JPH092479A - 積層剥離容器における内側層落ち込み防止方法およびそのための部材 - Google Patents

積層剥離容器における内側層落ち込み防止方法およびそのための部材

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JPH092479A
JPH092479A JP17793595A JP17793595A JPH092479A JP H092479 A JPH092479 A JP H092479A JP 17793595 A JP17793595 A JP 17793595A JP 17793595 A JP17793595 A JP 17793595A JP H092479 A JPH092479 A JP H092479A
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Takayuki Goto
孝之 後藤
Masashi Yoneyama
正史 米山
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
    • B65D1/0215Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features multilayered

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 積層剥離容器において、内側層の落ち込みを
接着帯や係合部を形成しなくとも簡易に防止する方法と
部材を提供する。 【構成】 内側層2が外側層1から剥離可能とした積層
剥離容器において、容器口部4内周に円筒部材を嵌着さ
せ、容器口部4の内側層2を外側層1に圧着する内側層
落ち込み防止方法。積層剥離容器の口部4内周に嵌着し
得る外径を有する円筒部11と、該円筒部11上端に形
成され、容器口部4頂面を被うフランジ10とを備える
積層剥離容器用合成樹脂製中栓。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層剥離容器における
内側層落ち込み防止方法およびそのための部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】外側層と内側層とが剥離自在な積層剥離
容器において、内容液の注出時に内側層の落ち込みを防
止するため、外側層と内側層とを接着帯で接着すること
(例えば特開平4−339759号公報参照)、あるい
は容器口部上端に内側層と外側層との係合部を設けるこ
とは従来より知られている。(例えば特公昭6−102
076号公報、特開平6−345069号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
接着帯の形成は、内外両層の間に接着層を共押し出しす
ることによって行われているが、その形成は簡単、容易
ではなかった。後者の係合部の形成は、ブロー金型とと
もに吹き込み装置のマンドレルの型部を係合部の形状に
合わせた形状としなければならないから、マンドレルの
型部を各種容器の係合部の形状に合わせ多数取りそろえ
なければならず、コスト高になるという問題があった。
さらに吹き込みノズルを押し出しダイのマンドレルに設
けた一般のブロー成形機では、係合部を形成できないと
いう問題があった。
【0004】本発明は、前記の問題点を解決することを
技術的課題とし、積層剥離容器において、内側層の落ち
込みを接着帯や係合部を形成しなくとも簡易に防止する
ことができる方法と部材を提供することを目的とする。
前記技術的課題は、ブロー容器のキャツプに付着して用
いられている従来のパッキングの構造を改良することに
よって達成されるもので、したがってパッキングの使用
を不要とすることを本発明の一つの目的とする。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、上記の目的
を達成するため、落ち込みの防止方法として、内側層が
外側層から剥離可能とした積層剥離容器において、容器
口部内周に円筒部材を嵌着させ、容器口部の内側層を外
側層に圧着するようにしたことを特徴とする防止方法を
採用する。
【0006】防止部材として、積層剥離容器の口部内周
に嵌着し得る外径を有する円筒部と、該円筒部上端に形
成され、容器口部頂面を被うフランジとを備えたことを
特徴とする積層剥離容器用合成樹脂製中栓を採用する。
ポンプを装着した積層剥離容器においては、円筒部下端
に内方に突出し、ポンプのシリンダ外周に圧接する係合
環を設けたことを特徴とする中栓を採用する。
【0007】
【作用】容器口部において、中栓を嵌着することにより
内側層を外側層に圧着しているから、内溶液の注出時
に、内側層が収縮変形しても容器内に落ち込まない。中
栓は、ある程度弾性を有する合成樹脂を用いているか
ら、円筒部で内側層の落ち込みを防ぐとともに、キヤッ
プを被嵌したときに、フランジ部は、口部頂面を押圧し
てパッキングの作用を果たす。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例について、図面を参照し
つつ説明する。Aは、外側層1と内側層2が相互に剥離
自在である積層剥離容器であって、胴部3、口部4とか
ら構成されている。Bは、前記口部4に挿嵌される中栓
であつて、口部頂面5を被うフランジ10と、口部内周
面6に嵌着される円筒部11と、円筒部下端に形成され
た傾斜部12とから構成されている。
【0009】前記外側層1は、容器の外観形状を維持す
るものであり、高密度ポリエチレン樹脂が用いられてい
る。内側層2は、外側層から剥離自在かつ変形自在の内
袋であり、ナイロン、AVOH樹脂などが用いられてい
る。容器の内外層の材料は、上記の機能を有する樹脂材
料であればよく、実施例の樹脂に限定されないことはい
うまでもない。
【0010】積層容器は、押し出しダイのマンドレルに
吹き込みノズルを設けた積層ブロー成形機により成形さ
れる。すなわち、外側層1、内側層2は、押し出しダイ
から積層パリソンとして共押し出しされて、ブロー成形
金型によって挟持され、次いで押し出しダイに設けられ
たマンドレルの吹き込みノズルから空気が圧入されて、
パリソンを膨張させ、積層容器が成形される。
【0011】成形完了後、上方のパリソン残部がカット
され、口部頂面5が形成される。したがって、内側層2
は外側層1に接着されているだけで、容器の口部上端に
は両層の係合部は形成されない。
【0012】中栓Bは、射出成形によって成形され、そ
の素材には、パッキングとして従来から通常に使用され
ている合成樹脂が用いられる。フランジ10は、容器の
口部頂面5を被うもので、その外径は、従来のパッキン
グと同様に容器口部の外径より大きめにしている。円筒
部11の外径は、容器口部に嵌挿した場合に口部内周に
嵌着されるよう口部内径より極僅か大きくされている。
したがって、中栓Bを容器口部に押し込んで嵌挿したと
きには、円筒部は口部内周に嵌着され、内側層2を外側
層1に圧着するので、内溶液の注出時に、内側層2が収
縮変形しても容器内に落ち込むことはない。
【0013】次に、本発明の中栓を、図3に示されてい
るような容器口部下部に縮径部を形成した積層剥離容器
に適用した場合について説明する。7は、成形時に形成
される容器口部の縮径部であり、8は、容器口部内周面
に形成される段部である。中栓Bが容器口部に挿嵌され
ると、円筒部11の外周が内側層2を外側層1に圧着す
るとともに、中栓下端の傾斜部12が段部8を押圧し、
その部分においても内側層2を外側層1に圧着して、両
層の接着を一層強くし効果的である。
【0014】上記実施例において、円筒部11の外周を
筒状としているが、円筒部下部にやや突出する環状膨出
部を設けてもよい(図示しない)。その場合は膨出部に
よって圧着を強めることができ、また口部内周にアンダ
ーカツト部が形成されているような場合には効果的であ
る。
【0015】次に、ポンプCを装着した積層剥離容器に
使用される他の実施例について、図4を参照して説明す
る。中栓Bの円筒部11の下端には、内方に突出する係
合環13が設けられており、該係合環13の内周面14
は、剥離容器に装着されたポンプCのシリンダ21の外
周に弾力的に係合するように形成されている。
【0016】ポンプCは、内部にピストンと弁装置を装
着し、外周に取付鍔部22を設けたシリンダ21と、シ
リンダ上端に取着された蓋体23と、ピストンの操作部
材24と、吸い上げパイプ25とを具えたポンプ装置と
キャップ20とから構成されている。ポンプCの装着に
あたって、先ず容器口部4に前記中栓Bを嵌着し、取付
鍔部22を介してキャップ20によりポンプCを積層剥
離容器Aに装着する。
【0017】中栓Bは、容器口部に嵌着されることによ
って、内側層を外側層に圧着し、ポンプCを装着したと
きには、フランジ10がパッキングとして口部頂面に圧
着されると同時に、係合環13の内周面14がポンプの
シリンダ21に圧接される。したがって、係合環13に
よって円筒部12の下部が内側層を強く押圧することに
なり、内側層2と外側層1との圧着が一層効果的とな
る。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
から、次の効果を奏する。積層剥離容器において、内側
層の落ち込みを、接着帯や係合部がなくとも、容器口部
に中栓を装着するだけで簡易に防止することができるよ
うになった。接着帯や係合部を形成しないから、積層容
器のブロー成形に特別の成形機を必要としないので、積
層剥離容器の成形が一般のブロー成形機でも簡易にでき
るようになった。キヤップを被嵌したとき、中栓のフラ
ンジ部が容器口部に圧着するので、パッキングを使用し
なくてもよくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中栓と積層剥離容器を示す実施例の斜
視図である。
【図2】中栓と容器口部の関係を示す縦断面図である。
【図3】中栓と別実施例の積層剥離容器の関係を示す縦
断面図である。
【図4】中栓の別実施例を示すもので、(a)は中栓平
面図、(b)は中栓正面図、(c)は中栓と容器口部、
ポンプの関係を示す縦断面図である。
【符号の説明】
A 積層剥離容器 B 中栓 C ポンプ 1 外側層 2 内側層 3 胴部 4 口部 10 フランジ 11 円筒部 13 係合環 20 キャツプ 21 シリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側層が外側層から剥離可能とした積層剥
    離容器において、容器口部内周に円筒部材を嵌着させ、
    容器口部の内側層を外側層に圧着するようにしたことを
    特徴とする内側層落ち込み防止方法。
  2. 【請求項2】積層剥離容器の口部内周に嵌着し得る外径
    を有する円筒部と、該円筒部上端に形成され、容器口部
    頂面を被うフランジとを備えたことを特徴とする積層剥
    離容器用合成樹脂製中栓。
  3. 【請求項3】円筒部下端に内方に突出し、所定の内径を
    有する係合環を設けたことを特徴とする請求項2記載の
    中栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019026350A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 キョーラク株式会社 二重容器

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