JP3855525B2 - 記録媒体処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体処理装置、詳しくは、プリンタなどの画像形成装置の上部に装着され、所定の画像が形成された後の記録媒体を受け入れて、たとえば、仕分け、収容などの処理を行なうために使用される記録媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置によって所定の画像が形成された用紙などの記録媒体を受け入れて、仕分け、収容などの処理を行なうための記録媒体処理装置が知られている。この種の記録媒体処理装置は、通常、画像形成装置のオプションとして用意され、たとえば、画像形成装置の上方空間を利用すべく、画像形成装置の上部に着脱自在に装着可能とされ、これによって省スペース化が図られているものが知られている。
【0003】
すなわち、より具体的には、記録媒体処理装置の下部には、記録媒体を導入するための導入口が設けられるとともに、その幅方向両側から各1本ずつの取付アームが下方に向かって突出するように形成されており、一方、画像形成装置の上部には、所定の画像を形成した後の記録媒体を排出するための排出口が設けられるとともに、各取付アームの対向位置に、各取付アームを受け入れるための2つの差込口が形成されており、記録媒体処理装置の画像形成装置への装着は、画像形成装置の上方から取付アームを差込口に差し込むとともに、排出口と導入口とを接続するような状態で、画像形成装置の上部に記録媒体処理装置を載置するようにして行なわれている。
【0004】
また、画像形成装置には、本来、その画像形成装置において画像が形成された用紙を収容するための収容トレイが設けられている。そのため、記録媒体処理装置が装着されていない時には、この画像形成装置に設けられる収容トレイに用紙を搬送し、一方、記録媒体処理装置が装着された時には、この記録媒体排出装置の導入口に用紙を搬送する必要があるため、用紙を収容トレイに向けて搬送するか、または記録媒体排出装置の導入口に向けて搬送するかを選択的に切り換えるための揺動可能なフラッパが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このフラッパは、記録媒体処理装置を装着する時にのみ必要とされるものであり、かかるフラッパを画像形成装置に設けておくことは、画像形成装置単体での不要なコストアップを招くことになる。
【0006】
そこで、記録媒体処理装置にフラッパを設けておけば、画像形成装置の不要なコストアップを防止することはできるが、一方で、フラッパを予め記録媒体処理装置に設けておく場合には、画像形成装置の上部に装着するために、記録媒体処理装置の下側から下方に向けて設ける必要がある。
【0007】
そのため、フラッパが設けられている姿勢によっては、たとえば、記録媒体処理装置を画像形成装置に装着する時に、そのフラッパが画像形成装置と干渉して、円滑な装着作業を阻害したり、あるいは、フラッパや画像形成装置がその干渉によって損傷することも考えられる。さらに、記録媒体処理装置を画像形成装置から取り外している時にも、フラッパは、その設けられている姿勢によっては、外力による損傷を受けやすい状態となる。
【0008】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、画像形成装置の不要なコストアップを防止しつつ、記録媒体処理装置を画像形成装置に装着する時には、装置を損傷することなく円滑に装着でき、また、画像形成装置から取り外している時にも、外力による損傷を受けにくい、記録媒体処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、記録媒体に所定の画像を形成するための画像形成装置の上部に着脱自在に装着され、所定の画像が形成された後の記録媒体を処理するための記録媒体処理装置であって、所定の画像が形成された記録媒体を導入するための導入手段と、所定の画像が形成された記録媒体を前記画像形成装置に備えられる第1収容手段に向けて搬送するか、または前記導入手段に向けて搬送するかを選択的に切り換えるための選択切換手段とを備え、前記選択切換手段は、記録媒体を前記第1収容手段に向けて案内するための第1案内位置と前記導入手段に向けて案内するための第2案内位置との間で移動可能な案内手段と、前記案内手段を、前記第1案内位置または前記第2案内位置に移動させるための切換駆動手段と、前記案内手段を、常には前記第2案内位置に向かう方向に付勢するための付勢手段と、前記記録媒体処理装置が前記画像形成装置に装着されている状態においては、前記案内手段に対して前記付勢手段の付勢力を作用させず、また、前記記録媒体処理装置が前記画像形成装置に装着されていない状態においては、前記案内手段に対して前記付勢手段の付勢力を作用させるようにするための、付勢力伝達手段とを備えていることを特徴としている。
【0010】
このような構成によると、記録媒体処理装置を画像形成装置に装着する時、および記録媒体処理装置を画像形成装置から取り外している時には、記録媒体処理装置は画像形成装置に装着されていない状態にあり、この状態では、付勢力伝達手段が、案内手段に対して付勢手段の付勢力を作用させるようにしている。そのため、案内手段は、第2案内位置に向かう方向に付勢された姿勢で保持される。一方、記録媒体処理装置が画像形成装置に装着されている状態では、付勢力伝達手段が、案内手段に対して付勢手段の付勢力を作用させないようしている。そのため、案内手段は、切換駆動手段による第1案内位置または第2案内位置への移動が可能となる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切換駆動手段が、通電により前記案内手段を前記第2案内位置に位置させることができるように構成されているソレノイドを備えていることを特徴としている。
【0012】
このような構成によると、記録媒体処理装置が画像形成装置に装着されていない状態では、付勢手段の付勢力によって、案内手段が第2案内位置に位置され、一方、記録媒体処理装置が画像形成装置に装着されている状態では、ソレノイドが通電状態となっている時にのみ、案内手段が第2案内位置に位置される。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記付勢力伝達手段は、前記付勢手段に連結される連結部分と、前記画像形成装置に備えられる当接手段に当接可能とされる第1当接部分と、前記案内手段に当接可能とされる第2当接部分とを備えるとともに、前記第1当接部分の前記当接手段に対する当接によって、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記第2当接部分の前記案内手段に対する当接が解除される第1当接位置と、前記付勢手段の付勢力によって、前記第2当接部分が前記案内手段に当接される第2当接位置との間で移動可能とされていることを特徴としている。
【0014】
このような構成によると、記録媒体処理装置を画像形成装置に装着した時には、付勢力伝達手段の第1当接部分が画像形成装置に備えられる当接手段に当接し、これによって、付勢力伝達手段は付勢手段の付勢力に抗して第1当接位置に移動する。その結果、第2当接部分の案内手段に対する当接が解除される。したがって、記録媒体処理装置を画像形成装置に装着した時には、付勢力伝達手段の第1当接位置への移動により、案内手段に対して付勢手段の付勢力が作用しない状態となる。また、記録媒体処理装置を画像形成装置から取り外した時には、付勢力伝達手段の第1当接部分が画像形成装置に備えられる当接手段と当接しなくなるため、付勢力伝達手段は付勢手段の付勢力によって第2当接位置に移動する。その結果、第2当接部分が案内手段に当接される。したがって、記録媒体処理装置を画像形成装置から取り外した時には、付勢力伝達手段の第2当接位置への移動により、案内手段に対して付勢手段の付勢力が作用する状態となる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記導入手段によって導入された記録媒体を収容するための複数の第2収容手段、前記導入手段によって導入された記録媒体を前記第2収容手段に排出するための排出手段、前記導入手段によって導入された記録媒体を前記排出手段に搬送するための搬送手段、および前記導入手段によって導入された記録媒体を特定の前記排出手段に向けて搬送するために、搬送方向を切り換える搬送方向切換手段を備えていることを特徴としている。
【0016】
このような構成によれば、導入手段によって導入された記録媒体が、搬送手段および搬送方向切換手段によって特定の排出手段に向けて搬送され、その搬送された記録媒体が排出手段によって特定の第2収容手段に排出される。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の記録媒体処理装置としてのソータ装置1を備える、画像形成装置としてのレーザプリンタ2の一実施形態を示す要部側断面図である。
【0018】
図1において、レーザプリンタ2には、記録媒体として用紙を収容するための用紙カセット3、トナー画像を形成するための画像形成ユニット4、用紙に転写されたトナー画像を定着させるための定着ユニット5、定着された用紙を排出するための排出ローラ15および排出ローラ15によって排出される用紙を収容するための排出トレイ16が、用紙の搬送方向において順次設けられている。
【0019】
用紙カセット3は、レーザプリンタ2の下部に設けられ、用紙を積層状に収容するようにしている。この用紙カセット3には、用紙を積層状に受ける受け板10と、受け板10を上方へ付勢するばね131が設けられている。また、受け板10の一端側の近傍には、受け板10上に積層される用紙を1枚ずつ分離して送り出すための搬送ローラ11と摩擦分離パッド132とが設けられており、これら搬送ローラ11と摩擦分離パッド132とによって、用紙カセット3内に積層された用紙を、順次、画像形成ユニット4に搬送するようにしている。
【0020】
レーザプリンタ2における用紙カセット3の上方には、画像形成ユニット4および定着ユニット5が設けられている。画像形成ユニット4は、感光体ドラム6、図示しない現像装置および帯電装置などを備え、感光体ドラム6の帯電後、レーザスキャナ133の露光走査によって形成される静電潜像をトナーにより現像し、トナー画像を形成する。感光体ドラム6の下方には、感光体ドラム6上に形成されたトナー画像を用紙に転写するための転写ローラ7が設けられている。また、定着ユニット5は、加熱ローラ8と、この加熱ローラ8に対向して設けられる押圧ローラ9とを備えている。そして、用紙カセット3から搬送される用紙は、画像形成ユニット4の感光体ドラム6と転写ローラ7との間に送られて、トナー画像が転写され、その後、定着ユニット5の加熱ローラ8と押圧ローラ9との間に送られて、転写されたトナー画像が定着され、この後に排出ローラ15に送られる。
【0021】
排出ローラ15の下流側には、この排出ローラ15によって排出される用紙を、排出トレイ16側に排出するための排出トレイ側案内路18と、ソータ装置1側に排出するための導入路側案内路19とが設けられている。
【0022】
排出トレイ側案内路18の下流側には、排出ローラ15によって排出される用紙を受けて積層状に収容する第1収容手段としての排出トレイ16が設けられている。この排出トレイ16は、レーザプリンタ2の上部に形成された凹所に設けられ、用紙の排出方向における下流側端部が回動可能に支持され、上流側はばね134により上方へ付勢されている。排出トレイ16は、用紙が積載されていくと、その重量が増加していくのに従って徐々に下方へ回動していくため、大量の用紙を整列した状態で積載することができる。さらに、その排出トレイ16の上流側上方には、積層される用紙の量が満杯となったこと、つまり満レベルを検知するための排出トレイレベルセンサ17が取り付けられている。排出トレイレベルセンサ17は、回動可能な検知片を有し、用紙が仮想線Fで示す位置まで積載された時に、自重により下方へ回動する検知片が用紙上面と当接して、仮想線Fで示す位置より下方に回動しなくなったとき、満レベルを検知する。また、排出トレイ側案内路18には、用紙のそりを取るためのカール取り用ローラ20が設けられている。
【0023】
なお、このレーザプリンタ2には、手差し用トレイ13と、その手差し用トレイ13上に置かれた用紙を搬送するための搬送ローラ14とが設けられている。
【0024】
ソータ装置1は、このように構成されたレーザプリンタ2の上部に着脱自在に装着されている。図2は、図1におけるソータ装置1を拡大して示す要部側断面図、図3は、ソータ装置1のみを示す斜視図である。
【0025】
次に、図2および図3を参照してソータ装置1を説明する。図2において、このソータ装置1は、レーザプリンタ2によって所定の画像が形成された後の用紙を受け入れるための受入部としてのアダプタ部29と、このアダプタ部29の上部に着脱自在に装着される処理部としての仕分け部28とから構成されている。
【0026】
アダプタ部29には、その下側ケーシング27内に、用紙を導入するための導入手段としての導入路21と、導入路21に導入された用紙の進入を検知するためのカウントレバー31と、導入路21から導入された用紙のそりを除去するためのカール取り用ローラ30と、用紙をレーザプリンタ2の排出トレイ16に向けて搬送するか、または導入路21に向けて搬送するかを選択的に切り換えるための選択切換手段としての選択切換機構58とが設けられている。
【0027】
下側ケーシング27は、図3に示すように、平面視略コ字状をなし、互いに所定の間隔を隔てて対向状に配置される2つの下側側部51および52と、これら下側側部51および52における後方側端部に連続し、これら下側側部51および52の間を連結する矩形状の下側中央部53とから構成されている。各下側側部51および52は、側面視略逆U字状をなし、基部56と、この基部56から下方に向かって二股状に分岐する前脚部54と後脚部55とを備えている。後脚部55は、基部56からそのまま垂下させるようにして形成されており、一方、前脚部54は、基部56から前方に向かって略くの字状に突出させることにより形成されている。また、各下側側部51および52内には、後で詳述するが、支持プレート57(図7参照)がそれぞれ設けられており、この支持プレート57には、レーザプリンタ2に装着するための取付部材としての第1取付板81および第2取付板82が一体として設けられている。
【0028】
図2に示すように、導入路21は、レーザプリンタ2の排出ローラ15によって排出される用紙を仕分け部28側に送るために、アダプタ部29において上下方向に設けられている。また、カウントレバー31およびカール取り用ローラ30は、導入路21の途中位置に臨むように設けられており、用紙の搬送方向におけるカウントレバー31の上流側にカール取り用ローラ30が配置されるように構成されている。さらに、選択切換機構58は、後で詳述するが、アダプタ部29から下方に突出するようにして設けられ、アダプタ部29がレーザプリンタ2の上部に装着された時に、この装着とともにレーザプリンタ2内に挿入され、排出トレイ16に向けて用紙を案内するための第1案内位置としての排出トレイ側案内位置(図1において仮想線で示される位置)と、導入路21に向けて用紙を案内するための第2案内位置としての導入路側案内位置(図1において実線で示される位置)との間で揺動可能な案内手段としての選択フラッパ12を備えている。そのため、排出ローラ15によって送られる用紙は、この選択フラッパ12の揺動動作によって、排出トレイ側案内路18または導入路側案内路19に選択的に送られる。なお、この選択フラッパ12は、図示しないCPUによって制御され、後述する切換駆動手段としてのソレノイド61によって作動可能とされている。選択切換機構58をアダプタ部29に設けることで、用紙の搬送方向を決める部材をすべてソータ装置1側で構成できるため、レーザプリンタ2側の装置構成の簡略化を図ることができ、レーザプリンタ2の不要なコストアップを防止できる。
【0029】
仕分け部28は、その上側ケーシング26の下部に、アダプタ部29の導入路21から導入された用紙を仕分け部28に進入させるための進入口47が設けられている。また、上側ケーシング26内には、用紙を収容するための第2収容手段としての複数のビン23と、用紙を各ビン23に排出するための排出手段としての排紙ローラ22と、進入口47から進入した用紙を各排紙ローラ22に搬送するための搬送手段としての搬送ローラ24と、進入口47から進入した用紙を特定の排紙ローラ22に向けて搬送するために、搬送方向を切り換える搬送方向切換手段としての切換フラッパ25とが設けられている。また、上側ケーシング26の上部には、搬送ローラ24によって搬送される用紙を仕分け部28の上方外側に排出するための排出口46が設けられている。さらに、この仕分け部28には、その一端が進入口47に臨み、他端が各排紙ローラ22と排出口46とに臨む搬送路32が設けられている。この搬送路32は、仕分け部28の上下方向に形成され、一端が進入口47に臨み、他端が排出口46に臨む上下方向搬送路33と、この上下方向搬送路33から各排紙ローラ22に向かうように分岐する複数の排紙用搬送路34とを有し、進入口47に進入された用紙を各排紙ローラ22および排出口46に案内するようにしている。
【0030】
上側ケーシング26は、図3に示すように、平面視略コ字状をなし、互いに所定の間隔を隔てて対向状に配置される2つの上側側部48および49と、これら上側側部48および49における後方側端部に連続し、これら上側側部48および49の間を連結する矩形状の上側中央部50とから構成されている。
【0031】
各ビン23は、用紙を受けて収容するために略板状をなし、その後端部を、上側ケーシング26の側部48および49、ならびに中央部50において支持させるとともに、その前端部を、側面視において、上側ケーシング26の側部48および49よりも前方に向かって突出するように、後端部から前方上方に向かって傾斜状に突出させている。そして、この状態において、複数のビン23を上下方向において整列状態で配置させている。図1ないし図3においては、各ビン23を、最下位から最上位まで、順次、第1ビン41、第2ビン42、第3ビン43、第4ビン44および第5ビン45の順に並んだ状態で配置させている。
【0032】
また、図2に示すように、各ビン23の後端部上方には、排紙ローラ22が各ビン23に対応してそれぞれ設けられている。なお、各排紙ローラ22は1対として設けられ、一方が駆動され他方が従動される。
【0033】
また、上下方向搬送路33から各排紙用搬送路34に分岐される位置には、各排紙ローラ22に対応して、切換フラッパ25がそれぞれ設けられている(以下、第1ビン41ないし第5ビン45にそれぞれ対応する切換フラッパ25を互いに区別したいときは、第1フラッパ35ないし第5フラッパ39と言う)。この切換フラッパ25は、用紙を上下方向に案内する上下方向案内位置(図2における第3切換フラッパ37以外の切換フラッパ25が示す位置)と、用紙を対応する排紙ローラ22に案内する排紙方向案内位置(図2における第3切換フラッパ37が示す位置)とに揺動可能に支持されている。仕分け部28内に進入された用紙は、切換フラッパ25の揺動動作によって、上下方向搬送路33から任意の排紙用搬送路34に案内される。
【0034】
さらに、上下方向搬送路33には、用紙を上下方向に搬送するための搬送ローラ24が各切換フラッパ25の間に設けられている。なお、各搬送ローラ24は1対として設けられ、一方が駆動され他方が従動される。
【0035】
なお、仕分け部28には、駆動源として図示しないモータが設けられており、各排紙ローラ22および搬送ローラ24は、このモータからの動力が図示しないギヤ列を介して伝達されることにより駆動される。また、アダプタ部29にはモータはなく、カール取り用ローラ30は、仕分け部28に設けられるモータからの駆動が伝達されるように構成されている。
【0036】
このように構成されたソータ装置1において、レーザプリンタ2から、排出された用紙は、以下のように各ビン23に収容される。
【0037】
すなわち、レーザプリンタ2内に挿入された選択フラッパ12が導入路側案内位置(図1において実線で示される位置)に切り換えられると、所定の画像が形成された後の用紙は、排出ローラ15から、この選択フラッパ12によって、ソータ装置1のアダプタ部29に設けられる導入路21に導入される。導入路21に導入された用紙は、カール取り用ローラ30でそりが除去され、カウントレバー31を押動した後、進入口47から仕分け部28内に進入され、搬送路32に送られる。
【0038】
このような用紙の搬送においては、カール取り用ローラ30がアダプタ部29に設けられているので、仕分け部28にて仕分けおよび収容される直前で用紙のそりが除去される。そのため、そりが除去された用紙をそのまま円滑に仕分け部28に進入させることにより、各ビン23に用紙を整然と収容できるとともに紙詰まりの発生を低減することができる。
【0039】
また、カウントレバー31が押動されると検知信号が出力され、図示しないCPUによって、ソータ装置1側への用紙の進入の有無が判断される。したがって、このようなカウントレバー31をアダプタ部29に設けることによって、用紙がソータ装置1側に受け入れられたか否かを検知することができる。そのため、たとえば、紙詰まりなどが発生したときには、レーザプリンタ2側で発生したのか、あるいはソータ装置1側で発生したのかを容易に判断することができる。
【0040】
搬送路32に進入された用紙は、上下方向搬送路33内を、搬送ローラ24の回転駆動によって搬送される。そして、排紙方向案内位置に位置された切換フラッパ25に達したときには、その切換フラッパ25によって、その切換フラッパ25に対応する排紙ローラ22に案内される。さらに詳述すると、第1ないし第5フラッパ35ないし39は、図示しないCPUによって制御され、図示しないソレノイドによって作動させるようにしており、収容したいビン23に対応する排紙ローラ22に向かう特定の切換フラッパ25のみが、排紙方向案内位置に位置され、その他の切換フラッパ25は、上下方向案内位置に位置される。
【0041】
図2においては、用紙を第3ビン43に収容するために、第3フラッパ37以外の第1、第2、第4および第5フラッパ35、36、38および39が上下方向案内位置に位置され、第3フラッパ37のみが、排紙方向案内位置に位置される例を示している。この図2の例において、用紙が搬送路21に進入すると、第1切換フラッパ35および第2切換フラッパ36が上下方向案内位置に位置されているので、用紙は、上下方向搬送路33内を搬送ローラ24によって上方に送られ、排紙方向案内位置に位置された第3フラッパ37に達すると、搬送方向が排紙用搬送路34へと切り換えられて、第3ビン43に対応する排紙ローラ22に送られる。そして、用紙はこの排紙ローラ22によって排出され第3ビン43に収容される。
【0042】
このような構成によると、導入路21から導入された用紙は、特定の切換フラッパ25に達するまでは、搬送ローラ24によって、その速度が落ちることなく上下方向搬送路33内を搬送され、特定の切換フラッパ25によって搬送方向が切り換えられた後も、排紙ローラ22によって、その速度が落ちることなく、用紙の先端部から後端部が排出されるまで、その排紙ローラ22に対応するビン23に向かって排出される。したがって、このようなソータ装置1を使用することによって、レーザプリンタ2によって画像が形成された後の用紙を、高速かつ確実に仕分けおよび収納することができる。
【0043】
図4は、ソータ装置1をレーザプリンタ2に装着する状態を示す要部側断面図、図5は、ソータ装置1をレーザプリンタ2に装着した状態を示す要部側断面図、図6は、ソータ装置1をレーザプリンタ2から取り外して床に置いた状態を示す要部側断面図である。次に、このように構成された本実施形態のソータ装置1のレーザプリンタ2に対する着脱を図3ないし図6を参照して説明する。なお、図4ないし図6では、後述するロック機構101の図示が省略されている。
【0044】
図3ないし図6に示すように、アダプタ部29の下側ケーシング27において、各下側側部51および52内に設けられる後述する支持プレート57(図7参照)の第1取付板81が、各前脚部54の下端から下方へ突出するように設けられており、また、支持プレート57(後述する)の第2取付板82が、各後脚部55の下端から下方へ突出するように設けられている。
【0045】
第1取付板81は、略矩形板状であってその先端部が細くなるように形成されているが、その先端縁は平坦に形成されており、この先端縁に接触する面に対しては、面接触できるように形成されている。また、第2取付板82は、略矩形板状であってその先端部が細くなり、かつ先割れ状に形成されているが、その2つに割れた先端部の先端縁には丸みをもたせて、この先端縁に接触する面に対しても、面接触できるように形成されている。そして、これら各第1取付板81および各第2取付板82の先端縁は、水平方向において実質的に同じ位置に位置されるとともに、ソータ装置1の重心(たとえば、図6において点線85で示されている)が、これら各第1取付板81および各第2取付板82で囲まれる範囲に位置されるようになる。
【0046】
一方、レーザプリンタ2の上部内側には、第1取付板81を嵌め込んで位置決めした状態で保持することのできる第1保持板83が設けられるとともに、第2取付板82を嵌め込んで位置決めした状態で保持することのできる第2保持板84が、それぞれ各第1取付板81および各第2取付板82の対向位置に設けられている。そして、図4に示すように、アダプタ部29の各第1取付板81および各第2取付板82を、レーザプリンタ2の上方側より、レーザプリンタ2の各第1保持板83および各第2保持板84にそれぞれ差し込んで嵌め合うことにより、アダプタ部29がレーザプリンタ2に装着される。この状態が図5に示されている。図5に示す状態では、各第1保持板83および各第2保持板84によって、各第1取付板81および各第2取付板82が位置決めされているので、ソータ装置1は、レーザプリンタ2の上部に起立した姿勢で安定して装着される。
【0047】
また、レーザプリンタ2からソータ装置1を取り外す時には、アダプタ部29をそのまま上方に持ち上げて、レーザプリンタ2の各第1保持板83および各第2保持板84から各第1取付板81および各第2取付板82を引き抜けばよい。なお、この取り外しにおいては、下側ケーシング27の各下側側部52および52の各基部56を両手で把持して行なえばよい。各基部56は、ソータ装置1の重心85の鉛直面上に実質的に位置しているため、ソータ装置1をバランス良く持ち上げることができる。
【0048】
そして、取り外した後に、ソータ装置1を床に置いた時には、図6に示すように、各第1取付板81および各第2取付板82の先端縁が、水平方向において実質的に同じ位置に位置されており、かつ、ソータ装置1の重心85が、これら各第1取付板81および各第2取付板82で囲まれる範囲、すなわち、図6に示すように、重心85が、その前後方向においては、第1取付板81と第2取付板82との間のほぼ中央であって、また、図6には示されていないが、その幅方向においては、各第1取付板81および各第2取付板82の間のほぼ中央に位置していることから、ソータ装置1は、床面上において転倒することなく、装着されている時と実質的に同じような起立した姿勢で、そのまま安定して載置される。
【0049】
したがって、ソータ装置1を床面上に寝転がすようにして横置きにしたり、また、壁に立てかけたり、あるいは、他の部材で支持するようにして置く必要がなく、取り外した時のソータ装置1の保存、およびレーザプリンタ2からの取り外し作業、さらにはその取り外した状態からのレーザプリンタ2への装着の作業を簡単にすることができる。しかも、この時、各第1取付板81および各第2取付板82の先端縁は、床面に対して面接触するので、ソータ装置1の安定した載置を良好に保持することができる。
【0050】
また、このような構成であると、装着時における取り付けのための部材として設けられる各第1取付板81および各第2取付板82が、取り外して床に置いた時には脚を兼ねるため、わざわざ各第1取付板81および各第2取付板82とは別に、取り外した時にソータ装置1を安定して載置するための脚を設ける必要がなく、装置構成の簡略化および部品点数の低減化が図られる。
【0051】
また、本実施形態では、ソータ装置1はレーザプリンタ2に起立した姿勢で装着され、また、取り外して床に置いた時にも、その起立姿勢を保ったままの状態で載置される、つまり、装着状態および取り外し状態における姿勢が、ともに実質的に同じ姿勢であるため、たとえば、取り外しの時に、ソータ装置1をそのままの状態で上方に持ち上げて、その後、その同じ姿勢のままで床に置くことができ、あるいは、装着する時においては、床に置かれている姿勢のままソータ装置1を持ち上げて、その後、その同じ姿勢のままで、上方側からレーザプリンタ2に装着することができる。したがって、レーザプリンタ2に対するソータ装置1の着脱作業をより行ないやすくすることができる。
【0052】
このようなソータ装置1の着脱において、本実施形態のソータ装置1には、レーザプリンタ2に対する装着状態を保持(ロック)するためのロック手段としてのロック機構101を備えている。図7および図8は、このロック機構101を説明するためのアダプタ部29の下側ケーシング27の内部を示す要部側面図である。これら図7および図8を参照して、ロック機構101を説明する。なお、この図7および図8は、詳しくは、下側ケーシング27の各下側側部51および52のうち、一方の下側側部52における外側のカバーを取り外した状態の側面図である。また、ロック機構101は、図7および図8においては、その一方のみしか現れておらず、以下、図7および図8に基づきその一方のみを説明するが、このロック機構101は、下側ケーシング27の各下側側部51および52内にそれぞれ設けられている。
【0053】
図7において、ロック機構101は、支持プレート57に設けられている。支持プレート57は、略コ字状をなし、第1取付板81と、第2取付板82と、これら第1取付板81および第2取付板82の基端が連結される本体板59とから一体に形成されており、ロック機構101は、この支持プレート57の本体板59から第2取付板82の基端にかけて設けられている。このロック機構101は、レバー102と、このレバー102に連動する第1の係合手段としての揺動爪103と、付勢部材としての付勢ばね104と、レバー102と揺動爪103とを連結するリンク部材105とを備えている。
【0054】
レバー102は、下側ケーシング27の下側側部52における前脚部54と後脚部55との間の基部56の下側に臨むような状態で、支持プレート57の本体板59に設けられている。このレバー102は、その下側に、このレバー102を把持して操作するための操作部106と、その操作部106の上側後方に、このレバー102を揺動させるための支点となる支持軸部107と、その支持軸部107の斜め後方上方に、付勢ばね104を受けるばね受け部108と、その支持軸部107の斜め後方下方に、揺動爪103と連結するためのレバー側連結部109とを一体に備えている。
【0055】
操作部106は、基部56の下側におけるソータ装置1の重心85の位置する鉛直面上に臨むようにして設けられ、また、支持軸部107は、本体板59に回動可能に支持されており、これによって、その下側前方に位置する操作部106を上下方向に動作可能としている。また、ばね受け部108は、一端が本体板59に固定される付勢ばね104の他端を受けており、この付勢ばね104の付勢力によって、常には、そのばね受け部108と支持軸部107に対して反対側に位置する操作部106の前端部を、下方向に向かって付勢するようにしている。
【0056】
揺動爪103は、略くの字状をなし、支持プレート57の本体板59から第2取付板82の基端にかけて、上下方向に延びるように設けられている。この揺動爪103は、その上側に、動力受け部としての揺動爪側連結部110と、その下側に、当接部としての爪部111と、その揺動爪側連結部110と爪部111との間の中間位置に、この揺動爪103を揺動させるための支点となる揺動軸部112とを備えている。
【0057】
揺動軸部112は、第2取付板82の基端において回動可能に支持されており、これによって、揺動爪103は、その下側に設けられる爪部111が、レーザプリンタ2に設けられる第2の係合手段としての係止部113に係合する係合位置と、この係止部113から離れる離脱位置とに移動できるように、揺動可能とされている。また、揺動爪側連結部110は、リンク部材105を介してレバー102のレバー側連結部109と連結されている。なお、レーザプリンタ2に設けられる係止部113は、詳しくは、第2保持板84の上端部に設けられ、爪部111の爪に係合可能なように、爪部111に向かって突出するように形成されており、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着された状態において、爪部111の前方対向位置に位置されている。また、爪部111には、その係止部113と当接する側に、このソータ装置1がレーザプリンタ2に装着される時に爪部111と係止部113との係合を案内するための傾斜面114が設けられている。
【0058】
次に、このように構成されたロック機構101の動作について説明する。図7には、レーザプリンタ2にソータ装置1が装着された状態において、ロック機構101によって、この装着状態がロックされている状態が示されている。図7においては、付勢ばね104の付勢力によって、上述したように操作部106の前端部が下方向に向かって付勢されるとともに、常には、レバー側連結部109が上向きに回動するように付勢されている。そのため、揺動爪側連結部110は、リンク部材105を介してこのレバー側連結部109の上向きの回動によって上向きに回動されるので、この動爪側連結部110と揺動軸部112に対して反対側に位置される爪部111は、前方、すなわち係合位置に向かって移動され、レーザプリンタ2の係止部113に係合する。
【0059】
また、図8には、レーザプリンタ2からソータ装置1を取り外す時において、ロック機構101のロックを解除した状態が示されている。図8において、このロック機構101のロックの解除は、レバー102の操作部106を上方向に向かって押動させることにより行なわれる。すなわち、レバー102の操作部106を上方向に向かって押動させると、レバー側連結部109が付勢ばね104の付勢力に抗して下向きに回動される。そのため、揺動爪側連結部110は、リンク部材105を介してこのレバー側連結部109の下向きの回動によって下向きに回動されるので、この動爪側連結部110と揺動軸部112に対して反対側に位置される爪部111は、後方、すなわち離脱位置に向かって移動され、レーザプリンタ2の係止部113から離れる状態となる。
【0060】
次に、このようなロック機構101を備える本実施形態のソータ装置1を、レーザプリンタ2に着脱する動作について述べる。ソータ装置1を装着する時には、基本的には、上述したように、下側ケーシング27の各下側側部52および52の各基部56を両手で把持するため、各下側側部51および52に設けられる各レバー102を両手で把持して持ち上げた状態で、レーザプリンタ2の上方側から、そのレーザプリンタ2に装着する。このように、各レバー102を両手で把持した状態で装着すれば、レバー102はソータ装置1の重みによって自然に上方向に動作され、このレバー102の上方向への動作によって、揺動爪103の爪部111が離脱位置に移動した状態で装着されるため、揺動爪103の爪部111は、レーザプリンタ2の係止部113に当接することなく円滑に挿入され、次いで装着動作が終了した時に各レバー102から両手を離した時に、揺動爪103の爪部111が、付勢ばね104の付勢力によって係合位置に移動し、その結果、図7に示すように、レーザプリンタ2の係止部113に係合するようになる。
【0061】
したがって、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されている状態においては、付勢ばね104によって、常に揺動爪103の爪部111が、レーザプリンタ2の係止部113に係合している状態、すなわち、ロック状態が保持されるので、装着状態においては、ソータ装置1はレーザプリンタ2にしっかりと固定され、その装着状態において、ソータ装置1に外力が加わっても、ソータ装置1が傾いたり、あるいは、レーザプリンタ2から抜け落ちることが少なく、レーザプリンタ2に対するソータ装置1の保持が確実に行なわれる。
【0062】
なお、ソータ装置1をレーザプリンタ2に装着する時には、各下側側部51および52に設けられる各レバー102を把持しなくても、装着することができる。すなわち、何らレバー102を操作せずそのまま装着しても、揺動爪103の爪部111は、レーザプリンタ2の係止部113に当接するが、爪部111は、その傾斜面114に沿って付勢ばね104の付勢力に抗して係止部113から離れる離脱位置に移動し、傾斜面114との当接が過ぎた時点で再び付勢ばね104の付勢力によって係合する係合位置に移動し、その結果、レーザプリンタ2の係止部113に係合する状態となる。したがって、装着時においては、何らレバー102を操作しなくても、そのままロック機構101のロックを行なうこともできる。
【0063】
一方、レーザプリンタ2からソータ装置1を取り外す時には、各下側側部51および52に設けられる各レバー102を両手で把持しながら、ソータ装置1を持ち上げる。そうすると、レバー102の動作方向とソータ装置1の着脱方向とが同じ方向であるため、レバー102がソータ装置1の重みによって自然に上方向に動作され、このレバー102の上方向への動作によって、揺動爪103の爪部111が離脱位置に移動し、その結果、爪部111と係止部113との係合が解除されようになる。したがって、レーザプリンタ2からソータ装置1を取り外す時には、各下側側部51および52に設けられる各レバー102を把持するのみで、ロック機構101のロックの解除とソータ装置1の取り外しを一度に行なうことができ、レーザプリンタ2に対するソータ装置1の着脱操作を行ないやすくすることができる。
【0064】
また、各レバー102は、下側ケーシング27の各下側側部52および52における基部56の下側に臨むようにして設けられており、この基部56は、前述したように、ソータ装置1をレーザプリンタ2から着脱する時において、ソータ装置1を把持するための把持部となるので、ソータ装置1をレーザプリンタ2から取り外す時には、把持部とともにレバー102が把持されるので、つまり、取り外しのための把持とレバーの操作とを同じ部位を把持することにより行なえるので、取り外し作業をより効率良く行なうことができる。
【0065】
しかも、各レバー102の操作部106は、この基部56の下側におけるソータ装置1の重心85の位置する鉛直面上に臨むように設けられているので、各レバー102を把持してソータ装置1を持ち上げた状態においては、ソータ装置1をバランス良く保持することができる。そのため、各レバー102を把持しながらソータ装置1を着脱すれば、ソータ装置1をバランス良く保持することができ、レーザプリンタ2に対するソータ装置1の着脱操作を安定して行なうことができる。
【0066】
また、本実施形態のロック機構101では、揺動爪103は、揺動爪側連結部110が上向きに回動したときに、爪部111を係止部113に係合させるように揺動されるので、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されている状態において、そのソータ装置1が上方向に向かって引っ張られるような外力を受け、それに従って揺動爪103の揺動爪側連結部110が上向きに回動したとしても、揺動爪103の爪部111とレーザプリンタ2の係止部113との係合は、解除されないばかりか逆にさらに強く係合されるようになる。そのため、その装着状態において、ソータ装置1に外力が加わっても、揺動爪103の爪部111とレーザプリンタ2の係止部113との係合が不用意に外れることがなく、装着状態におけるレーザプリンタ2に対するソータ装置1の保持をさらに確実に行なうことができる。
【0067】
以上述べたように、本実施形態のソータ装置1は、ロック機構101を備えることにより、ソータ装置1をレーザプリンタ2に装着した時には、揺動爪103の爪部111を、レーザプリンタ2に設けられる係止部113と係合する係合位置に移動させて、この爪部111と係止部113との係合によって、ソータ装置1とレーザプリンタ2との装着状態を確実に保持することができる。そのため、ソータ装置1に外力が加わっても、ソータ装置1が傾いたり、あるい、レーザプリンタ2から抜け落ちることが少なく、良好な作動が確保できるとともに、転倒による装置の損傷を少なくすることができる。一方、ソータ装置1をレーザプリンタ2から取り外す時には、ロック機構101のレバー102を把持してそのままソータ装置1を持ち上げれば、揺動爪103の爪部111を、レーザプリンタ2に設けられる係止部113から離れる離脱位置に移動させて、この爪部111と係止部113との係合の解除によって、ソータ装置1をレーザプリンタ2から簡単に取り外すことができる。そのため、このような揺動爪103の爪部111の係合位置と離脱位置との間の移動により、ソータ装置1をレーザプリンタ2に装着した時にはその装着状態を確実に保持できながら、レーザプリンタ2に対するソータ装置1の着脱を簡易に行なうことができる。
【0068】
図9ないし図11は、選択切換機構58を詳しく説明するためのアダプタ部29の下側ケーシング27の内部を示す要部側面図である。この図9ないし図11は、詳しくは、図7および図8に示す下側側部52と反対側の下側側部51の外側のカバーを取り外した状態における一部切欠側面図であって、図9および図10は、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されている状態、図11は、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されていない状態を示している。
【0069】
次に、図9ないし図11を参照して、本実施形態のソータ装置1における選択切換機構58を詳しく説明する。図9において、選択切換機構58は、上述した案内手段としての選択フラッパ12と、選択フラッパ12を第1案内位置としての排出トレイ側案内位置と第2案内位置としての導入路側案内位置とに移動させるための切換駆動手段としてのソレノイド61と、選択フラッパ12を常には導入路側案内位置に向かう方向に付勢するための付勢手段としての第1付勢ばね62と、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されている状態においては、選択フラッパ12に対して第1付勢ばねの付勢力を作用させず、また、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されていない状態においては、選択フラッパ12に対して第1付勢ばね62の付勢力を作用させるようにするための付勢力伝達手段としてのリンク部材63とを備えている。
【0070】
選択フラッパ12は、下側ケーシング27の下側中央部52内にその長さ方向に沿って延びる図示しない軸部と、この軸部の長さ方向において互いに所定の間隔を隔てて設けられる複数のフラッパ部64と、この軸部の端部に設けられるフラッパ揺動部66とを備えており、これら軸部、複数のフラッパ部64およびフラッパ揺動部66が一体として形成されている。軸部は2つの下側側部51および52の間において回動可能に支持されている(図9ないし図11において、軸部は直接現われないためその回動支点を符号65で示している。)。この軸部の支持によって、フラッパ部64は、下側ケーシング27の下側中央部52の下端から下方に向かって突出した状態で、排出トレイ側案内位置と導入路側案内位置との間で揺動自在とされるとともに、フラッパ揺動部66が、下側側部51内に配置された状態で回動自在とされる。
【0071】
フラッパ揺動部66には、後側連結部分68と、この後側連結部分68と軸部の支点65に対して反対側に位置される前側当接部分69と、軸部の支点65の前方上方であってこれら後側連結部分68および前側当接部分69の間に位置される中央連結部分70とを備えている。後側連結部分68には、他端がこのフラッパ揺動部66の上方において固定されている第2付勢ばね67の一端が取り付けられている。この第2付勢ばね67は、選択フラッパ12を常には排紙トレイ側案内位置に向かう方向に付勢しているが、第1付勢ばね62よりもばね力が弱く設定されている。
【0072】
ソレノイド61は、下側側部51内における選択フラッパ12の上方後方に設けられ、このソレノイド61に対する励磁および非励磁に基づいて進退するプランジャ軸71が、フラッパ揺動部66の中央連結部分70に取り付けられている。このソレノイド61は、通電により励磁されるとプランジャ軸71を退避させるように作動される。そのため、選択フラッパ12は、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されている状態(つまり、次に述べるが、リンク部材63がフラッパ揺動部66の前側当接部分69に当接していない状態)において、ソレノイド61に通電されていない時には、第2付勢ばね67の付勢力によって、フラッパ揺動部66の後側連結部68が上方に引っ張られ、これによって、切換フラッパ12が支点56を中心として図9における時計方向に回動され、その結果、排紙トレイ側案内位置に位置される状態となる(この状態が図9に示されている)。一方、ソレノイド61に通電されている時には、プランジャ軸71の退避により、フラッパ揺動部66の中央連結部70が後方に引っ張られ、これによって、第2付勢ばね67の付勢力に抗して切換フラッパ12は支点56を中心として図10における反時計方向に回動され、その結果、導入路側案内位置に位置される状態となる(この状態が図10に示されている)。
【0073】
リンク部材63は、切換フラッパ12の前方において、回動軸部72を備える本体部分73と、この本体部分73の一側から互いに所定の角度を開いて突出する連結部分としての第1突出片74および第2当接部分としての第2突出片75と、第1突出片74および第2突出片75が突出される一側と回動軸部72に対して反対側の他側から突出される第1当接部分としての当接片76とを備えており、これら本体部分73、回動軸部72、第1突出片74、第2突出片75および当接片76が一体として形成されている。なお、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されている状態においては、図9および図10に示すように、第1突出片74、第2突出片75および当接片76は、それぞれ斜め上方後方、斜め下方後方、下方に向くように突出形成されている。
【0074】
リンク部材63は回動軸部72を介して下側側部51内に回動自在に支持される一方で、第1突出片74には、他端がこのリンク部材63の上方前方において固定されている第1付勢ばね62の一端が取り付けられており、この第1付勢ばね62の付勢力によって、リンク部材63が、常には、図11における時計方向に回動する方向、すなわち、第2突出片75がフラッパ揺動部66の前側当接部分69に当接するような方向に付勢されている。
【0075】
そして、このような選択切換機構58を備える本実施形態のソータ装置1において、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されていない状態では、図11に示すように、第1付勢ばね62の付勢力によって、リンク部材63の第1突出部74が前方に引っ張られ、これによってリンク部材63が回動軸部72を中心に時計方向に回動され、その結果、リンク部材63の第2突出片75がフラッパ揺動部66の前側当接部分69に当接される第2当接位置としての選択フラッパ側当接位置に位置される状態となる。そして、この第2突出片75の前側当接部分69に対する当接によって、選択フラッパ12は、第2ばね67の付勢力に抗して軸部の支点56を中心として反時計方向に回動されて、導入路側案内位置に位置される状態、すなわち、フラッパ部64が実質的に下に向く状態とされる。
【0076】
一方、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されている状態では、図9および図10に示すように、リンク部材63の当接片76が当接手段としてのレーザプリンタ2の上部フレーム77に当接されるため、リンク部材63は第1付勢ばね62の付勢力に抗して回動軸部72を中心に反時計方向に回動され、その結果、リンク部材63の第2突出片75がフラッパ揺動部66の前側当接部分69から離れる位置、つまり、第2突出片75と前側当接部分69との当接が解除される第1当接位置としてのフレーム側当接位置に位置される状態となる。そして、この当接の解除によって選択フラッパ12は、上述したように、常には、第2付勢ばね67の付勢力によって、排紙トレイ側案内位置に位置される状態、すなわち、フラッパ部64が、下方に向く導入路側案内位置に対してやや外側を向く状態(この状態が図9に示される)とされ、ソレノイド61が通電されている時にのみ、第2付勢ばね67の付勢力に抗して導入路側案内位置に位置される状態(この状態が図10に示される)とされる。
【0077】
このようにして選択切換機構58を構成すれば、ソータ装置1をレーザプリンタ2に装着する時、およびソータ装置1をレーザプリンタ2から取り外している時には、ソータ装置1はレーザプリンタ2に装着されていない状態にあり、この状態では、リンク部材63の第2突出片75がフラッパ揺動部66の前側当接部分69に当接しているため、第1付勢ばね62の付勢力がリンク部材63を介して選択フラッパ12に作用する。そのため、選択フラッパ12は、導入路側案内位置に向かう方向に付勢された姿勢、言い換えれば、フラッパ部64が実質的に下に向く姿勢で保持される。したがって、ソータ装置1をレーザプリンタ2に装着する時には、その選択フラッパ12のフラッパ部64がレーザプリンタ2と干渉することなく、円滑に装着することができ、選択フラッパ12のフラッパ部64とレーザプリンタ2との干渉による装置の損傷を少なくすることができる。さらに、ソータ装置1をレーザプリンタ2から取り外している時にも、選択フラッパ12のフラッパ部64は、フラッパ部64が実質的に下に向く姿勢で保持されているので、外力による損傷を受けにくく、装置の耐久性を向上させることができる。
【0078】
一方、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されている状態では、リンク部材63の第2突出片75がフラッパ揺動部66の前側当接部分69に当接していないため、第1付勢ばね62の付勢力がリンク部材63を介して選択フラッパ12に作用しない。そのため、ソレノイド61の作動によって、選択フラッパ12を、排紙トレイ側案内位置または導入路側案内位置へ適宜選択的に切り換えることができる。
【0079】
しかも、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されていない状態、すなわち、ソータ装置1をレーザプリンタ2に装着する時、およびソータ装置1をレーザプリンタ2から取り外している時には、第1付勢ばね62の付勢力によって選択フラッパ12を導入路側案内位置に位置させているので、電力消費を伴うことはなく、また、ソータ装置1がレーザプリンタ2に装着されている状態では、選択フラッパ12を導入路側案内位置に位置させるようにする時にのみ、つまり、ソータ装置1の導入路21に用紙を搬送したい時にのみ、ソレノイド61が通電状態となって、この時にのみ電力が消費されるように構成されているので、ソータ装置1を取り外している時はもちろんのこと、レーザプリンタ2に装着されている時であっても、ソータ装置1による処理を行なわない場合には、選択フラッパ12の切り換えに伴う電力の消費がなく、省電力化を図ることができる。
【0080】
また、このように構成された選択切換機構58では、ソータ装置1をレーザプリンタ2に装着した時、およびソータ装置1をレーザプリンタ2から取り外した時に、リンク部材63をフレーム側当接位置および選択フラッパ側当接位置に選択的に回動させることによって、簡易な構成によって、確実に、選択フラッパ12に対する第1付勢ばね62の付勢力を作用させ、または作用させないようにしており、これによって装置構成の簡略化を図ることができるとともに、製造コストの低減化を図ることができる。
【0081】
図12は、仕分け部28をアダプタ部29に装着する状態を示す要部側断面図、図13は、仕分け部28を複数増設する状態を示す要部側断面図、図14は、仕分け部28を複数増設した状態を示す要部側断面図である。
【0082】
次に、以上のように構成される本実施形態のソータ装置1において、アダプタ部29に仕分け部28を組み付ける場合について、図6および図12を参照して説明する。図12に示すように、アダプタ部29の上部には、仕分け部28に取り付けるための第3取付板86および第4取付板87が、上方へ突出するような状態で、下側側部51および52内に設けられる支持プレート57と一体として形成されている。一方、仕分け部28の下部には、アダプタ部29に取り付けるための第5取付板88が、上側ケーシング26の各上側側部48および49(図3参照)のそれぞれから下方へ突出するように設けられている。そして、アダプタ部29の各第3取付板86および各第4取付板87を、仕分け部28の内側にぞれぞれ差し込むとともに、仕分け部28の各第5取付板88を、アダプタ部29の内側にぞれぞれ差し込むことにより、仕分け部28がアダプタ部29に位置決めされた状態で装着される。この状態が図6に示されている。
【0083】
そして、このような組み付けにおいては、図6および図12に示すように、アダプタ部29は、仕分け部28が装着されているか否かにかかわらず、起立した姿勢で転倒することなく安定して載置されているので、ソータ装置1の製造時においては、アダプタ部29を載置して、その上に仕分け部28を組み付けていくことができ、これによって、製造時における組み付け性が良好となり生産性の向上を図ることができる。
【0084】
さらに、本実施形態のソータ装置1は、仕分け部29を、その上方に複数増設して使用できるように構成されている。
【0085】
図13に示すように、この仕分け部28の天上部分には、着脱自在の上蓋127が取り付けられるようにされており、図13においては、アダプタ部29に取り付けられている仕分け部28(次に述べる、その上に増設する仕分け部28と区別する場合には、このアダプタ部29に取り付けられている仕分け部28を第1の仕分け部128とし、増設する仕分け部28を第2の仕分け部129とする。)の上蓋127が取り外され、第2の仕分け部129に上蓋127を取り付けようとする状態が示されている。
【0086】
仕分け部28の下部には、前述したように、各第5取付板88が、仕分け部28から下方へ突出するように形成されているので、第2の仕分け部129の各第5取付板88を、第1の仕分け部128の上部内側にそれぞれ差し込むことにより、第1の仕分け部128の上に第2の仕分け部129を積み重ね状に増設することができる。この状態が図14に示されている。そして、第1の仕分け部128の上に第2の仕分け部129を積み重ね状に取り付けたときには、図14に示すように、第1の仕分け部128の排出口46が第2の仕分け部129の進入口47と接続される。なお、このとき、第2の仕分け部129の天井部分には、上蓋127が取り付られる。
【0087】
このようにした場合には、たとえば、第1の仕分け部128の切換フラッパ25をすべて上下方向案内位置に位置させておくことで、第1の仕分け部128の排出口46から第2の仕分け部129の進入口47に用紙を進入させることができ、よって、第1の仕分け部128と第2の仕分け部129とを組み合わせた状態で仕分けおよび収納することができる。
【0088】
特に、排出口46の最も近傍に設けられた第5フラッパ39(図6および図12参照)は、仕分け部28を1つだけしか使用しないのであれば、他のフラッパ25のように揺動可能に設ける必要はなく、排紙方向案内位置に固定しておけばよい。しかし、本実施形態においては最も排出口46に近い第5ビン45に対応する第5フラッパ39を他のフラッパ25と同様に上下方向案内位置と排紙方向案内位置とに揺動可能に設けたので、用紙を排紙口46へ排出可能であり、複数の仕分け部28の組み合わせを可能にしている。
【0089】
したがって、このように構成すると、ユーザが必要とするビン23の数に応じて仕分け部28を増設することができる。そのため、ユーザが必要とする仕分けの数に最も適合するようなビン23の数を備えるソータ装置1を、個々に設計することなく容易に提供することができる。また、複数の仕分け部28は、上方に増設されるため、多数の仕分け部28を増設してもソータ装置1の設置面積は変わらず、少ない設置スペースで、多数のビン23を備えるソータ装置1を構成することができる。
【0090】
しかも、このように、仕分け部28が複数増設された場合であっても、その重心85が、実質的に変わらず、図6および図14に示すように、前後方向においては、第1取付板81と第2取付板82との間のほぼ中央であって、また、図6および図14には示されていないが、幅方向においては、各第1取付板81および各第2取付板82の間のほぼ中央に位置されるので、ソータ装置1が床面上において転倒することなく、装着されている時と実質的に同じような起立した姿勢で、そのまま安定して載置される。したがって、仕分け部28の増設またはその取り外しを行なう時には、たとえば、アダプタ部29を床に置いた状態で、仕分け部28の着脱を行なえるので、その増設またはその取り外し作業をより簡単に行なうことができる。すなわち、レーザプリンタ2にソータ装置1を装着した状態において仕分け部28を増設する場合には、そのレーザプリンタ2の高さ分さらに高い位置で作業を行なわなければならず非常に作業性がしにくいのに対し、本実施形態のように床に置いて作業できる場合には、その作業がしやすく、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0091】
また、本実施形態のアダプタ部29では、仕分け部28とアダプタ部29との接続部分、すなわち、仕分け部28の上側ケーシング26の下端部と、アダプタ部29の下側ケーシング27の上端部とが当接する部分によって囲まれる範囲とその上下方向に重ならない位置、すなわち、図3に示すように、上側ケーシング26の上側側部48および49よりも前方に、下側ケーシング27の各前脚部54が突出状に形成されており、この各前脚部54に各第1取付板81が設けられているので、アダプタ部29に仕分け部28が装着された時にも、たとえば、後側からその仕分け部28が押されるようなことがあっても、この各第1取付板81によって倒れることなくしっかりと支持される。そのため、仕分け部28が装着された状態においても、安定して置くことができる。
【0092】
なお、図14において、各仕分け部28の駆動は、各仕分け部28にモータをそれぞれ設けてもよく、また、いずれか特定の仕分け部28のみにモータを設けて、各仕分け部28内の駆動系を相互にギヤを噛み合わすことによって駆動させるようにしてもよい。さらに、アダプタ部29にモータを設けて、仕分け部28にはモータを設けないようにしてもよい。
【0093】
また、本実施形態では、処理部として仕分け処理がなされる仕分け部28が使用されるソータ装置1について説明したが、本発明において、処理部でなされる処理は、仕分け処理に限らず、たとえば、各用紙をホッチキス止めするためのステープル処理、パンチ孔を穿孔するためのパンチ処理、その他カット処理、ラミネート処理など、その種類は問われず、それに対応して、本発明の記録媒体処理装置は、ソータ装置1の他、ステープル装置、パンチング装置、カット装置、ラミネート装置など、その種類の如何を問わない。
【0094】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、選択切換手段を、画像形成装置ではなく記録媒体処理装置に設けているので、記録媒体処理装置を装着した場合にのみ必要とされる部材を画像形成装置に設ける必要がなくなり、画像形成装置の不要なコストアップを防止することができる。
【0095】
しかも、記録媒体処理装置が画像形成装置に装着されていない状態においては、案内手段は、第2案内位置に向かう方向に付勢された姿勢、言い換えれば、画像形成装置の上部に装着される記録媒体処理装置の導入手段に向かう姿勢で保持されている。そのため、記録媒体処理装置を画像形成装置に装着する時には、その案内手段が画像形成装置と干渉することなく、円滑に装着することができ、案内手段と画像形成装置との干渉による装置の損傷を少なくすることができる。さらに、記録媒体処理装置を画像形成装置から取り外している時にも、案内手段は、第2案内位置に向かう方向に付勢された姿勢で保持されているので、外力による損傷を受けにくく、装置の耐久性を向上させることができる。
【0096】
請求項2に記載の発明によれば、記録媒体処理装置が画像形成装置に装着されていない状態、すなわち、記録媒体処理装置を画像形成装置に装着する時、および記録媒体処理装置を画像形成装置から取り外している時には、付勢手段の付勢力によって、案内手段を第2案内位置に位置させているので、電力消費を伴うことがなく、また、記録媒体処理装置が画像形成装置に装着されている状態では、案内手段を第2案内位置に位置させるようにする時にのみ、つまり、記録媒体処理装置の導入手段に記録媒体を搬送したい時にのみ、ソレノイドが通電状態となり、電力が消費される。したがって、記録媒体処理装置を取り外している時はもちろんのこと、画像形成装置に装着されている時であっても、記録媒体処理装置による処理を行なわない場合には、案内手段の移動に伴う電力の消費がなく、省電力化を図ることができる。
【0097】
請求項3に記載の発明によれば、記録媒体処理装置を画像形成装置に装着した時、および記録媒体処理装置を画像形成装置から取り外した時に、付勢力伝達手段を第1当接位置および第2当接位置に選択的に移動させることによって、簡易な構成によって、確実に、案内手段に対する付勢手段の付勢力を作用させ、または作用させないようにすることができる。したがって、装置構成の簡略化を図ることができるとともに、製造コストの低減化を図ることができる。
【0098】
請求項4に記載の発明によれば、記録媒体処理装置が、導入手段、搬送手段、搬送方向切換手段、排出手段および第2収容手段を備えているので、導入された記録媒体を、高速かつ確実に仕分けおよび収容することができ、ソータまたはスタッカとして、好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体処理装置としてのソータ装置を備える、画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1におけるソータ装置を拡大して示す要部側断面図である。
【図3】ソータ装置のみを示す斜視図である。
【図4】ソータ装置をレーザプリンタに装着する状態を示す要部側断面図である。
【図5】ソータ装置をレーザプリンタに装着した状態を示す要部側断面図である。
【図6】ソータ装置をレーザプリンタから取り外して床に置いた状態を示す要部側断面図である。
【図7】ロック機構を説明するためのアダプタ部内部を示す要部側面図である。
【図8】ロック機構を説明するためのアダプタ部内部を示す要部側面図である。
【図9】選択切換機構を説明するためのアダプタ部を示す要部側面図である。
【図10】選択切換機構を説明するためのアダプタ部を示す要部側面図である。
【図11】選択切換機構を説明するためのアダプタ部を示す要部側面図である。
【図12】仕分け部をアダプタ部に装着する状態を示す要部側断面図である。
【図13】仕分け部を複数増設する状態を示す要部側断面図である。
【図14】仕分け部を複数増設した状態を示す要部側断面図である。
【符号の説明】
1 ソータ装置
2 レーザプリンタ
21 導入路
22 排紙ローラ
23 ビン
24 搬送ローラ
25 切換フラッパ
56 基部
16 排紙トレイ
58 選択切換機構
12 選択フラッパ
61 ソレノイド
62 第1付勢ばね
63 リンク部材
74 第1突出片
75 第2突出片
76 当接片
77 上部フレーム

Claims (4)

  1. 記録媒体に所定の画像を形成するための画像形成装置の上部に着脱自在に装着され、所定の画像が形成された後の記録媒体を処理するための記録媒体処理装置であって、
    所定の画像が形成された記録媒体を導入するための導入手段と、
    所定の画像が形成された記録媒体を前記画像形成装置に備えられる第1収容手段に向けて搬送するか、または前記導入手段に向けて搬送するかを選択的に切り換えるための選択切換手段とを備え、
    前記選択切換手段は、
    記録媒体を前記第1収容手段に向けて案内するための第1案内位置と前記導入手段に向けて案内するための第2案内位置との間で移動可能な案内手段と、
    前記案内手段を、前記第1案内位置または前記第2案内位置に移動させるための切換駆動手段と、
    前記案内手段を、常には前記第2案内位置に向かう方向に付勢するための付勢手段と、
    前記記録媒体処理装置が前記画像形成装置に装着されている状態においては、前記案内手段に対して前記付勢手段の付勢力を作用させず、また、前記記録媒体処理装置が前記画像形成装置に装着されていない状態においては、前記案内手段に対して前記付勢手段の付勢力を作用させるようにするための、付勢力伝達手段とを備えていることを特徴とする、記録媒体処理装置。
  2. 前記切換駆動手段が、通電により前記案内手段を前記第2案内位置に位置させることができるように構成されているソレノイドを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の記録媒体処理装置。
  3. 前記付勢力伝達手段は、前記付勢手段に連結される連結部分と、前記画像形成装置に備えられる当接手段に当接可能とされる第1当接部分と、前記案内手段に当接可能とされる第2当接部分とを備えるとともに、
    前記第1当接部分の前記当接手段に対する当接によって、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記第2当接部分の前記案内手段に対する当接が解除される第1当接位置と、前記付勢手段の付勢力によって、前記第2当接部分が前記案内手段に当接される第2当接位置との間で移動可能とされていることを特徴とする、請求項1または2に記載の記録媒体処理装置。
  4. 前記導入手段によって導入された記録媒体を収容するための複数の第2収容手段、
    前記導入手段によって導入された記録媒体を前記第2収容手段に排出するための排出手段、
    前記導入手段によって導入された記録媒体を前記排出手段に搬送するための搬送手段、および
    前記導入手段によって導入された記録媒体を特定の前記排出手段に向けて搬送するために、搬送方向を切り換える搬送方向切換手段を備えていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
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