JP3851660B2 - 通信サービス制御用交換装置 - Google Patents
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Description
本発明は、通信サービス制御用交換装置に関し、特に、複数のユーザ端末を収容し、各ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、複数種類の形態の通信サービスを提供できるようにした、通信サービス制御用交換装置に関する。
【背景技術】
通常、通信サービス制御用交換装置とはいわゆる交換機のことをいうが、例えば、ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)交換機では、転送先情報を有するヘッダ部と実際のデータを格納したデータ部とからなるATMセル(パケットデータ)に対して所望の交換制御を行なうことによって、収容しているユーザ端末に提供する通信サービスの運用状態を制御できるようになっている。
ここで、このATM交換機によって提供される通信サービスの形態には、いわゆるポイント・ツー・ポイント(Point to point)方式,ポイント・ツー・マルチポイント(Point to multipoint)方式の2種類がある。
しかし、実際に実在しているサービス形態は、図102に示すように、ATM交換機201に専用回線を介して収容された各ユーザ端末202,203が1対1で両方向通信を行なうポイント・ツー・ポイントPVC(Permanent Virtual Channel)サービスのみである。なお、PVCとは、相手先が予め定められたパーマネントバーチャルパス・パーマネントバーチャルチャネルであり、通信を行なうに際して、発端末と着端末との間のインターワーキングを不要とするものである。
また、現段階で考えられているサービス形態としては、図103(a)に示すように、ATM交換機201に公衆回線を介して収容された各ユーザ端末202,203が1対1で両方向通信を行なうポイント・ツー・ポイントSVC(Switched Virtual Channel)サービスと、図103(b)に示すように、ユーザ端末202が複数のユーザ端末(203〜205)と同時に通信(片方向通信)を行なうブロードキャスト(Broadcast)型のポイント・ツー・マルチポイントサービスとがある。
なお、SVCとは、相手先とのバーチャルパス・バーチャルチャネルを設定するために、通信を行なうに際して、発端末と着端末との間のインターワーキングを必要とするものである。
また、図103(b)に示すブロードキャスト型のポイント・ツー・マルチポイントサービスには、専用回線を利用したPVCサービス及び公衆回線を利用したSVCサービスの両方が考えられている。
ところで、現段階で考えられているポイント・ツー・ポイント方式(1対1通信:両方向通信)は、図102に示したような専用回線に関してのサービス(PVCサービス)と、図103(a)に示したような公衆回線に関してのサービス(SVCサービス)との2種類があるが、ポイント・ツー・マルチポイント方式(1対多通信)については、ブロードキャスト型(1対多通信:片方向通信)のみで、しかも、このブロードキャスト型のサービス形態では運用サービスがビデオ・オン・デマンドなどの片方向通信のみに限られてしまう。
従って、今後のユーザニーズを考えると、ポイント・ツー・マルチポイント方式の通信サービスについては、図104(a)に示すような、ブロードキャスト型(1対多通信:片方向通信)の通信サービス形態とは逆方向の片方向通信を行なうコンポジット(Composite)型、図104(b)に示すような、各ユーザ端末203〜205からの複数のデータを1つにまとめた通信(1対多通信:片方向通信)を行なうマージ(Merge)型、図104(c)に示すような、複数のユーザ端末(206〜211)同士で通信(多対多通信:両方向通信)を行なうマルチポイント(Multipoint)型などの各種の形態の通信サービスを提供できるようにする必要がある。
なお、この場合も、図104(a)〜図104(c)に示す各サービス形態は、PVCサービス,SVCサービスのいずれの場合も考えられている。
このため、ATM交換機201には、図102〜図104に示すような各サービス形態を意識しない柔軟なソフトウェアあるいはハードウェアが必要で、且つ、各サービス形態に応じた専用回線(PVCサービス)、あるいは公衆回線(SVCサービス)での運用を許容する必要がある。また、各サービス形態の変更が容易に行なえることも今後予想される。
しかしながら、まず、現段階で考えられているATM交換機201によるポイント・ツー・マルチポイントの制御は、図103(b)に示すようなブロードキャスト型のサービス形態のみしか意識していないため、それぞれ図104(a)〜図104(c)に示すようなコンポジット型,マージ型及びマルチポイント型などの各型のサービス形態への適用を考えた場合、これらの各型毎に新たなソフト又はハードを用意する必要があり、非常にコストがかかってしまうという課題がある。
また、現段階で、ATM交換機201、あるいは他の既存の交換機でも、ポイント・ツー・マルチポイントのサービス形態において、ブロードキャスト型からコンポジット型、コンポジット型からマージ型などの型変更制御機能は有していないため、もし、このような型変更を行なう際には、既にユーザ端末間で設定されている全てのパスを一且削除した上で、再度、異種の型を新規登録し、全パスを再設定し直なければならない。
さらに、ATM交換機201、あるいは他の既存の交換機でも、ポイント・ツー・ポイントとポイント・ツー・マルチポイントとの間でのサービス形態の変更機能は有していないため、もし、このようなサービス形態の変更を行なう際には、この場合も、ポイント・ツー・ポイント、もしくは、ポイント・ツー・マルチポイントのサービス形態で既に設定されている全てのパスを一旦削除し、再度、異なるサービス形態の全パスを設定し直さなければならない。
また、ATM交換機201、あるいは他の既存の交換機は、現段階では、専用回線でのサービスの運用(PVCサービス)と公衆回線でのサービスの運用(SVCサービス)との間でのサービス形態(回線)の変更機能も有していないため、もし、このようなサービス形態の変更を行なう際には、やはり、PVCサービス、もしくはSVCサービスで既に設定されている全てのパスを一端削除し、再度、異なるサービス形態のパスを設定し直さなければならない。
従って、いずれの場合も、保守者が全ユーザのサービス停止,パス削除,型変更,異種形態のパス再設定などの各手順を行なうために、全てのユーザについて運用中のサービスを一定期間停止しなくてはならず、サービス性の低下につながるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ATM交換機などの1つの通信サービス制御用交換装置で、複数のユーザ端末に複数種類の形態の通信サービスを提供できるようにすることを目的とする。
【発明の開示】
このため、本発明の通信サービス制御用交換装置は、転送先情報部とデータ部とを有するユーザ端末からのパケットデータに対して所望の交換制御を行なう通信サービス制御用交換装置において、該ユーザ端末に提供する通信サービスを制御する手段と、該ユーザ端末間のパス毎に設けられた、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報のリンク状態を制御することによって、該ユーザ端末に提供する該通信サービスを他の形態の通信サービスに変更する手段とが設けられていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、ユーザの要求に応じて所望の形態の通信サービスを、極めて容易に、且つ、迅速に提供することができ、これにより、各種の形態の通信サービスへの変更など様々なユーザの要求にも確実に対応できるようになる利点がある。
また、本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、ユーザ端末についてのユーザ端末登録情報を登録された各呼制御メモリを相互にリンクすることにより、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段を形成しておき、保守用端末を通じて、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報が入力された場合に、リンク変更制御手段が相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更することにより、変更すべき形態の通信サービス用の相互リンク状態が構築されるので、他の形態の通信サービス用の呼制御メモリなどを個別に用意しなくとも、極めて容易に、専用回線を利用した各種の形態の通信サービスへの変更が可能になるとともに、この変更処理も迅速に行なうことができるようになる。
さらに、本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ構成に分割し、各ユーザ端末グループについて、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、各ユーザ端末グループ毎に、各種の形態の通信サービスへの変更が可能になり、且つ、この変更処理も迅速に行なうことができ、より柔軟に、各ユーザに対して所望の形態の通信サービスを提供できるようになる。
また、本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、該通信サービス制御用交換装置に収容される複数のユーザ端末で単一のユーザ端末グループ構成とし、複数種類の形態の通信サービスのそれぞれについて、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、それぞれの形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、各制御メモリの相互リンク状態を変更することなく、極めて容易に、複数種類の形態の通信サービスを提供できるようになる。
さらに、本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、極めて容易に、他の形態の通信サービスへの変更が可能になるとともに、この変更処理も迅速に行なうことができるようになる。
また、本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ構成に分割し、各ユーザ端末グループについて、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる手段が形成されるとともに、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、各ユーザ端末グループ毎に、各種の形態の通信サービスへの変更が可能になるとともに、この変更処理も迅速に行なうことができる。
さらに、本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、該通信サービス制御用交換装置に収容される複数のユーザ端末で単一のユーザ端末グループ構成とし、複数種類の形態の通信サービスのそれぞれについて、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、対応する形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、対応する形態の通信サービスを提供しうる手段が形成されていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、各制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更することなく、極めて容易に、複数種類の形態の通信サービスを提供できる。
また、本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、ユーザ端末を通じて、トリガ信号を入力されることにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、専用回線,公衆回線のいずれに関しても、所望の形態の通信サービスを提供することができるので、1つの通信サービス制御用交換装置で対応できる通信サービスの数が大幅に拡大する。
さらに、本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ構成に分割し、各ユーザ端末グループについて、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、各ユーザ端末グループ毎に、専用回線又は公衆回線を利用した各種の形態の通信サービスへの変更が可能になり、且つ、この変更処理も迅速に行なうことができ、さらに柔軟に、各ユーザ対して所望の形態の通信サービスを提供できるようになる。
また、本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を含むトリガ信号を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、例えば、既存のトリガ信号に他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を含ませても、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態が変更されて、各ユーザ対して所望の形態の通信サービスが提供されるので、本装置の汎用性の向上に大いに寄与する。
さらに、本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段と、任意の形態の通信サービスについての回線変更メッセージ情報を含むトリガ信号を受信することにより、変更すべき回線種別に応じて相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するユーザ端末入力型回線変更制御手段とが設けられていることを特徴としている。
従って、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、例えば、既存のトリガ信号に他の回線に関しての所望の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を含ませても、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態が変更されて、或る回線に関しての所望の形態通信サービスを利用している各ユーザに対して、他の回線に関しての所望の形態の通信サービスが提供されるので、本装置の汎用性の向上に大いに寄与する。
【図面の簡単な説明】
図1〜図8はいずれも本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成を示すブロック図である。
図9は本発明の一実施形態にかかる通信サービス制御用交換装置としてのATM交換機の構成を示すブロック図である。
図10は本発明の一実施形態としてのATM交換機が有する各種の機能を模式的に表したブロック図である。
図11は本実施形態のATM交換機が対応できる各種の通信サービスを説明するための図である。
図12は本実施形態のATM交換機による全型適用ポイント・ツー・マルチポイント制御を説明するための図である。
図13は本実施形態のATM交換機による全型適用ポイント・ツー・マルチポイント制御を説明するためのシーケンス図である。
図14は本実施形態のATM交換機による全型適用ポイント・ツー・マルチポイント制御を説明するためのシーケンス図である。
図15は本実施形態のATM交換機内で構築される呼制御メモリの相互リンク関係の一例を示す図である。
図16は本実施形態のATM交換機による全型適用ポイント・ツー・マルチポイント制御を説明するためのシーケンス図である。
図17は本実施形態のATM交換機による全型適用ポイント・ツー・マルチポイント制御を説明するためのシーケンス図である。
図18は本実施形態のATM交換機内で構築される呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク関係の一例を示す図である。
図19(a),図19(b)はそれぞれ本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント型変更制御を説明するための図である。
図20は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図21は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図22は本実施形態のATM交換機内で構築される呼制御メモリの相互リンク関係の一例を示す図である。
図23(a),図23(b)はそれぞれ本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント型変更制御を説明するための図である。
図24は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図25は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図26は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図27は本実施形態のATM交換機内で構築される呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク関係の一例を示す図である。
図28(a),図28(b)はそれぞれ本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するための図である。
図29は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図30は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図31は本実施形態のATM交換機内で構築される呼制御メモリの相互リンク関係の一例を示す図である。
図32(a),図32(b)はそれぞれ本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するための図である。
図33は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図34は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図35は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図36は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図37は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図38は本実施形態のATM交換機内で構築される呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク関係の一例を示す図である。
図39(a),図39(b)はそれぞれ本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するための図である。
図40は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図41は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図42は本実施形態のATM交換機内で構築される呼制御メモリの相互リンク関係の一例を示す図である。
図43(a),図43(b)はそれぞれ本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するための図である。
図44は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図45は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図46は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図47は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図48は本実施形態のATM交換機による形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図49は本実施形態のATM交換機内で構築される呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク関係の一例を示す図である。
図50(a),図50(b)はそれぞれ本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するための図である。
図51は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図52は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図53は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図54は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図55は本実施形態のATM交換機内で構築される呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク関係の一例を示す図である。
図56は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図57は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図58は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図59は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図60は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図61(a),図61(b)はそれぞれ本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するための図である。
図62は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図63は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図64は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図65は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図66は本実施形態のATM交換機内で構築される呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク関係の一例を示す図である。
図67は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図68は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図69は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図70は本実施形態のATM交換機による回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図71は本実施形態のATM交換機が対応できる各種の通信サービスを説明するための図である。
図72は本実施形態におけるATM交換機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図73は本実施形態における形態(型)変更用保守コマンドのフォーマットの一例を示す図である。
図74は本実施形態における形態(型)変更用シグナリングメッセージのフォーマットの一例を示す図である。
図75は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント一斉型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図76は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント一斉型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図77は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント一斉型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図78は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント一斉型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図79は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント一斉型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図80は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント一斉型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図81は本実施形態のATM交換機によるポイント・ツー・マルチポイント一斉型変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図82は本実施形態のATM交換機による一斉形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図83は本実施形態のATM交換機による一斉形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図84は本実施形態のATM交換機による一斉形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図85は本実施形態のATM交換機による一斉形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図86は本実施形態のATM交換機による一斉形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図87は本実施形態のATM交換機による一斉形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図88は本実施形態のATM交換機による一斉形態変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図89は本実施形態のATM交換機による一斉回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図90は本実施形態のATM交換機による一斉回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図91は本実施形態のATM交換機による一斉回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図92は本実施形態のATM交換機による一斉回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図93は本実施形態のATM交換機による一斉回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図94は本実施形態のATM交換機による一斉回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図95は本実施形態のATM交換機による一斉回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図96は本実施形態のATM交換機による一斉回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図97は本実施形態のATM交換機による一斉回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図98は本実施形態のATM交換機による一斉回線変更制御を説明するためのシーケンス図である。
図99はATMセルのフォーマット例を示す図である。
図100(a),図100(b)はそれぞれATMセルのヘッダ部のフォーマット例を示す図である。
図101はATM交換機が複数存在する場合のネットワーク例を示すブロック図である。
図102はATM交換機によって提供される実在している通信サービス形態の一例を示す図である。
図103(a),図103(b)はそれぞれATM交換機によって提供される通信サービス形態の一例を示す図である。
図104(a)〜図104(c)はそれぞれATM交換機によって提供される通信サービス形態の他の一例を示す図である。
図105はベアラ情報要素のフォーマットの一例を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
(A)本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成説明
まず、本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成について説明する。(なお、以下の説明において使用する記号〔1〕〜〔12〕は、図中では丸付き数字でそれぞれ表すものとする。)
本発明の通信サービス制御用交換装置は、複数のユーザ端末を収容し、転送先情報部とデータ部とを有するユーザ端末からのパケットデータに対して所望の交換制御を行なうことによって、ユーザ端末に提供すべき通信サービスの運用状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、複数種類の形態の通信サービスを提供しうる部分をそなえて構成される。
従って、ユーザの要求に応じて所望の形態の通信サービスを、極めて容易に、且つ、迅速に提供することができ、これにより、各種の形態の通信サービスへの変更など様々なユーザの要求にも確実に対応できるようになる利点がある。
以下、この通信サービス制御用交換装置について、図面を参照して具体的に述べる。
図1は本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成を示すブロック図で、この図1に示す通信サービス制御用交換装置1は、複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−N(ただし、Nは自然数)をそれぞれ回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−Nを介して収容するほか、保守用端末2Cを収容している。
また、この通信サービス制御用交換装置1は、回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−Nを収容する交換スイッチ11と、この交換スイッチ11を制御して各ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nに提供する通信サービス全体の制御を行なう主制御部12と、この主制御部12が動作する上で必要な各種の情報を記憶しておく主記憶部13とをそなえて構成されている。
さらに、主制御部12は、通信サービス提供部121とリンク変更制御部122とを有する一方、主記憶部13は、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−N間のパス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリ131−1〜131−M(ただし、Mはユーザ端末間のパス数)を有している。
ここで、通信サービス提供部121は、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリ131−j(ただし、j=1〜M)に登録するとともに、各呼制御メモリ131−jを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうるものである。
また、リンク変更制御部122は、例えば保守用端末2Cを通じて、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を変更するものである。
これにより、この通信サービス制御用交換装置1では、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信した場合に、リンク変更制御部122が相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更することによって、他の形態の通信サービスを提供することができる。
このように、上述の通信サービス制御用交換装置1によれば、リンク変更制御部122が相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更することにより、変更すべき形態の通信サービス用の相互リンク状態が構築されるので、他の形態の通信サービス用の呼制御メモリ131−jなどを個別に用意しなくとも、極めて容易に、各種の形態の通信サービスへの変更が可能になるとともに、この変更処理も迅速に行なうことができるようになる。
次に、図2も本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成を示すブロック図で、この図2においても、1はユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nをそれぞれ回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−Nを介して収容する通信サービス制御用交換装置、11は交換スイッチ、12は主制御部、13は主記憶部である。なお、2Cは保守用端末である。
そして、この図2に示す通信サービス制御用交換装置1は、複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nを複数のユーザ端末グループ構成に分割した場合(例えば、図2において対向するユーザ端末同士を1つのグループ構成としてn(nは自然数)個のグループ構成に分割した場合)に、各ユーザ端末グループについて、図1に示すものとそれぞれ同様の通信サービス提供部121−1〜121−n,リンク変更制御部122−1,nグループ分の呼制御メモリ131−1〜131−M(ただし、Mはユーザ端末間のパス数)をそなえて構成されている。
これにより、この図2に示す通信サービス制御用交換装置1では、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信した場合に、リンク変更制御部122−k(ただし、k=1〜n)が相当する呼制御メモリ131−j(ただし、j=1〜M)の相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更することによって、各ユーザ端末グループ毎に、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
このように、上述の通信サービス制御用交換装置1によれば、各ユーザ端末グループ毎に、各種の形態の通信サービスへの変更が可能になり、且つ、この変更処理も迅速に行なうことができる。従って、より柔軟に、各ユーザに対して所望の形態の通信サービスを提供できるようになる。
なお、この場合、各ユーザ端末グループを構成するユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nは、異なるユーザ端末グループの構成要素にも重複してなりうるので、複数種類の形態の通信サービスを受けうるユーザ数を大幅に拡大でき、これにより、通信サービスの形態変更など、各種のユーザの要求に対してより確実に対応できるようになる。
また、図1及び図2により上述したリンク変更制御部122,122−kは、受信した変更コマンド情報に基づいて、呼制御メモリ131−j,ユーザ端末登録情報を検証して、呼制御メモリ131−jのうち相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定する登録情報状態判定部をそなえて構成される。
これにより、リンク変更制御部122,122−kでは、他の形態の通信サービスへの変更コマンドを受信すると、呼制御メモリ131−jのうち相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更が可能なときにのみ、他の形態の通信サービスへの変更が行なわれる。
従って、リンク変更制御部122,122−kでは、他の形態の通信サービスへの変更コマンドが入力された場合でも、登録情報状態判定部によって、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更が可能であると判定された場合にのみ、相互リンク状態を変更して変更すべき通信サービス用の呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を構築するので、より確実に、他の形態の通信サービス(専用回線利用)への変更を行なうことができる。
さらに、上述のリンク変更制御部122,122−kは、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するサービス状態判定部そなえて構成してもよく、これにより、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更ができると判定されれば、運用中の通信サービスを継続した状態でも、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
従って、上述のリンク変更制御部122,122−kでは、サービス状態判定部によって、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更ができると判定された場合に、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するので、運用中の通信サービスを継続したままの状態でも、極めて容易に、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
また、リンク変更制御部122,122−kは、発着収容位置に変更がない場合は、新規に変更すべき、相当する一部の呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更を実行するともに、発着収容位置に変更がある場合は、相当する全ての呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更を実行するように構成してもよい。
これにより、図1又は図2に示す通信サービス制御用交換装置1は、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nの発着収容位置に変更がない限り、全ての呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を変更しなくとも、新規に変更すべき相当する一部の呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービスへの変更が可能になる。
また、発着収容位置に変更があった場合でも、相当する全ての呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
また、このリンク変更制御部122,122−kでは、発着収容位置に変更がない限り、新規に変更すべき相当する一部の呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービス用の相互リンク状態を構築できるので、他の呼制御メモリ131−jを共用して他の形態の通信サービスへの変更が可能になる。
従って、各制御メモリ131−jに必要なメモリ量を大幅に節約しながら迅速に、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
また、発着収容位置に変更があった場合でも、相当する全ての呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を変更すればよいので、この場合も、容易に、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
さらに、図1又は図2に示す通信サービス制御用交換装置1には、リンク変更制御部122,122−kによって、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す救済制御部を設けてもよく、これにより、他の形態の通信サービスへの変更の際に異常があった場合は、変更前の形態の通信サービスに戻すことができる。
従って、リンク変更制御部122,122−kによって、他の形態の通信サービスへの変更を行なうべく、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を変更した場合において、異常が検出されると、救済制御部によって、元の形態の通信サービスに戻すことができるので、他の形態の通信サービスへの変更ができなかった場合でも、長時間にわたってユーザが通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
なお、図2に示すリンク変更制御部122−kは、上記の変更コマンド情報として、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の形態の通信サービスへ変更するための一斉変更コマンド情報を入力されると、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更するように構成してもよい。
従って、この場合は、複数のユーザ端末グループで運用中の通信サービスの形態をそれぞれ所望の形態の通信サービスへ変更する際でも、例えば保守者は1ユーザ端末グループについて形態変更用のコマンドを投入する必要はなく、保守者による形態変更作業などの負担をより大幅に軽減することができる。
次に、図3も本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成を示すブロック図で、この図1においても、1は通信サービス制御用交換装置、2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nはそれぞれユーザ端末、2Cは保守用端末、3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−Nはそれぞれ回線、11は交換スイッチ、12は主制御部、13は主記憶部である。
そして、この図3に示す通信サービス制御用交換装置1は、複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nで単一のユーザ端末グループ構成とし、複数種類(例えば、m種類)の形態の通信サービスのそれぞれについて、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリ131−1〜131−M(ただし、Mはユーザ端末間のパス数)が、m種類分、主記憶部13に設けられるとともに、主制御部12には、m種類分の通信サービス提供部121−1〜121−mが形成され、さらに、通信サービス選択部123が設けられている。
ここで、通信サービス提供部121−1〜121−mは、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリ131−1〜131−Mに登録するとともに、各呼制御メモリ131−1〜131−Mを相互にリンクして、それぞれの形態の通信サービスを提供しうるものである。
従って、上述の通信サービス制御用交換装置1によれば、各制御メモリ131−1〜131−Mの相互リンク状態を変更することなく、極めて容易に、複数種類の形態の通信サービスを提供できるようになる。
また、通信サービス選択部123は、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供部121−1〜121−mを選択するものである。
これにより、この図3に示す通信サービス制御用交換装置1では、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信した場合、前述のように、各呼制御メモリ131−1〜131−Mのリンク状態を変更することなく、通信サービス選択部123によって、変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供部121−1〜121−mを選択するだけで、所望の形態の通信サービスが提供される。従って、極めて迅速に、所望の形態の通信サービスを提供できる。
次に、図4も本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成を示すブロック図であるが、この図4に示す通信サービス制御用交換装置1は、複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nをそれぞれ回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nを介して収容している。なお、この場合も、2Cは保守用端末、11は交換スイッチ、12は主制御部、13は主記憶部である。
このため、この通信サービス制御用交換装置1は、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリ131−1〜131−Mと、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−N毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリ132−1〜132−i(ただし、iはi>Mなる自然数)とを主記憶部13にそなえて構成されている。
また、主制御部12は、ユーザ端末登録部124,通信サービス提供部125及びリンク変更制御部126をそなえて構成されている。
ここで、ユーザ端末登録部124は、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリ131−j(ただし、j=1〜M)に登録するものであり、通信サービス提供部125は、トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ131−j及び各プロトコル制御メモリ132−J(ただし、J=1〜i)を相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうるものである。
また、リンク変更制御部126は、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更するものである。
これにより、この図4に示す通信サービス制御用交換装置1では、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信した場合、リンク変更制御部126が相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービスが提供することができる。
従って、上述の通信サービス制御用交換装置1によれば、極めて容易に、他の形態の通信サービスへの変更が可能になるとともに、この変更処理も迅速に行なうことができるようになる。
なお、上述のリンク変更制御部126は、上記の通信サービス提供部125が形成されている状態で、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を含むトリガ信号を受信することにより、相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更するようにしてもよい。
これにより、上述の通信サービス制御用交換装置では、例えば、既存のトリガ信号に他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を含ませても、相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態が変更されて、各ユーザ対して所望の形態の通信サービスが提供されるので、本装置の汎用性の向上に大いに寄与する。
次に、図5も本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成を示すブロック図で、この図5においても、1は複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nをそれぞれ回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nを介して収容する通信サービス制御用交換装置、2Cは保守用端末、11は交換スイッチ、12は主制御部、13は主記憶部である。
そして、この図5に示す通信サービス制御用交換装置1は、複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nを複数のユーザ端末グループ構成に分割した場合(例えば、図5において対向するユーザ端末同士を1つのグループ構成としてn(nは自然数)個のグループ構成に分割した場合)に、各ユーザ端末グループに対応して、図4に示すものとそれぞれ同様のユーザ端末登録部124−1〜124−n,通信サービス提供部125−1〜125−n及びリンク変更制御部126−1〜126−nを主制御部12にそなえ、nグループ分の呼制御メモリ131−1〜131−M(Mは各ユーザ端末グループ毎のユーザ端末間パスの数)とプロトコル制御メモリ132−1〜132−i(iは各ユーザ端末グループ毎のユーザ端末数)とを主記憶部13にそなえている。
これにより、この図5に示す通信サービス制御用交換装置1では、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信すると、リンク変更制御部126−1〜126−nが相当する呼制御メモリ131−j(ただし、j=1〜M)及びプロトコル制御メモリ132−J(ただし、J=1〜i)の相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更することによって、分割されたユーザ端末グループ単位に、他の形態の通信サービスを提供することができる。
従って、上述の通信サービス制御用交換装置1によれば、各ユーザ端末グループ毎に、各種の形態の通信サービスへの変更が可能になるとともに、この変更処理も迅速に行なうことができる。
なお、この場合も、上述の各ユーザ端末グループを構成するユーザ端末は、異なるユーザ端末グループの構成要素にも重複してなりうるので、複数種類の形態の通信サービスを受けうるユーザ数を大幅に拡大でき、これにより、通信サービスの形態変更など、各種のユーザの要求に対してより確実に対応できるようになる。
また、図4又は図5にて上述したリンク変更制御部126,126−1〜126−nは、上記の変更メッセージ情報に基づいて、呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−J,ユーザ端末登録情報をそれぞれ検証して、相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定する登録情報状態判定部をそなえて構成してもよい。
これにより、リンク変更制御部126,126−1〜126−nでは、この登録情報状態判定部により相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更ができると判定された場合にのみ、リンク状態の変更が行なわれる。
従って、より確実に、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
さらに、このリンク変更制御部126,126−1〜126−nは、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するサービス状態判定部をそなえて構成してもよい。
これにより、リンク変更制御部126,126−1〜126−nでは、相当する呼制御メモリの相互リンク状態の変更ができると判定されれば、運用中の通信サービスを継続した状態でも、相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更して、変更すべき所望の形態の通信サービス用の相互リンク状態を構築すれば、所望の形態の通信サービスへの変更が可能になる。
従って、運用中の通信サービスを継続したままの状態でも、極めて容易に、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
また、このリンク変更制御部126,126−1〜126−nは、他のユーザ端末に対し、受信した変更メッセージ情報に相当する変更メッセージ情報を通知する通知部をそなえて構成してもよい。
これにより、リンク変更制御部126,126−1〜126−nは、他の形態の通信サービスへの変更メッセージを発したユーザ端末以外の他のユーザ端末にも、この変更の旨を通知することができる。
従って、他の形態の通信サービスへの変更対象となる変更メッセージ情報を発したユーザ以外の他のユーザも、事前に、この形態変更の旨を認識することができる。
なお、具体的に、この通知部は、他のユーザ端末に対し変更メッセージ情報を通知する際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知部をそなえて構成すれば、他の形態の通信サービスへの変更を所定の順序で他のユーザ端末に通知することができるので、確実に、他のユーザも形態変更の旨を認識することができる。
さらに、上述のリンク変更制御部126,126−1〜126−nは、発着収容位置に変更がない場合は、新規に変更すべき、相当する一部の呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更を実行するとともに、発着収容位置に変更がある場合は、相当する全ての呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更を実行するように構成してもよい。
これにより、リンク変更制御部126,126−1〜126−nは、ユーザ端末の発着収容位置に変更がない限り、全ての呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更しなくとも、新規に変更すべき相当する一部の呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービスへの変更が可能になる。
また、発着収容位置に変更があった場合でも、相当する全ての呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するので、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
このように、上述のリンク変更制御部126,126−1〜126−nでは、発着収容位置に変更がない限り、新規に変更すべき相当する一部の呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービス用の相互リンク状態を構築できるので、他の呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jを共用して、他の形態の通信サービスへの変更が可能になる。
従って、各制御メモリ131−jに必要なメモリ量を大幅に節約しながら迅速に他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。また、発着収容位置に変更があった場合でも、相当する全ての呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更すればよいので、この場合も、容易に、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
また、図4又は図5に示す通信サービス制御用交換装置1には、リンク変更制御部126,126−1〜126−nによって、相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す救済制御部を設けてもよく、これにより、他の通信サービスへ変更する場合に異常が検出されても、変更前の通信サービスに戻すことができる。
従って、他の形態の通信サービスへの変更ができなかった場合でも、長時間にわたってユーザが通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
そして、この救済制御部に、変更メッセージ情報を送出したユーザ端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なう異常終了通知部を設ければ、他の形態の通信サービスへの変更が行なわれたか否かを、変更メッセージ情報を送出したユーザ端末で認識することができるので、確実に、形態変更の状況を把握することができる。
さらに、この救済制御部に、他のユーザ端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なう他ユーザ端末用異常終了通知部を設ければ、変更メッセージ情報を送出したユーザ端末以外の他のユーザ端末でも他の形態の通信サービスへの変更が行なわれたか否かを認識することができるので、他のユーザも確実に、形態変更の状況を把握することができる。
なお、この他ユーザ端末用異常終了通知部に、他のユーザ端末に対し変更前の状態に戻した旨の通知を行なう際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知部を設ければ、他の形態の通信サービスへの変更に異常があった旨を他のユーザ端末に所定の順序で通知することができるので、より確実に、他の形態の通信サービスへの変更が行なわれたか否かを認識することができる。
また、上述のリンク変更制御部126,126−1〜126−nは、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受ける回数に応じて変更すべき形態の通信サービスの種別を判断する通信サービス種別判断部をそなえて構成してもよく、これにより、変更メッセージ情報を受ける回数に応じて自動的に所望の形態の通信サービスへの変更可能になる。
従って、変更メッセージ情報に変更すべき形態の通信サービスの種別が含まれていない場合でも、容易に、この形態変更を実行することができる。
なお、図5に示すリンク変更制御部126−1〜126−nは、変更メッセージ情報として、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の形態の通信サービスへ変更するための一斉変更メッセージ情報を入力されると、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更するように構成してもよい。
これにより、上述の各ユーザ端末グループについてのリンク変更制御部126−1〜126−nは、一斉変更メッセージ情報を入力されると、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更するので、複数のユーザ端末グループで運用中の通信サービスの形態をユーザにより一斉に所望の形態の通信サービスへ変更でき、ユーザの要求に応じて迅速に所望の形態の通信サービスを提供することができる。
次に、図6も本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成を示すブロック図で、この図6に示す通信サービス制御用交換装置1も、複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nをそれぞれ回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nを介して収容するほか、保守用端末2Cを収容している。なお、11は交換スイッチ、12は主制御部、13は主記憶部である。
そして、この通信サービス制御用交換装置1は、収容している複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nで単一のユーザ端末グループ構成とし、複数種類(例えば、m種類)の形態の通信サービスのそれぞれについて、ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリ131−1〜131−M(ただし、Mはユーザ端末間のパス数)及びユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−N毎に設けられるプロトコル制御メモリ132−1〜132−i(ただし、iはユーザ端末数)を主記憶部13にそなえている。
また、主制御部12には、m種類分のユーザ端末登録部124−1〜124−m及び通信サービス提供部125−1〜125−mが形成され、さらに、通信サービス選択部127が設けられている。
ここで、ユーザ端末登録部124−1〜124−mは、対応する形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を対応する各呼制御メモリ131−j(ただし、j=1〜M)に登録するものであり、通信サービス提供部125−1〜125−mは、トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−J(ただし、J=1〜i)を相互にリンクして、対応する形態の通信サービスを提供しうるものである。
これにより、上述の通信サービス制御用交換装置1では、トリガ信号を受信することによって、各呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jを相互にリンクして対応する形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供部が形成されるので、各制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更することなく、極めて容易に、複数種類の形態の通信サービスを提供できる。
また、通信サービス選択部127は、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供部125−1〜125−mを選択するものである。
これにより、この図6に示す公衆回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nを利用した通信サービス制御用交換装置1でも、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信すると、前述のように、各呼制御メモリ131−j及び各プロトコル制御メモリ132−Jのリンク状態を変更することなく、通信サービス選択部127によって、変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供部125−1〜125−mを選択するだけで、所望の形態の通信サービスが提供される。
従って、上述の通信サービス制御用交換装置1によれば、極めて迅速に、所望の形態の通信サービスを提供できる。
次に、図7も本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成を示すブロック図であるが、この図7に示す通信サービス制御用交換装置1は、複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nを専用回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−N又は公衆回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nを介して収容するほか、保守用端末2Cを収容している。
さらに、この場合も、通信サービス制御用交換装置1は、交換スイッチ11,主制御部12及び主記憶部13をそなえており、主記憶部13には、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−N間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリ131−1〜131−M(ただし、Mはユーザ端末間のパス数)と、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−N毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリ132−1〜132−i(ただし、iはユーザ端末数)とをそなえている。
一方、主制御部12には、専用回線用通信サービス提供部128Aが設けられるとともに、ユーザ端末登録部129と公衆回線用通信サービス提供部128Bとが設けられている。
ここで、専用回線用通信サービス提供部128Aは、専用回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−Nに関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリ131−j(ただし、j=1〜M)に登録するとともに、各呼制御メモリ131−jを相互にリンクして、専用回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−Nに関しての所望の形態の通信サービスを提供しうるものである。
また、ユーザ端末登録部129は、公衆回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nに関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリ131−jに登録するものである。
さらに、公衆回線用通信サービス提供部128Bは、トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ131−j及び各プロトコル制御メモリ132−J(ただし、J=1〜i)を相互にリンクして、公衆回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nに関しての所望の形態の通信サービスを提供しうるものである。
これにより、この図7に示す通信サービス制御用交換装置1では、専用回線用通信サービス提供部128A及び公衆回線用通信サービス提供部128Bにより、専用回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−N,公衆回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nのいずれに関しても、所望の形態の通信サービスを提供することができる。
従って、上述の通信サービス制御用交換装置1によれば、専用回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−N,公衆回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nのいずれに関しても、所望の形態の通信サービスを提供することができるので、1つの通信サービス制御用交換装置1で対応できる通信サービスの数を大幅に拡大することができる。
次に、図8も本発明の通信サービス制御用交換装置の基本構成を示すブロック図で、この図8に示す通信サービス制御用交換装置1も、複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nを専用回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−N又は公衆回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nを介して収容するほか、保守用端末2Cを収容している。なお、この場合も、11は交換スイッチ、12は主制御部、13は主記憶部である。
そして、この図8に示す通信サービス制御用交換装置1は、複数のユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nを複数のユーザ端末グループ構成に分割した場合(例えば、図8において交換スイッチ11を介して対向するユーザ端末同士を1つのグループ構成としてn個のグループに分割した場合)に、各ユーザ端末グループについて、図7に示すものとそれぞれ同様の呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jを、n種類分、主記憶部13にそなえるほか、n種類分の専用回線用通信サービス提供部128A−K(ただし、K=1〜n)と、ユーザ端末登録部129−Kと、公衆回線用通信サービス提供部128B−Kとをそなえている。
これにより、この図8に示す通信サービス制御用交換装置1では、専用回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−N,公衆回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nのいずれに関しても、分割された各グループ単位に、所望の形態の通信サービスを提供することができる。
従って、上述の通信サービス制御用交換装置1によれば、各ユーザ端末グループ毎に、専用回線3A−1〜3A−N,3B−1〜3B−N又は公衆回線3C−1〜3C−N,3D−1〜3D−Nを利用した各種の形態の通信サービスへの変更が可能になり、且つ、この変更処理も迅速に行なうことができ、さらに柔軟に、各ユーザに対して所望の形態の通信サービスを提供できるようになる。
ここで、図7又は図8により前述した通信サービス制御用交換装置1には、保守用端末2Cを通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更用コマンド情報を入力されることにより、変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更する保守用端末入力型回線変更制御部を設けてもよく、これにより、保守用端末2Cを通じて入力された回線変更用コマンド情報に応じて、任意の形態の通信サービスについて回線の変更を行なうことができる。
従って、極めて迅速に、任意の形態の通信サービスについて回線の変更を行なうことができる。
また、この保守用端末入力型回線変更制御部は、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するサービス状態判定部をそなえることにより、運用中の通信サービスを継続した状態、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態でも、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を変更して、提供する通信サービスの形態を変更することが可能になる。
従って、運用中の通信サービスを継続したままの状態でも、極めて容易に、任意の形態の通信サービスについて回線の変更を行なうことができる。
さらに、この保守用端末入力型回線変更制御部は、回線変更用コマンド情報に基づいて、呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−J,ユーザ端末登録情報を検証して、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更或いは相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定する登録情報状態判定部をそなえて構成してもよく、これにより、相当する呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更ができる場合にのみ、リンク状態の変更を行なうことができる。従って、より確実に、任意の形態の通信サービスについて回線の変更を行なうことができる。
また、この保守用端末入力型回線変更制御部は、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nに対し、回線変更メッセージ情報を通知する通知部をそなえて構成してもよく、これにより、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nで回線変更の旨を認識することができるので、各ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nで回線変更の旨を、事前に、認識することができる。
なお、この通知部は、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nに対し回線変更メッセージ情報を通知する際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知部をそなえることにより、回線変更の旨を所定の順序でユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nに通知することができるので、より確実に、各ユーザが回線変更の旨を認識することができるようになる。
また、図7又は図8により前述した通信サービス制御用交換装置1には、上述の保守用端末入力型回線変更制御部と連携し、発着収容位置に変更がある場合は、回線種別に応じて相当する全ての呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更を実行するリンク変更制御部を設けてもよく、これにより、発着収容位置に変更があっても、任意の形態の通信サービスについて、回線変更を行なうことができる。
従って、発着収容位置に変更があっても、極めて容易に、任意の形態の通信サービスについて回線変更を行なうことができる。
さらに、図7又は図8により前述した通信サービス制御用交換装置1には、上述の保守用端末入力型回線変更制御部によって、回線種別に応じて相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す救済制御部を設けてもよく、これにより、回線変更の際に異常が検出されても、変更前の回線についての通信サービスに戻すことができる。
従って、回線の変更ができなかった場合でも、長時間にわたってユーザが通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
また、この救済制御部は、保守用端末2Cに対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なう保守用端末用異常終了通知部をそなえることにより、回線変更に異常があった旨を保守用端末2Cで認識することができるので、確実に、回線変更の状況を把握することができる。
さらに、この救済制御部は、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nに対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なうユーザ端末用異常終了通知部をそなえることにより、回線変更に異常があった旨をユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nでも認識することができるので、各ユーザも確実に、回線変更の状況を把握することができる。
なお、このユーザ端末用異常終了通知部は、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nに対し変更前の状態に戻した旨の通知を行なう際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知部をそなえることにより、所定の順序で変更前の状態に戻した旨を通知することができるので、より確実に、回線変更に異常があった旨をユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nで認識することができる。
また、図8に示す専用回線用通信サービス提供部128A−1〜128A−Nは、上記の回線変更用コマンド情報として、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の回線種別の通信サービスへ変更するための一斉回線変更用コマンド情報を受信すると、その回線種別に応じて、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更するように構成してもよい。
これにより、上述の保守用端末入力型回線変更制御部は、一斉回線変更用コマンド情報を受信すると、変更すべき回線種別に応じて、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更する。
従って、複数のユーザ端末グループで運用中の通信サービスの形態(回線種別)をそれぞれ所望の形態(回線種別)の通信サービスへ変更する際でも、例えば保守者は形態変更対象のユーザ端末グループ毎に回線変更用コマンドを投入する必要はなく、保守者による回線変更作業などの負担をより大幅に軽減することができる。
さらに、図7又は図8に示す通信サービス制御用交換装置1には、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nのいずれかのユーザ端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更メッセージ情報を受信することにより、変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更するユーザ端末入力型回線変更制御部を設けてもよく、これにより、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nから回線変更メッセージ情報を受信した場合にも、任意の形態の通信サービスについて回線変更を行なうことができる。
従って、ユーザからの回線変更要求に対しても、極めて迅速に対応して、任意の形態の通信サービスについて回線の変更を行なうことができる。
さらに、このユーザ端末入力型回線変更制御部は、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するサービス状態判定部をそなえることにより、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態でも、相当する呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を変更して、任意の形態の通信サービスについて回線の変更を行なうことが可能になる。
従って、運用中の通信サービスを継続したままの状態でも、極めて容易に、任意の形態の通信サービスについて回線の変更を行なうことができる。
また、このユーザ端末入力型回線変更制御部は、回線変更メッセージ情報に基づいて、呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−J,ユーザ端末登録情報を検証して、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更或いは相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定する登録情報状態判定部をそなえることにより、通信サービス制御用交換装置1は、相当する呼制御メモリ131−jの相互リンク状態の変更或いは相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更が可能な場合にのみ、任意の形態の通信サービスについて回線の変更が行なわれる。
従って、より確実に、任意の形態の通信サービスについて回線の変更を行なうことができる。
さらに、このユーザ端末入力型回線変更制御部は、変更メッセージ情報を入力したユーザ端末以外の他のユーザ端末に対し、この変更メッセージ情報に相当する回線変更メッセージ情報を通知する通知部をそなえることにより、他のユーザ端末でも回線の変更が行なわれる旨を認識することができるので、他のユーザ端末でも、事前に、回線変更の旨を認識することができるようになる。
また、この通知部は、他のユーザ端末に対し回線変更メッセージ情報を通知する際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知部をそなえることにより、所定の順序で回線変更メッセージ情報を他のユーザ端末に対し通知することができるので、より確実に、各ユーザが回線変更の旨を認識することができるようになる。
さらに、図7又は図8に示す通信サービス制御用交換装置1には、上述のユーザ端末入力型回線変更制御部と連携し、発着収容位置に変更がある場合は、回線種別に応じて相当する全ての呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態の変更を実行するリンク変更制御部を設けてもよく、これにより、発着収容位置に変更があっても、任意の形態の通信サービスについて、回線変更を行なうことができる。
従って、発着収容位置に変更があっても、極めて容易に、任意の形態の通信サービスについて回線変更を行なうことができる。
また、図7又は図8に示す通信サービス制御用交換装置1には、上述のユーザ端末入力型回線変更制御部によって、回線種別に応じて相当する呼制御メモリの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す救済制御部を設けてもよく、これにより、回線変更の際に異常が検出されても、変更前の回線についての通信サービスに戻すことができる。
従って、回線の変更ができなかった場合でも、長時間にわたってユーザが通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
さらに、この救済制御部は、回線変更メッセージ情報を発信したユーザ端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なうユーザ端末用異常終了通知部を設けることにより、回線変更に異常があった旨を回線変更メッセージ情報を発信したユーザ端末でも認識することができるので、確実に、回線変更の状況を把握することができる。
また、この救済制御部は、他のユーザ端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なう他ユーザ端末用異常終了通知部を設けることにより、回線変更に異常があった旨を、他のユーザ端末でも認識することができるので、他のユーザ端末でも確実に回線変更の状況を把握することができる。
なお、この場合も、上述の他ユーザ端末用異常終了通知部は、他のユーザ端末に対し変更前の状態に戻した旨の通知を行なう際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知部をそなえることにより、変更前の状態に戻した旨を所定の順序で他のユーザ端末に通知することができるので、より確実に、回線変更に異常があった旨を他の各ユーザ端末で認識することができる。
また、ユーザ端末入力型回線変更制御部は、上記の回線変更メッセージ情報として、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の回線種別の通信サービスへ変更するための一斉回線変更メッセージ情報を入力されると、変更すべき回線種別に応じて各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更するように構成してもよい。
これにより、上述のユーザ端末入力型回線変更制御部は、一斉回線変更メッセージ情報を入力されると、変更すべき回線種別に応じて各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更することができる。
従って、複数のユーザ端末グループで運用中の通信サービスの形態(回線種別)をユーザにより一斉に所望の形態(回線種別)の通信サービスへ変更でき、ユーザの要求に応じて迅速に所望の形態の通信サービスを提供することができる。
さらに、図7における上記ユーザ端末入力型回線変更制御部は、ユーザ端末2A−1〜2A−N,2B−1〜2B−Nのいずれかのユーザ端末を通じて、任意の形態の通信サービスについての回線変更メッセージ情報を含むトリガ信号を入力されることにより、変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリ131−j,プロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するようにしてもよい。
これにより、例えば、既存のトリガ信号に他の回線に関しての通信サービスへの回線変更メッセージ情報を含ませても、相当する呼制御メモリ131−j及びプロトコル制御メモリ132−Jの相互リンク状態が変更されて、或る回線に関しての所望の形態通信サービスを利用している各ユーザに対して、他の回線に関しての所望の形態の通信サービスが提供されるので、本装置の汎用性の向上に大いに寄与する。
(B)通信サービス制御用交換装置としてのATM交換機の概要説明
図9は本発明の一実施形態にかかる通信サービス制御用交換装置としてのATM交換機の構成を示すブロック図で、この図9において、5は複数のユーザ端末6−1〜6−N(ただし、Nは自然数)を専用回線又は公衆回線を介して収容するATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)交換機、7,8はそれぞれATM交換機5に収容される保守用端末,ユーザ用制御端末である。なお、各ユーザ端末6−1〜6−Nは、ポイント・ツー・ポイント(P−P),ポイント・ツー・マルチポイント(P−MP)及びPVCサービス,SVCサービスのいずれのサービス形態でも使用されうることを想定する。
ここで、ATM交換機(通信サービス制御用交換装置)5は、図99に示すように、各ユーザ端末6−1〜6−N間で遣り取りされるディジタル情報を48バイト(48オクテット:1オクテットは8ビット)ずつ一定の長さに区切った情報部(データ部)82に、転送先などを指定した5バイト(オクテット)の制御情報部(ヘッダ部)81を付加した、53バイトのATMセルと呼ばれるデータに対してATMスイッチによる交換制御を行なうことによって、収容する各ユーザ端末6−1〜6−Nに提供する通信サービスの状態を制御することが可能な交換機で、このように、48バイト毎に区切ったディジタル情報に全て転送先を指定しておくことにより、データ(ATMセル)を連続的に非同期で遣り取りすることができるようになっている。
なお、上記のヘッダ部81には、ユーザ・網インタフェース(UNI)においては、図100(a)に示すように下記(1)〜(7)の情報がそれぞれ指定され、網内・網間インタフェース(NNI)においては、図100(b)に示すように下記(2)〜(7)の情報がそれぞれ指定されるようになっている。
(1)GFC(Generic Flow Control):網・端末間のフロー制御用ビット
(2)VPI(Virtual Path Identifier):バーチャル・チャネルの束(VP)を識別するための識別子
(3)VCI(Virtual Channel Identifier):論理チャネルに相当するバーチャル・チャネルを識別するための識別子
(4)PT(Payload Type):上記データ部82に収容されている情報の種別(ユーザ情報/網内部用等)を表すビット
(5)CLP(Cell Loss Priority):セル廃棄の優先度(廃棄可/不可)表示用ビット
(6)HEC(Header Error Control):伝送エラーの検出用ビット(1ビットの誤り訂正を行なう)
(7)Res(Reserved):予備用ビット
また、保守用端末7は、後述するように、ユーザ端末6−1〜6−N間のパス設定,ブロードキャスト型,コンポジット型及びマルチポイント型などの各型への変更,ポイント・ツー・ポイント,ポイント・ツー・マルチポイント間のサービス形態の変更、あるいはPVCサービス,SVCサービス間の形態(回線)変更などを指示するための各種の保守コマンドをATM交換機5に入力するものである。
さらに、ユーザ用制御端末8は、保守用端末7からATM交換機5に入力される保守コマンドと同様の指示を、公衆回線を通じて、専用のシグナリングメッセージ、あるいは既存の“SETUP”信号や“ADD PARTY”信号などに含まれるベアラ(Bearer)情報要素内に変更指示を組み込んだシグナリングメッセージにより行なうものである。なお、このユーザ用制御端末8は、各ユーザ端末6−1〜6−Nのいずれかのユーザ端末がその機能を有する場合もある。
ところで、上記の“SETUP”信号は、上記ベアラ情報要素を含む各種の情報要素(“Protocol discriminator”,“Call reference”,“Called party number”,“Endpoint reference”など)を有する信号で、ATM交換機5へは48オクテット毎に分割されてATMセルとして送出されるようになっている。
具体的に、この“SETUP”信号に含まれている上記ベアラ情報要素(Broadband bearer capability)は、「ATMフォーラム V3.0」において規定されているように、、図105に示すようなフォーマットを有しており、第1オクテットの1〜8ビット(“01111010”)で自身がベアラ情報要素である旨を表示するようになっており、第6オクテットの1,2ビツト(“User plane connection configuration”)で現時点では2種類の通信サービスの形態(ポイント・ツー・ポイント:“00”,ポイント・ツー・マルチポイント:“01”)が表示されるようになっている。
そして、本実施形態では、このベアラ情報要素の第6オクテットの1,2ビット目に加えて、続く3〜5ビット(予備用ビット:図105の斜線部参照)を使用し、後述するように、変更すべき通信サービスの形態(型)を指定して、“SETUP”信号をATM交換機5へ送出することにより、様々な形態の通信サービスへの変更制御を実行できるようになっている。
なお、“ADD PARTY”信号内のベアラ情報要素も基本的に上述のフォーマットと同様のフォーマットを有しており、同様に、その予備用ビットを使用し、後述するように、変更すべき通信サービスの形態(型)を指定することができる。
次に、上述のATM交換機5内において、51はシグナリング送受信受付装置、52は主記憶部(MM)、53はコマンド送受信受付装置、54は中央制御装置(CC)である。
ここで、シグナリング送受信受付装置51は、ユーザ用制御端末8との間で送受信される型変更用,形態変更用などのシグナリングメッセージを受け付けるとともに、型変更,形態変更の通知や異常があった旨の通知をシグナリングメッセージにより行なうものであり、主記憶部52は、後述する中央制御装置54がATM交換機5全体の制御を行なうためのソフトウェアなどを記憶するほか、各ユーザ端末6−1〜6−N(ユーザ用制御端末8も含む)間で設定されるパス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリ,各ユーザ端末6−1〜6−N(ユーザ用制御端末8も含む)毎に設けられるプロトコル制御メモリなどを記憶するものである。
なお、上述の呼制御メモリは、サービス形態がPVCサービス,SVCサービスのいずれの場合にも設けられ、プロトコル制御メモリは、サービス形態がSVCサービスの場合に設けられるもので、これらの呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの詳細については後述する。
さらに、コマンド送受信受付装置53は、保守用端末7との間で送受信される保守コマンドなどのコマンド情報を受け付けるものであり、中央制御装置54は、各種のサービス形態の運用・保守などATM交換機5全体の制御を行なうものである。
このため、中央制御装置54は、プロトコル制御部55,リソース管理部56,保守コマンド分析部57,呼・コネクション制御部58,発/着分析・数字翻訳部59,加入者運用状態管理部60,閉塞/障害回線管理部61,課金/トラヒック管理部62,加入者データ管理部63,ジャーナル情報管理部64,通話路制御部65,ハードオーダ制御部66,データベース67及び加入者収容装置〔通話路制御装置(Speech Path controller)等のSP系装置〕68をそなえて構成されている。
ここで、プロトコル制御部55は、ユーザ用制御端末8から受けたシグナリングメッセージ〔SVCサービスでのパス接続,ブロードキャスト型からコンポジット型への変更などの型変更,ポイント・ツー・ポイントとポイント・ツー・マルチポイントとの間の形態変更、又はSVCサービスとPVCサービスとの間での回線変更〕の分析,プロトコルの状態分析,プロトコル制御メモリの捕捉/解放などの指示,ユーザ用制御端末8への応答用シグナリングメッセージ編集などを行なうものである。
また、リソース管理部56は、ポイント・ツー・マルチポイントの全型のサービス形態に対応するための制御〔各型のサービス形態を受けるユーザ端末6−1〜6−N(ユーザ用制御端末8も含む)の登録,パス設定など〕,型変更制御,形態変更制御などの各事象に発生するリソース(呼制御メモリ,プロトコル制御メモリなど)に対して、リソースの共用管理及び既存リソースの再利用などのリソース共用化制御を行なうものである。
さらに、保守コマンド分析部57は、保守用端末7から投入された各種の保守コマンド(PVCサービスでのパス接続,型変更,形態変更など)の分析,各保守コマンドに対する保守用端末7用のメッセージ編集などを行なうものであり、呼・コネクション制御部58は、ポイント・ツー・マルチポイントの各型のサービス毎の制御手順を示す呼シナリオ群/コネクションシナリオ群,型変更/形態変更に関わる制御手順を示すシナリオ群/コネクションシナリオ群,呼状態の管理,呼制御メモリの捕捉/解放などの指示,通話路の設定/変更の指示,加入者データの設定/変更の指示及び発着加入者分析指示などの呼・コネクションに関する全体管理を行なうものである。
また、発/着分析・数字翻訳部59は、呼・コネクション制御部58の依頼を受けて、例えば、ユーザ用制御端末8からのシグナリングメッセージを基に発信元,着信先の電番を分析(数字翻訳)するものであり、加入者運用状態管理部60は、ユーザ端末6−1〜6−N(ユーザ用制御端末8も含む)毎の運用状態/型/形態などの管理、型変更/形態変更時の加入者データ,ジャーナル情報(コマンド情報,変更情報などの履歴情報)の設定/変更/変更履歴管理,型変更/形態変更異常時の加入者データ/ジャーナル情報のデータ救済等を行なうものである。
さらに、閉塞・障害回線管理部61は、回線の閉塞(輻輳)状態や障害を監視して、これに応じて回線の切替えなどを行なうものであり、課金/トラヒック監視部62は、サービスを受けているユーザに対する課金情報や運用中のサービスの通信量(トラヒック)を監視・管理するものであり、加入者データ管理部63,ジャーナル情報管理部64は、それぞれ加入者運用状態管理部60から受ける加入者データ,ジャーナル情報などをハードオーダ制御部66を介してデータベース67に記憶させるものである。
また、通話路制御部65は、ユーザ端末6−1〜6−N毎のパス接続/変更に必要な通話路情報〔使用帯域(伝送速度),VPI/VCIなど〕の管理,型変更/形態変更時の通話路の設定/変更/変更履歴管理,型変更/形態変更異常時の通話路救済などを行なうものである。
さらに、ハードオーダ制御部66は、データベース67及び加入者収容装置68など、中央処理装置54に接続されるハードウェアを統括的に制御するものであり、データベース67は、加入者データ,ジャーナル情報,課金情報,トラヒックデータ,局データなどの各種のデータを記憶するものであり、加入者収容装置68は、各ユーザ端末6−1〜6−Nを収容し、中央処理装置54の制御により、ポイント・ツー・ポイント、あるいはポイント・ツー・マルチポイントのサービス形態でのパス接続,サービスの型/形態の変更などの各種の処理を各ユーザ端末6−1〜6−Nに対して行なうものである。
なお、図72は上述のATM交換機5のハードウェア構成の一例を示すブロック図で、この図72に示すように、ATM交換機5は、ハードウェア的には、ATMスイッチ(交換スイッチ)11と、上記の主記憶部(MM)52及び主制御装置(CC)54を有するメインプロセッサ5aとをそなえるほか、上記の加入者収容装置68としてラインカード68a,ラインインタフェース68b及びセル集線装置68cをそなえるとともに、信号装置68d及び保守用端末7のためのハードディスク71をそなえて構成されている。
ここで、加入者収容装置68において、各ラインカード68aは、それぞれ、少なくとも複数のユーザ端末6−1〜6−Nを収容するものであり、ラインインタフェース装置68bは、ラインカード68aとの間の回線を複数分収容し、ATM交換機5とユーザ端末6−1〜6−Nとの間で遣り取りされるATMセルに対する課金制御や障害発生時の警報発生制御などを行なうものであり、セル集線装置68cは、これらのラインインタフェース装置68bを複数分収容するものであり、信号装置68dは、それぞれ、メインプロセッサ5aからの指示に応じた信号処理を行なうものである。
そして、図10はこのATM交換機5が有する各種の機能を模式的に表したブロック図で、この図10において、521−1〜521−M(ただし、Mは自然数)はそれぞれユーザ端末間パス毎に設けられる呼制御メモリ、522−1〜522−N(ただし、NはN>Mなる自然数)はそれぞれ各ユーザ端末6−1〜6−N毎に設けられるプロトコル制御メモリ、21,23はそれぞれ通信サービス提供部、22はユーザ端末登録部、24は専用回線用(PVCサービス用)通信サービス提供部、25は公衆回線用(SVCサービス用)通信サービス提供部、25′は通信サービス選択部、26はリンク変更制御部である。
ここで、通信サービス提供部21は、各ユーザ端末6−1〜6−Nが専用回線を介して収容される場合(各ユーザ端末6−1〜6−NにPVCサービスを提供する場合)に、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリ521−i(ただし、i=1〜M)に登録するとともに、各呼制御メモリ521−iを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうるものである。
また、リンク変更制御部26は、保守用端末7を通じて、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を入力されることにより、相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更するものである。
これにより、このATM交換機5では、保守用端末7を通じて、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報が入力された場合に、リンク変更制御部26が相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更することによって、他の形態の通信サービスを提供することができるようになっている。
なお、このATM交換機5では、後述するように、各ユーザ端末6−1〜6−Nを複数のユーザ端末グループ構成に分割し、各ユーザ端末グループについて、通信サービス提供部21,リンク変更制御部26,呼制御メモリ521−iをそなえて構成してもよく、この場合は、保守用端末7を通じて、他の形態の通信サービスへの変更用保守コマンドが入力された場合に、各ユーザ端末グループ単位で、リンク変更制御部26が相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態が変更されるので、限定したユーザ端末グループについて、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができるようになる。
また、この場合、各ユーザ端末グループを構成するユーザ端末6−1〜6−Nは、異なるユーザ端末グループの構成要素にも重複してなりうる。
ところで、このように各ユーザ端末6−1〜6−Nが専用回線を介してATM交換機5に収容されてPVCサービスが提供される場合、リンク変更制御部26は、登録情報状態判定部27,サービス状態判定部28及び救済制御部29をそなえて構成される。
ここで、登録情報状態判定部27は、保守用端末7を通じて入力された変更コマンド情報に基づいて、呼制御メモリ521−i,ユーザ端末登録情報を検証して、呼制御メモリ521−iのうち相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するものであり、この登録情報状態判定部27によって、保守用端末7を通じて他の形態の通信サービスへの変更コマンドが入力された場合でも、呼制御メモリ521−iのうち相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更が可能な場合にのみ、他の形態の通信サービスへの変更が行なわれる。
また、サービス状態判定部28は、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、呼制御メモリ521−iのうち相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更することができるかどうかを判定するものであり、このサービス状態判定部28によって相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態が変更できると判定されれば、運用中の通信サービスを継続した状態でも他の形態の通信サービスへの変更が行なわれるようになっている。
さらに、救済制御部(変更前の状態に戻す部分)29は、リンク変更制御部26によって、相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更した呼制御メモリ521−iなど、変更に関連した全ての情報を変更前の状態に戻すものであり、これにより、他の形態の通信サービスへの変更の際に異常があった場合は、変更前の形態の通信サービスに戻すことができる。
なお、このリンク変更制御部26は、各ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更がない場合は、新規に変更すべき、相当する一部の呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更を実行するともに、発着収容位置に変更がある場合は、相当する全ての呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更を実行するように構成されている。
従って、各ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更がない限り、全ての呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更しなくとも、新規に変更すべき相当する一部の呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービスへの変更が可能になり、また、各ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更があった場合でも、相当する全ての呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
また、上述のリンク変更制御部26は、後述するように、上記の保守用端末7からの変更コマンドとして、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の形態の通信サービスへ変更するための一斉変更コマンドを入力されると、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に繰り返し変更することにより一斉に変更するようになっている。
なお、上述のATM交換機5は、各ユーザ端末6−1〜6−Nで単一のユーザ端末グループ構成とし、複数種類の形態の通信サービスのそれぞれについて、呼制御メモリ521−iを設けるとともに、通信サービス提供部21を形成して、ユーザ端末6−1〜6−Nのいずれかのユーザ端末を通じて、他の形態の通信サービスへの変更用シグナリングメッセージが入力された場合に、通信サービス選択部25′によって、変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供部23が選択されるようにしてもよい。
つまり、このATM交換機5は、呼制御メモリ521−iなどのリソースを複数種類の通信サービス毎に用意しておくことで、各呼制御メモリ521−iのリンク状態を変更することなく、変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供部23を通信サービス選択部25′によって選択するだけで、所望の形態の通信サービスが提供されるようにもなっているのである。
次に、ユーザ端末登録部22は、各ユーザ端末6−1〜6−Nが公衆回線を介してATM交換機5に収容される場合(つまり、各ユーザ端末6−1〜6−NにSVCサービスを提供する場合)に、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリ521−iにそれぞれユーザ端末登録情報を登録するものである。
また、通信サービス提供部28は、ユーザ端末6−1〜6−Nのいずれかのユーザ端末を通じて、後述するごとく“SETUP”信号や“ADD PARTY”信号などのトリガ信号を入力されることにより、各呼制御メモリ521−i及び各プロトコル制御メモリ522−j(ただし、j=1〜N)を相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうるものである。
このため、この場合、リンク変更制御部26は、ユーザ端末6−1〜6−Nのいずれかのユーザ端末を通じて、後述するごとく他の形態の通信サービスへの変更用シグナリングメッセージ(変更メッセージ情報)を入力されることにより、相当する呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するように構成され、これにより、ユーザ端末6−1〜6−Nのいずれかのユーザ端末を通じて、変更用シグナリングメッセージが入力された場合に、このリンク変更制御部26が相当する呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービスが提供されるようになっている。
なお、上述の変更用シグナリングメッセージは、後述するように“SETUP”信号や“ADD PARTY”信号のベアラ情報要素内に含ませてもよく、この場合も、リンク変更制御部26は、相当する呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更することにより、他の形態の通信サービスが提供する。
また、この場合も、ATM交換機5は、各ユーザ端末6−1〜6−Nを複数のユーザ端末グループ構成に分割し、各ユーザ端末グループについて、呼制御メモリ521−iとプロトコル制御メモリ522−Jをそなえるとともに、上述のようなユーザ端末登録部22,通信サービス提供部23及びリンク変更制御部26を設ければ、ユーザ端末6−1〜6−Nを通じて、他の形態の通信サービスへの変更用シグナリングメッセージが入力された場合に、各ユーザ端末グループ単位に、リンク変更制御部26が相当する呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更することによって、限定したユーザ端末グループについて、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができるようになる。
また、この場合も、上述の各ユーザ端末グループを構成するユーザ端末6−1〜6−Nは、異なるユーザ端末グループの構成要素にも重複してなりうる。
さらに、上述のように各ユーザ端末6−1〜6−Nが公衆回線を介して収容される場合(SVCサービスを提供する場合)、リンク変更制御部26は、登録情報状態判定部30,サービス状態判定部31,通知部32,救済制御部33,通信サービス種別判断部34をそなえて構成される。
ここで、登録情報状態判定部30は、各ユーザ端末6−1〜6−Nのうちのいずれかのユーザ端末を通じて入力された変更用シグナリングメッセージに基づいて、呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−j,ユーザ端末登録情報をそれぞれ検証して、相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するもので、この登録情報状態判定部30によって相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができると判定された場合にのみ、相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態が行なわれるようになっている。
また、サービス状態判定部31は、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するもので、このサービス状態判定部31によって相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができると判定されれば、運用中の通信サービスを継続した状態でも、所望の形態の通信サービスへの変更を行なうことができるようになっている。
さらに、通知部32は、変更用シグナリングメッセージを発信したユーザ端末以外の他のユーザ端末に対し、変更用シグナリングメッセージに相当する変更メッセージ情報を通知するもので、この通知部32によって、他のユーザ端末にも、通信サービスの変更の旨を通知することができるようになっている。
なお、具体的に、この通知部32は、優先通知部321を有して構成されており、この優先通知部321により、他のユーザ端末に対し変更メッセージ情報を通知する際には、変更用シグナリングメッセージの応答順など所定の優先順位に従って通知するようになっている。
また、救済制御部(変更前の状態に戻す部分)33は、リンク変更制御部26によって、相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、このような通信サービスの変更に関連した全ての情報を変更前の状態に戻すもので、この救済制御部33によって、他の通信サービスへ変更する場合に異常が検出されると、変更前の通信サービスに戻されるようになっている。
そして、この救済制御部33は、異常終了通知部331及び他ユーザ端末用異常終了通知部332を有して構成されている。ここで、異常終了通知部331は、変更メッセージ情報を送出したユーザ端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なうもので、この異常終了通知部331によって、他の形態の通信サービスへの変更が行なわれたか否かを変更メッセージ情報を送出したユーザ端末で認識することができるようになっている。
また、他ユーザ端末用異常終了通知部332は、上記の他のユーザ端末に対しても、変更前の状態に戻した旨の通知を行なうもので、この他ユーザ端末用異常終了通知部332によって、変更メッセージ情報を送出したユーザ端末以外の他のユーザ端末でも他の形態の通信サービスへの変更が行なわれたか否かを認識できるようになっている。
なお、この他ユーザ端末用異常終了通知部332は、他のユーザ端末に対し変更メッセージ情報を通知する際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知部333を有しており、この優先通知部333によって、他の形態の通信サービスへの変更に異常があった旨を他のユーザ端末に所定の順序で通知することができるようになっている。
さらに、通信サービス種別判断部34は、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受ける回数に応じて変更すべき形態の通信サービスの種別を判断するもので、これにより、後述するように、変更メッセージ情報を受ける回数に応じて自動的に所望の形態の通信サービスへの変更ができるようになっている。
なお、この場合も、リンク変更制御部26は、各ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更がない場合は、各呼制御メモリ521−i及び各プロトコル制御メモリ522−jのうちの新規に変更すべき、相当する一部の呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更を実行するとともに、各ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更がある場合は、相当する全ての呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更を実行するように構成される。
これにより、このリンク変更制御部26では、各ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更がない限り、全ての呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更しなくとも、新規に変更すべき相当する一部の呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービスへの変更が行なわれるようになっている。
一方、各ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更があった場合でも、相当する全ての呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービスへの変更が行なわれる。
なお、上述のリンク変更制御部26は、上記の変更用シグナリングメッセージとして、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の形態の通信サービスへ変更するための一斉変更シグナリングメッセージを入力されると、後述するように、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に繰り返し変更することにより一斉に変更するようになっている。
また、上述のATM交換機5は、この場合(各ユーザ端末6−1〜6−Nが公衆回線を介して収容される場合)も、各ユーザ端末6−1〜6−Nで単一のユーザ端末グループ構成とし、複数種類の形態の通信サービスのそれぞれについて、呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jを設けるとともに、ユーザ端末登録部22及び通信サービス提供部23を設けてもよい。
そして、この場合は、ユーザ端末6−1〜6−Nのいずれかのユーザ端末を通じて、他の形態の通信サービスへの変更用シグナリングメッセージを入力されると、通信サービス選択部25′によって変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供部23が選択される。
つまり、このATM交換機5は、呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jなどのリソースを複数種類の通信サービス毎に用意しておくことで、各呼制御メモリ521−i及び各プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更することなく、変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供部23を通信サービス選択部25′によって選択するだけで、所望の形態の通信サービスが提供されるようにもなっている。
次に、専用回線用通信サービス提供部24は、各ユーザ端末6−1〜6−Nが専用回線又は公衆回線を介して収容される場合(各ユーザ端末6−1〜6−NにPVCサービス又はSVCサービスを提供する場合)に、専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリ521−iに登録するとともに、各呼制御メモリ521−iを相互にリンクして、専用回線(PVCサービス)に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうるものである。
さらに、公衆回線用通信サービス提供部25は、各ユーザ端末6−1〜6−Nのいずれかのユーザ端末を通じて、上述の形態変更用シグナリングメッセージ(トリガ信号)を入力されることにより、各呼制御メモリ521−i及び各プロトコル制御メモリ522−jを相互にリンクして、公衆回線(SVCサービス)に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうるものである。
これにより、この場合のATM交換機5は、これらの専用回線用通信サービス提供部24及び公衆回線用通信サービス提供部25によって、PVCサービス,SVCサービスのいずれに関しても、所望の形態の通信サービスを提供できるようになっている。
なお、この場合(各ユーザ端末6−1〜6−NにPVCサービス又はSVCサービスを提供する場合)も、ATM交換機5は、各ユーザ端末6−1〜6−Nを複数のユーザ端末グループ構成に分割し、各ユーザ端末グループについて、呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−j及び専用回線用通信サービス提供部24をそなえるとともに、ユーザ端末登録部22及び公衆回線用通信サービス提供部25をそなえてもよく、これにより、PVCサービス,SVCサービスのいずれの通信サービスに関しても、分割された各ユーザ端末グループのうちの限定したユーザ端末グループに対して、所望の形態の通信サービスを提供できる。
そして、この場合、ATM交換機5は、図10に示すように、保守用端末入力型回線変更制御部35,この保守用端末入力型回線変更制御部35と連携して動作するリンク変更制御部36及び救済制御部37,ユーザ端末入力型回線変更制御部38,このユーザ端末入力型回線変更制御部38と連携して動作するリンク変更制御部39及び救済制御部40をそなえて構成される。
ここで、保守用端末入力型回線変更制御部35は、保守用端末7を通じて、任意の形態の通信サービスについてPVCサービスからSVCサービスあるいはSVCサービスからPVCサービスへの形態変更(回線種別の変更)用コマンドを入力されることにより、変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更するもので、サービス状態判定部351,登録情報状態判定部352及び通知部353をそなえており、さらに、通知部353には、優先通知部354が設けられている。
そして、サービス状態判定部351は、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jのうち、相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するもので、このサービス状態判定部351によって相互リンク状態の変更ができると判定されれば、運用中の通信サービスを継続した状態でも、任意の形態の通信サービスについて回線変更を行なうことができるようになっている。
また、登録情報状態判定部352は、保守用端末7を通じて入力された回線変更用コマンドに基づいて、呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−j,ユーザ端末登録情報を検証して、相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更或いは相当する呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するもので、この登録情報状態判定部352によって、相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができると判定された場合にのみ、相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更或いは相当する呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更して、回線種別の変更が行なわれる。
さらに、通知部353は、各ユーザ端末6−1〜6−Nのうち、回線種別変更の対象となるユーザ端末6−1〜6−Nに対し、回線変更メッセージを通知するもので、これにより、保守用端末7を通じて入力された回線変更の旨を、各ユーザ端末6−1〜6−Nでも認識することができるようになっている。
なお、この通知部353に設けられた優先通知部354は、上述のごとくユーザ端末6−1〜6−Nに対し回線変更メッセージを通知する際に、所定の優先順位に従って通知するものである。
また、リンク変更制御部36は、保守用端末入力型回線変更制御部35と連携し、ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更がある場合は、回線種別に応じて、呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jのうち、相当する全ての呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更を実行するもので、これにより、ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更があっても、任意の形態の通信サービスについて、回線変更を行なうことができるようになっている。
さらに、救済制御部(変更前の状態に戻す部分)37は、保守用端末入力型回線変更制御部35によって、回線種別に応じて相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、回線変更の際に関連した全ての情報を変更前の状態に戻すもので、保守用端末用異常終了通知部371及びユーザ端末用異常終了通知部372をそなえて構成され、さらにユーザ端末用異常終了通知部372には、優先通知部373が設けられている。
ここで、保守用端末用異常終了通知部371は、保守用端末7に対し、回線変更の際に関連した全ての情報を変更前の状態に戻した旨の通知を行なうもので、これにより、回線変更に異常があった旨を保守用端末7で認識できるようになっている。
また、ユーザ端末用異常終了通知部372は、ユーザ端末6−1〜6−Nのうち回線変更の対象となっていたユーザ端末に対し、回線変更の際に関連した全ての情報を全て変更前の状態に戻した旨の通知を行なうものであり、優先通知部373は、ユーザ端末6−1〜6−Nに対し回線変更メッセージ情報を通知する際に、所定の優先順位に従って通知するものであり、これにより、回線変更に異常があった旨を所定の順序に従ってユーザ端末6−1〜6−Nでも認識できるようになっている。
なお、上述の保守用端末入力型回線変更部35は、上記の回線変更用コマンドとして、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の回線種別の通信サービスへ変更するための一斉回線変更用コマンド情報を入力されると、その変更すべき回線種別に応じて、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に繰り返し変更することにより一斉に変更するようになっている。
一方、ユーザ端末入力型回線変更制御部38は、各ユーザ端末6−1〜6−Nのいずれかのユーザ端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更メッセージ情報を入力されることにより、変更すべき回線種別に応じて、各呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jのうち相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更するもので、図10に示すように、サービス状態判定部381,登録情報状態判定部382及び通知部383をそなえて構成され、さらに、通知部383には、優先通知部384が設けられている。
ここで、サービス状態判定部381は、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、回線変更の際に変更が必要な相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するもので、このサービス状態判定部381によって、相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができると判定されれば、運用中の通信サービスを継続した状態でも、任意の形態の通信サービスについて回線変更を行なうことができるようになっている。
また、登録情報状態判定部382は、ユーザ端末6−1〜6−Nのいずれかのユーザ端末から入力された回線変更メッセージ情報に基づいて、呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−j,ユーザ端末登録情報を検証して、相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更或いは相当する呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するもので、この登録情報状態判定部382によって、相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更或いは相当する呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更ができると判定された場合にのみ、任意の形態の通信サービスについて回線の変更が行なわれるようになっている。
さらに、通知部383は、各ユーザ端末6−1〜6−Nのうち変更用シグナリングメッセージを入力したユーザ端末以外の他のユーザ端末に対し、このシグナリングメッセージに相当する回線変更メッセージ情報を通知するもので、これにより、変更用シグナリングメッセージを入力したユーザ端末以外の他のユーザ端末でも回線変更の旨を認識できるようになる。
なお、この通知部383に設けられた優先通知部384は、上述のごとく他のユーザ端末に対し回線変更メッセージ情報を通知する際に、この回線変更メッセージ情報を所定の優先順位に従って通知するものである。
さらに、リンク変更制御部39は、上述のユーザ端末入力型回線変更制御部38と連携し、各ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更がある場合は、回線種別に応じて、各呼制御メモリ521−i及び各プロトコル制御メモリ522−jのうち、相当する全ての呼制御メモリ521−i及びプロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態の変更を実行するもので、これにより、各ユーザ端末6−1〜6−Nの発着収容位置に変更があっても、任意の形態の通信サービスについて、回線変更を行なうことができるようになる。
また、救済制御部(変更前の状態に戻す部分)40は、上述のユーザ端末入力型回線変更制御部38によって、回線種別に応じて相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、回線変更の際に関連した全ての情報を変更前の状態に戻すもので、これにより、回線変更の際に異常が検出されても、変更前の回線についての通信サービスに戻すことができるようになっている。
そして、この救済制御部40は、ユーザ端末用異常終了通知部401及び他ユーザ端末用異常終了通知部402をそなえて構成され、さらに他ユーザ端末用異常終了通知部402には、この場合も、優先通知部403が設けられている。
ここで、ユーザ端末用異常終了通知部401は、回線変更メッセージ情報を発信したユーザ端末に対し、回線変更に異常が検出され、関連した全ての情報を変更前の状態に戻した旨の通知を行なうものであり、他ユーザ端末用異常終了通知部402は、回線変更メッセージ情報を発信したユーザ端末以外の他のユーザ端末に対し、同様に、変更前の状態に戻した旨の通知を行なうもので、これにより、回線変更に異常があった旨を、回線変更の対象となっていた全てのユーザ端末で認識できるようになっている。
なお、優先通知部403は、この場合も、回線変更メッセージ情報を発信したユーザ端末以外の他のユーザ端末に対し回線変更メッセージ情報を通知する際に、所定の優先順位に従って、この回線変更メツセージ情報を通知するものである。
また、この場合も、上述のユーザ端末入力型回線変更部38は、上記の回線変更用シグナリングメッセージとして、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の回線種別の通信サービスへ変更するための一斉回線変更用シグナリングメッセージを入力されると、後述するように、変更すべき回線種別に応じて各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に繰り返し変更することにより一斉に変更するようになっている。
さらに、上述の回線変更用シグナリングメッセージは、“SETUP”信号(あるいは“ADD PARTY”信号)のベアラ情報要素内に含ませてもよいので、ユーザ端末入力型回線変更制御部38は、この“SETUP”信号(“ADD PARTY”信号)が入力されでも、変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更することになる。
このような構成により、本実施形態におけるATM交換機5では、各ユーザ端末6−1〜6−Nに対して、複数種類の形態の通信サービスを提供することができるようになる。具体的には、図71に示すように、現段階で考えられる10種類全ての通信サービス形態について変更が可能になるとともに、図11に示すように、ポイント・ツー・マルチポイントの任意の各型の通信サービス形態についてPVCサービス,SVCサービスの変更も可能になる。
以下、このATM交換機5による各種の制御について、(C)全型適用ポイント・ツー・マルチポイント制御,(D)ポイント・ツー・マルチポイント型変更制御,(E)ポイント・ツー・ポイント,ポイント・ツー・マルチポイント間の形態変更制御,(F)PVC,SVCサービス間の回線変更制御の各項目別に詳述してゆく。
(C)全型適用ポイント・ツー・マルチポイント制御の説明
まず、ここでは、ATM交換機5によって複数種類の通信サービスを提供するための全型適用ポイント・ツー・マルチポイント制御について、図12に示すようなブロードキャスト(Broadcast)型のポイント・ツー・マルチポイントPVC/SVCサービスを提供する場合を例として以下に説明する。
なお、図12において、6A−1は発信側のユーザグループ(以下、発ユーザグループという)、6A−2〜6A−4はそれぞれ着信側のユーザグループ(以下、着ユーザグループという)で、例えば、図9に示すユーザ端末6−1を発ユーザグループ6A−1を構成するユーザ端末とし、ユーザ端末6−4〜6−6をそれぞれ各着ユーザグループ6A−2〜6A−4を構成するユーザ端末とする。また、発ユーザグループ6A−1の加入者情報〔1〕はATM交換機5に登録済みである。
(C−1)ブロードキャスト型PVCサービスの提供
まず、図12に示すようなブロードキャスト型のポイント・ツー・マルチポイントの通信サービスを専用回線を利用して実現する場合、つまり、発ユーザグループ6A−1,着ユーザグループ6A−2〜6A−4を専用回線を介して収容することにより、ブロードキャスト型PVCサービスを提供する場合、ATM交換機5は、次のような設定を行なう必要がある。
即ち、発ユーザグループ6A−1の加入者情報〔2〕,〔3〕及び着ユーザグループ6A−2の加入者情報〔4〕,着ユーザグループ6A−3の加入者情報〔5〕,着ユーザグループ6A−4の加入者情報〔6〕を新たに追加登録するとともに、加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の3本分のパスの設定を新たに行なう必要がある。
このため、まず、ATM交換機5の保守者は、保守用端末7を通じて、発ユーザグループ6A−1を構成するユーザ端末6−1の加入者情報〔1〕と着ユーザグループ6A−2を構成するユーザ端末6−4の加入者情報〔4〕を、ブロードキャスト型PVCサービスを受けうる加入者情報として登録すべく、図13に示すように、ユーザ端末登録情報(発着電番などの加入者データ)及びユーザ端末間パス設定情報(VPI/VCI,使用帯域情報など)を含む保守コマンドをATM交換機5に対して投入する(ステップA1)。
そして、ATM交換機5では、この保守コマンドがコマンド送受信受付装置53で受け付けられ、保守コマンド分析部57でブロードキャスト型PVCサービスを受ける加入者の登録コマンドであることが認識されると、リソース管理部56によって、図15に示すような各加入者情報〔1〕−〔4〕間のパスに対応した呼制御メモリ521−1が主記憶部52内で新規に捕捉/設定されるとともに、保守用端末7から入力された各種の情報を基に、加入者データなどが作成され、呼制御メモリ521−1に記憶される(ステップA2)。
なお、図15において、521Aは呼制御メモリ521−1の主記憶部52内での格納位置と、呼制御メモリ521−1と相互にリンクされる呼制御メモリの数(チェーンリンク数)とを保持するヘッドアドレス部で、呼制御メモリ521−1の呼制御メモリアドレス部522aには、このヘッドアドレス部521Aのアドレスが格納される。
そして、このように各加入者情報〔1〕,〔4〕の登録が完了すると、保守用端末7への登録完了通知が保守コマンド分析部57で編集されて、保守用端末7(保守者)に発信され(ステップA3)、この登録完了通知を受けて保守用端末7は、登録された加入者情報〔1〕−〔4〕間のパス(通話路)を設定するようATM交換機5に保守コマンドにより要求する(ステップA4)。
さらに、ATM交換機5では、このパス設定要求を保守コマンド分析部57で認識すると、呼・コネクション制御部58によって、VPI/VCI及び使用帯域の捕捉が行なわれ、これに基づいて、通話路制御部65によって、加入者情報〔1〕−〔4〕間に片方向(ユーザ端末6−1→ユーザ端末6−4)パスが設定され(ステップA5)、このパス設定が完了すると、その旨が保守用端末7に通知される(ステップA6)。
この通知を受けると、保守者は、次に着ユーザグループ6A−3を構成するユーザ端末6−3の加入者情報〔5〕の登録を保守用端末7を通じてATM交換機5に要求し(ステップA7)、この要求を受けて、ATM交換機5では、加入者情報〔1〕,〔4〕の登録時(ステップA2)と同様に、図15に示すような呼制御メモリ521−2の捕捉/設定を行なうとともに、保守用端末7から入力された各種の情報を基に、加入者データなどが作成され、呼制御メモリ521−2に記憶される(ステップA8)。
そして、このとき、リソース管理部56は、図15に示すように、既に捕捉/設定された呼制御メモリ521−1の呼制御メモリアドレス部522bに、呼制御メモリ521−2のヘッドアドレスを格納し、呼制御メモリ521−2の呼制御メモリアドレス部523aに呼制御メモリ521−1の先頭アドレスを格納することにより、各呼制御メモリ521−1,521−2を相互にリンクさせておく。
さらに、このように加入者情報〔5〕の登録が完了すると、ATM交換機5はその旨を保守用端末7へ通知し(ステップA9)、これを受けて保守者は、新たに加入者情報〔2〕−〔5〕間の片方向(ユーザ端末6−1→ユーザ端末6−5)パスを追加設定するよう、保守用端末7を通じてATM交換機5に保守コマンドにより要求する(ステップA10)。
すると、ATM交換機5では、呼・コネクション制御部58によって、VPI/VCI及び使用帯域の捕捉が行なわれ、これに基づいて、通話路制御部65によって、加入者情報〔2〕−〔5〕間の片方向パスが追加設定され(ステップA11)、設定が完了すると、その旨が保守用端末7を通じて保守者に通知される(ステップA12)。
さらに、この通知を受けて、保守者は、残りの着ユーザグループ6A−4を構成するユーザ端末6−6の加入者情報〔6〕についてのユーザ端末登録情報及びユーザ端末間バス設定情報をそれぞれATM交換機5に入力することにより(ステップA13)、ATM交換機5では、加入者情報〔4〕,〔5〕の登録と同様に、リソース管理部56により図15に示すような呼制御メモリ521−3が捕捉/設定されるとともに、加入者情報〔6〕についての加入者データが作成されて、この呼制御メモリ521−3に記憶されることにより、加入者情報6の登録が行なわれる(ステップA14)。
そして、この場合も、リソース管理部56は、図15に示すように、呼制御メモリ521−2の呼制御メモリヘッドアドレス部523bに、新たに追加捕捉/設定された呼制御メモリ521−3の先頭アドレスを格納し、この呼制御メモリ521−3の呼制御メモリアドレス部524aに呼制御メモリ521−2の先頭アドレスを格納することにより、各呼制御メモリ521−2,521−3を相互にリンクさせる。
つまり、リソース管理部56は、新規に捕捉/設定される呼制御メモリ521−1〜521−3を全て相互にリンクさせて、ヘッドアドレス部521Aに格納された呼制御メモリ521−1のヘッドアドレス及びチェーンリンク数を参照すれば、全ての呼制御メモリ521−1〜521−3についての情報を参照できる状態を構築することにより、図10により前述した通信サービス提供部21を形成するのである。
なお、図15中、斜線で示す部分は、各呼制御メモリ521−2,521−3に、呼制御メモリ521−1と同様の情報(加入者データ,VPI/VCI,帯域情報,トラヒック,課金情報など)が格納されることを表す。また、本実施形態では、新たに追加捕捉/設定される呼制御メモリが、加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕聞及び加入者情報〔3〕−〔6〕間の3パス分(呼制御メモリ521−1〜521−3)であるので、呼制御メモリ521−3の呼制御メモリアドレス部524bには、次にリンクすべき呼制御メモリの無い旨が格納される。
さらに、このように加入者情報〔6〕の登録が完了すると、その旨が保守用端末7を通じて保守者に通知され(ステップA15)、これを受けて、保守者が、新たに登録された加入者情報〔6〕と既存の加入者情報〔3〕とのパス(ユーザ端末6−1→ユーザ端末6−6)を追加設定するよう、保守用端末7を通じて、ATM交換機5に保守コマンドにより要求すると(ステップA16)、ATM交換機5では、呼・コネクション制御部58によって、同様に、VPI/VCI及び使用帯域の捕捉が行なわれ、これに基づいて、通話路制御部65によって、加入者情報〔3〕−〔6〕間の片方向パスが追加設定される(ステップA17)。
そして、この設定が完了すると、その旨が保守用端末7を通じて保守者に通知されることにより処理が終了し、この結果、図12に示すようなブロードキャスト型のPVCサービスが提供される(ステップA18)。
この結果、発ユーザグループ6A−1とATM交換機5との間に1つのVPI/VCIが割り当てられ、ATM交換機5と各着ユーザグループ6A−2〜6A−4との間のそれぞれにも1つのVPI/VCIが割り当てられることになる。そして、発ユーザグループ6A−1からのセルはATM交換機5でセルコピーされて各着ユーザグループ6A−2〜6A−4へ届く。
一例を挙げると、例えば、各ユーザグループ6A−1〜6A−4の加入者情報〔1〕〜〔6〕とATM交換機5との間には、下記(1)〜(4)に示すようなVPI/VCI/帯域情報が割り当てられることになる。
(1)〔1〕(又は〔2〕又は〔3〕)−ATM交換機5間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(2)ATM交換機5−〔4〕間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(3)ATM交換機5−〔5〕間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(4)ATM交換機5−〔6〕間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
なお、ブロードキャスト型以外の各型(コンポジット型,マージ型,マルチポイント型)のPVCサービスについても、同様の手順により、それぞれ所望の通信サービスを提供することができる。
つまり、上述のATM交換機5は、加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の各ユーザ端末間パス毎に設けられる呼制御メモリ521−1〜521−3をそなえ、保守用端末7を通じて、ユーザ端末登録情報及びユーザ端末間パス設定情報をそれぞれ入力されることにより、各呼制御メモリ521−1〜521−3にユーザ端末登録情報を登録するとともに、各呼制御メモリ521−1〜521−3を相互にリンクして、ブロードキャスト型の通信サービスを提供しうる通信サービス提供部21(図10参照)が、ソフトウェアなどにより形成されることになる。
従って、本実施形態におけるATM交換機5によれば、ユーザの要求に応じて所望の形態の通信サービスを、極めて容易に、且つ、迅速に提供することができ、これにより、各種の型/形態の通信サービスへの変更など様々なユーザの要求にも確実に対応できるようになる。
(C−2)ブロードキャスト型SVCサービスの提供
次に、以下では、図12に示すようなブロードキャスト型のポイント・ツー・マルチポイントサービスを公衆回線(SVC)上で実現する場合のATM交換機5による制御について詳述する。
まず、図16に示すように、ATM交換機5の保守者は、保守用端末7を通じて、ポイント・ツー・マルチポイント形態の加入者登録コマンド(保守コマンド)により、加入者情報〔1〕〜〔6〕の登録をATM交換機5に要求し(ステップB1)、ATM交換機5では、この要求を保守コマンド分析部57にて認識することにより、呼・コネクション制御部58,加入者運用状態管理部60などによって、各加入者情報〔1〕〜〔6〕についての加入者データがそれぞれ作成される(ステップB2)。
その後、ATM交換機5が発ユーザ6A−1を構成するユーザ端末6−1から“SETUP”信号を受けると(ステップB3)、ATM交換機5では、まず、リソース管理部56により、図18に示すような、各加入者情報〔1〕,〔4〕に対応するプロトコル制御メモリ522−1,522−4が捕捉/設定されるとともに、加入者情報〔1〕−〔4〕間のパスに対応する呼制御メモリ521−1が捕捉/設定される(ステップB4)。
なお、このとき、発/着分析・数字翻訳部59により、発信分析,数字(電番)翻訳,着信分析などが行なわれるとともに、呼・コネクション制御部58により、VPI/VCI及び使用帯域の捕捉などの処理も同時に行なわれている。
そして、ATM交換機5からは着ユーザ6A−2を構成するユーザ端末6−4に対して“SETUP”信号が発信され(ステップB5)、着ユーザ6A−2からは“CONNECT(接続要求)”信号がATM交換機5に返信される(ステップB6)。
ATM交換機5では、この“CONNECT”信号をシグナリング送受信受付部51,プロトコル制御部55を通じて受けると、呼・コネクション制御部58によって通話路制御部65が制御されることにより、加入者情報〔1〕−〔4〕間に片方向パスを設定するとともに(ステップB7)、発ユーザ6A−1へ“CONNECT”信号を発信する(ステップB8)。
さらに、ATM交換機5では、上述のステップB6で着ユーザ6A−2から受けた“CONNECT”信号に対する応答として、接続完了通知である“CONNECTACK”信号を着ユーザ6A−2に発信することにより、着ユーザ6A−2とのパスが実際に確立されるとともに(ステップB9)、発ユーザ6A−1から“CONNECT ACK”信号を受けることにより、発ユーザ6A−1とのパスが実際に確立される(ステップB10)。
その後、発ユーザ6A−1から加入者の追加を要求する“ADD PARTY”信号が入力されると(ステップB11)、ATM交換機5では、加入者情報〔2〕−〔5〕間のパスを追加設定すべく、リソース管理部56によって、図18に示すような各加入者情報〔2〕,〔5〕に対応するプロトコル制御メモリ522−2,522−5が捕捉/設定されるとともに、加入者情報〔2〕−〔5〕間のパスについての呼制御メモリ521−2が捕捉/設定される(ステップB12)。
そして、このとき、リソース管理部56は、図18に示すように、呼制御メモリ521−1のメモリアドレス部522cに、上述のように追加捕捉/設定された呼制御メモリ521−2のメモリアドレスを格納するとともに、各プロトコル制御メモリ522−1,522−4の各メモリアドレス部531c,534cに、追加捕捉/設定された各プロトコル制御メモリ522−2,522−5のメモリアドレスを格納する。
また、同時に、このリソース管理部56は、呼制御メモリ521−2のメモリアドレス部523cに、それぞれ各プロトコル制御メモリ522−2,522−5のメモリアドレス,呼制御メモリ521−1のメモリアドレスをそれぞれ格納するとともに、各プロトコル制御メモリ522−1,522−4の各メモリアドレス部532a,535aにそれぞれ呼制御メモリ521−2のメモリアドレスを、各メモリアドレス部532b,535bにプロトコル制御メモリ522−1,522−4のメモリアドレスをそれぞれ格納する。
この結果、これらの各呼制御メモリ521−1,521−2と各プロトコル制御メモリ522−1,522−2,522−4,522−5とが相互にリンクされた状態となる。
その後、ATM交換機5は、発ユーザ6A−1から受けた“ADD PARTY”信号を着ユーザ6A−3に発信し(ステップB13)、これに対する確認応答を表す“ADD PARTY ACK”信号を受けると(ステップB14)、呼・コネクション制御部58,通話路制御部65などにより、加入者情報〔2〕−〔5〕間の片方向パスを設定し(ステップB15)、加入者情報〔2〕,〔5〕の追加登録・パス設定を完了した旨を表す“ADD PARTY ACK”信号を、発ユーザ6A−1に発信する(ステップB16)。
発ユーザ6A−1は、この“ADD PARTY ACK”信号を受けると、さらに、加入者情報〔3〕,〔6〕を追加登録すべく、図17に示すように、“ADD PARTY”信号をATM交換機5に発信し(ステップB17)、ATM交換機5では、リソース管理部56によって、図18に示すような各加入者情報〔3〕,〔6〕に対応するプロトコル制御メモリ522−3,522−6が捕捉/設定されるとともに、加入者情報〔3〕−〔6〕間のパスについての呼制御メモリ521−3が追加捕捉/設定される(ステップB18)。
そして、このとき、リソース管理部56は、図18に示すように、主記憶部52内に、加入者情報〔3〕−〔6〕間のパスに対応する呼制御メモリ521−3及び各加入者〔3〕,〔6〕毎のプロトコル制御メモリ522−3,522−6を追加捕捉/設定し、呼制御メモリ521−2のメモリアドレス部523cに、追加捕捉/設定された呼制御メモリ521−3のメモリアドレスを格納するとともに、各プロトコル制御メモリ522−2,522−5の各メモリアドレス部532c,535cに、追加捕捉/設定された各プロトコル制御メモリ522−3,522−6のメモリアドレスを格納する。
また、同時に、このリソース管理部56は、呼制御メモリ521−3のメモリアドレス部524cに、それぞれ各プロトコル制御メモリ522−3,522−6のメモリアドレス,呼制御メモリ521−2のメモリアドレスをそれぞれ格納するとともに、各プロトコル制御メモリ522−3,522−6の各メモリアドレス部533a,536aにそれぞれ呼制御メモリ521−3のメモリアドレスを、各メモリアドレス部533b,536bにプロトコル制御メモリ522−2,522−5のメモリアドレスを格納する。
この結果、各呼制御メモリ521−1〜521−3と各プロトコル制御メモリ522−1〜522−6とが全て相互にリンクされ、どの呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6からも他の呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6に格納されている情報を参照できるようになる。
なお、上述の各呼制御メモリ521−1〜521−3には、この場合も、加入者データ(発着電番など),VPI/VCI,帯域情報,トラヒック,課金情報などが格納され、各プロトコル制御メモリ522−1〜522−6には、加入者情報〔1〕〜〔6〕対ATM交換機5ごとに必要なプロトコル状態番号,ユーザとの必要情報(“Call reference”,“Endpoint reference”)などが保持されており、図18において、各呼制御メモリ521−2,521−3の斜線部は、呼制御メモリ521−1と同条件で各種の情報が設定されることを表し、各プロトコル制御メモリ522−2〜522−6の網かけ部分は、それぞれプロトコル制御メモリ522−1と同条件でプロトコル状態番号,“Call reference”,“Endpoint reference”などの情報が設定されることを表している。
また、各呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6のいずれも次の呼制御メモリ,プロトコル制御メモリへのリンクが無い場合は、その旨(次チェーンリンク無し)がそれぞれメモリアドレス部522c〜524c,531c〜536cに格納される。
以下、ATM交換機5は、加入者情報〔2〕,〔5〕の追加登録及び加入者情報〔2〕−〔5〕間の片方向パスの設定(ステップB13〜B16)と同様に、これらの各加入者情報〔3〕−〔6〕間に片方向パスを設定し(ステップB17〜B22)、これにより図12に示すようなブロードキャスト型のSVCサービスが提供される。
つまり、上述のATM交換機5は、加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の各ユーザ端末間パス毎に設けられる呼制御メモリ521−1〜521−3と、各加入者情報〔1〕〜〔6〕毎にプロトコル制御メモリ522−1〜522−6をそなえ、保守用端末7を通じて、ブロードキャスト型SVCサービスを受けうるユーザ端末登録情報を入力されることにより、各呼制御メモリ521−1〜521−3にユーザ端末登録情報を登録するユーザ端末登録部22(図10参照)が設けられるとともに、各ユーザ端末6−1〜6−Nのいずれかのユーザ端末を通じて、“SETUP”信号,“ADD PARTY”信号などのトリガ信号を入力されることにより、各呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6を相互にリンクして所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供部23(図10参照)が形成されていることになる。
なお、ブロードキャスト型以外の各型のSVCサービスを提供する場合についても、パス設定条件を除いて同様の制御手順が行なわれ、各呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6などの制御データ管理も同様にして行なわれる。
従って、上述のATM交換機5でも、ユーザの要求に応じて所望の形態の通信サービスを、極めて容易に、且つ、迅速に提供することができ、これにより、各種の型/形態の通信サービスへの変更など様々なユーザの要求にも確実に対応できるようになる。
以上のように、上述のATM交換機5によれば、ブロードキヤスト型,コンポジット型,マージ型,マルチポイント型などの各型のポイント・ツー・マルチポイントサービス全てに対応することができるとともに、PVCサービス/SVCサービスでのポイント・ツー・マルチポイントサービスのユーザニーズの拡大を図ることができる。
(D)ポイント・ツー・マルチポイント型変更制御の説明
次に、ここでは、ATM交換機5によるポイント・ツー・マルチポイントの各種の型への型変更制御について、図19(a)に示すようなブロードキャスト型のPVC/SVCサービス(1対多通信:片方向通信)を、図19(b)に示すようなマルチポイント型のPVC/SVCサービス(多対多通信:両方向通信)へ型変更する場合を例に以下に詳述する。
なお、図19(a)においても、6A−1はユーザ端末6−1で構成された発ユーザ、6A−2〜6A−4はそれぞれユーザ端末6−4〜6−6で構成された着ユーザグループである。また、この場合も、発ユーザ6A−1の加入者情報1は、ATM交換機5に登録済みである。
そして、ATM交換機5は、ブロードキャスト型のPVC/SVCサービスからマルチポイント型のPVC/SVCサービスへの型変更を行なうためには、図19(b)に示すように、各着ユーザグループ6A−2〜6A−4にそれぞれ各ユーザ端末6−4〜6−6の加入者情報7〜12を追加登録するとともに、ユーザ端末6−4,6−5間,ユーザ端末6−4,6−6間,ユーザ端末6−5,6−6間の3本分のパスを追加設定する必要がある。
以下、この型変更制御について、保守者によるブロードキャスト型のPVCサービスからマルチポイント型のPVCサービスへの型変更と、ユーザによるブロードキャスト型のPVCサービスからマルチポイント型のPVCサービスへの型変更との2つの場合について述べる。なお、この場合、主記憶部52には、図12〜図15により前述したような全型適用ポイント・ツー・マルチポイント制御により、予め図15に示したように相互にリンクされた呼制御メモリ522〜524が、加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の各パスごとに形成されているものとする。
(D−1)保守者によるマルチポイント型PVCサービスへの型変更制御
まず、図20に示すように、ATM交換機5の保守者は、保守用端末7を通じて、ブロードキャスト型PVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの型変更を行なう保守コマンド(変更コマンド情報)を投入する(ステップC1)。
なお、この保守コマンドは、例えば図73に示すようなフォーマットを有しており、この場合、PVC/SVC種別には“PVC:P−MP”、P−MP型種別には“ブロードキャスト型→マルチポイント型”、運用種別には“継続運用/一時停止運用”が指定されるようになっている。また、この型変更に伴い、追加用着収容位置,追加用着電番/アドレス,追加用着VPI/VCI,追加用着使用帯域,追加用使用セル種別(優先/非優先セルなど)が、追加登録すべき加入者情報〔7〕〜〔12〕の分だけ指定される
そして、ATM交換機5では、このような保守コマンドに基づいて、型変更の対象となる呼制御メモリ521−i,加入者データ(ユーザ端末登録情報),ユーザ端末収容位置などのチェック(検証)が行なわれ、相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更ができるかどうかが登録情報状態判定部27で判定される(ステップC2,C3)。
従って、このATM交換機5では、保守用端末7を通じて他の形態の通信サービスへの変更コマンドが入力された場合でも、この登録情報状態判定部27によって相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更が可能であると判定された場合にのみ、相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更して変更すべき通信サービス用の呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を構築でき、より確実に、マルチポイント型PVCサービスへの変更を行なうことができるようになる。
そして、この登録情報状態判定部27による判定の結果、該当するデータの変更(相互リンク状態の変更)が行なえない場合(ステップC3でNOと判定された場合)は、入力された保守コマンドは拒絶(リジェクト)される一方(ステップC4)、変更が可能な場合(ステップC3でYESと判定された場合)は、さらに、サービス状態判定部28によって、運用中のサービス(ブロードキャスト型PVCサービス)を継続したまま、又は運用中のサービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更して型の変更が可能であるかの判定が行なわれる(ステップC5,C6)。
このサービス状態判定部28による判定の結果、運用種別変更が必要なため型変更が不可能な場合、つまり呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更が行なえない場合(ステップC6でNOと判定された場合)は、この場合も、入力された保守コマンドはリジェクトされる(ステップC7)。
一方、型変更が可能な場合(ステップC6でYESと判定された場合)は、図21に示すように、さらに、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されているかどうかのチェックが行なわれる(ステップC8,C9)。
つまり、本ATM交換機5では、サービス状態判定部28によって、相当する呼制御メモリ521−iの変更ができると判定されれば、運用中の通信サービスを継続したままの状態でも、他の形態の通信サービス(マルチポイント型SVCサービス)への変更を行なうことができるのである。
そして、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更が無い場合(ステップC9でNOと判定された場合)は、追加分のパス(加入者情報〔7〕−〔9〕間,加入者情報〔8〕−〔11〕間,加入者情報〔10〕−〔12〕間)に対応するVPI/VCI及び使用帯域の捕捉が行なわれ(ステップC10)、加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間については、逆方向のみのパスが追加設定されるとともに、加入者情報〔7〕−〔9〕間,加入者情報〔8〕−〔11〕間,加入者情報〔11〕−〔12〕間)については両方向のパスが設定される(ステップC11)。
一方、ステップC9において、上記発着収容位置が変更されていた場合(ステップC9でYESと判定された場合)は、収容位置変更前の関連した全パスの解放、及び全VPI/VCI,全帯域の解放を行なったのち(ステップC12)、収容位置変更後の関連した全VPI/VCI,全帯域の捕捉が行なわれ(ステップC13)、全てのパスについて両方向パスが再設定される(ステップC14)。
さらに、ATM交換機5では、図22に示すように、リソース管理部56によって、型変更の対象となる加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の各パス毎に設けられた該当する呼制御メモリ(既存のブロードキャスト型用の呼制御メモリ)521−1〜521−3内の情報の変更〔切替時刻設定,ポイント・ツー・マルチポイント(P−MP)型種別変更など〕が行なわれるとともに、加入者情報〔7〕−〔9〕間,加入者情報〔8〕−〔11〕間,加入者情報〔10〕−〔12〕間の各パスに対応する呼制御メモリ(マルチポイント型用の呼制御メモリ)521−4〜521−6が主記憶部52内で追加捕捉/設定され、P−MP型種別,開始時刻などの設定以外、それぞれ基本的にブロードキャスト型用の既存の呼制御メモリ521−1〜521−3と同様の条件で各種の情報が設定される(ステップC15)。
例えば、ブロードキャスト型サービス〔図19(a)参照〕での発ユーザ6A−1,ATM交換機5,着ユーザ6A−2〜6A−4間のパスについてのVPI/VCI/帯域情報が、それぞれ、仮に、下記項目(1)〜(4)に示すように割り付けられていたものとすると、上記の形態変更処理によって、追加分のパスについてのVPI/VCI/帯域情報は、例えば下記項目(5)〜(12)に示すように割り付けられることになり、最終的に、マルチポイント型での割り付けは下記項目(1)〜(12)に示すようになる。
ただし、この場合は、発ユーザ6A−1で1つの収容位置、着ユーザ6A−2〜6A−4で1つの収容位置としている。
(1)〔1〕−ATM交換機間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(2)ATM交換機−〔4〕間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(3)ATM交換機−〔5〕間:VPI:0,VCI=33,帯域:10Mbps
(4)ATM交換機−〔6〕間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(5)〔2〕−ATM交換機間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(6)ATM交換機−〔7〕間:VPI=0,VCI=35,帯域=10Mbps
(7)ATM交換機−〔9〕間:VPI=0,VCI=36,帯域=10Mbps
(8)ATM交換機−〔11〕間:VPI=0,VCI=37,帯域=10Mbps
(9)〔3〕−ATM交換機間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(10)ATM交換機−〔8〕間:VPI=0,VCI=38,帯域=10Mbps
(11)ATM交換機−〔10〕間:VPI=0,VCI=39,帯域=10Mbps
(12)ATM交換機−〔12〕間:VPI=0,VCI=40,帯域=10Mbps
この結果、形態変更後の各呼制御メモリ521−1〜521−6上には、最終的に、以下に示すようにVPI/VCI/帯域情報がそれぞれ設定されることになる。
・〔1〕−〔4〕パスの呼制御メモリ521−1:上記項目(1),(2)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔2〕−〔5〕パスの呼制御メモリ521−2:上記項目(3),(5)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔3〕−〔6〕パスの呼制御メモリ521−3:上記項目(4),(9)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔7〕−〔9〕パスの呼制御メモリ521−4:上記項目(6),(7)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔8〕−〔11〕パスの呼制御メモリ521−5:上記項目(8),(10)示すVPI/VCI/帯域情報
・〔10〕−〔12〕パスの呼制御メモリ521−6:上記項目(10),(12)示すVPI/VCI/帯域情報
なお、図22においても、521A〜521Cはそれぞれ相互にリンクされた各呼制御メモリ521−1,521−4,521−6のメモリアドレスとリンク数(チェーンリンク数)とを保持するヘッドアドレス部である。また、各呼制御メモリ521−3,521−3の斜線部は、それぞれ呼制御メモリ521−1と同条件で各種の情報が設定されることを表し、各呼制御メモリ521−5,521−6の網かけ部分は、それぞれ呼制御メモリ521−4と同条件で各種の情報が設定されることを表している。
これにより、ブロードキャスト型用の既存の呼制御メモリ521−1〜521−3は、マルチポイント型への型変更が行なわれた後も、マルチポイント型用の呼制御メモリ521−1〜521−3としてリソースが共用化される。
つまり、この場合は、リソース管理部56(リンク変更制御部26)が、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更がない限り、新規に変更すべき相当する一部の呼制御メモリ521−4〜521−6の相互リンク状態を設定・変更することにより、マルチポイント型用の呼制御メモリ521−1〜521−6の相互リンク状態を構築し、既存の呼制御メモリ521−1〜521−3を共用してマルチポイント型のPVCサービスへの変更を行なうようになっているのである。
従って、主記憶部52内で、各制御メモリ521−1〜521−6のために必要なメモリ量を大幅に節約しながら迅速に、マルチポイント型のPVCサービスへの変更を行なうことができる。また、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更があった場合でも、図22に示すように、相当する全ての呼制御メモリ521−1〜521−6の相互リンク状態を構築すればよいので、この場合も、容易に、マルチポイント型のPVCサービスへの変更を行なうことができる。
その後、ATM交換機5では、図21に示すように、マルチポイント型PVCサービスへの型変更が正常に行なわれたかどうかのチェックが行なわれ(ステップC16,C17)、この型変更が正常に行なわれていた場合(ステップC17でYESと判定された場合)、この旨が保守用端末7を通じて保守者に通知されて型変更制御が終了する(ステップC18)。
一方、この型変更に異常があったことが検出された場合(ステップC17でNOと判定された場合)は、リソース管理部56(救済制御部29)によって、各呼制御メモリ521−1〜521−6,加入者データ,VPI/VCI,使用帯域,パス設定などの全ての設定が元のブロードキャスト型へ戻され(ステップC19)、ブロードキャスト型からマルチポイント型のPVCサービスへの型変更が行なえなかった旨が保守用端末7を通じて保守者に通知され処理が異常終了する(ステップC20)。
従って、マルチポイント型PVCサービスへの変更が行なえなかった場合でも、長時間にわたってユーザが通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
以上のように、本ATM交換機5によれば、保守用端末7を通じて、マルチポイント型PVCザービスへの変更コマンド情報が入力された場合に、リソース管理部56(リンク変更制御部26)が相当する呼制御メモリ521−1〜521−6の相互リンク状態を設定・変更することにより、図22に示すように、変更すべきマルチポイント型PVCサービス用の相互リンク状態が構築されるので、加入者情報〔1〕〜〔12〕のためのマルチポイント型PVCサービス用の呼制御メモリを個別に用意しなくとも、極めて容易に、マルチポイント型PVCサービスへの変更が可能になるとともに、この変更処理も迅速に行なうことが可能になる。
(D−2)ユーザによるマルチポイント型SVCサービスへの型変更制御
次に、ここでは、ユーザによるマルチポイント型SVCサービスへの型変更制御の一例として、図23(a)に示すようなマージ(Merge)型(1対多通信:片方向通信)SVCサービスから図23(b)に示すようなマルチポイント型SVCサービスへの型変更制御について説明する。
なお、これらの各図23(a),図23(b)において、図19(a),図19(b)に示す符号と同一符号が指す部分はそれぞれ図19(a),図19(b)により前述したものと同様のものであるが、図23(a),図23(b)に示すユーザグループ6A−1〜6A−4を構成する各ユーザ端末6−1,6−4〜6−6はそれぞれ公衆回線を介してATM交換機5に収容される。
また、図23(a)に示すマージ型SVCサービスは、図16,図17により前述したような制御手順により、主記憶部52内に、図18に示したような、加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の各パスごとに設けられる呼制御メモリ521−1〜521−3と、各加入者情報〔1〕〜〔6〕毎のプロトコル制御メモリ522−1〜522−6とが設けられ、それぞれが相互にリンクされた状態となっている(所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供部23が形成されている)ものとする。そして、この図23(a)に示すようなマージ型SVCサービスを図23(b)に示すようなマルチポイント型SVCサービスへ型変更する場合、ATM交換機5では、新たに、加入者情報〔7〕〜〔12〕をマルチポイント型SVCサービスを受けうる加入者として登録するとともに、加入者情報〔7〕−〔9〕間,加入者情報〔8〕−〔11〕間,加入者情報〔10〕−〔12〕間の3パスを追加設定し、全てのパスについて両方向通信が可能なように変更を行なう必要がある。
以下、この型変更制御について、図24〜図26に示すシーケンス図(ステップD1〜D28)を参照しながら詳述する。なお、以下では、発ユーザグループ6A−1をユーザA,着ユーザグループ6A−2〜6A−4をそれぞれユーザB〜Dとする。
まず、図24に示すように、ユーザAがマージ型SVCサービスからマルチポイント型のSVCサービスへ型変更する要求を、ユーザ端末(例えば、ユーザ端末6−1)を通じて、例えば図74に示すようなフォーマットを有するシグナリングメッセージ(変更メッセージ情報)によりATM交換機5へ発信する(ステップD1)。
なお、上記のシグナリングメッセージには、この場合は、図73に示す保守コマンドと同様の各種データが指定されるほか、発側の“Call reference”,“Endpoint reference”などが指定されるようになっている。また、この場合も、保守コマンドと同様に、型変更に伴い、着側の“Call reference”,追加用着収容位置,追加用着電番/アドレス,追加用着VPI/VCI,追加用着使用帯域,追加用使用セル種別(優先/非優先セルなど),“Endpoint reference”などが、追加登録すべきユーザ端末6−4〜6−6の加入者情報〔7〕〜〔12〕の分だけ指定される。
そして、ATM交換機5は、このシグナリングメッセージを受信すると、リソース管理部56(登録情報状態判定部30)によって、該当する主記憶部52内の呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6のチェックを行なうとともに、加入者運用状態管理部60によって加入者データ及び加入者の収容位置などをチェックする(ステップD2,D3)。
この結果、該当するデータの変更ができない場合(ステップD3でNOと判定された場合)、ユーザAからの型変更シグナリングメッセージはリジェクトされる(ステップD4)。
一方、該当するデータの変更が可能な場合(ステップD3でYESと判定された場合)、ATM交換機5では、サービス状態判定部31により、サービスの継続運用又はサービス一時停止状態で型変更を行なえるかどうかが判定され(ステップD5,D6)、この結果、運用種別の変更が必要であるために型変更が不可能な場合(ステップD6でNOと判定された場合)は、この場合も、ユーザAからの型変更シグナリングメッセージはリジェクトされる(ステップD7)。
つまり、本ATM交換機5では、登録情報状態判定部30によって、相互リンク状態の変更ができると判定された場合にのみ、後述するように、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態を変更してマルチポイント型SVCサービス用の相互リンク状態を構築することにより、確実に、マルチポイント型SVCサービスへの変更を行なうことができるようになっているのである。
また、サービス状態判定部31によって、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態の変更が行なえると判定されれば(ステップD6でYESと判定されれば)、引続き以下のような制御が行なわれることにより、運用中のマージ型SVCサービスを継続した状態でも、マルチポイント型SVCサービスへの型変更を行なうことができる。
すなわち、ATM交換機5は、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの型変更要求があった旨を、通知部32によって、ユーザB〜Dのうち型変更の対象となる該当するユーザに対し、ユーザAを構成するユーザ端末を通じて入力された型変更用シグナリングメッセージに相当するシグナリングメッセージ(変更メッセージ情報)を通知し(ステップD8)、この通知を受けたユーザB〜Dはこれに対する応答をシグナリングメッセージによりATM交換機5に返信する(ステップD9)。なお、この通知部32によるユーザB〜Dへの変更シグナリングメッセージの通知は、優先通知部321によって、予め設定された所定の優先順位に従って行なわれる。
従って、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの型変更用シグナリングメッセージを発したユーザA以外の他のユーザB〜Dも、事前に、この変更の旨を認識することができる。また、この通知は、優先通知部321によって、予め設定された所定の優先順位に従って行なわれるので、確実に、ユーザB〜Dでこの型変更の旨を認識することができる。
その後、さらに、ATM交換機5は、該当するユーザ(ユーザA〜Dの全て、あるいは、その一部)の型変更が可能かどうかをチェックし(ステップD10,D11)、型変更が不可能な場合(ステップD11でNOと判定された場合)は、ユーザAからの型変更シグナリングメッセージをリジェクトする(ステップD12)。
一方、型変更が可能な場合(ステップD11でYESと判定された場合)は、図25,図27に示すように、追加パス分(加入者情報〔7〕−〔9〕間,加入者情報〔8〕−〔11〕間,加入者情報〔10〕−〔12〕間の各パス分)の呼制御メモリ521−4〜521−6の捕捉/設定,既存の呼制御メモリ521−1〜521−3内の情報の変更,新規追加分のプロトコル制御メモリ522−7〜522−12の捕捉/設定,全パス分の発信分析,数字翻訳,着信分析処理などの処理を行なう(ステップD13)。
さらに、ATM交換機5では、ユーザA〜Dの収容位置が変更されているかどうかをチェックし(ステップD14,D15)、変更されていない場合(ステップD15でNOと判定された場合)は、追加パス分(加入者情報〔7〕−〔9〕間,加入者情報〔8〕−〔11〕間,加入者情報〔10〕−〔12〕間の各パス分)のVPI/VCI及び帯域の捕捉を行ない(ステップD16)、既存のパス(加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の各パス)については逆方向のパスを設定するとともに、追加分の各パスについては、それぞれ両方向パスを設定する(ステップD17)。
一方、ユーザA〜Dの収容位置が変更されていた場合(ステップD15でYESと判定された場合)は、変更前の関連した全パスの解放,全VPI/VCI,全帯域解放を行ない(ステップD18)、変更後の関連した全VPI/VCI,全帯域の捕捉を行なったのち(ステップD19)、全パスについて両方向パスを再設定する(ステップD20)。
つまり、本ATM交換機5は、ユーザA〜Dの発着収容位置に変更がない限り、新規に変更すべき相当する呼制御メモリ521−4〜521−6及びプロトコル制御メモリ522−7〜522−12の相互リンク状態を設定・変更して、マルチポイント型SVCサービス用の相互リンク状態を構築することにより、既存の呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6を共用化して、マルチポイント型SVCサービスへの変更を行なうことができるようになっているのである。なお、各プロトコル状態は全てアクティブ状態である。
従って、各呼制御メモリ521−1〜521−6及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−12のために必要な主記憶部52でのメモリ量を大幅に節約しながら迅速にマージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの変更を行なうことができる。
また、ユーザA〜Dの発着収容位置に変更があった場合でも、例えば図27に示すように、相当する全ての呼制御メモリ521−1〜521−6及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−12の相互リンク状態を構築すれば、容易に、マルチポイント型SVCサービスへの変更を行なうことができる。
なお、この図27において、各呼制御メモリ521−2,521−3の斜線部は、それぞれ呼制御メモリ521−1と同様の条件で各種の情報(P−MP型種別変更,切替時刻,運用種別など)が設定されることを表し、各呼制御メモリ521−5,521−6の網かけ部分は、それぞれ呼制御メモリ521−4と同様の条件で各種の情報(P−MP型種別,開始時刻,運用種別など)が設定されることを表す。
その後、上述のごとく各パスに両方向パスが設定されると、ATM交換機5では、全ての呼制御メモリ521−1〜521−3について、共通情報の設定(切替時刻の設定,運用種別の設定,型種別の変更など)を行なうとともに、該当する加入者データの変更を行なう(ステップD21)。
さらに、ATM交換機5は、図26に示すように、マルチポイント型へのSVCサービス型変更が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップD22,D23)、型変更が正常に行なわれた場合(ステップD23でYESと判定された場合)は、各ユーザB〜Dのうち該当するユーザにマルチポイント型SVCサービスへの型変更が行なわれ運用を開始できる状態である旨を通知部32によって通知するとともに(ステップD27)、型変更を要求したユーザAにマルチポイント型SVCサービスへの型変更が正常に行なわれた旨を通知して処理を終える(ステップD28)。
一方、型変更に異常があった場合(ステップD23でNOと判定された場合)、ATM交換機5は、リソース管理部56(救済制御部33)によって、呼制御メモリ521−1〜521−6,プロトコル制御メモリ522−1〜522−12,加入者データ,VPI/VCI,帯域,パス設定など型変更の際に関連した全ての情報を変更前の状態に戻す救済処理を行なう(ステップD24)。
つまり、本ATM交換機5では、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの型変更を行なうべく、リソース管理部56によって、相当する呼制御メモリ521−1〜521−6及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−12の相互リンク状態を設定・変更した場合において、異常が検出されると、救済制御部33によって、型変更の際に関連した全ての情報が変更前の状態に戻され、変更前のマージ型SVCサービスへ戻されるようになっているのである。
従って、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの変更を正常に行なえなかった場合でも、長時間にわたって各ユーザA〜Dが通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
さらに、ATM交換機5は、各ユーザB〜Dのうち該当するユーザにマージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの型変更が不可能であり、変更前のマージ型SVCサービスに戻した旨の通知を、他ユーザ異常終了通知部332(図10参照)によって、シグナリングメッセージにより通知するとともに(ステップD25)、型変更用シグナリングメッセージを送出したユーザAに対しても、異常終了通知部331によって、変更前のマージ型SVCサービスに戻した旨の通知を行ない処理を終える(ステップD26)。
従って、この場合は、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの変更が行なわれたか否かを、型変更の対象となる全てのユーザA〜Dで認識することができ、確実に、この型変更の状況を把握することができる。
なお、上述の他ユーザ端末用異常終了通知部332による通知は、優先通知部333によって、予め設定された所定の優先種別(優先順位)、又は前述のシグナリングメッセージの応答順(図24中のステップD9参照)に従って行なわれる。
以上のように、本ATM交換機5によれば、ユーザAを通じて、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの変更用シグナリングメッセージ(変更メッセージ情報)が入力された場合に、リソース管理部52(リンク変更制御部26)が相当する呼制御メモリ521−1〜521−6及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−12の相互リンク状態を設定・変更することにより、マルチポイント型SVCサービス用の相互リンク状態を構築するので、公衆回線を利用した通信サービス(SVCサービス)においても、極めて容易に、他の形態の通信サービスへの変更が可能になるとともに、この変更処理も迅速に行なうことができるようになる。
従って、ユーザAが任意の形態(型)の通信サービスから他の型の通信サービスへ容易に変更でき、且つ、これによる保守作業の簡略化、及び、型変更時の使用中ユーザへの影響を軽減することができる。
(D−3)保守者によるマルチポイント型サービスへの一斉型変更制御
次に、以下では、上記の項目(D−1)により前述した保守者によるブロードキャスト型PVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの型変更制御を複数のユーザグループに対して一斉に行なう場合について説明する。
まず、図75に示すように、ATM交換機5の保守者が、保守用端末7を通じて、ブロードキャスト型PVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの一斉型変更を行なうための一斉型変更用保守コマンド(一斉変更コマンド情報)を投入する(ステップC1′)。なお、この一斉型変更用保守コマンドは、基本的に、図73に示すフォーマットと同様のフォーマットを有するが、この場合は、各種のデータ指定領域にそれぞれ型変更すべきユーザグループについての情報(PVC/SVC種別,P−MP型種別など)がユーザグループ分指定される。
そして、ATM交換機5では、この一斉型変更用保守コマンドに基づいて、型変更の対象となるブロードキャスト型PVCサービスの全加入者を検索し、各ユーザグループについての呼制御メモリ521−i,加入者データ(ユーザ端末登録情報),ユーザ端末収容位置などのチェック(検証)を、各ユーザグループ毎に繰り返し行なうことによって、各ユーザグループについての相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更が全て行なえるかどうかを登録情報状態判定部27において繰り返し判定する(ステップC2′)。
そして、この判定の結果、該当するデータの変更(相互リンク状態の変更)が1つでも行なえないと判定された場合(ステップC3′でNOと判定された場合)は、保守用端末7からの一斉型変更用変更保守コマンドはリジェクトされる一方(ステップC4′)、全てのユーザグループについて該当するデータの変更が可能な場合(ステップC3′でYESと判定された場合)は、さらに、サービス状態判定部28によって、運用中のサービス(ブロードキャスト型PVCサービス)を継続したまま、又は運用中のサービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリ521−iの相互リンク状態を変更して型の変更が可能であるかの判定が該当する全ユーザグループについて繰り返し行なわれる(ステップC5′)。
この結果、1グループでも運用種別変更が必要なため型変更が不可能なユーザグループがあった場合、つまり1グループでも呼制御メモリ521−iの相互リンク状態の変更が行なえない場合(ステップC6′でNOと判定された場合)は、この場合も、入力された一斉型変更用保守コマンドはリジェクトされる一方(ステップC7′)、該当分全てのユーザグループについて型変更が可能な場合(ステップC6′でYESと判定された場合)は、図76に示すように、発着収容位置のチェック(ステップC8′,C9′),パス設定処理(ステップC10′〜C14′),該当する呼制御メモリ521−i内の各種データ,加入者データに対する更新処理(ステップC15′)が、ブロードキャスト型PVCサービスの全加入者分繰り返し実行される。
なお、上記のステップC8′〜C15′での各処理は、図21に示すステップC8〜C15にて前述した処理とそれぞれ同様に行なわれる。すなわち、ATM交換機5は、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更が無い場合(ステップC9′でNOと判定された場合)は、追加分のパスに対応するVPI/VCI及び使用帯域のみを捕捉し(ステップC10′)、ブロードキャスト型PVCサービスにおいて既に片方向パスを設定されていた加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間については、逆方向のみのパスを設定し、新規に設定の必要なパス(加入者情報〔7〕−〔9〕間,加入者情報〔8〕−〔11〕間,加入者情報〔10〕−〔12〕間)については両方向のパスを設定する(ステップC11′)。
一方、上記のステップC9′において、一部のユーザの発着収容位置が変更されていた場合(ステップC9′でYESと判定された場合)、ATM交換機5は、収容位置変更前の関連した全パスの解放、及び全VPI/VCI,全帯域の解放を行なったのち(ステップC12′)、収容位置変更後の関連した全VPI/VCI,全帯域を再捕捉し(ステップC13′)、全パスについて両方向パスを再設定する(ステップC14′)。
そして、ATM交換機5は、リソース管理部56によって、型変更の対象となる加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の各パス毎に設けられた該当する呼制御メモリ(既存のブロードキャスト型用の呼制御メモリ)521−1〜521−3内の情報の変更〔切替時刻設定,ポイント・ツー・マルチポイント(P−MP)型種別変更など〕を行なうとともに、新規の加入者情報〔7〕−〔9〕間,加入者情報〔8〕−〔11〕間,加入者情報〔10〕−〔12〕間の各パスに対応する呼制御メモリ(マルチポイント型用の呼制御メモリ)521−4〜521−6を主記憶部52内で追加捕捉/設定し、P−MP型種別,開始時刻などの設定以外、それぞれ基本的にブロードキャスト型用の既存の呼制御メモリ521−1〜521−3と同様の条件で各種情報を設定する(ステップC15′)。
次に、ATM交換機5は、マルチポイント型PVCサービスへの一斉型変更が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップC16′,C17′)、この一斉型変更が正常に行なわれていた場合(ステップC17′でYESと判定された場合)、この旨が保守用端末7を通じて保守者に通知されて一斉型変更制御を終了する(ステップC18′)。
一方、この一斉型変更に異常があったことが検出された場合(ステップC17′でNOと判定された場合)、ATM交換機5は、リソース管理部56(救済制御部29)によって、該当するユーザグループについての各呼制御メモリ521−1〜521−6,加入者データ,VPI/VCI,使用帯域,パス設定などの全ての設定を各ユーザグループ毎に繰り返し元のブロードキャスト型PVCサービスに戻し(ステップC19′)、ブロードキャスト型からマルチポイント型のPVCサービスへの一斉型変更が行なえなかった旨を保守用端末7を通じて保守者に通知して終了する(ステップC20′)。
従って、この場合も、マルチポイント型PVCサービスへの一斉型変更を正常に行なえなかった場合でも、長時間にわたって各ユーザが通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
以上のように、本ATM交換機5によれば、保守用端末7を通じて、マルチポイント型PVCサービスへの一斉変更コマンドが入力されると、リソース管理部56(リンク変更制御部26)が、各ユーザグループについての相当する呼制御メモリ521−1〜521−6の相互リンク状態を、各ユーザグループ毎に繰り返し設定・変更することにより、変更すべきマルチポイント型PVCサービス用の相互リンク状態が各ユーザグループ毎に一斉に構築される。
従って、複数のユーザ端末グループで運用中のブロードキャスト型PVCサービスをそれぞれマルチポイント型PVCサービスへ変更する際でも、保守者は1ユーザグループ毎に型変更用のコマンドを投入する必要はなく、保守者による形態変更作業などの負担をより大幅に軽減することができる。
なお、上述の一斉型変更制御は、ブロードキャスト型以外の型のPVC(又はSVC)サービスからマルチポイント型以外の型のPVC(又はSVC)サービスへの一斉変更時も同様に行なわれる。
(D−4)ユーザによるマルチポイント型SVCサービスへの一斉型変更制御
次に、以下では、上記の項目(D−2)により前述したユーザによるマージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの型変更制御を複数のユーザグループに対して一斉に行なう場合について説明する。
まず、図77に示すように、ユーザAがマージ型SVCサービスからマルチポイント型のSVCサービスへ一斉型変更する要求を、ユーザ端末(例えば、ユーザ端末6−1)を通じて、シグナリングメッセージ(一斉変更メッセージ情報)によりATM交換機5へ発信する(ステップD1′)。
なお、このシグナリングメッセージは、基本的に、図74に示すフォーマットと同様のフォーマットを有するが、この場合は、各種のデータ指定領域にそれぞれ型変更すべきユーザグループについての情報(PVC/SVC種別,P−MP型種別など)がユーザグループ分指定される。
そして、ATM交換機5は、このシグナリングメッセージを受信すると、リソース管理部56(登録情報状態判定部30)によって、該当する主記憶部52内の呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6のチェックを行なうとともに、加入者運用状態管理部60によって加入者データ及び加入者の収容位置などをマージ型SVCサービスの全加入者分繰り返しチェックする(ステップD2′)。
この結果、該当するデータの変更ができない場合(ステップD3′でNOと判定された場合)、ユーザAからの一斉型変更シグナリングメッセージはリジェクトされる(ステップD4′)。
一方、該当するデータの変更が全て可能な場合(ステップD3′でYESと判定された場合)、ATM交換機5は、サービス状態判定部31により、サービスの継続運用又はサービス一時停止状態で型変更を行なえるかどうかを判定し(ステップD5′)、この結果、運用種別の変更が必要であるために型変更が不可能な場合(ステップD6′でNOと判定された場合)は、この場合も、ユーザAからの型変更シグナリングメッセージをリジェクトする(ステップD7′)。
つまり、本ATM交換機5では、登録情報状態判定部30によって、相互リンク状態の変更ができると判定された場合にのみ、後述するように、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態を繰り返し変更してマルチポイント型SVCサービス用の相互リンク状態を構築することにより、確実に、マルチポイント型SVCサービスへの一斉変更を行なうことができるようになっている。
また、サービス状態判定部31によって、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態の変更が全て行なえると判定されれば(ステップD6′でYESと判定されれば)、引続き以下のような制御が行なわれることにより、運用中のマージ型SVCサービスを継続した状態でも、マルチポイント型SVCサービスへの一斉型変更を行なうことができる。
すなわち、ATM交換機5は、図78に示すように、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの一斉型変更要求があった旨を、通知部32によって、該当する全てのユーザB〜D,・・・に対し、ユーザAを通じて入力された上記の一斉型変更用シグナリングメッセージに相当するシグナリングメッセージ(変更メッセージ情報)を繰り返し通知し(ステップD8′)、この通知を受けたユーザB〜D,・・・は、これに対する応答をそれぞれシグナリングメッセージによりATM交換機5に返信する(ステップD9′)。なお、この通知部32によるユーザB〜D,・・・への変更シグナリングメッセージの通知は、この場合も、優先通知部321によって、予め設定された所定の優先順位に従って行なわれる。
従って、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの一斉型変更用シグナリングメッセージを発したユーザA以外の他のユーザB〜D,・・・も、事前に、この一斉型変更の旨を認識することができる。また、この通知は、優先通知部321によって、予め設定された所定の優先順位に従って行なわれるので、確実に、ユーザB〜D,・・・でこの一斉型変更の旨を認識することができる。
その後、さらに、ATM交換機5は、該当するユーザの一斉型変更が可能かどうかをチェックし(ステップD10′,D11′)、変更が不可能な場合(ステップD11′でNOと判定された場合)は、ユーザAからの一斉型変更シグナリングメッセージをリジェクトする一方(ステップD12′)、変更が可能な場合(ステップD11′でYESと判定された場合)は、図79に示すように、プロトコル制御メモリの捕捉設定(ステップD13′),発着収容位置のチェック(ステップD14′,D15′),パス設定処理(ステップD16′〜D20′),該当する呼制御メモリ内の各種データ,加入者データに対する更新処理(ステップC21′)が、マージ型SVCサービスの全加入者分繰り返し実行される。
なお、上記のステップD13′〜D21′での各処理は、図25に示すステップD13〜D21にて前述した処理とそれぞれ同様に行なわれる。すなわち、ATM交換機5は、ユーザA〜D,・・・の収容位置が変更されているかどうかをチェックし(ステップD14′)、変更されていない場合(ステップD15′でNOと判定された場合)は、追加パス分(加入者情報〔7〕−〔9〕間,加入者情報〔8〕−〔11〕間,加入者情報〔10〕−〔12〕間の各パス分)のVPI/VCI及び帯域の捕捉を行ない(ステップD16′)、既存のパス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕の3パス)については逆方向のパスを設定するとともに、追加分の各パスについては、それぞれ両方向パスを設定する(ステップD17′)。
一方、ユーザA〜D,・・・の収容位置が変更されていた場合(ステップD15′でYESと判定された場合)は、変更前の関連した全パスの解放,全VPI/VCI,全帯域解放を行ない(ステップD18′)、変更後の関連した全VPI/VCI,全帯域の捕捉を行なったのち(ステップD19′)、全パスについて両方向パスを再設定する(ステップD20′)。
これにより、既存の呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6は、それぞれ、型変更後のマルチポイント型SVCサービス用の呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリとして使用されリソース(メモリ量)の共用化が図られる。従って、ATM交換機5では、型変更のために必要な主記憶部52でのメモリ量を大幅に節約しながら迅速にマージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの変更を行なうことができる。
また、各ユーザA〜D,・・・の発着収容位置に変更があった場合でも、例えば図27に示すように、相当する全ての呼制御メモリ521−1〜521−6及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−12の相互リンク状態を該当するユーザグループ毎に構築すれば、容易に、マルチポイント型SVCサービスへの変更が可能になる。
次に、上述のごとく各パスに両方向パスが設定されると、ATM交換機5では、全ての呼制御メモリ521−1〜521−3について、共通情報の設定(切替時刻の設定,運用種別の設定,型種別の変更など)を行なうとともに、該当する加入者データの変更を行なう(ステップD21′)。
さらに、ATM交換機5は、図80に示すように、マルチポイント型SVCサービスへの一斉型変更が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップD22′,D23′)、一斉型変更に異常があった場合(ステップD23′でNOと判定された場合)、ATM交換機5は、リソース管理部56(救済制御部33)によって、呼制御メモリ521−1〜521−6,プロトコル制御メモリ522−1〜522−12,加入者データ,VPI/VCI,帯域,パス設定など一斉型変更の際に関連した全ての情報を該当するユーザグループ毎に繰り返し変更前の状態に戻す救済処理を行なう(ステップD24′)。
つまり、本ATM交換機5では、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの一斉型変更を行なうべく、リソース管理部56によって、相当する呼制御メモリ521−1〜521−6及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−12の相互リンク状態を該当するユーザグループ毎に一斉に設定・変更した場合において、異常が検出されると、救済制御部33によって、型変更の際に関連した全ての情報が変更前の状態に戻され、該当する全てのユーザグループに提供する通信サービスが変更前のマージ型SVCサービスへ戻されるようになっているのである。
従って、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの一斉変更を正常に行なえなかった場合でも、長時間にわたって各ユーザA〜D,・・・が通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
さらに、ATM交換機5は、各ユーザB〜D,・・・のうち該当するユーザにマージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの一斉型変更が不可能であり、変更前のマージ型SVCサービスに戻した旨の通知を、他ユーザ異常終了通知部332からシグナリングメッセージにより通知するとともに(ステップD25′)、一斉型変更用シグナリングメッセージを送出したユーザA及び保守者に対しても、異常終了通知部331によって、変更前のマージ型SVCサービスに戻した旨の通知を行ない処理を終える(ステップD26′,D27′)。
従って、この場合は、マージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの一斉変更が行なわれたか否かを、一斉型変更の対象となる全てのユーザA〜D,・・・及び保守者が認識することができ、確実に、この型変更の状況を把握することができる。
なお、上述の他ユーザ端末用異常終了通知部332による通知は、優先通知部333によって、予め設定された所定の優先種別(優先順位)、又は前述のシグナリングメッセージの応答順に従って行なわれる。
一方、上記のステップD23′において、一斉型変更が正常に行なわれた場合(ステップD23′でYESと判定された場合)は、図81に示すように、各ユーザB〜D,・・・にマルチポイント型SVCサービスへの一斉型変更が行なわれ運用を開始できる状態である旨を通知部32によって通知するとともに(ステップD28′)、一斉型変更を要求したユーザAにマルチポイント型SVCサービスへの一斉型変更が正常に行なわれた旨を通知し、且つ、保守者へもこの旨を通知して処理を終える(ステップD29′,D30′)。
以上のように、本ATM交換機5によれば、ユーザAよりマージ型SVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの一斉変更用シグナリングメッセージが入力されると、リソース管理部56(リンク変更制御部26)が、各ユーザグループについての相当する呼制御メモリ521−1〜521−6及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−12の相互リンク状態を、一斉型変更の対象となる該当するユーザグループ毎に一斉に変更することにより、変更すべきマルチポイント型SVCサービス用の相互リンク状態が該当するユーザグループ毎に構築される。
従って、複数のユーザグループで運用中のマージ型SVCサービスをそれぞれマルチポイント型SVCサービスへ変更する際でも、ユーザAは、1ユーザグループ毎に型変更用のコマンドを投入する必要はなく、一斉型変更用シグナリングメッセージを投入するだけでよいので、上述のような型変更作業の負担をより大幅に軽減することができる。
なお、この場合も、上述の一斉型変更制御は、マージ型以外の型のSVC(又はPVC)サービスからマルチポイント型以外の型のSVC(又はPVC)サービスへの一斉変更時も同様に行なわれる。
(E)ポイント・ツー・ポイントポイント・ツー・マルチポイント間の形態変更制御の説明
次に以下では、ポイント・ツー・ポイントとポイント・ツー・マルチポイントとの間での通信サービスの形態変更制御について詳述する。
(E−1)保守者によるポイント・ツー・ポイントからポイント・ツー・マルチポイントへの形態変更制御
まず、ここでは、保守者によるポイント・ツー・ポイントからポイント・ツー・マルチポイントへの形態変更制御の一例として、図28(a)に示すようなポイント・ツー・ポイントPVCサービス(1対1通信:両方向通信)から、図28(b)に示すようなコンポジット型ポイント・ツー・マルチポイントPVCサービス(1対多通信:片方向通信)への通信サービスの形態変更について説明する。
なお、この図28(a)において、6A−1はユーザ端末6−1で構成された発ユーザグループ、6A−2はユーザ端末6−4で構成された着ユーザグループである。
また、この場合も、発ユーザグループ6A−1の加入者情報〔1〕はATM交換機5に登録済みであり、図31に示すような加入者情報〔1〕−〔4〕間に対応する呼制御メモリ521−1が既に主記憶部52内に捕捉/設定されているものとする。
そして、ATM交換機5では、図28(a)に示すようなポイント・ツー・ポイントPVCサービスから、図28(b)に示すようなコンポジット型ポイント・ツー・マルチポイントPVCサービス(以下、コンポジット型PVCサービスという)への通信サービスの形態変更を実現するためには、図28(b)に示すように、発ユーザグループ6A−1にユーザ端末6−1の加入者情報〔2〕,〔3〕を追加登録するとともに、例えば、着ユーザグループ6A−3のユーザ端末6−5の加入者情報〔5〕,着ユーザグループ6A−4のユーザ端末6−6の加入者情報〔6〕を追加登録し、加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の2本分のパスを追加設定する必要がある。
そこで、ATM交換機5の保守者は、例えば図29に示すように、まず、保守用端末7を通じて、ポイント・ツー・ポイントPVCサービスからコンポジット型PVCサービスへの形態変更保守コマンドを投入する(ステップE1)。
すると、ATM交換機5では、登録情報状態判定部27によって、該当する呼制御メモリ521−1,加入者データ,収容位置のチェック(検証)を行ない(ステップE2,E3)、該当するデータの変更が不可能な場合(ステップE3でNOと判定された場合)は、保守者により投入された保守コマンドをリジェクトする一方(ステップE4)、該当するデータの変更が可能な場合(ステップE3でYESと判定された場合)は、さらに、サービス状態判定部28によって、運用中の通信サービス(ポイント・ツー・ポイントPVCサービス)を継続した状態、あるいは、一時停止した状態でコンポジット型PVCサービスへサービス形態の変更ができるかどうかを判定する(ステップE5,E6)。
この結果、運用種別の変更が必要なために変更が行なえない場合(ステップE6でNOと判定された場合)は、この場合も、保守用端末7を通じて入力された保守コマンドをリジェクトする一方(ステップE7)、サービス状態判定部28によって、通信サービス形態の変更が可能であると判定された場合(ステップE6でYESと判定された場合)は、運用中の通信サービスを継続した状態でも、コンポジット型PVCサービスへの形態変更を行なうべく、さらに、発ユーザ,着ユーザの各ユーザ端末位置の収容位置が変更されているかどうかを判定する(ステップE8,E9)。
そして、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されていない場合(ステップE9でNOと判定された場合)は、まず、追加パス分(〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)のVPI/VCI,使用帯域,図31に示すような呼制御メモリ521−2,521−3が捕捉される(ステップE10)。
そして、通話路制御部65によって、加入者情報〔1〕−〔4〕間の片方向パス(〔1〕→〔4〕)が解放され、これらの追加パス分についてのみ片方向パス(〔2〕←〔5〕,〔3〕←〔6〕)が設定される(ステップE11)。
一方、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されていた場合(ステップE9でYESと判定された場合)、ATM交換機5は、一旦、発着収容位置の変更前の関連した全パスを解放し、全てのVPI/VCI及び使用帯域を解放したのち(ステップE12)、発着収容位置の変更後の関連した全VPI/VCI及び帯域を再捕捉し(ステップE13)、全てのパス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)について新たに片方向パスを設定する(ステップE14)。
その後、このように各パスについて片方向パスが設定されると、図30に示すように、ATM交換機5は、リンク変更制御部26によって、該当する呼制御メモリ521−1〜521−3(図31参照)について、形態変更を行なった時刻の設定(切替時刻設定)や形態種別の変更(この場合は、コンポジット型PVCサービス)などの変更,追加を行なうとともに、該当する加入者データの変更を行なう(ステップE15)。
なお、この場合も、各呼制御メモリ521−2,521−3の斜線部は、呼制御メモリ521−1と同条件で各種の情報(P−MP型種別,切替時刻など)が設定されることを表す。
さらに、ATM交換機5は、この形態変更(コンポジット型PVCサービスへの変更)が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップE16,E17)、正常に行なわれていた場合(ステップE17でYESと判定された場合)は、正常に形態変更が行なわれた旨を保守者に通知して処理を終える(ステップE18)。
一方、形態変更に異常があった場合(ステップE17でNOと判定された場合)は、ATM交換機5は、救済制御部29(図10参照)によって、呼制御メモリのリンク状態,加入者データ,VPI/VCI,帯域,パス設定などを全て元の形態の通信サービス(ポイント・ツー・ポイントPVCサービス)用の状態に戻す救済処理を行ない(ステップE19)、形態変更が正常に行なえなかった旨を保守者に通知して処理を終える(ステップE20)。
このように、本ATM交換機5によれば、ポイント・ツー・ポイントPVCサービスについてのユーザ端末登録情報を登録された各呼制御メモリ521−iを相互にリンクすることにより、ポイント・ツー・ポイントPVCサービスを提供しうる通信サービス提供部21を形成しておき、保守者により保守用端末7を通じて、コンポジット型PVCサービスへの変更コマンド情報が入力された場合に、リソース管理部56(リンク変更制御部26)が相当する呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態を変更ずることにより、変更すべき形態の通信サービス用の相互リンク状態が構築されるので、コンポジット型PVCサービス用の呼制御メモリなどを個別に用意しなくとも、極めて容易に、この形態変更が可能になるとともに、その変更処理も迅速に行なうことができる。
また、このとき、リンク変更制御部26では、保守用端末7を通じてコンポジット型PVCサービスへの変更コマンド情報が入力された場合でも、図29のステップE2,E3により前述したように、登録情報状態判定部27によって、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態の変更が可能であると判定された場合にのみ、相互リンク状態を変更して変更すべきコンポジット型PVCサービス用の呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態を構築するので、より確実に、この変更を行なうことができる。
さらに、上述のリンク変更部26では、図29のステップE5,E6にて前述したように、サービス状態判定部28によって、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態の変更ができると判定されれば、運用中の通信サービス(ポイント・ツー・ポイントPVCサービス)を継続したままの状態でも、極めて容易に、この変更を行なうことができるので、サービス性の向上にも大いに寄与することとなる。
また、このリンク変更制御部26では、図29のステップE8にて前述したように、各ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更がない限り、各呼制御メモリ521−iのうち、新規に変更すべき相当する一部の呼制御メモリ521−2,521−3の相互リンク状態を変更すれば、変更すべきコンポジット型PVCサービス用の呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態が構築されるので、既存の呼制御メモリ521−1を共用してコンポジット型PVCサービスへの変更が可能になる。
従って、各制御メモリ521−1〜521−3に必要なメモリ量を大幅に節約しながら迅速に、この変更を行なうことができる。また、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更があった場合でも、相当する全ての呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態を変更すれば、コンポジット型PVCサービス用の呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態が構築されるので、この場合も、容易に、コンポジット型PVCサービスへの変更が可能になる。
また、図30のステップE16にて前述したように、このリンク変更制御部26によって、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態を変更した場合において、異常が検出されると、救済制御部29によって、元のポイント・ツー・ポイントPVCサービスに戻すことができるので、このような通信サービスの変更が行なえなかった場合でも、長時間にわたって所望の形態の通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
なお、ここでは、ポイント・ツー・ポイントPVCサービスからコンポジット型PVCへの形態変更について述べたが、ポイント・ツー・ポイントPVCサービスからブロードキャスト型,マージ型,マルチポイント型などの他の各型のPVCサービスへの形態変更も同様にして行なわれる。
(E−2)ユーザによるポイント・ツー・ポイントからポイント・ツー・マルチポイントへの形態変更制御
次に、ここでは、ユーザによるポイント・ツー・ポイントからポイント・ツー・マルチポイントへの形態変更制御の一例として、図32(a)に示すようなポイント・ツー・ポイントSVCサービス(1対1通信:両方向通信)から、図32(b)に示すようなブロードキャスト型ポイント・ツー・マルチポイントSVCサービス(1対多通信:片方向通信)への形態変更制御について説明する。
なお、図32(a)に示すポイント・ツー・ポイントSVCサービスは、発ユーザグループ6A−1及び着ユーザグループ6A−2が専用回線ではなく公衆回線を介して収容されている点以外、図28(a)に示すものと運用条件などは同様であり、また、形態変更前には、図18に示すものと同様の呼制御メモリ521−1,プロトコル制御メモリ522−1,522−4が、それぞれ、各加入者情報〔1〕−〔4〕間のパス,各加入者情報〔1〕,〔4〕に対応して設定されているものとする。
そして、ATM交換機5が、図32(a)に示すようなポイント・ツー・ポイントSVCサービスから、図32(b)に示すようなブロードキャスト型ポイント・ツー・マルチポイントSVCサービス(以下、ブロードキャスト型SVCサービスという)への形態変更を行なうためには、この場合も、図32(b)に示すように、発ユーザグループ6A−1のユーザ端末6−1の加入者情報〔2〕,〔3〕を追加登録するとともに、着ユーザグループ6A−3のユーザ端末6−5の加入者情報〔5〕,着ユーザグループ6A−4のユーザ端末6−6の加入者情報〔6〕を新規登録し、加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の2本分のパス(片方向パス)を追加設定する必要がある。
以下、このような制御処理について、図33〜図37に示すシーケンス図(ステップF1〜ステップF60)を参照しながら詳述する。なお、以下では、発ユーザグループ6A−1をユーザA、各着ユーザグループ6A−2〜6A−4をそれぞれユーザB〜Dとする。
まず、例えば、図33に示すように、ユーザAとユーザBとの間でパスが接続されポイント・ツー・ポイントSVCサービスが提供されている状態で、ユーザAが図105により前述したごとくベアラ情報要素内にブロードキャスト型SVCサービスを指示する情報を指含む“SETUP”信号(トリガ信号)を、形態変更用シグナリングメッセージとしてATM交換機5に発信する(ステップF1)。
すると、ATM交換機5では、登録情報状態判定部30(図10参照)によって、該当する呼制御メモリ521−1,プロトコル制御メモリ522−1,522−4,加入者データ,収容位置のチェックなどを行なう(ステップF2,F3)。
そして、該当するデータが変更できない場合、つまり、登録情報状態判定部30によって、該当する呼制御メモリ521−1,プロトコル制御メモリ522−1,522−4の相互リンク状態の変更ができないと判定された場合(ステップF3でNOと判定された場合)、このユーザAからの形態変更用シグナリングメッセージはリジェクトされる(ステップF4)。
一方、該当するデータが変更できる場合(ステップF3でYESと判定された場合)、図34に示すように、ATM交換機5は、さらに、サービス状態判定部31(図10参照)によって、運用中のサービス(ポイント・ツー・ポイントSVCサービス)を継続した状態、あるいは、一時停止した状態でブロードキャスト型SVCサービスへの変更ができるかどうかを判定する(ステップF5,F6)。
この結果、サービス状態判定部31によって、運用種別の変更が必要なために変更が行なえないと判定された場合(ステップF6でNOと判定された場合)は、この場合も、ユーザAからの形態変更用シグナリングメッセージ(“SETUP”信号)はリジェクトされるが(ステップF7)、形態変更が可能と判定された場合(ステップF6でYESと判定された場合)は、“SETUP”信号内の情報要素のベアラ情報(図105参照)の分析が行なわれる(ステップF8,F9)。
この分析の結果、ベアラ情報に異常がある、あるいは、変更すべき形態が未指定であるなど“SETUP”信号に異常がある場合(ステップF9でNOと判定された場合)は、同様に、この形態変更用シグナリングメッセージはリジェクトされるが(ステップF10)、異常がない場合(ステップF9でYESと判定された場合)は、他のユーザBに対してポイント・ツー・ポイントSVCサービスからブロードキャスト型SVCサービスへの形態変更を行なう旨のシグナリングメッセージを発信する(ステップF11)。
そして、ユーザBからこのシグナリングメッセージに対する応答があると(ステップF12)、ATM交換機5は、形態変更の対象となる(該当する)各ユーザA,Bの形態変更が可能かどうかを判定する(ステップF13,F14)。
この結果、各ユーザA,Bの形態変更が不可能である場合(ステップF14でNOと判定された場合)は、この場合も、ユーザAから受けた形態変更用シグナリングメッセージはリジェクトされるが(ステップF15)、変更が可能な場合(ステップF14でYESと判定された場合)は、まず、既存の加入者情報〔1〕−〔4〕間のパスに対応する呼制御メモリ521−1を、ポイント・ツー・ポイント用のものからポイント・ツー・マルチポイント用のものへ変更するとともに、発信分析,数字翻訳,着信分析などの処理を行なう(ステップF16)。
その後、ATM交換機5は、図35に示すように、各ユーザA,Bの収容位置に変更があるかどうかを判定し(ステップF17,F18)、変更が無い場合(ステップF18でNOと判定された場合)は、両方向パスが設定されている各加入者情報〔1〕−〔4〕間について片方向パスを解放することにより、両方向通信から片方向通信への変更を行なう(ステップF19)。
一方、ユーザA,Bの収容位置に変更があった場合(ステップF18でYESと判定された場合)は、リソース管理部56(リンク変更制御部26)によって、一旦、発着収容位置変更前の関連した全パスを解放するとともに、全てのVPI/VCI及び使用帯域を解放し(ステップF20)、その後、新たに、発着収容位置変更後の関連した全VPI/VCI及び使用帯域を再捕捉し(ステップF21)、各加入者情報〔1〕−〔4〕間について片方向パスを再設定する(ステップF22)。
そして、ステップF19あるいはステップF22で、ユーザ端末6−1,6−4間に片方向パスが設定されると、ATM交換機5は、図38に示すように、リソース管理部56によって、既存の呼制御メモリ521−1に、切替時刻設定,運用種別設定,型種別変更などに関して、後述するごとく形態変更後のブロードキャスト型SVCサービス用として追加捕捉・設定される呼制御メモリ521−2,521−3と共通の情報の設定を行なうことにより、形態変更後も既存の呼制御メモリ521−1のリソースを使用したまま(リソースの共用化)、該当する加入者データの変更を行なう(ステップF23)。
なお、既存の各プロトコル制御メモリ522−1,522−4は、SVCサービス間での形態変更であるので、特別な変更を行なわずに形態変更後もそのまま使用される(リソースが共用化される)。また、この場合も、各呼制御メモリ521−2,521−3の斜線部は、呼制御メモリ521−1と同条件で各種の情報が設定されることを表す。
その後、ATM交換機5は、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスからブロードキャスト型SVCサービスへの形態変更が正常に行なわれたかどうかの判定を行ない(ステップF24,F25)、正常に行なわれていない場合(ステップF25でNOと判定された場合)は、救済制御部33によって、この変更の際に関連した情報(呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6,加入者データ,VPI/VCI,帯域,パス設定など)を全て元の形態(ポイント・ツー・ポイント)に戻す救済処理を行なう(ステップF26)。
そして、ユーザBには、他ユーザ異常終了通知部332によって、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスからブロードキャスト型SVCサービスへの形態変更が行なえなかった旨がシグナリングメッセージにより通知されるとともに(ステップF27)、形態変更用シグナリングメッセージを入力したユーザAには、異常終了通知部331によって、同様に、形態変更が行なえなかった旨が通知される(ステップF28)。
一方、ブロードキャスト型SVCサービスへの形態変更が正常に行なわれた場合(ステップF25でYESと判定された場合)は、図36に示すように、ユーザBにブロードキャスト型SVCサービスの運用を開始し、プロトコル状態がアクティブ状態にある旨がシグナリングメッセージにより通知されるとともに(ステップF29)、ユーザAにもこの形態変更が正常に行なわれた旨が通知される(ステップF30)。
さらに、その後、ATM交換機5は、ユーザCをブロードキャスト型SVCサービスを受けるユーザとして加えるためのシグナリングメッセージをベアラ情報要素(図105参照)内に指定した“ADD PARTY”信号をユーザAから受けると(ステップF31)、まず、登録情報状態判定部30によって、該当するユーザCを構成する加入者情報〔5〕に関連する呼制御メモリ,プロトコル制御メモリ,加入者データ,収容位置の各チェックを行なう(ステップF32,F33)。
そして、登録情報状態判定部30によって、該当するデータ(形態変更に伴い変更が必要なデータ)の変更が行なえないと判定された場合(ステップF33でNOと判定された場合)は、このユーザAからの“ADD PARTY”信号はリジェクトされる一方(ステップF34)、変更が行なえると判定された場合(ステップF33でYESと判定された場合)は、サービス状態判定部31によって、運用中の通信サービスを継続した状態、或いは、一時停止した状態で、ブロードキャスト型SVCサービスへの変更が可能かどうかを判定する(ステップF35,F36)。
この結果、運用種別の変更が必要なために形態変更が不可能であるとサービス状態判定部31で判定された場合(ステップF36でNOと判定された場合)は、ユーザAからの“ADD PARTY”信号はリジェクトされ、その旨がユーザAに通知される一方(ステップF37)、形態変更が可能であるとサービス状態判定部31で判定された場合(ステップF36でYESと判定された場合)は、さらに“ADD PARTY”信号の情報要素のベアラ情報の分析が行なわれる(ステップF38,F39)。
そして、ベアラ情報に異常があった場合、または変更すべき通信サービスの形態が未指定であった場合(ステップF39でNOと判定された場合)は、この場合も、ユーザAからの“ADD PARTY”信号はリジェクトされる(ステップF40)。
一方、“ADD PARTY”信号を正常に受け付けた場合(ステップF39でYESと判定された場合)は、図38に示すように、加入者情報〔2〕,〔5〕用のプロトコル制御メモリ522−2,522−5,加入者情報〔2〕−〔5〕間に対応する呼制御メモリ521−2がそれぞれリソース管理部56(リンク変更制御部26)によって追加捕捉/設定(既存の呼制御メモリ521−1,プロトコル制御メモリ522−1,522−4との相互リンクの設定)が行なわれるとともに、発信分析,数字翻訳,着信分析,VPI/VCI捕捉,帯域捕捉が行なわれる(ステップF41)。
その後、ATM交換機5は、ユーザAから受けた“ADD PARTY”信号をユーザCに発信することにより、ユーザCをブロードキャスト型SVCサービスを受ける加入者として登録・設定した旨を通知する(ステップF42)。
そして、ATM交換機5は、ユーザCからこの“ADD PARTY”信号に対する確認応答(“ADD PARTY ACK”信号)を受けると(ステップF43)、図37に示すように、ユーザAとユーザCとの片方向パス(加入者情報〔2〕→加入者情報〔5〕)を設定するとともに(ステップF44)、“ADD PARTY ACK”信号をユーザAに発信することにより、ユーザCがブロードキャスト型SVCサービスを受けるユーザとして加えられたことをユーザAに通知する(ステップF45)。
その後、さらに、ユーザAからユーザDの加入者情報〔6〕を、同様にブロードキャスト型SVCサービスを受けるユーザとして加えるための“ADD PARTY信号”を受けると(ステップF46)、ATM交換機5は、上述のステップF32〜ステップF45と同様に、図38に示すように、プロトコル制御メモリ522−3,522−6,呼制御メモリ521−3をそれぞれリソース管理部56(リンク変更制御部26)によって追加捕捉・設定することにより、呼制御メモリ521−1,521−2,プロトコル制御メモリ522−1,522−2,522−4,522−5との相互リンク状態を構築するとともに、加入者情報〔3〕−〔6〕間の片方向パスを設定して、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスからブロードキャスト型SVCサービスへの形態変更を終了する(ステップF47〜ステップF60)。
つまり、上述のATM交換機5では、図38に示すように、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスで既に存在していたプロトコル制御メモリ522−1,522−4を形態変更後もそのまま使用し、呼制御メモリ521−1は形態変更に伴い型種別,運用種別,切替時間,パス情報などを変更して使用することにより、主記憶部52内のリソースを共用化し、形態変更で新たに必要となるパスに関するプロトコル制御メモリ522−2,522−3,522−5,522−6,呼制御メモリ521−2,521−3のみを、“ADD PARTY”信号を受ける毎に追加捕捉・設定するようになっているのである。
以上のように、本ATM交換機5によれば、リソース管理部56(リンク変更制御部26)によって相当する呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態を変更することにより、他の形態の通信サービス(ブロードキャスト型SVCサービス)用の相互リンク状態を構築するので、公衆回線を利用した通信サービス(SVCサービス)においても、極めて容易に、他の形態の通信サービスへの変更が可能になるとともに、この変更処理も迅速に行なうことができるようになる。
また、このとき、上述のリンク変更制御部26では、登録情報状態判定部30によって、上記の変更メッセージ情報に基づいて、呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6,ユーザ端末登録情報をそれぞれ検証して、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態の変更ができると判定された場合にのみ、変更すべき通信サービス用の相互リンク状態を構築するので、より確実に、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
さらに、このリンク変更制御部26では、サービス状態判定部31によって、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態の変更ができると判定されれば、運用中の通信サービス(ポイント・ツー・ポイントSVCサービス)を継続したままの状態でも、極めて容易に、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
また、このリンク変更制御部26では、通知部32により、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を発したユーザA以外の他のユーザB〜Dにも、この変更の旨を通知することができるので、形態変更に関連する全てのユーザA〜Dが、この形態変更の旨を認識することができるようになる。
さらに、上述のリンク変更制御部26では、図35のステップF17にて前述したように、各ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更がない限り、新規に変更すべき相当する一部の呼制御メモリ521−2,521−3及びプロトコル制御メモリ522−2,522−3,522−5,522−6の相互リンク状態を変更すれば、他の形態の通信サービス用の相互リンク状態を構築できるので、呼制御メモリ521−1及びプロトコル制御メモリ522−1,522−4を共用して、他の形態の通信サービスへの変更が可能になる。
従って、各制御メモリ521−1〜521−3,522−1〜522−6に必要なメモリ量を大幅に節約しながら迅速に他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。また、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更があった場合でも、相当する全ての呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態を変更すればよいので、この場合も、容易に、他の形態の通信サービスへの変更を行なうことができる。
さらに、リンク変更制御部26によって、他の通信サービスへの変更を行なうべく、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態を変更した場合において、異常が検出されると、救済制御部33によって、変更前の通信サービスに戻すことができるので、他の形態のSVCサービスへの変更ができなかった場合でも、長時間にわたってサービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
そして、この救済制御部33は、図35のステップF28に示すように、異常終了通知部331によって、変更メッセージ情報を送出したユーザAに対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なうので、他の形態の通信サービスへの変更が行なわれたか否かを、変更メッセージ情報を送出したユーザAで認識することができ、確実に、形態変更の状況を把握することができる。
さらに、この救済制御部33は、図35のステップF27に示すように、他ユーザ端末用異常終了通知部333によって、他のユーザBに対しても、変更前の状態に戻した旨の通知を行なうので、ユーザBも確実に、形態変更の状況を把握することができる。
また、上述のATM交換機5では、既存の“SETUP”信号(あるいは、“ADD PARTY”信号)のベアラ情報要素内(予備ビット)に変更シグナリングメッセージを含ませても、リンク変更制御部26によって、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態が変更されて、各ユーザA〜D対して所望の形態の通信サービスが提供されるので、本交換機5の汎用性の向上に大いに寄与する。
なお、他の形態(型)間の形態変更,後述するPVC/SVCサービス間の形態変更時においては、上記の“SETUP”信号(あるいは“ADD PARTY”信号)のベアラ情報要素内(予備用ビット)には、その形態変更に対応する変更用シグナリングメッセージが指定されることになる。
(E−3)保守者によるポイント・ツー・マルチポイントからポイント・ツー・ポイントへの形態変更制御
次に、ここでは、保守者によるポイント・ツー・マルチポイントからポイント・ツー・ポイントへの形態変更制御の一例として、例えば図39(a)に示すようなコンポジット型ポイント・ツー・マルチポイントPVCサービス(1対多通信:片方向通信)から、図39(b)に示すようなポイント・ツー・ポイントPVCサービス(1対1通信:両方向通信)への形態変更制御について説明する。
なお、図39(a)に示すコンポジット型PVCサービスでは、図15に示したものと同様の呼制御メモリ521−1〜521−3が、図42に示すように、それぞれ加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の3パスに対応して設定され、相互にリンクされているものとする(この場合も、各呼制御メモリ521−2,521−3の斜線部は、呼制御メモリ521−1と同条件で各種の情報が設定されることを表す)。
そして、ATM交換機5が、図39(a)に示すようなコンポジット型PVCサービスから、図39(b)に示すようなポイント・ツー・ポイントPVCサービスへの形態変更を行なうためには、図39(b)に示す加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の2パスを削除する必要がある。
以下、このような形態変更制御を保守者(保守用端末7)を通じて行なう場合の処理について、図40−図41に示すシーケンス図(ステップG1〜ステップG20)を参照しながら詳述する。
まず、ATM交換機5の保守者が、保守用端末7を通じて、コンポジット型PVCサービスからポイント・ツー・ポイントPVCサービスへの形態変更保守コマンドを投入すると(ステップG1)、ATM交換機5では、登録情報状態判定部27によって、この形態変更の際に変更対象となる各呼制御メモリ521−1〜521−3,加入者データ,収容位置などのチェックを行なう(ステップG2,G3)。
そして、この登録情報状態判定部27によって、各呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンクなど、該当するデータの変更が行なえないと判定された場合(ステップG3でNOと判定された場合)は、この保守用端末7を通じて入力された保守コマンドはリジェクトされる(ステップG4)。
一方、該当するデータの変更が行なえると判定された場合(ステップG3でYESと判定された場合)は、さらに、サービス状態判定部28によって、図41に示すように、運用中のサービス(コンポジット型PVCサービス)を継続した状態、あるいは一時停止した状態で、ポイント・ツー・ポイントPVCサービスへの形態変更が可能かどうかが判定される(ステップG5,G6)。
この結果、運用種別の変更が必要なために形態変更ができないとサービス状態判定部28で判定された場合(ステップG6でNOと判定された場合)は、この場合も、保守用端末7を通じて入力された保守コマンドはリジェクトされる一方(ステップG7)、形態変更ができるとサービス状態判定部28で判定された場合(ステップG6でYESと判定された場合)は、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6(加入者情報〔1〕〜〔6〕)の発着収容位置が変更されているかどうかのチェックが行なわれる(ステップG8,G9)。
そして、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更が無かった場合(ステップG9でNOと判定された場合)、ATM交換機5は、通話路制御部65によって、削除すべき加入者情報〔2〕−〔5〕間及び加入者情報〔3〕−〔6〕間のパスのVPI/VCI,使用帯域の解放を行なうとともに(ステップG10)、これらの各パスに設定されている片方向パス(〔2〕←〔5〕,〔3〕←〔6〕)を解放し、加入者情報〔1〕−〔4〕間に逆方向(〔1〕←〔4〕)パスを設定する(ステップG11)。
一方、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されていた場合(ステップG9でYESと判定された場合)、ATM交換機5は、発着収容位置変更前の形態変更に関連する全パス,全VPI/VCI及び全帯域の解放を行なったのち(ステップG12)、収容位置変更後の形態変更に関連する全VPI/VCI及び全帯域の再捕捉を行なって(ステップG13)、加入者情報〔1〕−〔4〕間のパスについてのみ両方向パスを設定する(ステップG14)。
そして、ステップG11又はステップG14において上述のごとく加入者情報〔1〕−〔4〕間に両方向パスが設定されると、ATM交換機5は、リソース管理部56によって、加入者情報〔1〕−〔4〕間のパスに対応して設けられた呼制御メモリ521−1(図42参照)内の情報の変更及び追加(切替時刻設定,形態種別変更など)を行なうとともに、加入者運用状態管理部60によって、加入者データの変更を行なう(ステップG15)。
その後、ATM交換機5は、コンポジット型PVCサービスからポイント・ツー・ポイントPVCサービスへの形態変更が正常に行なわれたか否かを判定し(ステップG16,G17)、この形態変更が正常に行なわれていた場合(ステップG17でYESと判定された場合)は、その旨を保守用端末7を通じて保守者に通知する(ステップG18)。
一方、この形態変更に異常があった場合(ステップG17でNOと判定された場合)は、救済制御部29(呼・コネクション制御部58,加入者運用状態管理部60,通話路制御部65など)によって、形態変更に伴い変更された呼制御メモリ521−1,加入者データ,VPI/VCI,使用帯域,パス設定などを全て元のコンポジット型PVCサービス用のものへ戻す救済処理を行ない(ステップG19)、その旨を保守者に通知して処理を終える(ステップG20)。
つまり、本ATM交換機5では、コンポジット型PVCサービスで既に存在していた呼制御メモリ521−1〜521−3を、型種別,運用種別,切替時間,パス情報などを変更することにより、そのままリソースを共用できるようにしておき、ポイント・ツー・ポイントPVCサービスへの形態変更で不要となる呼制御メモリ521−2,521−3全て解放することにより、ポイント・ツー・ポイントPVCサービス用の呼制御メモリ521−1のリンク状態を構築するのである。
従って、本ATM交換機5でも、項目(E−1)にて前述したものと同様の利点ないし効果が得られる。
なお、上述のATM交換機5では、コンポジット型のポイント・ツー・マルチポイントPVCサービスからポイント・ツー・ポイントPVCサービスへの形態変更制御について述べたが、他の各型(ブロードキャスト型,マージ型,マルチポイント型など)のポイント・ツー・マルチポイントPVCサービスからポイント・ツー・ポイントPVCサービスへの形態変更制御についても、上述と同様の制御手順により、容易に他の形態の通信サービスへの形態変更を行なうことができる。
(E−4)ユーザによるポイント・ツー・マルチポイントからポイント・ツー・ポイントへの形態変更制御
次に、ここでは、ユーザによるポイント・ツー・マルチポイントからポイント・ツー・ポイントへの形態変更制御の一例として、例えば図43(a)に示すようなブロードキャスト型SVCサービス(1対多通信:片方向通信)から、図43(b)に示すようなポイント・ツー・ポイントSVCサービス(1対1通信:両方向通信)への形態変更制御について説明する。
なお、この図43(a)に示すブロードキャスト型SVCサービスでは、図18に示したものと同様の呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6が、図49に示すように、ぞれぞれ加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の3パス及び各加入者情報〔1〕〜〔6〕に対応して設定されるとともに、それぞれが相互にリンクされて通信サービス提供部23(図10参照)が形成されているものとする。
そして、ATM交換機5が、図43(a)に示すようなブロードキャスト型SVCサービスから、図43(b)に示すようなポイント・ツー・ポイントSVCサービスへの形態変更を行なうためには、図43(b)に示す加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の2パスを削除するとともに、加入者情報〔1〕−〔4〕間に両方向パスを設定する必要がある。
以下、このような形態変更制御について、図44〜図48に示すシーケンス図(ステップH1〜ステップH35)を参照しながら詳述する。なお、この場合も、以下では、発ユーザ6A−1をユーザA、各着ユーザグループ6A−2〜6A−4をそれぞれユーザB〜Dとする。
まず、図44に示すように、ユーザAから“SETUP”信号,“ADD PARTY”信号,“RELEASE”信号のいずれかがATM交換機5に入力されると(ステップH1)、ATM交換機5は、サービス形態変更受付可能状態を設定するとともに、図45に示すように、タイマをセットして一定時間の間ユーザグループAからのシグナリングメッセージを受付可能状態にする(ステップH2,H3)。
そして、この場合、ATM交換機5は、通信サービス種別判断部34(図10参照)によって、型変更/形態変更用シグナリングメッセージ又はパス接続用シグナリングメッセージ(“SETUP”信号,“ADD PARTY”信号など)の受信回数に応じて変更すべき通信サービスを判別して、所望の形態の通信サービスへの変更を行なうようになっている。
具体的には、例えば、図45に示すように、ステップH3でタイマセットされた時間内にユーザAからシグナリングメッセージを1回受信した場合はポイント・ツー・ポイントへのサービス形態変更、2回受信した場合はポイント・ツー・マルチポイントのブロードキャスト型へのサービス形態変更というようにサービス形態の変更が行なわれるようになっている。
ところで、本実施形態では、ブロードキャスト型SVCサービスからポイント・ツー・ポイント、SVCサービスへの形態変更であるので、ここでは、ステップH3でタイマセットされた時間内にユーザAからシグナリングメッセージを1回だけ受信したとする(ステップH4,H5)。
すると、ATM交換機5は、登録情報状態判定部30によって、形態変更の対象となる(該当する)呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6,加入者データ,収容位置などの各チェックを行ない(ステップH6,H7)、該当するデータの変更ができない(呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態が変更できない)と登録情報状態判定部30で判定された場合(ステップH7でNOと判定された場合)は、ユーザAから受けたシグナリングメッセージはリジェクトされる(ステップH8)。
一方、該当するデータの変更が可能であると登録情報状態判定部30で判定された場合(ステップH7でYESと判定された場合)は、さらに、サービス状態判定部31によって、運用中のサービス(ブロードキャスト型SVCサービス)を継続した状態で、あるいは、一時停止した状態で、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスへの形態変更が行なえるかどうかが判定される(ステップH9,H10)。
この結果、運用種別の変更が必要なため形態変更が行なえないとサービス状態判定部31で判定された場合(ステップH10でNOと判定された場合)は、この場合も、ユーザAから受けたシグナリングメッセージはリジェクトされる一方(ステップH11)、形態変更が可能とサービス状態判定部31で判定された場合(ステップH10でYESと判定された場合)は、図46に示すように、ユーザAの電番情報(“ca11ed party number”情報要素)などの分析が行なわれる(ステップH12,H13)。
この分析の結果、“called party number”情報要素に異常がある場合、又は形態未指定であった場合(ステップH13でNOと判定された場合)は、ユーザAから受けたシグナリングメッセージはリジェクトされる一方(ステップH14)、異常が無い場合(ステップH13でYESと判定された場合)は、通知部32によって、形態変更の対象となるユーザB〜Dの該当する加入者にブロードキャスト型SVCサービスからポイント・ツー・ポイントSVCサービスへの形態変更が行なわれる旨が通知される(ステップH15)。なお、この通知は、優先通知部321によって、予め設定された優先種別に従って行なわれる。
そして、ATM交換機5は、各ユーザB〜Dからこの通知に対する応答シグナリングメッセージを受けると(ステップH16)、該当するユーザ端末6−1,6−4〜6−6の形態変更が可能かどうかを判定し(ステップH17,H18)、形態変更が不可能な場合(ステップH18でNOと判定された場合)は、ユーザAから受けた形態変更用シグナリングメッセージをリジェクトするとともに、その旨をユーザAに通知する(ステップH19)。
一方、該当するユーザの形態変更が可能な場合(ステップH18でYESと判定された場合)は、まず、リソース管理部56(リンク変更制御部26)によって、加入者情報〔1〕−〔4〕間の呼制御メモリ521−1のリンク状態がブロードキャスト型SVCサービス用のものからポイント・ツー・ポイントSVCサービス用のものに変更されるとともに、発/着分析・数字翻訳部59によって、発信分析,数字翻訳,着信分析などが行なわれる(ステップH20)。
その後、さらにATM交換機5では、図47に示すように、加入者運用状態管理部60によって、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されているかどうかのチェックが行なわれ(ステップH21,H22)、変更が無かった場合(ステップH22でNOと判定された場合)は、通話路制御部65によって、加入者情報〔1〕−〔4〕間に逆方向パスが追加設定されて、加入者情報〔1〕−〔4〕間に両方向パスが設定される(ステップH23)。
一方、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更があった場合(ステップH22でYESと判定された場合)は、一旦、発着収容位置変更前の関連した全パス,全VPI/VCI及び全使用帯域の解放が行なわれた後(ステップH24)、発着収容位置変更後の関連する全VPI/VCI,全使用帯域が再捕捉されて(ステップH25)、新たに加入者情報〔1〕−〔4〕間に両方向パスが設定される(ステップH26)。
そして、このようにステップH23又はステップH26で、加入者情報〔1〕−〔4〕間に両方向パスが設定されると、さらに、ATM交換機5では、リソース管理部56(リンク変更制御部26)によって、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスへの形態変更に伴い不要となる各呼制御メモリ521−2,521−3,プロトコル制御メモリ522−2,522−5,522−3,522−6,パス(〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕),帯域(〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)がそれぞれ解放される(ステップH27)。
その後、さらに、ATM交換機5は、リソース管理部56によって、呼制御メモリ521−1に切替時刻設定,運用種別設定,型種別変更などの共通情報を設定し、各加入者情報〔1〕,〔4〕の各加入者データを変更するとともに、各加入者情報〔2〕,〔3〕,〔5〕,〔6〕の各加入者データを削除する(ステップH28)。
そして、ATM交換機5は、ブロードキャスト型SVCサービスからポイント・ツー・ポイントSVCサービスへの形態変更が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップH29,H30)、正常に形態変更が行なわれていなかった場合(ステップH30でNOと判定された場合)は、救済制御部33によって、変更前のブロードキャスト型SVCサービスへ戻す救済処理を行ない(ステップH31)、形態変更が正常に行なえなかった旨を、異常終了通知部331,他ユーザ端末用異常終了通知部332によって、各ユーザA〜Dに通知する(ステップH32,H33)。
一方、形態変更が正常に行なわれていた場合(ステップH30でYESと判定された場合)は、通知部32によって、ユーザBにポイント・ツー・ポイントSVCサービスの運用開始(プロトコルアクティブ状態)の旨が通知されるとともに、各ユーザC,Dにブロードキャスト型SVCサービスの運用停止が通知され(ステップH34)、ユーザAにポイント・ツー・ポイントSVCサービスへの形態変更が正常に行なわれたことが通知されて形態変更制御が終了する(ステップH35)。
つまり、本ATM交換機5では、ブロードキャスト型SVCサービス用に既に存在していたプロトコル制御メモリ522−1,522−4はそのままリソースが共用され(プロトコル状態は全てアクティブ状態)、ブロードキャスト型SVCサービス用に既に存在していた呼制御メモリ521−1は型種別,運用種別,切替時間,パス情報などが変更され、そのままりソースが共用されるが、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスへの形態変更に伴い不要となる各プロトコル制御メモリ522−2,522−5,522−3,522−6及び呼制御メモリ521−2,521−3は全てリソース管理部56によって解放されるのである。
従って、本ATM交換機5でも、極めて容易に、ブロードキャスト型SVCサービスからポイント・ツー・ポイントSVCサービスへの変更を行なうことができるほか、図45のステップH3,H4にて前述したように、通信サービス種別判断部34によって、他の形態の通信サービスへのシグナリングメッセージ(変更メッセージ情報)を受ける回数に応じて、自動的に所望の形態の通信サービスへの変更を行なうことができるので、シグナリングメッセージ変更すべき形態の通信サービスの種別が含ませない場合でも、極めて簡単な手順により、形態変更を実行することができる。
なお、上述のATM交換機5では、ブロードキャスト型SVCサービスからポイント・ツー・ポイントSVCサービスへの形態変更制御について述べたが、他の各型(コンポジット型,マージ型,マルチポイント型など)のポイント・ツー・マルチポイントSVCサービスからポイント・ツー・ポイントSVCサービスへの形態変更制御についても、上述と同様の制御手順により、容易に他の形態の通信サービスへの形態変更を行なうことができる。
以上のように、上記の各項目(E−1)〜(E−4)にて上述したATM交換機5によれば、ポイント・ツー・ポイント及びポイント・ツー・マルチポイントへの任意の形態の通信サービスへの形態変更が容易にでき、且つ、これによる保守作業の簡略化、及び、形態変更時のサービス使用中のユーザへの影響を大幅に軽減することができる。
(E−5)保守者によるポ・イント・ツー・ポイントからポイント・ツー・マルチポイントへの一斉形態変更制御
次に、以下では、項目(E−1)にて前述したポイント・ツー・ポイントPVCサービスからポイント・ツー・マルチポイントPVCサービス(コンポジット型PVCサービス)への形態変更制御を、保守者から複数のユーザグループについて一斉に行なう場合について、図82及び図83に示すシーケンス図(ステップE1′〜E20′)を用いて説明する。
まず、ATM交換機5の保守者は、図82に示すように、保守用端末7を通じて、ポイント・ツー・ポイントPVCサービスからコンポジット型PVCサービスへの一斉形態変更用保守コマンドを投入する(ステップE1′)。なお、この一斉形態変更用保守コマンドも、基本的に、図73に示すフォーマットと同様のフォーマットを有しており、各種のデータ指定領域にそれぞれ型変更すべきユーザグループについての情報(PVC/SVC種別,P−MP型種別など)が形態変更対象のユーザグループの分だけ指定される。
そして、ATM交換機5は、この一斉形態変更用保守コマンドを受信すると、登録情報状態判定部27によって、該当する呼制御メモリ521−1,加入者データ,収容位置のチェック(検証)を形態変更対象のユーザグループ(ポイント・ツー・ポイントPVCサービスの全加入者)の分だけ繰り返し行なう(ステップE2′)。
この結果、該当するデータの変更が不可能な場合(ステップE3′でNOと判定された場合)は、保守者により投入された一斉形態変更用保守コマンドをリジェクトする一方(ステップE4′)、変更が可能な場合(ステップE3′でYESと判定された場合)は、さらに、サービス状態判定部28によって、運用中の通信サービス(ポイント・ツー・ポイントPVCサービス)を継続した状態、あるいは、一時停止した状態でコンポジット型PVCサービスへサービス形態の変更ができるかどうかを運用中の通信サービスの全加入者分繰り返し判定する(ステップE5′)。
そして、運用種別の変更が必要なために一斉変更が行なえない場合(ステップE6′でNOと判定された場合)は、この場合も、保守用端末7を通じて入力された保守コマンドをリジェクトする一方(ステップE7′)、該当するユーザグループ(加入者)の全てについて変更が可能であると判定された場合(ステップE6′でYESと判定された場合)は、、運用中の通信サービスを継続した状態でも、図83に示すように、発着収容位置のチェック(ステップE8′,E9′),パス設定処理(ステップE10′〜E14′),該当する呼制御メモリ521−i内の各種データ,加入者データに対する更新処理(ステップE15′)が、該当する全加入者分繰り返し実行される。
なお、上記の各ステップE8′〜E15′での処理は、図29及び図30に示すステップE8〜E15とそれぞれ同様に行なわれる。すなわち、各ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されていない場合(ステップE9′でNOと判定された場合)は、まず、追加パス分(〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)のVPI/VCI,使用帯域,図31に示すような呼制御メモリ521−2,521−3が捕捉される(ステップE10′)。
そして、通話路制御部65によって、加入者情報〔1〕−〔4〕間の片方向パス(〔1〕→〔4〕)が解放され、これらの追加パス分についてのみ片方向パス(〔2〕←〔5〕,〔3〕←〔6〕)が設定される(ステップE11′)。
一方、1つでもユーザ端末6−1,6−4〜6−6の収容位置が変更されていた場合(ステップE9′でYESと判定された場合)、ATM交換機5は、一旦、発着収容位置の変更前の関連した全パスを解放し、全てのVPI/VCI及び使用帯域を解放したのち(ステップE12′)、発着収容位置の変更後の関連した全VPI/VCI及び帯域を再捕捉し(ステップE13′)、全てのパス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)について新たに片方向パスを設定する(ステップE14′)。
その後、このように各パスについてパス(片方向パス)が設定されると、ATM交換機5は、リンク変更制御部26によって、該当する呼制御メモリ521−1〜521−3(図31参照)について、形態変更を行なった時刻の設定(切替時刻設定)や形態種別の変更(この場合は、コンポジット型PVCサービス)などの変更,追加を行なうとともに、該当する加入者データの変更を行なう(ステップE15′)。
その後、ATM交換機5は、この一斉形態変更(コンポジット型PVCサービスへの変更)が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップE16′,E17′)、正常に行なわれていた場合(ステップE17′でYESと判定された場合)は、正常に一斉形態変更が行なわれた旨を保守者に通知して処理を終える(ステップE18′)。
一方、一斉形態変更に異常があった場合(ステップE17′でNOと判定された場合)、ATM交換機5は、救済制御部29によって、呼制御メモリ521−1〜521−3のリンク状態,加入者データ,VPI/VCI,帯域,パス設定などを全て元の形態の通信サービス(ポイント・ツー・ポイントPVCサービス)用の状態に戻す救済処理を各ユーザグループ毎に繰り返し行ない(ステップE19′)、一斉形態変更が正常に行なえなかった旨を保守者に通知して処理を終える(ステップE20′)。
このように、上述のATM交換機5によれば、項目(E−1)にて前述したものと同様の効果が得られるほか、複数のユーザグループで運用中のポイント・ツー・ポイントPVCサービスをそれぞれコンポジット型PVCサービスへ変更する際でも、ユーザAは、1ユーザグループ毎に型変更用のコマンドをATM交換機5に投入する必要はなく、一斉形態変更用シグナリングメッセージを投入するだけでよいので、上述のような形態変更作業の負担をより大幅に軽減することができる。
なお、ここでは、ポイント・ツー・ポイントPVCサービスからコンポジット型PVCへの一斉形態変更について述べたが、ポイント・ツー・ポイントPVCサービスからブロードキャスト型,マージ型,マルチポイント型などの各型のポイント・ツー・マルチポイントPVCサービスへの一斉形態変更も同様にして行なわれる。
(E−6)ユーザによるポイント・ツー・ポイントからポイント・ツー・マルチポイントへの一斉形態変更制御
次に、以下では、項目(E−2)にて前述したユーザによるポイント・ツー・ポイントSVCサービスからブロードキャスト型SVCサービスへの形態変更制御を、複数のユーザグループ(ポイント・ツー・ポイントSVCサービスの全加入者)について一斉に行なう場合について、図84〜図88に示すシーケンス図(ステップF1′〜F30′)を参照して説明する。
まず、図84に示すように、ユーザAは、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスからブロードキャスト型SVCサービスへの一斉形態変更用シグナリングメッセージをATM交換機5に投入する(ステップF1′)。なお、この一斉形態変更用シグナリングメッセージも、基本的に、図74に示すフォーマットと同様のフォーマットを有しており、各種のデータ指定領域にそれぞれ型変更すべきユーザグループについての情報(PVC./SVC種別,P−MP型種別など)が形態変更対象のユーザグループ(図85に示すユーザB〜D,・・・)の分だけ指定される。
そして、ATM交換機5は、この一斉形態変更用シグナリングメッセージを受信すると、登録情報状態判定部27によって、該当する呼制御メモリ521−1,加入者データ,収容位置のチェック(検証)を形態変更対象のユーザグループ(ポイント・ツー・ポイントSVCサービスの全加入者)の分だけ繰り返し行なう(ステップF2′)。
この結果、該当するデータの変更が不可能な場合(ステップF3′でNOと判定された場合)は、ユーザAより投入された一斉形態変更用シグナリングメッセージをリジェクトする一方(ステップF4′)、該当するデータの変更が全て可能な場合(ステップF3′でYESと判定された場合)は、さらに、サービス状態判定部31によって、運用中の通信サービス(ポイント・ツー・ポイントSVCサービス)を継続した状態、あるいは、一時停止した状態でブロードキャスト型SVCサービスへ形態変更ができるかどうかを運用中の通信サービスの全加入者分繰り返し判定する(ステップF5′)。
そして、運用種別の変更が必要なために一斉変更が行なえない場合(ステップF6′でNOと判定された場合)は、この場合も、ユーザAより入力された一斉形態変更用シグナリングメッセージをリジェクトする一方(ステップF7′)、変更が可能であると判定された場合(ステップF6′でYESと判定された場合)は、運用中の通信サービスを継続した状態でも、図85に示すように、該当するユーザグループ(ユーザB〜D,・・・)の全てにブロードキャスト型SVCサービスへの形態変更を行なう旨をシグナリングメッセージによりそれぞれ通知する(ステップF8′)。
さらに、ATM交換機5は、各ユーザB〜D,・・・から上記のシグナリングメッセージに対する応答を受けると(ステップF9′)、該当する全ユーザB〜D,・・・についての形態変更が可能かどうかを判定し(ステップF10′,F11′)、不可能であれば上記の一斉形態変更用シグナリングメッセージをリジェクトすることによりその旨をユーザAに通知する(ステップF11′のNOルートからステップF12′)。
一方、全ユーザB〜D,・・・についての形態変更が可能であれば、図86に示すように、ATM交換機5では、呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6(図38参照)の捕捉/設定,発信分析,数字翻訳及び着信分析処理(ステップF13′),発着収容位置のチェック(ステップF14′,F15′),パス設定処理(ステップF16′〜F20′),該当する呼制御メモリ521−1〜521−3内の各種データ,加入者データに対する更新処理(ステップF21′)が、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスの全加入者分繰り返し実行される。
なお、上記の各ステップF16′〜F21′での処理は、次のように行なわれる。すなわち、ATM交換機5は、ユーザB〜D,・・・の発着収容位置が変更されていない場合(ステップF15′でNOと判定された場合)は、追加パス分(〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)のVPI/VCI,使用帯域,呼制御メモリ521−2,521−3が捕捉され(ステップF16′)、通話路制御部65によって、既存のパス(〔1〕−〔4〕)については片方向パスを解放するとともに、追加パス(〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)分については片方向パスを設定する(ステップF17′)。
一方、ユーザB〜D,・・・の発着収容位置に変更があった場合(ステップF15′でYESと判定された場合)、ATM交換機5は、一旦、発着収容位置の変更前の関連した全パスを解放し、全てのVPI/VCI及び使用帯域を解放したのち(ステップF18′)、発着収容位置の変更後の関連した全VPI/VCI及び帯域を再捕捉し(ステップF19′)、全てのパス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)について新たに片方向パスを設定する(ステップF20′)。
その後、このように各パスについてパス(片方向パス)が設定されると、ATM交換機5は、リンク変更制御部26によって、該当する呼制御メモリ521−1〜521−3(図38参照)について、形態変更を行なった時刻の設定(切替時刻設定)や形態種別の変更(この場合は、ブロードキャスト型SVCサービス)などの変更,追加を行なうとともに、該当する加入者データの変更を行なう(ステップF21′)。
その後、ATM交換機5は、この一斉形態変更(ブロードキャスト型SVCサービスへの変更)が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップF22′,F23′)、異常があった場合(ステップF23′でNOと判定された場合)、ATM交換機5は、救済制御部29によって、呼制御メモリ521−1〜521−3のリンク状態,加入者データ,VPI/VCI,帯域,パス設定などを全て元の通信サービス(ポイント・ツー・ポイントSVCサービス)用の状態に戻す救済処理を形態変更を行なった分繰り返し行なう(ステップF24′)。
そして、ATM交換機5は、一斉形態変更が正常に行なえなかった旨を各ユーザB〜D,・・・にシグナリングメッセージにより通知するとともに(ステップF25′)、一斉形態変更が異常終了した旨をユーザA及び保守者へ通知して処理を終える(ステップF26′,F27′)。
一方、一斉形態変更が正常に行なわれていた場合(ステップF23′でYESと判定された場合)、図88に示すように、各ユーザB〜D,・・・にブロードキャスト型SVCサービスの運用を開始する旨をシグナリングメッセージにより通知するとともに(ステップF28′)、一斉形態変更処理が正常に終了した旨をユーザA及び保守者に通知して処理を終える(ステップF29′,F30′)。
このように、上述のATM交換機5によれば、項目(E−2)にて前述したものと同様の効果が得られるほか、複数のユーザグループで運用中のポイント・ツー・ポイントSVCサービスをそれぞれブロードキャスト型SVCサービスへ変更する際でも、ユーザAは、1ユーザグループ毎に形態変更用のシグナリングメッセージをATM交換機5に投入する必要はなく、一斉形態変更用シグナリングメッセージを投入するだけでよいので、上述のような形態変更作業の負担をより大幅に軽減することができる。
なお、ここでは、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスからブロードキャスト型SVCへの一斉形態変更について述べたが、ポイント・ツー・ポイントSVCサービスからブロードキャスト型,マージ型,マルチポイント型などの各型のポイント・ツー・マルチポイントSVCサービスへの一斉形態変更も同様にして行なわれる。
(F)PVC,SVCサービス間の回線変更制御の説明
次に、ここでは、専用回線に関しての任意の形態の通信サービス(PVCサービス)と、公衆回線に関しての任意の形態の通信サービス(SVCサービス)との間での回線変更制御について説明する。なお、ここでいう「回線変更」とは、PVCサービスとSVCサービスとの間の通信サービスの形態変更を意味し、以下では「形態変更」ということもある。
(F−1)保守者によるPVCサービスからSVCサービスへの回線変更制御
まず、以下では、保守者によるPVCサービスからSVCサービスへの回線変更制御の一例として、例えば図50(a)に示すようなコンポジット型のポイント・ツー・マルチポイントPVCサービス(1対多通信:片方向通信)を、図50(b)に示すような同様の形態のSVCサービスへ回線変更する場合の制御について説明する。
なお、この図50(a)に示すコンポジット型PVCサービスは、前記の項目(C)において図13,図14により前述したような制御手順により提供されるもので、この場合も、図15に示すものと同様の呼制御メモリ521−1〜521−3が、図55に示すように、それぞれ加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の3パスに対応して設定されるとともに、それぞれが相互にリンクされて通信サービス提供部23(図10参照)が形成されているものとする。
そして、ATM交換機5が、図50(a)に示すようなコンポジット型PVCサービスから、図50(b)に示すようなコンポジット型SVCサービスへの回線変更を行なうためには、専用回線上で設定されている加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間の既存の3パス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)をそのまま公衆回線上で設定する必要がある。
以下、このような回線変更制御について、図51〜図54に示すシーケンス図(ステップJ1〜ステップJ26)を参照しながら詳述する。なお、この場合も、以下では、発ユーザ6A−1をユーザA、着ユーザ6A−2〜6A−4をそれぞれユーザB〜Dとする。
まず、図51に示すように、保守者が保守用端末7を通じて、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの回線変更を行なうための回線変更用保守コマンドを投入すると(ステップJ1)、ATM交換機5は、保守用端末入力型回線変更部35(図10参照)の登録情報状態判定部352によって、回線変更に伴い変更対象となる呼制御メモリ521−1〜521−3,加入者データ,ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の収容位置などの各チェックを行ない(ステップJ2,J3)、該当するデータの変更が不可能な場合(ステップJ3でNOと判定された場合)は、この保守コマンドをリジェクトしてその旨を保守用端末7を通じて保守者に通知する(ステップJ4)。
一方、該当するデータの変更が可能な場合(ステップJ3でYESと判定された場合)は、さらに、ATM交換機5では、保守用端末入力型回線変更部35のサービス状態判定部351によって、運用中のサービス(コンポジット型PVCサービス)を継続運用した状態で、あるいは、一時停止した状態でSVCサービスへの回線変更が可能かどうかが判定される(ステップJ5,J6)。
そして、サービス状態判定部351によって、運用種別の変更が必要なために回線変更が不可能であると判定された場合(ステップJ6でNOと判定された場合)は、この場合も、投入された保守コマンドはリジェクトされる一方(ステップJ7)、回線変更が可能であると判定された場合(ステップJ6でYESと判定された場合)は、保守用端末入力型回線変更部35の通知部353によって、回線変更の対象となる各ユーザA〜Dにそれぞれコンポジット型SVCサービスへの回線変更を行なう旨がシグナリングメッセージにより通知される(ステップJ8)。なお、この通知は、優先通知部354により予め設定された優先種別に従って行なわれる。
その後、各ユーザA〜Dからこの通知に対する応答を受けると(ステップJ9)、ATM交換機5では、図52に示すように、回線変更対象のユーザA〜Dの回線変更が可能かどうかのチェックが行なわれ(ステップJ10,J11)、回線変更が不可能な場合(ステップJ11でNOと判定された場合)は、投入された保守コマンドはリジェクトされる(ステップJ12)。
一方、回線変更が可能な場合(ステップJ11でYESと判定された場合)は、リソース管理部56(リンク変更制御部36:図10参照)によって、図55に示すように、全加入者情報〔1〕〜〔6〕毎のプロトコル制御メモリ522−1〜522−6が新たに捕捉され、それぞれが回線変更可能状態に設定(Active状態設定)されるとともに、全パス分(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)の呼制御メモリ521−1〜521−3内の運用種別をPVCサービスからSVCサービスへ変更するなどの変更処理が行なわれる(ステップJ13)。
その後、ATM交換機5は、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されているかどうかのチェックを行ない(ステップJ14,J15)、発着収容位置の変更があった場合(ステップJ15でYESと判定された場合)は、発着収容位置変更前の関連した全パス,全PVI/VCI,全帯域を解放したのち(ステップJ16)、発着収容位置変更後の関連した全PVI/VCI,全帯域の再捕捉して(ステップJ17)、全パス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)について片方向パスを再設定する(ステップJ18)。
さらに、ATM交換機5は、図53に示すように、全ての呼制御メモリ521−1〜521−3に共通情報(切替時刻,運用種別など)を設定するとともに、該当する加入者データの変更を行なう(ステップJ19)。なお、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更がなかった場合(図52のステップJ15でNOと判定された場合)は、直ちに、このステップJ19の処理が行なわれる。
つまり、本ATM交換機5では、リソース管理部56によって、コンポジット型PVCサービスで既に存在していた呼制御メモリ521−1〜521−3を、切替時間,運用種別などを変更して、そのままリソース共用し、コンポジット型SVCサービスへの回線変更で新たに必要となるプロトコル制御メモリ522−1〜522−6を全て追加捕捉して、図55に示すように、それぞれを相互にリンクすることにより、コンポジット型SVCサービス用の相互リンク状態を構築するのである。
その後、ATM交換機5は、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの回線変更が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップJ20,J21)、異常があった場合(ステップJ21でNOと判定された場合)は、救済制御部37(図10参照)によって、全てのデータを回線変更前の元のコンポジット型PVCサービス用のデータへ戻す救済処理を行なう(ステップJ22)。
そして、ATM交換機5は、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの回線変更が不可能であった旨を、回線変更の対象であった各ユーザA〜Dにシグナリングメッセージにより通知するとともに(ステップJ23)、保守用端末用異常終了通知部371によって、保守用端末7を通じて、保守者にコンポジット型SVCサービスへの形態変更が異常終了した旨を通知して処理を終える(ステップJ24)。なお、上述の各ユーザA〜Dへの通知は、優先通知部373によって、予め設定された所定の優先種別、又は前述のシグナリングメッセージの応答順(ステップJ9参照)に従って行なわれる。
一方、コンポジット型SVCサービスへの回線変更が正常に行なわれていた場合(ステップJ21でYESと判定された場合)は、図54に示すように、各ユーザA〜Dにコンポジット型SVCサービスの運用開始/プロトコルのアクティブ状態を通知するとともに(ステップJ25)、通知部353によって、保守用端末7を通じて、保守者に形態変更が正常に行なわれた旨を通知して処理を終える(ステップJ26)。
このように、上述のATM交換機5によれば、保守用端末7を通じて、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの回線変更用保守コマンドを入力されることにより、保守用端末入力型回線変更部35が変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態を変更して、コンポジット型SVCサービス用の呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態を構築するので、極めて容易に、且つ、迅速にコンポジット型PVCサービスを、コンポジット型SVCサービスへ変更することができ、これにより、1つのATM交換機5で対応できる通信サービスの数を大幅に拡大することができるようになる。
また、上述の保守用端末入力型回線変更制御部35では、サービス状態判定部351によって、呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態の変更ができると判定されれば、運用中の通信サービス(コンポジット型SVCサービス)を継続した状態でも、極めて容易に、回線の変更を行なうことができる。
さらに、この保守用端末入力型回線変更制御部35では、登録情報状態判定部352によって、保守用端末7を通じて入力された回線変更用保守コマンドに基づいて、相当する呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態の変更ができると判定された場合にのみ、その相互リンク状態が変更されるので、より確実に、上述の回線変更を行なうことができる。
また、保守用端末入力型回線変更制御部35では、通知部353によって、回線変更の対象となるユーザA〜Dに対し、回線変更メッセージ情報をシグナリングメッセージにより通知するので、各ユーザA〜D回線変更の旨を、事前に、認識することができる。
なお、この通知部353は、ユーザA〜Dに対し回線変更メッセージ情報を通知する際に、優先通知部354によって、所定の優先順位に従って通知するので、より確実に、各ユーザA〜Dで回線変更の旨を認識することができるようになる。
また、図52のステップJ14により前述したように、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更がある場合は、リンク変更制御部36が、保守用端末入力型回線変更制御部35と連携して、回線種別に応じて相当する全ての呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態の変更を実行するので、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更があっても、極めて容易に、回線変更を行なうことができる。
さらに、図53のステップJ22にて前述したように、回線変更を行なうべく、回線種別に応じて相当する呼制御メモリ521−1〜521−3の相互リンク状態を変更した場合において、異常が検出されると、救済制御部37によって、変更前の回線についての通信サービスに戻すことができるので、回線の変更ができなかった場合でも、長時間にわたって通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
また、このとき、救済制御部37は、保守用端末用異常終了通知部371によって、保守用端末7に変更前の状態に戻した旨の通知を行なうので、回線変更に異常があった旨を保守用端末7で認識することができ、確実に、回線変更の状況を把握することができる。
さらに、このとき、救済制御部37は、図53のステップJ23にて前述したように、ユーザ端末用異常終了通知部372によって、ユーザA〜Dに対し、シグナリングメッセージにより変更前の状態に戻した旨の通知を行なうので、回線変更に異常があった旨を各ユーザA〜Dでも認識することができ、これにより、各ユーザA〜Dも、回線変更の状況を把握することができる。
また、この際、上述のユーザ端末用異常終了通知部372は、ユーザA〜Dに対し変更前の状態に戻した旨の通知を行なう際に、優先通知部373によって、所定の優先順位に従って通知するので、より確実に、回線変更に異常があった旨をユーザA〜Dで認識することができる。
なお、上述のATM交換機5では、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの回線変更制御について述べたが、他の各種の形態のPVCサービスをSVCサービスへ回線変更する場合の変更制御についても、上述と同様の制御手順により行なわれる。
(F−2)ユーザによるPVCサービスからSVCサービスへの回線変更制御
次に、以下では、ユーザによるPVCサービスからSVCサービスへの回線変更制御の一例として、上記の項目(F−1)と同様に、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの回線変更制御について、図56〜図60に示すシーケンス図(ステップK1〜ステップK30)を参照して詳述する。
まず、保守者は予めコンポジット型SVCサービスの全加入者(ユーザA〜D)許容コマンドを保守用端末7を通じてATM交換機5に発信し(ステップK1)、ATM交換機5では、この保守コマンドにより、ユーザA〜Dについて、コンポジット型SVCサービスの加入者データ許容変更処理を行なっておく(ステップK2)。
そして、例えば、ユーザAからコンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの形態変更シグナリングメッセージが入力されると(ステップK3)、ATM交換機5では、このシグナリングメッセージを受けて、ユーザ端末入力型回線変更部38(図10参照)の登録情報状態判定部382によって、該当する呼制御メモリ521−1〜521−3,加入者データ,収容位置などの各チェックが行なわれる(ステップK4,K5)。
この結果、該当するデータが変更できないと登録情報状態判定部382で判定された場合(ステップK5でNOと判定された場合)は、このユーザAからのシグナリングメッセージはリジェクトされる(ステップK6)。
一方、該当するデータの変更が可能であると登録情報状態判定部382で判定された場合(ステップK5でYESと判定された場合)は、さらに、サービス状態判定部381によって、運用中のサービス(コンポジット型PVCサービス)を継続運用した状態で、あるいは、一時停止した状態で、コンポジット型SVCサービスへの回線変更が可能かどうかが判定される(ステップK7,K8)。
そして、運用種別の変更が必要なため形態変更が不可能であるとサービス状態判定部381で判定された場合(ステップK8でNOと判定された場合)は、この場合も、ユーザAからのシグナリングメッセージはリジェクトされる一方(ステップK9)、形態変更が可能であるとサービス状態判定部381で判定された場合(ステップK8でYESと判定された場合)は、運用中の通信サービスを継続した状態でも、通知部383によって、図56,図57に示すように、他の各ユーザB〜Dにコンポジット型SVCサービスへの回線変更を行なう旨がシグナリングメッセージにより通知される(ステップK10)。なお、この場合も、各ユーザB〜Dへの通知は、通知部383内の優先通知部384によって、予め設定された優先種別に従って行なわれる。
その後、ATM交換機5が各ユーザB〜Dからこの通知に対する応答を受けると(ステップK11)、図57に示すように、ATM交換機5は、回線変更対象のユーザB〜Dの形態変更が可能かどうかを判定し(ステップK12,K13)、不可能であった場合(ステップK13でNOと判定された場合)は、ユーザAからの回線変更用シグナリングメッセージをリジェクトする(ステップK14)。
一方、回線変更が可能な場合(ステップK13でYESと判定された場合)は、この場合も、図55に示すように、リソース管理部56(ユーザ端末入力型回線変更部38)によって、全加入者情報〔1〕〜〔6〕分のプロトコル制御メモリ522−1〜522−6が新たに追加捕捉され、それぞれがアクティブ状態に設定されるとともに、全パス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)分の呼制御メモリ521−1〜521−3の運用種別をPVCサービスからSVCサービスへ変更するなどの変更処理が行なわれる(ステップK15)。
なお、このとき、発信分析,数字翻訳,着信分析なども全パス分について行なわれている。また、この場合も、図55に示す各呼制御メモリ521−2,521−3の斜線部は、それぞれ呼制御メモリ521−1と同条件で各種の情報が設定されることを表し、各プロトコル制御メモリ522−2〜522−6の網かけ部分は、それぞれプロトコル制御メモリ522−1と同条件でアクティブ状態が設定されることを表す。
さらに、ATM交換機5は、図58に示すように、回線変更の対象となるユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されているかどうかのチェックを行ない(ステップK16,K17)、発着収容位置に変更があった場合(ステップK17でYESと判定された場合)は、一旦、収容位置変更前の関連した全パス,全VPI/VCI,全帯域の解放を行なったのち(ステップK18)、新たに発着収容位置変更後の関連した全VPI/VCI,全帯域の再捕捉を行なって(ステップK19)、関連する全パス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)について片方向パスを再設定する(ステップK20)。
その後、ATM交換機5は、回線変更前に既に存在していた各呼制御メモリ521−1〜521−3を回線変更後も共用して利用すべく、回線変更の時刻の設定(切替時刻設定)や運用種別の設定などを行なうことにより、共通情報の設定を行なうとともに、該当する加入者データの変更を行なう(ステップK21)。なお、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更が無かった場合(ステップK17でNOと判定された場合)は、そのまま、このステップK21での処理が行なわれる。
そして、ATM交換機5は、図59に示すように、コンポジット型SVCサービスへの形態変更が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップK22,K23)、異常があった場合(ステップK23でNOと判定された場合)は、救済制御部40によって、回線変更に伴い上述のように変更・設定された全てのデータを変更前の元のコンポジット型PVCサービス用のデータに戻す救済処理を行なう(ステップK24)。
さらに、ATM交換機5は、他ユーザ端末用異常終了通知部402(優先通知部403)によって、回線変更が不可能であった旨を該当する各ユーザB〜Dに予め設定された優先種別、あるいは前述のシグナリングメッセージの応答順(ステップK11参照)に従って通知するとともに(ステップK25)、ユーザ端末用異常終了通知部401によって、ユーザA及び保守者にもこの旨を通知する(ステップK26,K27)。
一方、コンポジット型SVCサービスへの形態変更が正常に行なわれていた場合(ステップK23でYESと判定された場合)は、通知部384(優先通知部384)によって、各ユーザB〜Dに形態変更が成功し、コンポジット型SVCサービスの運用開始,プロトコルのアクティブ状態が、予め設定された優先種別又は前述のシグナリングメッセージの応答順に従って通知されるとともに(ステップK28)、ユーザA,保守者にもこの旨が通知されて処理が終了する(ステップK29,K30)。
このように、上述のATM交換機5によれば、ユーザAを通じて、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの回線変更用シグナリングメッセージを入力されることにより、ユーザ端末入力型回線変更部38が変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態を変更して、コンポジット型SVCサービス用の呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態を構築するので、この場合も、極めて容易に、且つ、迅速に、コンポジット型PVCサービスをコンポジット型SVCサービスへ変更することができ、これにより、1つのATM交換機5で対応できる通信サービスの数を大幅に拡大することができるようになる。
さらに、上述のユーザ端末入力型回線変更制御部38では、図56のステップK7にて前述したように、サービス状態判定部381によって、回線変更に伴い変更対象となる相当する呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態の変更ができると判定されれば、運用中のコンポジット型PVCサービスを継続した状態でも、コンポジット型SVCサービスへの変更を行なうことができ、よりサービス性が向上する。
また、ユーザ端末入力型回線変更制御部38では、図56のステップK4にて前述したように、ユーザAから入力された回線変更用シグナリングメッセージに基づいて、登録情報状態判定部382が、呼制御メモリ521−1〜521−3,プロトコル制御メモリ522−1〜522−6,ユーザ端末登録情報を検証して、それぞれの相互リンク状態の変更ができると判定した場合にのみ、回線変更が行なわれるので、より確実に、コンポジット型SVCサービスへの回線変更を行なうことができる。
さらに、このユーザ端末入力型回線変更制御部38では、図56,図57のステップK10にて前述したように、通知部383によって、回線変更用シグナリングメッセージを入力したユーザA以外の他のユーザB〜Dに対し、この回線変更用シグナリングメッセージに相当するシグナリングメッセージを通知するので、他のユーザB〜Dでも、事前に、回線変更の旨を認識することができる。
また、この通知部383では、この際に、優先通知部384によって、所定の優先順位に従ってシグナリングメッセージを通知するので、より確実に、各ユーザB〜Dで回線変更の旨を認識することができる。
さらに、図58のステップK16にて前述したように、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更がある場合は、リンク変更制御部39がユーザ端末入力型回線変更制御部38と連携し、回線種別に応じて相当する全ての呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態の変更を実行するので、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更があっても、極めて容易に、回線変更を行なうことができる。
また、図59のステップK24にて前述したように、ユーザ端末入力型回線変更制御部38によって、回線種別に応じて相当する呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の相互リンク状態を変更した場合において、異常が検出されると、救済制御部40によって、変更前のコンポジット型PVCサービスに戻すことができるので、回線の変更ができなかった場合でも、長時間にわたってユーザA〜Dが所望の通信サービスを受けられなくなるなどのサービス性の低下を確実に回避することができる。
さらに、このとき、救済制御部40では、図59のステップK26にて前述したように、ユーザ端末用異常終了通知部401によって、回線変更用シグナリングメッセージを発信したユーザAに対し、回線変更に異常があり、回線変更に伴い変更された全てのデータを変更前の状態に戻した旨の通知を行なうので、回線変更用シグナリングメッセージを発信したユーザAでは、確実に、回線変更の状況を把握することができる。
また、同時に、救済制御部40では、図59のステップK25にて前述したように、他ユーザ端末用異常終了通知部402によって、他のユーザB〜Dに対しても、同様に、回線変更に異常があり、回線変更に伴い変更された全てのデータを変更前の状態に戻した旨の通知を行なうので、他のユーザB〜Dでも確実に回線変更の状況を把握することができる。
さらに、この際、他ユーザ端末用異常終了通知部402は、優先通知部403によって、所定の優先順位に従って、変更前の状態に戻した旨の通知を行なうので、より確実に、回線変更に異常があった旨を他のユーザB〜Dで認識することができる。
なお、この場合も、他の各種の形態(ポイント・ツー・ポイント,ポイント・ツー・マルチポイントなど)のPVCサービスをSVCサービスへ回線変更する制御についても、上述と同様の制御手順により行なわれる。
(F−3)保守者によるSVCサービスからPVCサービスへの回線変更制御
次に、以下では、項目(F−1),(F−2)にて前述した形態(回線)変更制御とは逆に、保守者による任意の形態のSVCサービスから任意の形態のPVCサービスへの回線変更制御の一例として、例えば図61(a)に示すようなマルチポイント型のポイント・ツー・マルチポイントSVCサービス(1対多通信:両方向通信)を、図61(b)に示すようなマルチポイント型のポイント・ツー・マルチポイントPVCサービスへ回線変更する場合の制御について説明する。
なお、上記の各図61(a),図61(b)において、〔1〕〜〔3〕は発ユーザ6A−1のユーザ端末6−1の加入者情報、〔4〕 〔7〕,〔8〕は着ユーザ6A−2のユーザ端末6−4の加入者情報、〔5〕,〔9〕,〔10〕は着ユーザ6A−3のユーザ端末6−5の加入者情報、〔6〕,〔11〕,〔12〕は着ユーザ6A−4のユーザ端末6−6の加入者情報である。
また、図61(a)に示すマルチポイント型PVCサービスも、項目(C)において図13,図14により前述した制御手順と同様の手順により提供されるもので、この場合は、図66に示すように、それぞれ加入者情報〔1〕−〔4〕間,加入者情報〔2〕−〔5〕間,加入者情報〔3〕−〔6〕間,加入者情報〔7〕−〔9〕間,加入者情報〔8〕−〔11〕間,加入者情報〔10〕−〔12〕間の6パス毎に呼制御メモリ521−1〜521−6が設けられるとともに、各加入者情報〔1〕〜〔12〕毎にプロトコル制御メモリ522−1〜522−12が設けられ、それぞれが相互にリンクされて公衆回線用通信サービス提供部25が形成されているものとする。
そして、ATM交換機5が、図61(a)に示すようなマルチポイント型SVCサービスから、図61(b)に示すようなマルチポイント型PVCサービスへの回線変更を行なうためには、公衆回線上で設定されている上述の既存の6パス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕,・・・)を専用回線上で設定する必要がある。
以下、このような回線変更制御について、図62〜図64に示すシーケンス図(ステップL1〜ステップL26)を参照しながら詳述する。なお、この場合も、以下では、発ユーザ6A−1をユーザA、各着ユーザ6A−2〜6A−4をそれぞれユーザB〜Dとする。
まず、図62に示すように、ATM交換機5の保守者が、保守用端末7を通じて、マルチポイント型SVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの回線変更用保守コマンドを投入すると(ステップL1)、ATM交換機5では、この回線変更用保守コマンドを受けて、保守用端末入力型回線変更部35の登録情報状態判定部352(図10参照)によって、回線変更に伴い変更の必要な呼制御メモリ521−1〜521−6,プロトコル制御メモリ522−1〜522−12,加入者データ,ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の収容位置などの各チェックが行なわれ(ステップL2,L3)。
この結果、登録情報状態判定部352によって、該当するデータの変更が不可能と判定された場合(ステップL3でNOと判定された場合)は、この保守コマンドはリジェクトされる一方(ステップL4)、該当するデータの変更が可能であると登録情報状態判定部352で判定された場合(ステップL3でYESと判定されが場合)は、さらに、サービス状態判定部351によって、運用中のサービス(マルチポイント型SVCサービス)を継続運用した状態で、あるいは、一時停止した状態で、回線変更が可能かどうかが判定される(ステップL5,L6)。
そして、運用種別の変更が必要なために回線変更が不可能とサービス状態判定部351で判定された場合(ステップL6でNOと判定された場合)は、この場合も、保守用端末7を通じて入力された保守コマンドはリジェクトされる一方(ステップL7)、回線変更が可能とサービス状態判定部351で判定された場合(ステップL6でYESと判定された場合)は、通知部353,優先通知部354によって、回線変更の対象となる各ユーザA〜Dにマルチポイント型PVCサービスへの回線変更を行なう旨が予め設定された所定の優先種別に従って通知される(ステップL8)。
そして、この通知に対する応答を各ユーザA〜Dから受けると(ステップL9)、ATM交換機5では、図63に示すように、該当する各ユーザA〜Dについての回線変更が可能かどうかが判定され(ステップL10,L11)、形態変更が不可能な場合(ステップL11でNOと判定された場合)は、この場合も、保守用端末7を通じて入力された回線変更用保守コマンドはリジェクトされる(ステップL12)。
一方、回線変更が可能な場合(ステップL11でYESと判定された場合は、図66に示すように、不要となる全加入者情報〔1〕〜〔12〕分のプロトコル制御メモリ522−1〜522−12は全て解放されるとともに、全パス分(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕,・・・)の呼制御メモリ521−1〜521−6内の情報がマルチポイント型SVCサービス用のものからマルチポイント型PVCサービス用のものに変更される(ステップL13)。
つまり、本ATM交換機5では、マルチポイント型SVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの回線変更により、マルチポイント型SVCサービスで既に存在していた呼制御メモリ521−1〜521−6は、PVC/SVC種別,運用種別,切替時間などを変更してそのままリソースを共用し、マルチポイント型SVCサービスで既に存在していたプロトコル制御メモリ522−1〜522−12は、回線変更後のマルチポイントPVCサービスでは不要となるため、呼制御メモリ521−1〜521−6とのリンク関係はなくなり、全解放されるのである。
なお、図66において、この場合も、各呼制御メモリ521−2〜521−6の斜線部は、それぞれ呼制御メモリ521−1と同条件で各種の情報(SVC→PVC変更,切替時刻設定,運用種別設定など)が設定されることを表している。
その後、ATM交換機5では、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されているかどうかが判定され(ステップL14,L15)、発着収容位置が変更されていた場合(ステップL15でYESと判定された場合)は、一旦、発着収容位置変更前の関連した全パス,全VPI/VCI,全帯域の解放が行なわれたのち(ステップL16)、発着収容位置変更後の関連した全VPI/VCI,全帯域の再捕捉が行なわれて(ステップL17)、全パス分について両方向パスが再設定される(ステップL18)。
そして、ATM交換機5は、図64に示すように、既存の呼制御メモリ521−1〜521−6を回線変更後もリソースを共用して利用すべく、リソース管理部56によって、全ての呼制御メモリ521−1〜521−6に共通情報(切替時刻,運用種別など)を設定するとともに、加入者運用状態判定部60によって、該当する加入者データの変更を行なう(ステップL19)。なお、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更がなかった場合(図63のステップL15でNOと判定された場合)は、直ちに、このステップL19での処理が行なわれる。
さらに、ATM交換機5は、マルチポイント型PVCサービスへの回線変更が正常に行なわれているかどうかのチェックを行ない(ステップL20,L21)、異常があった場合(ステップL21でNOと判定された場合)は、救済制御部37によって、全てのデータを変更前のマルチポイント型SVCサービスへ戻す救済処理を行なう(ステップL22)。
そして、ATM交換機5は、ユーザ端末用異常終了通知部372によって、回線変更に異常があり、変更前の状態に戻した旨の通知を各ユーザA〜Dに行なうとともに(ステップL23)、保守用端末用異常終了通知部371によって、保守用端末7を通じて保守者にも同様の通知を行なって処理を終える(ステップL24)。
なお、上述の各ユーザA〜Dへの通知は、ユーザ端末用異常終了通知部372に設けられた優先通知部373によって、予め設定された所定の優先種別、又は前述のシグナリングメッセージの応答順(図61,図62のステップL9参照)に従って行なわれる。
一方、マルチポイント型SVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの回線変更が正常に行なわれていた場合(ステップL21でYESと判定された場合)、ATM交換機5は、図65に示すように、各ユーザA〜Dにマルチポイント型PVCサービスの運用開始のシグナリングメッセージを通知するとともに(ステップL25)、保守者にも保守用端末7を通じて回線変更が正常に行なわれた旨を通知して、マルチポイント型SVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの回線変更処理を終える(ステップL26)。
このように、上述のATM交換機5によれば、保守用端末7を通じて、マルチポイント型SVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの回線変更用保守コマンドを入力されることにより、保守用端末入力型回線変更部35が変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリ521−1〜521−6,プロトコル制御メモリ522−1〜522−12の相互リンク状態を変更して、マルチポイント型PVCサービス用の呼制御メモリ521−1〜521−6の相互リンク状態を構築することができるので、項目(F−1)にて前述したATM交換機5と同様の利点、ないし効果が得られる。
なお、上述のATM交換機5は、他の各種の形態(ポイント・ツー・ポイント,ポイント・ツー・マルチポイント)のSVCサービスについても、上述と同様の制御手順により、任意の形態のPVCサービスへ回線変更を行なうことができる。
(F−4)ユーザによるSVCサービスからPVCサービスへの回線変更制御
次に、以下では、ユーザによるSVCサービスからPVCサービスへの回線変更制御の一例として、上記の項目(F−3)と同様に、マルチポイント型PVCサービスからマルチポイント型SVCサービスへの回線変更制御について、図67〜図70に示すシーケンス図(ステップM1〜ステップM28)を参照しながら詳述する。
まず、図67に示すように、例えば、ユーザAからマルチポイント型SVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの形態(回線)変更を要求するシグナリングメッセージが入力されると(ステップM1)、ATM交換機5では、ユーザ端末入力型回線変更部38の登録情報状態判定部382によって、回線変更に伴い変更が必要となる該当する呼制御メモリ521−1〜521−6,プロトコル制御メモリ522−1〜522−12,加入者データ,ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の収容位置などの各チェックが行なわれる(ステップM2,M3)。
この結果、該当するデータの変更が不可能であると登録情報状態判定部382で判定された場合(ステップM3でNOと判定された場合)は、このユーザAからの回線変更用シグナリングメッセージはリジェクトされる(ステップM4)。
一方、該当するデータの変更が可能であると登録情報状態判定部382で判定された場合(ステップM3でYESと判定された場合)は、さらに、ユーザ端末入力型回線変更部38のサービス状態判定部381によって、運用中のサービス(マルチポイント型SVCサービス)を継続運用した状態で、あるいは、一時停止した状態で、マルチポイント型PVCサービスへの回線変更が可能かどうかが判定される(ステップM5,M6)。
この結果、運用種別の変更が必要なために回線変更が不可能であるとサービス状態判定部381で判定された場合(ステップM6でNOと判定された場合)は、この場合も、ユーザAから受けた回線変更用シグナリングメッセージはリジェクトされるが(ステップM7)、回線変更が可能な場合(ステップM6でYESと判定された場合)は、通知部384,優先通知部354によって、他のユーザB〜Dに対し、ユーザAを通じて入力された回線変更用シグナリングメッセージに相当するシグナリングメッセージ(回線変更メッセージ情報)、すなわち、マルチポイント型PVCサービスへの回線変更を行なう旨のシグナリングメッセージが、予め設定された優先種別に従って回線変更の対象となるユーザB〜Dに通知される(ステップM8)。
そして、この通知に対する応答をユーザB〜Dから受けると(ステップM9)、ATM交換機5では、図68に示すように、該当するユーザB〜Dの回線変更が可能かどうかを判定し(ステップM10,M11)、不可能であった場合(ステップM11でNOと判定された場合)は、この場合も、ユーザAから受けた回線変更用シグナリングメッセージはリジェクトされる(ステップM12)。
一方、回線変更が可能な場合(ステップM11でYESと判定された場合)は、図66により前述したごとく、リソース管理部56によって、不要となる全情報〔1〕〜〔12〕分のプロトコル制御メモリ522−1〜522−12が全て解放されるとともに、全パス分(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕,・・・)の呼制御メモリ521−1〜521−6内の情報がSVCサービス用のものからPVCサービス用のものに変更される(ステップM13)。
その後、ATM交換機5は、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されているかどうかを判定し(ステップM14,M15)、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されていた場合(ステップM15でYESと判定された場合)は、一旦、発着収容位置変更前の関連した全パス,全VPI/VCI,全帯域の解放を行なったのち(ステップM16)、発着収容位置変更後の関連した全VPI/VCI,全帯域の再捕捉を行なって(ステップM17)、全パス分について両方向パスを再設定する(ステップM18)。
そして、ATM交換機5は、図69に示すように、各呼制御メモリ521−1〜521−3を回線変更後もリソースを共用して利用できるよう、リソース管理部56によって全ての呼制御メモリ521−1〜521−6にマルチポイント型PVCサービス用の共通情報(切替時刻,運用種別など)を設定するとともに、加入者運用状態管理部60によって該当する加入者データの変更を行なう(ステップM19)。
なお、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更がなかった場合(図68のステップM15でNOと判定された場合)は、直ちに、このステップM19での処理が行なわれる。
さらに、ATM交換機5では、マルチポイント型PVCサービスへの回線変更が正常に行なわれているかどうかのチェックが行なわれ(ステップM20,M21)、異常があった場合(ステップM21でNOと判定された場合)は、救済制御部40によって、この回線変更に伴い変更された呼制御メモリ521−1〜521−6,加入者データなどの全てのデータが変更前のマルチポイント型SVCサービスへ戻す救済処理が行なわれる(ステップM22)。
そして、ATM交換機5は、救済制御部40の他ユーザ端末用異常終了通知部402によって、マルチポイント型SVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの回線変更に異常があり、変更前の状態に戻した旨の通知を該当するユーザB〜Dに通知するとともに(ステップM23)、救済制御部40のユーザ端末用異常終了通知部401によって、ユーザA(回線変更用シグナリングメッセージを発信したユーザ),保守者にも同様の通知を行なって処理を終える(ステップM24,M25)。
なお、上述の各ユーザB〜Dへの通知は、他ユーザ端末用異常終了通知部402の優先通知部403によって、予め設定された所定の優先種別、又は前述のシグナリングメッセージの応答順(図67,図68のステップM9参照)に従って行なわれる。
一方、マルチポイント型PVCサービスへの回線変更が正常に行なわれていた場合(ステップM21でYESと判定された場合)、ATM交換機5は、図70に示すように、該当するユーザB〜Dにマルチポイント型PVCサービスの運用開始のシグナリングメッセージを通知するとともに(ステップM26)、ユーザA,保守者にそれぞれマルチポイント型SVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの回線変更が正常に行なわれた旨を通知して処理を終える(ステップM27,M28)。
このように、上述のATM交換機5によれば、ユーザAを通じて、マルチポイント型SVCサービスからマルチポイント型PVCサービスへの回線変更用シグナリングメッセージを入力されることにより、ユーザ端末入力型回線変更部38が変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリ521−1〜521−6,プロトコル制御メモリ522−1〜522−12の相互リンク状態を変更して、マルチポイント型PVCサービス用の呼制御メモリ521−1〜521−6の相互リンク状態を構築することができるので、項目(F−2)にて前述したATM交換機5と同様の利点ないし効果が得られる。
従って、上記の各項目(F−1)〜(F−4)におけるATM交換機5によれば、専用回線に関しての任意の形態の通信サービス(PVCサービス)と公衆回線に関しての任意の形態の通信サービス(SVCサービス)との間での形態変更が容易にでき、且つ、これによる保守作業の簡略化、及び、形態変更時の使用中(通信中)ユーザへの影響を軽減することができる。
(F−5)保守者によるPVCサービスからSVCサービスへの一斉回線変更制御
次に、以下では、項目(F−1)により前述した保守者によるPVCサービスからSVCサービスへの回線変更制御を複数のユーザグループについて一斉に行なう場合について、図89〜図93に示すシーケンス図(ステップJ1′〜J26′)を参照して説明する。
まず、図89に示すように、保守者が保守用端末7を通じて、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの一斉形態(回線)変更を行なうための一斉形態変更用保守コマンドを投入すると(ステップJ1′)、ATM交換機5は、保守用端末入力型回線変更部35の登録情報状態判定部352によって、回線変更に伴い変更対象となる呼制御メモリ521−1〜521−3,加入者データ,ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の収容位置などの各チェックを該当する全ユーザグループ(コンポジット型PVCサービスの全加入者)毎に繰り返し行なう(ステップJ2′)。
この結果、該当するデータの変更が不可能な場合(ステップJ3′でNOと判定された場合)は、、この一斉形態変更用保守コマンドをリジェクトしてその旨を保守用端末7を通じて保守者に通知する一方(ステップJ4′)、該当するデータの変更が全て可能な場合(ステップJ3′でYESと判定された場合)、さらに、ATM交換機5は、保守用端末入力型回線変更部35のサービス状態判定部351によって、運用中の通信サービス(コンポジット型PVCサービス)を継続運用した状態で、あるいは、一時停止した状態でSVCサービスへの回線変更が可能かどうかを運用中の通信サービスの全加入者分繰り返し判定する(ステップJ5′)。
そして、サービス状態判定部351によって、運用種別の変更が必要なために回線変更が不可能であると判定された場合(ステップJ6′でNOと判定された場合)は、この場合も、保守者により投入された一斉形態変更用保守コマンドはリジェクトされる(ステップJ7′)。
一方、この一斉形態変更が可能であると判定された場合(ステップJ6′でYESと判定された場合)は、図90に示すように、保守用端末入力型回線変更部35の通知部353によって、一斉形態変更の対象となる各ユーザA〜D,・・・にそれぞれコンポジット型SVCサービスへの一斉形態変更を行なう旨がそれぞれシグナリングメッセージにより通知される(ステップJ8′)。なお、この通知は、優先通知部354により予め設定された優先種別に従って行なわれる。
その後、各ユーザA〜D,・・・からこの通知に対する応答を受けると(ステップJ9′)、ATM交換機5は、図91に示すように、一斉形態変更対象のユーザA〜D,・・・の形態変更が全て可能かどうかのチェックを行ない(ステップJ10′,J11′)、不可能な場合(ステップJ11′でNOと判定された場合)は、保守者より投入された一斉形態変更用保守コマンドをリジェクトする(ステップJ12′)。
一方、一斉形態変更が可能な場合(ステップJ11′でYESと判定された場合)、ATM交換機5では、呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6(図55参照)の捕捉/設定,発信分析,数字翻訳及び着信分析処理(ステップJ13′),発着収容位置のチェック(ステップJ14′,J15′),パス設定処理(ステップJ16′〜J18′),該当する呼制御メモリ521−1〜521−3内の各種データ,加入者データに対する更新処理(ステップJ19′)が、コンポジット型PVCの全加入者分繰り返し実行される。
なお、上記の各ステップJ13′〜J19′での処理は、次のように行なわれる。すなわち、ATM交換機5は、リソース管理部56(リンク変更制御部36:図10参照)によって、各加入者情報〔1〕〜〔6〕用の各プロトコル制御メモリ522−1〜522−6を新たに捕捉し、それぞれをActive状態に設定するとともに、全パス分(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)の呼制御メモリ521−1〜521−3内の運用種別をPVCサービスからSVCサービスへ変更するなどの変更処理を行なう(ステップJ13′)。
その後、ATM交換機5は、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されているかどうかのチェックを行ない(ステップJ14′,J15′)、発着収容位置の変更があった場合(ステップJ15′でYESと判定された場合)は、発着収容位置変更前の関連した全パス,全PVI/VCI,全帯域を解放したのち(ステップJ16′)、発着収容位置変更後の関連した全PVI/VCI,全帯域の再捕捉して(ステップJ17′)、全パス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)について片方向パスを再設定する(ステップJ18′)。
そして、ATM交換機5は、一斉形態変更対象のユーザグループ毎に、図53により前述したように、全ての呼制御メモリ521−1〜521−3に共通情報(切替時刻,運用種別など)を設定するとともに、該当する加入者データの変更を行なう(ステップJ19′)。なお、ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置に変更がなかった場合(ステップJ15′でNOと判定された場合)は、直ちに、このステップJ19′の処理が行なわれる。
その後、ATM交換機5は、図92に示すように、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの一斉形態変更が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップJ20′,J21′)、異常があった場合(ステップJ21′でNOと判定された場合)は、救済制御部37(図10参照)によって、全てのデータを回線変更前の元のコンポジット型PVCサービス用のものへ戻す救済処理をコンポジット型SVCサービスへ形態変更した分だけ繰り返し行なう(ステップJ22′)。
そして、ATM交換機5は、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの回線変更が不可能である旨を、一斉形態変更の対象であった各ユーザ(ユーザグループ)A〜D,・・・にシグナリングメッセージにより通知するとともに(ステップJ23′)、保守用端末用異常終了通知部371によって、保守用端末7を通じて、保守者にコンポジット型SVCサービスへの形態変更が異常終了した旨を通知して処理を終える(ステップJ24′)。なお、上述の各ユーザA〜D,・・・への通知は、優先通知部373によって、予め設定された所定の優先種別、又は前述のシグナリングメッセージの応答順(ステップJ9′参照)に従って行なわれる。
一方、コンポジット型SVCサービスへの回線変更が正常に行なわれていた場合(ステップJ21′でYESと判定された場合)、ATM交換機5は、図93に示すように、各ユーザA〜D,・・・にコンポジット型SVCサービスの運用開始/プロトコルのアクティブ状態をシグナリングメッセージにより通知するとともに(ステップJ25′)、通知部353によって、保守用端末7を通じて、保守者に形態変更が正常に行なわれた旨を通知して処理を終える(ステップJ26′)。
このように、上述のATM交換機5によれば、項目(F−1)にて前述したものと同様の効果ないし利点が得られるほか、複数のユーザグループ(A〜D,・・・)で運用中のコンポジット型PVCサービスをそれぞれコンポジット型SVCサービスへ一斉に形態(回線)変更する際でも、保守者が、1ユーザグループ毎に形態変更用の保守コマンドをATM交換機5に投入する必要はなく、一斉形態変更用保守コマンドを投入するだけでよいので、上述のような形態変更作業の負担をより大幅に軽減することができる。
なお、ここでは、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの一斉形態変更について述べたが、他の型(又は形態)のPVCサービスから他の型(又は形態)のSVCサービスへの一斉形態変更も同様にして行なわれる。
(F−6)ユーザによるPVCサービスからSVCサービスへの一斉回線変更制御
次に、以下では、項目(F−2)により前述したユーザによるPVCサービスからSVCサービスへの形態変更制御を複数のユーザグループについて一斉に行なう場合について、図94〜図98に示すシーケンス図(ステップK1′〜K27′)を参照して説明する。
まず、図89に示すように、ユーザAが、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの一斉形態(回線)変更を行なうための一斉形態変更用シグナリングメッセージを投入すると(ステップK1′)、ATM交換機5は、ユーザ端末入力型回線変更部38(図10参照)の登録情報状態判定部382によって、一斉形態変更に伴い変更対象となる呼制御メモリ521−1〜521−3,加入者データ,ユーザ端末6−1,6−4〜6−6の収容位置などの各チェックを該当する全ユーザグループ(コンポジット型PVCサービスの全加入者)毎に繰り返し行なう(ステップK2′)。
この結果、該当するデータの変更が不可能な場合(ステップK3′でNOと判定された場合)は、この一斉形態変更用シグナリングメッセージをリジェクトしてその旨をユーザAに通知する一方(ステップK4′)、該当するデータの変更が全て可能な場合(ステップK3′でYESと判定された場合)、さらに、ATM交換機5は、ユーザ端末入力型回線変更部38のサービス状態判定部381によって、運用中のサービス(コンポジット型PVCサービス)を継続運用した状態で、あるいは、一時停止した状態でSVCサービスへの一斉形態変更が可能かどうかを該当ユーザグループについて繰り返し判定する(ステップK5′,K6′)。
そして、サービス状態判定部381によって、運用種別の変更が必要なために一斉形態変更が不可能であると判定された場合(ステップK6′でNOと判定された場合)は、この場合も、保守者により投入された一斉形態変更用シグナリングメッセージはリジェクトされる(ステップK7′)。
一方、この一斉形態変更が可能であると判定された場合(ステップK6′でYESと判定された場合)は、図95に示すように、ユーザ端末入力型回線変更部38の通知部383によって、一斉形態変更の対象となる各ユーザ(ユーザグループ)B〜D,・・・にそれぞれコンポジット型SVCサービスへの一斉形態変更を行なう旨がそれぞれシグナリングメッセージにより通知される(ステップK8′)。なお、この通知は、優先通知部384により予め設定された優先種別に従って行なわれる。
その後、各ユーザB〜D,・・・からこの通知に対する応答を受けると(ステップK9′)、ATM交換機5は、図96に示すように、一斉形態変更対象のユーザA〜D,・・・の形態変更が全て可能かどうかのチェックを行ない(ステップK10′,K11′)、不可能な場合(ステップK11′でNOと判定された場合)は、保守者により投入された一斉形態変更用シグナリングメッセージをリジェクトする(ステップK12′)。
一方、一斉形態変更が可能な場合(ステップK11′でYESと判定された場合)、ATM交換機5では、呼制御メモリ521−1〜521−3及びプロトコル制御メモリ522−1〜522−6の捕捉/設定,発信分析,数字翻訳及び着信分析処理(ステップK13′),発着収容位置のチェック(ステップK14′,J15′),パス設定処理(ステップK16′〜K18′),該当する呼制御メモリ521−1〜521−3内の各種データ,加入者データに対する更新処理(ステップK19′)が、コンポジット型PVCの全加入者分繰り返し実行される。
なお、上記の各ステップK13′〜K19′での処理は、次のように行なわれる。すなわち、ATM交換機5は、リソース管理部56(リンク変更制御部36)によって、各加入者情報〔1〕〜〔6〕用の各プロトコル制御メモリ522−1〜522−6を新たに捕捉し、それぞれを“Active”状態に設定するとともに、全パス分(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)の呼制御メモリ521−1〜521−3内の運用種別をPVCサービスからSVCサービスへ変更するなどの変更処理を行なう(ステップK13′)。
その後、ATM交換機5は、各ユーザグループ内のユーザ端末6−1,6−4〜6−6の発着収容位置が変更されているかどうかのチェックを行ない(ステップK14′,K15′)、発着収容位置に変更があった場合(ステップK15′でYESと判定された場合)、発着収容位置変更前の関連した全パス,全PVI/VCI,全帯域を解放したのち(ステップK16′)、発着収容位置変更後の関連した全PVI/VCI,全帯域の再捕捉して(ステップK17′)、全パス(〔1〕−〔4〕,〔2〕−〔5〕,〔3〕−〔6〕)について片方向バスを再設定する(ステップK18′)。
そして、ATM交換機5は、各呼制御メモリ521−1〜521−3に共通情報(切替時刻,運用種別など)を設定するとともに、該当する加入者データの変更を行なう(ステップK19′)。なお、各ユーザグループ内のユーザ端末6−1,6−4〜6−6の全発着収容位置に変更がなかった場合(ステップK15′でNOと判定された場合)は、直ちに、このステップK19′の処理が行なわれる。
その後、ATM交換機5は、図97に示すように、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの一斉形態変更が正常に行なわれたかどうかのチェックを行ない(ステップK20′,K21′)、異常があった場合(ステップK21′でNOと判定された場合)は、救済制御部40によって、全てのデータを元のコンポジット型PVCサービス用のものへ戻す救済処理をコンポジット型SVCサービスへ形態変更した分だけ繰り返し行なう(ステップK22′)。
そして、ATM交換機5は、コンポジット型PVCサービスからコンポジット型SVCサービスへの一斉形態変更が不可能である旨を、一斉形態変更の対象であった各ユーザB〜D,・・・にシグナリングメッセージにより通知するとともに(ステップK23′)、ユーザ端末用異常終了通知部401によって、ユーザAにコンポジット型SVCサービスへの形態変更が異常終了した旨を通知し、且つ、保守者へもこの旨を通知して処理を終える(ステップK24′,K25′)。なお、上述の各ユーザB〜D,・・・への通知は、優先通知部403によって、予め設定された所定の優先種別、又は前述のシグナリングメッセージの応答順(ステップK9′参照)に従って行なわれる。
一方、コンポジット型SVCサービスへの一斉形態変更が正常に行なわれていた場合(ステップK21′でYESと判定された場合)、ATM交換機5は、図98に示すように、各ユーザB〜D,・・・にコンポジット型SVCサービスの運用開始/プロトコルのアクティブ状態をシグナリングメッセージにより通知するとともに(ステップK26′)、通知部383によって、ユーザAに形態変更が正常に行なわれた旨を通知して処理を終える(ステップK27′)。
このように、上述のATM交換機5によれば、項目(F−2)にて前述したものと同様の効果ないし利点が得られるほか、複数のユーザグループ(A〜D,・・・)で運用中のコンポジット型PVCサービスをそれぞれコンポジット型SVCサービスへ一斉に形態(回線)変更する際でも、ユーザAが、1ユーザグループ毎に形態変更用のシグナリングメッセージをATM交換機5に投入する必要はなく、一斉形態変更用シグナリングメッセージを投入するだけでよいので、上述のような形態変更作業の負担をより大幅に軽減することができる。
なお、この場合も、他の型(又は形態)のPVCサービスから他の型(又は形態)のSVCサービスへの一斉形態変更も同様にして行なわれる。
(G)その他
なお、上述の実施形態では、いずれもATMセルを扱うATM交換機5が通信サービスの形態変更制御を行なうようになっているが、本発明はこれに限定されず、パケットデータを扱うパケット交換機などの他の交換機が同様の形態変更制御を行なうようにしてもよい。
また、本ATM交換機5は、例えば、専用回線又は公衆回線を介して収容される複数のユーザ端末6−1〜6−N(図9,図10参照)を複数のユーザ端末グループに分割して、各ユーザ端末グループについて、呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−をそなえ、各呼制御メモリ521−iにユーザ端末登録情報を登録するとともに、各呼制御メモリ521−i、又は各呼制御メモリ521−i及び各プロトコル制御メモリ522−jを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供部21又は23、もしくは専用回線用通信サービス提供部24及び公衆回線用通信サービス提供部25を形成してもよい。
従って、この場合は、項目(C)〜項目(F)により上述したような各種の型,形態,回線についての通信サービスの変更を、一部のユーザ端末グループに限定して行なうことができ、より柔軟に、各ユーザ対して所望の形態の通信サービスを提供できるようになる。
また、このとき、各ユーザ端末グループを構成するユーザ端末は、異なるユーザ端末グループの構成要素にも重複してもよいので、複数種類の形態の通信サービスを受けうるユーザ数を大幅に拡大でき、これにより、各種のユーザの要求に対してより確実に対応できるようになる。
さらに、本ATM交換機5は、複数のユーザ端末6−1〜6−Nで単一のユーザ端末グループ構成とし、複数種類の形態の通信サービスのそれぞれについて、呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jをそなえ、各呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jを相互にリンクしてそれぞれの形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供部21,23を形成するように構成してもよい。
そして、保守用端末7又はユーザを通じて、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報、又は変更メッセージ情報が入力された場合は、通信サービス選択部25′によって、変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供部21,23を選択するだけでよいので、各呼制御メモリ521−i,プロトコル制御メモリ522−jの相互リンク状態を変更することなく、極めて迅速に、所望の形態の通信サービスを提供できる。
ところで、上述の実施形態では、いずれもATM交換機5がユーザ端末6−1〜6−Nに対して1つだけ存在した場合のATM交換機5での制御について説明したが、以下、ATM交換機5が複数存在した場合の各ATM交換機5での制御について簡単に説明する。
例えば、図101に示すように、ATM交換機5が3つ(A〜C)存在し、末端の各ATM交換機A,Cがそれぞれ上記のユーザ端末(加入者)6−1〜6−Nを収容する場合を考える。なお、この図101において、7はそれぞれ対応するATM交換機A〜C用の保守用端末、83,88はそれぞれ加入者6−1〜6−Nを加入者線を介して収容するラインカード(UNI)、84〜87はATM交換機A〜Cを中継線(ケーブル)を介して接続するためのラインカード(NNI)である。
そして、このようにATM交換機5を複数介して通信を行なう際には、PVCサービスについでは各保守用端末7から一斉に前述した保守コマンドを投入することによりサービス形態(型)変更などの制御を行ない、SVCサービスについては末端部分のATM交換機A又はCから前述のシグナリングメッセー-ジを発信する、あるいは保守用端末7(ATM交換機A,C)より保守コマンドを投入することによりサービス形態(型)変更などの制御を行なうことになる。
ただし、この場合、全型適用PVCサービスの提供又はサービス形態変更前後でSVCサービスが介在(関係)しない場合(PVCサービスのみ)と、SVCサービス提供又はサービス形態変更前後でSVCサービスが介在する場合とで、下記項目(a),(b)に示すようにATM交換機5での制御が異なってくる。
(a)PVCサービス提供又はサービス形態変更前後でSVCサービスが介在しない場合(PVCサービスのみ)
各ATM交換機5は、隣接する加入者線/中継線のみを意識した形でサービス提供又はサービス形態変更を実施し、呼制御メモリ521−iに対するデータの設定についても、そのATM交換機5に隣接する加入者線/中継線のみを管理する。つまり、上記の各ATM交換機A〜Cはそれぞれ独立にサービス制御及びデータの管理を行なう。
例えば、図101においては、各ATM交換機A〜Cは、それぞれ、下記に示すようなサービス形態変更/データ管理を実施することになる。
・ATM交換機A:破線矢印a,bで示す部分(ラインカード83,84)についてのサービス形態変更/データ管理を実施
・ATM交換機B:破線矢印c,dで示す部分(ラインカード85,86)についてのサービス形態変更/データ管理を実施
・ATM交換機C:破線矢印e,fで示す部分(ラインカード87,88)についてのサービス形態変更/データ管理を実施
従って、この場合の各ATM交換機A〜Cでの全型適用PVCサービスの提供,サービス形態変更制御の手順(シーケンス)は、それぞれ、上述の実施形態における各項目(C)〜(F)にて前述した手順と同様であり、保守用端末7より投入する保守コマンドのフォーマットについても上述の実施形態において使用したものと同様である。
(b)SVCサービス提供又はサービス形態変更前後でSVCサービスが介在する場合
末端部分のATM交換機A,Cは、隣接する加入者線/中継線に加えて末端部分の加入者線(図101ではラインカード83,88を介して収容されている)を意識した形でサービス提供又はサービス形態変更を実施し、呼制御メモリ521−i/プロトコル制御メモリ522−j等に対するデータの設定についても、隣接する加入者線/中継線に加えて末端部分の加入者線を管理する。なお、この末端部分の加入者線のデータの管理は、ATM交換機A,Cのみが対象で、中継局としてのATM交換機Bでは管理されない。
即ち、ATM交換機Bでは、ATM交換機A又はCからサービス形態変更指示を受けると、ATM交換機A又はCからの中継線の接続ポイント(ラインカード85,86)に対するサービス形態変更のみを実施することになる(つまり、末端部分の加入者線は意識しない)。
例えば、図101においては、各ATM交換機A〜Cは、それぞれ、下記に示すようなサービス形態変更/データ管理を実施することになる。
・ATM交換機A:破線矢印a,bで示す部分についてのサービス形態変更/破線矢印a,b,fで示す部分についてのデータ管理を実施
・ATM交換機B:破線矢印c,dで示す部分についてのサービス形態変更/データ管理を実施〔破線矢印a,fで示す部分についてのデータは経由(スルー)のみ〕
・ATM交換機C:破線矢印e,fで示す部分についてのサービス形態変更/破線矢印a,e,fで示す部分についてのデータ管理を実施
従って、ATM交換機A側から全型適用ポイント・ツー・マルチポイント制御の提供,ポイント・ツー・マルチポイント型変更制御,サービス形態変更制御を行なうことを考えた場合、ATM交換機Aでの制御手順(シーケンス)は、上述の実施形態における各項目(C)〜(F)にて前述した手順において、着ユーザをラインカード84に置き換えたものとなり、ATM交換機Cでのシーケンスは、上述の実施形態における各項目(C)〜(F)にて前述した手順において、発ユーザをラインカード87に置き換えたものとなる。
なお、このときATM交換機Bは、中継局であるので、ATM交換機A,Cから受けたシグナリングメッセージや応答メッセージ(上述の実施形態にて前述したものと同様)等を中継メッセージとしてそのまま対向するATM交換機C,Aに送出するだけである。
これにより、ATM交換機A,Cでは、上述のように共に末端部分の加入者線を意識しているため、どちらのATM交換機A,Cからでも通信サービスの形態変更及びデータ管理を自由自在に行なうことが可能になる。
以下に、上述のごとくATM交換機5が複数存在する場合に上記各項目(C)〜(F)に適用されるサービス提供/サービス形態変更及びデータ管理を示す。
(1)項目(C−1)におけるPVCサービス(P−MP)提供:上記項目(a)に示すサービス提供及びデータ管理。
(2)項目(C−2)におけるSVCサービス(P−MP)提供:上記項目(b)に示すサービス提供及びデータ管理。
(3)項目(D−1)におけるPVC→PVCの型変更:上記項目(a)に示す変更制御及びデータ管理。
(4)項目(D−2)におけるSVC→SVCの型変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
(5)項目(D−3)におけるPVC→PVCの一斉型変更:上記項目(a)に示す変更制御及びデータ管理。
(6)項目(D−4)におけるSVC→SVCの一斉型変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
(7)項目(E−1)におけるPVC→PVCの形態変更:上記項目(a)に示す変更制御及びデータ管理。
(8)項目(E−2)におけるSVC−SVCの形態変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
(9)項目(E−3)におけるPVC−PVCの形態変更:上記項目(a)に示す変更制御及びデータ管理。
(10)項目(E−4)におけるSVC→SVCの形態変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
(11)項目(E−5)におけるPVC→PVCの一斉形態変更:上記項目(a)に示す変更制御及びデータ管理。
(12)項目(E−6)におけるSVC→SVCの一斉形態変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
(13)項目(F−1)におけるPVC→SVCの形態(回線)変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
(14)項目(F−2)におけるPVC→SVCの形態(回線)変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
(15)項目(F−3)におけるSVC→PVCの形態(回線)変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
(16)項目(F−4)におけるSVC→PVCの形態(回線)変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
(17)項目(F−5)におけるPVC→SVCの一斉形態(回線)変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
(18)項目(F−6)におけるPVC→SVCの一斉形態(回線)変更:上記項目(b)に示す変更制御及びデータ管理。
ここで、具体例として、項目(D)において示したように、発ユーザAで1つの収容位置、着ユーザB,C,Dで1つの収容位置であり、ブロードキャスト型SVCサービス時のVPI/VCI/帯域情報の割り付けが下記項目(1)〜(4)である場合に、マルチポイント型SVCサービスへの型変更制御により、VPI/VCI/帯域情報の割り付けが下記項目(1)〜(12)となるデータ管理を、上述のごとくATM交換機5が複数(A〜C)存在する場合に適用することを考える。
(1)〔1〕−ATM交換機間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(2)ATM交換機−〔4〕間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(3)ATM交換機−〔5〕間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(4)ATM交換機−〔6〕間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(5)〔2〕−ATM交換機間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(6)ATM交換機−〔7〕間:VPI=0,VCI=35,帯域=10Mbps
(7)ATM交換機−〔9〕間:VPI=0,VCI=36,帯域=10Mbps
(8)ATM交換機−〔8〕間:VPI=0,VCI:37,帯域=10Mbps
(9)〔3〕−ATM交換機間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(10)ATM交換機−〔8〕間:VPI=0,VCI=38,帯域=10Mbps
(11)ATM交換機−〔10〕間:VPI=0,VCI=39,帯域=10Mbps
(12)ATM交換機−〔12〕間:VPI=0,VCI=40,帯域=10Mbps
なお、以下の説明では、図101において、破線矢印a部分に収容されているユーザ端末6−1の加入者情報を〔1〕〜〔3〕、破線矢印b部分の接続ポイント情報を〔4〕〜〔12〕(上述の実施形態では加入者情報〔4〕〜〔12〕に相当)、破線矢印c部分の接続ポイント情報を〔1〕〜〔3〕、破線矢印d部分の接続ポイント情報を〔4〕〜〔12〕、破線矢印e部分の接続ポイント情報を〔1〕〜〔3〕、破線矢印f部分に収容されているユーザ端末6−4〜6−6の加入者情報を〔4〕〜〔12〕とする。
この場合、例えば、ブロードキャスト型SVCサービス時の各VPI/VCI/帯域情報の割り付けが下記項目(1)〜(16)であったとすると、型変更後のマルチポイント型SVCサービス時の各VPI/VCI/帯域情報の割り付けは下記項目(1′)〜(36′)に示すようになる。ただし、この場合も、上記割り付けは、それぞれ、同一の加入者線/中継線についてのパス(VP)内で同一のVCIを指定しないように行なわれる。
なお、下記項目(1)〜(16),(1′)〜(36′)において、a〔1〕は図101における破線矢印a部分の加入者情報〔1〕を表し、b〔4〕は図101における破線矢印b部分の接続ポイント情報〔4〕を表し、他も同様に、図101中の破線矢印a〜fで示す部分の加入者情報/接続ポイント情報を表す。
(1)a〔1〕(又はa〔2〕又はa〔3〕)−ATM交換機A間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(2)ATM交換機A−b〔4〕間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(なお、b〔4〕−c〔1〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔4〕間と同様)
(3)c〔1〕−ATM交換機B間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(4)ATM交換機B−d〔4〕間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(なお、d〔4〕−e〔1〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔4〕間と同様)
(5)e〔1〕−ATM交換機C間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(6)ATM交換機C−f〔4〕間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(7)ATM交換機A−b〔5〕間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(なお、b〔5〕−c〔2〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔5〕間と同様)
(8)c〔2〕−ATM交換機B間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(9)ATM交換機B−d〔5〕間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(なお、d〔5〕−e〔2〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔5〕間と同様)
(10)e〔2〕−ATM交換機C間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(11)ATM交換機C−f〔5〕間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(12)ATM交換機A−b〔6〕間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(なお、b〔6〕−c〔3〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔6〕間と同様)
(13)c〔3〕−ATM交換機B間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(14)ATM交換機B−d〔6〕間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(なお、d〔6〕−e〔3〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔6〕間と同様)
(15)e〔3〕−ATM交換機C間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(16)ATM交換機C−f〔6〕間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(1′)a〔1〕−ATM交換機A間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(2′)ATM交換機A−b〔4〕間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(なお、b〔4〕−c〔1〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔4〕間と同様)
(3′)c〔1〕−ATM交換機B間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(4′)ATM交換機B−d〔4〕間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(なお、d〔4〕−e〔1〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔4〕間と同様)
(5′)e〔1〕−ATM交換機C間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(6′)ATM交換機C−f〔4〕間:VPI=0,VCI=32,帯域=10Mbps
(7′)ATM交換機A−b〔5〕間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(なお、b〔5〕−c〔2〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔5〕間と同様)
(8′)c〔2〕−ATM交換機B間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(9′)ATM交換機B−d〔5〕間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
書(なお、d〔5〕−e〔2〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔5〕間と同様)
(10′)e〔2〕−ATM交換機C間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(11′)ATM交換機C−f〔5〕間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(12′)ATM交換機A−b〔6〕間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(なお、b〔6〕−c〔3〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔6〕間と同様)
(13′)c〔3〕−ATM交換機B間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(14′)ATM交換機B−d〔6〕間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(なお、d〔6〕−e〔3〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔6〕間と同様)
(15′)e〔3〕−ATM交換機C間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(16′)ATM交換機C−f〔6〕間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(17′)a〔2〕−ATM交換機A間:VPI=0,VCI=33,帯域=10Mbps
(18′)ATM交換機A−b〔7〕間:VPI=0,VCI=35,帯域=10Mbps
(なお、b〔7〕−c〔1〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔7〕間と同様)
(19′)ATM交換機B−d〔7〕間:VPI=0,VCI=35,帯域=10Mbps
(20′)ATM交換機C−f〔7〕間:VPI=0,VCI=35,帯域=10Mbps
(21′)ATM交換機A−b〔9〕間:VPI=0,VCI=36,帯域=10Mbps
(なお、b〔9〕−c〔2〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔9〕間と同様)
(22′)ATM交換機B−d〔9〕間:VPI=0,VCI=36,帯域=10Mbps
(なお、d〔9〕−e〔2〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔9〕間と同様)
(23′)ATM交換機C−f〔9〕間:VPI=0,VCI=36,帯域10Mbps
(24′)ATM交換機A−b〔11〕間:VPI=0,VCI=37,帯域10Mbps
(25′)ATM交換機B−d〔11〕間:VPI=0,VCI=37,帯域10Mbps
(なお、d〔11〕−e〔3〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔11〕間と同様)
(26′)ATM交換機C−f〔11〕間:VPI=0,VCI=37,帯域10Mbps
(27′)a〔3〕−ATM交換機A間:VPI=0,VCI=34,帯域=10Mbps
(28′)ATM交換機A−b〔8〕間:VPI=0,VCI=38,帯域=10Mbps
(なお、b〔8〕−c〔1〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔8〕間と同様)
(29′)ATM交換機B−d〔8〕間:VPI=0,VCI=38,帯域=10Mbps
(なお、d〔8〕−e〔1〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔8〕間と同様)
(30′)ATM交換機C−f〔8〕間:VPI=0,VCI=38,帯域=10Mbps
(31′)ATM交換機A−b〔10〕間:VPI=0,VCI=39,帯域=10Mbps
(なお、b〔10〕−c〔2〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔10〕間と同様)
(32′)ATM交換機B−d〔10〕間:VPI=0,VCI=39,帯域=10Mbps
(なお、d〔10〕−e〔2〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔10〕間と同様)
(33′)ATM交換機C−f〔10〕間:VPI=0,VCI=39,帯域=10Mbps
(34′)ATM交換機A−b〔12〕間:VPI=0,VCI=40,帯域=10Mbps
(なお、b〔12〕−c〔3〕間はケーブル接続のみのためATM交換機A−b〔12〕間と同様)
(35′)ATM交換機B−d〔12〕間:VPI=0,VCI=40,帯域=10Mbps
(なお、d〔12〕−e〔3〕間はケーブル接続のみのためATM交換機B−d〔12〕間と同様)
(36′)ATM交換機C−f〔12〕間:VPI=0,VCI=40,帯域=10Mbps
この結果、各ATM交換機A〜Cの各呼制御メモリ521−iには、最終的に、発/着ユーザ1対のVPI/VCI/帯域情報が以下に示すように割り付けられることになる。
〈ATM交換機Aの最終的なマルチポイント型での設定情報〉
・〔1〕−〔4〕パスの呼制御メモリ521−1:上記(1′),(2′),(6′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔2〕−〔5〕パスの呼制御メモリ521−2:上記(7′),(11′),(17′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔3〕−〔6〕パスの呼制御メモリ521−3:上記(12′),(16′),(27′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔7〕−〔9〕パスの呼制御メモリ521−4:上記(18′),(21′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔8〕−〔11〕パスの呼制御メモリ521−5:上記(18′),(21′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔10〕−〔12〕パスの呼制御メモリ521−6:上記(33′),(36′)に示すVPI/VCI/帯域情報
〈ATM交換機Bの最終的なマルチポイント型での設定情報〉
・〔1〕−〔4〕パスの呼制御メモリ521−1:上記(3′),(4′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔2〕−〔5〕パスの呼制御メモリ521−2:上記(8′),(9′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔3〕−〔6〕パスの呼制御メモリ521−3:上記(13′),(14′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔7〕−〔9〕パスの呼制御メモリ521−4:上記(19′),(22′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔8〕−〔11〕パスの呼制御メモリ521−5:上記(25′),(29′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔10〕−〔12〕パスの呼制御メモリ521−6:上記(32′),(35′)に示すVPI/VCI/帯域情報
〈ATM交換機Cの最終的なマルチポイント型での設定情報〉
・〔1〕−〔4〕パスの呼制御メモリ521−1:上記(1′),(5′),(6′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔2〕−〔5〕パスの呼制御メモリ521−2:上記(10′),(11′),(17′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔3〕−〔6〕パスの呼制御メモリ521−3:上記(15′),(16′),(27′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔7〕−〔9〕パスの呼制御メモリ521−4:上記(20′),(23′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔8〕−〔11〕パスの呼制御メモリ521−5:上記(26′),(30′)に示すVPI/VCI/帯域情報
・〔10〕−〔12〕パスの呼制御メモリ521−6:上記(33′),(36′)に示すVPI/VCI/帯域情報
産業上の利用可能性
以上のように、本発明の通信サービス制御用交換装置によれば、ユーザの要求に応じて所望の形態の通信サービスを、1つの通信サービス制御用交換装置で、極めて容易に、且つ、迅速に提供することができるので、各種の形態の通信サービスへの変更など様々なユーザの要求にも確実に対応でき、その有用性は極めて高いものと考えられる。
Claims (62)
- 転送先情報部とデータ部とを有するユーザ端末からのパケットデータに対して所望の交換制御を行なう通信サービス制御用交換装置において、
該ユーザ端末に提供する通信サービスを制御する手段と、
該ユーザ端末間のパス毎に設けられた、所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報のリンク状態を制御することによって、該ユーザ端末に提供する該通信サービスを他の形態の通信サービスに変更する手段とが設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、
各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられ、且つ、
各ユーザ端末グループを構成するユーザ端末は、異なるユーザ端末グループの構成要素にも重複してなりうることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられ、且つ、
該リンク変更制御手段が、該変更コマンド情報に基づいて、該呼制御メモリ,該ユーザ端末登録情報を検証して、相当する呼制御メモリの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定する登録情報状態判定手段をそなえていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、
各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられ、且つ、
該リンク変更制御手段が、該変更コマンド情報に基づいて、該呼制御メモリ,該ユーザ端末登録情報を検証して、相当する呼制御メモリの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定する登録情報状態判定手段をそなえていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 該リンク変更制御手段が、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するサービス状態判定手段をそなえていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該リンク変更制御手段が、発着収容位置に変更がない場合は、新規に変更すべき、相当する一部の呼制御メモリの相互リンク状態の変更を実行するともに、発着収容位置に変更がある場合は、相当する全ての呼制御メモリの相互リンク状態の変更を実行するように構成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられ、且つ、
該リンク変更制御手段によって、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、
各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられ、且つ、
該リンク変更制御手段によって、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、
各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を受信することにより、相当する呼制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられ、且つ、
該リンク変更制御手段が、該変更コマンド情報として、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の形態の通信サービスへ変更するための一斉変更コマンド情報を入力されると、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更するように構成されていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該通信サービス制御用交換装置に収容される複数のユーザ端末で単一のユーザ端末グループ構成とし、
複数(m)種類の形態の通信サービスのそれぞれについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、それぞれの形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 保守用端末を通じて、他の形態の通信サービスへの変更コマンド情報を入力されることにより、変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供手段を選択する通信サービス選択手段が設けられていることを特徴とする、請求項12記載の通信サービス制御用交換装置。
- 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、
各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成され、且つ、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられるとともに、
各ユーザ端末グループを構成するユーザ端末は、異なるユーザ端末グループの構成要素にも重複してなりうることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成され、且つ、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられるとともに、
該リンク変更制御手段が、該変更メッセージ情報に基づいて、該呼制御メモリ,該プロトコル制御メモリ,該ユーザ端末登録情報を検証して、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定する登録情報状態判定手段をそなえていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成され、且つ、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられるとともに、
該リンク変更制御手段が、該変更メッセージ情報に基づいて、該呼制御メモリ,該プロトコル制御メモリ,該ユーザ端末登録情報を検証して、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定する登録情報状態判定手段をそなえていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 該リンク変更制御手段が、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するサービス状態判定手段をそなえていることを特徴とする、請求項14又は15に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該リンク変更制御手段が、他のユーザ端末に対し、該ユーザ端末を通じて入力された該変更メッセージ情報に相当する変更メッセージ情報を通知する通知手段をそなえていることを特徴とする、請求項14又は15に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該通知手段が、該他のユーザ端末に対し該変更メッセージ情報を通知する際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知手段をそなえていることを特徴とする、請求項20記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該リンク変更制御手段が、発着収容位置に変更がない場合は、新規に変更すべき、相当する一部の呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更を実行するとともに、発着収容位置に変更がある場合は、相当する全ての呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更を実行するように構成されていることを特徴とする、請求項14又は15に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成され、且つ、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられるとともに、
該リンク変更制御手段によって、該ユーザ端末からの該変更メッセージ情報に基づいて、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成され、且つ、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられるとともに、
該リンク変更制御手段によって、該ユーザ端末からの該変更メッセージ情報に基づいて、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 該変更前の状態に戻す手段に、該変更メッセージ情報を送出した該ユーザ端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なう異常終了通知手段が設けられていることを特徴とする、請求項23又は24に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該変更前の状態に戻す手段に、該変更メッセージ情報を送出したユーザ端末以外の他のユーザ端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なう他ユーザ端末用異常終了通知手段が設けられていることを特徴とする、請求項23又は24に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該他ユーザ端末用異常終了通知手段が、該他のユーザ端末に対し変更前の状態に戻した旨の通知を行なう際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知手段をそなえていることを特徴とする、請求項26記載の通信サービス制御用交換装置。
- 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成され、且つ、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられるとともに、
該リンク変更制御手段が、該変更メッセージ情報を受ける回数に応じて変更すべき形態の通信サービスの種別を判断する通信サービス種別判断手段をそなえていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成され、且つ、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられるとともに、
該リンク変更制御手段が、該変更メッセージ情報を受ける回数に応じて変更すべき形態の通信サービスの種別を判断する通信サービス種別判断手段をそなえていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成され、且つ、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられるとともに、
該リンク変更制御手段が、該変更メッセージ情報として、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の形態の通信サービスへ変更するための一斉変更メッセージ情報を入力されると、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更するように構成されていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該通信サービス制御用交換装置に収容される複数のユーザ端末で単一のユーザ端末グループ構成とし、
複数(m)種類の形態の通信サービスのそれぞれについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
対応する形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、対応する形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 該ユーザ端末を通じて、他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を入力されることにより、変更したい形態の通信サービスに相当する通信サービス提供手段を選択する通信サービス選択手段が設けられていることを特徴とする、請求項31記載の通信サービス制御用交換装置。
- 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 保守用端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更用コマンド情報を入力されることにより、該ユーザ端末についての変更すべき回線種別に応じて、相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更する保守用端末入力型回線変更制御手段が設けられていることを特徴とする、請求項33又は34に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該保守用端末入力型回線変更制御手段が、該回線変更用コマンド情報に基づいて、該呼制御メモリ,該プロトコル制御メモリ,該ユーザ端末登録情報を検証して、相当する呼制御メモリの相互リンク状態の変更或いは相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定する登録情報状態判定手段をそなえていることを特徴とする、請求項35記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該保守用端末入力型回線変更制御手段が、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリの相互リンク状態の変更或いは相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するサービス状態判定手段をそなえていることを特徴とする、請求項35記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該保守用端末入力型回線変更制御手段が、該ユーザ端末に対し、回線変更メッセージ情報を通知する通知手段をそなえていることを特徴とする、請求項35記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該通知手段が、該ユーザ端末に対し該回線変更メッセージ情報を通知する際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知手段をそなえていることを特徴とする、請求項38記載の通信サービス制御用交換装置。
- 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられ、さらに、
保守用端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更用コマンド情報を入力されることにより、該ユーザ端末についての変更すべき回線種別に応じて、相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更する保守用端末入力型回線変更制御手段が設けられるとともに、
該保守用端末入力型回線変更制御手段と連携し、発着収容位置に変更がある場合は、回線種別に応じて相当する全ての呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更を実行するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、
各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられ、且つ、
保守用端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更用コマンド情報を入力されることにより、該ユーザ端末についての変更すべき回線種別に応じて、相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更する保守用端末入力型回線変更制御手段が設けられるとともに、
該保守用端末入力型回線変更制御手段と連携し、発着収容位置に変更がある場合は、回線種別に応じて相当する全ての呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更を実行するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられ、且つ、
保守用端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更用コマンド情報を入力されることにより、該ユーザ端末についての変更すべき回線種別に応じて、相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更する保守用端末入力型回線変更制御手段が設けられるとともに、
該保守用端末入力型回線変更制御手段によって、該保守用端末からの該回線変更用コマンド情報に基づき、該ユーザ端末についての変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、
各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられ、且つ、
保守用端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更用コマンド情報を入力されることにより、該ユーザ端末についての変更すべき回線種別に応じて、相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更する保守用端末入力型回線変更制御手段が設けられるとともに、
該保守用端末入力型回線変更制御手段によって、該保守用端末からの該回線変更用コマンド情報に基づき、該ユーザ端末についての変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 該変更前の状態に戻す手段に、該保守用端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なう保守用端末用異常終了通知手段が設けられていることを特徴とする、請求項42又は43に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該変更前の状態に戻す手段に、該ユーザ端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なうユーザ端末用異常終了通知手段が設けられていることを特徴とする、請求項42又は43に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該ユーザ端末用異常終了通知手段が、該ユーザ端末に対し変更前の状態に戻した旨の通知を行なう際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知手段をそなえていることを特徴とする、請求項45記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該保守用端末入力型回線変更制御手段が、該回線変更用コマンド情報として、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の回線種別の通信サービスへ変更するための一斉回線変更用コマンド情報を入力されると、該ユーザ端末についての変更すべき回線種別に応じて、各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更するように構成されていることを特徴とする、請求項35記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該ユーザ端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更メッセージ情報を入力されることにより、変更すべき回線種別に応じて相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更するユーザ端末入力型回線変更制御手段が設けられていることを特徴とする、請求項33又は34に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該ユーザ端末入力型回線変更制御手段が、該回線変更メッセージ情報に基づいて、該呼制御メモリ,該プロトコル制御メモリ,該ユーザ端末登録情報を検証して、相当する呼制御メモリの相互リンク状態の変更或いは相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定する登録情報状態判定手段をそなえていることを特徴とする、請求項48記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該ユーザ端末入力型回線変更制御手段が、運用中の通信サービスを継続した状態で、あるいは、運用中の通信サービスを一時停止した状態で、相当する呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更ができるかどうかを判定するサービス状態判定手段をそなえていることを特徴とする、請求項48記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該ユーザ端末入力型回線変更制御手段が、他のユーザ端末に対し、該ユーザ端末を通じて入力された該変更メッセージ情報に相当する回線変更メッセージ情報を通知する通知手段をそなえていることを特徴とする、請求項48記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該通知手段が、該他のユーザ端末に対し該回線変更メッセージ情報を通知する際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知手段をそなえていることを特徴とする、請求項51記載の通信サービス制御用交換装置。
- 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられ、且つ、
該ユーザ端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更メッセージ情報を入力されることにより、変更すべき回線種別に応じて相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更するユーザ端末入力型回線変更制御手段が設けられるとともに、
該ユーザ端末入力型回線変更制御手段と連携し、発着収容位置に変更がある場合は、回線種別に応じて相当する全ての呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更を実行するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、
各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられ、且つ、
該ユーザ端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更メッセージ情報を入力されることにより、変更すべき回線種別に応じて相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更するユーザ端末入力型回線変更制御手段が設けられるとともに、
該ユーザ端末入力型回線変更制御手段と連携し、発着収容位置に変更がある場合は、回線種別に応じて相当する全ての呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態の変更を実行するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられ、且つ、
該ユーザ端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更メッセージ情報を入力されることにより、変更すべき回線種別に応じて相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更するユーザ端末入力型回線変更制御手段が設けられるとともに、
該ユーザ端末入力型回線変更制御手段によって、該ユーザ端末からの該回線変更メッセージ情報に基づき、該ユーザ端末についての変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
該複数のユーザ端末を複数のユーザ端末グループ(nグループ)構成に分割し、
各ユーザ端末グループについて、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
トリガ信号を受信することにより、各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリの相互リンク状態を制御されることによって、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段とが設けられ、且つ、
該ユーザ端末を通じて、任意の形態の通信サービスについて回線変更メッセージ情報を入力されることにより、変更すべき回線種別に応じて相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を変更するユーザ端末入力型回線変更制御手段が設けられるとともに、
該ユーザ端末入力型回線変更制御手段によって、該ユーザ端末からの該回線変更メッセージ情報に基づき、該ユーザ端末についての変更すべき回線種別に応じて相当する呼制御メモリの相互リンク状態を変更した場合において、異常を検出すると、変更前の状態に戻す手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 該変更前の状態に戻す手段に、該回線変更メッセージ情報を発信したユーザ端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なうユーザ端末用異常終了通知手段が設けられていることを特徴とする、請求項55又は56に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該変更前の状態に戻す手段に、該回線変更メッセージ情報を発信したユーザ端末以外の他のユーザ端末に対し、変更前の状態に戻した旨の通知を行なう他ユーザ端末用異常終了通知手段が設けられていることを特徴とする、請求項55又は56に記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該他ユーザ端末用異常終了通知手段が、該他のユーザ端末に対し変更前の状態に戻した旨の通知を行なう際に、所定の優先順位に従って通知する優先通知手段をそなえていることを特徴とする、請求項58記載の通信サービス制御用交換装置。
- 該ユーザ端末入力型回線変更制御手段が、該回線変更メッセージ情報として、各ユーザ端末グループで運用中の通信サービスを一斉に他の回線種別の通信サービスへ変更するための一斉回線変更メッセージ情報を入力されると、変更すべき回線種別に応じて各ユーザ端末グループについての相当する呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を各ユーザ端末グループ毎に一斉に変更するように構成されていることを特徴とする、請求項48記載の通信サービス制御用交換装置。
- 複数のユーザ端末を回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段が設けられるとともに、
各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、所望の形態の通信サービスを提供しうる通信サービス提供手段が形成されるとともに、
他の形態の通信サービスへの変更メッセージ情報を含むトリガ信号を受信することにより、相当する呼制御メモリ及びプロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するリンク変更制御手段が設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。 - 複数のユーザ端末を専用回線又は公衆回線を介して収容し、該ユーザ端末に提供する通信サービスの状態を制御しうる通信サービス制御用交換装置において、
ユーザ端末間パス毎にそれぞれ設けられる呼制御メモリと、
該ユーザ端末毎にそれぞれ設けられるプロトコル制御メモリとをそなえ、
該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するとともに、各呼制御メモリを相互にリンクして、該専用回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる専用回線用通信サービス提供手段が設けられるとともに、
該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを受けうるユーザ端末登録情報を各呼制御メモリに登録するユーザ端末登録手段と、
各呼制御メモリ及び各プロトコル制御メモリを相互にリンクして、該公衆回線に関しての所望の形態の通信サービスを提供しうる公衆回線用通信サービス提供手段と、
任意の形態の通信サービスについての回線変更メッセージ情報を含むトリガ信号を受信することにより、変更すべき回線種別に応じて相当する該ユーザ端末登録情報を登録された呼制御メモリ,プロトコル制御メモリの相互リンク状態を前記他の形態の通信サービスに適した相互リンク状態に変更するユーザ端末入力型回線変更制御手段とが設けられていることを特徴とする、通信サービス制御用交換装置。
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