JP3860682B2 - 医療用診療装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用診療装置、特に、座席と傾動自在な背板とを有する患者用診療台を有する医療用診療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転自在及び昇降自在な座席と、この座席に傾動自在に連結された背板とを有する患者用診療台を備え、必要に応じて座席の高さ、方向、背板の傾斜角等を変更できるようにした医療用診療装置が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の医療用診療装置は、患者用診療台を単に回転できるようにしただけのものである。したがって、患者用診療台を、ある特定の姿勢(例えば、座席を特定の方向に向け、背板を起こした患者導入姿勢)から別の姿勢(例えば、座席を患者導入姿勢から回転し、背板を倒した診療姿勢)に変更する場合、術者が自ら座席回転スイッチと背板傾動スイッチを押して適当な方向、角度を設定する必要があった。
【0004】
そこで、本発明は、複数の診療台姿勢を予め設定しておき、目的の診療台姿勢を選択すると、患者用診療台をこの目的の診療台姿勢に自動的に設定できる医療用診療装置を提供することを目的とする。
【0005】
他方、医療用診療装置の近くには、医師が診断の結果をカルテに記入するための天板、また患者のレントゲン写真を患者に見せて病状を説明するためのモニター又はシャーカステンを有する衝立が設けてある。また、歯科診療台の場合、この歯科診療台の近くには、うがいをするためのスピットン、刷掃指導用の鏡等が備えてある。したがって、現在設定されている診療台姿勢から別の診療台姿勢に移動する際に、背板が天板等の医療器具に接触、衝突することがあり得る。そこで、本発明は、ある診療台姿勢から別の診療台姿勢に移動する指令がなされた場合、衝突の危険を回避する医療用診療装置を提供することを別の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
これらの目的を達成するために、本発明に係る医療用診療装置は、鉛直方向の軸を中心として回転自在に且つ上記鉛直軸に沿って昇降自在に支持された座席と、該座席に傾動自在に連結された背板とを有する患者用診療台と、上記患者用診療台の近傍に配置された医療器具と、上記座席の方向と、背板の傾斜角とを組合せた複数の診療台姿勢を記憶した第1の記憶部と、上記複数の診療台姿勢のいずれかを選択する第1のスイッチと、上記座席の回転又は背板の傾動を指令する第2のスイッチと、上記背板と上記医療器具とが干渉する可能性のある動作制限範囲を記憶した第2の記憶部と、上記第2のスイッチからの指令に基づいて上記座席の回転又は背板の傾動が指令され、上記座席の回転中又は背板の傾動中に上記背板が動作制限範囲に近づいたとき、上記背板の傾動を禁止する制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る医療用診療装置の他の形態は、鉛直方向の軸を中心として回転自在に且つ上記鉛直軸に沿って昇降自在に支持された座席と、該座席に傾動自在に連結されたフートレストとを有する患者用診療台と、上記患者用診療台の近傍に配置された医療器具と、上記座席の方向と、フートレストの傾斜角とを組合せた複数の診療台姿勢を記憶した第1の記憶部と、上記複数の診療台姿勢のいずれかを選択する第1のスイッチと、上記座席の回転又はフートレストの傾動を指令する第2のスイッチと、上記フートレストと上記医療器具とが干渉する可能性のある動作制限範囲を記憶した第2の記憶部と、上記第2のスイッチからの指令に基づいて上記座席の回転又はフートレストの傾動が指令され、上記座席の回転中又はフートレストの傾動中に上記フートレストが動作制限範囲に近づいたとき、上記フートレストの傾動を禁止する制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る医療用診療装置の他の形態は、鉛直方向の軸を中心として回転自在に且つ上記鉛直軸に沿って昇降自在に支持された座席と、該座席に傾動自在に連結された背板とを有する患者用診療台と、上記患者用診療台の近傍に配置された医療器具と、上記座席の方向と背板の傾斜角とを組合せた複数の診療台姿勢を記憶した第1の記憶部と、上記複数の診療台姿勢のいずれかを選択する姿勢選択スイッチと、上記背板と上記医療器具とが干渉する可能性のある動作制限範囲を記憶した第2の記憶部と、上記姿勢選択スイッチで選択された診療台姿勢に上記座席と背板を設定すると共に、設定中に上記背板が上記動作制限範囲を通過すると判断したとき、上記動作制限範囲を避けて上記背板を上記選択された診療台姿勢に切り換える姿勢制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
以上の医療用診療装置の他の形態では、上記医療器具が、上記患者用診療台の近くに配置された術者用椅子と、上記患者用診療台の近くに配置され、少なくとも天板を有するキャビネットとを有し、上記キャビネットには、スピットンを設け、姿勢選択スイッチにより、上記患者用診療台を、少なくとも以下の2つの姿勢のいずれかに自動的に設定できるようにしたことを特徴とする。
(a)診療姿勢背板と座席がほぼ水平になった姿勢。
(b)うがい背板が起立し、座席がスピットンを使用可能とした姿勢。
また、この医療用診療装置の他の形態では、上記キャビネットには、モニタ又はシャーカステンを有する表示部と、上記スピットンの後方に配置された鏡を設け、上記姿勢選択スイッチにより、更に以下の姿勢が自動的に選定できることを特徴とする請求項4に記載の医療用診療装置。
(c)対面姿勢背板が起立し、座席が術者用椅子に対向した姿勢。
(d)相談姿勢背板が起立し、座席が表示部に対向した姿勢。
(e)刷掃指導姿勢背板が起立し、座席が鏡に対向した姿勢。
【0010】
なお、上記表示部が天板又は天板上に設けられた衝立に設けられていることが好ましい。また、上記表示部が鏡の左右いずれか一方に配置されていることが好ましい。
【0011】
上記天板の下には、診療用インスツルメントを保持するホルダと上記姿勢選択スイッチとを有するユニットテーブルを、引き出し自在に設けてもよい。
【0012】
以上の医療用診療装置は、電源スイッチと、該電源スイッチのオン時に、上記座席の回転をロックする機構とを有することが好ましい。
【0013】
なお、本発明は、歯科用、耳鼻科用、眼科用、産科用、婦人科用、泌尿器科用のいずれの診療装置にも適用可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明に係る医療用診療装置の実施形態を説明する。なお、以下の説明は、本発明を歯科用診療装置に適用した実施形態に関するが、本発明の適用は歯科用診療装置に限るものでなく、広く、耳鼻科用、眼科用、産科用、婦人科用、泌尿器科用の診療装置にも適用できるものである。
【0015】
(1)歯科用診療装置の構成
図1及び図2は、歯科用診療装置の全体を示す。歯科用診療装置10は、患者用診療台(以下「診療台」という。)12を有する。この診療台12は、診療室の床面14に固定された基台16を有する。基台16は、鉛直方向に昇降自在に昇降台18を支持している。昇降台18はまた、鉛直方向の軸20を中心として回転自在としてある。なお、診療台12を昇降し回転する具体的な機構は当業者に周知であり、本明細書では説明を省略する。
【0016】
診療台12の上部には座席22が固定されている。座席22の一端側には、この座席22に対して傾動する背板24が連結してある。また、背板24の上端部にはヘッドレスト26が設けてある。座席22を挟んで背板24の反対側には、フートレスト28が設けてある。このフートレスト28は、座席22に隣接し、患者のふくらはぎを支えるふくらはぎ支持部30と、このふくらはぎ支持部30を挟んで座席22の反対側に位置し、患者が座席22に着座した状態で患者の足を受ける足置きステップ32とを有する。これら背板24、フートレスト28は、それらの内部に設けた機械連結機構等により互いに機械的に連結されており、背板24が起立した状態で、ふくらはぎ支持部30がほぼ垂直、足置きステップ32がほぼ水平となり、図示するように、背板24を倒した状態で、ふくらはぎ支持部30と足置きステップ32がほぼ水平となるようになっている。なお、このような機械連結機構も当業者に周知であり、本明細書では説明を省略する。また、座席22の両側には肘掛34が設けてある。ただし、肘掛34は特に必要ではない。また、フートレスト28のふくらはぎ支持部30は、座席22と連接一体となっていて足置きステップ32は設けられていない構成であっても良い。
【0017】
診療台12の近くには、歯科診療用キャビネット(以下「キャビネット」という。)36が配置されている。キャビネット36は、天板38と、この天板38を支持する基台39と、天板38の後部に設けた衝立40を有する。
【0018】
天板38には、その左側にうがい用のスピットン42が設けてある。また、スピットン42の右側の天板部分44は、例えば歯科医師がカルテを記載したりするために、自由に利用できるスペースとしてある。一方、衝立40には、スピットン42の後方に鏡46が設けてある。鏡46の右側には、液晶モニタ又はシャーカステンなどの表示部48としてあり、そこにレントゲン撮影で得た歯列の断層写真等が表示できるようにしてある。なお、表示部48を鏡46の右側に配置することは限定的なことでなく、診療室の状況等に応じて左右いずれに設けてもよい。また、表示部48は天板38上に設けてもよい。またスピットンも天板下に収納引き出し可能にしていても良い。
【0019】
天板38は、その後部(診療台12と反対側)に配置されている基台39に支持されており、背板24及びふくらはぎ支持部30を起こした状態で足置きステップ32及び診療台12に着座した患者の足がキャビネット36と干渉することなく移動できるように、空間が形成されている。また、右側の天板部分44の下は、歯科治療に必要なインスツルメント等を有するユニットテーブル50が引き出し可能に収容できるスペースが確保されている。
【0020】
ユニットテーブル50は、歯科医師が歯科治療に必要な材料等を載せる材料テーブル62と、診療台12を操作する各種の操作スイッチを有する操作パネル64と、歯科治療用のインスツルメント66を保持するホルダ58とを有する。このユニットテーブル50は、天板38の下に固定された支柱70に、相互に回転自在に連結された複数のアーム部分からなるアーム機構72を介して連結されており、図1に示す引出し位置と、天板38の下に収納した位置との間を自由に移動できるようにしてある。
【0021】
図10に示すように、操作パネル64に設けた操作スイッチには、診療台12の回転を制御する回転スイッチ74、76、昇降を制御する昇降スイッチ78、背板24とフートレスト28の傾きを調整する傾動スイッチ80等が含まれる。なお、回転スイッチ74は診療台12を時計回り方向に回転するスイッチ、回転スイッチ76は診療台12を反時計回り方向に回転するスイッチである。また、操作パネル64には、後に説明する診療台12の自動姿勢制御用の姿勢選択スイッチ82が設けてある。なお、診療台12の回転と昇降、及び背板24とフートレスト28の傾動は、図1に示すように、基台16の横に配置されているフートコントローラ84でも制御できる。
【0022】
ユニットテーブル50の引き出し位置の近傍には、図2に示すように、歯科医師用の椅子86が設けてある。この椅子86は、診療室の床面14にキャスター等で移動自在な座板90を有する。
【0023】
(2)指定姿勢
歯科用診療装置10の診療台12は、姿勢選択スイッチ82で、以下に説明する6つの指定姿勢に自動設定できる。なお、自動設定できる姿勢は以下の6つの姿勢に限るものでなく、利用者の好みに応じてその他の姿勢も設定できる。
【0024】
▲1▼患者導入姿勢(図3、図4参照)
患者導入姿勢は、診療台12に患者を導入し、また診療台12から患者を退出させる姿勢で、背板24とフートレスト28のふくらはぎ支持部30は起立姿勢を採る。この患者導入姿勢は、診療室の形態に応じて、椅子86の前方から患者を診療台12に導入する前方導入姿勢(図3)と、椅子86の後方から患者を診療台12に導入する後方導入姿勢(図4)のいずれかを採用できる。前方導入姿勢を採る場合、図3に示すように、診療台12は、キャビネット36の後縁とほぼ平行に向けられる。また、後方導入姿勢を採用する場合、図4に示すように、診療台12は、キャビネット36の前縁とほぼ平行に向けられる。
【0025】
▲2▼相談姿勢(図5参照)
相談姿勢は、診療台12に着座した患者と椅子86に座った歯科医師が、表示部48から伸びる垂線92を境にほぼ対称(等間隔)に並び、表示部48に表示されたレントゲン撮影写真等を見ながら歯科医師の説明を患者が聴く姿勢で、背板24とフートレスト28のふくらはぎ支持部30は起立姿勢を採り、診療台12は表示部48に向けられる。
【0026】
▲3▼刷掃指導姿勢(うがい姿勢)(図6参照)
刷掃指導姿勢は、診療台12に着座した患者が鏡46に向かって刷掃指導を受けると共に、指導を受けた刷掃動作を実践し確認する姿勢で、背板24とフートレスト28のふくらはぎ支持部30は起立姿勢を採り、診療台12は鏡46に向けられる。本実施形態では、鏡46の前にスピットン42が配置されているので、刷掃指導姿勢はうがい姿勢を兼ねている。尚、鏡46の下に設けられた小型撮像カメラ47によって患者が鏡22に正面に向かっている像等を歯科医師は表示装置48で確認できる。
【0027】
▲4▼12時診療姿勢(図7参照)
12時診療姿勢は、診療台12の上で仰臥状態となった患者の頭部真後方に歯科医師が位置して歯科診断及び歯科治療を行う姿勢で、診療台12はその背板24とフートレスト28のふくらはぎ支持部30をほぼ水平に倒し、ヘッドレスト26を椅子86に向けた状態でキャビネット36の後縁と平行に向けられる。
【0028】
▲5▼9時診療姿勢(図8参照)
9時診療姿勢は、診療台12の上で上向き状態となった患者の頭部真右横に歯科医師が位置して歯科診断及び歯科治療を行う姿勢で、診療台12はその背板24とフートレスト28のふくらはぎ支持部30をほぼ水平に倒し、12時診療姿勢の位置から時計回り方向に約90°回転した方向に向けられる。
【0029】
▲6▼対面姿勢(図9参照)
対面姿勢は、椅子86に座った歯科医師が診療台12に座った患者に対面して診療(例えば、義歯装着時の咬合チェック)をする姿勢で、背板24とフートレスト28のふくらはぎ支持部30は起立姿勢を採り、診療台12は椅子86に向けられる。この時、患者用診療台12と術者用椅子86とを結ぶ線は、キャビネット40の長手方向にほぼ平行となっている。
【0030】
(3)自動姿勢制御
上述した6つの指定姿勢は、姿勢選択スイッチ82(図10参照)で選択できる。例えば、診療台12が患者導入姿勢に設定されている状態で、姿勢選択スイッチ82で刷掃指導姿勢が選択された場合、診療台12が自動的に回転して刷掃指導姿勢になる。また、診療台12が刷掃指導姿勢にあるとき姿勢選択スイッチ82で12時診療姿勢が選択されると、診療台12は所定角度水平回転し、背板24とフートレスト28のふくらはぎ支持部30がほぼ水平に倒れる。このように、姿勢選択スイッチ82で目的の姿勢を選択するだけで、診療台12は予め決められた目的の姿勢となるので、従来の歯科診療装置のように、診療台の回転スイッチと傾動スイッチを操作する煩わしさが無い。また、予め決められた場所及び姿勢に正確に設定されるので、歯科医師は常に一定した姿勢で治療を行うことができ、治療の正確性も向上する。
【0031】
診療台12が上述した6つの指定姿勢に無い状態でも、ユニットテーブル50の操作パネル64またはフートコントローラ84の回転スイッチ74、76、昇降スイッチ78、傾動スイッチ80等を操作し、治療に都合の良い場所に診療台12を移動することができる。
【0032】
なお、後に説明するように、上述した6つの指定姿勢は、姿勢選択スイッチ82、又は必要であればその他の上述したマニュアルスイッチを利用して微調整できる。また、一度ティーチングされた姿勢は、その後、自由に変更できる。したがって、一旦設定された姿勢を、歯科医師が自分の体型等に一番ふさわしい状態に再設定することは当然可能である。また、姿勢選択スイッチ82は、これらの複数の姿勢に対応して複数設けられているので、それぞれのスイッチを操作することによりそれぞれの姿勢をとらせることができる。
【0033】
(4)干渉防止制御
上述した指定姿勢から、または指定姿勢以外の姿勢(以下「非指定姿勢」という。)から診療台12が回転又は昇降した場合また背板24とフートレスト28の傾斜を変えた場合、診療台12又は診療台12に乗っている患者が、診療台12の近くにあるキャビネット36、テーブル50等の医療器具に干渉(衝突)し、これを損傷する可能性がある。例えば、12時診療姿勢の状態から診療台12を回転すると、ヘッドレスト26、背板24、フートレスト28、また診療台12に患者が乗っている場合はこの患者が、キャビネット36の天板38、椅子86、テーブル50に干渉する可能性がある。また、刷掃指導姿勢で診療台12を上昇すると、診療台12に着座した患者と天板38が干渉する。さらに、相談姿勢で背板24及びフートレスト28を傾けると、足置きステップ32がキャビネット36と干渉する。
【0034】
したがって、歯科用治療装置10には、診療台12及び患者が医療器具と干渉する可能性のある領域を動作制限範囲として指定し、姿勢の変更等が指令されたときに、診療台12又は患者が医療器具と干渉する可能性があるときは、この干渉を回避する制御回路が組み込まれている。
【0035】
(5)干渉防止制御回路
図10は干渉防止制御回路の全体を示す。この干渉防止制御回路100において、回転検出器102は診療台12の方向(予め決められた特定の方向に対する回転量)を検出する。昇降量検出器104は、診療台12の高さ(昇降量)を検出する。傾斜検出器106は、背板24及びフートレスト28の傾斜角を検出する。これらの検出器102、104、106には、ポテンシオメータが好適に利用できるが、その他の検出器(例えば、エンコーダ、マイクロスイッチ、歪センサ等の公知の種々の検出器)を用いてもよい。これら検出器102、104、106で検出された回転量等は、A/D変換器108でデジタルデータに変換され、中央処理装置110で後に説明する干渉防止制御に利用される。
【0036】
動作制限範囲設定器112は、上述のように、診療台12及びこの診療台12に乗った患者が周辺の医療器具(例えば、キャビネット36、ユニットテーブル50、椅子86等)と干渉する可能性のある領域を設定する装置である。動作制限範囲は、診療台12の回転角、傾斜角、昇降量についてそれぞれ設定される。また、動作制限範囲は、診療台12の設置されている環境(診療台12とキャビネット36との距離、診療台12に対するキャビネット36の方向等)に応じて異なる。したがって、診療台12を診療室に設置した状態で、診療台12を回転、傾動、昇降し、具体的な動作制限範囲が設定される。動作制限範囲設定器112で設定された動作制限範囲のデータはA/D変換器108でデジタルデータに変換された後、第2の記憶部114に記憶される。また、動作制限範囲設定器112は、ポテンシオメータが好適であるが、マイクロスイッチでも良い。マイクロスイッチ4を使うとA/D変換器等が不要となる。この時にはマイクロスイッチが作動する診療台に設けたカム面等が第2の記憶部を構成する。
【0037】
操作スイッチ(姿勢選択スイッチ82、回転スイッチ74、76、傾動スイッチ80、昇降スイッチ78)はプログラマブル入力装置116に接続されており、これらの操作スイッチから入力された信号は、プログラマブル入力装置116で処理される。これらの操作スイッチは、上述した6つの指定姿勢に関する姿勢データの入力に利用できる。例えば、姿勢選択スイッチ82で指定姿勢を選択し、回転スイッチ74、76、昇降スイッチ78、傾動スイッチ80で、それぞれの指定姿勢について、診療台12の回転角と昇降量及び背板24とフートレスト28の傾斜角等に関する姿勢データが入力される。入力された姿勢データは第1の記憶部118に記憶される。電源スイッチ120もプログラマブル入力装置116に接続されている。検出器102、104、106にマイクロスイッチを使用すると上記と同様に診療台に設けたカム面等が第1の記憶部118を構成する。
【0038】
プログラマブル入力装置116には、診療台12の回転と昇降及び背板24とフートレスト28の傾動を制御する制御回路(回転制御回路122、124、昇降制御回路126、傾動制御回路128)が接続されている。同様に、診療台12の回転ロック機構130もプログラマブル入力装置116に接続されており、電源スイッチ120がオンされると回転ロック機構130に信号が出力され、診療台12の回転をロックするように設計されている。診療台12の回転ロック機構130は、例えば、シリンダのピストンに摩擦部材を取り付け、電源スイッチ120のオン信号により、この摩擦部材を診療台12の回転部分に押し付けて回転を規制する構成が考えられる。
【0039】
回転制御回路122、124、昇降制御回路126、傾動制御回路128は、それぞれ対応する駆動装置132(回転装置、昇降装置、傾動装置)に連結されており、これら制御回路からの信号に基づいて駆動装置132が動作し、診療台12が回転、昇降、傾動する。
【0040】
(6)干渉防止制御
具体的な干渉防止制御を説明する。具体的な干渉防止制御は2つに分かれる。一つは、回転スイッチ74、76、昇降スイッチ78、又は傾動スイッチ80から診療台12の回転、昇降、又は傾動が指令されたとき、必要以上の回転、昇降、又は傾動を禁止する制御(禁止制御)である。他方は、姿勢選択スイッチ82で任意の指定姿勢が選択されたとき、現在の姿勢から指定姿勢に切り換わる際に、診療台12が動作制限範囲を通過する可能性があるか否かを判断し、周辺の医療器具と干渉する危険があれば、その干渉の可能性を回避して目的の指定姿勢に切り換わる制御(回避制御)である。
【0041】
▲1▼禁止制御
図11に示すように、禁止制御では、回転スイッチ74、76、昇降スイッチ78、又は傾動スイッチ80から入力された回転、昇降、又は傾動の指令を受け付ける。次に、各種検出器102、104、106で検出されたデータをもとに、現在の診療台姿勢を検出する。次に、指令に応じた制御回路122、124、126、128を通じて対応する駆動装置132を起動する。例えば、回転スイッチ74が押された場合、回転制御回路122を通じて回転装置を起動し、診療台12を時計回り方向に回転する。次に、診療台12が動作制限範囲に接近したか否かを判断し、そのまま動作を継続すれば動作制限範囲に入ると判断した場合、(動作制限範囲設定器112がマイクロスイッチで構成される場合にはマイクロスイッチの作動により)、駆動装置132を停止する。
【0042】
▲2▼回避制御
図12に示すように、回避制御では、姿勢選択スイッチ82から入力された指定姿勢を受け付ける。次に、各種検出器102、104、106で検出されたデータをもとに、現在の診療台姿勢を検出する。次に、現在の診療台姿勢から選択された指定姿勢に切り換わる際に、動作制限範囲を通過するか否かを判断する。動作制限範囲を通過しないと判断した場合、自動姿勢制御に移る。他方、動作制限範囲を通過すると判断した場合、まず、診療台12を最も低い位置まで下降し、次に、背板24とフートレスト28のふくらはぎ支持部30を起立し、その上で診療台12を目的指定姿勢の位置まで回転する。そして、回転が完了すると、必要であれば背板24等を傾動する。以上の回避制御は、ある指定姿勢から別の指定姿勢に切り換わる場合だけでなく、上述した6つの指定姿勢以外の姿勢にある診療台12を指定姿勢に切り換える場合も適用される。
【0043】
具体的に、12時診療姿勢から9時診療姿勢に切り換わる場合、12時診療姿勢のままで(つまり、背板24を倒した状態で)9時診療姿勢の位置に診療台12を移動しても、この診療台12は医療器具と干渉する危険がない。したがって、この場合、12時診療姿勢の状態で9時診療姿勢が選択されると、背板24等を倒した状態のままで9時診療姿勢に移動する。しかし、12時診療姿勢から対面姿勢に切り換わる場合、12時診療姿勢の診療台12をそのまま回転すると背板24等は周辺医療器具に干渉する。したがって、まず、背板24等を起こし、診療台12を最も低い位置に下げ、その上で診療台12を対面姿勢の位置まで回転する。
【0044】
このように、干渉防止制御によれば、診療台12が周辺医療器具と干渉することなく目的の姿勢に切り換えられる。したがって、診療台12だけでなく、周辺医療器具を損傷することもないし、診療台12に乗った患者に危害が及ぶこともない。
【0045】
本実施例では表示部は鏡に向かって右側に設けているが、左利き用診療装置においては、キャビネットが歯科医師用椅子の位置から見て患者用診療台の左側に設置すると都合が良いので、この場合には、表示部が鏡に向かって左側に設けられる。また、本実施例ではフートレストに足置きステップを設けたが、これは必ずしも設ける必要はない。また、本実施例では、患者用診療台とキャビネットとの干渉について述べたが、キャビネットのユニットテーブルのアーム機構に位置検出器を設け、ユニットテーブルと診療台との干渉を避ける機構としても良い。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、姿勢選択スイッチにより、患者用診療台を、少なくとも2つの姿勢(診療姿勢、うがい姿勢)のいずれかに自動的に設定できるようにした医療用診療装置によれば、姿勢選択スイッチを押すだけで診療台が目的の姿勢に自動設定されるので、利用者(医師等)に快適な診療環境を提供できる。また、相談姿勢や対面姿勢にも自動設定できるのでインフォームドコンセントがスムーズに行える。
【0047】
また、スイッチからの指令に基づいて座席の回転又は背板の傾動が指令され且つ座席の回転中又は背板(又はフートレスト)の傾動中に、背板(又はフートレスト)が干渉領域に近づいたとき、背板(又はフートレスト)の傾動を禁止する制御部を備えた医療用診療装置によれば、背板(又はフートレスト)及び診療台に乗った患者と医療器具との干渉を未然に防止できる。
【0048】
さらに、姿勢選択スイッチで選択された診療台姿勢に座席と背板を設定すると共に、設定中に背板と医療器具との干渉の可能性があるときは該干渉を回避して選択された診療台姿勢に設定する姿勢制御部を備えた医療用診療装置によれば、背板及び診療台に乗った患者と医療器具との干渉が未然に防止できるだけでなく、診療台は干渉を回避して目的の姿勢に移行するので、利用者に快適な診療環境を提供できる。
【0049】
さらにまた、電源スイッチのオン時に、座席の回転をロックする機構を設けた医療用診療装置によれば、電源を入れた状態で座席が不必要に動くことがないので、診療台に対する患者の導入、退出が安全かつスムーズに行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る医療用診療装置(歯科用診療装置)の斜視図。
【図2】 図1に示す医療用診療装置の平面図。
【図3】 診療台の患者導入(前方導入)姿勢を示す平面図。
【図4】 診療台の患者導入(後方導入)姿勢を示す平面図。
【図5】 診療台の相談姿勢を示す平面図。
【図6】 診療台の刷掃指導(うがい)姿勢を示す平面図。
【図7】 診療台の12時診療姿勢を示す平面図。
【図8】 診療台の9時診療姿勢を示す平面図。
【図9】 診療台の対面姿勢を示す平面図。
【図10】 干渉防止制御回路図。
【図11】 干渉防止制御(禁止制御)のフローチャート。
【図12】 干渉防止制御(回避制御)のフローチャート。
【符号の説明】
10…歯科用診療装置、12…歯科用診療台、20…鉛直方向の軸、22…座席、24…背板、26…ヘッドレスト、28…フートレスト、36…キャビネット、38…天板、40…衝立、42…スピットン、46…鏡、48…表示部、50…ユニットテーブル、74、76…回転スイッチ、78…昇降スイッチ、80…傾動スイッチ、82…姿勢選択スイッチ、86…椅子、100…干渉防止制御回路。
Claims (10)
- 鉛直方向の軸を中心として回転自在に且つ上記鉛直軸に沿って昇降自在に支持された座席と、該座席に傾動自在に連結された背板とを有する患者用診療台と、上記患者用診療台の近傍に配置された医療器具と、上記座席の方向と、背板の傾斜角とを組合せた複数の診療台姿勢を記憶した第1の記憶部と、上記複数の診療台姿勢のいずれかを選択する第1のスイッチと、上記座席の回転又は背板の傾動を指令する第2のスイッチと、上記背板と上記医療器具とが干渉する可能性のある動作制限範囲を記憶した第2の記憶部と、上記第2のスイッチからの指令に基づいて上記座席の回転又は背板の傾動が指令され、上記座席の回転中又は背板の傾動中に上記背板が動作制限範囲に近づいたとき、上記背板の傾動を禁止する制御部と、を備えたことを特徴とする医療用診療装置。
- 鉛直方向の軸を中心として回転自在に且つ上記鉛直軸に沿って昇降自在に支持された座席と、該座席に傾動自在に連結されたフートレストとを有する患者用診療台と、上記患者用診療台の近傍に配置された医療器具と、上記座席の方向と、フートレストの傾斜角とを組合せた複数の診療台姿勢を記憶した第1の記憶部と、上記複数の診療台姿勢のいずれかを選択する第1のスイッチと、上記座席の回転又はフートレストの傾動を指令する第2のスイッチと、上記フートレストと上記医療器具とが干渉する可能性のある動作制限範囲を記憶した第2の記憶部と、上記第2のスイッチからの指令に基づいて上記座席の回転又はフートレストの傾動が指令され、上記座席の回転中又はフートレストの傾動中に上記フートレストが動作制限範囲に近づいたとき、上記フートレストの傾動を禁止する制御部と、を備えたことを特徴とする医療用診療装置。
- 鉛直方向の軸を中心として回転自在に且つ上記鉛直軸に沿って昇降自在に支持された座席と、該座席に傾動自在に連結された背板とを有する患者用診療台と、上記患者用診療台の近傍に配置された医療器具と、上記座席の方向と背板の傾斜角とを組合せた複数の診療台姿勢を記憶した第1の記憶部と、上記複数の診療台姿勢のいずれかを選択する姿勢選択スイッチと、上記背板と上記医療器具とが干渉する可能性のある動作制限範囲を記憶した第2の記憶部と、上記姿勢選択スイッチで選択された診療台姿勢に上記座席と背板を設定すると共に、設定中に上記背板が上記動作制限範囲を通過すると判断したとき、上記動作制限範囲を避けて上記背板を上記選択された診療台姿勢に切り換える姿勢制御部と、を備えたことを特徴とする医療用診療装置。
- 上記医療器具が、上記患者用診療台の近くに配置された術者用椅子と、上記患者用診療台の近くに配置され、少なくとも天板を有するキャビネットとを有し、上記キャビネットには、スピットンを設け、姿勢選択スイッチにより、上記患者用診療台を、少なくとも以下の2つの姿勢のいずれかに自動的に設定できるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の医療用診療装置。
(a)診療姿勢背板と座席がほぼ水平になった姿勢。
(b)うがい背板が起立し、座席がスピットンを使用可能とした姿勢。 - 上記キャビネットには、モニタ又はシャーカステンを有する表示部と、上記スピットンの後方に配置された鏡を設け、上記姿勢選択スイッチにより、更に以下の姿勢が自動的に選定できることを特徴とする請求項4に記載の医療用診療装置。
(c)対面姿勢背板が起立し、座席が術者用椅子に対向した姿勢。
(d)相談姿勢背板が起立し、座席が表示部に対向した姿勢。
(e)刷掃指導姿勢背板が起立し、座席が鏡に対向した姿勢。 - 上記表示部が天板又は天板上に設けられた衝立に設けられていることを特徴とする請求項4又は5の医療用診療装置。
- 上記表示部が鏡の左右いずれか一方に配置されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれかの医療用診療装置。
- 上記天板の下には、診療用インスツルメントを保持するホルダと上記姿勢選択スイッチとを有するユニットテーブルを、引き出し自在に設けたことを特徴とする請求項4〜7のいずれかの医療用診療装置。
- 電源スイッチと、該電源スイッチのオン時に、上記座席の回転をロックする機構とを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかの医療用診療装置。
- 患者用診療台が、歯科用、耳鼻科用、眼科用、産科用、婦人科用、泌尿器科用のいずれかの診療台であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの医療用診療装置。
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