JP5486421B2 - 空調システム - Google Patents

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Description

本発明は輻射により対象室の温度調節を行う空調システムに関する。
従来、室内に居る人に対してドラフト感を与えずに緩やかな冷暖房を行うため、天井からの輻射によって空気調節(以下、空調と記載する)を行う輻射冷暖房装置が利用されている。
特許文献1には、天井に設けられて対象室の輻射冷暖房を行う輻射パネルと、対象室の空気を攪拌する天井扇を備えた空調システムが開示されている。この空調システムは、表面温検知手段で検知した輻射パネルの表面温度と室温検知手段で検知した室温との差に応じて対象室内の温度分布が均一になるよう天井扇の運転を制御している。
特開平6−159774号公報
ところで、特許文献1のように天井扇のみを制御して冷暖房を行うものにあっては、対象室の温度環境を細かく設定することができず、快適な空調を行うことが難しい。また、対象室に居る人にとっては、室温だけでなく、その人が睡眠中であるか或いは覚醒中であるかによっても適切な冷暖房環境が異なるが、特許文献1では天井扇の制御を輻射パネルの表面温度と室温との差にのみ基づいて行っているものであり、睡眠中の人及び覚醒中の人の夫々にとって適切な冷暖房を行うことができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、細かな設定で空調を行うことができ、しかも覚醒又は睡眠のいずれの状態にある人に対しても適切な空調を行うことができる空調システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の空調システムは、対象室の天井から輻射冷房を行う輻射冷房手段からなる輻射空調手段と、前記対象室内の天井近傍の空気を床側に送る送風と前記対象室内の床側の空気を天井近傍に送る送風を切換えて運転可能な送風手段と、前記対象室内で人が睡眠しているか否かを推定する推定手段と、前記対象室内の床側の室温を検知する室温検知手段と、前記室温検知手段の検知結果及び推定手段の推定結果に基づいて前記輻射空調手段の運転及び前記送風の向きの決定を含む送風手段の運転を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の空調システムは、対象室の天井から輻射暖房を行う輻射暖房手段からなる輻射空調手段と、前記対象室内の天井近傍の空気を床側に送る送風と前記対象室内の床側の空気を天井近傍に送る送風を切換えて運転可能な送風手段と、前記対象室内で人が睡眠しているか否かを推定するための推定手段と、前記対象室内の床側の室温を検知する室温検知手段と、前記室温検知手段の検知結果及び推定手段の推定結果に基づいて前記輻射空調手段の運転及び前記送風の向きの決定を含む送風手段の運転を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記推定手段により前記対象室内で人が睡眠していると推定したときに睡眠モードによる空調を行うものであって、前記睡眠モードでは、前記送風手段により前記対象室内の天井近傍の空気を床側に送る送風を行うことなく、前記輻射空調手段及び前記送風手段の運転を制御して空調を行うものであることが好ましい。
また、前記制御手段は、前記睡眠モードにおいて、室温検知手段の検知結果に基づき、前記送風手段を対象室内の床側の空気を天井近傍に送る運転状態と停止状態のいずれかに切換える制御が行われることが好ましい。
本発明にあっては、細かな設定で空調を行うことができ、対象室に居る人が覚醒又は睡眠のいずれの状態にあっても適切な空調を行うことができる。
本発明の第一実施形態の空調システムを示す説明図である。 同上の空調システムのブロック図である。 同上の空調システムの制御フローである。 同上の輻射冷房手段で対象室内の空気を冷房する様子を示す説明図である。 第二実施形態の空調システムの制御フローである。 第三実施形態の空調システムの説明図である。 同上の空調システムのブロック図である。 同上の空調システムの制御フローである。 内装パネルを示す説明図である。 内装パネルを用いた空調システムのブロック図である。
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)まず、図1乃至図4に基づいて第一実施形態について説明する。本実施形態の空調システムは、図1に示すように建物の一室からなる対象室1の天井2から床に向けて輻射空調を行う輻射空調手段3と、対象室1内の空気を攪拌するための送風手段5を備えている。さらに、この空調システムは、対象室1内で人が睡眠しているか否かを推定するための推定手段と、対象室1内の床側の室温を検知する室温検知手段6と、推定手段の推定結果及び室温検知手段6の検知結果に基づいて輻射空調手段3と送風手段5の両者の運転を制御する制御手段8(図2参照)を備えている。
輻射空調手段3は、天井2に設けられた被冷却部10と被冷却部10を冷却する冷却装置9(図2参照)で構成された輻射冷房手段からなる。被冷却部10は対象室1の天井面の全体又は一部を構成する天井材からなり、冷却装置9は天井2裏に設置されたエアコンディショナーからなる。冷却装置9は、コンプレッサー11及びファン12(図3参照)を駆動することで、図4のように天井2裏空間に冷気を流し、この冷気により被冷却部10を冷却して冷輻射による対象室1の輻射冷房を行う。輻射空調手段3は運転レベルの強弱が切換可能であり、この運転レベルの切換えは例えばコンプレッサー11やファン12の出力を調整したり、間欠運転したりすることで行われる。
図1のように送風手段5は対象室1の天井面の中央部に設けられた天井扇17からなる。送風手段5はファンを正逆両方向に回転駆動することができ、一方向に回転することにより、対象室1の天井2近傍(対象室1内の上端部)の空気が矢印bに示すように下方の床側に送られる下向き送風がなされる。また、ファンを逆方向に回転することにより、対象室1内の床側の空気が矢印aに示すように上方の天井2近傍に送られる上向き送風がなされる。
室温検知手段6は対象室1の壁の下端部あるいは床等に設けられて対象室1内の床近傍の温度を検出する温度センサー20からなる。
推定手段は輻射空調手段3及び送風手段5を用いて行われる空調の各種設定を行う操作手段7と制御手段8(図2参照)で構成されている。操作手段7は対象室1の壁に設けられた操作器からなり、輻射空調手段3及び送風手段5の運転状態等を表示する表示機能を有している。
対象室1内に居る利用者は操作手段7に設けられた操作部18を操作することで、覚醒時に適した空調を行うのか又は睡眠時に適した空調を行うのかの決定を行うことができる。この決定に基づいて、制御手段8は覚醒時に適した通常モード及び睡眠時に適した睡眠モードのうちのいずれの運転モードで空調運転を行うのかを決定する。すなわち、本実施形態の推定手段は、操作部18で入力されたデータに基づいて対象室1内で人が睡眠しているか否かを推定するものである。
前記操作手段7による運転モードの選択は、例えば操作手段7に設けられたモード切替釦を操作したり、あるいは睡眠モードの予定運転時刻や予定運転時間を設定したりすることで行われる。
図2のように制御手段8は、送風手段用制御部13と、輻射空調手段用制御部15と、これらを制御するコントローラー16で構成され、これら三者は個別に設けられる。
送風手段用制御部13は制御対象となる送風手段5と通信可能で、送風手段5の運転状況の情報は送風手段用制御部13を介してコントローラー16に送信される。輻射空調手段用制御部15は制御対象となる輻射空調手段3と通信可能で、輻射空調手段3の運転状況の情報は輻射空調手段用制御部15を介してコントローラー16に送信される。
コントローラー16は操作手段7に設けられる。コントローラー16は室温検知手段6と通信可能であり、室温検知手段6で検知されたデータはコントローラー16に送信される。また、操作手段7により入力されたデータもコントローラー16に送信される。
コントローラー16は、送風手段用制御部13、輻射空調手段用制御部15、室温検知手段6、及び操作手段7から送信されたデータに基づき、輻射空調手段3及び送風手段5の運転を送風手段用制御部13や輻射空調手段用制御部15を介して間接的に制御する。
操作部18が利用者により操作されて自動空調の指示がなされると、コントローラー16は、操作手段7で選択された運転モード、すなわち通常モード又は睡眠モードにおいて以下のように輻射空調手段3と送風手段5の両者の運転を制御する。
通常モードでは、所定時間(例えば1分)毎に室温検知手段6で検知された床側の室温Tfと予め設定された覚醒時快適温度Teが比較されると共にこの比較結果に基づいて輻射空調手段3及び送風手段5の運転制御がなされる。
覚醒時快適温度Teは空調時における日付等に応じて変化し、予め設定された複数の設定温度の中から当該空調時における日付等に対応する設定温度が選択され、この選択された設定温度が覚醒時快適温度Teとして用いられる。なお、この覚醒時快適温度Teは操作手段7を用いて手動で設定されるものであってもよい。
通常モードにおいては、床側の室温Tfが覚醒時快適温度Te未満であれば輻射空調手段3及び送風手段5の運転が停止される。一方、床側の室温Tfが覚醒時快適温度Te以上であれば輻射空調手段3が運転されると共に送風手段5が下向き送風で運転される。この場合、輻射空調手段3の被冷却部10で冷却された冷気が送風手段5により床側に居る覚醒した人に向けて送風される。また、この冷房時には床側の室温Tfと覚醒時快適温度Teの差ΔT(ΔT=Tf−Te)に応じて輻射空調手段3の運転レベル及び送風手段5の風量が制御される。すなわち、ΔTが大きい程、輻射空調手段3の運転レベルが強、送風手段5の風量が大になるように制御される。
睡眠モードでは図3に示す制御がなされる。この制御では、室温検知手段6で検知された床側の室温Tfと予め設定された睡眠時快適温度Teが比較されると共にこの比較結果に基づいて輻射空調手段3及び送風手段5の運転制御がなされる。
睡眠時快適温度Teは可変であって、利用者により操作手段7を用いて予め設定される。例えば睡眠時快適温度Teは操作手段7により28℃に設定される。
図3のように、睡眠モードでは、まず室温検知手段6により床側の室温Tfが検知され(S1)、この床側の室温Tfが快適温度Te未満であるか否かが判定される(S2)。S2において床側の室温Tfが快適温度Te未満であると判定されると、輻射空調手段3の運転が停止され(S3)、この後、所定時間t(例えば10分)経過しているか否かが判定される(S4)。S4において輻射空調手段3の停止後所定時間t以上経過している場合には、送風手段5の運転が停止され(S5)、この後S1に戻る。S4において輻射空調手段3の停止後所定時間t以上経過していない場合には、送風手段5が上向き送風で運転され(S7)、この後S1に戻る。S2において床側の室温Tfが快適温度Te未満でない場合には、輻射空調手段3が運転されると共に送風手段5が上向き送風で運転され(S6,S7)、S1に戻る。
前記睡眠モードにおいては、送風手段5により床側の空気が天井2側に送られた後、輻射空調手段3の冷却された被冷却部10にて冷却され、これにより対象室1が冷房される。また、この睡眠モードでは、送風手段5により下向き送風が行われることなく、輻射空調手段3及び送風手段5の運転が制御されて冷房がなされる。また、S4において輻射空調手段3の停止後所定時間t以上経過していない場合には送風手段5が上向き送風で運転され、輻射空調手段3の停止直後の被冷却部10にて天井2側に送られた空気が冷却される。なお、睡眠モードにおける輻射空調手段3の運転レベルや送風手段5の風量は、通常モードのように床側の室温Tfと睡眠時快適温度の差ΔT(ΔT=Te−Tf)に応じて変化するものであってもよいし、変化しないものであってもよい。
本実施形態の空調システムでは、対象室1内で人が睡眠しているか否かを推定する推定手段の推定結果と、対象室1内の床側の室温Tfを検知する室温検知手段6の検知結果に基づいて、輻射空調手段3の運転及び送風の向きの決定を含む送風手段5の運転を制御する。つまり、送風手段5だけではなく、輻射冷房手段からなる輻射空調手段3も制御するので、細かな設定で快適な冷房を行うことができる。また、輻射空調手段3と送風手段5の運転制御は、対象室1内で人が睡眠しているか否かを推定する推定手段の推定結果と、対象室1内の床側の室温Tfを検知する室温検知手段6の検知結果に基づいて行われる。このため、本実施形態のように覚醒した人に対しては送風手段5を下向き運転としたドラフト感のある冷房を行い、睡眠した人に対しては送風手段5を上向き運転として睡眠中の人に直接送風がなされない体に優しい冷房を行ったりすることができる。つまり、睡眠中の人及び覚醒中の人の夫々にとって快適な冷房を行うことができる。
また、推定手段により対象室1内で人が睡眠していると推定したときに実行される睡眠モードでは、送風手段5により対象室1内の天井2近傍の空気を床側に送る送風を行うことなく、輻射空調手段3及び送風手段5の運転を制御して空調を行う。このため、睡眠中の人に向けて直接送風がなされない体に優しい空調が行える。
また、睡眠モードでは、対象室1内の床側の室温Tfを検知する室温検知手段6の検知結果に基づき、送風手段5を対象室1内の床側の空気を天井2近傍に送る運転状態と停止状態のいずれかに切換える制御が行われる。このため、本実施形態のように睡眠者近傍の温度が低いときに送風手段5を停止して睡眠者に向けて直接送風がされない体に優しい空調を行ったり、睡眠者近傍の温度が高いときに送風手段5を上向き運転にして体に優しい空調を行ったりすることができる。つまり、睡眠者に対して睡眠者近傍の温度に応じて適切な空調を行うことができる。
また、睡眠モードでは、輻射空調手段3の停止後所定時間t以上経過していない場合には送風手段5が上向き送風で運転され、輻射空調手段3の停止直後の被冷却部10にて天井2側に送られた空気が冷却される。このため、輻射空調手段3の停止直後の被冷却部10を有効に利用して室内を冷房でき、省エネルギー化が図れる。
なお、本実施形態の睡眠モードでは、床側の室温Tfが快適温度Te未満となったときには輻射空調手段3のみを停止し、床側の室温Tfが快適温度Te未満となってから所定時間tが経過した時点で送風手段5を停止するようにしている。しかし、S4を省略し、床側の室温Tfが快適温度Te未満となったときに、輻射空調手段3と送風手段5の両者を停止するようにしても構わない。
また、本実施形態の輻射空調手段3のように冷却装置9をエアコンディショナーで構成した場合、被冷却部10を加熱することで対象室1の輻射暖房を行うこともできる。
(第二実施形態)次に第二実施形態について説明する。なお、本実施形態では第一実施形態と同一の構成については同一の番号を付与し、第一実施形態と重複する説明は省略する。
本実施形態では、輻射空調手段3が輻射暖房手段からなり、天井2に設けられた被加熱部と、被加熱部を加熱する加熱装置で構成されている。被加熱部は被冷却部10と同様に対象室1の天井面の全体又は一部を構成する天井材からなり、加熱装置は冷却装置9と同様に天井2裏に設置されたエアコンディショナーからなる。加熱装置は、コンプレッサー及びファンを駆動することで、天井2裏空間に暖気を流し、この暖気により被加熱部を加熱して熱輻射による対象室1の輻射暖房を行う。なお、本実施形態の輻射空調手段3も、コンプレッサーやファンの出力を調整したり、間欠運転したりすることで、運転レベルの強弱が切換えられるようになっている。
本実施形態の通常モードにおいては、室温検知手段6で検知された床側の室温Tfが覚醒時快適温度Teを超えた場合に輻射空調手段3及び送風手段5の運転が停止される。また、床側の室温Tfが覚醒時快適温度Te以下であれば輻射空調手段3が運転されると共に送風手段5が下向き送風で運転される。この場合、輻射空調手段3の被加熱部で加熱された暖気が送風手段5により床側に居る覚醒中の利用者に向けて送風される。また、この暖房時には床側の室温Tfと覚醒時快適温度Teの差ΔT(ΔT=Te−Tf)に応じて輻射空調手段3の運転レベル及び送風手段5の風量が制御される。すなわち、ΔTが大きい程、輻射空調手段3の運転レベルが強、送風手段5の風量が大になるように制御される。
睡眠モードでは、所定時間(例えば1分)毎に図5のフローに示す制御が行われる。この制御では、室温検知手段6で検知された床側の室温Tfと睡眠時快適温度Teが比較されると共にこの比較結果に基づいて輻射空調手段3及び送風手段5の運転制御がなされる。例えば睡眠時快適温度Teは操作手段7により21℃に設定される。
図5のように、睡眠モードでは、室温検知手段6により床側の室温Tfが検知され(S1)、この床側の室温Tfが快適温度Teを超えているか否かが判定される(S2)。S2において床側の室温Tfが快適温度Teを超えていると判定されると、輻射空調手段3と送風手段5の運転が停止され(S3,S4)、この後S1に戻る。S2において、
床側の室温Tfが快適温度Teを超えていないと判定されると、輻射空調手段3が運転されると共に送風手段5が上向き送風で運転され(S5,S6)、この後S1に戻る。
前記睡眠モードにおいては、送風手段5により床側の空気が天井2側に送られた後、輻射空調手段3の加熱された被加熱部にて加熱され、これにより対象室1が暖房される。また、この睡眠モードでは、送風手段5により下向き送風が行われることなく、輻射空調手段3及び送風手段5の運転が制御されて暖房がなされる。
なお、睡眠モードにおける輻射空調手段3の運転レベルや送風手段5の風量は、通常モードのように床側の室温Tfと睡眠時快適温度の差ΔT(ΔT=Tf−Te)に応じて変化させるものであってもよいし、固定するものであってもよい。また、本実施形態の睡眠モードでは、床側の室温Tfが快適温度Teを超えたときには直ちに送風手段5の運転が停止される。しかし、第一実施形態のように床側の室温Tfが快適温度Teを超えたときには輻射空調手段3のみを停止し、床側の室温Tfが快適温度Teを超えてから所定時間tが経過した時点で送風手段5を停止するようにしても構わない。
本実施形態の空調システムでは、対象室1内で人が睡眠しているか否かを推定する推定手段の推定結果と、対象室1内の床側の室温Tfを検知する室温検知手段6の検知結果に基づいて、輻射暖房手段からなる輻射空調手段3の運転及び送風の向きの決定を含む送風手段5の運転を制御する。つまり、送風手段5だけではなく、輻射暖房手段からなる輻射空調手段3も制御するので、細かな設定で快適な暖房を行うことができる。また、輻射空調手段3と送風手段5の運転制御は、対象室1内で人が睡眠しているか否かを推定する推定手段の推定結果と、対象室1内の床側の室温Tfを検知する室温検知手段6の検知結果に基づいて行われる。このため、本実施形態のように覚醒した人に対しては送風手段5を下向き運転としたドラフト感のある暖房を行い、睡眠した人に対しては送風手段5を上向き運転として睡眠中の人に直接送風がなされない体に優しい暖房を行ったりすることができる。つまり、睡眠中の人及び覚醒中の人の夫々にとって快適な暖房を行うことができる。
また、本実施形態の輻射空調手段3のように加熱装置をエアコンディショナーで構成した場合、被加熱部を冷却することで対象室1の輻射冷房を行うこともできる。なお、この場合、冷房時には第一実施形態と同様の制御を行ってもよい。
(第三実施形態)次に第三実施形態について説明する。なお、本実施形態では第一実施形態と同一の構成については同一の番号を付与し、第一実施形態と重複する説明は省略する。
図6乃至図8に示される本実施形態の空調システムは、対象室1内で人が睡眠しているか否かを推定するための推定手段が、床温検知手段21、人体検知手段22、照度検知手段、及び制御手段8(図7参照)で構成されている。
床温検知手段21は、図6のように対象室1の床暖房装置からなる床暖房手段23に設けられた床表面温度を検知する温度センサー20からなり、床暖房手段23を単独で利用する場合の制御にも用いられる。人体検知手段22は焦電センサー等からなる人感センサーで構成され、送風手段5に設けられて対象室1内の人が動いたか否かを検知する。照度検知手段は対象室1内の照度を検知する図示しない照度センサーからなる。
制御手段8は、図7のように送風手段用制御部13と、輻射空調手段用制御部15と、床暖房手段用制御部24と、これらを制御するコントローラー16で構成され、これら四者は個別に設けられる。
床暖房手段23の運転状況の情報及び床温検知手段21で検知されたデータは床暖房手段用制御部24を介してコントローラー16に送信される。また、人体検知手段22で検知されたデータは送風手段用制御部13を介してコントローラー16に送信される。
本実施形態では、操作部18が利用者により操作されて自動空調の指示がなされると、コントローラー16は前述の通常モードによる自動空調を行う。そして、コントローラー16は、通常モードの運転時において図8に示す制御を行い、対象室1内で人が睡眠しているか否かを推定し、肯定した場合に前述の睡眠モードによる自動空調に移行する。なお、睡眠モードから通常モードへの移行は、例えば操作手段7を操作することで行われる。
図8に示す制御では、床温検知手段21、人体検知手段22、及び照度検知手段の夫々の出力を取得する(S1)。そして、S2〜S6の判定を行い、全ての条件を満たした場合にのみ対象室1内に居る人が睡眠していると推定する。
S2では、床暖房手段用制御部24を介して取得した床暖房手段23の運転状況、床温検知手段21で検知した床温、及びコントローラー16が有するタイマー機能で検知した時間に基づき、コントローラー16が有するタイマー機能を利用して判定を行う。すなわち、床暖房手段23を停止した状態で床温検知手段21で検知した床温の上昇値が所定値(例えば5分間で2度上昇)以上であるか否かを判定する。これは人が布団に入った後の床温上昇を検知して睡眠開始を判断するためである。
S3では、所定時間あたりに人体検知手段22で検知した人の動作回数が所定回数(例えば例えば2〜5回/分)であるか否かを判定する。これは人が布団に入った後の身じろぎを検知して睡眠開始を判断するためである。
S4では、照度検知手段で検知した対象室1の照度の大小により対象室1の照明が点灯しているか否かを判定する。これは人が照明を暗くしたことを検知して睡眠開始を判断するためである。
S5では、コントローラー16が有する時計機能から取得した現在時刻が所定の時刻(例えば23時〜3時)であるか否かを判定する。これは現在時刻から睡眠開始を判断するためである。
そして、上記S2〜S5の判定のうち、一つでも否定されれば通常モードを継続して行い、すべての判定が肯定されれば、コントローラー16は対象室1内に居る人が睡眠していると判断して、前記通常モードから前記睡眠モードへと自動的に移行する。
本実施形態の空調システムでは、対象室1の情報を検知する各種検知手段の検知結果に基づいて対象室1内で人が睡眠しているか否かを推定することができるため、利用者は睡眠しているか否かの設定を手動で行う必要がなく、利便性が向上する。
なお、対象室1内で人が睡眠しているか否かを推定するための条件は前記S2〜S5の条件に限られない。また、例えばS2〜S5の条件のうちのS3又はS4あるいはS3及びS4を省略する等してもよい。また、本実施形態の推定手段は、第二実施形態の暖房システムの推定手段として用いても構わない。また、本実施形態の自動の推定手段と第一実施形態や第二実施形態の手動の推定手段との両方を利用できるようにしてもよい。
また、第一〜第三実施形態における送風手段5は、図9に示すサーキュレーション機能を有する内装パネル26で構成してもよい。この内装パネル26は対象室1内の空気を循環させるものであり、例えば建物の間柱間に設置されて対象室1の壁面の一部を構成する。内装パネル26の室内側に露出する前面の上下の端部には上側通気口27及び下側通気口28が夫々設けられている。上側通気口27と下側通気口28は内装パネル26内に形成された図示しない通気路を介して連通している。この通気路には正逆両方向に回転可能な循環用ファン31(図10参照)が設けられている。この循環用ファン31を一方向に回転させることで、矢印cに示すように対象室1内の天井2近傍の空気を上側通気口27から通気路内に吸い込むと共にこの空気を矢印dに示すように下側通気口28を介して対象室1内の床近傍に送る送風が行われる。また、この循環用ファン31を逆方向に回転させることで、矢印eに示すように対象室1内の床近傍の空気を下側通気口28から通気路内に吸い込むと共にこの空気を矢印fに示すように上側通気口27を介して対象室1内の天井2近傍に送る送風を行える。このような内装パネル26で送風手段5を構成した場合も、送風手段5を天井扇17で構成した実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、このような内装パネル26を用いる場合、図9及び図10のように床温検知手段21を内装パネル26の下側通気口28近傍の下端部に設けられた温度センサー29で構成してもよい。この温度センサー29は送風手段用制御部13に接続され、前記内装パネル26の循環用ファン31を単独で運転する場合にも用いることができる。そして、温度センサー29の検知結果は送風手段用制御部13を介してコントローラー16に送信されるようになっている。このようにすると、内装パネル26の温度センサー29で床温検知手段21を構成できる。
また、本発明は本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよい。
1 対象室
3 輻射空調手段
5 送風手段
6 室温検知手段
8 制御手段

Claims (4)

  1. 対象室の天井から輻射冷房を行う輻射冷房手段からなる輻射空調手段と、前記対象室内の天井近傍の空気を床側に送る送風と前記対象室内の床側の空気を天井近傍に送る送風を切換えて運転可能な送風手段と、前記対象室内で人が睡眠しているか否かを推定する推定手段と、前記対象室内の床側の室温を検知する室温検知手段と、前記室温検知手段の検知結果及び推定手段の推定結果に基づいて前記輻射空調手段の運転及び前記送風の向きの決定を含む送風手段の運転を制御する制御手段を備えたことを特徴とする空調システム。
  2. 対象室の天井から輻射暖房を行う輻射暖房手段からなる輻射空調手段と、前記対象室内の天井近傍の空気を床側に送る送風と前記対象室内の床側の空気を天井近傍に送る送風を切換えて運転可能な送風手段と、前記対象室内で人が睡眠しているか否かを推定するための推定手段と、前記対象室内の床側の室温を検知する室温検知手段と、前記室温検知手段の検知結果及び推定手段の推定結果に基づいて前記輻射空調手段の運転及び前記送風の向きの決定を含む送風手段の運転を制御する制御手段を備えたことを特徴とする空調システム。
  3. 前記制御手段は、前記推定手段により前記対象室内で人が睡眠していると推定したときに睡眠モードによる空調を行うものであって、前記睡眠モードでは、前記送風手段により前記対象室内の天井近傍の空気を床側に送る送風を行うことなく、前記輻射空調手段及び前記送風手段の運転を制御して空調を行うものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記制御手段は、前記睡眠モードにおいて、室温検知手段の検知結果に基づき、前記送風手段を対象室内の床側の空気を天井近傍に送る運転状態と停止状態のいずれかに切換える制御が行われることを特徴とする請求項3に記載の空調システム。
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