JP3857265B2 - スリットシャワーユニット - Google Patents

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Description

本発明は、スリットシャワーユニットに関し、さらに詳細には、半導体基板、液晶素子用ガラス基板、カラーフィルタ基板、特に、Liquid Crystal Display(LCD)、Plasma Display Panel(PDP)ならびにLTPS(Low Temperature poly−silicon)−TFT(Thin Film Transistor)を含むFlat Panel Display(FPD)用のガラス基板のような各種被洗浄物を洗浄する際に用いて好適なスリットシャワーユニットに関する。
従来より、被洗浄物たるFPD用のガラス基板などの各種の基板(以下、単に「基板」と称する。)を洗浄する洗浄装置においては、純水や各種薬品などの洗浄液(液体)を基板の表面に供給して、基板の表面に残留している処理液やパーティクルなどの汚染物質などを除去することにより、被洗浄物が洗浄されるようになされている。
例えば、洗浄液を基板の表面に供給するために、直径数ミリの小穴200aが等間隔で穿設されたパイプ200を配設した洗浄装置が知られている(図1参照)。従来のこうした洗浄装置においては、工場供給純水や循環水などの洗浄液をパイプ200に注入すると、小穴200aから洗浄液が吐出されて基板の洗浄が行われるものである。この際、パイプ200へ注入する洗浄液の流量を調整することにより、小穴200aからおよそ0.05〜0.1MPaの圧力で洗浄液を吐出することができる。
しかしながら、パイプ200を配設した従来の洗浄装置においては、洗浄液がパイプ200に等間隔で穿設された小穴200aから吐出されるので、小穴200aのピッチ間においては洗浄液が吐出されずに液流がないため、被洗浄物たる基板の表面に洗浄液が均一に供給されなくなってしまい、液かかりムラが生じるという問題点があった。
また、パイプ200に代わって洗浄液を噴射口210aから噴射するノズル210を等間隔に配設した洗浄装置も提案されている(図2参照)。こうした洗浄装置においても、ノズル210が配設されるピッチ間においては洗浄液が噴射されず液流がないので、液かかりムラを生じてしまう。しかも、等間隔で配設されたノズル210それぞれの噴射口210aから洗浄液が噴射されるので、噴射口210aから噴射された洗浄液が基板の表面に供給される際のシャワー打力にムラが生じるという新たな問題点が招来されるものであった。
また、およそ0.1〜0.5mmの間隙220aを有するようにして配設された2枚のプレートから構成されるアクアナイフノズル220を備えた洗浄装置も知られている(図3参照)。このアクアナイフノズル220を有する洗浄装置においては、洗浄液をアクアナイフノズル220内に注入すると、間隙220aから洗浄液が流出してカーテン状のシャワーが形成される。
しかしながら、従来のアクアナイフノズル220を配設した洗浄装置においては、カーテン状のシャワーが形成されるものの、間隙220aのような細いスリットから洗浄液が流出するために、およそ0.05〜0.1MPaの圧力が洗浄液にかかってしまい、洗浄液が基板の表面に供給される際のシャワー打力にムラが生じる恐れがあった。
そして、貯留槽230に洗浄液を一時的に貯留してからオーバーフローさせて、基板の表面に洗浄液を供給するようにした洗浄装置も提案されている(図4参照)。こうした洗浄装置においては、貯留槽230からオーバーフローされた洗浄液が重力に従って落下するだけなので、シャワー打力が低く抑えられるものの、液流を広範囲にわたって均一に維持することができないという問題点があった。このため、特に大型の基板を洗浄する場合などには洗い残しを生じ易くなっていた。
なお、本願出願人が特許出願の時に知っている先行技術は、図1乃至図4に示したような洗浄装置であって文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、洗浄液が均一に被洗浄物に供給されるようにして、均一な洗浄を行なうことができるスリットシャワーユニットを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、処理槽の内部において被洗浄物を搬送する搬送用ローラーコンベアの上方に配設されたスリットシャワーユニットにおいて、搬送用ローラーコンベアによって搬送される被洗浄物の搬送方向と直交する方向に延長された両端が処理槽の槽壁に支持され、上記被洗浄物の搬送方向に対して垂直方向に延長された第1のベース部材と、上記第1のベース部材の上端部と対向する一方の端部が上記第1のベース部材の上端部との間に形成する第1の間隙に比べて、上記第1のベース部材の下端部と対向する他方の端部が上記第1のベース部材の下端部との間に形成する第2の間隙が狭くなるようにして上記第1のベース部材と対向して配設され、上記被洗浄物の搬送方向と直交する方向に延長された両端が上記処理槽の槽壁に支持されて、内部に供給された洗浄液が下方方向に重力落下して上記第2の間隙から外部に流れ出す貯留部を上記第1のベース部材とともに構成するカバー部材と、上記被洗浄物の搬送方向と直交する方向に延長された両端が上記処理槽の槽壁に支持され、上記第1のベース部材の下端部から上記被洗浄物の搬送方向における搬送元の方向に屈曲して延設された第2のベース部材と、上記第2のベース部材と第3の間隙を有するようにして配設され、上記被洗浄物の搬送方向と直交する方向に延長された両端が上記処理槽の槽壁に支持されて、上記第2の間隙の下方側に一方の開口端が位置し、上記一方の開口端の下方側であって高さ方向における最も下方位置に他方の開口端が位置するスリットを形成し、上記一方の開口端を構成する端部における端面と上記第2のベース部材の表面と対向する対向面とのなす角が鈍角となるように形成され、上記他方の開口端を構成する端部における端面と上記第2のベース部材の表面と対向する対向面とのなす角が鋭角となるように形成され、上記貯留部の上記第2の間隙から上記第2のベース部材上に流れ出した洗浄液が、上記一方の開口端から上記第3の間隙内に流入して上記第3の間隙の他方の開口端から外部に流出する整流部を上記第2のベース部材とともに構成するプレートと、上記貯留部の内部に配設され、複数の孔が穿設されて洗浄液供給用配管を介して洗浄液が供給されるパイプとを有するようにしたものである。
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、第1のベース部材とカバー部材により構成された貯留部の内部に供給された洗浄液が当該貯留部の下方に位置する第2の間隙を通過して下方方向に重力落下して外部に流れ出し、第2のベース部材とプレートにより構成された整流部における第3の間隙を通過して外部に流出して、カーテン状のシャワーを形成するようになるので、被洗浄物に洗浄液が均一に供給されて、均一な洗浄を行うことができる。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記第2の間隙を構成する上記第1のベース部材の下端部の表面と上記カバー部材の上記他方の端部の表面は略平行に位置し、上記第3の間隙を構成する上記第2のベース部材の表面と上記プレートの対向面は略平行に位置するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれか1項に記載の発明において、上記第2の間隙と上記第3の間隙のサイズは略同一であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、請求項またはのいずれか1項に記載の発明において、上記第2の間隙のサイズは0.5mmであるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、洗浄液が均一に被洗浄物に供給されるようになり、均一な洗浄を行なうことができるようになるという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面に基づいて、本発明によるスリットシャワーユニットの実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
図5には、本発明によるスリットシャワーユニットを備えた洗浄装置の実施の形態の一例の一部を破断して示した概略構成説明図が示されており、図6は、図5の要部を示す断面図が示されている。
この洗浄装置10は、中空の内部12aを有する処理槽12と、列状に連なって内部12aの中央部を貫通する搬送用ローラーコンベア14と、処理槽12の内部12aにおいて搬送用ローラーコンベア14の上方に配設されたスリットシャワーユニット16とを有して構成されている。
ここで、列状に連なる搬送用ローラーコンベア14は、被洗浄物たる基板100を上面に載置し、当該搬送用ローラーコンベア14の駆動によって、当該上面に載置した被処理物たる基板100を順次に搬送するものである。この搬送用ローラーコンベア14によって搬送される基板100は、洗浄装置10の処理槽12の槽壁12bに穿設された搬入側開口部12cから洗浄装置10の処理槽12の内部12aに搬入され、搬出側開口部12dを通り抜けて洗浄装置10の外部に搬出される(図5ならびに図6の基板の搬送方向を示す矢印参照)。
なお、被洗浄物たる基板100としては、例えば、基板の搬送方向における長手方向の長さがおよそ1250mmで、基板の搬送方向に直交する方向における幅方向の長さがおよそ1100mmのサイズを有するような大型の基板を用いることができる。なお、本明細書のおいては、当該基板の搬送方向に直交する方向を、「幅方向」と適宜称することとする。
そして、スリットシャワーユニット16は、内部16aに洗浄液が供給される貯留部16bと、貯留部16bから流れ出した洗浄液が流入するスリット16cを備えた整流部16dとを有して構成されている。
スリットシャワーユニット16の貯留部16bは、全体が略板状体であって、幅方向(即ち、図6の紙面と直交する方向)に延長され、当該幅方向に沿った両端が処理槽12の槽壁12bに固定的に取り付けられて支持された第1ベース部材20と、第1ベース部材20と対向して幅方向に延長して配設され、当該幅方向に沿った両端が処理槽12の槽壁12bに固定的に取り付けられて支持されたカバー部材22とから構成されている。
なお、第1ベース部材20は、幅方向に延長された両端が処理槽12の槽壁12bに固定されているのに加えて、上端部20aも処理槽12の槽壁12bの上面12bbに固定的に取り付けられて支持されている(図7参照)。
カバー部材22は略板状体が所定の位置で屈曲して形成されており、第1ベース部材20の上端部20aと対向する一方の端部22aが第1ベース部材20の上端部20aとの間に形成する間隙S1に比べて、第1ベース部材20の下端部20bと対向する他方の端部22bが第1ベース部材20の下端部20bとの間に形成する間隙S2が狭くなるようにして、第1ベース部材20と対向して配設されている。
そして、互いに対向する第1ベース部材20とカバー部材22と、第1ベース部材20ならびにカバー部材22を支持する処理槽12の槽壁12bとによって、幅方向に延長されて全体が漏斗様で洗浄液が貯留可能な貯留部16bの内部16aが形成される。
ここで、間隙S2を形成するカバー部材22の他方の端部22bと第1ベース部材20の下端部20bとはそれぞれ、平滑面たる表面22bbならびに表面20bbを備えている。これら端部22bの表面22bbと下端部20bの表面20bbとが略平行に位置して間隙S2が形成されるようにして、カバー部材22が第1ベース部材20に対向して配設されており、間隙S1に比べて狭い間隙S2は幅方向に延長されて、貯留部16bの内部16aの下方に形成されたスリットとして機能する。なお、端部22bの表面22bbと下端部20bの表面20bbとの間の距離、即ち、スリットである間隙S2のサイズは、例えば、およそ0.5mmに設定することができる。
一方、貯留部16bの内部16aには、カバー部材22の一方の端部22aと第1ベース部材20の上端部20aとの間に形成される間隙S1に位置するようにして、幅方向に延長された注入用パイプ30が配設されている。この注入用パイプ30には、互いに所定の間隔を有するように等間隔で列状に連なって複数の孔30aが穿設されている。この孔30aの直径は、例えば、およそ数ミリに設定されている。また、注入用パイプ30には洗浄液供給用配管32が接続されており、洗浄液供給用配管32を介して洗浄液(液体)を充填したタンク(図示せず)から、洗浄液が注入用パイプ30に供給される。
なお、洗浄液(液体)としては、例えば、工場供給純水や循環水などの水や、あるいは、アルカリ洗浄剤のような各種薬品などの洗浄液を使用することができる。
また、スリットシャワーユニット16の整流部16dは、全体が略板状体であって、第1ベース部材20の下端部20bから所定の方向に延長されるとともに、幅方向に延長されて当該幅方向に沿った両端が処理槽12の槽壁12bに固定的に取り付けられて支持された第2ベース部材40と、第2ベース部材40と所定の間隙S3を有するようにして対向して配設され、幅方向に延長されて当該幅方向に沿った両端が処理槽12の槽壁12bに固定的に取り付けられて支持されたプレート42とから構成されている。
ここで、第2ベース部材40が第1ベース部材20の下端部20bから所定の方向に延長されているので、第1ベース部材20の下端部20b側と第2ベース部材40の上端部40a側とによって屈曲部16eが形成されている。なお、第2ベース部材40が第1ベース部材20の下端部20bから屈曲して延長される方向は、基板の搬送方向における搬送元の方向に設定されている。
一方、プレート42は、図6に示すように断面形状が略平行四辺形形状に形成された略板状体であって、先端面42aaと第2ベース部材40の表面40cと対向する対向面42cとのなす角α(図6参照)が鋭角になるようにして先端部42aが加工されており、後端面42bbと対向面42cとのなす角β(図6参照)が鈍角となるように後端部42bが加工されている。
そして、間隙S3を形成するプレート42の対向面42cと第2ベース部材40の表面40cとはいずれも平滑面であり、これら対向面42cと表面40cとが略平行に位置して間隙S3が形成されるようにして、プレート42が第2ベース40に対向して配設されている。
こうして互いに対向する第2ベース部材40とプレート42と、第2ベース部材40ならびにプレート42を支持する処理槽12の槽壁12bとによって、間隙S3からなり幅方向に延長された整流部16dのスリット16cが形成されている。
スリット16cの一方の開口端16fは、貯留部16bのカバー部材22の他方の端部22bが第1ベース部材20の下端部20bとの間に形成する間隙S2の近傍に位置している。また、プレート42の後端部42bが後端面42bbと対向面42cとのなす角β(図6参照)が鈍角になるようにして形成されているので、スリット16cの開口端16fの近傍たる開放部16gは、プレート42の後端面42bbと第2ベース部材40の表面40cと処理槽12の槽壁12bとによって幅方向に延長された漏斗様に構成されている。
一方、スリット16cの他方の開口端16hは、第2ベース部材40の下端部40bとプレート42の先端部42aとによって構成されている。
こうしてスリットシャワーユニット16においては、貯留部16bの間隙S1、S2ならびに整流部16dのスリット16cの開口端16f,16hがそれぞれ、高さ方向における最も上方位置に間隙S1が位置し、間隙S1の下方側に間隙S2が位置し、間隙S2の下方側にスリット16cの開口端16fが位置し、開口端16fの下方側であって最も下方位置にスリット16cの開口端16hが位置するように設定されている。
以上の構成において、本発明によるスリットシャワーユニット16を備えた洗浄装置10を用いて被洗浄物たる基板100の表面100aを洗浄するには、まず、搬送用ローラーコンベア14によって、基板100を処理槽12の搬入側開口部12cから内部12aに自動的に搬入する。
こうして搬送用ローラーコンベア14によって搬送される基板100の表面100aが、搬送用ローラーコンベア14の上方に配設されたスリットシャワーユニット16と対向するようになる。
ここで、スリットシャワーユニット16においては、まず、洗浄液(液体)を充填したタンク(図示せず)から洗浄液供給用配管32を介して、洗浄液を注入用パイプ30に供給する。すると、注入用パイプ30に供給された洗浄液は、所定の圧力で注入用パイプ30に穿設された孔30aから吐出する。この際、注入用パイプ30の孔30aから吐出される洗浄液は所定の圧力で加圧されるが、注入用パイプ30が貯留部16bの内部16aに配設されているので、内部16aにおいて洗浄液が大気中に解放されることになる。
こうして間隙S1に位置する注入用パイプ30から貯留部16bの内部16aに供給された洗浄液は、その自重によって下方方向に重力落下し、貯留部16bの漏斗様の内部16aに貯留して(図7に示す状態参照)、間隙S1の下方側に位置するスリットたる間隙S2を通過する。この際、貯留部16bの内部16aにおいて大気中に解放されている洗浄液は、間隙S2を大気圧で通過することになる。
そして、間隙S2を通過して貯留部16bから流れ出した洗浄液は、間隙S2の下方側に位置するスリット16cの開口端16f近傍の開放部16gに至る。この開放部16gを漏斗様に構成するプレート42の後端面42bbによって、間隙S2から流れ出した洗浄液が一度せき止められて、開口端16fからスリット16c内に流入する。
開口端16fからスリット16c内に流入した洗浄液は、スリット16c内を通過する際に表面張力で均一化されて、幅方向に延長するスリット16c内に均一に洗浄液が広がって、開口端16fの下方側に位置するスリット16の開口端16hから流れ出す。この際、開口端16hを構成するプレートの先端部42aは、先端面42aaと対向面42cとのなす角α(図6参照)が鋭角になるようにして加工されているので、洗浄液の開口端16hから液離れがよい。
こうして、洗浄液はその自重によって下方方向に重力落下し、スリットシャワーユニット16の高さ方向における最も上方位置に位置する間隙S1から順次、間隙2、開口端16fと通過して、スリット16の開口端16hから外部に流出し、洗浄液が幅方向に延長されたカーテン状のシャワーを形成して、基板100の表面100aに供給される。
この際、貯留部16bにおいて注入用パイプ30の孔30aから所定の圧力で加圧されて洗浄液が吐出されたものの、洗浄液は内部16aにおいて大気中に解放され、間隙S2を大気圧で通過しているので、整流部16dを経て、大気圧で洗浄液のカーテン状のシャワーが発生できる。このため、シャワー打力が低圧でムラがなく、幅方向に均一な流速(流量)で、幅方向にわたる広範囲に洗浄液が均一に供給されて被洗浄物が洗浄される。
そして、基板100の表面100aに供給された洗浄液によって、基板100の表面100aに残留している処理液やパーティクルなどの汚染物質などが除去されて、被洗浄物たる基板100が洗浄が終了すると、搬送用ローラーコンベア14によって、基板100は処理槽12の搬出側開口部12dから洗浄装置10の外部に自動的に搬出される。
上記したようにして、本発明によるスリットシャワーユニット16を備えた洗浄装置10においては、内部16aに洗浄液が供給される貯留部16bと、貯留部16bから流れ出した洗浄液が流入するスリット16cを備えた整流部16dとを有するようにしたため、洗浄液はその自重によって下方方向に重力落下し、間隙S1から順次、間隙2、開口端16fと通過して、スリット16の開口端16hから外部に流出して、洗浄液が幅方向に延長されたカーテン状のシャワーを形成するようになる。
その結果、本発明によるスリットシャワーユニット16によれば、簡単な構成で、洗浄液が無加圧(自然落下)・均一・省流量で、幅方向にわたって途切れることなく延長されたカーテン状のシャワーとなり、被洗浄物たる基板100の表面100aに均一に供給されて、液流を広範囲にわたって均一に維持することができ、液かかりムラを防止できるとともにシャワー打力にムラを生じない。こうして本発明によれば、洗浄液が均一に被洗浄物に供給されるので、均一な洗浄を行なうことができる。しかも、大型の基板を洗浄する場合でも、洗い残しを生じずに高精度の洗浄を実現することができる。
従って、本発明によれば、均一で圧力ムラの少ないシャワー洗浄が可能であるため、液リンスムラや置換ムラが低減でき、現像・エッチング処理の現像・エッチングムラの低減やエッチングレートの均一性を維持したり、LCDセル製造工程のラビング後の洗浄のファーストシャワーにおける配向ムラの発生を低減したりして、高品質の製品を製造することができる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(4)に説明するように適宜に変形してもよい。
(1)上記した実施の形態においては、第1ベース部材20と、第1ベース部材20の下端部20bから所定の方向に延長される第2ベース部材40とを配設するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、略板状体を所定の位置で屈曲して屈曲部を形成することにより、第1ベース部材と第2ベース部材とを一体的に成形したベース部材を用いるようにしてもよい。
(2)上記した実施の形態においては、間隙S1に注入用パイプ30を配設して洗浄液を貯留部16bの内部16aに供給するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、注入用パイプ30を配設せずに洗浄液供給用配管32のみが間隙S1に位置するようにするなど、貯留部16bの内部16aに洗浄液を供給するための各種構成を配設すればよい。
(3)上記した実施の形態においては、間隙S2のサイズを、例えば、およそ0.5mmに設定することができるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、間隙S1、S2、S3の寸法をはじめ、本発明によるスリットシャワーユニット16の各部材を形成する材料や寸法、あるいは、貯留部16bの内部16aに供給される洗浄液の圧力やその流量、カバー部材22やプレート42の形状は、被洗浄物のサイズや種類あるいは使用する洗浄液の種類などに応じて適宜変更するようにしてよいものである。
(4)上記した実施の形態ならびに上記(1)乃至(3)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、LCDセル製造工程における洗浄洗浄などに利用することができる。
従来の洗浄装置の一例を示す概略構成説明図である。 従来の洗浄装置の一例を示す概略構成説明図である。 従来の洗浄装置の一例を示す概略構成説明図である。 従来の洗浄装置の一例を示す概略構成説明図である。 本発明によるスリットシャワーユニットを備えた洗浄装置の実施の形態の一例の一部を破断して示した概略構成説明図である。 図5の要部を示す断面図である。 本発明によるスリットシャワーユニットを備えた洗浄装置の動作を示す概略構成斜視説明図である。
符号の説明
10 洗浄装置
12 処理槽
14 搬送用ローラーコンベア
16 スリットシャワーユニット
16a 内部
16b 貯留部
16c スリット
16d 整流部
20 第1ベース部材
22 カバー部材
30 注入用パイプ
40 第2ベース部材
42 プレート
S1,S2,S3 間隙

Claims (4)

  1. 処理槽の内部において被洗浄物を搬送する搬送用ローラーコンベアの上方に配設されたスリットシャワーユニットにおいて、
    搬送用ローラーコンベアによって搬送される前記被洗浄物の搬送方向と直交する方向に延長された両端が処理槽の槽壁に支持され、前記被洗浄物の搬送方向に対して垂直方向に延長された第1のベース部材と、
    前記第1のベース部材の上端部と対向する一方の端部が前記第1のベース部材の上端部との間に形成する第1の間隙に比べて、前記第1のベース部材の下端部と対向する他方の端部が前記第1のベース部材の下端部との間に形成する第2の間隙が狭くなるようにして前記第1のベース部材と対向して配設され、前記被洗浄物の搬送方向と直交する方向に延長された両端が前記処理槽の槽壁に支持されて、内部に供給された洗浄液が下方方向に重力落下して前記第2の間隙から外部に流れ出す貯留部を前記第1のベース部材とともに構成するカバー部材と、
    前記被洗浄物の搬送方向と直交する方向に延長された両端が前記処理槽の槽壁に支持され、前記第1のベース部材の下端部から前記被洗浄物の搬送方向における搬送元の方向に屈曲して延設された第2のベース部材と、
    前記第2のベース部材と第3の間隙を有するようにして配設され、前記被洗浄物の搬送方向と直交する方向に延長された両端が前記処理槽の槽壁に支持されて、前記第2の間隙の下方側に一方の開口端が位置し、前記一方の開口端の下方側であって高さ方向における最も下方位置に他方の開口端が位置するスリットを形成し、前記一方の開口端を構成する端部における端面と前記第2のベース部材の表面と対向する対向面とのなす角が鈍角となるように形成され、前記他方の開口端を構成する端部における端面と前記第2のベース部材の表面と対向する対向面とのなす角が鋭角となるように形成され、前記貯留部の前記第2の間隙から前記第2のベース部材上に流れ出した洗浄液が、前記一方の開口端から前記第3の間隙内に流入して前記第3の間隙の他方の開口端から外部に流出する整流部を前記第2のベース部材とともに構成するプレートと、
    前記貯留部の内部に配設され、複数の孔が穿設されて洗浄液供給用配管を介して洗浄液が供給されるパイプと
    を有することを特徴とするスリットシャワーユニット。
  2. 請求項1に記載のスリットシャワーユニットにおいて、
    前記第2の間隙を構成する前記第1のベース部材の下端部の表面と前記カバー部材の前記他方の端部の表面は略平行に位置し、前記第3の間隙を構成する前記第2のベース部材の表面と前記プレートの対向面は略平行に位置する
    ことを特徴とするスリットシャワーユニット。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載のスリットシャワーユニットにおいて、
    前記第2の間隙と前記第3の間隙のサイズは略同一である
    ことを特徴とするスリットシャワーユニット。
  4. 請求項1または2のいずれか1項に記載のスリットシャワーユニットにおいて、
    前記第2の間隙のサイズは0.5mmである
    ことを特徴とするスリットシャワーユニット。
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