JPH112357A - パイロット式電磁弁 - Google Patents

パイロット式電磁弁

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JPH112357A
JPH112357A JP15507797A JP15507797A JPH112357A JP H112357 A JPH112357 A JP H112357A JP 15507797 A JP15507797 A JP 15507797A JP 15507797 A JP15507797 A JP 15507797A JP H112357 A JPH112357 A JP H112357A
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清辰 夏目
Shuzo Masuo
秀三 増尾
Naohiro Eguchi
尚宏 江口
Tomohiko Hibino
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己復帰型の動作態様を備えたパイロット式
電磁弁につき、その動作の応答性の安定化を図ると共
に、外観の薄型化を図ること。 【解決手段】 スプール弁5は一端に第1のピストン3
4を、他端に第2,第3のピストン35,36を有し、
それらがスプール弁5の軸線方向に沿って直列に配置さ
れる。第1,第2のピストン34,35は同等の受圧面
34a,35aを有する。切換軸11が操作されると、
第1のピストン34にはパイロット圧が常時供給され
る。別の切換軸14が操作されると、第2,3のピスト
ン35,36に対するパイロット圧の供給が可能にな
る。この操作状態で、第2,第3のピストン35,36
にパイロット圧が供給されないと、第1のピストン34
での発生推力に基づきスプール弁5が第1の位置へ復帰
する。第2,3のピストン35,36にもパイロット圧
が供給されると、スプール弁5の両端間に生じる推力差
に基づきスプール弁5が第2の位置へ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パイロット圧に
よりスプール弁を駆動することにより、流体の流路を切
り換えるようにしたパイロット式電磁弁に係る。特に詳
しくは、スプール弁を所定位置に自己復帰させることの
できるシングルソレノイド式(自己復帰型)の動作態様
を備えたパイロット式電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電磁弁はスプール弁を含
む切換弁部と、そのスプール弁を空気圧(パイロット
圧)により間接的に動かすためのパイロット式のアクチ
ュエータ部とを有する。アクチュエータ部は電気的に駆
動されるソレノイド弁を含む。ソレノイド弁がオン・オ
フされることにより、切換弁部に対するパイロット圧の
供給が切り換えられ、スプール弁が駆動される。
【0003】パイロット式のアクチュエータ部として、
シングルソレノイド式とダブルソレノイド式とがある。
シングルソレノイド式は一つのソレノイド弁を有する。
ダブルソレノイド式は二つのソレノイド弁を有する。シ
ングルソレノイド式のアクチュエータ部を有する電磁弁
では、ソレノイド弁がオフされることにより、アクチュ
エータ部から切換弁部に対するパイロット圧の供給が切
り換えられ、スプール弁が元の位置に復帰する。つま
り、このタイプの電磁弁は、ソレノイド弁をオフさせる
ことに伴いスプール弁を元の位置に復帰させることので
きる自己復帰型の電磁弁である。一方、ダブルソレノイ
ド式のアクチュエータ部を有する電磁弁では、各ソレノ
イド弁をオフしても、スプール弁が元の位置に復帰する
ことはない。この場合、スプール弁はソレノイド弁をオ
フしたときの位置に保持される。つまり、このタイプの
電磁弁は、ソレノイド弁をオフすることに伴いスプール
弁をある位置に保持することのできる自己保持型の電磁
弁である。
【0004】特開平7−027249号公報は、シング
ルソレノイド式のアクチュエータ部を備えた電磁弁の一
例をその従来技術の中で開示する。図30に示すよう
に、この電磁弁201は切換弁部202と、アクチュエ
ータ部203と、マニホールドプレート204とを備え
る。切換弁部202はスプール弁205を二つの位置の
間で切り換え配置可能に収容する。切換弁部202は、
スプール弁205の両端に対応して第1の加圧室206
及び第2の加圧室207を備える。これら加圧室20
6,207は、スプール弁205の各端を押圧するため
の第1のピストン208、第2のピストン209をそれ
ぞれ収容する。プレート204は給気通路210を有す
る。
【0005】アクチュエータ部203は3ポート弁より
なるソレノイド弁211を含む。このソレノイド弁21
1はソレノイド212と、弁体213を含む弁部214
とを有する。第2の加圧室207には、給気通路210
から通路216を通じて常時パイロット圧が供給され
る。ソレノイド212の励磁・非励磁に基づいて弁体2
13が駆動されることにより、通路215を通じて切換
弁部202の第1の加圧室206に対するパイロット圧
の供給が切り換えられる。これにより、第1のピストン
208にはパイロット圧に基づく推力が発生し、その推
力に基づいてスプール弁205が移動し、給気通路21
0から切換弁部202に供給される流体の流路が切り換
えられる。
【0006】ソレノイド212が励磁されないときに
は、第2の加圧室207にパイロット圧が供給されてい
るので、第2のピストン209のみにパイロット圧が加
わる。そして、同ピストン209に発生する推力に基づ
き、スプール弁205が、図30の右方向へ移動する。
つまり、ソレノイド212が励磁されないときには、ス
プール弁205が右側の復帰位置に自己復帰するのであ
る。ここで、第2のピストン209に設けられたバネ2
17は、スプール弁205が自己復帰するのを援助す
る。
【0007】一方、ソレノイド212が励磁されるとき
には、給気通路210に供給される流体が各通路21
5,216から対応する加圧室206,207に対して
パイロット圧として供給される。従って、各ピストン2
08,209には、同じ大きさのパイロット圧が供給さ
れる。ここで、スプール弁205を、図30の左方向へ
移動させるために、第1のピストン208の外径は第2
のピストン209のそれよりも大きく設定され、両ピス
トン208,209の受圧面積の大きさは互いに異な
る。この受圧面積の違いにより、両ピストン208,2
09の間に推力差を生じさせ、その推力差に基づいてス
プール弁205を左方向へ移動させる。つまり、ソレノ
イド212が励磁されることにより、スプール弁205
が、両ピストン208,209の推力差に基づき復帰位
置から駆動するのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
電磁弁201において、スプール弁205が復帰位置か
ら駆動できるのは、両ピストン208,209の受圧面
積の大きさが互いに異なるからである。ここで、自己復
帰型の電磁弁201としてそのスプール弁205を円滑
に駆動するためには、各ピストン208,209に発生
する推力をできる限り大きくする必要がある。そのため
には、電磁弁201の幅寸法に対して第1のピストン2
08の外径を必要最大限に確保する必要がある。
【0009】しかし、その一方で電磁弁210を小形・
薄型にする要求もある。電磁弁201を薄型にするため
に、その幅寸法を小さくした場合には、各ピストン20
8,209の外径が必然的に小さくなり、各ピストン2
08,209で発生する推力、両ピストン208,20
9の間の推力差が相対的に小さくなる。このため、各ピ
ストン208,209及びスプール弁205の摺動部分
における潤滑状態が悪化したときには、各ピストン20
8,209の推力は更に不足することになる。従って、
電磁弁201では、スプール弁205の動作につき、そ
の応答時間にばらつきが生じるという問題がある。この
ことは、上記のようなシングルソレノイド式(自己復帰
型)の動作態様と、ダブルソレノイド式(自己保持型)
の動作態様とを兼ね備え、それらを選択的に発揮させる
ようにしたパイロット式電磁弁においても同様のことで
ある。
【0010】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その第1の目的は、シングルソレノイド
式(自己復帰型)の動作態様を備えたパイロット式電磁
弁につき、スプール弁の両端にそれぞれ設けられたピス
トンの間で推力差を十分に確保することにより、動作の
応答性の安定化を図ると共に、外観の薄型化を図ること
を可能にしたパイロット式電磁弁を提供することにあ
る。
【0011】この発明の第2の目的は、上記第1の目的
に加え、シングルソレノイド式(自己復帰型)の動作態
様と、ダブルソレノイド式(自己保持型)の動作態様と
を兼ね備え、それらを選択的に発揮させるようにしたパ
イロット式電磁弁につき、自己保持型の動作態様を得る
際に、スプール弁の両端にそれぞれ設けられたピストン
の推力を互いに同じにすることにより、スプール弁の往
復動作の安定化を図ることを可能にしたパイロット式電
磁弁を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1に記載の第1の発明は、流体の流路を
切り換えるためのスプール弁と、そのスプール弁を駆動
するためのパイロット圧を制御するパイロット弁とを備
えたパイロット式電磁弁であって、スプール弁はその一
端にパイロット圧を受ける第1のピストンを、その他端
にパイロット圧を受ける第2のピストンをそれぞれ有
し、第1及び第2のピストンは互いに同じ大きさの外径
を有することと、第2のピストンにはパイロット圧を受
ける第3のピストンが隣接して配置され、第2及び第3
のピストンは互いに同一軸線に沿って配置され、第3の
ピストンは第2のピストンと同等かそれよりも大きい外
径を有することとを備えたことを趣旨とする。
【0013】上記第1の発明によれば、第1のピスト
ン、第2及び第3のピストンがそれぞれパイロット圧を
受けて推力を発生させることにより、それら推力に基づ
いてスプール弁が押圧され、同弁が駆動される。この駆
動により、電磁弁において流体の流路が切り換えられ
る。
【0014】ここで、第1のピストンはスプール弁の一
端に、第2及び第3のピストンはスプール弁の他端にそ
れぞれ配置され、第2及び第3のピストンが同一軸線に
沿って配置される。従って、第1のピストンのみにパイ
ロット圧が常時供給されることにより、第1のピストン
の推力によりスプール弁が押圧され、同弁が復帰位置へ
復帰する。つまり、電磁弁において自己復帰の動作が得
られる。一方、全てのピストンにパイロット圧が供給さ
れることにより、第1のピストンの推力と、第2及び第
3のピストンの推力の合計との間に差が生じ、その推力
差に基づき、スプール弁が復帰位置と反対方向へ移動す
る。
【0015】ここでは、上記推力差を得るために、スプ
ール弁の両端のピストンの数が互いに異なり、第2及び
第3のピストンが同一軸線に沿って配置される。従っ
て、必要十分な大きさの推力差を確保した上で、各ピス
トンの外径を比較的小さく設定することが可能になる。
【0016】上記第2の目的を達成するために請求項2
に記載の第2の発明は、第1の発明の構成において、ス
プール弁を復帰位置に復帰させることを含む動作態様を
得るために、第1のピストンにパイロット圧を常時供給
すると共に第2及び第3のピストンに対するパイロット
圧の供給を同時に許容又は規制する第1の状態と、スプ
ール弁を任意の位置に保持させることを含む動作態様を
得るために、第1及び第2のピストンに対するパイロッ
ト圧の供給をそれぞれ許容又は規制する第2の状態とに
パイロット圧の供給態様を切り換えるための切換手段を
備えたことを趣旨とする。
【0017】上記第2の発明によれば、第1の発明の作
用に加え、切換手段によりパイロット圧の供給態様が第
1の状態に切り換えられることにより、第1のピストン
の推力にのみに基づいてスプール弁が復帰位置に復帰す
る。又、第1のピストンと、第2及び第3のピストンと
の間の推力差に基づいてスプール弁が復帰位置と反対の
方向へ移動する。
【0018】切換手段によりパイロット圧の供給態様が
第2の状態に切り換えられることにより、第1及び第2
のピストンに対するパイロット圧の供給の許容又は規制
に伴い、第1のピストンの推力の有無と第2のピストン
の推力の有無との組み合わせにより、スプール弁が任意
の位置に保持され、或いはスプール弁が往復動する。こ
のように、切換手段の切り換えにより、電磁弁におい
て、自己復帰型の動作態様と自己保持型の動作態様とが
選択的に得られる。
【0019】上記第2の目的を達成するために請求項3
に記載の第3の発明は、第2の発明の構成において、切
換手段は、パイロット圧の供給態様が第2の状態に切り
換えられた場合に、スプール弁を任意の位置に保持する
ために、第1及び第2のピストンに対するパイロット圧
の供給を同時に規制するものであることを趣旨とする。
【0020】上記第3の発明によれば、第2の発明の作
用に加え、切換手段によりパイロット圧の供給態様が第
2の状態に切り換えられ、第1及び第2のピストンに対
するパイロット圧の供給が同時に規制されることにより
第1及び第2のピストンにおける推力の発生が同時にな
くなり、スプール弁の両端が同時に押圧されなくなり、
スプール弁が任意の位置に保持される。
【0021】上記第2の目的を達成するために請求項4
に記載の第4の発明は、第2又は第3の発明の構成にお
いて、切換手段は第1のピストンにパイロット圧を強制
的に供給するために操作される第1の操作部材と、第3
のピストンに対するパイロット圧の供給を許容又は規制
するために操作される第2の操作部材と、第1の操作部
材の動きを第2の操作部材の操作に連動させるための連
動手段とを含み、スプール弁を復帰位置に復帰させるこ
とを含む動作態様を得るために、第3のピストンに対す
るパイロット圧の供給を許容するために第2の操作部材
を操作するようにしたことを趣旨とする。
【0022】上記第4の発明によれば、第2又は第3の
発明の作用に加え、第2の操作部材を操作することによ
り、連動手段が作動して第1の操作部材が動かされる。
従って、第2の操作部材に対する一つの操作を行うだけ
で、第1のピストンにパイロット圧が強制的に供給さ
れ、第3のピストンに対するパイロット圧の供給が許容
される。これにより、スプール弁を復帰位置に復帰させ
ることを含む動作態様が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の態様)以下、本発明に係るパイロット式
電磁弁を具体化した第1の実施の形態を図1〜図27を
参照して詳細に説明する。
【0024】図1〜図4に示すように、電磁弁1は幅寸
法Wの比較的小さい箱形をなす。電磁弁1は支持レール
2の上に支持される。電磁弁1は切換弁部3と、その片
側に設けられたアクチュエータ部4とを備える。切換弁
部3は流体(気体)の流路を切り換えるためのスプール
弁5を有する。図5に示すように、アクチュエータ部4
はスプール弁5を駆動するために電気的に制御される一
対をなす第1及び第2のソレノイド弁6,7と、両ソレ
ノイド弁6,7に兼用されるケーシング8とを有する。
切換弁部3はその上側に配置された手動装置9を有す
る。アクチュエータ部4及び手動装置9は本発明の切換
手段を構成する。
【0025】手動装置9は、スプール弁5をアクチュエ
ータ部4の制御から独立して強制的、かつ任意に駆動す
るために操作される。手動装置9は一対をなす第1及び
第2の切換軸10,11、操作片12、カバー13及び
第3の切換軸14を備える。第1及び第2の切換軸1
0,11は互いに平行に配列され、切換弁部3に対して
垂直に配置される。各切換軸10,11は垂直方向へ往
復動可能である。図2,4に示すように、第1の切換軸
10は第2の切換軸11よりも短い。第2の切換軸11
は本発明の第1の操作部材を構成する。操作片12は両
切換軸10,11の頭部10a,11aを覆い、両頭部
10a,11aに係合可能に設けられる。操作片12は
切換弁部3の長手方向に沿ってスライド可能に設けられ
る。ここで、長手方向とは、電磁弁1の幅寸法Wの方向
に直交する方向である。カバー13は操作片12を覆う
ためのものであり、切換弁部3に対して回動可能に設け
られる。その回動により、カバー13は操作片12を覆
う位置又は操作片12に係合する位置と、図1,3に示
すように操作片12を露出させる位置とに選択的に配置
される。第3の切換軸14は、第1及び第2の切換軸1
0,11に直交する方向、即ち水平方向に延びる。第3
の切換軸14は水平方向へ往復動可能である。この切換
軸14はその先端外周に弁溝14aを有する。第3の切
換軸14は本発明の第2の操作部材を構成する。
【0026】図1〜4に示すように、切換弁部3はスプ
ールハウジング15と、第1、第2及び第3のピストン
ハウジング16,17,18と、ポートハウジング19
と、切換ハウジング20と、二つの通路ハウジング2
1,22とを有する。スプールハウジング15に収容さ
れたスプール弁5は、図4に示す配置を本発明の第1の
位置とし、図2に示す配置を本発明の第2の位置とし
て、両位置の間で同弁5の軸線方向に沿って所定のスト
ロークをもって往復動可能をなす。第1のピストンハウ
ジング16は第1の加圧室23を含む。第2のピストン
ハウジング17は第2の加圧室24を含む。第3のピス
トンハウジング18は第3の加圧室25を含む。各加圧
室23〜25には、スプール弁5を駆動するためのパイ
ロット圧がそれぞれ供給される。第2の加圧室24と第
3の加圧室25との間を区画する第2のピストンハウジ
ング17は、その隔壁を貫通する軸孔17aを含む。図
4に示すように、スプールハウジング15及び第1のピ
ストンハウジング16は第1の加圧室23に連通する第
1の通路26を有する。図2に示すように、スプールハ
ウジング15及び第2のピストンハウジング17は第2
の加圧室24に連通する第2の通路27を有する。第3
のピストンハウジング18は第3の加圧室25に連通す
る第3の通路28を有する。
【0027】スプール弁5はその軸上に、互いに離れて
配置された複数の弁部5aを有する。各弁部5aの外径
は軸のそれよりも大きい。ポートハウジング19は給気
ポート29、一対の排気ポート30,31、第1のポー
ト32及び第2のポート33を有する。スプール弁5が
その軸方向へ移動することにより、給気ポート29に供
給される空気の流路が、第1のポート32と第2のポー
ト33との間で切り換えられる。これと同時に、第2又
は第1のポート33,32に導入される排気の流れが、
二つの排気ポート30,31の間で切り換えられる。
【0028】スプール弁5はその両端に、同弁5を押圧
するための第1のピストン34と、第2及び第3のピス
トン35,36とを備える。第1のピストン34は略円
筒状をなし、スプール弁5に一体的に設けられ、第1の
加圧室23に配置される。第2のピストン35は略円筒
状をなし、スプール弁5と一体的に設けられ、第2の加
圧室24に配置される。第3のピストン36はスプール
弁5とは別体に設けられ、第3の加圧室25に配置され
る。第3のピストン36は円筒部36a及び軸部36b
を有する。この軸部36bは軸孔17aを貫通し、第2
の加圧室24に侵入可能である。第3の加圧室25にお
いて第3のピストン36が往復動するのに伴い、軸部3
6bが軸孔17aに沿って往復動する。第3のピストン
36はその軸部36bによって第2のピストン35に対
して分離可能に係合する。第3のピストン36は第2の
ピストン35に係合することにより、その駆動力をスプ
ール弁5に伝達する。第1のピストン34はパイロット
圧を受けるための第1の受圧面34aを有する。第2の
ピストン35はパイロット圧を受けるための第2の受圧
面35aを有する。第3のピストン36はパイロット圧
を受けるための第3の受圧面35cを有する。各受圧面
34a,35a,36cの大きさは対応する各ピストン
34〜36の外径の大きさに相関する。この実施の形態
において、第1及び第2のピストン34,35の外径の
大きさは互いに等しいことから、第1のピストン34の
受圧面34aと第2のピストン35の受圧面35aは面
積が互いに等しい。第3のピストン36の外径は第2の
ピストン35の外径よりも若干大きいことから、第3の
ピストン36の受圧面36cは第2のピストン35の受
圧面35aよりも面積が若干大きい。
【0029】ポートハウジング19は二つのパイプ継手
37,38と、給気ポート39とを有する。一方のパイ
プ継手37はスプールハウジング15の第1のポート3
2に連通し、他方のパイプ継手38は同ハウジング15
の第2のポート33に連通する。給気ポート39はスプ
ールハウジング15の給気ポート29に連通する。ポー
トハウジング19の給気ポート29には、この電磁弁1
により流路が切り換えられる圧縮空気(作動圧として使
用される。)が供給される。
【0030】図2,4に示すように、前述した二つの切
換軸10,11は切換ハウジング20に設けられる。即
ち、このハウジング20は垂直方向に延び、上方へ開口
する一対をなす第1及び第2の軸穴40,41を含む。
第1の軸穴40は第2の軸穴41よりも浅い。これら軸
穴40,41には、対応する各切換軸10,11がそれ
ぞれ組み込まれる。各切換軸10,11の頭部10a,
11aはこのハウジング20から上方へ突出する。各軸
穴40,41の底部には、各切換軸10,11を上方へ
付勢するためのバネ42がそれぞれ設けられる。
【0031】図2に示すように、切換ハウジング20は
第1の軸穴40に連通する第4、第5及び第6の通路4
3,44,45を有する。第4及び第5の通路43,4
4は第1の軸穴40において互いに近接する位置に連通
する。第6の通路45は第1の軸穴40の底部に連通す
る。第6の通路45には、圧縮空気(パイロット圧とし
て使用される。)を同通路45に供給するためのパイロ
ット給気ポート46が連通する。
【0032】図4に示すように、切換ハウジング20は
第2の軸穴41に連通する第7及び第8の通路47,4
8を有する。これらの通路47,48は第2の軸穴41
の底部に連通する。第6の通路45は第2の軸穴41に
も連通する。図2,4に示すように、このハウジング2
0は作動圧用の圧縮空気を外部へ排出するための排気ポ
ート49と、パイロット圧用の圧縮空気を外部へ排出す
るためのパイロット排気ポート50とを備える。上記作
動圧用の排気ポート49には、スプールハウジング15
の二つの排気ポート30,31が連通する。
【0033】図2に示すように、第1の切換軸10はそ
の軸上に二つの弁部10b,10cを有する。第1の切
換軸10の上側の弁部10bは、第1の軸穴40を介し
て第4及び第5の通路43,44の間を開閉する。図4
に示すように、第2の切換軸11はその軸上に同じく二
つの弁部11b,11cを有する。第2の切換軸11の
下側の弁部11cは、第2の軸穴41を介して、第7び
第8の通路48,49の間を開閉する。
【0034】図2,4,5に示すように、通路ハウジン
グ21は第9,10,11,12の通路51,52,5
3,54を有する。第9の通路51は、第5の通路44
に連通する。第10の通路52は第6の通路45に連通
する。第11の通路53は第8の通路48に連通する。
第12の通路54はパイロット排気ポート50に連通す
る。
【0035】図2,4,5に示すように、別の通路ハウ
ジング22は第1及び第2の給排気通路55,56、パ
イロット通路57及び排気通路58を有する。第1の給
排気通路55は第9及び第12の通路51,54に選択
的に連通可能をなす。パイロット通路57は第10の通
路52に連通する。第2の給排気通路56は第11及び
第12の通路53,54に選択的に連通可能をなす。即
ち、第1及び第2の給排気通路55,56は、それぞれ
が第9、第11の通路51,53に連通するときには、
第12の通路54に対して遮断される。その逆に、第1
及び第2の給排気通路55,56は、それぞれが第12
の通路54に連通するときには、第9、第11の通路5
1,53に対して遮断される。
【0036】図5に示すように、第1のソレノイド弁6
はソレノイド61、プランジャ62及び第1の弁体63
を備える。第2のソレノイド弁7は、同じくソレノイド
64、プランジャ65及び第2の弁体66を備える。第
1の弁体63はプランジャ62に連動して移動する。同
じく第2の弁体66はプランジャ65に連動して移動す
る。ケーシング8は第1及び第2の弁体63,66にそ
れぞれ対応する弁座67,68を有する。両弁座67,
68は共通の弁孔69を有する。ケーシング8は、各弁
体63,66にそれぞれ対応する別の弁座70,71を
有する。各弁座70,71はそれぞれ弁孔72,73を
有する。ケーシング8はパイロット出力ポート74、パ
イロット給気ポート75、パイロット排気ポート77及
びパイロット出力ポート76を有する。両弁座67,6
8に共通する弁孔69はパイロット給気ポート75を通
じてパイロット通路57に連通する。別の弁座70,7
1の各弁孔72,73はパイロット排気ポート77を通
じて排気通路58に連通する。パイロット出力ポート7
4,76はそれぞれ、給排気通路55,56に連通す
る。
【0037】第1のソレノイド弁6において、ソレノイ
ド61が励磁(オン)されることにより、第1の弁体6
3が弁孔69を開き、対応する二つのポート74,75
が互いに連通する。これにより、パイロット給気ポート
46から供給されるパイロット圧が、通路55,51,
44を通じて第1の軸穴40に供給される。第2のソレ
ノイド弁7において、ソレノイド64が励磁(オン)さ
れることにより、第2の弁体66が弁孔69を開き、対
応する二つのポート75,76が互いに連通する。これ
により、給気ポート46から供給されるパイロット圧
が、通路56,53,48を通じて第2の軸穴41に供
給される。第1及び第2のソレノイド弁6,7は所定の
コントローラ(図示しない)により、所定のシーケンス
プログラムに基づいてオン・オフ制御される。
【0038】図1〜4に示すように、手動装置9は第3
のピストンハウジング18と一体をなす手動ケーシング
81を含む。各切換軸10,11はこのケーシング81
を貫通してその上面から上方へ突出する。ケーシング8
1は水平方向に延びる軸孔82を有する。第3の切換軸
14はこの軸穴82に組み込まれる。この軸孔82の底
部にはバネ83が設けられる。このバネ83は切換軸1
4を軸穴82の外へ向けて付勢する。軸穴82の入口に
は操作ピン84が設けられる。この操作ピン84は、切
換軸14をバネ83の付勢力に抗して軸穴82の底部へ
移動させるために操作される。操作ピン84は、軸穴8
2からの切換軸14の脱落を防止する。操作ピン84に
隣接して設けられたストッパ84aは、同ピン84を係
合可能である。切換軸14を移動させるために操作ピン
84が操作されたとき、同ピン84はストッパ84aに
係合してその操作状態が保持される。
【0039】図6に示すように、第3の切換軸14は弁
溝14aを含む軸部14bと、カム面14cを含むカム
部14dとを備える。カム面14cは切換軸14が操作
ピン84により押圧される方向へ向かって傾斜する。こ
れに合わせて、第2の切換軸11は軸本体11dと、頭
部11aを含む頭片11eとを備える。頭片11eは下
方へ開口する凹み11fを有する。軸本体11d及び頭
片11eは、カム部14dを挟んだ状態で互いに組み付
けられる。頭片11eの凹み11fには、カム部14d
が嵌め合わされる。この嵌合状態では、軸本体11dの
頂面が、カム部14dのカム面14cに係合する。これ
ら切換軸11,14の組み付け構造は、本発明の連動手
段を構成する。
【0040】従って、図7に示すように、切換軸14が
操作ピン84により押圧されない状態では、先細りなカ
ム部14dのカム面14cの先部に軸本体11dが当た
り、軸本体11dがカム部14dにより下方へ押圧され
ることはない。このときの第3の切換軸14の配置は、
本発明における同軸14の規制位置に相当する。この規
制位置では、切換軸14の弁溝14aが両通路27,2
8に整合しておらず、両通路27,28の間が閉じら
れ、第3の加圧室25に対するパイロット圧の供給が規
制される。一方、図8に示すように、切換軸14が操作
ピン84により押圧された状態では、先細りなカム部1
4dのカム面14cの基部に軸本体11dが当たり、軸
本体11dがカム部14dにより下方へ押圧されて移動
する。このときの第3の切換軸14の配置は、本発明に
おける同軸14の許容位置に相当する。この許容位置で
は、切換軸14の弁溝14aが両通路27,28と整合
し、両通路27,28の間が開かれ、第3の加圧室25
に対するパイロット圧の供給が許容される。そして、第
3の切換軸14の許容位置への配置に連動して、第2の
切換軸11が下方へ移動され保持される。
【0041】図2では、第1の切換軸10がバネ42の
付勢力に基づいて上方へ押し上げられる。この状態で
は、上側の弁部10bにより、通路43と通路44との
間が開かれる。下側の弁部10cが通路45の上側に配
置され、その通路45と通路43との間が閉じられる。
この場合、第1のソレノイド弁6に対応するパイロット
出力ポート74が、通路55,51,44、軸穴40及
び通路43,27を介して第2の加圧室24に連通す
る。このため、給気ポート46から通路45に導入され
る圧縮空気が、パイロット圧として、通路52,57、
パイロット給気ポート75及び第1のソレノイド弁6を
介して第2の加圧室24に導入可能となる。このとき、
第1のソレノイド弁6が開かれることにより、第2の加
圧室24にパイロット圧が供給される。これにより、第
2のピストン35がその受圧面35aでパイロット圧を
受けて推力を発生させ、その推力に基づきスプール弁5
が押圧され、同弁5がその押圧方向へ移動する。第1の
ソレノイド弁6が閉じられることにより、第2の加圧室
24からパイロット圧が排気される。この場合、第1の
切換軸10の配置によってスプール弁5が強制的に駆動
されることはなく、スプール弁5の駆動は第1のソレノ
イド弁6の制御に依存することになる。以下の説明にお
いて、図2に示す第1の切換軸10の配置を、同軸10
の「非作動位置」と定義する。
【0042】図16では、第1の切換軸10がバネ42
の付勢力に抗して軸穴40の底部へ押し下げらる。この
状態では、上側弁部10bにより、通路43と通路44
との間が閉じられる。下側の弁部10cが通路45の下
側に配置され、軸穴40を介して通路45と通路43と
の間が開かれる。この場合、給気ポート46が、第1の
ソレノイド弁6を介することなく、通路45、軸穴4
0、通路43及び第2の通路27を通じて直接的に第2
の加圧室24に連通する。このため、給気ポート46か
ら通路45に導入される圧縮空気は、パイロット圧とし
て、第2の加圧室24に直接的かつ強制的に導入され
る。このとき、第1のソレノイド弁6が制御により選択
的に開閉されることに拘わらず、第2の加圧室24には
パイロット圧が常時供給される。これにより、第2のピ
ストン35で発生する推力に基づいてプール弁5が押圧
され、同弁5がその軸方向へ移動する。つまり、スプー
ル弁5は第1のソレノイド弁6の開閉に拘わらず強制的
に動かされることになる。この場合、第1の切換軸10
の配置によって、スプール弁5が強制的に駆動されるこ
とになる。以下の説明において、図16に示す第1の切
換軸10の配置を、同軸10の「作動位置」と定義す
る。
【0043】図4では、第2の切換軸11がバネ42の
付勢力に基づいて上方へ押し上げられる。この状態で
は、下側の弁部11cにより、通路47と通路48との
間が開かれる。又、弁部11cにより、通路45と通路
47との間が閉じられる。この場合、第2のソレノイド
弁7に対応するパイロット排気ポート76が、通路5
6,53,48、軸穴41及び通路47を介して第1の
加圧室23に連通する。このため、給気ポート46から
通路45に導入される圧縮空気は、パイロット圧とし
て、通路52,57、パイロット給気ポート75及び第
2のソレノイド弁7を介して第1の加圧室23に導入可
能となる。この場合、第2のソレノイド弁7が開かれる
ことにより、第1の加圧室23にパイロット圧が供給さ
れる。これにより、第1のピストン34がその第1の受
圧面34aでパイロット圧を受けて推力を発生させ、そ
の推力に基づきスプール弁5が押圧され、同弁5がその
軸方向へ移動する。第2のソレノイド弁7が閉じられる
ことにより、第1の加圧室23からパイロット圧が排気
される。この場合、第2の切換軸11の配置によってス
プール弁5が強制的に駆動されることはなく、スプール
弁5の駆動は第2のソレノイド弁7の制御に依存するこ
とになる。以下の説明において、図4に示す第2の切換
軸11の配置を、同軸11の「非作動位置」と定義す
る。
【0044】図21では、第2の切換軸11がバネ42
の付勢力に抗して軸穴41の底部へ押し下げられる。こ
の状態では、下側の弁部11cにより、通路47と通路
48との間が閉じられるとともに、通路45と通路47
との間が開かれる。この場合、給気ポート46が第2の
ソレノイド弁7を介することなく、通路45、軸穴41
及び通路47,26を介して直接的に第1の加圧室23
に連通する。このため、給気ポート46から通路45に
導入される圧縮空気は、パイロット圧として、第1の加
圧室23に直接的かつ強制的に導入される。このとき、
第2のソレノイド弁7の開閉に拘わらず、第1の加圧室
23にパイロット圧が常時供給される。これにより、第
1のピストン34で発生する推力に基づいてスプール弁
5が押圧され、同弁5がその軸方向へ移動する。つま
り、スプール弁5は第2のソレノイド弁7の開閉に拘わ
らず強制的に動かされることになる。この場合、第2の
切換軸11の配置によって、スプール弁5が強制的に駆
動されることになる。以下の説明において、図21に示
す第2の切換軸11の配置を、同軸11の「作動位置」
と定義する。
【0045】操作ピン84による第3の切換軸14の操
作は、電磁弁1を自己保持型と自己復帰型とに選択的に
設定する。ここで、電磁弁1が自己保持型に設定された
ときには、両方のソレノイド弁6,7が共にオフされる
ことにより、その時点でのスプール弁5の位置が保持さ
れる。一方、電磁弁1が自己復帰型に設定されたときに
は、第1のソレノイド弁6がオフされることにより、ス
プール弁5が上方へ移動し、その終端位置、即ち前述し
た第1の位置を復帰位置として同位置に配置される。
【0046】即ち、図2,4,7に示すように、第3の
切換軸14が前述した規制位置に配置されたときには、
電磁弁1が自己保持型に設定される。この設定状態で
は、第2及び第3の通路27,28の間が閉じられる。
このため、第1のソレノイド弁6がオンされて第2の通
路27にパイロット圧が供給されることにより、第3の
加圧室25にはパイロット圧が供給されることはなく、
第2の加圧室24にのみパイロット圧が供給されること
になる。第2のソレノイド弁7がオンされて第1の通路
26にパイロット圧が供給されることにより、第1の加
圧室23にパイロット圧が供給されることになる。ここ
では、第1及び第2のピストン34,35の間で各々の
受圧面35a,34aの面積が互いに等しい。このた
め、第1又は第2の加圧室23,24にパイロット圧が
選択的に供給されることにより、第1又は第2のピスト
ン34,35に推力が選択的に発生する。これにより、
スプール弁5の片端に押圧力が作用し、同弁5が図2,
4の上方又は下方へ往復動する。一方、第1及び第2の
加圧室23,24に対するパイロット圧の供給が同時に
停止され、両加圧室23,24からパイロット圧が排気
されることにより、スプール弁5がその時点の位置で保
持される。このような、パイロット圧の供給態様は本発
明の第2の態様に相当する。
【0047】一方、図8に示すように、第3の切換軸1
4が前述した許容位置に配置されたときには、電磁弁1
が自己復帰型に設定される。この設定状態では、第2の
切換軸11が下方へ押し下げられ、第1の加圧室23に
はパイロット圧が常時供給されることになり、推力が発
生する。又、この設定状態では、第2及び第3の通路2
7,28の間が開かれる。このため、第1のソレノイド
6がオンされたときには、第2の通路27に流れたパイ
ロット圧が第2及び第3の加圧室24,25の両方に供
給される。第3の加圧室25に供給されたパイロット圧
は第3のピストン36の受圧面36cに作用して推力を
発生する。第2の加圧室24に供給されたパイロット圧
は第2のピストン35の受圧面35aに作用して推力を
発生する。ここで、第2の加圧室24に供給されるパイ
ロット圧は、同室24において軸部36bの端面にも作
用し、上記推力とは逆方向の推力を発生させる。この場
合、軸部36bに対して発生する推力よりも受圧面36
cに対して発生する推力の方が圧倒的に大きい。このた
め、第3のピストン36の推力は、同ピストン36を第
2のピストン35に係合させる方向に働き、結果的に
は、第2及び第3のピストン35,36の推力は協働し
てスプール弁5を押圧するように作用することになる。
この実施の形態では、第3のピストン36の受圧面36
cの面積が第2のピストン35の受圧面35aの面積よ
りも若干大きく設定される。このため、第3のピストン
36で発生する推力は、軸部36bでの逆方向の推力を
見込んでも、第2のピストン35単独で発生する推力と
ほぼ同等か、それよりも若干大きくなる。従って、第2
及び第3のピストン35,36の推力の合計と、第1の
ピストン34の推力との間に推力差が生じ、スプール弁
5の両端に作用する押圧力に不均衡が生じて、同弁5が
図2,4の下方へ移動する。一方、第1のソレノイド6
がオフされたときには、第2及び第3の加圧室24,2
5にパイロット圧が排気され、第2及び第3のピストン
35,36には推力が発生しない。従って、スプール弁
5は第1のピストン34で発生する推力のみによって押
圧され、同弁5が図2,4の上方へ移動して復帰位置に
復帰する。このような、パイロット圧の供給態様は本発
明の第1の態様に相当する。
【0048】図9に電磁弁1の分解斜視図を示す。同図
に示すように、ケーシング81はその上側に凹所85を
有する。この凹所85はケーシング81の片方へ開口す
る。操作片12とカバー13はこの凹所85に取り付け
られる。即ち、凹所85はケーシング81の長手方向へ
互いに平行に延びる一対の案内溝86を有する。凹所8
5は、その開口端と反対の位置(以下「凹所85の奥」
と称する。)において、その底壁に複数の凹み87を有
する。これら凹み87は凹所85の長手方向における中
心線に沿って等間隔に配列される。図9において、各ピ
ストン34〜36に関連して取り付けられるリング状の
部材はそれぞれパッキン98を意味する。
【0049】図10,11に示すように、操作片12は
板状をなし、その両側に互いに平行に延びる一対の案内
レール88を有する。これら案内レール88が案内溝8
6に嵌め込まれることにより、操作片12が凹所85に
支持される。操作片12は一対の露孔89,90を有す
る。これら露孔89,90は各切換軸10,11の頭部
10a,11aに整合可能に配置される。これら露孔8
9,90の内径は各頭部10a,11aの外径よりも小
さい。従って、頭部10a,11aが露孔89,90に
整合したとき、それらは露孔89,90から上方へ突出
することはない。操作片12はその上面に断面鋸刃状を
なす滑り止め91を有する。操作片12はその底面に一
対をなす第1及び第2の凹部92,93を有する。これ
ら凹部92,93は各露孔89,90にそれぞれ対応
し、操作片12の移動方向に沿って平行に延びる。各露
孔89,90は、対応する凹部92,93の中央に位置
する。各凹部92,93には、各切換軸10,11の頭
部10a,11aが配置される。第1の切換軸10に対
応する第1の凹部92は、その一端に斜面92aを有す
る。第2の切換軸11に対応する第2の凹部93は、第
1の凹部92とは逆の端に、同じく斜面93aを有す
る。操作片12はその底面の先端に、前述した各凹み8
7に係合可能な突起94を有する。操作片12の先端部
は凹所85の奥に対応し、操作片12の基端部は凹所8
5の開口に対応する。
【0050】カバー13は板状をなし、その外形は凹所
85のそれに整合する。カバー13はその基端両側に、
一対の支軸13aを有する。凹所85の開口には、スト
ッパ95が装着される。ストッパ95は操作片12の脱
落を防止する。ストッパ95は板状をなし、その両側に
一対の軸受溝95aを有する。各軸受溝95aはカバー
13の支軸13aに対応する。操作片12が凹所85に
装着された状態で、凹所85の案内溝86にストッパ9
5が嵌め込まれることにより、ストッパ95が凹所85
に装着される。このとき、ストッパ95の軸受溝95a
には、カバー13の支軸13aが嵌め込まれる。カバー
13と共にストッパ95が凹所85に装着されることに
より、操作片12の脱落が防止される。カバー12がケ
ーシング81に対して回動可能に支持される。
【0051】従って、操作片12の滑り止め91に使用
者が指を当てて水平に力を加えることにより、操作片1
2が案内溝86に沿って凹所85をその長手方向、即ち
切換弁部3の長手方向に沿ってスライドする。このスラ
イドに伴い、操作片12が中立位置と、第1の操作位置
と、第2の操作位置とに選択的に配置される。ここで、
操作片12の中立位置とは、図1〜4に示すように、両
切換軸10,11を非作動位置に配置するための位置で
ある。操作片12の第1の操作位置とは、図15,16
に示すように、第1の切換軸10を作動位置に配置する
とともに第2の切換軸11を非作動位置に配置するため
の位置である。操作片12の第2の操作位置とは、図2
0,21に示すように、第1の切換軸10を非作動位置
に配置すると共に第2の切換軸11を作動位置に配置す
るための位置である。
【0052】カバー13はその支軸13aを中心に回動
されることにより、開き位置と、閉じ位置とに選択的に
配置される。開き位置とは、図2,4,16,21に実
線及び二点鎖線で示すように、カバー13が操作片12
を完全に露出させる位置である。閉じ位置とは、カバー
13が操作片12を覆う位置である。
【0053】以上説明したように、この実施の形態の電
磁弁1によれば、各加圧室23,24,25に対するパ
イロット圧の供給がアクチュエータ部4の二つのソレノ
イド弁6,7の電気的な制御、手動装置9の各切換軸1
0,11,14の操作により切り換えられる。この圧力
の切り換えにより、各ピストン34,35,36がそれ
ぞれにパイロット圧を受けて推力を発生させ、それら推
力に基づいてスプール弁5が押圧される。この押圧によ
り、スプール弁5が第1の位置(復帰位置)と第2の位
置との間で移動して切換弁部3における気体の流路が切
り換えられる。
【0054】ここで、図1〜4に示すように、操作片1
2が中立位置に配置された状態では、第1及び第2の切
換軸10,11が非作動位置に配置される。このとき、
図7に示すように、第3の切換軸14が規制位置に配置
されると、電磁弁1は自己保持型に設定される。この設
定状態において、第1の加圧室23には第2のソレノイ
ド弁7の制御に依存してパイロット圧が供給されること
になる。これと同時に、第3の加圧室25へのパイロッ
ト圧の供給が規制され、第2の加圧室24には第1のソ
レノイド弁6の制御に依存してパイロット圧が供給され
ることになる。
【0055】この場合に、第1及び第2の加圧室23,
24に対するパイロット圧の供給が停止され、両加圧室
23,24からパイロット圧が同時に排気されると、ス
プール弁4がそのときの任意の位置に保持される。つま
り、スプール弁5につき、自己保持の動作が得られる。
これに対し、第1又は第2の加圧室23,24にパイロ
ット圧が選択的に供給されると、第1又は第2のピスト
ン34,35には推力が選択的に発生し、その推力に基
づいてスプール弁5が選択的に往動(図25参照)又は
復動(図26参照)する。
【0056】一方、操作片12が中立位置に配置された
状態で、操作ピン84により第3の切換軸14が許容位
置に配置されると、電磁弁1は自己復帰型に設定され
る。この設定状態において、第1の加圧室23には、第
2のソレノイド弁7の制御に依存することなくパイロッ
ト圧が強制的に供給される。これと同時に、第2及び第
3の加圧室24,25に対するパイロット圧の供給が許
容され、両加圧室24,25には第1のソレノイド弁6
の制御に依存してパイロット圧が供給されることにな
る。
【0057】この場合に、第2及び第3の加圧室24,
25にパイロット圧が供給されないときには、第1の加
圧室23に供給されるパイロット圧により第1のピスト
ン34に推力が発生し、その推力に基づき、図26に示
すように、スプール弁5が第1の位置(復帰位置)に復
帰する。つまり、スプール弁5につき、自己復帰の動作
が得られる。これに対し、第2及び第3の加圧室24,
25にパイロット圧が供給されると、全ての加圧室23
〜25にパイロット圧が供給されることになる。これに
より、第1のピストン34と、第2及び第3のピストン
35,36との間に推力差が発生し、その推力差に基づ
き、図27に示すように、スプール弁5が第2の位置に
移動する。
【0058】上記のように、第3の切換軸14の配置の
切り換えにより、電磁弁1において、自己復帰の動作を
含む動作態様と、自己保持の動作を含む動作態様とが選
択的に得られる。
【0059】この実施の態様では、自己復帰型にされた
電磁弁1において、上記の推力差を得るために、スプー
ル弁5の両端で各ピストン34〜36の外径を互いに大
きく異ならせるのではなく、それらの数を互いに異なら
せている。しかも、各ピストン34〜36がスプール弁
5の軸線方向に沿って互いに直列に配置される。従っ
て、スプール弁5の両端の間で必要十分な大きさの推力
差を確保しながら、その上で、各ピストン34〜36の
外径を比較的小さく設定することが可能になる。更に、
スプール弁5の両端の間で適正な大きさの推力差を確保
することができることから、スプール弁5を常に安定的
に移動させることができ、その動作応答性の安定化を図
ることができる。
【0060】この実施の形態では、自己保持型に設定さ
れた電磁弁1において使用される第及び第2のピストン
34,35が互いに同じ大きさの受圧面34a,35a
を有する。従って、各ピストン34,35の推力及び移
動抵抗がスプール弁5の往動と復動との間で互いに同じ
となる。このため、スプール弁5の動作の応答時間を往
動と復動との間で均一化させることができ、その意味
で、スプール弁5の動作の安定化を図ることができる。
【0061】この実施の形態では、各ピストン34〜3
6の外径を比較的小さくすることができることから、そ
れに合わせて電磁弁1の幅寸法Wを比較的小さく設定す
ることができる。この意味で、電磁弁1の外観の薄型化
を図ることができる。
【0062】この実施の形態では、第3の切換軸14の
みを操作するだけで、電磁弁1を自己復帰型と自己保持
型とに選択的に設定することができる。このため、自己
復帰の動作を必要とする場合と、自己保持の動作を必要
とする場合とに応じて、一つの電磁弁1を兼用すること
ができる。このため、既製の自己復帰型の電磁弁と、既
製の自己保持型の電磁弁とを互いに取り替えるような必
要性が無く、その取り替え作業を省略することができ
る。
【0063】この実施の形態では、電磁弁1を自己復帰
型に設定するために、第3の切換軸14を操作するだけ
で第2の切換軸11についての必要な操作を同時に行う
ことができる。この意味で、電磁弁1を自己復帰型に設
定するための操作性を向上させることができる。
【0064】この実施の形態では、図1〜4、図12〜
14に示すように、操作片12が中立位置に配置された
ときには、各切換軸10,11の頭部10a,11aが
各露孔89,90に整合する。このため、各切換軸1
0,11を各露孔89,90を通じて外部から任意に操
作可能となり、それらを非作動位置から作動位置へ切り
換えることが可能になる。
【0065】この実施の形態では、図15〜19に示す
ように、操作片12が第1の操作位置に配置されると、
第1の切換軸10が作動位置に配置されると共に、第2
の切換軸11が非作動位置に配置される。更に、図20
〜24に示すように、操作片12が第2の操作位置に配
置されると、第1の切換軸10が非作動位置に配置され
ると共に、第2の切換軸11が作動位置に配置される。
このように、一つの操作片12をスライド操作するだけ
で、二つの切換軸10,11が同時に切り換えられる。
この意味で、手動装置9に係る操作性を向上させること
ができる。
【0066】(第2の実施の態様)この発明に係るパイ
ロット式電磁弁を具体化した第2の実施の形態を図2
8,29に従って説明する。尚、この実施の形態におい
て、前記第1の実施の形態と同一の構成部材について
は、同一の符号を付して説明を省略する。従って、以下
には主に第1の実施の形態と異なる点を中心に説明す
る。
【0067】この実施の形態の電磁弁101は、手動装
置102の点で前記第1の実施の形態と異なる。この実
施の形態では、前述した手動ケーシング81、操作片1
2及びカバー13等が省略され、併せて第3の切換軸1
4と第2の切換軸11との連動機構が省略される。その
代わりに、第1及び第2の切換軸10,11は共に単な
る棒状に形成され、その頭部10a,11aが切換ハウ
ジング20に形成された二つの軸孔40,41の開口2
0a,20bから露出する。第3の切換軸14は単なる
短い棒状に形成され、第3のピストンハウジング18に
形成された軸孔103に組み込まれる。つまり、この実
施の形態では、第1及び第2の切換軸10,11と、第
3の切換軸14とがそれぞれ個別に操作される。第1の
切換軸10と第2の切換軸11ともそれぞれ個別に操作
される。これらの点で、本実施の形態は前記第1の実施
の形態と異なる。
【0068】従って、各切換軸10,11,14が個別
に操作されることにより、図29に示すように、第3の
切換軸14がその許容位置に配置され、弁溝14aによ
り両通路27,28の間が開かれる。併せて、第2の切
換軸11がその作動位置に配置される。この状態では、
前記第1の実施の形態において第3の切換軸14を許容
位置に配置したときと同様に、電磁弁101を自己復帰
型に設定することができる。
【0069】この実施の形態の電磁弁101では、第1
の実施の形態の電磁弁1に対して、手動ケーシング8
1、操作片12及びカバー13等を省略したことから、
その分だけ電磁弁101の体積を縮減し、部品点数を低
減させることができる。
【0070】この実施の形態のその他の作用及び効果に
ついては、前記第1の実施の形態のそれに準ずる。
【0071】尚、この発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て以下のように実施することもできる。
【0072】(1)前記各実施の形態では、切換弁部3
の片側のみに一つのアクチュエータ部4を配置した電磁
弁1にたいして本発明を具体化した。これに対し、切換
弁部の両側にそれぞれアクチュエータ部を配置した電磁
弁に対して本発明を具体化してもよい。
【0073】(2)前記第各実施の形態では、第1及び
第2のピストン34,35の受圧面34a,35aの面
積を互いに同じ大きさに設定し、第3のピストン36の
受圧面36cの面積を第2のピストン35の受圧面35
aのそれよりも若干大きく設定した。これに対して、全
てのピストン34〜36の受圧面34a,35a,36
cを互いに同じ大きさに設定してもよい。
【0074】(3)前記各実施の形態では、本発明のパ
イロット式電磁弁を自己復帰型と自己保持型とに選択的
に切り換えて設定することの可能な電磁弁1,101に
具体化した。これに対し、本発明のパイロット式電磁弁
を自己復帰型に固定された電磁弁に具体化することもで
きる。つまり、スプール弁の一端に第1のピストンを設
け、スプール弁の他端に第2のピストン及び第3のピス
トンを設け、各ピストンがスプール弁の軸線方向に沿っ
て互いに直列になるようには配置する。そして、電磁弁
で自己復帰の動作を含む動作態様を得るために、第1の
ピストンにはパイロット圧を常時供給し、第2及び第3
のピストンには同時にパイロット圧を選択的に供給・遮
断するようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】請求項1に記載の第1の発明によれば、
スプール弁の一端に第1のピストンを設け、スプール弁
の他端に第2及び第3のピストンを同一軸線に沿って配
置したので、スプール弁の両端の間で推力差を十分に確
保した上で、各ピストンの外径を比較的小さく設定する
ことが可能になる。このため、シングルソレノイド式
(自己復帰型)の動作態様を備えたパイロット式電磁弁
として、動作の応答性の安定化を図ることができる共
に、その電磁弁の外観の薄型化を図ることができるとい
う効果を発揮する。
【0076】請求項2に記載の第2の発明によれば、第
1の発明の構成に加え、パイロット圧の供給態様を第1
の状態と第2の状態との間で切換手段により切り換える
ようにしたので、一つの電磁弁において自己復帰の動作
態様と自己保持の動作態様とが選択的に得られる。この
ため、第1の発明の効果に加え、場合に応じて一つのパ
イロット式電磁弁を自己復帰型と自己保持型とに兼用す
ることができ、二つの種類の電磁弁の取り替え作業を省
略することができるという効果を発揮する。
【0077】併せて、シングルソレノイド式(自己復帰
型)の動作態様と、ダブルソレノイド式(自己保持型)
の動作態様とを選択的に発揮させるようにしたパイロッ
ト式電磁弁において、第1及び第2のピストンの外径の
大きさを互いに同じにしたので、自己保持型の動作態様
を得る際に、第1のピストンの推力と第2のピストンの
推力とを互いに同じにすることができ、スプール弁の往
復動作を均一化することができ、その意味で、スプール
弁の動作の安定化を図ることができるという効果を発揮
する。
【0078】請求項3に記載の第3の発明によれば、第
2の発明の構成において、自己保持型の動作態様を得る
ために、第1及び第2のピストンに対するパイロット圧
の供給を切換手段により同時に規制するようにしてい
る。従って、自己保持型の動作態様を確実に得ることが
できる。
【0079】請求項4に記載の第4の発明によれば、第
2又は第3の発明の構成において、第1の操作部材の動
きを連動手段により第2の操作部材の操作に連動させる
ようにしている。従って、第2又は第3の発明の作用及
び効果に加え、第2の操作部材を操作するだけで第1の
操作部材についての必要な操作が得られ、自己復帰の動
作を含む動作態様が得られる。この意味で、電磁弁を自
己復帰型に設定するための操作性を向上させることがで
きるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイロット式電磁弁を具体化した第1
の実施の形態に係り、操作片が中立位置に配置されたと
きの電磁弁を示す平面図である。
【図2】第1の実施の形態に係り、図1のA−A線に沿
った断面図である。
【図3】第1の実施の形態に係り、操作片が中立位置に
配置されたときの電磁弁を示す平面図である。
【図4】第1の実施の形態に係り、図3のB−B線に沿
った断面図である。
【図5】第1の実施の形態に係り、アクチュエータ部の
構造を示す縦断面図である。
【図6】第1の実施の形態に係り、第2及び第3の切換
軸の構造を示す分解斜視図である。
【図7】第1の実施の形態に係り、第3の切換軸の作用
を示す部分断面図である。
【図8】第1の実施の形態に係り、同じく第3の切換軸
の作用を示す部分断面図である。
【図9】第1の実施の形態に係り、電磁弁を示す分解斜
視図である。
【図10】第1の実施の形態に係り、操作片の底面側を
示す斜視図である。
【図11】第1の実施の形態に係り、操作片を示す底面
図である。
【図12】第1の実施の形態に係り、操作片が中立位置
に配置されたときの手動装置を示す平断面図である。
【図13】第1の実施の形態に係り、同じく中立位置に
配置されたときの第1の切換軸を示す手動装置の縦断面
図である。
【図14】第1の実施の形態に係り、同じく中立位置に
配置されたときの第2の切換軸を示す手動装置の縦断面
図である。
【図15】第1の実施の形態に係り、操作片が第1の操
作位置に配置されたときの電磁弁を示す平面図である。
【図16】第1の実施の形態に係り、図15における図
2に準ずる断面図である。
【図17】第1の実施の形態に係り、操作片が第1の操
作位置に配置されたときの手動装置を示す平断面図であ
る。
【図18】第1の実施の形態に係り、同じく第1の操作
位置に配置されたときの第1の切換軸を示す手動装置の
縦断面図である。
【図19】第1の実施の形態に係り、同じく第1の操作
位置に配置されたときの第2の切換軸を示す手動装置の
縦断面図である。
【図20】第1の実施の形態に係り、操作片が第2の操
作位置に配置されたときの電磁弁を示す平面図である。
【図21】第1の実施の形態に係り、図20における図
2に準ずる断面図である。
【図22】第1の実施の形態に係り、操作片が第2の操
作位置に配置されたときの手動装置を示す平断面図であ
る。
【図23】第1の実施の形態に係り、同じく第2の操作
位置に配置されたときの第1の切換軸を示す手動装置の
縦断面図である。
【図24】第1の実施の形態に係り、同じく第2の操作
位置に配置されたときの第2の切換軸を示す手動装置の
縦断面図である。
【図25】第1の実施の形態に係り、スプール弁の作用
を示す部分断面図である。
【図26】第1の実施の形態に係り、同じくスプール弁
の作用を示す部分断面図である。
【図27】第1の実施の形態に係り、同じくスプール弁
の作用を示す部分断面図である。
【図28】本発明のパイロット式電磁弁を具体化した第
2の実施の形態に係り、電磁弁を示す平面図である。
【図29】第2の実施の形態に係り、電磁弁を示す縦断
面図である。
【図30】従来の電磁弁を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 3 切換弁部 4 アクチュエータ部(切換手段を構成する。) 5 スプール弁 9 手動装置 11 第2の切換軸(切換手段及び第1の操作部材を構
成する。) 23 第1の加圧室 24 第2の加圧室 25 第3の加圧室 29 給気ポート 30 排気ポート 31 排気ポート 32 第1のポート 33 第2のポート(29〜33は流体の流路を構成す
る。) 34 第1のピストン 35 第2のピストン 36 第3のピストン 34a 第1の受圧面 35a 第2の受圧面 14d 第3の切換軸のカム部 11d 第2の切換軸の軸本体 11e 第2の切換軸の頭片(14d,11d,11e
は連動手段を構成する。) 101 電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日比野 智彦 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005番地 シーケーディ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流路を切り換えるためのスプール
    弁と、前記スプール弁を駆動するためのパイロット圧を
    制御するパイロット弁とを備えたパイロット式電磁弁で
    あって、 前記スプール弁はその一端に前記パイロット圧を受ける
    第1のピストンを、その他端に前記パイロット圧を受け
    る第2のピストンをそれぞれ有し、前記第1及び第2の
    ピストンは互いに同じ大きさの外径を有することと、 前記第2のピストンには前記パイロット圧を受ける第3
    のピストンが隣接して配置され、前記第2及び第3のピ
    ストンは互いに同一軸線に沿って配置され、前記第3の
    ピストンは前記第2のピストンと同等かそれよりも大き
    い外径を有することとを備えたことを特徴とするパイロ
    ット式電磁弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパイロット式電磁弁に
    おいて、 前記スプール弁を復帰位置に復帰させることを含む動作
    態様を得るために、前記第1のピストンに前記パイロッ
    ト圧を常時供給すると共に前記第2及び第3のピストン
    に対する前記パイロット圧の供給を同時に許容又は規制
    する第1の状態と、前記スプール弁を任意の位置に保持
    させることを含む動作態様を得るために、前記第1及び
    第2のピストンに対する前記パイロット圧の供給をそれ
    ぞれ許容又は規制する第2の状態とに前記パイロット圧
    の供給態様を切り換えるための切換手段を備えたことを
    特徴とするパイロット式電磁弁。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のパイロット式電磁弁に
    おいて、 前記切換手段は、前記パイロット圧の供給態様が前記第
    2の状態に切り換えられた場合に、前記スプール弁を任
    意の位置に保持するために、前記第1及び第2のピスト
    ンに対する前記パイロット圧の供給を同時に規制するも
    のであることを特徴とするパイロット式電磁弁。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のパイロッ
    ト式電磁弁において、 前記切換手段は前記第1のピストンに前記パイロット圧
    を強制的に供給するために操作される第1の操作部材
    と、前記第3のピストンに対する前記パイロット圧の供
    給を許容又は規制するために操作される第2の操作部材
    と、前記第1の操作部材の動きを前記第2の操作部材の
    操作に連動させるための連動手段とを含み、前記スプー
    ル弁を復帰位置に復帰させることを含む動作態様を得る
    ために、前記第3のピストンに対する前記パイロット圧
    の供給を許容するために前記第2の操作部材を操作する
    ようにしたことを特徴とするパイロット式電磁弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6295142B1 (en) * 1998-09-01 2001-09-25 Canon Kabushiki Kaisha Semiconductor apparatus and method for producing it
US6325102B1 (en) 1999-04-27 2001-12-04 Smc Corporation Servo driving pilot-type solenoid valve
CN111692147A (zh) * 2019-03-14 2020-09-22 纳博特斯克有限公司 驱动装置、电磁比例阀、换向阀和施工机械

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