JP3864947B2 - プリントコイル用アートワーク - Google Patents

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Description

本発明は、テストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークに関し、特に、高信頼・低コストのプリントコイルを製造可能な好適なプリントコイル用アートワークに関する。
従来のプリントコイル用アートワークは、プロセスの品質を管理するテストクーポンを備える。そして、一般的に、テストクーポンは、アートワークの周辺部分、即ち、枠領域に形成する。一方、アートワークの中央領域(製品領域)には、製品が形成される。
また、プリントコイル用アートワークは、複数のプリントコイルパターンを所定の位置に格子状に配置する。さらにまた、各層のプリントコイル用アートワークに基づきアートワーク積層板を形成し、アートワーク積層板を切断して複数個のプリントコイルを形成する。そして、アートワーク積層板は、各層をエポキシ樹脂で充填し、積層して形成する。
さらに、アートワーク積層板のテストクーポン領域は断面カットされる。そして、その断面は、研磨の後スケール付きの顕微鏡等を利用して目視検査する。このようにして、テストクーポンからエッチング精度が十分かどうか、めっき厚が十分であるかどうか等を確認する。
また、従来の多層配線は、製品領域内に形成すると共に、テスターによる導通検査を行うテストクーポンを備えるものがある(例えば、特許文献1参照。)
特開2000−223840号公報
しかしながら、従来のプリントコイル用アートワークは、テストクーポンの形成により、製品領域は圧迫され、製品の取り数は減少するという課題があった。
また、テストクーポンを枠領域に形成する場合では、製品領域内におけるプロセスのばらつきを確認することができないという課題があった。
さらに、テストクーポンを目視検査する検査方法は、検査時間が長いという課題があった。
本発明の目的は、以上説明した課題を解決するものであり、高信頼・低コストのプリントコイルを製造可能なプリントコイル用アートワークを提供することにある。
このような目的を達成する本発明は、次の通りである。
(1)格子状に配置され、複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成すると共に、前記プリントコイル用アートワーク内の四隅に配置することを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
(2)複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、このコア穴領域の中心部に形成された第1スルーホールと、この第1スルーホールから所定の間隙を隔てて十字状に延長して形成されたパターンと、このパターンのそれぞれの他端に接して形成された第2スルーホールを備え、前記パターンは前記複数層に形成されたプリントコイルの最外層を除く内部の層に形成されたことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
(3)複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、エッチング精度に基づく所定の幅及び間隙を有する渦巻き状のコイルパターンと、この渦巻き状のコイルパターンの中心部に接して形成された第1スルーホールと、前記渦巻状コイルの最外周の端部に接して形成された第2スルーホールを備え、前記コイルパターンは前記複数層に形成されたプリントコイルの最外層を除く内部の層に形成されたことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
(4)複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、このコア穴領域の中心部にエッチング精度に基づく所定の幅及び間隙を有して平行に形成された複数本のパターンと、この複数本のパターンのうち中央に位置するパターンの両端から延長したパターンの端部に形成された第1,第2スルーホールと、前記複数本のパターンのうち両側部のパターンの両端から所定の広がりをもって延長されたパターンのそれぞれの端部に形成された第〜第6スルーホールを備え、前記パターンは前記複数層に形成されたプリントコイルの最外層を除く内部の層に形成されたことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
(5)複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、このコア穴領域に互いのくし部が非接触状態で入りこんで形成された第1,第2のくし型パターンと、この
くし型パターンのそれぞれの基部に電気的に接するとともに所定の間隔を隔てて形成されたそれぞれ2つのスルーホールを備え、前記くし型パターンは前記複数層に形成されたプリントコイルの最外層を除く内部の層に形成されたことを特徴とする請求項1記載のプリントコイル用アートワーク。
(6) 複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、このコア穴領域の中央部を挟んで所定の距離を隔てて対向して形成された第1,第2のスルーホールと、これら第1,第2のスルーホールの中心を結ぶ線上であって、かつ、これら第1,第2のスルーホールを挟んで逆向きに形成された2つのV字状パターンとを備え、このV字状パターンの折返し部(谷部)が前記第1,第2のスルーホールに接触し、前記V字状パターンの開放端のそれぞれに接触して第3〜第6のスルーホールが形成されたことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
(7)複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域の中央部に形成された第1のスルーホールと、最外層の一方の面と他方の面で逆方向に形成された2つのV字状パターンとを備え、これらのV字状パターンの折返し部(谷部)に前記第1のスルーホールが接触し、前記2つのV字状パターンの開放端のそれぞれに第2〜第5のスルーホールが接触するように形成するとともに、前記第2〜第5のスルーホールは前記第1,第2スルーホールの径よりも大きな径を有してそれぞれ形成されたことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
(8)複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、このコア穴領域とほぼ同形状に形成された所定の厚さを有するベタパターンと、このベタパターンの内周に等分に形成された複数個のスルーホールを備え、前記ベタパターンは前記複数層に形成されたプリントコイルの最外層を除く内部の層に形成するとともに、前記複数個のスルーホールの2つを一組として前記ベタパターンのいずれかの層のパターンとが所定のキャパシタンスとなるように接続したことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
本発明によれば、高信頼・低コストのプリントコイルを製造可能なプリントコイル用アートワークを提供できる。そして、高信頼・低コストのプリントコイルを提供できる。
また、検査の自動化・省力化・迅速化ができる。さらに、アートワークの製品領域内における品質の分布を確認できる。そして、精度の高いプロセス管理が可能となる。
以下に図1に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を示す平面図である。
図1の実施例の特徴は、テストクーポン13の配置にある。
同図において、アートワーク10は、複数のプリントコイルパターン11、アートワーク枠12、テストクーポン13、アートワーク基準穴14、アートワーク識別バーコード15、アートワーク識別バーコード16を備える。
また、複数のプリントコイルパターン11は所定の位置に格子状に配置する。さらに、テストクーポン13は、プリントコイルのコア穴領域に形成する。そして、コア穴領域は、アートワークの製品領域に属する。
このような、テストクーポン13は、製品領域を圧迫しない。即ち、プリントコイルパターン11(製品)の取り数は、テストクーポン13に左右されない。そして、テストクーポン13に対応する領域であるコア穴領域に対応する領域は、アートワーク積層板からプリントコイルを形成する際に切り取られる。
よって、図1の実施例に基づくプリントコイルは、無駄になる材料が少なく、低コストになる。
さらに、テストクーポン13は、アートワーク10内の四隅に配置する。このような配置によれば、積層ずれ等を精度よく検出可能となる。そして、例えば、四隅の積層ずれが全て中心方向のときは、積層時に収縮が発生したと推測する。なお、図1の実施例とは別に、テストクーポン13を全面に配置するようにしてもよい。
また、図1の実施例によれば、テストクーポン13は、プリントコイルパターン11に非常に近い領域に配置するため、テストクーポン13の領域におけるプロセスの品質は、プリントコイルパターン11の領域におけるプロセスの品質とほぼ等しくなり、高信頼のプリントコイルの製造が可能となる。さらに、低コスト化にも寄与する。
さらに、図1の実施例のアートワーク10は、プリントコイルの各層毎に形成する。そして、これらのアートワーク10に基づき各層のプリントコイルパターン等を形成し、各層を積層してアートワーク積層板を形成する。また、各層を積層した後に、スルーホール等を形成する。
第1に、図2を用いて積層ずれに係るテストクーポンについて説明する。図2(a)は、本発明の実施例の積層ずれに係るテストクーポンを示す平面図であり、図2(b)は、本発明の実施例に基づくアートワーク積層板26のテストクーポン領域の断面図である。
図2の実施例の特徴は、第1測定用端子領域であるスルーホール領域TH1と、パターン22からパターン25との構成にある。
まず、図2(a)において、コア穴20の内部に形成するテストクーポンは、スルーホール領域TH1、第2測定用端子領域であるスルーホール領域TH2からスルーホール領域TH5、パターン22からパターン25を備える。そして、この図2(a)のテストクーポンは、図1のテストクーポン13に対応する。
また、図2(a)のパターン22からパターン25は、スルーホール領域TH1を囲むように十字形に配置する。さらに、パターン22からパターン25とスルーホール領域TH1との間はそれぞれ間隙dを有する。そして、間隙dは積層ずれの検出間隙dとなる。
次に、図2(b)は、図2(a)の断面ABに対応している。また、図2(b)のアートワーク積層板26は、最外層と内部の6層とを備え、合計8層を備える。さらに、図2(a)のテストクーポンの構成は、図2(b)実施例の内部の6層におけるテストクーポンの構成に対応する。
また、図2(b)の実施例の最外層は、図2(a)のパターン23からパターン25に対応する構成を有しない。また、最外層は、スルーホール領域TH1からスルーホール領域TH5に対応するランドを有する。
さらに、図2(b)の実施例における内部の6層は、図2(a)のパターン23に対応するパターン231からパターン236の構成と、図2(a)のパターン25に対応するパターン251からパターン256の構成とを備える。また、内部の6層は、スルーホール領域TH1に対応するランドを有しない。
そして、図2(b)の実施例のアートワーク積層板26は、各層を積層するステップ、スルーホール領域TH1からスルーホール領域TH5に、スルーホールTH1からスルーホールTH5を形成するステップを備える。さらに、各層を積層するステップにおいて、それぞれの層は積層ずれを有する。
また、図2(b)において、パターン231及びパターン251の層、パターン235及びパターン255の層、パターン236及びパターン256の層は、積層ずれがゼロである。
さらに、パターン234及びパターン254の層は右方向への積層ずれd1を有する。また、パターン232及びパターン252の層も右方向への積層ずれを有する。さらに、パターン233及びパターン253の層は左方向への積層ずれd2を有する。そして、図2(b)の積層ずれd1及び積層ずれd2は図2(a)の検出間隙dよりも小さい。
よって、図2(b)の実施例において、積層ずれはそれぞれ検出間隙dより小さく、各層の積層状態はそれぞれ良好である。
また、図3を用いて、積層ずれが検出間隙dを越える場合を説明する。図3は、図2(b)の断面図において、積層ずれが検出間隙dを越える場合の断面図である。なお、図2(b)と同一の要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図3(a)は、パターン233及びパターン253の層における方向への積層ずれが検出間隙dを越える場合である。そして、図3(a)において、スルーホールTH1とスルーホールTH5とは、パターン253を介してショートとなる。
図3(b)は、パターン233及びパターン253の層における方向への積層ずれが検出間隙dを越えると共に、パターン234及びパターン254の層における右方向への積層ずれが検出間隙dを越える場合である。そして、図3(b)において、スルーホールTH1とスルーホールTH5とはパターン253を介してショートとなると共に、スルーホールTH1とスルーホールTH3とはパターン234を介してショートとなる。
よって、スルーホールTH1とスルーホールTH5との導通試験により、方向への積層ずれを検出できる。また、スルーホールTH1とスルーホールTH3との導通試験により、方向への積層ずれを検出できる。
さらに、前述の例とは別に、間隙dを段階的に変化する複数種類の図2(a)のテストクーポンを、図1のアートワーク上に配置し、アートワーク積層板26を形成し、それぞれのスルーホール間の導通試験を実行すると、積層ずれの程度を段階的に精度良く検出できる。
第2に、図4を用いてエッチング精度に係るテストクーポンについて説明する。図4(a)は、本発明の実施例のエッチング精度に係るテストクーポンを示す平面図であり、図4(b)は、本発明の実施例に基づくアートワーク積層板46のテストクーポン領域の断面図である。なお、図2と同等の要素には同等符号を付し、説明を省略する。
図4の実施例の特徴は、コイルパターン41の構成にある。
まず、図4(a)において、コイルパターン41の一端に第1測定用端子領域であるスルーホール領域TH1を接続する。また、コイルパターン41の他端に第2測定用端子領域であるスルーホール領域TH2を接続する。さらに、コイルパターン41は、エッチング精度に基づく所定の幅及び間隙を有する渦巻き状に形成する。そして、スルーホールTH1領域はコイルパターン41の渦巻きの中心部に配置し、スルーホール領域TH2はコイルパターン41の渦巻きの周辺に配置する。
次に、図4(b)は、図4(a)の断面ABに対応している。また、図4(b)のアートワーク積層板46は、最外層と内部の6層とを備え、合計8層を備える。さらに、図4(a)のテストクーポンの構成は、図2(b)実施例の内部の6層におけるテストクーポンの構成に対応する。
図4(b)の実施例の最外層は、図4(a)のコイルパターン41に対応する構成を有しない。また、最外層は、スルーホール領域TH1,TH2に対応するランドを有する。さらに、図4(b)の実施例における内部の6層は、図4(a)のコイルパターン41に対応するコイルパターン、例えばコイルパターン416を備える。
そして、図4(b)の実施例のアートワーク積層板46は、各層を形成するステップ、各層を積層するステップ、スルーホール領域TH1,TH2にスルーホールTH1,TH2を形成するステップを備える。
このような、コイルパターン416等は、インダクタンスを有する。また、コイルパターン416のインピーダンスは、スルーホールTH1とスルーホールTH2とのインピーダンス測定の実行により測定できる。
そして、プロセスがエッチング不足であるときは、形成されるコイルパターン416は短絡し、スルーホールTH1とスルーホールTH2とのインピーダンスはショートとなる。また、プロセスがエッチング過剰であるときは、形成されるコイルパターン416は断線し、スルーホールTH1とスルーホールTH2とのインピーダンスはオープンとなる。
よって、スルーホールTH1とスルーホールTH2とのインピーダンス測定により、エッチングの程度を検出できる。
さらに、前述の例とは別に、コイルパターンの幅及び間隙を段階的に変化する複数種類の図4(a)のテストクーポンを、図1のアートワーク上に配置し、アートワーク積層板46を形成し、それぞれのスルーホールTH1とスルーホールTH2とのインピーダンス測定を実行すると、エッチングの程度を段階的に精度良く検出できる。
また、図4(b)の実施例において、各層のパターン幅d3及びパターン間隙d4はそれぞれ所定の値であり、各層のエッチングはそれぞれ良好である。
さらに、このような図4のテストクーポンを図1のアートワーク上に広く配置し、アートワーク積層板46を形成し、それぞれのスルーホール間におけるインピーダンスの測定を実行すると、アートワークの製品領域内におけるエッチングの状態の分布を検出できる。
第3に、図5を用いて他のエッチング精度に係るテストクーポンについて説明する。図5(a)は、本発明の実施例のエッチング精度に係るテストクーポンを示す平面図であり、図5(b)は、本発明の実施例に基づくアートワーク積層板56のテストクーポン領域の断面図である。なお、図2と同等の要素には同等符号を付し、説明を省略する。
図5の実施例の特徴は、パターン51からパターン55の構成にある。
まず、図5(a)において、パターン51の一端は第1測定用端子領域であるスルーホール領域TH1に接続し、パターン51の他端は第2測定用端子領域であるスルーホール領域TH2に接続する。さらに、パターン52の一端は第3測定用端子領域であるスルーホール領域TH3に接続し、パターン52の他端は第4測定用端子領域であるスルーホール領域TH4に接続する。
また、パターン53の一端は第5測定用端子領域であるスルーホール領域TH5に接続し、パターン53の他端は第6測定用端子領域であるスルーホール領域TH6に接続する。そして、パターン51からパターン55は平行に形成する。さらにまた、パターン54はパターン51とパターン52との間の一部分に形成し、パターン55はパターン51とパターン53との間の一部分に形成する。
さらに、図5(a)において、中心部のパターン54及びパターン55に近い領域58は、銅箔が蜜になる領域であり、外辺部のパターン54から遠い領域59は、銅箔が疎になる領域である。即ち、パターン51,52,53は、それぞれ、銅箔が蜜になる領域58と銅箔が疎になる領域59とを備える。また、パターン51からパターン55の幅及び間隙は、エッチング精度に基づく所定の値にする。
次に、図5(b)は、図5(a)の断面ABに対応している。また、図5(b)は、8層のアートワーク積層板56の断面図である。さらに、図5(a)のテストクーポンの構成は、図5(b)実施例の内部の6層におけるテストクーポンの構成に対応する。
図5(b)の実施例の最外層は、図5(a)のパターン51からパターン55に対応する構成を有しない。また、最外層は、スルーホール領域TH1,TH2に対応するランドを有する。さらに、図5(b)の実施例における内部の6層は、図5(a)のパターン51からパターン55に対応するパターン、例えばパターン526を備える。
そして、図5(b)の実施例のアートワーク積層板56は、各層を形成するステップ、各層を積層するステップ、スルーホール領域TH1からTH6にそれぞれスルーホールTH1からTH6を形成するステップを備える。
また、プロセスがエッチング不足であるときは、パターン51,54,52に基づいて形成されるパターン526等は短絡し、スルーホールTH1とスルーホールTH3との導通試験またはスルーホールTH2とスルーホールTH4との導通試験はショートとなる。特に、銅箔が蜜になる領域58に対応する領域でエッチング不足になりやすい。
さらに、プロセスがエッチング過剰であるときは、パターン51,52に基づいて形成されるパターン526等は断線し、スルーホールTH1とスルーホールTH2との導通試験またはスルーホールTH3とスルーホールTH4との導通試験はオープンとなる。特に、銅箔が疎になる領域59に対応する領域でエッチング過剰になりやすい。
よって、スルーホールTH1とスルーホールTH2との導通試験、スルーホールTH3とスルーホールTH4との導通試験、スルーホールTH1とスルーホールTH3との導通試験、スルーホールTH2とスルーホールTH4との導通試験により、エッチングの程度を検出できる。
また、図5(a)のテストクーポンのように銅箔が蜜になる領域58と銅箔が疎になる領域59とを備える構成は、精度良くエッチングの程度を検出できる。
同様に、スルーホールTH1とスルーホールTH2との導通試験、スルーホールTH5とスルーホールTH6との導通試験、スルーホールTH1とスルーホールTH5との導通試験、スルーホールTH2とスルーホールTH6との導通試験により、エッチングの程度を検出できる。即ち、図5(a)のテストクーポンは、複数種類の試験が可能である。
さらに、図5(b)の実施例において、各層のパターン幅d3及びパターン間隙d4はそれぞれ所定の値であり、各層のエッチングはそれぞれ良好である。
また、このような図5のテストクーポンを図1のアートワーク上に広く配置し、アートワーク積層板56を形成し、それぞれのスルーホール間の導通試験を実行すると、アートワークの製品領域内におけるエッチングの状態の分布を検出できる。
第4に、図6を用いてマイグレーションに係るテストクーポンについて説明する。図6(a)は、本発明の実施例のマイグレーションに係るテストクーポンを示す平面図であり、図6(b)は、本発明の実施例に基づくアートワーク積層板66のテストクーポン領域の断面図である。なお、図2と同等の要素には同等符号を付し、説明を省略する。
図6の実施例の特徴は、くし型パターン61とくし型パターン62との構成にある。
まず、図6(a)において、くし型パターン61の一端は第1測定用端子領域であるスルーホール領域TH1に接続する。また、第2くし型パターン62の一端は第2測定用端子領域であるスルーホール領域TH2に接続する。さらに、第1くし型パターン61と第2くし型パターン62とは、マイグレーションに基づく所定の間隙を有する。
また、くし型パターン61の他の一端は第3測定用端子領域であるスルーホール領域TH3に接続する。また、第2くし型パターン62の他の一端は第4測定用端子領域であるスルーホール領域TH4に接続する。そして、スルーホール領域TH3及びスルーホール領域TH4は、4端子法の測定を可能にする。
次に、図6(b)は、図6(a)の断面ABに対応している。また、図6(b)は、8層のアートワーク積層板66の断面図である。さらに、図6(a)のテストクーポンの構成は、図6(b)実施例の内部の6層におけるテストクーポンの構成に対応する。
図6(b)の実施例の最外層は、図6(a)のくし型パターン61及びくし型パターン62に対応する構成を有しない。また、最外層は、スルーホール領域TH1からTH4に対応するランドを有する。さらに、図6(b)の実施例における内部の6層は、図6(a)のくし型パターン61及びくし型パターン62に対応するパターン、例えばパターン616を備える。
そして、図6(b)の実施例のアートワーク積層板66は、各層を形成するステップ、各層を積層するステップ、スルーホール領域TH1からTH4にそれぞれスルーホールTH1からTH4を形成するステップを備える。
このような図6のテストクーポンにおいて、スルーホールTH1とスルーホールTH2との間にDC電圧を印加し、スルーホールTH3とスルーホールTH4との間に絶縁抵抗計を接続する。そして、このテストクーポンは高湿高温槽に保持し、スルーホールTH3とスルーホールTH4との間の絶縁抵抗の経時変化をモニターする。
また、スルーホールTH3とスルーホールTH4との間の絶縁抵抗が保持されるときはプロセスの信頼性は高い。さらに、マイグレーションが発生し、スルーホールTH3とスルーホールTH4との間の絶縁抵抗が劣化するときはプロセスの信頼性は低い。
第5に、図7を用いてマイグレーションに係るテストクーポンについて説明する。図7(a)は、本発明の他の実施例のマイグレーションに係るテストクーポンを示す平面図であり、図7(b)は、本発明の実施例に基づくアートワーク積層板76のテストクーポン領域の断面図である。なお、図2と同等の要素には同等符号を付し、説明を省略する。
図7の実施例の特徴は、第1スルーホール領域TH1と、第2スルーホール領域TH2と、第1測定用端子領域であるスルーホール領域TH11と、第2測定用端子領域であるスルーホール領域TH12との構成にある。
まず、図7(a)において、第1スルーホール領域TH1と第2スルーホール領域TH2とはマイグレーションに基づく所定の間隙を有する。また、スルーホール領域TH11はパターン71を介して第1スルーホール領域TH1に接続する。さらに、スルーホール領域TH12はパターン72を介して第2スルーホール領域TH2に接続する。
また、第1スルーホール領域TH1は、パターン73を介して、第3測定用端子領域であるスルーホール領域TH13に接続する。また、第2スルーホール領域TH2は、パターン74を介して、第4測定用端子領域であるスルーホール領域TH14に接続する。そして、スルーホール領域TH13及びスルーホール領域TH14は、4端子法の測定を可能にする。
次に、図7(b)は、図7(a)の断面ABに対応している。また、図7(b)は、8層のアートワーク積層板76の断面図である。さらに、図7(a)のテストクーポンの構成は、図7(b)実施例の最外層におけるテストクーポンの構成に対応する。
図7(b)の実施例の最外層は、図7(a)のパターン71からパターン74に対応するパターン、例えばパターン737及びパターン747を有する。また、図7(b)の実施例における内部の6層は、図7(a)のパターン71からパターン74に対応する構成を有しない。
そして、図7(b)の実施例のアートワーク積層板76は、各層を形成するステップ、各層を積層するステップ、スルーホール領域TH1からTH14にそれぞれスルーホールTH1からTH14を形成するステップを備える。
このような図7のテストクーポンにおいて、スルーホールTH11とスルーホールTH12との間にDC電圧を印加し、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間に絶縁抵抗計を接続する。そして、このテストクーポンは高湿高温槽に保持し、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間の絶縁抵抗の経時変化をモニターする。
また、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間の絶縁抵抗が保持されるときはプロセスの信頼性は高い。さらに、マイグレーションが発生し、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間の絶縁抵抗が劣化するときはプロセスの信頼性は低い。
さらにまた、図7のスルーホールTH1及びスルーホールTH2はガラスクロスを切断するため、図7のテストクーポンは図6のテストクーポンよりも、マイグレーションが発生しやすい。そして、図7のテストクーポンはガラスクロス経由でマイグレーションが発生しやすい。
第6に、図8を用いてヒートサイクル加速試験等に係るテストクーポンについて説明する。図8(a)は、本発明の他の実施例のヒートサイクル加速試験等に係るテストクーポンを示す平面図であり、図8(b)は、本発明の実施例に基づくアートワーク積層板86のテストクーポン領域の断面図である。なお、図2と同等の要素には同等符号を付し、説明を省略する。
図8の実施例の特徴は、スルーホール領域TH1と、第1測定用端子領域であるスルーホール領域TH11または第2測定用端子領域であるスルーホール領域TH12との構成にある。
まず、図8(a)において、スルーホール領域TH1はヒートサイクル加速試験等に基づく所定の形状を有する。また、スルーホール領域TH11はパターン81を介して第1スルーホール領域TH1に接続する。さらに、スルーホール領域TH1は、パターン83を介して、第3測定用端子領域であるスルーホール領域TH13に接続する。
また、前述の図8(a)の場合とは別に、図8(a)のパターン81及びパターン83を削除し、パターン82及びパターン84を追加する場合がある。このとき、スルーホール領域TH12はパターン82を介して第1スルーホール領域TH1に接続する。さらに、スルーホール領域TH1は、パターン84を介して、第3測定用端子領域であるスルーホール領域TH14に接続する。
次に、図8(b)は、図8(a)の断面ABに対応している。また、図8(b)は、8層のアートワーク積層板86の断面図である。さらに、図8(a)のテストクーポンの構成は、図8(b)実施例の最層におけるテストクーポンの構成に対応する。
図8(b)の実施例の最上層は、図8(a)のパターン81及びパターン83に対応するパターン、例えばパターン837等を有する。また、図8(b)の実施例における内部の6層は、図8(a)のパターン81からパターン84に対応する構成を有しない。
また、図8(b)の実施例の最下層は、図8(a)のパターン82及びパターン84に対応するパターン、例えばパターン840等を有する。
そして、図8(b)の実施例のアートワーク積層板86は、各層を形成するステップ、各層を積層するステップ、スルーホール領域TH1からTH14にそれぞれスルーホールTH1からTH14を形成するステップを備える。
さらに、スルーホールTH11からTH14の径は、スルーホールTH1の径よりも大きく形成する。このようにすると、スルーホールTH11からTH14の信頼性は、スルーホールTH1の信頼性よりも高くなる。
このような図8のテストクーポンにおいて、スルーホールTH11とスルーホールTH12との間に所定のDC電流または所定のAC電流を印加し、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間に電圧計を接続する。そして、このテストクーポンにヒートサイクル加速試験を実行し、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間に生成する電圧を4端子法で測定する。そしてまた、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間に生成する電圧より、スルーホールTH1の抵抗値を算出する。
また、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間に生成する電圧またはスルーホールTH1の抵抗値が保持されるときはプロセスの信頼性は高い。さらに、クラック等発生し、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間に生成する電圧またはスルーホールTH1の抵抗値が劣化するときはプロセスの信頼性は低い。
なお、スルーホールTH1は、めっきにより形成されるため、パターン81からパターン84等よりもクラックが発生しやすい。よって、スルーホールTH1による信頼性評価は、アートワーク積層板86(プリントコイル)の寿命を決定する。さらに、スルーホールTH1の信頼性は、めっき厚みとプリント板の基板材料の熱膨張係数に依存する。
そして、めっき厚みに係るスルーホールTH1の信頼性は、図8のテストクーポンを図1のアートワーク上に広く配置し、アートワーク積層板86を形成し、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間に生成する電圧またはスルーホールTH1の抵抗値の測定を実行し、アートワークの製品領域内におけるスルーホールTH1の信頼性の分布を検出し、評価する。
また、プリント板の基板材料の熱膨張係数に係るスルーホールTH1の信頼性は、図8のテストクーポンを図1のアートワーク上の一部に配置し、アートワーク積層板86を形成し、スルーホールTH13とスルーホールTH14との間に生成する電圧またはスルーホールTH1の抵抗値の測定を実行し、評価する。
第7に、図9を用いて層間厚みに係るテストクーポンについて説明する。図9(a)は、本発明の他の実施例の層間厚みに係るテストクーポンを示す平面図であり、図9(b)は、本発明の実施例に基づくアートワーク積層板96のテストクーポン領域の断面図である。なお、図2と同等の要素には同等符号を付し、説明を省略する。
図9の実施例の特徴は、ベタパターン91と、スルーホール領域TH1との構成にある。
まず、図9(a)において、ベタパターン91は層間厚みに基づく所定の形状及び位置を有する。そして、ベタパターン91はコア穴90とほぼ同じ形に形成する。また、図9(a)のテストクーポンは、所定の位置に形成する測定用端子領域であるスルーホール領域TH1からTH8を備える。
さらに、スルーホール領域TH1はベタパターン91に接続する。なお、アートワーク積層板(プリントコイル)の積層数に基づいて、スルーホール領域TH1からTH8のいずれかをベタパターン91に接続する
次に、図9(b)は、図9(a)の断面ABに対応している。また、図9(b)は、8層のアートワーク積層板96の断面図である。さらに、図9(a)のテストクーポンの構成は、図9(b)実施例の下側から数えて第7層目におけるテストクーポンの構成に対応する。
また、図9(b)の実施例の第層は、スルーホール領域TH1とベタパターン91とに対応するベタパターン916を備える。さらにまた、ベタパターン916とスルーホールTH1とは接続する。
さらに、図9(b)の実施例の最外層は、ベタパターン91に対応する構成を有しない。また、最外層は、スルーホール領域TH1からTH8に対応するランドを有する。さらに、図9(b)の実施例の第層から第層は、ベタパターン91に対応するベタパターン911から91を備える。また、ベタパターン911から915とスルーホールTH1とは接続しない。さらに、図9(b)の実施例の第層におけるベタパターン913と、スルーホールTH5とは接続する。
そして、図9(b)の実施例のアートワーク積層板96は、各層を形成するステップ、各層を積層するステップ、スルーホール領域TH1からTH8にそれぞれスルーホールTH1からTH8を形成するステップを備える。
このような、ベタパターン913とベタパターン916とは、キャパシタンスを有する。また、このキャパシタンスは、スルーホールTH1とスルーホールTH5とのインピーダンス測定の実行により測定できる。
アートワーク積層板96の誘電率をε、層間厚みをd、ベタパターン91の面積をS、スルーホールTH1とスルーホールTH5との間のキャパシタンスをCとすると、式(1)を満足する。
d=ε・S/C (1)
したがって、スルーホールTH1とスルーホールTH5とのキャパシタンス測定により、層間厚みを検出できる。
また、複数の層間厚みをそれぞれ検出する場合について、図10を用いて説明する。図10は、図9のテストクーポンを4ビットでコード化するときのアートワーク積層板の構成図である。
図10において、テストクーポン1は、スルーホールTH11とスルーホールTH12とベタパターン1011から1014とを備える。また、ベタパターン1011から1014はスルーホールTH12に接続する。
また、テストクーポン2は、スルーホールTH21とスルーホールTH22とベタパターン1021から1024とを備える。また、ベタパターン1021、1022はスルーホールTH21に接続し、ベタパターン1023、1024はスルーホールTH12に接続する。
さらに、テストクーポン3は、スルーホールTH31とスルーホールTH32とベタパターン1031から1034とを備える。また、ベタパターン1031、1033はスルーホールTH31に接続し、ベタパターン1032、1034はスルーホールTH32に接続する。
また、テストクーポン4は、スルーホールTH41とスルーホールTH42とベタパターン1041から1044とを備える。また、ベタパターン1042、1043はスルーホールTH41に接続し、ベタパターン1041、1044はスルーホールTH42に接続する。
さらに、アートワーク積層板は、ベタパターン1011、1021、1031、1041の層とベタパターン1012、1022、1032、1042の層との間の層間厚みに対応するキャパシタンスC1を備え、ベタパターン1012、1022、1032、1042の層とベタパターン1013、1023、1033、1043の層との間の層間厚みに対応するキャパシタンスC2を備え、ベタパターン1013、1023、1033、1043の層とベタパターン1014、1024、1034、1044の層との間の層間厚みに対応するキャパシタンスC3を備える。
また、図10のテストクーポンは、4ビットでコード化されている。4ビット中1ビットは、パリティビットとする。そして、図10のテストクーポンに対応するコード“0000”、“0011”、“0101”、“0110”は、それぞれの違いが2ビット以上異なる(パリティ距離が2以上)。
このような、図10のテストクーポン2において、スルーホールTH21とスルーホールTH22とのキャパシタンスはCとなる。また、図10のテストクーポン3において、スルーホールTH31とスルーホールTH32とのキャパシタンスは(C1C2C3)となる。図10のテストクーポン4において、スルーホールTH41とスルーホールTH42とのキャパシタンスは(C1C3)となる。
そして、これらを測定し、キャパシタンスC1,C2,C3を算出する。さらに、それぞれの層間厚みを検出する。即ち、スルーホールTH21とスルーホールTH22とのキャパシタンスと、スルーホールTH31とスルーホールTH32とのキャパシタンスと、スルーホールTH41とスルーホールTH42とのキャパシタンスより、それぞれの層間厚みを検出できる。
さらに、一つのテストクーポンに対応するスルーホールの数a、テストクーポンの配置数(b+1)とすると、組み合わせの数はa(a−1)b/2となる。そして、アートワーク積層板(プリントコイル)の積層数mがこの組み合わせの数以下であれば、パリティ距離が2以上となるようにコード化できると共に、層間厚みを検出できる。
例えば、図10のテストクーポンは、a=2、b=4であり、組み合わせの数は3となり、3つの層間厚みを検出できる。即ち、図10のテストクーポンは、4層のアートワーク積層板(プリントコイル)の層間厚みを検出できる。
また、図9(a)のテストクーポンにおいて、a=8、b=3とすると、組み合わせの数は56となる。よって、図9(a)に相当するテストクーポンを3個アートワーク上に配置すると、56層までの層間厚みを検出できる。
さらに、このような図9及び図10のテストクーポンを図1のアートワーク上に広く配置し、アートワーク積層板を形成し、それぞれのスルーホール間におけるキャパシタンスの測定を実行すると、アートワークの製品領域内における積層厚みの状態の分布を検出できる。
以上のように、本発明は、前述の実施例に限定されることなく、その本質を逸脱しない範囲でさらに多くの変更及び変形を含むものである。
本発明の一実施例を示す平面図である。 本発明の実施例の積層ずれに係るテストクーポンを示す平面図(a)及びこれに基づくアートワーク積層板のテストクーポン領域の断面図(b)である。 図2(b)の断面図において、積層ずれが検出間隙を越える場合の断面図である。 本発明の実施例のエッチング精度に係るテストクーポンを示す平面図(a)及びこれに基づくアートワーク積層板のテストクーポン領域の断面図(b)である。 本発明の実施例のエッチング精度に係る他のテストクーポンを示す平面図(a)及びこれに基づくアートワーク積層板のテストクーポン領域の断面図(b)である。 本発明の実施例のマイグレーションに係るテストクーポンを示す平面図(a)及びこれに基づくアートワーク積層板のテストクーポン領域の断面図(b)である。 本発明の実施例のマイグレーションに係る他のテストクーポンを示す平面図(a)及びこれに基づくアートワーク積層板のテストクーポン領域の断面図(b)である。 本発明の実施例のヒートサイクル加速試験等に係るテストクーポンを示す平面図(a)及びこれに基づくアートワーク積層板のテストクーポン領域の断面図(b)である。 本発明の実施例の層間厚みに係るテストクーポンを示す平面図(a)及びこれに基づくアートワーク積層板のテストクーポン領域の断面図(b)である。 図9のテストクーポンを4ビットでコード化するときのアートワーク積層板の構成図である。
符号の説明
10 アートワーク
13 テストクーポン
20,40,50,60,70,80,90 コア穴
TH1からTH8,TH11からTH14 スルーホール領域(スルーホール)
23から25,51から55 パターン
41 コイルパターン
61,62 くし型パターン
91 ベタパターン
231から236,251から256,526 パターン
416 コイルパターン
616 くし型パターン
26,46,56,66,76,86,96 アートワーク積層板
911から916 ベタパターン

Claims (8)

  1. 格子状に配置され、複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
    前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成すると共に、前記プリントコイル用アートワーク内の四隅に配置することを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
  2. 複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
    前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、このコア穴領域の中心部に形成された第1スルーホールと、この第1スルーホールから所定の間隙を隔てて十字状に延長して形成されたパターンと、このパターンのそれぞれの他端に接して形成された第2スルーホールを備え、前記パターンは前記複数層に形成されたプリントコイルの最外層を除く内部の層に形成されたことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
  3. 複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
    前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、エッチング精度に基づく所定の幅及び間隙を有する渦巻き状のコイルパターンと、この渦巻き状のコイルパターンの中心部に接して形成された第1スルーホールと、前記渦巻状コイルの最外周の端部に接して形成された第2スルーホールを備え、前記コイルパターンは前記複数層に形成されたプリントコイルの最外層を除く内部の層に形成されたことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
  4. 複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
    前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、このコア穴領域の中心部にエッチング精度に基づく所定の幅及び間隙を有して平行に形成された複数本のパターンと、この複数本のパターンのうち中央に位置するパターンの両端から延長したパターンの端部に形成された第1,第2スルーホールと、前記複数本のパターンのうち両側部のパターンの両端から所定の広がりをもって延長されたパターンのそれぞれの端部に形成された第〜第6スルーホールを備え、前記パターンは前記複数層に形成されたプリントコイルの最外層を除く内部の層に形成されたことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
  5. 複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
    前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、このコア穴領域に互いのくし部が非接触状態で入りこんで形成された第1,第2のくし型パターンと、この
    くし型パターンのそれぞれの基部に電気的に接するとともに所定の間隔を隔てて形成されたそれぞれ2つのスルーホールを備え、前記くし型パターンは前記複数層に形成されたプリントコイルの最外層を除く内部の層に形成されたことを特徴とする請求項1記載のプリントコイル用アートワーク。
  6. 複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
    前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、このコア穴領域の中央部を挟んで所定の距離を隔てて対向して形成された第1,第2のスルーホールと、これら第1,第2のスルーホールの中心を結ぶ線上であって、かつ、これら第1,第2のスルーホールを挟んで逆向きに形成された2つのV字状パターンとを備え、このV字状パターンの折返し部(谷部)が前記第1,第2のスルーホールに接触し、前記V字状パターンの開放端のそれぞれに接触して第3〜第6のスルーホールが形成されたことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
  7. 複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
    前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域の中央部に形成された第1のスルーホールと、最外層の一方の面と他方の面で逆方向に形成された2つのV字状パターンとを備え、これらのV字状パターンの折返し部(谷部)に前記第1のスルーホールが接触し、前記2つのV字状パターンの開放端のそれぞれに第2〜第5のスルーホールが接触するように形成するとともに、前記第2〜第5のスルーホールは前記第1,第2スルーホールの径よりも大きな径を有してそれぞれ形成されたことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
  8. 複数層に形成されたプリントコイルのプロセスの品質を管理するテストクーポンを備えるプリントコイル用アートワークにおいて、
    前記テストクーポンは、前記プリントコイルのコア穴領域に形成され、このコア穴領域とほぼ同形状に形成された所定の厚さを有するベタパターンと、このベタパターンの内周に等分に形成された複数個のスルーホールを備え、前記ベタパターンは前記複数層に形成されたプリントコイルの最外層を除く内部の層に形成するとともに、前記複数個のスルーホールの2つを一組として前記ベタパターンのいずれかの層のパターンとが所定のキャパシタンスとなるように接続したことを特徴とするプリントコイル用アートワーク。
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