JP7429457B2 - 診療システム - Google Patents
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Description
また、フットコントローラを使用する場合は、足によって操作するので、繊細な操作ができないため、煩雑な設定をすることができないという問題点があった。
なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
図1または図2に示すように、診療システム1は、医療の診断、治療、手術等を行うための装置である。診療システム1は、インスツルメント12,22と、当該インスツルメント12,22を着脱可能に保持するホルダ16,26と、ホルダ16,26に保持されたインスツルメント12,22の有無を検知するハンガーセンサ17,27と、を具備している。図2に示すように、診療システム1は、ホルダ16,26から取り出されたインスツルメント12,22の空中操作により、診療システム1の制御入力が可能な空間検知エリアSA1,SA2,SA3(図1参照)を設けている。
図1及び図2に示すように、歯科診療システム100は、歯科診療を行うためのシステムである。図1に示すように、歯科診療システム100は、患者用椅子2と、無影灯3とデジタルマイクロスコープ4(撮影部4)と、表示部5と、音声入力部6と、音声出力部7と、第1診療テーブル部10と、第2診療テーブル部20と、スピットンユニット30と、フットコントローラ41と、コンピュータ50と、を備えている。
図1に示す患者用椅子2は、診療時に患者Pが座る椅子である。患者用椅子2は、例えば、座面部が上昇下降可能に、また、背面部が座面部に対して角度変更可能に構成されている。また、患者用椅子2は、例えば、患者Pの頭部を支える頭面部が背面部に対して位置調整可能に構成されている。患者用椅子2は、例えば、第1診療テーブル部10に設けられた操作パネル10dや、フットコントローラ41によって操作される。また、患者用椅子2は、後述する非接触入力部15(図3参照)によっても操作可能である。
図1に示すように、撮影部4(デジタルマイクロスコープ)は、患者P(特に口腔内)を撮影するための撮影機能と、撮影部4の下部周囲に一体に設置された照明部4dによる照明機能と、を有したデジタル式顕微鏡である。撮影部4は、例えば、ビデオカメラであり、デジタル画像を取得することができる。また、撮影部4は、例えば、撮影部4の筐体に設けられた操作部4cや、第1診療テーブル部10に設けられた操作パネル10dによって操作される。また、撮影部4は、後述する非接触入力部15によっても操作可能である。
無影灯3は、患者Pの口腔内、被検査歯(歯牙)、根管内等を明るく照らすための照明装置である。その無影灯3の照明用光源を有する筐体は、複数の関節を有するアーム3aの先端に配置されている。デジタルマイクロスコープ(撮影部4)同様に、アーム3aの基端は、柱部1aに取り付けられている。無影灯3は、例えば、無影灯3の筐体に設けられた操作部や、第1診療テーブル部10に設けられた操作パネル10dによって点灯/消灯の操作ができる。また、無影灯3は、後述する非接触入力部15によっても操作可能である。前記筐体には、左右のハンドル3bが設けられており、術者D等は、ハンドル3bを把持して無影灯3の照明光源の位置を調整することができる。
図1に示す表示部5は、例えば、液晶ディスプレイであり、コンピュータ50の制御に基づいて映像(静止画像を含む)を画面に表示する。表示部5のサイズや、設置される位置は、患者用椅子2に座った状態で患者Pが表示される映像の内容を認識できる程度であればよい。表示部5は、空中表示画面153が映る映像を表示することが可能である。表示部5は、床面、壁面、あるいは、天井から支持してもよいし、アームによって柱部1aに取り付けてもよい。
図1に示す音声入力部6は、例えば、マイクロフォンであり、コンピュータ50の制御に基づいて音(例えば、診察室内の術者D、歯科衛生士A、患者Pの音声)を取得する。音声出力部7は、例えば、スピーカであり、コンピュータ50の制御に基づいて音(例えば、診察室の外にいる診療スタッフの音声)を出力する。音声入力部6及び音声出力部7は、例えば、術者D、歯科衛生士A及び患者Pの近くに配置されている。
なお、音声入力部6及び音声出力部7は、歯科診療システム100を構成する他の構成要素(例えば、表示部5、第1診療テーブル部10、第2診療テーブル部20、スピットンユニット30等)に内蔵されて構成されてもよい。
図1に示す第1診療テーブル部10は、歯科診療時に術者Dが主に使用する装置であり、診察室内に設置されている。第1診療テーブル部10は、アーム状の支持部(図示省略)によって患者用椅子2の近傍の床面等に固定されている。第1診療テーブル部10には、取手10bが設けられており、術者Dは、取手10bを把持して第1診療テーブル部10の位置を調整することが可能になっている。
診療用テーブル11は、第1診療テーブル部10の上表面を形成するガラス板から成る。診療用テーブル11のカラス板の裏面には、光結像部152が重ねて配置されている。診療用テーブル11の表面は、凹凸がなく、物を置き易くなっている。
図1に示すように、歯科診療システム100は、第1診療テーブル部10に配置される複数のインスツルメント12及びシリンジ120と、後記する第2診療テーブル部20に配置される複数のインスツルメント22と、を備えている。第1診療テーブル部10のインスツルメント12は、術者Dが主に使用する4つの歯科用治療器具から成る。インスツルメント12は、例えば、エアタービンハンドピース、マイクロモータハンドピース、スケーラ等である。エアタービンハンドピースは、歯科用タービンハンドピースの一種であり、注水しながら圧縮空気の力によって切削工具を高速回転させて歯を研削する。
なお、光源12bは、照明可能なものであればよく、小型電球等であってもよい。
操作部23は、例えば、複数の操作ボタンで構成される。
ホルダ16,26は、インスツルメント12,22を着脱自在に保持するための保持具である。術者用の4つのインスツルメント12と、1つのシリンジ120と、を保持するホルダ16は、第1診療テーブル部10の下部に複数配置されている。第1診療テーブル部10に配置されるホルダ16は、術者用のインスツルメント12を保持する4つのインスツルメントハンガー161,162,163,164と、シリンジ120を保持する1つのシリンジハンガー165と、から構成されている。アシスタント用のインスツルメント22を保持するホルダ26は、第2診療テーブル部20の下部に複数配置されている。それぞれのホルダ16,26には、インスツルメント12,22をそれぞれ検出するハンガーセンサ17,27が設置されている。
ハンガーセンサ17,27は、ホルダ16,26ごとに、インスツルメント12,22の脱着を検知するセンサである。ハンガーセンサ17,27は、インスツルメント12,22で空中操作する際に、どのインスツルメント12,22がホルダ16,26から取り出されて使用されていることの判別が可能になっている。ハンガーセンサ17,27は、例えば、反射型または透過型の光センサから成る。ハンガーセンサ17,27は、最初に取り上げたインスツルメント12,22に対応する検出情報のみをラッチするラッチ回路等の電気回路と共に動作することで、最初に取り上げたインスツルメント12,22を優先に1つのインスツルメント12,22のみを駆動回路(図示省略)によって駆動させることが可能になっている。
表示タッチパネル10cは、例えば、タッチ操作可能な液晶ディスプレイである。表示タッチパネル10cには、それぞれのインスツルメント12等の歯科診療システム100に関する設定された情報等が表示される。表示タッチパネル10cは、表示だけでなく、指で操作することによって、インスツルメント12等の歯科診療システム100に関する設定をすることができる。
操作パネル10dは、例えば、複数の操作ボタンから構成されている。操作パネル10dを操作することで、歯科診療システム100を構成する構成要素を操作可能である。
非接触入力部15は、空中の空間検知エリアSA1~SA3に画像(例えば、操作画面の画像)を表示すると共に、空中の空間検知エリアSA1~SA3に表示した画像に対する入力操作を検知する機能を備えている。図3に示すように、非接触入力部15は、平面状の空中表示装置151と、空中表示装置151に対して離して配置される光結像部152と、を備えている。
空中表示装置151は、診療用テーブル11内に埋設されている。光結像部152は、空中表示装置151に対して30~60度の角度αで設置されており、空中表示装置151に表示される画像を入光し、空中表示装置151の画像を対称位置に空中表示画面153として結像する。図2に示すように、光結像部152は、例えば、診療用テーブル11を構成するガラス板の裏面であって、当該ガラス板に重ねて配置されている。これにより、診療用テーブル11の表面には凹凸がなく、診療用テーブル11の表面に物を置き易くなっている。
図1に示す第2診療テーブル部20は、歯科診療時にアシスタントや歯科衛生士Aが主に使用する装置である。第2診療テーブル部20は、例えば、診療用テーブル21と、インスツルメント22(治療用器具)と、操作部23と、を備えている。第2診療テーブル部20は、支持部20aによって支持されている。支持部20aは、複数の関節部を有するアームである。支持部20aの基端部は、患者用椅子2の近傍(例えば、左側)の床面等に固定されている。第2診療テーブル部20には、取手20b(図4参照)が設けられており、アシスタントや歯科衛生士Aは、その取手20b(図4参照)を把持して第2診療テーブル部20の位置を調整することが可能になっている。
図1に示すスピットンユニット30は、患者Pがうがいを行うための装置である。スピットンユニット30は、例えば、給水部31と、スピットン32と、を備えている。給水部31は、うがい用のコップに水を注入するものである。スピットン32は、患者Pがうがいを行う受け(うがい鉢)である。スピットンユニット30には、柱部1aが立設されている。
フットコントローラ41は、足踏み操作用のコントローラである。フットコントローラ41は、例えば、複数のペダルを備え、術者Dが足で操作する。フットコントローラ41は、フットペダルを踏み込む位置や加減により、フットペダルの踏込み状態に応じた信号を本体側制御手段(図示省略)に送信して、術者Dが把持したインスツルメント12や、患者用椅子2を適切に動作させることができる。そのフットコントローラ41には、後記するタービン及びスプレイを駆動させるためのドライブペダル41aが設けられている。
図5Aは、第1診療テーブル部10に表示される空中表示画面153のメモリ呼び出し画面70の一例を示す説明図である。図5Bは、空中表示画面153のホーム画面71の画像の一例を示す説明図である。
なお、ここでは術者用の第1診療テーブル部10側のインスツルメント12、ホルダ16及びハンガーセンサ17を主に説明する。アシスタント用の第2診療テーブル部20側のインスツルメント22、ホルダ26及びハンガーセンサ27の説明は適宜省略するが、第1診療テーブル部10と同様に、第2診療テーブル部20についても、この例と同様に適用することが可能である。
空中表示装置151を起動すると、図5Aに示すように、空中に空中表示画面153のメモリ呼び出し画面70が空中に浮いた状態に表示される。なお、表示タッチパネル10cには、空中表示画面153の表示と同じものが表示される。呼び出し画面70には、予め設定された3つの空中操作部701,702,703が配置されている。
また、取り出されたインスツルメント12がどの種類のインスツルメント12であるかは後述するインスツルメントレイアウト設定画面783~786の設定情報を基に特定される。メモリを読み出すときは、読み出したい番号の空中操作部701~703をインスツルメント12の先端部12aを翳して空中操作すると、予め術者Dによってカスタマイズされた設定に基づいて駆動させることができる。例えば、ホルダ16から取り出されたインスツルメント12がマイクロモータハンドピースのBLであった場合は、空中操作部701にインスツルメント12の先端部12aを翳して空中操作すると、ONして、図5Cに示すようにマイクロモータBL(MOTOR BL)の画面が表示され、設定されているリミットトルク、最大回転数、スプレイ、LEDライト、ギヤ比等を確認することができると共に、フットコントローラ41のドライブペダル41aを踏むと、予めメモリに記憶された設定通りに駆動することができる。
メモリの設定は、図1に示す表示タッチパネル10cを使って指操作してもよいし、非接触入力部15(空中スイッチ)を使ってインスツルメント先端で空中操作してもよい。メモリに設定する場合は、まず、インスツルメント12(図1参照)に関する各設定内容を設定する。表示タッチパネル10cと、空中表示画面153に図5Cのように設定表示画面を表示させる。
ここでトルクや回転数、スプレイのON/OFF、LEDライトのON/OFF等を後述するように設定する。
次に、メモリ(MEMORY)ボタン画面720c(図5C参照)をタッチし、さらに、その左側にある記憶したいメモリ番号1,2,3のいずれかをタッチすることで、メモリの設定が完了する。表示タッチパネル10cの場合は指でタッチするが、空中表示画面153を使う場合は空中操作で非接触タッチすることになる。
図5Bに示すホーム画面71は、予めインスツルメントハンガーに接続されたインスツルメントをメモリに割り付けて登録しておく。この登録操作は工場出荷時に行うか、後述する段落[0087]に記載のように、サービスマンがインスツルメントレイアウト設定画面783~786を使って設定する。
図5Bに示すように、ホーム画面71には、インスツルメントハンガー161のインスツルメント12に対応した第1操作画面711と、インスツルメントハンガー162のインスツルメント12に対応した第2操作画面712と、インスツルメントハンガー163のインスツルメント12に対応した第3操作画面713と、インスツルメントハンガー164のインスツルメント12に対応した第4操作画面714と、時刻表示画面715と、が表示される(図2参照)。
このように、第1操作画面711~第4操作画面714には、それぞれのホルダ16に配置したインスツルメント12に対応した諸機能が設定されている。
次に、図5Cを主に図1、図2及び図5Bを参照して、ハンガーセンサ17によってホルダ16から取り出されたことを検知されたインスツルメント12の諸機能に関する駆動入力を説明する。
駆動入力が直接駆動できるのに対し、設定入力は設定した時点では駆動せず、他の動作に応じで駆動する入力である。例えば、前記他の動作は、フットコントローラ41のドライブペダル41aを踏む操作である。
スプレイ画面722を設定入力する場合は、インスツルメント先端12aをスプレイマーク722の上方で翳して空中操作し、フットコントローラ41のドライブペダル41aを足踏み操作することで、ONして駆動可能になる(図1参照)。このため、術者Dがインスツルメント12を持ったと同時にスプレイが噴出されるのを防止することができる。そして、インスツルメント12でスプレイ画面722を空中操作することで、スプレイがON,OFFして注水、停止できるようになっている。
また、マイクロモータ(MOTOR BL)は、インスツルメント12で回転モード設定画面729を翳す空中操作すると、最大トルクをフィクス(FIX)モードとバリアブル(Variable)モードと、に設定することができる。フィクスモードは、ドライブペダル41aを踏み込んだときに、マイクロモータの回転数を予め設定した最高回転数になるように設定する。バリアブルモードは、ドライブペダル41aの踏み加減によってマイクロモータの回転数が変えられるようになっている。
または、ギヤ比設定画面724を翳す空中操作すると、図5Dに示すように、設定候補となるギヤ比724aが一覧で表示され、表示されたギヤ比724aを翳す空中操作をすると、そのギヤ比724aに設定することができる。
さらに、インスツルメント12の先端部12aでモード設定画面726を翳す空中操作することで、スケーラのモードを歯の表面を清掃するスケーリングモードと、根管治療を行うエンドモードと、に切り換えることができる。
図1に示す診療システム1(歯科診療システム100)の制御入力は、ホルダ16,26から取り出されたインスツルメント12,22を使用する使用環境における使用可能な診療システム1(歯科診療システム100)に配備、または、接続された種々の装置への駆動入力あるいは設定入力ができる。
図6Aは、空中表示画面153のヘッドレスト駆動入力画面73を示す説明図である。
図6Aに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、患者用椅子2の電動のヘッドレスト2aをダイレクトに駆動操作することができるヘッドレスト駆動入力画面73を有する(図1参照)。ヘッドレスト駆動入力画面73は、ヘッドレスト前傾駆動入力画面731と、ヘッドレスト後傾駆動入力画面732と、ヘッドレスト上昇駆動入力画面733と、ヘッドレスト下降駆動入力画面734と、を有している。
図6Bは、空中表示画面153の椅子用手動駆動入力画面74を示す説明図である。
図6Bに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、患者用椅子2の電動のチェア2bをダイレクトに手動的に駆動操作することができる椅子用手動駆動入力画面74を有する(図1参照)。椅子用手動駆動入力画面74は、チェア上昇駆動入力画面741と、チェア下降駆動入力画面742と、チェア起上駆動入力画面743と、チェア寝下駆動入力画面744と、を有している。
図6Cは、空中表示画面153の椅子用自動駆動入力画面75を示す説明図である。
図6Cに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、電動の患者用椅子2(図1参照)の予め設定した各ポジションにダイレクトに駆動操作することができる椅子用自動駆動入力画面75を有する。椅子用自動駆動入力画面75は、第1オートセットポジション駆動入力画面751と、第2オートセットポジション駆動入力画面752と、うがいポジション駆動入力画面753と、リセットポジション駆動入力画面754と、を有している。
うがいポジション駆動入力画面753は、患者用椅子2(図1参照)の状態を患者Pがうがいをするときの椅子を起こした椅子モードにダイレクトに駆動操作することができる空中操作画面である。
リセットポジション駆動入力画面754は、患者用椅子2(図1参照)を患者Pが椅子に着座するときの初期状態のポジションにセットするための椅子着座モードと、患者Pが患者用椅子2から起立して退室するときの低い状態のポジションにセットするための椅子退席モードと、に自動でダイレクトに駆動操作することができる空中操作画面である。
図7Aは、空中表示画面153のデジタルマイクロスコープ(撮影部4)のズーム・フォーカス駆動入力画面76を示す説明図である。
図7Aに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、撮影部4(図1参照)をダイレクトに駆動操作することができるズーム・フォーカス駆動入力画面76を有する。ズーム・フォーカス駆動入力画面76は、デジタルマイクロスコープから成る撮影部4のズームを調整するズーム調整入力画面761,762と、デジタルマイクロスコープのピントを調整するピント調整入力画面763,764と、を有している。
図7Bは、空中表示画面153の無影灯駆動入力画面716を示す説明図である。
図7Bに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、無影灯3をダイレクトにON、OFFさせて点灯、消灯の駆動操作することができる無影灯駆動入力画面716(図5B参照)を有する。
図8Aは、空中表示画面153のユーザー設定入力画面77を示す説明図である。
図8Aに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、ユーザーが設定するためのユーザー設定入力画面77がある。ユーザー設定入力画面77には、チェア設定画面771と、ライト(無影灯3)設定画面772と、インスツルメント設定画面773と、コップ給水設定画面774と、スピットン設定画面775と、ブザー設定画面776と、タッチパネル設定画面777と、その他の設定画面778と、CS画面779と、がある。
ここで、「ユーザー」とは、図4に示す術者D、及び、術者Dをサポートするアシスタントを指す。また、「術者D」は、インスツルメントを操作する医師、歯科医師、あるいは、歯科衛生士Aを指す。
ライト(無影灯)設定画面772は、無影灯3の調光等を行うための設定画面である。
インスツルメント設定画面773は、インスツルメント12,22の各種設定を行うための設定画面である。
スピットン設定画面775は、患者Pがうがいをした際に、鉢を洗うのに使用する洗浄水の放水時間等を設定するための設定画面である。
ブザー設定画面776は、操作音等を設定するための設定画面である。
タッチパネル設定画面777は、表示タッチパネル10Cのタッチ感度等を設定するための設定画面である。
CS画面779は、図8Bに示すサービスマンハンガーレイアウト設定画面78を呼び出すための呼び出しスイッチ画面である。
予めどのホルダ16にどの種類のインスツルメント12を割り付けるかの設定は、サービスマンがCS画面779を操作した後、図8Bに示すサービスマンハンガーレイアウト設定画面78で設定する。割り付けの設定は各ホルダ16に実際に配置したインスツルメント12の種類の通りに行う。サービスマンハンガーレイアウト設定画面78には、シリンジレイアアウト設定画面781と、ハンガー入替え設定画面782と、インスツルメントレイアウト設定画面783,784,785,786と、がある。
ハンガー入替え設定画面782は、インスツルメント12(図2参照)の配置を入れ替えるための設定画面である。
インスツルメントレイアウト設定画面783~786は、どのような機能を持った4つのインスツルメント12(図2参照)をどこのホルダ16(図2参照)に配置するかを設定するための画面である。
なお、サービスマンハンガーレイアウト設定画面78の操作をユーザーが行っても構わない。
図8Cに示すように、駆動/設定入力画面79は、有線や無線のネットワークで接続された外部のコンピュータ50やサーバーから動画や静止画を取り込んだり、ソフトウェアの接続を制御して歯科診療システム100に付属した表示部5(図1参照)に表示したりするための駆動/設定入力画面である。駆動/設定入力画面79には、PCソフト切り替え(逆送り)画面791と、PCソフト切り替え(順送り)画面792と、PC静止画像取得入力画面793と、PC動画取得入力画面794と、設定入力画面795と、を有している。
PCソフト切り替え(逆送り)画面791は、歯科診療システム100に接続されているPCの画面のソフトを逆送りで切り替えるための設定画面であり、ダイレクトにPCの操作ができる。
PCソフト切り替え(順送り)画面792は、そのPCの画面ソフトを順送りで切り替えるための画面であり、ダイレクトにPCの操作ができる。
PC静止画像取得入力画面793は、歯科診療システム100に接続されているPC(図示省略)の静止画面を取り込むための入力画面である。
PC動画取得入力画面794は、歯科診療システム100に接続されているPC(図示省略)の動画を取り込むための入力画面である。
設定入力画面795は、歯科診療システム100に接続された接続先機器や駆動ソフト等を設定するための設定画面である。
なお、インスツルメント12,22の諸機能は、予めサービスマンまたはユーザーによってどのホルダ16,26にどの種類のインスツルメント12,22を配置したかを割り付けるインスツルメントレイアウト設定画面783~786の設定情報を基に、前記ホルダ16,26から取り出されたインスツルメント12,22の種類が特定された諸機能であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
図9は、本発明に係る診療システム1の第1変形例を示す図であり、反射方式の空中操作を示す説明図である。
つまり、診療システム1Aは、光を発する発光部11bと、当該発光部11bから発せられてインスツルメント12,22によって反射された反射光を受光する検知部11cと、備え、空間検知エリアSA1~SA3の位置は、発光部11bと検知部11cとの位置、及び、検知部11cからインスツルメント12,22までの検知距離L1によって定まり、空中操作は、発光部11bから発せられた光のインスツルメント12,22の所定部(先端部12a)への反射位置と、検知部11cからインスツルメント12,22までの高さH1と、に対応して設定可能にしてもよい。
なお、検知部11cで検知される光がインスツルメント12,22の所定部からの反射光であるかどうかの判断は、予め前記反射光の受光可能な閾値を設定し、閾値内の光を受光したかどうかを判断することで外乱光との区別が可能である。
また、空間検知エリアSA1~SA3の面積の設定は、発光部11bのビームに指向性を持たせておいて、インスツルメント12.22によって反射して戻って来る光の広がり(角度)で決める。
なお、空間検知エリアSA1~SA3は、発光部11bと検知部11cとに指向性を持たせ、その指向角度で決めてもよい。
図10Aは、本発明に係る診療システム1の第2変形例を示す図であり、透過遮断マトリックスセンサ方式の空中操作を示す説明図である。図10Bは、本発明に係る診療システム1の第2変形例を示す図であり、空中フレーム110に表示モニタ115をセットするときの状態を示す説明図である。図10Cは、本発明に係る診療システム1の第2変形例を示す図であり、空中フレーム110の使用状態を示す説明図である。
この場合、歯科診療システム100Bは、図10Aに示すように、空中フレーム110と、発光部11bと、検知部11cと、を備えて構成されている。
つまり、空間検知エリアSA1~SA3は、任意な位置に移動可能な移動機構116が設けられている。
これにより、空間検知エリアSA1~SA3は、移動機構116を有していることで、空中操作を行い易い位置に移動させることができるため、操作性を向上させることができる。
また、インスツルメント12,22の先端形状より太いもの(広いエリア)を検知した場合は、無効にしてもよい。
また、格子状の空間検知エリアSA1~SA3をそのままにして、微妙な変化でも検知可能なように検知部11cの感度上げてもよい。
このように、インスツルメント12,22の「所定部」とは、インスツルメント12,22の頭部、首部、先端部12a寄りの部位、及び、先端部12aに取り付けられた切削工具、バー等である。
図11Aは、本発明に係る診療システム1の第3変形例を示す図であり、空中ディスプレイ一体型モジュールを示す概略側面図である。図11Bは、本発明に係る診療システム1の第3変形例を示す図であり、空中ディスプレイ一体型モジュールを示す概略斜視図である。図11Cは、本発明に係る診療システム1の第3変形例を示す図であり、タッチレスセンサ15Cの設置状態を示す要部拡大斜視図である。図11Dは、本発明に係る診療システム1の第3変形例を示す図であり、タッチレスセンサ15Cの配置状態を示すグラフである。図11Eは、本発明に係る診療システム1の第3変形例を示す図であり、タッチレスセンサ15Cで検知した物体の座標を示すグラフである。
映像反射ミラー18Cは、水平な空中ディスプレイ一体モジュール13Cに上面に設けられた光制御パネルから成る。
発光部11Cbは、例えば、赤外線を発するLEDから成る。
検知部11Ccは、発光部11Cbから発せされてインスツルメント12,22の先端部12aで反射された赤外線を検出する赤外線センサから成る。検知部11Ccは、空中ディスプレイ一体モジュール13Cの上側端部に斜め上方向に向けて配置されている横長のタッチレスセンサ15Cから成る。
空間検知エリアSA1~SA3は、タッチレスセンサ15Cで検出されるエリアである。
図12は、本発明に係る診療システム1の第4変形例を示す図であり、非接触入力部15の概略構成図である。
前記実施形態では、図3に示すように、非接触入力部15(空中スイッチ)の一例として、発光部11bと検知部11cと空中表示装置151(ディスプレイ)とが同一面にある場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、図12に示す非接触入力部15D(空中スイッチ)のように、発光部11Dbと検知部11Dcとを別々に配置してもよい。
図13Aは、本発明に係る診療システム1の第5変形例を示す概略構成図である。図13Bは、本発明に係る診療システム1の第5変形例を示す図であり、モーションキャプチャ装置201を示す説明図である。図13Cは、本発明に係る診療システム1の第5変形例を示す図であり、モーションキャプチャ装置201で認識するインスツルメント12の先端で描く図形の一例を示す説明図である。
図14Aは、本発明に係る診療システム1の第6変形例を示す第1診療テーブル部10の外観図である。図14Bは、本発明に係る診療システム1の第6変形例を示す図であり、空中表示画面153のマイクロモータの画面72を示す説明図である。図14Cは、本発明に係る診療システム1の第6変形例を示す図であり、空中表示画面153のマイクロモータ設定画面72Fを示す説明図である。
ICタグ121は、RFID等から成り、インスツルメント12,22の先端部12a(胴部12e)内に設けられる。ICタグ121には、ギヤ比や、機能等を記憶させておく。
ICタグ読取装置122は、第1診療テーブル部10の診療用テーブル11に設けられる。このため、ICタグ読取装置122によってICタグ121を認識することができる。
図15は、本発明に係る診療システム1の第7変形例を示す図であり、照明方式の空中操作を示す説明図である。
図16Aは、本発明に係る診療システム1の第8変形例を示す図であり、金属検知方式の空中操作を示す説明図である。図16Bは、本発明に係る診療システム1の第8変形例を示す図であり、検知部11Hcの構成を示す説明図である。
電位差計は、金属が無いと起電力は変化しないが、金属がサーチコイル11Hc1に近づくと金属製の先端部12aの表面に過電流iが流れて、反作用磁束jが発生する。この反作用磁束jは、サーチコイル11Hc1の起電力に変化を与えるので、金属製の先端部12aの存在を検知することができる。
空間検知エリアSA1~SA3は、図1に示す診療用テーブル11にある空間検知エリアSA1と、患者用椅子2のヘッドレスト2aの近傍の空間検知エリアSA2と、デジタルマイクロスコープ(撮影部4)の近傍の空間検知エリアSA3と、に限定されるものではない。例えば、無影灯3や第2診療テーブル20の近傍に設けてもよい。
図17は、本発明に係る診療システム1の第10変形例を示す図であり、空間検知エリアSA5を、動くインスツルメント12,22の先端部12aを検知する検知部11cを示す説明図である。
このほか、検知部11Icは、所定回数通過したときのみ、空間検知エリアSA5を通ったことを検出したと判断する安全機構で構成したものであってもよい。
前記実施形態及び第1~第10変形例では、本発明に係る診療システム1の一例として、歯科診療システム100を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、インスツルメント12,22として、医療用器具を使用しながら診療する装置であればよく、種々の手術や、治療、診断等にも使用可能である。
また、インスツルメント12,22の所定部(先端部12a)は、金属製のものに限定されず、検知部11cで検出可能であれば、適宜変更してもよい。
11b,11Cb,11Db 発光部
11c,11Cc,11Dc,11Gc,11Hc,11Ic 検知部
12,22 インスツルメント
12a 先端部(所定部)
12d,22d インスツルメントホース
14,14C 光結像部
14a,14Ca 操作スイッチ画像
16,26 ホルダ
17,27 ハンガーセンサ
100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G,100H,100I 歯科診療システム
116 移動機構
121 ICタグ
122 ICタグ読取装置
201,202 モーションキャプチャ装置
H1 検知部からインスツルメントまでの高さ
L1 検知距離
SA1,SA2,SA3,SA4,SA5 空間検知エリア
k 軌道
Claims (12)
- インスツルメントと、
当該インスツルメントを着脱可能に保持するホルダと、
前記ホルダを備えた診療テーブル部と、
前記ホルダに保持された前記インスツルメントの有無を検知するハンガーセンサと、
を具備する診療システムであって、
前記ホルダから取り出された前記インスツルメントの空中操作により、前記診療システムの制御入力が可能な空間検知エリアを前記診療テーブル部に設け、
前記制御入力は、前記ハンガーセンサによって前記ホルダから取り出されたことを検知されたインスツルメントの諸機能に関する駆動入力または設定入力であり、
前記診療テーブル部は、歯科診療時に、術者が主に使用する第1診療テーブル部、または、アシスタントや歯科衛生士が主に使用する第2診療テーブル部のいずれかを含む、
診療システム。 - 前記制御入力は、予め術者によってカスタマイズして設定可能な制御入力である、
請求項1に記載の診療システム。 - 前記制御入力は、前記ホルダから取り出されたインスツルメントを使用する使用環境における使用可能な前記診療システムに配備、または、接続された装置への駆動入力あるいは設定入力である、
請求項1に記載の診療システム。 - 前記診療システムは、光を発する発光部と、
当該発光部から発せられて前記インスツルメントによって反射された反射光を受光する検知部と、を備え、
前記空間検知エリアの位置は、前記発光部と前記検知部との位置、及び、前記検知部から前記インスツルメントまでの検知距離によって定まり、
前記空中操作は、前記発光部から発せられた光の前記インスツルメントの所定部への反射位置と、前記検知部から前記インスツルメントまでの高さと、に対応して設定可能である、
請求項1に記載の診療システム。 - 前記空間検知エリアは、前記発光部と、前記検知部と、により格子状に構成されたエリアから成り、
前記空中操作は、前記インスツルメントの所定部による前記格子状の遮断位置に対応して設定可能である、
請求項4に記載の診療システム。 - 前記空間検知エリアは、操作スイッチ画像を空中に結像する光結像部と、
結像された前記操作スイッチ画像における指示位置を検知する検知部と、により構成され、
前記空中操作は、前記検知部が前記インスツルメントの所定部を検知したことにより、その指示位置に対応した機能の設定を可能とした、
請求項1に記載の診療システム。 - 前記空間検知エリアは、モーションキャプチャ装置によって形成され、
前記空中操作は、前記インスツルメントの所定部の空中動作である、
請求項1に記載の診療システム。 - 前記空間検知エリアは、前記診療テーブル部の任意な位置に移動可能な移動機構を固定あるいは着脱可能に設けている、
請求項1に記載の診療システム。 - 前記インスツルメントの所定部にICタグを設け、
前記空間検知エリアには、前記ICタグの読み取るためのICタグ読取装置を設けた、
請求項1に記載の診療システム。 - 前記空中操作は、前記インスツルメントの先端部に設けられた光源から発せられる光による操作であり、
前記空間検知エリアは、前記光源の光を受光する検知部により構成されたエリアである、
請求項1に記載の診療システム。 - 前記空中操作は、前記インスツルメントの先端部による操作であり、
前記空間検知エリアは、前記インスツルメントの金属を検知する検知部により構成されたエリアである、
請求項1に記載の診療システム。 - 前記空中操作は、前記空間検知エリア内に前記インスツルメントを待機させる時間、回数、インスツルメントの先端部の軌道の少なくともいずれかを制御する、
請求項1に記載の診療システム。
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