JP3862189B2 - ポリウレタン複合繊維染色物の洗浄法 - Google Patents

ポリウレタン複合繊維染色物の洗浄法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料染色物の洗浄法に関する。さらに詳しくは分散染料を用いて染色されたポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料染色物の還元洗浄処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステル(100%)繊維素材の染色(ここ言う染色とは浸染を指す。)は一般に130℃〜135℃の高温加圧下で行われているが、ポリウレタン繊維が含有する場合はポリウレタン繊維の物性面を考慮して120℃以下の染色温度で染色加工が行われている。分散染料はポリエステル繊維には良く染着する一方でポリウレタン繊維には吸脱着され易いため、分散染料でポリウレタン繊維とポリエステル繊維の複合素材を染色した場合、染色物の堅牢度(特に湿潤堅牢度)が著しく不良となるという問題がある。
このため、染色後に実施される還元洗浄処理(一般的には、還元剤、アルカリ剤、界面活性剤の3者混合浴処理が実施されており、還元剤としてはハイドロサルファイト及び二酸化チオ尿素など、アルカリ剤としては水酸化ナトリウム、界面活性剤としては非イオン型界面活性剤及び陰イオン型界面活性剤がそれぞれ単独または配合され用いられている)において使用薬剤の量を増加する洗浄法などが試みられているがポリウレタン繊維に吸着された分散染料の除去が充分でなく市場の要求に満足できる堅牢度水準には至っていない。
また、一部ではアルカリ可抜型分散染料(水酸化ナトリウムなどのアルカリ性浴で染料が分解し無色となる染料、チアゾール系分散染料など。)を用い該複合繊維の染色が試みられている、この場合は還元洗浄処理によりポリウレタン繊維に吸着した分散染料の除去は充分に可能となるが、この種の染料は染色温度依存性が大きく、染色温度が120℃ではポリエステル繊維側への染着が著しく低下する。そのため、濃色染めが困難であり、染色再現性も充分とは言えず、この種の染料を用いても市場の要求を完全に満足するには至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような欠点のない、ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料染色物の還元洗浄処理法を提供しようとするものである。即ち、本発明はポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料を分散染料で染色した場合、ポリウレタン繊維側の分散染料による汚染のない、淡色〜濃色まで、市場で要求する堅牢度を満足する製品を提供する事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は前記したような課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったものである。即ち、本発明は、
(1)ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料を分散染料で染色した後、得られた染色物を、洗浄剤、還元剤及びアルカリ剤の存在下に還元洗浄処理する方法において、エチレンオキサイドの付加モル数が8以上であるポリオキシエチレン(C12〜C20)アルキルアミンを洗浄剤として用いることを特徴とする該複合繊維材料染色物の還元洗浄処理法、
(2)還元剤がハイドロサルファイト、二酸化チオ尿素又はスルホキシル酸ナトリウムホルムアルデヒドであり、アルカリ剤が水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム又は重炭酸ナトリウムである(1)記載の複合繊維材料染色物の還元洗浄処理法、
に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明において、洗浄剤として使用するポリオキシエチレンアルキルアミンとしては例えばエチレンオキサイドの付加モル数が8以上、好ましくは8〜20で、アルキル部分の炭素数がC12〜C20であるものが好ましい。又、その全アミン価が90以下のものが好ましい。このようなポリオキシエチレンアルキルアミンとしては例えば式
【0006】
【化1】
Figure 0003862189
【0007】
(式中RはC12〜C20のアルキル基を示し、エチレンオキサイドの付加モル数x+yは8以上を示す)
で示されるボリオキシエチレンアルキルアミンが好ましい。具体的にはアミート308、アミート320、アミート110という商品名で花王(株)より市販されている。この使用量は還元洗浄浴中0.1〜3重量%、好ましくは0.2〜1重量%、更に好ましくは0.3〜0.6重量%程度である。
【0008】
ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料に使用するポリウレタン繊維は通常スパンデックスと呼ばれ、例えば東洋紡「エスパ」、東レ・デュポン「オペロン」等があげられる。尚、素材としてはエーテル系ポリウレタンとエステル系ポリウレタンに大別される。ポリエステル繊維はポリエチレンテレフタレート繊維のことである。上記複合繊維材料としては、例えばポリウレタン繊維とポリエステル繊維とを交編したものやポリウレタン繊維をポリエステル繊維で巻き付けたカバードヤーン、ポリウレタン繊維とポリエステル繊維をよりあわせたプライヤーン等があげられる。
【0009】
分散染料としてはアゾ系の染料が好ましく、例えばC.I.ディスパーズ イエロー 163、224、242、7、104、163、C.I.ディスパーズオレンジ 37、30、73、C.I.ディスパーズ レッド 359、153、143、152、154、145、258、73、C.I.ディスパーズバイオレット 93−1、C.I.ディスパーズ ブルー 183、291、366、257、266、183、358、165、268、341、146、270等があげられる。
【0010】
還元剤としては、例えばハイドロサルファイト、二酸化チオ尿素、スルホキシル酸ナトリウムホルムアルデヒド等があげられる。この使用量は還元洗浄浴中0.1〜1重量%、好ましくは0.2〜0.6重量%程度である。
【0011】
アルカリ剤としては、例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム又は重炭酸ナトリウム等があげられる。この使用量は還元洗浄浴中0.1〜0.6重量%程度である。
【0012】
ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料を分散染料で染色する方法としては、浸染法、捺染法、連続染色法等があげられる。
【0013】
本発明の方法を実施するには、例えばポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料を分散染料で染色した後、得られた染色物を、上記の洗浄剤、還元剤及びアルカリ剤を含有する還元洗浄浴中で80〜95℃、15分〜30分処理し、その後還元洗浄処理された染色物を水洗、乾燥すればよい。
【0014】
【実施例】
以下に本発明の効果を実施例で示し具体的に説明する。説明中「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」である。
【0015】
実施例1
カヤロンポリエステル ブラック EX−SF 200(日本化薬株式会社製、分散染料)6部に、pH4.5に調整された純水を加え1500部とした染浴を調整し、オペロン(東レ(株)製、ポリウレタン繊維)20部とポリエステルトロピカル布80部を縫い合わせた試験布を同浴に浸漬し、120℃で60分間染色した後、染色物をハイドロサルファイト6部、32%のカセイソーダ3部、洗浄剤として式(1)のRがC18、エチレンオキサイドの付加モル数8のポリオキシステアリルアミン(商品名:アミート308;花王株式会社)3部に水を加え全量2000部とした還元洗浄浴で80℃、15分間還元洗浄を行い、水洗、乾燥して得られた染色物のオペロン側の汚染性はJIS L−0801の汚染用グレースケールにて判定し、ポリエステル側の染着状態は肉眼により判定した(判定結果を表−1に示す。)。その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られ、オペロン側の汚染性は極めて小さいものとなった。
【0016】
実施例2
実施例1の洗浄剤の代わりに式(1)のRはC18、エチレンオキサイドの付加モル数20のポリオキシステアリルアミン(商品名:アミート320;花王株式会社)3部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した(判定結果を表−1に示す。)。その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られ、オペロン側の汚染性は極めて小さいものとなった。
【0017】
実施例3
実施例1と同様の染色を実施した後、染色物を二酸化チオ尿素3部、32%のカセイソーダ3部、アミート308 3部に水を加え全量2000部とした還元洗浄浴で90℃、20分間還元洗浄を行い水洗、乾燥して得られた染色物を、実施例1と同様な方法で判定した。(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られ、オペロン側の汚染性は極めて小さいものとなった。
【0018】
実施例4
実施例3の洗浄剤の代わりにアミート320 3部を用い実施例3と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られ、オペロン側の汚染性は極めて小さいものとなった。
【0019】
比較例1
実施例1と同様の染色を実施した後、染色物をハイドロサルファイト6部、32%のカセイソーダ3部、に水を加え全量2000部とした還元洗浄浴で80℃、15分間還元洗浄を行い水洗、乾燥して得られた染色物を、実施例1と同様な方法で判定した。(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性は極めて大きなものとなった。
【0020】
比較例2
実施例1の洗浄剤の代わりに式(1)のRはC12、エチレンオキサイドの付加モル数5のポリオキシラウリルアミン(商品名:アミート105;花王株式会社)3部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定結果を表−1示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性は相当大きなものとなった。
【0021】
比較例3
実施例1の洗浄剤の代わりに式(1)のRはC18、エチレンオキサイドの付加モル数2のポシオキシステアリルアミン(商品名:アミート302;花王株式会社)3部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性は相当大きなものとなった。
【0022】
比較例4
実施例1の洗浄剤の代わりにラウリルトリメチルアンモニウムクロライド(陽イオン型界面活性剤 コータミン24P;花王株式会社)3部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性はやや小さい傾向となとが満足できる水準は得られなかった。
【0023】
比較例5
実施例1と同様の染色を実施した後、染色物を二酸化チオ尿素3部、32%のカセイソーダ3部に水を加え全量2000部とした還元洗浄浴で90℃、20分間還元洗浄を行い水洗、乾燥して得られた染色物を、実施例1と同様な方法で判定した。(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性は極めて大きなものとなった。
【0024】
比較例6
実施例3の洗浄剤の代わりにアミート105 3部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定結果を表−1示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性は相当大きなものとなった。
【0025】
比較例7
実施例3の洗浄剤の代わりにアミート302 3部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性は相当大きなものとなった。
【0026】
比較例8
実施例3の洗浄剤の代わりにコータミン24P 3部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性はやや小さい傾向となるが満足できる水準は得られなかった。
【0027】
比較例9
実施例1の洗浄剤の代わりにサンモールRC−700(陰イオン型界面活性剤;日華化学株式会社)3部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性はやや小さい傾向となるが満足できる水準は得られなかった。
【0028】
比較例10
実施例3の洗浄剤の代わりにサンモールRC−700(陰イオン型界面活性剤;日華化学株式会社)3部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性はやや小さい傾向となるが満足できる水準は得られなかった。
【0029】
【表1】
Figure 0003862189
【0030】
汚染性の判定:JIS L 0801の汚染用グレースケールにて判定した。
表−1からも判るように、本発明の実施例はいずれもオペロン汚染性は小さく、比較例に比べ分散染料のオペロン汚染の除去効果が極めて高く、優れていることが判る。
【0031】
実施例5
カヤロンポリエステル ブラック EX−SF 200(日本化薬(株)製、分散染料)6部に、pH4.5に調整された純水を加え1500部とした染浴を調整し、オペロン(東レ(株)製、ポリウレタン繊維)とポリエステル繊維が18:82の割合で交編さっれた複合繊維素材100部を同浴に浸漬し、120℃で60分間染色した後、二酸化チオ尿素3部、32%のカセイソーダ3部、アミート308 3部に水を加え全量2000部とした還元洗浄浴で90℃、20分間還元洗浄を行い、水洗、乾燥後、160℃で2分間乾熱処理を行い(ピンテンター式サーモゾール試験機使用)得られた染色物の染色堅牢度を実施した。染色堅牢度としては、水試験(JIS L 0846、添付布は綿金巾、絹羽二重を使用し汚染度合いを判定した。)及びドライクリーニング試験(JIS L 0860、ドライクリーニングでの液汚染を肉眼判定した。)を行い判定した。(判定結果を表−2に示す。)その結果、水試験における添付布汚染は殆ど無く、さらに、ドライクリーニング試験における液汚染も非常に小さいものとなった。
【0032】
実施例6
実施例5の洗浄剤の代わりにアミート320 3部を用い実施例5と同様な染色と還元洗浄及び乾熱処理を行い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示す。)その結果、水試験における添付布汚染は殆ど無く、さらに、ドライクリーニング試験における液汚染も非常に小さいものとなった。
【0033】
比較例11
実施例5と同様な染色を実施した後、二酸化チオ尿素3部、32%のカセイソーダ3部に水を加え全量2000部とした還元洗浄浴で90℃、20分間還元洗浄を行い、水洗、乾燥後、実施例5と同様は乾熱処理を行い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示す。)その結果、水試験における添付布汚染は大きく、また、ドライクリーニング試験における液汚染も相当大きいものとなった。
【0034】
比較例12
実施例5の洗浄剤の代わりにアミート105 3部を用い実施例7と同様な染色と還元洗浄及び乾熱処理を行い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示す。)その結果、水試験における添付布汚染は大きく、また、ドライクリーニング試験における液汚染も大きいものとなった。
【0035】
比較例13
実施例5の洗浄剤の代わりにアミート302 3部を用い実施例7と同様な染色と還元洗浄及び乾熱処理を行い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示す。)その結果、水試験における添付布汚染は大きく、また、ドライクリーニング試験における液汚染も大きいものとなった。
【0036】
比較例14
実施例5の洗浄剤の代わりにコータミン24P 3部を用い実施例7と同様な染色と還元洗浄及び乾熱処理を行い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示す。)その結果、水試験における添付布汚染は大きくまた、ドライクリーニング試験における液汚染も大きいものとなった。
【0037】
比較例15
実施例5の洗浄剤の代わりにサンモールRC−700 3部を用い実施例5と同様な染色と還元洗浄及び乾熱処理を行い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示す。)その結果、水試験における添付布汚染は大きくまた、ドライクリーニング試験における液汚染も大きいものとなった。
【0038】
【表2】
Figure 0003862189
【0039】
水試験法:JIS L 0846による
水試験の判定:添付布汚染をJIS L 0801の汚染用グレースケールにて判定した。
ドライクリーニング試験:JIS L 0860による
ドライクリーニング試験の液汚染は肉眼にて観察し、下記の4段階の規準にて判定した。
〇・・・・液汚染が極めて小さい
△・・・・液汚染がやや小さい
×・・・・液汚染が大きい
××・・・液汚染が相当大きい
【0040】
表−2からも判るように、本発明の実施例は比較例に比べ染色堅牢度における水試験では添付汚染が小さく、さらに、ドライクリーニングの液汚染も非常に小さいことが判る。このことは本発明の洗浄法はポリウレタン繊維とポリエステル繊維の複合素材に対しても、ポリウレタン繊維側に汚染した分散染料の除去効果が非常に高く、湿潤堅牢度を向上させる意味では極めてめて優れていることが判る。
【0041】
【発明の効果】
本発明の洗浄法を用いることにより、ポリウレタン繊維とポリエステル繊維の複合素材に対しポリウレタン繊維側の分散染料による汚染が少ない染色物を得ることができた。

Claims (2)

  1. ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料を分散染料で染色した後、得られた染色物を、洗浄剤、還元剤及びアルカリ剤の存在下に還元洗浄処理する方法において、エチレンオキサイドの付加モル数が8以上であるポリオキシエチレン(C12〜C20)アルキルアミンを洗浄剤として用いることを特徴とする該複合繊維材料染色物の還元洗浄処理法。
  2. 還元剤がハイドロサルファイト、二酸化チオ尿素又はスルホキシル酸ナトリウムホルムアルデヒドであり、アルカリ剤が水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム又は重炭酸ナトリウムである請求項1記載の複合繊維材料染色物の還元洗浄処理法。
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