JP7429457B2 - 診療システム - Google Patents

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Description

本発明は、診療システムに関する。
例えば、歯科診療システムは、複数のインスツルメントと、複数のインスツルメントを着脱可能に保持するホルダと、を備えて構成されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1,2に記載のインスツルメントは、インスツルメントの回転数、照明、スプレイ等の個々の機能をホルダごとに予め入力設定された条件に基づいて機能するようになっている。
ホルダから取り出したインスツルメントを、予め設定された条件と異なる条件の操作を行う場合は、一旦インスツルメントをホルダに収めたり、アシスタントに依頼して操作パネルを操作してもらったり、インスツルメントを持ち替えて利き手で操作パネルを操作したり、また、インスツルメントを手に持ったまま空いている指を使う等して、指で操作パネルに触れて操作しなければならなかった。
特開2011-161027号公報 特開2018-7803号公報
特許文献1,2に記載の技術では、予め設定された条件と異なる条件の操作を行う場合、インスツルメントを一旦ホルダに収めたり、持ち替えたり、アシスタントに依頼したりしなければならない。このため、治療作業が中断したり、人手が必要となったりするので、作業効率が悪いという問題点があった。
また、インスツルメントを手に持ったまま他の指を使って操作した場合は、誤ってインスツルメントの先端に設けた切削バーをテーブル面や、操作パネル面に引っ掛けて傷つけたり、インスツルメントをしっかりと把持することができず、落下したりする虞があった。
また、インスツルメントは、患者ごとにオートクレーブ滅菌されている。操作パネルは、患者ごとに殺菌されていないこともあり、操作パネルと術者の指を介在して、前の患者の菌やウイルスが治療中の患者に感染する虞があった。
さらに、インスツルメントを手に持って治療中に歯科診療装置に配備されたフットコントローラを使用して足で設定変えられるものがある。しかし、この場合、術者は、治療中に視線を足元に向けなければならないので、視線を足元に向けられないとき、足の感覚で行わなければならず、誤操作の原因になるという問題点があった。
また、フットコントローラを使用する場合は、足によって操作するので、繊細な操作ができないため、煩雑な設定をすることができないという問題点があった。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、人から人への感染リスクを低減させると共に、インスツルメントを持ったまま指先や足を使わずにインスツルメント等の機能を変えることができる診療システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、インスツルメントと、当該インスツルメントを着脱可能に保持するホルダと、前記ホルダを備えた診療テーブル部と、前記ホルダに保持された前記インスツルメントの有無を検知するハンガーセンサと、を具備する診療システムであって、前記ホルダから取り出された前記インスツルメントの空中操作により、前記診療システムの制御入力が可能な空間検知エリアを前記診療テーブル部にけ、前記制御入力は、前記ハンガーセンサによって前記ホルダから取り出されたことを検知されたインスツルメントの諸機能に関する駆動入力または設定入力であり、前記診療テーブル部は、歯科診療時に、術者が主に使用する第1診療テーブル部、または、アシスタントや歯科衛生士が主に使用する第2診療テーブル部のいずれかを含む
本発明は、人から人への感染リスクを低減させると共に、インスツルメントを持ったまま指先や足を使わずにインスツルメント等の機能を変えることができる診療システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る診療システムの概略構成図である。 第1診療テーブル部の外観図である。 非接触入力部の概略構成図である。 診療システムの概略平面図である。 空中表示画面のメモリ呼び出し画面の一例を示す説明図である。 空中表示画面のホーム画面の表示タッチパネル画像の一例を示す説明図である。 インスツルメントの諸機能を設定入力する空中表示画面の表示タッチパネル画像の一例を示す説明図である。 空中表示画面のマイクロモータのギヤ比の一覧の一例を示す説明図である。 空中表示画面のヘッドレスト駆動入力画面を示す説明図である。 空中表示画面の椅子用手動駆動入力画面を示す説明図である。 空中表示画面の椅子用自動駆動入力画面を示す説明図である。 空中表示画面のデジタルマイクロスコープ(撮影部)のズーム・フォーカス駆動入力画面を示す説明図である。 空中表示画面の無影灯駆動入力画面を示す説明図である。 空中表示画面のサービスマン設定入力画面を示す説明図である。 空中表示画面のサービスマンハンガーレイアウト設定画面を示す説明図である。 歯科診療システムに接続された装置の駆動入力設定画面を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第1変形例を示す図であり、反射方式の空中操作を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第2変形例を示す図であり、透過遮断マトリックスセンサ方式の空中操作を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第2変形例を示す図であり、空中フレームに表示モニタをセットするときの状態を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第2変形例を示す図であり、空中フレームの使用状態を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第3変形例を示す図であり、空中ディスプレイ一体型モジュールを示す概略側面図である。 本発明に係る診療システムの第3変形例を示す図であり、空中ディスプレイ一体型モジュールを示す概略斜視図である。 本発明に係る診療システムの第3変形例を示す図であり、タッチレスセンサの設置状態を示す要部拡大斜視図である。 本発明に係る診療システムの第3変形例を示す図であり、タッチレスセンサの配置状態を示すグラフである。 本発明に係る診療システムの第3変形例を示す図であり、タッチレスセンサで検知した物体の座標を示すグラフである。 本発明に係る診療システムの第4変形例を示す図であり、非接触入力部の概略構成図である。 本発明に係る診療システムの第5変形例を示す概略構成図である。 本発明に係る診療システムの第5変形例を示す図であり、モーションキャプチャ装置を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第5変形例を示す図であり、モーションキャプチャ装置で認識するインスツルメントの先端で描く図形の一例を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第6変形例を示す第1診療テーブル部の外観図である。 本発明に係る診療システムの第6変形例を示す図であり、空中表示画面のマイクロモータの画面を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第6変形例を示す図であり、空中表示画面のマイクロモータ設定画面を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第7変形例を示す図であり、照明方式の空中操作を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第8変形例を示す図であり、金属検知方式の空中操作を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第8変形例を示す図であり、検知部の構成を示す説明図である。 本発明に係る診療システムの第10変形例を示す図であり、空間検知エリアを動くインスツルメントの先端部を検知する検知部を示す説明図である。
以下、図1~図8Cを参照して、本発明の実施形態に係る診療システム1を説明する。
なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
≪診療システム≫
図1または図2に示すように、診療システム1は、医療の診断、治療、手術等を行うための装置である。診療システム1は、インスツルメント12,22と、当該インスツルメント12,22を着脱可能に保持するホルダ16,26と、ホルダ16,26に保持されたインスツルメント12,22の有無を検知するハンガーセンサ17,27と、を具備している。図2に示すように、診療システム1は、ホルダ16,26から取り出されたインスツルメント12,22の空中操作により、診療システム1の制御入力が可能な空間検知エリアSA1,SA2,SA3(図1参照)を設けている。
なお、診療システム1は、インスツルメント12,22と、ホルダ16,26と、を備えて、医療の診断及び治療を行う装置であればよく、使用用途、設置場所、構造等は特に限定されない。以下、診療システム1の一例として、ホルダ16,26に着脱自在に配置した歯科治療用のインスツルメント12,22によって、歯科診療を行うための歯科診療システム100を例に挙げて説明する。
≪歯科診療システム≫
図1及び図2に示すように、歯科診療システム100は、歯科診療を行うためのシステムである。図1に示すように、歯科診療システム100は、患者用椅子2と、無影灯3とデジタルマイクロスコープ4(撮影部4)と、表示部5と、音声入力部6と、音声出力部7と、第1診療テーブル部10と、第2診療テーブル部20と、スピットンユニット30と、フットコントローラ41と、コンピュータ50と、を備えている。
<患者用椅子>
図1に示す患者用椅子2は、診療時に患者Pが座る椅子である。患者用椅子2は、例えば、座面部が上昇下降可能に、また、背面部が座面部に対して角度変更可能に構成されている。また、患者用椅子2は、例えば、患者Pの頭部を支える頭面部が背面部に対して位置調整可能に構成されている。患者用椅子2は、例えば、第1診療テーブル部10に設けられた操作パネル10dや、フットコントローラ41によって操作される。また、患者用椅子2は、後述する非接触入力部15(図3参照)によっても操作可能である。
<デジタルマイクロスコープ(撮影部)>
図1に示すように、撮影部4(デジタルマイクロスコープ)は、患者P(特に口腔内)を撮影するための撮影機能と、撮影部4の下部周囲に一体に設置された照明部4dによる照明機能と、を有したデジタル式顕微鏡である。撮影部4は、例えば、ビデオカメラであり、デジタル画像を取得することができる。また、撮影部4は、例えば、撮影部4の筐体に設けられた操作部4cや、第1診療テーブル部10に設けられた操作パネル10dによって操作される。また、撮影部4は、後述する非接触入力部15によっても操作可能である。
撮影部4は、複数の関節を有するアーム4aの先端に設置され、アーム4aの基端は、柱部1aに取り付けられている。柱部1aは、スピットンユニット30から鉛直方向に延びる円柱状の部材から成る。このため、撮影部4は、アーム4a等によって、その位置を自由に移動させることが可能である。また、撮影部4には、ハンドル4bが設けられており、術者D等は、ハンドル4bを把持して撮影部4の位置を調整することができる。
<無影灯>
無影灯3は、患者Pの口腔内、被検査歯(歯牙)、根管内等を明るく照らすための照明装置である。その無影灯3の照明用光源を有する筐体は、複数の関節を有するアーム3aの先端に配置されている。デジタルマイクロスコープ(撮影部4)同様に、アーム3aの基端は、柱部1aに取り付けられている。無影灯3は、例えば、無影灯3の筐体に設けられた操作部や、第1診療テーブル部10に設けられた操作パネル10dによって点灯/消灯の操作ができる。また、無影灯3は、後述する非接触入力部15によっても操作可能である。前記筐体には、左右のハンドル3bが設けられており、術者D等は、ハンドル3bを把持して無影灯3の照明光源の位置を調整することができる。
<表示部>
図1に示す表示部5は、例えば、液晶ディスプレイであり、コンピュータ50の制御に基づいて映像(静止画像を含む)を画面に表示する。表示部5のサイズや、設置される位置は、患者用椅子2に座った状態で患者Pが表示される映像の内容を認識できる程度であればよい。表示部5は、空中表示画面153が映る映像を表示することが可能である。表示部5は、床面、壁面、あるいは、天井から支持してもよいし、アームによって柱部1aに取り付けてもよい。
<音声入力部及び音声出力部>
図1に示す音声入力部6は、例えば、マイクロフォンであり、コンピュータ50の制御に基づいて音(例えば、診察室内の術者D、歯科衛生士A、患者Pの音声)を取得する。音声出力部7は、例えば、スピーカであり、コンピュータ50の制御に基づいて音(例えば、診察室の外にいる診療スタッフの音声)を出力する。音声入力部6及び音声出力部7は、例えば、術者D、歯科衛生士A及び患者Pの近くに配置されている。
なお、音声入力部6及び音声出力部7は、歯科診療システム100を構成する他の構成要素(例えば、表示部5、第1診療テーブル部10、第2診療テーブル部20、スピットンユニット30等)に内蔵されて構成されてもよい。
<第1診療テーブル部>
図1に示す第1診療テーブル部10は、歯科診療時に術者Dが主に使用する装置であり、診察室内に設置されている。第1診療テーブル部10は、アーム状の支持部(図示省略)によって患者用椅子2の近傍の床面等に固定されている。第1診療テーブル部10には、取手10bが設けられており、術者Dは、取手10bを把持して第1診療テーブル部10の位置を調整することが可能になっている。
図2に示すように、第1診療テーブル部10は、例えば、診療用テーブル11と、4本のインスツルメント12(治療用器具)と、1本のシリンジ120(治療用器具)と、表示タッチパネル10cと、操作パネル10dと、非接触入力部15と、ホルダ16(インスツルメントハンガー)と、ハンガーセンサ17と、を備えている。
<診療用テーブル>
診療用テーブル11は、第1診療テーブル部10の上表面を形成するガラス板から成る。診療用テーブル11のカラス板の裏面には、光結像部152が重ねて配置されている。診療用テーブル11の表面は、凹凸がなく、物を置き易くなっている。
<インスツルメント及びシリンジ>
図1に示すように、歯科診療システム100は、第1診療テーブル部10に配置される複数のインスツルメント12及びシリンジ120と、後記する第2診療テーブル部20に配置される複数のインスツルメント22と、を備えている。第1診療テーブル部10のインスツルメント12は、術者Dが主に使用する4つの歯科用治療器具から成る。インスツルメント12は、例えば、エアタービンハンドピース、マイクロモータハンドピース、スケーラ等である。エアタービンハンドピースは、歯科用タービンハンドピースの一種であり、注水しながら圧縮空気の力によって切削工具を高速回転させて歯を研削する。
マイクロモータハンドピースは、歯科用タービンハンドピースの一種であり、注水しながら電気モータの力によって切削工具を高速回転させて歯を研削する。インスツルメント12は、これらに限らず、口腔内カメラ、光重合用照射器、根管長測定器、及び、根管拡大器等であってもよい。また、シリンジ120は、例えば、スリーウェイシリンジ、バキュームシリンジ等であり、水や噴霧(スプレイ)によって口腔内を洗浄、あるいは、エアで口腔内を乾燥することで、注視し易くするための歯科治療補助器具である。インスツルメント12及びシリンジ120は、ホルダ16によって保持された状態で収納される。
後記する第2診療テーブル部20に配置されるインスツルメント22は、主に、アシスタントや歯科衛生士Aが使用するインスツルメントである。インスツルメント22は、例えば、トリプルシリンジ、バキューム、排唾器具等である。トリプルシリンジは、術者Dを注視し易くするために、口腔内を噴霧(スプレイ)によって洗浄、あるいは、圧縮空気(エアー)で乾燥させるための器具である。バキュームは、術者Dの視野確保や口腔内の衛生の保持のために、口腔内の切削粉塵、水、唾液等を吸引排除するものである。
排唾器具は、治療部位の除湿、術者Dの視野確保のために、口腔内に溜まった唾液、水及び洗浄液を吸引排除するものである。このため、インスツルメント12,22及びシリンジ120には、エア、水、電気等を供給したり、エア、水等を吸引したりする装置本体に接続されたインスツルメントホース12d,22dが予め設定されて着脱可能に接続されている。また、インスツルメント12,22及びシリンジ120の先端部12aには、LEDライトから成る光源12bが設けられている。インスツルメント22は、ホルダ26によって保持された状態で収納される。
なお、光源12bは、照明可能なものであればよく、小型電球等であってもよい。
操作部23は、例えば、複数の操作ボタンで構成される。
<ホルダ>
ホルダ16,26は、インスツルメント12,22を着脱自在に保持するための保持具である。術者用の4つのインスツルメント12と、1つのシリンジ120と、を保持するホルダ16は、第1診療テーブル部10の下部に複数配置されている。第1診療テーブル部10に配置されるホルダ16は、術者用のインスツルメント12を保持する4つのインスツルメントハンガー161,162,163,164と、シリンジ120を保持する1つのシリンジハンガー165と、から構成されている。アシスタント用のインスツルメント22を保持するホルダ26は、第2診療テーブル部20の下部に複数配置されている。それぞれのホルダ16,26には、インスツルメント12,22をそれぞれ検出するハンガーセンサ17,27が設置されている。
<ハンガーセンサ>
ハンガーセンサ17,27は、ホルダ16,26ごとに、インスツルメント12,22の脱着を検知するセンサである。ハンガーセンサ17,27は、インスツルメント12,22で空中操作する際に、どのインスツルメント12,22がホルダ16,26から取り出されて使用されていることの判別が可能になっている。ハンガーセンサ17,27は、例えば、反射型または透過型の光センサから成る。ハンガーセンサ17,27は、最初に取り上げたインスツルメント12,22に対応する検出情報のみをラッチするラッチ回路等の電気回路と共に動作することで、最初に取り上げたインスツルメント12,22を優先に1つのインスツルメント12,22のみを駆動回路(図示省略)によって駆動させることが可能になっている。
このため、診療システム1の制御入力は、図1または図2に示すように、ハンガーセンサ17,27によってホルダ16,26から取り出されたことを検知されたインスツルメント12,22の諸機能に関する駆動入力または設定入力が可能になっている。
このように、術者用のインスツルメント12、ホルダ16及びハンガーセンサ17と、アシスタント用のインスツルメント12、ホルダ26及びハンガーセンサ27とは、略同様な構造になっている。以下、術者用のインスツルメント12、ホルダ16及びハンガーセンサ17を主に説明し、アシスタント用のインスツルメント22、ホルダ26及びハンガーセンサ27の説明は適宜省略する。
<表示タッチパネル及び操作パネル>
表示タッチパネル10cは、例えば、タッチ操作可能な液晶ディスプレイである。表示タッチパネル10cには、それぞれのインスツルメント12等の歯科診療システム100に関する設定された情報等が表示される。表示タッチパネル10cは、表示だけでなく、指で操作することによって、インスツルメント12等の歯科診療システム100に関する設定をすることができる。
操作パネル10dは、例えば、複数の操作ボタンから構成されている。操作パネル10dを操作することで、歯科診療システム100を構成する構成要素を操作可能である。
<非接触入力部>
非接触入力部15は、空中の空間検知エリアSA1~SA3に画像(例えば、操作画面の画像)を表示すると共に、空中の空間検知エリアSA1~SA3に表示した画像に対する入力操作を検知する機能を備えている。図3に示すように、非接触入力部15は、平面状の空中表示装置151と、空中表示装置151に対して離して配置される光結像部152と、を備えている。
なお、図2に示すように、本実施形態の非接触入力部15は、第1診療テーブル部10に固定されることで設置されているが、第1診療テーブル部10以外の構成要素(例えば、第2診療テーブル部20、スピットンユニット30、患者用椅子2、無影灯3(図1参照)、撮影部4等)に非接触入力部15が設けられていてもよい。また、非接触入力部15は、着脱可能に設けられていてもよい。例えば、非接触入力部15は、補助アームを設けて固定あるいは着脱可能に設けられていてもよい。
<空中表示装置>
空中表示装置151は、診療用テーブル11内に埋設されている。光結像部152は、空中表示装置151に対して30~60度の角度αで設置されており、空中表示装置151に表示される画像を入光し、空中表示装置151の画像を対称位置に空中表示画面153として結像する。図2に示すように、光結像部152は、例えば、診療用テーブル11を構成するガラス板の裏面であって、当該ガラス板に重ねて配置されている。これにより、診療用テーブル11の表面には凹凸がなく、診療用テーブル11の表面に物を置き易くなっている。
図3に示すように、光結像部152は、一面側を当接または近接して配置された平板状の光制御パネル154,155を有している。光制御パネル154,155は、ガラスまたは透明プラスチック等の透明材で主に形成され、帯状を呈する多数の平面光反射部が内部に設置されている。平面光反射部は、例えば、反射効率のよい金属シート、蒸着金属、鏡面シート等から形成されて、それぞれ一方側の面に垂直に一定のピッチに並べて配置されている。光制御パネル154の平面光反射部と光制御パネル155の平面光反射部とは、平面視して交差(例えば、直交状態)して配置されている。
空中表示装置151は、例えば、空中に表示される表示装置(空中タッチディスプレイ)である。空中表示装置151は、液晶部及びバックライトを有し、多数のセル(発光ブロック)が格子状に配置された構造になっている。各セルは、RGB発光部と、赤外線発光部と、赤外線センサと、帯状の透明電極とを有する。RGB発光部は、バックライトの光が液晶部を通過した場合に、R(赤)、G(緑)、B(青)に発光する部分であり、色フィルタであってもよい。液晶部は、周知の構造となって、上下にそれぞれX、Y方向に格子状に配置された帯状の透明電極によって給電され、セル単位で遮光状態及び透光状態を制御できる。赤外線センサの上下には、赤外線センサから光信号を得る(給電する場合もある)帯状の透明電極が上下に格子状に配置されている。
空中表示装置151(表示部)の動作について説明する。バックライトを点灯した状態で、各セル内のRGB発光部、赤外線発光部に対応する(即ち、直下)液晶部を透明電極を介してオン/オフすると、セルから可視光及び赤外光が発生する。これによって、空中表示装置151上に画像を形成することができると共に、空中表示装置151から均一照度の赤外線が発生される。
図3に示すように、空中表示装置151に表示された画像からの光(r1~r4)は、光結像部152に入り、反対側に空中表示画面153が形成されている。なお、空中表示装置151と空中表示画面153は、光結像部152を中心として左右対称または上下対称に形成される。この場合、空中表示装置151の赤外線発光部から発した赤外線は、面状となって空中表示画面153の位置に重なって形成されるが、視認することはできない。
ここで、図3に示すように、空中表示画面153の所定位置158にインスツルメント12,22の先端部12a(指示棒等の金属製部材でもよい)を入れると、インスツルメント12,22の先端部12aから赤外線の反射光が発生し、その画像が光結像部152を介して空中表示装置151側(即ち、空中表示装置151上)に第2実像159として結像される。図3に示すように、インスツルメント12,22の先端部12aからの赤外線の反射光は、例えば、符号s1,s3で示す帰路で光結像部152に入光し、光結像部152で屈曲反射し、符号s2,s4で示す帰路を通って第2実像159を結像する。第2実像159は赤外線による結像なので目視できない。図3において、符号βは、空中表示画面153と第2実像159が光結像部152に対して対称に形成されることを示す。なお、符号r1~r4,s1~s4は結像に寄与する赤外線束の外側の赤外線を示す。
そして、空中表示装置151の各セルに配置されている赤外線センサでインスツルメント12,22の先端部12aの赤外線画像(第2実像159)を検知し、これによって、空中表示画面153のどの部分を押したかを検知できる。赤外線センサは、結像された画像における指示位置を検知する「検知部」の一例である。空中表示画面153が例えば、デバイスを操作するための操作画面の画像である場合では、操作画面の操作位置を検知できる。なお、空中表示装置151の赤外線発光部や赤外線センサの動作を停止したり、赤外線センサの検知結果を制御に利用しなかったりすることで、非接触入力部15を空中に画像を表示させる表示部として機能させることもできる。
なお、空中表示装置151に赤外線発光部及び赤外線センサを含ませない構成にすることもできる(つまり、空中表示装置151とは別に赤外線発光部及び赤外線センサを設置してもよい)。例えば、赤外線発光部及び赤外線センサを直線状に並べたラインセンサを用いて、空中表示画面153のどの部分を指示したかを検知する。ラインセンサは、空中表示画面153と当該ラインセンサの検出面が同一面になるように、例えば、空中表示画面153の延長線上に配置される。ラインセンサは、空中表示画面153の平面と一致するように赤外線を照射し、インスツルメント12,22の先端部12a等で反射して戻ってきた反射光を赤外線センサで受信し、空中表示画面153での座標を検知する。
また、例えば、空中表示装置151の画面に赤外線を照射するように赤外線発光部を配置してもよい。そして、赤外線のみを検知する赤外線カメラを用いて空中表示画面153を撮影し、その結果から空中表示画面153のどの部分を指示したかを検知してもよい。なお、赤外線発光部は、空中表示画面153や空中表示装置151の画面をスキャンするものでもよい。
非接触入力部15は、主に操作画面を空中に表示する。つまり、非接触入力部15は、主に術者Dによって操作され、デバイスを操作するための空中スイッチとして使用される。非接触入力部15は、主に空中表示画面153を空中に表示する。非接触入力部15は、術者Dの視界に入り易い位置に設置するのがよい。具体的には、非接触入力部15は、診療用テーブル11の中で術者Dに近い側に配置するのがよい。
<第2診療テーブル部>
図1に示す第2診療テーブル部20は、歯科診療時にアシスタントや歯科衛生士Aが主に使用する装置である。第2診療テーブル部20は、例えば、診療用テーブル21と、インスツルメント22(治療用器具)と、操作部23と、を備えている。第2診療テーブル部20は、支持部20aによって支持されている。支持部20aは、複数の関節部を有するアームである。支持部20aの基端部は、患者用椅子2の近傍(例えば、左側)の床面等に固定されている。第2診療テーブル部20には、取手20b(図4参照)が設けられており、アシスタントや歯科衛生士Aは、その取手20b(図4参照)を把持して第2診療テーブル部20の位置を調整することが可能になっている。
<スピットンユニット>
図1に示すスピットンユニット30は、患者Pがうがいを行うための装置である。スピットンユニット30は、例えば、給水部31と、スピットン32と、を備えている。給水部31は、うがい用のコップに水を注入するものである。スピットン32は、患者Pがうがいを行う受け(うがい鉢)である。スピットンユニット30には、柱部1aが立設されている。
<フットコントローラ>
フットコントローラ41は、足踏み操作用のコントローラである。フットコントローラ41は、例えば、複数のペダルを備え、術者Dが足で操作する。フットコントローラ41は、フットペダルを踏み込む位置や加減により、フットペダルの踏込み状態に応じた信号を本体側制御手段(図示省略)に送信して、術者Dが把持したインスツルメント12や、患者用椅子2を適切に動作させることができる。そのフットコントローラ41には、後記するタービン及びスプレイを駆動させるためのドライブペダル41aが設けられている。
図1に示すコンピュータ50は、歯科診療システム100の全体の動作を制御する。コンピュータ50は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力回路、通信回路等によって構成される。
コンピュータ50は、例えば、歯科診療システム100を構成する構成要素(例えば、患者用椅子2、無影灯3、撮影部4、表示部5、音声入力部6、音声出力部7、第1診療テーブル部10、第2診療テーブル部20、スピットンユニット30、フットコントローラ41等)と医院内ネットワーク(例えば、LAN(Local Area Network))を介して通信可能である。また、コンピュータ50は、医院外ネットワーク(例えば、インターネット)を介して、端末やデータベースと通信可能である。
≪空中表示画面の一例≫
図5Aは、第1診療テーブル部10に表示される空中表示画面153のメモリ呼び出し画面70の一例を示す説明図である。図5Bは、空中表示画面153のホーム画面71の画像の一例を示す説明図である。
なお、ここでは術者用の第1診療テーブル部10側のインスツルメント12、ホルダ16及びハンガーセンサ17を主に説明する。アシスタント用の第2診療テーブル部20側のインスツルメント22、ホルダ26及びハンガーセンサ27の説明は適宜省略するが、第1診療テーブル部10と同様に、第2診療テーブル部20についても、この例と同様に適用することが可能である。
<メモリ呼び出し画面>
空中表示装置151を起動すると、図5Aに示すように、空中に空中表示画面153のメモリ呼び出し画面70が空中に浮いた状態に表示される。なお、表示タッチパネル10cには、空中表示画面153の表示と同じものが表示される。呼び出し画面70には、予め設定された3つの空中操作部701,702,703が配置されている。
3つの空中操作部701~703には、ホルダ16から取り出されたインスツルメント12に関する各種駆動設定内容等を後述するように、予めメモリに記憶させてある。
また、取り出されたインスツルメント12がどの種類のインスツルメント12であるかは後述するインスツルメントレイアウト設定画面783~786の設定情報を基に特定される。メモリを読み出すときは、読み出したい番号の空中操作部701~703をインスツルメント12の先端部12aを翳して空中操作すると、予め術者Dによってカスタマイズされた設定に基づいて駆動させることができる。例えば、ホルダ16から取り出されたインスツルメント12がマイクロモータハンドピースのBLであった場合は、空中操作部701にインスツルメント12の先端部12aを翳して空中操作すると、ONして、図5Cに示すようにマイクロモータBL(MOTOR BL)の画面が表示され、設定されているリミットトルク、最大回転数、スプレイ、LEDライト、ギヤ比等を確認することができると共に、フットコントローラ41のドライブペダル41aを踏むと、予めメモリに記憶された設定通りに駆動することができる。
<メモリの設定方法>
メモリの設定は、図1に示す表示タッチパネル10cを使って指操作してもよいし、非接触入力部15(空中スイッチ)を使ってインスツルメント先端で空中操作してもよい。メモリに設定する場合は、まず、インスツルメント12(図1参照)に関する各設定内容を設定する。表示タッチパネル10cと、空中表示画面153に図5Cのように設定表示画面を表示させる。
ここでトルクや回転数、スプレイのON/OFF、LEDライトのON/OFF等を後述するように設定する。
次に、メモリ(MEMORY)ボタン画面720c(図5C参照)をタッチし、さらに、その左側にある記憶したいメモリ番号1,2,3のいずれかをタッチすることで、メモリの設定が完了する。表示タッチパネル10cの場合は指でタッチするが、空中表示画面153を使う場合は空中操作で非接触タッチすることになる。
<ホーム画面>
図5Bに示すホーム画面71は、予めインスツルメントハンガーに接続されたインスツルメントをメモリに割り付けて登録しておく。この登録操作は工場出荷時に行うか、後述する段落[0087]に記載のように、サービスマンがインスツルメントレイアウト設定画面783~786を使って設定する。
図5Bに示すように、ホーム画面71には、インスツルメントハンガー161のインスツルメント12に対応した第1操作画面711と、インスツルメントハンガー162のインスツルメント12に対応した第2操作画面712と、インスツルメントハンガー163のインスツルメント12に対応した第3操作画面713と、インスツルメントハンガー164のインスツルメント12に対応した第4操作画面714と、時刻表示画面715と、が表示される(図2参照)。
図5Bに示す例では、第1操作画面711には、図2に示すインスツルメントハンガー161の位置にタービン(TURBINE)が接続され、付属機能のLEDライトがOFF、スプレイ(注水)がONに設定されている。
第2操作画面712には、図2に示すインスツルメントハンガー162の位置にマイクロモータ(MOTOR BL)が接続され、付属機能のLEDライトがON、スプレイがOFF、回転方向が正回転に設定され、ギヤ比が「64:1」に設定されている。
第3操作画面713には、図2に示すインスツルメントハンガー163の位置にスケーラ(SCALER)が接続され、付属機能のLEDライトがON、スプレイがOFFに設定されている。
第4操作画面714には、図2のインスツルメントハンガー164の位置にタービン(TURBINE)が接続され、付属機能のLEDライトがOFF、スプレイがOFFに設定されている。
このように、第1操作画面711~第4操作画面714には、それぞれのホルダ16に配置したインスツルメント12に対応した諸機能が設定されている。
≪インスツルメントの諸機能の駆動入力≫
次に、図5Cを主に図1、図2及び図5Bを参照して、ハンガーセンサ17によってホルダ16から取り出されたことを検知されたインスツルメント12の諸機能に関する駆動入力を説明する。
インスツルメント12がホルダ16から取り出されたことをハンガーセンサ17が検知すると、検知されたインスツルメント12に関する駆動入力及び設定入力に関する表示画面が空中表示画面153及び表示タッチパネル10cに表示される。例えば、インスツルメント12がマイクロモータハンドピースBLであった場合、図5Cのような画面が表示される。ここでLEDライト721は、インスツルメント12の先端部12aをLEDライト721のマークの上方に翳すことで、LEDライト721を直接駆動してON/OFFの切換えを行うことができる。
≪インスツルメントの諸機能の設定入力≫
駆動入力が直接駆動できるのに対し、設定入力は設定した時点では駆動せず、他の動作に応じで駆動する入力である。例えば、前記他の動作は、フットコントローラ41のドライブペダル41aを踏む操作である。
スプレイ画面722を設定入力する場合は、インスツルメント先端12aをスプレイマーク722の上方で翳して空中操作し、フットコントローラ41のドライブペダル41aを足踏み操作することで、ONして駆動可能になる(図1参照)。このため、術者Dがインスツルメント12を持ったと同時にスプレイが噴出されるのを防止することができる。そして、インスツルメント12でスプレイ画面722を空中操作することで、スプレイがON,OFFして注水、停止できるようになっている。
また、タービン(TURBINE)の場合は、インスツルメント12でMAX回転数設定画面725を空中操作することで、最高回転数を設定して、エアの圧縮空気を調整できるようになっている。タービン(TURBINE)のMAX回転数は、プラスマイナス画面720aをインスツルメント12で翳すことで、40万回転、30万回転等に増減させる設定ができるようになっている。
また、マイクロモータ(MOTOR BL)は、インスツルメント12で正逆回転切換画面723を1回翳す空中操作すると、回転方向を正回転方向に切り換えることができる。再度、インスツルメント12で正逆回転切換画面723に翳す空中操作をすると、マイクロモータ(MOTOR BL)の回転方向を逆回転方向に切り換えることができる。
また、インスツルメント12でモード設定画面726を翳す空中操作すると、スタンダードモード、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)モード、Endo(Endodontic treatment)モードに切り換えることができる。PMTCとは、歯石の除去及び歯面の清掃である。Endoモードとは、歯髄、根管、歯の神経の治療するモードである。
Endoモード設定画面727は、インスツルメント12の動作モードを設定する画面である。インスツルメント12でEndoモード設定画面727を翳す空中操作すると、Endo AS(オートストップ)モードと、Endo AR(オートリバース)モードと、Endo AF(オートファワード)モードと、に切り換わる。
Endo ASモードは、正回転で回転中に設定されたトルク(フォワードトルクリミット)が負荷され、さらに、設定時間(フォワードホールドタイム)負荷が継続されるとモータが停止する。
Endo ARモードでは、正回転で回転中に設定されたトルクが負荷され、さらに、設定時間が継続されると、モータが逆回転する。また、Endo ARモードでは、逆回転で回転中に設定されたトルク(リバーストルクリミット)が負荷され、さらに、設定時間(リバースホールドタイム)負荷が継続されると、モータが停止する。
Endo AF(オートフォワード)モードでは、正回転で回転中に設定された所定値のトルクを越えた負荷がかかり、さらに、設定時間が継続されると、モータが逆回転する。逆回転は、設定角度(リバース角度数)回転するか、回転中に設定された所定値のトルクを越えた負荷がかかると、正回転に戻る。その正回転から逆回転を設定した回転数(リバーストライ数)を繰り返す。
また、マイクロモータ(MOTOR BL)は、インスツルメント12でリミットトルク設定画面728を翳す空中操作すると、最大トルクを設定することができる。
また、マイクロモータ(MOTOR BL)は、インスツルメント12で回転モード設定画面729を翳す空中操作すると、最大トルクをフィクス(FIX)モードとバリアブル(Variable)モードと、に設定することができる。フィクスモードは、ドライブペダル41aを踏み込んだときに、マイクロモータの回転数を予め設定した最高回転数になるように設定する。バリアブルモードは、ドライブペダル41aの踏み加減によってマイクロモータの回転数が変えられるようになっている。
また、マイクロモータ(MOTOR BL)は、インスツルメント12でギヤ比設定画面724を翳す空中操作すると、ギヤ比を予め設定した複数のギヤ比から選択することができる。例えば、「1:1」に表示されたギヤ比設定画面724にインスツルメント12を翳す空中操作すると、ギヤ比設定画面724は、「4:1」、「64:1」等の予め設定した設定したギヤ比が順次表示されて切り換わる。
または、ギヤ比設定画面724を翳す空中操作すると、図5Dに示すように、設定候補となるギヤ比724aが一覧で表示され、表示されたギヤ比724aを翳す空中操作をすると、そのギヤ比724aに設定することができる。
スケーラの設定入力の場合は、例えば、インスツルメント12でMAX回転数設定画面725を空中操作することで、MAX回転数設定画面725に表示されたMAXパワーの数値を増やしたり、減らしたりすることができる。
さらに、インスツルメント12の先端部12aでモード設定画面726を翳す空中操作することで、スケーラのモードを歯の表面を清掃するスケーリングモードと、根管治療を行うエンドモードと、に切り換えることができる。
≪診療装置に配備された装置の制御入力≫
図1に示す診療システム1(歯科診療システム100)の制御入力は、ホルダ16,26から取り出されたインスツルメント12,22を使用する使用環境における使用可能な診療システム1(歯科診療システム100)に配備、または、接続された種々の装置への駆動入力あるいは設定入力ができる。
<ヘッドレスト駆動入力画面>
図6Aは、空中表示画面153のヘッドレスト駆動入力画面73を示す説明図である。
図6Aに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、患者用椅子2の電動のヘッドレスト2aをダイレクトに駆動操作することができるヘッドレスト駆動入力画面73を有する(図1参照)。ヘッドレスト駆動入力画面73は、ヘッドレスト前傾駆動入力画面731と、ヘッドレスト後傾駆動入力画面732と、ヘッドレスト上昇駆動入力画面733と、ヘッドレスト下降駆動入力画面734と、を有している。
ヘッドレスト前傾駆動入力画面731は、ヘッドレスト2a(図1参照)を前側に傾けるための空中操作画面である。ヘッドレスト後傾駆動入力画面732は、ヘッドレスト2a(図1参照)を後側に傾けるための空中操作画面である。ヘッドレスト上昇駆動入力画面733は、ヘッドレスト2a(図1参照)を上昇させるための空中操作画面である。ヘッドレスト下降駆動入力画面734は、ヘッドレスト2a(図1参照)を下降させるための空中操作画面である。
<椅子用手動駆動入力画面>
図6Bは、空中表示画面153の椅子用手動駆動入力画面74を示す説明図である。
図6Bに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、患者用椅子2の電動のチェア2bをダイレクトに手動的に駆動操作することができる椅子用手動駆動入力画面74を有する(図1参照)。椅子用手動駆動入力画面74は、チェア上昇駆動入力画面741と、チェア下降駆動入力画面742と、チェア起上駆動入力画面743と、チェア寝下駆動入力画面744と、を有している。
チェア上昇駆動入力画面741は、チェア2b(図1参照)を上昇させるための空中操作画面である。チェア下降駆動入力画面742は、チェア2b(図1参照)を下降させるための空中操作画面である。チェア起上駆動入力画面743は、チェア2b(図1参照)を起き上がらせるための空中操作画面である。チェア寝下駆動入力画面744は、チェア2b(図1参照)を寝かす方向に傾倒させるための空中操作画面である。
<椅子用自動駆動入力画面>
図6Cは、空中表示画面153の椅子用自動駆動入力画面75を示す説明図である。
図6Cに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、電動の患者用椅子2(図1参照)の予め設定した各ポジションにダイレクトに駆動操作することができる椅子用自動駆動入力画面75を有する。椅子用自動駆動入力画面75は、第1オートセットポジション駆動入力画面751と、第2オートセットポジション駆動入力画面752と、うがいポジション駆動入力画面753と、リセットポジション駆動入力画面754と、を有している。
第1オートセットポジション駆動入力画面751及び第2オートセットポジション駆動入力画面752は、患者用椅子2(図1参照)を予め設定した所定の椅子モードにダイレクトに駆動操作することができる空中操作画面である。
うがいポジション駆動入力画面753は、患者用椅子2(図1参照)の状態を患者Pがうがいをするときの椅子を起こした椅子モードにダイレクトに駆動操作することができる空中操作画面である。
リセットポジション駆動入力画面754は、患者用椅子2(図1参照)を患者Pが椅子に着座するときの初期状態のポジションにセットするための椅子着座モードと、患者Pが患者用椅子2から起立して退室するときの低い状態のポジションにセットするための椅子退席モードと、に自動でダイレクトに駆動操作することができる空中操作画面である。
<デジタルマイクロスコープのズーム・フォーカス駆動入力画面>
図7Aは、空中表示画面153のデジタルマイクロスコープ(撮影部4)のズーム・フォーカス駆動入力画面76を示す説明図である。
図7Aに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、撮影部4(図1参照)をダイレクトに駆動操作することができるズーム・フォーカス駆動入力画面76を有する。ズーム・フォーカス駆動入力画面76は、デジタルマイクロスコープから成る撮影部4のズームを調整するズーム調整入力画面761,762と、デジタルマイクロスコープのピントを調整するピント調整入力画面763,764と、を有している。
<無影灯駆動入力画面>
図7Bは、空中表示画面153の無影灯駆動入力画面716を示す説明図である。
図7Bに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、無影灯3をダイレクトにON、OFFさせて点灯、消灯の駆動操作することができる無影灯駆動入力画面716(図5B参照)を有する。
<ユーザー設定入力画面>
図8Aは、空中表示画面153のユーザー設定入力画面77を示す説明図である。
図8Aに示すように、空中表示装置151の空中表示画面153には、ユーザーが設定するためのユーザー設定入力画面77がある。ユーザー設定入力画面77には、チェア設定画面771と、ライト(無影灯3)設定画面772と、インスツルメント設定画面773と、コップ給水設定画面774と、スピットン設定画面775と、ブザー設定画面776と、タッチパネル設定画面777と、その他の設定画面778と、CS画面779と、がある。
ここで、「ユーザー」とは、図4に示す術者D、及び、術者Dをサポートするアシスタントを指す。また、「術者D」は、インスツルメントを操作する医師、歯科医師、あるいは、歯科衛生士Aを指す。
図8Aに示すチェア設定画面771は、患者用椅子2のヘッドレスト2a及びチェア2bを昇降及び傾動させるときのスピード等を調整するための設定画面である。
ライト(無影灯)設定画面772は、無影灯3の調光等を行うための設定画面である。
インスツルメント設定画面773は、インスツルメント12,22の各種設定を行うための設定画面である。
コップ給水設定画面774は、コップに給水する水の温度等を設定するための設定画面である。
スピットン設定画面775は、患者Pがうがいをした際に、鉢を洗うのに使用する洗浄水の放水時間等を設定するための設定画面である。
ブザー設定画面776は、操作音等を設定するための設定画面である。
タッチパネル設定画面777は、表示タッチパネル10Cのタッチ感度等を設定するための設定画面である。
その他の設定画面778は、前記した以外の諸機能を適宜に設定するための設定画面である。
CS画面779は、図8Bに示すサービスマンハンガーレイアウト設定画面78を呼び出すための呼び出しスイッチ画面である。
図8Bは、空中表示画面153のサービスマンハンガーレイアウト設定画面78を示す説明図である。
予めどのホルダ16にどの種類のインスツルメント12を割り付けるかの設定は、サービスマンがCS画面779を操作した後、図8Bに示すサービスマンハンガーレイアウト設定画面78で設定する。割り付けの設定は各ホルダ16に実際に配置したインスツルメント12の種類の通りに行う。サービスマンハンガーレイアウト設定画面78には、シリンジレイアアウト設定画面781と、ハンガー入替え設定画面782と、インスツルメントレイアウト設定画面783,784,785,786と、がある。
シリンジレイアアウト設定画面781は、シリンジ120(図2参照)の配置をホルダ16(図2参照)のどこにするか設定するための操作画面であり、シリンジ120(図2参照)を右端に配置するか、左端に配置するか選定することができる。
ハンガー入替え設定画面782は、インスツルメント12(図2参照)の配置を入れ替えるための設定画面である。
インスツルメントレイアウト設定画面783~786は、どのような機能を持った4つのインスツルメント12(図2参照)をどこのホルダ16(図2参照)に配置するかを設定するための画面である。
なお、サービスマンハンガーレイアウト設定画面78の操作をユーザーが行っても構わない。
図8Cは、歯科診療システム100に接続された装置の駆動/設定入力画面79を示す説明図である。
図8Cに示すように、駆動/設定入力画面79は、有線や無線のネットワークで接続された外部のコンピュータ50やサーバーから動画や静止画を取り込んだり、ソフトウェアの接続を制御して歯科診療システム100に付属した表示部5(図1参照)に表示したりするための駆動/設定入力画面である。駆動/設定入力画面79には、PCソフト切り替え(逆送り)画面791と、PCソフト切り替え(順送り)画面792と、PC静止画像取得入力画面793と、PC動画取得入力画面794と、設定入力画面795と、を有している。
PCソフト切り替え画面791,792は、PC側であらかじめ診療のために複数起動したソフトを、使いたいタイミングで切り替える(前面に表示してアクティブにする)ためのものである。入力するたびに表示されるソフトが順番に切り替わるが、画面791と画面792の違いは、切り替わる順番が逆送りか順送りかの違いである。
PCソフト切り替え(逆送り)画面791は、歯科診療システム100に接続されているPCの画面のソフトを逆送りで切り替えるための設定画面であり、ダイレクトにPCの操作ができる。
PCソフト切り替え(順送り)画面792は、そのPCの画面ソフトを順送りで切り替えるための画面であり、ダイレクトにPCの操作ができる。
PC静止画像取得入力画面793は、歯科診療システム100に接続されているPC(図示省略)の静止画面を取り込むための入力画面である。
PC動画取得入力画面794は、歯科診療システム100に接続されているPC(図示省略)の動画を取り込むための入力画面である。
設定入力画面795は、歯科診療システム100に接続された接続先機器や駆動ソフト等を設定するための設定画面である。
なお、これらPCソフトの切り替えや画像の取得入力画面791~794は、これら入力画面に限定されるものでなく、歯科診療システム100に接続されている種々のPCソフトや接続先機器の起動や終了の入力画面として使用してもよい。
以上のように構成された本発明の実施形態に係る歯科診療システム100は、以下のような作用効果を奏する。
このように、本発明は、図1または図2に示すように、インスツルメント12,22と、当該インスツルメント12,22を着脱可能に保持するホルダ16,26と、ホルダ16,26に保持されたインスツルメント12,22の有無を検知するハンガーセンサ17,27と、を具備する診療システム1であって、ホルダ16,26から取り出されたインスツルメント12,22の空中操作により、診療システム1の制御入力が可能な空間検知エリアSA1,SA2,SA3を設けた。
かかる構成によれば、診療システム1は、インスツルメント12,22の空中操作によって、診療システム1の制御入力が可能な空間検知エリアSA1~SA3を空中に設けたことで、指等が操作部23に接触するのを解消することができる。このため、診療システム1は、インスツルメント12,22で操作する空中タッチディスプレイを構成するので、人から人へのウイルス等の感染リスクを低減させることができる。また、診療システム1は、指や足を使わずに、インスツルメント12,22を持ったままそのインスツルメント12,22で制御入力操作ができるので、インスツルメント12,22等の機能を変えることができる。
また、図1、図2あるいは図5Cに示すように、制御入力は、ハンガーセンサ17,27によってホルダ16,26から取り出されたことを検知されたインスツルメント12,22の諸機能に関する駆動入力または設定入力である。
なお、インスツルメント12,22の諸機能は、予めサービスマンまたはユーザーによってどのホルダ16,26にどの種類のインスツルメント12,22を配置したかを割り付けるインスツルメントレイアウト設定画面783~786の設定情報を基に、前記ホルダ16,26から取り出されたインスツルメント12,22の種類が特定された諸機能であってもよい。
かかる構成によれば、制御入力は、術者D等がホルダ16,26から取り出して使用するインスツルメント12,22の駆動入力または設定入力であるので、使用するインスツルメント12,22を自動的に検出して駆動入力または設定入力することができる。
また、図5A及び図5Bに示すように、制御入力は、予め術者Dによってカスタマイズして駆動及び設定可能な制御入力である。
かかる構成によれば、制御入力は、予め術者Dによってカスタマイズして駆動及び設定可能な制御入力であるので、予め複数の駆動操作をカスタマイズしておくことで一つの操作で駆動することが可能であると共に、予め複数の設定をカスタマイズして一つの設定にすることが可能なので、駆動及び設定入力を円滑に進めることができる。
また、図1、図8A~図8Cに示すように、制御入力は、ホルダ16,26から取り出されたインスツルメント12,22を使用する使用環境における使用可能な診療システム1に具備、または、接続された装置への駆動入力あるいは設定入力である。
かかる構成によれば、制御入力は、診療システム1に具備、または、接続された装置への駆動入力あるいは設定入力であるので、取り出されたインスツルメント12,22を使用する使用環境における使用可能な診療システム1に設けられている種々の装置を、使用するインスツルメント12,22によって空中操作して入力することができる。
[第1変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
図9は、本発明に係る診療システム1の第1変形例を示す図であり、反射方式の空中操作を示す説明図である。
前記実施形態で説明したインスツルメント12,22による空中操作は、図9に示すように、発光部11bと、検知部11c(反射センサ)と、による反射方式であってもよい。
つまり、診療システム1Aは、光を発する発光部11bと、当該発光部11bから発せられてインスツルメント12,22によって反射された反射光を受光する検知部11cと、備え、空間検知エリアSA1~SA3の位置は、発光部11bと検知部11cとの位置、及び、検知部11cからインスツルメント12,22までの検知距離L1によって定まり、空中操作は、発光部11bから発せられた光のインスツルメント12,22の所定部(先端部12a)への反射位置と、検知部11cからインスツルメント12,22までの高さH1と、に対応して設定可能にしてもよい。
なお、検知部11cで検知される光がインスツルメント12,22の所定部からの反射光であるかどうかの判断は、予め前記反射光の受光可能な閾値を設定し、閾値内の光を受光したかどうかを判断することで外乱光との区別が可能である。
この場合、発光部11bは、赤外線あるいは可視光線を上方に向けて発するLED等の発光素子から成る。検知部11cは、発光部11bから発せられてインスツルメント12,22で反射して戻ってきた光を受光する受光センサ等から成る。発光部11b及び検知部11cは、診療用テーブル11等のパネル面11aに複数設置されている。
空間検知エリアSA1~SA3の高さの設定は、発光部11bの発光強度と、検知部11cの検知感度(受光感度)によって決める。
また、空間検知エリアSA1~SA3の面積の設定は、発光部11bのビームに指向性を持たせておいて、インスツルメント12.22によって反射して戻って来る光の広がり(角度)で決める。
なお、空間検知エリアSA1~SA3は、発光部11bと検知部11cとに指向性を持たせ、その指向角度で決めてもよい。
かかる構成によれば、空中操作は、インスツルメント12,22の所定部への反射位置と、検知部11cからインスツルメント12,22までの高さH1と、に対応するので、インスツルメント12,22の先端部12aを空中で動かすことで操作することができる。このため、光を発する発光部11bと、インスツルメント12,22で反射した光を検出する検知部11cとは、インスツルメント12,22の先端部12aで反射する光を検出する反射センサを構成している。
[第2変形例]
図10Aは、本発明に係る診療システム1の第2変形例を示す図であり、透過遮断マトリックスセンサ方式の空中操作を示す説明図である。図10Bは、本発明に係る診療システム1の第2変形例を示す図であり、空中フレーム110に表示モニタ115をセットするときの状態を示す説明図である。図10Cは、本発明に係る診療システム1の第2変形例を示す図であり、空中フレーム110の使用状態を示す説明図である。
図10A、図10Bあるいは図10Cに示すように、空間検知エリアSA1~SA3は、発光部11bと、検知部11cと、により格子状に構成されたエリアから成り、空中操作は、インスツルメント12,22の所定部(例えば、インスツルメント12,22の先端部12aや先端部12aに取り付けられた切削工具、バー等)による格子状の遮断位置BPに対応して設定可能にしてもよい。
この場合、歯科診療システム100Bは、図10Aに示すように、空中フレーム110と、発光部11bと、検知部11cと、を備えて構成されている。
空中フレーム110は、空間検知エリアSA1~SA3の範囲を決める矩形の枠形状部材から成る。空中フレーム110は、図10Cに示すように、移動アーム等の移動機構116が取り付けられて、任意の位置に移動可能に配置されている。なお、図10Cの空中フレーム110には、図10Bのように表示モニタ115が付属されているが図10Cでは省略してある。
つまり、空間検知エリアSA1~SA3は、任意な位置に移動可能な移動機構116が設けられている。
これにより、空間検知エリアSA1~SA3は、移動機構116を有していることで、空中操作を行い易い位置に移動させることができるため、操作性を向上させることができる。
発光部11bは、空中フレーム110の左辺111及び下辺112に予め設定された適宜な間隔で複数設置されている。検知部11c(受光部)は、空中フレーム110の右辺113及び上辺114に、左辺111及び下辺112の発光部11bに対して対向配置されている。空中フレーム110の右辺113及び上辺114に、左辺111及び下辺112の発光部11bに対して対向配置されている。
このため、空中フレーム110の発光部11bから発せられた光は、図10Aに示すように、クロスするように発せられて、遮断位置BPにインスツルメント12,22の先端部12aを配置すると、先端部12aがクロスする遮断位置BPにあることを検知部11cで確認できる。つまり、検知部11cは、どこに配置された検知部11cで発光部11bから発せられてインスツルメント12,22の先端部12aで反射された光を受光したかによって、X,Y方向の位置を検出して、先端部12aの位置を把握することができる。
このように、第2変形例の診療システム1Bは、格子状の空間検知エリアSA1~SA3内に遮断位置BPに、インスツルメント12,22の先端部12aを配置することで先端部12aを検出できるため、インスツルメント12,22による空中操作ができる。
なお、図10Bに示すように、空中フレーム110には、表示モニタ115(表示プレート)を設けてもよい。このようにすることで、空中フレーム110内にある遮断位置BPの位置が明確になるので、空中操作する際に、インスツルメント12,22の先端部12aをどこの位置に空中操作すればよいか分かるため、操作性を向上させることができる。
また、インスツルメント12,22(ダイナミックインスツルメント)の先端形状を意識して、ホルダ26からインスツルメント12,22が取り出されている場合は、指より細い物(例えば、切削工具、バー等)も感知できるように、格子を密にしてエリアのサイズを狭くしてもよい。
また、インスツルメント12,22の先端形状より太いもの(広いエリア)を検知した場合は、無効にしてもよい。
また、格子状の空間検知エリアSA1~SA3をそのままにして、微妙な変化でも検知可能なように検知部11cの感度上げてもよい。
このように、インスツルメント12,22の「所定部」とは、インスツルメント12,22の頭部、首部、先端部12a寄りの部位、及び、先端部12aに取り付けられた切削工具、バー等である。
[第3変形例]
図11Aは、本発明に係る診療システム1の第3変形例を示す図であり、空中ディスプレイ一体型モジュールを示す概略側面図である。図11Bは、本発明に係る診療システム1の第3変形例を示す図であり、空中ディスプレイ一体型モジュールを示す概略斜視図である。図11Cは、本発明に係る診療システム1の第3変形例を示す図であり、タッチレスセンサ15Cの設置状態を示す要部拡大斜視図である。図11Dは、本発明に係る診療システム1の第3変形例を示す図であり、タッチレスセンサ15Cの配置状態を示すグラフである。図11Eは、本発明に係る診療システム1の第3変形例を示す図であり、タッチレスセンサ15Cで検知した物体の座標を示すグラフである。
また、図11A~図11Eに示すように、空間検知エリアSA1~SA3は、操作スイッチ画像14Caを空中に結像する光結像部14Cと、結像された操作スイッチ画像14Caにおける指示位置を検知する検知部11Ccと、により構成され、空中操作は、検知部11Ccがインスツルメント12,22の所定部(例えば、インスツルメント12,22の先端部12a)を検知したことにより、その指示位置に対応した機能の設定を可能にしてもよい。
この場合、第3変形例の歯科診療システム100Cは、図11A及び図11Bに示すように、空中ディスプレイ一体モジュール13Cと、液晶ディスプレイ19Cと、映像反射ミラー18C(光制御パネル)と、検知部11Cc(タッチレスセンサ15C)と、光結像部14Cと、空間検知エリアSA1~SA3と、を備えて成る。
空中ディスプレイ一体モジュール13Cは、インスツルメント12,22の空中操作により、診療システム1Cの制御入力が可能な空間検知エリアSA1~SA3を形成する装置本体である。空中ディスプレイ一体モジュール13Cは、略三角柱形状の筐体を横置きした状態に配置されている。
液晶ディスプレイ19Cは、空間検知エリアSA1~SA3に映像された操作スイッチ画像14Caと同じ画像を映し出すディスプレイである。液晶ディスプレイ19Cは、空中ディスプレイ一体モジュール13Cの側面に斜めに設けられている。
映像反射ミラー18Cは、水平な空中ディスプレイ一体モジュール13Cに上面に設けられた光制御パネルから成る。
図11C、図11D及び図11Eに示すように、タッチレスセンサ15Cは、発光部11Cbと、検知部11Ccと、をライン上に適宜な間隔を介在して複数設置して成る空中スイッチである。
発光部11Cbは、例えば、赤外線を発するLEDから成る。
検知部11Ccは、発光部11Cbから発せされてインスツルメント12,22の先端部12aで反射された赤外線を検出する赤外線センサから成る。検知部11Ccは、空中ディスプレイ一体モジュール13Cの上側端部に斜め上方向に向けて配置されている横長のタッチレスセンサ15Cから成る。
発光部11Cbと検知部11Ccとは、一列に所定間隔で複数配置されており、検出したインスツルメント12,22の先端部12a等の物体のXY座標が分かる。図11D及び図11Eに示すように、タッチレスセンサ15Cは、発光部11Cbで直線に検知用の赤外線を照射し、物体に反射した反射光を、センサのどの位置の検知部11Ccで受信したかによって、物体がどの位置にあるかX座標とY座標を検知できるようになっている。このため、タッチレスセンサ15Cは、図11Dに示す物体A~Cや、図11Eに示す物体C,Dの位置を判別することができる。
そこで、タッチレスセンサ15Cからの座標信号を基板側で受け取り、X座標が○~○の範囲、Y座標が△~△の範囲のときは、ボタンとして機能するよう基板ファームウェアで処理する。タッチレスセンサ15Cは、常に物体を検知して座標を送り続けており、基板ファーム側でボタンとして設定した座標に物体があるときだけ、ボタンとして機能するようになっている。
図11A及び図11Bに示すように、光結像部14Cは、操作スイッチ画像14Caを形成するための装置である。光結像部14Cは、タッチレスセンサ15Cのセンサ検知方向に沿って、タッチレスセンサ15Cの近傍から斜め上方向に向けて配置されている。タッチレスセンサ15Cの検出面は、操作スイッチ画像14Caと同一面になるように配置されている。
空間検知エリアSA1~SA3は、タッチレスセンサ15Cで検出されるエリアである。
第3変形例の診療システム1Cによれば、空中操作は、検知部11Ccがインスツルメント12,22の先端部12aを検知したことで、その指示位置に対応した機能の設定できる。このため、術者Dは、インスツルメント12,22を持ったまま指先や足を使わずにインスツルメント12,22等の機能を変える操作を行うことができるので、操作性を良くすることができる。
[第4変形例]
図12は、本発明に係る診療システム1の第4変形例を示す図であり、非接触入力部15の概略構成図である。
前記実施形態では、図3に示すように、非接触入力部15(空中スイッチ)の一例として、発光部11bと検知部11cと空中表示装置151(ディスプレイ)とが同一面にある場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、図12に示す非接触入力部15D(空中スイッチ)のように、発光部11Dbと検知部11Dcとを別々に配置してもよい。
本発明の第4変形例の診療システム1D(歯科診療システム100D)は、発光部11Dbと、検知部11Dcと、液晶ディスプレイ19と、光制御パネル18と、光結像部14と、を備えて成る。
発光部11Dbは、赤外線を液晶ディスプレイ19の赤外線発光面19aに向けて発する赤外線発生手段から成る。発光部11Dbは、液晶ディスプレイ19と光制御パネル18との間に配置されている。
液晶ディスプレイ19からの光(赤外線発光面19a)の像は、光制御パネル18を介してその実像からなる再生画像PIを形成する。液晶ディスプレイ19に操作パネル10dを表示すると、タッチパネルの再生画像PIが空中に表示される。
検知部11Dcは、光制御パネル18の上方に配置された赤外線カメラから成る。検知部11Dcは、インスツルメント12,22の先端部12aで、タッチパネルの再生画像IPを押すと、赤外線発光面10aの画像も押すことになる。これを、検知部11Dcの赤外線カメラで撮ることで、先端部12aで操作パネル10dのどの位置を操作したかを検知することができる。このように、発光部11Dbと検知部11Dcとは、別々の位置に配置しても、前記実施形態と同様な作用効果を得ることが可能である。
[第5変形例]
図13Aは、本発明に係る診療システム1の第5変形例を示す概略構成図である。図13Bは、本発明に係る診療システム1の第5変形例を示す図であり、モーションキャプチャ装置201を示す説明図である。図13Cは、本発明に係る診療システム1の第5変形例を示す図であり、モーションキャプチャ装置201で認識するインスツルメント12の先端で描く図形の一例を示す説明図である。
また、図13A及び図13Bに示すように、空間検知エリアSA1~SA3は、モーションキャプチャ装置201,202によって形成され、空中操作は、インスツルメント12,22の所定部(例えば、インスツルメント12,22の先端部12a)の空中動作である。
この場合、モーションキャプチャ装置201,202は、例えば、互いに離間した2基の赤外線カメラと、赤外線LEDと、から構成されている。モーションキャプチャ装置201,202は、赤外線LEDに照らされたインスツルメント12,22の先端部12aを2基の赤外線カメラで撮影し、画像解析によって3D空間でのインスツルメント12,22の先端部12aの位置を割り出して動きを検出するUSB周辺装置である。モーションキャプチャ装置201,202は、第1診療テーブル部10のテーブル板117、第2診療テーブル部20の診療用テーブル21に設置されている。
図13Bに示すように、モーションキャプチャ装置201,202の認識範囲gは、半径50cm程度で、中心角度が110度の空間であり、インスツルメント12,22の先端部12aの位置を0.01mm程度の誤差で認識することができる。
図13C(a)、(b)、(c)に示すように、モーションキャプチャ装置201,202は、インスツルメント12,22の先端部12aを動かして円dや、三角形eや、V字形状f等を描くと、その図形を描いた先端部12aの動きを認識することが可能である。
かかる構成によれば、空間検知エリアSA1~SA3は、モーションキャプチャ装置201,202によって形成しても、インスツルメント12,22の先端部12aの空中動作を正確に認識することができる。
[第6変形例]
図14Aは、本発明に係る診療システム1の第6変形例を示す第1診療テーブル部10の外観図である。図14Bは、本発明に係る診療システム1の第6変形例を示す図であり、空中表示画面153のマイクロモータの画面72を示す説明図である。図14Cは、本発明に係る診療システム1の第6変形例を示す図であり、空中表示画面153のマイクロモータ設定画面72Fを示す説明図である。
また、図14Aに示すように、インスツルメント12,22の所定部(例えば、インスツルメント12,22の先端部12a)にICタグ121を設け、空間検知エリアSA1~SA3には、ICタグ121の読み取るためのICタグ読取装置122を設けた。
この場合、インスツルメント12は、例えば、マイクロモータ(図示省略)を内部に設けたグリップ部12fと、マイクロモータの回転を減速させる歯車減速機構(図示省略)を内部に設けた胴部12eと、を内設したマイクロモータハンドピースから成る。インスツルメント12は、グリップ部12fと、胴部12eとが着脱自在なので、グリップ部12f側からは減速比を把握することはできない。
ICタグ121は、RFID等から成り、インスツルメント12,22の先端部12a(胴部12e)内に設けられる。ICタグ121には、ギヤ比や、機能等を記憶させておく。
ICタグ読取装置122は、第1診療テーブル部10の診療用テーブル11に設けられる。このため、ICタグ読取装置122によってICタグ121を認識することができる。
このように、歯科診療システム100Fは、ICタグ121と、ICタグ読取装置122とを備えたことで、インスツルメント12のICタグ121からICタグ読取装置122によってギヤ比を自動的に認識することが可能となる。このため、図14Bに示すように、マイクロモータ(MOTOR BL1)の画面72のギヤ比設定画面724をインスツルメント12で空中操作すること、「1:1」のギヤ比を「2:1」、「4:1」、「5:1」、「16:1」、「64:1」等に切り換えることができる。
さらに、術者Dは、空中表示画面153をマイクロモータ設定画面72Fに切り換えることで、マイクロモータのギヤ比を読み取り、トルクリミット設定画面72F1をインスツルメント12,22で空中操作することにで、トルクリミットの設定を行うことが可能である。また、術者Dは、エンド治療モード設定画面72F2をインスツルメント12,22で空中操作することにより、エンド治療等のモードの設定(AS,AR,AF)を変更することが可能である。
[第7変形例]
図15は、本発明に係る診療システム1の第7変形例を示す図であり、照明方式の空中操作を示す説明図である。
前記第1変形例では、反射方式の空中操作を例に挙げて説明したが、図15に示すように、空中操作は、インスツルメント12,22の先端部12aに設けられた光源12bから発せられる光による操作であり、空間検知エリアSA1~SA3は、光源12bの光を受光する検知部11Gcにより構成されたエリアであってもよい。
この場合、インスツルメント12,22の先端部12aの下面には、下方に向けて光を放すLED(LEDライト)等から成る照明用の光源12bが設けられている。診療用テーブル11のパネル面11Gaには、光源12bからの光を受光する受光センサから成る検知部11Gcが適宜な間隔で複数設置されている。
診療システム1Gは、このように構成しても、空中操作は、インスツルメント12,22の先端部12aを空中で動かして空中操作すると、光源12bが一緒に移動するので、光源12bの動きを検知部11Gcで検出することで、空中操作を行うことができる。
[第8変形例]
図16Aは、本発明に係る診療システム1の第8変形例を示す図であり、金属検知方式の空中操作を示す説明図である。図16Bは、本発明に係る診療システム1の第8変形例を示す図であり、検知部11Hcの構成を示す説明図である。
前記第7変形例では、照明方式の空中操作を例に挙げて説明したが、図16Aに示すように、空中操作は、インスツルメント12,22の先端部12aによる操作であり、空間検知エリアSA1~SA3は、インスツルメント12,22の金属を検知する検知部11Hcにより構成されたエリアであってもよい。
この場合、インスツルメント12,22の先端部12aは、金属製の部材によって形成されている。診療用テーブル11のパネル面11Haには、金属製の先端部12aを検出する金属検知センサから成る検知部11Hcが適宜な間隔で複数設置されている。
金属を検出する検知部11Hcは、例えば、図16Bに示すように、交流電流を流すことによって磁束hを発生するサーチコイル11Hc1と、サーチコイル11Hc1の磁束hに金属製の先端部12aが近づくことに変化するサーチコイル11Hc1の起電力を検出する電位差計(図示省略)と、を備えて構成されている。
電位差計は、金属が無いと起電力は変化しないが、金属がサーチコイル11Hc1に近づくと金属製の先端部12aの表面に過電流iが流れて、反作用磁束jが発生する。この反作用磁束jは、サーチコイル11Hc1の起電力に変化を与えるので、金属製の先端部12aの存在を検知することができる。
診療システム1Hは、このように構成しても、空中操作は、インスツルメント12,22の金属製の先端部12aを空中で動かして空中操作すると、金属製の先端部12aの動きを検知部11Hcで検出することで、空中操作を行うことができる。
[第9変形例]
空間検知エリアSA1~SA3は、図1に示す診療用テーブル11にある空間検知エリアSA1と、患者用椅子2のヘッドレスト2aの近傍の空間検知エリアSA2と、デジタルマイクロスコープ(撮影部4)の近傍の空間検知エリアSA3と、に限定されるものではない。例えば、無影灯3や第2診療テーブル20の近傍に設けてもよい。
図4に示すように、空間検知エリアSA4は、インスツルメントホース12d,22dが届く治療範囲内に設けられていてもよい。インスツルメントホース12d,22dの長さは、予め設定された長さであり、例えば、患者用椅子2に着座した患者Pの患部に届く長さであって、135cmである。
かかる構成によれば、空間検知エリアSA4は、インスツルメントホース12d,22dが届く治療範囲内に設けられているので、予め設定されているインスツルメントホース12d,22dの長さにすることができる。このため、空間検知エリアSA4は、インスツルメント12,22を動かして空中操作可能なインスツルメント12,22の届く全範囲内の動きを検出することができる。
[第10変形例]
図17は、本発明に係る診療システム1の第10変形例を示す図であり、空間検知エリアSA5を、動くインスツルメント12,22の先端部12aを検知する検知部11cを示す説明図である。
また、図17に示すように、空中操作は、空間検知エリアSA5内にインスツルメント12,22を待機させる時間、回数、インスツルメント12,22の先端部12aの軌道kの少なくともいずれかを制御してもよい。
この場合、空間検知エリアSA5は、例えば、予め設定した複数のエリアSA51を適宜な間隔で配置して成る。各エリアSA51には、それぞれ4つの検知部11Icで構成されている。例えば、検知部11Icは、インスツルメント12,22の先端部12aが、各エリアSA51内の検知部11Icの1,2,3の順で、一定時間内にL字形状の軌道kを通過したときのみ、空間検知エリアSA5を通ったことを検出したと判断して起動させる。
このほか、検知部11Icは、所定回数通過したときのみ、空間検知エリアSA5を通ったことを検出したと判断する安全機構で構成したものであってもよい。
このように、診療システム1Iは、空間検知エリアSA5内にインスツルメント12,22を待機させる時間、回数、インスツルメント12,22の先端部12aの軌道kのいずれかを制御することで、誤動作を防止し、空間検知エリアSA5の検知制度を向上させることができる。
[その他の変形例]
前記実施形態及び第1~第10変形例では、本発明に係る診療システム1の一例として、歯科診療システム100を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、インスツルメント12,22として、医療用器具を使用しながら診療する装置であればよく、種々の手術や、治療、診断等にも使用可能である。
また、インスツルメント12,22の所定部は、インスツルメント12,22の先端部12aに限定されず、適宜な箇所に変更してもよい。
また、インスツルメント12,22の所定部(先端部12a)は、金属製のものに限定されず、検知部11cで検出可能であれば、適宜変更してもよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1I 診療システム
11b,11Cb,11Db 発光部
11c,11Cc,11Dc,11Gc,11Hc,11Ic 検知部
12,22 インスツルメント
12a 先端部(所定部)
12d,22d インスツルメントホース
14,14C 光結像部
14a,14Ca 操作スイッチ画像
16,26 ホルダ
17,27 ハンガーセンサ
100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G,100H,100I 歯科診療システム
116 移動機構
121 ICタグ
122 ICタグ読取装置
201,202 モーションキャプチャ装置
H1 検知部からインスツルメントまでの高さ
L1 検知距離
SA1,SA2,SA3,SA4,SA5 空間検知エリア
k 軌道

Claims (12)

  1. インスツルメントと、
    当該インスツルメントを着脱可能に保持するホルダと、
    前記ホルダを備えた診療テーブル部と、
    前記ホルダに保持された前記インスツルメントの有無を検知するハンガーセンサと、
    を具備する診療システムであって、
    前記ホルダから取り出された前記インスツルメントの空中操作により、前記診療システムの制御入力が可能な空間検知エリアを前記診療テーブル部にけ、
    前記制御入力は、前記ハンガーセンサによって前記ホルダから取り出されたことを検知されたインスツルメントの諸機能に関する駆動入力または設定入力であり、
    前記診療テーブル部は、歯科診療時に、術者が主に使用する第1診療テーブル部、または、アシスタントや歯科衛生士が主に使用する第2診療テーブル部のいずれかを含む、
    診療システム。
  2. 前記制御入力は、予め術者によってカスタマイズして設定可能な制御入力である、
    請求項に記載の診療システム。
  3. 前記制御入力は、前記ホルダから取り出されたインスツルメントを使用する使用環境における使用可能な前記診療システムに配備、または、接続された装置への駆動入力あるいは設定入力である、
    請求項に記載の診療システム。
  4. 前記診療システムは、光を発する発光部と、
    当該発光部から発せられて前記インスツルメントによって反射された反射光を受光する検知部と、を備え、
    前記空間検知エリアの位置は、前記発光部と前記検知部との位置、及び、前記検知部から前記インスツルメントまでの検知距離によって定まり、
    前記空中操作は、前記発光部から発せられた光の前記インスツルメントの所定部への反射位置と、前記検知部から前記インスツルメントまでの高さと、に対応して設定可能である、
    請求項1に記載の診療システム。
  5. 前記空間検知エリアは、前記発光部と、前記検知部と、により格子状に構成されたエリアから成り、
    前記空中操作は、前記インスツルメントの所定部による前記格子状の遮断位置に対応して設定可能である、
    請求項に記載の診療システム。
  6. 前記空間検知エリアは、操作スイッチ画像を空中に結像する光結像部と、
    結像された前記操作スイッチ画像における指示位置を検知する検知部と、により構成され、
    前記空中操作は、前記検知部が前記インスツルメントの所定部を検知したことにより、その指示位置に対応した機能の設定を可能とした、
    請求項1に記載の診療システム。
  7. 前記空間検知エリアは、モーションキャプチャ装置によって形成され、
    前記空中操作は、前記インスツルメントの所定部の空中動作である、
    請求項1に記載の診療システム。
  8. 前記空間検知エリアは、前記診療テーブル部の任意な位置に移動可能な移動機構を固定あるいは着脱可能にけている、
    請求項1に記載の診療システム。
  9. 前記インスツルメントの所定部にICタグを設け、
    前記空間検知エリアには、前記ICタグの読み取るためのICタグ読取装置を設けた、
    請求項1に記載の診療システム。
  10. 前記空中操作は、前記インスツルメントの先端部に設けられた光源から発せられる光による操作であり、
    前記空間検知エリアは、前記光源の光を受光する検知部により構成されたエリアである、
    請求項1に記載の診療システム。
  11. 前記空中操作は、前記インスツルメントの先端部による操作であり、
    前記空間検知エリアは、前記インスツルメントの金属を検知する検知部により構成されたエリアである、
    請求項1に記載の診療システム。
  12. 前記空中操作は、前記空間検知エリア内に前記インスツルメントを待機させる時間、回数、インスツルメントの先端部の軌道の少なくともいずれかを制御する、
    請求項1に記載の診療システム。
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