JP3638353B2 - X線診断装置 - Google Patents
X線診断装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3638353B2 JP3638353B2 JP28106095A JP28106095A JP3638353B2 JP 3638353 B2 JP3638353 B2 JP 3638353B2 JP 28106095 A JP28106095 A JP 28106095A JP 28106095 A JP28106095 A JP 28106095A JP 3638353 B2 JP3638353 B2 JP 3638353B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- top plate
- arm
- ray image
- movement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 37
- 238000003745 diagnosis Methods 0.000 claims description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 61
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 4
- 239000002872 contrast media Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 3
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 2
- 239000004918 carbon fiber reinforced polymer Substances 0.000 description 2
- 238000002594 fluoroscopy Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 229910052788 barium Inorganic materials 0.000 description 1
- DSAJWYNOEDNPEQ-UHFFFAOYSA-N barium atom Chemical compound [Ba] DSAJWYNOEDNPEQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天板上の患者(被検体)にX線を曝射し、この被検体を透過したX線像を撮影してテレビジョンモニタに表示するX線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線像を撮影する場合、診断内容に応じて患者のさまざまな方向からX線像を撮影することが必要とされる。また、患者の体内にある造影剤(バリウム等)の位置を撮影に適した位置に移動させることが必要とされている。従来、このような造影剤の移動や撮影方向の移動は、天板上で患者に体位を変えてもらうことにより行っていた。しかしながら、老人や動きの不自由な患者の場合、患者に体位を変えてもらうことが難しく撮影が難しかった。
【0003】
近年、このようなX線撮影を簡単に行う方法として多目的X線診断装置が知られるようになった。
多目的X線診断装置は、回転可能な天板101と、回転可能なCアーム102に支持されたX線発生部103及びX線像撮影部104を備えている。患者は、固定具により天板101により固定され、天板101と共に回転する。医師は、操作パネルを操作して天板101と共に患者を回転させることにより、造影剤の移動や撮影方向の移動を行うことができる。また、多目的X線撮影装置では、Cアーム102を回転することにより、X線発生部103とX線像撮影部104を回転移動させてX線像の撮影方向を変えることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
多目的X線診断装置では、天板101の下部をX線像撮影部104が移動するため、天板下部にX線像撮影手段104が移動できるスペースを設けておく必要がある。このため天板101の位置が比較的高い位置になり、患者の天板への乗降が大変であるという問題があった。
【0005】
このような問題を解決するために患者の乗降時に天板を下降移動する方法が考えられたが、従来はX線像撮影部104を床面に対して垂直にした状態で天板101の下降を行っていた。このため、天板101からX線像撮影部104の下部までの間の距離hが長くなり、十分に天板101を下降することができなかった。
そこで本発明は、簡単な操作で天板の位置を患者が乗降し易い位置に移動し、天板への乗り降りを容易にしたX線診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1対応の発明は、被検体を乗せる天板と、X線を被検体に向けて曝射するX線管と、前記X線管と対向して設けられ、前記被検体を透過したX線像を撮影するX線像撮影手段と、前記天板、前記X線管及び前記X線像撮影手段の移動を指示する指示手段と、前記指示手段で入力される1つの指示で、前記天板を床面と平行とし、前記X線発生手段と前記X線像撮影手段の形成する撮影方向が前記天板に対して傾斜するように前記X線発生手段と前記X線像撮影手段を回転させ、かつ前記天板を下降させる移動制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記構成により、請求項1記載の発明は、天板、X線管、X線像撮影手段の位置関係を1つの動作指示で乗降用に適した配置ととすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の第1の実施の形態を図1乃至図5を参照して説明する。尚、動作方向は、次のように定義して説明をする。
1)ローリング方向d1 … 天板に仰臥している患者を基準として、患者の体軸(頭部から足部へかけての軸)回りの方向。
2)長手動方向d7 … 天板に仰臥している患者を基準として、体軸に沿う方向。天板の患者載置面の長手方向。
3)左右動方向d3 … 長手動方向d7と直交し、且つ、床面と平行な方向。
4)上下動方向d10 … 長手動方向d7と直交し、且つ、左右動方向d3と直交する方向。
5)前後動方向d4、d9 … 患者(天板)に接近、または遠ざかる方向。
6)上昇下降動方向d2 … 床面に接近、または遠ざかる方向。
7)撮影方向 … X線発生部の焦点とX線像撮影部の撮影面中心を結ぶ線(以下、撮影軸という)に沿った方向。
【0010】
図1及び図2は、本発明を適用した多目的X線診断装置の外観を示す斜視図及び側面図である。
天板1は、被検体(患者)を乗せる長方形の板材であり、その長手方向の一端が天板支持部材2により支持されている。この天板1は、CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)等のX線透過部材で構成されている。天板支持フレーム2は、天板1を支持するものであり、天板をローリング方向d1に回転する駆動機構2aを備えている。X線発生部3は、被検体に向けてX線を曝射するものであり、焦点からX線を発生するX線管(図示せず)及びX線管で発生したX線が所定の照射野に曝射されるようにX線を絞る絞り機構を備えている。X線発生部ホルダ4は、 X線発生部3を支持するものであり、X線発生部3を前後動方向d9に沿って平行移動する駆動機構4aを備えている。X線像撮影部5は、被検体を透過したX線像を撮影するものであり、そのX線像撮影面がX線発生部3のX線曝射口と対向するように配置されている。このX線像撮影部5は、X線像を光学像に変換するイメージインテンシファイア(以下、I.I.という)5a、その光学像を伝達する光学系5b及びその伝達された光学像を電気的な画像信号に変換するカメラ5cを一体的に備えたものである。画像処理回路(図示せず)は、カメラ5cから出力された画像信号に所定の画像処理を施し、モニタ(図示せず)に出力する。モニタは、画像処理回路から送られる画像信号に基づいて、X線像を表示する。I.I.ホルダ6は、I.I.5aを支持するものであり、I.I.5aを前後動方向d4に沿って平行移動する駆動機構6aを備えている。尚、I.I.5aの移動に伴いX線像撮影部5の全体が移動する。Cアーム7は、X線発生部ホルダ4とI.I.ホルダ6をそれぞれ固着支持している。Cアームホルダ8は、Cアーム7を支持するものであり、Cアーム7をアームの方向d8に沿ってスライド移動する駆動機構8aを備えている。この時、X線発生部3及びX線像撮影部5は、左右動方向d3と直交する軸を回転中心として回転する。この駆動機構8aを駆動時におけるX線発生部3及びX線像撮影部5の回転中心軸をCアーム回転中心軸αという。ホルダ支持フレーム9は、Cアームホルダ8を支持するものであり、Cアームホルダ8を左右動方向d3に沿って平行移動する駆動機構9aを備えている。回転上下動フレーム10は、ホルダ支持フレーム9を固着支持している。回転上下動フレーム10は、回転上下動フレーム10を長手動フレーム11に対して回転させる駆動機構10aを内部に備えている。駆動機構10aを駆動すると回転上下動フレーム10は、方向d6に沿って回転する。この時、X線発生部3及びX線像撮影部5は、左右動方向d3と平行な軸を回転中心として回転する。この駆動機構10aを駆動した時におけるX線発生部3及びX線像撮影部5の回転中心軸をCアーム回転中心軸βという。このCアーム回転中心軸βは、Cアーム回転中心軸αと交わる位置に設けられている。このCアーム回転軸βとCアーム回転軸αが交わる点をCアームセンタCCという。長手動フレーム11は、回転上下動フレーム10を支持するものであり、回転上下動フレーム10を上下動方向d10に沿って移動する駆動機構11aを備えている。起倒動フレーム12は、長手動フレーム11を支持するものであり、長手動フレーム11を長手動方向d7に沿って平行移動する駆動機構12aを備えている。また、起倒フレーム12は、天板支持フレーム2を固着支持している。架台13は、起倒フレーム12を支持するものであり、起倒フレーム12を回転させる駆動機構13aと起倒フレーム12を上昇下降動方向d2に沿って平行移動する駆動機構13bを備えている。この架台13は、この回転と平行移動を連動して行うことにより、起倒フレーム12を起倒方向d5に沿って起倒することができる。尚、架台13は、診察室の床面に固定される。各駆動機構は天板1の一方の側面側に寄せて設けられており、これにより、天板の他方の側面側(以下、天板の乗降側面という)には乗降及び診断用のスペースが形成されている。駆動機構2a、4a、6a、8a、9a、10a、11a、12a、13a、13bは、各部の回転量又は平行移動量を検出するセンサをそれぞれ備えている。尚、移動量は、駆動機構の移動可能範囲内の絶対的な位置を示す量である。
【0011】
図3及び図4は、本発明を適用した多目的X線診断装置の制御部を示すブロック図及び操作パネルの構成図である。
制御回路14は、操作パネル15の各スイッチ及びレバーの操作に基づいて、各駆動機構の動作を制御する。レバー16は、Cアーム7の平行移動及び天板1の回転を指示するものである。レバー16が左又は右に動くと、制御回路14は駆動機構9aを駆動してCアーム7を左右動方向d3に沿って左方向又は右方向にそれぞれ移動させる。レバー16が上又は下に動くと、制御回路14は駆動機構12aを駆動してCアーム7を長手動方向d7に沿って頭部方向又は足部方向にそれぞれ移動させる。レバー16が左回転(捻る)又は右回転すると、制御回路14は駆動機構2aを駆動し、天板1をローリング方向d1に沿って左回り又は右回りにそれぞれ回転させる。起倒レバー17は、起倒フレーム12の起倒を指示するためのものである。起倒レバー17が左又は右に動くと、制御回路14は駆動機構13a、13bを駆動して起倒フレーム12を起倒方向d5に沿って倒す又は起こす方向にそれぞれ移動させる。絞りレバー18は、X線の曝射範囲を調整するためのものである。絞りレバー18が動くと、絞り制御回路(図示せず)は、この動きに応じてX線発生部3内の絞り機構を駆動してX線の曝射範囲を変える。Cアーム回転レバー19は、Cアーム7の回転を指示するものである。Cアーム回転レバー19が左又は右に動くと、制御回路14は駆動機構10aを駆動しX線発生部3及びX線像撮影部5を左右動方向d3と平行な軸を回転中心として左回り又は右回りにそれぞれ回転する。Cアーム回転レバー19が上又は下に動くと、制御回路14は駆動機構8aを駆動してX線発生部3及びX線像撮影部5を長手動方向d7と平行な軸を回転中心として左回り又は右回りにそれぞれ回転する。X線透視スイッチ20は、X線像透視の開始及び終了を指示するためのものである。X線透視スイッチ20が押されると、X線発生部3はX線の曝射を開始する。また、この時、X線像撮影部5はX線像を画像信号として出力する。この画像信号は、画像処理回路を介してモニタに送られ、画像として表示される。尚、透視撮影時、制御回路14は、駆動機構6aを駆動してX線像撮影部5の撮影面が可能な限り天板1に近づくように制御する。水平乗降モードスイッチ21は、天板1を含む各部を乗降用の位置に移動するためのものである。リターンスイッチ22は、天板1を含む各部を乗降用の位置から元の撮影位置へ戻すものである。上昇スイッチ23は、天板1及びCアーム7の上昇をするためのものである。上昇スイッチ23が押されている間、制御回路14は駆動機構13bを駆動して天板1及びCアーム7を上昇させる。下降スイッチ24は、天板1及びCアーム7を下降するためのものである。下降スイッチ24が押されている間、制御機構13bを駆動して天板1及びCアーム7を下降させる。
【0012】
次に本発明の天板上昇下降動作について説明する。
水平乗降モードスイッチ21が押されると、制御回路14は各駆動機構のセンサにより検出された各部の回転量又は平行移動量を内部の復帰位置記憶部に記憶する。記憶終了後、制御回路14は、各部を乗降用の位置に移動する。
【0013】
図5は、各部を乗降用の位置に移動した時の外観図である。
各部が乗降用の位置にある時、X線発生部3とX線像撮影部5の撮影方向は床面に対して所定量傾斜し、X線撮影部5の一部は天板1の下面より高くなるように配置される。この時の傾斜量は、天板1からX線像部4の下部までの距離hが天板1の下部にX線撮像部5を垂直に配置した時よりも短くなるようにし、且つ、X線発生部3と天板1の間に患者が乗降できるスペースを有するように定められる。
【0014】
各部を図4のような配置するために制御回路14は、以下の順に各駆動機構を駆動する。
(1)駆動機構6aを駆動して、X線撮像部5を天板から遠ざかる方向に移動させ、X線発生部3とX線像撮影部5の間の距離を広げる。
(2)駆動機構4aを駆動して、X線発生部3を天板から遠ざかる方向に移動させ、X線発生部3とX線像撮影部5の間の距離を広げる。
(3)駆動機構2aを駆動して、天板1を左右動方向d3と平行となるように回転する。この時、X線発生部3及びX線像撮影部5は回転中の天板1に接触しない位置に退避する。
(4)駆動機構13aを駆動して、天板1が床面と水平になるように起倒フレーム12を回転する。
(5)駆動機構9aを駆動して、Cアーム7を天板1から最も遠い位置に移動する。
(6)駆動機構10aを駆動して、撮影方向が長手動方向d7と直交するようにCアーム7を回転する。
(7)駆動機構8aを駆動して、撮影方向が左右動方向d3に対して予め設定された所定の回転角度傾斜するようにCアーム7をスライド回転する。
(8)駆動機構11aを駆動して、X線像撮影手段5が天板1に接触しない範囲で可能な限り天板1に近づくようにCアーム7を上方に平行移動する。
(9)駆動機構12aを駆動して、Cアーム7を患者の足部よりに移動する。
(10)駆動機構13bを駆動して天板1、Cアーム7等を床面に対して下降させる。この時、天板1、X線発生部3、X線像撮影部5、Cアーム7の相対的な位置関係が、一定の状態で上昇下降動作を行う。尚、制御回路14は、駆動機構13bの平行移動量が(X線像撮影部5が床面に接触しない範囲の)所定の値となった時に駆動機構13bの駆動を停止する。
【0015】
以上の(1)乃至(10)の動作は、水平乗降モードスイッチ21が押されている間順次行われ、各動作の途中で水平乗降モードスイッチ21を押すのを止めた場合、その時点で各部の動作を停止する。このような(1)乃至(10)の動作が終了すると各部の構成が乗降用の位置になる。
【0016】
再び、X線透視撮影を行う場合は、リターンスイッチ22を押す。上昇スイッチ23が押されている間、制御回路14は駆動機構13bを駆動して天板1、Cアーム7等を床面に対して上昇させる。さらにリターンスイッチ22が押し続けられると、制御回路14は復帰位置記憶部に記憶されたデータに基づいて各駆動機構を駆動し、天板1、Cアーム7、X線発生部3、X線像撮影部5の位置を水平乗降モードスイッチ21が押される前の位置にそれぞれ移動する。各部の移動が終了した後、X線透視スイッチ20を押すことにより、X線透視撮影が行われる。尚、リターンスイッチ22は必要に応じて使用すれば良く、リターンスイッチ22を押さず、上昇スイッチ23により天板1、Cアーム7等を上昇させてX線透視を行っても良い。
【0017】
このような第1の実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
水平乗降モードスイッチ21を押すだけで天板1、Cアーム7等の構成が順次移動するので、簡単な操作で各部を患者が乗降し易い位置に移動することができる。天板1とX線像撮影部5の下部との間の距離hが小さくなるようにX線撮像部5を傾斜させているので、天板1を低い位置まで下降することができる。X線像撮影部5の傾斜をCアーム7のスライド回転により行っているので、天板下降専用にX線像撮影部5を退避するための複雑な機構を設ける必要がない。X線発生部3と天板1との間には、患者が乗降可能なスペースが確保されるので、患者が容易に乗降できる。駆動機構6a及び駆動機構4aを駆動することによりX線像撮影部5とX線発生部3の間の距離(SID)を広くしているので、X線発生部3と天板1との間のスペースを大きくでき患者の乗降を容易することができる。水平乗降モードスイッチ21を押した時点の各部の位置を記憶しているので、撮影時に各部の位置を容易に元の位置に戻すことができる。乗降用の位置への移動は、水平乗降モードスイッチ21から手を離すことにより停止するようになっているので異常があった場合、速やかに各部の動作を停止することができる。撮影方向の傾斜方向は、X線撮像部5が天板1の下部から乗降側面側に突出しない方向となっているので、乗降の際に患者がつまずく恐れが少ない。
【0018】
尚、乗降モード用の位置への各部の移動は、上述の(1)乃至(10)の順序に限定されるものではなく、適宜順序を変更しても良い。また、各部の移動を同時に行うようにしても良い。また、上記第1の実施の形態は、オーバーチューブ型の多目的X線診断装置について説明したが、X線発生部が天板の下部に配置されるアンダーチューブ型の多目的X線診断装置に適用することもできる。
【0019】
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。尚、第1の実施の形態と同様の部分は説明を省略する。
第2の実施の形態は、天板1の下降に連動してCアーム7のスライド回転を行うものである。
【0020】
水平乗降モードスイッチ21が押されると、制御回路14は各駆動機構のセンサにより検出された各部の回転量又は平行移動量を内部の復帰位置記憶部に記憶する。次に制御回路14は、以下のような順で各駆動機構を駆動する。
(1)駆動機構6aを駆動して、X線撮像部5を天板から遠ざかる方向に移動させ、X線発生部3とX線像撮影部5の間の距離を広げる。
(2)駆動機構4aを駆動して、X線発生部3を天板から遠ざかる方向に移動させ、X線発生部3とX線像撮影部5の間の距離を広げる。
(3)駆動機構2aを駆動して、天板1を左右動方向d3と平行となるように回転する。この時、X線発生部3及びX線像撮影部5は回転中の天板1に接触しない位置に退避する。
(4)駆動機構13aを駆動して、天板1が床面と水平になるように起倒フレーム12を回転する。
(5)駆動機構9aを駆動して、Cアーム7を天板1から最も遠い位置に平行移動する。
(6)駆動機構10aを駆動して、撮影方向が長手動方向d7と直交するようにCアーム7を回転する。
(7)駆動機構8aを駆動して、撮影方向が左右動方向d3と直交するようにCアーム7をスライド回転する。
(8)駆動機構11aを駆動して、Cアーム7をスライド回転させた時に天板1とX線撮影部5が接触しない位置にCアーム7を平行移動する。
(9)駆動機構12aを駆動して、Cアーム7を患者の足部よりに移動する。
(10)駆動機構13bを駆動して天板1、Cアーム7等を床面に対して下降させる。この時、駆動機構8aが同時に駆動され、X線撮像部5の下部が床面に接触せず且つ可能な限り床面に近づくような位置にCアーム7をスライド回転させる。
【0021】
このような第2の実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
Cアーム7のスライド回転量が天板1の下降量に応じて変わるので、各天板1の高さに応じてX線発生部3と天板1との間の距離が変わる。天板1の位置が高い時はX線発生部3と天板1との間の距離が大きくなり患者が容易に乗降できる。また、必要に応じて天板1の高さを駆動機構13aの移動範囲の限界まで下げることができる。但し、この場合は、X線発生部3と天板1の間のスペースが極端に少なくなる。
【0022】
尚、乗降モード用の位置への各部の移動は、上述の(1)乃至(10)の順序に限定されるものではなく、適宜順序を変更しても良い。また、各部の移動を同時に行うようにしても良い。また、上記第2の実施の形態は、オーバーチューブ型の多目的X線診断装置について説明したが、X線発生部が天板の下部に配置されるアンダーチューブ型の多目的X線診断装置に適用することもできる。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、天板の位置を簡単な操作で患者の乗降し易い位置に移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した多目的X線診断装置の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明を適用した多目的X線診断装置の外観を示す側面図である。
【図3】本発明を適用した多目的X線診断装置の制御部を示すブロック図である。
【図4】本発明を適用した多目的X線診断装置の操作パネルの構成図である。
【図5】各部を乗降用の位置に移動した時の外観図である。
【符号の説明】
1…天板
3…X線発生部
5…X線像撮影部
7…Cアーム
5…Cアームホルダ
21…水平乗降モードスイッチ
22…リターンスイッチ
Claims (6)
- 被検体を乗せる天板と、
X線を被検体に向けて曝射するX線管と、
前記X線管と対向して設けられ、前記被検体を透過したX線像を撮影するX線像撮影手段と、
前記天板、前記X線管及び前記X線像撮影手段の移動を指示する指示手段と、
前記指示手段で入力される1つの指示で、前記天板を床面と平行とし、前記X線発生手段と前記X線像撮影手段の形成する撮影方向が前記天板に対して傾斜するように前記X線発生手段と前記X線像撮影手段を回転させ、かつ前記天板を下降させる移動制御手段と、
を備えることを特徴とするX線診断装置。 - 前記移動制御手段は、前記天板の平行移動と前記X線発生手段と前記X線像撮影手段の回転移動が終了した後に、前記天板を下降させることを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
- 前記被検体は人体であり、前記移動制御手段は前記天板の側方に被検体が乗降可能なスペースができるように前記天板、前記X線管、前記X線像撮影手段の移動を制御するものであることを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
- 前記移動制御手段は、前記天板の長手方向と直交する平面内で前記天板、前記X線管、前記X線像撮影手段が回転するように制御することを特徴とする請求項2記載のX線診断装置。
- 前記X線管と前記X線像撮影手段を対向させた状態で支持する支持手段をさらに備え、前記移動制御手段は前記支持手段の回転を制御することを特徴とする請求項4記載のX線診断装置。
- 前記支持手段はCアームであり、前記回転制御手段は前記天板の下降に応じて前記Cアームをスライド回転させるものであることを特徴とする請求項5記載のX線診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28106095A JP3638353B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | X線診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28106095A JP3638353B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | X線診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09117443A JPH09117443A (ja) | 1997-05-06 |
JP3638353B2 true JP3638353B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=17633760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28106095A Expired - Lifetime JP3638353B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | X線診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3638353B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4043586B2 (ja) * | 1998-03-06 | 2008-02-06 | 株式会社日立メディコ | X線透視撮影装置 |
JP4314013B2 (ja) * | 2002-10-24 | 2009-08-12 | 株式会社日立メディコ | X線透視撮影装置 |
JP4206784B2 (ja) * | 2003-03-04 | 2009-01-14 | 株式会社島津製作所 | X線撮影装置 |
JP4963900B2 (ja) * | 2006-08-25 | 2012-06-27 | 株式会社日立メディコ | X線撮影装置 |
WO2008038176A1 (en) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Koninklijke Philips Electronics N. V. | Shifting an object for complete trajectories in rotational x-ray imaging |
JP4930131B2 (ja) * | 2007-03-22 | 2012-05-16 | 株式会社島津製作所 | X線透視撮影装置 |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP28106095A patent/JP3638353B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09117443A (ja) | 1997-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3523729B2 (ja) | X線診断装置 | |
EP3342349B1 (en) | Robotic operating table and hybrid operating system | |
US20080056451A1 (en) | Method for controlling x-ray diagnostic apparatus | |
JPH10258049A (ja) | 医用診断装置の寝台制御装置 | |
JP2000116631A (ja) | X線診断装置 | |
WO2001078603A1 (fr) | Dispositif de radiographie | |
JP4909730B2 (ja) | X線画像診断装置及び移動制御方法 | |
JP3834348B2 (ja) | X線撮影システム及びその制御方法 | |
JP2002028155A (ja) | X線透視撮影台 | |
JP3638353B2 (ja) | X線診断装置 | |
JP3725277B2 (ja) | X線診断システムおよびx線ctスキャナ | |
JPH11206744A (ja) | X線診断装置 | |
JP2001204718A (ja) | 放射線撮影装置 | |
JP7458943B2 (ja) | X線透視撮影装置 | |
EP0506172B1 (en) | X-ray examination apparatus and console system suitable for use in such an X-ray examination apparatus | |
KR101528809B1 (ko) | 방사선 경사각 투시·촬영장치와 그 방법 | |
JP3432270B2 (ja) | ディジタルx線撮影装置 | |
JP4461666B2 (ja) | X線透視撮影装置 | |
CN111821060A (zh) | 基于宠物诊断和手术的一体化设备 | |
JP4674394B2 (ja) | X線診断装置 | |
JP4314013B2 (ja) | X線透視撮影装置 | |
JP2002360553A (ja) | X線透視撮影台 | |
JPH07148150A (ja) | 放射線コンピュータ断層撮影装置 | |
JP4137437B2 (ja) | 医用x線装置 | |
JP2001258871A (ja) | X線診断装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040413 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040611 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050107 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080121 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |