JP2002099946A - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置

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JP2002099946A JP2000291729A JP2000291729A JP2002099946A JP 2002099946 A JP2002099946 A JP 2002099946A JP 2000291729 A JP2000291729 A JP 2000291729A JP 2000291729 A JP2000291729 A JP 2000291729A JP 2002099946 A JP2002099946 A JP 2002099946A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を図る。 【解決手段】 硬貨投入口ゲージ31から投入された硬
貨10は硬貨選別軌道34を転動し硬貨振分手段29を
介して硬貨返却軌道または硬貨蓄積軌道に導かれる。硬
貨蓄積軌道は硬貨返却軌道を挟んで両側に一対設けら
れ、硬貨振分手段29によって硬貨10は厚み方向に振
り分けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公衆電話機、自動
販売機等に内蔵される硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の硬貨処理装置としては、特公平
2−28197号公報に開示されたものがある。ここに
開示されたものは、硬貨選別軌道の下流側に設けられた
硬貨振分軌道と、この硬貨振分軌道の両側に千鳥状に設
けられた複数の硬貨蓄積室とからなり、複数の硬貨蓄積
室に蓄積された硬貨を選択的に収納するようにしたもの
である。また、特開平7−129821号公報に開示さ
れたものは、硬貨選別軌道の下流側に設けられた硬貨蓄
積軌道と、この硬貨蓄積軌道に沿うように、この硬貨蓄
積軌道の下方に設けられた複数の硬貨蓄積室とからな
り、複数の硬貨蓄積室に蓄積された硬貨を選択的に収納
するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の硬貨処理装置は、共に硬貨蓄積室を硬貨処理装
置の表面側のみに設けた構造としていることにより、硬
貨蓄積室を増やそうとすると、装置の表面積が増大し、
装置が大型化するという問題があった。
【0004】本発明は上記した従来の問題に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、小型化を図っ
た硬貨処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、径方向に転動する硬貨を転
動する硬貨の厚み方向に振り分ける振分手段と、この振
分手段によって振り分けられた硬貨を蓄積する硬貨蓄積
用空間とを備え、前記硬貨蓄積用空間を硬貨の厚み方向
に複数個設けたものである。したがって、硬貨蓄積用空
間を増やしても装置の表面積は増加しない。
【0006】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、前記硬貨蓄積用空間を2個とし、こ
れら2個の硬貨蓄積用空間の間に硬貨返却用空間を設け
たものである。したがって、硬貨返却用空間を硬貨蓄積
用空間と同一平面上に設ける必要がない。
【0007】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
係る発明において、前記2個の硬貨蓄積用空間を立設し
た2枚のベース板とこれら2枚のベース板にそれぞれ対
向する2枚のカバーとによって構成し、前記硬貨返却用
空間を対向する2枚のベース板によって形成し、前記カ
バーの一端をベース板に枢支し、カバーをベース板に対
して開閉自在としたものである。したがって、カバーを
ベース板から開くことにより、硬貨詰まり等を排除でき
る。
【0008】また、請求項4に係る発明は、請求項2ま
たは3に係る発明において、前記カバーを前記ベース板
に着脱自在に取り付けたものである。したがって、不要
となった一方の硬貨蓄積用空間を取り外すことができ
る。
【0009】また、請求項5に係る発明は、請求項2に
係る発明において、前記振分手段には、常時硬貨を前記
硬貨返却用空間に導き、正規硬貨と判定した信号によっ
て、正規硬貨を2個の硬貨蓄積用空間のいずれか一方に
導く硬貨振分レバーを設けたものである。したがって、
停電時、疑似硬貨が硬貨蓄積用空間に誤って蓄積される
ことがない。
【0010】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
係る発明において、前記硬貨蓄積用空間には複数の硬貨
を1枚ずつ蓄積する複数の硬貨蓄積室を備え、前記硬貨
振分レバーによって硬貨が一方の硬貨蓄積用空間のすべ
ての硬貨蓄積室に充填されることにより、他方の硬貨蓄
積用空間へ硬貨を導く。したがって、一方の硬貨蓄積用
空間のすべての硬貨蓄積室に硬貨が充填されるまでは、
振分手段の硬貨振分レバーの動作が簡素化される。
【0011】また、請求項7に係る発明は、請求項1に
係る発明において、前記硬貨蓄積用空間に硬貨の転動方
向に複数の硬貨蓄積室を設け、これら硬貨蓄積室の入り
口に硬貨蓄積室内に硬貨を導入するレバーを設けたもの
である。したがって、硬貨蓄積用空間を転動する硬貨は
レバーによって順次硬貨蓄積室に導入される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。図1は本発明に係る硬貨処理装置にお
いて第1の硬貨蓄積基板側から視た分解斜視図である。
図2は同じく第2の硬貨蓄積板側から視た分解斜視図で
ある。図3は図1におけるIII 矢視図、図4は図1にお
けるIV矢視図である。図5は図2におけるV 矢視図であ
る。図6は図3におけるVI-VI 線断面図であって、同図
(a)は蓄積レバーが動作していない状態を示し、同図
(b)は蓄積レバーが動作した状態を示す。図7は図3
におけるVII-VII 線断面図、図8は図3におけるVIII-V
III 線断面図である。図9は蓄積レバー部を拡大し、一
部を破断して示す正面図である。
【0013】図1および図2において、硬貨処理装置1
の筺体は、基板2とこの基板2と互いに対向し硬貨返却
用空間7を形成する硬貨返却基板3と、この硬貨返却基
板3と互いに対向し第1の硬貨蓄積用空間8を形成する
第1の硬貨蓄積基板4と、基板2と互いに対向し第2の
硬貨蓄積用空間9を形成する第2の硬貨蓄積基板5とに
よって概ね構成されている。
【0014】図6および図7に示すように、硬貨返却用
空間7は第1の硬貨蓄積用空間8と第2の硬貨蓄積用空
間9との間に挟まれるようにして設けられ、これら空間
7,8,9の幅は、硬貨10の厚みよりもやや大きく形
成されている。図1に示すように、基板2の上部には枠
状に形成された硬貨選別ユニット取付部12が一体に形
成され、この硬貨選別ユニット取付部12の上部には矩
形状の硬貨投入口用の切欠き13が設けられている。
【0015】基板2の表側の両側部には、先端に爪が設
けられた二対の弾性係合片14が立設され、図2に示す
ように、基板2の裏側の一方の側部には、先端に折曲部
15aが設けられた一対の支持片15が立設され、他方
の側部には先端に爪が設けられた一対の弾性係合片16
が立設されている。図1に示すように、硬貨返却用基板
3の両側部には二対の切欠き17が設けられ、一方の側
部には先端に爪が設けられた一対の弾性係合片18が立
設され、他方の側部には先端に折曲部19aが設けられ
た一対の支持片19が立設されている。
【0016】第1の硬貨蓄積基板4の一方の側部には、
一対の切欠き21が設けられ、他方の側部にはピン状に
形成された一対の支持軸22が設けられている。図2に
示すように、第2の硬貨蓄積基板5の一方の側部には、
一対の切欠き23が設けられ、他方の側部にはピン状に
形成された一対の支持軸24が設けられている。
【0017】このような構成において、図1に示すよう
に、硬貨返却基板3を基板2に重ね合わせ、硬貨返却基
板3の切欠き17に基板2の弾性係合片14を弾性変形
させ爪を係合させることにより、硬貨返却基板3が基板
2に取り付けられ、上述したように硬貨返却用空間7を
形成される。また、第1の硬貨蓄積基板4の支持軸22
を硬貨返却基板3の支持片19の折曲部19aに枢支
し、この折曲部19aを回動中心として第1の硬貨蓄積
基板4を回動させ、切欠き21を硬貨返却基板3の弾性
係合片18の爪に係合させることにより、第1の硬貨蓄
積基板4が硬貨返却基板3に取り付けられ、上述したよ
うに第1の硬貨蓄積用空間8を形成される。さらに、図
2に示すように、第2の硬貨蓄積基板5の支持軸24を
基板2の支持片15の折曲部15aに枢支し、この折曲
部15aを回動中心として第2の硬貨蓄積基板5を回動
させ、切欠き23を基板2の弾性係合片16の爪に係合
させることにより、第2の硬貨蓄積基板5が基板2に取
り付けられ、上述したように第2の硬貨蓄積用空間9を
形成される。
【0018】図3において、全体を符号27で示すもの
は、硬貨選別ユニット取付部12に着脱自在に取り付け
られた硬貨選別ユニットであって、硬貨選別部28と硬
貨振分手段29とが備えられている。硬貨選別部28
は、硬貨投入口を有する硬貨投入口ゲージ31と、硬貨
軌道板32およびこの硬貨軌道板32に開閉自在なフラ
ッパ33によって形成された硬貨選別軌道34と、この
硬貨選別軌道34に臨むように設けられた材質選別手段
35とによって構成されている。
【0019】硬貨振分手段29は、硬貨選別軌道34の
終端部に設けられた硬貨振分部37と、図8に示すよう
に、硬貨返却用空間7を挟むようにして設けられた一対
のロータリソレノイド38,39とによって形成されて
いる。硬貨振分部37内には、一端が軸42,43に枢
支された一対の振分レバー40,41が設けられ、これ
ら振分レバー40,41の基端部には、係合孔40a,
41aが設けられている。ロータリソレノイド38,3
9のアクチュエータ44,45の揺動端部44a,45
aは係合孔40a,41a内に係入されており、ロータ
リソレノイド38,39が共に作動していないときに
は、振分レバー40,41は図中実線で示す位置に位置
付けられ、硬貨選別軌道34を転動してきた硬貨10は
硬貨返却用空間7に導かれる。このように、ロータリソ
レノイド38,39が共に作動していないときには、硬
貨選別軌道34を転動してきた硬貨10は硬貨返却用空
間7に導かれるので、停電時おいて、誤って硬貨10が
蓄積されるようなことがない。
【0020】一方のロータリソレノイド39が作動し、
アクチュエータ45が回動すると、揺動端部45aが係
合孔41aに係合するので、一方の振分レバー41が軸
43を回動中心として図中反時計方向に回動し、硬貨選
別軌道34を転動してきた硬貨10は第2の硬貨蓄積用
空間9に導かれる。他方のロータリソレノイド38が作
動し、アクチュエータ44が回動すると、揺動端部44
aが係合孔40aに係合するので、他方の振分レバー4
0が軸42を回動中心として図中時計方向に回動し、硬
貨選別軌道34を転動してきた硬貨10は第1の硬貨蓄
積用空間8に導かれる。このように、硬貨選別軌道34
を転動してきた硬貨10は、材質選別手段35による選
別結果に基づき、硬貨振分手段29を介して、硬貨10
の厚み方向、すなわち硬貨返却用空間7または第1、第
2の硬貨蓄積用空間8,9に振り分けられる。
【0021】次に、図4を用いて硬貨返却用空間7につ
いて説明する。硬貨返却用空間7内には、基板2と硬貨
返却基板3とに、互いに対向するように一体に突設され
たコインレール51,52(基板2のコインレール52
は図示を省略)とによって、第1の硬貨返却軌道50が
形成されている。この第1の硬貨返却軌道50の右端上
部の入口部は、硬貨振分手段29を介して硬貨選別軌道
34に連通し、左端下部の出口部の下方には、硬貨返却
口(図示せず)に連通した硬貨返却通路53が設けられ
ている。54は後述する硬貨収納・返却レバー80が貫
挿される略逆L字状の貫挿孔である。
【0022】次に、図3および図5を用いて第1の硬貨
蓄積用空間8および第2の硬貨蓄積用空間9について説
明する。第2の硬貨蓄積用空間9は第1の硬貨蓄積用空
間8の一部の構成を有していないだけであって、他の構
成は全く同じ構成を有しているので、ここでは第1の硬
貨蓄積用空間8についてのみ説明し、第2の硬貨蓄積用
空間9についての説明は適宜省略する。第1の硬貨蓄積
用空間8内には、硬貨返却基板3の表面の上下に、図中
左下がりに傾斜した2本のコインレール56,57が一
体に形成されている。コインレール56の上方には第2
の硬貨返却軌道58が形成され、上方に位置付けられた
硬貨選別部27のフラッパ33を開くことにより、硬貨
選別軌道34内からこの硬貨返却軌道58に落下する硬
貨10が転動し、硬貨返却通路53に導かれる。
【0023】2本のコインレール56,57に挟まれた
領域には、互いに平行となるように、上方から硬貨蓄積
軌道60、硬貨蓄積部61、硬貨収納軌道62がそれぞ
れ設けられている。このうち、硬貨蓄積軌道60の右端
上部の入口部は、硬貨振分手段29を介して硬貨選別軌
道34に連通し、左端の出口部は第2の硬貨返却軌道5
8に連通している。64は略くの字状に形成された4本
のガイドレバーであって、第1の硬貨蓄積基板4に回動
自在に支持され、転動阻止部64aが常時硬貨蓄積軌道
60に臨むように、錘65によって回動習性が付与され
ている。
【0024】これらガイドレバー64は、硬貨返却基板
3の表面と第1の硬貨蓄積基板4の裏面に対向するよう
に湾曲状に形成したガイド溝65aによって、時計方向
と反時計方向の回動端限が決められている。66は硬貨
蓄積レバーであって、ガイドレバー64に対応して4個
設けられ、第1の硬貨蓄積基板4の外側に上部が揺動自
在に支持され、図6に示すように、下端の折曲部66a
が第1の硬貨蓄積基板4の窓から硬貨蓄積部61内に臨
んでいる。これら硬貨蓄積レバー66の折曲部66a
と、錘65の付勢力に抗して図中時計方向に回動した4
本のガイドレバー64の硬貨受部64bとで、4個の硬
貨蓄積室67が硬貨蓄積部61に形成されている。68
は2個の電磁石であって、4個の硬貨蓄積レバー66の
うちの左右2個の硬貨蓄積レバー66間の下方に設けら
れている。
【0025】図9に示すように、この電磁石68に対応
するように、一対の硬貨蓄積レバー66A,66Bの下
端の互いに隣接する部位には、永久磁石69A,69B
が電磁石68に対向する磁極を互いに異極とするように
取り付けられている。電磁石68は、鍔付きの円筒状に
形成されたコイルスプール70と、コイルスプール70
の中心に嵌合固定された鉄心71と、コイルスプール7
0の円筒部に巻回されたコイル72と、鉄心71に固着
されたヨーク73とによって構成されている。鉄心71
の上端部は、隣接する永久磁石69A,69Bに近接す
るように左右に延設されている。
【0026】第1の硬貨蓄積基板4の硬貨収納軌道62
の図中左端部に対応した部位には、略逆L字状の貫挿孔
73が設けられ、この貫挿孔73内には後述する硬貨収
納・返却レバー80が貫挿される。この貫挿孔73の図
中左方側は、第1の硬貨返却軌道58と連通し、貫挿孔
73の図中下方には、硬貨収納通路75が設けられてい
る。
【0027】以上説明した第1の硬貨蓄積用空間8と、
第2の硬貨蓄積用空間9とは全く同一の構成を有してお
り、以下に第1の硬貨蓄積用空間8のみに備えられた構
成について説明する。すなわち、図3に示すように、8
0は硬貨収納・返却レバーであって、上端が第1の硬貨
蓄積基板4の外面に枢支され、下端に折曲形成された収
納阻止片81とこの収納阻止片81に立設された返却阻
止片82とが設けられている。この硬貨収納・返却レバ
ー80の収納阻止片81と返却阻止片82とは、図3お
よび図5における貫挿孔73,73と図4における貫挿
孔54に嵌挿されている。85は第1の硬貨蓄積基板4
の外面に固定されたロータリソレノイドであって、図示
を省略したアクチュエータが硬貨収納・返却レバー80
に枢着されている。
【0028】このロータリソレノイド85が非作動状態
にあるときは、図6(b)に示すように、硬貨収納・返
却レバー80の返却阻止片82が第1および第2の硬貨
蓄積用空間8,9から退避し、図3および図5におい
て、硬貨収納軌道62内の硬貨は第2の硬貨返却軌道5
8に導かれる。一方、ロータリソレノイド85が作動す
ると、図6(a)に示すように、硬貨収納・返却レバー
80の返却阻止片82が第1および第2の硬貨蓄積用空
間8,9を閉塞し、収納阻止片81の開口(図示せず)
が第1および第2の硬貨蓄積用空間8,9を開放する。
したがって、図3および図5において、硬貨収納軌道6
2内の硬貨は硬貨収納通路75に導かれる。
【0029】次に、このような構成の硬貨処理装置にお
ける硬貨処理動作を説明する。図3において、硬貨投入
口ゲージ31の硬貨投入口から硬貨10を投入すると、
硬貨10は硬貨選別軌道34を転動し、材質選別手段3
5によって硬貨10の材質が選別され、硬貨10が疑似
硬貨であると判別されると、図8において、硬貨振分手
段29における2個のロータリソレノイド38,39は
共に作動しない。したがって、図4に示すように、疑似
硬貨10は硬貨返却用空間7の第1の硬貨返却軌道50
に導かれ、硬貨返却通路53から硬貨返却口に返却され
る。このように、疑似硬貨を返却する第1の硬貨返却軌
道50を第1の硬貨蓄積用空間8と第2の硬貨蓄積用空
間9との間の硬貨返却用空間7内に設けたことにより、
第1の硬貨返却軌道50を第1および第2の硬貨蓄積用
空間8,9の上方に設ける必要がない。したがって、硬
貨処理装置1の上下方向の寸法が大きくなるようなこと
もなく、装置の小型を図ることができる。
【0030】材質選別手段35によって硬貨10が正規
硬貨と判定されると、図8において、一方のロータリソ
レノイド38が作動し、振分レバー40が軸42を回動
中心として図中時計方向に回動するので、硬貨10は第
1の硬貨蓄積用空間8に振り分けされる。したがって、
図3に示すように、硬貨10は硬貨蓄積軌道60に導か
れ、硬貨蓄積軌道60の硬貨転動方向の最上流側のガイ
ドレバー64の転動阻止部64aによって転動が阻止さ
れるので、硬貨受部64bに落下し、錘65の重量に抗
してガイドレバー64が図中時計方向に回動し、硬貨蓄
積室67に蓄積される。
【0031】この後、正規硬貨10が硬貨投入口から投
入されると、順次硬貨蓄積部61の硬貨蓄積室67に蓄
積され、第1の硬貨蓄積用空間8の4個の硬貨蓄積室6
7のすべてに硬貨が蓄積されると、図8において一方の
ロータリソレノイド38が非作動状態になり、他方のロ
ータリソレノイド39が作動する。したがって、5枚目
以降の正規硬貨10は、硬貨振分手段29によって第2
の硬貨蓄積用空間9側に導かれるので、図5において、
この第2の硬貨蓄積用空間9の硬貨蓄積室67に順次蓄
積される。
【0032】このように、硬貨10の蓄積を硬貨10の
厚み方向に位置を違えた第1の硬貨蓄積用空間8と第2
の硬貨蓄積用空間9とに蓄積するようにしたことによ
り、装置の表面積が大きくなるようなことがないので、
装置の小型を図ることができる。また、第1の硬貨蓄積
用空間8の4個の硬貨蓄積室67のすべてに蓄積された
後、第2の硬貨蓄積用空間9の硬貨蓄積室67に蓄積す
るようにしたことにより、振分手段29の硬貨振分レバ
ー40,41の動作が簡素化されるので、誤動作が防止
される。
【0033】硬貨蓄積室67に蓄積された硬貨10は、
図示を省略した制御装置によって通話料に応じて収納さ
れる金種が決められると、図9に示すように、電磁石6
8のコイル72に通電される。このとき、通電の方向を
選択することにより、鉄心71の延設部71aの極性を
N極またはS極に選択することができるので、一方の硬
貨蓄積レバー66Aを作動させる場合には、延設部71
aをS極とする。他方の硬貨蓄積レバー66Bの永久磁
石69Bは、延設部71aに形成された磁極S極と互い
に吸引し合うので、この硬貨蓄積レバー66Bは作動す
ることがない。
【0034】一方の硬貨蓄積レバー66Aは、延設部7
1aに形成された磁極S極と永久磁石69AのS極とが
互いに反発し合うので、図6(b)に示すように、折曲
部66aが硬貨蓄積部61から退避するように作動す
る。したがって、図3において、硬貨蓄積室67内の硬
貨10は、硬貨収納軌道62に落下し、硬貨収納軌道6
2を転動した後、硬貨収納通路75に導かれる。このよ
うに、1個の電磁石68によって一対の蓄積レバー66
A,66Bを選択的に作動させることができるので、装
置の小型化を図ることができるとともに、装置の低廉化
を図ることができ、かつ制御動作を簡素化することがで
きる。
【0035】通話が終了して、硬貨蓄積室67内の硬貨
10を返却する場合には、電磁石68への通電を正、逆
方向にそれぞれ行い、硬貨蓄積室67内の硬貨をすべて
硬貨収納軌道62に落下させ、硬貨収納軌道62を転動
させる。ロータリソレノイド85を作動させ、硬貨収納
・返却レバー80の返却阻止片82を第1および第2の
蓄積用空間8,9から退避させることにより、第2の硬
貨返却軌道58を介して硬貨返却通路53に導く。
【0036】ここで、第1の硬貨蓄積用空間8内で硬貨
詰まりが発生したときには、図1において、第1の硬貨
蓄積基板4の切欠き21に係合している弾性係合片18
の係合を解除する。図7に示すように、支持軸22が枢
支されている硬貨返却基板3の支持片19の折曲部19
aを回動中心として回動させ、第1の硬貨蓄積用空間8
を開くことにより、詰まった硬貨を取り除くことができ
る。第2の硬貨蓄積用空間9内で硬貨詰まりが発生した
ときにも、図7に示すように、同様に、第2の硬貨蓄積
基板5を基板2の支持片15の折曲部15aを回動中心
として回動させ、第2の硬貨蓄積用空間9を開くことに
より、詰まった硬貨を取り除くことができる。
【0037】また、第2の硬貨蓄積用空間9が不要にな
った場合には、図2に示すように、第2の硬貨蓄積基板
5の切欠き23に係合した弾性係合片16の係合を解除
し、基板2の支持片15の折曲部15aに枢支された支
持軸24の枢支を解除することにより、第2の硬貨蓄積
基板5を基板2から取り外すことができる。
【0038】硬貨蓄積用空間8,9を2個としたが3個
以上としてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、小型化を図ることができる。
【0040】また、請求項2に係る発明によれば、小型
化を図ることができる。
【0041】また、請求項3に係る発明によれば、硬貨
詰まり等を排除できる。
【0042】また、請求項4に係る発明によれば、不要
な硬貨蓄積部を取り外すことができる。
【0043】また、請求項5に係る発明によれば、停電
時、硬貨が硬貨蓄積部に誤って蓄積されることがない。
【0044】また、請求項6に係る発明によれば、振分
手段の硬貨振分レバーが動作が簡素化され、硬貨が確実
に振り分けられる。
【0045】また、請求項7に係る発明によれば、装置
が小型化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る硬貨処理装置において第1の硬
貨蓄積基板側から視た分解斜視図である。
【図2】 本発明に係る硬貨処理装置において第2の硬
貨蓄積板側から視た分解斜視図である。
【図3】 図1におけるIII 矢視図である。
【図4】 図1におけるIV矢視図である。
【図5】 図2におけるV 矢視図である。
【図6】 図3におけるVI-VI 線断面図であって、同図
(a)は蓄積レバーが動作していない状態を示し、同図
(b)は蓄積レバーが動作した状態を示す。
【図7】 図3におけるVII-VII 線断面図である。
【図8】 図3におけるVIII-VIII 線断面図である。
【図9】 蓄積レバー部を拡大し、一部を破断して示す
正面図である。
【符号の説明】
1…硬貨処理装置、2…基板、3…硬貨返却基板、4…
第1の硬貨蓄積基板、5…第2の硬貨蓄積基板、7…硬
貨返却用空間、8…第1の硬貨蓄積用空間、9…第2の
硬貨蓄積用空間、10…硬貨、14,16…弾性係合
片、15,19…支持片、22,24…支持軸、28…
硬貨選別部、29…硬貨振分手段、40,41…振分レ
バー、50…第1の硬貨返却軌道、53…硬貨返却通
路、60…硬貨蓄積軌道、61…硬貨蓄積部、62…硬
貨収納軌道、64…ガイドレバー、66,66A,66
B…硬貨蓄積レバー、67…硬貨蓄積室、68…電磁
石、69,69A,69B…永久磁石、71…鉄心、7
1a…延設部、72…コイル、75…硬貨収納通路、8
0…硬貨収納・返却レバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 昌樹 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株式 会社田村電機製作所内 Fターム(参考) 3E044 AA01 AA03 BA01 DA01 DB02 DD05 DD06 FA01 FA04 FA05 FA08 FA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に転動する硬貨を硬貨の厚み方向
    に振り分ける振分手段と、この振分手段によって振り分
    けられた硬貨を蓄積する硬貨蓄積用空間とを備え、前記
    硬貨蓄積用空間を硬貨の厚み方向に複数個設けたことを
    特徴とする硬貨処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の硬貨処理装置において、
    前記硬貨蓄積用空間を互いに対向するように一対設け、
    これら一対の硬貨蓄積用空間の間に硬貨返却用空間を設
    けたことを特徴とする硬貨処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の硬貨処理装置において、
    前記2個の硬貨蓄積用空間を立設した2枚のベース板と
    これら2枚のベース板にそれぞれ対向する2枚のカバー
    とによって構成し、前記硬貨返却用空間を対向する2枚
    のベース板によって形成し、前記カバーの一端をベース
    板に枢支し、カバーをベース板に対して開閉自在とした
    ことを特徴とする硬貨処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の硬貨処理装置において、
    前記カバーを前記ベース板に着脱自在に取り付けたこと
    を特徴とする硬貨処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の硬貨処理装置において、
    前記振分手段には、常時硬貨を前記硬貨返却用空間に導
    き、正規硬貨と判定した信号によって、正規硬貨を2個
    の硬貨蓄積用空間のいずれか一方に導く硬貨振分レバー
    を設けたことを特徴とする硬貨処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の硬貨処理装置において、
    前記硬貨蓄積用空間には複数の硬貨を1枚ずつ蓄積する
    複数の硬貨蓄積室を備え、前記硬貨振分レバーによって
    硬貨が一方の硬貨蓄積用空間のすべての硬貨蓄積室に充
    填されることにより、他方の硬貨蓄積用空間へ硬貨を導
    くことを特徴とする硬貨処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の硬貨処理装置において、
    前記硬貨蓄積用空間に硬貨の転動方向に複数の硬貨蓄積
    室を設け、これら硬貨蓄積室の入り口に硬貨蓄積室内に
    硬貨を導入するレバーを設けたことを特徴とする硬貨処
    理装置。
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