JP2006122383A - 歯科治療装置の動作状態表示装置 - Google Patents

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健次 福澤
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Abstract

【課題】 カスピダー装置のスピットンボールを着座していく患者のうがいが行いやすいように患者側に回転するという構成のものが開発されているが、スピットンボールが椅子に接触するという可能性もあり、施術器具を使用して治療している時に他の者が治療中であることを知らずに歯科医に接触するという問題があった。
【解決手段】 歯科用椅子1と、該椅子の近傍に設置され椅子側に接近可能な位置に変位するドクターテーブル2と、該ドクターテーブルを前記椅子の動作時に干渉する位置まで接近させたことを検出すると出力を送出するセンサdと、該センサよりの出力が送出されるとカスピダー装置の外部から見やすい位置に設けられたインジケーターの発光色を変更して表示すると共に前記椅子の動作を禁止する制御回路5とから構成した歯科治療装置の動作状態表示装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、歯科治療装置、例えば、スピットンボールを支持台から治療用椅子側に回転した場合や、ドクターテーブルを治療用椅子側に回転した場合に前記治療用椅子の上昇制御が阻止されていることを表示し、また、ハンドピース等の治療器具をホルダーから外した場合に治療中であることを表示する等の歯科治療装置の動作状態表示装置に関する。
従来における歯科治療装置としては、例えば、特開2002−209958に開示されていものがある。この公報には治療用椅子(以下、単に椅子という)を挟んでドクターテーブルとカスピダー装置が配置されている。そして、ドクターテーブルは椅子に近づけたり遠ざける構造となっており、また、カスピダー装置は固定式のものである。そして、この発明は、フットコントロールによって椅子の制御を行うのに変えて音声認識によって椅子等を制御するものである。
特開2002−209958号公報
ところで、前記した従来例にあっては、音声によって椅子の上下動制御を行うものであるが、ドクターテーブルを回動して椅子側に接近させた状態で、椅子を上昇させた場合には椅子とドクターテーブルが接触するという可能性があり、また、近年になってカスピダー装置のスピットンボールを着座していく患者のうがいが行いやすいように患者側に回転するという構成のものが開発されているが、このような場合にもスピットンボールが椅子に接触するという可能性もあり、施術器具を使用して治療している時に他の者が治療中であることを知らずに歯科医に接触するという問題もあった。
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、ドクターテーブルやスピットンボールが椅子の可動範囲に位置している時には、椅子の制御が行えないようにすると共に表示器を点灯し、また、医師による施術器具を使用しての治療中時にも表示器を点灯して他の者に治療中であることを知らせ、また、前記表示器の表示色を異ならしめることで、どのような状態であるかを知らしめるようにした歯科治療装置の動作状態表示装置を提供せんとするにある。
本発明の歯科治療送出の動作状態表示装置は前記した問題点を解決せんとするもので、請求項1の手段は、歯科用椅子と、該椅子の近傍に設置され椅子側に接近可能な位置に変位するドクターテーブルと、該ドクターテーブルを前記椅子の動作時に干渉する位置まで接近させたことを検出すると出力を送出するセンサと、該センサよりの出力が送出されるとカスピダー装置の外部から見やすい位置に設けられたインジケーターの発光色を変更して表示すると共に前記椅子の動作を禁止する制御回路とから構成したものである。
請求項2の手段は、歯科用椅子と、該椅子の近傍に設置され椅子側に接近可能な位置に変位するドクターテーブルと、該ドクターテーブルを前記椅子の動作時に干渉する位置まで接近させる出力を送出するセンサと、患者の前記椅子への導入時および椅子からの退席時に前記ドクターテーブルを邪魔にならない位置まで戻したことを検出すると出力を送出するセンサと、前記2つのセンサの内の何れかよりの出力が送出されるとカスピダー装置の外部から見やすい位置に設けられたインジケーターの発光色を変更して表示すると共に前記椅子の動作を禁止する制御回路とから構成したものである。
請求項3の手段は、歯科用椅子と、該椅子の近傍に設置され患者のうがい時に回転することで前記椅子側に接近可能な位置に変位するカスピダー装置のスピットンボールと、該スピットンボールが前記椅子の動作時に干渉する位置まで接近させると出力を送出するセンサと、該センサよりの出力が送出されると前記カスピダー装置の外部から見やすい位置に設けられたインジケーターの発光色を変更して表示すると共に前記椅子の動作を禁止する制御回路とから構成したものである。
請求項4の手段は、歯科用椅子と、該椅子の近傍に設置されたドクターテーブルと、該ドクターテーブルにハンドピース等の施術器具が外されたことを検出するスイッチ等の検出手段が設けられたホルダーと、前記検出手段よりの出力が送出されるとカスピダー装置の外部から見やすい位置に設けられたインジケーターの発光色を変更して表示する共に前記椅子の動作を禁止する制御回路とから構成したものである。
本発明は前記したように、ドクターテーブルが椅子に近づきすぎて椅子を上昇させることにより干渉するような状態時には、インジケーターによって干渉することを表示すると共に椅子の動作を禁止するようにしたので、歯科医等が気づかずに椅子を上昇させてドクターテーブルを破損することがないものである。
また、患者の椅子への導入や退席時にドクターテーブルを所定の位置まで退避させた状態時には、インジケーターによって患者の導入状態あるいは退席状態であることを表示すると共に椅子の動作を禁止するようにしたので、歯科医やアシスタントが患者の導入や退席においてドクターテーブルが邪魔になることがないことを前記表示によって確認でき、また、椅子の動作が行われないことで患者が椅子に当接することがないものである。
さらに、スピットンボールを着座している患者側に変位しすぎて椅子を上昇させることにより干渉するような状態時には、インジケーターによって干渉することを表示すると共に椅子の動作を禁止するようにしたので、歯科医等が気づかずに椅子を上昇させてスピットンボールを破損することがないものである。
また、施術器具をホルダーから外してフットコントロールによって作動させるとインジケーターによって治療中であるとの表示が行われると共に椅子の動作を禁止するようにしたので、前記インジケーターを見ることで治療中であることを他の人に知らしめることができ、従って、集中して治療作業を行うことができ、かつ、この治療中には椅子が動作しないことで治療行為がやり易い等の効果を有するものである。
本発明は、ドクターテーブルが椅子に近づきすぎて椅子を上昇させることにより干渉するような状態時には、インジケーターによって干渉することを表示すると共に椅子の動作を禁止するようにした。
以下、本発明に係る歯科治療装置の動作状態表示装置の一実施例を図面と共に説明する。
図1は歯科治療装置の全体平面図、図2はカスピダー装置の斜視図、図3はドクターテーブルの側面図である。
図において、1は治療用椅子(以下、単に椅子という)にして、椅子の背凭れ側面に設置された公知の操作ボタン(図示せず)を操作することで、椅子に内蔵された椅子駆動手段aを制御して座部1aを上下動および背凭れ1bと前垂れ1bの起伏動作が行われる。なお、前垂れには起立時に床面と前垂れ下端との間に物が挟まるとオンとなるスイッチbが取付けられている。また、前記椅子1の肘掛け等の患者の手が届く位置には患者が治療中に痛くなったり歯科医と話がしたくなった時に操作する呼出しスイッチcが取付けられている。
2はドクターテーブルにして、前記椅子1の下部側に水平方向に回転自在に元アーム2aが軸支され、該アーム2aの先端に回転自在で、かつ、上下動自在に取付けられたバランスアーム2bにテーブル2cが取付けられている。なお、前記元アーム2aとバランスアーム2bには検出するリミットスイッチやポテンショメータ等の回転角センサd,eが取付けられている。
また、テーブル2cには操作パネル2dが装備されており、この操作パネル2dにはハンドピース等の動作状態(例えば、回転数)を表示するための表示面や、複数の歯科医が居る場合にどの歯科医が治療装置を使用しているか等の表示色を変更するための操作スイッチfや朝の始業時にハンドピース内に溜まっている水を排水させるため、およびスピットン給水内に溜まっている水を排水させるためのフラッシュアウト用の操作スイッチgが装備されている。なお、前記操作スイッチf,gは後述する接続調整部4fに設けてもよい。
さらに、テーブル2cの前面側にはハンドピース等の施術器具2eを保持するホルダー2fが取付けられ、かつ、このホルダー2fには図示しないが前記施術器具eが外された時にオン状態となるスイッチが内蔵されている。なお、2gはX線写真等を写すモニター、3は前記椅子1の上下動、背凭れの起伏およびハンドピース等の施術器具2eの起動や回転を制御するためのフットコントローラである。
4は床面に設置されたカスピダー装置にして、水道栓4bが取付けられ、該水道栓4aに近接してコップ置き4bが取付けられている。また、カスピダー装置4にはスピットンボール4cが椅子1側に向かって回転可能なように取付けられ、かつ、図示しないがスピットンボール4cの回転量を検出するマイクロスイッチやポテンショメータ等の回転角センサiが取付けられている。
また、カスピダー装置4の前面には公知のアシスタントが使用する器具を支持するためのホルダー4dが前後方向に回動自在に取付けられている。さらに、上面にはそれぞれ3個の赤、青、緑色を発光する発光ダイオードが収容され、該発光ダイオードからの色を透過させる透明あるいは半透明の表示面を有するインジケーター2eが取付けられている。
なお、2fは器具よりのホースを接続するカプラーや床下に敷設されているエアー、水等の配管と接続するカプラー、水道水の水勢を調節する調節弁等が収容されている接続調整部であり、また、2gはティッシュペーパーを収納し、上面のテーブルの孔から取り出し可能に構成したティッシュ収容部である。
次に、図4のシステムブロック図の回路動作を図5の表に基づいて説明する。なお、図の符号は前記した符号と同一部材を示しているので説明は省略する。
図において、5は制御回路にして図5の表に示すイルミネーション2e内の発光ダイオードの点灯制御と、椅子の上下動および背凭れと前垂れの起伏を行う椅子駆動手段を制御するものである。なお、図5の表におけるインジケーター4eで表示される色は一例であり、どのような色表示するかは自由に設定することが可能である。
表の最上段の動作から説明するに、椅子1に着座している患者の治療を開始するために、例えば、ハンドピース2eをホルダー2fから外しフットコントローラ3を踏み込み空電スイッチを作動させると、治療中であるとして制御回路5はインジケーター2e内の発光ダイオードを黄色に点灯させると共に椅子駆動手段aに対して動作禁止信号を出力して、椅子の上下動および背凭れと前垂れの駆動が行えないようにする。
表の2段目の動作は、歯科医がドクターテーブル2cを椅子1側に近づけた場合に、図1のハッチングで示した範囲を越えて回転させると、バランスアーム2aの回転角センサdから出力が出されるので、制御回路5はこの出力が予め設定されている値(椅子1を上昇させるとテーブル2cと干渉する恐れがある値)以上であると判断して、インジケーター2e内の発光ダイオードを赤紫色に点灯させると共に椅子駆動手段aに対して動作禁止信号を出力して、椅子の上下動および背凭れと前垂れの駆動が行えないようにする。
表の3段目の動作は、患者がうがいを行うためにスピットンボール4cを椅子側に回転させると、該スピットンボール4cの回転角を検出する回転角センサhから出力が出されるので、制御回路5はこの出力が予め設定されている値(椅子1を上昇させるとスピントンボール4cと干渉する恐れがある値)以上であると判断して、インジケーター2e内の発光ダイオードを赤紫色に点灯させると共に椅子駆動手段aに対して動作禁止信号を出力して、椅子の上下動および背凭れ1bと前垂れ1cの駆動が行えないようにする。
表の4番目の動作は、患者を治療等のために椅子1に導入する場合や、治療が終了した患者を退席させるためにテーブル2cを図1の状態に戻すと、元アームに取付けられている回転角センサeが出力を出すので、制御回路5はこの出力が予め設定されている値(テーブル2cが椅子1から離れて患者に当たらない値)であると判断して、インジケーター2e内の発光ダイオードを赤紫色に点灯させると共に椅子駆動手段aに対して動作禁止信号を出力して、椅子の上下動駆動が行えないようにする。
表の5段目の動作は、治療等が終了して椅子1を下降させると共に背凭れ2aと前垂れ2cを起立方向に回動させるが、この前垂れ2cの起立方向への回動時に、該前垂れ2cの下面と床面との間に物が挟まって前垂れスイッチbがオンとなるので、制御回路5はこのスイッチオンの出力を受けると、インジケーター2e内の発光ダイオードを赤紫色に点灯させると共に動作中の椅子駆動手段aに対して停止信号を送出し椅子のそれ以上の動作を停止させ、あるいは、椅子を上昇させるべく椅子駆動手段aに対して信号を送出する。
表の6段目の動作は、複数の歯科医が居る場合にどの歯科医が治療装置を使用しているか等の表示色を変更するための操作スイッチfを操作すると、操作する毎に制御回路5はインジケーター4e内の発光ダイオードの色を青、緑、黄色に変化させ、歯科医が予め決めている色を選択して表示することで、インジケーター4eの色を見ることで、担当の歯科医が誰であるかを一見して知ることができる。
表の7段目の動作は、朝の始業時にハンドピース内に溜まっている水を排水させるため、およびスピットン給水内に溜まっている水を排水させるためのフラッシュアウト用の操作スイッチgを操作すると、制御回路5はハンドピースのフラッシュアウト時にはインジケーター4e内の発光ダイオードの色を青色点滅させ、給水内のフラッシュアウト時にはインジケーター4e内の発光ダイオードの色を水色点滅させる。
表の8段目の動作は、患者が治療中に痛いと思った時や歯科医と話がした時に肘掛け等に設置されている呼出しスイッチcを押すと、制御回路5は該スイッチcが押されたとしてインジケーター4e内の発光ダイオードの色を緑色点滅させて歯科医に知らせることができる。
表の9段目の動作は、治療の1つである歯の表面に光硬化性樹脂を接着剤を使用して固定するための前治療である歯の表面を薬液を使用してエッチング処理を行う場合に、例えば、操作パネルに設けられているスイッチを操作すると、制御回路5はタイマー動作を開始しインジケーター4e内の発光ダイオードの色を、青、緑、赤、白色に順次点滅させて時間の経過を歯科医に知らせる。
なお、前記した表の各動作は一例であり、インジケーター4eによる表示や椅子1の動作禁止はその他の治療等にも応用できるものである。
熱交換器に係る歯科治療装置の動作状態表示装置の全体を示す平面図である。 ドクターテーブルとフットコントローラを示す側面図である。 カスピダー装置を示す斜視図である。 システムブロック図である。 動作を説明するための動作表である。
符号の説明
1 椅子
2 ドクターテーブル
2c テーブル
2f ホルダー
3 フットコントローラ
4 カスピダー装置
4c スピットンボール
4e インジケーター
5 制御回路
d,e,i 回転角センサ
h ホルダースイッチ

Claims (4)

  1. 歯科用椅子と、該椅子の近傍に設置され椅子側に接近可能な位置に変位するドクターテーブルと、該ドクターテーブルを前記椅子の動作時に干渉する位置まで接近させたことを検出すると出力を送出するセンサと、該センサよりの出力が送出されるとカスピダー装置の外部から見やすい位置に設けられたインジケーターの発光色を変更して表示すると共に前記椅子の動作を禁止する制御回路とから構成したことを特徴とする歯科治療装置の動作状態表示装置。
  2. 歯科用椅子と、該椅子の近傍に設置され椅子側に接近可能な位置に変位するドクターテーブルと、該ドクターテーブルを前記椅子の動作時に干渉する位置まで接近させる出力を送出するセンサと、患者の前記椅子への導入時および椅子からの退席時に前記ドクターテーブルを邪魔にならない位置まで戻したことを検出すると出力を送出するセンサと、前記2つのセンサの内の何れかよりの出力が送出されるとカスピダー装置の外部から見やすい位置に設けられたインジケーターの発光色を変更して表示すると共に前記椅子の動作を禁止する制御回路とから構成したことを特徴とする歯科治療装置の動作状態表示装置。
  3. 歯科用椅子と、該椅子の近傍に設置され患者のうがい時に回転することで前記椅子側に接近可能な位置に変位するカスピダー装置のスピットンボールと、該スピットンボールが前記椅子の動作時に干渉する位置まで接近させると出力を送出するセンサと、該センサよりの出力が送出されると前記カスピダー装置の外部から見やすい位置に設けられたインジケーターの発光色を変更して表示すると共に前記椅子の動作を禁止する制御回路とから構成したことを特徴とする歯科治療装置の動作状態表示装置。
  4. 歯科用椅子と、該椅子の近傍に設置されたドクターテーブルと、該ドクターテーブルにハンドピース等の施術器具が外されたことを検出するスイッチ等の検出手段が設けられたホルダーと、前記検出手段よりの出力が送出されるとカスピダー装置の外部から見やすい位置に設けられたインジケーターの発光色を変更して表示する共に前記椅子の動作を禁止する制御回路とから構成したことを特徴とする歯科治療装置の動作状態表示装置。
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