本発明に係る実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態においては、本発明に係る操作パネルの1つの例示的形態として、歯科診療に用いることが可能な医療用診療装置が備える操作パネルについて説明する。なお、本発明に係る操作パネルを備える医療用診療装置は、歯科に限らず、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、および獣医科など、あらゆる医科の診療にも適用することが可能である。また、診療には、診断および治療が含まれる。
[医療用診療装置10の基本構成]
図1は、医療用診療装置10の外観の構成を示す概略図であり、図2は、医療用診療装置10の内部の構成を概略的に示すブロック図である。
図1に示すように、医療用診療装置10は、診療椅子1と、フートコントローラ5と、トレーテーブル3と、制御装置9と、インスツルメントホルダ30と、スピーカ20と、モニタ6と、ベースンユニット2と、照明装置7とを備える。
また、図2に示すように、医療用診療装置10は、機能を発揮する機能部として、操作部12と、シート駆動部11と、パネル制御部13と、診療器具駆動部14と、モニタ制御部15と、ベースン制御部16と、照明制御部17とを備える。これら各機能部は、後述する操作パネル8における操作者の押圧操作に基づき機能を発揮する機能部としての役割を有する。なお、これら各機能部は、基板上に実装されたCPU(Central Processing Unit)およびメモリ(ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)(図示は省略)などを備えたコンピュータによって構成される。
診療椅子1は、医師から診療を受ける際に患者が座る椅子であり、患者の頭を支えるヘッドレスト1aと、患者の背中を支える背もたれ1bと、患者の尾尻を支える座面シート1cと、患者の足を支える足置き台1dとを備えている。ヘッドレスト1a、背もたれ1b、座面シート1c、および足置き台1dは、シート駆動部11に接続されている。シート駆動部11は、ヘッドレスト1a、背もたれ1b、座面シート1c、および足置き台1dを駆動する。
たとえば、シート駆動部11の制御に基づき、座面シート1cを上昇させることができ(診療椅子1を上昇させるともいう)、これにより診療椅子1に座った患者を上昇させることができる。一方、シート駆動部11の制御に基づき、座面シート1cを下降させることもでき(診療椅子1を下降させるともいう)、これにより診療椅子1に座った患者を下降させることができる。また、シート駆動部11の制御に基づき、ヘッドレスト1a、背もたれ1b、および足置き台1dを、座面シート1cに対して垂直方向に移動させることができ(診療椅子1を起立させるともいう)、これにより診療椅子1に座った患者を座位姿勢にさせることができる。一方、シート駆動部11の制御に基づき、ヘッドレスト1a、背もたれ1b、および足置き台1dを、座面シート1cに対して水平方向に移動させることもでき(診療椅子1を傾斜させるともいう)、これにより診療椅子1に座った患者を仰向け姿勢にさせることができる。
このように、シート駆動部11は、ヘッドレスト1a、背もたれ1b、座面シート1c、および足置き台1dを駆動することによって、診療椅子1を上昇、下降、起立、および傾斜させる機能を有する。
また、シート駆動部11は、挟み込み検知部19を備えている。挟み込み検知部19は、診療椅子1に接続されており、診療椅子1の駆動によって患者の衣服やコードなどの挟み込みを検知するとともに、挟み込みを検知した場合には診療椅子1の駆動を禁止する。
フートコントローラ5は、医師などの足踏操作によって、診療椅子1を駆動させるための操作を受け付けるとともに、後述する診療器具4を駆動させるための操作を受け付ける。
たとえば、フートコントローラ5に設けられた診療椅子駆動用のスイッチを足踏操作することにより、フートコントローラ5が備える操作部12からシート駆動部11に対して制御信号が出力され、シート駆動部11の制御によって診療椅子1が駆動する。また、フートコントローラ5に設けられた診療器具駆動用のスイッチを足踏操作することにより、操作部12から診療器具駆動部14に対して制御信号が出力され、診療器具駆動部14の制御によって診療器具4が駆動する。
このように、操作部12は、診療椅子1および診療器具4を駆動させるための操作を受け付ける機能を有する。
トレーテーブル3は、診療時の物置台として用いられる。トレーテーブル3は、診療椅子1または床から延びるアーム(図示は省略)に接続されており、診療椅子1に対して手動で回動、水平移動、および垂直移動することができる。
トレーテーブル3の底面には、制御装置9が設けられている。制御装置9には、複数の診療器具4と、操作パネル8と、インスツルメントホルダ30と、スピーカ20と、モニタ6とが接続されている。制御装置9は、これら各構成を駆動させるための制御部である。
診療器具4は、たとえば、エアータ−ビンハンドピース(ハイスピードハンドピース)、マイクロモータハンドピース(ロースピードハンドピース)、スケーラ、スリーウェイシリンジ、バキュームシリンジなど、診療に用いるインスツルメントである。なお、診療器具4は、これらに限らず、口腔内カメラ、光重合用照射器、根管長測定器、および根管拡大器などであってもよいし、鏡や注射器など、駆動しない器具であってもよい。
本実施の形態においては、診療器具4a〜4eの5種類が用いられる。診療器具4aおよび診療器具4bとしては、ハイスピードハンドピース(HS(HS1、HS2)ともいう)が用いられ、診療器具4cおよび診療器具4dとしては、ロースピードハンドピース(LS(LS1、LS2)ともいう)が用いられ、診療器具4eとしては、スケーラ(SCともいう)が用いられる。これら診療器具4は、インスツルメントホルダ30によって保持される。インスツルメントホルダ30から使用する診療器具4を取り出すと、インスツルメントホルダ30による保持が解除される。インスツルメントホルダ30によって、診療器具4の保持が解除されると、診療器具4が被選択状態となる。
各診療器具4は、制御装置9が備える診療器具駆動部14に接続されている。診療器具駆動部14は、操作部12によって受け付けられた操作者の操作に基づき各診療器具4を駆動する。たとえば、診療器具駆動部14の制御に基づき、HS1やHS2のヘッド部に保持される切削工具が回転し、歯科治療に用いることができる。
このように、診療器具駆動部14は、操作者の操作に基づき診療器具4を駆動する機能を有する。
操作パネル8は、各機能を発揮させるために押圧操作される各スイッチを特定可能な表示(位置表示)を表す。操作パネル8に表れた位置表示に対して医師などの操作者が押圧操作すると、スイッチを押圧操作することができる。
操作パネル8は、制御装置9が備えるパネル制御部13に接続されている。パネル制御部13は、機能を発揮できる機能部に対応する位置表示のみを表すとともに、表した位置表示に対応するスイッチの押圧操作を検出すると、押圧操作されたスイッチに対応する機能部に対して、機能を発揮させるための制御信号を出力する。
このように、パネル制御部13は、機能を発揮できるか否かに応じて操作パネル8上の位置表示を表すとともに、押圧操作されたスイッチに対応する機能を機能部に発揮させる機能を有する。
インスツルメントホルダ30は、診療器具4を保持する保持部材であり、制御装置9が備える保持解除特定部18に接続されている。保持解除特定部18は、インスツルメントホルダ30によって保持されている診療器具4と、保持が解除されている診療器具4とを判定するとともに、その判定結果を特定可能な制御信号をパネル制御部13に出力する。
スピーカ20は、所定の音声を出力する。スピーカ20は、制御装置9が備える警告音出力部19に接続されている。警告音出力部19は、パネル制御部13からの制御信号に基づき、スピーカ20を駆動して警告音を出力させる。本実施の形態においては、押圧操作しても機能を発揮できないスイッチが押圧操作された場合に、警告音出力部19の制御に基づき、スピーカ20から警告音が出力される。
モニタ6は、液晶ディスプレイなどで構成され、制御装置9が備えるモニタ制御部15の制御に基づき、所定の画像を表示する。たとえば、モニタ制御部15の制御に基づき、インスツルメントホルダ30から取り出されて使用されている診療器具4や、操作パネル8のスイッチが押圧操作されて被選択状態とされている診療器具4の駆動情報を示す画像、根管内での切削工具の先端の位置を示す画像、および口腔内カメラによって撮影された口腔内の画像などを、モニタ6に表示することができる。
このように、モニタ制御部15は、モニタ6の画面上に所定の画像を表示させる機能を有する。
ベースンユニット2は、診療椅子1の側部に備え付けられており、排水口が形成された鉢2aと、コップが載置されるコップ台2bと、コップに給水するための給水栓2cとを備える。ベースンユニット2は、給水栓2cからコップに給水された水を用いて患者がうがいをするための台である。また、ベースンユニット2は、ベースン制御部16を備えており、ベースン制御部16の制御に基づき医療用診療装置10で用いられる水の流れを制御する。
このように、ベースン制御部16は、医療用診療装置10で用いられる水の流れを制御する機能を有する。
さらに、ベースンユニット2は、照明制御部17を備えており、照明制御部17の制御に基づき照明装置7の照明および消灯を制御する。
このように、照明制御部17は、照明装置7の照明および消灯を制御する機能(照明制御機能ともいう)を有する。
なお、医療用診療装置10は、図1に示す構成以外の構成、および図2に示す機能部以外の機能部を備えていてもよい。
[操作パネルの構成]
図3および図4を参照しながら、操作パネル8の構成を説明する。図3は、操作パネル8に表れる位置表示を説明するための図である。図4は、操作パネル8の内部の構造を説明するための図である。
まず、操作パネル8には、操作する機能部に対応して各種スイッチが予め設けられている。操作パネル8上においては、各スイッチが設けられている位置に対応して、スイッチの種類を表す記号が表れる。この表れた記号が位置表示となる。操作者は、操作パネル8上に表れた記号(位置表示)を押圧することで、対応するスイッチを押圧操作することができる。なお、操作パネル8に設けられた各スイッチは、図4に示すように物理的に押圧可能なスイッチであり、画面上に表示されるような仮想的なスイッチではない。そのため、操作者は、操作パネル8上に表れた記号(位置表示)を押圧することで、対応するスイッチを押した感覚(クリック感ともいえる)を得ることができる。もちろん、操作パネル8に設けるスイッチは、物理的に押圧可能なスイッチであれば、クリック感が得られないようなスイッチであってもよい。
操作パネル8には、押圧可能な機能部に対応して各種スイッチが予め設けられているが、図3に示すように操作パネル8上に全てのスイッチの記号が常に視認できるように表れている訳ではない。操作パネル8上では、現時点で発揮可能な機能部に対応したスイッチに対応する記号のみが表れるようになっている。そして、操作パネル8は、板状の形状であり、かつ電源が投入されていなければ記号が消えており、どの位置にスイッチが設けられているのかを操作者が視認できない外観をしている。したがって、操作パネル8上にスイッチの記号が表れていなければ、電源が投入されていないときと同様に、どの位置にスイッチが存在しているかを操作者が認識できず、誤ってスイッチを押圧操作してしまうことがない。
より具体的に、図3を参照しながら、操作パネル8に表れるスイッチの位置を特定するための位置表示(スイッチの記号)について説明する。なお、図3は、操作パネル8の平面図であり、全ての位置表示が操作パネル8に表れた状態を示している。
図3に示すように、操作パネル8においては、各機能部による機能を発揮させるために押圧操作されるスイッチに対応する位置に機能を表す記号が予め設けられている。この記号に対して後述するLED50から光を照射することによって、操作パネル8上に記号が表れる。
記号8a、記号8b、記号8c、および記号8dは、診療椅子1を1回の押圧操作で所定位置に移動する機能(チェアオート機能ともいう)を表している。なお、チェアオート機能は、シート駆動部11が発揮する機能の一種でもある。
チェアオート機能を発揮するスイッチとしては、1回の押圧操作で奥歯診療に最適な高さや傾斜角度となる位置(オートポジション1ともいう)に診療椅子1を自動的に移動させる「オート1スイッチ」と、1回の押圧操作で前歯診療に最適な高さや傾斜角度となる位置(オートポジション2ともいう)に診療椅子1を自動的に移動させる「オート2スイッチ」と、1回の押圧操作で患者の導入または導出に最適な高さや傾斜角度となる位置(オートポジションRともいう)に診療椅子1を自動的に移動させる「オートRスイッチ」と、1回の押圧操作で患者がうがいを行うのに最適な高さや傾斜角度となる位置(オートポジションSともいう)に診療椅子1を自動的に移動させる「オートSスイッチ」とが設けられている。
これらチェアオート機能を発揮するためのスイッチは、後述する基板70上に配列されている。記号8aは、オート1スイッチの位置に対応し、記号8bは、オート2スイッチの位置に対応し、記号8cは、オートRスイッチの位置に対応し、記号8dは、オートSスイッチの位置に対応している。たとえば、操作者は、記号8aを押圧操作することによってオート1スイッチを押圧操作することができる。
なお、オート1スイッチ、オート2スイッチ、またはオートSスイッチの押圧操作によって診療椅子1を自動的に移動させる位置は、操作者によって任意に設定可能である。
記号8e、記号8f、記号8g、および記号8hは、診療椅子1の位置および姿勢の少なくともいずれかを連続的に変更する機能(チェアマニュアル機能ともいう)を表している。なお、チェアマニュアル機能は、シート駆動部11が発揮する機能の一種でもある。
チェアマニュアル機能を発揮するスイッチとしては、押圧操作される時間(押圧の継続時間)に応じて診療椅子1を連続的に起立させる「起立スイッチ」と、押圧操作される時間(押圧の継続時間)に応じて診療椅子1を連続的に傾斜させる「傾斜スイッチ」と、押圧操作される時間(押圧の継続時間)に応じて診療椅子1を連続的に上昇させる「上昇スイッチ」と、押圧操作される時間(押圧の継続時間)に応じて診療椅子1を連続的に下降させる「下降スイッチ」とが設けられている。なお、チェアマニュアル機能は、診療椅子1の位置および姿勢の少なくともいずれかを段階的に移動させる機能であってもよい。この場合、チェアマニュアル機能を発揮するスイッチは、押圧操作される回数に応じて診療椅子1の位置および姿勢の少なくともいずれかを段階的に移動させることになる。このように、チェアマニュアル機能を発揮するスイッチは、押圧操作される時間または回数に応じてチェアマニュアル機能を連続的または段階的に発揮させることができるスイッチである。
これらチェアマニュアル機能を発揮するためのスイッチは、基板70上に配列されている。記号8eは、起立スイッチの位置に対応し、記号8fは、傾斜スイッチの位置に対応し、記号8gは、上昇スイッチの位置に対応し、記号8hは、下降スイッチの位置に対応している。
記号8iは、診療椅子1の移動速度を設定する機能を表している。記号8iは、基板70上に配列された「チェア速度スイッチ」の位置に対応している。操作者がチェア速度スイッチを長押しすると、診療椅子1の移動速度が通常速度と低速度との間で切り替えられる。
また、記号8iの上方にはドット記号80iが付されている。ドット記号80iは、診療椅子1の移動速度の設定状態を示している。
記号8jは、照明装置7による照明と消灯とを切り替える機能を表している。記号8jは、基板70上に配列された「照明スイッチ」の位置に対応している。操作者が照明スイッチを押圧操作する毎に照明装置7が照明と消灯とで切り替えられる。
記号8kおよび記号8mは、ハイスピードハンドピース(HS)の装備状態を示すとともに装備されたHS(HS1、HS2)を選択する機能を表している。記号8kは、HS1に関する位置表示を表すための記号であり、基板70上に配列された「HS1スイッチ」の位置に対応している。記号8mは、HS2に関する位置表示を表すための記号であり、基板70上に配列された「HS2スイッチ」の位置に対応している。
操作者がHS1スイッチを押圧操作するか、あるいはインスツルメントホルダ30からHS1を取り出すことによってHS1の保持が解除されると、HS1が選択されて被選択状態となる。また、操作者がHS2スイッチを押圧操作するか、あるいはインスツルメントホルダ30からHS2を取り出すことによってHS2の保持が解除されると、HS2が選択されて被選択状態となる。
また、記号8kおよび記号8mの上方にはドット記号80kおよびドット記号80mが各々付されている。ドット記号80kは、HS1の被選択状態や駆動状態を示し、ドット記号80mは、HS2の被選択状態や駆動状態を示している。
記号8nおよび記号8pは、ロースピードハンドピース(LS)の装備状態を示すとともに装備されたLS(LS1、LS2)を選択する機能を表している。記号8nは、LS1に関する位置表示を表すための記号であり、基板70上に配列された「LS1スイッチ」の位置に対応している。記号8pは、LS2に関する位置表示を表すための記号であり、基板70上に配列された「LS2スイッチ」の位置に対応している。
操作者がLS1スイッチを押圧操作するか、あるいはインスツルメントホルダ30からLS1を取り出すことによってLS1の保持が解除されると、LS1が選択されて被選択状態となる。また、操作者がLS2スイッチを押圧操作するか、あるいはインスツルメントホルダ30からLS2を取り出すことによってLS2の保持が解除されると、LS2が選択されて被選択状態となる。
また、記号8nおよび記号8pの上方にはドット記号80nおよびドット記号80pが各々付されている。ドット記号80nは、LS1の被選択状態や駆動状態を示し、ドット記号80pは、LS2の被選択状態や駆動状態を示している。
記号8qは、スケーラ(SC)の装備状態を示すとともに装備されたSCを選択する機能を表している。記号8qは、基板70上に配列された「SCスイッチ」の位置に対応している。操作者がSCスイッチを押圧操作するか、あるいはインスツルメントホルダ30からSCを取り出すことによってSCの保持が解除されると、SCが選択されて被選択状態となる。
また、記号8qの上方にはドット記号80qが付されている。ドット記号80qは、SCの被選択状態や駆動状態を示している。
記号8rは、診療器具4の先端部に設けられ、先端部周辺に光を出射するHPライトによる点灯と消灯とを切り替える機能を表している。このようなHPライトから出射される光は、たとえば、患部を照明するために用いられる診療用媒体となる。記号8rは、基板70上に配列された「HPライトスイッチ」の位置に対応している。操作者がHPライトスイッチを押圧操作する毎にLEDライトが明るい点灯(明点灯)、暗い点灯(暗点灯)、および消灯の間で切り替えられる。
また、記号8rの上方にはドット記号81rおよびドット記号82rが付されている。ドット記号81rおよびドット記号82rは、HPライトの点灯状態を示している。
記号8sは、診療器具4の先端部に設けられ、先端部周辺に水を出射するHP注水部による注水のオンとオフとを切り替える機能を表している。このようなHP注水部から出射される水は、たとえば、患部を冷却するために用いられる診療用媒体となる。なお、患部を冷却するために用いられる診療用媒体は、水に限らず、エアであってもよい。記号8sは、基板70上に配列された「HP注水スイッチ」の位置に対応している。操作者がHP注水スイッチを押圧操作する毎にHP注水部による注水がオンとオフとで切り替えられる。
また、記号8sの上方にはドット記号80sが付されている。ドット記号80sは、HP注水部による注水状態を示している。
記号8tは、LSの回転数の設定範囲やSCの駆動力の設定範囲を切り替える機能を表している。記号8tは、基板70上に配列された「レンジ切替スイッチ」の位置に対応している。操作者がレンジ切替スイッチを押圧操作する毎にLSの回転数の設定範囲やSCの駆動力の設定範囲が切り替えられる。
なお、レンジ切替スイッチの押圧操作によって切り替えられた設定範囲は、記号84によって示される。たとえば、LSが選択されているときには、回転数の設定範囲が狭い順に、「U」(Under)、「L」(Low)、「M」(Middle)、「H」(High)の文字が記号84によって示される。また、SCが選択されているときには、駆動力の設定範囲が狭い順に、「P」(Perio)、「E」(Endo)、「S」(Scaling)、「B」(Boost)の文字が記号84によって示される。さらに、記号85には、レンジ切替スイッチの押圧操作によって切り替えられた設定範囲に応じたLSの最大回転数やSCの最大駆動力が示される。なお、操作者は、記号87に対応する「マイナススイッチ」を押圧操作すれば、LSの回転数やSCの駆動力を低く設定することができ、また、記号88に対応する「プラススイッチ」を押圧操作すれば、LSの回転数やSCの駆動力を高く設定することもできる。
記号8uは、HSやLSの回転速度のモードを一定速モード(先端の切削工具が予め決められた一定の速度で回転するモード)と可変速モード(先端の切削工具がたとえば操作者によってフートコントローラ5の踏み込み量に応じた速度で回転するモード)とで切り替える機能を表している。記号8uは、基板70上に配列された「一定速/可変速切替スイッチ」の位置に対応している。操作者が一定速/可変速切替スイッチを押圧操作する毎にHSやLSの回転速度のモードが一定速モードと可変速モードとで切り替えられる。
また、記号8uの上方にはドット記号81uおよびドット記号82uが付されている。ドット記号81uおよびドット記号82uは、回転速度のモード状態を示している。
記号8vは、LSの回転方向のモードを正転モード(先端の切削工具が時計回りに回転するモード)と逆転モード(先端の切削工具が反時計回りに回転するモード)とで切り替える機能を表している。記号8vは、基板70上に配列された「回転方向切替スイッチ」の位置に対応している。操作者が回転方向切替スイッチを押圧操作する毎にLSの回転方向のモードが正転モードと逆転モードとで切り替えられる。
また、記号8vの上方にはドット記号81vおよびドット記号82vが付されている。ドット記号81vおよびドット記号82vは、回転方向のモード状態を示している。
記号83は、HS1スイッチ、HS2スイッチ、LS1スイッチ、LS2スイッチ、SCスイッチ、HPライトスイッチ、HP注水スイッチ、レンジ切替スイッチ、一定速/可変速切替スイッチ、および回転方向切替スイッチなどが押圧操作されたことを示している。記号83は、各記号に対応して予め設けられ、記号が押圧操作されたときに、押圧操作された記号を指すように表れる。なお、図3においては、記号8mを指す記号83のみを示している。
記号86は、上述した各種スイッチによる設定以外の設定をするための他のスイッチに対応している。なお、本実施の形態においては、記号86に対応する他のスイッチは設けられていない。
次に、図4を参照しながら、操作パネル8の内部の構造について説明する。なお、図4は、複数のスイッチのうち、特定のスイッチ90に対応する位置表示100における操作パネル8の断面を示しており、その他の位置表示に対応する操作パネル8の断面も同様である。
位置表示100に対応する操作パネル8は、基板70と、基板70の上面に配列された1個のスイッチ90と、スイッチ90の周辺に設けられた複数のLED50と、スイッチ90の上面を覆うパネル60とから構成されている。
スイッチ90は、基板70の上面にパターン印刷された銅箔91と、銅箔91によって囲まれるように基板70の上面にパターン印刷された銅箔および金からなる合金92と、銅箔91の上面に塗られた保護膜93と、保護膜93の上面にパターン印刷された銀カーボン94と、銀カーボン94の上面に設けられた金属バネ95と、金属バネ95の周辺に設けられた光拡散素材の樹脂成型品からなる固定部材96と、金属バネ95の上側に設けられるとともに固定部材96に対して上下方向に移動可能な光拡散素材の樹脂成型品からなる移動部材97とから構成されている。
パネル60には、光拡散素材のインクによって機能部が発揮する機能を表す記号がシルク印刷されている。LED50が点灯しているときには、光拡散素材の固定部材96および移動部材97によって照射された光が拡散し、さらに、機能を表す記号に光が照射される。これにより、操作パネル8に位置表示100(記号)が表れ、操作者によって位置表示100が視認可能となる。
操作者によって位置表示100に対応する記号が押圧操作されると、位置表示100に対応する箇所のパネル60が下方向にたわみ、パネル60によって押された移動部材97が下方向に移動する。さらに、下方向に移動した移動部材97によって金属バネ95が縮み、金属バネ95の弾性力によって銀カーボン94が下方向にたわみ、やがて銀カーボン94と合金92とが接触して導通する。
このようにして、パネル制御部13によってスイッチに対する押圧操作が検出されると、シート駆動部11や診療器具駆動部14といった複数の機能部のうち、押圧操作されたスイッチに対応する機能部に対して、機能を発揮させるための制御信号が出力される。その結果、制御信号を受信した機能部によって機能が発揮される。
また、パネル制御部13は、各機能部から受信した制御信号に基づき、機能部が機能を発揮できるか否かを判定し、機能を発揮できる機能部に対応するスイッチの周辺に設けられたLED50のみを点灯する。これにより、各機能を発揮させるために押圧可能なスイッチに対応する位置表示のみを表すことができる。
ここで、仮に、機能部によって機能が発揮できるか否かに関わらず、常に各スイッチに対応する位置表示が操作パネル8に表れる場合、操作者は、機能を発揮できないスイッチについても、押圧操作できるのではないか、さらには、スイッチを押圧操作することによって機能を発揮できるのではないかと錯覚してしまう。
たとえば、診療椅子1の上昇が限界であるにも関わらず、上昇スイッチに対応する位置表示が操作パネル8に表れてしまうと、操作者は診療椅子1をまだ上昇できるかのように錯覚してしまう。その結果、操作者は、上昇スイッチを押圧操作するように促されてしまう。あるいは、診療椅子1の傾斜によって患者の衣服やコードなどを挟み込んでしまい、診療椅子1の駆動が禁止されているにも関わらず、傾斜スイッチに対応する位置表示が操作パネル8に表れてしまうと、操作者は診療椅子1がまだ傾斜できるかのように錯覚してしまい、それ以上傾斜すれば危険な状況であるにも関わらず、傾斜スイッチを押圧操作するように促されてしまう。
また、本実施の形態においては、機能が発揮できない上昇スイッチが押圧操作されることによって、スピーカ20から警告音が出力されるようになっている。しかし、診療器具4のモータ音、話し声や子供の泣き声などによって院内は非常に騒がしいこともあって、操作者が警告音に気づかない虞がある。また、複数の警告音が出力された場合は、どのスイッチが機能を発揮できないのかを操作者が特定できない虞もある。
そこで、本実施の形態における医療用診療装置10は、操作パネル8が備える各スイッチの周辺に設けられた複数のLED50をパネル制御部13によって制御することにより、スイッチの押圧操作によって機能部による機能を発揮できないときと、スイッチの押圧操作によって機能部による機能を発揮できるときとで、スイッチに対応する位置表示の視認性を異ならせる。
より具体的には、医療用診療装置10は、操作パネル8が備える各スイッチの周辺に設けられた複数のLED50をパネル制御部13のLED制御機能によって制御することにより、スイッチの押圧操作によって機能部による機能を発揮できないときにはLED50を停止して機能を表す記号に対する光の照射を停止する。これにより、スイッチの押圧操作によって機能部による機能を発揮できないときには、スイッチの押圧操作によって機能部による機能を発揮できるときよりも、操作者に認識されない程度にスイッチに対応する位置表示の視認性を低下させる。
このように、押圧操作によって機能を発揮できないスイッチを、操作者の視覚から消す、あるいは非常に見え辛くすることによって、機能を発揮できないスイッチの押圧操作を操作者に促さないようになっている。なお、「機能を発揮できない」とは、スイッチの押圧操作を特定可能な制御信号が機能部に出力されないこと、スイッチの押圧操作を特定可能な制御信号が機能部に出力されるが制御信号に基づいて機能部が機能を発揮しないことのいずれか、あるいは両方を意味する。
以下、操作パネル8が備えるLED50による位置表示の視認性変更について、より具体的に説明する。
[位置表示の視認性変更]
図5は、各スイッチに対応する位置表示の視認性変更について説明するための表である。なお、説明の便宜上、図5においては、位置表示の視認性変更が関係するスイッチ間についてのみの位置表示の態様を示している。その他の空白部分は、そのときの機能が発揮できるか否かに応じた位置表示の態様を当てはめることができる。また、以下の説明において、記号(ドット記号を含む)の「点灯」は、スイッチの周辺に設けられたLED50が点灯すること、記号の「点滅」は、スイッチの周辺に設けられたLED50が点灯と消灯とで所定間隔で切り替えられること、記号の「消灯」は、スイッチの周辺に設けられたLED50が消灯することによって実現される。
[チェアオート機能に関するスイッチ]
図5に示すように、オート1スイッチの押圧操作で診療椅子1がオートポジション1に移動中のときには、オート1スイッチに対応する記号8aが点滅し、オート2スイッチに対応する記号8b、オートRスイッチに対応する記号8c、およびオートSスイッチに対応する記号8dが点灯する。
診療椅子1がオートポジション1に移動完了したときには、オート1スイッチを押圧操作してもそれ以上診療椅子1を移動させられないため、記号8aが消灯する。一方、その他のスイッチは、押圧操作することでチェアオート機能を発揮できるため、その他の記号は点灯する。
オート2スイッチの押圧操作で診療椅子1がオートポジション2に移動中のときには、オート2スイッチに対応する記号8bが点滅し、オート1スイッチに対応する記号8a、オートRスイッチに対応する記号8c、およびオートSスイッチに対応する記号8dが点灯する。
診療椅子1がオートポジション2に移動完了したときには、オート2スイッチを押圧操作してもそれ以上診療椅子1を移動させられないため、記号8bが消灯する。一方、その他のスイッチは、押圧操作することでチェアオート機能を発揮できるため、その他の記号は点灯する。
オートRスイッチの押圧操作で診療椅子1がオートポジションRに移動中のときには、オートRスイッチに対応する記号8cが点滅し、オート1スイッチに対応する記号8a、オート2スイッチに対応する記号8b、およびオートSスイッチに対応する記号8dが点灯する。
診療椅子1がオートポジションRに移動完了したときには、オートRスイッチを押圧操作してもそれ以上診療椅子1を移動させられないため、記号8cが消灯する。一方、その他のスイッチは、押圧操作することでチェアオート機能を発揮できるため、その他の記号は点灯する。
オートSスイッチの押圧操作で診療椅子1がオートポジションSに移動中のときには、オートSスイッチに対応する記号8dが点滅し、オート1スイッチに対応する記号8a、オート2スイッチに対応する記号8b、およびオートRスイッチに対応する記号8cが点灯する。
診療椅子1がオートポジションSに移動完了したときには、オートSスイッチを押圧操作してもそれ以上診療椅子1を移動させられないため、記号8dが消灯する。一方、その他のスイッチは、押圧操作することでチェアオート機能を発揮できるため、その他の記号は点灯する。
たとえば、図6は、チェアオート機能を発揮させるスイッチを押圧操作したときの位置表示の態様を説明するための図である。
図6(a)に示すように、押圧操作前であって、かつ診療椅子1がいずれのオートポジションにも位置していない状態においては、チェアオート機能を発揮させるスイッチのうち、いずれのスイッチも押圧操作されておらず、全てのスイッチに対応する記号が点灯して位置表示が表れている。図6(b)に示すように、その後、オート1スイッチが押圧操作されると診療椅子1がオートポジション1に移動し始める。図6(c)に示すように、診療椅子1がオートポジション1に移動中のときには、記号8aのみが点滅する。
図6(d)に示すように、診療椅子1がオートポジション1に移動完了したときには、記号8aのみに対するLED50からの光の照射が停止されるため、記号8aのみがパネルの色(つまり、背景色)と同系色となり、操作者の視界から位置表示が消える。なお、図6においては、説明の便宜上、LED50からの光の照射が停止された記号を破線で表しているが、実際は消えている(あるいは、限りなく背景色と同じ色になる)。後述する図7および図8においても同様に、LED50からの光の照射が停止された記号を破線で表す。
図6(e)に示すように、その後、オートSスイッチが押圧操作されて診療椅子1がオートポジションSに移動中のときには、記号8dのみが点滅する。図6(f)に示すように、診療椅子1がオートポジションSに移動完了したときには、記号8dのみに対するLED50からの光の照射が停止されるため、記号8dのみがパネルの色(つまり、背景色)と同系色となり、操作者の視界から位置表示が消える。
このように、チェアオート機能のうち、すでに診療装置10を移動完了させた機能に対応する記号は、LED50からの光の照射が停止される。その結果、すでに診療装置10を移動完了させた機能に対応する位置表示は、未だ診療装置10を移動完了させていない機能に対応する位置表示よりも視認性が低下するため、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
また、チェアオート機能は、オート1スイッチなどのスイッチの押圧操作以外にも、フートコントローラ5の足踏操作によっても発揮できる。このため、フートコントローラ5の足踏操作によってすでに診療装置10を移動完了させた場合にも、すでに診療装置10を移動完了させた機能に対応する位置表示は、未だ診療装置10を移動完了させていない機能に対応する位置表示よりも視認性が低下するため、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
また、挟み込み検知部19によってコードなどの挟み込みが検知されている場合、診療椅子1の駆動が禁止されるため、挟み込みの検知が解除されるまで、診療装置10の移動に関する全てのスイッチに対応する記号は、LED50からの光の照射が停止される。その結果、診療装置10の移動に関する全てのスイッチに対応する位置表示は、その他のスイッチに対応する位置表示よりも視認性が低下するため、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
これにより、チェアオート機能を発揮できないにも関わらず操作者にチェアオート機能に関するスイッチを誤って押圧操作させてしまうことを防止することができる。
さらに、機能を発揮中のスイッチに対応する記号のみが点滅するため、操作者は現在機能を発揮しているチェアオート機能の種類を容易に特定することができる。
[チェアマニュアル機能に関するスイッチ]
図5に示すように、起立スイッチの押圧操作で診療椅子1の起立が限界であるときには、起立スイッチを押圧操作してもそれ以上診療椅子1を起立させられないため、起立スイッチに対応する記号8eが消灯する。一方、傾斜スイッチを押圧操作すれば診療椅子1を傾斜させられるため、傾斜スイッチに対応する記号8fは点灯する。
傾斜スイッチの押圧操作で診療椅子1の傾斜が限界であるときには、傾斜スイッチを押圧操作してもそれ以上診療椅子1を傾斜させられないため、記号8fが消灯する。一方、起立スイッチを押圧操作すれば診療椅子1を起立させられるため、記号8eは点灯する。
たとえば、図7は、チェアマニュアル機能を発揮させるスイッチを押圧操作したときの位置表示の態様を説明するための図である。
図7(a)に示すように、押圧操作前であって、かつ診療椅子1が起立、傾斜、上昇、および下降のいずれの限界位置にも位置していない状態においては、チェアマニュアル機能を発揮させるスイッチのうち、いずれのスイッチも押圧操作されておらず、全てのスイッチに対応する記号が点灯して位置表示が表れている。図7(b)に示すように、その後、起立スイッチが押圧操作されると、押圧操作される時間または回数に応じて診療椅子1が連続的または段階的に起立し始める。図7(c)に示すように、診療椅子1の起立が限界になると、記号8eのみに対するLED50からの光の照射が停止されるため、記号8eのみがパネルの色(つまり、背景色)と同系色となり、操作者の視界から位置表示が消える。
図7(d)に示すように、その後、傾斜スイッチが押圧操作されると、押圧操作される時間または回数に応じて診療椅子1が連続的または段階的に傾斜し始める。さらに、診療椅子1が傾斜することによって、診療椅子1が再び起立できるようになるため、記号8eに対してLED50から光が照射される。これにより、起立スイッチに対応する位置表示が視認可能になる。
図7(e)に示すように、今度は診療椅子1の傾斜が限界になると、記号8fのみに対するLED50からの光の照射が停止されるため、記号8fのみがパネルの色(つまり、背景色)と同系色となり、操作者の視界から位置表示が消える。
図5に戻り、上昇スイッチの押圧操作で診療椅子1の上昇が限界であるときには、上昇スイッチを押圧操作してもそれ以上診療椅子1を上昇させられないため、上昇スイッチに対応する記号8gが消灯する。一方、下降スイッチを押圧操作すれば診療椅子1を下降させられるため、下降スイッチに対応する記号8hは点灯する。
下降スイッチの押圧操作で診療椅子1の下降が限界であるときには、下降スイッチを押圧操作してもそれ以上診療椅子1を下降させられないため、記号8hが消灯する。一方、上昇スイッチを押圧操作すれば診療椅子1を上昇させられるため、記号8gは点灯する。
このように、チェアマニュアル機能のうち、すでに診療装置10を各方向の限界位置まで移動完了させた機能に対応する記号は、LED50からの光の照射が停止される。その結果、すでに診療装置10を限界位置まで移動完了させた機能に対応する位置表示は、未だ診療装置10を限界位置まで移動完了させていない機能に対応する位置表示よりも視認性が低下するため、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
また、チェアマニュアル機能は、起立スイッチなどのスイッチの押圧操作以外にも、フートコントローラ5の足踏操作によっても発揮できる。このため、フートコントローラ5の足踏操作によってすでに診療装置10を各方向の限界位置まで移動完了させた場合にも、すでに診療装置10を限界位置まで移動完了させた機能に対応する位置表示は、未だ診療装置10を限界位置まで移動完了させていない機能に対応する位置表示よりも視認性が低下するため、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
また、挟み込み検知部19によってコードなどの挟み込みが検知されている場合、診療椅子1の駆動が禁止されるため、挟み込みの検知が解除されるまで、診療装置10の移動に関する全てのスイッチに対応する記号は、LED50からの光の照射が停止される。その結果、診療装置10の移動に関する全てのスイッチに対応する位置表示は、その他のスイッチに対応する位置表示よりも視認性が低下するため、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
これにより、チェアマニュアル機能を発揮できないにも関わらず操作者にチェアマニュアル機能に関するスイッチを誤って押圧操作させてしまうことを防止することができる。
[チェア速度スイッチ]
チェア速度スイッチは、長押しされると診療椅子1の移動速度を通常速度と低速度との間で切り替える機能を発揮できるスイッチである。このため、診療椅子1の移動速度が通常速度および低速度のいずれに制御されているときでも、チェア速度スイッチに対応する記号8iは常に点灯する。
図5に示すように、診療椅子1の移動速度が通常速度であるときには、チェア速度スイッチに対応するドット記号80iが消灯し、診療椅子1の移動速度が低速度であるときには、ドット記号80iが点灯する。
このように、常に押圧操作できるチェア速度スイッチは記号8iが常に点灯することにより、操作者による押圧操作が促される。また、ドット記号80iの視認態様に応じて、操作者は、診療椅子1の移動速度が通常速度および低速度のいずれに設定されているかを容易に特定することができる。
[照明スイッチ]
照明スイッチは、押圧操作される毎に照明装置7を照明と消灯とで切り替える機能を発揮できるスイッチである。このため、図5に示すように、照明装置7が照明および消灯のいずれに制御されているときでも、照明スイッチに対応する記号8jは常に点灯する。
このように、常に押圧操作できる照明スイッチは記号8jが常に点灯することにより、操作者による押圧操作が促される。
[装備状態に関するスイッチ]
図5に示すように、HS1が装備されているときには、HS1スイッチに対応する記号8kが点灯し、HS1が装備されていないときには、記号8kが消灯する。また、HS1が被選択状態にあるときには、ドット記号80kが点灯し、HS1が駆動中のときには、ドット記号80kが点滅する。
HS2が装備されているときには、HS2スイッチに対応する記号8mが点灯し、HS2が装備されていないときには、記号8mが消灯する。また、HS2が被選択状態にあるときには、ドット記号80mが点灯し、HS2が駆動中のときには、ドット記号80mが点滅する。
LS1が装備されているときには、LS1スイッチに対応する記号8nが点灯し、LS1が装備されていないときには、記号8nが消灯する。また、LS1が被選択状態にあるときには、ドット記号80nが点灯し、LS1が駆動中のときには、ドット記号80nが点滅する。
LS2が装備されているときには、LS2スイッチに対応する記号8pが点灯し、LS2が装備されていないときには、記号8pが消灯する。また、LS2が被選択状態にあるときには、ドット記号80pが点灯し、LS2が駆動中のときには、ドット記号80pが点滅する。
SCが装備されているときには、SCスイッチに対応する記号8qが点灯し、SCが装備されていないときには、記号8qが消灯する。また、SCが被選択状態にあるときには、ドット記号80qが点灯し、SCが駆動中のときには、ドット記号80qが点滅する。
このように、装備されていない診療器具4のスイッチに対応する記号は、LED50からの光の照射が停止される。その結果、装備されていない診療器具4のスイッチに対応する位置表示は、装備されている診療器具4のスイッチに対応する位置表示よりも視認性が低下するため、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
これにより、装備されていないにも関わらず操作者に診療器具4を選択するスイッチを誤って押圧操作させてしまうことを防止することができる。
さらに、被選択状態にある診療器具4に対応するドット記号のみが点灯し、また、駆動中の診療器具4に対応するドット記号のみが点滅するため、操作者は現在使用中の診療器具4の種類を容易に特定することができる。
[HPライトスイッチ]
HPライトスイッチは、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCのいずれかが選択された状態で押圧操作されたときに限り、HPライトによる点灯と消灯とを切り替える機能を発揮できるスイッチである。このため、図5に示すように、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCのいずれかが選択されたときには、HPライトスイッチに対応する記号8rが点灯し、いずれの診療器具4も選択されていないときには、記号8rが消灯する。
また、HPライトが明点灯しているときには、HPライトスイッチに対応するドット記号81rおよびドット記号82rが点灯し、HPライトが暗点灯しているときには、ドット記号81rのみが点灯し、HPライトが消灯しているときには、ドット記号81rおよびドット記号82rが消灯する。
このように、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCのいずれも選択されていないときには、HPライトスイッチに対応する記号8rに対してLED50からの光の照射が停止される。このため、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCのいずれかが選択されているときよりも、HPライトスイッチに対応する位置表示の視認性が低下して、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
これにより、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCのいずれも選択されていないにも関わらず操作者にHPライトスイッチを誤って押圧操作させてしまうことを防止することができる。
また、選択された診療器具4の先端部に設けられたHPライトが故障したことが検知される、あるいは、選択された診療器具4がもともと照明機能を備えていないなど、HPライトから光を出射不可能なときにおいても、HPライトスイッチに対応する記号8rに対してLED50からの光の照射が停止される。このため、HPライトから光を出射可能なときよりも、HPライトスイッチに対応する位置表示の視認性が低下して、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
これにより、HPライトが故障しているにも関わらず操作者にHPライトスイッチを誤って押圧操作させてしまうことを防止することができる。
さらに、ドット記号81rおよびドット記号82rの視認態様に応じて、操作者は、HPライトの点灯態様を容易に特定することができる。
[HP注水スイッチ]
HP注水スイッチは、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCのいずれかが選択された状態で押圧操作されたときに限り、HP注水部による注水をオンとオフとで切り替える機能を発揮できるスイッチである。このため、図5に示すように、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCのいずれかが選択されたときには、HP注水スイッチに対応する記号8sが点灯し、いずれの診療器具4も選択されていないときには、記号8sが消灯する。
また、HP注水がオンのときには、HP注水スイッチに対応するドット記号80sが点灯し、HP注水がオフのときには、ドット記号80sが消灯する。
このように、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCのいずれも選択されていないときには、HP注水スイッチに対応する記号8sに対してLED50からの光の照射が停止される。このため、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCのいずれかが選択されているときよりも、HP注水スイッチに対応する位置表示の視認性が低下して、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
これにより、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCのいずれも選択されていないにも関わらず操作者にHP注水スイッチを誤って押圧操作させてしまうことを防止することができる。
また、選択された診療器具4の先端部に設けられたHP注水部が故障したことが検知されるなど、HP注水部から水を出射不可能なときにおいても、HP注水スイッチに対応する記号8sに対してLED50からの光の照射が停止される。このため、HP注水部から水を出射可能なときよりも、HP注水スイッチに対応する位置表示の視認性が低下して、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
これにより、HP注水部が故障しているにも関わらず操作者にHP注水スイッチを誤って押圧操作させてしまうことを防止することができる。
さらに、ドット記号80sの視認態様に応じて、操作者は、HP注水の使用状態を容易に特定することができる。
[レンジ切換スイッチ]
レンジ切替スイッチは、LS1、LS2、およびSCのいずれかが選択された状態で押圧操作されたときに限り、LSの回転数の設定範囲やSCの駆動力の設定範囲を切り替える機能を発揮できるスイッチである。このため、図5に示すように、LS1、LS2、およびSCのいずれかが選択されたときには、レンジ切替スイッチに対応する記号8tが点灯し、いずれの診療器具4も選択されていないときには、記号8tが消灯する。
このように、LS1、LS2、およびSCのいずれも選択されていないときには、レンジ切替スイッチに対応する記号8tに対してLED50からの光の照射が停止される。このため、LS1、LS2、およびSCのいずれかが選択されているときよりも、レンジ切替スイッチに対応する位置表示の視認性が低下して、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
これにより、LS1、LS2、およびSCのいずれも選択されていないにも関わらず操作者にレンジ切替スイッチを誤って押圧操作させてしまうことを防止することができる。
[一定速/可変速切替スイッチ]
一定速/可変速切替スイッチは、HS1、HS2、LS1、およびLS2のいずれかが選択された状態で押圧操作されたときに限り、回転速度のモードを一定速モードと可変速モードとで切り替える機能を発揮できるスイッチである。このため、図5に示すように、HS1、HS2、LS1、およびLS2のいずれかが選択されたときには、一定速/可変速切替スイッチに対応する記号8u、ドット記号81u、およびドット記号82uが点灯し、いずれの診療器具4も選択されていないときには、記号8u、ドット記号81u、およびドット記号82uが消灯する。
また、一定速モードに設定されているときには、ドット記号82uのみが点灯し、可変速モードに設定されているときには、ドット記号81uのみが点灯する。
このように、HS1、HS2、LS1、およびLS2のいずれも選択されていないときには、一定速/可変速切替スイッチに対応する記号8uに対してLED50からの光の照射が停止される。このため、HS1、HS2、LS1、およびLS2のいずれかが選択されているときよりも、一定速/可変速切替スイッチに対応する位置表示の視認性が低下して、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
これにより、HS1、HS2、LS1、およびLS2のいずれも選択されていないにも関わらず操作者に一定速/可変速切替スイッチを誤って押圧操作させてしまうことを防止することができる。
さらに、ドット記号81uおよびドット記号82uの視認態様に応じて、操作者は、回転速度のモードの設定状態を容易に特定することができる。
[回転方向切替スイッチ]
回転方向切替スイッチは、LS1およびLS2のいずれかが選択された状態で押圧操作されたときに限り、回転方向のモードを正転モードと逆転モードとで切り替える機能を発揮できるスイッチである。このため、図5に示すように、LS1およびLS2のいずれかが選択されたときには、回転方向切替スイッチに対応する記号8v、ドット記号81v、およびドット記号82vが点灯し、いずれの診療器具4も選択されていないときには、記号8v、ドット記号81v、およびドット記号82vが消灯する。
また、正転モードに設定されているときには、ドット記号81vのみが点灯し、逆転モードに設定されているときには、ドット記号82vのみが点灯する。
このように、LS1およびLS2のいずれも選択されていないときには、回転方向切替スイッチに対応する記号8vに対してLED50からの光の照射が停止される。このため、LS1およびLS2のいずれかが選択されているときよりも、回転方向切替スイッチに対応する位置表示の視認性が低下して、操作者によって視認が不可能あるいは困難となる。
これにより、LS1およびLS2のいずれも選択されていないにも関わらず操作者に回転方向切替スイッチを誤って押圧操作させてしまうことを防止することができる。
さらに、ドット記号81vおよびドット記号82vの視認態様に応じて、操作者は、回転方向のモードの設定状態を容易に特定することができる。
以上のように、HPライトスイッチ、HP注水スイッチ、レンジ切替スイッチ、一定速/可変速切替スイッチ、および回転方向切替スイッチに対応する位置表示は、選択された診療器具4の種類に応じて、表れる場合と、表れない場合とがある。すなわち、選択された診療器具4の種類に応じて発揮可能な機能が決められており、機能を発揮させるスイッチに対応する位置表示のみが表れる。一方、機能を発揮させるスイッチに対応する位置表示は表れないため、操作者に押圧操作を促さない。
たとえば、図8は、診療器具4を選択したときの位置表示の態様を説明するための図である。
図8(a)に示すように、いずれの診療器具4も装備されていないときには、診療器具4の駆動に関するスイッチのいずれの記号も消灯している。このため、いずれの記号もパネルの色(つまり、背景色)と同系色となり、操作者の視界から位置表示が消えている。
図8(b)に示すように、HS1およびLS1が装備されたときには、HS1スイッチに対応する記号8kと、LS1スイッチに対応する記号8nとが点灯する。その他のスイッチは押圧操作しても機能を発揮できないため、記号は消灯したままである。
図8(c)に示すように、HS1が選択されたときには、ドット記号80kと、HPライトスイッチに対応する記号8rと、HP注水スイッチに対応する記号8sと、一定速/可変速切替スイッチに対応する記号8uとが点灯する。その他のスイッチは押圧操作しても機能を発揮できないため、記号は消灯したままである。
このように、操作者が装備状態の診療器具4を選択するためのスイッチを押圧操作するか、あるいはインスツルメントホルダ30から装備状態の診療器具4を取り出すことによって診療器具4の保持が解除されて診療器具4が選択されると、押圧操作によって機能を発揮できるスイッチに対応する記号のみが点灯し、その他のスイッチに対応する位置表示は消灯して操作者の視界から消える。これにより、操作者は、押圧操作によって機能を発揮できるスイッチと、押圧操作によって機能を発揮できないスイッチ(つまり、押圧操作できないスイッチ)とを、操作パネル8を一目見たときに容易に判断することができる。
なお、本実施の形態においては、タッチパネルを有する液晶型の操作パネルを用いていない。その理由は、液晶型の操作パネルの場合、非常に薄い膜に少し触れるだけで押圧操作が検知されるため、本実施の形態のスイッチ90のように物理的に操作者に押圧可能なスイッチとは異なり、操作者にスイッチを押したクリック感を効果的に感じさせることができないためである。歯科の診療をする医者には年配者も多く、医者の中にはスイッチを押圧操作したときの手応えが感じられないとスイッチを押した気がしないと感じる者もいる。このため、クリック感を確保することを考慮すると、液晶型の操作パネルではなく、スイッチのように物理的に操作者に押圧操作させるようなスイッチを用いた操作パネルにする方がより好ましい。
また、液晶型の操作パネルの場合、液晶ディスプレイを採用せざるを得ないため、配列されたスイッチの上に記号がシルク印刷されただけのパネル60を載せた操作パネル8よりも高価になってしまう。
さらに、限られた設計スペースの中で液晶型の操作パネルを配置すると、表示領域の制限上、どうしても表示に階層を設けなければならない。たとえば、HS1、HS2、LS1、LS2、およびSCといった診療器具4を選択するためのスイッチ画像が表示された上位階層と、HS1を選択したときに押圧操作可能なHPライトスイッチ、HP注水スイッチ、および一定速/可変速切替スイッチのスイッチ画像が表示された下位層といった具合に、表示を階層形式にしなければならない。このような階層形式に慣れている操作者であれば問題無いかもしれないが、医療分野に従事する年配の医者のように慣れていない操作者にとっては扱いづらく、どうしても敬遠されてしまう。
上述したことに鑑みて、本実施の形態においては、押圧操作したときのクリック感を確保し、かつ費用を抑えるとともに、年配者にとって操作方法が分かりやすい操作パネルを提供するため、物理的なスイッチを採用しつつも、機能を発揮できるか否かに応じて操作パネル8に位置表示を登場させたり、消したりした。
これにより、年配者であっても使いやすい非液晶型の操作パネルを採用しながら、押圧操作によって機能を発揮できるスイッチと、押圧操作によって機能を発揮できないスイッチ(つまり、押圧操作できないスイッチ)とを、操作パネル8を一目見たときに容易に判断させることができる。
[変形例]
本発明は、上記の実施例に限られず、さらに種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な変形例について説明する。
本実施の形態においては、押圧操作しても機能を発揮できないスイッチに対応する位置表示は操作者によって視認が不可能あるいは困難となるように操作パネル8上の視界から消す一方で、押圧操作しても機能を発揮できるスイッチに対応する位置表示は操作パネル8に表すものであった。しかし、これに限らず、押圧操作しても機能を発揮できないスイッチに対応する位置表示と押圧操作しても機能を発揮できるスイッチに対応する位置表示との視認性が変更されるものであれば、いずれの態様で位置表示を表してもよい。
たとえば、押圧操作しても機能を発揮できるスイッチに対応する位置表示は操作者に目立たない色や形、大きさの記号を操作パネル8に表す一方で、押圧操作しても機能を発揮できるスイッチに対応する位置表示は操作者に目立つ色や形、大きさの記号を操作パネル8に表してもよい。
本実施の形態においては、押圧操作しても機能を発揮できないスイッチに対応する位置表示は操作者によって視認が不可能あるいは困難となるように操作パネル8上の視界から消されるが、その反面、LED50の故障によって消えている場合と区別できない。そこで、LED50によって敢えて視認性が変更されているのか、あるいはLED50が故障しているのかを判断するため、LED50が故障したか否かを判定する故障判定部を設け、故障判定部によって故障していると判定されたときにスピーカ20から警告音を出力するものであってもよい。また、LED50が故障しているか否かを操作者が確認するため、電源ON時では一旦全てのLED50が点灯することによって、一旦全てのスイッチに対応する位置表示が操作パネル8に表れるものであってもよい。
本実施の形態においては、LED50の点灯および消灯を制御するパネル制御部13を、操作パネル8とは別の制御装置9が備えていた。しかし、これに限らず、操作パネル8がパネル制御部13を備えていてもよい。
本実施の形態においては、医療用診療装置が複数の機能部を備え、複数の機能部の各々に対応するスイッチについて、位置表示の視認性を変更するものであった。しかし、これに限らず、1つの機能部に対応するスイッチについてのみ位置表示の視認性を変更するものであってもよい。また、より構成を簡素化するため、必ずしも必要ではない記号(位置表示)、たとえば、押圧操作されたことを示す記号83などは、設けなくてもよい。
本実施の形態においては、挟み込み検知部19によってコードなどの挟み込みが検知されている場合、挟み込みの検知が解除されるまで、診療装置10の移動に関する全てのスイッチに対応する位置表示の視認性を変更するものであった。しかし、これに限らず、コードなどを挟み込まない方向の移動、つまり、挟み込みの検知が解除される方向の移動に関するスイッチについては、位置表示の視認性を変更せずに操作パネル8に表してもよい。
本実施の形態においては、LED50よって、操作パネル8に位置表示を表したり、消したりするものであったが、有機化合物からなる有機EL(Electroluminescence)を用いて操作パネル8に位置表示を表したり、消したりするものであってもよい。
本実施の形態においては、病院などに設置される医療用診療装置が備える操作パネルについて例示したが、このような備え付けの医療用診療装置に限らず、持ち運び可能な携帯型の医療用診療装置が備える操作パネルに対しても本発明を適用することもできる。すなわち、機能部による機能を発揮させるために押圧操作されるスイッチを有する操作パネルであれば、いずれの医療用診療装置が備える操作パネルに対しても本発明を適用することができる。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。