JP3857673B2 - 立体構築物のコンクリート床及び排水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ビルディング、立体駐車場などの立体構築物におけるコンクリート床、及び該コンクリート床の形成方法並びに立体構築物におけるコンクリート床の排水装置に関する。ここで、コンクリート床とは、コンクリート陸屋根、及び、コンクリート陸屋根又は屋根と、1階の床との間に配設されたコンクリート床(例えば、2階のコンクリート床、3階のコンクリート床・・・など)を含むものである。
本発明者は、先に、複数の支柱手段及び複数の梁手段とを含む主要構造物に配設された複数のコンクリート製の床部材と、床部材により形成される床面上の水を排水するための排水手段とを備えた立体構築物を開発した(特許文献1参照)。排水手段は、床部材の各々間に形成される隙間にコーキング材を充填し、コーキング材の上面を床部材の各々の上面よりも低く形成し、コーキング材の上面と相互に隣接する床部材の相互に対向する側面間に排水溝を形成することにより構成されている。
床をプレキャストコンクリートにより形成する形態の上記立体構築物によれば、簡単な構成で優れた排水性及び防水性を確保できる、との効果が得られる。一方、陸屋根又は床を、現場においてコンクリートを打設することにより形成する形態の立体構築においては、陸屋根又は床の全領域をコンクリートで打設した後に、コンクリートの収縮によるクラックの発生を防止するため、カッタにより目地を平面から見てほぼ格子状に形成するのが一般的である。そして、防水の観点から、該目地に防水モルタルなどの目地材を挿入することも一般に行われている。しかしながら、このような施工方法は、施工が大掛かりとなり、施工費用がアップすると共に、施工期間が長くなる、などの問題を有している。他方、打設したコンクリートの上に、ウレタン防水処理あるいは、アスファルト防水処理などを施す施工も行われている。しかしながら、この施工方法も、ウレタン防水処理あるいはアスファルト防水処理などは、非常に高価である上に、施工期間が長くなる、などの問題を有している。また、排水性についても十分満足できるものとはいえない。したがって、コンクリート陸屋根を含むコンクリート床及びコンクリート床の施工方法(形成方法)に関しては、低コスト及び短い施工期間で完全な防水効果を得ることが強く要望されている、というのが実状である。また、コンクリート床の排水についても、簡単な構成で優れた排水性を確保できる排水装置の開発が望まれているところであった。
本出願に関する先行技術情報として次のものがある。
特開2002−194814号公報
本発明の目的は、低コスト及び短い施工期間で完全な防水効果を得ることを可能にする、新規な立体構築物のコンクリート床及び該コンクリート床の形成方法を提供することである。
本発明の他の目的は、排水機能、コンクリートの収縮によって生ずるクラックを防止するための目地板としての機能及びコンクリート打設時における型枠としての機能を兼ね備えた樋手段を含む、新規な立体構築物のコンクリート床及び該コンクリート床の形成方法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、簡単な構成で優れた排水性を確保できる、新規な立体構築物の排水装置を提供することである。
本発明の一局面によれば、複数の支柱手段及び複数の梁手段とを含む主要構造物に配設され、かつ排水手段を備えた、立体構築物におけるコンクリート床において、
排水手段は、主要構造物の側縁外側に沿ってほぼ水平方向に延在するよう主要構造物に配設された側縁樋手段と、側縁樋手段の内側において相互に交差してほぼ水平方向に延在しかつ側縁樋手段に連通するよう主要構造物に配設された内側樋手段とを備え、
側縁樋手段と内側樋手段とに実質的に囲まれた水平空間、及び内側樋手段に囲まれた水平空間、をそれぞれ実質的に充填するよう打設された、複数のコンクリートユニットから実質的に構成され、
主要構造物には、実質的に共通の水平面上に位置付けられ、かつ打設されたコンクリートユニットの一部領域が支持される水平支持面が配設され、内側樋手段は該水平支持面における一部領域を覆うよう配設され、側縁樋手段は該水平支持面を覆うことなく該水平支持面の側縁外側に沿って延在するよう配設され、コンクリートユニットの下面における少なくとも周縁領域は、該水平空間内に存在する該水平支持面の露呈領域を覆うよう打設され、
コンクリートユニットの各々の上面と、側縁樋手段及び内側樋手段の各々の最上面とは、実質的に水平な共通の床面を形成し、
側縁樋手段は、実質的に同一横断面形状を有する複数の側縁樋部材からなり、側縁樋部材は、一定の幅を有しかつ真っ直ぐに水平に延在する底板部と、底板部の両側縁から相互に平行に鉛直上方に延び出す側板部とを備えている、
ことを特徴とする立体構築物のコンクリート床、が提供される。
側縁樋部材の各々における側板部のうち、主要構造物に対し隣接して配置された内側の側板部は、主要構造物に対し内側の側板部よりも外方に離れて配置された外側の側板部よりも長く形成されている、ことが好ましい。
側縁樋部材の各々における側板部のうち、主要構造物に対し隣接して配置された内側の側板部の上端には水平両方向に延び出すフランジが形成され、フランジの上面は実質的に該床面上に存在する、ことが好ましい。
主要構造物に対し内側の側板部よりも外方に離れて配置された外側の側板部の上端には、内側の側板部に向かって水平に延び出すフランジが形成されている、ことが好ましい。
内側樋手段は、実質的に同一横断面形状を有する複数の内側樋部材及び実質的に同一横断面形状を有する複数の受入部材からなり、内側樋部材は、一定の幅を有しかつ真っ直ぐに水平に延在する底板部と、底板部の両側縁部から相互に平行に鉛直上方に同じ長さ延び出す側板部とを備え、側板部の各々における上下方向の相互に同じ中間位置には、それぞれ外方に水平に延び出すリブが形成され、側板部の各々の上端には水平両方向に延び出すフランジが形成され、内側樋部材は、側縁樋部材の内側において相互に交差して延在しかつ側縁樋部材に対しては先端面が側縁樋部材の内側面に対向するよう該水平支持面に配設された受入部材に支持され、受入部材は、一定の幅を有しかつ真っ直ぐに水平に延在する底板部と、底板部の両側縁部から相互に平行に鉛直上方に同じ長さ延び出す側板部と、側板部の各々における上下方向の相互に同じ中間位置間を底板部に平行に延在する受け板部とを備え、内側樋部材は、リブより下方の領域を、受入部材の、側板部間における受け板部より上方の領域に上方から嵌合させることにより装着され、内側樋部材が受入部材に嵌合装着された状態で、内側樋部材におけるリブの各々の下面は、受入部材の側板部の上端面に対向して位置付けられ、内側樋部材の底板部の下面は、受入部材の受け板部の上面に対向して位置付けられる、ことが好ましい。
受入部材と内側樋部材との間には薄板状のシール部材が挟み込まれる、ことが好ましい。
側縁樋部材の底板部の高さは内側樋部材の底板部よりも低い位置に配置されている、ことが好ましい。
受入部材が交差する領域には、平面形状が十字形の受入部材が配置され、十字形の受入部材の先端と側縁樋部材の内側との間、又は十字形の受入部材の先端と他の十字形の受入部材の先端との間には、それぞれ直線状に延在する受入部材が配置されている、ことが好ましい。
内側樋部材は直線状に延在するよう形成され、かつ交差する領域において各々の一端は相互に突き合わされ、交差しない領域における他端部は、側縁樋部材の内側の側板部の上端部に形成された切欠きに上方から嵌合されて側縁樋部材内に突出させられる、ことが好ましい。
側縁樋部材、内側樋部材及び受入部材は、それぞれアルミニウムから一体に形成されている、ことが好ましい。
本発明の更に他の局面によれば、複数の支柱手段及び複数の梁手段とを含む主要構造物と、主要構造物に配設されたコンクリート床とを備えた立体構築物における該コンクリート床上の水を排水する、立体構築物におけるコンクリート床の排水装置において、
主要構造物の側縁外側に沿ってほぼ水平方向に延在するよう配設された側縁樋手段と、側縁樋手段の内側において相互に交差してほぼ水平方向に延在しかつ側縁樋手段に連通するよう主要構造物に配設された内側樋手段とを備え、
該コンクリート床は、側縁樋手段と内側樋手段とに実質的に囲まれた空間、及び内側樋手段に囲まれた空間、をそれぞれ実質的に充填するよう打設された、複数のコンクリートユニットから実質的に構成され、
側縁樋手段は上方に開放された側縁樋部材から構成され、内側樋手段は上方に開放された内側樋部材から構成され、
主要構造物の側縁外側には、複数のフェンス用支柱が、周方向に間隔をおいて直立するよう支持枠手段を介して配設され、側縁樋部材は主要構造物とフェンス用支柱との間を延在するよう配設され、いくつかのフェンス用支柱は角パイプから形成されかつ下端が開放され、角パイプから形成されたフェンス用支柱に対向する側縁樋部材の底には排水口が形成され、角パイプからなるフェンス用支柱の、主要構造物に対向する側面であって、該底よりも低い位置における側面には横穴が形成され、排水口と、角パイプからなるフェンス用支柱の横穴とはジョイントパイプにより連結され、該コンクリート床の内側樋部材から側縁樋部材に流入した水は、排水口、ジョイントパイプ及び角パイプからなるフェンス用支柱を通って排水される、
ことを特徴とする立体構築物におけるコンクリート床の排水装置、が提供される。
角パイプから形成されたフェンス用支柱の、主要構造物に対向する側面であって支持枠手段の上側には、受入部材が該支柱に直交して該支柱と主要構造物の外側側縁との間を水平に延在するよう配設され、受入部材は上方に開放されたチャンネル形状をなし、側縁樋部材は受入部材に嵌合されて支持される、ことが好ましい。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2を参照して、立体構築物2の全体構成を概略的に説明する。3階式立体駐車場に適用される立体構築物2は全体として直方体形状に組み立てられ、地面に配設された図示しない基礎手段に設置される。立体構築物2はそれぞれ複数の直立壁部材4及び6を備えている。直立壁部材4及び6の各々は、鉄筋コンクリートから一体に成形され、かつそれぞれ実質的に共通部品から構成されている。直立壁部材4及び6は、それぞれ水平横方向[立体構築物2の幅方向(図1及び図2のほぼ左上−右下方向)]に間隔を置いて配置されると共に、水平横方向に直交する方向である水平縦方向[立体構築物2の長手(縦)方向(図1及び図2のほぼ左下−右上方向)]に間隔を置いて配置されている。以下、「水平横方向」は「横方向」、「水平縦方向」は「縦方向」と、それぞれ略称する。
直立壁部材4と6との横方向間隔は、それぞれ実質上同一であり、直立壁部材4の各々の縦方向間隔及び直立壁部材6の各々の縦方向間隔はそれぞれ実質上同一である。直立壁部材4と6との横方向に対向する上端部間及び上下方向のほぼ中央部間は、それぞれ1個(合計2個)の梁手段である水平横梁部材8により分離自在に連結されている(図2においては上端部間を連結する水平横梁部材8のみが図示されている)。水平横梁部材8の各々は、ウェブ、上フランジ及び下フランジからなるH鋼から形成され、H鋼の各々は共通部品から構成されている。
直立壁部材4の各々の縦方向に対向する上端部間及び上下方向のほぼ中央部間は、それぞれ複数個の、実施形態においては2個(合計4個)の梁手段である水平縦梁部材10により分離自在に連結されている(図2においては上端部間を連結する水平縦梁部材10のみが図示されている)。また、直立壁部材6の各々の縦方向に対向する上端部間及び上下方向のほぼ中央部間は、それぞれ複数個の、実施形態においては2個(合計4個)の梁手段である水平縦梁部材12により分離自在に連結されている(図2においては上端部間を連結する水平縦梁部材12のみが図示されている)。水平縦梁部材10及び12の各々は、ウェブ、上フランジ及び下フランジからなるH鋼から形成され、H鋼の各々は共通部品から構成されている。
縦方向に対向する水平横梁部材8の各々は、それぞれ複数個の、実施形態においては3個の梁手段である中間水平縦梁部材14により分離自在に連結されている。中間水平縦梁部材14の各々は、ウェブ、上フランジ及び下フランジからなるH鋼から形成され、H鋼の各々は共通部品から構成されている。なお、複数の支柱手段を構成する直立壁部材4と6の各々、複数の梁手段を構成する水平横梁部材8の各々、水平縦梁部材10と12の各々及び中間水平縦梁部材14の各々は、立体構築物2の主要構造物を構成する。主要構造物の構成は、もちろん実施形態に限定されるものではなく、本発明が適用可能な構成であれば、他の実施形態であってもよいことはいうまでもない。例えば、支柱手段を、直立壁部材4と6に代えて、横断面が角形あるいは丸型の、金属製の管部材あるいは鉄筋コンクリート製の支柱から構成する他の実施形態であってもよい。
図示はされていないが、直立壁部材4と6との横方向に対向する上下方向のほぼ中央部間を連結する水平横梁部材8の各々の上面(上フランジの水平上面であって、以下同じ)、直立壁部材4の各々の縦方向に対向する上下方向のほぼ中央部間を連結する水平縦梁部材10の各々の上面、直立壁部材6の各々の縦方向に対向する上下方向のほぼ中央部間を連結する水平縦梁部材12の各々の上面及び直立壁部材4と6との横方向に対向する上下方向のほぼ中央部間を連結する水平横梁部材8の各々間を連結する中間水平縦梁部材14の各々の上面は、実質的に共通の水平面上に位置付けられる。該上面の各々は、後述する内側樋手段200が支持される水平支持面及び後述するとおりにして打設される複数のコンクリートユニット16の一部領域が支持される水平支持面を形成する。直立壁部材4及び6の側面には、適宜の突起部(不図示)が形成され、該突起部の上面により、上記水平支持面と実質的に共通の水平面上に位置付けられる水平支持面が形成されることが好ましい。コンクリートユニット16の各々は2階のコンクリート床18を構成し、コンクリートユニット16の各々の上面は実質的に水平な共通の床面(2階の床面)を形成する。2階のコンクリート床18は実質的に矩形状の周縁を有し、該周縁に沿ってフェンス20が配設されている。
上記したのと同様にして、直立壁部材4と6の上端面、直立壁部材4と6との横方向に対向する上端部間を連結する水平横梁部材8の各々の上面、直立壁部材4の各々の縦方向に対向する上端部間を連結する水平縦梁部材10の各々の上面、直立壁部材6の各々の縦方向に対向する上端部間を連結する水平縦梁部材12の各々の上面及び直立壁部材4と6との横方向に対向する上端部間を連結する水平横梁部材8の各々間を連結する中間水平縦梁部材14の各々の上面は、実質的に共通の水平面上に位置付けられる。該上面の各々は、後述する内側樋手段200が支持される水平支持面S及び後述するとおりにして打設される複数のコンクリートユニット16の一部領域が支持される水平支持面Sを形成する。コンクリートユニット22の各々は3階のコンクリート床24、実施形態においては陸屋根24を構成し、コンクリートユニット22の各々の上面は実質的に水平な共通の床面(3階の床面、すなわち陸屋根24の床面)を形成する。3階のコンクリート床24は実質的に矩形状の周縁を有し、該周縁に沿ってフェンス26が配設されている。なお、図示の実施形態において、1階の床面28は地面を覆うよう配設されたコンクリートにより形成されている。
図1に示す立体構築物2には、2階のコンクリート床18と地面とを結ぶ図示しないスロープが配設される。また、2階のコンクリート床18と3階のコンクリート床24との間にも図示しない連絡通路が配設される。これらのスロープ及び連絡通路が配置される領域におけるフェンス20及び26は、部分的に除去されることはいうまでもない。
次に本発明によるコンクリート床24について説明する。図3〜図6に示されているように、コンクリート床24は排水手段を備えている。コンクリート床24の排水手段は、主要構造物の側縁外側に沿ってほぼ水平方向に延在するよう配設された側縁樋手段100と、側縁樋手段100の内側においてほぼ水平方向に延在するよう主要構造物に配設された内側樋手段200とを備えている。側縁樋手段100は、相互に実質的に同一断面を有する複数の側縁樋部材102から構成されている。内側樋手段200は、相互に実質的に同一断面を有する複数の内側樋部材202及び相互に実質的に同一断面を有する複数の受入部材204から構成されている。内側樋部材202は相互に直角に交差しており、かつ相互に連通させられると共に側縁樋部材202に連通させられている。内側樋部材202は、側縁樋部材102の内側において相互に交差して延在し、かつ側縁樋部材102に対しては先端面が側縁樋部材102の内側面に対向するよう主要構造物に配設された受入部材204、に支持されている。そして、コンクリート床24は、側縁樋部材102と内側部材202とに実質的に囲まれた水平空間、及び内側部材202に囲まれた水平空間、をそれぞれ実質的に充填するよう打設された、複数のコンクリートユニット22から実質的に構成される。該水平空間の各々は、平面矩形状をなしている。
更に具体的に説明すると、側縁樋部材102は、主要構造物(図2参照)の側縁を規定する、直立壁部材4と6の上端部、直立壁部材4と6との横方向に対向する上端部間を連結する水平横梁部材8、直立壁部材4の各々の縦方向に対向する上端部間を連結する水平縦梁部材10と12の各々、の外側に沿ってほぼ水平に延在するよう配設されている。
側縁樋部材102は、図18に示されているように、一定の幅を有しかつ真っ直ぐに水平に延在する底板部104と、底板部104の両側縁から相互に平行に鉛直上方に延び出す側板部106及び108とを備えている。側板部106及び108のうち、主要構造物に対し隣接して配置される内側の側板部106は、主要構造物に対し内側の側板部106よりも外方に離れて配置された外側の側板部108よりも長く形成されている。内側の側板部106の上端には水平両方向に延び出すフランジ106aが形成されている。外側の側板部108の上端には、内側の側板部106に向かって水平に延び出すフランジ108aが形成されている。
以上のように構成された側縁樋部材102が主要構造物の側縁外側に配設された状態で、内側の側板部106のフランジ106aは、上記水平支持面Sよりも上方に延び出すよう位置付けられる。図1、図2、図7及び図8を参照して、主要構造物の側縁外側には、複数のフェンス用支柱30が、周方向に間隔をおいて直立するよう支持枠手段を介して配設されている。側縁樋部材102は主要構造物とフェンス用支柱30との間を延在するよう配設されている。図7及び図8には、直立壁部材6の各々の縦方向に対向する上端部間を連結する水平縦梁部材12のうち、主要構造物の側縁に位置する水平縦梁部材12の側縁外側に、フェンス用支柱30及び側縁樋部材102が取り付けられた状態が図示されている。鉛直方向に延在するフェンス用支柱30は角パイプから形成され、かつ地面の近傍に位置する下端が開放されている。
支柱30の両側面(主要構造物の側縁に沿った方向であって、図8において上下方向に対向する両側面)には、水平縦梁部材12の側面に向かって延び出す一対の支持板32が溶接により固着されている。支持板32の各々の上端面は、支柱30に直交する水平面上に位置付けられている。支柱30の、水平縦梁部材12の側面に対向する前面(図7及び図8において右側面)には、上方に開放されたチャンネル形の受入部材33が、支柱30に直交して水平方向に延在するよう配設されている。受入部材33は、一定の幅を有しかつ真っ直ぐに水平に延在する底板部34と、底板部34の両側縁から相互に平行に鉛直上方に延び出す側板部35及び36とを備えている。受入部材33の側面35は矩形状に切りかかれて支柱30の前面にはめ込まれ、受入部材33の底板部34の下面は、支持板32の各々の上端面に戴置され、それぞれ溶接により支柱30及び支持板32の各々に固着されている。水平縦梁部材12の側面には、一対のガセットプレート37が溶接により固着されている。ほぼ矩形状のガセットプレート37の各々は、水平縦梁部材12の上フランジ及び下フランジ間を鉛直に延在し、かつ片面が相互に間隔をおいて対向するよう位置付けられている。支柱30は、支持板32の各々がガセットプレート37の各々の他面(外側面)を挟むよう配置されて、ボルト38により締結されることにより、鉛直方向に延在するよう水平縦梁部材12に取り付けられる(支持板32及びガセットプレート37の各々は支柱30の支持枠手段を構成する)。受入部材33の側面36は水平縦梁部材12の上フランジの側面及びガセットプレート37の側面に当接させられる。
側縁樋部材102は、受入部材33に上方から嵌合されて支持される。支柱30に対向する側縁樋部材102における底板部104であって、支持板32の各々間の領域には排水口104aが形成されている。受入部材33の底板部34にも、排水口104aに対応して貫通穴34aが形成されている。支柱30の上記前面であって、側縁樋部材102の底板部104よりも低い位置における前面には横穴40が形成されている。受入部材33の底板部34と支柱30の上記前面との間には、曲げパイプであるジョイントパイプ42が溶接により一体に固着されている。ジョイントパイプ42の上端は、受入部材33の底板部34の下面における貫通穴34aの周縁に固着され、他端部は支柱30の上記前面から横穴40を貫通して支柱30の内部に突出させられ、開口している。側縁樋部材102は、排水口104aが受入部材33の底板部34における貫通穴34aに整合するよう、受入部材33に嵌合されて支持されるので、排水口104a及び貫通穴34aと横穴40とは、ジョイントパイプ42により連結される。側縁樋部材102に流入した水は、排水口104a、貫通穴34a、ジョイントパイプ42及び支柱30を通って地面に排水される。
このように、本発明による排水装置においては、複数の支柱のうちのいくつかの支柱30を適宜に利用することで、特別な配水管を設置することなく排水が可能であるので、簡単な構成及び低コストで所要の排水性を確保することができる。上記のように排水管として利用する支柱30は、フェンス26と20の支柱を兼用することが好ましい。また、排水管として利用する支柱30は、主要構造物の側縁に位置する直立壁部材4、6の外側、水平縦梁部材10の外側、水平横梁部材8の外側の適宜の位置に、上記したのと実質的に同じようにして配設することができる。
図9及び図10には、直立壁部材4の水平縦方向の外側に、上記フェンス用支柱30及び側縁樋部材102が取り付けられた状態が図示されている。支柱30の上記両側面には、直立壁部材4の上端部における鉛直外側面に配設された補強板43に向かって延び出す一対の支持板44が溶接により固着されている。支持板44の各々の先端には、フランジ部44aが相互に離隔する方向に直角に折り曲げ形成されている。フランジ部44aを含む支持板44の各々の上端面は、支柱30に直交する水平面上に位置付けられている。支柱30の、補強板43に対向する前面には、上記受入部材33が、支柱30に直交して水平方向に延在するよう配設されている。受入部材33は、上記したのと実質的に同じとおりにして、支柱30及び支持板44の各々に固着されている。支柱30は、支持板44の各々のフランジ部44aが補強板43に当接されてボルト45により締結されることにより、鉛直方向に延在するよう直立壁部材4の鉛直上端面に取り付けられる(支持板44の各々は支柱30の支持枠手段を構成する)。受入部材33の側面36は補強板43に当接させられる。その他の構成は、図7及び図8に示す構成と実質的に同じであるので、同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。
上記したように、側縁樋部材102は、受入部材33に上方から嵌合させるだけで、主要構造物の側縁外側に配設することができるので、ボルトナット、溶接などの作業が不要であり、したがって組付作業性が著しく向上し、施工期間の短縮と、コストダウンを可能にする。複数の側縁樋部材102を主要構造物の側縁外側に実質的に連続して配設することにより排水溝を形成することができるが、一つの側縁における排水溝全体の長さの調整は、一対の側縁樋部材102の先端同士を受入部材33の領域で突き合わせることにより容易に行うことができる。両者の突合せ部において、受入部材33と一対の側縁樋部材102の先端部との間に、薄板状のシール部材を挟み込ませることにより、あるいはまた、防水性の接着剤を介在させることにより、連結強度及び防水性を十分に確保することができる。薄板状のシール部材としては、比較的軟質の、弾性を有するシール部材であることが好ましく、例えば、スポンジゴム、ウレタンゴムなどが好適である。なお、受入部材33は、フェンス用の支柱とは独立して適宜の位置に配設することも容易に可能である。
内側樋手段200は、先に触れたように、実質的に同一断面を有する複数の内側樋部材202及び実質的に同一断面を有する複数の受入部材204から構成されている。図11を参照して、内側樋部材202は、一定の幅を有しかつ真っ直ぐに水平に延在する底板部210と、底板部210の両側縁部から相互に平行に鉛直上方に同じ長さ延び出す側板部212とを備えている。側板部212の各々における上下方向の相互に同じ中間位置には、それぞれ外方に水平に延び出すリブ214が形成されている。底板部210の下面は水平面上に位置付けられている。リブ214の各々の下面は実質的に共通の水平面上に位置付けられている。側板部212の各々の上端には水平両方向に延び出すフランジ216が形成されている。フランジ216の各々の上面は実質的に共通の水平面上に位置付けられている。この内側樋部材202は、幅方向(図11においてほぼ左右方向)の中心を通る鉛直線に対し、幅方向に対称形状をなす。
図11及び図16を参照して、受入部材204は、この実施形態においては、直線状に水平に細長く延在する受入部材204Aと、平面形状が十字形の受入部材204Bとを備えている。受入部材204Aは、図11に示されているように、一定の幅を有しかつ真っ直ぐに水平に延在する底板部220と、底板部220の両側縁部から相互に平行に鉛直上方に同じ長さ延び出す側板部222と、側板部222の各々における上下方向の相互に同じ中間位置間を底板部220に平行に延在する受け板部224とを備えている。側板部222の各々の上端面は実質的に共通の水平面上に位置付けられている。受け板部224の上面及び底板部220の下面は、それぞれ実質的に共通の水平面上に位置付けられている。底板部220の幅は、側板部222の全幅よりも大きく形成され、側板部222の各々からの側外方への突出量は相互に等しい。この受入部材204Aは、幅方向(図11においてほぼ左右方向)の中心を通る鉛直線に対し、幅方向に対称形状をなす。側板部222の各々の相互に対向する内側面間の水平距離(間隔)は、内側樋部材202の側板部212の各々の全幅よりもわずかに大きく形成されている。側板部222の各々の上端面から受け板部224の上面までの鉛直距離は、内側樋部材202のリブ214の各々の下面から底板部210の下面までの鉛直距離とほぼ同じに形成されている。
平面形状が十字形の受入部材204Bは、図11及び図17から容易に理解されるように、ほぼ同じ長さの4個の受入部材204Aを相互に直交するように突き合わせて溶接により固着することにより一体に形成されている。この実施形態において、4個の受入部材204Aの受け板部224及び底板部220の先端部は、相互に実質的に隙間無く突き合わせることができるよう、平面90°の角度をもって側板部222の先端から突出するよう形成されている。
コンクリート床24は次のとおりにして形成される。図2及び図3〜図5を参照して、先ず、先に述べたとおりにして、複数の側縁樋部材102を、主要構造物の側縁外側に沿ってほぼ水平に延在するよう配設する。側縁樋部材102の各々は、上記水平支持面Sを覆うことなく上記水平支持面Sの側縁に沿って延在するよう配設する。具体的には、側縁樋部材102の各々は、立体構築物2の、縦方向の両端に配設された直立壁部材4及び6の上端面と水平横梁部材8の上面、立体構築物2の、横方向の両端に配設された水平縦梁部材10及び12の各々の上面、及び立体構築物2の、縦方向の中間に配設された直立壁部材4及び6の上端面における、立体構築物2の横方向の側縁部、を覆うことなく上記水平支持面Sの側縁に沿って延在するよう配設する。
続いて、受入部材204を、側縁樋部材102の内側において相互に交差してほぼ水平方向に延在しかつ側縁樋部材102に対しては、先端面が側縁樋部材102の内側面に対向するよう上記水平支持面Sにおける一部領域(所定領域)に配設する。上記水平支持面Sは、直立壁部材4及び6の上端面、水平横梁部材8の各々の上面、水平縦梁部材10及び12の各々の上面、及び中間水平縦梁部材14の各々の上面により、全体として平面矩形をなし、かつ相互に直交して複数の平面矩形空間が形成されるよう配設されている。
直線状に細長く延在する受入部材204Aは、立体構築物2の、縦方向の両端に配設された、直立壁部材4及び6と水平横梁部材8とを除く直立壁部材4及び6の上端面と水平横梁部材8の上面であって、直立壁部材4及び6における一部領域である幅方向(立体構築物2の縦方向)の中央部と水平横梁部材8における一部領域である幅方向(立体構築物2の縦方向)の中央部、立体構築物2の、横方向の両端に配設された水平縦梁部材10及び12の各々の上面を除く水平縦梁部材10及び12の各々の上面における一部領域である幅方向(立体構築物2の横方向)の中央部、及び、中間水平縦梁部材14の各々の上面における一部領域である幅方向(立体構築物2の横方向)の中央部に配設する。受入部材204Aの各々が交差する領域の各々には、平面形状が十字形の受入部材204Bを配設する。十字形の受入部材204Bの先端と側縁樋部材102の内側との間、又は十字形の受入部材204Bの先端と他の十字形の受入部材204Bの先端との間に、それぞれ直線状に延在する受入部材204Aを配置する。なお、受入部材204A及び204Bの幅(底板部220の幅)は、直立壁部材4及び6、水平横梁部材8、水平縦梁部材10及び12及び中間水平縦梁部材14の各々における幅よりも狭く形成されている。
受入部材204A及び204Bの、直立壁部材4及び6、水平横梁部材8、水平縦梁部材10及び12及び中間水平縦梁部材14の各々に対する固定手段は、図13に示されているようにねじ部材226により締結する手段が一般的であるが、この他にも、接着剤あるいは粘着テープにより接着する手段も可能である。
次に、図12、図13及び図17に示されているように、内側樋部材202を受入部材204A及び204Bに装着する。この装着は、内側樋部材202の、リブ214より下方の領域を、受入部材204A及び204Bの、側板部222間における受け板部224より上方の領域に上方から嵌合させる、ないし差し込むことにより、容易かつ迅速に行うことができる。このとき、図14及び図15に示されているように、受入部材204A及び204Bと内側樋部材202との間に薄板状のシール部材230を挟み込むことにより、所要のシール性が確保され、完全な防水効果を得ることができる。薄板状のシール部材230としては、比較的軟質の、弾性を有するシール部材であることが好ましく、例えば、スポンジゴム、ウレタンゴムなどが好適である。
内側樋部材202が受入部材204A及び204Bに嵌合装着された状態で、内側樋部材202におけるリブ214の各々の下面は、受入部材204A及び204Bの側板部222の上端面に対向して位置付けられ、内側樋部材202の底板部210の下面は、受入部材204A及び204Bの受け板部224の上面に対向して位置付けられる(図12、図13及び図15参照)。
内側樋部材202は、相互に交差する領域において、すなわち受入部材204Bに嵌合された領域において、一端を相互に突き合わせて位置付ける(図17参照)。内側樋部材202の突き合わせ部の平面形状は、先に述べた、受入部材204Bの突き合わせ部の平面形状と同じように形成される。内側樋部材202の他端部は、他の受入部材204Bにおいて、他の内側樋部材202の一端に突き合わせるか、又は側縁樋部材102の内側の側板部106の上端部に形成された切欠き232に上方から嵌合させて側縁樋部材102内に突出させる(図4、図18及び図19参照)。なお、側縁樋部材102の底板部104の高さは内側樋部材202の底板部210よりも低い位置に配置されている、
図3〜図6を参照して説明を続ける。内側樋部材202は、側縁樋部材102の内側において相互に交差してほぼ水平方向に延在しかつ側縁樋部材102に連通するよう主要構造物に配設されることにより排水手段が形成される。この状態で、側縁樋部材102と内側樋部材202とに実質的に囲まれた矩形状の水平空間、及び内側樋部材202に囲まれた矩形状の水平空間、の下面を実質的に閉塞するよう平板状の下型枠240をサポート242などを利用してセットした後、該空間にそれぞれコンクリートが実質的に充填されるよう打設する。
すなわち、本発明による立体構築物2におけるコンクリート床24の形成方法によれば、立体構築物2における上記主要構造物に、コンクリートユニット22の一部領域が支持される上記水平支持面Sを配設し、内側樋部材202を上記水平支持面Sにおける一部領域を覆うよう受入部材204A及び204Bを介して配設し、側縁樋部材102を上記水平支持面Sを覆うことなく上記水平支持面Sの側縁外側に沿って延在するよう配設することにより、上記水平空間の少なくとも周縁部の下面を上記水平支持面Sの露呈領域により形成する。そして、上記水平空間の、上記水平支持面Sの露呈領域の内側に形成される開放領域を実質的に閉塞するように平坦な上面を有する下型枠240を、該上面が上記水平支持面Sと実質的に共通の水平面上に位置するようセットする。続いて、該水平面上において上記水平空間の各々にそれぞれコンクリートが実質的に充填されるよう打設する。このようにして、複数のコンクリートユニット22が形成され、コンクリートユニット22の各々により実質的にコンクリート床24が形成される。なお、図示はされていないが、該空間内には、あらかじめ適宜の構成を有する鉄筋を組み立てておく。したがって、コンクリートユニット22の各々は鉄筋を内蔵した鉄筋コンクリートユニット22を構成する。コンクリートユニット22の各々の上面と、側縁樋部材102の各々の最上面(フランジ106aの上面)及び内側樋部材202の各々の最上面(フランジ216の上面)とは、実質的に水平な共通の床面を形成する。なお、コンクリート床18も、実質的に同じようにして形成することができる。
上記説明から明らかなように、本発明によれば、側縁樋部材102の各々及び内側樋部材202の各々を、それぞれ受入部材33、及び受入部材204A、204Bに対し、上方から嵌合するだけの簡単な作業により組付けることができるので、低コスト及び短い施工期間で完全な防水効果を得ることを可能にする。また、側縁樋部材102の各々、内側樋部材202の各々及び受入部材204A、204Bの各々は、排水機能、コンクリートの収縮によって生ずるクラックを防止するための目地板としての機能及びコンクリート打設時における型枠としての機能を兼ね備えているので、上記効果の達成に大きく寄与し、実用上、きわめて有用である。コンクリート床24上の雨水は、内側樋部材202、側縁樋部材102及びフェンス用支柱30を通して円滑に排水できるので、簡単な構成で優れた排水性を確保できる。内側樋部材202の各々のフランジ216は、内側樋部材202の各々の上端溝幅を最小限に狭くしているので、歩行及び車両の走行を円滑にする。また組付け作業性をも向上させる。コンクリートが打設された図6に示される状態において、内側樋部材202の各々は、各々のリブ214を介して受入部材204A及び204Bに受け止められる。リブ214の各々はまた、内側樋部材202の浮き上がりを防止すると共に、止水板として漏水を防止する機能をも有している。側縁樋部材102、内側樋部材202及び受入部材204A、204Bは、それぞれアルミニウムから一体に形成されているので、腐食しにくく、錆びることがないので、優れた耐久性及び外観を確保できる。
本発明の実施形態を含む立体構築物の斜視図。 図1に示す立体構築物の一部を除去して内部構成の一部を示す斜視図。 図1に示す立体構築物に含まれる排水手段の一部を概略的に示す平面図。 図1に示す立体構築物に含まれる排水手段の一部を分解して示す平面図。 図3のA−A矢視断面図。 図1に示す立体構築物に含まれるコンクリート床の構成を説明するため、該コンクリート床を簡略化して示す斜視図であって、一部を断面にして示す斜視図。 図6に示す側縁樋部材の、梁部材に対する取付部及びその周辺を示す断面図。 図7の平面概略図。 側縁樋部材の、直立壁部材に対する取付部及びその周辺を示す断面図。 図9の平面概略図。 内側樋部材の、受入部材に対する嵌合位置関係を示す斜視図。 内側樋部材が受入部材に嵌合された状態を示す斜視図。 受入部材の、梁部材に対する固着手段を分解して示す断面図。 受入部材に薄板シール部材を挿入して内側樋部材を嵌合する直前の状態の位置関係を示す断面図。 内側樋部材を受入部材に薄板シール部材を挟んで嵌合した状態を示す断面図。 十字型の受入部材の斜視図。 十字型の受入部材に内側樋部材が嵌合された状態を示す部分平面図。 内側樋部材の、受入部材及び側縁樋部材に対する嵌合位置関係を示す側面図であって、一部を断面にして示す側面図。 内側樋部材が、受入部材及び側縁樋部材に嵌合された状態を示す側面図であって、一部を断面にして示す側面図。
符号の説明
2:立体構築物
16、22:コンクリートユニット
18、24:コンクリート床
100:側縁樋手段
102:側縁樋部材
200:内側樋手段
202:内側樋部材

Claims (12)

  1. 複数の支柱手段及び複数の梁手段とを含む主要構造物に配設され、かつ排水手段を備えた、立体構築物におけるコンクリート床において、
    排水手段は、主要構造物の側縁外側に沿ってほぼ水平方向に延在するよう主要構造物に配設された側縁樋手段と、側縁樋手段の内側において相互に交差してほぼ水平方向に延在しかつ側縁樋手段に連通するよう主要構造物に配設された内側樋手段とを備え、
    側縁樋手段と内側樋手段とに実質的に囲まれた水平空間、及び内側樋手段に囲まれた水平空間、をそれぞれ実質的に充填するよう打設された、複数のコンクリートユニットから実質的に構成され、
    主要構造物には、実質的に共通の水平面上に位置付けられ、かつ打設されたコンクリートユニットの一部領域が支持される水平支持面が配設され、内側樋手段は該水平支持面における一部領域を覆うよう配設され、側縁樋手段は該水平支持面を覆うことなく該水平支持面の側縁外側に沿って延在するよう配設され、コンクリートユニットの下面における少なくとも周縁領域は、該水平空間内に存在する該水平支持面の露呈領域を覆うよう打設され、
    コンクリートユニットの各々の上面と、側縁樋手段及び内側樋手段の各々の最上面とは、実質的に水平な共通の床面を形成し、
    側縁樋手段は、実質的に同一横断面形状を有する複数の側縁樋部材からなり、側縁樋部材は、一定の幅を有しかつ真っ直ぐに水平に延在する底板部と、底板部の両側縁から相互に平行に鉛直上方に延び出す側板部とを備えている、
    ことを特徴とする立体構築物のコンクリート床。
  2. 側縁樋部材の各々における側板部のうち、主要構造物に対し隣接して配置された内側の側板部は、主要構造物に対し内側の側板部よりも外方に離れて配置された外側の側板部よりも長く形成されている、請求項記載の立体構築物のコンクリート床。
  3. 側縁樋部材の各々における側板部のうち、主要構造物に対し隣接して配置された内側の側板部の上端には水平両方向に延び出すフランジが形成され、フランジの上面は実質的に該床面上に存在する、請求項1又は請求項2記載の立体構築物のコンクリート床。
  4. 主要構造物に対し内側の側板部よりも外方に離れて配置された外側の側板部の上端には、内側の側板部に向かって水平に延び出すフランジが形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の立体構築物のコンクリート床。
  5. 内側樋手段は、実質的に同一横断面形状を有する複数の内側樋部材及び実質的に同一横断面形状を有する複数の受入部材からなり、内側樋部材は、一定の幅を有しかつ真っ直ぐに水平に延在する底板部と、底板部の両側縁部から相互に平行に鉛直上方に同じ長さ延び出す側板部とを備え、側板部の各々における上下方向の相互に同じ中間位置には、それぞれ外方に水平に延び出すリブが形成され、側板部の各々の上端には水平両方向に延び出すフランジが形成され、
    内側樋部材は、側縁樋部材の内側において相互に交差して延在しかつ側縁樋部材に対しては先端面が側縁樋部材の内側面に対向するよう該水平支持面に配設された受入部材に支持され、
    受入部材は、一定の幅を有しかつ真っ直ぐに水平に延在する底板部と、底板部の両側縁部から相互に平行に鉛直上方に同じ長さ延び出す側板部と、側板部の各々における上下方向の相互に同じ中間位置間を底板部に平行に延在する受け板部とを備え、
    内側樋部材は、リブより下方の領域を、受入部材の、側板部間における受け板部より上方の領域に上方から嵌合させることにより装着され、内側樋部材が受入部材に嵌合装着された状態で、内側樋部材におけるリブの各々の下面は、受入部材の側板部の上端面に対向して位置付けられ、内側樋部材の底板部の下面は、受入部材の受け板部の上面に対向して位置付けられる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の立体構築物のコンクリート床。
  6. 受入部材と内側樋部材との間には薄板状のシール部材が挟み込まれる、請求項記載の立体構築物のコンクリート床。
  7. 側縁樋部材の底板部の高さは内側樋部材の底板部よりも低い位置に配置されている、請求項5又は請求項6記載の立体構築物のコンクリート床。
  8. 受入部材が交差する領域には、平面形状が十字形の受入部材が配置され、十字形の受入部材の先端と側縁樋部材の内側との間、又は十字形の受入部材の先端と他の十字形の受入部材の先端との間には、それぞれ直線状に延在する受入部材が配置されている、請求項5〜7のいずれか1項に記載の立体構築物のコンクリート床。
  9. 内側樋部材は直線状に延在するよう形成され、かつ交差する領域において各々の一端は相互に突き合わされ、交差しない領域における他端部は、側縁樋部材の内側の側板部の上端部に形成された切欠きに上方から嵌合されて側縁樋部材内に突出させられる、請求項5〜8のいずれか1項に記載の立体構築物のコンクリート床。
  10. 側縁樋部材、内側樋部材及び受入部材は、それぞれアルミニウムから一体に形成されている、請求項5〜9のいずれか1項に記載の立体構築物のコンクリート床。
  11. 複数の支柱手段及び複数の梁手段とを含む主要構造物と、主要構造物に配設されたコンクリート床とを備えた立体構築物における該コンクリート床上の水を排水する、立体構築物におけるコンクリート床の排水装置において、
    主要構造物の側縁外側に沿ってほぼ水平方向に延在するよう配設された側縁樋手段と、側縁樋手段の内側において相互に交差してほぼ水平方向に延在しかつ側縁樋手段に連通するよう主要構造物に配設された内側樋手段とを備え、
    該コンクリート床は、側縁樋手段と内側樋手段とに実質的に囲まれた空間、及び内側樋手段に囲まれた空間、をそれぞれ実質的に充填するよう打設された、複数のコンクリートユニットから実質的に構成され、
    側縁樋手段は上方に開放された側縁樋部材から構成され、内側樋手段は上方に開放された内側樋部材から構成され、
    主要構造物の側縁外側には、複数のフェンス用支柱が、周方向に間隔をおいて直立するよう支持枠手段を介して配設され、側縁樋部材は主要構造物とフェンス用支柱との間を延在するよう配設され、いくつかのフェンス用支柱は角パイプから形成されかつ下端が開放され、角パイプから形成されたフェンス用支柱に対向する側縁樋部材の底には排水口が形成され、角パイプからなるフェンス用支柱の、主要構造物に対向する側面であって、該底よりも低い位置における側面には横穴が形成され、排水口と、角パイプからなるフェンス用支柱の横穴とはジョイントパイプにより連結され、該コンクリート床の内側樋部材から側縁樋部材に流入した水は、排水口、ジョイントパイプ及び角パイプからなるフェンス用支柱を通って排水される、
    ことを特徴とする立体構築物におけるコンクリート床の排水装置。
  12. 角パイプから形成されたフェンス用支柱の、主要構造物に対向する側面であって支持枠手段の上側には、受入部材が該支柱に直交して該支柱と主要構造物の外側側縁との間を水平に延在するよう配設され、受入部材は上方に開放されたチャンネル形状をなし、側縁樋部材は受入部材に嵌合されて支持される、請求項11記載の立体構築物におけるコンクリート床の排水装置。
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