JP3865923B2 - 建材の組立装置 - Google Patents
建材の組立装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3865923B2 JP3865923B2 JP07616898A JP7616898A JP3865923B2 JP 3865923 B2 JP3865923 B2 JP 3865923B2 JP 07616898 A JP07616898 A JP 07616898A JP 7616898 A JP7616898 A JP 7616898A JP 3865923 B2 JP3865923 B2 JP 3865923B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- members
- holding
- building material
- wheel member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
- Automatic Assembly (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の第1部材を第2部材で結合することにより組み立てられる建材の組立装置に係り、例えば、建物用シャッターのシャッターカーテンを巻き取る巻取部、あるいは玄関ドアや引き戸等の戸、扉の骨組み等を組み立てるために利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
建物用シャッターのシャッターカーテンを巻き取るための巻取部は、第1部材である複数のホイール部材を間隔を開けて並設し、これらのホイール部材に第2部材であるバー部材を貫通挿入するとともに、それぞれのホイール部材にバー部材を溶接し、ホイール部材同士をバー部材で結合することにより組み立てられる。建物用シャッターは各種の用途で使用され、これらの建物用シャッターごとにおいて、巻取部を形成するホイール部材の大きさ、その使用個数、形状、それぞれのホイール部材の向き、さらにはホイール部材の間隔等が決められ、これにより、それぞれの建物用シャッターのシャッターカーテンの寸法等に対応できるようにしている。
【0003】
従来、このような各種の建物用シャッターの巻取部を生産するときは、作業者が、各種用意されたホイール部材、バー部材のなかからこれらから生産しようとする種類の建物用シャッターの巻取部に応じたホイール部材、バー部材を選択するとともに、所定個数のホイール部材をそれぞれ所定の向きにしてバー部材と共に溶接装置に供給し、所望の巻取部を組み立てるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の作業によると、作業者の人手によって作業を行うため、人為的ミスが発生し易く、このため、作業の中断等が発生し、この結果、巻取部の生産効率を高めることが困難であった。
【0005】
本発明の目的は、建物用シャッターの巻取部等である建材を組み立てるための作業をできるだけ作業者の人手を省いて行えるようになるとともに、種類の異なるそれぞれの建材の組立作業のために使用できるようになり、汎用性を有することになる建材の組立装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る建材の組立装置は、並設される複数の第1部材と、第1部材の並設方向への長さを有し、第1部材同士を結合する第2部材とを含んで組み立てられる建材の組立装置であって、第1部材には複数の凹状部が形成されているとともに、第1部材に、これらの凹状部の間隔が異なっていて互いに一部同士が重複する位置に凹状部が形成されている複数種類があり、第2部材で結合される前の第1部材を保持する保持部材と、この保持部材に設けられ、第1部材の凹状部に嵌合して第1部材を位置決めする複数の凸状部とを備え、これらの凸状部の形状および間隔が、複数種類の第1部材における凹状部の重複部の形状および重複部の間隔と対応していることを特徴とするものである。
【0007】
この装置によると、第1部材に大きさが異なる複数種類あり、このため、それぞれの第1部材に形成されている複数の凹状部の間隔が複数種類の第1部材で相違していても、第1部材を保持する保持部材には、複数種類の第1部材における凹状部の重複部の形状および重複部の間隔と対応している複数の位置決め用の凸状部が設けられているため、複数種類の第1部材を同じ保持部材で位置決め保持できるようになり、複数種類の第1部材を使用して組み立てられる各種の建材の生産が可能になる。
【0008】
この装置において、凹状部は貫通の孔でもよく、不貫通の穴でもよく、単なる窪みでもよい。そして、凸状部は保持部材に取り付けたピンやボールでもよく、保持部材に一体に形成した突起でもよい。
【0009】
また、保持部材は、建材の組み立てのために使用される第1部材の最大個数と同じ個数が用意されていて、それぞれの第1部材を個別に保持するものとなっていてもよく、あるいは、保持部材の個数は1個または複数個であって、全部または複数個の第1部材をまとめて保持するようになっていてもよい。
【0010】
また、本発明の係る建材の組立装置は、並設される複数の第1部材と、第1部材の並設方向への長さを有し、第1部材同士を結合する第2部材とを含んで組み立てられる建材の組立装置であって、建材には第1部材の個数が異なっている複数種類あり、最大個数の第1部材と同じ個数あるとともに、第2部材で結合される前の第1部材を保持する保持部材と、それぞれの保持部材に設けられ、これらの保持部材における第1部材の存否を検出するセンサと、このセンサと制御手段を介して接続され、生産すべき建材で必要とされる個数の第1部材が保持部材に保持されていないときにその旨を報知する報知手段とを有していることを特徴とするものである。
【0011】
この装置によると、第1部材を保持するそれぞれの保持部材には第1部材の存否を検出するセンサが設けられ、建材の生産に必要な個数の第1部材が保持部材に保持されていないときにはその旨が報知手段で報知されるため、建材に第1部材の個数が異なる複数種類あっても、各種の建材を生産するごとに必要な個数の第1部材が保持部材に保持されているか否かを確認できるようになり、個数が異なる第1部材を使用して組み立てられる各種の建材の生産を行えるようになる。
【0012】
必要個数の第1部材が保持部材で保持されていないときに不足の第1部材を保持部材に供給することは、作業者が行うようにしてもよく、供給装置により自動作業として行うようにしてもよい。
【0013】
また、建材が、少なくとも1個の第1部材が他の第1部材に対し逆向きになって第2部材に結合されることにより組み立てられる場合には、それぞれの保持部材を旋回手段で旋回自在とし、この旋回手段を前記制御手段に接続し、生産すべき建材で必要とされる個数の第1部材が同じ向きで前記保持部材に保持されたことがセンサで検出されたとき、制御手段からの信号により前記他の第1部材に対して向きを逆とすべき第1部材を保持している保持部材を制御手段で他の保持部材に対し逆向きに旋回制御するようにしてもよい。
【0014】
これによると、各種の建材の相違点が、第1部材の個数と、第1部材の向きとにある場合であっても、必要個数の第1部材のそれぞれを所定向きにすることができるため、これらの各種建材の生産が可能になる。
【0015】
また、本発明に係る建材の組立装置は、並設される複数の第1部材と、第1部材の並設方向への長さを有し、第1部材同士を結合する第2部材とを含んで組み立てられる建材の組立装置であって、第1部材には形状が異なっている複数種類あり、第2部材で結合される前のそれぞれの第1部材を個別に保持する保持部材と、これらの保持部材に設けられ、これらの保持部材に保持された第1部材の形状を検出するセンサと、このセンサと制御手段を介して接続され、生産すべき建材で必要とされる種類の第1部材が前記保持部材に保持されていないときにその旨を報知する報知手段とを有していることを特徴とするものである。
【0016】
この装置によると、第1部材を保持するそれぞれの保持部材には第1部材の形状を検出するセンサが設けられ、建材の生産に必要な形状を有する第1部材が保持部材に保持されていないときにはその旨が報知手段で報知されるため、建材に形状が異なる第1部材を使用して組み立てる複数種類あっても、各種の建材を生産するときに所定形状の第1部材が保持部材に保持されているか否かを確認できるようになり、形状が異なる第1部材を使用して組み立てられる各種の建材の生産を行えるようになる。
【0017】
所定形状の第1部材が保持部材で保持されていないときに所定形状の第1部材を保持部材に供給することは、作業者が行うようにしてもよく、供給装置により自動作業として行うようにしてもよい。
【0018】
また、建材が、少なくとも1個の第1部材が他の第1部材に対し逆向きになって第2部材に結合されることにより組み立てられる場合には、それぞれの保持部材を旋回手段で旋回自在とし、この旋回手段を前記制御手段に接続し、生産すべき建材で必要とされる種類の第1部材が同じ向きで保持部材に保持されたことがセンサで検出されたとき、制御手段からの信号により前記他の第1部材に対して向きを逆とすべき第1部材を保持している保持部材を制御手段で他の保持部材に対し逆向きに旋回制御するようにしてもよい。
【0019】
これによると、各種の建材の相違点が、第1部材の形状と、第1部材の向きとにある場合であっても、所定形状を有している第1部材のそれぞれを所定向きにすることができるため、これらの各種建材の生産が可能になる。
【0020】
さらに、本発明に係る建材の組立装置は、並設される複数の第1部材と、第1部材の並設方向への長さを有し、第1部材同士を結合する第2部材とを含んで組み立てられる建材の組立装置であって、建材には、隣接する2個の第1部材同士の間隔のうち、少なくとも建材の端部に位置する第1部材とこの端部から2番目の第1部材との間隔が異なっている複数種類あり、それぞれの第1部材を個別に把持する把持部材と、建材の端部に位置する第1部材を把持する把持部材を、建材の端部から2番目の第1部材を把持する把持部材から離間させる方向に移動させる移動手段と、この移動手段の移動を制御する制御手段とを備え、生産すべき建材の種類に応じて制御手段からの信号により移動手段の移動量が制御されることを特徴とするものである。
【0021】
この装置によると、建材の端部に位置する第1部材を把持する把持部材を、建材の端部から2番目の第1部材を把持する把持部材から離間させる方向に移動させるための移動手段は、制御手段からの信号で移動量が制御されるため、建材に、少なくとも建材の端部に位置する第1部材とこの端部から2番目の第1部材との間隔が異なっている複数種類あっても、これらの建材の生産を行えるようになる。
【0022】
この装置において、建材の端部から2番目以降の第1部材を把持するそれぞれの把持部材は一定位置に固定されていてこれらの第1部材が第2部材に溶接等で結合されるごとに第1部材の把持を解除し、建材の端部に位置する第1部材に第2部材を介して結合された2番目以降の第1部材が、建材の端部に位置する第1部材が前記移動手段で移動するときにこの第1部材と一体に移動するようにしてもよい。
【0023】
あるいは、建材の端部から2番目の第1部材を把持する把持部材を建材の端部に位置する第1部材を把持する把持部材と同じ方向に移動自在とするとともに、他の第1部材を把持する把持部材を一定位置に固定し、建材の端部から2番目の第1部材を把持する把持部材を建材の端部に位置する第1部材を把持する把持部材に対して、これらの把持部材同士の間に掛け渡された連結部材を介して連結、分離自在とする連結手段を設け、生産すべき建材の種類に応じて移動手段が所定距離移動した後、前記制御手段からの信号で連結手段が建材の端部から2番目の第1部材を把持する把持部材を建材の端部に位置する第1部材を把持する把持部材に連結部材を介して連結することにより、これらの把持部材を一体に移動させるようにしてもよい。
【0024】
このようにすると、建材の端部に位置する第1部材と建材の端部から2番目の第1部材との間隔が大きくても、2番目の第1部材は把持部材で把持されながら建材の端部に位置する第1部材と共に移動するため、この移動時に2番目の第1部材が把持部材に把持されていないときと比べて、建材に端部に位置する第1部材と建材の端部から2番目の第1部材とを繋ぐ第2部材が2番目の第1部材の重量で撓み、これにより2番目の第1部材の位置が下がる等の問題を解消できるようなる。
【0025】
このように、建材の端部に位置する第1部材を把持する把持部材と共に移動手段で移動させるという構成は、建材の端部から3番目以降の第1部材を把持する把持部材にも適用できる。
【0026】
以上の本発明に係るそれぞれの装置は、第1部材と第2部材が構成部材として含まれている任意な建材を組み立てるために使用でき、その建材の一例は、建物用シャッターのシャッターカーテンを巻き取るための巻取部である。建材がこの巻取部である場合には、複数並設される第1部材は例えばホイール部材となり、これらのホイール部材を結合する第2部材は例えばバー部材となる。
【0027】
建材の他の例は、開き戸や引き戸あるいは扉の骨組みであり、建材がこの骨組みである場合には、複数並設される第1部材は例えば縦材となり、これらの縦材を結合する第2部材は第2部材は横材となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、建材が建物用シャッターの巻取部となっている場合であるため、初めに建物用シャッターと巻取部について説明する。
【0029】
図1は、建物用シャッター1を示している。建物用シャッター1は、建物の窓等の開口部2の上部に配設されたシャッターボックス3と、開口部2の左右両側に配設されたガイドレール4と、これらのガイドレール4に案内されて上下動することにより開口部2を閉鎖、開放するシャッターカーテン5と、シャッターボックス3の内部に配置され、シャッターカーテン5の繰り出し、巻き取りを行う巻取部6とを含んで構成されている。
【0030】
図2は、巻取部6を示している。巻取部6は、巻取部6の軸方向に間隔を開けて複数並設された第1部材としてのホイール部材7と、これらのホイール部材7に貫通挿入され、ホイール部材7に溶接されることによりホイール部材7同士を結合している第2部材としてのバー部材8とを含んで構成されており、図示例では、このバー部材8は互いに巻取部6の180度反対側となった位置に2本設けられている。
【0031】
ホイール部材7には大きさ、形状が異なる3種類あり、3種類のホイール部材7A〜7Cは、図3と図4、図5と図6、図7と図8に示されている。3種類のホイール部材7A〜7Cにおいて、外周縁に鍔部9が形成されていること、中央部に一方向に突出する一定長さの筒部10が設けられていること、互いに180度反対側となった位置に凹状部としての2個の円形の孔11が形成されていること、外周縁の近くにバー部材8を挿通させるための細長の角孔12が形成されていることは共通している。しかし、図3と図4で示すホイール部材7Aについては、直径がD1で、筒部10とは反対側に延びる筒部がなく、2個の孔11の間隔はL1である。図5と図6で示すホイール部材7Bについては、直径がD1で、筒部10とは反対側に延びる筒部13があり、2個の孔11の間隔はL1である。図7と図8で示すホイール部材7Cについては、直径がD2で、筒部10とは反対側に延びる筒部14があり、2個の孔11の間隔はL2であって、さらにホイール部材7A,7Bにはない外周縁から中心部へと切り込まれた切り欠き部15が形成されている。
【0032】
ここで、D1はD2よりも大きく、L1はL2よりも大きい。図面において、間隔がL1の孔11は符号11Aで示し、間隔がL2の孔11は符号11Bで示した。
【0033】
巻取部6は、以上の3種類のホイール部材7A〜7Cのうちから同種類のホイール部材を複数個使用することにより、建物用シャッター1の種類に応じた各種の巻取部として生産される。また、同種類のホイール部材を使用するものであっても、その使用個数が相違するものや、所定のホイール部材が他のホイール部材に対して向きが逆になっているもの、さらには、ホイール部材同士の間隔(図2で示すN1またN2)が相違するものがあり、したがってホイール部材7とバー部材8を組み立てて生産される巻取部6には多種類のものがあり、バー部材8には、生産される各種の巻取部6の軸方向長さに対応した各種長さの複数種類のものが用意されている。
【0034】
ホイール部材7とバー部材8とからなる巻取部6がこれから説明する図9〜図19で示した本実施形態に係る装置により組み立てられた後、図2に示されているように、それぞれのホイール部材7の筒部10,13,14には中心軸16が挿通されるようになっており、この中心軸16は巻取部6の回転中心となるものであり、ホイール部材7と中心軸16との間にはリターンばね17が架設される。このリターンばね17は、図1で示した巻取部6から繰り出したシャッターカーテン5を軽く押し上げるだけで巻取部6に巻き取ることができるようにするためのもので、3種類のホイール部材7A〜7Cに形成されている孔11は、このリターンばね17をホイール部材7A〜7Cに連結するためのねじ18を挿入するためのものである。
【0035】
なお、図2において3個示されているホイール部材7のうち、中央のホイール部材7にはリターンばね17が連結されていないが、使用するホイール部材の共通化を図るため、同種類のホイール部材は同一形状、同一構造で形成されており、このため、中央のホイール部材7にも孔11は形成されている。
【0036】
図9は、巻取部6をホイール部材7とバー部材8を使用して組立生産するための装置の正面図で、図10はその装置の一部の平面図である。初めにこの装置の全体を説明すると、図9において、装置は、ホイール部材7を保持部材20に保持させ、かつそれぞれのホイール部材7にバー部材8を貫通挿入する作業が行われるステーションAと、ホイール部材7を保持部材20から把持部材21に受け渡すとともに、ホイール部材7とバー部材8の溶接作業が行われるステーションBと、完成した巻取部6を排出するためのシュート22が設置されたステーションCとを有する。
【0037】
ステーションAとステーションBとの間には、モータ等を駆動手段23とする走行台24が往復動自在に配置され、この走行台24上には基台25が設けられ、この基台25には、生産すべき各種の巻取部6のうちで使用されるホイール部材7の最大個数(図示例では6個)と同数の保持部材20が配置されているとともに、この基台25は、走行台24に配置されたシリンダ等による昇降手段26で走行台24に対して昇降自在となっているため、全部の保持部材20も昇降自在である。また、走行台24には、それぞれの保持部材20で保持されたホイール部材7にバー部材8を貫通挿入したときに、バー部材8の先端が突き当てられ、バー部材8を位置決めするためのストッパ部材27が設けられている。
【0038】
図11〜図14には、保持部材20の具体的構造が示されている。図11、図12に示す通り、基台25の内部には保持部材20ごとにロータリシリンダ等による旋回手段30が組み込まれ、この旋回手段30に基台25の上面に配置されたガイド部材31が連結されており、ガイド部材31は旋回手段30で鉛直軸を中心に180度旋回自在である。ガイド部材31上には、保持部材20が複数のホイール部材7の並設方向に移動自在に配置され、保持部材20には、ガイド部材31の端部に結合された端部部材32に連結されているピストンロッド33Aのシリンダ33が設けられているため、シリンダ33への圧力流体の給排により保持部材20はガイド部材31で案内されて移動する。
【0039】
保持部材20の上部には水平な段部34が形成され、この段部34にホイール部材7を載せることができるようになっている。保持部材20には段部34の下側においてシリンダ35が設けられ、このシリンダ35のピストンロッド35Aには挟持部材36が連結され、シリンダ35への圧力流体の給排により挟持部材36は保持部材20に対して移動し、筒部10を挟持部材36側に向けて段部34に載せられたホイール部材7が、挟持部材36に押されて段部34と直角をなす鉛直部37に押し付けられることにより、ホイール部材7が挟持部材36と鉛直部37とで挟持されて保持部材20に保持されるようになっている。
【0040】
なお、このようにして保持部材20に保持されたときのホイール部材7の位置は、旋回手段30による保持部材20の旋回中心軸Nと一致している。
【0041】
鉛直部37には、図5と図6、図7と図8で示したホイール部材7B,7Cの筒部13,14を挿入できる窪み部38が形成され、窪み部38の上下において、鉛直部37には凸状部であるピン39が挟持部材36側に突設されており、これらのピン39は、ホイール部材7を保持部材20に位置決め保持させるためのものである。これらの位置決め用ピン39の形状は、図13に示されている通り、一部同士が重複する位置に形成されている間隔がL1の孔11Aと間隔がL2の孔11Bとのその重複部の形状と同じになっており、また2個のピン39の間隔は、その2個の重複部の間隔と同じに設定されている。
【0042】
このため、孔11Aの間隔がL1である図3と図4のホイール部材7Aや図5と図6のホイール部材7Bでも、孔11Bの間隔がL2である図7と図8のホイール部材7Cでも、ピン39の孔11への嵌合によりホイール部材7を回転止めして保持部材20に位置決め保持させることができるようになっている。
【0043】
図11のXIV矢視図である図14に示すように、前記鉛直部37が設けられている保持部材20の上部の幅寸法はホイール部材7の直径よりも小さく、このため、ホイール部材7が保持部材20に保持されたとき、ホイール部材7の両側は鉛直部37から突出する。また、保持部材20の上部には2個のセンサ40,41が配置され、これらのセンサ40,41は、保持部材20におけるホイール部材7の存否を検出するとともに、ホイール部材7の形状の相違を検出し、保持部材20に保持されたホイール部材7が3種類のホイール部材7A〜7Cのうちのいずれであるかを判別するためのものである。
【0044】
具体的に説明すると、センサ40は、ホイール部材7B,7Cの筒部13,14が挿入される前記窪み部38に向けて配置され、センサ41は、ホイール部材Cがピン39で保持部材20に位置決め保持されたときに、図7で示したこのホイール部材7Cの切り欠き部15と対応する位置に配置されている。両方のセンサ40,41は発光部と受光部とが一体となったもので、保持部材20に筒部13,14を有するホイール部材7B,7Cが保持されていて、窪み部38に筒部13,14が挿入されているときには、センサ40の発光部から出た光が筒部13,14で反射されて受光部に入光するようになっており、保持部材20に保持されているホイール部材7が切り欠き部15のないホイール部材7A,7Bであるときには、センサ41の発光部から出た光はホイール部材7A,7Bで反射されて受光部に入光するようになっている。
【0045】
このため、2個のセンサ40,41からの信号により、保持部材20におけるホイール部材7の存否を検出できるとともに、保持部材20に保持されているホイール部材7が、形状の異なる3種類のホイール部材7A〜7Cのうちのいずれであるかが判別できることになる。
【0046】
図9において、ステーションBからステーションCへは水平なフレーム50が掛け渡され、このフレーム50に、前記走行台24に設けた保持部材20の個数と同数のホルダー部材51が配置され、それぞれのホルダー部材51に前記把持部材21が下向きに設けられている。合計6個あるホルダー部材51のうち、図9の右から3番目以降の4個のホルダー部材51はフレーム50に移動不能に取り付けられていてステーションBの一定位置に固定されているが、右から1番目と2番目のホルダー部材51はフレーム50に沿ってステーションC側へ移動自在になっている。
【0047】
図9のXV−XV線断面図である図15と、図15のXVI−XVI線断面図である図16には、6個のホルダー部材51のうち、図9の右から1番目のホルダー部材51Aと、2番目のホルダー部材51Bとがフレーム50に沿って移動自在になっている構造が示されている。
【0048】
図15に示す通り、左右一対あるフレーム50の上面にはレール52が配置され、これらのレール52に案内されてホルダー部材51Aが吊り下げ状態で取り付けられているスライダ53が移動自在できるようになっている。スライダ53にはサーボモータによる移動手段54が搭載され、この移動手段54の駆動軸には、一方のフレーム50に延設固定されているラック部材55と噛合するピニオン56が取り付けられ、このため、スライダ53とホルダー部材51Aは移動手段54の駆動力で移動し、この移動に伴い、図9で示された6個の把持部材21のうち、ホルダー部材51Aに設けられている把持部材21Aも移動するようになっている。
【0049】
スライダ53には、図16に示すように、バー状の連結部材57の端部が結合されたブラケット58が固定され、この連結部材57はブラケット58からステーションA側へ延び、図示されていないがフレーム50に取り付けられた他のブラケットに移動自在に支持されている。このため、移動手段54でスライダ53が移動すると、連結部材57も一体に移動する。
【0050】
図9の右から2番目のホルダー部材51Bは、図16に示す通り、スライダ53の隣に配設されているスライダ60に吊り下げ状態で取り付けられ、このスライダ60も前記レール52に案内されて移動できるようになっている。スライダ60には連結部材57が挿通された連結手段61が取り付けられており、この連結手段61の内部構造が図17に示されている。
【0051】
連結手段61の本体61Aには圧力流体が交互に給排されるポート62,63が形成され、これらのポート62,63に圧力流体が交互に給排されると、本体61Aの内部に組み込まれている押圧部材64は前後進する。連結部材57の外周には複数の締付部材65が摺動自在に嵌め込まれ、これらの締付部材65に、半円状端部66Aで本体61Aに対して揺動自在となっている揺動部材66が接触し、それぞれの揺動部材66の端部に設けたローラ67は押圧部材64の傾斜面64Aに図示されていないばね等の弾性部材の弾性力で常時当接している。
【0052】
ポート62に圧力流体が供給されてポート63から圧力流体が排出されたときには、図17に示されている通り押圧部材64は後退するため、揺動部材66は締付部材65を連結部材57に締め付けず、したがって連結手段61に対して連結部材57は自由状態になり、このため、移動手段54でスライダ53を移動させたとき、ホルダー部材51Aとこのホルダー部材51Aに設けられた把持部材21Aは、ホルダー部材51Bとこのホルダー部材51Bに設けられた把持部材21Bに対して移動することになる。一方、ポート62から圧力流体が排出されてポート63に圧力流体が供給されたときには、押圧部材64は二点鎖線で示すように前進し、これにより揺動部材66が揺動して締付部材65を連結部材57に締め付けるため、連結手段60と連結部材57を介してホルダー部材51Aとホルダー部材51Bは連結され、これらのホルダー51A,51Bの把持部材21A,21Bは一体となって移動するようになる。
【0053】
図15には、把持部材21Aを開閉動作させる開閉手段70が示されている。この開閉手段70は、ホルダー部材51Aの内部に配置されたシリンダ71と、このシリンダ71のピストンロッド71Aの両側面に形成されているラックに噛合している一対のピニオン72と、これらのピニオン72に噛合し、把持部材21Aを構成しているそれぞれのフィンガ73が結合されているラック部材74とからなる。ピストンロッド71Aが往復動すると、ピニオン72の回動でラック部材74を介してフィンガ73が接近動と離間動を行い、把持部材21Aはホイール部材7を把持、開放する開閉動作を行うことになる。
【0054】
この開閉手段70と同じ開閉手段は、他の把持部材21を開閉させる手段として採用されている。
【0055】
図10に示すように、ステーションBには、フレーム50の両側において、2台の溶接装置75が配置され、これらの溶接装置75の前後、左右、上下に運動可能なアーム75Aの先端に取り付けた溶接ガンにより、それぞれの把持部材21に把持されたホイール部材7とバー部材8との溶接作業を行えるようになっている。
【0056】
また、図9に示す通り、ステーションBには、ステーションA側において、バー部材8に溶接されたホイール部材7が把持部材21から開放されても、ホイール部材7の位置が変動するのを防止するためのホイール部材位置変動防止手段80が設けられている。このホイール部材位置変動防止手段80は、シリンダ81と、シリンダ81のピストンロッド81Aの先端に連結部材82を介して連結されたバー部材83と、連結部材82が摺動自在に係合し、シリンダ81によるバー部材83の前後進を案内するガイド部材84とからなる。図18に示すように、シリンダ81でバー部材83が前進したときには、図9の右から3番目以降の4個の把持部材21で把持されているホイール部材7の前記筒部10,13,14にバー部材83が挿入されるようになっている。
【0057】
図19は、以上説明した装置の制御系を示している。入力手段90が接続されている制御手段91には、図14で示したセンサ40,41からの信号が入力する。また、制御手段91により、図9で示した走行台24の駆動手段23、図11等で示した旋回手段30、図15等で示した移動手段54、図17で示した連結手段61、図15で示した開閉手段70が制御されるようになっており、さらに、制御手段91により、図11で示したシリンダ33,35、図10で示した溶接装置75、図9で示したホイール部材位置変動防止手段80等も制御され、制御手段91の記憶部に記憶されているプログラムにしたがいこれらが順番に作動することにより、これから説明する巻取部6の組立生産作業が行われるようになっている。
【0058】
また、制御手段91には報知手段92が接続され、この報知手段92により、センサ40,41等から入力する信号に基づき制御手段91が判断した判断結果が報知されるようになっている。この報知手段92は、例えば表示手段や音声手段である。
【0059】
次ぎに、前記巻取部6の組立作業について説明する。先ず、入力手段90により、制御手段91の記憶部に各種類の巻取部6についての情報を記憶させておく。この情報は、巻取部6の種類ごとに使用するホイール部材7の種類、その使用個数、他のホイール部材に対して逆向きとするホイール部材の指定、ホイール部材同士の間隔等である。
【0060】
次ぎに、入力手段90でこれから生産しようとする巻取部6の特定の種類を制御手段91に記憶させる。巻取部6の組立作業開始前では、図9に示す通り、走行台24はステーションAの位置にあり、また、走行台24におけるそれぞれの保持部材20において、図12に示す通り、挟持部材36は保持部材20から離れており、さらに、それぞれの保持部材20は図11で示す位置にあり、これらから生産しようとする巻取部6の種類に応じた種類のホイール部材7が、必要個数だけ図9の右の保持部材20から順番にそれぞれの保持部材20の段部34に作業者または自動供給装置により供給セットされる。この供給セットは、ホイール部材7の筒部10を挟持部材36側に向けて行われる。そして入力手段90で制御手段91に作業開始信号を送ると、図11のようにシリンダ35が作動し、ホイール部材7は保持部材20の鉛直部37と挟持部材36とで挟持される。これにより、ホイール部材7の孔11に保持部材20の位置決めピン39が嵌合し、ホイール部材7は保持部材20に位置決め保持される。
【0061】
このとき、2個の位置決めピン39の形状および間隔は、前述したように、ホイール部材7A,7Bの間隔がL1の孔11Aとホイール部材7Cの間隔がL2の孔11Bとの重複部の形状およびこれらの重複部同士の間隔と対応しているため、それぞれの保持部材20の段部34にセットされたホイール部材7が3種類7A〜7Cのうちのいずれであっても、位置決め保持できることになる。
【0062】
この後、それぞれの保持部材20に設けられているセンサ40,41が、前述した通り、保持部材20におけるホイール部材7の存否と、ホイール部材7の形状を検出し、この情報が制御手段91に送られる。この結果、保持部材20に保持されているホイール部材7の個数が、これらから生産すべき巻取部6の種類で使用される個数と異なっている場合には、その旨が報知手段92で報知され、シリンダ35が再作動し、前記作業者または図示しない自動供給装置は不足分のホイール部材7の供給作業を行ったり、過剰なホイール部材7の取り出し作業を行う。
【0063】
また、保持部材20に保持されている全部または一部のホイール部材7の形状、言い換えるとホイール部材7の種類が、これらから生産すべき巻取部6の種類で使用されるホイール部材7のものと異なっている場合には、その旨が報知手段92で報知され、シリンダ35が再作動し、前記作業者または自動供給装置は間違いのホイール部材7の取り出し作業を行い、そして正しいホイール部材7の供給作業を行う。
【0064】
このため、使用するホイール部材7の個数および形状が異なっている各種の巻取部6を同じ装置で生産するとき、保持部材20に保持されたホイール部材7の個数、形状をセンサ40,41で検出でき、このため、本実施形態にかかる装置は、種類の異なる巻取部6を生産するために使用できる汎用性を有する。
【0065】
正しい個数、形状のホイール部材7が保持部材20に保持されたことがセンサ40,41からの信号により制御手段91で確認されると、他のホイール部材7に対して向きを逆にすべきホイール部材7(図2で示された巻取部6では、右端部のホイール部材7)を保持している保持部材20の図11の旋回手段30が制御手段91からの信号で作動し、これにより、この保持部材20が旋回中心軸Nを中心に180度旋回し、そのホイール部材7の向きを逆とする。
【0066】
このため、生産すべき巻取部6が、同じ個数のホイール部材7、同じ形状のホイール部材7を使用する点において他の種類の巻取部6と同じであって、この種類の巻取部6とは、特定のホイール部材7の向きが他のホイール部材7と逆になっている点で相違している場合であっても、本実施形態に係る装置はかかる種類の巻取部6を生産することができる。
【0067】
この後、作業者または図示しないバー部材自動供給装置が、図14に示すようにそれぞれの保持部材20の上部の両側から突出したホイール部材7の両側部分に形成されている図3、図5、図7の角孔12に、これから生産しようとしている種類の巻取部6の長さと対応している長さを有しているバー部材8を貫通挿入する作業を行い、このバー部材8の先端は図9で示されたストッパ部材27に突き当てられ、バー部材8は位置決めされる。
【0068】
この後、図9の駆動手段23の作動で走行台24はステーションBまで走行し、このステーションBにおいて前記昇降手段26で全部の保持部材20が上昇し、この上昇によりそれぞれのホイール部材7は、前記一対のフィンガ73が開いていて開放状態になっているそれぞれの把持部材21の中に入る。次いで、シリンダ33,35が図12で示すように作動することによりホイール部材7は保持部材20の保持から開放されるとともに、前記開閉手段70の作動によってホイール部材7は把持部材21で把持され、ホイール部材7は保持部材20から把持部材21へ受け渡される。
【0069】
このとき、保持部材20はシリンダ33で図11で示す位置から図12で示す位置に移動するため、ホイール部材7の孔11に嵌合していた位置決めピン39が確実に孔11から抜き出るとともに、保持部材20の鉛直部37の窪み部38に挿入されていたホイール部材7の筒部13,14も窪み部38から確実に抜け出る。また、前記旋回手段30の作動により向きが変わっているホイール部材7があっても、その旋回中心軸Nは保持部材20におけるホイール部材7の保持位置と一致しているため、向きが変わっているホイール部材7を確実に把持部材21で把持することができる。
【0070】
この後、昇降手段26の作動で全部の保持部材20が下降し、走行台24はステーションAに戻って次ぎのホイール部材7が保持部材20に供給されるのを待機し、走行台24がステーションBからステーションAに戻る途中において、シリンダ33の作動によりそれぞれの保持部材20は図12で示す位置から図11で示す位置に移行する。一方、ステーションBでは、前記溶接装置75が、図9の右から1番目の把持部材21Aに把持されているホイール部材7とバー部材8を溶接する。
【0071】
次いで、制御手段91からの信号により前記移動手段54が作動することにより、図9の右から1番目のホルダー部材51AはステーションC側へ移動し、これにより把持部材21Aに把持されているホイール部材7もバー部材8と共に移動する。このときの移動量は、生産すべき巻取部6の種類に応じて決められている量(図2のN1に相当するもの)である。このため、巻取部6に、巻取部6の端部に位置するホイール部材7と、この端部から2番目のホイール部材7との間隔が異なる各種のものがあっても、これらの巻取部6を所定通り生産できる。
【0072】
この後、図9の右から2番目の把持部材21Bに把持されているホイール部材7とバー部材8が溶接装置75で溶接されるとともに、図17で示した連結手段61の作動により図9の右から1番目のホルダー部材51Aと2番目のホルダー部材51Bとが連結部材57を介して連結される。そして、制御手段91からの信号で移動手段54が再度作動し、これにより2個のホルダー部材51Aと51B、2個の把持部材21Aと21BがステーションC側に一体となって移動する。このときの移動量は、図2のN2に相当するものである。
【0073】
この後、図9の右から3番目の把持部材21に把持されているホイール部材7とバー部材8が溶接装置75で溶接される。次いで、図9で示されているホイール部材位置変動防止手段80の作動により、図9の右から3番目以降の全部の把持部材21に把持されているホイール部材7の中心にバー部材83が挿入される。この後、図9の右から3番目の把持部材21はホイール部材7の把持を解除し、移動手段54の作動により、バー部材8で今までに結合されている3個のホイール部材7はステーションC側に移動する。この移動は、ホルダー部材51Aと51Bの把持部材21Aと21Bが2個のホイール部材7を把持して行われる。
【0074】
図9の右から4番目の把持部材21にもホイール部材7が把持されているときには、移動手段54による3個のホイール部材7の移動は、3番目と4番目のホイール部材7の間隔が所定の大きさになるまで制御手段91で制御されておこなわれ、そして4番目のホイール部材7とバー部材8が溶接装置75で溶接され、このホイール部材7は把持部材21により把持から解除される。図9の5番目以降の把持部材21にホイール部材7が把持されている場合にも、以上と同様の作業が行われる。
【0075】
そして、全部のホイール部材7とバー部材8との溶接が終わると、移動手段54がフレーム50の終端近くまでホルダー部材51Aを移動させた後、図2の右から1番目と2番目の把持部材21A,21Bがホイール部材7の把持を解除し、これにより、ホイール部材7とバー部材8で組み立てられた巻取部6はステーションCのシュート22に排出される。この後、ステーションC側に移動していたホルダー部材51Aと51Bは移動手段54の作動でステーションB側に戻り、連結手段61によるホルダー部材51Aと51Bの連結部材57を介した連結も解除され、全部が旧位の状態に戻る。
【0076】
以上の本実施形態によると、図9の右から2番目の把持部材21Bは、移動手段54で移動する1番目の把持部材21Aに連結手段61と連結部材57で連結可能になっていて、ホイール部材7を把持したまま把持部材21Aと一体に移動するようになっているため、この2番目の把持部材21Bを3番目以降の把持部材21と同様に一定位置に固定し、把持部材21Bに把持されていたホイール部材7がバー部材8に溶接された後、この把持部材21Bがホイール部材7の把持を解除するようにした場合と異なり、図2のN1に相当するホイール部材間の距離が長くても、ホイール部材7の重量でバー部材8が大きく撓むのをなくすことができ、このため、巻取部6の生産を所定通り行うことができる。
【0077】
また、図9の右から3番目以降の把持部材21で把持されたホイール部材7の中心部には、これらのホイール部材7の把持部材21による把持が解除される前にホイール部材位置変動防止手段80のバー部材83が挿入されるため、これらのホイール部材7が把持部材21による把持が解除されてから、バー部材8で連結された全部のホイール部材7がステーションC側へ移動するとき、3番目以降の把持部材21で把持されていたホイール部材7が自重で下に下がったり、移動手段54による移動時の振動で上下左右に揺れるのを防止でき、このため、これらのホイール部材7が移動手段54でステーションC側に移動するときに、今までこれらのホイール部材7を把持していた把持部材21のフィンガ73にホイール部材7が当接し、その移動が阻止されるという問題をなくすことができる。
【0078】
【発明の効果】
本発明によると、建物用シャッターの巻取部等である建材を組み立てるための作業をできるだけ作業者の人手を省いて行え、また、種類の異なるそれぞれの建材の組立作業を行え、本発明に係る装置は汎用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物用シャッターの正面図である。
【図2】建材である建物用シャッターの巻取部の一部省略の正面図である。
【図3】巻取部を生産するために使用される1番目の種類の第1部材であるホイール部材の側面図である。
【図4】図3のホイール部材の断面図である。
【図5】巻取部を生産するために使用される2番目の種類の第1部材であるホイール部材の側面図である。
【図6】図5のホイール部材の断面図である。
【図7】巻取部を生産するために使用される3番目の種類の第1部材であるホイール部材の側面図である。
【図8】図7のホイール部材の断面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る装置の全体正面図である。
【図10】図9の装置の一部平面図である。
【図11】図9に示された保持部材の正面図である。
【図12】作動前を示す図11と同じ図である。
【図13】凹状部である孔への凸状部であるピンの嵌合を示す説明的側面図である。
【図14】保持部材に設けられているセンサの配置を示す図11のXIV矢視図である。
【図15】図9のXV−XV線断面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線断面図である。
【図17】図16で示されている連結手段の内部構造を示す図である。
【図18】図9で示されているホイール部材位置変動防止手段の作動時を示す正面図である。
【図19】装置の制御系をブロックで示した図である。
【符号の説明】
1 建物用シャッター
6 建材である巻取部
7,7A,7B,7C 第1部材であるホイール部材
8 第2部材であるバー部材
11,11A,11B 凹状部である孔
20 保持部材
21,21A,21B 把持部材
30 旋回手段
39 凸状部であるピン
40,41 センサ
51,51A,51B ホルダー部材
54 移動手段
57 連結部材
61 連結手段
70 開閉手段
80 ホイール部材位置変動防止手段
90 入力手段
91 制御手段
92 報知手段
Claims (8)
- 並設される複数の第1部材と、第1部材の並設方向への長さを有し、第1部材同士を結合する第2部材とを含んで組み立てられる建材の組立装置であって、
前記建材は、前記第1部材がホイール部材で、前記第2部材がバー部材となっている建物用シャッターのシャッターカーテンを巻き取るための巻取部であり、
それぞれの前記ホイール部材に、前記バー部材が貫通挿入される第1の孔と、リターンばねを前記ホイール部材に連結するためのねじを挿入するための複数個の第2の孔とが形成されているとともに、前記ホイール部材には形状が異なっているものがあり、
前記バー部材で結合される前の前記ホイール部材を個別に保持する部材であって、前記第1の孔が外側に突出する寸法で形成され、かつ、複数個の位置決め用ピンを備えていて、これらの位置決め用ピンが前記第2の孔に嵌合することで前記ホイール部材を位置決め保持するための複数個の保持部材と、これらの前記保持部材に設けられ、これらの保持部材における前記ホイール部材の存否を検出するとともに、前記保持部材に保持された前記ホイール部材の形状の相違を検出するためのセンサと、これらのセンサからの情報により、生産すべき前記巻取部で必要とされる前記ホイール部材がそれぞれの前記保持部材に保持されているか否かを判断する制御手段と、を有していることを特徴とする建材の組立装置。 - 請求項1に記載の建材の組立装置において、前記制御手段の判断結果を報知するための報知手段を有していることを特徴とする建材の組立装置。
- 請求項1又は2に記載の建材の組立装置において、それぞれの前記ホイール部材の前記第1の孔に貫通挿入された前記バー部材をそれぞれの前記ホイール部材に溶接するための溶接装置を有していることを特徴とする組立装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の建材の組立装置において、前記ホイール部材の形状の違いは、このホイール部材の外周縁から中心に向かって切り込まれた切り欠き部の有無の違いであることを特徴とする建材の組立装置。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の建材の組立装置において、前記巻取部は、少なくとも1個の前記ホイール部材が他のホイール部材に対し逆向きになって前記バー部材に結合されることにより組み立てられ、
それぞれの前記保持部材は、これらの保持部材に設けられた旋回手段で旋回自在であり、それぞれの前記ホイール部材が前記保持部材に同じ向きで保持され、これらのホイール部材が、生産すべき前記巻取部で必要とされるホイール部材であることが前記センサからの情報が伝達される前記制御手段で判断されたときに、この制御手段で制御される前記旋回手段により、前記他のホイール部材に対して向きを逆とすべき前記ホイール部材を保持している前記保持部材は、前記他のホイール部材を保持している前記保持部材に対し逆向きとなる旋回を行うことを特徴とする建材の組立装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の建材の組立装置において、前記センサは第1のセンサであり、前記ホイール部材には、前記巻取部の回転中心となる中心軸を挿通するためにこの中心軸の軸方向のうちの一方へ突出した筒部の有無で違いがあるものがあり、それぞれの前記保持部材には、前記筒部の有無を検出するための第2のセンサが設けられ、前記第1のセンサからの情報と前記第2のセンサからの情報とにより、生産すべき前記巻取部で必要とされる前記ホイール部材がそれぞれの前記保持部材に保持されているか否かが前記制御手段で判断されることを特徴とする建材の組立装置。
- 請求項6に記載の建材の組立装置において、それぞれの前記保持部材には、前記筒部を挿入するための窪み部が設けられていることを特徴とする建材の組立装置。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の建材の組立装置において、前記ホイール部材には、複数個の前記第2の孔の間隔が異なっていて互いに一部同士が重複する位置に前記第2の孔が形成されているものがあり、前記保持部材に前記第2の孔と同じ個数設けられている前記位置決め用ピンの形状および間隔は、前記ホイール部材における前記第2の孔の重複部の形状および重複部の間隔と対応していることを特徴とする建材の組立装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07616898A JP3865923B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 建材の組立装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07616898A JP3865923B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 建材の組立装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11267935A JPH11267935A (ja) | 1999-10-05 |
JP3865923B2 true JP3865923B2 (ja) | 2007-01-10 |
Family
ID=13597567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07616898A Expired - Fee Related JP3865923B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 建材の組立装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3865923B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007138570A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Sanwa Shutter Corp | シャッターカーテン巻き取り装置 |
-
1998
- 1998-03-24 JP JP07616898A patent/JP3865923B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11267935A (ja) | 1999-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20160075462A1 (en) | Test tube gripper, test tube labeling unit, and test tube preparing apparatus including the same | |
KR20140124049A (ko) | 시험관 준비 장치 | |
JP3865923B2 (ja) | 建材の組立装置 | |
US7955458B2 (en) | Staging system for automated window or door fabrication | |
JP6744918B2 (ja) | スプライシング装置及びスプライシング方法 | |
JPH09309649A (ja) | テープ巻取装置 | |
CN211889446U (zh) | 耳钉自动焊接设备 | |
CN211347905U (zh) | 一种检验治具 | |
JPS5890938A (ja) | 帯状材料の両端部接合方法及びその装置 | |
CN111002017A (zh) | 红外线发射管装配设备 | |
JP2516219Y2 (ja) | ケンスの姿勢制御装置 | |
CN106425145A (zh) | 洗衣机滚筒焊接装置 | |
JP2675434B2 (ja) | ハンド交換方法 | |
JPH074048A (ja) | ワイヤの自動結束装置 | |
JP3874742B2 (ja) | ホイールリムハンプ部成形用装置 | |
JPH0585772U (ja) | スライバー継ぎロボット | |
JPH0652692B2 (ja) | 巻線機 | |
JPH10272140A (ja) | 手術用縫合針のケース取付装置 | |
JP2854512B2 (ja) | 包装装置 | |
CN107719812B (zh) | 阀片自动折弯和包装的一体机 | |
JP3839794B2 (ja) | ホイールリムハンプ部成形用装置 | |
JP3839795B2 (ja) | ホイールリムハンプ部成形用装置 | |
JPH082824A (ja) | ワインダの玉揚装置 | |
JPH06155195A (ja) | バルブ組み付け方法 | |
JPH0585771U (ja) | スライバー継ぎロボット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060322 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061004 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151013 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |