JP3856856B2 - 輪転印刷機 - Google Patents

輪転印刷機 Download PDF

Info

Publication number
JP3856856B2
JP3856856B2 JP26151895A JP26151895A JP3856856B2 JP 3856856 B2 JP3856856 B2 JP 3856856B2 JP 26151895 A JP26151895 A JP 26151895A JP 26151895 A JP26151895 A JP 26151895A JP 3856856 B2 JP3856856 B2 JP 3856856B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate cylinder
ring portion
central axis
outer ring
inner ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26151895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09104159A (ja
Inventor
光雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP26151895A priority Critical patent/JP3856856B2/ja
Publication of JPH09104159A publication Critical patent/JPH09104159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3856856B2 publication Critical patent/JP3856856B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輪転印刷機に関し、より詳細には輪転印刷機において印刷画像位置の左右調整を行うことが可能な印刷画像位置調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
輪転印刷機において、印刷画像位置の左右調整は、給紙台上の印刷用紙をその給紙方向と直交する方向、すなわち用紙幅方向(左右方向でもある)に移動することにより行う印刷用紙移動方式と、印刷ドラム(以下、「版胴」という)、あるいは中心軸線周りに版胴を回転自在に支持するドラムユニットをその中心軸線方向(左右方向でもある)に移動することにより行うドラム移動方式とが知られている。
【0003】
印刷用紙移動方式には、特開平6−293175号公報の従来の技術にも記載されているように、給紙台はそのままで左右の給紙側板だけを一緒に左右方向に移動させる方式と、印刷用紙を載置した給紙台ごと左右方向に移動させる方式とがある。
【0004】
ドラム移動方式には、ドラムユニットを左右方向に移動させるドラムユニット移動方式である実開昭64−46258号、特開平6−293175号、特開平7−1817号及び特開平7−137418号の各公報に記載されている方式と、版胴全体を左右方向に移動させる版胴移動方式である特開平6−71998号公報に記載されている方式とがある。ここで、版胴全体とは、版胴と、版胴の両端に配置され中心軸線に回転自在に支持された一対の端板(ドラムフランジ)とを含む構造をいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の印刷用紙移動方式によると次のような問題点が生じる。
【0006】
▲1▼印刷画像位置の左右調整を印刷中に行えない。
印刷中に給紙側板や給紙台を移動させると、積載された印刷用紙に給紙コロが接触していることにより、印刷用紙のスキューやジャムが生じてしまうからである。
【0007】
▲2▼左右に移動させる方向を理解しにくい。
給紙側板や給紙台を例えば左方向に移動させると、印刷用紙上の印刷画像位置が右方向に移動するというように、左右移動の方向が両者の間で逆なので直感的に理解しにくい。そのため、印刷画像位置調整後に印刷画像を1回出してその左右位置調整を行った印刷画像位置を確認することも必要となる。
【0008】
▲3▼用紙搬送エリアの幅寸法が大きくなる。
例えば、装置に使用可能な最大用紙幅が300mmならば、印刷画像位置の左右調整のために最低±10mm移動させる必要があり、このとき用紙搬送部の幅寸法が320mm必要となるので、装置における用紙搬送エリアの幅寸法が大きくなる。
【0009】
▲4▼排紙台上のサイドフェンスまでも移動させなくてはいけない(排紙を揃える場合)。
【0010】
▲5▼大容量給紙装置(LCT)やジョガー機構等を有するオンラインソータ装置を装着することを考えると、これらの各周辺装置が用紙左右移動機構を有していなければならない。したがって、用紙左右移動のための新しい機構を付加しなければならなくなる。
【0011】
また、後者のドラム移動方式によると次のような問題点が生じる。
【0012】
▲1▼大きなドラムユニットや上記版胴全体を移動させるので、大きな移動力が必要となる。
【0013】
▲2▼ドラムユニット移動方式においては、印刷装置本体に対してドラムユニットが着脱可能で、しかも左右移動可能とするために複雑な機構が必要となる。
【0014】
▲3▼ドラムユニットの版胴への回転駆動力伝達部(歯車同士の噛合部等)が左右移動にも耐えられるようにするために、回転駆動力伝達部における歯車の歯幅等の寸法を大きくしなければならない。
【0015】
▲4▼ドラムユニット移動方式においては、ドラムユニットへの電気用着脱コネクタを、ドラムユニットの左右移動に対応することができるような特殊のコネクタとする必要がある。
【0016】
▲5▼版胴移動方式においては、版胴の回転位置を検知する版胴回転位置検知センサを、版胴の左右移動に対応することができるようにしなければならない。
【0017】
そこで、印刷画像位置の左右調整を行うためのあるべき根本の姿に戻って、最も理想的形態を考えると、印刷用紙に対してマスタだけを移動すればよいのであるが、マスタは版胴の外周に配設されているスクリーン層等の周りに巻き付けられて貼り付いているから、スクリーン層等を含む版胴とマスタとが印刷用紙に対して左右方向に移動することができればよく、必ずしもドラムユニットや端板を含む上記版胴全体が左右方向に移動する必要はない。
【0018】
したがって、本発明はかかる問題点を解決するために、従来の印刷用紙移動方式やドラム移動方式によらず、版胴及び端板のうちの少なくとも版胴の方を左右方向に移動させることにより、印刷画像位置の左右調整を行うことが可能な印刷画像位置調節装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、マスタが外周面に巻き付けられ自身の中心軸線の周りに回転可能な中空円筒状の版胴と、版胴の両端に配置され上記中心軸線周りに回転自在に支持された一対の端板と、上記版胴及び上記一対の端板を回転可能に支持するフレームとを具備した輪転印刷機において、上記一対の端板の一方は、上記フレームに回転可能に支持された第1の内輪部と、その内側が第1の内輪部の略外周部に設けられ、かつ、その外側が上記版胴の一端を固定している第1の外輪部とからなり、第1の内輪部は、上記中心軸線方向に移動不能であり、第1の外輪部は第1の内輪部と一体的に回転可能であり、かつ、第1の内輪部に対して上記中心軸線方向に移動可能であり、上記一対の端板の他方は、上記フレームに固定された第2の内輪部と、その内側が第2の内輪部の略外周部に設けられ、かつ、その外側が上記版胴の他端を固定している第2の外輪部とからなり、第2の外輪部は第2の内輪部に対して回転可能であり、かつ、上記中心軸線方向に移動可能であり、第1の外輪部、上記版胴及び第2の外輪部を、上記中心軸線方向に移動する移動機構を有することを特徴とする。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の輪転印刷機において、上記移動機構は、第1の外輪部、上記版胴及び第2の外輪部を上記中心軸線方向に移動させる駆動手段と、第1の外輪部及び第2の外輪部を上記中心軸線方向に案内する案内手段とからなり、上記駆動手段及び上記案内手段は、上記版胴の内側に設けられていることを特徴とする。
【0021】
請求項3記載の発明は、マスタが外周面に巻き付けられ自身の中心軸線の周りに回転可能な中空円筒状の版胴と、該版胴の両端に配置され上記中心軸線周りに回転自在に支持された一対の端板と、上記版胴及び上記一対の端板を回転可能に支持するフレームとを具備した輪転印刷機において、上記一対の端板は、上記フレームに回転可能に支持された一対の内輪部と、その各内側が上記各内輪部の略外周部に設けられ、かつ、その各外側が上記版胴の各端を固定している一対の外輪部とからなり、上記各内輪部は上記中心軸線方向に移動不能であり、上記各外輪部は上記各内輪部と一体的に回転可能であり、かつ、上記中心軸線方向に移動可能であり、上記各外輪部及び上記版胴を、上記中心軸線方向に移動する移動機構を有することを特徴とする。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の輪転印刷機において、上記移動機構は、上記各外輪部及び上記版胴を上記中心軸線方向に移動させる駆動手段と、上記各外輪部を上記中心軸線方向に案内する案内手段とからなり、上記駆動手段及び上記案内手段は、上記版胴の内側に設けられていることを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の発明は、マスタが外周面に巻き付けられ自身の中心軸線の周りに回転可能な中空円筒状の版胴と、該版胴の両端に配置され上記中心軸線周りに回転自在に支持された一対の端板と、上記版胴及び上記一対の端板を回転可能に支持するフレームとを具備した輪転印刷機において、上記一対の端板の一方は、上記フレームに回転可能に支持された内輪部と、その内側が上記内輪部の略外周部に設けられ、その外側が上記版胴の一端を固定している外輪部とからなり、上記内輪部は上記中心軸線方向に移動不能であり、上記外輪部は上記内輪部と一体的に回転可能であり、かつ、上記中心軸線方向に移動可能であり、上記一対の端板の他方は、上記中心軸線方向に移動可能であり、上記外輪部及び上記版胴を、上記中心軸線方向に移動する移動機構を有することを特徴とする。
【0024】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の輪転印刷機において、上記移動機構は、上記外輪部及び上記版胴を上記中心軸線方向に移動させる駆動手段と、上記外輪部を上記中心軸線方向に案内する案内手段とからなり、上記駆動手段及び上記案内手段は、上記版胴の内側に設けられていることを特徴とする。
【0025】
請求項7記載の発明は、マスタが外周面に巻き付けられ自身の中心軸線の周りに回転可能な中空円筒状の版胴と、該版胴の両端に配置され上記中心軸線周りに回転自在に支持された一対の端板と、上記版胴及び上記一対の端板を回転可能に支持するフレームとを具備した輪転印刷機において、上記一対の端板は、上記フレームに固定された一対の内輪部と、その各内側が上記各内輪部の略外周部に設けられ、その各外側が上記版胴の各端を固定している一対の外輪部とからなり、上記各外輪部は、上記各内輪部に対して回転可能であり、かつ、上記中心軸線方向に移動可能であり、上記各外輪部及び上記版胴を、上記中心軸線方向に移動する移動機構を有することを特徴とする。
【0026】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の輪転印刷機において、上記移動機構は、上記各外輪部及び上記版胴を上記中心軸線方向に移動させる駆動手段と、上記各外輪部を上記中心軸線方向に案内する案内手段とからなり、上記駆動手段及び上記案内手段は、上記版胴の内側に設けられていることを特徴とする。
【0027】
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか一つに記載の輪転印刷機において、上記一対の端板と上記版胴とは、ドラムユニットとして構成され、該ドラムユニットは、輸転印刷機本体に対して着脱自在になされていることを特徴とする。
【0028】
ここで、請求項1ないし9記載の発明において、「版胴」とは、▲1▼支持円筒体(もしくは多孔性支持板)とスクリーン層(もしくはインキ保持部材)とからなるもの、▲2▼実質的に支持円筒体(多孔性支持板)のみからなるもの、及び▲3▼実質的にスクリーン層(もしくはインキ保持部材)のみからなるもの(例えば、特開平1−204781号あるいは特開昭59−218889号公報に記載のもの)を含む。
【0029】
【実施例】
本発明は、マスタが外周面に巻き付けられ自身の中心軸線の周りに回転可能な版胴と、この版胴の両端に配置され上記中心軸線周りに回転自在に支持された一対の端板と、上記版胴及び上記一対の端板を回転可能に支持するフレームとを具備した輪転印刷機において、従来の印刷用紙移動方式やドラム移動方式によらず、上記版胴及び上記端板のうちの少なくとも上記版胴の方を、上記中心軸線(左右)方向に移動させることにより、印刷画像位置の左右調整を行うことが可能な新規な印刷画像位置調節装置を提供することを狙いとするものである。
【0030】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について詳述する。各実施例にわたり同一の構成及び機能を有する構成部品については、同一の符号を付し、その説明をできるだけ省略する。
【0031】
まず、本発明の実施に適する輪転印刷機についてその概要を説明する。図9において、符号100は輪転印刷機としての孔版印刷機を示す。符号1は原稿読み取りユニットを示し、ADF機能を有する原稿搬送部と、原稿に光を照射してその反射光を受け原稿画像を読み取る読み取り部とを備えている。
【0032】
書込ユニット2はロール状のマスタ21と、それを搬送しつつサーマルヘッド23へ押しつけるプラテンローラ22と、マスタ21に画像情報を穿孔するサーマルヘッド23と、マスタカッタ24と、円筒状の版胴47のクランパ40へマスタ21の先端を送り込むための給版ローラ25とを備えている。
【0033】
排版ユニット3は、版胴47の外周面から使用済みのマスタ21の先端を剥がし取る剥離ローラ31と、その剥がし取られたマスタ21を搬送する搬送ローラ32と、版胴47から剥離された使用済みのマスタ21を収納する排版収納ボックス33とを備えている。
【0034】
先ず、原稿受台11上に複数枚の原稿12をセットし、図示しない製版スタートキーを押下すると、複数枚の原稿12は、分離部13によって最下部のものより1枚ずつ分離されて、原稿搬送ローラ対14に向けて送られ、さらに該ローラにより搬送され原稿排出台11A上に排出される。
【0035】
このとき、コンタクトガラス19上を搬送中の原稿12の表面が蛍光灯15の光により照明され、原稿12の表面で反射する反射光がミラー16で光路変更され、レンズユニット17で集束されてCCD等の画像センサ18に入射され原稿12の画像の読み取りが行われる。そして、画像センサ18により光電変換された画像信号は、機体部の図示しないA/D変換部に入力される。
【0036】
一方、上述した原稿12の画像の読み取りと並行して同時に、書込ユニット2では、共に図示しないA/D変換部及び製版制御部にて処理されて送出されるデジタル画像信号によって、サーマルヘッド23の主走査方向に並んだ複数の発熱素子が選択的に発熱され、プラテンローラ22によりサーマルヘッド23に押圧されるマスタ21の部分が選択的に溶融・穿孔される。そして、このように穿孔された製版済みのマスタ21の先端部は、給版ローラ25が回転することにより搬送され、版胴47の拡開したクランパ40に向かって送出される。
【0037】
次いで、所定のタイミングでクランパ40が閉鎖されることにより製版済みのマスタ21の先端部がクランプされ、次いで版胴47が同図中の矢印方向に回転されることにより、製版済みのマスタ21は版胴47の外周面に巻き付けられていく。そして、製版完了後にマスタ21はマスタカッタ24により所定の長さに切断され、切断された製版済みのマスタ21が版胴47の外周面に巻装される。
【0038】
製版済みのマスタ21が版胴47の外周面に巻装された後、印刷工程が開始される。まず、給紙台41上に積載された用紙42は給紙コロ43の回転によって最上部のものより送出され、分離コロ44と分離ブレード45との間で1枚ずつに分離されてレジストローラ対46へ送られる。レジストローラ対46は、版胴47の回転に同期して用紙42を版胴47とプレスローラ48との間に向けて送り込む。
【0039】
そして、版胴47の外周面から離間していたプレスローラ48が上方に移動し、同図中の矢印方向に回転する版胴47の外周面に巻装された製版済みのマスタ21に用紙42が押圧されることにより、印刷インキが製版済みのマスタ21の穿孔部分から用紙42の表面に転移されて、用紙42に印刷画像が印刷される。なお、このとき、版胴47の内部に配設されたインキ供給部39のインキ供給ローラ39Aも版胴47の回転方向と同一方向に回転し、フレームとしてのドラム軸38を兼ねるインキ供給パイプ38から供給された印刷インキを版胴47の内周面に供給する。そして、印刷された用紙42は、図示しない剥離爪によって版胴47の外周面から剥離され、排紙搬送吸引ユニット49で吸引されつつ搬送されて、排紙台50上に順次排出・積載される。
【0040】
印刷を終了し次の原稿の画像を印刷するときには、新たに製版済みのマスタ21を版胴47の外周面に巻装する前に、先に使用した使用済みのマスタ21を版胴47の外周面から剥がし取る。この際には、版胴47は同図中の矢印方向と反対方向に回転され、剥離ローラ31が図示しない移動機構により版胴47に回転しつつ接近することにより、使用済みのマスタ21が版胴47の外周面から剥離される。その後、剥離ローラ31と共に従動回転される搬送ローラ32とにより、そのニップ間を通して使用済みのマスタ21が搬送され、排版収納ボックス33内に排出・収容される。
【0041】
(実施例1)
施例1を説明する。実施例1の印刷画像位置調節装置の要部は、一対の端板の一方は、フレームとしてのドラム軸38に回転可能に支持された第1の内輪部と、第1の内輪部の略外周部に設けられた第1の外輪部とからなり、第1の内輪部は、ドラム軸38の中心軸線方向に移動不能であり、第1の外輪部は第1の内輪部と一体的に回転可能であり、かつ、ドラム軸38の中心軸線方向に移動可能であり、上記一対の端板の他方は、ドラム軸38に固定された第2の内輪部と、第2の内輪部の略外周部に設けられた第2の外輪部とからなり、第2の外輪部は第2の内輪部に対して回転可能であり、かつ、ドラム軸38の中心軸線方向に移動可能であることを特徴とするものである。以下、図1ないし図4及び図7ないし図9を参照して、実施例1の印刷画像位置調節装置の要部構成について説明する。
【0042】
図1において、符号10はドラムユニット示す。符号51は前側板を、符号52は後側板をそれぞれ示す。同図において、説明の便宜のため右側を後、左側を前と呼ぶこととする。前側板51及び後側板52は、印刷機本体に略筐体状に配置されている。前側板51の略中央部には、後述するドラムユニット10を脱着する脱着口51aが形成されている。一方、後側板52の略中央部には、ドラム軸38の後端部を受け入れる軸受54が装着されている。
【0043】
ドラムユニット10は、版胴47、ドラム軸38、第1の内輪部65、第1の外輪部68、第2の内輪部71、第2の外輪部74、移動機構80、上記インキ供給部(図9参照)、インキ補給容器(図示せず)、インキ供給ポンプ(図示せず)、前フレーム55、後フレーム56及び把持フレーム57から主に構成されている。ドラムユニット10は、前側板51及び後側板52に対して後述する脱着手段63により着脱自在となっていて、黒インキが収納されたドラムユニット、赤インキが収納されたドラムユニット等、複数のドラムユニットと順次交換して使用できるようになっている。
【0044】
脱着手段63は、前フレーム55、後フレーム56、把持フレーム57、一対のコロ58,58、ガイドレール53及び一対の導入コロ60,60で主に構成されている。脱着手段63は、図1においてその左側面図及びガイドレール53の縦断面図等を省略しているが、特開昭61−85462号公報記載の第1図ないし第4図に示された版胴支持装置と同様の構造を有する。
【0045】
図1において、ドラム軸38の両端部には、リング状の固定具55A及び56Aが固着されている。固定具55A及び56Aの内側には、ドラム軸38を挿通した前フレーム55及び後フレーム56がねじ61を介して締結されている。前フレーム55及び後フレーム56の上端部は、上向きに開口部をもったチャンネル状の把持フレーム57の両端部に固設されている。把持フレーム57の後端部には、コロ軸58aを回動自在に支持する一対のコロ軸受59,59がそのウェブ内壁に立設されていて、一対のコロ58,58が、コロ軸58aをもって回動自在に設けられている。
【0046】
前側板51及び後側板52の上部には、把持フレーム57を着脱自在に保持するためのガイドレール53が固設されている。ガイドレール53は、下向きに開口をもつ擬似チャンネル状をなしていて、版胴47の中心軸線方向に延在して設けられている。前側板51及びガイドレール53の前側の入口部には、レールブラケット53Bが固設されていて、このレールブラケット53Bに一対の導入コロ60,60がコロ軸60aをもって回動自在に取り付けられている。
【0047】
ドラムユニット10は、導入コロ対60,60によりその把持フレーム57のコロ対58,58を先頭にしてガイドレール53に導入され、あるいはコロ対58,58を後端として引き出される。このとき、ドラムユニット10は、ガイドレール53の上記開口部を挟んで形成された一対のレールフランジ53a,53a上をコロ対58,58が転動することによって、把持フレーム57がガイドレール53の長さ方向に収納されると共に、ドラム軸38の後端部が軸受54に嵌入して支持され、あるいは引き出されるようになっている。
【0048】
以下、ドラムユニット10の上記各構成部品の構成を順次説明する。
ドラム軸38は、パイプ状をなし、その前端側が上記インキ供給ポンプに連通していて、上記インキ供給ポンプにより圧送されてきた印刷インキを図示しない孔からインキ供給部39(図9参照)に供給するようになっている。
【0049】
版胴47は、図1ないし図4に示すように、ドラム軸38の中心軸線方向に延在して設けられていて、印刷インキ通過性の多数かつ微細な開孔部47aが形成された金属製の支持円筒体47Aと、その外周面に巻き付けられた樹脂もしくは金属製のメッシュスクリーン層47Bとの2層構造となっている。支持円筒体47Aには、後述するクランパ40の周辺を除くその円周上の所定の範囲にわたり開孔部47aが形成された印刷可能領域と、開孔部47aが形成されていない印刷インキ不通過性の非印刷領域とが形成されている。上記非印刷領域は支持円筒体47Aの両側端縁部にも設けられていて、支持円筒体47Aの各側端縁部は、第1の外輪部68の外周部及び第2の外輪部74の外周部にねじ61で取り付けられている。これにより、版胴47は、第1の外輪部68及び第2の外輪部74と一体となっている。支持円筒体47Aは、ステンレススチール等の金属板にエッチングやプレス加工によって開孔部47aを形成したものであり、その厚さ0.1〜1.0mmのものが好ましく用いられる。
【0050】
版胴47の上記非印刷領域の周面上には、版胴47の一つの母線に沿ってその上部にマスタ挾持面を有する磁性体製のステージ40Aと、枢軸40Bに揺動可能に支持されていてステージ40Aに対して開閉自在なクランプ板40Cとからなるクランパ40が設けられている。クランプ板40Cは、その内側にゴム磁石が取り付けられており、印刷機本体側に配設された図示しない開閉手段により、枢軸40Bを介して所定位置で開閉されるようになっている。クランパ40は、マスタ21の先端部を挾持・固定することにより、マスタ21を版胴47上に位置決めする周知の機能を有する。クランパ40は、これに限らず、例えば粘着部材を用いた周知の粘着クランパ等のマスタ保持手段であってもよい。
【0051】
マスタ21は、ポリエステル等の熱可塑性樹脂フィルムに多孔質の支持体として和紙等を貼り合わせたマスタ(その厚さ約45〜50μm)が用いられている。マスタ21は、上記のものに限らず、非常に薄い3μm厚の実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものを用いることも可能である。マスタ21の上記サーマルヘッド23との当接面には帯電防止剤が塗布されている。なお、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタとは、マスタが熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものの他、熱可塑性樹脂フィルムに帯電防止剤等の微量成分を含有してなるもの、さらには熱可塑性樹脂フィルムの両主面、すなわち表面又は裏面のうち少なくとも一方に、オーバーコート層等の薄膜層を1層又は複数層形成してなるものを含む。
【0052】
なお、メッシュスクリーン層47Bの厚さは0.1mm程度であり、またマスタ21の厚さは3〜40μmであるが、図1ないし図4にはこれらを誇張して示す。
第1の内輪部65は、第1の内輪部65中央のボス部65cとドラム軸38の外周面との間に介装された一対のころがり軸受64,64を介して、後フレーム56内側のドラム軸38上に回転可能に支持されている。第1の内輪部65は、所定の厚さを有し、ボス部65cと第1の内輪部65の本体とが複数のアーム部65dを介して一体形成されていて、その側面視が略ホイール形状をなしている。第1の内輪部65は、ドラム軸38の所定位置に図示しない止め輪等を介してドラム軸38の中心軸線方向に移動不能となっている。第1の内輪部65のボス部65cの外端には、ドラムギア67が一体形成されている。第1の内輪部65の外周には、そのはめあい部がドラム軸38の中心軸線方向と平行に形成された内輪歯65aと内輪溝65bとが所定の等間隔をもって交互に形成されている。
【0053】
符号94は、版胴回転位置検知手段を示す。版胴回転位置検知手段94は、検知片95と版胴回転位置検知センサ96とから主に構成される。
第1の内輪部65の内輪歯65a寄りの外側壁には、板状の検知片95が固設されている。一方、後フレーム56の内側壁には、版胴47の回転により回転してきた検知片95を挟むように、版胴回転位置検知センサ96が取り付けられている。版胴回転位置検知センサ96は、フォトインタラプタ形の光学センサであって、発光手段と受光手段(共に図示せず)とを具備した周知の構成を有する。版胴回転位置検知センサ96は、電気回路を介して図示しない制御手段に接続されている。このように、版胴回転位置検知手段94は上記構成を有するので、従来の版胴移動方式のように版胴47の左右移動に対応して版胴回転位置検知センサ96を移動する必要がない。
【0054】
第1の外輪部68は、全輪状(ドーナツ状)をなしていて、第1の内輪部65の外周に設けられている。第1の外輪部68の内周には、第1の内輪部65の内輪歯65aに対して滑らかに摺動する外輪溝68bと、第1の内輪部65の内輪溝65bに対して滑らかに摺動する外輪歯68aと、外輪溝68b及び外輪歯68aのはめあい部に対して版胴47の内側に垂直に突出した全輪状のつば69とが一体形成されている。内輪歯65aと外輪溝68b、内輪溝65bと外輪歯68aとのはめあいは、第1の内輪部65の回転トルクを第1の外輪部68に効率良く伝達することができるように、かつ、第1の外輪部68が第1の内輪部65に対してドラム軸38の中心軸線方向に滑らかに摺動することができるようにそれぞれ所定の寸法に設定されている。したがって、第1の内輪部65と第1の外輪部68とはいわゆるスプライン継手で連結されていて、第1の外輪部68は、第1の内輪部65と一体的に回転可能であり、かつ、ドラム軸38の中心軸線方向に移動可能となっている。
【0055】
第2の内輪部71は、ドラム軸38の中心軸線方向に版胴47の長さの間隔をもって、その中央のボス部71cにおいて前フレーム55内側のドラム軸38上にねじ61で締結されている。第2の内輪部71はその側面視が円板状をなしていて、第2の内輪部71の外周には、ドラム軸38の中心軸線方向と平行に内向きの外周フランジ71aが一体形成されている。
【0056】
第2の外輪部74は、全輪状をなしていて、第2の内輪部71の外周フランジ71aに摺接して設けられている。第2の外輪部74の内周部には、ドラム軸38の中心軸線方向と平行に形成された、外周フランジ71aに対して回転可能とし、かつ、ドラム軸38の中心軸線方向に滑らかに摺動可能とするためのすべり軸受75が装着されている。
【0057】
第1の外輪部68の外輪歯68a及び第2の外輪部74のドラム軸38の中心軸線方向の長さは、第1の内輪部65の内輪歯65a及び第2の内輪部71の外周フランジ71aのドラム軸38の中心軸線方向の長さに対して、ドラム軸38の中心軸線両方向(左右両方向)に版胴47を少なくとも10mm以上移動することが可能なように長く形成されている。
【0058】
移動機構80は、版胴47、第1の外輪部68及び第2の外輪部74をドラム軸38の中心軸線方向に移動させる駆動手段81と、第1の外輪部68をして版胴47及び第2の外輪部74をドラム軸38の中心軸線方向に案内する案内手段86とからなる。駆動手段81及び案内手段86は、版胴47の内側におけるドラム軸38上に固設されたブラケット90に設けられている。ブラケット90は、下向きに開口部をもった断面略チャンネル状をなし、対向して形成されたフランジ90a,90bの下部開口部にドラム軸38の外周を挟み付け、フランジ90a,90bの外側からねじ61でドラム軸38の外周に締結されている。
【0059】
駆動手段81は、ブラケット90のフランジ90aに固設された、正逆回転可能なモータ82と、このモータ82の出力軸82aに固設されたウォーム83と、モータ82の上方においてフランジ90a,90bを貫通して回動自在に支持されたホイール軸84aと、ホイール軸84aの一端に固設されウォーム83と常時噛合するウォームホイール84と、フランジ90a,90bの間のホイール軸84aに固設されたピニオンギア85とから主に構成されている。モータ82は、電気回路を介して上記制御手段に接続されている。
【0060】
案内手段86は、ホイール軸84a上方のフランジ90a,90bの間にコロ軸89aを介して回動可能に支持された4つの案内コロ89と、これらの案内コロ8にその上下面を支持されドラム軸38の中心軸線方向に摺動可能なスライダ87とから主に構成されている。スライダ87の下部にはラック87aが形成され、このラック87aがピニオンギア85に常時噛合している。スライダ87の後端部には、第1の外輪部68のつば69を挟むように係合して、第1の外輪部68をして、版胴47及び第2の外輪部74をドラム軸38の中心軸線方向に案内するためのフォーク部87bが形成されている。フォーク部87bは上向きに開口した正面視矩形状をなしていて、フォーク部87bの対向する内側面には、版胴47及びつば69の回転がスムーズに行われるように、またドラム軸38の中心軸線方向におけるつば69の位置をがたつき少なく保持することができるように、つば69に対する寸法形状等、すなわち所定のクリアランスあるいは表面処理等が設定されている。スライダ87は、例えば鉄鋼でできていて、必要な表面処理及び熱処理が施されている。図1及び図4では、上記クリアランスを幾分誇張して示し、図2では、スライダ87の上部面に摺接している案内コロ89及びねじ61等を図面の簡明化を図るため省略している。
【0061】
図2において、符号91は左右移動量検出手段を示す。左右移動量検出手段91は、スリット円板92及び移動量検知センサ93で構成される。
【0062】
図2にのみ示すように、ホイール軸84aの他端には、複数のスリットを有するスリット円板92が固設されている。スリット円板92下方のフランジ90bには、スリット円板92を挟んで移動量検知センサ93が固設されている。移動量検知センサ93は、フォトインタラプタ形の光学センサであって、発光手段と受光手段(共に図示せず)とを具備した周知の構成を有する。左右移動量検出手段91は、移動量検知センサ93と回転するスリット円板92との周知の動作により、ホイール軸84a、すなわちピニオンギア85の回転量(回転数)を検知する。移動量検知センサ93は、電気回路を介して後述する制御手段110(図7参照)に接続されている。
【0063】
図1において、符号29は版胴駆動機構を示す。版胴駆動機構29は、本体駆動系26、出力軸26a及び駆動ギア28から主に構成されている。
【0064】
本体駆動系26は、駆動モータ及び変速機構(共に図示せず)からなる。本体駆動系26は、出力軸26aに連結されていて、後側板52に配設された不動部材に設けられている。後側板52の下部には出力軸26aを回転可能に支持する軸受27が設けられていて、その出力軸26aの一端には、ドラムユニット10が図において右方向に装着されドラム軸38の後端部が軸受54に嵌入されて支持されたときに、ドラムギア67と噛合する駆動ギア28が固設されている。
【0065】
後側板52内壁には電気用着脱コネクタ97Bが配置され、一方、ドラムユニット10の後フレーム56外壁には電気用着脱コネクタ97Bと選択的に係合する電気用着脱コネクタ97Aが配置されている。電気用着脱コネクタ97Bは外部電源や後述する制御手段110(図7参照)等に接続されており、一方、電気用着脱コネクタ97Aは、モータ82の電気回路、版胴回転位置検知センサ96、移動量検知センサ93及び上記インキ供給ポンプに接続されている。ドラムユニット10が、上記した脱着手段63の操作により印刷機本体側に装着されたとき、電気用着脱コネクタ97Aが電気用着脱コネクタ97Bと結合して、上記電力の授受あるいは上記各信号の送受信が行われる。このように、電気用着脱コネクタ97A及び電気用着脱コネクタ97Bとして、着脱可能なオス・メスタイプの通常用いられるコネクタを使用しており、従来のドラムユニット移動方式のようにドラムユニットの左右移動に対応して設けられる特殊なコネクタを用いる必要がない。
【0066】
図8において、符号180は操作パネルを示す。この操作パネル180上には、版胴47を左右移動するための各種操作キー及びディスプレイが配置されており、製版済みのマスタ21が巻き付けられた版胴47の試し刷り印刷時の動作により得られる印刷物を見て、印刷画像の左右調整をしたい場合には、上記キーの操作により目的を達成する。
【0067】
操作キーとしては、印刷画像を左にずらしたいときにその左方向への移動量を設定するための左行指示のキー181と、印刷画像を右にずらしたいときにその右方向への移動量を設定するための右行指示のキー182とが配置されている。ディスプレイ183は、印刷画像の左右移動量等を目視で確認するためのものであり、LED(発光ダイオード)で構成されている。ディスプレイ183には、版胴47が左寄りであることを示す発光部左184と、同右寄りであることを示す発光部右185と、2桁の数字で左右移動量をmm単位で表示する7セグメントの移動量表示部186とで構成されている。左行指示のキー181、右行指示のキー182及びディスプレイ183は、後述する制御手段110に電気回路を介して接続されている。印刷画像位置が用紙42に対して設定された中央位置にある場合には発光部左184、185は点灯せず、7セグメントの移動量表示部186が0を示すように設定されている。
【0068】
次に、この実施例1における印刷画像位置調節装置の要部の制御構成を簡単に述べる。図7において、符号110は制御手段を示す。制御手段110は、例えば、信号バスによって互いに接続された、CPU(中央処理装置)、RAM(読み書き可能な記憶装置)、ROM(読み出し専用記憶装置)及びI/O(入出力)ポートを備えたマイクロコンピュータからなる。左行指示のキー181や右行指示のキー182からのオン/オフ信号やデータ信号、あるいは移動量検知センサからのデータ信号は、制御手段110に送信される。そして制御手段110からはディスプレイ183やモータ82に各動作指令信号が送信される。上記ROMには、ディスプレイ183やモータ82を駆動制御するためのデータ及びプログラムが予め記憶されている。
【0069】
次に、この実施例1における印刷画像位置調節装置の動作を述べる。
例えば、7セグメントの移動量表示部186が0を示している状態で試し刷りをして、その印刷物を確認した結果、印刷画像を左にあと7mm移動しないといけないことがわかったとする。
【0070】
この場合は左行指示のキー181を押す。すると、発光部左184が点灯して移動量表示部186が移動量をmm単位で表示するので、その表示が1から順に7になるまで押し続け、7になったら左行指示のキー181から手を離せば、版胴47の左方向の移動が停止し、版胴47は左に7mm移動される。
【0071】
上記過程において、ドラムユニット10及び上記制御構成では次の作動が行われる。左行指示のキー181からの信号を受けた制御手段110からの指令信号により、左行指示のキー181が押されている間、モータ82が回転駆動されることにより、これと並行してその回転駆動力がウォーム83、ウォームホイール84、ピニオンギア85へ伝達され、ピニオンギア85の回転力がスライダ87のラック87aで直線運動に変換され、つば69と係合しているスライダ87のフォーク部87bが図1において左側(前側)へ移動されることにより、第1の外輪部68、版胴47及び第2の外輪部74が一体的に、すなわち版胴47の方が左行移動される。
【0072】
上記移動量は、ピニオンギア85の回転量を移動量検知センサ93が検知して制御手段110へ送り、制御手段110はそれをスライダ87の移動量であるmm単位に換算して移動量表示部186がそれを表示するのである。
【0073】
こうして、版胴47の方が図1において左の方向に移動することになり、これにより、用紙42に対する印刷画像位置も左にずれることになる。版胴47の上記移動は、上述した構成により、従来のような印刷用紙移動方式ではないため、印刷中でも不具合を生じることなく行うことができる。また、従来の印刷用紙移動方式では、印刷用紙42を左に動かせば印刷画像が右に動くので移動の方向がなかなか理解できないという問題点もあったが、本実施例では、版胴及び端板のうちの少なくとも版胴の方を動かすのであるから印刷用紙画像移動方向は版胴のそれと合致し、移動方向が感覚的に把握し易く操作に誤りが少なくなる利点がある。
【0074】
したがって、実施例1によれば、上記構成及び動作・作用により、従来の印刷用紙移動方式やドラム移動方式の上記各問題点を解消して、印刷画像位置の左右調整を行うことができる利点がある。また、移動機構80が版胴47の内側におけるドラム軸38上に設けられていることにより、装置の構造が簡単になると共に、版胴47内部における上方の余裕スペースを有効利用することができる利点もある。
【0075】
(実施例2)
施例2を説明する。実施例2の印刷画像位置調節装置の要部は、一対の端板の一方は、ドラム軸38に回転可能に支持された内輪部と、この内輪部の略外周部に設けられた外輪部とからなり、上記内輪部はドラム軸38の中心軸線方向に移動不能であり、上記外輪部は上記内輪部と一体的に回転可能であり、かつ、ドラム軸38の中心軸線方向に移動可能であり、一対の端板の他方は、ドラム軸38の中心軸線方向に移動可能であることを特徴とするものである。以下、図5を参照して実施例1に対して相違する点について説明する。
【0076】
図5において、符号9は、実施例2のドラムユニットを示す。この実施例2のドラムユニット9は、実施例1のドラムユニット10に対して、第2の内輪部71及び第2の外輪部74に代えて、ドラム軸38の中心軸線方向に移動可能であり、かつ、ドラム軸38の周りに回転可能である端板としてのドラムフランジ76を有することが主に相違する。
【0077】
ドラムフランジ76は、その側面視が略円板状をなしていて、ドラム軸38の中心軸線方向に版胴47の長さの間隔をもって、その中央部に一体形成されたボス76bにおいてドラム軸38の中心軸線方向に移動可能であり、かつ、ドラム軸38の周りに回転可能に設けられている。ボス76bの内周には、ドラム軸38の外周面に対して回転可能とし、かつ、ドラム軸38の中心軸線方向に滑らかに摺動可能とするためのすべり軸受77が装着されている。
【0078】
次に、実施例1に対して相違する点を中心に実施例2の動作を述べる。
例えば、上記実施例1の場合と同様にして、スライダ87が図1において左側(前側)へ移動されることにより、第1の外輪部68、版胴47及びドラムフランジ76が一体的に、すなわち版胴47の方が左行移動される。
【0079】
したがって、実施例2によれば、実施例と同様の利点、すなわち上記構成及び動作・作用により、従来の印刷用紙移動方式やドラム移動方式の上記各問題点を解消して、印刷画像位置の左右調整を行うことができる利点がある。また、移動機構80が版胴47の内側におけるドラム軸38上に設けられていることにより、装置の構造が簡単になると共に、版胴47内部における上方の余裕スペースを有効利用することができる利点もある。
【0080】
(実施例3)
施例3を説明する。実施例3の印刷画像位置調節装置の要部は、一対の端板は、ドラム軸38固定された内輪部と、この内輪部の略外周部に設けられた外輪部とからなり、上記外輪部は、上記内輪部に対して回転可能であり、かつ、ドラム軸38の中心軸線方向に移動可能であることを特徴とするものである。以下、図6を参照して実施例1に対して相違する点について説明する。
【0081】
図6において、符号8は、実施例3のドラムユニットを示す。この実施例3のドラムユニット8は、実施例1のドラムユニット10に対して、第1の内輪部65及び第1の外輪部68並びに第2の内輪部71及び第2の外輪部74に代えて、ドラム軸38に固定された一対の内輪部120,120と、これらの内輪部120,120の略外周部に設けられた、内輪部120,120に対して回転可能であり、かつ、ドラム軸38の中心軸線方向に移動可能である一対の外輪部121,121Aとを有すること、移動機構80に代えて印刷機本体側に設けられた移動機構280を有すること、及び版胴駆動機構29に代えて版胴駆動機構229を有することが主に相違する。
【0082】
一対の内輪部120,120は、その側面視が略円板状をなしている。一対の内輪部120,120は、ドラム軸38の中心軸線方向に版胴47の長さの間隔をもって、その中央部に一体形成されたボス120cにおいてねじ61でドラム軸38に締結・固定されている。一対の内輪部120,120の外周フランジ120aの外周には、これらの内輪部120,120に対して一対の外輪部121,121Aを回転可能とし、かつ、ドラム軸38の中心軸線方向に一対の外輪部121,121Aを滑らかに摺動可能とするためのすべり軸受122がそれぞれ装着されている。
【0083】
外輪部121は、略全輪状をなしている。外輪部121には、その内周面が内輪部120のすべり軸受122に摺接・係合するリングフランジ121bと、リングフランジ121bの外周端においてドラム軸38の中心軸線方向と直交する遠心方向に突出し形成されスライダ87のフォーク部87bと常時係合する全輪状のつば121cと、リングフランジ121bの外周端においてつば121cと反対方向の内側に形成された全輪状の内歯車121aとが一体形成されている。外輪部121Aは、全輪状をなしていて、その内周面が内輪部120のすべり軸受122に摺接・係合する。版胴47は、支持円筒体47Aの各側端縁部が、外輪部121におけるリングフランジ121bの外周部及び外輪部121Aの外周部にねじ61で取り付けられていることにより、一対の外輪部121,121Aと一体となっている。
【0084】
一対の外輪部121,121Aのドラム軸38の中心軸線方向の長さは、内輪部120の外周フランジ120aのドラム軸38の中心軸線方向の長さに対して、ドラム軸38の中心軸線両方向(左右両方向)に版胴47を少なくとも10mm以上移動することが可能なように長く形成されている。
【0085】
移動機構280は、移動機構80に対して、移動機構80の案内手段86に代えて案内手段286を有することのみ相違する。案内手段286は、案内手段86に対して、案内手段86の4つの案内コロ89を除去しこれに代えて後述する2つのすべり軸受287,288を設けることにより、ドラム軸38の中心軸線方向にスライダ87を移動・案内すること、及び案内手段86のブラケット90に代えてブラケット290を有することが主に相違する。
【0086】
ブラケット290は、略筐体状をなしていて、その下部に直角に折り曲げ形成された取付部290aにおいて軸受54の装着部の下方の後側板52の外側壁にねじ61で締結・固定されている。ブラケット290の側壁290bの上部には、モータ82が固設されている。すべり軸受287は、軸受54の下方における後側板52を貫通して装着されている。また、すべり軸受288は、モータ82取付部の下方の側壁290bを貫通して装着されている。
【0087】
版胴駆動機構229は、版胴駆動機構29に対して、駆動ギア28に代えて駆動ギア28よりも歯幅の長い駆動ギア228を有すること、及びその出力軸26aの他端に歯車227が固設されていることが主に相違する。駆動ギア228は、ドラムユニット8が図において右方向に挿入・装着されドラム軸38の後端部が軸受54に嵌入されて支持されたときに、外輪部121の内歯車121aと噛合する。そして、後述する印刷画像位置の左右方向の調整動作により、外輪部121がドラム軸38の中心軸線方向と平行に摺動するときに、駆動ギア228は、外輪部121の内歯車121aと噛合しつつ摺動することが可能な長さ、すなわち実施例1の駆動ギア28の長さに対してドラム軸38の中心軸線方向(左右方向)に少なくとも20mm以上長く形成されている。
【0088】
図6ではその図示を省略しているが、実施例1と同一の左右移動量検出手段91がブラケット290の奥側に配設されている。
【0089】
次に、実施例1に対して相違する点を中心に実施例3の動作を述べる。
例えば、上記実施例1の場合と同様にして、版胴47を、図6において左側(前側)へ移動させたい場合、左行指示のキー181からの信号を受けた制御手段110からの指令信号により、左行指示のキー181が押されている間、モータ82が回転駆動されることにより、これと並行してその回転駆動力がウォーム83、ウォームホイール84、ピニオンギア85へ伝達され、ピニオンギア85の回転力がスライダ87のラック87aで直線運動に変換され、つば121cと係合しているスライダ87のフォーク部87bが図6において左側(前側)へ移動されることにより、外輪部121、版胴47及び外輪部121Aが一体的にドラム軸38の左方の中心軸線方向、すなわち版胴47の方が左行移動される。
【0090】
したがって、この実施例3によっても、実施例1と同様の利点、すなわち上記構成及び動作・作用により、従来の印刷用紙移動方式やドラム移動方式の上記各問題点を解消して、印刷画像位置の左右調整を行うことができる利点がある。しかしながら、この実施例3では、上記した構成により、駆動ギア228の大型化は避けられない。また、実施例3では、移動機構280が印刷機本体側に設けられていることにより、実施例1と同様の利点、すなわち装置の構造が簡単になると共に、上記スペースを有効利用することができる利点は望めない。
【0091】
なお、実施例3は、これに限らず、版胴47の内側におけるドラム軸38上に移動機構80を設けてもよく、この場合には外輪部121のつば121cを除去しこれに代えて実施例1と同様のつば69を版胴47の内側における外輪部121に一体形成することにより、実施例1と同様の利点、すなわち装置の構造が簡単になると共に、上記スペースを有効利用することができる利点を有するように構成可能なことは言うまでもない。
【0092】
なお、上述した実施例1における第1の内輪部65、第1の外輪部68、第2の内輪部71、第2の外輪部74及びブラケット90、実施例2におけるドラムフランジ76並びに実施例3における一対の内輪部120,120及び外輪部121,121Aは、例えばアルミニウム合金等の軽金属やステンレススチールでできている。
【0093】
なお、すべり軸受75、77,122は、上記実施例1ないし3のように第2の外輪部74、ドラムフランジ76、あるいは内輪部120に装着したものに限らず、第2の内輪部71の外周フランジ71a側に、ドラム軸38上に、あるいは外輪部121,121Aの内周側にそれぞれ一体的もしくは別体的に設けたものであってもよい。
【0094】
なお、移動機構80,280は、これに限らず、不動部材に固設されたナットと、このナットに螺合して左右方向に移動可能な送りねじ軸とを有するねじ機構、あるいはウォームホイールギア83,84に代えてスライダ87のラック87aに噛合するピニオンギアをモータ82の出力軸82aに直接固設したようなものでもよく、要するにモータ82の正逆の回転運動を左右方向の往復直線運動に変換することが可能な機構であればよい。
【0095】
また、上記実施例1及び2等における移動機構80の配設状態は、これに限らず、第1の外輪部68からつば69を除去してこれに代えて第2の外輪部74の内周端部につば69を一体的に形成すると共に、図1における移動機構80のスライダ87等の配置位置をドラム軸38と直交する面で線対象として図1と反対側に配置し、第2の外輪部74のつば69とフォーク部87bとを係合させるようにしてもよい。また、上記実施例1及び2等における移動機構80の配設状態は、これに限らず、構成は複雑となるが、実施例1の移動機構80の配設状態に付加して、スライダ87の前端部を延ばしてスライダ87の前後端部に一対のフォーク部87b,87bを付設すると共に案内コロ89等を適切に配置して、第1の外輪部68のつば69及び第2の外輪部74のつば69の各々に上記一対の,フォーク部87b,87bを係合させるようにしてもよい。
【0096】
なお、本発明の実施例は、上記実施例1ないし3に限らず、例えば、実施例1の構成から第2の内輪部71及び第2の外輪部74を除去しこれに代えて、図1におけるドラムユニット10の右側(後側)半分の構造と略同様の構造、すなわち第1の内輪部65及び第1の外輪部68の構造から第1の内輪部65のボス部65cに一体形成されたドラムギア67及び第1の外輪部68に一体形成されたつば69を除去した構造のものであってもよい。つまり、本発明の実施例は、一対の端板は、フレームに回転可能に支持された内輪部と、この内輪部の略外周部に設けられた外輪部とからなり、上記内輪部は上記フレームの中心軸線方向に移動不能であり、上記外輪部は上記内輪部と一体的に回転可能であり、かつ、上記中心軸線方向に移動可能である構成としてもよい。
【0097】
なお、本発明の実施例は、上記各実施例に限らず、ドラムユニット8ないし10が、印刷機本体に対して着脱自在になされていない孔版印刷機、例えばA4版の印刷用紙のみを使用限定するようなA4版専用機(例えば本願出願人により提案した特開平6−247028,同6−247029号あるいは特開平6−247031号記載の輪転謄写印刷機等)に適用してもよいことは言うまでもない。
【0098】
なお、実施例1における第1の内輪部65と第1の外輪部68との上記スプライン継手はこれに限らず、例えば、第1の内輪部65から内輪歯65a及び内輪溝65bを、第1の外輪部68から外輪歯68a及び外輪溝68bをそれぞれ除去し、これに代えて第1の内輪部65の外周部近傍に複数の嵌入孔を形成すると共に、上記嵌入孔に常時嵌入してドラム軸38の中心軸線方向と平行に植設されたピンを第1の外輪部68の内周外壁に植設したような、いわゆるピン結合による構成であってもよい。すなわち、上記スプライン継手は第1の内輪部65の外周と第1の外輪部68の外周とに互いに係合して形成された連結構造であったが、その構造が複雑になるものの、上記ピン結合によるものであってもよいことから、「ドラム軸38に回転可能に支持された第1の内輪部65と、この第1の内輪部65の略外周部に設けられた第1の外輪部68とからなり、第1の内輪部65は、ドラム軸38の中心軸線方向に移動不能であり、第1の外輪部68は第1の内輪部65と一体的に回転可能であり、かつ、ドラム軸38の中心軸線方向に移動可能である」構成であればよい。
【0099】
上記各実施例は、製版印刷一体機であるため、製版済みのマスタ21は自動的に版胴47にその先端をクランプされて巻きつけられるのであるが、その自動給版巻き付け時に、もし版胴47の軸方向位置が中央位置でなく片側にずれていると、製版済みのマスタ21は版胴47の中央位置に正しく巻き付けられず、片側に寄ってしまう。そうすると、画像が端部まできれいに出なかったり、画像位置の左右調整をやろうとしても調整代の関係で一方には殆ど移動させることができない等の不具合が発生する。それを防止するには、ドラムユニット8ないし10の中央ホームポジションを予め定めておき、自動給版(製版)を行う場合には必ずその前に版胴47の軸方向位置を上記中央ホームポジションに位置させておくという操作が必要になる。このような制御プロセスは、例えば本願発明者が提案した特開平7−1817号公報記載の技術を用いて、上記制御手段のROM等に予めプログラムとしてインプットさせておくことで容易に実行することが可能となる。
【0100】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1,3,5,7及び9記載の発明によれば、上記各構成及び動作・作用により、従来の印刷用紙移動方式やドラム移動方式の上記各問題点を解消して、印刷画像位置の左右調整を行うことができる。
【0101】
請求項2,4,6及び8記載の発明によれば、上記効果を奏することに加えて、移動機構が版胴の内側に設けられていることにより、装置の構造が簡単になると共に、版胴内部における余裕スペースを有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の印刷画像位置調節装置の要部を示す正断面図である。
【図2】図1に示す画像位置調節装置の要部の左側断面図である。
【図3】図1に示す画像位置調節装置の一部断面左側面図である。
【図4】図1に示す移動機構廻りの拡大正断面図である。
【図5】実施例2の印刷画像位置調節装置の要部を示す正断面図である。
【図6】実施例3の印刷画像位置調節装置の要部を示す正断面図である。
【図7】実施例1ないし3に係る印刷画像位置調節装置の制御構成を示すブロック図である。
【図8】操作パネルの平面図である。
【図9】本発明の実施に適する孔版印刷機の構成図である。
【符号の説明】
8,9,10 ドラムユニット
21 マスタ
38 フレームとしてのドラム軸
47 版胴
47A 版胴を構成する支持円筒体
47B 版胴を構成するメッシュスクリーン層
65 第1の内輪部
68 第1の外輪部
69,121c つば
71 第2の内輪部
74 第2の外輪部
76 一対の端板の他方としてのドラムフランジ
80,280 移動機構
81 移動機構を構成する駆動手段
82 駆動手段を構成するモータ
86,286 移動機構を構成する案内手段
87 案内手段を構成するスライダ
89 案内手段を構成する案内コロ
91 左右移動量検出手段
96 版胴回転位置検知センサ
97A,97B 電気用着脱コネクタ
100 輪転印刷機としての孔版印刷機
110 制御手段
120 内輪部
121,121A 外輪部
180 操作パネル

Claims (9)

  1. マスタが外周面に巻き付けられ自身の中心軸線の周りに回転可能な中空円筒状の版胴と、該版胴の両端に配置され上記中心軸線周りに回転自在に支持された一対の端板と、上記版胴及び上記一対の端板を回転可能に支持するフレームとを具備した輪転印刷機において、
    上記一対の端板の一方は、上記フレームに回転可能に支持された第1の内輪部と、その内側が第1の内輪部の略外周部に設けられ、かつ、その外側が上記版胴の一端を固定している第1の外輪部とからなり、第1の内輪部は、上記中心軸線方向に移動不能であり、第1の外輪部は第1の内輪部と一体的に回転可能であり、かつ、第1の内輪部に対して上記中心軸線方向に移動可能であり、
    上記一対の端板の他方は、上記フレームに固定された第2の内輪部と、その内側が第2の内輪部の略外周部に設けられ、かつ、その外側が上記版胴の他端を固定している第2の外輪部とからなり、第2の外輪部は第2の内輪部に対して回転可能であり、かつ、上記中心軸線方向に移動可能であり、
    第1の外輪部、上記版胴及び第2の外輪部を、上記中心軸線方向に移動する移動機構を有することを特徴とする輪転印刷機
  2. 請求項1記載の輪転印刷機において、
    上記移動機構は、第1の外輪部、上記版胴及び第2の外輪部を上記中心軸線方向に移動させる駆動手段と、第1の外輪部及び第2の外輪部を上記中心軸線方向に案内する案内手段とからなり、
    上記駆動手段及び上記案内手段は、上記版胴の内側に設けられていることを特徴とする輪転印刷機
  3. マスタが外周面に巻き付けられ自身の中心軸線の周りに回転可能な中空円筒状の版胴と、該版胴の両端に配置され上記中心軸線周りに回転自在に支持された一対の端板と、上記版胴及び上記一対の端板を回転可能に支持するフレームとを具備した輪転印刷機において、
    上記一対の端板は、上記フレームに回転可能に支持された一対の内輪部と、その各内側が上記各内輪部の略外周部に設けられ、かつ、その各外側が上記版胴の各端を固定している一対の外輪部とからなり、
    上記各内輪部は上記中心軸線方向に移動不能であり、上記各外輪部は上記各内輪部と一体的に回転可能であり、かつ、上記中心軸線方向に移動可能であり、
    上記各外輪部及び上記版胴を、上記中心軸線方向に移動する移動機構を有することを特徴とする輪転印刷機
  4. 請求項3記載の輪転印刷機において、
    上記移動機構は、上記各外輪部及び上記版胴を上記中心軸線方向に移動させる駆動手段と、上記各外輪部を上記中心軸線方向に案内する案内手段とからなり、
    上記駆動手段及び上記案内手段は、上記版胴の内側に設けられていることを特徴とする輪転印刷機
  5. マスタが外周面に巻き付けられ自身の中心軸線の周りに回転可能な中空円筒状の版胴と、該版胴の両端に配置され上記中心軸線周りに回転自在に支持された一対の端板と、上記版胴及び上記一対の端板を回転可能に支持するフレームとを具備した輪転印刷機において、
    上記一対の端板の一方は、上記フレームに回転可能に支持された内輪部と、その内側が上記内輪部の略外周部に設けられ、その外側が上記版胴の一端を固定している外輪部とからなり、上記内輪部は上記中心軸線方向に移動不能であり、上記外輪部は上記内輪部と一体的に回転可能であり、かつ、上記中心軸線方向に移動可能であり、
    上記一対の端板の他方は、上記中心軸線方向に移動可能であり、
    上記外輪部及び上記版胴を、上記中心軸線方向に移動する移動機構を有することを特徴とする輪転印刷機
  6. 請求項5記載の輪転印刷機において、
    上記移動機構は、上記外輪部及び上記版胴を上記中心軸線方向に移動させる駆動手段と、上記外輪部を上記中心軸線方向に案内する案内手段とからなり、
    上記駆動手段及び上記案内手段は、上記版胴の内側に設けられていることを特徴とする輪転印刷機
  7. マスタが外周面に巻き付けられ自身の中心軸線の周りに回転可能な中空円筒状の版胴と、該版胴の両端に配置され上記中心軸線周りに回転自在に支持された一対の端板と、上記版胴及び上記一対の端板を回転可能に支持するフレームとを具備した輪転印刷機において、
    上記一対の端板は、上記フレームに固定された一対の内輪部と、その各内側が上記各内輪部の略外周部に設けられ、その各外側が上記版胴の各端を固定している一対の外輪部とからなり、
    上記各外輪部は、上記各内輪部に対して回転可能であり、かつ、上記中心軸線方向に移動可能であり、
    上記各外輪部及び上記版胴を、上記中心軸線方向に移動する移動機構を有することを特徴とする輪転印刷機
  8. 請求項7記載の輪転印刷機において、
    上記移動機構は、上記各外輪部及び上記版胴を上記中心軸線方向に移動させる駆動手段と、上記各外輪部を上記中心軸線方向に案内する案内手段とからなり、
    上記駆動手段及び上記案内手段は、上記版胴の内側に設けられていることを特徴とする輪転印刷機
  9. 請求項1ないし8の何れか一つに記載の輪転印刷機において、
    上記一対の端板と上記版胴とは、ドラムユニットとして構成され、該ドラムユニットは、輸転印刷機本体に対して着脱自在になされていることを特徴とする輪転印刷機
JP26151895A 1995-10-09 1995-10-09 輪転印刷機 Expired - Fee Related JP3856856B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26151895A JP3856856B2 (ja) 1995-10-09 1995-10-09 輪転印刷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26151895A JP3856856B2 (ja) 1995-10-09 1995-10-09 輪転印刷機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09104159A JPH09104159A (ja) 1997-04-22
JP3856856B2 true JP3856856B2 (ja) 2006-12-13

Family

ID=17363023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26151895A Expired - Fee Related JP3856856B2 (ja) 1995-10-09 1995-10-09 輪転印刷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3856856B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3759335B2 (ja) 1998-10-09 2006-03-22 東北リコー株式会社 孔版印刷装置
JP3511284B2 (ja) 1999-01-05 2004-03-29 理想科学工業株式会社 印刷画像左右位置調節機構を備えた版胴式印刷装置
JP3511285B2 (ja) 1999-03-18 2004-03-29 理想科学工業株式会社 印刷画像左右位置調節機構を備えた版胴式印刷装置
JP2001270077A (ja) * 2000-03-24 2001-10-02 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP4651845B2 (ja) * 2001-04-05 2011-03-16 東北リコー株式会社 孔版印刷方法
JP2005280183A (ja) 2004-03-30 2005-10-13 Tohoku Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09104159A (ja) 1997-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3856856B2 (ja) 輪転印刷機
JP2007331159A (ja) 印刷装置
JP2826069B2 (ja) 製版印刷装置
JP4298003B2 (ja) 印刷装置
JPH10181177A (ja) 印刷方法および印刷装置
JP4099050B2 (ja) 両面印刷装置
JP2002172839A (ja) 印刷方法および印刷装置
JP4234817B2 (ja) 輪転印刷機の印刷画像位置調節装置
JP4009002B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2001341891A (ja) 給紙装置及びこれを用いた孔版印刷装置
JP4423015B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH08332768A (ja) 孔版印刷方法及び装置及びそれに用いられるマスタ及びそれを製版する製版装置
JP4598366B2 (ja) 製版装置・孔版印刷装置
US6510789B2 (en) Stencil printing machine and method for printing in one-sided and two-sided printing modes
JPH054396A (ja) プリンタ
JP3897432B2 (ja) 孔版印刷機の版胴支持装置
JP5059342B2 (ja) 両面印刷装置
JP4712963B2 (ja) 製版装置および製版印刷装置
JP4532650B2 (ja) 版付け装置
JP4170484B2 (ja) 印刷装置における版胴装置
JP4503993B2 (ja) 孔版印刷装置
JP4758221B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2004130610A (ja) 印刷装置における給版装置および印刷装置の給版方法
JPH09277686A (ja) 孔版印刷装置
JP2001072283A (ja) 画像形成装置の給紙装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150922

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees