JPH068872Y2 - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JPH068872Y2
JPH068872Y2 JP3135388U JP3135388U JPH068872Y2 JP H068872 Y2 JPH068872 Y2 JP H068872Y2 JP 3135388 U JP3135388 U JP 3135388U JP 3135388 U JP3135388 U JP 3135388U JP H068872 Y2 JPH068872 Y2 JP H068872Y2
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humidity
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光陽 内田
孝之 杉本
伸次 江平
啓哉 佐藤
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/52Heat recovery pumps, i.e. heat pump based systems or units able to transfer the thermal energy from one area of the premises or part of the facilities to a different one, improving the overall efficiency

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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば洗濯後の衣類の乾燥等に用いられる
乾燥装置に関するものである。
(従来の技術) 上記のような乾燥装置の従来例としては、例えば実開昭
62−45615号公報記載のセパレート形空調装置を挙げる
ことができる。その装置においては、戸外に配置される
室外機の周囲をカーテンウォール等によって囲うことで
簡易的な乾燥室を形成し、上記室外機は、これを通過す
る空気の除湿機能を有する構成となされている。つまり
上記室外機内に二つの熱交換器を配設し、乾燥運転時に
は、圧縮機からの冷媒を上記二つの熱交換器を通して循
環させて、一方を蒸発器、他方を凝縮器としてそれぞれ
作用させ、これらを通過する空気をまず冷却することで
除湿を行い、次いでこの除湿空気を加熱して吸込み温度
に復帰させ乾燥空気として吹出すようになされている。
この乾燥空気を上記乾燥室内に循環させることによっ
て、この乾燥室内に吊下げられている洗濯後の衣類など
の乾燥が行われる。
上記の場合には、ヒートポンプサイクルを利用して除湿
した空気を衣類に吹きつけるものであるが、空気を加熱
し、温度上昇を与えることによって相対湿度が低下した
空気を衣類に吹きつけて乾燥することも可能であり、こ
の温風送風乾燥の場合には、凝縮器として作用する乾燥
用熱交換器を有する乾燥ユニットを、室内機と略同一の
構成及び室外機への接続状態として乾燥室に配設すると
共に、上記乾燥用熱交換器で加熱された後、衣類に吹き
つけられて蒸発水分を多量に含む温風を適宜室外に排出
するための換気ファンを設けることで、衣類等を乾燥す
る乾燥装置を構成することができる。
(考案が解決しようとする問題点) ところで上記した温風送風乾燥においては、利用者によ
って乾燥運転スイッチがON操作されることによって、ヒ
ートポンプサイクルによる空気の加熱と換気との同時運
転が開始される訳であるが、このような同時運転を一義
的に行っていく場合には、必ずしも充分に経済性の維持
された運転とはならないという問題がある。つまり加熱
前の空気状態に既に充分な乾燥能力がある場合、例えば
温度が25℃を超え、また湿度が60%以下であるような場
合には、この空気を加熱せずに衣類に吹きつけることで
比較的速やかに乾燥することが可能である。しかしなが
ら、従来においては、このような場合にも一律にヒート
ポンプサイクルによる空気の加熱運転を行う構成である
ために、運転経費が充分には低減されるものとはなって
いない。
この考案は上記に鑑みなされたものであって、その目的
は、運転経費を低減することが可能な乾燥装置を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) そこでこの考案の乾燥装置は、第1図に示すように、乾
燥室10に、室内空気を加熱する加熱手段23と、室内
空気を室外に排出する換気手段26とを設けると共に、
上記乾燥室10の室内温度を検出する室温検出手段27
と空気中の湿度を検出する湿度検出手段28とを配設
し、運転開始時の検出室温が基準温度よりも高く、かつ
検出湿度が基準湿度よりも低いときには上記換気手段2
6のみを作動させ、それ以外のときには上記換気手段2
6の作動と共に、上記加熱手段23による室内空気の加
熱運転を行うべく制御する運転制御手段13を設けてい
る。
(作用) 上記の乾燥装置においては、高温、低湿度の空気状態、
すなわち充分に乾燥能力のある空気状態である場合が自
動的に判別される。つまり検出室温、検出湿度を、予め
設定している基準温度(例えば25℃)、基準湿度(例え
ば60%)と比較し、基準温度よりも高く、かつ基準湿度
よりも低いときには充分に乾燥能力のある空気状態とし
て、換気手段26のみを作動させる乾燥運転が行われ
る。つまり加熱手段23による不要な加熱を抑止した運
転がなされるので、運転経費の低減を図ることが可能と
なる。
(実施例) 次にこの考案の乾燥装置の具体的な実施例について、図
面を参照しつつ詳細に説明する。
第2図には、この考案の一実施例における乾燥装置を構
成すると共に、空調機能、給湯加熱機能、浴槽湯の追い
焚き機能を有する多機能ヒートポンプシステムとして構
成した装置の全体構成模式図を示している。同図におい
て、1は室外機であり、この室外機1内には、圧縮機や
室外熱交換器等が収納されている。そして上記室外機1
には、室内機2、3、4、貯湯槽5、浴槽6内の湯水を
加熱するための風呂加熱用熱交換器7を有する追い焚き
ユニット8がそれぞれ接続されており、さらに風呂加熱
用熱交換器7に直列に接続された乾燥用熱交換器を有す
る乾燥ユニット9が浴室の天井に配設されている。この
乾燥ユニット9は浴室に隣接する脱衣室の天井に設ける
場合もあり、以下、上記乾燥ユニット9が配置されてい
る部屋を乾燥室10として説明する。この乾燥室10
は、洗濯後の濡れた衣類等を乾かすためにも利用される
ように、衣類を吊下げるための干し竿(図示せず)等が
適当に設けられている。つまり入浴時以外は通常未使用
状態となる浴室或いは脱衣室をさらに衣類の乾燥室とし
て利用することによって、居住空間をより有効に活用し
得るようになされている。
上記圧縮機は、インバータ周波数制御によって、各利用
側熱交換器の合計負荷に応ずる圧縮能力で運転されるも
のである。また上記多機能ヒートポンプシステム全体を
監視しながら運転要求のある各利用側機器に冷媒を循環
させるヒートポンプ運転制御装置11は、室外機1内に
設けている。以下においては、上記乾燥ユニット9に冷
媒を循環させる乾燥運転についてのみ説明するが、これ
は、乾燥ユニット9に接続されている乾燥運転操作用リ
モコン12における運転開始スイッチが使用者によって
ON操作された時に、乾燥ユニット9内に設けられている
乾燥運転制御装置(運転制御手段)13から上記ヒート
ポンプ運転制御装置11に乾燥運転要求信号が送信され
ることによって開始されるものであり、その詳細につい
ては後で説明する。
なお上記のように乾燥用熱交換器を風呂加熱用熱交換器
7に直列に接続しているのは、乾燥室10での衣類の乾
燥と入浴とが同時には行われないことを前提としてい
る。つまり浴槽6に湯がなく追い焚きユニット8を湯水
が循環しないときには、上記風呂加熱用熱交換器7では
熱交換を生じず、冷媒はこれを素通りして乾燥用熱交換
器に供給される。一方、上記乾燥用熱交換器に付設して
いる循環ファンを停止して冷媒を上記乾燥用熱交換器に
流通させるときには、この乾燥用熱交換器は単なる冷媒
配管として作用することから、上記風呂加熱用熱交換器
7と乾燥用熱交換器とのいずれか一方のみを選択的に凝
縮器或いは蒸発器として機能させることができる。
第3図は上記乾燥ユニット9の構成を示す斜視図であ
る。この乾燥ユニット9の下面には、図において右側に
吸込口21が、また左側に吹出口22がそれぞれ形成さ
れており、吸込口21と吹出口22との間に、上記した
乾燥用熱交換器(加熱手段)23が立設されている。さ
らにこの乾燥用熱交換器23に隣接してシロッコファン
より成る循環ファン24が配設されており、これらの乾
燥用熱交換器23と循環ファン24とは全体をケーシン
グ25によって囲繞されている。上記循環ファン24を
作動することによって、乾燥室10内の空気が上記吸込
口21から上記乾燥用熱交換器23を通過後、吹出口2
2から吹出され、乾燥室10と乾燥ユニット9とを循環
するようになされている。また上記ケーシング25の側
壁面に、さらに換気ファン(換気手段)26が設けられ
ており、この換気ファン26を作動することによって、
上記乾燥室10内の空気の一部が、上記ケーシング25
の側壁面に形成されている開口から排気ダクト(図示せ
ず)を通して屋外に排出され、乾燥室10内の換気を行
うようになされている。
上記ケーシング25の吸込口21に通ずる内壁面には、
さらに乾燥室10内の空気温度を検出するための温度セ
ンサ(室温検出手段)27と、空気中の相対湿度を検出
する湿度センサ(湿度検出手段)28とが配設されてい
る。
上記構成の装置での乾燥運転は、基本的には循環ファン
24を作動すると共に、室外機1の圧縮機から吐出され
る冷媒を乾燥用熱交換器23から室外熱交換器へと回流
させることによって、上記乾燥用熱交換器23を凝縮器
として作用させ、その凝縮熱で乾燥室10内の空気温度
を設定温度まで上昇させることによって行う。このとき
同時に換気ファン26も作動することにより、乾燥室1
0内から加熱空気の一部が屋外に排出されると共に、排
出量と同量の空気が新たに乾燥室10内に流入する換気
が行われる。このように乾燥室10内に流入してくる空
気を設定温度まで加熱することによって、この空気中に
含み得る許容水分量を高め、そして衣類からの蒸発水分
を多量に含む加熱空気を順次屋外に排出していくことに
よって、乾燥を行うのである。
ところで上記実施例においては、上記のような乾燥運転
をより経済的に行うと共に、乾燥時間を略一定にし得る
ように、前記温度センサ27や湿度センサ28での検出
値に応じて設定温度を自動的に決定していく制御機能等
を乾燥運転制御装置13に設けており、次のこのような
制御について、第5図〜第7図の制御フローチャートを
参照して説明する。
使用者によって乾燥運転操作用リモコン12の乾燥運転
スイッチがON操作されると、まずこのリモコン12や台
所等に設置されているヒートポンプシステム全体の操作
盤(図示せず)に設けられた乾燥運転表示ランプを点灯
し(ステップS1)、換気ファン26の運転を開始する
(ステップS2)。次いでステップS3において、使用者に
より短縮運転が選択されたか否か、すなわち上記乾燥運
転スイッチのON操作時に短縮運転スイッチもON操作され
ているかを判別する。ここでは上記短縮運転が選択され
ていない場合のステップS4以下の処理について初めに説
明する。
ステップS4では乾燥タイマの計時動作を開始する。この
乾燥タイマには、乾燥される衣類等の標準的な量に対し
て、以下に説明する標準運転モードでの乾燥所要時間が
予め初期設定されている。なお乾燥衣類の量が大幅に異
なるときには、使用者によって適宜上記初期設定値を変
更することができる。次のステップS5は予め設定されて
いる時間t1(例えば10分)の時間経過を待つステップで
あり、この間、換気ファン26のみの作動によって、乾
燥室10内の換気が進行する。この換気運転の目的につ
いては後で説明する。上記t1時間経過後に、ステップS6
に示すように、前記温度センサ27で検出される乾燥室
10内の室温T0と、湿度センサ28で検出される湿度W0
との読込みを行う。次いでステップS7、S8で上記検出室
温T0と検出湿度W0とを予め設定している温度T1(例えば
25℃)、湿度W1(例えば60%)と比較し、T0がT1よりも
高く、かつW0がW1よりも低いとき以外、すなわち高温、
低湿度のとき以外には、ステップS9以下の温風送風乾燥
運転へと移行する。
この温風送風乾燥運転は、前記乾燥用熱交換器23を凝
縮器として作用させる運転を行い、その凝縮熱で乾燥ユ
ニット9を循環する空気を加熱し、乾燥室10内の温度
を上昇させる運転となる訳であるが、この運転による乾
燥時間を略一定とするためには、その目標加熱温度、す
なわち設定温度Tsを、加熱前の空気状態に応じて変更す
ることが必要である。第4図には湿り空気線図を模式的
に示しているが、乾燥室10内に流入する空気が、例え
ば同図においてA点に示すように、温度Ta℃、相対湿度
40%であり、この空気を温度Tm℃まで加熱したとき、上
記乾燥室10内に吊されている衣類等の乾燥速度は、温
度Tm℃のときの相対湿度100%の点Mと上記A点とにお
ける絶対水分量の差ΔQの大小に略比例する。すなわち
流入空気温度状態が変わる場合には上記ΔQを略一定と
するように加熱温度を変えていくことによって、乾燥時
間が略同一のものとなる。例えば流入空気状態が、B点
で示すように、上記A点とは相対湿度は略同一であるも
のの、温度が高い場合には、加熱温度も上記Tm℃よりも
高い温度Tn℃としたときに略同一のΔQを得ることがで
きる。また温度が同一であっても、C点で示すように、
相対湿度の高い流入空気状態の場合にも、加熱温度を上
記Tm℃よりも高い温度Tp℃とすることが必要となる。
このように流入空気の温度や湿度の変化に応じて加熱目
標設定温度を変更することによって、乾燥時間を略一定
とすることが可能であり、このため、温度と共に湿度を
それぞれ検出する温度センサ27と湿度センサ28とを
乾燥ユニット9の吸込口21に設けているが、上記乾燥
運転スイッチのON操作直後においては、特に上記湿度セ
ンサ28では、温風送風乾燥運転時に乾燥室10内に流
入する空気とは異なる湿度を検出するおそれがある。つ
まり上記乾燥運転スイッチのON操作時点においては、濡
れた衣類が乾燥室10内に持ち込まれ、これにより相対
湿度が高くなった空気が滞留している。そこで前記ステ
ップS5でt1時間の換気運転を行い、この換気運転の継続
の結果、それまで乾燥室10内に滞留していた空気を屋
外に排出し、後述する温風乾燥運転時に乾燥室10内に
流入する空気と同等の空気状態に入れ換えることとして
いる。そしてこの新たな空気状態で検出される室温T0と
湿度W0とを上記ステップS6で読込むのである。
上記のT0とW0とに基づいて、設定温度Tsを決定するため
に、まず第5図のステップS9において、上記T0の湿度補
正を行う。つまり補正温度T01を、 T01=T0+Ai 但し、W0≧80%のときAi=2℃ 60%≦W0<80%のときAi=1℃ 50%≦W0<80%のときAi=0℃ W0<50%のときAi=−1℃ で求めて、湿度の高低に応じる変更をまず検出温度を補
正することによって行っている。次いでステップS10に
おいて、上記補正温度T01から以下の計算式に基づいて
設定温度Tsを決定する。すなわち、 T01≧ThのときTs=Tsh T01<TdのときTs=Tsd Td≦T01<ThのときTs=T01×Ai+Tm 但し、Th=20℃、Tsh=42℃、Td=8℃、 Tsd=30℃、Ai=1、Tm=22℃。
上記のように検出温度T0、検出湿度W0に基づく設定温度
Tsを決定した後、第6図のステップS11に移行する。
ステップS11は前記循環ファン24の作動開始ステップ
であり、これにより乾燥室10内の空気が乾燥ユニット
9内を循環すると共に、その一部は換気ファン26によ
って屋外に排気され、乾燥室10内の換気も同時に行わ
れる。ステップS12〜S16は、温風送風乾燥運転を行うた
めの処理ステップである。すなわちステップS12におい
て、以降、前記温度センサ27で検出される乾燥室10
内の室内温度Tiを逐次読込んでいき、前記の設定温度Ts
とこの検出室温Tiとの差を偏差ΔTとして求め(ステッ
プS13)、次いでこの偏差ΔT信号と加熱運転要求信号
とを、前記室外機1内に設けられているヒートポンプ運
転制御装置11に送信する(ステップS14)。この結
果、このヒートポンプ運転制御装置11によって、前記
したように、乾燥用熱交換器23が凝縮器として作用す
るときの凝縮熱により、乾燥室10内の空気温度を設定
温度Tsまで上昇させる加熱運転が開始される。なおステ
ップS15はモードバティングの有無の判別ステップであ
る。例えば室外熱交換器を凝縮器として作用させること
が必要な室内冷房運転時等においては、上記の温風送風
乾燥運転を同時に運転することができなくなる。このと
きには室内冷房運転を優先するようになされており、上
記ヒートポンプ運転制御装置11から乾燥運転制御装置
13に運転待機信号が出力される。この結果、ステップ
S15からS17に移行し、乾燥タイマの計時動作を中断し、
ステップS18において上記のモードバティング状態の解
除を待つこととなる。そしてモードバティングが解除さ
れた時点で、ステップS19において上記乾燥タイマの計
時動作を再開し、上記のステップS12〜S16が繰返され
て、上記温風送風乾燥運転が継続される。この運転は、
ステップS16に示しているように、上記乾燥タイマの残
時間が予め設定されている時間t2(例えば10分)を残し
て終了するようになされている。つまり上記乾燥タイマ
の初期設定時間は、その終了のt2時間前に、衣類等の乾
燥を完了し得る時間として設定されている。その後、上
記ステップS16から第7図のステップS20に移行して、ヒ
ートポンプ運転制御装置11に加熱運転停止信号を送信
し、これにより上記乾燥用熱交換器23に冷媒を循環さ
せる上記温風送風乾燥運転が停止する。
次いでステップS21からステップS32までは、乾燥室10
内の温度を低下させるための乾燥運転終了時処理ステッ
プである。つまり上記の温風送風乾燥運転によって、乾
燥室10内は、例えば30℃を超える高温状態となってお
り、このため乾燥運転が終了して衣類等を取込むために
この室内に入ってくる使用者に不快感を与えることとな
る。そこでこのような取入れ時の不快感を解消するため
の温度低下を行うこととしており、またこれを行うに際
して、前記の乾燥運転開始時に行った換気運転直後にお
ける検出室温T0に基づいて、換気運転とヒートポンプサ
イクルによる冷却運転とを自動的に切換えて行うように
している。つまり上記T0が低い場合には、換気運転の継
続によって乾燥室10内に新たに流入する低温の空気で
速やかに温度低下を図ることが可能であり、このときに
は換気ファン26のみを作動する換気運転を選択して行
う。一方上記T0が高い場合には、換気運転では迅速な温
度低下をすることができないので、ヒートポンプサイク
ルによる冷却運転を選択する。すなわち、ステップS21
において上記T0を予め設定されている温度T2(例えば10
℃)と比較し、このT2よりもT0が低い場合には、ステッ
プS22で循環ファン24を停止して、換気ファン26の
みを運転する換気運転に切換える。そしてステップS23
において乾燥タイマが0になるまで上記の換気運転を継
続し、乾燥室10内の温度低下を行うのである。次いで
ステップS24で上記換気ファン26を停止し、乾燥運転
を終了する。一方、上記T0がT2以上であるときには、ス
テップS21からS25に移行し、換気ファン26を停止す
る。次いで冷却運転の目標設定温度Tsに予め設定されて
いるTsc(例えば15℃)を設定し(ステップS26)、以
下、前記した温風送風乾燥運転時と略同様に、検出室温
Tiの読込み(ステップS27)、偏差ΔTの算出(ステッ
プS28)、冷却運転要求信号と上記ΔT信号とのヒート
ポンプ運転制御装置11への送信(ステップS29)を、
ステップS30において乾燥タイマの残時間が0となるま
で繰返すことにより、上記乾燥用熱交換器23が蒸発器
として作用する冷却運転を行う。そして乾燥タイマの残
時間が0となった時に冷却運転停止信号をヒートポンプ
運転制御装置11に送信することによって(ステップS3
1)、上記乾燥用熱交換器23への冷媒循環が停止さ
れ、ステップS32において循環ファン24の停止を行う
ことで上記の冷却運転が停止する。最後にステップS33
で乾燥運転表示ランプを消灯して乾燥運転の制御を終了
する。
以上、乾燥室10内の温度T0と湿度W0とに応じた加熱目
標設定温度Tsを自動的に決定して、このTsに乾燥室10
内を昇温する標準運転モードでの制御について説明した
が、上記実施例においては、乾燥室10への流入空気状
態に応じてさらに経済性を向上し得る乾燥運転、また使
用者の選択によって乾燥時間を短縮し得る運転への切換
機能を有している。まず短縮運転は、使用者が乾燥運転
操作用リモコン12に設けている短縮運転スイッチをON
操作した後に乾燥運転スイッチをONすることによって、
前記第5図のステップS3からステップS40に移行するこ
とによって行われる。このステップS40に移行する結
果、ステップS43に示すように加熱目標設定温度Tsに
は、ヒートポンプシステムにおける加熱上限温度Tsh
(例えば42℃)が一律に設定される。そしてこのTshに
乾燥室10内を昇温すべく前記したステップS10以下の
乾燥運転が行われる。したがって上記Tsh以下の設定温
度となされる前記標準運転モード時に比べて、この短縮
運転ではより短い時間で乾燥を終了させることが可能と
なる。なおステップS40では、前記t1時間の換気運転を
行うことなくすぐに乾燥室10における室温T0を読込
み、次いでステップS41において、このT0に基づいて前
記標準運転モードで自動的に決定される設定温度Tsと上
記Tshとの差の大小に対して、予め記憶されている短縮
時間を乾燥タイマの初期値から減じる補正を行い、そし
てタイマの計時動作を開始する(ステップS42)。した
がってこのときには前記t1時間の換気運転を行わずに、
ステップS11以下の温風送風乾燥運転がすぐに開始され
る。
次に、乾燥室10への流入空気状態に応じて、さらに経
済性を向上し得る乾燥運転について説明する。
これは、第5図のステップS7及びS8において、検出室温
T0がT1(例えば25℃)よりも高く、かつ検出湿度W0がW1
(例えば60%)よりも低い高温、低湿度の空気状態のと
きに自動的に選択される運転であって、このときには、
上記ステップS8から第7図のステップS23に移行する。
この結果、乾燥タイマの残時間が0になるまで換気ファ
ン26のみを作動させる乾燥運転が行われる。つまり換
気運転を行うことによって乾燥室10に流入する空気が
高温、低湿度の場合には、この空気自体が、その中に多
量の蒸発水分を含ませ得るもの、すなわち乾燥能力の大
きなものであることから、さらに加熱しなくとも比較的
速やかに衣類の乾燥を行うことができる。そこで流入空
気状態が上記のように予め設定している範囲内である場
合に、換気のみによる乾燥運転を自動的に選択するよう
になされているのである。この結果、従来、一律にヒー
トポンプシステムによる加熱運転を併用していた場合に
比べて、運転経費の低減を図ることが可能となる。
以上の説明のように上記実施例においては、高温、低湿
度の空気状態、すなわち充分に乾燥能力のある空気状態
である場合を自動的に判別し、このときには換気ファン
26のみの作動による乾燥運転を選択して行うことによ
って、不要な加熱運転が抑止されるので、従来よりも運
転経費の低減を図ることが可能となる。
さらに上記実施例においては、上記以外の空気状態の場
合に加熱と換気とを併用する乾燥運転を行う際に、乾燥
室10への流入空気状態に応じて乾燥速度を略一定にす
るように、加熱目標設定温度Tsが自動的に変更される。
この結果、乾燥時間を略一定にすることが可能となり、
乾燥タイマの初期値を、例えば季節の変化毎に使用者が
変えていくような操作を必要とせず、したがって操作性
の向上を図ることが可能になる。また、例えば流入空気
温度が低い場合には設定温度Tsも低く設定される結果、
乾燥室10内温度を過度に上昇させるような加熱運転が
抑えられるので、これによっても運転経費の低減を行う
ことが可能となる。
また上記実施例においては、上記のような流入空気状態
を検出するに際し、乾燥運転開始時にまず乾燥室10内
の換気運転を行って後に、検出値の読込みを行うように
なされているので、特に湿度の検出に当たって、より的
確な流入空気状態を把握することが可能となり、誤動作
を防止することができる。
また上記実施例においては、温風送風乾燥運転を終了し
た後には、乾燥室10内の温度を低下させる制御もなさ
れるので、乾燥した衣類の取り込み時の不快感が解消さ
れたものとなっている。しかもこの温度低下は流入空気
温度に応じて換気運転とヒートポンプシステムの冷却運
転とを自動的に選択して行うようになされていることに
よって、短時間で確実に所定の温度まで低下し得ると共
に、不要なヒートポンプシステムの運転が抑えられるの
で、より少ない運転経費で実施することが可能である。
さらに上記実施例においては、使用者の選択によって、
ヒートポンプシステムでの加熱能力を最大限に活用し、
乾燥運転時間を短縮させる運転とすることも可能である
ので、使用者の利用快適性の向上を図ることができる。
なお上記実施例はこの考案を限定するものではなく、こ
の考案の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば上記
実施例においては、乾燥室10内の空気の加熱手段とし
て、ヒートポンプシステムの構成部品である乾燥用熱交
換器23を設けた例について説明したが、例えば電気ヒ
ータ等のその他の加熱源で構成することも可能である。
また上記実施例においては、換気ファン26を乾燥ユニ
ット9に一体的に設けているが、乾燥室の側壁面に換気
ファンを別体として取りつけることや、さらに湿度セン
サを乾燥ユニット9内部ではなく、運転開始時のt1時間
の換気運転を省略し得るように、例えば乾燥室外の別の
個所に配設する構成等とすることも可能である。
(考案の効果) 上記のようにこの考案の乾燥装置においては、高温、低
湿度の空気状態、すなわち充分に乾燥能力のある空気状
態である場合が自動的に判別され、このときには換気手
段のみを作動させる乾燥運転が行われるようになされて
いるので、加熱手段による不要な加熱運転が抑止され、
この結果、運転経費の低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の乾燥装置の機能ブロック図、第2図
はこの考案を適用して構成したヒートポンプシステムの
全体構成を示す模式図、第3図は上記ヒートポンプシス
テムにおける乾燥ユニットの斜視図、第4図は乾燥時間
を左右する要因を説明するための湿り空気線図、第5
図、第6図、第7図はそれぞれ上記ヒートポンプシステ
ムにおける乾燥運転の制御フローチャートである。 10……乾燥室、13……乾燥運転制御装置(運転制御
手段)、23……乾燥用熱交換器(加熱手段)、26…
…換気ファン(換気手段)、27……温度センサ(室温
検出手段)、28……湿度センサ(湿度検出手段)。
フロントページの続き (72)考案者 佐藤 啓哉 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥室(10)に、室内空気を加熱する加
    熱手段(23)と、室内空気を室外に排出する換気手段
    (26)とを設けると共に、上記乾燥室(10)の室内
    温度を検出する室温検出手段(27)と空気中の湿度を
    検出する湿度検出手段(28)とを配設し、運転開始時
    の検出室温が基準温度よりも高く、かつ検出湿度が基準
    湿度よりも低いときには上記換気手段(26)のみを作
    動させ、それ以外のときには上記換気手段(26)の作
    動と共に、上記加熱手段(23)による室内空気の加熱
    運転を行うべく制御する運転制御手段(13)を設けて
    いることを特徴とする乾燥装置。
JP3135388U 1988-03-09 1988-03-09 乾燥装置 Expired - Lifetime JPH068872Y2 (ja)

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