JPH11172585A - ポリウレタン複合繊維染色物の洗浄法 - Google Patents

ポリウレタン複合繊維染色物の洗浄法

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JPH11172585A
JPH11172585A JP9354096A JP35409697A JPH11172585A JP H11172585 A JPH11172585 A JP H11172585A JP 9354096 A JP9354096 A JP 9354096A JP 35409697 A JP35409697 A JP 35409697A JP H11172585 A JPH11172585 A JP H11172585A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有
する複合繊維材料を分散染料で染色した場合、ポリウレ
タン繊維側の分散染料による汚染のない、淡色〜濃色ま
で、市場で要求する堅牢度を満足する還元洗浄処理法を
提供する 【解決手段】ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を
含有する複合繊維材料を分散染料で染色した後、得られ
た染色物を、洗浄剤、還元剤及びアルカリ剤の存在下に
還元洗浄処理する方法において、エチレンオキサイドの
付加モル数が8以上であるポリオキシエチレン(C12
〜C20)アルキルアミンを洗浄剤として用いることを
特徴とする該複合繊維材料染色物の還元洗浄処理法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリウレタン繊維及
びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料染色物の洗
浄法に関する。さらに詳しくは分散染料を用いて染色さ
れたポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する
複合繊維材料染色物の還元洗浄処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル(100%)繊維素材の染
色(ここ言う染色とは浸染を指す。)は一般に130℃
〜135℃の高温加圧下で行われているが、ポリウレタ
ン繊維が含有する場合はポリウレタン繊維の物性面を考
慮して120℃以下の染色温度で染色加工が行われてい
る。分散染料はポリエステル繊維には良く染着する一方
でポリウレタン繊維には吸脱着され易いため、分散染料
でポリウレタン繊維とポリエステル繊維の複合素材を染
色した場合、染色物の堅牢度(特に湿潤堅牢度)が著し
く不良となるという問題がある。このため、染色後に実
施される還元洗浄処理(一般的には、還元剤、アルカリ
剤、界面活性剤の3者混合浴処理が実施されており、還
元剤としてはハイドロサルファイト及び二酸化チオ尿素
など、アルカリ剤としては水酸化ナトリウム、界面活性
剤としては非イオン型界面活性剤及び陰イオン型界面活
性剤がそれぞれ単独または配合され用いられている)に
おいて使用薬剤の量を増加する洗浄法などが試みられて
いるがポリウレタン繊維に吸着された分散染料の除去が
充分でなく市場の要求に満足できる堅牢度水準には至っ
ていない。また、一部ではアルカリ可抜型分散染料(水
酸化ナトリウムなどのアルカリ性浴で染料が分解し無色
となる染料、チアゾール系分散染料など。)を用い該複
合繊維の染色が試みられている、この場合は還元洗浄処
理によりポリウレタン繊維に吸着した分散染料の除去は
充分に可能となるが、この種の染料は染色温度依存性が
大きく、染色温度が120℃ではポリエステル繊維側へ
の染着が著しく低下する。そのため、濃色染めが困難で
あり、染色再現性も充分とは言えず、この種の染料を用
いても市場の要求を完全に満足するには至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
欠点のない、ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を
含有する複合繊維材料染色物の還元洗浄処理法を提供し
ようとするものである。即ち、本発明はポリウレタン繊
維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料を分散
染料で染色した場合、ポリウレタン繊維側の分散染料に
よる汚染のない、淡色〜濃色まで、市場で要求する堅牢
度を満足する製品を提供する事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記したよう
な課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至
ったものである。即ち、本発明は、(1)ポリウレタン
繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維材料を分
散染料で染色した後、得られた染色物を、洗浄剤、還元
剤及びアルカリ剤の存在下に還元洗浄処理する方法にお
いて、エチレンオキサイドの付加モル数が8以上である
ポリオキシエチレン(C12〜C20)アルキルアミン
を洗浄剤として用いることを特徴とする該複合繊維材料
染色物の還元洗浄処理法、(2)還元剤がハイドロサル
ファイト、二酸化チオ尿素又はスルホキシル酸ナトリウ
ムホルムアルデヒドであり、アルカリ剤が水酸化ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム
又は重炭酸ナトリウムである(1)記載の複合繊維材料
染色物の還元洗浄処理法、に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、洗浄剤として使
用するポリオキシエチレンアルキルアミンとしては例え
ばエチレンオキサイドの付加モル数が8以上、好ましく
は8〜20で、アルキル部分の炭素数がC12〜C20
であるものが好ましい。又、その全アミン価が90以下
のものが好ましい。このようなポリオキシエチレンアル
キルアミンとしては例えば式
【0006】
【化1】
【0007】(式中RはC12〜C20のアルキル基を示
し、エチレンオキサイドの付加モル数x+yは8以上を
示す)で示されるボリオキシエチレンアルキルアミンが
好ましい。具体的にはアミート308、アミート32
0、アミート110という商品名で花王(株)より市販
されている。この使用量は還元洗浄浴中0.1〜3重量
%、好ましくは0.2〜1重量%、更に好ましくは0.
3〜0.6重量%程度である。
【0008】ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を
含有する複合繊維材料に使用するポリウレタン繊維は通
常スパンデックスと呼ばれ、例えば東洋紡「エスパ」、
東レ・デュポン「オペロン」等があげられる。尚、素材
としてはエーテル系ポリウレタンとエステル系ポリウレ
タンに大別される。ポリエステル繊維はポリエチレンテ
レフタレート繊維のことである。上記複合繊維材料とし
ては、例えばポリウレタン繊維とポリエステル繊維とを
交編したものやポリウレタン繊維をポリエステル繊維で
巻き付けたカバードヤーン、ポリウレタン繊維とポリエ
ステル繊維をよりあわせたプライヤーン等があげられ
る。
【0009】分散染料としてはアゾ系の染料が好まし
く、例えばC.I.ディスパーズ イエロー 163、
224、242、7、104、163、C.I.ディス
パーズオレンジ 37、30、73、C.I.ディスパ
ーズ レッド 359、153、143、152、15
4、145、258、73、C.I.ディスパーズバイ
オレット 93−1、C.I.ディスパーズ ブルー
183、291、366、257、266、183、3
58、165、268、341、146、270等があ
げられる。
【0010】還元剤としては、例えばハイドロサルファ
イト、二酸化チオ尿素、スルホキシル酸ナトリウムホル
ムアルデヒド等があげられる。この使用量は還元洗浄浴
中0.1〜1重量%、好ましくは0.2〜0.6重量%
程度である。
【0011】アルカリ剤としては、例えば水酸化ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム
又は重炭酸ナトリウム等があげられる。この使用量は還
元洗浄浴中0.1〜0.6重量%程度である。
【0012】ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を
含有する複合繊維材料を分散染料で染色する方法として
は、浸染法、捺染法、連続染色法等があげられる。
【0013】本発明の方法を実施するには、例えばポリ
ウレタン繊維及びポリエステル繊維を含有する複合繊維
材料を分散染料で染色した後、得られた染色物を、上記
の洗浄剤、還元剤及びアルカリ剤を含有する還元洗浄浴
中で80〜95℃、15分〜30分処理し、その後還元
洗浄処理された染色物を水洗、乾燥すればよい。
【0014】
【実施例】以下に本発明の効果を実施例で示し具体的に
説明する。説明中「部」及び「%」はそれぞれ「重量
部」及び「重量%」である。
【0015】実施例1 カヤロンポリエステル ブラック EX−SF 200
(日本化薬株式会社製、分散染料)6部に、pH4.5
に調整された純水を加え1500部とした染浴を調整
し、オペロン(東レ(株)製、ポリウレタン繊維)20
部とポリエステルトロピカル布80部を縫い合わせた試
験布を同浴に浸漬し、120℃で60分間染色した後、
染色物をハイドロサルファイト6部、32%のカセイソ
ーダ3部、洗浄剤として式(1)のRがC18、エチレ
ンオキサイドの付加モル数8のポリオキシステアリルア
ミン(商品名:アミート308;花王株式会社)3部に
水を加え全量2000部とした還元洗浄浴で80℃、1
5分間還元洗浄を行い、水洗、乾燥して得られた染色物
のオペロン側の汚染性はJIS L−0801の汚染用
グレースケールにて判定し、ポリエステル側の染着状態
は肉眼により判定した(判定結果を表−1に示す。)。
その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られ、オペ
ロン側の汚染性は極めて小さいものとなった。
【0016】実施例2 実施例1の洗浄剤の代わりに式(1)のRはC18、エ
チレンオキサイドの付加モル数20のポリオキシステア
リルアミン(商品名:アミート320;花王株式会社)
3部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した
(判定結果を表−1に示す。)。その結果、ポリエステ
ル側は充分な黒色が得られ、オペロン側の汚染性は極め
て小さいものとなった。
【0017】実施例3 実施例1と同様の染色を実施した後、染色物を二酸化チ
オ尿素3部、32%のカセイソーダ3部、アミート30
8 3部に水を加え全量2000部とした還元洗浄浴で
90℃、20分間還元洗浄を行い水洗、乾燥して得られ
た染色物を、実施例1と同様な方法で判定した。(判定
結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充
分な黒色が得られ、オペロン側の汚染性は極めて小さい
ものとなった。
【0018】実施例4 実施例3の洗浄剤の代わりにアミート320 3部を用
い実施例3と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定
結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充
分な黒色が得られ、オペロン側の汚染性は極めて小さい
ものとなった。
【0019】比較例1 実施例1と同様の染色を実施した後、染色物をハイドロ
サルファイト6部、32%のカセイソーダ3部、に水を
加え全量2000部とした還元洗浄浴で80℃、15分
間還元洗浄を行い水洗、乾燥して得られた染色物を、実
施例1と同様な方法で判定した。(判定結果を表−1に
示す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得ら
れたが、オペロン側の汚染性は極めて大きなものとなっ
た。
【0020】比較例2 実施例1の洗浄剤の代わりに式(1)のRはC12、エ
チレンオキサイドの付加モル数5のポリオキシラウリル
アミン(商品名:アミート105;花王株式会社)3部
を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。
(判定結果を表−1示す。)その結果、ポリエステル側
は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性は相当
大きなものとなった。
【0021】比較例3 実施例1の洗浄剤の代わりに式(1)のRはC18、エ
チレンオキサイドの付加モル数2のポシオキシステアリ
ルアミン(商品名:アミート302;花王株式会社)3
部を用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。
(判定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル
側は充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性は相
当大きなものとなった。
【0022】比較例4 実施例1の洗浄剤の代わりにラウリルトリメチルアンモ
ニウムクロライド(陽イオン型界面活性剤 コータミン
24P;花王株式会社)3部を用い実施例1と同様な染
色と還元洗浄を実施した。(判定結果を表−1に示
す。)その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られ
たが、オペロン側の汚染性はやや小さい傾向となとが満
足できる水準は得られなかった。
【0023】比較例5 実施例1と同様の染色を実施した後、染色物を二酸化チ
オ尿素3部、32%のカセイソーダ3部に水を加え全量
2000部とした還元洗浄浴で90℃、20分間還元洗
浄を行い水洗、乾燥して得られた染色物を、実施例1と
同様な方法で判定した。(判定結果を表−1に示す。)
その結果、ポリエステル側は充分な黒色が得られたが、
オペロン側の汚染性は極めて大きなものとなった。
【0024】比較例6 実施例3の洗浄剤の代わりにアミート105 3部を用
い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定
結果を表−1示す。)その結果、ポリエステル側は充分
な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性は相当大きな
ものとなった。
【0025】比較例7 実施例3の洗浄剤の代わりにアミート302 3部を用
い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定
結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充
分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性は相当大き
なものとなった。
【0026】比較例8 実施例3の洗浄剤の代わりにコータミン24P 3部を
用い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判
定結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は
充分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性はやや小
さい傾向となるが満足できる水準は得られなかった。
【0027】比較例9 実施例1の洗浄剤の代わりにサンモールRC−700
(陰イオン型界面活性剤;日華化学株式会社)3部を用
い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定
結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充
分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性はやや小さ
い傾向となるが満足できる水準は得られなかった。
【0028】比較例10 実施例3の洗浄剤の代わりにサンモールRC−700
(陰イオン型界面活性剤;日華化学株式会社)3部を用
い実施例1と同様な染色と還元洗浄を実施した。(判定
結果を表−1に示す。)その結果、ポリエステル側は充
分な黒色が得られたが、オペロン側の汚染性はやや小さ
い傾向となるが満足できる水準は得られなかった。
【0029】
【表1】 表−1 洗浄法 オペロン側の汚染性 洗浄法 オペロン側の汚染 性 実施例1 4 比較例4 3 実施例2 4−5 比較例5 1−2 実施例3 4 比較例6 2 実施例4 4−5 比較例7 2 比較例1 1 比較例8 3 比較例2 2 比較例9 2 比較例3 2 比較例10 2
【0030】汚染性の判定:JIS L 0801の汚
染用グレースケールにて判定した。表−1からも判るよ
うに、本発明の実施例はいずれもオペロン汚染性は小さ
く、比較例に比べ分散染料のオペロン汚染の除去効果が
極めて高く、優れていることが判る。
【0031】実施例5 カヤロンポリエステル ブラック EX−SF 200
(日本化薬(株)製、分散染料)6部に、pH4.5に
調整された純水を加え1500部とした染浴を調整し、
オペロン(東レ(株)製、ポリウレタン繊維)とポリエ
ステル繊維が18:82の割合で交編さっれた複合繊維
素材100部を同浴に浸漬し、120℃で60分間染色
した後、二酸化チオ尿素3部、32%のカセイソーダ3
部、アミート308 3部に水を加え全量2000部と
した還元洗浄浴で90℃、20分間還元洗浄を行い、水
洗、乾燥後、160℃で2分間乾熱処理を行い(ピンテ
ンター式サーモゾール試験機使用)得られた染色物の染
色堅牢度を実施した。染色堅牢度としては、水試験(J
IS L 0846、添付布は綿金巾、絹羽二重を使用
し汚染度合いを判定した。)及びドライクリーニング試
験(JIS L 0860、ドライクリーニングでの液
汚染を肉眼判定した。)を行い判定した。(判定結果を
表−2に示す。)その結果、水試験における添付布汚染
は殆ど無く、さらに、ドライクリーニング試験における
液汚染も非常に小さいものとなった。
【0032】実施例6 実施例5の洗浄剤の代わりにアミート320 3部を用
い実施例5と同様な染色と還元洗浄及び乾熱処理を行
い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示
す。)その結果、水試験における添付布汚染は殆ど無
く、さらに、ドライクリーニング試験における液汚染も
非常に小さいものとなった。
【0033】比較例11 実施例5と同様な染色を実施した後、二酸化チオ尿素3
部、32%のカセイソーダ3部に水を加え全量2000
部とした還元洗浄浴で90℃、20分間還元洗浄を行
い、水洗、乾燥後、実施例5と同様は乾熱処理を行い、
染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示す。)
その結果、水試験における添付布汚染は大きく、また、
ドライクリーニング試験における液汚染も相当大きいも
のとなった。
【0034】比較例12 実施例5の洗浄剤の代わりにアミート105 3部を用
い実施例7と同様な染色と還元洗浄及び乾熱処理を行
い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示
す。)その結果、水試験における添付布汚染は大きく、
また、ドライクリーニング試験における液汚染も大きい
ものとなった。
【0035】比較例13 実施例5の洗浄剤の代わりにアミート302 3部を用
い実施例7と同様な染色と還元洗浄及び乾熱処理を行
い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示
す。)その結果、水試験における添付布汚染は大きく、
また、ドライクリーニング試験における液汚染も大きい
ものとなった。
【0036】比較例14 実施例5の洗浄剤の代わりにコータミン24P 3部を
用い実施例7と同様な染色と還元洗浄及び乾熱処理を行
い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2に示
す。)その結果、水試験における添付布汚染は大きくま
た、ドライクリーニング試験における液汚染も大きいも
のとなった。
【0037】比較例15 実施例5の洗浄剤の代わりにサンモールRC−700
3部を用い実施例5と同様な染色と還元洗浄及び乾熱処
理を行い、染色堅牢度を実施した。(判定結果を表−2
に示す。)その結果、水試験における添付布汚染は大き
くまた、ドライクリーニング試験における液汚染も大き
いものとなった。
【0038】
【表2】 表−2 洗浄法 水試験 ドライクリーニングの液汚染 綿汚染 絹汚染 実施例5 5 4 〇 実施例6 5 4 〇 比較例11 3−4 2 ×× 比較例12 4 2−3 × 比較例13 4 2−3 × 比較例14 4−5 3 △ 比較例15 4 2−3 ×
【0039】水試験法:JIS L 0846による 水試験の判定:添付布汚染をJIS L 0801の汚
染用グレースケールにて判定した。 ドライクリーニング試験:JIS L 0860による ドライクリーニング試験の液汚染は肉眼にて観察し、下
記の4段階の規準にて判定した。 〇・・・・液汚染が極めて小さい △・・・・液汚染がやや小さい ×・・・・液汚染が大きい ××・・・液汚染が相当大きい
【0040】表−2からも判るように、本発明の実施例
は比較例に比べ染色堅牢度における水試験では添付汚染
が小さく、さらに、ドライクリーニングの液汚染も非常
に小さいことが判る。このことは本発明の洗浄法はポリ
ウレタン繊維とポリエステル繊維の複合素材に対して
も、ポリウレタン繊維側に汚染した分散染料の除去効果
が非常に高く、湿潤堅牢度を向上させる意味では極めて
めて優れていることが判る。
【0041】
【発明の効果】本発明の洗浄法を用いることにより、ポ
リウレタン繊維とポリエステル繊維の複合素材に対しポ
リウレタン繊維側の分散染料による汚染が少ない染色物
を得ることができた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 13/372 D06P 3/84 D06P 3/82 D06M 9/04 3/84 9/08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン繊維及びポリエステル繊維を
    含有する複合繊維材料を分散染料で染色した後、得られ
    た染色物を、洗浄剤、還元剤及びアルカリ剤の存在下に
    還元洗浄処理する方法において、エチレンオキサイドの
    付加モル数が8以上であるポリオキシエチレン(C12
    〜C20)アルキルアミンを洗浄剤として用いることを
    特徴とする該複合繊維材料染色物の還元洗浄処理法。
  2. 【請求項2】還元剤がハイドロサルファイト、二酸化チ
    オ尿素又はスルホキシル酸ナトリウムホルムアルデヒド
    であり、アルカリ剤が水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウ
    ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム又は重炭酸ナトリウ
    ムである請求項1記載の複合繊維材料染色物の還元洗浄
    処理法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007254904A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Komatsu Seiren Co Ltd リサイクル用ポリエステル系繊維製品、リサイクル用ポリエステル系繊維製品の脱色方法およびポリエステル系繊維製品のリサイクル方法
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CN103290668A (zh) * 2011-12-28 2013-09-11 浙江台华新材料股份有限公司 高耐皂洗色牢度和高升华牢度涤纶织物处理方法

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