JP3858791B2 - 空調装置のリモートコントロールシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室、脱衣室等の換気、暖房、乾燥、涼風等の機能を単独若しくは複数有する空調装置のリモートコントロールシステムに関し、更に詳しくは、空調装置本体とリモートコントローラとの時刻合わせを容易に行う空調装置のリモートコントロールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、浴室用の空調装置には、浴室側に配備される空調装置と浴室の入り口ドア近傍の壁部に配備されるリモートコントローラとが無線伝送により接続されるものが知られている。
【0003】
浴室の空調装置本体の筐体には、浴室の空気を浴室側の開口部から吸引して建物の外側に排気する排気口が形成され、浴室側の開口部と排気口との間に送風室が形成され、この送風室内に送風ファンが設けられ、送風ファンの駆動用モーターに電力線が接続されている。この駆動用モーターに駆動電力を供給するリレー若しくはサイリスタは駆動回路を経由してマイクロコンピュータに接続されている。また、空調装置本体にヒータが設けられている場合にも、ヒータに発熱用の電力を供給するためのリレー若しくはサイリスタは駆動回路を経由してマイクロコンピュータに接続されている。
【0004】
空調装置のマイクロコンピュータには、無線信号を受信する受信器と、時計用発振子等が接続されている。マイクロコンピュータは、空調装置の駆動モーターを回転させるためのプログラムと、時計用発振子のクロックパルス数に基づいて時刻データを生成・記憶する時計プログラムを備えており、生成した時刻データに基づいて送風ファンを回したり、止めたり、また、ヒータが備えられている場合には、ヒータへの給電を行ったり、給電停止を行うようになっている。
【0005】
リモートコントローラは、筐体内の制御基板に、マイクロコンピュータと時計用発振子と、液晶表示部LCDと、無線送信器を備えており、時計用発振子が出力するクロックパルスにより、マイクロコンピュータはリモートコントローラの時刻を生成する。リモートコントローラのマイクロコンピュータは、空調装置本体のマイクロコンピュータの動作を制御するための遠隔操作用プログラムと、時計用発振子のカウントするクロックパルスにより、時刻データを生成・記憶する時計プログラムとを備えている。リモートコントローラは、空調装置本体が所定時刻から所定時刻まで所定の動作を行うように、ユーザーがタイマー動作を設定したときに、そのタイマー動作にかかる動作命令と動作開始時刻データと動作終了時刻データを、送信器から受信器に送信する。
【0006】
空調装置本体のマイクロコンピュータは、受信器で受信したタイマー動作の動作開始時刻データと動作終了時刻データと動作命令を、時系列的に記憶し、空調装置本体のマイクロコンピュータ自身が持つ時刻データに基づいて、動作開始時刻になったらタイマー動作を開始して継続し、動作終了時刻になったらそのタイマー動作を終了するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の浴室用空調装置のリモートコントロールシステムでは、浴室用空調装置の熱的環境その他に起因して、時計用発振子の発信周波数が時間の経過と共に変動するため、空調装置本体のマイクロコンピュータが持つ時刻データと、リモートコントローラのマイクロコンピュータが持つ時刻データとが一致しなくなってしまう。このように、リモートコントローラと空調装置本体の時刻データが不一致であると、所定の時刻にタイマー動作が行われなかったり、意図しない時刻にタイマー動作が開始されてしまうという問題がある。これを回避するために、空調装置本体の時計用発振子を高精度のものにしたり、または時計発振子の発信周波数を微調整することで対応しているが、部品コストや調整作業コストが上昇する問題がある。
【0008】
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、低コストな構成により、リモートコントローラの時刻データに空調装置本体の時刻データを常時一致させた状態にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明にかかる空調装置のリモートコントロールシステムは、浴室用の空調装置本体と該空調装置本体の操作をするためのリモートコントローラとのそれぞれに時刻データが記憶され、前記リモートコントローラにより設定された動作モードを設定された時刻で前記空調装置本体に実行させるリモートコントロールシステムであって、
前記リモートコントローラに設けられた前記動作モードの選択ボタンが押された際に、前記リモートコントローラから前記空調装置本体側に動作制御のための制御信号を送信するのに併せて、前記リモートコントローラが有する時刻データを送信して前記空調装置本体の時刻データを前記リモートコントローラが有する時刻データに書き換えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる空調装置のリモートコントロールシステムを説明する。この実施の形態では空調装置の一例として換気扇本体を示す。
【0011】
図4,図5は、浴室、脱衣室等に設置される空調装置本体1の主要な構成を模式的に示したものであり、ケース2は浴室3の天井4に取り付けられる。ケース2は、図4に示すように、空気を吸引する円筒型の遠心ファン5を配設する吸引室6を備えている。吸引室6は、浴室3内の空気を吸引するための吸引開口部7と、浴室2の吸引開口部7から吸引した空気を排気する排気開口部8と、浴室3の空気を取り入れて浴室3に戻す循環用吸引室9とを備えている。循環用吸引室9には循環用吸引開口部10と循環用排気開口部11とを備え、循環用吸引室9の循環用吸引開口部10近傍に、円筒型の遠心ファン12が配備されている。循環用吸引室9の循環用排気開口部11側に、PTCヒータ13及びカーボンヒータ14が配備されている。ケース2の表面には制御ユニット15が設置されている。循環用排気開口部11の近傍にサーミスタからなる温度センサ16が設置されている。
【0012】
遠心ファン5を回転させるためのファンモータ17は、ケース2の吸引室6を形成する壁部に取り付けられている。ファンモータ17の出力軸は遠心ファン5の底板部の回転中心部に固定されている。
【0013】
遠心ファン12を回転させるためのファンモータ18は、ケース2の吸引室9を形成する壁部に取り付けられている。ファンモータ18の出力軸は遠心ファン12の底板部の回転中心部に固定されている。
【0014】
PTCヒータ13と、カーボンヒータ14と、温度センサ16と、ファンモーター17と、ファンモータ18は、それぞれインターフェースを介して、空調装置本体1の制御ユニット15のマイクロコンピュータ19に接続されており、マイクロコンピュータ19の制御命令に基づいて制御される。
【0015】
制御ユニット15の制御基板20は、マイクロコンピュータ19と、電源回路21と、水晶振動子からなる時計用発振子22と、受信器23と、その他の周辺回路を備えている。
【0016】
電源回路21は、家庭内の商用電源をカーボンヒータ14、PTCヒータ13、ファンモータ17、18に供給すると共に、商用電源を低圧の直流に変換してマイクロコンピュータ19及び温度センサ16に供給する。
【0017】
マイクロコンピュータ19には、カーボンヒータ14、PTCヒータ13、温度センサ16、ファンモータ17,18が、それぞれの駆動回路若しくはインターフェースを介して接続されている。
【0018】
時計用発振子22は、所定の周波数のクロックパルスを発生し、マイクロコンピュータ19が備えるクロックカウンター24に送信する。クロックカウンター24は、所定数のクロックパルス累計値から秒数を算出し、記憶している。
【0019】
マイクロコンピュータ19は、クロックパルス累計値に基づいて経過時間を演算する時間演算プログラム25と、時間演算プログラム25が演算した秒、分、時間に基づいてマイクロコンピュータ11の基準時刻を記憶する時間設定プログラム26と、空調装置本体1の動作制御プログラム28と、時間設定プログラム26により設定された基準時刻データ(B)27に基づいてタイマー動作を行わせるためのタイマープログラム29とを有する。
【0020】
時間演算プログラム25は、クロックカウンターが累算したクロックパルス数が所定数に達したら、1秒経過を秒数記憶用のメモリに記憶する。また、時間演算プログラム25は、経過秒数を記憶したメモリの経過秒数データが60に到達したら、1分経過を分数記憶用のメモリに記憶する。更に、時間演算プログラム25は、経過分数を記憶したメモリの経過秒数データが60に到達したら、1時間経過を時間記憶用のメモリに記憶する。秒、分、時間を記憶するメモリの秒数、分数、時間数の各データは、マイクロコンピュータ19にリセット信号が入力されたときに、0とされる。
【0021】
時間設定プログラムは、時間演算プログラム25が計測した秒数、分数、時間数の各データをそれぞれのメモリから呼び出して、現在時刻記憶用のメモリに記憶する。この現在時刻記憶用のメモリに記憶された時刻データが空調装置本体1の基準時刻データ(B)27となり、空調装置本体1は、この基準時刻データ(B)27を基準としてタイマー動作を行う。
【0022】
時間設定プログラム26は、空調装置本体1に設けた図示しない選択ボタン等の操作によって空調装置本体1の時刻を任意の時刻に設定変更する命令が出力されたときに、空調装置本体1が備える秒、分、時間を記憶するメモリの秒数、分数、時間数の各データを変更する。この時間設定プログラム26は、リモートコントローラ40が指定する時刻に合わせるように、リモートコントローラ40が空調装置本体1に対して送信する時刻変更の命令信号に基づいて、空調装置本体1の秒、分、時間を記憶するメモリの秒数、分数、時間数の各データを変更できるようになっている。
【0023】
動作制御プログラム28は、入浴暖房モード30と、予備暖房モード31と、乾燥モード32と、涼風モード33と、換気モード34と、停止モードとを有する。
【0024】
入浴暖房モード30では、循環ファン12のファンモーター18を低速回転させ、カーボンヒータ14に通電する。予備暖房モード31では、ファンモーター18を高速回転させ、PTCヒータ13を通電する。なお、PTCヒータはPositive Temperature Coefficientヒータである。乾燥モード32では、ファンモータ18を高速回転させ、PTCヒータ13を通電し、建物の外気を建物内部に導入する換気用のファンモーター17を同時に回転させる。涼風モード33では、ファンモータ18を高速回転させる。換気モードではファンモータ17を作動させる。停止モードでは、空調装置本体1が現在行っているモードを停止させる。
【0025】
タイマープログラム29は、リモートコントローラ40から送られてきたタイマープログラム49の動作要求に基づいて、動作制御プログラム28の各動作モードを選択し、その動作モードを命令された時間に開始し、終了する。タイマープログラム29は、基準時刻データ(B)27に基づいて、各動作モードの開始と終了を実行する。
【0026】
受信器23は、リモートコントローラ40から送られてきた動作モードの制御信号を受信する。この受信器23は、一例としては電波を受信するものであるが、赤外線による光通信を行う受信器や、超音波信号により通信を行う受信器であっても良い。受信器23は受信した動作モードの制御命令信号を受信して、マイクロコンピュータ19に送信する。
【0027】
リモートコントローラ40は、電源回路41と、マイクロコンピュータ42と、各種動作の選択ボタンと、液晶表示器からなるLCD43と、送信器44と、時計用の発振子45とを有する。リモートコントローラ40は、浴室2の位置口近傍の壁部46に取り付けられており、着脱可能になっている。
【0028】
図9はリモートコントローラ40のボタン及び表示部の構成を示す。リモートコントローラ40には、LCD43及び操作パネル部Pが設けられている。LCD43は、左側の上部に上下に配置された第1,第2の動作液晶表示部(動作モード表示部すなわち運転モード表示部)48a,48bと、第1,第2の動作液晶表示部48a,48bの右側に隣接配置された予約状態液晶表示部(予約状態表示部)48cと、これら液晶表示部48a〜48cの下部に隣接配置された時間液晶表示部(時刻表示部)48dを有する。これらはセグメントにより構成され、セグメントの点灯により表示がなされる。
【0029】
第1の動作液晶表示部48aの左側には上下に「暖房」,「涼風」等の運転モード(動作モード)が表示され、第1の動作液晶表示部48aの右側には上下に「予備」,「入浴」,「温風」,「遠赤」等の運転モード(動作モード)が表示される。第2の動作液晶表示部48bの左側には上下に「乾燥」,「換気」等の運転モード(動作モード)が表示され、第2の動作液晶表示部48bの右側には上下に「急速」,「標準」,「24時間」等の運転モード(動作モード)が表示される。
【0030】
予約状態液晶表示部48cの上部には予約のためのマークMが表示され、マークMの下方には「予約あり」が表示され、「予約あり」の下方には「暖房」,「涼風」,「乾燥」,「換気」等が表示される。
【0031】
時間液晶表示部48dの左上部には「AM」,「PM」等が表示され、時間液晶表示部48dの中央部には「時」:「分」が表示され、時間液晶表示部48dの右側には「予約時刻」,「現在時刻」,「残時間」等の表示がされる。
【0032】
操作パネル部Pには、「予備暖房」ボタンB1,「入浴暖房」ボタンB2,「涼風」ボタンB3,「乾燥」ボタンB4,「換気」ボタンB5等が動作選択ボタンとして設けられている。また、操作パネル部Pには、「予約時刻」ボタンB6,「停止」ボタンB7とが設けられると共に、時刻設定ボタンとしての「時計」ボタンB8、アップボタンB9、ダウンボタンB10が設けられている。
【0033】
「予備暖房」ボタンB1が押されると、空調装置本体1が予備暖房モード31になる。「入浴暖房」ボタンB2が押されると、空調装置本体1が入浴暖房モード30になり、カーボンヒータ等の輻射熱源から熱を入浴者側に輻射する。「涼風」ボタンB3が押されると、涼風モード33となる。「乾燥」ボタンB4が選択されると乾燥モード32となり、衣類等の乾燥が可能となる。ボタンB1〜B5の操作により空調装置本体1が運転しているとき、「停止」ボタンB7を押すと、空調装置本体1の運転が一旦停止される。[時計」ボタンB8を例えば3秒間押し続けると、時間設定プログラム47が起動して現在時刻設定モードになる。現在時刻設定モードにあるとき時間液晶表示部48dの「現在時刻」のセグメントが点滅し、時刻合わせ等を可能にする。時間設定プログラム47において、アップボタンB9が押される毎に時間液晶表示部48dに表示している時間の分が1分単位で増加し、ダウンボタンB10が押される毎に時間液晶表示部48dに表示している時間の分が1分単位で減少する。再度時刻合わせボタンB8を押すと、現在時刻が基準時刻データ(A)50として所定のメモリに記憶される。なお、タイマープログラム49により、各モードのタイマー予約がなされている場合には、時間液晶表示部48dの右側に「予約時刻」及び予約されているタイマー動作が表示される。
【0034】
リモートコントローラ40のマイクロコンピュータ42は、空調装置本体1のマイクロコンピュータ19と同様な時間設定プログラム47と、モード設定プログラム48と、タイマープログラム49とを備えている。
【0035】
マイクロコンピュータ42は、空調装置本体1の動作をコントロールするための基準時刻データ(A)50を保持している。この基準時刻データ(A)50は、時間設定プログラム47により設定される。
【0036】
時間設定プログラム47は、時計用発振子45からのクロックパルスをクロックカウンター24と同様なクロックカウンターによって累積記憶し、所定数のクロックパルス数に基づいて秒数を計算し、秒、分、時を設定する。時間設定プログラム47は、設定した秒、分、時のデータに基づいて基準時刻データ(A)50を所定のメモリに記憶する。即ち、上述のように、ユーザーが時間設定用のボタンB8を操作し、時間設定プログラム47を起動させて、ボタンB9,B10により時刻を設定し、ボタンB8を押すと、基準時刻データ(A)50が変更される。
【0037】
リモートコントローラ40の時間設定プログラム47は、リモートコントローラ40から空調装置本体1の制御ユニット15に各種動作を命令する信号を出力するときに、空調装置本体1への時刻設定命令を併せて送信する。これによって、マイクロコンピュータ19の基準時刻データ(B)27は、マイクロコンピュータ42の基準時刻データ(A)50に書き換えられる。すなわち、空調装置本体1は、リモートコントローラ40からの空調装置本体1へ出力された時刻設定命令を受け取って、空調装置本体1の時間設定プログラム26を起動し、マイクロコンピュータ19の基準時刻データ(B)27を書き換える。
【0038】
このリモートコントローラ40から空調装置本体1のマイクロコンピュータへの基準時刻データ(B)27の書換は、モード設定プログラム48や、タイマープログラム49の出力の時に併せて行われる。
【0039】
モード設定プログラム48は、ボタンB1〜B5のオンにより空調装置本体1が有する動作モード30〜34を選択して、空調装置本体1に送信し、空調装置本体1は送られた動作モード30〜34を動作制御プログラム28のリストから選択して動作する。
【0040】
タイマープログラム49は、図9の予約時刻ボタンB6のオンの後のモードボタンB1〜B5の選択並びに時刻設定、及び再度の予約時刻ボタンB6のオンで選択され、ユーザーの選択した動作モード30〜34にその動作の開始時刻データ及び終了時刻データを加えた命令信号を空調装置本体1に送信する。空調装置本体1は、図8に示すように、受信した動作モード30〜34を所定の時刻に開始し、終了する。
【0041】
この実施の形態の主要部は、浴室3用の空調装置本体1と空調装置本体1の操作をするためのリモートコントローラ40とのそれぞれに基準時刻データ(B)27、(A)50が記録されており、リモートコントローラ40が有する基準時刻データ(A)50により、装置本体1側の時刻データ(B)27を書き換えるリモートコントロールシステムである。リモートコントローラ40から装置本体1側に装置本体1の動作モード30〜34の制御信号を送信する際に、リモートコントローラ40が有する基準時刻データ(A)50も合わせて送信して装置本体1の基準時刻データ(B)27を書き換えるので、リモートコントローラ40の基準時刻データ(A)50と、空調装置本体1の基準時刻データ(B)27を常時一致させた状態にすることができ、タイマー動作の意図せぬ動作を防止できる。
【0042】
尚、図6は空調装置本体1の変形例にかかる空調装置本体60を示し、空調装置本体60の内部に吸引室61が形成され、吸引室61にシロッコファン62が配備されている。吸引室61は、浴室3に暖めた空気を戻す循環用開口部63と、建物外に空気を排気する排気口64とが形成され、循環用開口部63と排気口64との境界部にダンパー65が配備されている。ダンパー65は、図示しないダンパーモーターにより傾斜角度を変えて循環用開口部63と排気口64への空気の流れを変えるようになっている。循環用開口部63の近傍には、PTCヒータ66,カーボンヒータ67が配設されている。68はリモートコントローラ40により制御される制御ユニットである。この空調装置本体60のリモートコントローラ40の制御に伴う基準時刻データの一致方法も前述と同様であるので、説明を援用する。
【0043】
尚、空調装置本体1の空調モードは、上述の換気、乾燥、暖房の少なくとも1つを有しておれば良く、更に、ヒータも他のものを用いても良く、装置本体の機能及び形状は記載されたものに限定されるものではない。送信制御信号は動作モードについて記載したが、予約モードや電波によるオン・オフであっても良く、通常の操作ボタンを押すことにより制御信号が送信されるようになっていればよい。
【0044】
更に、浴室暖房機能を有しているものについては、リモートコントローラ40と換気扇本体1の時刻が一致することにより、浴室が暖まっていると思って浴室に入っても、実際は暖まっていないことによる冬場のヒートショックを回避すると共に、浴室内の冷えた状態から、再度ボタンを押して浴室内を暖めるという煩わしさもなくなり、適切な時間に入浴が可能となる。
【0045】
更に、衣類乾燥機能を有するものについては、時刻設定の違いにより、予測した時間に乾燥が終了されず、乾燥機能が十分に生かされないと言うことを回避できる。浴室等の空調装置の機能を十分に発揮できる。脱衣室等に設置された空調装置についても同様である。
【0046】
【発明の効果】
本発明にかかる浴室用空調装置のリモートコントロールシステムによれば、リモートコントローラと空調装置本体との時刻データを常時一致させた状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる浴室用空調装置のリモートコントロールシステムの動作概要を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施の形態にかかる空調装置本体側のブロック回路図。
【図3】本発明の実施の形態にかかるリモートコントローラ側のブロック回路図。
【図4】図2の空調装置本体の概略図。
【図5】本実施の形態のリモートコントロールシステムの浴室への取付構成を示す図。
【図6】他の空調装置本体の模式図。
【図7】図2の空調装置本体における各動作モード時に動作するユニットを示す図である。
【図8】図2の空調装置本体におけるタイマーモードにおける動作状態を示す図である。
【図9】図2の空調装置本体におけるリモートコントローラを示す図である。
【符号の説明】
1 空調装置本体
3 浴室
27 空調装置本体側の基準時刻データ(B)
40 リモートコントローラ
48 モード設定プログラム
49 タイマープログラム
50 リモートコントローラ側の基準時刻データ(A)
Claims (1)
- 空調装置本体と該空調装置本体の操作をするためのリモートコントローラとのそれぞれに時刻データが記憶され、前記リモートコントローラにより設定された動作モードを設定された時刻で前記空調装置本体に実行させるリモートコントロールシステムであって、
前記リモートコントローラに設けられた前記動作モードの選択ボタンが押された際に、前記リモートコントローラから前記空調装置本体側に動作制御のための制御信号を送信するのに併せて、前記リモートコントローラが有する時刻データを送信して前記空調装置本体の時刻データを前記リモートコントローラが有する時刻データに書き換えることを特徴とする空調装置のリモートコントロールシステム。
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