JPH06244859A - インテリジェントネットワークにおける分散信号制御方式 - Google Patents

インテリジェントネットワークにおける分散信号制御方式

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JPH06244859A
JPH06244859A JP3017093A JP3017093A JPH06244859A JP H06244859 A JPH06244859 A JP H06244859A JP 3017093 A JP3017093 A JP 3017093A JP 3017093 A JP3017093 A JP 3017093A JP H06244859 A JPH06244859 A JP H06244859A
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ssp
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path
cell
scp
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JP3017093A
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Masaaki Wakamoto
雅晶 若本
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SCPとSSPが分散して効率的にコネクシ
ョンを設定する。 【構成】 SCP31は任意の発側終端SSPから任意
の着側終端SSPまでの標準パスデータと、各隣接SS
P間の使用状況(トラヒック、使用帯域)等をデータベ
ース31bに記憶する。コネクション設定時、SCP3
1は発側終端SSP21から着側終端SSP24までの
コネクションをパスの状態、使用状況を考慮して決定す
る。標準パスと異なるコネクション(特定パス)61が
決定されるとSCP31は、標準パス51,52と特定
パス61の分岐点及び合流点となる制御点SSP22,
26及び発側SSP21のそれぞれに、隣接する制御点
SSP又は着側終端SSP24を対地のSSPとするコ
ネクション設定命令を送出する。コネクション設定命令
を受けた各SSP21,22,26は指定された対地の
隣接制御点SSP、着側終端SSP24までのコネクシ
ョンを並行して設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインテリジェントネット
ワークにおける分散信号制御方式に係わり、特にコネク
ション設定・解放の呼処理に係わる信号制御をサービス
制御ノード(SCP)とサービス交換ノード(SSP)
が分散協調して実行するインテリジェントネットワーク
における分散信号制御方式に関する。インテリジェント
ネットワークでは、サービス制御をSCPとSSPで機
能分散して実行する。サービス制御の基本は呼あるいは
コネクションの接続制御であり、コネクションの設定・
解放等を行なう信号処理は接続制御の最も基本的な機能
である。しかし、従来、SCPとSSPの機能分散が十
分に行なわれていないきらいがある。又、今後は、ダイ
ナミックルーチングによる輻輳回避や障害時の迂回路設
定等がネットワークの重要な機能となると考えられ、こ
れにもインテリジェントネットワークの信号制御方式が
密接に関係してくる。以上より、インテリジェントネッ
トワーク、特にATM網を前提としたインテリジェント
ネットワークにおいて、サービス制御やダイナミックル
ーチングをSCPとSSPで分散して効率的かつ柔軟に
実行するための分散信号制御方式が要望されている。
【0002】
【従来の技術】図9は今後のインテリジェントネットワ
ークの代表的なサービスの1つとして有望視されている
パーソナル通信サービス(パーソナルコール)の説明図
であり、1はサービス制御ポイント(SCP)、2、3
は端末、4〜9はサービス交換ポイント(SSP)であ
る。パーソナル通信サービスの基本機能は、個人にパー
ソナル番号を割り当て、発信者がこれをダイヤルするこ
とにより、着信者がどこにいても通信できるというもの
である。着信者の位置は、移動体通信システムで常に監
視されているか、あるいは、着信者が移動する毎に移動
先の端末3より登録発信してパーソナル番号と移動先端
末番号(電話番号)の組をSCP1内のデータベースに
格納する。発信者が、端末1より着信者のパーソナル
番号をダイヤルすると、発信端末1を収容しているS
SP(発側終端SSP)4は、SCP1に対して入力さ
れたパーソナル番号を送る。SCP1はデータベース
を検索し、パーソナル番号に対応する物理的な端末番号
を求め、該端末番号を発側終端SSP4に返す。発側
終端SSP4は、入力された端末番号に基づいて、通常
の電話サービスと同様の方法で発信端末1を着信端末3
に接続する。すなわち、コネクションは隣接するSSP
間を発信側終端SSPから着側終端SSPに向かって
→→と設定される。
【0003】図10はATM(Asynchronous Transfer
Mode)網におけるコネクション設定説明図であり、1は
サービス制御ポイント(SCP)、2は発信端末、3は
着信端末、4〜7はATM交換機(SSP)、4a〜7
aはATMスイッチ、4b〜7bはCPU(制御部)、
10はATM網である。ATM網10では物理回線上に
多重に論理リンクを張ることにより回線を複数の呼に割
り当てる。そして、各呼に応じた端末からの動画像デー
タや音声データ等を固定長の情報単位(セルという)に
分解し、順次回線に送り出して多重化を実現する。セル
は図11に示すように、53バイトの固定長ブロックで
構成され、その内5バイトがヘッダ部HD、48バイト
がインフォメーションフィールド(情報部)DTであ
る。ヘッダ部HDには、データがブロックに分解された
後でも宛先が判るように呼識別用の仮想チャンネル番号
(Virtual Channel Identifier:VCI)が含まれ、そ
のほか方路を特定する仮想パスの識別子(Virtual Path
Identifier:VPI)や、リンク間のフロー制御に用
いられるジェネリックフローコントロールGFC(Gene
ric Flow Control)や、ペイロードPT(Payload Typ
e)やヘッダのエラー訂正用符号HEC(Header Error C
ontrol)等が含まれている。
【0004】発信端末2が着信端末3をパーソナル番号
で呼び出すための発呼操作を行うと、発信端末内のセル
組立部は発信番号、パーソナル番号、端末の種別、帯域
(伝送速度)等を含むデータをセル単位に分割し、各分
割データに信号用VCI(端末毎に予め定まっている)
を付して信号セルを生成し、該信号セルを発側ATM交
換機(発側終端SSP)4に送り出す。発側ATM交換
機4の図示しない信号装置は信号セルを受信すれば、該
信号セルに含まれる情報を組立ててCPU4bに通知す
る。CPU4bはSCP1にパーソナル番号を送って着
信端末3の電話番号を得ると共に発信者サービス分析処
理、課金処理等の呼処理を行なう。ついで、着信端末3
への複数の方路(VPI)を求め、所定のVPIの帯域
に情報を伝送するための余裕があるか調べ、余裕があれ
ば該VPI及びコネクション用に所定の呼識別情報(V
CI)を決定し、次の中継交換機5に発信番号、着信番
号、VPI、VCI、その他のデータを含む接続情報を
送出する。
【0005】以後、中継ATM交換機5は同様な処理を
行ない、最終的に発側交換機4から着信端末3が接続さ
れた着側ATM交換機(着側終端SSP)7までのパス
及び中継ATM交換機5,6,・・・が決定される。着
側ATM交換機7は発信番号、着信番号、上位ATM交
換機のVCIを含む接続情報を受信すれば、着信端末3
に所定VCIを割り当てると共に、着信端末3が通話可
能であるか調べる。通話可能であれば、通話可能な旨を
発側ATM交換機4に通知し、発側ATM交換機は発信
端末2に所定のVCIを割り当てる。尚、パス上の各A
TM交換機4,5,・・・7はそれぞれ以上と並行して
上位ATM交換機のVCIに対応させて、(1) 該VCI
を有するセルの出力パス(出ハイウェイ)を特定するた
めの接続情報と、(2) 出力するセルに付加する新たなV
CI、VPIを内蔵のルーチングテーブルに登録する。
【0006】発信端末2と着信端末3間にパスが形成さ
れると、両端末は発呼セル、応答セルを互いに送受しあ
って通信手順を確認する。しかる後、発信端末2は送信
すべきデータを所定バイト長に分解すると共に、前記割
り当てられたVCIを含むヘッダを付けてセルを生成
し、該セルをATM網10に送り出す。各ATM交換機
4〜7は上位交換機から所定の入ハイウェイを介してセ
ルが入力されると、ルーチングテーブルに基づいて該入
力されたセルのVCIを付け変えると共に所定の出ハイ
ウェイに送り出す。この結果、発信端末2から出力され
たセルは呼制御で決定したパスを介して着側ATM交換
機7に到達する。着側ATM交換機7はルーチングテー
ブルに基づいて、入力されたセルに付加されているVC
Iを着信端末に割り当てたVCIに付け変えた後、着信
端末3が接続されている回線に送出する。以後、発信端
末2はセルを順次着信端末3に送り、着信端末は受信し
たセルに含まれる情報部DTを組立て、元のデータを復
元する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インテリジ
ェントネットワークでは、サービス制御の主導権がSC
Pにあり、SCPがネットワーク全体を見渡せるにもか
かわらず、現状の信号制御方式では、コネクションの設
定・解放は依然として、SSP間でシーケンシャルに行
なわれている。特に、パーソナル通信サービスのよう
に、SCPにおいて着信者の端末番号が求まり、ルーチ
ングが決定できるにもかかわらず、発側終端SSPから
着側終端SSPに向かって、コネクションを順次設定す
るのは、時間がかかり、効率的でない。換言すれば、S
CPとSSP間の分散制御という本来のインテリジェン
トネットワークの特徴を活かしていない問題がある。
又、今後のネットワークの重要な機能として考えられる
ダイナミックルーチングを実現する上で、通信状態にあ
るコネクションを無瞬断で別のコネクションに設定しな
おすことができれば、通信品質やネットワークリソース
の使用効率を飛躍的に高めることができると考えられ
る。しかし、現状の信号制御方式では通信状態にあるコ
ネクションを無瞬断で別のコネクションに設定しなおす
ことは不可能である問題がある。
【0008】以上から本発明の目的は、コネクション設
定・解放等の信号処理を、SSPとSCPで分散協調し
て実行することができ、これにより効率的な信号制御が
できるインテリジェントネットワークの分散信号制御方
式を提供することである。本発明の別の目的は、ATM
網において通信状態にあるコネクションを無瞬断で別の
コネクションに設定しなおすダイナミックルーチングを
可能にできるインテリジェントネットワークの分散信号
制御方式を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。11、12は端末、21〜26はサービス交
換ポイント(SSP)、31はサービス制御ポイント
(SCP)、31aは処理部、31bはデータベース、
51(太線)、52(破断線)はSSP21からSSP
24までの標準パス、61(点線)は輻輳回避、障害時
の迂回のために決定される特定パスである。である。
【0010】
【作用】SCP31は任意の発側終端SSPから任意の
着側終端SSPまでの標準パスデータSPDと、各隣接
SSP間のパスの状態(障害発生等)、使用状況(トラ
ヒック、使用帯域)を示すパス管理データPADをデー
タベース31bに保持・管理する。端末11からの発呼
時、SCP31は発側終端SSP21から着側終端SS
P24までのコネクションを前記パスの状態、使用状況
を考慮して決定する。標準パスと異なるコネクション
(特定パス)61が決定されるとSCP31は、発側S
SP21と、標準パス51と特定パス61の分岐点とな
る分岐点SSP(制御点SSP)22と、標準パス52
と特定パス61の合流点となる合流点SSP(制御点S
SP)26のそれぞれに、隣接制御点SSP22,2
6、着側終端SSP24を対地のSSPとするコネクシ
ョン設定命令をマルチキャストで送出する。コネクショ
ン設定命令を受けた発側SSP21、分岐点SSP2
2、合流点SSP26は指定された対地の隣接制御点S
SP22,26、着側終端SSP24までのコネクショ
ンを並行して設定する。このようにすれば、発側SSP
21と着側SSP24間のコネクションを分解して設定
でき、効率良くパス設定ができる。又、SCP31によ
り標準パス51と一致するコネクションが設定された場
合には、その旨を標準パス上の各SSP21〜24に通
知すれば、各SSPはVPIとして標準パスを構成する
方路のVPIを使用でき、効率的にパス設定ができる。
【0011】又、ATM網において、通信中状態にある
コネクション51を別のコネクションに設定しなおす要
求が検出された時、SCP31は新たなコネクション6
1を決定して新コネクションと旧コネクションの分岐点
SSP22及び合流点SSP24を求め、分岐点SSP
22に合流点SSP24を対地のSSPとするコネクシ
ョン設定命令を入力して分岐点SSP22から合流点S
SP24までの新コネクションを設定させ、コネクショ
ン設定完了後、分岐点SSP22と合流点SSP24に
セル乗せ換え命令を送出する。分岐点SSP22は旧コ
ネクション51に乗せる最後のセル直後に、及び新コネ
クション61に乗せる最初のセルの直前に、それぞれ特
殊のセルを挿入してコネクションを新コネクション61
に切替える。合流点SSP24は新旧それぞれのコネク
ション上の特殊セルを抽出し、該特殊セルの抽出順序に
従って、旧コネクション51上を流れてきた最後のセル
の後に新コネクション61上を流れてきたセルを流す順
序制御を行なってコネクションの切替えを行なう。この
ようにすれば、セルの順序を乱すこと無く、また、セル
廃棄無く、無瞬断でコネクションを設定しなおすダイナ
ミックルーチングができる。
【0012】
【実施例】(a) 本発明の第1の実施例第1実施例の概略 図2は本発明の概略説明図であり、11、12は端末で
あり、例えば11は発信端末、12は着信端末である。
21〜26はATM交換機等のサービス交換ポイント
(SSP)、31はサービス制御ポイント(SCP)、
51(太線)、52(破断線)はサービス交換ポイント
(SSP)21からサービス交換ポイント(SSP)2
4までの標準パス、61(点線)は輻輳回避、障害時の
迂回のために決定される特定パスである。発信者は発信
端末11を用いて、着信端末12に移動している着信者
をパーソナル番号で呼び出すための発呼操作を行うと
(参照)、発側終端SSP21はSCP31にパーソ
ナル番号を送る(参照)。これにより、SCP31は
データベースに記憶してあるパーソナル番号・電話番号
の対応テーブルより電話番号を求めて着側終端SSP2
4を求める。ついで、SCP31は発側終端SSP21
から着側終端SSP24までのコネクションをデータベ
ースに記憶してあるパスの状態、使用状況を考慮して決
定し、該コネクションとデータベースに記憶してある標
準パス(発側終端SSP21から着側終端SSP24ま
での標準パス)51,52を比較する。
【0013】一致する場合には、標準パスデータと着信
端末の電話番号を該標準パス51上の各SSP21に通
知すれば、各SSP21〜23はVPIとして標準パス
51を構成する方路のVPIを採用し、ついで、VCI
を決定すると共にルーチングテーブルを作成し、しかる
後、決定したVPI、VCI、各端末の電話番号を下位
のSSPに通知すればATM通話路の設定が完了する。
従って、一致する場合には、各SSPは従来のようにV
PI決定のアルゴリズムによりVPIを決定する必要は
なくVPIを簡単に決定できる。一方、標準パスと異な
るコネクション(特定パス)61が決定されるとSCP
31は、以下のコネクション設定命令をマルチキャスト
で所定のSSPに入力する。尚、標準パス51と特定パ
ス61の分岐点となるSSP22を分岐点SSP(制御
点SSP)といい、特定パス61と標準パス52のの合
流点となるSSP26を合流点SSP(制御点SSP)
という。
【0014】すなわち、SCP31は、発側SSP21
に隣接制御点SSP22を対地のSSPとするコネクシ
ョン設定命令を、分岐点SSP(制御点SSP)22に
隣接する制御点SSP26を対地のSSPとするコネク
ション設定命令を、合流点SSP(制御点SSP)26
に着側終端SSP24を対地のSSPとするコネクショ
ン設定命令をマルチキャストで送出する(参照)。コ
ネクション設定命令を受けた発側SSP21、分岐点S
SP22、合流点SSP26は指定された対地の隣接制
御点SSP22,26、着側終端SSP24までのコネ
クションを並行して設定する(参照)。以上のように
すれば、SCPとSSPが分散してコネクション設定処
理ができる。特に、標準パスと特定パスが一致する場合
には、各SSPは従来のVPI決定のアルゴリズムによ
りVPIを決定する必要が無く、標準パスを形成する方
路のVPIを用いれば良く、効率的にコネクションの設
定ができる。又、標準パスと特定パスが異なる場合に
は、発信端末から着信端末までの中継SSP22.26
をSCP側で決定できる。このため、発側SSP21と
着側SSP24間のパスを分解してコネクション設定が
でき、効率良くコネクションの設定ができる。
【0015】SCPとSSPの構成 図3はSCP31とATM交換機である1つのSSP2
1の構成図である。尚、他のSSPも同一の構成を有し
ている。SCP31において、31aは処理部、31b
はデータベースである。データベース31bには、予め
任意の発側終端SSPから任意の着側終端SSPまで
の標準パスを特定する標準パスデータSPDと、各S
SP間のパスの状態、使用状況を示すパス管理データP
ADと、登録されたパーソナル番号と移動先電話番号
の対応データPTD等が記憶されている。
【0016】処理部31aにおいて、41はコネクショ
ン決定部、42は対SSP通信制御部である。コネクシ
ョン決定部41はルーチングアルゴリズムに従って、
発側終端SSPから着側終端SSPまでのコネクション
を、各回線の使用帯域(あるいはトラヒック状況)、障
害発生状態等を考慮して決定し、決定したコネクショ
ンと予めデータベース31bに記憶してある標準パス
(発側終端SSPから着側終端SSPまでの標準パス)
を比較し、不一致の場合にはコネクション設定のため
に最小必要な中継SSP群(制御点SSP群)を求め
る。対SSP通信制御部42はコネクション決定部から
の指示に従って、一致する場合には、標準パスデータ
と着信端末の電話番号を該標準パス上の各SSPに通知
してコネクション設定を指示し、不一致の場合には、
発側SSPに隣接制御点SSPを対地のSSPとするコ
ネクション設定命令を、各制御点SSPに隣接する制御
点SSPを対地のSSPとするコネクション設定命令
を、最後の制御点SSPに着側終端SSPを対地のSS
Pとするコネクション設定命令をマルチキャストで送出
し、又、SSP群よりコネクション設定完了を受信す
る。
【0017】SSP21において、70は制御部(CP
U)、71はSCP31から送出されたコネクション設
定命令を受信したり、コネクション設定完了通知をSC
Pに送出する対SCP通信制御部、72はSCPから指
示された対地のSSPに対してコネクション設定・解放
をするための信号制御部、73はATM通話路廻りを制
御する通話路制御部、74はATM通話路である。AT
M通話路において、81はセルに制御情報(ルーチング
ヘッダ)を付加すると共にVCI、VPIを付け換える
制御情報付加ユニット、82はATMスイッチである。
【0018】図4はSSPのより詳細な構成図であり、
図3と同一部分には同一符号を付している。ATMスイ
ッチ82は自己ルーチングスイッチモジュールSRM1
で構成され、その入力端は制御情報付加回路81を介し
て入線#1〜#3接続され、出力端は出線#1〜#3と
接続されている。制御情報付加ユニット81は、各入力
線#1〜#3に対応してルーチング情報等を付加する付
加回路AC1〜AC3を備え、各付加回路AC1〜AC
3は対応する入線から入力されたセルにルーチングヘッ
ダを付加すると共に、該セルに含まれるVCI、VPI
を付け替えてATMスイッチ82に送り出す。
【0019】制御部CPUの信号制御部72は、コネク
ション設定時にVPI,VCIを決定すると共に、着信
端末への方路に応じてルーチングヘッダRHを決定し、
これら制御情報をセルが入力される付加回路のルーチン
グテーブル(図示せず)に書き込む。コネクション設定
が終わって、セルが上位ATM交換機を介して所定の入
線に入力されると、該入線に接続された付加回路AC1
〜AC3は、ルーチングテーブルより入力セルに付加さ
れているVCIに応じた制御情報(ルーチングヘッダR
HとVCI,VPI)を読み出す。そして、セルに該ル
ーチングヘッダRHを付加すると共に、該セルのVC
I,VPIを読み出したVCI,VPIで付け替えてA
TMスイッチ82に送り出す。ATMスイッチ82の自
己ルーチングスイッチモジュールSRM1はルーチング
ヘッダRHを用いてセルを所定の出線より送出する。
尚、出線に送出する前に図示しない後処理回路でルーチ
ングヘッダは除去される。
【0020】図5は自己ルーチングスイッチモジュール
(SRM1)の具体例を示す回路図である。I1〜I3
制御情報検出回路、D1〜D3は伝送情報遅延回路、DM
1〜DM3はデマルチプレクサ、DEC1〜DEC3は制御
情報デコード回路であり、以上によりセル振分け部CE
LDが構成される。FM11〜FM33はバッファメモリで
例えばFIFO(First-In First-Out)メモリ、SEL1
〜SEL3はセレクタ、AOM1〜AOM3は到着順序管
理FIFOである。各到着順序管理FIFO(AOM1
〜AOM3)はそれぞれ制御情報デコード回路DEC1
DEC3の出力端に接続され、対応する3つのバッファ
メモリFM11〜FM13,FM21〜FM23,FM31〜FM
33にセルが到来する順序を記憶し、対応するセレクタS
EL1〜SEL3を制御してセル到来順に3つのバッファ
メモリからセルを読み出して出線#1〜#3に送出す
る。
【0021】検出回路Ii(i=1〜3)は入力されたセル
に含まれる制御情報を抽出してデコード回路DECi(i=
1〜3)に送る。デコード回路DECiは入力されたル
ーチングヘッダRHが出力端#j(j=1〜3)を示す
ものであれば、切換信号SiによりデマルチプレクサD
Miを操作してFIFOメモリFMjiに伝送情報(セ
ル)を送る。例えば、入力端#1より入力した情報に含
まれるルーチングヘッダRHが出力端#2を示すもので
あれば、デコード回路DEC1はデマルチプレクサDM1
を操作して入力端#1からの情報をFM21に入力する。
到着順序管理FIFO(AOMi)は制御情報デコード
回路DEC1〜DEC3の出力端に接続され、対応する3
つのバッファメモリFMi1〜FMi3にセルが到来する順
序を記憶する。例えば、セルがバッファメモリFM11
FM12→FM13→FM12→・・・の順序で到来すれば、
到着順序管理FIFO(AOM1)には1→2→3→2
→・・・のようにセル到来順にバッファメモリ識別符号
が記憶される。しかる後、到着順序管理FIFO(AO
Mi)は対応するセレクタSELiを制御してセル到来
順に3つのバッファメモリFMi1〜FMi3からセルを読
み出して出線#iに送出する。
【0022】コネクション設定の全体の動作 以下、パーソナル通信サービスにおけるコネクション設
定の全体の処理フローをHIPOチャート風に記述して
説明する。1. 発信者は発信端末11(図2)を用いて、着信端末
12に移動している着信者をパーソナル番号で呼び出す
ための発呼操作を行うと、発側終端SSP21はSCP
31にパーソナル番号を送る(図2の,参照)。2. SCP31はデータベース31bを検索し、パーソ
ナル番号に対応する物理的な端末番号(電話番号)を求
める。
【0023】3. SCP31のコネクション決定部41
(図3)は、得られた端末番号に基づいて、発側終端S
SP21から着側終端SSP24までのコネクションを
以下の手順で選択する。すなわち、3.1 データベース31bを検索することにより、発側終
端SSP21から着側終端SSP24までの予め定めら
れた標準パス51,52(図2)を求める。ついで、3.2 データベース31bに格納されているパスの状態、
使用状況等を考慮してルーチングアルゴリズムによっ
て、発側終端SSP21から着側終端SSP24までの
最適なコネクション61を求める。3.3 得られたコネクション(特定パスと呼ぶ)が標準パ
スと同じか異なるかを判定する。
【0024】3.3.1 同じ場合 「標準パス」と指定し、制御を対SSP通信制御部42
に渡す。3.3.2 異なる場合 特定パス61と標準パス51、52の分岐点及び合流点
となる分岐点SSP(制御点SSP)22と合流点SS
P(制御点SSP)26を求め、「特定パス」と指定
(制御点SSPをパラメータとする)して、制御を対S
SP通信制御部42に渡す。
【0025】4. 対SSP通信制御部42は、コネクシ
ョン決定部41から「標準パス」と指定されたか、「特
定パス」と指定されたかにによって、以下の処理を行な
う。4.1 「標準パス」と指定された場合 標準パスデータと着信端末の電話番号を該標準パス51
上の各SSP21に通知する。4.2 「特定パス」と指定された場合 発側SSP21に隣接制御点SSP22を対地のSSP
とするコネクション設定命令を、分岐点SSP(制御点
SSP)22に隣接する制御点SSP26を対地のSS
Pとするコネクション設定命令を、合流点SSP(制
御点SSP)26に着側終端SSP24を対地のSSP
とするコネクション設定命令をマルチキャストで送出す
る。
【0026】5. 発側終端SSP21は対SCP通信制
御部71を介して受信したメッセージによって、以下の
処理を行なう。5.1 メッセージが「標準パス・端末番号」の場合 信号制御部72(図39に対して標準パスである旨を通
知すると共にコネクション設定を依頼する。信号制御部
72はVPIとして標準パス51を構成する方路のVP
Iを採用し、又、VCIを決定すると共に、ルーチング
テーブルを作成して所定の付加回路AC1〜AC3(図
4)に格納する。しかる後、決定したVPI、VCI、
各端末の電話番号を下位のSSPに通知する。標準パス
上の各SSP21〜23は発側終端SSPと同様の処理
を行ない、標準パスと一致するコネクションを設定す
る。 5.2 メッセージが「特定パス・対地SSP」の場合 信号制御部72に対して対地の制御点SSP22を指示
してコネクション設定を依頼する。発側SSP21は対
地の制御点SSP22までのコネクションを通常の信号
方式で設定し、コネクション設定が完了した時点で、対
SCP通信制御部71を介してSCP31に対して、コ
ネクション設定完了を送出する。尚、この場合、VPI
は従来と同様のVPI決定アルゴリズムに従って決定す
る。
【0027】6. 一方、SCP31から対SCP通信制
御部71を介してメッセージを受信した各制御点SSP
22、26は以下のコネクション設定処理を行なう。
尚、このコネクション設定処理は、5.2における発側終
端SSP21によるコネクション設定処理と並行して、
又、互いに独立して実行される。6.1 対地となる終端SSPまでのコネクション設定を信
号制御部72に依頼する。6.2 信号制御部72は、対地の制御点SSPまでのコネ
クションを通常の信号方式で設定する。この場合、VP
Iは従来と同様のVPI決定アルゴリズムに従って決定
する。6.3 コネクション設定が完了した時点で、対SCP通信
制御部71を介してSCP31に対して、コネクション
設定完了を送出する。
【0028】7. SCP31では、すべてのコネクショ
ン設定完了通知を受信すると、発側終端SSP21に対
してコネクション設定完了を通知する。8. SCP31からコネクション設定完了通知を受信し
た発側終端SSPは、以後、通常の呼処理を行なう。 以上により、SCPとSSPが分散してコネクション設
定処理ができ、効率良くパス設定が可能となる。
【0029】(b) 本発明の第2の実施例第2実施例の概略 図6は本発明の概略説明図であり、11、12は端末で
あり、例えば11は発信端末、12は着信端末である。
21〜26はATM交換機等のサービス交換ポイント
(SSP)、31はサービス制御ポイント(SCP)、
51(太線)は通信中状態にあるコネクション、61
(点線)は輻輳回避等のために設定しなおされた新たな
コネクションである。通信中状態にあるコネクション5
1を別のコネクションに設定しなおす要求が検出された
時、SCP31は新たなコネクション61を決定して新
コネクション61と旧コネクション51の分岐点及び合
流点である分岐点SSP22及び合流点SSP24を求
める。
【0030】ついで、分岐点SSP22に合流点SSP
24を対地のSSPとするコネクション設定命令を送出
し(参照)、分岐点SSPから合流点SSPまでの新
コネクション(,参照)を設定させる。そして、コ
ネクション設定完了後、分岐点SSP22と合流点SS
P24にセル乗せ換え命令を送出する(参照)。分岐
点SSP22は旧コネクション51に乗せる最後のセル
直後に、及び新コネクション61に乗せる最初のセルの
直前に、それぞれ特別のセル、例えばOAMセルを挿入
しコネクションを新コネクション61に切替える。合流
点SSP24は新旧それぞれのコネクション上のOAM
セルを抽出し、該OAMセルの抽出順序に従って、旧コ
ネクション51上を流れてきた最後のセルの後に新コネ
クション61上を流れてきたセルを流す順序制御を行な
ってコネクションの切替えを行なう。このようにすれ
ば、セルの順序を乱すこと無く、また、セル廃棄無く、
無瞬断でコネクションを設定しなおすダイナミックルー
チングができる。
【0031】SCPとSSPの構成 図7はSCP31とATM交換機である1つのSSP21
の構成図である。尚、他のSSPも同一の構成を有して
いる。SCP31において、31aは処理部、31bは
データベースである。データベース31bには、予め
任意の発側終端SSPから任意の着側終端SSPまでの
標準パスを特定する標準パスデータSPDと、各SS
P間のパスの状態、使用状況を示すパス管理データPA
Dと、登録されたパーソナル番号と移動先電話番号の
対応データPTD等が記憶されている。
【0032】処理部31aにおいて、41はコネクショ
ン決定部、42は対SSP通信制御部である。コネクシ
ョン決定部41は第1実施例における機能に加えて、
通信中状態にあるコネクションを別のコネクションに設
定しなおす要求が検出された時、新たなコネクションを
決定し、新コネクションと旧コネクションの分岐点及
び合流点である分岐点SSP及び合流点SSPを求め、
分岐点SSPに合流点SSPを対地のSSPとするコ
ネクション設定命令を送出し、コネクション設定完了
後、分岐点SSP22と合流点SSP24にセル乗せ換
え命令を送出する。他SSP通信制御部42は第1実施
例における機能に加えて、コネクション決定部からの指
示に従って、コネクション設定命令やセル乗せ換え命
令をSSPに送出し、又、SSPよりコネクション設
定完了を受信する。
【0033】SSP21において、70は制御部(CP
U)、71はSCPから送出されたコネクション設定命
令やセル乗せ換え命令を受信したり、コネクション設定
完了通知をSCPに送出するSCP通信制御部、72は
SCPから指示された対地のSSPに対してコネクショ
ン設定・解放をするための信号制御部、73はATM通
話路廻りを制御する通話路制御部、74はATM通話
路、75はATM通話路にOAMセルを挿入するOAM
挿入ユニット、76はATM通話路を流れるOAMセル
を検出し、抽出するOAMセル抽出ユニット、77はセ
ルの順序制御を行なうためにセルを一時的に保存してお
くためのセルバッファデータで、例えばFIFO(First
- in first-out)バッファである。ATM通話路74にお
いて、81はセルに制御情報(ルーチングヘッダ)を付
加すると共にVCI、VPIを付け換える制御情報付加
ユニット、82はATMスイッチである。
【0034】図8はSSPのより詳細な構成図であり、
図7と同一部分には同一符号を付している。制御情報付
加ユニット81、ATMスイッチ82は図4、図5に示
す第1の実施例と同一構成を有している。OAMセル挿
入ユニット75は、通話路制御部73の指示に従ってO
AMセルを挿入するOAMセル挿入部751,752,7
3を入線#1〜#3毎に有し、OAMセル抽出ユニッ
ト76は入線#1〜#3毎にOAMセル抽出部761
762,763を有し、セルバッファ77は各OAMセル
抽出部に対応してFIFOバッファ771,772,77
3を備えている。
【0035】制御情報付加ユニット81の各付加回路A
C1〜AC3は対応する入線から所定のVCIを有する
セルが入力されると内蔵のルーチングテーブルを参照し
て、該セルにルーチングヘッダRHを付加すると共に、
該セルに含まれるVCI、VPIを付け替えてATMス
イッチ82に送り出す。各付加回路AC1〜AC3のル
ーチングテーブルはコネクション変更時、通話路制御部
73の指示により新たな制御情報が追加され、各付加回
路は以後新制御情報が付加されたルーチングテーブルに
従ってルーチングヘッダの付加、VCI、VPIの付け
替えを行ない、ATMスイッチ82からの出線を変更し
て方路を切り換える。OAMセル挿入部751〜753
通話路制御部73からのOAMセル挿入指令により、該
指令に含まれるVCIを有するOAMセルを挿入して出
力する。OAMセル抽出部761〜763は、通話路制御
部73からOAMセル検出指令が入力されると、指令さ
れたVCIを有するOAMセルの検出を行ない、OAM
セル検出を通話路制御部73に通知すると共に、通話路
制御部73からのセルバッファリング指令に従って受信
した所定のVCIを有するセルを対応するFIFOバッ
ファ771〜773に入力し、セル出力指示によりFIF
Oバッファより順にセルを出力する。尚、OAMセルは
削除する。
【0036】コネクション変更の全体の動作 以下、通信中状態にあるコネクションを無瞬断で別のコ
ネクションに設定しなおす処理をHIPOチャート風に
記述して説明する。1. SCP31において、通信中状態にあるコネクショ
ン51を別のコネクションに設定し直す要求が検出され
ると、コネクション決定部41は、新たなコネクション
を決定し、旧コネクション51(図6参照)と新コネク
ション61の分岐点及び合流点となる分岐点SSP(制
御点SSP)22、合流点SSP(制御点SSP)24
を求める。
【0037】尚、コネクション変更要求は例えば以下の
ような場合に発生する。例えば、現状ではある回線の使
用帯域が許容帯域に近くなっており、後から発生した呼
に対してコネクションの設定ができない場合、該回線を
現在使用している通信を別のコネクションに設定し直せ
ば、前記回線に余裕ができ、後から発生した緊急の呼に
対してコネクションを設定できるような場合がある。か
かる場合に、コネクション変更要求が発生する。又、2
者通話中から3者会議に移行するとき、2者通話時のコ
ネクション上のSSPが、いずれも3者会議に必要なリ
ソースである会議ブリッジ(同報機能を有するもの)を
装備していない場合、通話中状態のまま、会議ブリッジ
を装備しているSSPを通るようにコネクションを設定
しなおす場合に、コネクション変更要求が発生する。
【0038】2. ついで、SCP31は分岐点SSP2
2に合流点SSP24を対地のSSPとするコネクショ
ン設定命令を送出し、分岐点SSPから合流点SSPま
での新コネクションを設定させる。3. コネクションの設定が完了すると、SCP31は分
岐点SSP22と合流点SSP24にセル乗せ換え命令
をマルチキャストで同時に送出する。4. セル乗せ換え命令を受信した分岐点SSP22は以
下の処理を行なう。4.1 分岐点SSP22の通話路制御部73はコネクショ
ンが変更されるセルが入力されるOAMセル挿入部75
1〜753(図8)に、該セルと同一のVCIを有するO
AMセルの挿入を指令する。これにより、OAMセル挿
入部は旧コネクション51に乗せる最後のセルの直後
に、指令されたVCIを有し、かつ「最終」という意味
の情報を付加したOAMセルを挿入して出力する。
【0039】4.2 ついで、新コネクション上の各SSP
22,26,24の通話路制御部73は新コネクション
設定完了時に信号制御部72から入力されている新制御
情報を追加し、旧制御情報を削除する。これにより、以
後、新コネクションを介してセルが伝送され、コネクシ
ョンの切替えが行なわれる。4.3 しかる後、分岐点SSP22の通話路制御部73は
コネクションが変更されるセルが入力されるOAMセル
挿入部に、該セルと同一のVCIを有するOAMセルの
挿入を指令する。これにより、OAMセル挿入部は新コ
ネクション61に乗せる最初のセルの直前に、指令され
たVCIを有し、かつ「先頭」という意味の情報を付加
したOAMセルを挿入して出力する。対応する付加回路
AC1からAC3は新制御情報に基づいて先頭OAMセ
ルにルーチングヘッダRHを付加すると共にVCI、V
PIを付け替えてATMスイッチ82に入力し、ATM
スイッチは該セルを新コネクションに応じた出線に送り
出す。以後同様に先頭OAMセルと同一のVCIを有す
るセルは新コネクションを介して伝送される。
【0040】5. セル乗せ換え命令を受信した合流点S
SP24は以下の処理を行なう。5.1 通話路制御部73は旧コネクションと新コネクショ
ンにかかわる入線に応じたOAMセル抽出部にOAMセ
ル検出指令を入力する。これにより、指令を受けたOA
Mセル抽出部はOAMセルの検出を行ない、OAMセル
を検出した時、通話路制御部73に検出通知をする。通
話路制御部73は最初に検出されたOAMセルの種別に
応じて以下の処理を行なう。5.1.1 最初に検出されたOAMセルが「最終」OAMセ
ルの場合 最終OAMセルを除去させると共に、新コネクションに
かかわるOAMセル抽出部に抽出した先頭OAMセルの
除去を指示し、後は何もせず、到着順に出力させる。
【0041】5.1.2 最初に検出されたOAMセルが「先
頭」OAMセルの場合5.1.2.1 新コネクションにかかわるOAMセル抽出部に
先頭OAMセルの除去を指示すると共に、以降のセル
(先頭OAMセルと同一のVCIを有するセル)を対応
するFIFOバッファに記憶するように指示する。5.1.2.2 しかる後、最終OAMセルが検出されると、該
最終OAMセルの除去を指示すると共に、新コネクショ
ンにかかわるOAMセル抽出部に対応するFIFOバッ
ファからセルをFIFO形式に従って順次出力するよう
指示する。これにより、セルの順序を乱すこと無く、ま
た、セル廃棄無く、無瞬断でコネクションの設定し直し
が完了する。5.2 合流点SSP24はコネクションの設定し直しが完
了すれば、セル乗せ換え完了通知をSCP31に送出す
る。
【0042】6. セル乗せ換え完了通知を受信したSC
P31は、旧コネクション上のSSPに対して旧コネク
ションの解放を指示する。これにより、旧コネクション
が解放される。 以上では、ATM網に本発明を適用した場合であるが、
本発明はかかる場合に限らずISDN網等他のネットワ
ークにも適用できるものである。以上、本発明を実施例
により説明したが、本発明は請求の範囲に記載した本発
明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明はこれ
らを排除するものではない。
【0043】
【発明の効果】以上本発明によれば、SCPとSSPが
協調し、SCPとSSPの分散制御により効率の良いコ
ネクション設定ができる。すなわち、SCPにより決定
したパスが標準パスと一致しない場合には、発側SSP
と着側SSP間を分解し、各SSPがそれぞれのコネク
ションを並行して設定するため、効率良く発側SSPと
着側SSP間のコネクションの設定ができる。又、SC
Pにより決定したパスが標準パスと一致する場合には、
各SSPは標準パスを構成する方路のVPIを使用して
短時間で効率的にコネクションの設定ができる。又、本
発明によれば、SCPとSSPが協調し、SCPとSS
Pの分散制御によりセルの順序を乱すこと無く、また、
セル廃棄無く、無瞬断でコネクションを設定しなおすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の概略説明図である。
【図3】SCPとSSPの構成図である。
【図4】SSPのより詳細な構成図である。
【図5】自己ルーチングスイッチモジュールの構成図で
ある。
【図6】本発明の第2実施例の概略説明図である。
【図7】第2実施例におけるSCPとSSPの構成図で
ある。
【図8】第2実施例におけるSSPのより詳細な構成図
である。
【図9】パーソナル通信サービスの説明図である。
【図10】ATM網におけるコネクション設定の説明図
である。
【図11】ATMセルの構成図である。
【符号の説明】
11、12・・端末 21〜26・・サービス交換ポイント(SSP) 31・・サービス制御ポイント(SCP) 31a・・処理部 31b・・データベース 51,52・・標準パス 61・・特定パス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼処理に係わる信号制御をサービス制御
    ノード(SCP)とサービス交換ノード(SSP)が分
    散協調して実行するインテリジェントネットワークにお
    ける分散信号制御方式において、 SCPは任意の発側終端SSPから任意の着側終端SS
    Pまでの標準パスと、各SSP間のパスの状態、使用状
    況を管理し、コネクション設定時、発側終端SSPから
    着側終端SSPまでのコネクションを前記パスの状態、
    使用状況を考慮して決定し、 標準パスと異なるパスが決定された時、標準パスと該パ
    スの分岐点及び合流点となる制御点SSPのそれぞれに
    隣接制御点SSP又は着側終端SSPを対地のSSPと
    するコネクション設定命令をマルチキャストで送出し、 コネクション設定命令を受けた各制御点SSPは指定さ
    れた対地のSSPまでのコネクションを並行して設定す
    ることを特徴とするインテリジェントネットワークにお
    ける分散信号制御方式。
  2. 【請求項2】 発側終端SSPに先頭の制御点SSPま
    でのコネクションを設定するためのコネクション設定命
    令を入力し、該コネクションを設定させることを特徴と
    する請求項1記載のインテリジェントネットワークにお
    ける分散信号制御方式。
  3. 【請求項3】 ATM網において、通信中状態にあるコ
    ネクションを別のコネクションに設定しなおす要求が検
    出された時、SCPは新たなコネクションを決定して新
    コネクションと旧コネクションの分岐点SSP及び合流
    点SSPを求め、 分岐点SSPに合流点SSPを対地のSSPとするコネ
    クション設定命令を入力して分岐点SSPから合流点S
    SPまでの新コネクションを設定させ、 コネクション設定完了後、分岐点SSPと合流点SSP
    にセル乗せ換え命令を送出し、 分岐点SSPは旧コネクションに乗せる最後のセル直後
    に、及び新コネクションに乗せる最初のセルの直前に、
    それぞれ特殊のセルを挿入してコネクションを新コネク
    ションに切替え、 合流点SSPは新旧それぞれのコネクション上の特殊セ
    ルを抽出し、該特殊セルの抽出順序に従って、旧コネク
    ション上を流れてきた最後のセルの後に新コネクション
    上を流れてきたセルを流す順序制御を行なってコネクシ
    ョンの切替えを行なうことを特徴とする請求項1記載の
    インテリジェントネットワークにおける分散信号制御方
    式。
JP3017093A 1993-02-19 1993-02-19 インテリジェントネットワークにおける分散信号制御方式 Withdrawn JPH06244859A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6724749B1 (en) 1999-02-19 2004-04-20 Fujitsu Limited Internet telephony system
US6980553B2 (en) 1996-09-03 2005-12-27 Hitachi, Ltd. Router apparatus using ATM switch
US7046630B2 (en) 1996-03-08 2006-05-16 Hitachi, Ltd. Packet switching network, packet switching equipment and network management equipment
US7502389B2 (en) 2002-04-19 2009-03-10 Fujitsu Limited Signaling control method and signaling-based communication apparatus furnished in communications network system
JP2011511501A (ja) * 2007-12-21 2011-04-07 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) マルチパーティ呼を制御するための方法と、その方法を実行するためのサービス制御エンティティおよびサービス交換エンティティ

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