は図4におけるV-V矢視断面図である。
図1〜図3に示されるように、本発明の一実施形態である同軸ケーブル用コネクタに10は、同軸ケーブルWの芯線Waに電気的に接続されるインナー端子11と、インナー端子11を内部に収容するインナーハウジング12と、インナーハウジング12の外周を覆い且つ同軸ケーブルWの編組Wcに電気的に接続されるシールド端子13と、誘電体である熱収縮性チューブ14とを備え、同軸ケーブルWの端末部に装着される。
同軸ケーブルWは、芯線Waと、芯線Waの外周を覆う絶縁体Wbと、絶縁体Wbの外周を覆う編組Wcと、編組Wcの外周を覆う絶縁性のシースWdから構成されており、同軸ケーブルWの端末部は、シースWd、編組Wc、および絶縁体Wbをそれぞれ所定長さで剥ぎ取られ、突端から芯線Wa、絶縁体Wb、および編組Wcを所定長さで順次露出されている。
インナー端子11は、導電性板材をプレス加工するなどして形成されており、露出された芯線Waに圧着される圧着部20と、露出された芯線Waの軸方向に沿って圧着部20から延設されて、相手側コネクタの対となる端子に電気的に接続される接続部21とを有している。
圧着部20は、芯線Waの外形に沿うように断面円弧状に形成された芯線受部25と、この芯線受部25の両側に起立状態に延設された一対の芯線加締め片26とから構成されている。芯線Waと接触する芯線受部25及び一対の芯線加締め片26の接触面には、プレス加工するなどして凹凸部が形成されている。
露出された芯線Waを芯線受部25に載置し、一対の芯線加締め片26を加締めることにより、インナー端子11は芯線Waに圧着され電気的に接続される。尚、芯線受部25及び一対の芯線加締め片26の前記接触面に設けられた凹凸部は芯線Waとの滑り防止を果たす。
接続部21は、外径Rの略中空円筒状に形成され、且つ軸方向に伸びるスリット23により周方向に分割された一対の接触片22を前端部に設けられた、所謂メス型の端子形状に形成されている。一対の接触片22の間には相手側コネクタの対となるオス型端子のタブ部(不図示)が挿入され、この一対の接触片22が該タブ部の外側面に弾性的に接触して電気的に接続されるようになっている。また、接続部21の後端部には、外周面の接線方向に突出して係止片24が設けられており、この係止片24は、後述するインナーハウジング12の弾性係止片33と係合する。
熱収縮性チューブ14は、例えば耐熱性、耐電圧に優れる軟質ポリ塩化ビニル系材料より形成され、適正な誘電率を有する熱収縮性の中空円筒状部材であり、芯線Waに加締められたインナー端子11の圧着部20及び露出された絶縁体Wbの端部を被覆するに十分な長さを有し、且つ、その内径は絶縁体Wb及び加締められた圧着部20を内部に収容することができる径とされている。
加締められた圧着部20及び露出された絶縁体Wbの端部を覆った状態で熱を加えられることにより、この熱収縮性チューブ14は収縮して加締められた圧着部20および絶縁体Wbの端部を密着状態に被覆する。尚、熱収縮性チューブ14の肉厚は、熱収縮して圧着部20を被覆した際に、その外径r(図4参照。)がインナー端子11の接続部21の外径Rと略同一となるように、適宜選定されている。
インナーハウジング12は、全体として略円柱状に形成されており、基端部30と、この基端部30より小径とされた中間部31と、突端に向けてテーパ状とされた先端部とを有している。そして、インナー端子11を収容するインナー端子収容室32が中心軸に沿って設けられている。
インナー端子収容室32は基端部30側の軸方向端面に開口37を有しており、インナーハウジング12の前記先端部には、前記相手側コネクタの対となるオス型端子(不図示)をインナー端子収容室32に収容されたインナー端子11に到達可能とする挿通孔38が形成されている。
インナー端子11は、開口37からインナー端子収容室32内に挿入される。このインナー端子収容室32には、開口37からインナー端子11の挿入方向に伸びてインナー端子11の係止片24を案内するガイド溝35と、インナー端子11の挿入方向に略沿って開口37に向けて伸び、その先端部にインナー端子11の係止片24と係合する係止爪34を形成された弾性係止片33と、が設けられている。
弾性係止片33の係止爪34は、開口37側に傾斜面34aを有しており、ガイド溝35に案内されてインナー端子収容室32内に進入した係止片24に傾斜面34aを当接させて弾性変形する。そして、インナー端子11の挿入に伴い、係止片24がガイド溝35の終端部35aに当接した際には、インナー端子11はそれ以上の挿入を阻止されると共に、弾性係止片33が弾性変形から復帰して係止片24の進入方向(即ち、インナー端子11の挿入方向)後端部に係止爪34を係合させるので、インナー端子11はインナー端子収容室32からの抜脱を阻止される。また、係止片24がガイド溝35に係合するので、インナー端子11は、インナーハウジング12に対する中心軸周りの相対回転を阻止される。
シールド端子13は導電性板材をプレス加工するなどして一体に形成されており、インナーハウジング12を収容する略中空円筒状のシールド部40と、同軸ケーブルWの露出された編組Wcに電気的に接続される圧着部41とを有している。
シールド部40は、一方の開口47からインナーハウジング12を挿入され、他方の開口48から、芯線Waに圧着され且つ圧着部20を熱収縮性チューブ14により密着状態に被覆されたインナー端子11を挿入される。そして、シールド部40内に挿入されたインナー端子11は、シールド部40内に収容されたインナーハウジング12のインナー端子収容室32に収容される。
シールド部40の開口48側の端部における両側の周壁には、略コ字形状のスリットによりシールド部40の周壁から半径方向内方に向けて切り起こされた一対の弾性係止片45が設けられている。この弾性係止片45は、インナーハウジング12の挿入方向において次第にシールド部40の中心軸に接近するように傾斜している。
弾性係止片45は、インナーハウジング12がシールド部40内に完全に挿入された際には、インナーハウジング12の基端部30に形成された係止溝36に係合してインナーハウジング12の抜脱、及びシールド部40に対するインナーハウジング12の中心軸周りの相対回転を阻止する。
圧着部41は、絶縁体Wbと編組Wcとの間に挿入される舌片状のスリーブ42と、加締めによりスリーブ42との間で編組Wcを狭持する編組加締め部43と、加締めにより同軸ケーブルWのシースWdを把持するシース加締め部44とを有している。
スリーブ42は、同軸ケーブルWの絶縁体Wbの外周面に沿うように断面略円弧状に形成され、その内径は絶縁体Wbの外径と同一もしくは僅かに大きい径とされている。そして、断面略円弧状に形成されたスリーブ42は、その中心軸をシールド部40の中心軸と一致させるように配置され、シールド部40の開口48側の端部の上側周縁に接続されている。
編組加締め部43は、同軸ケーブルWの編組Wcの外周面に沿うように断面略円弧状に形成された編組受部43aと、この編組受部43aの両側端部から起立状態に延設された一対の編組加締め片43bとからなり、断面略円弧状に形成された編組受部43aの中心軸をシールド部40の中心軸と一致させるように配置され、シールド部40の開口48側の端部の下側周縁に接続されている。
シース加締め部44は、同軸ケーブルWのシースWdの外周面に沿うように断面略円弧状に折り曲げ加工して形成されたシース受部44aと、シース受部44aの両側端部から起立状態に延設された一対のシース加締め片44bとからなり、断面略円弧状に形成されたシース受部44aの中心軸をシールド部40の中心軸と一致させるように配置され、編組加締め部43に連設されている。
図4および図5に示されるように、同軸ケーブル用コネクタ10が同軸ケーブルWの前記端末部に装着された状態において、シールド端子13のシールド部40の開口47から挿入されたインナーハウジング12は、シールド部40内に収容されている。尚、シールド部40の開口48側の端部における下側の周壁には、インナーハウジング12の基端部30の下部に設けられた位置決め凹部39と係合する位置決め凸部49が、シールド部40の半径方向内方に向けて突設されている。
インナーハウジング12がシールド部40内に挿入されて正規の位置に達した状態において、インナーハウジング12の位置決め凹部39とシールド部40の位置決め凸部49とが当接してインナーハウジング12のそれ以上の挿入が阻止されており、インナーハウジング12の係止溝36とシールド部40の弾性係止片45との係合とによって、インナーハウジング12はシールド部40内に固定されている。
インナー端子11は、予め同軸ケーブルWの露出された芯線Waに圧着され且つ圧着部20を熱収縮性チューブ14に密着状態に被覆された状態において、シールド部40の開口48から挿入され、インナーハウジング12のインナー端子収容室32内に収容されている。インナー端子11がインナー端子収容室32内に挿入されて正規の位置に達した状態において、インナー端子11の係止片24がインナー端子収容室32に設けられたガイド溝35の終端部35aに当接し且つインナー端子収容室32に設けられた弾性係止片33の係止爪34に係合して、インナー端子11はインナー端子収容室32内に固定されている。
また、シールド端子13のスリーブ42は絶縁体Wbと露出された編組Wcとの間に差し込まれており、編組加締め部43の一対の編組加締め片43bが加締められている。このとき、スリーブ42を覆う編組Wcはスリーブ42と一対の編組加締め片43bとによって狭持され、さらに、上方から一対の編組加締め片43bにより加締められたスリーブ42により絶縁体Wbは編組加締め部43の編組受部43aに付勢され、従って、絶縁体Wbと編組受部43aとの間に介在する編組Wcも絶縁体Wbと編組受部43aとによって狭持されている。これにより、シールド端子13は同軸ケーブルWの編組Wcに電気的に確実に接続されている。
また、同軸ケーブルWのシースWdがシールド端子13のシース加締め部44により把持されていると共に、同軸ケーブルWの絶縁体Wbが、上方から一対の編組加締め片43bにより加締められたスリーブ42を介して編組加締め部43により把持され、これにより、シールド端子13は同軸ケーブルWの前記端末部に強固に固定されている。
熱収縮性チューブ14の中間部は、露出された絶縁体Wbの前記端部からインナー端子11の圧着部20に向けて縮径するようにテーパ状に収縮しており、熱収縮性チューブ14は、その一方の端部において絶縁体Wbの前記端部外周を、そして他方の端部においてインナー端子11の圧着部20の外周を密着状態に被覆している。そして、圧着部20を被覆した熱収縮性チューブ14の外径rは、インナー端子11の接続部21の外径Rと略同一の径となっている。
上述した構成の同軸ケーブル用コネクタ10によれば、露出された芯線Waに加締められて変形した圧着部20の外周を、適正な誘電率を有する熱収縮性チューブ14により密着状態に被覆しており、この熱収縮性チューブ14の外径rがインナー端子11の接続部21の外径Rと同一となっている。これにより、同軸ケーブルWの特性インピーダンスと同軸ケーブル用コネクタ10の特性インピーダンスの整合のために設定されたインナー端子11の外径とインナーハウジング12の外径との比を、加締められた圧着部20においても維持することができる。これにより、同軸ケーブル用コネクタ10自身の特性インピーダンスを同軸ケーブルWの特性インピーダンスに確実に整合させ、同軸ケーブルWの高周波特性を良好に保つことができる。また、この熱収縮性チューブ14により、圧着部20の変形により生じた圧着部近傍の隙間(空気層)を埋めることができ、この空気層による同軸ケーブル用コネクタ10の特性インピーダンスの乱れを低減することができる。
また、熱収縮性チューブ14は、加熱により収縮してインナー端子11の圧着部20を被覆し、熱収縮性チューブ14の収縮に伴い圧着部20も圧縮されるため、圧着部20の圧着強度を向上させることができる。また、熱収縮性チューブ14は圧着部20の外周面に沿うように収縮するので、熱収縮性チューブ14を容易に且つ確実に圧着部20の外周を密着状態に被覆することができる。
さらに、インナー端子11の圧着部20の外周を密着状態に被覆した熱収縮性チューブ14の一端が、同軸ケーブルWの端末部に露出された絶縁体Wbの端部まで延長されて該端部外周を密着状態に被覆しており、熱収縮性チューブ14の前記中間部は、テーパ状に外径を徐々に変化させながら絶縁体Wbの端部と圧着部20との段差部を滑らかに覆っている。絶縁体Wbの端部と圧着部20との段差部における外径の不連続によっても、同軸ケーブルWの特性インピーダンスと同軸ケーブル用コネクタ10の特性インピーダンスとの整合にズレを生じるが、熱収縮性チューブ14により絶縁体Wbの端部と圧着部20との段差部を滑らかに覆うことにより、同軸ケーブルWの特性インピーダンスと同軸ケーブル用コネクタ10の特性インピーダンスとを確実に整合させ、同軸ケーブルWの高周波特性を良好に保つことができる。
尚、本発明の同軸ケーブル用コネクタは、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明の一実施形態である同軸ケーブル用コネクタの分解斜視図である。 (a)は図1に示される同軸ケーブル用コネクタのインナー端子の平面図、(b)は同図(a)におけるIIb-IIb矢視断面図、(c)は同図(a)におけるIIc-IIc矢視断面図である。 (a)は図1に示される同軸ケーブル用コネクタのインナーハウジングの斜視図、(b)は同図(a)に示されるインナーハウジングを別方向からみた斜視図、(c)は同図(a)におけるIIIc-IIIc矢視断面図、(d)は同図(b)におけるIIId-IIId矢視断面図である。 図1に示される同軸ケーブル用コネクタが同軸ケーブルの端末部に装着された状態における縦断面図である。 図4におけるV-V矢視断面図である。 従来の同軸ケーブル用コネクタの分解斜視図である。
符号の説明
10 同軸ケーブル用コネクタ
11 インナー端子
12 インナーハウジング
13 シールド端子
14 熱収縮性チューブ(誘電体)
20 圧着部
21 接続部
32 インナー端子収容室
40 シールド部
42 スリーブ
43 編組加締め部
44 シース加締め部
W 同軸ケーブル
Wa 芯線
Wb 絶縁体
Wc 編組
Wd シース

Claims (3)

  1. 芯線、該芯線の外周を被覆する絶縁体、該絶縁体の外周を被覆する編組を順次露出された同軸ケーブルの端末部に装着される同軸ケーブル用コネクタであって、
    加締めにより前記露出された芯線に圧着されて電気的に接続される圧着部、及び相手方コネクタの対となる端子に電気的に接続される接続部、を有するインナー端子と、
    前記インナー端子を内部に収容するインナーハウジングと、
    前記インナーハウジングの外周を覆い、且つ前記露出された編組に電気的に接続されるシールド端子と、
    加締められた前記圧着部の外周を被覆する誘電体と、
    を備えたことを特徴とする同軸ケーブル用コネクタ。
  2. 加締められた前記圧着部の外周を被覆した状態における前記誘電体の外径と、前記インナー端子の前記接続部の外径と、が同一であることを特徴とする同軸ケーブル用コネクタ。
  3. 前記誘電体が、熱収縮性を有する筒状部材であり、加熱により収縮して前記圧着部の外周を被覆することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
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