JP3855632B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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諭 村松
均 長澤
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆電話機、自動販売機等に内蔵される硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の硬貨処理装置としては、特公平2−28197号公報に開示されたものがある。ここに開示されたものは、硬貨選別軌道の下流側に設けられた硬貨振分軌道と、この硬貨振分軌道の両側に千鳥状に設けられた複数の硬貨蓄積室とからなり、複数の硬貨蓄積室に蓄積された硬貨を選択的に収納するようにしたものである。また、特開平7−129821号公報に開示されたものは、硬貨選別軌道の下流側に設けられた硬貨蓄積軌道と、この硬貨蓄積軌道に沿うように、この硬貨蓄積軌道の下方に設けられた複数の硬貨蓄積室とからなり、複数の硬貨蓄積室に蓄積された硬貨を選択的に収納するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の硬貨処理装置は、共に硬貨蓄積室を硬貨処理装置の表面側のみに設けた構造としていることにより、硬貨蓄積室を増やそうとすると、装置の表面積が増大し、装置が大型化するという問題があった。
【0004】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、小型化を図った硬貨処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、径方向に転動する硬貨を転動する硬貨の厚み方向に振り分ける振分手段と、この振分手段によって振り分けられた硬貨を蓄積する硬貨蓄積用空間とを備え、前記硬貨蓄積用空間を硬貨の厚み方向に複数個設け、前記硬貨蓄積用空間を2個とし、これら2個の硬貨蓄積用空間の間に硬貨返却用空間を設けたものである。
したがって、硬貨蓄積用空間を増やしても装置の表面積は増加しない。また、硬貨返却用空間を硬貨蓄積用空間と同一平面上に設ける必要がない。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記2個の硬貨蓄積用空間を立設した2枚のベース板とこれら2枚のベース板にそれぞれ対向する2枚のカバーとによって構成し、前記硬貨返却用空間を対向する2枚のベース板によって形成し、前記カバーの一端をベース板に枢支し、カバーをベース板に対して開閉自在としたものである。
したがって、カバーをベース板から開くことにより、硬貨詰まり等を排除できる。
【0007】
また、請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記カバーを前記ベース板に着脱自在に取り付けたものである。
したがって、不要となった一方の硬貨蓄積用空間を取り外すことができる。
【0008】
また、請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記振分手段には、常時硬貨を前記硬貨返却用空間に導き、正規硬貨と判定した信号によって、正規硬貨を2個の硬貨蓄積用空間のいずれか一方に導く硬貨振分レバーを設けたものである。
したがって、停電時、疑似硬貨が硬貨蓄積用空間に誤って蓄積されることがない。
【0009】
また、請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記硬貨蓄積用空間には複数の硬貨を1枚ずつ蓄積する複数の硬貨蓄積室を備え、前記硬貨振分レバーによって硬貨が一方の硬貨蓄積用空間のすべての硬貨蓄積室に充填されることにより、他方の硬貨蓄積用空間へ硬貨を導く。
したがって、一方の硬貨蓄積用空間のすべての硬貨蓄積室に硬貨が充填されるまでは、振分手段の硬貨振分レバーの動作が簡素化される。
【0010】
また、請求項6に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記硬貨蓄積用空間に硬貨の転動方向に複数の硬貨蓄積室を設け、これら硬貨蓄積室の入り口に硬貨蓄積室内に硬貨を導入するレバーを設けたものである。
したがって、硬貨蓄積用空間を転動する硬貨はレバーによって順次硬貨蓄積室に導入される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。図1は本発明に係る硬貨処理装置において第1の硬貨蓄積基板側から視た分解斜視図である。図2は同じく第2の硬貨蓄積板側から視た分解斜視図である。図3は図1におけるIII 矢視図、図4は図1におけるIV矢視図である。図5は図2におけるV 矢視図である。図6は図3におけるVI-VI 線断面図であって、同図(a)は蓄積レバーが動作していない状態を示し、同図(b)は蓄積レバーが動作した状態を示す。図7は図3におけるVII-VII 線断面図、図8は図3におけるVIII-VIII 線断面図である。図9は蓄積レバー部を拡大し、一部を破断して示す正面図である。
【0013】
図1および図2において、硬貨処理装置1の筺体は、基板2とこの基板2と互いに対向し硬貨返却用空間7を形成する硬貨返却基板3と、この硬貨返却基板3と互いに対向し第1の硬貨蓄積用空間8を形成する第1の硬貨蓄積基板4と、基板2と互いに対向し第2の硬貨蓄積用空間9を形成する第2の硬貨蓄積基板5とによって概ね構成されている。
【0014】
図6および図7に示すように、硬貨返却用空間7は第1の硬貨蓄積用空間8と第2の硬貨蓄積用空間9との間に挟まれるようにして設けられ、これら空間7,8,9の幅は、硬貨10の厚みよりもやや大きく形成されている。図1に示すように、基板2の上部には枠状に形成された硬貨選別ユニット取付部12が一体に形成され、この硬貨選別ユニット取付部12の上部には矩形状の硬貨投入口用の切欠き13が設けられている。
【0015】
基板2の表側の両側部には、先端に爪が設けられた二対の弾性係合片14が立設され、図2に示すように、基板2の裏側の一方の側部には、先端に折曲部15aが設けられた一対の支持片15が立設され、他方の側部には先端に爪が設けられた一対の弾性係合片16が立設されている。図1に示すように、硬貨返却用基板3の両側部には二対の切欠き17が設けられ、一方の側部には先端に爪が設けられた一対の弾性係合片18が立設され、他方の側部には先端に折曲部19aが設けられた一対の支持片19が立設されている。
【0016】
第1の硬貨蓄積基板4の一方の側部には、一対の切欠き21が設けられ、他方の側部にはピン状に形成された一対の支持軸22が設けられている。図2に示すように、第2の硬貨蓄積基板5の一方の側部には、一対の切欠き23が設けられ、他方の側部にはピン状に形成された一対の支持軸24が設けられている。
【0017】
このような構成において、図1に示すように、硬貨返却基板3を基板2に重ね合わせ、硬貨返却基板3の切欠き17に基板2の弾性係合片14を弾性変形させ爪を係合させることにより、硬貨返却基板3が基板2に取り付けられ、上述したように硬貨返却用空間7を形成される。また、第1の硬貨蓄積基板4の支持軸22を硬貨返却基板3の支持片19の折曲部19aに枢支し、この折曲部19aを回動中心として第1の硬貨蓄積基板4を回動させ、切欠き21を硬貨返却基板3の弾性係合片18の爪に係合させることにより、第1の硬貨蓄積基板4が硬貨返却基板3に取り付けられ、上述したように第1の硬貨蓄積用空間8を形成される。さらに、図2に示すように、第2の硬貨蓄積基板5の支持軸24を基板2の支持片15の折曲部15aに枢支し、この折曲部15aを回動中心として第2の硬貨蓄積基板5を回動させ、切欠き23を基板2の弾性係合片16の爪に係合させることにより、第2の硬貨蓄積基板5が基板2に取り付けられ、上述したように第2の硬貨蓄積用空間9を形成される。
【0018】
図3において、全体を符号27で示すものは、硬貨選別ユニット取付部12に着脱自在に取り付けられた硬貨選別ユニットであって、硬貨選別部28と硬貨振分手段29とが備えられている。硬貨選別部28は、硬貨投入口を有する硬貨投入口ゲージ31と、硬貨軌道板32およびこの硬貨軌道板32に開閉自在なフラッパ33によって形成された硬貨選別軌道34と、この硬貨選別軌道34に臨むように設けられた材質選別手段35とによって構成されている。
【0019】
硬貨振分手段29は、硬貨選別軌道34の終端部に設けられた硬貨振分部37と、図8に示すように、硬貨返却用空間7を挟むようにして設けられた一対のロータリソレノイド38,39とによって形成されている。硬貨振分部37内には、一端が軸42,43に枢支された一対の振分レバー40,41が設けられ、これら振分レバー40,41の基端部には、係合孔40a,41aが設けられている。ロータリソレノイド38,39のアクチュエータ44,45の揺動端部44a,45aは係合孔40a,41a内に係入されており、ロータリソレノイド38,39が共に作動していないときには、振分レバー40,41は図中実線で示す位置に位置付けられ、硬貨選別軌道34を転動してきた硬貨10は硬貨返却用空間7に導かれる。このように、ロータリソレノイド38,39が共に作動していないときには、硬貨選別軌道34を転動してきた硬貨10は硬貨返却用空間7に導かれるので、停電時おいて、誤って硬貨10が蓄積されるようなことがない。
【0020】
一方のロータリソレノイド39が作動し、アクチュエータ45が回動すると、揺動端部45aが係合孔41aに係合するので、一方の振分レバー41が軸43を回動中心として図中反時計方向に回動し、硬貨選別軌道34を転動してきた硬貨10は第2の硬貨蓄積用空間9に導かれる。他方のロータリソレノイド38が作動し、アクチュエータ44が回動すると、揺動端部44aが係合孔40aに係合するので、他方の振分レバー40が軸42を回動中心として図中時計方向に回動し、硬貨選別軌道34を転動してきた硬貨10は第1の硬貨蓄積用空間8に導かれる。このように、硬貨選別軌道34を転動してきた硬貨10は、材質選別手段35による選別結果に基づき、硬貨振分手段29を介して、硬貨10の厚み方向、すなわち硬貨返却用空間7または第1、第2の硬貨蓄積用空間8,9に振り分けられる。
【0021】
次に、図4を用いて硬貨返却用空間7について説明する。
硬貨返却用空間7内には、基板2と硬貨返却基板3とに、互いに対向するように一体に突設されたコインレール51,52(基板2のコインレール52は図示を省略)とによって、第1の硬貨返却軌道50が形成されている。この第1の硬貨返却軌道50の右端上部の入口部は、硬貨振分手段29を介して硬貨選別軌道34に連通し、左端下部の出口部の下方には、硬貨返却口(図示せず)に連通した硬貨返却通路53が設けられている。54は後述する硬貨収納・返却レバー80が貫挿される略逆L字状の貫挿孔である。
【0022】
次に、図3および図5を用いて第1の硬貨蓄積用空間8および第2の硬貨蓄積用空間9について説明する。第2の硬貨蓄積用空間9は第1の硬貨蓄積用空間8の一部の構成を有していないだけであって、他の構成は全く同じ構成を有しているので、ここでは第1の硬貨蓄積用空間8についてのみ説明し、第2の硬貨蓄積用空間9についての説明は適宜省略する。
第1の硬貨蓄積用空間8内には、硬貨返却基板3の表面の上下に、図中左下がりに傾斜した2本のコインレール56,57が一体に形成されている。コインレール56の上方には第2の硬貨返却軌道58が形成され、上方に位置付けられた硬貨選別部27のフラッパ33を開くことにより、硬貨選別軌道34内からこの硬貨返却軌道58に落下する硬貨10が転動し、硬貨返却通路53に導かれる。
【0023】
2本のコインレール56,57に挟まれた領域には、互いに平行となるように、上方から硬貨蓄積軌道60、硬貨蓄積部61、硬貨収納軌道62がそれぞれ設けられている。このうち、硬貨蓄積軌道60の右端上部の入口部は、硬貨振分手段29を介して硬貨選別軌道34に連通し、左端の出口部は第2の硬貨返却軌道58に連通している。64は略くの字状に形成された4本のガイドレバーであって、第1の硬貨蓄積基板4に回動自在に支持され、転動阻止部64aが常時硬貨蓄積軌道60に臨むように、錘65によって回動習性が付与されている。
【0024】
これらガイドレバー64は、硬貨返却基板3の表面と第1の硬貨蓄積基板4の裏面に対向するように湾曲状に形成したガイド溝65aによって、時計方向と反時計方向の回動端限が決められている。66は硬貨蓄積レバーであって、ガイドレバー64に対応して4個設けられ、第1の硬貨蓄積基板4の外側に上部が揺動自在に支持され、図6に示すように、下端の折曲部66aが第1の硬貨蓄積基板4の窓から硬貨蓄積部61内に臨んでいる。これら硬貨蓄積レバー66の折曲部66aと、錘65の付勢力に抗して図中時計方向に回動した4本のガイドレバー64の硬貨受部64bとで、4個の硬貨蓄積室67が硬貨蓄積部61に形成されている。68は2個の電磁石であって、4個の硬貨蓄積レバー66のうちの左右2個の硬貨蓄積レバー66間の下方に設けられている。
【0025】
図9に示すように、この電磁石68に対応するように、一対の硬貨蓄積レバー66A,66Bの下端の互いに隣接する部位には、永久磁石69A,69Bが電磁石68に対向する磁極を互いに異極とするように取り付けられている。電磁石68は、鍔付きの円筒状に形成されたコイルスプール70と、コイルスプール70の中心に嵌合固定された鉄心71と、コイルスプール70の円筒部に巻回されたコイル72と、鉄心71に固着されたヨーク73とによって構成されている。鉄心71の上端部は、隣接する永久磁石69A,69Bに近接するように左右に延設されている。
【0026】
第1の硬貨蓄積基板4の硬貨収納軌道62の図中左端部に対応した部位には、略逆L字状の貫挿孔73が設けられ、この貫挿孔73内には後述する硬貨収納・返却レバー80が貫挿される。この貫挿孔73の図中左方側は、第1の硬貨返却軌道58と連通し、貫挿孔73の図中下方には、硬貨収納通路75が設けられている。
【0027】
以上説明した第1の硬貨蓄積用空間8と、第2の硬貨蓄積用空間9とは全く同一の構成を有しており、以下に第1の硬貨蓄積用空間8のみに備えられた構成について説明する。すなわち、図3に示すように、80は硬貨収納・返却レバーであって、上端が第1の硬貨蓄積基板4の外面に枢支され、下端に折曲形成された収納阻止片81とこの収納阻止片81に立設された返却阻止片82とが設けられている。この硬貨収納・返却レバー80の収納阻止片81と返却阻止片82とは、図3および図5における貫挿孔73,73と図4における貫挿孔54に嵌挿されている。85は第1の硬貨蓄積基板4の外面に固定されたロータリソレノイドであって、図示を省略したアクチュエータが硬貨収納・返却レバー80に枢着されている。
【0028】
このロータリソレノイド85が非作動状態にあるときは、図6(b)に示すように、硬貨収納・返却レバー80の返却阻止片82が第1および第2の硬貨蓄積用空間8,9から退避し、図3および図5において、硬貨収納軌道62内の硬貨は第2の硬貨返却軌道58に導かれる。一方、ロータリソレノイド85が作動すると、図6(a)に示すように、硬貨収納・返却レバー80の返却阻止片82が第1および第2の硬貨蓄積用空間8,9を閉塞し、収納阻止片81の開口(図示せず)が第1および第2の硬貨蓄積用空間8,9を開放する。したがって、図3および図5において、硬貨収納軌道62内の硬貨は硬貨収納通路75に導かれる。
【0029】
次に、このような構成の硬貨処理装置における硬貨処理動作を説明する。
図3において、硬貨投入口ゲージ31の硬貨投入口から硬貨10を投入すると、硬貨10は硬貨選別軌道34を転動し、材質選別手段35によって硬貨10の材質が選別され、硬貨10が疑似硬貨であると判別されると、図8において、硬貨振分手段29における2個のロータリソレノイド38,39は共に作動しない。したがって、図4に示すように、疑似硬貨10は硬貨返却用空間7の第1の硬貨返却軌道50に導かれ、硬貨返却通路53から硬貨返却口に返却される。このように、疑似硬貨を返却する第1の硬貨返却軌道50を第1の硬貨蓄積用空間8と第2の硬貨蓄積用空間9との間の硬貨返却用空間7内に設けたことにより、第1の硬貨返却軌道50を第1および第2の硬貨蓄積用空間8,9の上方に設ける必要がない。したがって、硬貨処理装置1の上下方向の寸法が大きくなるようなこともなく、装置の小型を図ることができる。
【0030】
材質選別手段35によって硬貨10が正規硬貨と判定されると、図8において、一方のロータリソレノイド38が作動し、振分レバー40が軸42を回動中心として図中時計方向に回動するので、硬貨10は第1の硬貨蓄積用空間8に振り分けされる。したがって、図3に示すように、硬貨10は硬貨蓄積軌道60に導かれ、硬貨蓄積軌道60の硬貨転動方向の最上流側のガイドレバー64の転動阻止部64aによって転動が阻止されるので、硬貨受部64bに落下し、錘65の重量に抗してガイドレバー64が図中時計方向に回動し、硬貨蓄積室67に蓄積される。
【0031】
この後、正規硬貨10が硬貨投入口から投入されると、順次硬貨蓄積部61の硬貨蓄積室67に蓄積され、第1の硬貨蓄積用空間8の4個の硬貨蓄積室67のすべてに硬貨が蓄積されると、図8において一方のロータリソレノイド38が非作動状態になり、他方のロータリソレノイド39が作動する。したがって、5枚目以降の正規硬貨10は、硬貨振分手段29によって第2の硬貨蓄積用空間9側に導かれるので、図5において、この第2の硬貨蓄積用空間9の硬貨蓄積室67に順次蓄積される。
【0032】
このように、硬貨10の蓄積を硬貨10の厚み方向に位置を違えた第1の硬貨蓄積用空間8と第2の硬貨蓄積用空間9とに蓄積するようにしたことにより、装置の表面積が大きくなるようなことがないので、装置の小型を図ることができる。また、第1の硬貨蓄積用空間8の4個の硬貨蓄積室67のすべてに蓄積された後、第2の硬貨蓄積用空間9の硬貨蓄積室67に蓄積するようにしたことにより、振分手段29の硬貨振分レバー40,41の動作が簡素化されるので、誤動作が防止される。
【0033】
硬貨蓄積室67に蓄積された硬貨10は、図示を省略した制御装置によって通話料に応じて収納される金種が決められると、図9に示すように、電磁石68のコイル72に通電される。このとき、通電の方向を選択することにより、鉄心71の延設部71aの極性をN極またはS極に選択することができるので、一方の硬貨蓄積レバー66Aを作動させる場合には、延設部71aをS極とする。他方の硬貨蓄積レバー66Bの永久磁石69Bは、延設部71aに形成された磁極S極と互いに吸引し合うので、この硬貨蓄積レバー66Bは作動することがない。
【0034】
一方の硬貨蓄積レバー66Aは、延設部71aに形成された磁極S極と永久磁石69AのS極とが互いに反発し合うので、図6(b)に示すように、折曲部66aが硬貨蓄積部61から退避するように作動する。したがって、図3において、硬貨蓄積室67内の硬貨10は、硬貨収納軌道62に落下し、硬貨収納軌道62を転動した後、硬貨収納通路75に導かれる。このように、1個の電磁石68によって一対の蓄積レバー66A,66Bを選択的に作動させることができるので、装置の小型化を図ることができるとともに、装置の低廉化を図ることができ、かつ制御動作を簡素化することができる。
【0035】
通話が終了して、硬貨蓄積室67内の硬貨10を返却する場合には、電磁石68への通電を正、逆方向にそれぞれ行い、硬貨蓄積室67内の硬貨をすべて硬貨収納軌道62に落下させ、硬貨収納軌道62を転動させる。ロータリソレノイド85を作動させ、硬貨収納・返却レバー80の返却阻止片82を第1および第2の蓄積用空間8,9から退避させることにより、第2の硬貨返却軌道58を介して硬貨返却通路53に導く。
【0036】
ここで、第1の硬貨蓄積用空間8内で硬貨詰まりが発生したときには、図1において、第1の硬貨蓄積基板4の切欠き21に係合している弾性係合片18の係合を解除する。図7に示すように、支持軸22が枢支されている硬貨返却基板3の支持片19の折曲部19aを回動中心として回動させ、第1の硬貨蓄積用空間8を開くことにより、詰まった硬貨を取り除くことができる。第2の硬貨蓄積用空間9内で硬貨詰まりが発生したときにも、図7に示すように、同様に、第2の硬貨蓄積基板5を基板2の支持片15の折曲部15aを回動中心として回動させ、第2の硬貨蓄積用空間9を開くことにより、詰まった硬貨を取り除くことができる。
【0037】
また、第2の硬貨蓄積用空間9が不要になった場合には、図2に示すように、第2の硬貨蓄積基板5の切欠き23に係合した弾性係合片16の係合を解除し、基板2の支持片15の折曲部15aに枢支された支持軸24の枢支を解除することにより、第2の硬貨蓄積基板5を基板2から取り外すことができる。
【0038】
硬貨蓄積用空間8,9を2個としたが3個以上としてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、小型化を図ることができる。
【0040】
また、請求項2に係る発明によれば、硬貨詰まり等を排除できる。
【0041】
また、請求項3に係る発明によれば、不要な硬貨蓄積部を取り外すことができる。
【0042】
また、請求項4に係る発明によれば、停電時、硬貨が硬貨蓄積部に誤って蓄積されることがない。
【0043】
また、請求項5に係る発明によれば、振分手段の硬貨振分レバーの動作が簡素化され、硬貨が確実に振り分けられる。
【0044】
また、請求項6に係る発明によれば、装置が小型化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る硬貨処理装置において第1の硬貨蓄積基板側から視た分解斜視図である。
【図2】 本発明に係る硬貨処理装置において第2の硬貨蓄積板側から視た分解斜視図である。
【図3】 図1におけるIII 矢視図である。
【図4】 図1におけるIV矢視図である。
【図5】 図2におけるV 矢視図である。
【図6】 図3におけるVI-VI 線断面図であって、同図(a)は蓄積レバーが動作していない状態を示し、同図(b)は蓄積レバーが動作した状態を示す。
【図7】 図3におけるVII-VII 線断面図である。
【図8】 図3におけるVIII-VIII 線断面図である。
【図9】 蓄積レバー部を拡大し、一部を破断して示す正面図である。
【符号の説明】
1…硬貨処理装置、2…基板、3…硬貨返却基板、4…第1の硬貨蓄積基板、5…第2の硬貨蓄積基板、7…硬貨返却用空間、8…第1の硬貨蓄積用空間、9…第2の硬貨蓄積用空間、10…硬貨、14,16…弾性係合片、15,19…支持片、22,24…支持軸、28…硬貨選別部、29…硬貨振分手段、40,41…振分レバー、50…第1の硬貨返却軌道、53…硬貨返却通路、60…硬貨蓄積軌道、61…硬貨蓄積部、62…硬貨収納軌道、64…ガイドレバー、66,66A,66B…硬貨蓄積レバー、67…硬貨蓄積室、68…電磁石、69,69A,69B…永久磁石、71…鉄心、71a…延設部、72…コイル、75…硬貨収納通路、80…硬貨収納・返却レバー。

Claims (6)

  1. 径方向に転動する硬貨を硬貨の厚み方向に振り分ける振分手段と、この振分手段によって振り分けられた硬貨を蓄積する硬貨蓄積用空間とを備え、前記硬貨蓄積用空間を硬貨の厚み方向に複数個設け、前記硬貨蓄積用空間を互いに対向するように一対設け、これら一対の硬貨蓄積用空間の間に硬貨返却用空間を設けたことを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 請求項1記載の硬貨処理装置において、前記2個の硬貨蓄積用空間を立設した2枚のベース板とこれら2枚のベース板にそれぞれ対向する2枚のカバーとによって構成し、前記硬貨返却用空間を対向する2枚のベース板によって形成し、前記カバーの一端をベース板に枢支し、カバーをベース板に対して開閉自在としたことを特徴とする硬貨処理装置。
  3. 請求項2記載の硬貨処理装置において、前記カバーを前記ベース板に着脱自在に取り付けたことを特徴とする硬貨処理装置。
  4. 請求項1記載の硬貨処理装置において、前記振分手段には、常時硬貨を前記硬貨返却用空間に導き、正規硬貨と判定した信号によって、正規硬貨を2個の硬貨蓄積用空間のいずれか一方に導く硬貨振分レバーを設けたことを特徴とする硬貨処理装置。
  5. 請求項4記載の硬貨処理装置において、前記硬貨蓄積用空間には複数の硬貨を1枚ずつ蓄積する複数の硬貨蓄積室を備え、前記硬貨振分レバーによって硬貨が一方の硬貨蓄積用空間のすべての硬貨蓄積室に充填されることにより、他方の硬貨蓄積用空間へ硬貨を導くことを特徴とする硬貨処理装置。
  6. 請求項1記載の硬貨処理装置において、前記硬貨蓄積用空間に硬貨の転動方向に複数の硬貨蓄積室を設け、これら硬貨蓄積室の入り口に硬貨蓄積室内に硬貨を導入するレバーを設けたことを特徴とする硬貨処理装置。
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