JP4849745B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、券売機、両替機、自動販売機等に設けられる硬貨処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動販売機等に搭載される硬貨処理装置では、外国硬貨を500円玉と同等に変造して、これを自動販売機に投入し、投入した硬貨を払い出すレバー(以下、「エスクロレバー」という。)を操作することによって、500円玉を騙し取るという犯罪が発生していた。このような犯罪が起こるのは、投入された硬貨が、金種の判別がなされるとそのまま硬貨収納部に収納され、エスクロレバーが操作されたときには、これとは別の硬貨が払い出されるようになっているからである。
【0003】
そこで、投入された硬貨を一旦通路内に保留し、保留した状態で、エスクロレバーが操作されたときは、保持された(投入された)硬貨をそのまま払い戻すようにした(以下、「現物エスクロ」という)硬貨処理装置が提案されている。このような現物エスクロ機能を備えた硬貨処理装置では、正貨として受け入れられた硬貨はすべて通路内で保留されることとなり、このような保留状態で商品選択スイッチが押されると、金種別に振り分けられた後、硬貨収納部に収納されるようになっている。
【0004】
しかし、すべての硬貨を一律に保留するため多数の硬貨について保留および保留解除動作を行う必要があり、機構の信頼性に問題があった。また、金種によっては保留する必要のない硬貨もあり、特定金種の硬貨を保留するようにしたい場合あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記従来の硬貨処理装置が有する問題点を解決するためになされたのであり、硬貨の変造による悪戯を防止するとともに、信頼性が高く、しかも多様な用途に対応できる硬貨処理装置提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、投入された硬貨を硬貨収納部に収納するとともに、前記硬貨収納部に収納された硬貨を釣銭として払い出す硬貨処理装置において、投入された硬貨の真偽および金種を識別する硬貨識別部と、硬貨を金種別に振り分ける金種振分部と、前記金種振分部にて振り分けられた硬貨を保留する保留通路と、前記保留通路に保留された硬貨を前記硬貨収納部に案内する収納通路と、前記金種振分部にて振り分けられた同一金種の硬貨を前記保留通路または前記収納通路に案内する保留振分部と、前記保留通路に保留された硬貨を返却口に案内する返却通路と、前記保留通路保留された硬貨を前記収納通路または前記返却通路に案内する硬貨振分部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載された本発明は、請求項1記載の硬貨処理装置において、特定の金種の硬貨を収納するための金庫と、前記保留通路に保留された前記特定の金種の硬貨を前記金庫に案内する金庫通路とを備え、前記特定の金種の硬貨は、前記保留通路から前記金庫通路、前記収納通路、前記返却通路のいずれかに案内されることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる実施の形態を図面に基づき説明する。
【0009】
図1は、硬貨処理装置の正面図、図2は、硬貨振分部の詳細図(斜視図)、図3は、振分ゲート10〜12、13、15、16の動作を示す斜視図、図4は、硬貨振分ゲート18、19の動作を示す斜視図、図5〜図8は、硬貨を収納する際の転動経路を示す図(斜視図)、図9は、保留通路内に3枚の100円玉を保持した状態を示す図(正面図、側面図)、図10は、最下流位置の100円玉を払い出す動作を示す図(正面図、側面図)、図11は、2枚の100円玉を保持した状態を示す図(正面図、側面図)、図12は、2枚目の100円玉を収納する動作を示す図(正面図、側面図)、図13は、100円玉を直接硬貨収納部に収納する動作を示す図、図14は、2枚の500円玉を保持した状態を示す図(正面図、側面図)、図15は、最下流位置の500円玉を払い出す動作を示す図(正面図、側面図)、図16は、2枚目の500円玉を保持した状態を示す図(正面図、側面図)、図17は、2枚目の500円玉を払い出す動作を示す図(正面図、側面図)である。
【0010】
図1において、硬貨処理装置1は、自動販売機に搭載されているものであり、上部に形成された硬貨投入口2と、この硬貨投入口2から投入された硬貨の真偽及び金種を識別する硬貨識別部3と、硬貨識別部3の下方に設けられ、硬貨を金種別に振り分ける硬貨振分部4と、硬貨振分部4にて振り分けられた硬貨を金種別に収納する硬貨収納部5と、釣銭用の10円玉があらかじめ収納されたプリパイプ6と、硬貨収納部5及びプリパイプ6に収納されている硬貨を自動販売機の返却口(図示せず)に払い出す硬貨払出部8とで構成されている。また、硬貨収納部5には、100円玉、50円玉、10円玉、500円玉をそれぞれ収納する硬貨収納筒5a、5b、5c、5dが設けられている。
【0011】
図1において、硬貨処理装置1は、投入された硬貨の真偽及び金種(10円、50円、100円、500円)の識別を行うとともに、正貨と判断されないときは、後述する返却通路に振り分けて返却口に返却するようになっている。一方、投入された硬貨が正貨と判断されたときは、受入通路に振り分けた後、さらに金種別に振り分けて収納するようになっている。
【0012】
また、500円玉が投入されたときには、これを一旦保留するようになっている。この保留状態で、エスクロレバーが操作されたとき、すなわち返却操作がなされたときには、保留された500円玉を返却通路に振り分けて払い戻される。
【0013】
さらに、100円玉が投入されたときは、そのまま100円玉の受入通路に振り分けて硬貨収納筒5aに収納することができる。また、投入された100円玉を一旦保留する場合は、設定によって、収納通路内に保留することが可能であり500円玉と同様に、エスクロレバーが操作されたときは、払い戻される。その他の硬貨(10円玉、50円玉)が投入されたときは、そのまま収納通路に振り分けて、それぞれ硬貨収納筒5c、5bに収納するようになっている。
【0014】
硬貨識別部3は、硬貨投入口2を介して投入された硬貨を硬貨振分部4に導くように下り傾斜状に形成された硬貨通路3aと、硬貨通路3aに設けられ、硬貨通路3a上を転動する硬貨の形状や厚さなどを検出する複数の磁気センサ(図示せず)とを有している。また、図示しない制御回路では、各磁気センサから出力される検出信号に基づいて、投入された硬貨の真偽及び金種を判別するとともに、この判別結果に基づき、後述する硬貨振分部4において硬貨が振り分けられる。
【0015】
硬貨振分部4は、図2に示すように、硬貨を転動させつつ下方に案内するとともに、後述する複数の金種振分ゲートによって分岐された複数の通路101〜108からなる硬貨通路9と、硬貨通路9の最上流部に設けられた正貨振分ゲート10と、硬貨通路9内の所定の位置にそれぞれ設けられた振分ゲート11〜13、15、16、18、19からなる振分ゲート群とから構成されている。各振分ゲート11〜13、15、16、18、19は、上記制御回路にて制御されるソレノイドによって駆動されるようになっており、ソレノイドの駆動により、硬貨通路9は適宜開閉され、硬貨を振分動作が行われる。
【0016】
図3に示すように、正貨振分ゲート10は、両側に支持片10a、10b、係合片10c、10dがそれぞれ同一軸線上に形成されている。そして、正貨振分ゲート10は、支持片10a、10bの軸線を中心として回動自在に支持されている。また、リンク25は、正貨振分ゲート10の係合片10c、10dと、それぞれ係合する駆動片25a、25bとを有しており、さらにソレノイド26と連結されている。このソレノイド26を通電させることにより、リンク25は矢印L方向に移動するようになっている。例えば、投入された硬貨が正貨と判断されなかったときは、正貨振分ゲート10は、図2に示す状態(以下、「待機状態」という。)のままになっており、投入された硬貨は、手前側に形成された返却通路108(図13参照)に振り分けられて、返却口に払い戻されることになる。一方、硬貨識別部3にて正貨であると判断されたときは、ソレノイド26を通電することにより、係合片10c、10dが矢印L方向に移動し、正貨振分ゲート10は、矢印Aの方向に回動する。したがって、投入された硬貨は、奥側に設けられた硬貨通路9に振り分けられる。
【0017】
正貨振分ゲート10の直下には、金種振分ゲート11が設けられている。この金種振分ゲート11は、硬貨を下方に導く通過孔11aと、斜め下方に導く案内部11bとを有しており、矢印B方向に移動自在に支持されている。また、金種振分ゲート11は、ソレノイド27に連結されており、このソレノイド27を通電することによって、待機状態から矢印B方向に移動するようになっている。正貨振分ゲート10にて案内されてきた硬貨(正貨)は、金種振分ゲート11が待機状態で通過孔11aを通り、下方に向けて案内される。一方、ソレノイド27を通電させることによって、金種振分ゲート11が矢印B方向に移動し、硬貨は案内部11b上を転動して左斜め下方に案内されるようになっている。この金種振分ゲート11では、50円玉が投入されたときには待機状態のままで下方に案内するとともに、10円玉、500円玉が投入されたときには、ソレノイド27を通電して左下方に案内する。ここで、100円玉を保留するか否かは、任意に設定できるようになっており、100円玉を保留する場合は、ソレノイド27を通電させて左下方に案内されるとともに、保留しない場合には、金種振分ゲート11を待機状態のままにして下方に案内される。
【0018】
金種振分ゲート11の下方には、金種振分ゲート12が設けられている。この金種振分ゲート12は、100円玉が通過する通過孔12aと、50円玉を斜め下方に案内する案内部12bと、後述するゲート13と係合する駆動片12cと、後述する金種振分ゲート15の係合片15cと係合する駆動片12dと、後述する保留通路101内に突出して500円玉を保持する保持片12eとを有しており、矢印C方向に移動自在に支持されている。また、金種振分ゲート12は、ソレノイド21と連結されており、ソレノイド21を通電させることによって、金種振分ゲート12は、矢印C方向に移動するようになっている。金種振分ゲート11の通過孔11aを通過してきた硬貨が100円玉の場合は、金種振分ゲート12の通過孔12aを通って、硬貨収納部5の硬貨収納筒5aに収納される。このとき、金種振分ゲート12は待機状態のままである。50円玉の場合は、ソレノイド21を通電させることによって、金種振分ゲート12は、待機状態から矢印C方向に移動させられて、硬貨通路内に案内部12bが介在するようになる。このようにして50円玉は、案内部12b上を転動して左下方に振り分けられ、硬貨収納部5の硬貨収納筒5bに収納されるようになっている。
【0019】
一方、金種振分ゲート11の左側通路には、金種振分ゲート15が設けられている。この金種振分ゲート15は、上下に形成された支持片15a、15bと、金種振分ゲート12の駆動片12dと係合する係合片15cとを有しており、支持片15a、15bを中心として回動自在に支持されている。ここに、ソレノイド21を通電することにより、金種振分ゲート12が矢印C方向に移動し、係合片15cと係合した係合部15cも矢印C方向に移動する。このように金種振分ゲート12が移動することによって、金種振分ゲート15は、支持片15a、15bを中心として矢印D方向に回動する。金種振分ゲート11にて振り分けられてきた10円玉、100円玉、500円玉は、この金種振分ゲート15で、さらに金種別に振り分けられるようになっている。すなわち、500円玉は、金種振分ゲート15が待機状態で、その奥側に形成された保留通路101(図8参照)に案内される。一方、10円玉、100円玉は、ソレノイド21を通電して、金種振分ゲート15を矢印D方向に回動させることによって、その手前側に形成された硬貨通路に案内される。
【0020】
また、金種振分ゲート15の手前側には、金種振分ゲート15と硬貨1枚が通過できる距離を隔てて、金種振分ゲート16が設けられている。この金種振分ゲート16は、その上下に形成された支持片16a、16bと、後述する駆動片20cと係合する係合片16cとを有しており、金種振分ゲート16は、支持片16a、16bを中心として回動自在に支持されている。リンク20に連結されたソレノイド24を通電させることによって、矢印I方向に移動し、それと同時に係合片16cも奥側に移動して、金種振分ゲート16は、待機状態から矢印E方向に回動するようになっている。金種振分ゲート15によって、その手前側に振り分けられた10円玉は、金種振分ゲート16が待機状態で、金種振分ゲート15と、金種振分ゲート16の間に形成された硬貨通路102(図5参照)に振り分けられる。この収納通路102は、硬貨収納部5の硬貨収納筒5に連結されており、10円玉は硬貨収納筒5に案内されて収納される。一方、100円玉は、ソレノイド24を通電することによって、金種振分ゲート16が矢印E方向に回動し、金種振分ゲート16の下流側に形成された保留通路110に振り分けられ、そこに一旦保留されるようになっている。
【0021】
図14に示すように、保留通路101には、500円玉を保留する際に、通路内に突出する係止シャフト17aが設けられている。この係止シャフト17aは、ソレノイド17に連結されており、ソレノイド17の通電により奥側に移動して、保留通路101から退避するようになっている。係止シャフト17aは、500円玉を保留する際に待機状態になっており、ソレノイド17の通電により奥側に移動することによって保留通路101から退避し、500円玉の保留状態を解除するようになっている。なお、保留通路101内で2枚以上の500円玉を保留する場合、2枚目の500円玉は、金種振分ゲート12の保持片12eで係止されることになる。
【0022】
保留通路101の出口には、硬貨振分ゲート18と、硬貨振分ゲート19とが並設されている。図4に示すように、硬貨振分ゲート18は、その両側に形成された支持片18a、18bと、後述するリンク22の駆動片22cと係合する係合片18cとを有しており、支持片18a、18bを中心として回動自在に支持されている。一方、硬貨振分ゲート19も、その両側に形成された支持片19a、19bと、後述するリンク20の駆動片20bと係合する係合片19cとを有しており、支持片19a、19bを中心として回動自在に支持されている。
【0023】
なお、硬貨振分ゲート18の奥側には、500円玉を図示しない金庫に案内する金庫通路104が、硬貨振分ゲート18と硬貨振分ゲート19の間には500円玉を硬貨収納部5の硬貨収納筒5dに案内する収納通路105が、硬貨振分ゲート19の手前側には500円玉を返却口に案内する返却通路106がそれぞれ設けられており、硬貨振分ゲート18、19を制御することによって500円玉を振り分けるようになっている(図14参照)。
【0024】
また、リンク22は、保留リンク14の案内溝14cと係合する駆動片22aと、リンク22の回動中心を構成する回動支持片22bと、硬貨振分ゲート18の係合片18cと係合する駆動片22cとが形成されており、さらにソレノイド23と連結されている。そして、このソレノイド23を通電することによって、リンク22は、矢印H方向に引き寄せられ、回動支持片22bを中心として矢印K方向に回動する。リンク20の回動に連動して駆動片22cに係合した係合片18cが移動して、硬貨振分ゲート18も矢印F方向に回動するようになっている。
【0025】
また、リンク20は、保留通路110に2枚以上の100円玉が保留された場合(図4、7、9参照)に、最下流位置から2枚目の100円玉を係止する保持片20aと、振分ゲート19の係合片19cと係合する駆動片20bと、金種振分ゲート15の係止片15cと係合する駆動片20cとが形成されており、矢印I方向に移動自在に支持されている。さらに、リンク20は、ソレノイド24と連結されており、ソレノイド24の通電により、矢印I方向に移動し、保持片20aが保留通路110から退避して、2枚目の100円玉の保留状態を解除する。すでに述べたように、このリンク20の移動により、硬貨振分ゲート19も矢印Gの方向に回動するようになっている。
【0026】
保留リンク14は、保留通路110(図4、7、9参照)内に突出して、最下流位置の100円玉を係止する係止片14aと、保留リンク14を前後方向に移動自在に支持する案内片14bと、上方に突出した案内溝14cとが形成されており、矢印H方向に移動自在に支持されている。係止片は、待機状態において、保留通路110内に突出し、100円玉を保留するようになっている。また、ソレノイド23を通電させることによって、リンク22が矢印K方向に回動し、係止片14aが保留通路110から退避して最下流位置の100円玉の保留状態を解除する。
【0027】
さらに、保留通路110の出口付近には、硬貨振分ゲート13が設けられている。この硬貨振分ゲート13は、矢印J方向に移動自在に支持されるとともに、金種振分ゲート12の駆動片12cと係合する係合片13aが形成されている。この硬貨振分ゲート13が待機状態にあるとき、保留通路110内を転動してきた100円玉は、硬貨振分ゲート13の奥側に形成された収納通路107に振り分けられ、硬貨収納部5の硬貨収納筒5aに収納される。一方、ソレノイド21を通電すると、金種振分ゲート12が矢印C方向に移動する。したがって、硬貨振分ゲート13も矢印J方向に移動して、転動してきた100円玉は、硬貨振分ゲート13の手前側に形成された返却通路108に振り分けられ、硬貨収納部5に形成された返却通路(図示せず)を通って、返却口に払い戻される。
【0028】
上記構成の硬貨処理装置1について、硬貨を受け入れるときの動作を説明する。なお、本実施の形態では、500円玉を保留するようになっており、10円玉および50円玉は、保留することなく硬貨収納部に収納されるようになっている。また、100円玉は、そのまま収納または一旦保留のいずれも設定可能になっており、それぞれの動作についても説明する。
【0029】
まず、100円玉を一旦保留通路110内に保留し、その後払い戻す動作および収納する動作について図7、9〜12に基づいて説明する。硬貨識別部3にて、投入された硬貨が100円玉であると判断されたときは、制御回路によりソレノイド26、27、21、24、23が通電され、正貨振分ゲート10、硬貨振分ゲート15、16がそれぞれ矢印A、D、E方向に回動するとともに、硬貨振分ゲート11が矢印B方向に移動し、さらに保持片20aが保留通路110から退避する。この動作によって、投入された100円玉C1は、保留通路110内に導かれ、保留通路110内に突出した係止片14aに係止される。その後、ソレノイド26、27、21、24、23の通電は停止され、待機状態に戻る。2枚目、3枚目の100円玉が投入されると、ソレノイド23が通電されない点を除き上記と同様にして、図9に示すように保留通路110内に保留される。
【0030】
このようにして3枚の100円玉C1、C2、C3が保留された状態で、最下流位置にある100円玉C1を自動販売機の返却口に払い戻す場合には、ソレノイド23、21を通電して、係止片14aが矢印H方向に移動して保留通路110から退避するとともに、硬貨振分ゲート13が矢印C方向に移動することによって、100円玉C1は、返却通路口108aに導かれ、返却通路108を通って返却される(図7、図10参照)。その後、ソレノイド23、21の通電が停止して、係止片14aが保留通路110内に突出するとともに、硬貨振分ゲート13が矢印Jの反対方向に移動して待機状態に戻る。次に、ソレノイド24を通電することにより保持片20aが保留通路110から退避して、100円玉C2、C3は保留通路110内を転動し、図11に示す状態になる。なお、100円玉の返却動作は、図7に示す経路を矢印方向に転動することにより行われる。
【0031】
また、2枚の100円玉C2、C3が保留された状態で、最下流位置にある100円玉C2を硬貨収納部5に収納する場合には、ソレノイド23のみを通電することにより、100円玉C2が収納通路107に導かれ、硬貨収納筒5aに収納される(図12参照)。
【0032】
次に、100円玉を保留することなく硬貨収納部5に収納する動作を図13に基づいて説明する。硬貨識別部3にて、投入された硬貨が100円玉であると判断されたときは、制御装置によりソレノイド26のみが通電され、正貨振分ゲート10が矢印A方向に回動する。投入された100円玉は、通過孔11a、12aを通って、収納通路107に導かれて、硬貨収納筒5aに収納される。
【0033】
次に、500円玉を保留し、払い戻す動作を図14〜17に基づいて説明する。硬貨識別部3にて、投入された硬貨が100円玉であると判断されたときは、制御回路によりソレノイド26、27が通電され、正貨振分ゲート10、硬貨振分ゲート11がそれぞれ矢印A、B方向に回動する。この動作によって、投入された500円玉B1は、保留通路101内に導かれ、保留通路101内に突出した係止シャフト17aに係止される。その後、ソレノイド26、27の通電は停止され、待機状態に戻る。2枚目の500円玉が投入されると、上記と同様にして、図14に示すように保留通路101内に保留される。
【0034】
このようにして2枚の500円玉B1、B2が保留された状態で、最下流位置にある500円玉B1を自動販売機の返却口に払い戻す場合には、まずソレノイド21、24を通電して、保持片12aが矢印C方向に移動して保留通路101内に突出するとともに、硬貨振分ゲート19が矢印G方向に回動することによって、500円玉B2は、保持片12aによって係止されるとともに、保留通路101と返却通路106とが連結される。次に、ソレノイド17を通電させて、係止シャフト17aを保留通路101から退避させることにより、500円玉B1は、返却通路106に導かれ、返却口に払い戻される(図15参照)。その後、ソレノイド17の通電が停止して、係止シャフト17aが保留通路101内に突出し、さらにソレノイド21の通電を停止することによって、保持片12aが保留通路101から退避する。これにより、500円玉B2は保留通路101内を転動し、図16に示す状態になる。500円玉B2を払い戻す場合も、上記と同様の動作によって払い戻しをすることができる(図17参照)。
【0035】
また、保留された500円玉を金庫(図示せず)収納する場合は、ソレノイド23を通電して、硬貨振分ゲート18が矢印F方向に回動することによって、保留通路101と金庫通路104とが連結される。この状態で、ソレノイド17を通電させて、係止シャフト17aを保留通路101から退避させることにより、500円玉は、金庫通路104に導かれ、金庫に収納される。一方、500円玉を硬貨収納筒5dに収納する場合は、ソレノイド23、24のいずれも通電させることなく保留通路101と収納通路105とを連結させておき、ソレノイド17を通電させて、係止シャフト17aを保留通路101から退避させることにより、500円玉は、収納通路105に導かれ、硬貨収納筒5dに収納される。なお、500円玉の返却動作または収納動作は、図8に示す矢印方向の経路を転動することにより行われる。
【0036】
また、10円玉が投入された場合、ソレノイド26、27、21を通電させて、正貨振分ゲート10、硬貨振分ゲート15がそれぞれ矢印A、D方向に回動するとともに、硬貨振分ゲート11が矢印B方向に移動する。したがって、投入された10円玉は、硬貨振分ゲート15と16の間を通って収納通路102に導かれ、硬貨収納筒5cに収納される(図5参照)。
【0037】
さらに、50円玉が投入された場合、ソレノイド26、21を通電させて、正貨振分ゲート10が矢印A方向に回動するとともに、硬貨振分ゲート12が矢印C方向に移動する。したがって、投入された50円玉は、通過孔11bを通り、案内部12bによって収納通路103に導かれ、硬貨収納筒5bに収納される(図6参照)。
【0038】
なお、本実施の形態では、100円玉および500円玉を保留するようにしたものであるが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、100円玉または500円玉のいずれか一方のみを保留するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、硬貨を金種別に振り分けた後で、さらに2つの通路を設け、一方の通路は、硬貨を直接硬貨収納部に案内するとともに、他方の通路は、硬貨を一旦保留するようにしたので、当該硬貨を保留する必要がない場合は、保留することなくそのまま硬貨収納部に収納できる。また、必要最小限の硬貨のみを保留することができるため、信頼性の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】硬貨処理装置の正面図である。
【図2】硬貨振分部の斜視図である。
【図3】振分ゲート10〜12、13、15、16の動作を示す斜視図である。
【図4】硬貨振分ゲート18、19の動作を示す斜視図である。
【図5】10円玉を収納する際の転動経路を示す図である。
【図6】50円玉を収納する際の転動経路を示す図である。
【図7】100円玉を収納する際の転動経路を示す図である。
【図8】500円玉を収納する際の転動経路を示す図である。
【図9】保留通路内に3枚の100円玉を保持した状態を示す図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図10】最下流位置の100円玉を払い出す動作を示す図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図11】2枚の100円玉を保持した状態を示す図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図12】2枚目の100円玉を収納する動作を示す図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図13】100円玉を直接硬貨収納部に収納する動作を示す図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図14】2枚の500円玉を保持した状態を示す図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図15】最下流位置の500円玉を払い出す動作を示す図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図16】2枚目の500円玉を保持した状態を示す図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図17】2枚目の500円玉を払い出す動作を示す図であり、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【符号の説明】
1 硬貨処理装置
2 硬貨投入口
3 硬貨識別部
3a 硬貨通路
4 硬貨振分部
5 硬貨収納部
5a 硬貨収納筒
5b 硬貨収納筒
5c 硬貨収納筒
5d 硬貨収納筒
6 プリパイプ
7 返却通路
8 硬貨払出部
9 硬貨通路
10 正貨振分ゲート
10a 支持片
10b 支持片
10c 係合片
10d 係合片
11 金種振分ゲート
11a 通過孔
11b 案内部
12 金種振分ゲート
12a 通過孔
12b 案内部
12c 駆動片
12d 駆動片
12e 保持片
13 硬貨振分ゲート
13a 係合片
14 保留リンク
14a 係止片
14b 案内片
14c 案内溝
15 金種振分ゲート
15a 支持片
15b 支持片
15c 係合片
16 金種振分ゲート
16a 支持片
16b 支持片
16c 係合片
17 ソレノイド
17a 係止シャフト
18 硬貨振分ゲート
18a 支持片
18b 支持片
18c 係合片
19 硬貨振分ゲート
19a 支持片
19b 支持片
19c 係合片
20 リンク
20a 保持片
20b 駆動片
20c 駆動片
21 ソレノイド
22 リンク
22a 駆動片
22b 回動支持片
22c 駆動片
23 ソレノイド
24 ソレノイド
25 リンク
25a 駆動片
25b 駆動片
26 ソレノイド
27 ソレノイド
101 保留通路
102 収納通路
103 収納通路
104 金庫通路
105 収納通路
106 返却通路
107 収納通路
108 返却通路
108a 返却通路口
109 返却通路
110 保留通路

Claims (2)

  1. 投入された硬貨を硬貨収納部に収納するとともに、前記硬貨収納部に収納された硬貨を釣銭として払い出す硬貨処理装置であって、
    投入された硬貨の真偽および金種を識別する硬貨識別部と、
    硬貨を金種別に振り分ける金種振分部と、
    前記金種振分部にて振り分けられた硬貨を保留する保留通路と、
    前記硬貨収納部に硬貨を案内する収納通路と、
    前記金種振分部にて振り分けられた同一金種の硬貨を前記保留通路または前記収納通路に案内する保留振分部と、
    貨を返却口に案内する返却通路と、
    前記保留通路保留された硬貨を前記収納通路または前記返却通路に案内する硬貨振分部とを備えたことを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 特定の金種の硬貨を収納するための金庫と、
    前記特定の金種の硬貨を前記金庫に案内する金庫通路とを備え、
    前記特定の金種の硬貨は、前記保留通路から前記金庫通路、前記収納通路、前記返却通路のいずれかに案内されることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
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