JPH1172238A - 暖房装置 - Google Patents

暖房装置

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Publication number
JPH1172238A
JPH1172238A JP10180166A JP18016698A JPH1172238A JP H1172238 A JPH1172238 A JP H1172238A JP 10180166 A JP10180166 A JP 10180166A JP 18016698 A JP18016698 A JP 18016698A JP H1172238 A JPH1172238 A JP H1172238A
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JP
Japan
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air supply
room
time
heating
hot air
Prior art date
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Pending
Application number
JP10180166A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Haraga
一博 原賀
Yuzuru Nakamura
譲 中村
Taketsugu Ueyama
剛嗣 植山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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  • Central Heating Systems (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般家庭の電流容量で対応可能な大きさの電
流容量で第1、第2の室内を自動的に効率良く暖房する
ことができる暖房装置を提供する。 【解決手段】 リモコン11より2室暖房の運転指令が
制御部7、9に与えられると、温風ユニット3側の循環
用ファンと第1ヒータが起動する。数秒経過後に温風ユ
ニット3側の第2ヒータも起動する。ヒータのフル稼働
状態は第2ヒータが起動してから数分間継続される。ヒ
ータ等の停止とは逆に、浴室温風ユニット1側の循環用
ファンと第1ヒータが起動し、数秒経過後に浴室温風ユ
ニット1側の第2ヒータも起動する。ヒータのフル稼働
状態は第2ヒータが起動してから数分間継続される。ヒ
ータ等が駆動停止すると、再び脱衣室温風ユニット3側
の循環用ファンと第1ヒータが起動する。更に数秒経過
後に第2ヒータも起動する。所定時間経過後に、リモコ
ン11の止ボタンが操作されるか、予約タイマに設定さ
れた運転時間が終了すると、両温風ユニット1、3は駆
動停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1、第2の室に
夫々設けた温風供給機構を運転することによって各室内
の暖房を行う暖房装置の改良に関するものである。本明
細書では、脱衣室及び浴室を暖房する暖房装置を例に挙
げて説明する。
【0002】
【従来の技術】従来、脱衣室及び浴室を暖房する暖房装
置において、脱衣室の浴室側小壁に温風ユニットを取付
けて双方の室内に温風を吹き出す構成の暖房装置や、脱
衣室に換気・温風ユニットを、浴室に温風ユニットを夫
々取付けて両者間をダクトで接続する構成の暖房装置が
知られている。また、脱衣室と浴室とに夫々温風ユニッ
トを取付け、両者を同時に運転したり、いずれか一方を
単独運転する構成の暖房装置も知られている(特開平3
−271641号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した各
暖房装置のうちの第1の暖房装置においては、脱衣室暖
房又は浴室暖房のどちらか一方しか選択できない構成に
なっていた。そのため、入浴に際しては、まず脱衣室を
暖房すべく脱衣室暖房用釦を操作し、次に衣服を脱いだ
入浴者の浴室への移動により浴室の暖房が必要になった
ときは改めて浴室暖房用釦を操作しなければならず、使
い勝手が悪かった。また、脱衣室及び浴室の暖房の予約
もできなかった。更に、温風ユニットから浴室内に吹き
出される温風が、浴室天面に吊るされた衣類に充分に当
たらないことがあり、そのため、衣類の乾燥時間が長く
なる傾向があった。
【0004】一方、上述した第2、第3の暖房装置にお
いては、脱衣室、浴室の双方に取付けられるユニットと
して、通常、消費電力が1000〜1500W程度のも
のが要求されるので、両ユニットを同時に運転したとき
には合計で2000〜3000W程度の電力が必要にな
り大電流が流れることになる。そのため、電流容量を大
き目に設定し直して各ユニット専用のブレーカを設置す
る必要が生じるから、上記暖房装置は、大きくてもせい
ぜいAC100Vで40A程度に設定されている一般家
庭の電流容量には不向きである。よって、両ユニットを
同時に運転したときの電流容量を一般家庭用AC100
Vのブレーカの電流許容値である20A以内に抑制した
いという要求が強かった。
【0005】従って本発明の目的は、一般家庭の電流容
量で対応可能な大きさの電流容量で第1、第2の室内を
自動的に効率良く暖房することができる暖房装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う暖房装置は、第1の室内に温風を供給する第1の温風
供給機構と、第2の室内に温風を供給する第2の温風供
給機構と、第1、第2の温風供給機構を交互に運転する
制御手段とを備える。
【0007】上記構成によれば、第1、第2の温風供給
機構を交互に運転することとしたので、比較的小さな電
流容量で第1、第2の室内を自動的に効率良く暖房する
ことができる。
【0008】本発明の第1の側面に係る好適な実施形態
では、第1の室が脱衣室であり、第2の室が浴室であ
る。そして、制御手段は、第1、第2の温風供給機構間
での運転切替えを、所定時間が経過する毎に行う。ま
た、制御手段は、装置起動時には第1の温風供給機構を
先に運転する。これにより、脱衣室の方が早目に暖めら
れることになる。また、第2の温風供給機構の運転時間
は、第1の温風供給機構の運転時間よりも長く設定され
ている。更に、第1、第2の温風供給機構は、夫々第
1、第2の加熱手段を有している。
【0009】上述した実施形態の変形例では、第1、第
2の室内の少なくとも一方に、人体検出手段を備え、制
御手段は、人体検出手段からの出力信号に基づいて第
1、第2の温風供給機構を選択的に運転する。つまり、
第1の室内で人体が検知されたときは第1の温風供給機
構を、第2の室内で人体が検知されたときは第2の温風
供給機構を、夫々運転する。例えば、今まで第2の室内
で検知されていた人体が第2の室内で検知されなくな
り、代って第1の室内で検知されるようになったとき
は、第2の温風供給機構の運転を停止して第1の温風供
給機構を運転する。これにより、入浴者の移動に合せて
室内の暖房を調節できる。
【0010】本発明の第2の側面に従う暖房装置は、第
1の室内に温風を供給する第1の温風供給機構と、第2
の室内に温風を供給する第2の温風供給機構と、装置起
動時には第1、第2の温風供給機構を共に所定電力値以
下の電力で運転するとともに、装置起動時から所定時間
経過後は第1、第2の温風供給機構を交互に許容される
最大電力値で運転する制御手段とを備える。
【0011】上記構成によれば、装置起動時には第1、
第2の温風供給機構を共に所定電力値以下の電力で運転
するとともに、装置起動時から所定時間経過後は第1、
第2の温風供給機構を交互に許容される最大電力値で運
転することとしたので、比較的短時間で第1、第2の室
内を暖房することができ、且つ、比較的小さな電流容量
で第1、第2の室内を同時に暖房することができる。
【0012】本発明の第2の側面に係る好適な実施形態
では、第1の室が脱衣室であり、第2の室が浴室であ
る。第1、第2の温風供給機構は、夫々第1、第2の加
熱手段を有しており、制御手段は、装置起動時から第1
の時間が経過するまでは第1、第2の温風供給機構の第
1の加熱手段を、第1の時間から第2の時間が経過する
までは第2の温風供給機構の第1、第2の加熱手段を、
第2の時間から第3の時間が経過するまでは第1の温風
供給機構の第1、第2の加熱手段を、夫々運転する。ま
た、第2の温風供給機構の運転時間は、第1の温風供給
機構の運転時間よりも長く設定されている。
【0013】上述した好適な実施形態の変形例では、第
1、第2の室内の少なくとも一方に、人体検出手段を備
え、第1、第2の温風供給機構は、各々第1、第2の加
熱手段を備え、制御手段は、人体検出手段からの出力信
号に基づいて、少なくとも第1、第2の温風供給機構の
第1の加熱手段を選択的に運転する。つまり、第1の室
内で人体が検知されたときは少なくとも第1、第2の温
風供給機構の第1の加熱手段を、第2の室内で人体が検
知されたときは少なくとも第1、第2の温風供給機構の
第1の加熱手段を、夫々運転する。これにより、入浴者
の移動に合せて室内の暖房を調節できる。
【0014】本発明の第3の側面に従う暖房装置は、第
1の室内に温風を供給する第1の温風供給機構と、第2
の室内に温風を供給する第2の温風供給機構と、第1、
第2の温風供給機構を共に所定電力値以下の電力で運転
する制御手段とを備える。
【0015】上記構成によれば、第1、第2の温風供給
機構を共に所定電力値以下の電力で運転することとした
ので、比較的小さな電流容量で、第1、第2の室内を同
時に効率良く暖房することができる。
【0016】本発明の第3の側面に係る好適な実施形態
では、第1の室が脱衣室であり、第2の室が浴室であ
る。第1、第2の温風供給機構は、夫々第1の加熱手
段、及び第1の加熱手段より小出力の第2の加熱手段を
有している。制御手段は、第1の室内を暖房するモード
においては、第1の温風供給機構の第1の加熱手段、及
び第2の温風供給機構の第2の加熱手段を夫々運転し、
第2の室内を暖房するモードにおいては、第2の温風供
給機構の第1の加熱手段、及び第1の温風供給機構の第
2の加熱手段を夫々運転する。
【0017】本発明の第4の側面に従う暖房装置は、脱
衣室内に温風を供給する第1の温風供給機構と、浴室内
に温風を供給する第2の温風供給機構と、各室の使用時
間を入浴者別に設定するための第1の指令と、入浴者別
に設定された使用時間の中から個々の入浴者の使用時間
を抽出するための第2の指令とを出力する操作部と、第
1の指令により各室の使用時間を入浴者別に保持し、第
2の指令により保持している使用時間の中から特定の入
浴者の使用時間を抽出すると共に抽出した使用時間に基
づいて第1、第2の温風供給機構を交互に運転する制御
手段とを備える。
【0018】上記構成によれば、第1の指令により各室
の使用時間を入浴者別に保持し、第2の指令により保持
している使用時間の中から特定の入浴者の使用時間を抽
出すると共に抽出した使用時間に基づいて第1、第2の
温風供給機構を交互に運転することとした。そのため、
各入浴者は操作部を操作して1度自己に適した第1、第
2の温風供給機構の延べ駆動時間データを登録しておけ
ば、次回以降の入浴時には制御手段に自己を識別させる
ためのデータを入力するという簡単な操作を行うだけで
所望の延べ駆動時間で第1、第2の温風供給機構を交互
に駆動できる。よって、煩わしい延べ駆動時間設定の操
作を行わなくて済む。
【0019】本発明の第5の側面に従う暖房装置は、脱
衣室内に温風を供給する第1の温風供給機構と、浴室内
に温風を供給する第2の温風供給機構と、浴室温度及び
脱衣室温度の双方又はいずれか一方が検知可能に設けら
れた温度検知手段と、温度検知手段からの出力に基づ
き、脱衣室温度及び浴室温度の双方又はいずれか一方が
所定値に達するまでは比較的短い周期で第1、第2の温
風供給機構を交互に運転し、両室の温度が共に所定値に
達するか又はいずれか一方が所定値に達した後は第1の
温風供給機構のみを運転する制御手段とを備える。
【0020】上記構成によれば、脱衣室温度及び浴室温
度の双方又はいずれか一方が所定値に達するまでは比較
的短い周期で第1、第2の温風供給機構を交互に運転
し、両室の温度が共に所定値に達するか又はいずれか一
方が所定値に達した後は第1の温風供給機構のみを運転
することとしている。脱衣室温度と浴室温度とは、元々
両者の差が小さくなるように制御されるものであるか
ら、脱衣室温度又は浴室温度のいずれか一方が検知でき
れば両室の温度を適宜な値に調整できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施形態に係る暖房装
置の全体構成を示す斜視図である。
【0023】上記暖房装置は、図1に示すように、浴室
温風ユニット1と、脱衣室温風ユニット3と、連結ダク
ト5と、浴室温風ユニット制御部(制御部)7と、脱衣
室温風ユニット制御部(制御部)9と、リモートコント
ローラ(リモコン)11とを備える。
【0024】浴室温風ユニット1、脱衣室温風ユニット
3及び連結ダクト5は、いずれも浴室17の天面裏側に
配置されており、制御部7は浴室温風ユニット1に、制
御部9は脱衣室温風ユニット3に、夫々内蔵されてい
る。浴室温風ユニット1は、暖房機能、乾燥機能及び換
気機能を有するもので、温風が浴室17の上方に吊るさ
れる衣類に直接吹き付けるように位置決めされて浴室1
7の天面に形成された開口に、温風吹出し口及び換気用
吸気口を臨ませた状態で配置される。
【0025】一方、脱衣室温風ユニット3は、温風供給
機能及び換気機能を有するもので、温風吹出し口及び換
気用吸気口を、脱衣室19の小壁に形成された開口に臨
ませた状態で配置される。なお、脱衣室温風ユニット3
の換気機能は、換気用吸気口が連結ダクト5を介して浴
室温風ユニット1側に連通していることによって実現さ
れるもので、独自の換気機能を有しない。また、脱衣室
温風ユニット3は、脱衣室19の天面裏側に配置するこ
ともできるし、脱衣室温風ユニット3の温風吹出し口及
び換気用吸気口も、脱衣室19の天面に形成された開口
に臨ませた状態で配置することができる。
【0026】制御部7は、浴室17の壁面裏側に配線さ
れるリモコンコード13を通じてリモコン11から与え
られる指令信号に基づき、浴室温風ユニット1の各部を
制御する。制御部9も制御部7におけると同様に、リモ
コンコード13及び制御部7から延びる脱衣室用コント
ロールコード15を通じてリモコン11から与えられる
指令信号に基づき、脱衣室温風ユニット3の各部を制御
する。なお、制御部7、9の制御動作については、後に
詳述する。
【0027】リモコン11は、制御部7、9に種々の指
令信号を出力すべく複数個のスイッチや表示部等を備え
ており、浴室17の壁面における適宜箇所に取付固定さ
れている。リモコン11の構成の詳細については後述す
る。なお、上述した浴室温風ユニット1、脱衣室温風ユ
ニット3は、いずれも分電盤(図示しない)を介して供
給されるAC100Vを駆動電源として運転される。ま
た、リモコン11については、脱衣室19の壁面に設置
することとしてもよい。
【0028】図2は、上記暖房装置各部と脱衣室及び浴
室との位置関係を示す斜視図である。
【0029】図2において、例えば浴室温風ユニット1
及び脱衣室温風ユニット3を交互に暖房運転する場合、
或いは、浴室温風ユニット1のみを単独で暖房運転する
場合のいずれにおいても、浴室温風ユニット1から吹出
された温風は、矢印21で示すように浴室17の上方に
吊るされている衣類23に直接吹き付けることとなる。
また、一方、脱衣室温風ユニット3からの温風は、脱衣
室19の小壁に臨んだ開口から脱衣室19内に吹出され
る。
【0030】浴室温風ユニット1を換気運転すると、浴
室17内の空気は浴室温風ユニット1の換気用吸気口を
通じて室外に排気され、同時に、脱衣室19内の空気
は、矢印25で示すように脱衣室温風ユニット3の換気
用吸気口から、連結ダクト5及び浴室温風ユニット1を
通じて室外に排気される。これに伴って、脱衣室1外の
空気が図示しない脱衣室の扉のガラリを介して脱衣室1
9内に流入し、更に脱衣室19と浴室17とを仕切る扉
27のガラリ27aを介して浴室17内に流入すること
で浴室17と脱衣室19の換気が行われる。
【0031】次に、浴室温風ユニット1の内部構成につ
いて説明する。
【0032】図3は、本発明の一実施形態に係る暖房装
置の浴室温風ユニット1の底面図、図4は、図3に示し
た浴室温風ユニット1のA―A´線矢視方向から見た図
である。
【0033】浴室温風ユニット1は、図示のように、本
体ケーシング29と、循環用ファン装置31と、換気用
ファン装置33と、人体検知用センサ35と、温風吹出
し口37と、前述した制御部7とを備える。
【0034】本体ケーシング29の底面は、浴室17の
天面と略同一平面を形成するよう、浴室17の天面裏側
に取付固定されており、循環用ファン装置31〜制御部
7を収容する。
【0035】循環用ファン装置31は、浴室1内に温風
を吹出すためのもので、風洞41と、循環用ファン43
と、循環用ファンモータ45と、ヒータ47とを有す
る。風洞41は、スパイラル状に形成され、中心部に吸
込み口41aを有し、温風吹出し口37との接続部が大
きく開口している。風洞41内には、吸込み口41aと
同心状に循環用ファン43が配置され、風洞41内の温
風吹出し口37との接続部には、ヒータ47が配置され
ている。循環用ファン43には、シロッコファンと称さ
れる多翼ファンが用いられる。ヒータ47にはセラミッ
クヒータが用いられる。ヒータ47は、本実施形態では
消費電力が約760Wの第1ヒータと、消費電力が約3
80Wの第2ヒータ(いずれも図示しない)とから構成
されている。これら第1、第2ヒータは、制御部7の制
御下でオン/オフされる。循環用ファンモータ45は、
その出力軸が循環用ファン43の回転軸と同軸に風洞4
1の外側に取付けられ(図4参照)、制御部7の制御下
で循環用ファン43を駆動する。
【0036】温風吹出し口37には、この吹出し口37
から所定量の温風が所定方向に吹き出すよう固定された
ルーバ57が設けられている。このルーバ57について
は、制御部7の制御下で温風吹出し口37から吹き出す
温風の量や温風の吹き出し方向を可変調整する構成とす
ることもできる。
【0037】換気用ファン装置33は、浴室1内及び脱
衣室3内の換気を行うためのもので、風洞49と、換気
用ファン51と、換気用ファンモータ53と、浴室外に
開口している排気口55とを有する。風洞49も風洞4
1と同様にスパイラル状に形成され、中心部に吸込み口
49aを有し、排気口55との接続部が大きく開口して
いる。風洞49内には、吸込み口49aと同心状に換気
用ファン51が配置されている。換気用ファン51にも
循環用ファン43におけると同様、多翼ファンが用いら
れる。なお、風洞49には、図1及び図2に示した連結
ダクト5を介して脱衣室温風ユニット3に連通する吸込
み口50が設けられている。換気用ファンモータ53も
循環用ファンモータ45におけると同様、その出力軸が
換気用ファン51の回転軸と同軸に風洞49の外側に取
付けられ(図4参照)、制御部7の制御下で換気用ファ
ン51を駆動する。
【0038】人体検知用センサ35は、入浴者等が浴室
17に入室するとこれを検知して制御部7に出力するも
ので、例えば赤外線センサや超音波センサ等が用いられ
る。
【0039】次に、脱衣室温風ユニット3の内部構成に
ついて説明する。
【0040】図5は、本発明の一実施形態に係る暖房装
置の脱衣室温風ユニット3の正面図、図6は、図5に示
した脱衣室温風ユニット3のB―B´線矢視方向から見
た図である。
【0041】脱衣室温風ユニット3は、図示のように、
本体ケーシング59と、循環用ファン装置61と、温風
吹出し口63と、換気用吸気口65と、前述した制御部
9とを備える。
【0042】本体ケーシング59は、その正面が脱衣室
19の浴室側小壁と略同一平面を形成するよう、既述の
ように浴室17の天面裏側に取付固定されており、循環
用ファン装置61、温風吹出し口63、換気用吸気口6
5及び制御部9を収容する。
【0043】循環用ファン装置61は、脱衣室3内に温
風を吹出すためのもので、風洞69と、循環用ファン7
1と、循環用ファンモータ73と、ヒータ75とを有す
る。風洞69は、スパイラル状に形成され、中心部に吸
込み口69aを有し、温風吹出し口63との接続部が大
きく開口している。風洞69内には、吸込み口69aと
同心状に循環用ファン71が配置され、風洞69内の温
風吹出し口63との接続部には、ヒータ75が配置され
ている。循環用ファン71には、上述したファン43、
51と同様、シロッコファンと称される多翼ファンが用
いられる。ヒータ75には、前述したヒータ47と同
様、セラミックヒータが用いられる。ヒータ75につい
ても、消費電力が約760Wの第1ヒータと、消費電力
が約380Wの第2ヒータ(いずれも図示しない)とか
ら構成されるものが用いられる。これら第1、第2ヒー
タは、制御部9の制御下でオン/オフされる。循環用フ
ァンモータ73は、その出力軸が循環用ファン71の回
転軸と同軸に風洞69の外側に取付けられ(図6参
照)、制御部9の制御下で循環用ファン71を駆動す
る。
【0044】温風吹出し口63には、この吹出し口63
から所定量の温風が所定方向に吹出すよう固定されたル
ーバ77が設けられている。このルーバ77について
は、制御部9の制御下で吹き出す温風の量や温風の吹き
出し方向を可変調整する構成とすることもできる。換気
用吸気口65は、前述した連結ダクト5を介して浴室温
風ユニット1の換気用ファン装置33に連通している。
【0045】図7は、本発明の一実施形態に係る暖房装
置のリモコン11の正面図である。
【0046】リモコン11は、図示のように、換気モー
ド選択ボタン79と、涼風モード選択ボタン81と、暖
房モード選択ボタン83と、乾燥モード選択ボタン85
と、予約ボタン87と、止ボタン89と、時間設定ボタ
ン91、93と、表示LED95〜111と、予約タイ
マー113とを備える。
【0047】ここで、時間設定ボタン91、93は、プ
ラスボタン91と、マイナスボタン93とに分類され
る。なお、表示LED95〜101とは、標準運転表示
(標準)LED95と、強運転表示(強)LED97
と、脱衣室運転表示(脱衣室)LED99と、浴室運転
表示(浴室)LED101のことである。また、表示L
ED103〜111とは、2室運転表示(2室)LED
103と、予約時間設定表示(予約)LED105と、
運転時間設定表示(運転時間)LED107と、涼風運
転表示(涼風)LED109と、乾燥運転表示(乾燥)
LED111のことである。
【0048】換気モード選択ボタン79は、上記換気用
ファン装置33のみを運転するとき操作するボタンであ
り、この操作によって浴室17及び脱衣室19の換気が
行われる。涼風モード選択ボタン81は、上記循環用フ
ァン装置31のヒータ47をオフして、循環用ファン装
置31、61及び換気用ファン装置33を運転するとき
操作するボタンであり、この操作により浴室17及び脱
衣室19に涼風が吹出されるとともに、浴室17及び脱
衣室19の換気が行われる。
【0049】暖房モード選択ボタン83は、上述した循
環用ファン装置31、61のいずれか一方又は双方を交
互に運転するとき操作するボタンである。本実施形態で
は、暖房モード選択ボタン83を操作する毎に「脱衣室
暖房」、「浴室暖房」、「2室暖房」と切替わるように
なっている。この暖房の切替わりについては後に詳述す
る。
【0050】乾燥モード選択ボタン85は、循環用ファ
ン装置31及び換気用ファン装置33の双方を運転する
乾燥モードを選択するとき操作するボタンであり、この
操作により浴室17内において暖房、換気が行われ、図
2に示したように浴室17の上方に干されている衣類2
3を乾燥させることができる。
【0051】予約ボタン87は、ユーザが上述した各モ
ードの予約運転開始時間を設定するとき操作するもので
ある。例えば2室暖房の予約運転をするときは、まず予
約ボタン87を操作して予約LED105の点灯を確認
し、次に2室LED103が点灯するまで暖房モード選
択ボタン83を間欠的に押す操作を行い、更にボタン9
1、93を操作して予約運転開始時間を設定するという
手順を経ることになる。これによって入浴を行いたい時
間よりも所定時間前から循環用ファン装置31、61の
交互運転(即ち、浴室1及び脱衣室3の2室暖房)が開
始される。
【0052】止ボタン89は、上述した各モードの予約
運転を解除して、暖房装置をスタンバイ状態に復帰させ
たいときや、所望のモードで運転中の暖房装置を、設定
されている運転時間が経過する前に停止させたいとき等
に操作される。
【0053】プラスボタン91、及びマイナスボタン9
3は、上記予約運転開始時間の設定や、選択された運転
モードでの暖房装置の運転時間の設定を行うに際して操
作されるもので、プラスボタン91は、これらの設定時
間を増加させたいとき、また、マイナスボタン93は、
これらの設定時間を減少させたいときに夫々操作され
る。なお、暖房装置の運転時間は、上記運転モード選択
ボタン79〜85のいずれかを操作することにより運転
時間LED107を点灯した後、プラスボタン91又は
マイナスボタン93が操作されることにより設定され
る。
【0054】標準LED95は、換気用ファン装置33
を標準速度により運転するとき、強LED97は、換気
用ファン装置33を強運転するとき、夫々点灯される。
また、脱衣室LED99は、循環用ファン装置61のみ
を単独運転するとき、浴室LED101は、循環用ファ
ン装置31のみを単独運転するとき、2室LED103
は、循環用ファン装置31、61が交互運転されるとき
夫々点灯される。予約LED105は、予約ボタン87
を操作することにより点灯し、装置が上記各モードの予
約運転開始時間の設定が可能になっていることを示す。
運転LED107は、上述したように、運転モード選択
ボタン79〜85のいずれかを操作することにより点灯
する。
【0055】なお、涼風LED109は、浴室温風ユニ
ット1が涼風運転モードで運転しているとき、乾燥LE
D111は、浴室温風ユニット1が乾燥運転モードで運
転しているとき、夫々点灯する。
【0056】予約タイマー113は、例えば7セグメン
トのLED(7segLED)によって構成されてお
り、設定された各モードの予約運転開始時間を表示す
る。そして、予約運転開始時間に達すると、循環用ファ
ン装置31、61の交互運転を行う時間(デフォルトの
時間又はユーザが時間設定ボタン91、93を操作して
設定した所望の時間)を表示するとともに、その運転時
間のカウントダウンを開始する。なお、上記デフォルト
の運転時間は、例えば上述した制御部7(或いは制御部
9)内の記憶部等に逐次記憶される。
【0057】図8は、本発明の一実施形態において、2
室暖房を行うときの暖房装置各部の制御態様を示すタイ
ミングチャートである。
【0058】図8において、時刻t1でリモコン11よ
り2室暖房の運転指令が夫々制御部7、9に与えられる
と、時刻t1から3秒経過後の時刻t2で脱衣室温風ユニ
ット3側の循環用ファンモータ73が2000rpmで起
動すると共にヒータ75の第1ヒータが起動する。それ
により循環用ファン装置61から脱衣室19内に温風が
吹出される。そして、時刻t2から更に7秒経過後の時
刻t3でヒータ75の第2ヒータも起動するので、この
時点でヒータ75はフル稼働することとなり、より暖か
な温風が循環用ファン装置61から脱衣室19内に吹出
される。ヒータ75のフル稼働状態は、時刻t4(即
ち、時刻t2から5分経過後の時刻)まで継続され、時
刻t4になるとヒータ75の第1、第2ヒータは共に駆
動停止して、循環用ファン装置61から脱衣室19内へ
の温風の吹出しは停止される。循環用ファンモータ73
については、時刻t4から10秒経過後の時刻t6になっ
て駆動停止する。
【0059】一方、この時刻t4では、浴室温風ユニッ
ト1側の循環用ファンモータ45が2100rpmで起動
すると共にヒータ47の第1ヒータが起動し、それによ
り循環用ファン装置31から浴室17内に温風が吹出さ
れる。そして、時刻t4から更に7秒経過後の時刻t5で
ヒータ47の第2ヒータも起動するので、この時点でヒ
ータ47はフル稼働することとなり、より暖かな温風が
循環用ファン装置31から浴室17内に吹出される。ヒ
ータ47のフル稼働状態は、時刻t7(即ち、時刻t4か
ら20分経過後の時刻)まで継続され、時刻t7になる
とヒータ47の第1、第2ヒータは共に駆動停止して、
循環用ファン装置31から浴室17内への温風の吹出し
は停止される。循環用ファンモータ45については、時
刻t7から10秒経過後の時刻t9になって駆動停止す
る。
【0060】時刻t7でヒータ47が駆動停止すると、
再び脱衣室温風ユニット3側の循環用ファンモータ73
及びヒータ75の第1ヒータが起動し、時刻t7から7
秒経過後の時刻t8でヒータ75はフル稼働する。
【0061】このようにして、時刻t7から5分経過後
の時刻t10になると、ヒータ75が駆動停止し、時刻t
10から10秒経過後の時刻t12で循環用ファンモータ7
3は駆動停止する。一方、時刻t10では浴室温風ユニッ
ト1側の循環用ファンモータ45及びヒータ47の第1
ヒータが再起動し、時刻t10から7秒経過後の時刻t11
になるとヒータ47はフル稼働状態になる。そして、時
刻t13で止ボタン89が操作されたことによってリモコ
ン11から駆動停止指令が与えられるか、或いは予約タ
イマ113に設定された運転時間が終了すると、ヒータ
47は直ちに駆動停止し、循環用ファンモータ45は時
刻t13より10秒経過後の時刻t14で駆動停止する。な
お、図8で示したタイミングチャートは、2室暖房を行
うときのものであるので、換気用ファンモータ53は駆
動しない。
【0062】以上説明したように、本発明の一実施形態
によれば、脱衣室側のヒータ75と浴室側のヒータ47
とを交互に運転することとしたので、一般家庭の電流容
量で対応可能な大きさの電流容量で浴室17と脱衣室1
9の双方を暖房することができる。また、脱衣室19の
方を先に暖めるので、比較的短時間のうちに脱衣室19
内の温度を適温にまで上昇させることができる。また、
浴室17も暖房されているので、入浴者が脱衣室19か
ら浴室17に移動しても急激な温度変化にさらされるこ
とはない。
【0063】図9は、本発明の一実施形態の第1変形例
において、2室暖房を行うときの暖房装置各部の制御態
様を示すタイミングチャートである。
【0064】本変形例では、暖房装置の始動時におい
て、比較的短い時間だけ浴室17側のヒータ47と脱衣
室19側のヒータ75とを共に消費電力量を所定値以下
に抑えて並行運転し、上記時間経過後は、交互運転に移
行するようにしたことをその特徴とするものである。
【0065】即ち、図9において、時刻t21でリモコン
11より2室暖房の運転指令が夫々制御部7、9に与え
られると、時刻t21から3秒経過後の時刻t22で浴室温
風ユニット1側の循環用ファンモータ45及びヒータ4
7の第2ヒータが起動する。第2ヒータは、時刻t21よ
り23分後の時刻t26まで駆動を継続し、時刻t23より
7秒後の時刻t24から起動する第1ヒータも第2ヒータ
と同様、時刻t26まで駆動を継続する。循環用ファンモ
ータ45は、時刻t26より10秒後の時刻t28まで駆動
を継続する。
【0066】一方、脱衣室温風ユニット3側の循環用フ
ァンモータ73及びヒータ75の第1ヒータは、時刻t
21より3秒経過後の時刻t22で起動する。そして、時刻
t22より3分後の時刻t23になると、第1ヒータは駆動
停止し、循環用ファンモータ73は時刻t23より10秒
後の時刻t25で駆動停止する。ヒータ47が駆動停止す
る時刻t26になると、循環用ファンモータ73及びヒー
タ75の第1ヒータは、再起動し、更に時刻t26より7
秒経過後の時刻t27になるとヒータ75の第2ヒータが
起動する。以後は、図8で示したのと同様な交互運転が
行われる。
【0067】以上説明したように、本発明の一実施形態
の第1変形例によれば、暖房装置の始動時に比較的短時
間に限ってヒータ47、75の合計消費電力量を所定値
以下にして両ヒータを並行運転することとしたので、浴
室17内を比較的短時間で暖めることができるから、脱
衣の早い入浴者にも充分対応できる。
【0068】図10は、本発明の一実施形態の第2変形
例において、浴室温風ユニット1に設けた人体検知用セ
ンサ35からの出力信号に基づいて2室暖房を行うとき
の暖房装置各部の制御態様を示すタイミングチャートで
ある。
【0069】本変形例では、人体検知用センサ35から
の出力信号に基づいて入浴者が現在脱衣室19、浴室1
7のいずれにいるかを判断し、その判断結果に基づいて
温風ユニット1、3を交互運転することにより2室暖房
を行うもので、制御の態様は、図9に示した第1変形例
と相違している。
【0070】即ち、図10において、時刻t41でリモコ
ン11より2室暖房の運転指令が夫々制御部7、9に与
えられると、時刻t41から3秒経過後の時刻t42で脱衣
室温風ユニット3側の循環用ファンモータ73及びヒー
タ75の第1、第2ヒータが起動する。第1、第2ヒー
タは、時刻t41より人体検知用センサ35からの出力信
号によって入浴者が脱衣室19から浴室17に移動した
と判定された時刻t43まで駆動を継続し、循環用ファン
モータ73は、時刻t43より10秒後の時刻t45まで駆
動を継続する。
【0071】一方、浴室温風ユニット1側の循環用ファ
ンモータ45及びヒータ47は、時刻t43より3秒経過
後の時刻t44で起動する。第1、第2ヒータは、時刻t
44より人体検知用センサ35からの出力信号によって入
浴者が浴室17から脱衣室19に移動したと判定された
時刻t46まで駆動を継続し、循環用ファンモータ45
は、時刻t46より10秒後の時刻t47まで駆動を継続す
る。これとは逆に、時刻t46では、再び脱衣室温風ユニ
ット3側の循環用ファンモータ73及びヒータ75の第
1、第2ヒータが起動する。そして、人体検知用センサ
35からの出力信号によって入浴者が脱衣室19から再
び浴室17に移動したと判定された時刻t48で第1、第
2ヒータは停止し、循環用ファンモータ73はそれから
10秒後の時刻t49で停止する。
【0072】このようにして、時刻t49で浴室温風ユニ
ット1側の循環用ファンモータ45及びヒータ47が再
起動し、入浴者が浴室17から再び脱衣室19に移動し
た時刻t50でヒータ47が停止すると共に、それから1
0秒後の時刻t51で循環用ファンモータ45が停止す
る。一方、時刻t50では脱衣室温風ユニット3が再起動
することになる。そして、時刻t52で止ボタン89が操
作されたことによってリモコン11から駆動停止指令が
与えられるか、或いは予約タイマ113に設定された運
転時間が終了すると、ヒータ75は直ちに駆動停止し、
循環用ファンモータ73は時刻t52より10秒経過後の
時刻t53で駆動停止する。
【0073】上述した変形例では、時刻t21〜時刻t28
の時間間隔や、時刻t22〜時刻t25の時間間隔や、時刻
t29〜時刻t33の時間間隔等が一定であったのに対し、
本変形例では、これらの時間間隔が人体検知用センサ3
5からの出力信号に基づいて自在に可変される。
【0074】以上説明したように、本発明の一実施形態
の第2変形例によれば、暖房装置の始動時に比較的短時
間に限ってヒータ47、75の合計消費電力量を所定値
以下にして両ヒータを並行運転することとしたので、浴
室17内を比較的短時間で暖めることができるから、脱
衣の早い入浴者にも充分対応できる。また、入浴者の脱
衣室19から浴室17への移動、或いは浴室17から脱
衣室19への移動に合せてヒータ47、75間での運転
切替えを行うこととしたので、入浴者にとって快適な暖
房効果が得られるとともに、経済的である。
【0075】上述した第1、第2の変形例以外にも、本
発明の一実施形態に係る変形例として更に別の態様が想
到され得る。
【0076】例えば、上述した人体検知用センサ35と
同様の人体検知用センサを脱衣室温風ユニット3側にも
設け、各人体検知用センサからの出力信号に基づいて、
制御部7、9が、入浴者が浴室17内にいると判断した
ときはヒータ47の第1、第2ヒータを共に駆動し、入
浴者が脱衣室19内にいると判断したときはヒータ47
を停止して代りにヒータ75の第1、第2ヒータを共に
駆動することもできる。また、上記人体検知用センサを
脱衣室温風ユニット3側にのみ設け、この人体検知用セ
ンサからの出力信号に基づいて、制御部7、9が上記と
同様の制御を行うこともできる。更には、上記センサを
浴室温風ユニット1、脱衣室温風ユニット3の双方又は
いずれか一方に設け、上記センサからの出力信号に基づ
いて、制御部7、9が、ヒータ47、75双方の第1ヒ
ータのみを共に駆動する制御を選択することもできる。
【0077】また、リモコン11に循環用ファン装置3
1、61の使用時間(即ち、脱衣室19内での脱衣及び
着衣に要する時間や、入浴している時間)を入浴者別に
設定して制御部7、9に登録できる機能を有する複数種
類の操作ボタンと、登録された各使用時間データから個
々の入浴者の使用時間を抽出する機能を有する操作ボタ
ンとを設ける(この操作ボタンとしては、例えば入浴者
を特定するための情報(入浴者のIDコード等)を入力
する機能を有する操作ボタンが挙げられる)。そして、
入浴者が入浴時にこの操作ボタンを操作することによ
り、制御部7、9が夫々保持している前記使用時間の中
から自己の使用時間データを抽出させ、これらのデータ
に基づき、制御部7、9により循環用ファン装置31、
61を上述した態様で交互に運転させる構成としてもよ
い。これにより、各入浴者は1度自己の使用時間データ
を登録しておけば、次回以降の入浴時に上記操作ボタン
を操作するだけで所望の使用時間で循環用ファン装置3
1、61を交互に駆動できるので、煩わしい使用時間設
定の操作を行わなくて済む。
【0078】更に、脱衣室温度及び浴室温度の双方又は
いずれか一方が検知可能なように温度センサを設け、こ
の温度センサからの出力に基づき、両室17、19の温
度の双方又はいずれか一方が所定値に達するまでは比較
的短い周期で循環用ファン装置31、61を交互に運転
し、両室17、19の温度が共に所定値に達するか又は
いずれか一方が所定値に達した後は循環用ファン装置6
1のみを運転するようにしても良い。脱衣室温度と浴室
温度とは、元々両者の差が小さくなるように制御される
ものであるから、脱衣室温度又は浴室温度のいずれか一
方が検知できれば両室17、19の温度を適宜な値に調
整することができるからである。
【0079】図11は、本発明の他の実施形態に係る、
2室暖房を行うときの暖房装置各部の制御態様を示すタ
イミングチャートである。
【0080】本実施形態の主な特徴は、湯張りと並行し
て浴室17の事前暖房を行い、事前暖房中及び入浴中
は、上記ヒータ47については第1ヒータを、上記ヒー
タ75については第2ヒータを夫々起動し、脱衣中は、
ヒータ47については第2ヒータを、ヒータ75につい
ては第1ヒータを夫々起動するようにした点にある。
【0081】即ち、図11において、時刻t61でリモコ
ン11より2室暖房の運転指令が夫々制御部7、9に与
えられると、直ちに浴室温風ユニット1側の循環用ファ
ンモータ45及びヒータ47の第1ヒータと、脱衣室温
風ユニット3側の循環用ファンモータ73及びヒータ7
5の第2ヒータとが夫々起動する。駆動中の各機器のう
ち、循環用ファンモータ45、73については、止ボタ
ン89が操作されたことによってリモコン11から駆動
停止指令が与えられるか、或いは予約タイマ113に設
定された運転時間が終了する時刻である時刻t64より1
0秒後の時刻t65まで駆動を継続する。駆動中の残りの
機器であるヒータ47の第1ヒータ、及びヒータ75の
第2ヒータについては、時刻t61から、通常湯張りが完
了するとされる20分経過後の時刻t62までの間、駆動
を継続し、時刻t62で駆動停止する。
【0082】一方、それまで駆動停止状態にあったヒー
タ47の第2ヒータ、及びヒータ75の第1ヒータにつ
いては、時刻t62で起動し、時刻t62から入浴者が脱衣
を完了するのに充分な時間であるとされる10分経過後
の時刻t63までの間、駆動を継続し、時刻t63で駆動停
止する。
【0083】時刻t63以降は、ヒータ47の第1ヒー
タ、及びヒータ75の第2ヒータが再起動し、これらの
機器は時刻t63から、通常、入浴が終了するとされる上
記時刻t64までの間、駆動を継続する。
【0084】図12は、本実施形態に係る浴室17及び
脱衣室19における室温の状態を示した図である。
【0085】図12は、上記のようにヒータ47、75
が備える第1、第2ヒータを制御することにより、事前
暖房が終了する頃には浴室17の温度を約26℃に、ま
た脱衣室19の温度を約20℃に、夫々設定することが
できることを示している。同様に、脱衣中には、脱衣室
19の温度を約29℃に、浴室17の温度を約21℃
に、入浴中には、浴室17の温度を約28℃に、脱衣室
19の温度を約21℃に、夫々設定することができるこ
とをも示している。つまり、本実施形態によれば、浴室
17と脱衣室19の暖房を、ヒータ47、75の第1、
第2ヒータを共に運転して交互に行う第2変形例の場合
と異なり、温度上昇が断続的に行われるものではないか
ら、極端な温度ムラが生じる虞はない。また、ヒータ4
7の第1ヒータを起動して浴室17を暖房しているとき
でも、脱衣室19の暖房がヒータ75の第2ヒータによ
り並行して行われているから、脱衣室19は冷え込んで
おらず、従って脱衣に支障はない。よって、より快適な
状態での脱衣や入浴が実現可能である。
【0086】上述した内容は、あくまで本発明の各実施
形態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限
定されることを意味するものでないのは勿論である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一般家庭の電流容量で対応可能な大きさの電流容量で第
1、第2の室内を自動的に効率良く暖房することができ
る暖房装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る暖房装置の全体構成
を示す斜視図。
【図2】図1に示した暖房装置の各部と脱衣室及び浴室
との位置関係を示す斜視図。
【図3】一実施形態に係る暖房装置の浴室温風ユニット
の底面図。
【図4】図3の浴室温風ユニットのA―A´線矢視方向
から見た図。
【図5】一実施形態に係る暖房装置の脱衣室温風ユニッ
トの底面図。
【図6】図5の脱衣室温風ユニットのB―B´線矢視方
向から見た図。
【図7】一実施形態に係る暖房装置のリモートコントロ
ーラの正面図。
【図8】一実施形態に係る暖房装置各部の動作を示すタ
イミングチャート。
【図9】一実施形態の第1変形例に係る暖房装置各部の
動作を示すタイミングチャート。
【図10】一実施形態の第2変形例に係る暖房装置各部
の動作を示すタイミングチャート。
【図11】他の実施形態に係る暖房装置各部の動作を示
すタイミングチャート。
【図12】他の実施形態に係る浴室及び脱衣室の室温の
状態を示した図。
【符号の説明】
1 浴室温風ユニット 3 脱衣室温風ユニット 5 連結ダクト 7 浴室温風ユニット制御部 9 脱衣室温風ユニット制御部 11 リモートコントローラ(リモコン) 17 浴室 19 脱衣室 29、59 本体ケーシング 31、61 循環用ファン装置 33 換気用ファン装置 35 人体検知用センサ 37、63 温風吹出し口 41、49、69 風洞 43、71 循環用ファン 45、73 循環用ファンモータ 47、75 ヒータ 51 換気用ファン 53 換気用ファンモータ 55 排出口 57、77 ルーバ 65 換気用吸気口 79 換気モード選択ボタン 81 涼風モード選択ボタン 83 暖房モード選択ボタン 85 乾燥モード選択ボタン 87 予約ボタン 89 止ボタン 91、93 時間設定ボタン 95、97、101、103 表示LED 105、107、109、111 表示LED 113 予約タイマー

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の室内に温風を供給する第1の温風
    供給機構と、 第2の室内に温風を供給する第2の温風供給機構と、 前記第1、第2の温風供給機構を交互に運転する制御手
    段と、 を備える暖房装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の暖房装置において、 前記第1の室が脱衣室であり、前記第2の室が浴室であ
    ることを特徴とする暖房装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の暖房装置において、 前記制御手段が、前記第1、第2の温風供給機構間での
    運転切替えを、所定時間経過する毎に行うことを特徴と
    する暖房装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の暖房装置において、 前記制御手段が、装置起動時には前記第1の温風供給機
    構を先に運転することを特徴とする暖房装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の暖房装置において、 前記第2の温風供給機構の運転時間が、前記第1の温風
    供給機構の運転時間よりも長く設定されていることを特
    徴とする暖房装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の暖房装置において、 前記第1、第2の温風供給機構は、夫々第1、第2の加
    熱手段を有することを特徴とする暖房装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の暖房装置において、 前記第1、第2の室内の少なくとも一方に、人体検出手
    段を備え、 前記制御手段が、前記人体検出手段からの出力信号に基
    づいて前記第1、第2の温風供給機構を選択的に運転す
    ることを特徴とする暖房装置。
  8. 【請求項8】 第1の室内に温風を供給する第1の温風
    供給機構と、 第2の室内に温風を供給する第2の温風供給機構と、 装置起動時には前記第1、第2の温風供給機構を共に所
    定電力値以下の電力で運転すると共に、装置起動時から
    所定時間経過後は第1、第2の温風供給機構を交互に許
    容される最大電力値で運転する制御手段と、 を備える暖房装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の暖房装置において、 前記第1の室が脱衣室であり、前記第2の室が浴室であ
    ることを特徴とする暖房装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の暖房装置において、 前記第1、第2の温風供給機構は、夫々第1、第2の加
    熱手段を有しており、 前記制御手段が、装置起動時から第1の時間が経過する
    までは第1、第2の温風供給機構の第1の加熱手段を、
    第1の時間から第2の時間が経過するまでは第2の温風
    供給機構の第1、第2の加熱手段を、第2の時間から第
    3の時間が経過するまでは第1の温風供給機構の第1、
    第2の加熱手段を、夫々運転することを特徴とする暖房
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の暖房装置において、 前記第2の温風供給機構の運転時間が、前記第1の温風
    供給機構の運転時間よりも長く設定されていることを特
    徴とする暖房装置。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の暖房装置において、 前記第1、第2の室内の少なくとも一方に、人体検出手
    段を備え、 前記第1、第2の温風供給機構が各々第1、第2の加熱
    手段を備え、 前記制御手段が、前記人体検出手段からの出力信号に基
    づいて、少なくとも前記第1、第2の温風供給機構の第
    1の加熱手段を選択的に運転することを特徴とする暖房
    装置。
  13. 【請求項13】 第1の室内に温風を供給する第1の温
    風供給機構と、 第2の室内に温風を供給する第2の温風供給機構と、 前記第1、第2の温風供給機構を共に所定電力値以下の
    電力で運転する制御手段と、 を備える暖房装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の暖房装置において、 前記第1の室が脱衣室であり、前記第2の室が浴室であ
    ることを特徴とする暖房装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の暖房装置において、 前記第1、第2の温風供給機構は、夫々第1の加熱手
    段、及び第1の加熱手段より小出力の第2の加熱手段を
    有することを特徴とする暖房装置。
  16. 【請求項16】 請求項13乃至請求項15のいずれか
    1項記載の暖房装置において、 前記制御手段が、前記第1の室内を暖房するモードにお
    いては、前記第1の温風供給機構の第1の加熱手段、及
    び前記第2の温風供給機構の第2の加熱手段を夫々運転
    し、前記第2の室内を暖房するモードにおいては、前記
    第2の温風供給機構の第1の加熱手段、及び前記第1の
    温風供給機構の第2の加熱手段を夫々運転することを特
    徴とする暖房装置。
  17. 【請求項17】 脱衣室内に温風を供給する第1の温風
    供給機構と、 浴室内に温風を供給する第2の温風供給機構と、 前記各室の使用時間を入浴者別に設定するための第1の
    指令と、入浴者別に設定された前記使用時間の中から個
    々の入浴者の使用時間を抽出するための第2の指令とを
    出力する操作部と、 前記第1の指令により前記各室の使用時間を入浴者別に
    保持し、前記第2の指令により保持している前記使用時
    間の中から特定の入浴者の使用時間を抽出すると共に抽
    出した使用時間に基づいて前記第1、第2の温風供給機
    構を交互に運転する制御手段と、 を備える暖房装置。
  18. 【請求項18】 脱衣室内に温風を供給する第1の温風
    供給機構と、 浴室内に温風を供給する第2の温風供給機構と、 浴室温度及び脱衣室温度の双方又はいずれか一方が検知
    可能に設けられた温度検知手段と、 前記温度検知手段からの出力に基づき、脱衣室温度及び
    浴室温度の双方又はいずれか一方が所定値に達するまで
    は比較的短い周期で前記第1、第2の温風供給機構を交
    互に運転し、前記両室の温度が共に所定値に達するか又
    はいずれか一方が所定値に達した後は第1の温風供給機
    構のみを運転する制御手段と、 を備える暖房装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002175575A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Noritz Corp 人体検出装置
JP2006118756A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Max Co Ltd 浴室空調装置
JP2006234224A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Rinnai Corp 脱衣所暖房器の制御装置
JP2019168143A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 Toto株式会社 暖房システムおよび暖房機

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