JP3864433B2 - 積層剥離容器における内側層落ち込み防止方法およびそのための部材 - Google Patents
積層剥離容器における内側層落ち込み防止方法およびそのための部材 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、積層剥離容器における内側層落ち込み防止方法およびそのための部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
外側層と内側層とが剥離自在な積層剥離容器において、内容液の注出時に内側層の落ち込みを防止するため、外側層と内側層とを接着帯で接着すること(例えば特開平4−339759号公報参照)、あるいは容器口部上端に内側層と外側層との係合部を設けることは従来より知られている。(例えば特公昭6−102076号公報、特開平6−345069号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の接着帯の形成は、内外両層の間に接着層を共押し出しすることによって行われているが、その形成は簡単、容易ではなかった。
後者の係合部の形成は、ブロー金型とともに吹き込み装置のマンドレルの型部を係合部の形状に合わせた形状としなければならないから、マンドレルの型部を各種容器の係合部の形状に合わせ多数取りそろえなければならず、コスト高になるという問題があった。
さらに吹き込みノズルを押し出しダイのマンドレルに設けた一般のブロー成形機では、係合部を形成できないという問題があった。
【0004】
本発明は、前記の問題点を解決することを技術的課題とし、積層剥離容器において、内側層の落ち込みを接着帯や係合部を形成しなくとも簡易に防止することができる方法と部材を提供することを目的とする。
前記技術的課題は、ブロー容器のキャツプに付着して用いられている従来のパッキングの構造を改良することによって達成されるもので、したがってパッキングの使用を不要とすることを本発明の一つの目的とする。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、内側層落ち込みの防止方法として、内側層が外側層から剥離可能とした積層剥離容器において、軟質の合成樹脂をもって成形され、口部頂面を被うフランジと、外径が容器口部の内径より大きい円筒部とからなる中栓を用い、その円筒部を容器口部内周に嵌着させ、容器口部の内側層を、外側層に落ち込み不能に圧着したことを特徴とする防止方法を採用する。
【0006】
防止部材として、容器口部の内周下端部に段部を形成した内側層が外側層から剥離可能とした積層剥離容器用の中栓であって、口部内周に嵌着し得る外径を有し、前記段部に圧着するよう下端を傾斜させた円筒部と、該円筒部の上端に形成された口部頂面を被うフランジとを備え、内側層を外側層に落ち込み不能に圧着したことを特徴とする積層剥離容器用中栓を採用する。
ポンプを装着した積層剥離容器においては、内側層が外側層から剥離可能とした積層剥離容器の口部内周に嵌着し得る外径を有する円筒部と、該円筒部上端に形成された口部頂面を被うフランジとを備えた中栓であって、円筒部下端に、内方に突出しポンプのシリンダー外周に係合する係合環を設け、内側層を外側層に落ち込み不能に圧着したことを特徴とする中栓を採用する。
【0007】
【作用】
容器口部において、中栓を嵌着することにより、中栓の円筒部材で内側層を外観形状を維持する外側層にずれ動き不能として圧着しているから、内側層が確実に外側層に締着され、内溶液の注出時に内側層が収縮変形しても容器内に落ち込まない。
中栓は、ある程度弾性を有する軟質の合成樹脂を用いているから、中栓の円筒部で内側層を外側層に締着させ落ち込みを防ぐとともに、キャップを被嵌したときに、フランジ部は、口部頂面を押圧してパッキングの作用を果たす。
【0008】
【実施例】
次に本発明の実施例について、図面を参照しつつ説明する。
Aは、外側層1と内側層2が相互に剥離自在である積層剥離容器であって、胴部3、口部4とから構成されている。
Bは、前記口部4に挿嵌される中栓であつて、口部頂面5を被うフランジ10と、口部内周面6に嵌着される円筒部11と、円筒部下端に形成された傾斜部12とから構成されている。
【0009】
前記外側層1は、容器の外観形状を維持するものであり、高密度ポリエチレン樹脂が用いられている。内側層2は、外側層から剥離自在かつ変形自在の内袋であり、ナイロン、AVOH樹脂などが用いられている。
容器の内外層の材料は、上記の機能を有する樹脂材料であればよく、実施例の樹脂に限定されないことはいうまでもない。
【0010】
積層容器は、押し出しダイのマンドレルに吹き込みノズルを設けた積層ブロー成形機により成形される。すなわち、外側層1、内側層2は、押し出しダイから積層パリソンとして共押し出しされて、ブロー成形金型によって挟持され、次いで押し出しダイに設けられたマンドレルの吹き込みノズルから空気が圧入されて、パリソンを膨張させ、積層容器が成形される。
【0011】
成形完了後、上方のパリソン残部がカットされ、口部頂面5が形成される。
したがって、内側層2は外側層1に接着されているだけで、容器の口部上端には両層の係合部は形成されない。
【0012】
中栓Bは、射出成形によって成形され、その素材には、パッキングとして従来から通常に使用されている合成樹脂が用いられる。
フランジ10は、容器の口部頂面5を被うもので、その外径は、従来のパッキングと同様に容器口部の外径より大きめにしている。
円筒部11の外径は、容器口部に嵌挿した場合に口部内周に嵌着されるよう口部内径より極僅か大きくされている。
したがって、中栓Bを容器口部に押し込んで嵌挿したときには、円筒部は口部内周に嵌着され、内側層2を外側層1に圧着するので、内溶液の注出時に、内側層2が収縮変形しても容器内に落ち込むことはない。
【0013】
次に、本発明の中栓を、図3に示されているような容器口部下部に縮径部を形成した積層剥離容器に適用した場合について説明する。
7は、成形時に形成される容器口部の縮径部であり、8は、容器口部内周面に形成される段部である。
中栓Bが容器口部に挿嵌されると、円筒部11の外周が内側層2を外側層1に圧着するとともに、中栓下端の傾斜部12が段部8を押圧し、その部分においても内側層2を外側層1に圧着して、両層の接着を一層強くし効果的である。
【0014】
上記実施例において、円筒部11の外周を筒状としているが、円筒部下部にやや突出する環状膨出部を設けてもよい(図示しない)。その場合は膨出部によって圧着を強めることができ、また口部内周にアンダーカツト部が形成されているような場合には効果的である。
【0015】
次に、ポンプCを装着した積層剥離容器に使用される他の実施例について、図4を参照して説明する。
中栓Bの円筒部11の下端には、内方に突出する係合環13が設けられており、該係合環13の内周面14は、剥離容器に装着されたポンプCのシリンダ21の外周に弾力的に係合するように形成されている。
【0016】
ポンプCは、内部にピストンと弁装置を装着し、外周に取付鍔部22を設けたシリンダ21と、シリンダ上端に取着された蓋体23と、ピストンの操作部材24と、吸い上げパイプ25とを具えたポンプ装置とキャップ20とから構成されている。
ポンプCの装着にあたって、先ず容器口部4に前記中栓Bを嵌着し、取付鍔部22を介してキャップ20によりポンプCを積層剥離容器Aに装着する。
【0017】
中栓Bは、容器口部に嵌着されることによって、内側層を外側層に圧着し、ポンプCを装着したときには、フランジ10がパッキングとして口部頂面に圧着されると同時に、係合環13の内周面14がポンプのシリンダ21に圧接される。
したがって、係合環13によって円筒部12の下部が内側層を強く押圧することになり、内側層2と外側層1との圧着が一層効果的となる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
積層剥離容器において、内側層の落ち込みを、接着帯や係合部がなくとも、容器口部に中栓を装着するだけで簡易に防止することができるようになった。
接着帯や係合部を形成しないから、積層容器のブロー成形に特別の成形機を必要としないので、積層剥離容器の成形が一般のブロー成形機でも簡易にできるようになった。
キヤップを被嵌したとき、中栓のフランジ部が容器口部に圧着するので、パッキングを使用しなくてもよくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中栓と積層剥離容器を示す実施例の斜視図である。
【図2】中栓と容器口部の関係を示す縦断面図である。
【図3】中栓と別実施例の積層剥離容器の関係を示す縦断面図である。
【図4】中栓の別実施例を示すもので、(a)は中栓平面図、(b)は中栓正面図、(c)は中栓と容器口部、ポンプの関係を示す縦断面図である。
【符号の説明】
A 積層剥離容器
B 中栓
C ポンプ
1 外側層
2 内側層
3 胴部
4 口部
10 フランジ
11 円筒部
13 係合環
20 キャツプ
21 シリンダ
Claims (3)
- 内側層が外側層から剥離可能とした積層剥離容器において、
軟質の合成樹脂をもって成形され、口部頂面を被うフランジと、外径が容器口部の内径より大きい円筒部とからなる中栓を用い、その円筒部を容器口部内周に嵌着させ、容器口部の内側層を、外側層に落ち込み不能に圧着したことを特徴とする内側層落ち込み防止方法。 - 容器口部の内周下端部に段部を形成した内側層が外側層から剥離可能とした積層剥離容器用の中栓であって、
口部内周に嵌着し得る外径を有し、前記段部に圧着するよう下端を傾斜させた円筒部と、該円筒部の上端に形成された口部頂面を被うフランジとを備え、内側層を外側層に落ち込み不能に圧着したことを特徴とする積層剥離容器用中栓。 - 内側層が外側層から剥離可能とした積層剥離容器の口部内周に嵌着し得る外径を有する円筒部と、該円筒部上端に形成された口部頂面を被うフランジとを備えた中栓であって、
円筒部下端に、内方に突出しポンプのシリンダー外周に係合する係合環を設け、内側層を外側層に落ち込み不能に圧着したことを特徴とする積層剥離容器用中栓。
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