JPH082824A - ワインダの玉揚装置 - Google Patents

ワインダの玉揚装置

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JPH082824A
JPH082824A JP16641494A JP16641494A JPH082824A JP H082824 A JPH082824 A JP H082824A JP 16641494 A JP16641494 A JP 16641494A JP 16641494 A JP16641494 A JP 16641494A JP H082824 A JPH082824 A JP H082824A
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JP
Japan
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bobbin
spindle
doffing
winder
yarn
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JP16641494A
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English (en)
Inventor
Masahiro Fujii
正裕 藤井
Ikuo Ito
郁夫 伊藤
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タレット式ワインダでないワインダで玉揚作
業を自動的に行い得るための玉揚装置を提供する。 【構成】 ワインダ1の長手方向に沿って間欠移動する
本体23に、昇降体28を昇降自在に設け、この昇降体
28にタレットヘッド33を旋回自在に支持し、このタ
レットヘッド33にワインダ1の両スピンドル4,14
に対向する一対のボビン支持軸36,37を設け、各ボ
ビン支持軸36,37にボビン把持装置46,47を軸
方向移動自在に支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、機台に水平支持された巻
取スピンドルのボビンに、機台に近接配置した紡糸機か
ら供給される糸を巻取るようにしたワインダの玉揚装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にワインダで生産される満ボビンは
数キログラム以上あり、この満ボビンと空ボビンとの入
替え作業は熟練を要し重労働であった。そこで、この入
替え作業を自動的に行い得るワインダとして、特開平4
−59569号公報に開示されたタレット型ワインダが
あり、これは、一対の巻取スピンドルをタレット盤の同
心円上の対称位置に配設し、巻取位置に位置する一方の
巻取スピンドルに装着したボビンに紡糸を巻きとり、待
機位置に位置する他方の巻取スピンドルに空ボビンを装
着しておき、満管時にタレット盤の旋回により、巻取位
置の巻取スピンドルの満ボビンと待機位置の巻取スピン
ドルの空ボビンとを入れ替えるようにしたものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のワインダで
は、多数ある巻取部に対応して、複数の旋回自在なタレ
ット盤や、満ボビンから連なる糸を切断する切断装置
や、空ボビンに紡糸機からの糸を巻きつける巻付装置等
が必要であり、コスト高となるとともに装置全体として
大型化してしまうといった問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上より本願の目的は、
タレット型ワインダではないワインダでの満ボビンと空
ボビンとの入替え作業を自動的に行い得る玉揚装置を提
供することにあり、この目的を達成するために、請求項
1の発明では、ワインダには巻取スピンドルに近接する
位置に、玉揚作業に先だって空ボビンを保持する仮置ス
ピンドルを並設し、機台長手方向に沿って一端から他端
に向かって間欠走行する交換装置本体と、この交換装置
本体に旋回自在に支持されたタレットヘッドと、前記両
スピンドルに対向し、その間隔の中心がタレットヘッド
の旋回中心と一致するようにタレットヘッドに設けた一
対のボビン支持軸と、各ボビン支持軸に対して軸線方向
に移動自在に支持され、ボビンを把持する一対のボビン
把持装置とを備えて成ることを特徴とし、請求項2の発
明では、玉揚作業において、巻取スピンドル上の満ボビ
ンに連なる糸を把持する糸把持装置と、糸把持装置と満
ボビンとの間で把持された糸を切断する切断装置と、巻
取スピンドルに装着された空ボビンに、糸把持装置に把
持された糸を巻付ける巻付装置とを備えて成ることを特
徴とし、さらに、請求項3の発明では、交換装置本体に
対してタレットヘッドを昇降可能に設けたことを特徴と
する。
【0005】
【作用】請求項1の発明では、玉揚作業に先だって仮置
スピンドルに空ボビンを保持しておき、満管時にワイン
ダの機台一端から進入する玉揚装置本体が玉揚位置で停
止し、この停止状態で両スピンドルに対向する一対のボ
ビン把持装置が軸線上を前進して対応する満,空ボビン
を把持してから後退させ、この状態でタレットヘッドを
旋回させ、空ボビンを把持するボビン把持装置を巻取ス
ピンドルに対向させ、かつ、満ボビンを把持するボビン
把持装置を仮置スピンドルに対向させ、その後、一対の
ボビン把持装置が前進して満,空ボビンの把持を開放す
ると、巻取スピンドルに空ボビンが、また、仮置スピン
ドルに満ボビンが夫々装着されボビン入れ替え作業が完
了され、その後、玉揚装置本体は次の玉揚位置に向かっ
て移動する。また、請求項2の発明では、玉揚作業にお
いて、巻取スピンドルから満ボビンが抜き取られる前
に、糸把持装置が満ボビンに連なる糸を把持し、その
後、切断装置が糸把持装置と満ボビンとの間で把持され
た糸を切断し、さらに、巻取スピンドルに空ボビンを装
着した後で、巻付装置が糸把持装置に把持された糸を空
ボビンに巻き付ける。さらに、請求項3の発明では、ワ
インダの巻取部が多段式であって上下方向に玉揚位置が
異なるときに、タレットヘッドを対応して昇降させる。
【0006】
【実施例】次に、図面においてワインダ1の玉揚装置2
の実施例について説明する。先ず、図1,2,3に示す
ように、ワインダ1には3段の巻取部3が機台長手方向
に沿って多数配設されている。各巻取部3には巻取スピ
ンドル4が水平支持され、この巻取スピンドル4はクラ
ッチ機構5を介して駆動モータ6の回転が伝達されるよ
うになっている。この巻取スピンドル4に装着されるボ
ビンには、機台一端に近接配設された紡糸機7から供給
される糸が巻き付けられるようになっている。前記クラ
ッチ機構5には連結棒8を介して操作棒9が連結され、
この操作棒9先端を後述の玉揚装置2のクラッチ切換レ
バー74に係合して左右方向に操作することでクラッチ
機構5は連結解除されるとともにスピンドルとボビンの
係合も解除されるようになっている。また、各巻取部3
には、巻取時にボビンに沿って糸をトラバースさせるト
ラバース装置11が設けられている。このトラバース装
置11は支持アーム12により機台に揺動自在に支持さ
れ、この支持アーム12の一端に設けた2面角どりした
係合ピン13を後述の玉揚装置2のトラバース切換レバ
ー75に係合して旋回させることにより、トラバース装
置11は図2の実線で示す作用位置と仮想線で示す待避
位置との間で揺動するようになっている。また、各巻取
部3には、巻取スピンドル4に近接する位置に後述の玉
揚作業に先だって空ボビンEBを保持する仮置スピンド
ル14が並設されている。この仮置スピンドル14の外
周には、この仮置スピンドル14に満ボビンFBが保持
されたとき、この満ボビンFB糸端のほつれ防止のため
の3枚の押え板15が設けられている。
【0007】次に、玉揚装置2について説明する。図1
に示すように、この玉揚装置2は、ワインダ1の機台一
端側に配設された走行レール21に沿って移動し、満管
信号のあったワインダ1の一端で停止するキャリヤ22
に搭載されている。図4に示すように、玉揚装置本体2
3には、ワインダ1機台前面に沿って配設された走行レ
ール24上を走行する走行輪25が設けられ、この走行
輪25は図示しない走行装置により回転駆動され、玉揚
装置本体23は機台前面に沿って一端から他端に向かっ
て走行すると共に、各玉揚位置で停止するようになって
いる。この玉揚装置本体23には上下方向に伸びる上下
ガイドレール27が配設されている。この上下ガイドレ
ール27には昇降体28が上下動自在に支持され、図示
しない駆動装置の作用により昇降体28は昇降するよう
になっており、後述のタレットヘッド33が玉揚装置本
体23に対して昇降可能となっている。従って、この昇
降体28の昇降により前記のようにワインダ1の巻取部
3が上下方向に3段ある場合でも対応できるようになっ
ている。また、この昇降体28には前後方向に伸びる前
後ガイドレール29が配設されている。この前後ガイド
レール29には前後スライド体30が前後動自在に支持
され、図示しない駆動装置の作用により、後述の両ボビ
ン支持軸36,37の先端が巻取スピンドル4及び仮置
スピンドル14の先端と当接する前進端位置(図7
(b)に示す)と後退端位置(図7(a)でに示す)と
の間で前後動するようになっている。
【0008】図5に示すように、前後スライド体30の
支持孔31には軸受32を介してタレットヘッド33後
面より後方に突出する支持筒34が回転自在に支持さ
れ、図示しないモータの作用で支持筒34が回転駆動さ
れ、タレットヘッド33は前後スライド体30前面位置
で旋回自在とされている。図3に示すように、このタレ
ットヘッド33前面には前記巻取スピンドル4及び仮置
スピンドル14に対向する一対のボビン支持軸36,3
7が固定されている。この両ボビン支持軸36,37の
軸間隔の中点はタレットヘッド33の旋回中心と一致し
ており、タレットヘッド33を180度旋回させること
により各スピンドル4,14と対向するボビン支持軸3
6,37が入れ替わるようになっている。図5におい
て、両ボビン支持軸36,37にはスライド板41の円
筒状のスライド部42,43が軸線方向にスライド自在
に支持されている。このスライド板41の後面中心に
は、前後スライド体30に固定され前記支持筒34内に
位置するシリンダ45のピストンロッド44先端が固定
され、このシリンダ45の作用でスライド板41は前後
動されるようになっている。
【0009】次に、スライド板41の各スライド部4
2,43に設けられる一対のボビン把持装置46,47
について説明するが、両ボビン把持装置46,47は、
一方のボビン把持装置46に後述の巻付装置71が付加
されていること以外には同構成であるため、ボビン把持
装置46についてのみ説明する。図5,6において、ス
ライド板41のスライド部42外周には軸受48を介し
て回転円板49が回転自在に支持されている。この回転
円板49の前面3ヵ所にはカム部材51が固定され、ま
た、回転円板49後面には従動歯車52が取付けられて
いる。この従動歯車52は、スライド板41上面に回転
自在に支持された中間歯車53を介して、やはりスライ
ド板41上面に回転自在に支持された駆動歯車54に噛
合わされている。この駆動歯車54はスライド板41に
固定された駆動モータ55の作用で回転され、この駆動
歯車54の回転が従動歯車52に伝達され回転円板49
は回転されるようになっている。また、スライド部42
前面には前記カム部材51と対応して3ヵ所にグリップ
機構57が設けられている。1つのグリップ機構57に
ついて説明すると、スライド部42前面に揺動片58が
揺動自在に支持され、この揺動片58の内周側には把持
部材59が固定されている。また、この揺動片58の外
周側には前記カム部材51と係脱するカムローラ61が
回転自在に軸支されている。また、揺動片58とスライ
ド部42との間にはスプリング62が介在され、このス
プリング62の作用で揺動片58は、そのカムローラ6
1がカム部材51と係合する方向に向かうように外側に
付勢されている。従って、前記駆動モータ55の作用で
回転円板49を回転させると、回転円板49のカム部材
51がカムローラ61と係合し、揺動片58はスプリン
グ62に抗して内側に揺動するので、把持部材59は把
持方向に移動し、把持部材59と対応する位置にボビン
端部が位置していれば、把持部材59がそのボビン端部
を把持するようになっている。
【0010】次に、図4において、糸把持装置64につ
いて説明する。前記スライド板41前面にはタレットヘ
ッド33の旋回中心を中心として揺動レバー65が回転
自在に支持され、この揺動レバー65の先端には図示し
ない吸引源に連結され、満ボビンFBから連なる糸を吸
引把持可能な吸引パイプ66が取付けられている。後述
の作用で説明するように、玉揚作業の開始時には、吸引
パイプ66は満ボビンFBとトラバース装置11との間
の糸道に向かって開口する吸引位置に位置するが、タレ
ットヘッド33が右回りに180度旋回するとき、揺動
レバー65は図示しないシリンダの作用でタレットヘッ
ド33の旋回中心を中心として右回りに75度揺動され
るようになっている。
【0011】次に、図4において、切断装置68,69
について説明する。この切断装置68,69は前記吸引
パイプ66の先端部2ヵ所に2つ設けられており各切断
装置68,69は図示しない駆動装置の作用で糸を切断
可能とされている。一方の切断装置68は、満ボビンF
Bと吸引パイプ66との間で把持された糸を切断するよ
うになっており、他方の切断装置69は、後述の巻付装
置71による空ボビンEBへの糸の巻きつけ時に吸引パ
イプ66に吸引把持されている糸端を切断するようにな
っている。次に、図5,6において、巻付装置71につ
いて説明すると、この巻付装置71は、前記一対のボビ
ン把持装置46,47のうち一方のボビン把持装置46
の回転円板49上の4ヵ所に配設された4つの巻付軸7
2で構成されている。つまり、ボビン把持装置46の把
持部材59がボビン端部を把持しないとき、駆動モータ
55の作用により回転円板49とともに巻付軸72は回
転し続け、この巻付軸72の回転により吸引パイプ66
に吸引把持されている糸は空ボビンEBに巻き付けられ
るようになっている。尚、図1において示す74は、図
示しないシリンダの作用で左右動自在とされたクラッチ
切換レバーであり、75は、図示しないシリンダの作用
で旋回自在とされたトラバース切換レバーである。
【0012】次に、図7,8,9,10を用いて上記構
成の玉揚装置2の作用について説明するが、これらの図
面は、ワインダの正面図、玉揚装置の背面図、ワインダ
と玉揚装置の側面図とで構成されている。先ず、作業者
は玉揚作業に先だって各ワインダ1の仮置スピンドル1
4に空ボビンEBを保持しておく。あるワインダ1で満
管信号が出力されると、その機台の一端側で走行するキ
ャリヤ22が停止し、このキャリヤ22から玉揚装置2
がワインダ1機台一端から他端に向かって進入してい
く。この玉揚装置2は機台前面に沿って走行し、各玉揚
位置で停止し後述の玉揚作業を行っていく。この玉揚位
置で停止している状態において、図7(a)に示すよう
に、昇降体28は下端に位置し、この玉揚装置2は3段
ある巻取部3の一番下の巻取部3に対応している。この
状態で、巻取スピンドル4にボビン支持軸37が、ま
た、仮置スピンドル14にボビン支持軸36が対向して
おり、さらに、ワインダ1の操作棒9がクラッチ切換レ
バー74と、また、ワインダ1の係合ピン13はトラバ
ース切換レバー75と対向している。次に、図7(b)
に示すように、この状態で前後スライド体30を前進端
まで前進させると、両ボビン支持軸36,37先端が各
スピンドル4,14先端に当接し、さらに、ワインダ1
の操作棒9先端がクラッチ切換レバー74と、また、係
合ピン13がトラバース切換レバー75と夫々係合状態
となる。そして、係合ピン13と係合状態のトラバース
切換レバー75を揺動させて作用位置にあるトラバース
装置11を待避位置に位置させる。
【0013】次に、図7(c)に示すように、シリンダ
45の作用でタレットヘッド33上のスライド板41を
前進させ、このスライド板41と一体の吸引パイプ66
及び一対のボビン把持装置46,47を前進させる。こ
の前進により吸引パイプ66は満ボビンFBとトラバー
ス装置11との間の糸を吸引可能な位置に位置し、その
位置で吸引作用している。それから、図8(a)に示す
ように、操作棒9と係合状態のクラッチ切換レバー74
を移動させ、操作棒9を操作してクラッチ機構5をOF
F状態とし、巻取スピンドル4の回転を停止させる。す
ると、吸引パイプ66は、その吸引作用により満ボビン
FBからトラバース装置11に連なる糸を吸引し、この
とき、切断装置68を作用させて満ボビンFBと吸引パ
イプ66間との糸を切断し、吸引パイプ66はトラバー
ス装置11に連なる糸を吸引把持することになる。そし
て、この吸引把持と同時に駆動モータ55の作用でボビ
ン把持装置46,47を作動させて巻取スピンドル4上
の満ボビンFB及び仮置スピンドル14上の空ボビンE
Bが夫々把持される。
【0014】次に、図8(b)に示すように、このボビ
ン把持状態で、シリンダ45の作用でスライド板41を
後退させるとともに、前後スライド体30を後退させ
る。すると、満ボビンFBがボビン支持軸37に、ま
た、空ボビンEBがボビン支持軸36に夫々支持され
る。その後、図8(c)に示すように、タレットヘッド
33を玉揚装置2背面から見て180度右回りに、ま
た、吸引パイプ66を75度右回りに回転させる。この
回転により、空ボビンEBを支持したボビン支持軸36
が巻取スピンドル4に、また、満ボビンFBを支持した
ボビン支持軸37が仮置スピンドル14に夫々対向する
ことになる。また、吸引パイプ66は巻取スピンドル4
及び巻付装置71より手前に位置することになる。その
後、図9(a)に示すように、ボビン支持軸36先端が
巻取スピンドル4先端に、また、ボビン支持軸37先端
が仮置スピンドル14先端に当接するまで前後スライド
体30が前進し、さらに、シリンダ45の作用でスライ
ド板41を前進させ、このスライド板41と一体の吸引
パイプ66及び一対のボビン把持装置46,47が前進
すると、空ボビンEBが巻取スピンドル4に、また、満
ボビンFBが仮置スピンドル14に夫々支持される。こ
の状態より、図9(b)に示すように、駆動モータ55
の逆転作用で一対のボビン把持装置46,47を開放状
態とし、この開放状態の一対のボビン把持装置46,4
7がボビン端部を把持できない位置までスライド板41
を僅かに後退させる。その後、操作棒9と係合状態のク
ラッチ切換レバー74を移動させてクラッチ機構5をO
N状態とし、空ボビンEBを装着した巻取スピンドル4
を回転させる。続いて、駆動モータ55を正転作用させ
ると、ボビン把持時装置46の把持部材59はボビン端
部を把持しないため、回転円板49と共に4つの巻付軸
72が回転し続け、この回転と同時に吸引パイプ66に
吸引把持された糸端を切断装置69で切断すると、トラ
バース装置11に連なる糸は、回転する巻付軸72に絡
まって空ボビンEBに巻き付けられる。
【0015】その後、図9(c)に示すように、スライ
ド板41をタレットヘッド33に当接するまで後退さ
せ、このスライド板41と一体の吸引パイプ66及び一
対のボビン把持装置46,47を後退させる。それか
ら、係合ピン13と係合状態のトラバース切換レバー7
5を揺動させて待避位置に位置するトラバース装置11
を作用位置に位置させる。その後、前後スライド体30
を後退端位置まで後退させる。この後退の後に、図10
に示すように、タレットヘッド33を左回りに180
度、吸引パイプ66を75度左回りに旋回させ原点復帰
させる。その後、昇降体28を上昇させ、2段目の巻取
部3に玉揚装置2のタレットヘッド33が対向するよう
にし、以後上記作用を繰返し行ってい、更に、その後、
3段目の巻取部3も同様にして玉揚作業を行った後、走
行装置は、玉揚装置2をワインダ1機台に前面に沿って
次の玉揚位置まで走行させる。その後、1台のワインダ
1における玉揚作業が完了すると、作業者は仮置スピン
ドル14に保持された満ボビンFBを抜き取っていくと
ともに、この仮置スピンドル14に空ボビンEBを装着
していく。
【0016】以上のように本実施例では、旋回自在のタ
レットヘッド33を備えた玉揚装置2が、ワインダ1機
台の長手方向に沿って間欠移動し、各玉揚位置で巻取ス
ピンドル4上の満ボビンFBと仮置スピンドル14上の
空ボビンEBとの入れ替え作業を行うようにしたので、
従来のように、ワインダ1の各巻取部3が旋回自在なタ
レット盤を備えた高価で大型のタレット式ワインダを使
用することなく、一般のワインダで玉揚げ作業を自動化
できる。さらに、既設のワインダ1であっても、仮置ス
ピンドル14の新設等の簡単な改造を施せば、玉揚げ作
業の自動化を行うことができる。また、本実施例では、
玉揚装置2は糸把持装置64、切断装置68,69及び
巻付装置71を備えているので、満,空ボビンFB,E
Bの入れ替え作業時に、満ボビンFBに連なる糸の切断
把持及び、この糸の空ボビンへの糸継ぎも自動的に行う
ことができる。さらに、本実施例では、一対のボビン把
持装置46,47、タレットヘッド33等を備えた昇降
体28が上下ガイドレール27により昇降自在とされて
いるため、ワインダ1の巻取部3が上下方向に多段であ
っても対応して玉揚げ作業を行うことができる。
【0017】次に、本願のワインダの玉揚装置のより好
ましい実施態様についてまとめる。 (1)タレットヘッド33には、両スピンドル4,14
と対向し、その軸間隔の中心がタレットヘッド33の旋
回中心と一致する一対のボビン支持軸36,37を設
け、各ボビン支持軸36,37にその軸線方向に移動自
在にボビン把持装置46,47を設けたことを特徴とす
る請求項1記載のワインダの玉揚装置。 (2)玉揚作業中に、巻取スピンドル4の回転を停止さ
せるクラッチ切換レバー74と、作用位置に位置するト
ラバース装置11を待避位置に位置させるトラバース切
換レバー75とを備えて成ることを特徴とする請求項1
記載のワインダの玉揚装置。
【0018】
【発明の効果】以上のように本願では、ワインダの長手
方向に沿って一端から他端に向かって間欠走行する玉揚
装置が、ワインダの巻取スピンドルと仮置スピンドルと
の間で満,空ボビンの入替えを行うようにしたので、従
来のように高価で大型のタレット式ワインダを使用する
ことなく玉揚作業の自動化を行うことができる。また、
玉揚装置に、糸把持装置、切断装置及び巻付装置を備え
て構成したので、満,空ボビンの入替え作業中に糸継作
業も同時に行うことができる。さらに、玉揚装置本体に
対してタレットヘッドを昇降可能に設けたので、ワイン
ダが上下方向に多段式のものであっても対応してタレッ
トヘッドを昇降させて玉揚作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワインダの全体平面図である。
【図2】ワインダの正面図である。
【図3】ワインダの側面図である。
【図4】玉揚装置の斜視図である。
【図5】タレットヘッドの断面図である。
【図6】図5のVI視図である。
【図7】作用説明図である。
【図8】作用説明図である。
【図9】作用説明図である。
【図10】作用説明図である。
【符号の説明】
1 ワインダ、 2 玉揚装置、 4 巻取スピンド
ル、7 紡糸機、 14 仮置スピンドル、 23 玉
揚装置本体、33 タレットヘッド、 46,47 ボ
ビン把持装置、64 糸把持装置、 68 切断装置、
71 巻付装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機台に水平支持された巻取スピンドルのボ
    ビンに、機台に近接配置した紡糸機から供給される糸を
    巻取るようにしたワインダにおいて、このワインダには
    巻取スピンドルに近接する位置に、玉揚作業に先だって
    空ボビンを保持する仮置スピンドルを並設し、機台長手
    方向に沿って一端から他端に向かって間欠走行する交換
    装置本体と、この交換装置本体に旋回自在に支持された
    タレットヘッドと、前記両スピンドルに対向可能で、そ
    の間隔の中心がタレットヘッドの旋回中心と一致するよ
    うにタレットヘッドに設けた一対のボビン把持装置とを
    備え、このボビン把持装置はタレットヘッドに対して軸
    線方向に移動自在に支持されていることを特徴とするワ
    インダの玉揚装置。
  2. 【請求項2】玉揚作業において、巻取スピンドル上の満
    ボビンに連なる糸を把持する糸把持装置と、糸把持装置
    と満ボビンとの間で把持された糸を切断する切断装置
    と、巻取スピンドルに装着された空ボビンに、糸把持装
    置に把持された糸を巻付ける巻付装置とを備えて成るこ
    とを特徴とする請求項1記載のワインダの玉揚装置。
  3. 【請求項3】交換装置本体に対してタレットヘッドを昇
    降可能に設けたことを特徴とする請求項1記載のワイン
    ダの玉揚装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5912389A (en) * 1996-04-17 1999-06-15 Katayama Chemical, Inc. Stabilizer and stabilizing method for aqueous aliphatic aldehyde solution
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