JP2003298327A - 携帯無線機用アンテナ - Google Patents

携帯無線機用アンテナ

Info

Publication number
JP2003298327A
JP2003298327A JP2002100784A JP2002100784A JP2003298327A JP 2003298327 A JP2003298327 A JP 2003298327A JP 2002100784 A JP2002100784 A JP 2002100784A JP 2002100784 A JP2002100784 A JP 2002100784A JP 2003298327 A JP2003298327 A JP 2003298327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
screwing
outer peripheral
coil element
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002100784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3866605B2 (ja
Inventor
Teruya Makino
光弥 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP2002100784A priority Critical patent/JP3866605B2/ja
Publication of JP2003298327A publication Critical patent/JP2003298327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3866605B2 publication Critical patent/JP3866605B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トッププラグとキャップとの螺合部に接着剤
を塗布することなく、トッププラグとキャップとが分離
するのを防止する。 【解決手段】 トッププラグ3とコイルエレメント部5
とは第1螺合部11により螺合され、トッププラグ3と
キャップ6は、第1螺合部11と逆ネジとされる第2螺
合部12により螺合される。さらに、エレメント本体5
aとキャップ6とは接着剤10により接着されるため、
キャップ6をトッププラグ3から分離する方向に力が加
わったとしても、キャップ6とコイルエレメント部5と
は接着剤10により固着され、コイルエレメント部5と
トッププラグ3とは、トッププラグ3とキャップ6とを
螺合する第2螺合部12と逆ネジとされる第1螺合部1
1により固着が保持され、キャップ6がトッププラグ3
から分離することが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、携帯電話機等の携
帯無線機に備えられる携帯無線機用アンテナに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近携帯電話機が普及しているが、この
携帯電話機においては通話や情報を送受信するためにア
ンテナが備えられている。このアンテナは、待ち受け時
には携帯に便利なように、携帯電話機の筐体に収納でき
る伸縮自在なホイップアンテナとされているのが一般的
である。しかしながら、ホイップアンテナを筺体内に収
納した時には携帯電話機は送信および受信がほぼ不可能
になることから、ホイップアンテナを筐体に収納したと
きにも、筐体外に位置する小型のコイルエレメントをホ
イップアンテナの先端に設けるようにしている。これに
より、ホイップアンテナを筐体に収納した時には、この
コイルエレメントを使用して送受信することができるよ
うになる。
【0003】図5は、従来の携帯無線機用アンテナのア
ンテナトップ部の構造を説明するための分解斜視図であ
る。この図5に示す従来のアンテナトップ部おいては、
図示していないホイップアンテナの先端に一体成形され
たジョイント101が、金属製のトッププラグ102と
接続される。トッププラグ102の先端は、図示するよ
うに径の太い拡径部102aとされており、この拡径部
102aの内周面には、第2内周ネジ部102bが形成
されていると共に、その外周面には第2外周ネジ部10
2cが形成されている。
【0004】コイルエレメント部103は、例えば樹脂
製の棒状体からなるエレメント本体103aの外周面に
ヘリカル状溝部103bを形成し、このヘリカル状溝部
103b内に導電膜を形成することにより作成されてい
る。また、エレメント本体103aの下部は径が若干細
く形成され、その外周面には第1外周ネジ部103cが
形成されている。このようなコイルエレメント部103
を作成する際には、エレメント本体103aの全面に導
電膜が形成される。次いで、エレメント本体103aの
外周面を切削すると、ヘリカル状溝部103b内に導電
膜が残りヘリカルエレメントを形成することができる。
なお、この場合は、ヘリカル状溝部103b内に形成さ
れているヘリカルエレメントが第1外周ネジ部103c
の外周面に形成されている導電膜と電気的に接続されて
いる。
【0005】キャップ104は、図5(b)に示すよう
に、一端が閉じた円筒状に樹脂成形されたキャップ本体
104aによって構成されており、その内部にはコイル
エレメント部103が収納される収納室104bが形成
されている。キャップ本体104aの下部には第1内周
ネジ部104cが形成されている。
【0006】このような従来の携帯無線機用アンテナの
アンテナトップ部を組み立てる際には、まず、図5
(a)示すように、トッププラグ102の拡径部102
aに形成されている第2内周ネジ部102bと、コイル
エレメント部103に形成されている第1外周ネジ部1
03cとを螺着することで、コイルエレメント部103
のヘリカル状溝部103bに形成されているヘリカルエ
レメントとトッププラグ102とを電気的に接続するよ
うにされる。このとき、トッププラグ102の第2内周
ネジ部102bとコイルエレメント部103の第1外周
ネジ部103cは、例えばトッププラグ102を矢示A
方向、即ち時計回り方向に回転させたときに、第2内周
ネジ部102bと第1外周ネジ部103cとが螺着され
るようにネジが切られている。
【0007】上記のようにしてトッププラグ102にコ
イルエレメント部103を取り付けた後、図5(b)に
示すように、キャップ104に形成されている第1内周
ネジ部104cと、トッププラグ102に形成されてい
る第2外周ネジ部102cとを螺着することで、コイル
エレメント部103をキャップ104内に収納するよう
になされている。これにより、アンテナトップ部の組み
立てが完了することになる。このときも、トッププラグ
102の第2外周ネジ部102cとキャップ104の第
1内周ネジ部104cは、例えばコイルエレメント部1
03が固着されたトッププラグ102を矢示A方向に回
転させたときに、第2外周ネジ部102cと第1内周ネ
ジ部104cとが螺着されるようにネジが切られてい
る。
【0008】また、キャップ104の第1内周ネジ部1
04cとトッププラグ102の第2外周ネジ部102c
とを螺着する際には、図示するように、第2外周ネジ部
102cに接着剤111を塗布してから、第1内周ネジ
部104cと第2外周ネジ部102cとを螺着すること
で、トッププラグ102とキャップ104とを接着剤1
11により接着することにより、キャップ104がトッ
ププラグ102から分離しないように固着されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようにキャップ104とトッププラグ102との分離
を防止するために、トッププラグ102の第2外周ネジ
部102cとキャップ104の第1内周ネジ部104c
との間に接着剤111を塗布したとしても、トッププラ
グ102は金属製、キャップ104は樹脂製と材質が異
なるため、接着剤111による接着は、いわゆる異種間
接着となる。この結果、接着剤111の接着効果が十分
得られず、キャップ104にトッププラグ102に対す
る螺合が緩む方向の力が加わると、キャップ104とト
ッププラグ102とが分離してしまうおそれがあった。
【0010】また、トッププラグ102の第2外周ネジ
部102cとキャップ104の第1内周ネジ部104c
との間に接着剤111を塗布した状態で、第2外周ネジ
部102cと第1内周ネジ部104cとを螺着すると、
螺合部から接着剤111がはみだし、アンテナの美観が
損なわれるという欠点もあった。
【0011】そこで、本発明はトッププラグとキャップ
との螺合部に接着剤を塗布することなく、トッププラグ
とキャップとの分離を防止することができる携帯無線機
用アンテナを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の携帯無線機用アンテナは、ヘリカルエレメ
ントが外周面に形成されている細長い円筒状のエレメン
ト本体からなり、該エレメント本体の先端部には接着剤
を溜めるための第1接着剤溜まり部が形成されていると
共に、前記エレメント本体の下部外周面には第1外周ネ
ジ部が形成されているコイルエレメント部と、一端が閉
じた円筒状のキャップ本体からなり、該キャップ本体内
に前記コイルエレメント部を収納した際に、前記第1接
着剤溜まり部に溜まっている接着剤が溜まる第2の接着
剤溜まり部が形成されていると共に、前記キャップ本体
の下部内周面に第1内周ネジ部が形成されているキャッ
プと、前記コイルエレメント部の下部を保持する拡径部
に、前記コイルエレメント部に形成されている第1外周
ネジ部を螺着可能な第2内周ネジ部と、前記キャップに
形成されている第1内周ネジ部を螺着可能な第2外周ネ
ジ部とが形成されている導電性の接続部とを備え、前記
第1外周ネジ部と第2内周ネジ部とを螺着して形成され
る第1螺合部の螺着方向と、前記第1内周ネジ部と前記
第2外周ネジ部とを螺着して形成される第2螺合部の螺
着方向との関係が、互いに逆方向となるように、前記第
1螺合部と前記第2螺合部のネジ切りがなされている。
【0013】このような本発明によれば、例えば接続部
とされるトッププラグとコイルエレメント部とは第1螺
合部により固着され、トッププラグとキャップとは上記
第1螺合部とは逆ネジの関係にある第2螺合部により固
着される。さらに、コイルエレメント部のエレメント本
体とキャップとは接着剤により固着されていると共に、
第2螺合部と第1螺合部とは逆ネジの関係にあることか
ら、キャップにトッププラグから分離する方向の応力が
印加されても、キャップが緩むことがないと共に、コイ
ルエレメント部とトッププラグとが分離するおそれを防
止することができる。
【0014】また、本発明の携帯無線機用アンテナは、
ヘリカルエレメントが形成される細長い円筒状のエレメ
ント本体からなり、該エレメント本体の先端部には接着
剤を溜めるための第1接着剤溜まり部が形成されている
と共に、前記エレメント本体の下部外周面には回動防止
用の突起部が形成されているコイルエレメント部と、一
端が閉じた円筒状のキャップ本体からなり、該キャップ
本体内に前記コイルエレメント部を収納した時に、前記
第1接着剤溜まり部に溜まっている接着剤が溜まる第2
接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記キャップ
本体の下部内周面に内周ネジ部が形成されているキャッ
プと、前記コイルエレメント部の下部を保持する拡径部
に、前記コイルエレメント部の突起部と嵌合可能な突起
受部が形成されていると共に、前記キャップの内周ネジ
部と螺着可能な外周ネジ部が形成されている導電性の接
続部とを備えている。
【0015】このような本発明によれば、例えば接続部
とされるトッププラグとコイルエレメント部とは突起部
と突起受部との嵌合によって固着され、トッププラグと
キャップとは外周ネジ部と内周ネジ部により固着され
る。さらに、エレメント本体とキャップとは接着剤によ
り固着されていると共に、トッププラグとコイルエレメ
ント部とは突起部と突起受部とが嵌合していることか
ら、接続部とキャップとの螺合を緩める方向、即ち接続
部からキャップを分離する方向の力が加わったとして
も、キャップが緩むことがないと共に、トッププラグと
コイルエレメント部とが分離するのを防止することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態にか
かる携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部の概略構
造を示した分解斜視図である。また図2は本発明の実施
の形態にかかる携帯無線機用アンテナの組み立て後のア
ンテナトップ部の構造を示した図である。これらの図に
示す本発明の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナ
1においては、図示していないホイップアンテナの先端
に一体成形されたジョイント2が、金属製のトッププラ
グ3と接続される。この場合、ジョイント2は例えばA
BS樹脂によって形成されている。
【0017】接続部であるトッププラグ3の先端は、図
1(a)に示すように径の太い拡径部3aとされてお
り、この拡径部3aの内周面には第2内周ネジ部3bと
して雌ネジが形成されていると共に、その外周面には第
2外周ネジ部3cとして雄ネジが形成されている。トッ
ププラグは、真鍮、アルミニウム等の金属製とされ、ダ
イカストにより作成するようにしてもよい。コイルエレ
メント部5は、例えばABS樹脂製の棒状体からなるエ
レメント本体5aの外周面にヘリカル状溝部5bを形成
し、このヘリカル状溝部5b内に導電膜を形成すること
により作成されている。また、エレメント本体5aの下
部は径が若干細く形成され、その外周面に第1外周ネジ
部5cとして雄ネジが形成されている。さらに本発明の
実施の形態においては、エレメント本体5aの先端部に
接着剤10を溜めるための第1接着剤溜まり部5dとな
る凹部が形成されている。
【0018】このようなコイルエレメント部5を作成す
る際には、エレメント本体5aの全面に導電膜が形成さ
れる。次いで、エレメント本体5aの外周面を切削する
と、ヘリカル状溝部5b内に導電膜が残りヘリカルエレ
メントを形成することができる。この場合、第1接着剤
溜まり部5dは、予め、エレメント本体5aに形成して
おくようにする。なお、ヘリカル状溝部5b内に形成さ
れているヘリカルエレメントは第1外周ネジ部5cの外
周面に形成されている導電膜と電気的に接続されてい
る。
【0019】キャップ6は、図1(b)に示すように、
一端が閉じた円筒状にABS樹脂を樹脂成形されたキャ
ップ本体6aによって構成されており、その内部にはコ
イルエレメント部5が収納される収納室6bが形成され
ている。また、キャップ本体6aの下部には、第1内周
ネジ部6cとしての雌ネジが形成されている。そして、
本発明の実施の形態においては、キャップ6の先端内部
にも、接着剤10を溜めるための第2接着剤溜まり部6
dとなる凹部が形成されている。
【0020】そして、このような本発明の実施の形態に
かかるアンテナトップ部においては、トッププラグ3の
第2内周ネジ部3bとコイルエレメント部5の第1外周
ネジ部5cは、例えばトッププラグ3を図1(a)に示
す矢示A方向、即ち時計回り方向に回転させたときに螺
合するようにネジが切られている。また、トッププラグ
3の第2外周ネジ部3cとキャップ6の第1内周ネジ部
6cには、例えばトッププラグ3を図1(b)に示す矢
示B方向(反時計回り方向)に回転させたときに螺着す
るようにネジが切られている。つまり、図2(b)に示
すように、トッププラグ3の第2内周ネジ部3bとコイ
ルエレメント部5の第1外周ネジ部5cとを螺着して形
成される第1螺合部11と、トッププラグ3の第2外周
ネジ部3cとキャップ6の第1内周ネジ部6cとを螺着
して形成される第2螺合部12との螺着方向の関係が逆
ネジとなるようにそれぞれのネジ部のねじが切られてい
る。
【0021】このような本発明の実施の形態としての携
帯無線機用アンテナのアンテナトップ部を組み立てる際
には、先ず、図1(a)に示すように、例えばトッププ
ラグ3を矢示A方向に回転させながら、トッププラグ3
の第2内周ネジ部3bと、コイルエレメント部5の第1
外周ネジ部5cとを螺着するようにされる。これによ
り、コイルエレメント部5のヘリカル状溝部5bに形成
されているヘリカルエレメントとトッププラグ3とを電
気的に接続するようになる。
【0022】そして、上記のようにしてトッププラグ3
の拡径部3aにコイルエレメント部5を取り付けた後、
コイルエレメント部5を覆うように樹脂製のキャップ6
を取り付けて、図2(a)に示すようなアンテナトップ
部4が形成されることになるが、このとき、本発明の実
施の形態では、コイルエレメント部5の先端部に形成し
た第1接着剤溜まり部5dに接着剤10を塗布して溜め
てから、トッププラグ3の第2外周ネジ部3cと、キャ
ップ6の第1内周ネジ部6cとを螺着するようにされ
る。このとき、図1(b)に示すように、例えばトップ
プラグ3を矢示B方向に回転させながら、トッププラグ
3の第2外周ネジ部3cと、キャップ6の第1内周ネジ
部6cとを螺着して、コイルエレメント部5をキャップ
6内に収納するようになされている。これにより、第1
接着剤溜まり部5dに溜められている接着剤10が、キ
ャップ本体6aの先端内部に形成されている第2接着剤
溜まり部6dに溜まり、キャップ本体6aはエレメント
本体5aに接着されるようになる。
【0023】このようにして、本発明の実施の形態にか
かる携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部が組み立
てられるが、組み立て後においては図2(b)に示すよ
うに、第1接着剤溜まり部5dおよび第2接着剤溜まり
部6dにおける接着剤10により、コイルエレメント部
5のエレメント本体5aとキャップ6とが接着されるよ
うになる。この場合、キャップ6とエレメント本体5a
は、ともに樹脂という同材質によって形成されるため、
接着剤10によるキャップ6とコイルエレメント部5と
の接着は非常に強固なものとなる。従って、接着剤10
の硬化後においては、キャップ6にトッププラグ3から
分離させる方向に応力が加わったとしても、キャップ6
はコイルエレメント部5に固着されたままとなる。
【0024】そして、本発明の実施の形態においては、
キャップ6とトッププラグ3とを螺着して形成される第
2螺合部12と、コイルエレメント部5とトッププラグ
3とを螺合して形成される第1螺合部11とが逆ネジの
関係にあることから、キャップ6にトッププラグ3から
分離させる方向の応力、即ち第2螺合部12の螺合を緩
める方向に応力が加わった時は、第1螺合部11には螺
合をさらに締める方向に応力が加わることになる。従っ
て、キャップ6にトッププラグ3から分離させる方向の
応力が加わったととしてもコイルエレメント部5とトッ
ププラグ3との第1螺合部11が緩んで、コイルエレメ
ント部5がトッププラグ3から分離しないようになる。
【0025】つまり、本発明の実施の形態にかかる携帯
無線機用アンテナのアンテナトップ部によれば、トップ
プラグ3とコイルエレメント部5は第1螺合部11によ
り固着され、トッププラグ3とキャップ6は、第2螺合
部12により固着される。さらに樹脂製のエレメント本
体5aとキャップ6とは接着剤10により強固に固着さ
れることになる。これにより、キャップ6にトッププラ
グ3から分離する方向の力が加わったとしても、キャッ
プ6とコイルエレメント部5は接着剤10により固着さ
れ、コイルエレメント部5とトッププラグ3とは第1螺
合部11により固着されたままとなるので、キャップ6
がトッププラグ3から分離するのを防止することができ
る。また、本発明の実施の形態においては、コイルエレ
メント部5の先端部に形成した第1接着剤溜まり部5d
とキャップ6内に形成した第2接着剤溜まり部6dとを
接着剤10によって接着するようにしているため、従来
のように、キャップ6から接着剤がはみだすことがな
く、アンテナの美観が損なわれるという欠点も解消され
ることになる。
【0026】なお、本発明の実施の形態においては、第
1螺合部11の螺着方向を時計回り方向、第2螺合部1
2の螺着方向を反時計回り方向として説明したが、第1
螺合部11と第2螺合部の螺着方向とは互いに逆方向で
あればよく、上述した方向と逆方向としても良いことは
言うまでもない。
【0027】また、本発明としての携帯無線機用アンテ
ナのトップ部は、図1及び図2に示したような構造に限
定されるものでない。そこで、図3に本発明の第2の実
施の形態にかかる携帯無線機用アンテナのアンテナトッ
プ部の構造を示す。なお、上記図1および図2に示した
アンテナトップ部と同一部位には同一符号を付して詳細
な説明は省略する。この図3に示す第2の実施の形態に
かかる携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部におい
ても、金属製のトッププラグ21の先端は、図3(a)
に示すように径の太い拡径部21aとされ、この拡径部
21aの外周面に外周ネジ部21bが形成されている
が、その内周面には、コイルエレメント部22の下部に
形成されている突起部22cが嵌合される突起受部21
cが形成されている。
【0028】この場合のコイルエレメント部22も、図
3(b)(c)に示すように、例えば樹脂製の棒状体か
らなるエレメント本体22aの外周面にヘリカル状溝部
22bを形成し、このヘリカル状溝部22b内に導電膜
を形成することにより作成されている。またこの場合
も、エレメント本体22aの先端には接着剤を溜めるた
めの、第1接着剤溜まり部22dとして凹部が形成され
ている。またこの場合、エレメント本体22aの下部
は、その径が若干細く形成され、図示するように、その
外周面に回動防止用の一対の突起部(ダボ)22cが形
成されている。この場合、エレメント本体22aの下部
には、その両側にそれぞれ突起部22c,22cが形成
されている。
【0029】このような本発明の第2の実施の形態にか
かるアンテナトップ部を作成するために、コイルエレメ
ント部22をトッププラグ21に取り付ける場合は、コ
イルエレメント部22の下部に形成されている一対の突
起部22c,22cをトッププラグ21の一対の突起受
部21cに嵌合して、トッププラグ21とコイルエレメ
ント部22とを固着するようになされている。これによ
り、コイルエレメント部22のヘリカル状溝部22bに
形成されているヘリカルエレメントとトッププラグ21
とが電気的に接続されると共に、トッププラグ21とコ
イルエレメント部22とを回動しないように取り付ける
ことができる。この後、エレメント本体22aの第1接
着剤溜まり部22dに接着剤10を塗布して溜め、キャ
ップ6の第1内周ネジ部6cをトッププラグ21の外周
ネジ部21bに螺合して、コイルエレメント部22をキ
ャップ6内に収納する。すると、エレメント本体22a
の第1接着剤溜まり部22dに溜まっていた接着剤10
が、キャップ6の先端内部に形成されている第2接着剤
溜まり部6dに溜まり、両者が接着されるようになる。
これにより、第2の実施の形態にかかる携帯無線機用ア
ンテナを組み立てることができる。
【0030】従って、このような本発明の第2の実施の
形態にかかる携帯無線機用アンテナにおいては、コイル
エレメント部22とキャップ6とが接着剤10によって
固着されることになるが、この場合もキャップ6とコイ
ルエレメント部22のエレメント本体22aとは樹脂製
と材質が同じとされているため、キャップ6とコイルエ
レメント部22との接着が非常に強固なものとなる。従
って、接着剤硬化後においては、キャップ6にトッププ
ラグ21から分離させる方向の回転力が加わったとして
も、キャップ6とコイルエレメント部22とが分離しな
いものとすることができる。
【0031】さらにこの場合は、キャップ6にトッププ
ラグ21から分離させるような方向の回転力が加わった
としても、トッププラグ21とコイルエレメント部22
とは、トッププラグ21の突起受部21cにコイルエレ
メント部22の突起部22cが嵌合されて固着されたま
まとなるので、トッププラグ21からコイルエレメント
部22が分離することを防止することができる。従っ
て、このように構成した場合も、トッププラグ21から
キャップ6が分離するのを防止することができる。ま
た、この場合もキャップ6から接着剤10がはみだすこ
とがないのでアンテナの美観が損なわれることもない。
【0032】また、これまでの本発明の実施の形態にお
いては、本発明を伸縮自在なホイップアンテナを例に挙
げて説明したが、本発明は、図4に示すような固定式ア
ンテナに対しても適用することができる。この場合は、
上記した図1、図2に示した本発明の実施の形態におい
て、トッププラグ3の拡径部3aに形成していた第2内
周ネジ部3b及び第2外周ネジ部3cを、図示していな
い携帯無線機の筐体に固着することができ、筐体内の電
気回路とコイルエレメント部5のヘリカルエレメントと
を電気的に接続する接続部であるホルダー31に形成す
るようにされている。従って、この場合は、ホルダー3
1とコイルエレメント部5とを第1螺合部11により螺
合したうえで、エレメント本体5aの第1接着剤溜まり
部5dに接着剤が溜まるよう接着剤を塗布する。この
後、ホルダー31とキャップ6とを第2螺合部12によ
り螺合することにより、エレメント本体5aの第1接着
剤溜まり部5d内の接着剤10がキャップ6の第2接着
剤溜まり部6dに溜まり、両者が接着剤10により接着
される。これにより、第3の実施の形態にかかる固定式
アンテナを形成することができる。なお、この場合も、
図3に示したように、コイルエレメント部5の下部に突
起部を形成し、ホルダー31に突起受部を形成するよう
にしても良いことは言うまでもない。
【0033】なお、本発明の実施の形態においては、コ
イルエレメント部5とキャップ6の材質が共にABS樹
脂として説明したが、これはあくまでも一例であり、こ
れまでの説明から分かるように、本発明としての携帯無
線機用アンテナのアンテナトップ部におけるコイルエレ
メント部とキャップとを他の種類の絶縁性の樹脂製とし
てもよい。
【0034】
【発明の効果】上記説明したように、本発明は、例えば
接続部とされるトッププラグとコイルエレメント部とは
第1螺合部により固着され、トッププラグとキャップと
は上記第1螺合部とは逆ネジの関係にある第2螺合部に
より固着される。さらに、コイルエレメント部のエレメ
ント本体とキャップとは接着剤により固着されていると
共に、第2螺合部と第1螺合部とは逆ネジの関係にある
ことから、キャップにトッププラグから分離する方向の
応力が印加されても、キャップが緩むことがないと共
に、コイルエレメント部とトッププラグとが分離するお
それを防止することができる。また、接着剤がキャップ
からはみだすことがないので、アンテナの美観を損なう
ことはない。さらに、接続部とコイルエレメント部とは
突起部と突起受部との嵌合によって固着されるようにし
てもよい。この場合においても、キャップにトッププラ
グから分離する方向の応力が印加されても、キャップが
緩むことがないと共に、コイルエレメント部とトッププ
ラグとが分離するおそれを防止することができる。さら
に、接着剤がキャップからはみだすことがないので、ア
ンテナの美観を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる携帯無線機用アン
テナのトップ部の概略構造を説明するための分解斜視図
である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる携帯無線機用アン
テナの組み立て後のアンテナトップ部の構造を示した図
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる携帯無線機
用アンテナのトップ部の構成を示した図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる固定式アンテナの
構成を示す断面図である。
【図5】従来の携帯無線機用アンテナのトップ部の概略
構造を示す図である。
【符号の説明】
1 携帯無線機用アンテナ、2 ジョイント、3 21
トッププラグ、3a21a 拡径部、3b 21b
第2内周ネジ部、3c 第2外周ネジ部、4トップ部、
5 22 コイルエレメント部、5a 22a エレメ
ント本体、5b 22b ヘリカル溝部、5c 第1外
周ネジ部、5d 22d 第1接着剤溜まり部、6 キ
ャップ、6a キャップ本体、6b 収納室、6c 第
1内周ネジ部、6d 第2接着剤溜まり部、10 接着
剤、11 第1螺合部、12第2螺合部、21c 突起
受部、22c 突起部、31 ホルダー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘリカルエレメントが外周面に形成され
    ている細長い円筒状のエレメント本体からなり、該エレ
    メント本体の先端部には接着剤を溜めるための第1接着
    剤溜まり部が形成されていると共に、前記エレメント本
    体の下部外周面には第1外周ネジ部が形成されているコ
    イルエレメント部と、 一端が閉じた円筒状のキャップ本体からなり、該キャッ
    プ本体内に前記コイルエレメント部を収納した際に、前
    記第1接着剤溜まり部に溜まっている接着剤が溜まる第
    2の接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記キャ
    ップ本体の下部内周面に第1内周ネジ部が形成されてい
    るキャップと、 前記コイルエレメント部の下部を保持する拡径部に、前
    記コイルエレメント部に形成されている第1外周ネジ部
    を螺着可能な第2内周ネジ部と、前記キャップに形成さ
    れている第1内周ネジ部を螺着可能な第2外周ネジ部と
    が形成されている導電性の接続部とを備え、 前記第1外周ネジ部と第2内周ネジ部とを螺着して形成
    される第1螺合部の螺着方向と、前記第1内周ネジ部と
    前記第2外周ネジ部とを螺着して形成される第2螺合部
    の螺着方向との関係が、互いに逆方向となるように、前
    記第1螺合部と前記第2螺合部のネジ切りがなされてい
    ることを特徴とする携帯無線機用アンテナ。
  2. 【請求項2】 ヘリカルエレメントが形成される細長い
    円筒状のエレメント本体からなり、該エレメント本体の
    先端部には接着剤を溜めるための第1接着剤溜まり部が
    形成されていると共に、前記エレメント本体の下部外周
    面には回動防止用の突起部が形成されているコイルエレ
    メント部と、 一端が閉じた円筒状のキャップ本体からなり、該キャッ
    プ本体内に前記コイルエレメント部を収納した時に、前
    記第1接着剤溜まり部に溜まっている接着剤が溜まる第
    2接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記キャッ
    プ本体の下部内周面に内周ネジ部が形成されているキャ
    ップと、 前記コイルエレメント部の下部を保持する拡径部に、前
    記コイルエレメント部の突起部と嵌合可能な突起受部が
    形成されていると共に、前記キャップの内周ネジ部と螺
    着可能な外周ネジ部が形成されている導電性の接続部
    と、 を備えていることを特徴とする携帯無線機用アンテナ。
JP2002100784A 2002-04-03 2002-04-03 携帯無線機用アンテナ Expired - Fee Related JP3866605B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002100784A JP3866605B2 (ja) 2002-04-03 2002-04-03 携帯無線機用アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002100784A JP3866605B2 (ja) 2002-04-03 2002-04-03 携帯無線機用アンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003298327A true JP2003298327A (ja) 2003-10-17
JP3866605B2 JP3866605B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=29388499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002100784A Expired - Fee Related JP3866605B2 (ja) 2002-04-03 2002-04-03 携帯無線機用アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3866605B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007081788A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Kyocera Corp 携帯無線機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007081788A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Kyocera Corp 携帯無線機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3866605B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6683253B1 (en) Coaxial cable joint
US5696518A (en) Antenna device integrally fixed to portable electronic appliance
US20040229504A1 (en) [signal adaptor]
WO1997037400A1 (fr) Antenne en helice et son procede de fabrication
US20020025056A1 (en) Wrist-carried information device
JP2003298327A (ja) 携帯無線機用アンテナ
US20020090104A1 (en) Earphone
JPH0342732Y2 (ja)
JPH07193415A (ja) 伸縮式ホイップアンテナ
JP3595781B2 (ja) 多段収納式アンテナにおけるストッパーヘッド固定方法、及び多段収納式アンテナ
CN216488500U (zh) 一种fm天线
US20060138773A1 (en) Adapter having efficiently positioning effect
JP3130742U (ja) 高周波信号用コネクタ
JP3516824B2 (ja) アンテナ装置
JP2509102Y2 (ja) フイ―ドホンのキャップ取付構造
JP3194522B2 (ja) 移動通信機器用アンテナの取付構造
JPS6040005Y2 (ja) アンテナ脱落防止装置
JPH028414Y2 (ja)
JP2593773Y2 (ja) 電波時計のアンテナ構造
JP2003243901A (ja) 電波受信用コンバータおよびアンテナ装置
JPH0614488Y2 (ja) アンテナ
JP4646413B2 (ja) アンテナ装置
JP2002005150A (ja) 絶縁ワッシャ
JP2003318621A (ja) 携帯無線機用アンテナ
JPH07273524A (ja) 携帯無線電話機のアンテナ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20061005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees