JP3854369B2 - パイロット式電磁弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パイロット圧によりスプール弁を駆動することにより、流体の流路を切り換えるようにしたパイロット式電磁弁に係る。特に詳しくは、スプール弁を所定位置に自己復帰させることのできるシングルソレノイド式(自己復帰型)の動作態様を備えたパイロット式電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電磁弁はスプール弁を含む切換弁部と、そのスプール弁を空気圧(パイロット圧)により間接的に動かすためのパイロット式のアクチュエータ部とを有する。アクチュエータ部は電気的に駆動されるソレノイド弁を含む。ソレノイド弁がオン・オフされることにより、切換弁部に対するパイロット圧の供給が切り換えられ、スプール弁が駆動される。
【0003】
パイロット式のアクチュエータ部として、シングルソレノイド式とダブルソレノイド式とがある。シングルソレノイド式は一つのソレノイド弁を有する。ダブルソレノイド式は二つのソレノイド弁を有する。シングルソレノイド式のアクチュエータ部を有する電磁弁では、ソレノイド弁がオフされることにより、アクチュエータ部から切換弁部に対するパイロット圧の供給が切り換えられ、スプール弁が元の位置に復帰する。つまり、このタイプの電磁弁は、ソレノイド弁をオフさせることに伴いスプール弁を元の位置に復帰させることのできる自己復帰型の電磁弁である。一方、ダブルソレノイド式のアクチュエータ部を有する電磁弁では、各ソレノイド弁をオフしても、スプール弁が元の位置に復帰することはない。この場合、スプール弁はソレノイド弁をオフしたときの位置に保持される。つまり、このタイプの電磁弁は、ソレノイド弁をオフすることに伴いスプール弁をある位置に保持することのできる自己保持型の電磁弁である。
【0004】
特開平7−027249号公報は、シングルソレノイド式のアクチュエータ部を備えた電磁弁の一例をその従来技術の中で開示する。図30に示すように、この電磁弁201は切換弁部202と、アクチュエータ部203と、マニホールドプレート204とを備える。切換弁部202はスプール弁205を二つの位置の間で切り換え配置可能に収容する。切換弁部202は、スプール弁205の両端に対応して第1の加圧室206及び第2の加圧室207を備える。これら加圧室206,207は、スプール弁205の各端を押圧するための第1のピストン208、第2のピストン209をそれぞれ収容する。プレート204は給気通路210を有する。
【0005】
アクチュエータ部203は3ポート弁よりなるソレノイド弁211を含む。このソレノイド弁211はソレノイド212と、弁体213を含む弁部214とを有する。第2の加圧室207には、給気通路210から通路216を通じて常時パイロット圧が供給される。ソレノイド212の励磁・非励磁に基づいて弁体213が駆動されることにより、通路215を通じて切換弁部202の第1の加圧室206に対するパイロット圧の供給が切り換えられる。これにより、第1のピストン208にはパイロット圧に基づく推力が発生し、その推力に基づいてスプール弁205が移動し、給気通路210から切換弁部202に供給される流体の流路が切り換えられる。
【0006】
ソレノイド212が励磁されないときには、第2の加圧室207にパイロット圧が供給されているので、第2のピストン209のみにパイロット圧が加わる。そして、同ピストン209に発生する推力に基づき、スプール弁205が、図30の右方向へ移動する。つまり、ソレノイド212が励磁されないときには、スプール弁205が右側の復帰位置に自己復帰するのである。ここで、第2のピストン209に設けられたバネ217は、スプール弁205が自己復帰するのを援助する。
【0007】
一方、ソレノイド212が励磁されるときには、給気通路210に供給される流体が各通路215,216から対応する加圧室206,207に対してパイロット圧として供給される。従って、各ピストン208,209には、同じ大きさのパイロット圧が供給される。ここで、スプール弁205を、図30の左方向へ移動させるために、第1のピストン208の外径は第2のピストン209のそれよりも大きく設定され、両ピストン208,209の受圧面積の大きさは互いに異なる。この受圧面積の違いにより、両ピストン208,209の間に推力差を生じさせ、その推力差に基づいてスプール弁205を左方向へ移動させる。つまり、ソレノイド212が励磁されることにより、スプール弁205が、両ピストン208,209の推力差に基づき復帰位置から駆動するのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の電磁弁201において、スプール弁205が復帰位置から駆動できるのは、両ピストン208,209の受圧面積の大きさが互いに異なるからである。ここで、自己復帰型の電磁弁201としてそのスプール弁205を円滑に駆動するためには、各ピストン208,209に発生する推力をできる限り大きくする必要がある。そのためには、電磁弁201の幅寸法に対して第1のピストン208の外径を必要最大限に確保する必要がある。
【0009】
しかし、その一方で電磁弁210を小形・薄型にする要求もある。電磁弁201を薄型にするために、その幅寸法を小さくした場合には、各ピストン208,209の外径が必然的に小さくなり、各ピストン208,209で発生する推力、両ピストン208,209の間の推力差が相対的に小さくなる。このため、各ピストン208,209及びスプール弁205の摺動部分における潤滑状態が悪化したときには、各ピストン208,209の推力は更に不足することになる。従って、電磁弁201では、スプール弁205の動作につき、その応答時間にばらつきが生じるという問題がある。このことは、上記のようなシングルソレノイド式(自己復帰型)の動作態様と、ダブルソレノイド式(自己保持型)の動作態様とを兼ね備え、それらを選択的に発揮させるようにしたパイロット式電磁弁においても同様のことである。
【0010】
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、シングルソレノイド式(自己復帰型)の動作態様を備えたパイロット式電磁弁につき、スプール弁の両端にそれぞれ設けられたピストンの間で推力差を十分に確保することにより、動作の応答性の安定化を図ると共に、外観の薄型化を図ることを可能にしたパイロット式電磁弁を提供することにある。
【0011】
この発明の第2の目的は、上記第1の目的に加え、シングルソレノイド式(自己復帰型)の動作態様と、ダブルソレノイド式(自己保持型)の動作態様とを兼ね備え、それらを選択的に発揮させるようにしたパイロット式電磁弁につき、自己保持型の動作態様を得る際に、スプール弁の両端にそれぞれ設けられたピストンの推力を互いに同じにすることにより、スプール弁の往復動作の安定化を図ることを可能にしたパイロット式電磁弁を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記第1及び第2の目的を達成するために請求項1に記載の第1の発明は、流体の流路を切り換えるためのスプール弁と、スプール弁を駆動するためのパイロット圧を制御するパイロット弁とを備えたパイロット式電磁弁であって、スプール弁はその一端にパイロット圧を受ける第1のピストンを、その他端にパイロット圧を受ける第2のピストンをそれぞれ有し、第1及び第2のピストンは互いに同じ大きさの外径を有することと、第2のピストンにはパイロット圧を受ける第3のピストンが隣接して配置され、第2及び第3のピストンは互いに同一軸線に沿って配置され、第3のピストンは第2のピストンと同等かそれよりも大きい外径を有することと、スプール弁を復帰位置に復帰させることを含む動作態様を得るために、第1のピストンにパイロット圧を常時供給すると共に第2及び第3のピストンに対するパイロット圧の供給を同時に許容又は規制する第1の状態と、スプール弁を任意の位置に保持させることを含む動作態様を得るために、第1及び第2のピストンに対するパイロット圧の供給をそれぞれ許容又は規制する第2の状態とにパイロット圧の供給態様を切り換えるための切換手段とを備えたことを趣旨とする。
【0013】
上記第1の発明によれば、第1のピストン、第2及び第3のピストンがそれぞれパイロット圧を受けて推力を発生させることにより、それら推力に基づいてスプール弁が押圧され、同弁が駆動される。この駆動により、電磁弁において流体の流路が切り換えられる。
【0014】
ここで、第1のピストンはスプール弁の一端に、第2及び第3のピストンはスプール弁の他端にそれぞれ配置され、第2及び第3のピストンが同一軸線に沿って配置される。従って、第1のピストンのみにパイロット圧が常時供給されることにより、第1のピストンの推力によりスプール弁が押圧され、同弁が復帰位置へ復帰する。つまり、電磁弁において自己復帰の動作が得られる。一方、全てのピストンにパイロット圧が供給されることにより、第1のピストンの推力と、第2及び第3のピストンの推力の合計との間に差が生じ、その推力差に基づき、スプール弁が復帰位置と反対方向へ移動する。
【0015】
ここでは、上記推力差を得るために、スプール弁の両端のピストンの数が互いに異なり、第2及び第3のピストンが同一軸線に沿って配置される。従って、必要十分な大きさの推力差を確保した上で、各ピストンの外径を比較的小さく設定することが可能になる。
【0016】
【0017】
上記第の発明によれば、上記作用に加え、切換手段によりパイロット圧の供給態様が第1の状態に切り換えられることにより、第1のピストンの推力にのみに基づいてスプール弁が復帰位置に復帰する。又、第1のピストンと、第2及び第3のピストンとの間の推力差に基づいてスプール弁が復帰位置と反対の方向へ移動する。
【0018】
切換手段によりパイロット圧の供給態様が第2の状態に切り換えられることにより、第1及び第2のピストンに対するパイロット圧の供給の許容又は規制に伴い、第1のピストンの推力の有無と第2のピストンの推力の有無との組み合わせにより、スプール弁が任意の位置に保持され、或いはスプール弁が往復動する。このように、切換手段の切り換えにより、電磁弁において、自己復帰型の動作態様と自己保持型の動作態様とが選択的に得られる。
【0019】
上記第2の目的を達成するために請求項に記載の第の発明は、第の発明の構成において、切換手段は、パイロット圧の供給態様が第2の状態に切り換えられた場合に、スプール弁を任意の位置に保持するために、第1及び第2のピストンに対するパイロット圧の供給を同時に規制するものであることを趣旨とする。
【0020】
上記第の発明によれば、第の発明の作用に加え、切換手段によりパイロット圧の供給態様が第2の状態に切り換えられ、第1及び第2のピストンに対するパイロット圧の供給が同時に規制されることにより第1及び第2のピストンにおける推力の発生が同時になくなり、スプール弁の両端が同時に押圧されなくなり、スプール弁が任意の位置に保持される。
【0021】
上記第2の目的を達成するために請求項に記載の第の発明は、第又は第の発明の構成において、切換手段は第1のピストンにパイロット圧を強制的に供給するために操作される第1の操作部材と、第3のピストンに対するパイロット圧の供給を許容又は規制するために操作される第2の操作部材と、第1の操作部材の動きを第2の操作部材の操作に連動させるための連動手段とを含み、スプール弁を復帰位置に復帰させることを含む動作態様を得るために、第3のピストンに対するパイロット圧の供給を許容するために第2の操作部材を操作するようにしたことを趣旨とする。
【0022】
上記第の発明によれば、第又は第の発明の作用に加え、第2の操作部材を操作することにより、連動手段が作動して第1の操作部材が動かされる。従って、第2の操作部材に対する一つの操作を行うだけで、第1のピストンにパイロット圧が強制的に供給され、第3のピストンに対するパイロット圧の供給が許容される。これにより、スプール弁を復帰位置に復帰させることを含む動作態様が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の態様)
以下、本発明に係るパイロット式電磁弁を具体化した第1の実施の形態を図1〜図27を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1〜図4に示すように、電磁弁1は幅寸法Wの比較的小さい箱形をなす。電磁弁1は支持レール2の上に支持される。電磁弁1は切換弁部3と、その片側に設けられたアクチュエータ部4とを備える。切換弁部3は流体(気体)の流路を切り換えるためのスプール弁5を有する。図5に示すように、アクチュエータ部4はスプール弁5を駆動するために電気的に制御される一対をなす第1及び第2のソレノイド弁6,7と、両ソレノイド弁6,7に兼用されるケーシング8とを有する。切換弁部3はその上側に配置された手動装置9を有する。アクチュエータ部4及び手動装置9は本発明の切換手段を構成する。
【0025】
手動装置9は、スプール弁5をアクチュエータ部4の制御から独立して強制的、かつ任意に駆動するために操作される。手動装置9は一対をなす第1及び第2の切換軸10,11、操作片12、カバー13及び第3の切換軸14を備える。第1及び第2の切換軸10,11は互いに平行に配列され、切換弁部3に対して垂直に配置される。各切換軸10,11は垂直方向へ往復動可能である。図2,4に示すように、第1の切換軸10は第2の切換軸11よりも短い。第2の切換軸11は本発明の第1の操作部材を構成する。操作片12は両切換軸10,11の頭部10a,11aを覆い、両頭部10a,11aに係合可能に設けられる。操作片12は切換弁部3の長手方向に沿ってスライド可能に設けられる。ここで、長手方向とは、電磁弁1の幅寸法Wの方向に直交する方向である。カバー13は操作片12を覆うためのものであり、切換弁部3に対して回動可能に設けられる。その回動により、カバー13は操作片12を覆う位置又は操作片12に係合する位置と、図1,3に示すように操作片12を露出させる位置とに選択的に配置される。第3の切換軸14は、第1及び第2の切換軸10,11に直交する方向、即ち水平方向に延びる。第3の切換軸14は水平方向へ往復動可能である。この切換軸14はその先端外周に弁溝14aを有する。第3の切換軸14は本発明の第2の操作部材を構成する。
【0026】
図1〜4に示すように、切換弁部3はスプールハウジング15と、第1、第2及び第3のピストンハウジング16,17,18と、ポートハウジング19と、切換ハウジング20と、二つの通路ハウジング21,22とを有する。スプールハウジング15に収容されたスプール弁5は、図4に示す配置を本発明の第1の位置とし、図2に示す配置を本発明の第2の位置として、両位置の間で同弁5の軸線方向に沿って所定のストロークをもって往復動可能をなす。第1のピストンハウジング16は第1の加圧室23を含む。第2のピストンハウジング17は第2の加圧室24を含む。第3のピストンハウジング18は第3の加圧室25を含む。各加圧室23〜25には、スプール弁5を駆動するためのパイロット圧がそれぞれ供給される。第2の加圧室24と第3の加圧室25との間を区画する第2のピストンハウジング17は、その隔壁を貫通する軸孔17aを含む。図4に示すように、スプールハウジング15及び第1のピストンハウジング16は第1の加圧室23に連通する第1の通路26を有する。図2に示すように、スプールハウジング15及び第2のピストンハウジング17は第2の加圧室24に連通する第2の通路27を有する。第3のピストンハウジング18は第3の加圧室25に連通する第3の通路28を有する。
【0027】
スプール弁5はその軸上に、互いに離れて配置された複数の弁部5aを有する。各弁部5aの外径は軸のそれよりも大きい。ポートハウジング19は給気ポート29、一対の排気ポート30,31、第1のポート32及び第2のポート33を有する。スプール弁5がその軸方向へ移動することにより、給気ポート29に供給される空気の流路が、第1のポート32と第2のポート33との間で切り換えられる。これと同時に、第2又は第1のポート33,32に導入される排気の流れが、二つの排気ポート30,31の間で切り換えられる。
【0028】
スプール弁5はその両端に、同弁5を押圧するための第1のピストン34と、第2及び第3のピストン35,36とを備える。第1のピストン34は略円筒状をなし、スプール弁5に一体的に設けられ、第1の加圧室23に配置される。第2のピストン35は略円筒状をなし、スプール弁5と一体的に設けられ、第2の加圧室24に配置される。第3のピストン36はスプール弁5とは別体に設けられ、第3の加圧室25に配置される。第3のピストン36は円筒部36a及び軸部36bを有する。この軸部36bは軸孔17aを貫通し、第2の加圧室24に侵入可能である。第3の加圧室25において第3のピストン36が往復動するのに伴い、軸部36bが軸孔17aに沿って往復動する。第3のピストン36はその軸部36bによって第2のピストン35に対して分離可能に係合する。第3のピストン36は第2のピストン35に係合することにより、その駆動力をスプール弁5に伝達する。第1のピストン34はパイロット圧を受けるための第1の受圧面34aを有する。第2のピストン35はパイロット圧を受けるための第2の受圧面35aを有する。第3のピストン36はパイロット圧を受けるための第3の受圧面35cを有する。各受圧面34a,35a,36cの大きさは対応する各ピストン34〜36の外径の大きさに相関する。この実施の形態において、第1及び第2のピストン34,35の外径の大きさは互いに等しいことから、第1のピストン34の受圧面34aと第2のピストン35の受圧面35aは面積が互いに等しい。第3のピストン36の外径は第2のピストン35の外径よりも若干大きいことから、第3のピストン36の受圧面36cは第2のピストン35の受圧面35aよりも面積が若干大きい。
【0029】
ポートハウジング19は二つのパイプ継手37,38と、給気ポート39とを有する。一方のパイプ継手37はスプールハウジング15の第1のポート32に連通し、他方のパイプ継手38は同ハウジング15の第2のポート33に連通する。給気ポート39はスプールハウジング15の給気ポート29に連通する。ポートハウジング19の給気ポート29には、この電磁弁1により流路が切り換えられる圧縮空気(作動圧として使用される。)が供給される。
【0030】
図2,4に示すように、前述した二つの切換軸10,11は切換ハウジング20に設けられる。即ち、このハウジング20は垂直方向に延び、上方へ開口する一対をなす第1及び第2の軸穴40,41を含む。第1の軸穴40は第2の軸穴41よりも浅い。これら軸穴40,41には、対応する各切換軸10,11がそれぞれ組み込まれる。各切換軸10,11の頭部10a,11aはこのハウジング20から上方へ突出する。各軸穴40,41の底部には、各切換軸10,11を上方へ付勢するためのバネ42がそれぞれ設けられる。
【0031】
図2に示すように、切換ハウジング20は第1の軸穴40に連通する第4、第5及び第6の通路43,44,45を有する。第4及び第5の通路43,44は第1の軸穴40において互いに近接する位置に連通する。第6の通路45は第1の軸穴40の底部に連通する。第6の通路45には、圧縮空気(パイロット圧として使用される。)を同通路45に供給するためのパイロット給気ポート46が連通する。
【0032】
図4に示すように、切換ハウジング20は第2の軸穴41に連通する第7及び第8の通路47,48を有する。これらの通路47,48は第2の軸穴41の底部に連通する。第6の通路45は第2の軸穴41にも連通する。図2,4に示すように、このハウジング20は作動圧用の圧縮空気を外部へ排出するための排気ポート49と、パイロット圧用の圧縮空気を外部へ排出するためのパイロット排気ポート50とを備える。上記作動圧用の排気ポート49には、スプールハウジング15の二つの排気ポート30,31が連通する。
【0033】
図2に示すように、第1の切換軸10はその軸上に二つの弁部10b,10cを有する。第1の切換軸10の上側の弁部10bは、第1の軸穴40を介して第4及び第5の通路43,44の間を開閉する。図4に示すように、第2の切換軸11はその軸上に同じく二つの弁部11b,11cを有する。第2の切換軸11の下側の弁部11cは、第2の軸穴41を介して、第7及び第8の通路47,48の間を開閉する。
【0034】
図2,4,5に示すように、通路ハウジング21は第9,10,11,12の通路51,52,53,54を有する。第9の通路51は、第5の通路44に連通する。第10の通路52は第6の通路45に連通する。第11の通路53は第8の通路48に連通する。第12の通路54はパイロット排気ポート50に連通する。
【0035】
図2,4,5に示すように、別の通路ハウジング22は第1及び第2の給排気通路55,56、パイロット通路57及び排気通路58を有する。第1の給排気通路55は第9及び第12の通路51,54に選択的に連通可能をなす。パイロット通路57は第10の通路52に連通する。第2の給排気通路56は第11及び第12の通路53,54に選択的に連通可能をなす。即ち、第1及び第2の給排気通路55,56は、それぞれが第9、第11の通路51,53に連通するときには、第12の通路54に対して遮断される。その逆に、第1及び第2の給排気通路55,56は、それぞれが第12の通路54に連通するときには、第9、第11の通路51,53に対して遮断される。
【0036】
図5に示すように、第1のソレノイド弁6はソレノイド61、プランジャ62及び第1の弁体63を備える。第2のソレノイド弁7は、同じくソレノイド64、プランジャ65及び第2の弁体66を備える。第1の弁体63はプランジャ62に連動して移動する。同じく第2の弁体66はプランジャ65に連動して移動する。ケーシング8は第1及び第2の弁体63,66にそれぞれ対応する弁座67,68を有する。両弁座67,68は共通の弁孔69を有する。ケーシング8は、各弁体63,66にそれぞれ対応する別の弁座70,71を有する。各弁座70,71はそれぞれ弁孔72,73を有する。ケーシング8はパイロット出力ポート74、パイロット給気ポート75、パイロット排気ポート77及びパイロット出力ポート76を有する。両弁座67,68に共通する弁孔69はパイロット給気ポート75を通じてパイロット通路57に連通する。別の弁座70,71の各弁孔72,73はパイロット排気ポート77を通じて排気通路58に連通する。パイロット出力ポート74,76はそれぞれ、給排気通路55,56に連通する。
【0037】
第1のソレノイド弁6において、ソレノイド61が励磁(オン)されることにより、第1の弁体63が弁孔69を開き、対応する二つのポート74,75が互いに連通する。これにより、パイロット給気ポート46から供給されるパイロット圧が、通路55,51,44を通じて第1の軸穴40に供給される。第2のソレノイド弁7において、ソレノイド64が励磁(オン)されることにより、第2の弁体66が弁孔69を開き、対応する二つのポート75,76が互いに連通する。これにより、給気ポート46から供給されるパイロット圧が、通路56,53,48を通じて第2の軸穴41に供給される。第1及び第2のソレノイド弁6,7は所定のコントローラ(図示しない)により、所定のシーケンスプログラムに基づいてオン・オフ制御される。
【0038】
図1〜4に示すように、手動装置9は第3のピストンハウジング18と一体をなす手動ケーシング81を含む。各切換軸10,11はこのケーシング81を貫通してその上面から上方へ突出する。ケーシング81は水平方向に延びる軸孔82を有する。第3の切換軸14はこの軸穴82に組み込まれる。この軸孔82の底部にはバネ83が設けられる。このバネ83は切換軸14を軸穴82の外へ向けて付勢する。軸穴82の入口には操作ピン84が設けられる。この操作ピン84は、切換軸14をバネ83の付勢力に抗して軸穴82の底部へ移動させるために操作される。操作ピン84は、軸穴82からの切換軸14の脱落を防止する。操作ピン84に隣接して設けられたストッパ84aは、同ピン84を係合可能である。切換軸14を移動させるために操作ピン84が操作されたとき、同ピン84はストッパ84aに係合してその操作状態が保持される。
【0039】
図6に示すように、第3の切換軸14は弁溝14aを含む軸部14bと、カム面14cを含むカム部14dとを備える。カム面14cは切換軸14が操作ピン84により押圧される方向へ向かって傾斜する。これに合わせて、第2の切換軸11は軸本体11dと、頭部11aを含む頭片11eとを備える。頭片11eは下方へ開口する凹み11fを有する。軸本体11d及び頭片11eは、カム部14dを挟んだ状態で互いに組み付けられる。頭片11eの凹み11fには、カム部14dが嵌め合わされる。この嵌合状態では、軸本体11dの頂面が、カム部14dのカム面14cに係合する。これら切換軸11,14の組み付け構造は、本発明の連動手段を構成する。
【0040】
従って、図7に示すように、切換軸14が操作ピン84により押圧されない状態では、先細りなカム部14dのカム面14cの先部に軸本体11dが当たり、軸本体11dがカム部14dにより下方へ押圧されることはない。このときの第3の切換軸14の配置は、本発明における同軸14の規制位置に相当する。この規制位置では、切換軸14の弁溝14aが両通路27,28に整合しておらず、両通路27,28の間が閉じられ、第3の加圧室25に対するパイロット圧の供給が規制される。一方、図8に示すように、切換軸14が操作ピン84により押圧された状態では、先細りなカム部14dのカム面14cの基部に軸本体11dが当たり、軸本体11dがカム部14dにより下方へ押圧されて移動する。このときの第3の切換軸14の配置は、本発明における同軸14の許容位置に相当する。この許容位置では、切換軸14の弁溝14aが両通路27,28と整合し、両通路27,28の間が開かれ、第3の加圧室25に対するパイロット圧の供給が許容される。そして、第3の切換軸14の許容位置への配置に連動して、第2の切換軸11が下方へ移動され保持される。
【0041】
図2では、第1の切換軸10がバネ42の付勢力に基づいて上方へ押し上げられる。この状態では、上側の弁部10bにより、通路43と通路44との間が開かれる。下側の弁部10cが通路45の上側に配置され、その通路45と通路43との間が閉じられる。この場合、第1のソレノイド弁6に対応するパイロット出力ポート74が、通路55,51,44、軸穴40及び通路43,27を介して第2の加圧室24に連通する。このため、給気ポート46から通路45に導入される圧縮空気が、パイロット圧として、通路52,57、パイロット給気ポート75及び第1のソレノイド弁6を介して第2の加圧室24に導入可能となる。このとき、第1のソレノイド弁6が開かれることにより、第2の加圧室24にパイロット圧が供給される。これにより、第2のピストン35がその受圧面35aでパイロット圧を受けて推力を発生させ、その推力に基づきスプール弁5が押圧され、同弁5がその押圧方向へ移動する。第1のソレノイド弁6が閉じられることにより、第2の加圧室24からパイロット圧が排気される。この場合、第1の切換軸10の配置によってスプール弁5が強制的に駆動されることはなく、スプール弁5の駆動は第1のソレノイド弁6の制御に依存することになる。以下の説明において、図2に示す第1の切換軸10の配置を、同軸10の「非作動位置」と定義する。
【0042】
図16では、第1の切換軸10がバネ42の付勢力に抗して軸穴40の底部へ押し下げらる。この状態では、上側弁部10bにより、通路43と通路44との間が閉じられる。下側の弁部10cが通路45の下側に配置され、軸穴40を介して通路45と通路43との間が開かれる。この場合、給気ポート46が、第1のソレノイド弁6を介することなく、通路45、軸穴40、通路43及び第2の通路27を通じて直接的に第2の加圧室24に連通する。このため、給気ポート46から通路45に導入される圧縮空気は、パイロット圧として、第2の加圧室24に直接的かつ強制的に導入される。このとき、第1のソレノイド弁6が制御により選択的に開閉されることに拘わらず、第2の加圧室24にはパイロット圧が常時供給される。これにより、第2のピストン35で発生する推力に基づいてプール弁5が押圧され、同弁5がその軸方向へ移動する。つまり、スプール弁5は第1のソレノイド弁6の開閉に拘わらず強制的に動かされることになる。この場合、第1の切換軸10の配置によって、スプール弁5が強制的に駆動されることになる。以下の説明において、図16に示す第1の切換軸10の配置を、同軸10の「作動位置」と定義する。
【0043】
図4では、第2の切換軸11がバネ42の付勢力に基づいて上方へ押し上げられる。この状態では、下側の弁部11cにより、通路47と通路48との間が開かれる。又、弁部11cにより、通路45と通路47との間が閉じられる。この場合、第2のソレノイド弁7に対応するパイロット排気ポート76が、通路56,53,48、軸穴41及び通路47を介して第1の加圧室23に連通する。このため、給気ポート46から通路45に導入される圧縮空気は、パイロット圧として、通路52,57、パイロット給気ポート75及び第2のソレノイド弁7を介して第1の加圧室23に導入可能となる。この場合、第2のソレノイド弁7が開かれることにより、第1の加圧室23にパイロット圧が供給される。これにより、第1のピストン34がその第1の受圧面34aでパイロット圧を受けて推力を発生させ、その推力に基づきスプール弁5が押圧され、同弁5がその軸方向へ移動する。第2のソレノイド弁7が閉じられることにより、第1の加圧室23からパイロット圧が排気される。この場合、第2の切換軸11の配置によってスプール弁5が強制的に駆動されることはなく、スプール弁5の駆動は第2のソレノイド弁7の制御に依存することになる。以下の説明において、図4に示す第2の切換軸11の配置を、同軸11の「非作動位置」と定義する。
【0044】
図21では、第2の切換軸11がバネ42の付勢力に抗して軸穴41の底部へ押し下げられる。この状態では、下側の弁部11cにより、通路47と通路48との間が閉じられるとともに、通路45と通路47との間が開かれる。この場合、給気ポート46が第2のソレノイド弁7を介することなく、通路45、軸穴41及び通路47,26を介して直接的に第1の加圧室23に連通する。このため、給気ポート46から通路45に導入される圧縮空気は、パイロット圧として、第1の加圧室23に直接的かつ強制的に導入される。このとき、第2のソレノイド弁7の開閉に拘わらず、第1の加圧室23にパイロット圧が常時供給される。これにより、第1のピストン34で発生する推力に基づいてスプール弁5が押圧され、同弁5がその軸方向へ移動する。つまり、スプール弁5は第2のソレノイド弁7の開閉に拘わらず強制的に動かされることになる。この場合、第2の切換軸11の配置によって、スプール弁5が強制的に駆動されることになる。以下の説明において、図21に示す第2の切換軸11の配置を、同軸11の「作動位置」と定義する。
【0045】
操作ピン84による第3の切換軸14の操作は、電磁弁1を自己保持型と自己復帰型とに選択的に設定する。ここで、電磁弁1が自己保持型に設定されたときには、両方のソレノイド弁6,7が共にオフされることにより、その時点でのスプール弁5の位置が保持される。一方、電磁弁1が自己復帰型に設定されたときには、第1のソレノイド弁6がオフされることにより、スプール弁5が上方へ移動し、その終端位置、即ち前述した第1の位置を復帰位置として同位置に配置される。
【0046】
即ち、図2,4,7に示すように、第3の切換軸14が前述した規制位置に配置されたときには、電磁弁1が自己保持型に設定される。この設定状態では、第2及び第3の通路27,28の間が閉じられる。このため、第1のソレノイド弁6がオンされて第2の通路27にパイロット圧が供給されることにより、第3の加圧室25にはパイロット圧が供給されることはなく、第2の加圧室24にのみパイロット圧が供給されることになる。第2のソレノイド弁7がオンされて第1の通路26にパイロット圧が供給されることにより、第1の加圧室23にパイロット圧が供給されることになる。ここでは、第1及び第2のピストン34,35の間で各々の受圧面35a,34aの面積が互いに等しい。このため、第1又は第2の加圧室23,24にパイロット圧が選択的に供給されることにより、第1又は第2のピストン34,35に推力が選択的に発生する。これにより、スプール弁5の片端に押圧力が作用し、同弁5が図2,4の上方又は下方へ往復動する。一方、第1及び第2の加圧室23,24に対するパイロット圧の供給が同時に停止され、両加圧室23,24からパイロット圧が排気されることにより、スプール弁5がその時点の位置で保持される。このような、パイロット圧の供給態様は本発明の第2の態様に相当する。
【0047】
一方、図8に示すように、第3の切換軸14が前述した許容位置に配置されたときには、電磁弁1が自己復帰型に設定される。この設定状態では、第2の切換軸11が下方へ押し下げられ、第1の加圧室23にはパイロット圧が常時供給されることになり、推力が発生する。又、この設定状態では、第2及び第3の通路27,28の間が開かれる。このため、第1のソレノイド6がオンされたときには、第2の通路27に流れたパイロット圧が第2及び第3の加圧室24,25の両方に供給される。第3の加圧室25に供給されたパイロット圧は第3のピストン36の受圧面36cに作用して推力を発生する。第2の加圧室24に供給されたパイロット圧は第2のピストン35の受圧面35aに作用して推力を発生する。ここで、第2の加圧室24に供給されるパイロット圧は、同室24において軸部36bの端面にも作用し、上記推力とは逆方向の推力を発生させる。この場合、軸部36bに対して発生する推力よりも受圧面36cに対して発生する推力の方が圧倒的に大きい。このため、第3のピストン36の推力は、同ピストン36を第2のピストン35に係合させる方向に働き、結果的には、第2及び第3のピストン35,36の推力は協働してスプール弁5を押圧するように作用することになる。この実施の形態では、第3のピストン36の受圧面36cの面積が第2のピストン35の受圧面35aの面積よりも若干大きく設定される。このため、第3のピストン36で発生する推力は、軸部36bでの逆方向の推力を見込んでも、第2のピストン35単独で発生する推力とほぼ同等か、それよりも若干大きくなる。従って、第2及び第3のピストン35,36の推力の合計と、第1のピストン34の推力との間に推力差が生じ、スプール弁5の両端に作用する押圧力に不均衡が生じて、同弁5が図2,4の下方へ移動する。一方、第1のソレノイド6がオフされたときには、第2及び第3の加圧室24,25にパイロット圧が排気され、第2及び第3のピストン35,36には推力が発生しない。従って、スプール弁5は第1のピストン34で発生する推力のみによって押圧され、同弁5が図2,4の上方へ移動して復帰位置に復帰する。このような、パイロット圧の供給態様は本発明の第1の態様に相当する。
【0048】
図9に電磁弁1の分解斜視図を示す。同図に示すように、ケーシング81はその上側に凹所85を有する。この凹所85はケーシング81の片方へ開口する。操作片12とカバー13はこの凹所85に取り付けられる。即ち、凹所85はケーシング81の長手方向へ互いに平行に延びる一対の案内溝86を有する。凹所85は、その開口端と反対の位置(以下「凹所85の奥」と称する。)において、その底壁に複数の凹み87を有する。これら凹み87は凹所85の長手方向における中心線に沿って等間隔に配列される。図9において、各ピストン34〜36に関連して取り付けられるリング状の部材はそれぞれパッキン98を意味する。
【0049】
図10,11に示すように、操作片12は板状をなし、その両側に互いに平行に延びる一対の案内レール88を有する。これら案内レール88が案内溝86に嵌め込まれることにより、操作片12が凹所85に支持される。操作片12は一対の露孔89,90を有する。これら露孔89,90は各切換軸10,11の頭部10a,11aに整合可能に配置される。これら露孔89,90の内径は各頭部10a,11aの外径よりも小さい。従って、頭部10a,11aが露孔89,90に整合したとき、それらは露孔89,90から上方へ突出することはない。操作片12はその上面に断面鋸刃状をなす滑り止め91を有する。操作片12はその底面に一対をなす第1及び第2の凹部92,93を有する。これら凹部92,93は各露孔89,90にそれぞれ対応し、操作片12の移動方向に沿って平行に延びる。各露孔89,90は、対応する凹部92,93の中央に位置する。各凹部92,93には、各切換軸10,11の頭部10a,11aが配置される。第1の切換軸10に対応する第1の凹部92は、その一端に斜面92aを有する。第2の切換軸11に対応する第2の凹部93は、第1の凹部92とは逆の端に、同じく斜面93aを有する。操作片12はその底面の先端に、前述した各凹み87に係合可能な突起94を有する。操作片12の先端部は凹所85の奥に対応し、操作片12の基端部は凹所85の開口に対応する。
【0050】
カバー13は板状をなし、その外形は凹所85のそれに整合する。カバー13はその基端両側に、一対の支軸13aを有する。凹所85の開口には、ストッパ95が装着される。ストッパ95は操作片12の脱落を防止する。ストッパ95は板状をなし、その両側に一対の軸受溝95aを有する。各軸受溝95aはカバー13の支軸13aに対応する。操作片12が凹所85に装着された状態で、凹所85の案内溝86にストッパ95が嵌め込まれることにより、ストッパ95が凹所85に装着される。このとき、ストッパ95の軸受溝95aには、カバー13の支軸13aが嵌め込まれる。カバー13と共にストッパ95が凹所85に装着されることにより、操作片12の脱落が防止される。カバー12がケーシング81に対して回動可能に支持される。
【0051】
従って、操作片12の滑り止め91に使用者が指を当てて水平に力を加えることにより、操作片12が案内溝86に沿って凹所85をその長手方向、即ち切換弁部3の長手方向に沿ってスライドする。このスライドに伴い、操作片12が中立位置と、第1の操作位置と、第2の操作位置とに選択的に配置される。ここで、操作片12の中立位置とは、図1〜4に示すように、両切換軸10,11を非作動位置に配置するための位置である。操作片12の第1の操作位置とは、図15,16に示すように、第1の切換軸10を作動位置に配置するとともに第2の切換軸11を非作動位置に配置するための位置である。操作片12の第2の操作位置とは、図20,21に示すように、第1の切換軸10を非作動位置に配置すると共に第2の切換軸11を作動位置に配置するための位置である。
【0052】
カバー13はその支軸13aを中心に回動されることにより、開き位置と、閉じ位置とに選択的に配置される。開き位置とは、図2,4,16,21に実線及び二点鎖線で示すように、カバー13が操作片12を完全に露出させる位置である。閉じ位置とは、カバー13が操作片12を覆う位置である。
【0053】
以上説明したように、この実施の形態の電磁弁1によれば、各加圧室23,24,25に対するパイロット圧の供給がアクチュエータ部4の二つのソレノイド弁6,7の電気的な制御、手動装置9の各切換軸10,11,14の操作により切り換えられる。この圧力の切り換えにより、各ピストン34,35,36がそれぞれにパイロット圧を受けて推力を発生させ、それら推力に基づいてスプール弁5が押圧される。この押圧により、スプール弁5が第1の位置(復帰位置)と第2の位置との間で移動して切換弁部3における気体の流路が切り換えられる。
【0054】
ここで、図1〜4に示すように、操作片12が中立位置に配置された状態では、第1及び第2の切換軸10,11が非作動位置に配置される。このとき、図7に示すように、第3の切換軸14が規制位置に配置されると、電磁弁1は自己保持型に設定される。この設定状態において、第1の加圧室23には第2のソレノイド弁7の制御に依存してパイロット圧が供給されることになる。これと同時に、第3の加圧室25へのパイロット圧の供給が規制され、第2の加圧室24には第1のソレノイド弁6の制御に依存してパイロット圧が供給されることになる。
【0055】
この場合に、第1及び第2の加圧室23,24に対するパイロット圧の供給が停止され、両加圧室23,24からパイロット圧が同時に排気されると、スプール弁4がそのときの任意の位置に保持される。つまり、スプール弁5につき、自己保持の動作が得られる。これに対し、第1又は第2の加圧室23,24にパイロット圧が選択的に供給されると、第1又は第2のピストン34,35には推力が選択的に発生し、その推力に基づいてスプール弁5が選択的に往動(図25参照)又は復動(図26参照)する。
【0056】
一方、操作片12が中立位置に配置された状態で、操作ピン84により第3の切換軸14が許容位置に配置されると、電磁弁1は自己復帰型に設定される。この設定状態において、第1の加圧室23には、第2のソレノイド弁7の制御に依存することなくパイロット圧が強制的に供給される。これと同時に、第2及び第3の加圧室24,25に対するパイロット圧の供給が許容され、両加圧室24,25には第1のソレノイド弁6の制御に依存してパイロット圧が供給されることになる。
【0057】
この場合に、第2及び第3の加圧室24,25にパイロット圧が供給されないときには、第1の加圧室23に供給されるパイロット圧により第1のピストン34に推力が発生し、その推力に基づき、図26に示すように、スプール弁5が第1の位置(復帰位置)に復帰する。つまり、スプール弁5につき、自己復帰の動作が得られる。これに対し、第2及び第3の加圧室24,25にパイロット圧が供給されると、全ての加圧室23〜25にパイロット圧が供給されることになる。これにより、第1のピストン34と、第2及び第3のピストン35,36との間に推力差が発生し、その推力差に基づき、図27に示すように、スプール弁5が第2の位置に移動する。
【0058】
上記のように、第3の切換軸14の配置の切り換えにより、電磁弁1において、自己復帰の動作を含む動作態様と、自己保持の動作を含む動作態様とが選択的に得られる。
【0059】
この実施の態様では、自己復帰型にされた電磁弁1において、上記の推力差を得るために、スプール弁5の両端で各ピストン34〜36の外径を互いに大きく異ならせるのではなく、それらの数を互いに異ならせている。しかも、各ピストン34〜36がスプール弁5の軸線方向に沿って互いに直列に配置される。従って、スプール弁5の両端の間で必要十分な大きさの推力差を確保しながら、その上で、各ピストン34〜36の外径を比較的小さく設定することが可能になる。更に、スプール弁5の両端の間で適正な大きさの推力差を確保することができることから、スプール弁5を常に安定的に移動させることができ、その動作応答性の安定化を図ることができる。
【0060】
この実施の形態では、自己保持型に設定された電磁弁1において使用される第及び第2のピストン34,35が互いに同じ大きさの受圧面34a,35aを有する。従って、各ピストン34,35の推力及び移動抵抗がスプール弁5の往動と復動との間で互いに同じとなる。このため、スプール弁5の動作の応答時間を往動と復動との間で均一化させることができ、その意味で、スプール弁5の動作の安定化を図ることができる。
【0061】
この実施の形態では、各ピストン34〜36の外径を比較的小さくすることができることから、それに合わせて電磁弁1の幅寸法Wを比較的小さく設定することができる。この意味で、電磁弁1の外観の薄型化を図ることができる。
【0062】
この実施の形態では、第3の切換軸14のみを操作するだけで、電磁弁1を自己復帰型と自己保持型とに選択的に設定することができる。このため、自己復帰の動作を必要とする場合と、自己保持の動作を必要とする場合とに応じて、一つの電磁弁1を兼用することができる。このため、既製の自己復帰型の電磁弁と、既製の自己保持型の電磁弁とを互いに取り替えるような必要性が無く、その取り替え作業を省略することができる。
【0063】
この実施の形態では、電磁弁1を自己復帰型に設定するために、第3の切換軸14を操作するだけで第2の切換軸11についての必要な操作を同時に行うことができる。この意味で、電磁弁1を自己復帰型に設定するための操作性を向上させることができる。
【0064】
この実施の形態では、図1〜4、図12〜14に示すように、操作片12が中立位置に配置されたときには、各切換軸10,11の頭部10a,11aが各露孔89,90に整合する。このため、各切換軸10,11を各露孔89,90を通じて外部から任意に操作可能となり、それらを非作動位置から作動位置へ切り換えることが可能になる。
【0065】
この実施の形態では、図15〜19に示すように、操作片12が第1の操作位置に配置されると、第1の切換軸10が作動位置に配置されると共に、第2の切換軸11が非作動位置に配置される。更に、図20〜24に示すように、操作片12が第2の操作位置に配置されると、第1の切換軸10が非作動位置に配置されると共に、第2の切換軸11が作動位置に配置される。このように、一つの操作片12をスライド操作するだけで、二つの切換軸10,11が同時に切り換えられる。この意味で、手動装置9に係る操作性を向上させることができる。
【0066】
(第2の実施の態様)
この発明に係るパイロット式電磁弁を具体化した第2の実施の形態を図28,29に従って説明する。尚、この実施の形態において、前記第1の実施の形態と同一の構成部材については、同一の符号を付して説明を省略する。従って、以下には主に第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
【0067】
この実施の形態の電磁弁101は、手動装置102の点で前記第1の実施の形態と異なる。この実施の形態では、前述した手動ケーシング81、操作片12及びカバー13等が省略され、併せて第3の切換軸14と第2の切換軸11との連動機構が省略される。その代わりに、第1及び第2の切換軸10,11は共に単なる棒状に形成され、その頭部10a,11aが切換ハウジング20に形成された二つの軸孔40,41の開口20a,20bから露出する。第3の切換軸14は単なる短い棒状に形成され、第3のピストンハウジング18に形成された軸孔103に組み込まれる。つまり、この実施の形態では、第1及び第2の切換軸10,11と、第3の切換軸14とがそれぞれ個別に操作される。第1の切換軸10と第2の切換軸11ともそれぞれ個別に操作される。これらの点で、本実施の形態は前記第1の実施の形態と異なる。
【0068】
従って、各切換軸10,11,14が個別に操作されることにより、図29に示すように、第3の切換軸14がその許容位置に配置され、弁溝14aにより両通路27,28の間が開かれる。併せて、第2の切換軸11がその作動位置に配置される。この状態では、前記第1の実施の形態において第3の切換軸14を許容位置に配置したときと同様に、電磁弁101を自己復帰型に設定することができる。
【0069】
この実施の形態の電磁弁101では、第1の実施の形態の電磁弁1に対して、手動ケーシング81、操作片12及びカバー13等を省略したことから、その分だけ電磁弁101の体積を縮減し、部品点数を低減させることができる。
【0070】
この実施の形態のその他の作用及び効果については、前記第1の実施の形態のそれに準ずる。
【0071】
尚、この発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において以下のように実施することもできる。
【0072】
(1)前記各実施の形態では、切換弁部3の片側のみに一つのアクチュエータ部4を配置した電磁弁1にたいして本発明を具体化した。これに対し、切換弁部の両側にそれぞれアクチュエータ部を配置した電磁弁に対して本発明を具体化してもよい。
【0073】
(2)前記第各実施の形態では、第1及び第2のピストン34,35の受圧面34a,35aの面積を互いに同じ大きさに設定し、第3のピストン36の受圧面36cの面積を第2のピストン35の受圧面35aのそれよりも若干大きく設定した。これに対して、全てのピストン34〜36の受圧面34a,35a,36cを互いに同じ大きさに設定してもよい。
【0074】
(3)前記各実施の形態では、本発明のパイロット式電磁弁を自己復帰型と自己保持型とに選択的に切り換えて設定することの可能な電磁弁1,101に具体化した。これに対し、本発明のパイロット式電磁弁を自己復帰型に固定された電磁弁に具体化することもできる。つまり、スプール弁の一端に第1のピストンを設け、スプール弁の他端に第2のピストン及び第3のピストンを設け、各ピストンがスプール弁の軸線方向に沿って互いに直列になるようには配置する。そして、電磁弁で自己復帰の動作を含む動作態様を得るために、第1のピストンにはパイロット圧を常時供給し、第2及び第3のピストンには同時にパイロット圧を選択的に供給・遮断するようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】
請求項1に記載の第1の発明によれば、スプール弁の一端に第1のピストンを設け、スプール弁の他端に第2及び第3のピストンを同一軸線に沿って配置したので、スプール弁の両端の間で推力差を十分に確保した上で、各ピストンの外径を比較的小さく設定することが可能になる。このため、シングルソレノイド式(自己復帰型)の動作態様を備えたパイロット式電磁弁として、動作の応答性の安定化を図ることができる共に、その電磁弁の外観の薄型化を図ることができるという効果を発揮する。
また、パイロット圧の供給態様を第1の状態と第2の状態との間で切換手段により切り換えるようにしたので、一つの電磁弁において自己復帰の動作態様と自己保持の動作態様とが選択的に得られる。このため、第1の発明の効果に加え、場合に応じて一つのパイロット式電磁弁を自己復帰型と自己保持型とに兼用することができ、二つの種類の電磁弁の取り替え作業を省略することができるという効果を発揮する。
併せて、シングルソレノイド式(自己復帰型)の動作態様と、ダブルソレノイド式(自己保持型)の動作態様とを選択的に発揮させるようにしたパイロット式電磁弁において、第1及び第2のピストンの外径の大きさを互いに同じにしたので、自己保持型の動作態様を得る際に、第1のピストンの推力と第2のピストンの推力とを互いに同じにすることができ、スプール弁の往復動作を均一化することができ、その意味で、スプール弁の動作の安定化を図ることができるという効果を発揮する。
【0076】
【0077】
【0078】
請求項に記載の第の発明によれば、第の発明の構成において、自己保持型の動作態様を得るために、第1及び第2のピストンに対するパイロット圧の供給を切換手段により同時に規制するようにしている。従って、自己保持型の動作態様を確実に得ることができる。
【0079】
請求項に記載の第の発明によれば、第又は第の発明の構成において、第1の操作部材の動きを連動手段により第2の操作部材の操作に連動させるようにしている。従って、第又は第の発明の作用及び効果に加え、第2の操作部材を操作するだけで第1の操作部材についての必要な操作が得られ、自己復帰の動作を含む動作態様が得られる。この意味で、電磁弁を自己復帰型に設定するための操作性を向上させることができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパイロット式電磁弁を具体化した第1の実施の形態に係り、操作片が中立位置に配置されたときの電磁弁を示す平面図である。
【図2】 第1の実施の形態に係り、図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】 第1の実施の形態に係り、操作片が中立位置に配置されたときの電磁弁を示す平面図である。
【図4】 第1の実施の形態に係り、図3のB−B線に沿った断面図である。
【図5】 第1の実施の形態に係り、アクチュエータ部の構造を示す縦断面図である。
【図6】 第1の実施の形態に係り、第2及び第3の切換軸の構造を示す分解斜視図である。
【図7】 第1の実施の形態に係り、第3の切換軸の作用を示す部分断面図である。
【図8】 第1の実施の形態に係り、同じく第3の切換軸の作用を示す部分断面図である。
【図9】 第1の実施の形態に係り、電磁弁を示す分解斜視図である。
【図10】 第1の実施の形態に係り、操作片の底面側を示す斜視図である。
【図11】 第1の実施の形態に係り、操作片を示す底面図である。
【図12】 第1の実施の形態に係り、操作片が中立位置に配置されたときの手動装置を示す平断面図である。
【図13】 第1の実施の形態に係り、同じく中立位置に配置されたときの第1の切換軸を示す手動装置の縦断面図である。
【図14】 第1の実施の形態に係り、同じく中立位置に配置されたときの第2の切換軸を示す手動装置の縦断面図である。
【図15】 第1の実施の形態に係り、操作片が第1の操作位置に配置されたときの電磁弁を示す平面図である。
【図16】 第1の実施の形態に係り、図15における図2に準ずる断面図である。
【図17】 第1の実施の形態に係り、操作片が第1の操作位置に配置されたときの手動装置を示す平断面図である。
【図18】 第1の実施の形態に係り、同じく第1の操作位置に配置されたときの第1の切換軸を示す手動装置の縦断面図である。
【図19】 第1の実施の形態に係り、同じく第1の操作位置に配置されたときの第2の切換軸を示す手動装置の縦断面図である。
【図20】 第1の実施の形態に係り、操作片が第2の操作位置に配置されたときの電磁弁を示す平面図である。
【図21】 第1の実施の形態に係り、図20における図2に準ずる断面図である。
【図22】 第1の実施の形態に係り、操作片が第2の操作位置に配置されたときの手動装置を示す平断面図である。
【図23】 第1の実施の形態に係り、同じく第2の操作位置に配置されたときの第1の切換軸を示す手動装置の縦断面図である。
【図24】 第1の実施の形態に係り、同じく第2の操作位置に配置されたときの第2の切換軸を示す手動装置の縦断面図である。
【図25】 第1の実施の形態に係り、スプール弁の作用を示す部分断面図である。
【図26】 第1の実施の形態に係り、同じくスプール弁の作用を示す部分断面図である。
【図27】 第1の実施の形態に係り、同じくスプール弁の作用を示す部分断面図である。
【図28】 本発明のパイロット式電磁弁を具体化した第2の実施の形態に係り、電磁弁を示す平面図である。
【図29】 第2の実施の形態に係り、電磁弁を示す縦断面図である。
【図30】 従来の電磁弁を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁
3 切換弁部
4 アクチュエータ部(切換手段を構成する。)
5 スプール弁
9 手動装置
11 第2の切換軸(切換手段及び第1の操作部材を構成する。)
23 第1の加圧室
24 第2の加圧室
25 第3の加圧室
29 給気ポート
30 排気ポート
31 排気ポート
32 第1のポート
33 第2のポート(29〜33は流体の流路を構成する。)
34 第1のピストン
35 第2のピストン
36 第3のピストン
34a 第1の受圧面
35a 第2の受圧面
14d 第3の切換軸のカム部
11d 第2の切換軸の軸本体
11e 第2の切換軸の頭片(14d,11d,11eは連動手段を構成する。)
101 電磁弁

Claims (3)

  1. 流体の流路を切り換えるためのスプール弁と、前記スプール弁を駆動するためのパイロット圧を制御するパイロット弁とを備えたパイロット式電磁弁であって、
    前記スプール弁はその一端に前記パイロット圧を受ける第1のピストンを、その他端に前記パイロット圧を受ける第2のピストンをそれぞれ有し、前記第1及び第2のピストンは互いに同じ大きさの外径を有することと、
    前記第2のピストンには前記パイロット圧を受ける第3のピストンが隣接して配置され、前記第2及び第3のピストンは互いに同一軸線に沿って配置され、前記第3のピストンは前記第2のピストンと同等かそれよりも大きい外径を有することと
    前記スプール弁を復帰位置に復帰させることを含む動作態様を得るために、前記第1のピストンに前記パイロット圧を常時供給すると共に前記第2及び第3のピストンに対する前記パイロット圧の供給を同時に許容又は規制する第1の状態と、前記スプール弁を任意の位置に保持させることを含む動作態様を得るために、前記第1及び第2のピストンに対する前記パイロット圧の供給をそれぞれ許容又は規制する第2の状態とに前記パイロット圧の供給態様を切り換えるための切換手段と
    を備えたことを特徴とするパイロット式電磁弁。
  2. 請求項に記載のパイロット式電磁弁において、
    前記切換手段は、前記パイロット圧の供給態様が前記第2の状態に切り換えられた場合に、前記スプール弁を任意の位置に保持するために、前記第1及び第2のピストンに対する前記パイロット圧の供給を同時に規制するものであることを特徴とするパイロット式電磁弁。
  3. 請求項又は請求項に記載のパイロット式電磁弁において、
    前記切換手段は前記第1のピストンに前記パイロット圧を強制的に供給するために操作される第1の操作部材と、前記第3のピストンに対する前記パイロット圧の供給を許容又は規制するために操作される第2の操作部材と、前記第1の操作部材の動きを前記第2の操作部材の操作に連動させるための連動手段とを含み、前記スプール弁を復帰位置に復帰させることを含む動作態様を得るために、前記第3のピストンに対する前記パイロット圧の供給を許容するために前記第2の操作部材を操作するようにしたことを特徴とするパイロット式電磁弁。
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