JP3863977B2 - A/d変換器の補正方法および装置 - Google Patents

A/d変換器の補正方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアナログ・デジタル変換器(A/D変換器)を補正する方法と、この方法に従って作動する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
A/D変換器により入力量Xが出力量Yに変換されることが公知である。
【0003】
A/D変換器の伝達関数は量子化に関し、入力値の非線形関数である。出力値は量子的に変化する。量子とは2つの連続する数値間の差である。
【0004】
理想的には、全ての量子は等しく、量子化平坦面の平均値は入力値から、Y=AXで表される線形関数を介して演繹される。このような理想的伝達関数を図1に示す。同図は入力/出力平面にあり、縦軸の出力値に対する、横軸にプロットされた入力値との関係を表している。図1の例では、出力は整数値0乃至7または2進基数モードにおいて000乃至111で表された8つのレベルを有している。入力が変化しても該変化が量子qの間隔を規定する2つの連続する値内であれば、出力値は同じ値を維持する。破線で表された直線Dにより、個々の平坦面の中間点が結ばれている。
【0005】
このような理想変換器においては原理的に、量子化誤差と呼ばれる誤差が系統的に生じることが知られている。統計的に、この誤差は
−q/2乃至+q/2
間の絶対値を取る等しい可能性を有する。
【0006】
入力値の関数としての出力値を表す各セグメントの中間を結ぶ線の傾斜は利得線と呼ばれる。しかし実際の変換器はドリフトにより利得が変化する一方、変換器の零値にオフセットが生じる。このような誤差はそれぞれ利得誤差及びオフセット誤差と呼ばれる。
【0007】
理想変換器の系統的誤差の入力値の関数としての値が図2に示されている。この誤差は正負を交互に繰り返しつつ跳躍して変化している。このため、オフセット誤差と利得誤差を0にするための閉ループフィードバックは実際には行われない。
【0008】
このような公知の誤差に対する対処法が試みられている。
【0009】
例えば米国特許第4947168号公報に記載のA/D変換器において、2種類の補正が開ループにおいて行われる。一方でメモリ49に記憶された補正値が加算器29により出力値に加えられる。該補正値が記憶されるメモリのアドレスは、最上位ビット(MSB)を変換する変換器第1部分の出力値に依存している。全体としての変換結果は、変換器17の出力から得られた最上位ビットと、下位変換器27の出力から得られた最下位ビット(LSB)と、メモリ49から得られる補正値の加算から得られる。メモリ49からの値はアイドル変換時間中に周期的に更新される。
【0010】
前記米国特許公報第7欄39行から第8欄51行に説明されているように、校正シーケンスは初期化ステップと校正ステップを含む。校正ステップにおいては、低速であるが正確な参照用D/A変換器43を用いて既知の値が作られる。そして参照用変換器43から得られた実際値と下位変換器27の出力において測定された値間の差が、メモリ49の、上位変換器17により示されるアドレスに記憶される。
【0011】
初期化ステップにおいては、高速であるが精度に欠けるD/A変換器21の利得およびオフセット値が設定される。このD/A変換器21は、上位変換器17の最上位ビットにおいて変換された値をアナログ入力から減算するために使用される。このステップによりまた、低位変換器27のオフセット誤差の調整が可能となる。
【0012】
第8欄、46乃至51行に説明されているように、メモリ49に記憶された値を更新するキャリブレーションステップはシステムアイドル時間中に周期的に繰り返すことができるが、初期化ステップは基本的に変換周期の初めにおいてのみ行われる。
【0013】
さらに、オフセット値と利得値を開ループモニタリングにより調整することが当業者には公知である。この方法によれば、誤差を手動または自動シーケンスによって計算し調整することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、利得とオフセットの補正が閉ループにおいてアイドル変換時間中に行われるように構成されたA/D変換方法および装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、A/D変換器の入力量Xの値が補正される。該変換器の出力量Yは前記量Xの値に依存しており、出力値Yは、Xが値Xから値Xn−1へと変化する時には理想的にはn個の、間隔ΔYにより規則的に配置された値Y,...,Yn−1を取る。すなわちYは、Xが一つの間隔内においてXの値を有する時にはYn−1の値を取り、Xが一つの間隔内においてXn−1を有する時にはYn−1の値を取り、さらにXから生ずるn−2個の中間値Y,Y,...Yn−2を取る。前記n−2個の中間値は一方においてY=aX+bで表される線形変換を介して得られ、他方ではYの量子化を介して得られる。Yは、Xが値Xp−1から値Xに変化する時は同じ出力値Yを維持し、値Yは、XがXp−1とX間において変化する時に線形変換から得られる値の一つである。本発明によればさらに、変換期間の間に介在する変換保留期間を利用することにより変換中に補正が行われ、それによって入力量Xの既知の値が変換器に導入され、該変換器から適用すべき補正値が演繹される。さらに、1つかそれ以上の数の変換保留期間および変換中を通して連続的かつ反復的に、
a)整数mの数の入力値Xm1,...,Xmmに対して、得られた出力値Ym1,...,Ymmが測定され、
b)これらm個の測定値から生じる実際変換線の等式Y=aX+bが計算され、この線は、Xm1,Ym1;Xm2,Ym2,Ym2;...;Xmm,Ymmの縦軸座標を有するm個の点に最も近く、
c)bとb間の差の代数値をアナログ入力量に加算することによりオフセット誤差を補正し、
d)入力量Xに、計算された最新の比a/aを乗算することにより変換利得が補正される。
【0016】
【発明の実施の形態】
上記したように、本発明によれば、出力値YはいずれもS個の入力値、例えばXmt(1≦t≦m)に対しては、Xmt1乃至Xmtsを平均することにより得られる。s個の値Xmtは中心値Xに対して対称である。Xmtmin即ちXmtの最小値と、最大入力値であるXmtmax間の隔たりは以下の値、即ち
n−1−X/n
を有する間隔Δxの数個分である。
【0017】
本発明の方法を、マルチコンポーネント映像信号捕捉カードに配設された変換器に適用する場合、例えば赤コンポーネントR,緑コンポーネントGおよび青コンポーネントB、または総合輝度コンポーネントYと2つの色差信号DR,DBを有する信号の場合、これら3つのコンポーネントの位相を公知の方法に従って同期させなければならない。本発明によれば、変換の保留期間において、変換器の出力において得られるm個の実際値Yが、m個の既知の入力値Xm1,...,Xmmに対して測定される。m個の入力値は例えばテストパターンジェネレータにより発生され、該テストパターンジェネレータによって例えば平坦面により順次変化し増加する値がディスプレイされる。位相調整の際には、平坦面上で安定化した値は無視するが、それは、これらの安定化した値に対しては出力値も安定化しており、位相シフトがないからである。
【0018】
対照的に、ある入力値から別の値への急激な跳躍がある時は、テストパターンジェネレータと変換器間に配置された回路フィルタや素子により、例えばテストパターンジェネレータにより発生された2つの順次の値間の立ち上がりエッジがそれ程急激でないエッジに変換される。この急激でない立ち上がりエッジにより、個々の信号路に配設された変換器のそれぞれによるサンプル捕捉の位相が揃えれれるのである。サンプルの捕捉位相が揃えられるということは、例えば輝度信号路と2つのクロミナンス信号路のサンプル捕捉が同時に行われるということではない。概して、サンプルの捕捉は時間の経過とともにオフセットされるからである。そうではなく、サンプルの捕捉位相が揃えられるということは、サンプルが、コンポジット映像信号と全く同時に捕捉されるということである。もし、第1のコンポーネントが第1の信号路を通過する速度が、第2のコンポーネントが第2の信号路を通過する速度に比べてより速ければ、第2の信号路におけるサンプル捕捉は、第2コンポーネントが変換手段の入力から変換器へと到達する時間と、第1のコンポーネントが同様の経過を経るために必要な時間の差だけ遅れる。
【0019】
本発明の方法の第1のステップにおいては、信号路の1つのサンプリング位相が調節されて、該信号路のサンプリングタイミングが常に立ち上がりエッジの既知の点、例えば2つの安定値間の中間値に対応するようにされる。その後、他の2つの信号路のサンプル捕捉のタイミングが揃えられ、該タイミングがそれぞれの立ち上がりエッジの同じ既知の点、例えば2つの安定値間の中間値に対応させられる。サンプリングの遅延を正確に行うため、一方においてデジタル遅延線により異なる信号路間でのサンプル捕捉位相がクロック周期の整数分だけ移動され、他方では位相器等により付加的なオフセットが行われる。
【0020】
本発明は既述の米国特許等の先行技術に比べて、使用するメモリの数が少ないという利点を有する。また、前者の開ループに対して閉ループ制御であるという利点も有する。すなわち、一定の動作時間の後、利得とオフセット等における残留誤差がほとんどゼロであり、そのわずかな残留誤差はコンポーネントの経時変化または温度変化等の外乱によるものである。本発明は特に、例えば変換器に入力する量のダイナミックレンジを低減する目的で、いくつかのアナログ量をまず所定のプロセスに従って処理する場合に有利である。そのような場合として例えばテレビジョン映像信号捕捉カードがあり、該カードにおいては赤、緑、青の値を表すアナログ電圧値が公知の方法によって変換され、基準に従って輝度値Yおよび赤と青それぞれの色差信号DR,DBとして定義される。Y,DR及びDBの各信号により、公知の方法に従って白黒画像の濃度レベル又は公知の方法に従ってカラー画像を再現するための赤、緑、青の各信号を再現することが可能となる。この場合、閉ループ補正の精度により、色空間変換用のマトリックスに見られるような小さなマトリックス係数の場合でも、アナログ量変換用アナログマトリックスの利得調整を高い精度で行うことができる。さらに、テレビジョン映像信号の場合、個々のライン間および個々のフレーム間において変換すべき信号は無い。このような変換すべき信号の無いブランキング期間と呼ばれる期間は従って映像信号の変換中に周期的に存在する。
【0021】
本発明によれば、アナログ入力量のオフセットと利得の値の補正が以下のように行われる。すなわち、補正された値に対して実行されるA/D変換が、入力側の実際値の変換、即ち変換線Y=aX+bに従った変換に対応するように補正される。すでに説明したが以下により正確に説明すると、XとXn−1という2つの極値間の値域にわたって変化する連続入力値Xが変換器により公知の方法に従って変換される。変換YはXがXからXn−1にわたって変化する時n個の値を取る。すなわち、XがXの時はYを取り、XがXn−1の時Yn−1を取り、さらにXの量から生じるn−2個の中間値Y,Y...,Yn−2を取る。これら中間値Y,Y,...,Yn−2は一方において理想変換線に従って線形変換を介して得られ、その場合Yの値は
【0022】
【数3】
Figure 0003863977
【0023】
となり、他方、量子化により、Xが値Xp−1からX(1≦p<n−1)へと変化する時、量Yに対して一定の出力値が与えられる。X−Xp−1の間隔は
【0024】
【数4】
Figure 0003863977
【0025】
に等しい。
【0026】
この一定値は、Xが個々の間隔の中心値を取る時に線形変換を介してYに対して得られた値である。本発明に特有の補正方法によれば、入力値Xq0に対して、フィードバックされた装置から得られた実際値Yq0と、理論的に予測される伝達関数に従って変換を行った場合に得られるはずの理論値Yq´0との間において代数的オフセットが計算される。その後入力値Xにはこのオフセットの代数値が加算されて補正される。この第1の補正によりオフセットが補正される。
【0027】
そして、前もって計算された代数的オフセットにより補正された既知の入力値mX,...,Xに対する、フィードバックされた装置の出力において得られる実際値Ym1,...,Ymmが測定される。
【0028】
座標Xm1,...,Xmmを有するm個の点M,M,...,Mの近傍を通過する直線の傾斜aが決定される。例えば個々の点から該線までの距離の二乗の合計が最小となる時、直線がM個の点の近傍を通過すると考えられる。m個の点を通過する線のうち、どの線が一番近いかを推定できる限り、いずれの公知の数学的方法でも使用できる。
【0029】
入力値は、理論変換線の傾斜値aとm個の点の近傍の線の傾斜a間の比に等しい係数を入力量Xに適用することにより補正される。
【0030】
上記の説明から明らかなように、本発明の方法によればオフセットの補正を、変換器の量子化における量子の整数の数に対応する値だけのみ、行うことができる。同様に、利得補正に関しても、点M,M,...,Mの縦軸が、装置の量子化平坦面に対応する値のみを取ることができる。その結果、実行された補正に粗さが生じる。このため、本発明及びその実施例によって得られる結果を大きく改善するために、個々の入力値Xに関連する出力値Yは、Yr1,Yr2,...,Yrsというs個の値の平均値である。これらs個の値は入力量XをXm0を中心として変化させることにより得られる。量Xに配分された値Xr1,Xr2,...,Xrsは、Xm0に関して対称であるという特性を持つ。対称であるとはつまり、一方では、出力値Yr1,Yr2,...,Yrsに対応する値Xr1乃至Xrsの平均がXm0に等しく、他方においてXr1乃至Xrsの値がXm0に関して対称性を示すということである。Xの取る最小値Xrminと最大値Xrmaxとの間の隔たりは量子数個分である。
【0031】
【実施例】
図3は、アナログ変調された標準カラー映像信号データの捕捉用カードの電気回路図である。この捕捉カードは、該アナログ変調を公知の標準の1つに従ってデジタル変調へ変換するためのものである。本実施例では、入力は赤R、緑G、および青Bを表すアナログ信号であり、カードによりこれら信号が輝度信号Yと赤色差信号DR、青色差信号DBのアナログ信号に変換された後に、4.2.2またはHDTV標準等のデジタルデータに変換するよう構成されている。
【0032】
言うまでもなく、入力映像信号がY,DR,DBコンポーネントを含み、デジタル出力をY,DR,DBとすることもできる。
【0033】
本実施例によるカードは3つの入力1R,1G,1Bを有し、それぞれ赤、緑、青のアナログ信号を受け取る。これらの信号は可制御スイッチ3B,3G,3Rを介して、公知の適合回路2B,2G,2Rに供給される。これらのスイッチは2つの位置を取ることができる。第1の位置においては、スイッチは被変換信号を伝達し、第2の位置ではテストパターンジェネレータ4から生じる信号を伝達する。このジェネレータからは適合回路2の入力で受け取られた信号の標準に合わせて校正されたアナログ信号が得られる。適合回路2の出力におけるアナログ信号の振幅は公知の方法に従ってアナログマトリックス変換器5により変換される。マトリックス変換器は適合回路2の出力6B,6G,6Rにおけるアナログ信号を受け取る。9つの変換係数のそれぞれの値は原則として、変換標準に従って採用された値である。本発明によれば、マトリックスの乗算係数の実際値を反復的に修正することにより、回路内の不完全さに係わる該修正値が、標準に実質的に対応する値となるようにされる。
【0034】
これらの係数の値はマイクロプロセッサ17により制御可能である。マイクロプロセッサ17の役割は以下に説明する。
【0035】
マトリックス変換器5からの出力信号はスイッチ8DB,8Y及び8DRを介して増幅器7DB,7Yおよび7DRに送られる。これらのスイッチは2つの位置を取ることができる。第1の位置では、それらはマトリックス変換器5から生じる信号を受け取り、第2の位置では適合器2から生じる信号を受け取る。第1の位置は、変換回路による変換が標準の変更、例えば赤、緑、青(R,G,B)から輝度、赤色差、青色差(Y,DR,DB)への変更を伴う場合に対応する。すなわち、これは本実施例の場合である。第2の位置は、例えばアナログDR,Y,DBからデジタルDR,Y,DBへの変換等、色空間の変更なしに変換が行われる場合に対応する。
【0036】
増幅器7の利得はマイクロプロセッサ17により制御可能である。フィルタ9DB,9Y,9DRによるフィルタリングの後、増幅器7から出力された信号は、装置11DB,11Y,11DRを介してA/D変換器10DB,10Y,10DRに導入される。これらの装置は変換の基準となる零レベルを調整するためのものであり、クランプレベル調整装置として公知である。クランプレベルは以下の説明ではベースレベルと呼ぶ。装置11はマイクロプロセッサ17により調整可能である。装置11は変換器10の直ぐ上流側に配設されるため、装置11によりオフセット誤差を調整できる。
【0037】
図3に示した実施例において、スイッチ8と可変利得制御増幅器7は物理的構成要素であるが、これらはプログラマブルマトリックス変換器5の係数の操作により代替可能である。よって、入力および出力信号が色空間Y;DR、DBにある場合、マトリックスは、零でない係数が1に等しい対角行列となる。同様に、増幅器7の利得の可変特性に代えて、マトリックスの係数の値を操作することができる。
【0038】
アナログ映像信号R,G,BがHDTV標準デジタル映像信号Y,DR,DBへ変換される図1の実施例では、Y信号路のサンプリング周波数はDRおよびDB信号路のサンプリング周波数の倍、すなわちY信号路では72MHz,DRとDBのそれぞれの信号路において36MHzである。
【0039】
サンプル捕捉のタイミングは公知の位相ループ可制御クロック装置18により制御される。位相ループ可制御クロック装置18は72MHzの周波数の制御パルスを発生することにより輝度信号路YのA/D変換器10Yを制御する一方、36MHzの周波数のパルスを発生することにより差信号路DBとDRの変換器10DBと10DRを制御する。
【0040】
差信号路DBとDRのサンプル捕捉タイミングは、輝度信号路Yのサンプル捕捉タイミングに対して遅らせることができる。導入された遅延は12DB、12DRの破線で示した移相器により表されている。信号路Yから出力されたサンプルは遅延線13Yに導入される。2つの差信号路は書き込み/読み取りシフトレジスタ13DBと13DRに導入される。
【0041】
最後に、信号路それぞれからの出力はマルチプレクサ14を介して出力15に送られる。書き込み/読み取りシフトレジスタの役割を以下に説明する。サンプル捕捉のタイミングが信号路毎に異なるということはすでに説明した。シフトレジスタ13Bの出力19DBと、遅延線13Yの出力19Yの出力19Yと、シフトレジスタ13DRの出力19DRとにおけるサンプルを同期してマルチプレクサ14に読み込ませるために、マルチプレクサ14の読み込みタイミングを、A/D変換器10による書き込みタイミング分だけオフセットすることが必要である。このため、シフトレジスタ13DB、13DRと遅延線13Yとが組み合わせて使用される。この役割については、以下に回路の動作を説明する際により詳細に説明する。
【0042】
変換のオフセット誤差、又はマトリックス変換器5ないし可変利得増幅器7の変換係数を自動的に調整するために、遅延線13の出力に得られるデジタル信号がマイクロプロセッサ17に導入される。マイクロプロセッサ17はブランキング期間中にスイッチ13およびアナログテストパターンジェネレータ4を制御する。マイクロプロセッサ17はまた、モジュール16を介して、受け取るサンプルの選択を制御する。
【0043】
マイクロプロセッサ17は得られた結果を、変換が誤差による影響を受けていない場合に得られたであろう結果と比較する。そしてマイクロプロセッサ17は必要な補正を計算する。
【0044】
変換制御ループの動作を以下により詳細に説明する。回路上で行うべき調整は信号路DRとDBの信号路Yに対する位相ΦRとΦB、及び利得誤差(即ちY,DR,DB入力の3つと、R,G,B入力の9つ)とオフセット誤差(Y,DR,DB入力の3つと、R,G,B入力の3つ)の補償、に関する。
【0045】
利得、オフセット、および位相調整は実際にはわずかに相互関係を有するが、マイクロプロセッサ17のソフトウェアはこれらを独立のものと見なし、それぞれの調整を交互に順次繰り返す。
【0046】
誤差測定は、フレームのライン間におけるブランキング時に行われる一方、フレーム間のブランキング時にも行われる。
【0047】
マイクロプロセッサ17はテストパターン4を制御する。テストパターン4により、8つの異なるレベルが発生される。位相補正は2段階にわたって行われる。位相は先ず、輝度信号路即ち図3のYにおいて調整される。
【0048】
この動作は2つのクロミナンス信号路DRとDBの位相を調整するために必要な準備である。マイクロプロセッサ17はテストパターンの位相ΦTEST PATTERNに働きかけ、信号Yの立ち上がりエッジの(振幅における)丁度中央においてYのサンプルが得られるようにする。
【0049】
得られる結果は図4の(a)及び(b)に示してある。これらは変換器回路10Yの入力におけるアナログ値と横軸の時間との関係を示している。十字形はサンプリングのタイミングを示す。
【0050】
図4のサンプリングのタイミングはテストパターンにより発生されたレベルの変化を含む時間間隔内にある。何らかの手段を取らない限り、サンプリングタイミングはテストパターンのレベルの変化タイミングに対して恣意的に存在してしまう。よって、図4の(a)では、サンプルは、立ち上がりエッジが何らかの作用を及ぼすほぼ1サンプリング期間前に捕捉される。第2のサンプルは立ち上がりエッジの初めにあり、第3のサンプルは同エッジの終わりにある。本発明によれば、テストパターンのレベルの変化タイミングは、アナログ値のレベルがテストパターンの2つの連続するレベル間の中間値に到達する瞬間と一致してサンプル捕捉が行われるように変位される。このように先行するレベルと後続レベル間のレベルを採用したが、これはアナログ入力信号に結合された時間マーカ内にタイミングをマーキングすることを必要とする。よって、先行するレベルと後続レベル間の代数的増分の特定のパーセンテージを表すレベルを採用することも可能である。
【0051】
テストパターンのレベル変化タイミングの調整結果が図4の(b)に示されている。図4の(a)に比べて、レベル変化のタイミングが進められており、その結果この調整の後にはレベル変化にわずかに先立ってサンプルが捕捉され、該サンプルの捕捉は、アナログ値が当初のレベルと後続レベル間の増分の半分に到達した瞬間と同時に行われる。
【0052】
輝度信号路Yの位相合せが行われた後、第2のステップ、すなわち2つのクロミナンス信号路DRとDBの位相合わせが実行される。大まかなリフェージングはすでにデジタルハードウェア遅延線13Yにより、信号路Y,DR及びDB用に計算された時間係数に基づいて行われている。この遅延線により輝度信号路のサンプル捕捉位相をサンプリング周期の整数分だけシフトすることができる。サンプリング周期は時間ベース18により発生される。
【0053】
この第1の補償の後、クロミナンス信号路DRとDBのそれぞれにおいてサンプル捕捉を1クロック周期足らずシフトすることにより、サンプル捕捉タイミングを、被変換信号のレベルが当初レベルと最終レベル間の中間レベル(または所定のレベル)に達するタイミングと一致させることができる。
【0054】
この1周期分に満たないシフトはマイクロプロセッサ17により制御される。位相シフト調整の後、3つの信号路におけるサンプル番号xが、2つの中間レベル間の全く同一の中間レベルに対応する。
【0055】
得られた結果を図5に示す。
【0056】
図5の(a)には、信号路Y,DB,DRのそれぞれにおけるA/D変換器10のレベルにおけるサンプル捕捉のタイミングを示している。横軸上の時間はサンプリング周期毎に目盛ってある。
【0057】
図示の例では、信号路Yは3周期分をわずかに上回る分だけ進めてある。遅延線13Yはサンプルを4サンプリング周期分遅延する。変換器10DBと10DRにより出力されたサンプルDB,DRはこの信号路Yの遅延の後、1周期足らず信号路Yより進んでいる。サンプル捕捉の位相を揃えるために、マイクロプロセッサ17はサンプル捕捉を信号路DBにおいてd1だけ、信号路DRにおいてはd2だけ遅延する。d1とd2は、信号路Yでのサンプル捕捉の4周期分前に位置するタイミングに対する信号路DBとDRにおけるサンプル捕捉の進みを表している。
【0058】
変換器10Yから出力されたサンプルは遅延線13Yに導入され、そこで4周期分遅延される。変換器10DBと10DRから出力されたサンプルは書き込み/読み取りシフトレジスタ13DBと13DRに導入され、そこでそれぞれd1とd2の長さにわたってシフトされる。
【0059】
よって、マルチプレクサ14による遅延線とレジスタの読み取り時には、サンプルの位相が再び同期されている。
【0060】
結果は図5の(b)に示されており、3つそれぞれの信号路におけるサンプルの位相が揃っているのが分かる。すなわち、それぞれの信号路に導入された異なる遅延が、一方においてデジタル遅延線13Yにより最速の信号路に遅延を導入することにより、また他方においてその他の信号路におけるサンプル捕捉をシフトすることにより、補償されている。図示の例では、デジタル遅延線は1つの信号路にだけ配設されているが、必要であれば他の1つの信号路にも配設し、最も遅い信号路だけには配設しないよう構成することも可能である。同様の結果はアナログ遅延線を変換器10の上流側に設けることによっても得られる。
【0061】
サンプル捕捉の時間シフトにより、それぞれの信号路における遅延の差が補正され、その結果、個々の信号路の信号がアナログ信号の全く同一の初期タイミングに対応する。個々の信号路における遅延が、被変換信号のレベルに影響されないようにモニタリングすることにより、1つのレベルで行われた補正が信号のダイナミックレンジ全体に対して有効であるようにされる。
【0062】
位相調整の後、個々の変換器の利得線が以下のように調整される。
【0063】
すなわち、アナログ色空間からデジタル色空間へと同様の定義においてA/D変換が行われる場合、例えばY,DR,DBアナログ色空間からY;DR,DBデジタル色空間へと変換される場合、マイクロプロセッサ17は可変利得増幅器7のレベル利得補正を制御する。
【0064】
マイクロプロセッサ17はまた、ベースレベル調整装置11を介してオフセット誤差も補正する。
【0065】
変換がアナログ色空間からその他のデジタル色空間、例えばR,G,Bアナログ色空間からY,DR,DBデジタル色空間へと行われる場合、マイクロプロセッサはベースレベル調整装置11を介してマトリックス変換器5の変換マトリックスの9つの係数、および個々の信号路のオフセットを補正する。
【0066】
上記いずれの場合においても、補正の原理は同じであるが、第2の場合(すなわち色空間の変更)では、3つの調整が連続的に行われる。第1の調整はテストパターン4からのテスト信号が入力Rのみに送られている間に行われ、赤値に適用される変換マトリックス係数の値を調整することを可能とする。第2の調整は、テストパターン4からの信号が入力1Gのみに送られる間に行われ、この第2の調整により、緑値に適用される変換マトリックス変換係数の調整が行われる。第3の調整は、テストパターン4からの信号が入力1Bのみに送られている間に行われ、青値に適用される変換マトリックス係数の調整が行われる。
【0067】
3つの信号路それぞれにおいて調整を行うために、マイクロプロセッサ17により制御されるテストパターンジェネレータ4は図6に示すような階段信号を信号路の1つに送出する。それぞれの平坦面に対して良好な補正値を得るために、テストパターンジェネレータ4はこの平坦面を中心として変化する値を発生する。平坦面を中心とする値は平坦面のレベルに関して対称的に選択される。平坦面の値を中心とした変化の最大振幅は量子間隔数個分を表している。本実施例では、平坦面それぞれに対して32個の測定値が得られ、平坦面のレベルに対する隔たりの最大値は量子間隔4個分である。この平坦面に関して変換される32個の異なる値はマイクロプロセッサ17に入力され、マイクロプロセッサ17は平均値を求める。この平均値がメモリに記憶される。
【0068】
個々の平坦面が測定値の対象を形成した時、マイクロプロセッサ17は平均値の組を有する。これら平均値の位置関係は図7のグラフに示されている。テストパターンにより送出された入力値Xが横軸に沿ってプロットしてある。縦軸には平坦面1つ1つに対して、平坦面により規定される値を中心として対称的に捕捉された32個の値を平均して実際に得られ値Yがプロットしてある。理想変換において得られる理論変換直線が破線で表されている。個々の平坦面に対して得られた点が十字形で示されている。
【0069】
マイクロプロセッサ17は、十字形により示された点から以下の等式を用いて点上の、または点間の最適の直線を計算するようプログラムされている。
【0070】
Y=aX+b
この直線はいわゆる最小二乗アルゴリズムを用いて求められる。このアルゴリズムにより係数a1とb1が計算され、十字により表される個々の点から直線までの距離の自乗の合計が、以下の等式によって最小にされる。
【0071】
Y=aX+b
この計算の詳細は公知である。以下の等式
Y=aX+b
を有する理論直線が公知であり、伝送基準を定義する標準のそれぞれから生ずる。本実施例では、HDTV標準から出力コードと入力電圧間の対応が得られる。テストパターン4により得られる入力コードが公知である。マイクロプロセッサ17は次に各信号路の利得に作用し、aをaの方に、そして信号路のオフセットに作用してbをbの方に進ませる。
【0072】
特筆すべきは、係数の組を異なる標準(日本語標準等)に適合させる際に、ソフトウェアのパラメータ設定を変更するだけで済み、ハードウェアに変更を加える必要がないということである。
【0073】
アナログ色空間から同様のデジタル色空間へ、例えばY,DR,DBからY,DR,DBへと変換が行われる場合、利得は可変利得増幅器7により調整される。アナログ色空間から異なるデジタル色空間へ、例えばR,G,BからY,DR,DBへと変換が行われる場合、利得は変換マトリックスの3つの係数、即ち赤、続いて青、最後に緑と作用することにより調整される。いずれにしろ、オフセットはベースレベル調整装置11に作用することにより調整される。
【0074】
よって、変換された映像信号コンポーネントをA,B,C、入力映像信号のコンポーネントをA,B,C、変換マトリックスをMとすれば、以下の関係
【0075】
【数5】
Figure 0003863977
【0076】
,a,a;b,b,b;c,c,cはノルム係数の変換ないし変化である。例えばA,B,CがDR,Y,DBに対応し、A,B,CがR,G,Bに対応するとすれば、赤の発生により係数a,b,cのみの調整がなされ、青の発生により係数a,b,cのみの調整がなされ、緑の発生により係数a,b,cのみの調整が成される。
【0077】
本実施例では、利得調整は、フレーム間のブランキング時間に実行される調整により継続的に行われる。ブラックレファレンスの調整は、ライン間のブランキング時間に装置11に作用することにより行われる測定により継続的に行われる。
【0078】
【外1】
Figure 0003863977

【図面の簡単な説明】
【図1】図1はデジタル変換の原理を説明するための曲線である。
【図2】図2はデジタル変換から生ずる系統的誤差を説明するための曲線である。
【図3】図3は本発明の方法に従い作動する捕捉カードの電気回路の実施例である。
【図4】図4の(a)は何らの事前処置も取らなかった場合におけるレベルの跳躍時のサンプル捕捉タイミングを表す図であり、(b)は、変換しようとする信号の値が先行レベルと後続レベル間の所定のレベルを通過するタイミングにサンプル捕捉の瞬間が対応している、レベル跳躍時のサンプル捕捉の瞬間を示す図である。
【図5】図5の(a),(b)は、当初は位相が揃っていたが、異なる処理遅延を受けた2つの信号のサンプリング間に必要な時間オフセットを示す図である。
【図6】図6は変換品質をモニタするための所定の信号の形状を示す図である。
【図7】図7は、一方において理論変換線を破線で、また実際の変換点から計算により求められた実際変換線を実線で示した図である。
【符号の説明】
Y 輝度信号
DR 赤色差信号
DB 青色差信号
4 テストパターンジェネレータ
5 アナログマトリックス変換器
17 マイクロプロセッサ
10 A/D変換器
14 マルチプレクサ

Claims (16)

  1. 入力量Xの値に依存するデジタル出力量Yを送出するA/D変換器の前記入力量Xの値を補正する方法であって、出力値Yは理想的には、Xが値XからXn−1に変化する時はn個の、間隔ΔYにより規則的に隔てられた値Y,...,Yn−1を取り、すなわちXが間隔内において値Xを有する時には値Y、Xが間隔内において値Xn−1を有する時には値Yn−1又はXの量から生ずる中間値Y,Y,...,Yn−2を取り、前記中間値Y,Y,...,Yn−2は一方において式Y=aX+bで表される線形変換を介して、他方においてYの量子化を介して得られ、Yは、Xが値Xp−1から値Xへと変化する時には同じ出力値Yを維持し、前記値Yは、XがXp−1とX間を変化する時に前記線形変換から得られる値の1つであり、さらにこの方法においては変換中に、変換周期間に介在する変換保留期間を利用することにより補正が行われ、その結果入力量Xの既知の値が変換器に導入され該変換器からは適用すべき補正値が導出されるよう構成された方法において、1つかそれ以上の数の変換保留期間において、また変換の間中に連続的かつ反復的に、
    a)整数であるm個の入力値Xm1,...,Xmmに対して得られた出力値Ym1,...,Ymmが測定され、
    b)これらm個の測定値から生じる実際変換線の等式Y=aX+bが計算され、この線は、座標Xm1,Ym1;Xm2,Ym2;...;Xmm,Ymmを有するm個の点に最も近く、
    c)bとb間の差bの代数値をアナログ入力量に加算することによりオフセット誤差を補正し、
    d)入力量Xを、計算された最新の比a/aで乗算することにより変換利得を補正するよう構成された、A/D変換器の入力量を補正する方法。
  2. 入力値Xに対応するm個の出力値Yのそれぞれを得るために、中央値Xm0が定義され、入力量Xに中央値Xm0に関して対称であるs個の入力値Xr1,...,Xrsを配分することにより該入力量Xが変化され、前記出力値Yは、量Xが値Xr1,...,Xrsをそれぞれ取る時の量Yの出力値に対応する値Yr1,...,Yrsを平均することにより得られる平均Y ̄値である、請求項1記載の方法。
  3. 平均出力値Y ̄を得るために利用されるs個の入力値Xのそれぞれの最小値Xrminと最大値Xrmax間の隔たりが間隔数個分であり、該間隔は1つがXn−1−X/nの値を有している、請求項2記載の方法。
  4. 平均出力値Y ̄を得るために利用されるs個の入力値の組の最小入力値Xrminと最大入力値Xrmax間の隔たりが、Xn−1−X/nで表される値の間隔4乃至12個分である、請求項3記載の方法。
  5. 色空間により表されるテレビジョン映像信号のアナログコンポーネントA,B,Cを、同様の又は異なる色空間により表されたデジタルコンポーネントA,B,Cへと変換する際の補正方法であって、出力コンポーネントA,B,Cのそれぞれの色空間が以下の形式の入力量に対して行われる線形コンビネーションから生じ、すなわち、
    Figure 0003863977
    ただし、Mは以下の形式
    Figure 0003863977
    で表される変換マトリックスであり、a,a,a;b,b,b;c,c,cは変換係数であり、
    個々の出力コンポーネントの変換は、入力量Xの値に依存する出力量Yを送出するアナログ変換器によりこのコンポーネントを変換するための信号路上において行われ、出力値Yは入力量Xに依存しており、出力値Yは理想的には、Xが値Xから値Xn−1に変化する時には、間隔ΔYにより規則的に隔てられたn個の値Y,...,Yn−1を取り、即ちXが間隔内において値Xを有する時は値Yを取り、Xが間隔内においてXn−1を有する時は値Yn−1を取り、さらに量xから生じるn−2中央値Y,Y,...,Yn−2を取り、該n−2中央値Y,Y,...,Yn−2は、一方においてY=aX+bの形の線形変換を介して、他方においてはYの量子化を介して得られ、YはXが値Xp−1から値Xへ変化する時は同一の出力値Yを維持し、前記値Yは、XがXp−1とX間にある値の1つを取る時の線形変換から得られる値であり、入力量Xはこの場合個々の変換路A,B,C上にあり、コンポーネントA,B,Cの線形コンビネーションがこの信号路の形成に利用され、さらにこの方法においては変換中に補正が行われ、該補正は変換期間の間に介在する変換保留期間を利用して入力量Xの既知の値を変換器に導入し該変換器からは適用すべき補正値を導出することにより行われるように構成された方法において、1つかそれ以上の数の保留期間において、
    a)整数m個の既知の入力値Xm1,...,Xmmに対して得られた出力値Ym1,Ym2,...,Ymmが個々の信号路において測定され、
    b)これらm個の測定値から生じる実際変換線の等式Y=aX+bが個々の信号路において計算され、該変換線は座標Xm1,Ym1;Xm2,Ym2;...;Xmm,Ymmを有するm個の点に最も近く、
    c)bとb間の差の代数値をアナログ入力量に加算することにより個々の信号路においてオフセット誤差が補正され、
    d)個々の信号路における変換利得が、該信号路の組成に利用される個々の色空間係数を計算された最新の比a/aに乗じることにより補正されるよう構成された、テレビジョン映像信号のアナログコンポーネントの変換を補正する方法。
  6. 入力値Xに対応するm個の出力値Yの1つ1つを得るため、中央値Xm0が規定され、中央値Xm0が定義され、入力量Xにs個の、前記中央値Xm0に関して対称な入力値Xr1,...,Xrsを配分することにより該入力量Xを変化させ、出力値Yは、量Xが値Xr1,...,Xrsをそれぞれ取る時に量Yが示す出力値に対応する値Yr1,...,Yrsを平均して求められる平均Y ̄である、請求項5記載の方法。
  7. 異なる変換路間における映像信号の伝搬時間の差が、1つの変換路に少なくとも1つの遅延を導入して該路におけるデジタルサンプルの出力を遅延することにより補正される、請求項5又は6記載の方法。
  8. 1つの変換路でのサンプル捕捉のタイミングと、少なくとももう1つの別の変換路でのサンプル捕捉のタイミング間にオフセットがさらに導入される、請求項7記載の方法。
  9. 先行の初期値から後続の最終値に変換値を変位させる作用を有する既知のレベル跳躍の際のサンプル捕捉タイミングの設定が、後続レベルと先行レベル間の代数差の所定の百分率だけ増加された先行レベルに変換後の信号値が対応するタイミングと一致して行われる、請求項8記載の方法。
  10. 入力色空間に従って表されたテレビジョン映像信号のアナログコンポーネントA,B,Cを、入力と同様の又は異なる色空間に従って表されたデジタルコンポーネントA,B,Cに変換する装置であって、該装置は入力(1B,1G,1R)を備え、各入力には入力コンポーネントが印加され、これら入力はマトリックス変換器(5)に信号を供給し、該マトリックス変換器(5)により入力コンポーネントの線形の組み合わせが行われ、さらに前記入力は各変換路に信号を供給し、各変換路はA/D変換器(10DB,10Y,10DR)を有し、該A/D変換器からは出力(19Y,19DB,19DR)上に変換された映像信号のデジタル出力コンポーネントが送出されるよう構成された装置において、
    変換を補正し調整する手段が備えられ、該手段はマイクロプロセッサ17を含み、該マイクロプロセッサ17によりマトリックス変換器(5)の係数値が制御され、
    ベースレベル(11DB,11DR,11Y)を調整するための可制御装置が個々のA/D変換器の上流に配設されており、
    テストパターンジェネレータ(4)が備えられ、該ジェネレータにより入力スイッチ(3B,3G,3R)が調整され、該入力スイッチは第1と第2の2つの位置を有し、第1の位置では入力スイッチが変換装置の入力(1B,1G,1R)に接続され、第2の位置ではそれらはテストパターンジェネレータ(4)の出力に接続され、
    変換保留期間中、マイクロプロセッサ(17)は、テストパターンジェネレータ(4)から生じA/D変換器(10)により変換された信号を受け取り、マトリックス変換器(5)の変換係数に適用すべき補正値と、ベースレベル(11)を調整するための装置に適用すべき補正値を計算するよう構成された、テレビジョン信号のアナログコンポーネントの変換装置。
  11. テストパターンにより発生されたレベルの変化タイミングをマイクロプロセッサ(17)により制御することにより、先行レベルから後続レベルへの移行が、1つの変換路のA/D変換器によるサンプル捕捉タイミングが、先行レベルの代数的増分を表す中間値をアナログ信号が通過するタイミングと一致するように行われ、前記増分の値は、先行レベルと後続レベル間の差の所定の百分率であり、マイクロプロセッサ(17)によりさらに、他の変換路でのデジタルサンプルの捕捉タイミングにおけるオフセットが制御されるように構成されている、請求項10記載の装置。
  12. 変換路の1つが、該路のA/D変換器に後置された可制御デジタル遅延線(13Y)を含む、請求項10記載の変換装置。
  13. 変換路の少なくとも1つが、該路のA/D変換器(10Y)に前置されたアナログ遅延線を含む、請求項10記載の変換装置。
  14. 少なくとも1つの変換路において、A/D変換器(10Y,10DB,10DR)に後置された書き込み/読み取りシフトレジスタ(13DB,13DR)が配設されている、請求項11又は12記載の変換装置。
  15. 第1の変換路のA/D変換器(10Y)に後置して配設されたデジタル遅延線(13Y)と、少なくとも第2の変換路のA/D変換器(13DB)に後置して配設された書き込み/読み取りシフトレジスタ(13DB,13DR)を具備する、請求項10記載の変換装置。
  16. 変換路のそれぞれの出力(19DB,19DR,19Y)から信号がマルチプレクサ(14)に供給され、該マルチプレクサ(14)からの信号が多重化出力(15)に供給されるよう構成された、請求項1から15のいずれか1項記載の変換装置。
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