JP3850825B2 - サブマージアーク溶接用溶融型フラックス - Google Patents

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本発明は、ラインパイプ及び構造用パイプ等の大径鋼管の溶接に好適な高速サブマージアーク溶接に使用されるサブマージアーク溶接用溶融型フラックスに関する。
天然ガス及び石油等を輸送するパイプラインに使用される鋼管の溶接においては、造管効率を向上させるために溶接速度の高速化が進められており、それに伴い、アンダーカット及びスラグ巻き込み等の溶接欠陥発生率の増大及び溶接金属酸素量の増加による溶接金属の靭性劣化等の問題が発生している。従来、このような大径の鋼管をシーム溶接する際には、高速溶接が可能な多電極サブマージアーク溶接法による両面一層溶接が適用されているが、この多電極サブマージアーク溶接法による両面一層溶接は、アンダーカット及びスラグ巻き込み等の溶接欠陥が発生しやすいという問題点がある。
そこで、鋼管の高速溶接における溶接欠陥の発生を軽減する方法が提案されている(例えば、特許文献1乃至6参照。)。特許文献1乃至6に記載の溶接方法では、多電極を使用し、溶接金属に磁気攪拌を与えながら溶接することにより、欠陥の軽減を図っている。
また、近時、パイプラインの操業圧力を増加させて輸送効率の向上を図るために、溶接金属の高強度化及び高靭性化が求められており、これらを同時に達成できる技術確立が望まれている。特に、寒冷地での使用にも耐えうる低温靱性が優れた溶接金属が得られる高速溶接方法が求められている。一般に、溶接金属の靭性を向上させるための方法としては、フラックスの塩基性を高くして溶接金属中の酸素含有量を低減させる方法が知られている。しかしながら、フラックスの塩基性を高くすると、ビード外観及びスラグの剥離性等が低下して、アンダーカット及びスラグ巻き込み等の溶接欠陥が増加する傾向がある。特に、高速溶接においてはその傾向が顕著になるため、この方法で靭性の向上及び高速溶接化の両方を実現することは困難であった。
従来、溶接金属の低温靭性を向上させるために溶接材料の検討がなされている(例えば、特許文献7参照。)。特許文献7においては、フラックスの成分を規定することにより、高速サブマージアーク溶接に適用した場合でも、溶接作業性が良好で低温靭性が優れた溶接金属が得られるサブマージアーク溶接用溶融型フラックスが提案されている。
特開平9−85440号公報 特開平9−277043号公報 特開平9−239536号公報 特開平10−43859号公報 特開平10−258363号公報 特開平10−258364号公報 特公平5−38677号公報
しかしながら、上述した従来の技術には以下に示す問題点がある。先ず、特許文献1乃至6に記載の溶接方法は、溶接金属を磁気撹拌するための磁場を形成する設備が必要になるため、製造コストが増加する。また、特許文献1乃至6においては、溶接金属の靭性を向上させるための工夫がなされていない。
また、特許文献7に記載のフラックスは、2電極溶接法に関するフラックスであり、近時、溶接効率を向上させるために溶接速度が更に高速化されており、現在要求されている靱性に対して十分な性能であるとは言い難い。このため、サブマージアーク溶接用溶融型フラックスには、更なる性能向上が求められている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、溶接金属の低温靱性が優れ、且つ両面一層の高速溶接における溶接作業性が優れたサブマージアーク溶接用溶融型フラックスを提供することを目的とする。
本発明のサブマージアーク溶接用溶融型フラックスは、フラックス全質量あたり、CaO:15乃至21質量%、CaF:11乃至19質量%、MgO:7乃至14質量%、SiO:28乃至35質量%、Al:9乃至17質量%、MnO:6乃至12質量%、FeO:0.2乃至1.5質量%、NaO及びKO:総量で0.5乃至1.8質量%、B:1.0質量%以下を含有し、TiOを4質量%以下に規制し、CaO含有量(質量%)を[CaO]、MgO含有量(質量%)を[MgO]、CaF含有量(質量%)を[CaF]、NaO含有量(質量%)を[NaO]、KO含有量(質量%)を[KO]、SiO含有量(質量%)を[SiO]、FeO含有量(質量%)を[FeO]、TiO含有量(質量%)を[TiO]、Al含有量(質量%)を[Al]、MnO含有量(質量%)を[MnO]としたとき、下記数式1により与えられる[M]が1.00乃至1.50であることを特徴とする。
Figure 0003850825
本発明においては、フラックス中に含まれ、溶接作業性に影響を及ぼすCaO、CaF、MgO、SiO、Al、MnO、FeO、NaO、KO、TiO及びBの含有量を上述の範囲にしているため、溶接作業性が向上すると共に欠陥の発生が抑制される。更に、溶接金属中の酸素濃度に影響を及ぼす成分の含有量により規定され、上記数式1により与えられる[M]を1.00乃至1.50にしているため、従来のフラックスに比べて、溶接金属中の酸素量が低減し、低温靱性が向上する。
本発明によれば、CaO、CaF、MgO、SiO、Al、MnO、FeO、NaO、KO及びTiOの含有量を適正化することにより、高速溶接における溶接作業性を向上させることができ、また、CaO、CaF、MgO、SiO、Al、MnO、FeO、NaO、KO及びTiOの含有量から求められるMの値を規定することにより溶接金属中の酸素量が低減すると共に、Bの含有量を適正化することにより溶接金属の焼入れ性が向上するため、溶接金属の低温靱性を向上させることができる。
以下、本発明に係るサブマージアーク溶接用溶融型フラックスについて、添付の図面を参照して具体的に説明する。本発明者等は、上述の目的を達成するために鋭意実験研究した結果、フラックスの塩基性と溶接金属の低温靭性に影響を及ぼす酸素量との関係を導き出し、更には、高速溶接における作業性が優れ、低温靭性が優れた溶接金属が得られるフラックス組成を見出した。具体的には、本発明者等は、溶接速度の更なる高速化及びそれに伴う設備コストの増大の両面を考慮して、3又は4電極溶接について検討を行った結果、サブマージアーク溶接用溶融型フラックスの組成を、以下に示す範囲にすることにより、溶接金属中の酸素量が低減し、溶接金属の高靭性化及び高速溶接における作業性の向上を実現できることを見出した。
以下、本発明に係るサブマージアーク溶接用溶融型フラックスの成分組成の限定理由について説明する。
CaO:15乃至21質量%
CaOは塩基性成分であり、溶融スラグの粘性及び融点を調節するために有効な成分であると共に溶接金属の酸素量を低減させる効果が高い。CaO含有量が15質量%未満の場合、溶融スラグの粘性が不足して、ビード蛇行が発生しやすくなる。また、溶接金属の酸素量を低減する効果が低下して、溶接金属中の酸素量が増加する。一方、CaO含有量が21質量%を超えると、フラックスが結晶質化するため、耐吸湿性が劣化してポックマークが発生しやすくなる。従って、CaO含有量は15乃至21質量%とする。なお、CaO含有量は、16乃至21質量%とすることがより好ましい。これにより、溶接金属の酸素量を低減させる効果が向上する。
CaF :11乃至19質量%
CaFもまた塩基性成分であり、溶融スラグの粘性及び融点を調節するために有効な成分である。CaF含有量が11質量%未満であると、スラグの粘性が高くなり、ビードが凸状になる。一方、CaF含有量が19質量%を超えると、アンダーカット及びスラグ巻き込みが発生しやすくなると共にスラグ剥離性が劣化する。従って、CaF含有量は11乃至19質量%とする。
MgO:7乃至14質量%
MgOもまた塩基性成分であり、溶融スラグの粘性及び融点を調整するために有効な成分であると共に溶接金属の酸素量を低減させる効果が高い。MgO含有量が7質量%未満の場合、溶融スラグの粘性が不足して、ビード蛇行が発生しやすくなる。また、溶融金属中の酸素を低減させるための十分な効果が得られない。一方、MgO含有量が14質量%を超えると、フラックスが結晶質化するため、耐吸湿性が劣化してポックマークが発生しやすくなる。従って、MgO含有量は7乃至14質量%とする。
SiO :28乃至35質量%
SiOは酸性成分であり、溶融スラグの粘性及び融点を調整するために有効な成分である。SiO含有量が28質量%未満であると、溶融スラグの粘性が不足して、ビード蛇行が発生しやすくなる。一方、SiO含有量が35質量%を超えると、溶融スラグの粘性が高くなり、ビードが凸状になる。従って、SiO含有量は28乃至35質量%とする。
Al :9乃至17質量%
Alは、溶融スラグの粘性及び融点を調整するために有効な成分である。Al含有量が9質量%未満の場合、溶融スラグの粘性が不足して、ビード蛇行が発生しやすくなる。一方、Al含有量が17質量%を超えると、フラックスの粘性が高くなり過ぎてビードが凸状になると共に、スラグの融点が高くなり過ぎてスラグ巻込みが発生しやすくなる。従って、Al含有量は9乃至17質量%とする。
MnO:6乃至12質量%
MnOは、溶融スラグの粘性及び融点を調整するために有効な成分である。MnO含有量が6質量%未満であると、溶融スラグの粘性が不足して、ビード蛇行が発生しやすくなる。一方、MnO含有量が12質量%を超えると、ビード表面が鱗状になると共にスラグ焼付きが発生する。従って、MnO含有量は6乃至12質量%とする。また、MnOは、下記数式2により求められるIIW(国際溶接学会:International Institute of Welding)推奨の塩基度(BIIW:以下、IIW塩基度という)(N. N. POTAPOV、外1名,「A QUANTITATIVE EVALUATION OF THE BASICITY OF WELDING FLUXES」,WELDING PRODUCTUON,1978年,第25巻,第9号,p.39−42 参照)により分類すると、フラックスの塩基度を高め、溶接金属の酸素量を低減する成分とされているが、本発明者等が検討した結果、上述の範囲内においては、MnO含有量が増加するに従い溶接金属中の酸素量が増加する傾向が認められた。このため、本発明においては、MnOは溶接金属中の酸素量を増加させる成分、即ち、フラックスの塩基度を低下させる成分として扱う。
Figure 0003850825
なお、上記数式2における[CaF]はフラックス中のCaF含有量(質量%)、[CaO]はCaO含有量(質量%)、[MgO]はMgO含有量(質量%)、[NaO]はNaO含有量(質量%)、[KO]はKO含有量(質量%)、[BaO]はBaO含有量(質量%)、[MnO]はMnO含有量(質量%)、[FeO]はFeO含有量(質量%)、[SiO]はSiO含有量(質量%)、[Al]はAl含有量、[TiO]はTiO含有量、[FeO]はFeO含有量(質量%)である。
FeO:0.2乃至1.5質量%
FeOは、ビード幅を安定化させるために有効な成分であり、微量の添加でその効果が得られる。但し、FeO含有量が0.2質量%未満であると、ビード蛇行が発生しやすくなる。一方、FeO含有量が1.5質量%を超えると、ビード表面が鱗状になると共に、スラグの焼付きが発生する。従って、FeO含有量は0.2乃至1.5質量%とする。なお、FeOはIIWの塩基度で分類すると、フラックスの塩基性を高める成分とされているが、本発明者等が検討した結果、上述の範囲内においては、FeO含有量が増加するに従い溶接金属中の酸素量が増加する傾向が認められた。このため、本発明においては、FeOは、前述のMnOと同様に溶接金属中の酸素量を増加させる成分、即ち、フラックスの塩基性を低下させる成分として扱う。
Na O、K O:総量で0.5乃至1.8質量%
NaO及びKOは、塩基性成分であり、溶接金属中の酸素量を低減させる効果があると共に、アーク安定剤としても有効な成分である。NaO及びKOの総含有量が0.5質量%未満であると、アークが不安定になり、ビード蛇行が発生しやすくなる。一方、NaO及びKOの総含有量が1.8質量%を超えると、耐吸湿性が劣化してポックマークが発生する。従って、NaO及びKOの総含有量は0.5乃至1.8質量%とする。なお、本発明のフラックスにおいては、必ずしもNaO及びKOの両方が含まれていなくてもよく、NaO及びKOの少なくとも一方が含まれていればよい。
:1.0質量%以下
は、還元されてBになり、溶接金属の焼入れ性を高め、靭性を向上させる効果がある。但し、B含有量が1.0質量%を超えると、溶接金属中のB量が多くなり過ぎて過剰な焼入れ組織を形成するため、溶接金属の靭性が劣化する。従って、B含有量は1.0質量%以下にする。
但し、Bはフラックス及びワイヤのいずれかに含まれていればよく、例えば、ワイヤに必要な量のBが添加されている場合は、フラックスにはBが含まれていなくてもよい。ワイヤ及びフラックスにおけるB含有量としては、フラックス中のB含有量(質量%)を[B]とし、下記数式3から求められるワイヤ中のB含有量(質量%)を[B]としたとき、下記数式4により与えられる[B]が0.001乃至0.010であることが好ましい。
Figure 0003850825
Figure 0003850825
なお、上記数式3におけるBはL極ワイヤのB含有量(質量%)、BT1はT1極ワイヤのB含有量(質量%)、BT2はT2極ワイヤのB含有量(質量%)、BT3はT3極ワイヤのB含有量(質量%)であり、また、IはL極ワイヤの溶接電流(A)、IT1はT1極ワイヤの溶接電流(A)、IT2はT2極ワイヤの溶接電流(A)、IT3はT3極ワイヤの溶接電流(A)である。
TiO :4質量%以下
TiOは溶融スラグの融点を上昇させる成分である。特に、TiO含有量が4質量%を超えると、融点付近で粘度が急激に高くなるため、スラグ巻き込みが発生しやすくなる。従って、TiO含有量は4質量%以下に規制する。
[M]:1.00乃至1.50
また、本発明においては、下記数式5により表される[M]を1.00乃至1.50にする。
Figure 0003850825
なお、上記数式5における[CaO]はCaO含有量(質量%)、[MgO]はMgO含有量(質量%)、[CaF]はCaF含有量(質量%)、[NaO]はNaO含有量(質量%)、[KO]はKO含有量(質量%)、[SiO]はSiO含有量(質量%)、[FeO]はFeO含有量(質量%)、[TiO]はTiO含有量(質量%)、[Al]はAl含有量(質量%)、[MnO]はMnO含有量(質量%)である。
溶接金属の靭性を向上させるための有力な方法として、フラックスの塩基度を高くして溶接金属中の酸素含有量を低減させる方法が知られている。しかしながら、フラックスの塩基度が高くなるに従い、ビード外観及びスラグの剥離性等が劣化し、アンダーカット及びスラグ巻き込み等の溶接欠陥が増加する傾向があり、特に、高速溶接ではその傾向が顕著である。
図1は横軸にフラックスのIIW塩基度(BIIW)をとり、縦軸に溶接金属中の酸素量をとって、フラックスのIIW塩基度(BIIW)と溶接金属中の酸素量との関係を示すグラフ図である。図1に示すように、従来使用されていたIIWの塩基度(BIIW)により、フラックスの塩基度と溶接金属中の酸素量との関係を調べたところ、IIW塩基度(BIIW)が高くなるに従い、溶接金属中の酸素量は低くなるが、塩基度に対する酸素量値にバラツキが大きく、IIW塩基度(BIIW)が同じであっても溶接金属の酸素量には0.005質量%程度の差が見られた。このため、例えば、IIW塩基度によりフラックスの塩基度を規定しても、溶接金属中の酸素量が好ましい範囲を超えてしまい、溶接金属の靭性が低下する虞がある。
そこで、本発明者等は種々のフラックスについて、溶接金属中の酸素量とフラックス成分との関係について検討を行った結果、IIWの塩基度(BIIW)による分類では、MnO及びFeOはフラックスの塩基度を高める成分とされているが、本発明者等は、MnO及びFeOは、むしろ逆の傾向を示し、溶接金属中の酸素量を増大させることを見出した。また、CaO及びMgOは、CaF等の他の塩基性成分よりも溶接金属中の酸素を低減させる効果が大きいことを見出した。
即ち、本発明者等は、多数の実験研究の結果、フラックス成分のうち、CaO、MgO、CaF、NaO及びKOは塩基性成分であり、溶接金属の酸素量を低減させる効果があり、SiO、FeO、TiO、Al及びMnOは、溶接金属の酸素量を増加させることを見出し、CaO、MgO、CaF、NaO及びKOの含有量を、SiO、FeO、TiO、Al及びMnOの含有量で除して得られる数式[M]は、溶接金属中の酸素量に対して強い相関関係があることを実験的に見出した。なお、上記数式[M]における各係数は、本発明者等が実験データを回帰分析して導き出した値である。
図2は横軸に[M]をとり、縦軸に溶接金属中の酸素量をとって、[M]と溶接金属中の酸素量との関係を示すグラフ図である。図2に示すように、[M]の値が高くなるに従い溶接金属中の酸素量は低くなることが確認された。また、[M]に対する酸素量のばらつきはほとんど見られず、[M]の値が等しい場合、溶接金属中の酸素量の差は分析誤差範囲内である0.002質量%であった。
そこで、本発明においては、上記数式5で表される[M]の値によりフラックス成分を規定する。図2に示すように、[M]を1.00以上にすることにより、溶接金属中の酸素量が0.039質量%より少なくなり、靭性が良好になる。一方、[M]が1.00未満であると、溶接金属中の酸素量が0.039質量%を超えるため、溶接金属の靭性が低下する。なお、より低温靭性が優れた溶接金属を得るためには、[M]の値を1.10以上にすることが好ましい。
一方、[M]の値が1.50を超えると溶接ビード表面の中央部に線状の収縮孔が形成されたり、一部のビード表面が鱗状になったりする。これは、溶接速度の高速化に伴い、溶融池形状が涙滴状になり、柱状晶は溶接線に対してほぼ垂直方向に向かい、ビード中央部で突合せ凝固の状態となるためである。これにより、液相がビード中央部で凝固収縮し、収縮孔を形成する。通常は、その収縮孔に溶融金属が浸入するが、溶融金属中の酸素が低いと表面張力が大きくなり、溶融金属が収縮孔を満たすことができなくなって、その代わりに溶融スラグが浸入するため、スラグ剥離時に線状となって現れる。従って、[M]は1.00乃至1.50とする。これにより、溶接金属中の酸素量の低減を図ることができ、高速溶接における作業性が優れ且つ靭性が優れた溶接金属が得られる。
なお、本発明のサブマージアーク溶接用溶融型フラックスにおける上記以外の成分は、例えば、Cr、V、P、S等である。
以下、本発明の実施例の効果について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
図3は(a)は4電極溶接における電極配置を示す模式図であり、(b)はその際の開先形状を示す断面図である。また、図4(a)は3電極溶接における電極配置を示す模式図であり、(b)はその際の開先形状を示す断面図である。先ず、下記表1に示す成分組成(JIS規格 G3106 SM490A)で板厚が20mmの供試鋼板を、下記表2に示す組成のワイヤ(JIS規格 Z3351 YS−S6、直径4.0mm)並びに下記表3.1及び表3.2に示す組成のフラックスを使用し、下記表4、図3(a)及び(b)並びに図4(a)及び(b)に示す条件で、多電極サブマージアーク溶接法による両面一層溶接を行い、溶接作業性(ビード蛇行、アンダーカット、スラグ巻き込み、スラグ剥離、ポックマーク、ビード形状、スラグ焼付き、収縮孔)、低温靱性及び溶接金属の酸素量を評価した。なお、2nd側の仮付溶接は、JIS規格 Z3312 YGW11のワイヤ(直径1.2mm)を使用し、電流を260A、電圧を32V、溶接速度を50cm/分とし、シールドガスはCOを使用して行った。また、下記表2における「tr.」は検出限界以下であることを示す。更に、下記表3.1及び表3.2における残部は、Cr、V、P、S等である。
Figure 0003850825
Figure 0003850825
Figure 0003850825
Figure 0003850825
Figure 0003850825
以下、各項目の評価基準について説明する。なお、各供試鋼板の溶接長は1.5mとし、1st側及び2nd側のどちらか一方でも基準を満たさなかった場合は×とした。ビード蛇行については、溶接線の振れ幅が3mm以下の場合を○、溶接線の振れ幅が3mmより大きい場合を×とした。アンダーカットについては、アンダーカット深さが0.3mm以下の場合を○、0.3mmより深いものを×とした。スラグ巻込みについては、放射線透過試験を行い、スラグ巻込みの大きさが2mm以上のものをカウントし、溶接長1mあたりスラグ巻き込みが1個以下の場合を○、1個より多い場合を×とした。
スラグ剥離については、スラグハンマーによる打突で容易に除去可能な場合を○、スラグハンマーにより打突しても除去できなかった場合を×とした。ポックマークについては、溶接長1mあたりのポックマークが1個以下であった場合を○、1個より多かった場合を×とした。ビード形状については、余盛高さが3mm以下であったものを○、余盛高さが3mmを超えていたものを×とした。スラグ焼付きについては、スラグ剥離後のビード止端部における焼付き長さが溶接長に対して20%以下であったものを○、20%を超えていたものを×とした。なお、ビード止端部の焼付きは、両側をそれぞれ測定して長い方を焼き付き長さとした。収縮孔については、ビード表面の収縮孔が溶接長に対して10%以下であったものを○、ビード表面の収縮孔が溶接長に対して10%を超えていたものを×とした。
また、溶接金属の酸素量及び靱性は、上述の方法で溶接した溶接継手から試験片を採取し、溶接金属中の酸素分析及び衝撃試験により評価した。図5は溶接金属中の酸素分析及び衝撃試験用の試験片の採取位置を示す断面図である。なお、衝撃試験は−20℃の温度条件下で行い、3回の平均値が80J以上のものを良好とした。以上の結果を下記表5.1及び表5.2にまとめて示す。
Figure 0003850825
Figure 0003850825
上記表4に示すNo.1乃至No.36のフラックスが本発明の実施例であり、No.37乃至No.71が比較例である。なお、No.29、No.30、No.61のフラックスでは図4(a)及び(b)に示す3電極溶接を行い、それ以外は図3(a)及び(b)に示す4電極溶接を行った。また、No.36のフラックスを使用する際は、B含有量が0.0097質量%のワイヤW2を使用し、それ以外のフラックスを使用する際はBを含まないワイヤW1を使用した。
上記表4に示すように、本発明の範囲内である実施例No.1乃至No.36のフラックスは、溶接作業性が良好であり、且つ、−20℃における衝撃値が80J以上と優れた低温靱性を示した。
一方、本発明の範囲から外れた比較例No.37のフラックスは、SiO含有量が28質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。また、比較例No.38のフラックスでは、SiO含有量が35質量%を超えているため、ビード形状が凸になった。更に、比較例No.39のフラックスでは、SiO含有量が35質量%を超え、[M]も1.0未満であるため、ビード形状が凸になり、靭性も劣化した。更にまた、比較例No.40のフラックスでは、CaO含有量が15質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。比較例No.41及びNo.43のフラックスでは、CaO含有量が21質量%を超えているため、ポックマークが発生した。比較例No.42のフラックスでは、CaO含有量が21質量%を超えており、且つ[M]の値が1.50を超えているため、ポックマークが発生し、収縮孔も発生した。
比較例No.44のフラックスでは、CaF含有量が11質量%未満であるため、ビード形状が凸になった。比較例No.45のフラックスでは、CaF含有量が19質量%を超えているため、アンダーカット及びスラグ巻込みが発生し、スラグ剥離性も劣化した。比較例No.46のフラックスでは、MgO含有量が7質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。比較例No.47及びNo.48のフラックスでは、MgO含有量が14質量%を超えているため、ポックマークが発生した。比較例No.49のフラックスでは、Al含有量が9質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。比較例No.50のフラックスでは、Al含有量が17質量%を超えているため、ビード形状が凸になり、スラグ巻込みも発生した。比較例No.51のフラックスでは、MnO含有量が6質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。比較例No.52のフラックスでは、MnO含有量が12質量%を超えているため、スラグの焼付きが生じた。比較例No.53のフラックスでは、TiO含有量が4質量%を超えているため、スラグ巻込みが発生した。
比較例No.54及びNo.55のフラックスでは、NaO及びKOの総含有量が0.5質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。比較例No.56及びNo.57のフラックスでは、NaO及びKOの総含有量が1.8質量%を超えているため、ポックマークが生じた。比較例No.58のフラックスでは、B含有量が1.0質量%を超えているため、靭性が劣化した。比較例No.59のフラックスでは、FeO含有量が0.2質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。比較例No.60のフラックスでは、FeO含有量が1.5質量%を超えているため、スラグの焼付きが発生した。比較例No.61乃至No.65のフラックスでは、[M]が1.00未満であるため、靭性が劣化した。比較例No.66乃至No.71のフラックスでは、[M]が1.50を超えているため、収縮孔が生じた。
なお、比較例No.66乃至No.71のフラックスでは、[M]が1.50を超えているため、収縮孔が観察され、一部のビード表面は鱗状を呈していた。一方、本発明の実施例であるNo.12、No.25、No.27及びNo.28のフラックスにおけるIIW塩基度(BIIW)は、比較例No.66乃至No.71のフラックスと同程度である。このように、IIW塩基度(BIIW)で規定した場合、ビード外観が良好なものと収縮孔が認められるものとが混在し、溶接作業性を判断することは困難である。従って、本発明の実施例であるNo.12、No.25、No.27及びNo.28のフラックスと、比較例No.66乃至No.71のフラックスとで異なる値を示す[M]は、収縮孔等の溶接作業性判断の評価にも有効である。
横軸にフラックスのIIW塩基度をとり、縦軸に溶接金属中の酸素量をとって、フラックスの塩基度と溶接金属中の酸素量との関係を示すグラフ図である。 横軸に[M]をとり、縦軸に溶接金属中の酸素量をとって、[M]と溶接金属中の酸素量との関係を示すグラフ図である。 (a)は4電極溶接における電極配置を示す模式図であり、(b)は開先形状を示す断面図である。 (a)は3電極溶接における電極配置を示す模式図であり、(b)は開先形状を示す断面図である。 溶接金属中の酸素分析及び衝撃試験用の試験片の採取位置を示す断面図である。
符号の説明
1;供試鋼板
2;開先
3;溶接金属
4;衝撃試験用試験片
5;酸素量分析用試験片
6;仮付溶接部

Claims (1)

  1. フラックス全質量あたり、CaO:15乃至21質量%、CaF:11乃至19質量%、MgO:7乃至14質量%、SiO:28乃至35質量%、Al:9乃至17質量%、MnO:6乃至12質量%、FeO:0.2乃至1.5質量%、NaO及びKO:総量で0.5乃至1.8質量%、B:1.0質量%以下を含有し、TiOを4質量%以下に規制し、CaO含有量(質量%)を[CaO]、MgO含有量(質量%)を[MgO]、CaF含有量(質量%)を[CaF]、Na2O含有量(質量%)を[NaO]、KO含有量(質量%)を[KO]、SiO含有量(質量%)を[SiO]、FeO含有量(質量%)を[FeO]、TiO含有量(質量%)を[TiO]、Al含有量(質量%)を[Al]、MnO含有量(質量%)を[MnO]としたとき、下記数式により与えられる[M]が1.00乃至1.50であることを特徴とするサブマージアーク溶接用溶融型フラックス。
    Figure 0003850825
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