JP3015507B2 - 建物の基礎 - Google Patents

建物の基礎

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JP3015507B2
JP3015507B2 JP3145608A JP14560891A JP3015507B2 JP 3015507 B2 JP3015507 B2 JP 3015507B2 JP 3145608 A JP3145608 A JP 3145608A JP 14560891 A JP14560891 A JP 14560891A JP 3015507 B2 JP3015507 B2 JP 3015507B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物のコンクリート製
の基礎に関する。
【0002】
【背景技術】建物のコンクリート製基礎は、下部の幅広
のフーチング部と、上部の幅狭の立上部とからなり、こ
のような形状を有する基礎を建物の建築現場に作る従来
の作業方法には、次のものがあった。
【0003】第1の作業方法は、建築現場でフーチング
部用型枠と立上部用型枠を組み立て、これらの内部にコ
ンクリートスラリーを打設するものである。第2の作業
方法は、建築現場でフーチング部用型枠を組み立て、こ
の内部にプレキャストコンクリート製の立上部材を挿入
するとともにコンクリートスラリーを打設するものであ
る。第3の作業方法は、フーチング部と立上部とが一体
となったコンクリートブロックをプレキャスト法で製造
し、このブロックを建築現場で多数並設することにより
コンクリート製基礎を作るものである。第4の作業方法
は、フーチング部用コンクリートブロックと立上部用コ
ンクリートブロックとをプレキャスト法で製造し、これ
らを建築現場に運んで上下に連結するとともに、それぞ
れのブロックを多数並設することにより、基礎を作るも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1及び第2の作業方
法によると、建築現場で型枠を組み立てる作業と、分解
する作業を行わなければならず、このため、作業性の点
で問題があり、また、型枠の内部にコンクリート基礎の
強度を高めるための補強筋を縦、横に組み込む作業を行
わなければならず、この作業は熟練を必要とし、熟練作
業者は減少してきているため、この点でも建築現場作業
に時間がかかるという問題があった。第3及び第4の作
業方法によると、建築現場の地盤とフーチング部との密
着性および基礎の直立精度、コンクリートブロック同士
の高さ精度を確保するために、地盤上に打設した捨てコ
ンクリートにモルタルを流して表面を平坦とし、このモ
ルタルの上にフーチング部を置くという作業を行わなけ
ればならず、この作業のために手間と時間がかかるとい
う問題があった。
【0005】本発明の目的は、基礎施工作業の容易化を
実現でき、モルタルを地盤上に流す作業を省略できるに
もかかわらず、地盤との良好な密着性等を得られるよう
になる建物の基礎を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物の基礎
は、地盤上に置かれるフーチング部材と、プレキャスト
コンクリート製の立上部材とを含んで構成され、前記フ
ーチング部材は、幅方向両端より内側にコンクリートス
ラリーの打設空間と、前記立上部材を載せる立上部材載
置面と、前記打設空間をフーチング部材の真下の前記地
盤に連通させる開口部とを備えているとともに、幅方向
両端に前記コンクリートスラリーの幅方向外側への流出
を阻止する側壁を備え、前記立上部材の下部には前記コ
ンクリートスラリーの内部に没入する脚部が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0007】以上において、フーチング部材には立上部
材の前記脚部に係止される補強筋を配置してもよい。
【0008】また、フーチング部材は幅方向両端の前記
側壁を除いて幅方向に山部分、谷部分が形成されている
ものでもよく、また、前記側壁を除いて幅方向に谷部分
のみが形成されているもの、換言すると、断面凹形のも
のでもよい。
【0009】さらに、フーチング部材は基礎の一部だけ
に設けてもよく、基礎の全部に亘って設けてもよい。
【0010】
【作用】地盤上にフーチング部材を置き、このフーチン
グ部材の前記立上部材載置面に立上部材を載せる。前記
打設空間にコンクリートスラリーを打設すると、このス
ラリーは前記側壁によってフーチング部材の幅方向外側
に流出せず、また、このスラリーは前記開口部を通って
地盤に達する。打設空間に打設されたスラリーが凝固す
ると、フーチング部材とスラリーとにより基礎のフーチ
ング部ができ上がり、このフーチング部は地盤に達した
スラリーにより地盤に良好に密着している。立上部材の
脚部はスラリーの内部に没入されているため、スラリー
の凝固によってフーチング部と立上部材とが結合され、
これにより立上部材による立上部が形成されたコンクリ
ート製基礎が完成する。
【0011】フーチング部材に立上部材の脚部に係止さ
れる補強筋が配置されていれば、この補強筋によりフー
チング部と立上部との結合強度は一層大きくなる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は本発明の第1実施例に係るフーチング
部材1と立上部材2を示す。フーチング部材1は例えば
ガラス繊維または炭素繊維入りのプレキャストコンクリ
ート板、ステンレス等の金属板、プラスチック板等によ
り形成され、立上部材2はプレキャストコンクリート製
である。
【0013】フーチング部材1の幅方向両端には垂直な
側壁3が設けられ、また、幅方向両端より内側には、側
壁3から幅方向中央に向かって底部4と、傾斜部5と、
下部が下向きに開口した開口空間6Bとなっている頂部
6とが形成され、頂部6の上面は平坦面となっており、
この平坦面が立上部材2を載せるための立上部材載置面
6Aとなっている。頂部6が上方へ突出する山部分とな
っているのに対し、側壁3と傾斜部5の間の底部4は谷
部分となっており、この部分はコンクリートスラリーが
打設される打設空間7である。
【0014】側壁3と底部4はフーチング部材1の長手
方向に連続しているが、傾斜部5と頂部6はフーチング
部材1の長手方向に不連続となっており、このためフー
チング1の幅方向中央には開口部8が形成され、この開
口部8のため、フーチング部材1を図2、図3で示す地
盤9上に置いた時、打設空間7とフーチング部材1の真
下の地盤9とが開口空間6Bを介して連通するようにな
っている。
【0015】立上部材2は上部の本体部10と下部の脚
部11とからなり、本体部10はフーチング部材1の頂
部6とほぼ同じ幅が長手方向に連続した縦長形状となっ
ており、脚部11は幅広部11Aの上に幅狭部11Bが
設けられた逆T字形状となっている。脚部11は立上部
材2の長手方向に分離された状態で複数設けられ、それ
ぞれの脚部11はフーチング部材1の開口部8に上方か
ら挿入可能となっている。それぞれの脚部11の間にお
ける本体部10の下面10Aは、図3の通り、平坦面と
なっており、この下面10Aをフーチング部材1の前記
載置面6Aに接触させることにより、立上部材2を載置
面6Aに載せることができるようになっている。
【0016】本実施例では、図2、図3の通り、立上部
材2の内部には上端筋12、下端筋13、縦筋14,1
5からなる配筋部材16が埋設されている。
【0017】次に、基礎施工作業について説明する。住
宅等の建物を建てる建築現場で根切り作業を行い、図
2、図3の通り、根切り底の地盤9上に栗石17を敷き
詰め、地盤9の均質化を高める。次いで、フーチング部
材1を地盤9上に置き、図2で示したベース筋18を開
口部8から頂部6の両側の底部4上に配置する。この
後、立上部材2を上方からフーチング部材1に向かって
降し、本体部10の下面10Aを載置面6上に載せると
ともに、脚部11の幅広部11Aをベース筋18上に載
せる。そして、1本の棒材からなる補強筋19を図3の
通りフーチング部材1の頂部6の下部の開口空間6Bに
通し、フーチング部材1、立上部材2の長手方向に延び
るこの補強筋19を図2の通り立上部材2の脚部11の
幅広部11A上に載せ、補強筋19を脚部11に係止状
態とする。
【0018】次いで、フーチング部材1の打設空間7に
コンクリートスラリー20を打設する。この打設空間7
は前記開口部8を介して地盤9と連通状態となっている
ため、スラリー20は開口部8を通って立上部材2の脚
部11の周囲に達するとともに、地盤9にも達する。こ
のため、地盤9の表面が完全な平坦面となっておらず、
凹凸面となっていても、スラリー20は地盤9とフーチ
ング部材1との間の隙間に侵入し、この隙間がスラリー
20で充填される。また、打設空間7に打設されたスラ
リー20は前記側壁3によってフーチング部材1の幅方
向外側に流出せず、フーチング部材1内にとどまる。
【0019】スラリー20が凝固すると、コンクリート
基礎21が出来上がる。この基礎21のフーチング部2
1Aはフーチング部材1と凝固したスラリー20とによ
り形成され、立上部21Bは立上部材2で形成されてい
る。立上部材2の脚部11はスラリー20の内部に没入
しているため、立上部21Bはこの脚部11でフーチン
グ部21Aに確実に結合されている。特に、本実施例で
は、脚部11は幅広部11Aを有し、この幅広部11A
に補強筋19が係止されているため、立上部21Bとフ
ーチング部21Aとの結合強度は一層大きなものとなっ
ている。また、地盤9とフーチング部材1との間の隙間
に侵入したスラリー20はそのまま凝固するため、フー
チング部21Aは地盤9に大きな面積で良好に密着した
ものとなっている。
【0020】以上のように、本実施例によれば、建築現
場の地盤9上にフーチング部材1を置き、このフーチン
グ部材1に立上部材2を配置した後、打設空間7にコン
クリートスラリー20を打設することによって基礎21
を作ることができるため、基礎施工作業のために型枠の
組み立て作業、分解作業を行う必要がなく、作業を容易
に行える。また、フーチング部材1に配置される前記補
強筋19およびベース筋18は棒材からなり、これらを
配置する作業は特別な熟練を必要とすることなく行える
ため、作業を簡単に短時間で行える。
【0021】また、前述の通り地盤9とフーチング部材
1との間に隙間があっても、打設空間7から前記開口部
8を通って地盤9に達したコンクリートスラリー20
は、この隙間に侵入するため、基礎20のフーチング部
21Aと地盤9との良好な密着性を確保でき、言い換え
ると、地盤9上にモルタルを流して表面を完全に平坦面
とする作業を建築現場で行わなくても、地盤9と良好に
密着した基礎21を作ることができ、それだけ建築現場
作業を省力化できる。また、基礎21の直立精度は、地
盤9上にフーチング部材1を置くときにフーチング部材
1の水平精度を確保することによって得られ、また、そ
れぞれ複数のフーチング部材1と立上部材2を並べるこ
とによって形成される基礎21の高さ精度は、地盤9上
にそれぞれのフーチング部材1を同一高さにして置くこ
とによって得られる。
【0022】以上説明したフーチング部材1はコンクリ
ート基礎の全部に亘って設けてもよいが、一部だけに設
けてもよい。
【0023】図4、図5はフーチング部材1を一部だけ
に設けたコンクリート基礎の実施例を示す平面図であ
る。フーチング部材1と立上部材2は平行に複数配置さ
れ、それぞれの立上部材2の両端部に基礎梁部材である
細長部材22が架け渡されて連結される。プレキャスト
コンクリート製であるこの細長部材22は立上部材2と
同じ高さ寸法、幅寸法を有するプレキャストコンクリー
ト製である。図5の通り、立上部材2、細長部材22の
内部に埋設された配筋部材16,23には接合金具2
4,25が取り付けられており、これらの接合金具2
4,25をボルト26、ナット27で接合することによ
り、立上部材2と細長部材22とが結合される。立上部
材2と細長部材22とを結合する作業は、コンクリート
スラリーの打設前に行ってもよく、スラリーの凝固後に
行ってもよい。
【0024】接合金具24,25の部分の隙間28には
モルタルが充填され、この隙間28は埋められる。ま
た、コンクリートスラリーの凝固後、根切り作業で生じ
た土はフーチング部材1の上に被せられ、細長部材22
の下部の隙間にもこの土は詰められ、細長部材22の重
量が支持される。
【0025】図6は第2実施例に係るフーチング部材2
9と立上部材30を示す。
【0026】フーチング部材29の幅方向両端には側壁
31が設けられ、幅方向両端の内側には、側壁31から
幅方向中央に向かって、下部が下向きに開口した開口空
間32Aとなっている頂部32と、傾斜部33と、底部
34とが形成され、底部34の平坦な上面が立上部材3
0を載せるための立上部材載置面34Aとなっている。
また、底部34による谷部分はコンクリートスラリーが
打設される打設空間35となっている。頂部32と傾斜
部33にはフーチング部材29の長手方向に複数の開口
部36が形成され、フーチング部材29を地盤9上に置
いた時、開口部36により打設空間35とフーチング部
材29の真下の地盤9とが開口空間32Aを介して連通
するようになっている。
【0027】立上部材30は上部の縦長状本体部37と
下部の逆T字状脚部38とからなり、脚部38は立上部
材30の長手方向に分割状態で複数形成されている。図
6、図7、図8の通り、立上部材30の内部には上端筋
39、中間筋40、下端筋41、縦筋42,43からな
る配筋部材44が埋設されており、下端筋41はそれぞ
れの脚部38の内部に立上部材30の長手方向に連続し
て挿通され、図6の通り、脚部38が存在しない箇所で
は下端筋41は外部に露出している。
【0028】フーチング部材29を地盤9上に置いた
後、立上部材30は脚部38において載置面34A上に
載せられる。この後、図8の通り、相対向する開口部3
6の下端にベース筋でもある1本の棒材による補強筋4
5を架け渡し、この補強筋45を外部に露出している前
記下端筋41の上に載せる。これにより立上部材30の
脚部38には下端筋41を介して補強筋45が係止され
ることになる。次いで、打設空間35にコンクリートス
ラリー20を打設する。このスラリー20が凝固する
と、フーチング部材29、スラリー20によるフーチン
グ部46Aと、立上部材30による立上部46Bとから
なるコンクリート基礎46が出来上がる。
【0029】この実施例によっても基礎の施工作業の簡
単化、補強筋45によるフーチング部46Aと立上部4
6Bとの結合強度の増大、開口部36からのコンクリー
トスラリー20の地盤9への流出によるフーチング部4
6Aと地盤9との良好な密着性等の利点を得られる。
【0030】図9は第3実施例を示す。この実施例にお
けるフーチング部材は第2実施例で示したものと同じで
ある。立上部材47は、縦長状本体部48の下部に立上
部材47の長手方向に連続した逆T字状脚部49が設け
られたものとなっており、この脚部49には立上部材4
7の幅方向に貫通した孔50が形成されている。フーチ
ング部材29の載置面34A上に立上部材47を載せた
後、図10の通り、ベース筋でもある1本の棒材による
補強筋51を孔50に挿入し、この補強筋51の両端部
を開口部36に載せる。これにより、立上部材47の脚
部49には補強筋51が係止される。この後、打設空間
35にコンクリートスラリー20を打設し、このスラリ
ー20が凝固すると、図10の基礎52が出来上がる。
以上の実施例によっても第1、第2実施例と同じ効果を
得られる。
【0031】以上説明した各実施例ではフーチング部材
1,29に立上部材2,30,47の脚部11,38,
49に係止される補強筋19,45,51が配置されて
いたが、これらの補強筋19,45,51は省略しても
よい。しかし、補強筋19,45,51を使用すれば、
前述した通り、コンクリート基礎のフーチング部と立上
部との結合強度を大きくできるという効果を得られる。
また、フーチング部材の断面形状は前記各実施例のもの
に限定されず、任意であり、例えば幅方向両端の側壁を
除いて幅方向両端より内側が全部谷部分となっている凹
型としてもよく、さらに、立上部材の脚部の形状も前記
実施例のものに限定されない。
【0032】図11、図12、図13は図5のそれぞれ
別実施例を示す。図11の実施例では、フーチング部材
1の上部に配置される立上部材53には内部の配筋部材
54と結合された長ナット55が設けられ、立上部材5
3と直角に連結される基礎梁部材である細長部材56に
も内部の配筋部材57と結合された長ナット58が設け
られている。これらの長ナット55,58には連結筋5
9,60の端部のねじ部59A,60Aが螺入され、平
行とされたこれらの連結筋59,60はリング状の結合
部材61で結合される。立上部材53と細長部材56に
は縦溝62,63が形成され、これらの縦溝62,63
に仕切板64の両端部が挿入され、仕切板64、立上部
材53、細長部材56で囲まれる空間65にコンクリー
トスラリーが打設され、このスラリーは立上部材53、
細長部材56に形成された凹部66まで侵入して凝固す
る。このスラリーの凝固によって立上部材53と細長部
材56は湿式継手方式で連結される。立上部材53、細
長部材56にはアンカー部材67が立設されており、こ
のアンカー部材67により、基礎と、基礎の上に建てら
れる建物とが結合される。
【0033】図12は立上部材68と細長部材69とを
乾式継手方式で連結する実施例である。立上部材68と
細長部材69には内部の配筋部材70,71と結合され
た長ナット72,73が設けられ、これらの長ナット7
2,73に連結部材74,75のねじ部74B,75B
が螺入される。連結部材74,75の本体74A,75
Aは板状であり、これらの本体74A,75Aに本体7
4A,75A間にまたがる長さを有する接合板76,7
7を当てがったのち、ボルト78,ナット79で結合す
る。これにより立上部材68と細長部材69は乾式によ
って連結される。この後、図11の実施例と同様に、仕
切板80、立上部材68、細長部材69で囲まれる空間
81にコンクリートスラリーを打設する。
【0034】図13はユニット住宅に適用される基礎の
場合を示す。立上部材82と細長部材83のいずれか一
方の端部、図示例では細長部材83の端部83Aは平面
L字型に屈曲し、この端部83Aにシース管84が埋め
込まれている。ユニット住宅の構成要素である住宅ユニ
ットの柱の下端からはアンカー部材が下方へ延びてお
り、グラウト材が充填されたシース管84内にこのアン
カー部材が挿入されてそれぞれの住宅ユニットは立上部
材82、細長部材83の上に配置される。グラウト材が
凝固することにより、住宅ユニットと、立上部材82、
細長部材83等からなる基礎とが結合される。ユニット
住宅の下向き荷重は住宅ユニットの柱から基礎に伝達さ
れ、この実施例では、立上部材82と細長部材83との
連結箇所にユニット住宅の下向き荷重は作用せず、細長
部材83に一体に形成された平面L字型の端部83Aに
ユニット住宅の下向き荷重が作用するようになっている
ため、基礎による下向き荷重の支持を有効に行える。な
お、図13では立上部材82と細長部材83は、図11
の実施例と同様に、連結筋85,86を使用した湿式継
手方式で連結されるものとなっているが、これを図12
と同様な方式で連結するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、基礎のフーチング部は
フーチング部材の打設空間にコンクリートスラリーを打
設することによって形成されることになり、立上部はプ
レキャストコンクリート製の立上部材で形成されるた
め、型枠の組み立て、分解作業を行う必要がなく、この
ため基礎施工作業を容易に行え、また、フーチング部材
には、コンクリートスラリーの打設空間とフーチング部
材の真下の地盤とを連通状態とさせる開口部が形成され
ているため、スラリーをフーチング部材と地盤との隙間
に侵入させることができ、このため,モルタルを地盤上
に流すことを省略できるにもかかわらず、基礎と地盤と
の密着性等を確実に得られ、地盤の表面を平坦とする作
業が不要になって建築現場作業を容易化できる。また、
フーチング部材の載置面に立上部材を載せると、このと
きからこれらは地盤上に載ることになるため、コンクリ
ートスラリーが凝固する前から基礎の上に建てられる建
物の重量を支持でき、このため、コンクリートスラリー
打設直後から建物の建築作業を行え、それだけ工期を短
縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフーチング部材と立上
部材を示す斜視図である。
【図2】基礎完成後における図1のII−II線断面図であ
る。
【図3】同じく基礎完成後における図1のIII − III線
断面図である。
【図4】完成した基礎の一例を示す平面図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】別実施例に係るフーチング部材と立上部材を示
す斜視図である。
【図7】基礎完成後における図6のVII −VII 線断面図
である。
【図8】同じく基礎完成後における図6のVIII−VIII線
断面図である。
【図9】更なる別実施例に係るフーチング部材と立上部
材を示す斜視図である。
【図10】基礎完成後における図9のX−X線断面図で
ある。
【図11】図5の別実施例を示す一部断面の平面図であ
る。
【図12】図5の更なる別実施例を示す一部断面の平面
図である。
【図13】ユニット住宅の基礎の場合における図5の別
実施例を示す図である。
【符号の説明】
1,29 フーチング部材2,30,47,53,6
8,82 立上部材3,31 側壁7,35 打設空間
6A,34A 立上部材載置面9 地盤11,38,4
9 脚部19,45,51 補強筋

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤上に置かれるフーチング部材と、プレ
    キャストコンクリート製の立上部材とを含んで構成さ
    れ、前記フーチング部材は、幅方向両端より内側にコン
    クリートスラリーの打設空間と、前記立上部材を載せる
    立上部材載置面と、前記打設空間をフーチング部材の真
    下の前記地盤に連通させる開口部とを備えているととも
    に、幅方向両端に前記コンクリートスラリーの幅方向外
    側への流出を阻止する側壁を備え、前記立上部材の下部
    には前記コンクリートスラリーの内部に没入する脚部が
    設けられていることを特徴とする建物の基礎。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記フーチング部材に
    は前記立上部材の前記脚部に係止される補強筋が配置さ
    れていることを特徴とする建物の基礎。
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