JP2624920B2 - 多現象オシロスコープの垂直増幅器校正装置 - Google Patents

多現象オシロスコープの垂直増幅器校正装置

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JP2624920B2 JP33717091A JP33717091A JP2624920B2 JP 2624920 B2 JP2624920 B2 JP 2624920B2 JP 33717091 A JP33717091 A JP 33717091A JP 33717091 A JP33717091 A JP 33717091A JP 2624920 B2 JP2624920 B2 JP 2624920B2
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雅夫 伊沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多現象オシロスコープ
の垂直増幅器校正装置に関するものであり、特に各チャ
ンネルの入力回路の可変利得増幅器の入出力特性を同一
にする垂直増幅器校正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多現象オシロスコープの各入力回路に設
けられた可変利得増幅器は、同一の信号がどの入力回路
に入力してもその入力信号が適正に増幅されて表示され
るように調整されている。そして、このような調整は出
荷時やメンテナンス時に行なうのが一般的である。
【0003】図1は従来のこの種の装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0004】図1において、1はチャンネル1(CH
1)の信号入力端子、2はチャンネル2(CH2)の信
号入力端子、3〜6は可変減衰器、7,8はバッファア
ンプ、9,10は入力する電圧に比例した電流を出力す
る可変利得増幅器である。30は陰極線管(以下CRT
とする)11に表示する信号を入力するセレクト信号S
SOに従って選択するマルチプレクサ、12はCRT駆
動用の増幅器、13は増幅器12の利得調整器、14は
増幅器12の出力オフセット調整器である。15は増幅
器12に入力する電流の値を検出するための抵抗器、1
6は検出された電流値をデジタル信号に変換するアナロ
グ・デジタル変換器であり、アナログ・デジタル変換器
16の出力信号はバスゲート17を介してCPU18に
送られる。19はデータ等を格納するメモリである。
【0005】20はCPU18から出力されるセレクト
信号SSIに従って各可変利得増幅器9,10に出力す
る信号を選択する入力信号選択器、21は可変利得増幅
器9,10を校正するための信号を発生させる標準電圧
発生器である。22〜25はラッチ、26〜29はデジ
タル・アナログ変換器であり、CPU18はこれらのラ
ッチやデジタル・アナログ変換器を介して可変利得増幅
器9,10に利得制御信号GC1,GC2や位置(オフ
セット)制御信号PC1,PC2を送出する。
【0006】以上のように構成された従来例において、
通常の信号測定時には、CPU18はセレクト信号SS
Iを用いて入力信号選択器20の端子d,d′を選択す
る。従って、各可変利得増幅器9,10には端子1,2
に入力する被測定信号が供給される。そして、CPU1
8はセレクト信号SSOを用いて、マルチプレクサ30
の端子a,a′と端子b,b′とを交互に選択すること
によって端子1,2に入力する被測定信号をCRT11
に表示する。
【0007】次に可変利得増幅器9,10を校正すると
きの動作について説明する。
【0008】可変利得増幅器9,10の校正時におい
て、CPU18はセレクト信号SSIを用いて入力信号
選択器20の端子e,e′を選択する。このとき可変減
衰器5,6は所定の減衰比に設定しておく。このような
状態において可変利得増幅器9,10には標準電圧Vr
efが供給されることになる。
【0009】まず可変利得増幅器9を校正する場合に
は、CPU18は、セレクト信号SSOを用いてマルチ
プレクサ30の端子a,a′を選択し、可変利得増幅器
9の出力電流I1 の値を検出できるようにする。そし
て、図2に示すように、出力電流I1 の値が所定値I0
となるように利得制御信号GC1によって入出力特性の
傾きを調整する。
【0010】次にCPU18はセレクト信号SSIを用
いて入力信号選択器20の端子f,f′を選択し、オフ
セット調整用の基準電圧としてアース信号(OV)を可
変利得増幅器9に供給する。そして、図2に示すように
出力電流I1 の値が0となるように位置制御信号PC1
によって入出力特性の位置(オフセット)を調整する。
【0011】ここで図2から明らかなように、入力電圧
がVrefのとき出力電流がI0 となるように可変利得
増幅器9の利得を変化させると、それに伴ってOV入力
時の出力電流値(オフセット)If も変化してしまう。
また逆に、OV入力時の位置(オフセット)If を変化
させると、それに伴って入力電圧がVrefのときの出
力電流の値も変化してしまう。このためCPU18は図
2の破線で示した所定の入出力特性となるまで、利得の
調整と位置(オフセット)の調整を交互に繰り返して行
う。
【0012】以上のようにして可変利得増幅器9の校正
が終了すると、CPU18はセレクト信号SSOを用い
てマルチプレクサ30の端子b,b′を選択して可変利
得増幅器10を先に行った処理と同様の処理によって校
正する。
【0013】可変利得増幅器9,10の校正終了後にお
いては、両者は共に図2の破線で示す所定の入出力特性
を示すことになる。
【0014】ここで使用者は、CPU18を操作して、
マルチプレクサ30の端子a,a′または端子b,b′
を選択し、可変利得増幅器9,10のいずれか一方の出
力をCRT駆動用の増幅器12に供給する。そしてCP
U18を操作し入力信号選択器20に端子f,f′を選
択させることによってアース信号(OV)を選び、その
信号がCRT11の表示面の所定位置に表示されるよう
に画面を見ながら出力オフセット調整器14を調整す
る。次に、使用者は、CPU18を操作し入力信号選択
器20に端子e,e′を選択させて、標準電圧Vref
を可変利得増幅器9,10に供給し、その信号がCRT
11の先の所定位置とは別の所定位置に表示されるよう
に利得調整器13を調整する。そして、アース信号と標
準電圧Vrefとが共に所定位置に表示されるまで以上
の調整を繰り返す。このような、利得調整器13および
出力オフセット調整器14の操作によって、個々のCR
Tの特性に合わせて入力信号が正しく表示されるよう
に、垂直増幅系全体の利得と出力オフセットとが最終的
に決定される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可変利得増
幅器9,10を校正する場合の精度は、アナログ・デジ
タル変換器16の分析能力によって規定される。ここ
で、アナログ・デジタル変換器16の分析能力に起因す
る許容誤差を±εとした場合、上記従来例においては両
可変利得増幅器9,10の入出力特性が図3に示すよう
にずれる可能性がある。すなわち、上記従来例において
は、出力オフセット(アース信号入力時)が2ε、利得
が4ε/Vrefずれる可能性があった。
【0016】さらに、上記従来例においては、可変利得
増幅器9の校正時と可変利得増幅器10の校正時との間
に標準電圧発生器21の出力電圧が変動した場合には、
調整終了後においても両可変利得増幅器9,10の入出
力特性が一致しないという問題点があった。すなわち上
記従来例においては、そのような場合、調整終了後に同
一信号を各チャンネルに入力しても、CRT11の表示
面上では同一波形にならないという虞れがあった。
【0017】本発明の目的は、たとえ標準電圧発生器の
出力が変動したとしても、可変利得増幅器の入出力特性
を高精度に一致させることができる多現象オシロスコー
プの垂直増幅器校正装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明は多現象オシロスコープの各入力段に、入
力信号を増幅する垂直増幅器として、それぞれ設けられ
た複数個の可変利得増幅器のうちの第1の可変利得増幅
器の出力側に設けられた出力極性切換手段と、該出力極
性切換手段の出力と第2の可変利得増幅器の出力とを加
算する加算手段と、該加算手段の出力を検出する検出手
段と、標準電圧を発生させる標準電圧発生手段と、前記
標準電圧を前記第1および前記第2の可変利得増幅器に
同時に供給し、前記検出手段の出力が零となるように前
記第1または前記第2の可変利得増幅器の少なくとも一
方の利得を制御する利得制御手段と、前記標準電圧とは
異なる値の基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前
記基準電圧を前記第1および前記第2の可変利得増幅器
に同時に供給し、前記検出手段の出力が零となるように
前記第1または前記第2の可変利得増幅器の少なくとも
一方のオフセットを制御するオフセット制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明によれば、標準電圧発生手段の出力電圧
が第1および第2の可変利得増幅器に同時に出力され
る。そして、その可変利得増幅器のうちの第1の可変利
得増幅器の出力は極性反転手段によってその極性が反転
する。このようにして互いに極性が異なった2つの出力
を加算手段が加算し、その結果を検出手段が検出する。
利得制御手段は検出手段の出力が零となるように、2つ
の可変利得増幅器のうちの少なくとも一方の利得を制御
する。
【0020】次に、基準電圧発生手段の出力電圧が第1
および第2の可変利得増幅器に同時に出力される。そし
て、その可変利得増幅器のうちの第1の可変利得増幅器
の出力は極性反転手段によってその極性が反転する。こ
のようにして互いに極性が異なった2つの出力を加算手
段が加算し、その結果を検出手段が検出する。オフセッ
ト制御手段は検出手段の出力が零となるように、2つの
可変利得増幅器のうちの少なくとも一方のオフセットを
制御する。以上の処理を繰り返して行うことにより、両
可変利得増幅器の利得とオフセットとが一致して両可変
利得増幅器の入出力特性が一致する。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0022】図4は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図であり、図1と同一符号のものは同一のものを示
してする。31は可変利得増幅器10の出力の極性を切
換える切換スイッチであり、通常は端子g,g′に接続
されており、CPU18から反転信号INVが出力され
ると端子h,h′に接続する。32は可変利得増幅器
9,10の出力電流I1 ,I2 を合成する加算回路であ
り、CPU18から加算信号ADDが出力されるとスイ
ッチを閉じて加算電流をマルチプレクサ30の端子C,
C′から増幅器12に供給する。ここで切換スイッチ3
1と加算回路32とは、従来の多現象オシロスコープに
通常設けられているものである。
【0023】以上のように構成された本実施例におい
て、通常の信号測定時には、入力信号選択器20は端子
d,d′が選択されており、切換スイッチ31は端子
g,g′に接続されていて加算回路32のスイッチは開
いている。従って、従来例と同様にCPU18はセレク
ト信号SSOを用いて、マルチプレクサ30の端子a,
a′と端子b,b′とを交互に選択することによって端
子1,2に入力する信号をCRT11に表示する。この
ような状態において、操作者がCPU18を操作して反
転信号INVを出力させると、切換スイッチ31が端子
h,h′に接続されて端子2に入力する信号はその極性
が逆になってCRT11に表示される。さらに、操作者
がCPU18に加算信号を出力させると、加算回路32
のスイッチが閉じ、セレクト信号SSOによってマルチ
プレクサ30の端子c,c′が選択されるため、端子1
に入力する信号と端子2に入力する信号との差がCRT
11に表示されることになる。
【0024】本実施例は、このような切換スイッチ31
と加算回路32を用いて可変利得増幅器9,10の入出
力特性を高精度に一致させるものである。可変利得増幅
器9,10の校正時においては、CPU18はあらかじ
めメモリ19に格納されている処理手順に従って以下に
説明する処理を行う。
【0025】図5は、可変利得増幅器の校正時において
CPU18が実行すべき動作を示すフローチャートであ
る。この校正処理は、2つの可変利得増幅器に基準電圧
を供給したときの両出力を位置(オフセット)制御信号
を用いて一致させ、標準電圧を供給したときの両出力を
利得制御信号を用いて一致させることによって両可変利
得増幅器の入出力特性を一致させるものである。
【0026】なお、図5の処理手順を実行する前に可変
減衰器5と可変減衰器6との減衰比は所定の減衰比にし
ておく。
【0027】ステップS1では、CPU18はセレクト
信号SSIを用いて入力信号選択器20の端子f,f′
を選択し、反転信号INVを出力して切換スイッチ31
を端子h,h′に接続し、加算信号ADDを出力して加
算回路32のスイッチを閉じるとともにセレクト信号S
SOを用いてマルチプレクサ30の端子c,c′を選択
する。このような状態においては、可変利得増幅器9,
10には、両者のオフセットの差を調整するための基準
電圧としてアース信号(OV)が供給され、抵抗器15
によって両可変利得増幅器9,10の出力電流の差(I
1 −I2 )が検出される。
【0028】ステップS2では抵抗器15によって検出
された加算回路32の出力(I1 −I2 )を、アナログ
・デジタル変換器16およびバスゲート17を介して取
り込む。
【0029】ステップS3では、加算回路32の出力が
零か否かが判定され、零でないときにはステップS4に
進む。
【0030】ステップS4では、位置制御信号PC1ま
たはPC2の値を所定量増加させる。
【0031】次に、ステップS2に戻り加算回路32の
出力を取り込み、その値が零か否かを判定し(ステップ
S3)、零でないときには再度ステップS4に戻る。
【0032】ステップS4では、先回の出力値と今回の
出力値とを比較して、今回の出力値の方が先回の出力値
よりも零に近い場合には、先回の処理と同様に位置制御
信号PC1またはPC2の値を所定量増加させる。逆に
先回の出力値の方が今回の出力値よりも零に近い場合に
は、先回の処理とは逆に利得制御信号PC1またはPC
2の値を所定量減少させる。このようにして、ステップ
S4では、位置制御信号PC1またはPC2を用いて可
変利得増幅器9または10の入出力特性の位置(オフセ
ット)を調整する。
【0033】以上のステップS2〜S4の処理は、ステ
ップS3で肯定判定となるまで繰り返して行われる。そ
してステップS3で肯定判定となるとステップS5に進
む。
【0034】ステップS5では、CPU18はセレクト
信号SSIを用いて入力信号選択器の端子e,e′を選
んで、可変利得増幅器9,10に標準電圧Vrefを供
給する。
【0035】ステップS6では、抵抗器15によって検
出される両可変利得増幅器9,10の出力電流の差(I
1 −I2 )を取り込む。
【0036】ステップS7では、出力電流の差(I1
2 )すなわち加算回路32の出力が零か否かが判定さ
れ、零でないときにはステップS8に進む。
【0037】ステップS8では、利得制御信号GC1ま
たはGC2の値を所定量増加させる。
【0038】次に、ステップS6に戻り加算回路32の
出力を取り込み、その値が零か否かを判定し(ステップ
S7)、零でないときには再度ステップS8に戻る。
【0039】ステップS8では、先回の出力値と今回の
出力値とを比較して、今回の出力値の方が先回の出力値
よりも零に近い場合には、先回の処理と同様に利得制御
信号GC1またはGC2の値を所定量増加させる。逆に
先回の出力値の方が今回の出力値よりも零に近い場合に
は、先回の処理とは逆に利得制御信号GC1またはGC
2の値を所定量減少させる。このようにして、ステップ
S8では、利得制御信号GC1またはGC2を用いて可
変利得増幅器9または10の入出力特性の利得(傾き)
を調整する。
【0040】以上のステップS6〜S8の処理は、ステ
ップS7で肯定判定となるまで繰り返して行われる。そ
してステップS7で肯定判定となるとステップS9に進
む。
【0041】可変利得増幅器は先に説明したように利得
を変化させるとOV入力時の位置(オフセット)も変化
し、逆に位置(オフセット)を変化させるとVref入
力時の出力値も変化してしまうために、ステップS4ま
たはステップS8において位置(オフセット)または利
得を調整したか否かを判定する(ステップS9)。そし
て調整した場合には、ステップS1〜ステップS9の処
理を繰り返す。
【0042】ステップS9で位置(オフセット)も利得
も調整しなかったと判定されると、ステップS10に進
んで各可変利得増幅器9,10に出力されている各制御
信号GC1,PC1,GC2,PC2の値をメモリ19
に記憶させてその出力値を保持する。
【0043】以上のようにして可変利得増幅器9,10
を校正した場合の両可変利得増幅器9,10の入出力特
性の最大のずれを図6に示す。ここで±εはアナログ・
デジタル変換器16の分析能力に起因する許容誤差であ
る。図6に示したように、本実施例においては、最大に
ずれた場合でも、出力オフセット(アース信号入力時)
がε、利得が2ε/Vrefしかずれない。その理由
は、本実施例においては、一方の可変利得増幅器の入出
力特性が、他方の可変利得増幅器を校正する場合の基準
となるからである。従って、本実施例によれば図3に示
した従来例に比して誤差を1/2にすることができる。
【0044】可変利得増幅器9,10の校正終了後、使
用者は、従来と同様にしてCRT11の画面を見ながら
出力オフセット調整器14および利得調整器13を調整
して垂直増幅系全体の利得と出力オフセットとを最終的
に決定する。このようにして最終的な利得と出力オフセ
ットとが使用者によって決定されるため、図6に示した
ようにアース信号(OV)入力時にオフセット電流が流
れていても、そのオフセット電流による表示画面上の位
置ずれは、この最終的な使用者の調整によって除去され
ることになる。
【0045】このように本実施例においては、可変利得
増幅器9および10に同一の電圧を同時に供給している
ために、利得調整処理時において標準電圧発生器21の
出力電圧が変動しても両可変利得増幅器9,10の入出
力特性を高精度で一致させることができる。
【0046】また、本実施例は、2現象オシロスコープ
であるが、例えば4現象オシロスコープの場合には、出
力反転機能を有する第2チャンネルの可変利得増幅器を
基準として他の3つの可変利得増幅器の位置(オフセッ
ト)および利得を調整するようにすれば、全ての可変利
得増幅器の入出力特性の位置(オフセット)および利得
を高精度で一致させることができる。さらに、4現象オ
シロスコープの可変利得増幅器を校正する場合、従来は
各増幅器について1回づつ計4回の校正処理を必要とし
ていたが、本実施例によれば3回の校正処理で全ての増
幅器の利得を一致させることができる。
【0047】図7は本発明の他の実施例の構成を示すブ
ロック図であり、図4と同一符号のものは同一のものを
示しており、また33は反転増幅器(利得=−1)であ
る。本実施例においては、標準電圧発生器21の出力電
圧の極性を切換スイッチではなく反転増幅器33で反転
させて可変利得増幅器10に供給するようにすることに
よって、可変利得増幅器9の極性とは逆の極性を有する
可変利得増幅器10の出力が可変利得増幅器9の出力と
加算される。従って、図4に示した実施例の動作と異な
るところは、図5に示したフローチャートのステップS
5で反転信号INVは出力されず切換スイッチ31が端
子g,g′に接続されることである。他の構成および動
作は図4に示した実施例と同様であるのでその説明は省
略する。
【0048】以上、説明したように、本発明において
は、標準電圧Vref供給時の可変利得増幅器の出力の
極性を反転させる手段は、可変利得増幅器の入力側また
は出力側のどちら側に設けてもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、2つの可変利得増幅器
に同一電圧を同時に供給してその入出力特性を調整する
ため、両可変利得増幅器の入出力特性を高精度に一致さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来装置の構成を示すブロック図である。
【図2】可変利得増幅器の調整を説明するための説明図
である。
【図3】従来装置の精度を示す入出力特性図である。
【図4】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図4に示したCPUの処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図6】図4に示した実施例の精度を示す入出力特性図
である。
【図7】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
3,4,5,6 可変減衰器 7,8 バッファアンプ 9,10 可変利得増幅器 11 CRT 12 増幅器 15 電流検出用抵抗器 16 アナログ・デジタル変換器 18 CPU 19 メモリ 20 入力信号選択器 21 標準電圧発生器 22〜25 ラッチ 26〜29 デジタル・アナログ変換器 30 マルチプレクサ 31 切換スイッチ 32 加算回路 33 反転増幅器

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多現象オシロスコープの各入力段に、入
    力信号を増幅する垂直増幅器として、それぞれ設けられ
    た複数個の可変利得増幅器のうちの第1の可変利得増幅
    器の出力側に設けられた出力極性切換手段と、 該出力極性切換手段の出力と第2の可変利得増幅器の出
    力とを加算する加算手段と、 該加算手段の出力を検出する検出手段と、 標準電圧を発生させる標準電圧発生手段と、 前記標準電圧を前記第1および前記第2の可変利得増幅
    器に同時に供給し、前記検出手段の出力が零となるよう
    に前記第1または前記第2の可変利得増幅器の少なくと
    も一方の利得を制御する利得制御手段と、 前記標準電圧とは異なる値の基準電圧を発生する基準電
    圧発生手段と、 前記基準電圧を前記第1および前記第2の可変利得増幅
    器に同時に供給し、前記検出手段の出力が零となるよう
    に前記第1または前記第2の可変利得増幅器の少なくと
    も一方のオフセットを制御するオフセット制御手段とを
    備えたことを特徴とする多現象オシロスコープの垂直増
    幅器校正装置。
  2. 【請求項2】 前記基準電圧発生手段は、前記第1およ
    び前記第2の可変利得増幅器の入力端を接地するスイッ
    チ回路であることを特徴とする請求項1に記載の多現象
    オシロスコープの垂直増幅器校正装置。
  3. 【請求項3】 前記出力極性切換手段は、前記第1の可
    変利得増幅器の出力側に設けられた出力極性切換スイッ
    チであることを特徴とする請求項1または2に記載の多
    現象オシロスコープの垂直増幅器校正装置。
  4. 【請求項4】 多現象オシロスコープの各入力段に、入
    力信号を増幅する垂直増幅器として、それぞれ設けられ
    た複数個の可変利得増幅器のうちの第1の可変利得増幅
    器の出力を入力して他の入力との加算結果を出力する加
    算手段と、 該加算手段の出力を検出する検出手段と、 標準電圧を発生する標準電圧発生手段と、 該標準電圧発生手段の出力電圧の極性を反転して出力す
    る極性反転手段と、 前記標準電圧を前記第1の可変利得増幅器に供給し、前
    記極性反転手段の出力を第2の可変利得増幅器に供給
    し、当該第2の可変利得増幅器の出力を前記他の入力と
    して前記加算回路に供給して前記検出手段の出力が零と
    なるように前記第1または前記第2の可変利得増幅器の
    少なくとも一方の利得を制御する利得制御手段と、 前記標準電圧とは異なる値の基準電圧を発生する基準電
    圧発生手段と、 前記第2の可変利得増幅器の出力側に設けられた出力極
    性切換手段と、 前記第1および前記第2の可変利得増幅器に前記基準電
    圧を供給し、前記出力極性切換手段の出力を前記他の入
    力として前記加算回路に供給して前記検出手段の出力が
    零となるように前記第1または前記第2の可変利得増幅
    器の少なくとも一方のオフセットを制御するオフセット
    制御手段とを備えたことを特徴とする多現象オシロスコ
    ープの垂直増幅器校正装置。
  5. 【請求項5】 前記基準電圧発生手段は、前記第1およ
    び前記第2の可変利得増幅器の入力端を接地するスイッ
    チ回路であることを特徴とする請求項4に記載の多現象
    オシロスコープの垂直増幅器校正装置。
  6. 【請求項6】 前記出力極性切換手段は、前記第1の可
    変利得増幅器の出力側に設けられた出力極性切換スイッ
    チであることを特徴とする請求項4または5に記載の多
    現象オシロスコープの垂直増幅器校正装置。
  7. 【請求項7】 前記極性反転手段は、反転増幅器である
    ことを特徴とする請求項4ないし6のいずれかの項に記
    載の多現象オシロスコープの垂直増幅器校正装置。
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