JP2003325594A - 歯科診療装置 - Google Patents

歯科診療装置

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JP2003325594A
JP2003325594A JP2002135318A JP2002135318A JP2003325594A JP 2003325594 A JP2003325594 A JP 2003325594A JP 2002135318 A JP2002135318 A JP 2002135318A JP 2002135318 A JP2002135318 A JP 2002135318A JP 2003325594 A JP2003325594 A JP 2003325594A
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arm
seat
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dental
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JP2002135318A
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Mikio Ogawa
己喜雄 小川
Kenji Sono
謙二 園
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J Morita Manufaturing Corp
Original Assignee
J Morita Manufaturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】術者が右利き、左利きに拘わらず使い勝手の良
いトレーテーブルを備えた歯科診療装置を提供する。 【解決手段】トレーテーブル6を、昇降可能な座席シー
ト21の下面であって背板シート22との連結部近傍で
且つ座席シート21の幅方向の中央部付近に旋回中心を
取付けられ、且つ該座席シート21下部の水平面域内を
旋回可能とされた旋回アーム5に支持させる構成にして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、診療台の周辺に術
者の作業用トレーテーブル(トレイ)が配置される歯科
診療装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上記歯科診療装置は、少なくとも、基台
と、起伏自在な背板シートを有し該基台上に昇降自在に
設置された診療台と、この診療台の周辺に配置される術
者(ナース含む)の作業用トレーテーブルとを備えてい
る。上記トレーテーブルは、一般的に、診療台の側部、
背板シートの肩部、床面或いはうがい用スピットンの基
台等に取付・設置され、更に、水平旋回可能なアームに
支持され、或いはキャスタ付の台車上に支持されてい
る。そして、このトレーテーブル上には、歯科治療に使
用されるピンセット等の各種治具、薬品、充填剤などが
置かれ、また各種インスツルメント等をその側部に一時
的に係止させるようにもなされることがある。
【0003】このような歯科診療装置において、術者
は、患者を診療台に着座させ、そのまま患者の正面又は
側部から治療を行う場合、更に背板シートを倒して患者
を横臥させ、患者の頭頂部側に位置して治療を行う場
合、等治療態様に応じて様々な態勢が採られる。そし
て、上記トレーテーブルは、施術の際には術者近傍の作
業し易い位置に引き寄せられ、治療の準備作業がこの上
でなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなトレーテ
ーブルは、治療態様に応じてその位置移動が可能とされ
ているが、診療台の側部等に水平旋回アームを介して取
付けられる場合は、右利きの術者が多いことを想定し
て、診療台の右側部に取付けられるものを標準とするの
が一般的である。このような診療台で左利きの術者が治
療を行う場合、トレーテーブルを診療台の左側部に位置
させることになるが、このとき診療台上に横臥した患者
の上を上記旋回アームが横断し、患者に圧迫感を与える
ことになる。
【0005】個人医院に対して、所謂特別注文扱いで、
トレーテーブルを左利きの術者に合わせて診療台の左側
部に取付けるよう処置することも可能であるが、病院の
ように複数の術者が使用する場合には、そのような対応
がとれず、その改良が強く望まれるところであった。
【0006】また、スピットンの基台に水平旋回アーム
を介して取付ける場合は、スピットンが診療台の一側部
に設置されているから、トレーテーブルを他側部側に配
置させる場合には、上記と同様旋回アームが診療台上の
患者の上を横断することになる。一方、キャスタ付の台
車上にトレーテーブルを設ける場合は、上記のような問
題は生じないが、床面との間の空間が占有されて術者の
動きが制約される、また床面上の移動音が耳障りであ
る、更には不使用時の保管場所を確保する必要がある、
等の問題点があった。
【0007】本発明は、上記のような実情に鑑みなされ
たものであり、術者の使い勝手が良く、しかも患者に対
して不快感を与えることのないトレーテーブルを備えた
新規な歯科診療装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、基台と、該基台上に昇降可
能に支持された座席シートと、該座席シートの一端に起
伏可能に連結された背板シートと、上記背板シートの周
辺近傍に配置されるトレーテーブルとから構成される歯
科診療装置において、上記トレーテーブルが、上記座席
シートの下面であって背板シートとの連結部近傍で且つ
座席シートの幅方向の中央部付近に旋回中心を取付けら
れ、且つ該座席シート下部の水平面域内を旋回可能とさ
れた旋回アームに支持されていることを特徴とする歯科
診療装置にある。
【0009】この構成によれば、トレーテーブルが、上
記座席シートの下面であってその中央部付近に取付けら
れ且つ該座席シート下部の面域内を水平旋回可能とされ
た旋回アームに支持されているから、診療台の周辺のど
の位置にトレーテーブルを位置させても、これを支持す
る旋回アームが診療台上を横断することがない。また、
術者の右利き、左利きを問わず治療作業に必要なすべて
の位置にトレーテーブルを位置移動できるから、術者の
使い勝手が飛躍的に向上する。
【0010】しかも、トレーテーブルは、昇降自在な座
席シートに旋回アームを介して取付けられているから、
診療台とトレーテーブルとの相対的な適正高さ位置を予
め設定しておけば、治療位置に診療台を高さ調整した時
には、トレーテーブルが自動的に作業に適正な高さ位置
に位置決めされることになる。
【0011】また、請求項2に記載の発明に係る歯科診
療装置は、請求項1において、上記旋回アームが、上記
旋回中心から座席シートのほぼ外周部まで延びる第1ア
ームと、第1アームの一端部に旋回自在に接続され他端
部に旋回自在に上記トレーテーブルを支持する第2アー
ムとから構成されることを特徴とするものである。
【0012】この構成によれば、第1アームが座席シー
トのほぼ外周部まで延びるものであるから、トレーテー
ブルを診療台周辺の治療に適正な全ての位置に位置させ
ることができる。また、第2アームの旋回によって更に
適正位置への位置決めが確実になされる。加えて、上記
旋回アームを旋回させる際に、背板シートを起こした状
態で行うようにすれば、背板シートの背部に広い空間が
確保されるから、この旋回に他の機器が障害とならずに
旋回がスムースに行われる。また、非診療時や患者待機
時には、背板シートを起こし、この背部の上記空間にト
レーテーブルを位置させることができるから、患者導入
スペースを十分に確保することができると共に、この空
間がトレーテーブルの保管空間として活用され、省スペ
ース化を図ることができる。
【0013】更に、請求項3に記載の発明に係る歯科診
療装置は、請求項2において、上記第2アームがバラン
スアームを構成し、上記トレーテーブルが、このバラン
スアームに支持されることにより第1アームに対して水
平状態を維持して上記トレーテーブルを上下方向に位置
調節可能とされたことを特徴とする。
【0014】旋回アームは昇降自在な座席シートに取付
けられているから、上記の通り基本的には診療台を治療
に適正な高さ位置に設定すれば、トレーテーブルも自動
的に適正作業高さ位置に位置決めされることになるが、
このような構成によれば、トレーテーブルがバランスア
ームを介して支持されているから、このバランスアーム
の機能を利用して更に精度良くその高さ位置を設定する
ことができる。
【0015】請求項4に記載の発明に係る歯科診療装置
は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、上記トレー
テーブルには、モニタディスプレイ装置が設置されてい
ることを特徴とする。このモニタディスプレイ装置に、
管理センターから送られる患者のカルテ、レントゲン撮
影画像、患者へのティーチング映像、その他の画像情報
を映し出すようにし、或いは各種器具を操作するタッチ
パネルスイッチを設けるようにすれば、治療の効率化が
図られると共に、患者との意思疎通をも図ることができ
る。更にはテレビ・ビデオ画像なども映るようにしてお
けば、治療中の患者の気分緩和に役立てることもでき
る。
【0016】請求項5に記載の発明に係る歯科診療装置
は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、上記トレー
テーブルは、左右線対称に形成されると共に、その背面
中心部において上記旋回アームの先端に水平回転可能に
支持されていることを特徴とする。トレーテーブル上に
形成される薬品置部、治具置部、ハンドピースの係止
部、更にはモニタディスプレイ装置等を左右線対称に配
置し、そして、このトレーテーブルをその中心部におい
て上記旋回アームの先端に水平回転可能に支持させるこ
とにより、上記の如く術者の条件に合わせて、トレーテ
ーブルを診療台の中心線を挟んで左右両側のいずれかの
位置に配置させる場合にも、トレーテーブル上の各治具
等が診療台の中心線に対して左右対象に位置させること
ができるから、右勝手、左勝手いずれの場合にも等しく
対応が可能となる。
【0017】請求項6に記載の発明に係る歯科診療装置
は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、上記背板シ
ートの起伏範囲内に上記トレーテーブルが存在するか否
かを検出する検出手段を設け、該検出手段が、トレーテ
ーブルが上記範囲内に存在すると判断したときには、背
板シートの起伏をさせないよう制御するようにしたこと
を特徴とする。
【0018】上記のように、背板シートを起立させ、そ
の背後にトレーテーブルを位置させるようにすれば、患
者導入スペースが確保され、またトレーテーブルの保管
空間として有効に活用されるが、本構成では、更に背板
シートの起伏範囲内(背板シートの背後)にトレーテー
ブルが存在する場合は、背板シートを起伏させないよう
制御するようにしているから、背板シートの起伏によっ
て、トレーテーブルが不意に壊されると言った懸念は生
じないのである。
【0019】尚、このような制御と関連付けて、背板シ
ートの起伏が禁止されている間、報知ブザーを鳴らし或
いはランプを点灯させて、術者等に注意を促すようにす
ることも可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施の形
態について、図1及び図2に基づき説明する。図におい
て、1は歯科診療台2を支持する基台であり、該基台1
内には診療台2を上下昇降させる為の油圧等による昇降
機構10が内蔵されており、診療台2は実質的にこの昇
降機構10により支持されている。診療台2は、昇降機
構10に支持された座席シート21と、該座席シート2
1の一端に起伏自在に連結された背板シート22と、該
背板シート22の他端に傾動自在に取付けられたヘッド
レスト23とよりなる。
【0021】上記昇降機構10及び背板シート22を起
伏させるための機構(不図示)等は、床面に配置される
フートコントローラ11の足踏み操作によりその駆動制
御がなされる。背板シート22の肩部には、歯科治療用
の各種ハンドピース、バキュームシリンジなどのインス
ツルメント8が、繰出し自在に保持されている。
【0022】また、上記診療台2の側部にはうがい用ス
ピットン3が設置され、このスピットン3の基台30に
はデンタルライト用支柱40が立設され、この支柱40
には水平旋回且つ屈折可能なハンガーアーム41を介し
てデンタルライト4が取付けられている。スピットン3
は、歯科治療中患者が口腔内を清浄化するためのもの
で、給水栓31、うがい液を排出するためのベースン3
2等から構成される。
【0023】デンタルライト4は、診療台2上に着座
し、或いは横臥した患者の口腔内を照射するものであ
り、水平旋回且つ上下・左右屈折可能な多関節のハンガ
ーアーム41の先端に首振り可能にデンタルライト4が
取付けられており、術者の手動操作或いは電動操作によ
って、適正位置に位置決めされ口腔内に照射される。
【0024】座席シート21の下面であって、背板シー
ト22の連結部近傍で且つ幅方向ほぼ中央部には、トレ
ーテーブル用旋回アーム5を取付ける為の取付けブラケ
ット50が固設されている。このブラケット50には、
旋回アーム5が水平旋回可能に枢着されている。該旋回
アーム5は、第1アーム51及び第2アーム52からな
り、第1アーム51の基部が上記ブラケット50に枢着
されている。この第1アーム51は、座席シート21の
ほぼ外周部までの長さを有し、またL型に形成されてト
レーテーブル6の適正高さ位置を確保するようになされ
ている。該第1アーム51の先端(上端)には第2アー
ム52の基部が枢着され、第2アーム52が第1アーム
51に対して相対的に水平旋回可能とされている。そし
て、第2アーム52の先端にはトレーテーブル6が軸回
転可能に支持されている。
【0025】トレーテーブル6の下面(背面)中心部に
は垂直支持軸60が固設され、上記第2アーム52の先
端部には、この垂直支持軸60を軸回転可能且つ軸方向
に沿って摺動可能に受止するスリーブ部52aが形成さ
れている。従って、トレーテーブル6は、手操作により
この垂直支持軸60を中心として水平回転させることが
できる。また、スリーブ部52aには、先端が垂直支持
軸60の周面に緊合してトレーテーブル6を所望高さ位
置に保持するための操作ノブ付ロック手段52bが螺装
されている。このロック手段52bを緩めれば、垂直支
持軸60のスリーブ部52aに対する摺動をしてトレー
テーブル6を上下させることができ、所望の高さ位置で
ロック手段52bを締め付ければ、トレーテーブル6は
その位置で保持される。
【0026】尚、このロック手段52bでロックする
と、トレーテーブル6の回転も不可となるが、垂直支持
軸60の周面に複数の周溝を凹設し、スリーブ部52a
には軸心方向に弾力付勢されたロックボールを設け、こ
のロックボールを周溝に嵌まり込ませるようにすれば、
トレーテーブル6の回転は許容するも所望高さに保持す
るよう構成することができる。
【0027】トレーテーブル6は、左右線対称に形成さ
れ、その表面に薬品や治具置き用の凹み部等を形成する
場合、或いは前記した各種インスツルメント8を背板シ
ート22の肩部から繰出し一時的に係止するための係止
部を設ける場合には、これらは左右線対称に配置され
る。このトレーテーブル6の一側部には、モニタディス
プレイ7が設置され、前記の映像等が適宜映し出される
ようになされている。
【0028】図2は平面図であって、背板シート22を
図1の二点鎖線のように倒し、患者を横臥させた状態で
治療する場合に、トレーテーブル6が様々な位置を取り
得ることを示す。即ち、実線で示すAの位置は、右利き
の術者がヘッドレスト23の延長線上、所謂12時の位
置で治療する場合に、術者が薬品や治具などを扱い或い
はモニタディスプレイ7を見るのに最も適した位置であ
る。また、患者もこのモニタディスプレイ7を術者と同
時に見ることができ、両者の意思疎通が図られる。
【0029】そして、二点鎖線で示すBの位置は、左利
きの術者が同じく12時の位置で治療する場合に最も適
した位置であって、上記Aの位置とは診療台2の中心線
を挟んで線対象の位置に配置された状態を示す。トレー
テーブル6は左右線対称に形成されているから、このB
の位置で左利きの術者が薬品等を扱う場合と、Aの位置
で右利きの術者が同様の作業をする場合とは何ら変わら
ない位置・向きに配置させることができる。
【0030】二点鎖線で示すCの位置は、右利きの術者
が9時ないし10時の位置で治療する場合に適した位置
である。図には示さないが、診療台2の中心線を挟んで
これと対象の位置にトレーテーブル6を移動させること
ができることは当然であり、この位置は左利きの術者が
2時ないし3時の位置で治療する場合に適した位置であ
ることは容易に理解されるであろう。その他、図には示
さないが、座位治療に適切な位置等、診療台2の周囲の
いずれの位置にも、トレーテーブル6を配置させること
ができるものであり、術者の右勝って、左勝ってを問わ
ず、その対応が好適になされる。
【0031】上記のようなトレーテーブル6の位置設定
は、術者がこのトレーテーブル6を持って、適宜旋回ア
ーム5を旋回させ、或いはトレーテーブル6をその支持
軸60の周りに回転させることによりなされるから、極
めて簡易になされる。しかも、旋回アーム5は背板シー
ト22の背後の空間で旋回されるから、診療台2上の患
者上を横断することがなく、患者に圧迫感を与えること
がない。
【0032】図3及び図4は、本発明の第2の実施形態
を示すものである。本実施形態では、上記第1の実施形
態における第2アーム52がバランスアーム53を構成
する。このバランスアーム53としては、例えば本出願
人に係る実開平7−16323号公報に開示されたバラ
ンスアーム等が望ましく採用される。このバランスアー
ム53は、第1アーム51の先端に上下揺動可能且つ水
平旋回可能に枢支され、その先端において、トレーテー
ブル6を水平回転可能に支持する第3アーム54を、回
転可能且つ水平状態を維持するよう支持している。
【0033】従って、術者がトレーテーブル6を上下さ
せ、所望位置で手放しても、バランスアーム53のバラ
ンス機構の作用によって、図3の実線或いは二点鎖線で
示すように、トレーテーブル6は任意の位置に安定保持
される。このように、トレーテーブル6は、診療台2の
周辺適宜位置に配置させることができることに加え、上
下位置の微調整もでき、術者にとっての適正が一層向上
することになる。この第2の実施形態における他の構成
は、第1の実施形態と同様であるので共通部分には同一
の符号を付し、その説明は割愛する。
【0034】図5は、トレーテーブル6が背板シート2
2の背後にある場合に、背板シート22の起伏によるト
レーテーブル6の毀損を防止する為の安全機構について
説明する図である。即ち、上記ブラケット50にはマイ
クロスイッチ91が取付けられ、第1アーム51にはブ
ラケット50に対する旋回軸にカム92が固設されてい
る。該カムは大径部と小径部とからなる円盤状であり、
第1アーム51の旋回に伴い、マイクロスイッチ91の
作動子91aがカムフォロアとしてこのカム92の周囲
を転接する。作動子91aがカム92の大径部を転接す
るときはマイクロスイッチ91がオンとされ、小径部を
転接するときはマイクロスイッチ91がオフとされる。
【0035】上記と同様の機構が、第1アーム51と第
2アーム52との連結部にも設けられている。即ち、第
2アーム52には上記と同様のマイクロスイッチ93が
取付けられ、第2アーム52を旋回させるため第1アー
ム51に形成された枢軸には上記と同様のカム94が固
設されている。また、上記同様マイクロスイッチ93の
作動子93aが、カムフォロアとしてこのカム94の周
囲を転接する。そして、作動子93aがカム94の大径
部を転接するときはマイクロスイッチ93がオンとさ
れ、小径部を転接するときはマイクロスイッチ93がオ
フとされる。
【0036】図では、第1アーム51のブラケット50
に対する旋回領域を扇形X1、また上記マイクロスイッ
チ91がオンする領域を扇形X2、第2アーム52の第
1アーム51に対する相対旋回領域を扇形Y1、また上
記マイクロスイッチ93がオンする領域を扇形Y2と
し、両マイクロスイッチ91、93がオンになったとき
に、トレーテーブル6が背板シート22の背後にあって
背板シート22の起伏の障害となる位置にあると想定し
ている。
【0037】従って、第1アーム51をブラケット50
に対して旋回させ、また第2アーム52を第1アーム5
1に対して旋回させた結果、両マイクロスイッチ91、
93がオンになったときには、背板シート22の起伏動
作が不能となるよう設定しておけば、背板シート22の
起伏によってトレーテーブル6が毀損するような事態が
未然に防止される。
【0038】上記と同様の機能を奏するその他の方法と
しては、上記と同様のカム92、93によって作動する
ポテンショメータ(抵抗のスライドによる可変の抵抗値
を検出して移動量を検出する)を上記と同様関節部に設
置し、このポテンショメータを直列につないで、電圧値
が一定のとき背板シート22の起伏を禁止するようにな
す方法、各関節部にロータリーエンコーダを配置し、そ
の位置情報により背板シート22の起伏を禁止するよう
制御する方法、本出願人に係る特公昭61−58189
号公報に開示したように、背板シートが障害物に当たる
と作動するスッチ手段を設け、これにより背板シートの
起伏を制御する方法、更には同特開平7−250871
号公報に開示したようにトレーテーブルに一定以上の負
荷がかかった時に作動するマイクロスイッチを設け、こ
れにより背板シートの起伏を制御する方法、などが挙げ
られる。
【0039】これらはいずれも望ましく採用されるもの
であり、背板シート22の背後空間を有効活用する上
で、その実用価値は大である。尚、前記したように、こ
のような制御と関連付けて、背板シートの起伏が禁止さ
れている間、報知ブザーを鳴らし或いはランプを点灯さ
せて、術者等に注意を促すようにすることも適宜採用さ
れるものである。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、トレーテーブルが、昇
降自在な座席シートの下面であって背板シートとの連結
部近傍で且つ座席シートの幅方向の中央部付近に旋回中
心を取付けられ、且つ該座席シート下部の水平面域内を
旋回可能とされた旋回アームに支持されているから、診
療台の周辺のどの位置にトレーテーブルを位置させて
も、これを支持する旋回アームが診療台上を横断するこ
とがない。また、術者の右利き、左利きを問わず治療作
業に必要なすべての位置にトレーテーブルを位置移動で
きるから、術者の使い勝手が飛躍的に向上する。更に、
非診療時や患者待機時には、背板シートを起こし、この
背部の上記空間にトレーテーブルを位置させることがで
きるから、患者導入スペースを十分に確保することがで
きると共に、この空間がトレーテーブルの保管空間とし
て活用され、省スペース化を図ることができる。しか
も、トレーテーブルは、昇降可能な座席シートに旋回ア
ームを介して取付けられているから、座席シートとトレ
ーテーブルとの相対的な適正高さ位置を予め設定してお
けば、治療位置に診療台を高さ調整した時には、トレー
テーブルが自動的に作業に適正な高さ位置に位置決めさ
れることになる(請求項1、2)。
【0041】また、旋回アームにバランスアームを併用
すれば、上記に加え、このバランスアームの機能を利用
して更に精度良くその高さ位置を設定することができ、
術者にとっての適正が更に向上する(請求項3)。
【0042】更に、トレーテーブルにモニタディスプレ
イ装置を設置するようにすれば、このモニタディスプレ
イ装置に各種映像を映し出すようにすることにより、治
療の効率化が図られると共に、患者との意思疎通をも図
ることができる。更には、治療中の患者の気分緩和に役
立てることもできる(請求項4)。
【0043】上記トレーテーブルを、左右線対称に形成
すると共に、その背面中心部において上記旋回アームの
先端に水平回転可能に支持するようにすれば、上記の如
く術者の条件に合わせて、トレーテーブルを診療台の中
心線を挟んで左右両側のいずれかの位置に配置させる場
合にも、トレーテーブル上の各治具等が診療台の中心線
に対して左右対象に位置させることができるから、右勝
手、左勝手いずれの場合にも等しく対応が可能となる
(請求項5)。
【0044】背板シートの起伏範囲(背部)にトレーテ
ーブルがある場合の安全機構を採用すれば、上記した背
板シート背部の有効活用がより効果的になされる(請求
項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の歯科診療装置の一実施形態を示す側
面図である。
【図2】 同平面図である。
【図3】 他の実施形態を示す側面図である。
【図4】 同平面図である。
【図5】 背板シート起伏時の安全機構の原理を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 基台 2 診療台 21 座席シート 22 背板シート 5 旋回アーム 51 第1アーム 52 第2アーム 53 バランスアーム 6 トレーテーブル 7 モニタディスプレイ装置 91、92、93、94 検出手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、該基台上に昇降可能に支持され
    た座席シートと、該座席シートの一端に起伏可能に連結
    された背板シートと、上記背板シートの周辺近傍に配置
    されるトレーテーブルとから構成される歯科診療装置に
    おいて、 上記トレーテーブルが、上記座席シートの下面であって
    背板シートとの連結部近傍で且つ座席シートの幅方向の
    中央部付近に旋回中心を取付けられ、且つ該座席シート
    下部の水平面域内を旋回可能とされた旋回アームに支持
    されていることを特徴とする歯科診療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記旋回アームが、上記旋回中心から座席シートのほぼ
    外周部まで延びる第1アームと、第1アームの一端部に
    旋回自在に接続され他端部に旋回自在に上記トレーテー
    ブルを支持する第2アームとから構成されることを特徴
    とする歯科診療装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記第2アームがバランスアームを構成し、上記トレー
    テーブルが、このバランスアームに支持されることによ
    り第1アームに対して水平状態を維持して上記トレーテ
    ーブルを上下方向に位置調節可能とされた歯科診療装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    上記トレーテーブルには、モニタディスプレイ装置が設
    置されている歯科診療装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、 上記トレーテーブルは、左右線対称に形成されると共
    に、その背面中心部において上記旋回アームの先端に水
    平回転可能に支持されている歯科診療装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、 上記背板シートの起伏範囲内に上記トレーテーブルが存
    在するか否かを検出する検出手段を設け、該検出手段
    が、トレーテーブルが上記範囲内に存在すると判断した
    ときには、背板シートの起伏をさせないよう制御するよ
    うにした歯科診療装置。
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