JP3849241B2 - 記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラッシュメモリを用いた記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フラッシュメモリは、データを例えば512個からなるブロック毎に分割して記憶する。この1ブロックは、512バイトのデータエリアと16バイトの冗長エリアとからなる1ページが16個集合して構成される。
【0003】
ところで、フラッシュメモリには、製造時から使用不可能なバッド・ブロック(以下、無効ブロックという)が存在している。したがって、各ブロックには、当該ブロックが無効ブロックであるか否かを示すフラグが設けられている。
【0004】
例えばNAND型のフラッシュメモリは、データを記憶していない状態においては、全てのセルが「1」になっている。しかし、データの書込み等が不可能な無効ブロックには、そのブロック内の何れかの位置に無効ブロックであることを示すフラグ「00h」が記述されている。「00h」は、ランダムな位置に記述され、特に決められた位置に記述されるものではない。
【0005】
そこで、データの読み出し/書込みの制御を行うマイクロコントローラ(以下、「マイコン」という。)は、フラッシュメモリに対してデータの読み出し等を行う前に全てのブロックをスキャンして、無効ブロックの有無の判断を行い、また、フラッシュメモリに無効ブロックが生じたときは、そのブロックが無効ブロックであることを示す「00h」を記述する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、マイコンは、データの書込み/読出しを行う前に全てのブロックをスキャンして、使用可能なブロックか否かを全てのブロックについて判断する必要がある。したがって、データの書込み/読出しを行う前に、全てのブロックに対してスキャンを行ことによって長時間を要してしまい、かかる時間の短縮化が望まれていた。
【0007】
本発明は、このような実情を鑑みて提案されたものであり、何れのブロックが無効ブロックであるかを容易かつ迅速に認識することができる記憶装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明に係る記憶装置は、複数のブロックに分割された記憶領域を有し、上記ブロック毎にデータが記憶されるとともに、無効ブロックであるか否かをブロック毎に示す無効ブロックマップを記憶する第1のブロックと、該第1のブロックに記憶された上記無効ブロックマップがコピーされて記憶された第2のブロックとを有し、上記第1のブロックと上記第2のブロックとが互いに離間された位置に設けられた記憶手段と、上記第1のブロックに記憶された上記無効ブロックマップに基づいて、無効ブロック以外のブロックにデータを書き込み又は無効ブロック以外のブロックからデータを読み出す制御を行い、上記第1のブッロクから上記無効ブロックマップの読み出しが不能とされたとき、上記第2のブロックに記憶された無効ブロックマップに基づいて、無効ブロック以外のブロックにデータを書き込み又は無効ブロック以外のブロックからデータを読み出す制御を行う制御手段とを備える。
【0009】
そして、上記記憶装置では、上記無効ブロックマップに基づいて、無効ブロック以外のブロックにデータを書き込み又は無効ブロック以外のブロックからデータを読み出す制御を行う。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明は、例えば図1に示すような構成のICレコーダに適用される。
【0011】
上記ICレコーダ1は、記録部10によって電気的にデータの消去/再書込みが可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrical Erasable/Programmable Read-Only Memory )すなわちフラッシュメモリ9に音声データを記憶させ、フラッシュメモリ9の音声データを再生部20によって再生する制御を行う制御部30を有し、表示部40に操作部50の操作内容やフラッシュメモリ9の音声データの内容を表示させるものである。
【0012】
上記記録部10は、音声を電気信号に変換して音声信号を出力するマイクロホーン11と、マイクロホーン11からの音声信号を増幅する増幅器12と、増幅器12で増幅された音声信号の利得制御を行う自動利得制御回路(以下、「AGC」:Automatic Gain Controllerという。)13と、AGC13からの音声信号を音声データに変換するエンコーダ14と、エンコーダ14からの音声データを一時記憶するバッファメモリ15とを備える。
【0013】
マイクロホーン11は、入力される音を音声信号に変換して増幅器12に供給し、増幅器12は、音声信号を増幅してAGC13に供給する。AGC13は、増幅器12で増幅された音声信号を、その利得が所定値になるように利得制御を行ってエンコーダ14に供給する。
【0014】
エンコーダ14は、音声信号が時間的に相関が強いことから、例えば適応型差分パルスコードモジュレーション(以下、「ADPCM」:Adaptive Differential Pulse Code Modulation という。)方式により、音声信号を符号化して音声データを生成し、この音声データをバッファメモリ15を介してフラッシュメモリ9に供給する。また、エンコーダ14は、例えばSPモードのとき8kHzでサンプリングを行い、LPモードのときは4kHzでサンプリングを行って、時間軸方向に対して音声信号の符号化量を調整することができる。
【0015】
一方、再生部20は、フラッシュメモリ9から読み出された音声データを元の音声信号に変換するデコーダ21と、高域成分を除去するフィルタ22と、フィルタ22からの音声信号を増幅してスピーカ24に供給する増幅器23とを備える。
【0016】
デコーダ21は、記録部10のエンコーダ14に対応したものであり、上述のSPモード又はLPモードに応じてフラッシュメモリ9から読み出された音声データ、すなわちADPCM方式で符号化された音声データを復号していわゆるPAM信号を生成する。フィルタ22は、このPAM信号から音声帯域以上の高周波成分を除去して、音声信号を出力する。増幅器23は、デコーダ21から供給される音声信号を増幅してスピーカ24を駆動する。かくして、録音された音がスピーカ24から出力される。
【0017】
制御部30は、このICレコーダ1の動作を制御するためのプログラムが記憶されているROM31と、ROM31に記憶されているプログラムを実行して、フラッシュメモリ9や記録部10を制御するマイクロコンピュータ(以下、CPUという。)32と、時刻情報を生成するタイマ33と、時刻やプログラムの実行結果等を一時的に記憶するランダム・アクセス・メモリ(以下、RAM:Randam Access Memoryという。)34とを備え、操作部50の操作設定に基づいて各回路を制御する。
【0018】
また、CPU32には、タイマ33等を動作させるための水晶発振器35が接続されている。CPU32は、例えばタイマ33が所定時刻になると、フラッシュメモリ9に記録されている音声データを読み出す制御を行う。
【0019】
表示部40は、低消費電力の液晶表示パネル41と、この液晶表示パネル41を照明するためのバックライト42とを備え、ICレコーダ1の動作状態や操作手順を表示する。
【0020】
また、上述の記録部10,再生部20,制御部30は図2に示す匡体60内に設けられている。匡体60の操作面には、図2に示すように、表示パネル41が外部を臨むように設けられ、さらに、記録再生等の操作を行うための操作部50が配設されている。
【0021】
操作部50は、具体的には、ファイルボタン51と、メニューボタン52と、プライオリティボタン53と、ジョグダイヤル54と、停止ボタン55と、録音ボタン56と、消去ボタン57と、ホールドスイッチ58とを有する。
【0022】
ファイルボタン51は、ファイルを変更操作するためのものである。メニューボタン52は、モード状態をメニューモードに設定するものである。なお、メニューモードに設定されると、ジョグダイヤル54によって種々の操作設定が可能になる。プライオリティボタン53は、録音されたファイルの優先順位を切換設定するものである。停止ボタン55は、録音中又は再生中の動作を中止させるものである。録音ボタン56は、録音を開始するものである。消去ボタン57は、再生中又は停止中に1件のファイルを消去するためのものである。ホールドスイッチ58は、各ボタンを誤操作しないようにするために、ホールドオン/オフの切換を設定するものである。
【0023】
ここで、上述のフラッシュメモリ9は、例えばNAND型のものである。フラッシュメモリ9は、バッファメモリ15から供給される音声データを記憶すると共に、どの領域に記憶したか等を示す音声データを管理する管理情報(以下、TOC情報という。)を記憶する。上記フラッシュメモリ9は、16Mビットの容量を有し、SPモードでは200〜3400Hzの音声信号に対応した16分間分の音声データを記憶することができ、LPモードでは200〜1700Hzの音声信号に対応した24分間分の音声データを記憶することができる。
【0024】
ここで、上記フラッシュメモリ9には、図3に示すように、消去単位となる512ブロック毎に音声データ等が分割されて記憶される。そして、これらのブロックは6種類に分けられる。具体的には、エターナルブロック(1ブロック)と、インデックスステージ0ブロック(6ブロック)と、インデックスステージ1ブロック(6ブロック)と、バックアップブロック(1ブロック)と、ワークエリアブロック(15ブロック)と、PCMデータブロック(469ブロック)の6種類がある。
【0025】
また、上述のTOC情報は、エターナルブロックと、インデックスステージ0ブロックと、インデックスステージ1ブロックと、バックアップブロックと、ワークエリアブロックとによって構成される。なお、音声データは、PCMブロックに書き込まれる。
【0026】
各ブロックは、図3に示すように、1ページ(=528バイト)が16個集合して構成され、ページ0,ページ1,・・・,ページ14,ページ15を有する。この1ページは512バイトのデータエリアと16バイトの冗長エリアとからなる。なお、ここではデータの記録再生の不可能なバッド・ブロック(以下、「無効ブロック」という。)は最大10ブロック存在している。また、無効ブロック以外のブロックをグッド・ブロック(以下、有効ブロックという。)。
【0027】
ここで、エターナルブロックは、最初に読み出されるTOC情報であって、ページ0のみにデータがある。よって、ページ1〜ページ15にはデータがない。
【0028】
エターナルブロックのページ0は、具体的には図4に示すように、4バイトのエターナルブロック認識用のデータと、2バイトのエターナルブロックアドレスと、2バイトのインデックスステージ0アドレスと、2バイトのインデックスステージ1アドレスと、2バイトのワークエリアブロックスタートアドレスと、4バイトのダミーデータと、128バイトのブランクマップとを備える。なお、ブランクマップは、無効ブロックであるか否かをブロック毎に示す無効ブロックマップが記憶される場所である。
【0029】
無効ブロックマップは、ブロック毎に無効ブロックであるか否かを1ビットで示すことによって作成され、全てのブロックに対して、そのブロックが有効ブロック又は無効ブロックであるかを記述している。したがって、フラッシュメモリの総ブロック数をN個とすると、N/8バイト分のエリアを上記無効ブロックマップのために設けておけばよい。ここでは、フラッシュメモリ9の総ブロック数は512個なので、64バイト分のエリアがあればよい。
【0030】
例えば、上記無効ブロックでは、図5に示すように、全てのブロックに対して、有効ブロックであれば「0」、無効ブロックであれば「1」が記述される。また、データの読出しや書込み等を行っているときにブロックが破損して無効ブロックが生じたときは、そのブロックが無効ブロックであることを示すように上記無効ブロックマップを書き換えるようにしてもよい。
【0031】
なお、無効ブロックマップは、フラッシュメモリの製造時から設けられてもよいし、また、記録/再生を行う前にCPU32に全てのブロックをスキャンさせて無効ブロックの有無を判断させてから作成されてもよい。これは、フラッシュメモリは製造時から複数の無効ブロックを有し、各無効ブロックにはそのブロックが無効ブロックであることを示すフラグが設けられているので、このフラグに基づいて無効ブロックマップを作成するのは、フラッシュメモリの製造の最終段階でも可能であるし、CPU32が記録/再生の制御をする前でも可能だからである。
【0032】
インデックスステージ0ブロックとインデックスステージ1ブロックは同じ構成であり、データの書換がある毎に、これらは交互に書き換えられる。すなわち、音声データが書き込まれると例えばインデックスステージ0ブロックのデータが書き直され、再び音声データが書き込まれるとインデックスステージ1ブロックのデータが書き直される。以下、これらのブロックをインデックスステージブロックと称して説明する。
【0033】
インデックスステージブロックは、上述のように6ブロックあり、ファイルデータからなるもの(5ブロック)と、ステージデータからなるもの(1ブロック)とがある。
【0034】
ファイルデータからなるインデックスステージブロックは、図6に示すように、ページ0からページ11にあるADRデータ部と、ページ12からページ15にあるHDR部とで構成される。
【0035】
ADRデータ部は、具体的には図7に示すように、音声データが記録されているファイル毎に、当該ファイルのSP又はLPのモードを示す「SP」と、当該ファイルの上位のスタートアドレスを示す「STH」及び下位のスタートアドレスを示す「STM」と、当該ファイルの上位のエンドアドレスを示す「ENH」及び下位のエンドアドレスを示す「ENM」とを有する。
【0036】
例えば、6件の音声データが録音された場合、図8に示すように、上記ADRデータ部には上記6件毎に対応する「01」〜「06」までのIDナンバが記録される。そして、IDナンバ毎に、記録モード(SP)と、そのIDナンバの音声データが記録されている場所のスタートアドレス(STH,STM)とエンドアドレス(ENH,ENM)が記録されている。なお、IDナンバ01及びID03の音声データの容量は大きいので、図7に示すように、例えばIDナンバ01は2つのファイルで構成され、IDナンバ03は4つのファイルで構成されている。このとき各ファイル毎に記録モードとスタートアドレス及びエンドアドレスが記録される。
【0037】
また、HDRデータ部は、図8に示すように、ファイル毎に、当該ファイルのプライオリティを示す「PRI」と、アラームセットのオン/オフを示す「ALM」と、アラームを鳴らす月,日,時,分,曜日を示す「AMO」,「ADA」,「AHO」,「AMI」,「AOW」とを有する。ここで、プライオリティとは、音声データのファイルの再生の優先順位を示すものである。また、HDRデータ部は、音声データが更新されなくても、プライオリティやアラームの設定変更がある毎に更新される。
【0038】
一方、ステージデータからなるインデックスステージブロックは、図9に示すように、ページ0にある有効マークと、ページ1にあるモード中断マークと、ページ2にあるブランクマップと、ページ3にあるエターナルブロックブランクマップとを備える。
【0039】
バックアップブロックは、上述のエターナルブロックのバックアップである。すなわち、エターナルブロックをコピーしたものである。したがって、エターナルブロックが新たに書き換えられると、バックアップブロックも同様に書き換えられるようになっている。
【0040】
ワークエリアブロックは、音声データの記録時にインデックスデータを一時的に記録しておくエリアである。ワークエリアブロックは、図10に示すように、インデックスステージブロックとほぼ同様の構成となっており、IDナンバーと、SP/LP情報と、音声データの上位スタートアドレスと、音声データの下位スタートアドレスと、音声データの上位エンドアドレスと、音声データの下位エンドアドレスとをそれぞれ1バイトずつ備える。したがって、このワークエリアブロックでは、ワークエリアブロックのデータを読み出しながら、インデックスステージブロックの書換が行われ、スタートアドレス等のデータがそのまま書き込まれる。
【0041】
PCMデータブロックは、主として音声データが記録されるエリアである。また、PCMデータブロックでは、図11に示すように、1ページ毎に音声データのみならず、その音声データの記録された年,月,日,時,分,秒,曜日も記録される。具体的に1ページにおいては、512バイトの音声データ、各1バイトの年,月,日,時,分,秒,曜日のデータ、1バイトの時計フラグが記録される。
【0042】
以上のように構成されたICレコーダ1において、記録又は再生を行っていないときに録音ボタン56が押圧されると、CPU32は、エターナルブロックを認識して、このエターナルブロックから無効ブロックマップのデータを読み出す。CPU32は、上記無効ブロックマップのデータに基づいて、全てのブロックについて無効ブロックであるか否かを判断し、無効ブロックを避けてデータの書込みを行うように制御する。
【0043】
具体的には、CPU32は、マイクロホーン11からの音声信号をエンコーダ14を介して所定の音声データに変換して、この音声データをフラッシュメモリ9の有効ブロックに書き込む制御を行う。なお、フラッシュメモリ9には、上述の図7に示すように、既に6件の音声データが記録されているものとする。
【0044】
CPU32は、上記録音ボタン56が押されると、録音モードに対応したプログラムをROM31から読み出して実行し、増幅器12、AGC13、エンコーダ14等を動作させ、バッファメモリ15を介して所定時間蓄積された音声データをフラッシュメモリ9のPCMデータブロックに記憶させる。
【0045】
CPU32は、PCMデータブロック毎に、512バイトの音声データを記録するとともに、当該PCMデータブロックにその記録時の年月日及び時分までも記録する。CPU32は、停止ボタン55が押圧されるまで、上記音声データを1件分として各PCMデータブロックに書き込む制御を行う。
【0046】
CPU32は、停止ボタン55が押圧されると、PCMデータブロックに音声データを記録する制御を停止し、TOC情報の書換を行う。具体的には、インデックスステージブロックを書き換える。CPU32は、ファイルデータからなるインデックスステージブロックのADRデータ部に対して、7件目の音声データをIDナンバ01として、モード設定、スタートアドレス及びエンドアドレスのデータを書き込む。そして、CPU32は、元のIDナンバ01〜IDナンバ06をIDナンバ02〜IDナンバ07として、それぞれのIDナンバのモード設定、スタートアドレス及びエンドアドレスのデータを書き込む。
【0047】
以上のように、CPU32は、図12に示すように、新しく録音された7件目の音声データのIDナンバ1とし、元のIDナンバ01〜IDナンバ06をそれぞれIDナンバ02〜IDナンバ07として1つずつスライドしてTOC情報を書き換える。すなわち、最新の音声データをIDナンバ1として記録している。
【0048】
つぎに、音声データを再生する場合について説明する。
利用者が記録又は再生の停止中に図2に示すジョグダイヤル54をZ方向に押すと、CPU32は、再生を開始する。すなわちCPU32は、フラッシュメモリ9からエターナルブロックのエターナルブロック認識用のデータによって当該エターナルブロックを認識し、このエターナルブロックのデータを読み出してRAM34に格納する。なお、CPU32は、エターナルブロックを認識することができなかったときは、バックアップブロックを認識しこのバックアップブロックのデータを読み出す。
【0049】
CPU32は、上記エターナルブロック又はバックアップブロック内のインデックスステージ0アドレス又はインデックスステージ1アドレスに基づいて、インデックスステージブロックのデータを読み出す。
【0050】
CPU32は、ファイルデータからなるインデックスステージブロックのADRデータ部に基づいて、PCMブロック内の音声データを読み出す制御を行う。このとき、CPU32は、IDナンバ01,IDナンバ02,IDナンバ03,・・・の順に音声データを読み出す。具体的には、CPU32は、最初にADRデータ部のIDナンバ01のスタートアドレス(STH,STM)及びエンドアドレス(ENH,ENM)に基づいて、IDナンバ01の音声データを読み出す。読み出された音声データは、デコーダ21,フィルタ22等を介して音声信号に変換されて、スピーカ24に供給される。したがって、スピーカ24は、IDナンバ01の音声を出力することができる。
【0051】
CPU32は、図2に示す停止ボタン55が押圧されるまで、音声データの読み出しを続ける。したがって、CPU32は、上述のようにIDナンバ01の音声がスピーカ24から出力されると、次にIDナンバ02,IDナンバ03,・・・の順に音声データの読み出しを行う。
【0052】
以上のように、上記ICレコーダ1は、図12に示すように、音声を録音する毎に最新の音声データをIDナンバ01としてフラッシュメモリ9に記憶し、音声を出力するときはIDナンバ01,IDナンバ02,IDナンバ03,・・・の順に行っている。これにより、重要な用件ほどIDナンバの最初の方に設定されるようになり、わざわざ重要で最新の用件をサーチする必要がなくなり、操作性が向上する。
【0053】
また、上記ICレコーダ1は既に記録された用件に他の用件を追加して合わせて1件して録音(後追い録音)することができる。このとき、CPU32は、図13に示すステップS1以下の処理を行う。
【0054】
ICレコーダ1が例えばIDナンバ02の音声データを再生しているとき(ステップS1)、利用者が録音ボタン56を押圧すると、CPU32は、タイマ33を作動させて、録音ボタン56が1秒以上押圧されているかを判定する(ステップS2)。CPU32は、録音ボタンが1秒以上押圧されたと判定したときはIDナンバ02の音声データの再生を停止し(ステップS3)、1秒以上押圧されなかったときはそのまま再生を続行する。
【0055】
CPU32は、再生を停止した後、マイクロホーン11に入力される音声の録音を開始し(ステップS4)、音声データをフラッシュメモリ9のPCMデータブロックに書き込む制御を行う。そして、CPU32は、停止ボタン55が押されるか又はフラッシュメモリ9の容量がいっぱになるまで録音を続ける(ステップS5)。そして、CPU32は、停止ボタン55が押されるか又はフラッシュメモリ9の容量がいっぱになったときは、録音を停止する(ステップS6)。
【0056】
CPU32は、録音を停止すると、音声データのTOC情報の書換を実行する(ステップS7)。具体的には図14に示すように、CPU32は、ファイルデータからなるインデックスステージブロックのADRデータ部において、まず、録音前からあったIDナンバ01及びID02のスタートアドレス(STH,STM)及びエンドアドレス(ENH,ENM)を書き込む。つぎに、CPU32は、IDナンバ02として新たに追加録音した音声データの記録位置を示すスタートアドレス及びエンドアドレスを書き込み、そして、録音前からあったIDナンバ03以降の音声データのスタートアドレス等を再び書き込む制御を行う。このように、CPU32は、新しく追加録音する音声データをIDナンバ02として、そのスタートアドレス(STH,STM)及びエンドアドレス(ENH,ENM)を書き込む。
【0057】
したがって、ICレコーダ1は、上述のように再生を開始すると、IDナンバ01,IDナンバ02,・・・の順で音声データの再生を行う。このとき、追加録音を行った用件は、図15に示すように、IDナンバ02の再生を行っているときにスピーカ24から出力される。
【0058】
すなわち、上記ICレコーダ1は、既に録音されている複数の用件の何れか一つを選択してその用件に追加して新しい用件を録音することができる。これにより、利用者は、既に録音した用件と関連のある用件を新しく録音するときは、既に記録されている用件の音声データと新しい用件の音声データとを同じIDナンバにすることによって1つの用件として取り扱うことができる。よって、関連のある用件をバラバラに録音した場合に、それらの用件をサーチする手間を省いて操作性を向上させることができる。また、操作部50を従来からの構成のままできるので、生産コストを上げることなく、上述の追加録音をすることが可能となる。
【0059】
なお、上述の実施の形態では、所定のファイルを再生しているときに録音ボタン56が1秒間以上押圧されると後追い録音モードになるものとして説明したが、後追い録音モードはこの場合に限られるものではない。
【0060】
例えば、利用者がIDナンバ02のファイルを再生を停止させてから、録音ボタン56を所定時間(例えば2秒間)押圧すると、CPU32は、後追い録音モードになって、図13に示すステップS4以下の処理を行うことによって、IDナンバ02として新たな音声データをフラッシュメモリ9に記録するようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る記憶装置によれば、無効ブロックであるか否かをブロック毎に示す無効ブロックマップを少なくとも1つのブロック内に記憶し、無効ブロックマップに基づいて無効ブロック以外のブロックにデータを書き込み又は無効ブロック以外のブロックからデータを読み出すことによって、記憶手段の全ブロックをスキャンすることなく何れのブロックに無効ブロックがあるかを迅速に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したICレコーダの具体的な構成を示すブロック図である。
【図2】上記ICレコーダの正面図である。
【図3】上記ICレコーダのフラッシュメモリの構成図である。
【図4】上記フラッシュメモリのエターナルブロックの構成図である。
【図5】上記エターナルブロックの無効ブロックマップの構成図である。
【図6】上記フラッシュメモリのファイルデータからなるインデックスステージブロックの構成図である。
【図7】上記インデックスステージブロックのADRデータ部の構成図である。
【図8】上記インデックスステージブロックのHDRデータ部の構成図である。
【図9】上記フラッシュメモリのファイルデータからなるインデックスステージブロックの構成図である。
【図10】上記フラッシュメモリのワークエリアブロックの構成図である。
【図11】上記フラッシュメモリのPCMデータブロックの構成図である。
【図12】新しく録音された音声データの記録位置の説明図である。
【図13】IDナンバ02として新しく音声データを追加録音するときのCPUの動作を説明するフローチャートである。
【図14】IDナンバ02として新しく音声データを追加録音したときのインデックスステージブロックのADRデータ部の構成図である。
【図15】IDナンバ02として新しく追加録音された音声データの記録位置の説明図である。
【符号の説明】
11 マイクロホーン、9 フラッシュメモリ、24 スピーカ、32 CPU
Claims (7)
- 複数のブロックに分割された記憶領域を有し、上記ブロック毎にデータが記憶されるとともに、無効ブロックであるか否かをブロック毎に示す無効ブロックマップを記憶する第1のブロックと、該第1のブロックに記憶された上記無効ブロックマップがコピーされて記憶された第2のブロックとを有し、上記第1のブロックと上記第2のブロックとが互いに離間された位置に設けられた記憶手段と、
上記第1のブロックに記憶された上記無効ブロックマップに基づいて、無効ブロック以外のブロックにデータを書き込み又は無効ブロック以外のブロックからデータを読み出す制御を行い、上記第1のブッロクから上記無効ブロックマップの読み出しが不能とされたとき、上記第2のブロックに記憶された無効ブロックマップに基づいて、無効ブロック以外のブロックにデータを書き込み又は無効ブロック以外のブロックからデータを読み出す制御を行う制御手段とを備える記憶装置。 - 上記制御手段は、上記記憶手段に無効ブロックが生じると、このブロックが無効ブロックであることを示すように上記無効ブロックマップを書き換える制御を行うことを特徴とする請求項1記載の記憶装置。
- 上記記憶手段は、ブロック毎に無効ブロックであるか否かを1ビットで示すことによって作成される無効ブロックマップを記憶することを特徴とする請求項1記載の記憶装置。
- 上記記憶手段は、上記第1のブロックと、上記第2のブロックと、主データが記憶される主データ領域と、上記主データ領域に記憶された主データを管理する管理情報が記憶される管理領域とを有し、
上記管理領域は、記録領域の先頭又は最後ではない位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の記憶装置。 - 上記記憶手段は、上記第1のブロックと、上記第2のブロックと、主データ領域に記憶された主データの記憶位置を示すアドレス情報を含む管理情報が記憶されるインデックスステージブロックとを有し、
上記第1のブロックと上記第2のブロックとの間に上記インデックスステージブロックが設けられることで、上記第2のブロックが上記第1のブロックから離間して配置されていることを特徴とする請求項1記載の記憶装置。 - 上記記憶手段は、上記第1のブロックと、上記第2のブロックと、主データ領域に記憶された主データの記憶位置を示すアドレス情報を含む管理情報が記憶されるインデックスステージブロックとを有し、
上記インデックスステージブロックは、第1のインデックスステージブロックと第2のインデックスステージブロックを含み、上記第1及び第2のインデックスステージブロックは、上記主データ領域に新たな主データが書き込まれる毎に交互に書き換えが行われることを特徴とする請求項1記載の記憶装置。 - 上記記録領域には、上記主データの記録時に記録されるデータのアドレス情報が一時的に記録されるワークエリアブロックが設けられ、
上記インデックスステージブロックは、上記ワークエリアブロックに記憶されたデータを読み出しながら書き換えが行われることを特徴とする請求項6記載の記憶装置。
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