JP3857871B2 - 半導体ウェーハ用検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェーハ上の電極に一括してプローブ端子を接触させて検査を行う半導体ウェーハ用検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体ウェーハに温度負荷を与えて初期不良の検査を行う半導体ウェーハ用検査装置は知られている(特開平11−284037号公報等参照)。
【0003】
この種の検査装置は、半導体ウェーハ上の電極に一括してプローブ端子を接触させて検査を行う一括コンタクト方式を採用するため、半導体ウェーハを保持し、かつ前記半導体ウェーハと前記プローブ端子を負圧により吸引するカセットを備えている。図9に、カセットCを示す。カセットCは四角形に形成したカセットベース21を有し、このカセットベース21の下面周縁部には補強フレーム22を固着するとともに、カセットベース21の上面周縁部には係止用フレーム23を固着する。また、カセットCの裏面となるカセットベース21の下面の所定位置には、複数の一側コネクタ24…を配設するとともに、カセットベース21の上面には、サブヒータを内蔵する円盤形のコンタクタ25を取付ける。そして、このコンタクタ25と円盤形のウェーハトレイ26間に半導体ウェーハWを挟んで保持する。
【0004】
この場合、コンタクタ25は、図9に部分拡大図で示すように、半導体ウェーハW上における多数の電極We…に一括してプローブ端子(バンプ)P…を接触させるためのボードであり、一側コネクタ24…に接続する導体配線を有するガラス基板27と、このガラス基板27に重なる異方導電性ゴム28と、この異方導電性ゴム28に重なり、かつバンプB…を有する薄膜シート29からなる。なお、28e…は導電粒子を有する異方導電性ゴム28の導通部である。
【0005】
一方、円盤形のウェーハトレイ26の外周面には、外方に突出した被吸気口取付部30を設け、この被吸気口取付部30の先端に、逆止弁を内蔵する一対の被吸気口31,31を取付ける(図3参照)。この被吸気口31,31の向きは、カセットCの中心に対して放射方向となる。
【0006】
このように構成されるカセットCは、予め、被吸気口31…から真空吸引することにより、ウェーハトレイ26とコンタクタ25の吸着状態(負圧)が維持されている。なお、カセットベース21には接続基部52(図2参照)に対する不図示の位置決め部を備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したカセットCでは、通常、接点数(バンプ数)が、1万〜2万程度になるため、各プローブ端子P…の先端高さのバラツキが問題となる。このため、ウェーハトレイ26とコンタクタ25間には真空吸引による所定の負圧を生じさせて半導体ウェーハW上の電極We…とプローブ端子P…間の接触不良が生じないように所定の接触圧を確保している。具体的には、一接点当たりの加圧力が、0.1〔N〕前後必要となるため、接点数が1万点の場合、10000×0.1=1〔kN〕程度の加圧力が付与されるように真空吸引する。
【0008】
しかし、真空吸引による場合、得られる加圧力は、最大でも大気圧が限度となるため、8インチウェーハでは、最大2.5〔kN〕の加圧力が限界となる。したがって、接点数が2万5千点を越えた場合、加圧力不足が発生して検査の信頼性が低下する虞れがあるとともに、接点数が4万〜6万点となる高密度メモリ等の場合には、4.0〜6.0〔kN〕の加圧力が必要となることから、事実上適用できない問題があった。
【0009】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、加圧力不足を生じることなく検査の信頼性を高めることができるとともに、高密度メモリ等の接点数の多い半導体ウェーハの検査にも余裕をもって適用することができる汎用性及び発展性を高い半導体ウェーハ用検査装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明は、半導体ウェーハWを保持し、かつ半導体ウェーハW上の電極We…に一括してプローブ端子P…を接触させるカセットCと、このカセットCを収容し、かつ当該カセットCのプローブ端子P…に接続するコネクタ53…を配した接続基部52を介して半導体ウェーハWの検査を行う検査装置本体2を備える半導体ウェーハ用検査装置1を構成するに際して、検査装置本体2に収容したカセットCに保持された半導体ウェーハWとプローブ端子P…を負圧により吸引する吸引手段3に加えて、半導体ウェーハWとプローブ端子P…を圧力流体により加圧する流体加圧手段4を設けるとともに、この流体加圧手段4を、一対の規制盤12uと12d間に一又は二以上のカセットC…を収容する規制フレーム機構11と、カセットC…を収容した際に一対の規制盤12uと12d間に生じる隙間S…に介在させ、かつ圧力流体を圧入して被加圧面Mf…を加圧する一又は二以上の流体バッグ(エアバッグ,液体バッグ)13u,13m,13d…を備えて構成することを特徴とする。
【0011】
この場合、好適な実施の形態により、圧力流体には、圧力エアA又は圧力液体Lを用いることができる。
【0012】
これにより、半導体ウェーハWとプローブ端子P…間には、吸引手段3を用いた真空吸引による内からの負圧(大気圧)に加えて、流体加圧手段4を用いた外からの加圧力が付加されるため、例えば、接点数が2万5千点を越えた場合であっても、加圧力不足は回避されるとともに、高密度メモリ等の接点数の多い半導体ウェーハの検査にも適用可能となる。
【0013】
【実施例】
次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0014】
まず、本実施例に係る半導体ウェーハ用検査装置1の構成について、図1〜図5を参照して説明する。
【0015】
図5は、半導体ウェーハ用検査装置1における検査装置本体2の外観を示す。検査装置本体2は正面パネル40に設けた複数の出入口41…を有する環境試験槽42を備える。また、環境試験槽42の右側には機器ボックス43を設け、この機器ボックス43の正面パネル44にはディスプレイ45と引出式キーボード(操作部)46を配するとともに、下部にはコンピュータ等の収容部47を設ける。なお、48aはタッチパネル式表示部,48bは両手操作用セーフティロックスイッチ,48cは非常停止スイッチである。
【0016】
一方、Cは、半導体ウェーハWを保持するカセットであり、図9に示すように、検査装置本体2とは別体に構成する。カセットCの構成は、前述したように、カセットベース21を備え、このカセットベース21の下面周縁部には補強フレーム22を固着するとともに、カセットベース21の上面周縁部には係止用フレーム23を固着する。また、カセットCの裏面となるカセットベース21の下面の所定位置には、複数の一側コネクタ24…を配設する。なお、カセットベース21の下面には、後述する接続基部52に対する不図示の被位置決め部を有する。さらに、カセットベース21の上面には、サブヒータを内蔵する円盤形のコンタクタ25を取付けるとともに、このコンタクタ25と円盤形のウェーハトレイ26間に半導体ウェーハWを挟んで保持する。ウェーハトレイ26の外周面には、外方に突出した被吸気口取付部30を備えるとともに、この被吸気口取付部30の先端には、逆止弁を内蔵する一対の被吸気口31,31を備える。この被吸気口31,31の向きは、カセットCの中心に対して放射方向となる。そして、カセットCは、予め、被吸気口31…から真空吸引することにより、ウェーハトレイ26とコンタクタ25の吸着状態(負圧)が維持されている。なお、32はシーリング部材を示す。
【0017】
他方、図1〜図4は検査装置本体2の内部構造を示す。図1中、11は内部フレーム機構を兼用する規制フレーム機構であり、上下に対峙した一対の規制盤12u,12dと、この規制盤12uと12dを連結する四本の連結シャフト50…により構成する。また、規制盤12uと12d間には、複数の水平支持板51…を上下方向へ一定間隔置きに配し、各水平支持板51…を連結シャフト50…に架設する。
【0018】
そして、任意の水平支持板51(他の水平支持板51…も同じ)の上面には接続基部52を固定する。この接続基部52は、半導体ウェーハWに検査用信号を供給するドライブ回路を有する回路基板部を内蔵するとともに、上面には、カセットCの一側コネクタ24…に接続する複数の他側コネクタ53…を配設する。なお、接続基部52の上面には、カセットCに対する不図示の位置決め部を有する。
【0019】
また、水平支持板51の上面には、図2及び図3に示すように、四本のガイドシャフト54…を垂直に起設し、このガイドシャフト54…によりカセット支持部55及びヒータ支持部56を昇降自在に支持する。この場合、カセット支持部55にはガイドシャフト54…に対応する位置にリニアベアリング57…を取付け、このリニアベアリング57…にガイドシャフト54…を挿通させるとともに、ヒータ支持部56にもガイドシャフト54…に対応する位置にリニアベアリング58…を取付け、このリニアベアリング58…にガイドシャフト54…を挿通させる。これにより、位置の固定された接続基部52の上方に昇降自在のカセット支持部55が配されるとともに、カセット支持部55の上方に昇降自在のヒータ支持部56が配される。さらに、水平支持板51の上面には、ヒータ支持部56を昇降させる左右一対の駆動シリンダ59p,59qを配設する。
【0020】
一方、カセット支持部55は、図2及び図3に示すように、左支持板部55p,右支持板部55q,後支持板部55r及び前支持板部55fにより矩形枠形に構成し、左支持板部55pと右支持板部55qの内縁には、前述したカセットCにおける左右の係合辺部Cp及びCqが装填(挿入)するスリットレール部61p及び61qを設ける。他方、ヒータ支持部56には、カセットCの上面を加熱するヒータ部62を備え、このヒータ部(メインヒータ)62はヒータ支持部56により上方へ変位自在に支持される。即ち、ヒータ支持部56に開口部63を形成し、この開口部63の内方にヒータ部62を収容するとともに、ヒータ部62から外方へ突出させて設けた係止プレート64i,64jをヒータ支持部56の上面に形成した段差凹部65i,65jに載置する。なお、段差凹部65i,65jには、図2に示すガイドピン66…を起設し、このガイドピン66…に係止プレート64i,64jに設けたガイド孔67…をスライド自在に係合させる。また、ヒータ部62は、底面に設けたアダプタ62dを介して前述したウェーハトレイ26の上面に適合させる。
【0021】
さらに、カセット支持部55上には、図3及び図4に仮想線で示すように、吸気機構側の吸気口68,68を自動で位置決めしてカセットCの被吸気口31,31に自動で接続する自動吸気系接続部69を備えるとともに、吸気口68,68は、図1に示すように、エア配管Rn…を介して吸気装置70に接続する。これにより、吸気手段3を構成する。また、カセット支持部55には、カセットCをスリットレール部61p及び61qにおける所定の位置まで進入させた際に、自動でカセットCを引込んで正規の位置に装填する不図示の自動装填部を備えている。
【0022】
他方、カセット支持部55とヒータ支持部56間には、カセット支持部55とヒータ支持部56を連結する四つのリンクシャフト71…を設ける。このリンクシャフト71…の機能により、カセット支持部55は、ヒータ支持部56に対して一定のストローク範囲で昇降自在となるように支持される。
【0023】
そして、このような基本構成に対し、本発明に従って、流体加圧手段4を付設する。流体加圧手段4は、被加圧面Mf…を加圧する一段当たり三つのエアバッグ13u,13m,13dを備え、各エアバッグ13u…は、上下一対の規制盤12uと12d間に配されるカセット支持部55に、カセットCを収容した際に生じる当該一対の規制盤12uと12d間における隙間S…にそれぞれ配設する。この場合、被加圧面Mf…は、図2に示すように、ヒータ部62の上面,カセットCの下面,接続基部52の上面及び下面となる。各エアバッグ13u,13m,13dは偏平状に形成し、水平支持板51(規制盤12u)の下面とヒータ部62の上面間に配設するエアバッグ13uは、その上面を水平支持板51(規制盤12u)の下面に固定するとともに、カセットCの下面と接続基部52の上面間に配設するエアバッグ13mは、その下面を接続基部52の上面に固定し、さらに、接続基部52の下面と水平支持板51(規制盤12d)の上面間に配設するエアバッグ13dは、その下面を水平支持板51(規制盤12d)の上面に固定する。
【0024】
一方、各エアバッグ13u…は、図1に示すように、エア配管Rp…に接続するとともに、このエア配管Rp…は切換器75を介して圧力エア供給装置76及び吸気装置70に接続する。よって、切換器75を切換えることにより、エア配管Rp…を、圧力エア供給装置76又は吸気装置70に対して選択的に接続できる。この場合、エア配管Rp…を圧力エア供給装置76に接続すれば、各エアバッグ13u…に、圧力エア供給装置76から圧力エアAを圧入して被加圧面Mf…を加圧することができる。他方、各エアバッグ13u…に圧力エアAを圧入した状態において、切換器75を切換えることにより、エア配管Rp…を吸気装置70に接続すれば、各エアバッグ13u…から圧力エアAを排出し、さらに、各エアバッグ13u…に対して吸気することにより、各エアバッグ13u…を図2に示すように収縮させることができる。これにより、各エアバッグ13u…が各部の昇降動作やカセットCの収容又は取出の際に邪魔になる不具合を回避できる。なお、各エアバッグ13u…を弾性素材により形成すれば、このような吸気装置70への切換は不要となる。
【0025】
次に、本実施例に係る半導体ウェーハ用検査装置1の使用方法及び各部の動作について、図1〜図5を参照して説明する。なお、一段の動作のみ説明するが他の段も同様に動作する。
【0026】
まず、非使用時には、カセット支持部55及びヒータ支持部56は、図2に示す上昇位置で停止している。また、各エアバッグ13u…は収縮状態となる。
【0027】
一方、使用時には、予め用意したカセットCを、検査装置本体2の出入口21から環境試験槽22の内部に収容し、カセットCの係合辺部Cp,Cqをカセット支持部55のスリットレール部61p,61qに挿入する。この際、カセットCを所定の位置まで挿入してタッチパネル式表示部28aのタッチパネルをタッチ操作すれば、不図示の自動装填部により、カセットCは自動で引き込まれて正規の位置に装填される。また、図3に仮想線で示す自動吸気系接続部69により、吸気機構側の吸気口68,68とカセットCの被吸気口31,31が自動で位置決めされ、かつ自動で接続される。これにより、カセットCのウェーハトレイ26とコンタクタ25は、吸気装置70により真空吸引され、半導体ウェーハWとプローブ端子P…間には、設定した負圧(例えば、−53〔kPa〕)が付与される。
【0028】
次いで、スタートスイッチをオンにすれば、駆動シリンダ59p,59qが駆動制御され、カセットCと接続基部52の接続及びヒータ部62のセッティングが行われる。即ち、ヒータ支持部56(ヒータ部62)及びカセット支持部55(カセットC)を含む全体が一緒に下降し、カセット支持部55に保持されるカセットCに設けた一側コネクタ24…が、接続基部52に設けた他側コネクタ53…に当接すれば、カセット支持部55の下降は停止する。この際、カセット支持部55は、リンクシャフト71…によりヒータ支持部56に対して一定のストローク範囲で昇降自在となるように連結されているため、カセット支持部55の下降が停止しても、ヒータ支持部56はさらに下降する。そして、ヒータ部62がカセットCの上面に当接すれば、ヒータ部62の下降は停止する。この際、ヒータ部62はヒータ支持部56によって上方へ変位自在に支持されているため、ヒータ部62の下降が停止しても、ヒータ支持部56はさらに下降する。
【0029】
この後、さらにヒータ支持部56が下降すれば、リンクシャフト71…によりカセット支持部55が押圧され、カセット支持部55は強制的に下降せしめられる。この結果、カセットCに設けた一側コネクタ24…と接続基部52に設けた他側コネクタ53…は完全に接続される。一方、コネクタ24…と53…同士が完全に接続されれば、駆動シリンダ59p,59qの駆動制御が停止する。図4は、この状態の位置関係を示す。
【0030】
次いで、各エアバッグ13u…に、圧力エア供給装置76から圧力エアAを圧入する。これにより、各エアバッグ13u…は、図4に実線で示すように拡大し、被加圧面Mf…を加圧する。即ち、エアバッグ13uによりヒータ部62の上面を加圧するとともに、エアバッグ13mによりカセットCの下面と接続基部52の上面を加圧し、さらに、エアバッグ13dにより接続基部52の下面を加圧する。この場合、各エアバッグ13u…の圧力は、不図示の圧力センサから検出される圧力検出値に基づいて、予め設定した圧力設定値になるように制御することができる。
【0031】
以上により、カセットCが検査装置本体2にセットされるため、半導体ウェーハWは、ヒータ部(メインヒータ)62とコンタクタ25に内蔵するサブヒータにより、125℃に加熱される。また、不図示の送風ファン及び換気ダクトにより、環境試験槽22内は45℃の比較的低温に維持される。一方、半導体ウェーハWには、接続基部52のドライブ回路からコネクタ53…及び24…を介して検査用信号が付与され、予め設定した時間だけ目的の検査が行われる。
【0032】
検査が終了すれば、切換器75を切換えることにより、各エアバッグ13u…から圧力エアAを排出し、さらに、エア配管Rp…と吸気装置70を接続して各エアバッグ13u…を吸気する。また、駆動シリンダ59p,59qが駆動制御され、ヒータ支持部56の上昇により、ヒータ部62とカセットC…の接触が解除されるとともに、カセット支持部55の上昇により、カセットCと接続基部52の接続が解除される。また、自動吸気系接続部69により、吸気口68,68と被吸気口31,31の接続が解除される。そして、不図示の自動装填部により、カセットCは自動で所定の位置まで押出されるため、作業者は手で検査装置本体2の出入口21から取り出すことができる。
【0033】
よって、このような本実施例に係る半導体ウェーハ用検査装置1によれば、半導体ウェーハWとプローブ端子P…間には、吸引手段3を用いた真空吸引による内からの負圧に加えて、流体加圧手段4を用いた外からの加圧力が付加されるため、例えば、接点数が2万5千点を越えた場合であっても、加圧力不足を生じることなく検査の信頼性を高めることができる。また、高密度メモリ等の接点数の多い半導体ウェーハの検査にも余裕をもって適用することができ、汎用性及び発展性を高めることができる。
【0034】
次に、本発明の変更実施例及び参考実施例に係る半導体ウェーハ用検査装置1について、図6〜図8を参照して説明する。
【0035】
図6は、本発明の変更実施例に係る半導体ウェーハ用検査装置1を示す。この半導体ウェーハ用検査装置1は、図1に示した実施例に対して、圧力流体として、圧力エアAの代わりに圧力液体Lを用いた点、ヒータ部62を排除し、このヒータ部62の代わりに加熱した圧力液体Lを用いた点が異なる。したがって、図6に示す半導体ウェーハ用検査装置1では、圧力液体Lを圧入する液体バッグ13u,13m,13dを備え、このうち、液体バッグ13uはヒータ部を兼用し、液体バッグ13uの下面はアダプタ62dの上面に直接当接する。また、液体バッグ13uに圧力液体Lを圧入する圧液供給装置81及び圧力液体Lを加熱する加熱装置(温度制御装置)82を備えるとともに、液体バッグ13m,13dに非加熱の圧力液体Lを圧入する圧液供給装置83を備える。よって、この場合も、図1に示した実施例と同様、半導体ウェーハWとプローブ端子P…間には、圧液供給装置81,83を用いた外からの加圧力を付加することができる。なお、図6において、図4と同一部分には、同一符号を付し、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
【0036】
一方、図7には、参考実施例に係る半導体ウェーハ用検査装置1を示す。この半導体ウェーハ用検査装置1は、被加圧部Mbを収容する密閉チャンバ14を備えるとともに、特に、カセットCの全部を収容する密閉チャンバ14を設けたものである。この場合、被加圧部Mbは、ヒータ部62を含むカセットCとなる。これにより、圧力エア供給装置76から密閉チャンバ14の内部に圧力エアAを供給すれば、図1に示した実施例と同様、半導体ウェーハWとプローブ端子P…間には、圧力エア供給装置76を用いた外からの加圧力を付加することができる。なお、図7において、図1及び図2と同一部分には、同一符号を付し、その構成を明確にするとともに詳細な説明は省略する。
【0037】
さらに、図8には、図7に示した参考実施例の変更例を示す。図8に示す半導体ウェーハ用検査装置1は、被加圧部Mcを収容する密閉チャンバ14を備えるも、密閉チャンバ14をチャンバ分割体14u,14dの組合わせにより構成し、カセットCの一部を収容するようにしたものである。この場合、被加圧部Mcは、ヒータ部62を含み、かつ一側コネクタ24を除くカセットCとなる。これにより、圧力エア供給装置76から密閉チャンバ14の内部に圧力エアAを供給すれば、図7の参考実施例と同様、半導体ウェーハWとプローブ端子P…間には、圧力エア供給装置76を用いた外からの加圧力を付加することができる。また、84はシーリング部材を示す。なお、図8において、図7と同一部分には、同一符号を付し、その構成を明確にした。
【0038】
このような変更実施例及び参考実施例によっても、図1に示した実施例と同様、半導体ウェーハWとプローブ端子P…間には、吸引手段3を用いた真空吸引による内からの負圧に加えて、流体加圧手段4を用いた外からの加圧力が付加されるため、加圧力不足を生じることなく検査の信頼性を高めることができるとともに、高密度メモリ等の接点数の多い半導体ウェーハの検査にも余裕をもって適用することができる。
【0039】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除できる。
【0040】
【発明の効果】
このように本発明に係る半導体ウェーハ用検査装置は、検査装置本体に収容したカセットに保持された半導体ウェーハとプローブ端子を負圧により吸引する吸引手段に加えて、半導体ウェーハとプローブ端子を圧力流体により加圧する流体加圧手段を設けるとともに、この流体加圧手段を、一対の規制盤間に一又は二以上のカセットを収容する規制フレーム機構と、カセットを収容した際に一対の規制盤間に生じる隙間に介在させ、かつ圧力流体を圧入して被加圧面を加圧する一又は二以上の流体バッグを備えて構成したため、次のような顕著な効果を奏する。
【0041】
(1) 半導体ウェーハとプローブ端子間には、吸引手段を用いた真空吸引による内からの負圧に加えて、エア加圧手段を用いた外からの加圧力が付加されるため、例えば、接点数が2万5千点を越えた場合であっても、加圧力不足を生じることなく検査の信頼性を高めることができる。
【0042】
(2) 高密度メモリ等の接点数の多い半導体ウェーハの検査にも余裕をもって適用することができ、汎用性及び発展性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施例にかかる半導体ウェーハ用検査装置の内部構造の一部を含ませた構成図、
【図2】 同半導体ウェーハ用検査装置の内部構造を示す一部断面正面構成図(図3中X−X線断面)、
【図3】 同半導体ウェーハ用検査装置の内部構造を示す一部断面平面構成図、
【図4】 同半導体ウェーハ用検査装置の検査装置本体にカセットをセットした状態を示す一部断面正面構成図、
【図5】 同半導体ウェーハ用検査装置の外観正面図、
【図6】 本発明の変更実施例にかかる半導体ウェーハ用検査装置の内部構造の一部を含ませた構成図、
【図7】 参考実施例に係る半導体ウェーハ用検査装置の一部を示す模式的構成図、
【図8】 参考変更実施例に係る半導体ウェーハ用検査装置の一部を示す模式的構成図、
【図9】 本発明の好適な実施例(変更実施例)にかかる半導体ウェーハ用検査装置に用いるカセットの一部断面正面図、
【符号の説明】
1 半導体ウェーハ用検査装置
2 検査装置本体
3 吸引手段
4 流体加圧手段
11 規制フレーム機構
12u 規制盤
12d 規制盤
13… 流体バッグ(エアバッグ,液体バッグ)
14 密閉チャンバ
14u チャンバ分割体
14d チャンバ分割体
52 接続基部
53… コネクタ
W 半導体ウェーハ
We… 半導体ウェーハ上の電極
P… プローブ端子
C カセット
A 圧力エア(圧力流体)
L 圧力液体(圧力流体)
S… 隙間
Mf… 被加圧面
Mb 被加圧部
Mc 被加圧部
Claims (2)
- 半導体ウェーハを保持し、かつ半導体ウェーハ上の電極に一括してプローブ端子を接触させるカセットと、このカセットを収容し、かつ当該カセットのプローブ端子に接続するコネクタを配した接続基部を介して前記半導体ウェーハの検査を行う検査装置本体を備える半導体ウェーハ用検査装置において、前記検査装置本体に収容した前記カセットに保持された前記半導体ウェーハと前記プローブ端子を負圧により吸引する吸引手段に加えて、前記半導体ウェーハと前記プローブ端子を圧力流体により加圧する流体加圧手段を設けるとともに、この流体加圧手段を、一対の規制盤間に一又は二以上の前記カセットを収容する規制フレーム機構と、前記カセットを収容した際に前記一対の規制盤間に生じる隙間に介在させ、かつ圧力流体を圧入して被加圧面を加圧する一又は二以上の流体バッグを備えて構成することを特徴とする半導体ウェーハ用検査装置。
- 前記圧力流体は、圧力エア又は圧力液体であることを特徴とする請求項1記載の半導体ウェーハ用検査装置。
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