JP4694245B2 - サブマージアーク溶接用溶融型フラックス - Google Patents

サブマージアーク溶接用溶融型フラックス Download PDF

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Description

本発明は、ラインパイプ及び構造用パイプ等の大径鋼管の溶接に好適な高速サブマージアーク溶接に使用されるサブマージアーク溶接用溶融型フラックスに関する。
天然ガス及び石油等を輸送するパイプラインに使用される鋼管のシーム溶接においては、造管効率を向上させるために溶接速度の高速化が進められており、それに伴い、アンダーカット及びスラグ巻き込み等の溶接欠陥発生率が増大する等の問題が発生している。従来、このような大径の鋼管をシーム溶接する際には、高速溶接が可能な多電極サブマージアーク溶接法による両面一層溶接が適用されているが、この多電極サブマージアーク溶接法による両面一層溶接は、アンダーカット及びスラグ巻き込み等の溶接欠陥が発生しやすいという問題点がある。
そこで、鋼管の高速溶接における溶接欠陥の発生を軽減する方法が提案されている(例えば、特許文献1乃至7参照。)。特許文献1乃至6に記載の溶接方法では、多電極を使用し、溶接金属に磁気攪拌を与えながら溶接することにより、欠陥の軽減を図っている。また、特許文献7には、6本以上の電極を使用した高速サブマージアーク溶接法が提案されている。
また、近時、パイプラインに使用される鋼管には、操業圧力を増加させて輸送効率の向上及び低コスト化を図るため、高強度化される傾向にあり、更に、海底及び寒冷地等の厳しい環境での使用にも対応できるように、高靱性化も求められている。このため、溶接金属にも高強度化及び高靭性化が求められており、これらを同時に達成できる技術確立が望まれている。溶接金属を高強度化する方法としては、炭素当量を増加したり、適量のTi及びB等を複合添加等したりする方法が知られている。一方、これらの方法により、溶接金属の靱性もある程度は改善することができるが、近時の高靱性化の要求には不十分である。特に、サワー環境で使用されるパイプの溶接金属のように硬さに制約がある場合、これらの方法を適用することはできず、目的とする靱性が得られない。そこで、溶接金属の靱性を向上させる方法としては、フラックスの塩基性を高め、溶接金属中の酸素含有量を低減させる方法が適用されている。
また、従来、溶接金属の低温靭性を向上させるために、溶接材料の検討がなされている(例えば、特許文献8参照。)。特許文献8においては、フラックスの成分を規定することにより、高速サブマージアーク溶接に適用した場合でも、溶接作業性が良好で低温靭性が優れた溶接金属が得られるサブマージアーク溶接用溶融型フラックスが提案されている。
特開平9−85440号公報 特開平9−277043号公報 特開平9−239536号公報 特開平10−43859号公報 特開平10−258363号公報 特開平10−258364号公報 特開平4−147770号公報 特公平5−38677号公報
しかしながら、前述の従来の技術には以下に示す問題点がある。先ず、特許文献1乃至6に記載の溶接方法は、溶接金属を磁気撹拌するための磁場を形成する設備が必要になるため、製造コストが増加するという問題点がある。また、特許文献7に記載の溶接方法においては、電極数を増やすことにより溶接速度の高速化は実現できるが、溶接欠陥発生の危険率の増大、設備費の増加及びオペレーションの複雑化等の問題が発生する。更に、特許文献1乃至7においては、溶接金属の靭性を向上させるための工夫がなされていない。
一方、低温靱性を向上させるためにフラックスの塩基性を高くすると、ポックマーク及びビード蛇行等が発生してビード外観が劣化しやすくなり、特に、高速溶接においてその傾向が顕著になる。また、フラックスの塩基性を高くすると、ビード中央部に収縮孔が断続的に発生しやすくなる。この収縮孔は、溶接金属の機械性能に関しては大きな問題とはならないものの、後工程において溶接構造物にペイントを施す場合、ペイントが剥がれ落ちやすく、その剥がれた部分が選択的に腐食することがある。このように、フラックスの塩基性を高くすることにより溶接金属中の酸素量を低減する方法は、ビード外観の劣化及び収縮孔発生という問題があり、高速溶接において低温靱性が要求される場合には適用することができない。
特許文献8に記載のフラックスは、2電極溶接法に関するフラックスであり、近時、溶接効率を向上させるために溶接速度が更に高速化されており、現在要求されている靱性に対して十分な性能であるとは言い難い。このため、サブマージアーク溶接用溶融型フラックスには、更なる性能向上が求められている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、両面一層の高速溶接における溶接作業性が優れ、更に、高塩基化することなく溶接金属中の酸素量を低減したサブマージアーク溶接用溶融型フラックスを提供することを目的とする。
本発明に係るサブマージアーク溶接用溶融型フラックスは、フラックス全質量あたり、SiO:23乃至33質量%、Ca化合物:Ca換算で5乃至25質量%、Ba化合物:Ba換算で5乃至35質量%、F化合物:F換算で1乃至14質量%、MgO:7乃至18質量%、Al:1乃至13質量%、MnO:1乃至9質量%、ZrO:0.5乃至5.0質量%、FeO:0.5乃至5.0質量%を含有し、TiO:8質量%以下、Ca化合物及びBa化合物:夫々Ca換算値及びBa換算値の総量で40質量%以下に規制し、SiO含有量(質量%)を[SiO]、Ca化合物のCa換算含有量(質量%)を[Ca]、Ba化合物のBa換算含有量(質量%)を[Ba]、F化合物のF換算含有量(質量%)を[F]、MgO含有量(質量%)を[MgO]、Al含有量を[Al]、MnO含有量(質量%)を[MnO]、ZrO含有量(質量%)を[ZrO]、FeO含有量(質量%)を[FeO]、TiO含有量(質量%)を[TiO]としたとき、下記数式1により与えられる[M]が300以下であり、下記数式2により与えられる[N]が0よりも大きく、且つ下記数式3により与えられる[P]が0以下であることを特徴とする。
Figure 0004694245
Figure 0004694245
Figure 0004694245
本発明においては、フラックス中に含まれ、溶接作業性に影響を及ぼすSiO、Ca化合物、Ba化合物、F化合物、MgO、Al、MnO、ZrO、FeO及びTiOの含有量を夫々上述の範囲にしているため、溶接作業性が向上する。また、溶接金属中の酸素量に影響を及ぼす成分の含有量により規定され、上記数式1により与えられる[M]を300以下にしているため、溶接金属中の酸素量を300ppm以下にすることができる。これにより、低温靱性が優れた溶接金属が得られる。更に、収縮孔の発生に影響を及ぼす、Ca化合物、Ba化合物及びF化合物の含有量により規定され、上記数式2により与えられる[N]を0よりも大きくしているため、収縮孔の発生を抑制することができる。更にまた、上記数式3により与えられる[P]を0以下にしているため、ビード蛇行の発生を抑制することができる。
本発明によればSiO、Ca化合物、Ba化合物、F化合物、MgO、Al、MnO、ZrO、FeO及びTiOの含有量を適正化することにより、溶接作業性を向上することができ、また、SiO、Ca化合物、Ba化合物、F化合物、MgO、Al、MnO、ZrO、FeO及びTiOの含有量から求められる[M]を300以下に規制することにより、溶接金属中の酸素量を低減することができ、更に、Ca化合物、Ba化合物及びF化合物の含有量により求められる[N]を0よりも大きくすることにより、収縮孔の発生を抑制することができ、更にまた、Ca化合物及びMgOの含有量により求められる[P]を0以下にすることにより、ビード蛇行の発生を抑制することができる。
以下、本発明に係るサブマージアーク溶接用溶融型フラックスについて、添付の図面を参照して具体的に説明する。本発明者等は、上述の目的を達成するために鋭意実験研究した結果、フラックス成分と溶接金属の低温靭性に影響を及ぼす酸素量との関係を導き出し、更には、高速溶接における作業性が優れ、低温靭性が優れた溶接金属が得られるフラックス組成を見出した。具体的には、本発明者等は、溶接速度の更なる高速化及びそれに伴う設備コストの増大の両面を考慮して、3又は4電極溶接について検討を行った結果、サブマージアーク溶接用溶融型フラックスの組成を、以下に示す範囲にすることにより、溶接金属中の酸素量が低減し、溶接金属の高靭性化及び高速溶接における作業性の向上を実現できることを見出した。
以下、本発明に係るサブマージアーク溶接用溶融型フラックスの成分組成の限定理由について説明する。
SiO :23乃至33質量%
SiOは溶融型フラックスの基本成分であって、溶融スラグの粘度及び融点を調節するために有効な成分である。但し、SiO含有量が23質量%未満であると、溶融スラグの粘度が不足してビード蛇行が発生しやすくなる。一方、SiO含有量が33質量%を超えると、溶融スラグの粘度が高くなり過ぎ、ビード形状が凸状になる。従って、SiO含有量は23乃至33質量%とする。
Ca化合物:Ca換算で5乃至25質量%、Ba化合物:Ba換算で5乃至35質量%、Ca化合物+Ba化合物:夫々Ca換算値及びBa換算値の総量で40質量%以下
Ca化合物及びBa化合物、溶接金属中の酸素量を低減させる効果が高く、溶接金属の高靱性化に有用な成分であると共に、収縮孔の発生を防止する効果がある。但し、Ca化合物含有量又はBa化合物含有量が5質量%未満の場合、その効果が十分に得られず、収縮孔が発生する。一方、Ca化合物及びBa化合物は、不規則網目構造であるガラス状ケイ酸のSi−O結合を分断するため、これらの添加量が多いと溶融スラグの粘度が低下し、更に過度に添加すると溶融金属の押さえが不足してビード蛇行が発生する。また、Ca化合物及びBa化合物は、過剰に添加すると、結晶質化しやすく、具体的には、Ca化合物の含有量が25質量%を超えるか、Ba化合物の含有量が35質量%を超えると、耐吸湿性が低下してポックマークが発生しやすくなる。更に、Ca化合物及びBa化合物の総含有量が40質量%を超えると、フラックスが結晶質化し、耐吸湿性が低下してポックマークが発生すると共に、溶融スラグの粘性が低下してビード蛇行が発生する。
よって、Ca化合物及びBa化合物の含有量は、夫々適正な粘度を保つことができ、ビード蛇行が発生しない量とする。即ち、Ca化合物の含有量はCa換算で5乃至25質量%、Ba化合物含有量は5乃至35質量%、Ca化合物及びBa化合物の総含有量を40質量%以下とする。なお、本発明におけるCa化合物の含有量とは、フラックス中に含まれる全てのCa化合物をCaで換算した値であり、Ba化合物の含有量とは、フラックス中に含まれる全てのBa化合物をBaで換算した値であり、以下の説明においても同様である。また、本発明のサブマージアーク溶接用溶融型フラックスに添加されるCa化合物及びBa化合物としては、例えば、CaO、CaF、BaO、BaF等が挙げられる。
F化合物:F換算で1乃至14質量%
F化合物は、溶接金属中の酸素量を低減させる効果が高く、溶接金属の高靱性化に有用な成分である。但し、F化合物の含有量が1質量%未満では、その効果が十分得られず、また、粘度が高くなり、ビード形状が凸状になる。一方、F化合物は不規則網目構造であるガラス状ケイ酸のSi−O結合を分断するため、F化合物の添加量が多いと溶融スラグの粘度が低下し、更に過度に添加すると溶融金属の押さえが不足してビード蛇行が発生する。また、本発明者等は、F化合物の含有量によっても収縮孔の発生傾向が変化し、F化合物は収縮孔の発生を助長する成分であることを見出した。F化合物の含有量が14質量%を超えると、粘度が低下してビードが蛇行すると共に、収縮孔が発生する。よって、F含有量は1乃至14質量%とする。なお、本発明におけるF化合物の含有量とは、フラックス中に含まれる全てのF化合物をFで換算した値であり、以下の説明においても同様である。また、本発明のサブマージアーク溶接用溶融型フラックスに添加されるF化合物としては、例えば、CaF、BaF、NaF、AlF、MgF等が挙げられる。
MgO:7乃至18質量%
MgOは溶融スラグの粘度を調節するために有効な成分であり、溶接金属中の酸素量を低減させる効果が高い。但し、MgO含有量が7質量%未満であると、溶融スラグの粘度が不足し、ビード蛇行が発生しやすくなる。一方、MgO含有量が18質量%を超えると、フラックスが結晶質化し、耐吸湿性が劣化してポックマークが発生しやすくなる。従って、MgO含有量は7乃至18質量%とする。
Al :1乃至13質量%
本発明のサブマージアーク溶接用溶融型フラックスの成分系においては、AlはSiOと同様の網目構造を構成し、溶融スラグの粘度及び融点を調節するために有効な成分である。但し、Alの含有量が1質量%未満であると、溶融スラグの粘度が不足し、ビード蛇行が発生しやすくなる。一方、Alの含有量が13質量%を超えると、溶融スラグの粘度が高くなり過ぎて、ビード形状が凸状になる。従って、Al含有量は、1乃至13質量%とする。
MnO:1乃至9質量%
MnOは溶融スラグの粘度を調節するために有効な成分であり、収縮孔の発生を抑制する効果もある。但し、MnOの含有量が1質量%未満であると、十分な効果が得られず、収縮孔が発生する。一方、MnOは溶鋼に酸素を供給しやすい成分でもあり、溶接金属中の酸素量を低減するためには、その添加量を抑制することが好ましく、具体的には、MnOの含有量は9質量%以下とする。MnO含有量が9質量%を超えると、溶融スラグの粘度が高くなり、ビード形状が凸状になると共に焼き付きが発生する。従って、MnO含有量は1乃至9質量%とする。
ZrO :0.5乃至5.0質量%
ZrOはビード幅を安定させる効果が極めて高い。但し、ZrO含有量が0.5質量%未満であると、十分な効果が得られず、ビード蛇行が発生する。但し、ZrOは溶接金属中の酸素量を高める成分でもあるため、その含有量は低い方が好ましい。また、ZrO含有量が5.0質量%を超えると、スラグの焼き付きが発生する。従って、ZrO含有量は0.5乃至5.0質量%とする。
FeO:0.5乃至5.0質量%
FeOは収縮孔の発生を抑制する効果がある。但し、FeO含有量が0.5質量%未満であると、十分な効果が得られず、収縮孔が発生する。また、FeOは前述のMnOと同様に、溶鋼に酸素を供給しやすい成分であるため、溶接金属中の酸素量を低減するためには、その添加量を抑制することが好ましく、具体的には、FeO含有量は5.0質量%以下とする。FeO含有量が5.0質量%を超えると、スラグの焼き付きが発生する。従って、FeO含有量は0.5乃至5.0質量%とする。
TiO :8質量%以下
TiOは収縮孔の発生を抑制するために有効な成分であるが、その効果は比較的小さい。また、TiOは溶接金属中の酸素量を高める成分であり、その含有量は低い方が好ましい。更に、TiO含有量が8質量%を超えると、スラグの焼き付きの発生が著しい。従って、TiO含有量は8質量%以下に規制する。
[M]:300以下
また、本発明においては、下記数式4により与えられる[M]を300以下にする。なお、下記数式4における[SiO]はSiO含有量(質量%)、[Ca]はフラックス中に含まれるCa化合物の総含有量(質量%)をCaで換算した値、[Ba]はフラックス中に含まれるBa化合物の総含有量(質量%)をBaで換算した値、[F]はフラックス中に含まれるF化合物の総含有量(質量%)をFで換算した値、[MgO]はMgO含有量(質量%)、[Al]はAl含有量(質量%)、[MnO]はMnO含有量(質量%)、[ZrO]はZrO含有量(質量%)、[FeO]はFeO含有量(質量%)、[TiO]はTiO含有量(質量%)である。
Figure 0004694245
本発明者等は、種々のフラックスについて、溶接金属中の酸素量とフラックス成分との関係について検討を行った結果、上記数式4により与えられる[M]を溶接金属中の酸素量との間に強い相関関係があることを見出した。図1は横軸に[M]をとり、縦軸に溶接金属中の酸素量をとって、[M]と溶接金属中の酸素量との関係を示すグラフ図である。本発明者等は、溶接金属の低温靱性を向上させるため、溶接金属中の酸素量を300ppm以下に低減することを目標としているが、図1に示すように、[M]を300以下にすることにより、溶接金属中の酸素量が300ppm以下になること見出した。また、上記数式3に示すように、溶接金属中の酸素量低減に寄与する度合いは、Ca化合物が最も大きく、Mg、Ba化合物、「F化合物、Al、MnO及びFeO」、「TiO及びZrO」、SiOの順に小さくなる。なお、図1に示す溶接金属中の酸素量は、鋼板及びワイヤの酸素量が共に100ppm以下である場合は、鋼板及びワイヤの酸素量にかからわらず、同じ傾向を示す。
[N]:0よりも大きい
更に、本発明においては、下記数式5により表される[N]を0よりも大きくする。
Figure 0004694245
上述のように、[M]を調節することにより溶接金属中の酸素量を低減することができるが、本発明者等が[M]が300以下であるフラックスを使用して高速溶接を行ったところ、ほとんどのフラックスで収縮孔が発生した。図2(a)は高速溶接における溶接金属及び溶融池の形状を模式的に示す平面図であり、図2(b)は低速溶接における溶接金属及び溶融池の形状を模式的に示す平面図である。一般に、溶鋼が凝固する際には収縮を伴うが、図2(a)に示すように、高速溶接の場合、溶融池3の形状は涙滴型となり、溶鋼は両側の止端部から柱状晶2が成長して凝固収縮するため、溶接金属1のビード中央部には隙間が形成されやすくなる。更に、溶接金属1中の酸素量が低くなると、溶融金属の表面張力が高くなるため、ビード中央部に形成された隙間に溶融金属が十分に満たされなくなり、収縮孔4が発生する。一方、溶接金属中の酸素量が比較的多い場合は、溶融金属の表面張力が低く、凝固収縮した隙間を埋めやすいので、収縮孔4は発生しにくい。また、図2(b)に示すように、溶接速度が遅い場合は、溶融池3の形状が楕円形になり、柱状晶2がビード中央部で会合しにくくなるため、収縮孔は形成されにくい。
本発明者等は、溶融金属の表面張力が高い場合でも、凝固収縮した際に生じる隙間に、溶融金属が浸入しやすくなるようなフラックス成分について検討を行った結果、Ca化合物、Ba化合物、MnO、FeO及びTiOには、収縮孔の発生を抑制する効果があることを見出した。しかしながら、前述したように、MnO、FeO及びTiOは、溶接金属中の酸素量を高める成分であり、過度に添加すると、スラグの焼き付き等の問題が発生する。一方、Ca化合物及びBa化合物は、収縮孔の発生を抑制する効果だけでなく、溶接金属中の酸素量を低減する効果もあるが、過剰に添加すると、溶融金属の表面張力が高くなり過ぎて、収縮孔が発生することがある。
そこで、本発明者等は更に検討を進めた結果、Ca化合物及びBa化合物の含有量だけでなく、F化合物の含有量によっても収縮孔の発生傾向が変化することを見出した。そして、Ca化合物及びBa化合物は[M]を大幅に増加させることなく、収縮孔の発生を抑制することができる成分であり、F化合物は収縮孔の発生を助長する成分であることを見出した。図3は横軸にCa化合物及びBa化合物の総含有量([Ca]+[Ba])をとり、縦軸にF化合物の含有量([F])をとって、Ca化合物及びBa化合物の総含有量並びにF化合物含有量と収縮孔との関係を示すグラフ図である。図3に示すように、上記数式4により与えられる[N]を0よりも大きくすることにより、収縮孔の発生を抑制することができる。
[P]:0以下
更にまた、本発明においては、下記数式6により表される[P]を0以下とする。
Figure 0004694245
MgOの含有量が9質量%以上の場合は、フラックスの組成が上述の範囲を満足していればビード蛇行の発生は認められない。しかしながら、MgO含有量が7質量%以上9質量%未満である場合は、フラックスの組成が上述の範囲を満足していてもビード蛇行が発生することがある。そこで、本発明者等は、更に検討を重ねた結果、Ca化合物含有量とMgO含有量との間に適正なバランスがあることを見出した。具体的には、MgO含有量が少なくなると、溶融スラグの粘度が低くなる傾向にある。また、上述したように、Ca化合物は不規則網目構造であるガラス状ケイ酸のSi−O結合を分断するため、Ca化合物含有量が多いと溶融スラグの粘度が低下する。なお、Ba化合物も同様の傾向を示すが、Ba化合物はCa化合物に比べて原子量が大きいため、MgO含有量が7質量%以上9質量%未満である場合は、Ba化合物による溶融スラグの粘度低下の影響は少ない。よって、Ca化合物含有量とMgO含有量とのバランスを適正化することが、ビード蛇行の抑制に最も有効である。
図4は横軸にMgO含有量([MgO])をとり、縦軸にCa化合物含有量([Ca])をとって、MgO含有量とCa化合物含有量との関係を示すグラフ図である。図4に示すように、上記数式6により与えられる[P]を0以下にすることにより、ビード蛇行の発生を抑制することができる。但し、MgO含有量が7質量%未満である場合は、[P]が0以下であっても粘性が不足し、ビード蛇行が発生する。
なお、本発明のサブマージアーク溶接用溶融型フラックスにおける上記以外の成分は、例えば、NaO、KO、B、Cr、V、P及びS等である。
以下、本発明の実施例の効果について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。図5(a)は4電極溶接における電極配置を示す模式図であり、図5(b)はその際の開先形状を示す断面図である。また、図6(a)は3電極溶接における電極配置を示す模式図であり、図6(b)はその際の開先形状を示す断面図である。先ず、図5(b)及び図6(b)に示すように、下記表1に示す成分組成(JIS規格 G3106 SM490A)で板厚が20mm、開先12の角度が70°である1対の供試鋼板11を、下記表2に示す組成のワイヤ(JIS規格 Z3351 YS−S6、直径4.0mm)並びに下記表3乃至5に示す組成のフラックスを使用し、下記表6、図5(a)及び図6(a)に示す条件で、多電極サブマージアーク溶接法による両面一層溶接を行い、溶接作業性(ビード蛇行、ポックマーク、ビード形状、スラグ焼付き、収縮孔)及び溶接金属中の酸素量を評価した。なお、本実施例においては、前述の方法で溶接する前に、供試鋼板11の2nd側を、JIS規格 Z3312 YGW11のワイヤ(直径1.2mm)を使用し、電流を260A、電圧を32V、溶接速度を50cm/分とし、シールドガスはCOを使用して仮付溶接している。このため、得られた溶接継手の2nd側には、仮付溶接部13が形成されている。また、下記表2における残部はFe及び不可避的不純物であり、「tr.」は検出限界以下であることを示す。更に、下記表3乃至5における残部は、Ca化合物及びBa化合物に含まれる酸素、F化合物に含まれるCa及びBa以外の成分、NaO、KO、B、Cr、V、P、S等である。
Figure 0004694245
Figure 0004694245
Figure 0004694245
Figure 0004694245
Figure 0004694245
Figure 0004694245
以下、各項目の評価基準について説明する。なお、各供試鋼板の溶接長は1.5mとし、1st側及び2nd側のどちらか一方でも基準を満たさなかった場合は×とした。ビード蛇行については、溶接線の振れ幅が3mm以下の場合を○、溶接線の振れ幅が3mmより大きい場合を×とした。ポックマークについては、溶接長1mあたりのポックマークが1個以下であった場合を○、1個より多かった場合を×とした。ビード形状については、余盛高さが3mm以下であったものを○、余盛高さが3mmを超えていたものを×とした。スラグ焼付きについては、スラグ剥離後のビード止端部における焼付き長さが溶接長に対して20%以下であったものを○、20%を超えていたものを×とした。なお、ビード止端部の焼付きは、両側をそれぞれ測定して長い方を焼き付き長さとした。
収縮孔については、ビード表面に収縮孔が発生していなかったものを◎、ビード表面の収縮孔が溶接長に対して10%以下であったものを○、ビード表面の収縮孔が溶接長に対して10%を超えていたものを×とした。図7は溶接金属中の酸素分析用の試験片の採取位置を示す断面図である。溶接金属中の酸素量は、供試鋼板11を本実施例及び比較例のフラックスを使用して溶接して得た溶接継手の溶接金属13から試験片15を採取し、酸素分析により評価した。なお、溶接金属中の酸素量が300ppm以下であれば優れた低温靱性が得られるため、低酸素化が図れたとした。以上の結果を下記表7及び表8にまとめて示す。
Figure 0004694245
Figure 0004694245
上記表3に示すNo.1乃至No.21及びNo.61乃至No.64のフラックスが本発明の実施例であり、上記表4及び表5に示すNo.22乃至No.60及びNo.65乃至No.67が比較例である。なお、No.20、No.21、No.42及びNo.43のフラックスでは図6(a)及び(b)に示す3電極溶接を行い、それ以外は図5(a)及び(b)に示す4電極溶接を行った。
上記表7に示すように、本発明の範囲内である実施例No.1乃至No.21及びNo.61乃至No.64のフラックスは、溶接作業性が良好であり、溶接金属中の酸素量も300ppm以下であった。一方、上記表8に示すように、本発明の範囲から外れた比較例No.22のフラックスは、SiO含有量が23質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。また、比較例No.23のフラックスは、SiO含有量が33質量%を超えていると共にCa含有量が5質量%未満であるため、ビード形状が凸状になり、更に収縮孔が発生した。比較例No.24のフラックスは、[P]が0よりも大きいため、ビード蛇行が生じた。また、比較例No.25のフラックスは、MgO含有量が18質量%を超えているため、ポックマークが発生した。
比較例No.26のフラックスは、Al含有量が1質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。また、比較例No.27のフラックスは、Al含有量が13質量%を超えているため、ビード形状が凸状になった。比較例No.28のフラックスは、MnO含有量が1質量%未満であるため、収縮孔が発生した。また、比較例No.29のフラックスは、MnO含有量が9質量%を超えているため、ビード形状が凸状になると共にスラグの焼き付きが発生した。比較例No.30のフラックスは、TiO含有量が8質量%を超えているため、スラグの焼き付きが発生した。比較例No.31のフラックスは、ZrO含有量が0.5質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。また、比較例No.32のフラックスは、ZrO含有量が5.0質量%を超えているため、スラグの焼き付きが発生した。比較例No.33のフラックスは、FeO含有量が0.5質量%未満であるため、収縮孔が発生した。また、比較例No.34は、FeO含有量が5.0質量%を超えているため、スラグの焼き付きが発生した。
比較例No.35のフラックスは、Ca化合物量が5質量%未満であるため、収縮孔が発生した。また、比較例No.36のフラックスは、Ca化合物量が25質量%を超えているため、ポックマークが発生した。比較例No.37のフラックスは、F化合物含有量が1質量%未満であるため、ビード形状が凸状になった。また、比較例No.38のフラックスは、F化合物含有量が14質量%を超えているため、ビード蛇行及び収縮孔が生じた。比較例No.39のフラックスは、Ba化合物含有量が5質量%未満であるため、収縮孔が発生した。また、比較例No.40のフラックスは、Ba化合物含有量が35質量%を超えていると共にCa化合物及びBa化合物の総含有量が40質量%を超えているため、ビード蛇行が生じ、更にポックマークが発生した。比較例No.41のフラックスは、Ca化合物及びBa化合物の総含有量が40質量%を超えているため、ビード蛇行が生じ、更にポックマークが発生した。
比較例No.42、No.44乃至No.50のフラックスは、[N]が0以下であるため、収縮孔が発生した。また、比較例No.43のフラックスは、[P]が0よりも大きく、[N]が0以下であるため、ビード蛇行及び収縮孔が生じた。比較例No.51、No.53及びNo.60のフラックスは、[M]が300を超えているため、溶接金属中の酸素量が300ppmを超えていた。比較例No.52及びNo.54のフラックスは、[M]が300を超えていると共にAl含有量が13質量%を超えているため、溶接金属中の酸素量が300ppmを超え、更にビード形状が凸状になった。比較例No.55のフラックスは、[M]が300を超え、Al含有量が13質量%を超え、MnO含有量が9質量%を超え、ZrO含有量が0.5質量%未満であるため、溶接金属中の酸素量が300ppmを超え、更に、ビード形状が凸状になり、ビード蛇行及びスラグの焼き付きが生じた。比較例No.56のフラックスは、[M]が300を超え、SiO含有量が33質量%を超え、Al含有量が13質量%を超え、ZrO含有量が0.5質量%未満であるため、溶接金属中の酸素量が300ppmを超え、更に、ビード形状が凸状になると共にビード蛇行が生じた。
比較例No.57及びNo.58のフラックスは、[M]が300を超えていると共にZrO含有量が0.5質量%未満であるため、溶接金属中の酸素量が300ppmを超え、更にビード蛇行が生じた。比較例No.59のフラックスは、[M]が300を超え、SiO2含有量が33質量%を超え、ZrO含有量が0.5質量%未満であるため、溶接金属中の酸素量が300ppmを超え、更に、ビード形状が凸状になると共にビード蛇行が生じた。なお、比較例No.55乃至No.59のフラックスは、Ba化合物の含有量が5質量%未満であるにもかかわらず収縮孔が発生しなかった。これは、[M]が300を超えているため、溶接金属中の酸素量が300ppmを超えて、溶融金属の表面張力が低くなったためである。
比較例No.65のフラックスは、MgO含有量が7質量%未満であるため、ビード蛇行が生じた。比較例No.66のフラックスは、MgO含有量が7質量%未満であると共に、[P]が0よりも大きいため、ビード蛇行が生じた。比較例No.67のフラックスは、[P]が0よりも大きいため、ビード蛇行が生じた。
横軸に[M]をとり、縦軸に溶接金属中の酸素量をとって、[M]と溶接金属中の酸素量との関係を示すグラフ図である。 (a)は高速溶接における溶接金属及び溶融池の形状を模式的に示す平面図であり、(b)は低速溶接における溶接金属及び溶融池の形状を模式的に示す平面図である。 横軸にCa化合物及びBa化合物の総含有量をとり、縦軸にF化合物含有量をとって、Ca化合物及びBa化合物の総含有量とF化合物含有量との関係を示すグラフ図である。 横軸にMgO含有量をとり、縦軸にCa化合物含有量をとって、MgO含有量とCa化合物含有量との関係を示すグラフ図である。 (a)は4電極溶接における電極配置を示す模式図であり、(b)は開先形状を示す断面図である。 (a)は3電極溶接における電極配置を示す模式図であり、(b)は開先形状を示す断面図である。 溶接金属中の酸素分析用の試験片の採取位置を示す断面図である。
符号の説明
1;溶接金属
2;柱状晶
3;溶融池
4;収縮孔
11;供試鋼板
12;開先
13;仮付溶接部
14;溶接金属
15;酸素量分析用試験片

Claims (1)

  1. フラックス全質量あたり、SiO:23乃至33質量%、Ca化合物:Ca換算で5乃至25質量%、Ba化合物:Ba換算で5乃至35質量%、F化合物:F換算で1乃至14質量%、MgO:7乃至18質量%、Al:1乃至13質量%、MnO:1乃至9質量%、ZrO:0.5乃至5.0質量%、FeO:0.5乃至5.0質量%を含有し、TiO:8質量%以下、Ca化合物及びBa化合物:夫々Ca換算値及びBa換算値の総量で40質量%以下に規制し、SiO含有量(質量%)を[SiO]、Ca化合物のCa換算含有量(質量%)を[Ca]、Ba化合物のBa換算含有量(質量%)を[Ba]、F化合物のF換算含有量(質量%)を[F]、MgO含有量(質量%)を[MgO]、Al含有量を[Al]、MnO含有量(質量%)を[MnO]、ZrO含有量(質量%)を[ZrO]、FeO含有量(質量%)を[FeO]、TiO含有量(質量%)を[TiO]としたとき、下記数式により与えられる[M]が300以下であり、下記数式により与えられる[N]が0よりも大きく、且つ下記数式により与えられる[P]が0以下であることを特徴とするサブマージアーク溶接用溶融型フラックス。
    Figure 0004694245
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