JP3879192B2 - 記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体としてフラッシュメモリを用いた記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日では、会議や講義等の内容をメモ用紙に記載するような感覚で、簡単に音声を記録/再生することのできる記録再生装置が提供されている。上記記録再生装置は、記録媒体としてフラッシュメモリを用いたものであり、1件毎に音声データを記憶し、1件毎に音声データを再生して音声を出力する。具体的には、上記記録再生装置は、複数の用件からなる音声データをフラッシュメモリに記憶し、再生時には、古い用件の音声データから順に再生している。
【0003】
このような記録再生装置は、例えばアラーム機能を有し、所望の時刻になるとビープ音を発してから設定された1つの用件の音声をするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、記録再生装置に記録された用件にもそれぞれ重要度が異なり、利用者は重要度の高い用件にはそれぞれアラームを設定したい場合がある。しかし、従来の記録再生装置は、1件の用件に対してしかアラーム設定をすることができず、甚だ不便であった。
【0005】
本発明は、このような実情を鑑みて提案されたものであり、録音された全ての用件に対して任意にアラームを設定することができる記録再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明に係る記録再生装置は、入力される音声から音声信号生成する音声入力手段と、上記音声入力手段によって生成された音声信号に対して用件毎に、音声信号の用件番号を示すID番号、音声信号の用件の再生の優先順位を示す優先度及び音声信号を再生するアラーム設定時刻を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された音声信号の用件ごとに優先度を設定する優先順位設定手段と、上記記憶手段に記憶された音声信号からなる用件に対してアラームの設定時刻を操作設定する操作手段と、上記アラーム設定されたID番号の音声信号に対して、アラーム設定時刻になったときに一度だけ上記アラームを報知するモードか、毎日上記アラーム設定時刻になったときに上記アラームを報知するモードか、毎週上記アラーム設定時刻になったときに上記アラームを報知するモードかの何れかを選択するモード選択手段と、上記モード選択手段によって選択された何れかのモードに応じて、アラーム設定時刻になったとき、このムアラーム設定時刻のID番号に対応した用件の音声信号を上記記憶手段に記憶された優先度順に上記記憶手段から読み出す制御を行う制御手段と、上記制御手段によって上記記憶手段から読み出された音声信号を再生する再生手段とを備える。そして、上記制御手段は、上記アラーム設定時刻になった用件の音声信号を読み出す際に上記再生手段がアラーム設定された用件以外の用件を再生しているときは、その再生を停止させ、上記アラーム設定時刻になった用件の音声信号を上記優先度に応じて上記記憶手段から読み出す制御を行う。
また、本発明に係る記録再生装置は、更に、上記制御手段は、所定時刻毎に上記アラーム設定時刻になったかを判定し、上記音声信号を上記記憶手段に記録中に上記アラーム設定時刻になった場合に、上記アラーム設定時刻になったことを上記表示手段に表示させ、上記記憶手段への記録が終了後に上記アラーム設定時刻に設定された音声信号を上記記憶手段から読み出し、上記再生手段によって再生する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明は、例えば図1に示すような構成のICレコーダ1に適用される。
【0008】
上記ICレコーダ1は、記録部10によって電気的にデータの消去/再書込みが可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrical Erasable/Programmable Read-Only Memory )すなわちフラッシュメモリ9に音声データを記憶させ、フラッシュメモリ9の音声データを再生部20によって再生する制御を行う制御部30を有し、表示部40に操作部50からの操作内容やフラッシュメモリ9の音声データの内容を表示させるものである。
【0009】
上記記録部10は、音声を電気信号に変換して音声信号を出力するマイクロホーン11と、マイクロホーン11からの音声信号を増幅する増幅器12と、増幅器12で増幅された音声信号の利得制御を行う自動利得制御回路(以下、「AGC」:Automatic Gain Controllerという。)13と、AGC13からの音声信号を音声データに変換するエンコーダ14と、エンコーダ14からの音声データを一時記憶するバッファメモリ15とを備える。
【0010】
マイクロホーン11は、入力される音を音声信号に変換して増幅器12に供給し、増幅器12は、音声信号を増幅してAGC13に供給する。AGC13は、増幅器12で増幅された音声信号を、その利得が所定値になるように利得制御を行ってエンコーダ14に供給する。
【0011】
エンコーダ14は、音声信号が時間的に相関が強いことから、例えば適応型差分パルスコードモジュレーション(以下、「ADPCM」:Adaptive Differential Pulse Code Modulation という。)方式により、音声信号を符号化して音声データを生成し、この音声データをバッファメモリ15を介してフラッシュメモリ9に供給する。
【0012】
また、エンコーダ14は、2つのモードに応じて音声データの符号化量を調整することができ、例えばSPモードのとき8kHzでサンプリングを行い、LPモードのときは4kHzでサンプリングを行って、時間軸方向に対して音声信号の符号化量を調整する。
【0013】
一方、再生部20は、フラッシュメモリ9から読み出された音声データを元の音声信号に変換するデコーダ21と、高域成分を除去するフィルタ22と、フィルタ22からの音声信号を増幅してスピーカ24に供給する増幅器23とを備える。
【0014】
デコーダ21は、記録部10のエンコーダ14に対応したものであり、上述のSPモード又はLPモードに応じてフラッシュメモリ9から読み出された音声データ、すなわちADPCM方式で符号化された音声データを復号していわゆるPAM信号を生成する。フィルタ22は、このPAM信号から音声帯域以上の高周波成分を除去して、音声信号を出力する。増幅器23は、デコーダ21から供給される音声信号を増幅してスピーカ24を駆動する。かくして、録音された音がスピーカ24から出力される。
【0015】
制御部30は、このICレコーダ1の動作を制御するためのプログラムが記憶されているROM31と、ROM31に記憶されているプログラムを実行して、フラッシュメモリ9や記録部10,再生部20,表示部40を制御するマイクロコンピュータ(以下、CPUという。)32と、時刻情報を生成するタイマ33と、時刻やプログラムの実行結果等を一時的に記憶するランダム・アクセス・メモリ(以下、RAM:Random Access Memoryという。)34とを備え、操作部50の操作設定に基づいて各回路を制御する。
【0016】
また、CPU32は、例えばタイマ33が所定時刻になると、フラッシュメモリ9に記録されている音声データを読み出す制御を行う。
【0017】
また、上述の記録部10,再生部20,制御部30は図2に示す筐体60内に設けられている。筐体60の操作面には、図2に示すように、表示パネル41が外部を臨むように設けられ、さらに、記録再生等の操作を行うための操作部50が配設されている。
【0018】
表示部40は、低消費電力の液晶表示パネル41と、この液晶表示パネル41を照明するためのバックライト42とを備え、ICレコーダ1の動作状態や操作手順を表示する。
【0019】
ここで、液晶表示パネル41には、例えば図3に示すように、5種類のファイルについてのアイコン71,72,73,74,75のいずれか1つを選択的に表示するアイコン表示部70と、上記いずれかのファイル内に格納された各音声データについての情報を示す音声データ表示部80が備えられている。なお、図示しないが、液晶表示パネル41は、この他にも各音声データの記録或いは再生時間、現在の日付及び時刻、記録中或いは再生中である旨、電源の残量、及び動作状態や操作等に関する種々の文字情報等を表示するようになっている。
【0020】
アイコン表示部70に表示される各アイコンは、例えばアイコン71が行動用の音声データを格納するファイルに対応し、アイコン72がスケジュール用の音声データを格納するファイルに対応し、アイコン73が第1のメモ用の音声データを格納するファイルに対応し、アイコン74が第2のメモ用の音声データを格納するファイルに対応し、アイコン75が他人に知られたくないプライベートな音声データを格納する所謂シークレットファイルに対応するものである。ICレコーダ1においては、このように用途別に複数のファイルを設定し、それぞれのファイル内に音声データを格納することによって、用途に応じた音声データの整理ができるようになっている。
【0021】
一方、音声データ表示部80には、音声データのインデックス番号についての表示を行うインデックス番号表示部81と、各音声データの再生の優先度を星状マーク82a,82b,82cによって表示するプライオリティ表示部82と、アラーム設定時刻になったことを示唆するアラーム表示部83とが設けられている。インデックス番号表示部81には、分子分母がそれぞれ2桁の整数による分数が表示されるようになっており、分母の数が記録された音声データの件数を、分子の数が現在再生している或いは即座に再生可能な状態にある音声データのインデックス番号をそれぞれ表す。
【0022】
また、プライオリティ表示部82には、インデックス番号表示部81の上記分子の表示に対応して各音声データの再生の優先度が表示される。この優先度の表示は、具体的には、各星状マーク82a〜82cが3つ全て表示される状態(以下、プライオリティ3の状態という。)、2つ表示される状態(以下、プライオリティ2の状態という。)、1つだけ表示される状態(以下、プライオリティ1の状態という。)、1つも表示されない状態(以下、プライオリティ0の状態という。)の4つの段階がある。そして、ICレコーダ1においては、この星状マークの表示が多いほどその音声データが重要であり優先的に再生されるべきデータであることを示している。すなわち、この実施の形態では、プライオリティ3のデータが最も重要度が高いものとなり、プライオリティ0のデータが最も重要度が低いものとなる。
【0023】
アラーム表示部83は、例えば録音最中にアラーム設定時刻になった場合に、点滅することによって利用者に注意を促すものである。
【0024】
操作部50は、具体的には図2に示すように、ファイルボタン51と、メニューボタン52と、プライオリティボタン53と、ジョグダイヤル54と、停止ボタン55と、録音ボタン56と、消去ボタン57と、ホールドスイッチ58とを有する。
【0025】
ファイルボタン51は、上述した5種類からなるファイルを変更操作するためのものである。そして、録音ボタン56が押されてから停止ボタン55が押されるまでの1件分の音声データは、これらの5つのファイルの何れかに格納される。
【0026】
メニューボタン52は、モード状態をメニューモードに強制的に設定するものである。また、メニューモードに設定されると、ジョグダイヤル54によって種々の操作設定が可能になる。
【0027】
プライオリティボタン53は、録音されたファイルの優先順位を切換設定するものである。この優先順位は例えば上述のように4段階に分けられる。液晶表示パネル41には、用件のIDナンバとともにその優先順位に応じて星型の記号が表示される。
【0028】
ジョグダイヤル54は、図2に示すように、X方向又はY方向に回転自在に設けられ、例えば既に記録された複数の用件の中から所望のものを選択できるようになっている。さらに、ジョグダイヤル54は、Z方向にもスライド可能に配設されている。例えば、利用者がジョグダイヤル54で所望の用件を選択してからそのジョグダイヤル54をZ方向に短い時間押圧する(以下、「クリックする」という。)と、その用件の音声データが再生される。
【0029】
停止ボタン55は、録音中又は再生中の動作を中止させるものである。録音ボタン56は、録音を開始するためものである。消去ボタン57は、再生中又は停止中に1件の音声データを消去するためのものである。ホールドスイッチ58は、動作中又は停止中の状態を維持するためのスライドスイッチであり、ホールドオン/オフの切換を設定することによってボタン操作を有効にしたり無効にするものである。
【0030】
ここで、上述のフラッシュメモリ9は、例えばNAND型のものである。フラッシュメモリ9は、バッファメモリ15から供給される音声データを記憶すると共に、どの領域に記憶したか等を示す音声データを管理する管理情報(以下、TOC情報という。)を記憶する。上記フラッシュメモリ9は、8×16Mビットの容量を有し、SPモードでは200〜3400Hzの音声信号に対応した16分間分の音声データを記憶することができ、LPモードでは200〜1700Hzの音声信号に対応した24分間分の音声データを記憶することができる。
【0031】
ここで、上記フラッシュメモリ9には、図4に示すように、消去単位となる512ブロック毎に音声データ等が分割されて記憶される。そして、これらのブロックは6種類に分けられる。具体的には、エターナルブロック(1ブロック)と、インデックスステージ0ブロック(6ブロック)と、インデックスステージ1ブロック(6ブロック)と、バックアップブロック(1ブロック)と、ワークエリアブロック(15ブロック)と、PCMデータブロック(469ブロック)の6種類がある。
【0032】
また、上述のTOC情報は、エターナルブロックと、インデックスステージ0ブロックと、インデックスステージ1ブロックと、バックアップブロックと、ワークエリアブロックとによって構成される。なお、音声データは、PCMデータブロックに書き込まれる。
【0033】
各ブロックは、図4に示すように、1ページ(=528バイト)が16個集合して構成され、ページ0,ページ1,・・・,ページ14,ページ15を有する。この1ページは512バイトのデータエリアと16バイトの冗長エリアとからなる。なお、データの記録再生の不可能なブロック(以下、「無効ブロック」という。)は最大10ブロック存在している。
【0034】
ここで、エターナルブロックはフラッシュメモリ9の最初又は最後のブロック以外、すなわちアドレスの先頭又は最後以外に設けられている。エターナルブロックは、最初に読み出されるTOC情報であって、このデータに基づいてインデックスステージ0ブロックやインデックスステージ1ブロック等が読み出される。このように、エターナルブロックは、データを読み出すための重要なものであり、静電気,異常電圧等の異常動作時に最も破壊される可能性の高い場所であるアドレスの先頭又は最後を避けて配置されている。すなわち、例えば音声データの記録されているブロックが破壊されてもかかるブロックのデータをいったん消去すればその後問題は生じない。しかし、エターナルブロックが破壊されてしまうと全てのデータを読み出すことが不可能となってしまうので、これを回避すべくエターナルブロックは上述のようにアドレスの先頭又は最後以外のブロックに設けられている。
【0035】
なお、エターナルブロックでは、ページ0のみにデータがあり、ページ1〜ページ15にはデータがない。
【0036】
エターナルブロックのページ0は、具体的には図5に示すように、4バイトのエターナルブロック認識用のデータと、2バイトのエターナルブロックアドレスと、2バイトのインデックスステージ0アドレスと、2バイトのインデックスステージ1アドレスと、2バイトのワークエリアブロックスタートアドレスと、4バイトのダミーデータと、128バイトのブランクマップとを備える。なお、ブランクマップは、無効ブロックであるか否かをブロック毎に示す無効ブロックマップが記憶される場所である。
【0037】
無効ブロックマップは、ブロック毎に無効ブロックであるか否かを1ビットで示すことによって作成され、全てのブロックに対して、そのブロックが有効ブロック又は無効ブロックであるかを記述している。したがって、フラッシュメモリの総ブロック数をN個とすると、N/8バイト分のエリアを上記無効ブロックマップのために設けておけばよい。ここでは、フラッシュメモリ9の総ブロック数は512個なので、64バイト分のエリアがあればよい。
【0038】
例えば、上記無効ブロックでは、図6に示すように、全てのブロックに対して、有効ブロックであれば「0」、無効ブロックであれば「1」が記述される。また、データの読出しや書込み等を行っているときにブロックが破損して無効ブロックが生じたときは、そのブロックが無効ブロックであることを示すように上記無効ブロックマップを書き換えるようにしてもよい。
【0039】
なお、無効ブロックマップは、フラッシュメモリの製造時から設けられてもよいし、また、記録/再生を行う前にCPU32に全てのブロックをスキャンさせて無効ブロックの有無を判断させてから作成されてもよい。これは、フラッシュメモリは製造時から複数の無効ブロックを有し、各無効ブロックにはそのブロックが無効ブロックであることを示すフラグが設けられているので、このフラグに基づいて無効ブロックマップを作成するのは、フラッシュメモリの製造の最終段階でも可能であるし、CPU32が記録/再生の制御をする前でも可能だからである。
【0040】
インデックスステージ0ブロックとインデックスステージ1ブロックは同じ構成であり、データの書換えがある毎に、これらは交互に書き換えられる。すなわち、音声データが書き込まれると例えばインデックスステージ0ブロックのデータが書き直され、再び音声データが書き込まれるとインデックスステージ1ブロックのデータが書き直される。以下、これらのブロックをインデックスステージブロックと総称して説明する。
【0041】
インデックスステージブロックは、上述のようにそれぞれ6ブロックあり、ファイルデータからなるもの(5ブロック)と、ステージデータからなるもの(1ブロック)とがある。ファイルデータからなるインデックスステージブロックとしては、アクションファイル用,スケジュールファイル用,メモ1ファイル用,メモ2ファイル用,シークレットファイル用に、それぞれ1ブロックの合計5ブロックある。
【0042】
ファイルデータからなるインデックスステージブロックは、図7に示すように、ページ0からページ11にあるADRデータ部と、ページ12からページ15にあるHDRデータ部とで構成される。
【0043】
ADRデータ部は、具体的には図8に示すように、例えば「01」〜「06」の音声データの用件の番号を示すIDナンバと、音声データが記録されているブロック毎に、当該ブロックのSP又はLPのモードを示す「SP」と、当該ブロックの上位のスタートアドレスを示す「STH」及び下位のスタートアドレスを示す「STM」と、当該ブロックの上位のエンドアドレスを示す「ENH」及び下位のエンドアドレスを示す「ENM」とを有する。なお、音声データの1つの用件は、音声データ記録されるブロックが1以上集合して構成されるものとする。
【0044】
例えば、6つの用件の音声データが録音された場合、図9に示すように、上記ADRデータ部には上記6件毎に対応する「01」〜「06」までのIDナンバが記録される。なお、このIDナンバは、録音された6件の音声データの再生の順序を示すものである。そして、IDナンバ毎に、記録モード(SP)と、そのIDナンバの音声データが記録されている場所のスタートアドレス(STH,STM)とエンドアドレス(ENH,ENM)が記録されている。なお、IDナンバ01及びIDナンバ03の音声データの容量は大きいので、図8に示すように、例えばIDナンバ01の音声データは2つのブロックで構成され、IDナンバ03の音声データは4つのブロックで構成されている。このとき各ブロック毎に記録モードとスタートアドレス及びエンドアドレスが記録される。
【0045】
また、HDRデータ部は、図9に示すように、ブロック毎に、IDナンバと、そのブロックのプライオリティを示す「PRI」と、アラームセットのオン/オフを示す「ALM」と、アラームを鳴らす月,日,時,分,曜日を示す「AMO」,「ADA」,「AHO」,「AMI」,「AOW」とを有する。ここで、プライオリティとは、音声データの用件の再生の優先順位を示すものである。このようにHDRデータ部では、録音された用件毎に、すなわちIDナンバ毎にアラームの設定日時を示す「AMO」,「ADA」,・・・等のデータが記憶される。なお、アラーム設定されていない用件に対しては「AMO」,「ADA」,・・・等のデータが記憶されていないのは勿論である。また、このHDRデータ部は、音声データが更新されなくても、プライオリティやアラームの設定変更がある毎に更新される。
【0046】
ここで、アラーム機能は3つのモードがあり、例えば、設定時刻に一度だけアラームを鳴らし設定された用件を再生する通常モード、毎日設定時刻になるとアラームを鳴らし設定された用件を再生する毎日モードと、毎週設定時刻になるとアラームを鳴らし設定された用件を再生する毎週モードとがある。
【0047】
通常モードに設定されているときは、「AMO」,「ADA」,「AHO」,「AMI」に設定日及び設定時刻のデータが書き込まれる。毎日モードに設定されているときは、「AHO」,「AMI」に設定時刻のデータが書き込まれる。毎週モードに設定されているときは、「AHO」,「AMI」,「AOW」に設定曜日及び設定時刻のデータが書き込まれる。
【0048】
一方、ステージデータからなるインデックスステージブロックは、図10に示すように、ページ0にある有効マークと、ページ1にあるモード中断マークと、ページ2にあるブランクマップと、ページ3にあるエターナルブロックブランクマップとを備える。
【0049】
バックアップブロックは、上述のエターナルブロックのバックアップであり、エターナルブロックをコピーしたものである。したがって、エターナルブロックが新たに書き換えられると、バックアップブロックも同様に書き換えられるようになっている。なお、バックアップブロックは、1個である必要はなく、複数個あってもよい。
【0050】
ワークエリアブロックは、音声データの記録時にインデックスデータを一時的に記録しておくブロックである。ワークエリアブロックは、図11に示すように、インデックスステージブロックとほぼ同様の構成となっており、IDナンバーと、SP/LP情報と、音声データの上位スタートアドレスと、音声データの下位スタートアドレスと、音声データの上位エンドアドレスと、音声データの下位エンドアドレスとをそれぞれ1バイトずつ備える。したがって、このワークエリアブロックでは、ワークエリアブロックのデータを読み出しながら、インデックスステージブロックの書換えが行われ、スタートアドレス等のデータがそのまま書き込まれる。
【0051】
PCMデータブロックは、主として音声データが記録されるブロックである。また、PCMデータブロックでは、図12に示すように、1ページ毎に音声データのみならず、その音声データの記録された年,月,日,時,分,秒,曜日も記録される。具体的に1ページにおいては、512バイトの音声データ、各1バイトの年,月,日,時,分,秒,曜日のデータ、1バイトの時計セットフラグが記録される。
【0052】
以上のように構成されたICレコーダ1において、利用者が例えばジョグダイヤル54を回転させて所定の音声データのインデックス番号を選択してからメニューボタン52を押圧すると、CPU32は、メニューモードになって液晶表示パネル41に「ALARM」の文字を表示させる。そして、ジョグダイヤル54が例えばX方向に回転されると、液晶表示パネル41には、図13に示すように、「TIMER」,「SECRET」,「REC MODE」,「BEEP」,「VOR」,「MIC SENCE」,「CONTINUE」,「LIGHT」,「DATE&TIME」の各文字がこの順に表示される。さらにジョグダイヤル54がX方向に回転されると、再び「ALARM」,「TIMER」・・・が表示される。なお、ジョグダイヤル54がY方向に回転されると、「DATE&TIME」,「LIGHT」,「CONTINUE」・・・と上述と逆の順番で表示される。
【0053】
ここで、例えば「ALARM」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされると、CPU32は、ジョグダイヤル54からの入力信号を検知し、既に選択されたインデックス番号についての音声データを所定の時刻に再生するための設定を行うアラーム設定モードに移行する。
【0054】
「TIMER」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされると、CPU32は、タイマー設定モードに移行する。このタイマー設定モードは、所定の時刻を設定することにより、所定時間経過後に所望の音声データを再生させるタイマーの設定を行うためのモードである。
【0055】
「SECRET」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされると、CPU32は、シークレット設定モードに移行する。このシークレット設定モードでは、シークレットファイル内に格納する音声データの秘密性を保持するための暗証番号等の設定、あるいはそれを解除するための設定等が行われることになる。
【0056】
「REC MODE」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされると、CPU32は、録音設定モードに移行する。この録音設定モードでは、エンコーダ14をSPモード又はLPモードのいずれかに設定することにより、符号化する音声の帯域幅及びそれに伴う録音可能時間の切り換え設定が行われる。
【0057】
「BEEP」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされると、CPU32は、ビープ音設定モードに移行する。このビープ音設定モードでは、例えば操作部50のいずれかのボタンを押す毎にビープ音を鳴らすか鳴らさないかの切り換え設定等が行われる。
【0058】
「VOR」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされると、CPU32は、VOR(Voice Operated Recording)設定モードに移行する。このモードでは、一定レベル以上の音声が検出された場合にのみ自動的に録音を行い、いわゆる無音時には録音を行わない上記VORの機能を実行させるか否かの設定を行う。
【0059】
「MIC SENCE」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされると、CPU32は、マイク感度設定モードに移行する。マイク感度設定モードでは、増幅器12による増幅度のレベルがH(ハイ)/L(ロー)の2段階で切り換えられる。
【0060】
「CONTINUE」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされると、CPU32は、連続再生設定モードに移行する。この連続再生設定モードでは、複数件分の音声データが録音されている場合に、これらの複数の音声データを連続して再生する上記連続再生を行うか、又はこれを行わずに音声データを1件再生する毎に停止させるかのいずれかを設定する。
【0061】
「LIGHT」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされると、CPU32は、ライト点灯設定モードに移行する。このモードでは、例えば操作部50のいずれかのボタンが押圧された場合に10秒間バックライト42を点灯させたり、又は記録/再生の動作時においてのみバックライト42を点灯させるといった設定ができる。
【0062】
「DATE&TIME」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされると、CPU32は、日付・時刻設定モードに移行する。日付・時刻設定モードでは、例えば既に設定された時刻等を変更したいときに、年,月,日,及び時分の変更がジョグダイヤル54の操作によって行われる。
【0063】
ここで、上述のアラーム設定モードにおいて、利用者がジョグダイヤル54を図2に示すX方向又はY方向に回転させると、CPU32は、液晶表示パネル41にアラーム設定を行うかを示す「ON」又は「OFF」を表示させる。CPU32は、「OFF」を液晶表示パネル41に表示させているときにジョグダイヤル54がクリックされると、アラーム設定モードを停止する。また、CPU32は、「ON」を表示させているときにジョグダイヤル54がクリックされると、アラームの日付設定モードになる。
【0064】
CPU32は、この日付設定モードにおいて、ジョグダイヤル54が例えば図2に示すX方向に回転されると、「DATE」,「SUN」,「MON」,「TUE」,「WED」,「THU」,「FRI」,「SAT」,「EVERY」を順に液晶表示パネル41に表示させ、さらにジョグダイヤル54がX方向に回転されると、「DATE」,「SUN」・・・を繰り返し表示させる。
【0065】
ここで、「DATE」は、設定された日時にアラームを鳴らせて所望の用件を再生するモードに移行するための表示であり、「SUN」〜「SAT」は、日曜日から土曜日までのいずれかの曜日の設定された時刻にアラームを毎週鳴らせて用件を再生するモードに移行するための表示であり、「EVERY」は、設定された時刻に毎日アラームを鳴らせて用件を再生するモード移行するための表示である。
【0066】
具体的な設定としては、通常モードにおいては、CPU32は、液晶表示パネル41に「DATE」を表示させているときにジョグダイヤル54がクリックされると、「月」を入力するモードになり、「月」の入力後にクリックされると、「日」を入力するモードになる。また、「日」の入力後にクリックされると「時」の入力モードになり、「時」の入力後にクリックされると「分」の入力モードになる。こうして、利用者は、設定された日時にアラームが1回鳴るように、日付や時刻を入力することができる。
【0067】
また、毎週モードにおいては、CPU32は、液晶表示パネル41に「SUN」〜「SAT」のいずれかを表示させているときにジョグダイヤル54がクリックされると、上述の場合と同様に、「時」の入力モードになり、「時」の入力後にクリックされると「分」の入力モードになる。こうして、利用者は、設定された曜日の所定の時刻にアラームを鳴らすように、日付や時刻を入力することができる。例えば、CPU32は、「WED」が液晶表示パネル41に表示されているときにジョグダイヤル54がクリックされ、さらに所定の時刻が入力されると、毎週水曜日の所定の時刻にアラーム音とともに所望の用件を再生する。
【0068】
また、毎日モードにおいては、CPU32は、液晶表示パネル41に「EVERY」を表示させているときにジョグダイヤル54がクリックされると、上述の場合と同様に、「時」の入力モードになり、「時」の入力後にクリックされると「分」の入力モードになる。こうして、利用者は、所定の時刻に毎日アラーム音とともに所望の用件が再生されるように設定することができる。また、他の用件についてもアラームを設定するときは、利用者は、当該他の用件をジョグダイヤル54を回転させて選択してからメニューボタン52を押して、上述のように操作設定を行えばよい。
【0069】
そして、記録又は再生を行っていないときに録音ボタン56が押圧されると、CPU32は、エターナルブロックを認識して、このエターナルブロックから無効ブロックマップのデータを読み出す。CPU32は、上記無効ブロックマップのデータに基づいて、全てのブロックについて無効ブロックであるか否かを判断し、無効ブロックを避けてデータの書込みを行うように制御する。なお、フラッシュメモリ9には、上述の図7に示すように、既に6件の音声データが記録されているものとする。
【0070】
具体的には、CPU32は、上記録音ボタン56が押圧されると、録音モードに対応したプログラムをROM31から読み出して実行し、増幅器12、AGC13、エンコーダ14等を動作させ、バッファメモリ15を介して所定時間遅延された音声データをフラッシュメモリ9のPCMデータブロックに記憶させる。
【0071】
CPU32は、PCMデータブロック毎に、512バイトの音声データを記録するとともに、当該PCMデータブロックにその記録時の年月日及び時分までも記録する。CPU32は、停止ボタン55が押圧されるまで、上記音声データを1件分として各PCMデータブロックに書き込む制御を行う。
【0072】
CPU32は、停止ボタン55が押圧されると、PCMデータブロックに音声データを記録する制御を停止し、TOC情報の書換えを行う。具体的には、インデックスステージブロックを書き換える。
【0073】
CPU32は、ファイルデータからなるインデックスステージブロックのADRデータ部に対して、7件目の音声データをIDナンバ01として、モード設定、スタートアドレス及びエンドアドレスのデータを書き込む。そして、CPU32は、元のIDナンバ01〜IDナンバ06をIDナンバ02〜IDナンバ07として、それぞれのIDナンバのモード設定、スタートアドレス及びエンドアドレスのデータを書き込む。
【0074】
以上のように、CPU32は、図14に示すように、新しく録音された7件目の音声データのIDナンバ1とし、元のIDナンバ01〜IDナンバ06をそれぞれIDナンバ02〜IDナンバ07として1つずつスライドしてTOC情報を書き換える。すなわち、最新の音声データをIDナンバ1として記録する。
【0075】
つぎに、音声データを再生する場合について説明する。
利用者が記録又は再生の停止中に図2に示すジョグダイヤル54をクリックすると、CPU32は、再生を開始する。すなわちCPU32は、フラッシュメモリ9からエターナルブロックのエターナルブロック認識用のデータによって当該エターナルブロックを認識し、このエターナルブロックのデータを読み出す。なお、CPU32は、エターナルブロックを認識することができなかったときは、バックアップブロックを認識しこのバックアップブロックのデータを読み出す。
【0076】
CPU32は、上記エターナルブロック又はバックアップブロック内のインデックスステージ0アドレス又はインデックスステージ1アドレスに基づいて、インデックスステージブロックのデータを読み出す。
【0077】
CPU32は、ファイルデータからなるインデックスステージブロックのADRデータ部に基づいて、PCMデータブロック内の音声データを読み出す制御を行う。このとき、CPU32は、IDナンバ01,IDナンバ02,IDナンバ03,・・・の順に音声データを読み出す。具体的には、CPU32は、最初にADRデータ部のIDナンバ01のスタートアドレス(STH,STM)及びエンドアドレス(ENH,ENM)に基づいて、IDナンバ01の音声データを読み出す。読み出された音声データは、デコーダ21,フィルタ22等を介して音声信号に変換されて、スピーカ24に供給される。したがって、スピーカ24は、IDナンバ01の音声を出力することができる。
【0078】
CPU32は、図2に示す停止ボタン55が押圧されるまで、音声データの読み出しを続ける。したがって、CPU32は、上述のようにIDナンバ01の音声がスピーカ24から出力されると、次にIDナンバ02,IDナンバ03,・・・の順に音声データの読み出しを行う。
【0079】
以上のように、上記ICレコーダ1は、図14に示すように、音声を録音する毎に最新の音声データをIDナンバ01としてフラッシュメモリ9に記憶し、音声を出力するときはIDナンバ01,IDナンバ02,IDナンバ03,・・・の順に行っている。一般に、古いIDナンバの音声データよりも新しいIDナンバの音声データの方が重要である傾向が強いので、上述の制御により重要な用件ほどIDナンバの最初の方に設定されるようになり、わざわざ重要で最新の用件をサーチする必要がなくなり、操作性が向上する。
【0080】
つぎに、設定された時刻にアラームを鳴らして所定の用件の再生を行う場合について説明する。
【0081】
CPU32は、上述のように、操作部50を介してアラームの設定時刻及び再生の対象となる音声データの用件が設定されると、図15に示すように、アラームの設定時刻と現在の時刻とが一致するかを判定する(ステップS1)。具体的には、CPU32は、フラッシュメモリ9のインデックスステージブロックに記録されているアラーム設定時刻のデータ及びその用件のIDナンバを読み出してRAM34に格納し、1分毎にRAM34のアラーム設定時刻のデータが現在の時刻と一致しているかを判定する。一致したときはステップS2に進み、一致していないときはステップS1に待機して、一致するまで1分毎に上述の判定を行う。また、CPU32は、アラームの設定が複数の用件に対して行われているときは、それぞれの用件に対して1分毎にRAM34のアラーム設定時刻のデータが現在の時刻と一致しているかを判定する。
【0082】
CPU32は、アラーム設定時刻が現在の時刻と一致すると、アラームモードに移行する(ステップS2)。なお、CPU32は、アラーム設定時刻と現在の時刻とが一致した時点で他の用件を再生していたときは、その再生を停止してからアラームモードに移行する。
【0083】
CPU32は、アラームモードに移行すると、スピーカ24からビープ音を10秒間出力させ、RAM34に格納されていた設定用件のデータを再生する(ステップS3)。また、CPU32は、アラームの設定が複数の用件に対して行われているときは、それぞれの用件に対してステップS2及びステップS3の処理を行って、RAM34に格納されている設定用件のデータを再生する。
【0084】
以上のように、上記ICレコーダ1では、記録された用件毎にアラーム設定を行ったり行わなかったりすることができ、また、アラーム設定された用件に対してはアラームの設定時刻になったかを1分毎に判定して、設定時刻になった用件の音声データを再生することができる。そして、CPU32は、上述のように、プライオリティを示す「PRI」、アラームセットのオン/オフを示す「ALM」、アラームを鳴らす月,日,時,分,曜日を示す「AMO」,「ADA」,「AHO」,「AMI」,「AOW」等が格納されたHDRデータ部を含むインデックスステージブロックのデータを読み出すことから、優先度の設定があるとき、設定時刻になった用件の音声信号を優先度に応じて上記記憶手段から読み出し再生することができる。なお、他の用件を再生しているときであっても再生を停止してから、アラーム設定された用件を再生することができる。
【0085】
また、上記ICレコーダ1は、音声を録音しているときにアラームの設定時刻になったときは、図16に示すステップS11以下のように動作する。
【0086】
CPU32は、上述のステップS1と同様に、操作部50を介してアラームの設定時刻及びその対象となる用件が設定されると、図16に示すように、アラームの設定時刻と現在の時刻とが一致するかを判定する(ステップS11)。また、CPU32は、アラームの設定が複数の用件に対して行われているときは、それぞれの用件に対して1分毎にRAM34のアラーム設定時刻のデータが現在の時刻と一致しているかを判定する。
【0087】
CPU32は、液晶表示パネル41にアラーム時刻になった旨の表示を行い(ステップS12)、次に停止ボタン55が押されたか又はフラッシュメモリ9の容量が一杯になったかを判定する(ステップS13)。停止ボタン55が押されていないとき又はフラッシュメモリ9の容量が一杯になっていないときはステップS12に戻り、停止ボタン55が押されたとき又は容量が一杯になったときは録音を停止してアラームモードに移行する(ステップS14)。すなわち、CPU32は、停止ボタン55が押されるか又はフラッシュメモリ9の容量が一杯になるまで録音を続けるとともに、液晶表示パネル41のアラーム表示部83を点滅させることによってアラーム時刻になった旨の表示を行う。
【0088】
CPU32は、アラームモードに移行すると、スピーカ24からビープ音を10秒間出力させ、RAM34に格納されていた設定用件のデータを再生する(ステップS15)。
【0089】
以上のように、上記ICレコーダ1では、例えば他の用件の音声を録音している最中であっても、CPU32が、アラーム設定された用件に対してはアラームの設定時刻になったかを1分毎に判定して、設定時刻になると液晶表示パネル40にその旨の表示を行って利用者に注意を喚起させるとともに、録音停止後にその用件の音声データを再生することができる。さらに、複数の用件に対してアラーム設定が行われている場合であっても、CPU32は、各用件に対して同様の処理を行うことができる。
【0090】
また、上記ICレコーダ1は、既に記録された用件に他の用件を追加して合わせて1件して録音(後追い録音)することができる。このとき、CPU32は、図17に示すステップS21以下の処理を行う。
【0091】
ICレコーダ1が例えばIDナンバ02の音声データを再生しているとき(ステップS21)、利用者が録音ボタン56を押圧すると、CPU32は、タイマ33を作動させて、録音ボタン56が1秒以上押圧されているかを判定する(ステップS22)。CPU32は、録音ボタン56が1秒以上押圧されたと判定したときはIDナンバ02の音声データの再生を停止し(ステップS23)、1秒以上押圧されなかったときは録音ボタン56が押圧されるまで待機する。
【0092】
CPU32は、ステップS23で再生を停止した後、マイクロホーン11に入力される音声の録音を開始し(ステップS24)、音声データをフラッシュメモリ9のPCMデータブロックに書き込む制御を行う。そして、CPU32は、停止ボタン55が押されるか又はフラッシュメモリ9の容量が一杯になるまで録音を続ける(ステップS25)。そして、CPU32は、停止ボタン55が押されるか又はフラッシュメモリ9の容量が一杯になったときは、録音を停止する(ステップS26)。
【0093】
CPU32は、録音を停止すると、音声データのTOC情報の書換えを実行する(ステップS27)。具体的には図18に示すように、CPU32は、用件データからなるインデックスステージブロックのADRデータ部において、まず、録音前からあったIDナンバ01及びIDナンバ02のスタートアドレス(STH,STM)及びエンドアドレス(ENH,ENM)を書き込む。つぎに、CPU32は、IDナンバ02として新たに後追い録音した音声データの記録位置を示すスタートアドレス及びエンドアドレスを書き込み、そして、録音前からあったIDナンバ03以降の音声データのスタートアドレス等を再び書き込む制御を行う。このように、CPU32は、新しく後追い録音する音声データをIDナンバ02として、そのスタートアドレス(STH,STM)及びエンドアドレス(ENH,ENM)を書き込む。
【0094】
したがって、ICレコーダ1は、上述のように再生を開始すると、IDナンバ01,IDナンバ02,・・・の順で音声データの再生を行う。このとき、後追い録音を行った用件は、図19に示すように、IDナンバ02の再生を行っているときにスピーカ24から出力される。
【0095】
すなわち、上記ICレコーダ1は、既に録音されている複数の用件の何れか一つを選択してその用件に追加して新しい用件を録音することができる。これにより、利用者は、既に録音した用件と関連のある用件を新しく録音するときは、既に記録されている用件の音声データと新しい用件の音声データとを同じIDナンバにすることによって1つの用件として取り扱うことができる。よって、関連のある用件をバラバラに録音した場合に、それらの用件をサーチする手間を省いて操作性を向上させることができる。また、操作部50の構成を変える必要がないので、生産コストを上げることなく、上述の後追い録音をすることが可能となる。
【0096】
なお、上述の実施の形態では、所定の用件を再生しているときに録音ボタン56が1秒間以上押圧されると後追い録音モードになるものとして説明したが、後追い録音モードはこの場合に限られるものではない。
【0097】
例えば、利用者がIDナンバ02の用件を再生を停止させてから、録音ボタン56を所定時間(例えば2秒間)押圧すると、CPU32は、後追い録音モードになって、図17に示すステップS24以下の処理を行うことによって、IDナンバ02として新たな音声データをフラッシュメモリ9に記録するようにしてもよい。
【0098】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る記録再生装置によれば、複数の用件からなる音声信号を記憶するとともに、上記記憶領域にアラーム設定時刻を記憶し、選択手段にしたがって選択された設定時刻になった用件の音声信号を上記優先度に応じて上記記憶手段から読み出し再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したICレコーダの具体的な構成を示すブロック図である。
【図2】上記ICレコーダの正面図である。
【図3】上記ICレコーダの液晶表示パネルを説明するための図である。
【図4】上記ICレコーダのフラッシュメモリの構成図である。
【図5】上記フラッシュメモリのエターナルブロックの構成図である。
【図6】上記エターナルブロックの無効ブロックマップの構成図である。
【図7】上記フラッシュメモリのファイルデータからなるインデックスステージブロックの構成図である。
【図8】上記インデックスステージブロックのADRデータ部の構成図である。
【図9】上記インデックスステージブロックのHDRデータ部の構成図である。
【図10】上記フラッシュメモリのファイルデータからなるインデックスステージブロックの構成図である。
【図11】上記フラッシュメモリのワークエリアブロックの構成図である。
【図12】上記フラッシュメモリのPCMデータブロックの構成図である。
【図13】種々のモードを設定するときの操作手順を示す説明図である。
【図14】新しく録音された音声データの記録位置を説明するための図である。
【図15】アラーム設定したときのCPUの動作を示すフローチャートである。
【図16】アラーム設定したときのCPUの動作を示すフローチャートである。
【図17】IDナンバ02として新しく音声データを後追い録音するときのCPUの動作を説明するフローチャートである。
【図18】IDナンバ02として新しく音声データを後追い録音したときのインデックスステージブロックのADRデータ部の構成図である。
【図19】IDナンバ02として新しく後追い録音された音声データの記録位置を説明するための図である。
【符号の説明】
11 マイクロホーン、9 フラッシュメモリ、24 スピーカ、32 CPU

Claims (2)

  1. 入力される音声から音声信号生成する音声入力手段と、
    上記音声入力手段によって生成された音声信号に対して用件毎に、音声信号の用件番号を示すID番号、音声信号の用件の再生の優先順位を示す優先度及び音声信号を再生するアラーム設定時刻を記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された音声信号の用件ごとに優先度を設定する優先順位設定手段と、
    上記記憶手段に記憶された音声信号からなる用件に対してアラームの設定時刻を操作設定する操作手段と、
    上記アラーム設定されたID番号の音声信号に対して、アラーム設定時刻になったときに一度だけ上記アラームを報知するモードか、毎日上記アラーム設定時刻になったときに上記アラームを報知するモードか、毎週上記アラーム設定時刻になったときに上記アラームを報知するモードかの何れかを選択するモード選択手段と、
    上記モード選択手段によって選択された何れかのモードに応じて、アラーム設定時刻になったとき、このアラーム設定時刻のID番号に対応した用件の音声信号を上記記憶手段に記憶された優先度順に上記記憶手段から読み出す制御を行う制御手段と、
    上記制御手段によって上記記憶手段から読み出された音声信号を再生する再生手段とを備え
    上記制御手段は、上記アラーム設定時刻になった用件の音声信号を読み出す際に上記再生手段がアラーム設定された用件以外の用件を再生しているときは、その再生を停止させ、上記アラーム設定時刻になった用件の音声信号を上記優先度に応じて上記記憶手段から読み出す制御を行うことを特徴とする記録再生装置。
  2. 入力される音声から音声信号生成する音声入力手段と、
    上記音声入力手段によって生成された音声信号に対して用件毎に、音声信号の用件番号を示すID番号、音声信号の用件の再生の優先順位を示す優先度及び音声信号を再生するアラーム設定時刻を記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された音声信号の用件ごとに優先度を設定する優先順位設定手段と、
    上記記憶手段に記憶された音声信号からなる用件に対してアラームの設定時刻を操作設定する操作手段と、
    上記アラーム設定されたID番号の音声信号に対して、アラーム設定時刻になったときに一度だけ上記アラームを報知するモードか、毎日上記アラーム設定時刻になったときに上記アラームを報知するモードか、毎週上記アラーム設定時刻になったときに上記アラームを報知するモードかの何れかを選択するモード選択手段と、
    上記モード選択手段によって選択された何れかのモードに応じて、アラーム設定時刻になったとき、このアラーム設定時刻のID番号に対応した用件の音声信号を上記記憶手段に記憶された優先度順に上記記憶手段から読み出す制御を行う制御手段と、
    上記制御手段によって上記記憶手段から読み出された音声信号を再生する再生手段と
    上記アラーム設定時刻になったことを示唆する表示手段とを備え、
    上記制御手段は、所定時刻毎に上記アラーム設定時刻になったかを判定し、上記音声信号を上記記憶手段に記録中に上記アラーム設定時刻になった場合に、上記アラーム設定時刻になったことを上記表示手段に表示させ、上記記憶手段への記録が終了後に上記アラーム設定時刻に設定された音声信号を上記記憶手段から読み出し、上記再生手段によって再生することを特徴とする記録再生装置。
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