JP2001075598A - 不揮発性記憶媒体および情報収集装置 - Google Patents

不揮発性記憶媒体および情報収集装置

Info

Publication number
JP2001075598A
JP2001075598A JP24614499A JP24614499A JP2001075598A JP 2001075598 A JP2001075598 A JP 2001075598A JP 24614499 A JP24614499 A JP 24614499A JP 24614499 A JP24614499 A JP 24614499A JP 2001075598 A JP2001075598 A JP 2001075598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
question
recording
information
file
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP24614499A
Other languages
English (en)
Inventor
Teppei Yokota
哲平 横田
Nobuyuki Kihara
信之 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP24614499A priority Critical patent/JP2001075598A/ja
Publication of JP2001075598A publication Critical patent/JP2001075598A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不揮発性記憶媒体を利用して容易かつ迅速に
情報を収集できるようにする。 【解決手段】 制御部211は、メモリカード203の
付加情報領域に保持されている制御データを読み出し、
質問用のオーディオデータがダウンロードされているこ
とを検出した場合には、質問再生処理を実行し、制御デ
ータにより入力形式、質問トラック、応答トラック、モ
ード等を識別した後、操作部の操作状態を監視し、操作
に応じて音声によるアンケートを開始する。そして、質
問再生中において、操作部に対して回答に対応する所定
操作がなされた場合には、その質問の回答をメモリカー
ド203のトラック毎の付加情報領域に書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、記憶媒
体として着脱自在なメモリカード等を有し、ペーパーレ
スで音声による各種アンケート調査の実施と、その調査
結果の収集等に用いて好適な不揮発性記憶媒体および情
報収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROM(Electrically Erasable
Programmable ROM)と呼ばれる電気的に書き換え可能な
不揮発性メモリは、1ビットを2個のトランジスタで構
成するために、1ビット当たりの専有面積が大きく、集
積度を高くするのに限界があった。この問題を解決する
ために、全ビット一括消去方式により1ビットを1トラ
ンジスタで実現することが可能なフラッシュメモリが開
発された。フラッシュメモリは、磁気ディスク、光ディ
スク等の記録媒体に代わりうるものとして期待されてい
る。
【0003】また、フラッシュメモリを機器に対して着
脱自在に構成したメモリカードも知られている。このメ
モリカードを使用すれば、従来のCD(コンパクトディ
スク)、MD(ミニディスク)等のディスク状記録媒体
や磁気テープに換えてメモリカードを使用したオーディ
オ記録再生装置を実現することができる。このメモリカ
ードを使用したオーディオ記録再生装置は、カセットテ
ープレコーダのように消去ヘッドの必要がなく、また、
MDを用いたオーディオ記録再生装置のように記録ヘッ
ドや高出力のレーザ素子も必要なく、再生系および記録
系を簡素化することができ、然も、オーディオ信号がデ
ィジタル化されているため、外部からデータの読み出し
および書き込みが高速に行える特徴を有する。このた
め、オーディオデータの記録再生以外にも記録再生の簡
便さや機動性を利用して他の装置への応用が検討されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、従来のアンケー
ト調査は、一般に紙を用いてなされる。具体的には、紙
に内容を印刷して配付し、その紙面上に鉛筆等でマーキ
ングしてもらったものを回収するか、もしくは、直接対
象者に聞き取り等を行って実施され、得られたアンケー
ト調査の結果は、さらに、人手によって情報処理装置に
データ入力され、分析および解析等の処理がなされる。
しかしながら、このような方法によるアンケート調査
は、人手に頼る部分が多いため、効率が悪くまた、コス
ト的にも高くなる問題点がある。
【0005】従って、この発明の目的は、メモリカード
を利用して容易にかつ迅速に音声によるアンケートを実
施することができ、然も、その結果を容易に集計するこ
とができる不揮発性記憶媒体および情報収集装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
めに請求項1の発明は、記録または再生装置に対して着
脱自在の不揮発性記憶媒体において、一連の情報に対応
するデータファイルと、データファイルを管理するファ
イル管理情報とが格納され、ファイル管理情報に、デー
タファイルとして質問用データが格納されていることを
示す付加情報が記録されていることを特徴とする不揮発
性記憶媒体である。
【0007】請求項2の発明は、質問と質問に対する回
答とを収集するめの情報収集装置において、質問用のオ
ーディオデータおよび制御データとを所定領域に保持す
る着脱自在な不揮発性記憶手段と、不揮発性記憶手段が
接続され、不揮発性記憶手段の所定領域に保持されてい
る制御データを読み出し、質問用のオーディオデータが
ダウンロードされていることを検出した場合には、制御
データに基づいて質問用のオーディオデータを読み出し
て質問を音声により再生し、質問のユーザからの回答を
不揮発性記憶手段の所定領域に記録する記録手段とを有
することを特徴とする情報収集装置である。
【0008】この発明では、不揮発性記憶手段に制御デ
ータと質問用のオーディオデータが記録される。制御デ
ータにより入力形式、質問トラック、応答トラック、モ
ード等が識別され、操作部に対して所定操作がなされる
と、音声による質問の再生が開始される。質問再生中に
おいて、操作部に対して所定操作がなされると、その操
作に応じたデータが回答として不揮発性記憶手段の所定
領域に書き込まれる。そして、順次、質問の再生と、そ
の質問に対する回答の書き込み処理がなされ、全ての質
問に対する回答の書き込みが完了すると、集計処理に移
行する。集計処理においては、不揮発性記憶手段の所定
領域に書き込まれている回答の情報が読み出され、その
情報が集計される。
【0009】
【発明の実施の形態】先ず、この発明を適用することが
できるディジタルオーディオレコーダ(記録および再生
機)に関して説明する。図1は、メモリカードを使用し
たディジタルオーディオレコーダの全体の構成を示す。
より具体的には、このレコーダは、アンプ装置、スピー
カ、CDプレーヤ、MDレコーダ、チューナ等と共にオ
ーディオシステムを構成する。オーディオシステムを構
成するのではなく、携帯形レコーダの構成とできる。携
帯形レコーダの構成でもって、後述するアンケートを実
施するための装置として使用される。
【0010】レコーダは、それぞれ1チップICで構成
されたオーディオエンコーダ/デコーダIC10、セキ
ュリティIC20、DSP(Digital Signal Processor)
30を有する。40は、レコーダに対して着脱自在のメ
モリカードである。メモリカード40は、フラッシュメ
モリ(不揮発性メモリ)、メモリコントロールブロッ
ク、DES(Data Encryption Standard)の暗号化回路を
含むセキュリティブロックが1チップ上にIC化された
ものである。なお、この一実施形態では、DSP30を
使用しているが、マイクロコンピュータを使用しても良
い。
【0011】オーディオエンコーダ/デコーダIC10
は、オーディオインタフェース11およびエンコーダ/
デコーダブロック12を有する。エンコーダ/デコーダ
ブロック12は、ディジタルオーディオ信号をメモリカ
ード40に書き込むために高能率符号化し、また、メモ
リカード40から読み出されたデータを復号する。高能
率符号化方法としては、ミニディスクで採用されている
ATRAC(AdaptiveTransform Acoustic Coding)を改
良したもの(ATRAC3と表記する)が使用できる。
【0012】ATRAC3では、44.1kHzでサンプ
リングした1サンプル16ビットのオーディオデータを
処理する。ATRAC3でオーディオデータを処理する
時の最小のデータ単位がサウンドユニットSUである。
1SUは、1024サンプル分(1024×16ビット
×2チャンネル)を数百バイトに圧縮したものであり、
時間にして約23m秒である。ATRAC3により約1
/10にオーディオデータが圧縮される。ミニディスク
においてそうであるように、ATRAC3の工夫された
信号処理によって、圧縮/伸長処理による音質の劣化は
少ない。
【0013】ライン入力セレクタ13は、MDの再生出
力、チューナの出力、テープ再生出力を選択的にA/D
変換器14に供給する。A/D変換器14は、選択され
たライン入力信号を(サンプリング周波数=44.1k
Hz、1サンプル=16ビット)のディジタルオーディオ
信号へ変換する。ディジタル入力セレクタ16は、M
D、CD、CS(衛星ディジタル放送)のディジタル出
力を選択的にディジタル入力レシーバ17に供給する。
ディジタル入力は、例えば光ケーブルを介して伝送され
る。ディジタル入力レシーバ17の出力がサンプリング
レートコンバータ15に供給され、ディジタル入力のサ
ンプリング周波数が44.1kHzに変換される。
【0014】オーディオエンコーダ/デコーダIC10
のエンコーダ/デコーダブロック12からの符号化デー
タがセキュリティIC20のインタフェース21を介し
てDESの暗号化回路22に供給される。DESの暗号
化回路22は、FIFO23を有している。DESの暗
号化回路22は、コンテンツの著作権を保護するための
備えられている。メモリカード40にも、DESの暗号
化回路が組み込まれている。レコーダのDESの暗号化
回路22は、複数のマスターキーと機器毎にユニークな
ストレージキーを持つ。さらに、DESの暗号化回路2
2は、乱数発生回路を持ち、DESの暗号化回路を内蔵
するメモリカードと認証およびセッションキーを共有す
ることができる。よりさらに、DESの暗号化回路22
は、DESの暗号化回路を通してストレージキーでキー
をかけなおすことができる。
【0015】DESの暗号化回路22からの暗号化され
たオーディオデータがDSP(Digital Signal Processo
r) 30に供給される。DSP30は、着脱機構(図示
しない)に装着されたメモリカード40とメモリインタ
フェースを介しての通信を行い、暗号化されたデータを
フラッシュメモリに書き込む。DSP30とメモリカー
ド40との間では、シリアル通信がなされる。また、メ
モリカードの制御に必要なメモリ容量を確保するため
に、DSP30に対して外付けのSRAM(Static Rand
om Access Memory) 31が接続される。
【0016】さらに、DSP30に対して、バスインタ
フェース32が接続され、図示しない外部のコントロー
ラからのデータがバス33を介してDSP30に供給さ
れる。外部のコントローラは、オーディオシステム全体
の動作を制御し、操作部からのユーザの操作に応じて発
生した録音指令、再生指令等のデータをDSP30にバ
スインタフェース32を介して与える。また、画像情
報、文字情報等の付加情報のデータもバスインタフェー
ス32を介してDSP30に供給される。バス33は、
双方向通信路であり、メモリカード40から読み出され
た付加情報データ、制御信号等がDSP30、バスイン
ターフェース32、バス33を介して外部のコントロー
ラに取り込まれる。外部のコントローラは、具体的に
は、オーディオシステム内に含まれる他の機器例えばア
ンプ装置に含まれている。さらに、外部のコントローラ
によって、付加情報の表示、レコーダの動作状態等を表
示するための表示が制御される。表示部は、オーディオ
システム全体で共用される。ここで、バス33を介して
送受信されるデータは、著作物ではないので、暗号化が
されない。
【0017】DSP30によってメモリカード40から
読み出した暗号化されたオーディオデータは、セキュリ
ティIC20によって復号化され、オーディオエンコー
ダ/デコーダIC10によってATRAC3の復号化処
理を受ける。オーディオエンコーダ/デコーダ10の出
力がD/A変換器18に供給され、アナログオーディオ
信号へ変換される。そして、アナログオーディオ信号が
ライン出力端子19に取り出される。
【0018】ライン出力は、図示しないアンプ装置に伝
送され、スピーカまたはヘッドホンにより再生される。
D/A変換器18に対してミューティング信号が外部の
コントローラから供給される。ミューティング信号がミ
ューティングのオンを示す時には、ライン出力端子19
からのオーディオ出力が禁止される。
【0019】図2は、DSP30の内部構成を示す。D
SP30は、コア34と、フラッシュメモリ35と、S
RAM36と、バスインタフェース37と、メモリカー
ドインタフェース38と、バスおよびバス間のブリッジ
とで構成される。DSP30は、マイクロコンピュータ
と同様に機能し、コア34がCPUに相当する。フラッ
シュメモリ35にDSP30の処理のためのプログラム
が格納されている。SRAM36と外部のSRAM31
とがRAMとして使用される。
【0020】DSP30は、バスインタフェース32、
37を介して受け取った録音指令等の操作信号に応答し
て、所定の暗号化されたオーディオデータ、所定の付加
情報データをメモリカード40に対して書き込み、ま
た、これらのデータをメモリカード40から読み出す処
理を制御する。すなわち、オーディオデータ、付加情報
の記録/再生を行うためのオーディオシステム全体のア
プリケーションソフトウェアと、メモリカード40との
間にDSP30が位置し、メモリカード40のアクセ
ス、ファイルシステム等のソフトウェアによってDSP
30が動作する。
【0021】DSP30におけるメモリカード40上の
ファイル管理は、既存のパーソナルコンピュータで使用
されているFATファイルシステムが使用される。この
ファイルシステムに加えて、一実施形態では、後述する
ようなデータ構成の管理ファイルが使用される。管理フ
ァイルは、メモリカード40上に記録されているデータ
ファイルを管理する。第1のファイル管理情報としての
管理ファイルは、オーディオデータのファイルを管理す
るものである。第2のファイル管理情報としてのFAT
は、オーディオデータのファイルと管理ファイルを含む
メモリカード40のフラッシュメモリ上のファイル全体
を管理する。管理ファイルは、メモリカード40に記録
される。また、FATは、ルートディレクトリ等と共
に、予め出荷時にフラッシュメモリ上に書き込まれてい
る。
【0022】なお、一実施形態では、著作権を保護する
ために、ATRAC3により圧縮されたオーディオデー
タを暗号化している。一方、管理ファイルは、著作権保
護が必要ないとして、暗号化を行わないようにしてい
る。また、メモリカードとしても、暗号化機能を持つも
のと、これを持たないものとがありうる。一実施形態の
ように、著作物であるオーディオデータを記録するレコ
ーダが使用できるものは、暗号化機能を持つメモリカー
ドのみである。
【0023】図3は、メモリカード40の構成を示す。
メモリカード40は、コントロールブロック41とフラ
ッシュメモリ42が1チップICとして構成されたもの
である。レコーダのDSP30とメモリカード40との
間の双方向シリアルインタフェースは、10本の線から
なる。主要な4本の線は、データ伝送時にクロックを伝
送するためのクロック線SCKと、ステータスを伝送す
るためのステータス線SBSと、データを伝送するデー
タ線DIO、インターラプト線INTとである。その他
に電源供給用線として、2本のGND線および2本のV
CC線が設けられる。2本の線Reservは、未定義
の線である。
【0024】クロック線SCKは、データに同期したク
ロックを伝送するための線である。ステータス線SBS
は、メモリカード40のステータスを表す信号を伝送す
るための線である。データ線DIOは、コマンドおよび
暗号化されたオーディオデータを入出力するための線で
ある。インターラプト線INTは、メモリカード40か
らレコーダのDSP30に対しての割り込みを要求する
インターラプト信号を伝送する線である。メモリカード
40を装着した時にインターラプト信号が発生する。但
し、この一実施形態では、インターラプト信号をデータ
線DIOを介して伝送するようにしているので、インタ
ーラプト線INTを接地している。
【0025】コントロールブロック41のシリアル/パ
ラレル変換・パラレル/シリアル変換・インタフェース
ブロック(S/P,P/S,IFブロックと略す)43
は、上述した複数の線を介して接続されたレコーダのD
SP30とコントロールブロック41とのインタフェー
スである。S/P,P/S,IFブロック43は、レコ
ーダのDSP30から受け取ったシリアルデータをパラ
レルデータに変換し、コントロールブロック41に取り
込み、コントロールブロック41からのパラレルデータ
をシリアルデータに変換してレコーダのDSP30に送
る。また、S/P,P/S,IFブロック43は、デー
タ線DIOを介して伝送されるコマンドおよびデータを
受け取った時に、フラッシュメモリ42に対する通常の
アクセスのためのコマンドおよびデータと、暗号化に必
要なコマンドおよびデータとを分離する。
【0026】つまり、データ線DIOを介して伝送され
るフォーマットでは、最初にコマンドが伝送され、その
後にデータが伝送される。S/P,P/S,IFブロッ
ク43は、コマンドのコードを見て、通常のアクセスに
必要なコマンドおよびデータか、暗号化に必要なコマン
ドおよびデータかを判別する。この判別結果に従って、
通常のアクセスに必要なコマンドをコマンドレジスタ4
4に格納し、データをページバッファ45およびライト
レジスタ46に格納する。ライトレジスタ46と関連し
てエラー訂正符号化回路47が設けられている。ページ
バッファ45に一時的に蓄えられたデータに対して、エ
ラー訂正符号化回路47がエラー訂正符号の冗長コード
を生成する。
【0027】コマンドレジスタ44、ページバッファ4
5、ライトレジスタ46およびエラー訂正符号化回路4
7の出力データがフラッシュメモリインタフェースおよ
びシーケンサ(メモリI/F,シーケンサと略す)51
に供給される。メモリIF,シーケンサ51は、コント
ロールブロック41とフラッシュメモリ42とのインタ
フェースであり、両者の間のデータのやり取りを制御す
る。メモリIF,シーケンサ51を介してデータがフラ
ッシュメモリ42に書き込まれる。
【0028】フラッシュメモリ42に書き込まれるコン
テンツ(ATRAC3により圧縮されたオーディオデー
タ、以下ATRAC3データと表記する)は、著作権保
護のために、レコーダのセキュリティIC20とメモリ
カード40のセキュリティブロック52とによって、暗
号化されたものである。セキュリティブロック52は、
バッファメモリ53と、DESの暗号化回路54と、不
揮発性メモリ55とを有する。
【0029】メモリカード40のセキュリティブロック
52は、複数の認証キーとメモリカード毎にユニークな
ストレージキーを持つ。不揮発性メモリ55は、暗号化
に必要なキーを格納するもので、外部からは見えない。
例えばストレージキーが不揮発性メモリ55に格納され
る。さらに、乱数発生回路を持ち、専用(ある決められ
たデータフォーマット等の使用が同じシステム内の意
味)レコーダと認証ができ、セッションキーを共有でき
る。よりさらに、DESの暗号化回路54を通してスト
レージキーでキーのかけ直しができる。
【0030】例えばメモリカード40をレコーダに装着
した時に認証がなされる。認証は、レコーダのセキュリ
ティIC20とメモリカード40のセキュリティブロッ
ク52によってなされる。レコーダは、装着されたメモ
リカード40が本人(同じシステム内のメモリカード)
であることを認め、また、メモリカード40が相手のレ
コーダが本人(同じシステム内のレコーダ)であること
を認めると、互いに相手が本人であることを確認する。
認証が行われると、レコーダとメモリカード40がそれ
ぞれセッションキーを生成し、セッションキーを共有す
る。セッションキーは、認証の度に生成される。
【0031】そして、メモリカード40に対するコンテ
ンツの書き込み時には、レコーダがセッションキーでコ
ンテンツキーを暗号化してメモリカード40に渡す。メ
モリカード40では、コンテンツキーをセッションキー
で復号し、ストレージキーで暗号化してレコーダに渡
す。ストレージキーは、メモリカード40の一つ一つに
ユニークなキーであり、レコーダは、暗号化されたコン
テンツキーを受け取ると、フォーマット処理を行い、暗
号化されたコンテンツキーと暗号化されたコンテンツを
メモリカード40に書き込む。
【0032】フラッシュメモリ42から読み出されたデ
ータがメモリIF,シーケンサ51を介してページバッ
ファ45、リードレジスタ48、エラー訂正回路49に
供給される。ページバッファ45に記憶されたデータが
エラー訂正回路49によってエラー訂正がなされる。エ
ラー訂正がされたページバッファ45の出力およびリー
ドレジスタ48の出力がS/P,P/S,IFブロック
43に供給され、上述したシリアルインタフェースを介
してレコーダのDSP30に供給される。
【0033】読み出し時には、ストレージキーで暗号化
されたコンテンツキーとブロックキーで暗号化されたコ
ンテンツとがフラッシュメモリ42から読み出される。
セキュリティブロック52によって、ストレージキーで
コンテンツキーが復号される。復号したコンテンツキー
がセッションキーで暗号化されてレコーダ側に送信され
る。レコーダは、受信したセッションキーでコンテンツ
キーを復号する。レコーダは、復号したコンテンツキー
でブロックキーを生成する。このブロックキーによっ
て、暗号化されたATRAC3データを順次復号する。
【0034】なお、50は、メモリカード40のバージ
ョン情報、各種の属性情報等が格納されているコンフィ
グレーションROMである。また、メモリカード40に
は、ユーザが必要に応じて操作可能な誤消去防止用のス
イッチ60が備えられている。このスイッチ60が消去
禁止の接続状態にある場合には、フラッシュメモリ42
を消去することを指示するコマンドがレコーダ側から送
られてきても、フラッシュメモリ42の消去が禁止され
る。さらに、61は、メモリカード40の処理のタイミ
ング基準となるクロックを発生する発振器である。
【0035】図4は、メモリカードを記憶媒体とするコ
ンピュータシステムのファイルシステム処理階層を示
す。ファイルシステム処理階層としては、アプリケーシ
ョン処理層が最上位であり、その下に、ファイル管理処
理層、論理アドレス管理層、物理アドレス管理層、フラ
ッシュメモリアクセスが順次おかれる。この階層構造に
おいて、ファイル管理処理層がFATファイルシステム
である。物理アドレスは、フラッシュメモリの各ブロッ
クに対して付されたもので、ブロックと物理アドレスの
対応関係は、不変である。論理アドレスは、ファイル管
理処理層が論理的に扱うアドレスである。
【0036】図5は、メモリカード40におけるフラッ
シュメモリ42のデータの物理的構成の一例を示す。フ
ラッシュメモリ42は、セグメントと称されるデータ単
位が所定数のブロック(固定長)へ分割され、1ブロッ
クが所定数のページ(固定長)へ分割される。フラッシ
ュメモリ42では、ブロック単位で消去が一括して行わ
れ、書き込みと読み出しは、ページ単位で一括して行わ
れる。各ブロックおよび各ページは、それぞれ同一のサ
イズとされ、1ブロックがページ0からページmで構成
される。1ブロックは、例えば8KB(Kバイト)バイ
トまたは16KBの容量とされ、1ページが512Bの
容量とされる。フラッシュメモリ42全体では、1ブロ
ック=8KBの場合で、4MB(512ブロック)、8
MB(1024ブロック)とされ、1ブロック=16K
Bの場合で、16MB(1024ブロック)、32MB
(2048ブロック)、64MB(4096ブロック)
の容量とされる。
【0037】1ページは、512バイトのデータ部と1
6バイトの冗長部とからなる。冗長部の先頭の3バイト
は、データの更新に応じて書き換えられるオーバーライ
ト部分とされる。3バイトの各バイトに、先頭から順に
ブロックステータス、ページステータス、更新ステータ
スが記録される。冗長部の残りの13バイトの内容は、
原則的にデータ部の内容に応じて固定とされる。13バ
イトは、管理フラグ(1バイト)、論理アドレス(2バ
イト)、フォーマットリザーブの領域(5バイト)、分
散情報ECC(2バイト)およびデータECC(3バイ
ト)からなる。分散情報ECCは、管理フラグ、論理ア
ドレス、フォーマットリザーブに対する誤り訂正用の冗
長データであり、データECCは、512バイトのデー
タに対する誤り訂正用の冗長データである。
【0038】管理フラグとして、システムフラグ(その
値が1:ユーザブロック、0:ブートブロック)、変換
テーブルフラグ(1:無効、0:テーブルブロック)、
コピー禁止指定(1:OK、0:NG)、アクセス許可
(1:free、0:リードプロテクト)の各フラグが
記録される。
【0039】先頭の二つのブロック0およびブロック1
がブートブロックである。ブロック1は、ブロック0と
同一のデータが書かれるバックアップ用である。ブート
ブロックは、カード内の有効なブロックの先頭ブロック
であり、メモリカードを機器に装填した時に最初にアク
セスされるブロックである。残りのブロックがユーザブ
ロックである。ブートブロックの先頭のページ0にヘッ
ダ、システムエントリ、ブート&アトリビュート情報が
格納される。ページ1に使用禁止ブロックデータが格納
される。ページ2にCIS(Card Information Structur
e)/IDI(Identify Drive Information)が格納され
る。
【0040】ブートブロックのヘッダは、ブートブロッ
クID、ブートブロック内の有効なエントリ数が記録さ
れる。システムエントリには、使用禁止ブロックデータ
の開始位置、そのデータサイズ、データ種別、CIS/
IDIのデータ開始位置、そのデータサイズ、データ種
別が記録される。ブート&アトリビュート情報には、メ
モリカードのタイプ(読み出し専用、リードおよびライ
ト可能、両タイプのハイブリッド等)、ブロックサイ
ズ、ブロック数、総ブロック数、セキュリティ対応か否
か、カードの製造に関連したデータ(製造年月日等)等
が記録される。
【0041】フラッシュメモリは、データの書き換えを
行うことにより絶縁膜の劣化を生じ、書き換え回数が制
限される。従って、ある同一の記憶領域(ブロック)に
対して繰り返し集中的にアクセスがなされることを防止
する必要がある。従って、ある物理アドレスに格納され
ているある論理アドレスのデータを書き換える場合、フ
ラッシュメモリのファイルシステムでは、同一のブロッ
クに対して更新したデータを再度書き込むことはせず
に、未使用のブロックに対して更新したデータを書き込
むようになされる。その結果、データ更新前における論
理アドレスと物理アドレスの対応関係が更新後では、変
化する。このような処理(スワップ処理と称する)を行
うことで、同一のブロックに対して繰り返して集中的に
アクセスがされることが防止され、フラッシュメモリの
寿命を延ばすことが可能となる。
【0042】論理アドレスは、一旦ブロックに対して書
き込まれたデータに付随するので、更新前のデータと更
新後のデータの書き込まれるブロックが移動しても、F
ATからは、同一のアドレスが見えることになり、以降
のアクセスを適正に行うことができる。スワップ処理に
より論理アドレスと物理アドレスとの対応関係が変化す
るので、両者の対応を示す論理−物理アドレス変換テー
ブルが必要となる。このテーブルを参照することによっ
て、FATが指定した論理アドレスに対応する物理アド
レスが特定され、特定された物理アドレスが示すブロッ
クに対するアクセスが可能となる。
【0043】論理−物理アドレス変換テーブルは、DS
P30によってSRAM上に格納される。若し、RAM
容量が少ない時は、フラッシュメモリ中に格納すること
ができる。このテーブルは、概略的には、昇順に並べた
論理アドレス(2バイト)に物理アドレス(2バイト)
をそれぞれ対応させたテーブルである。フラッシュメモ
リの最大容量を128MB(8192ブロック)として
いるので、2バイトによって8192のアドレスを表す
ことができる。また、論理−物理アドレス変換テーブル
は、セグメント毎に管理され、そのサイズは、フラッシ
ュメモリの容量に応じて大きくなる。例えばフラッシュ
メモリの容量が8MB(2セグメント)の場合では、2
個のセグメントのそれぞれに対して2ページが論理−物
理アドレス変換テーブル用に使用される。論理−物理ア
ドレス変換テーブルを、フラッシュメモリ中に格納する
時には、上述した各ページの冗長部における管理フラグ
の所定の1ビットによって、当該ブロックが論理−物理
アドレス変換テーブルが格納されているブロックか否か
が指示される。
【0044】上述したメモリカードは、ディスク状記録
媒体と同様にパーソナルコンピュータのFATファイル
システムによって使用可能なものである。図5には示さ
れてないが、フラッシュメモリ上にIPL領域、FAT
領域およびルート・ディレクトリ領域が設けられる。I
PL領域には、最初にレコーダのメモリにロードすべき
プログラムが書かれているアドレス、並びにメモリの各
種情報が書かれている。FAT領域には、ブロック(ク
ラスタ)の関連事項が書かれている。FATには、未使
用のブロック、次のブロック番号、不良ブロック、最後
のブロックをそれぞれ示す値が規定される。さらに、ル
ートディレクトリ領域には、ディレクトリエントリ(フ
ァイル属性、更新年月日、開始クラスタ、ファイルサイ
ズ等)が書かれている。
【0045】この一実施形態では、上述したメモリカー
ド40のフォーマットで規定されるファイル管理システ
ムとは別個に、音楽用ファイルに対して、各トラックお
よび各トラックを構成するパーツを管理するための管理
ファイルを持つようにしている。この管理ファイルは、
メモリカード40のユーザブロックを利用してフラッシ
ュメモリ42上に記録される。それによって、メモリカ
ード40上のFATが壊れても、ファイルの修復を可能
となる。
【0046】この管理ファイルは、DSP30により作
成される。例えば最初に電源をオンした時に、メモリカ
ード40の装着されているか否かが判定され、メモリカ
ードが装着されている時には、認証が行われる。認証に
より正規のメモリカードであることが確認されると、フ
ラッシュメモリ42のブートブロックがDSP30に読
み込まれる。そして、論理−物理アドレス変換テーブル
が読み込まれる。読み込まれたデータは、SRAMに格
納される。ユーザが購入して初めて使用するメモリカー
ドでも、出荷時にフラッシュメモリ42には、FAT
や、ルートディレクトリの書き込みがなされている。管
理ファイルは、録音がなされると、作成される。
【0047】すなわち、ユーザのリモートコントロール
等によって発生した録音指令が外部のコントローラから
バスおよびバスインターフェース32を介してDSP3
0に与えられる。そして、受信したオーディオデータが
エンコーダ/デコーダIC10によって圧縮され、エン
コーダ/デコーダIC10からのATRAC3データが
セキュリティIC20により暗号化される。DSP30
が暗号化されたATRAC3データをメモリカード40
のフラッシュメモリ42に記録する。この記録後にFA
Tおよび管理ファイルが更新される。ファイルの更新の
度、具体的には、オーディオデータの記録を開始し、記
録を終了する度に、SRAM31および36上でFAT
および管理ファイルが書き換えられる。そして、メモリ
カード40を外す時に、またはパワーをオフする時に、
SRAM31、36からメモリカード40のフラッシュ
メモリ42上に最終的なFATおよび管理ファイルが格
納される。この場合、オーディオデータの記録を開始
し、記録を終了する度に、フラッシュメモリ42上のF
ATおよび管理ファイルを書き換えても良い。編集を行
った場合も、管理ファイルの内容が更新される。
【0048】さらに、この一実施形態のデータ構成で
は、付加情報も管理ファイル内に作成、更新され、フラ
ッシュメモリ42上に記録される。管理ファイルの他の
データ構成では、付加情報管理ファイルがトラック管理
用の管理ファイルとは別に作成される。付加情報は、外
部のコントローラからバスおよびバスインターフェース
32を介してDSP30に与えられる。DSP30が受
信した付加情報をメモリカード40のフラッシュメモリ
42上に記録する。付加情報は、セキュリティIC20
を通らないので、暗号化されない。付加情報は、メモリ
カード40を取り外したり、電源オフの時に、DSP3
0のSRAMからフラッシュメモリ42に書き込まれ
る。
【0049】図6は、メモリカード40のファイル構成
の全体を示す。ディレクトリとして、静止画用ディレク
トリ、動画用ディレクトリ、音声用ディレクトリ、制御
用ディレクトリ、音楽用(HIFI)ディレクトリが存
在する。この一実施形態は、音楽の記録/再生を行うの
で、以下、音楽用ディレクトリについて説明する。音楽
用ディレクトリには、2種類のファイルが置かれる。そ
の1つは、再生管理ファイルPBLIST.MSF(以
下、単にPBLISTと表記する)であり、他のもの
は、暗号化された音楽データを収納したATRAC3デ
ータファイルA3Dnnnn.MSA(以下、単にA3
Dnnnと表記する)とからなる。ATRAC3データ
ファイルは、最大数が400までと規定されている。A
TRAC3データファイルは、再生管理ファイルに登録
した上で機器により任意に作成される。
【0050】図7は、再生管理ファイルの構成を示し、
図8が一つ(1曲)のATRAC3データファイルの構
成を示す。再生管理ファイルは、16KB固定長のファ
イルである。ATRAC3データファイルは、曲単位で
もって、先頭の属性ヘッダと、それに続く実際の暗号化
された音楽データとからなる。属性ヘッダも16KB固
定長とされ、再生管理ファイルと類似した構成を有す
る。
【0051】再生管理ファイルは、ヘッダ、1バイトコ
ードのメモリカードの名前NM1−S、2バイトコード
のメモリカードの名前NM2−S、曲順の再生テーブル
TRKTBL、メモリカード全体の付加情報INF−S
とからなる。データファイルの先頭の属性ヘッダは、ヘ
ッダ、1バイトコードの曲名NM1、2バイトコードの
曲名NM2、トラックのキー情報等のトラック情報TR
KINF、パーツ情報PRTINFと、トラックの付加
情報INFとからなる。ヘッダには、総パーツ数、名前
の属性、付加情報のサイズの情報等が含まれる。
【0052】属性ヘッダに対してATRAC3の音楽デ
ータが続く。音楽データは、16KBのブロック毎に区
切られ、各ブロックの先頭にヘッダが付加されている。
ヘッダには、暗号を復号するための初期値が含まれる。
なお、暗号化の処理を受けるのは、ATRAC3データ
ファイル中の音楽データのみであって、それ以外の再生
管理ファイル、ヘッダ等のデータは、暗号化されない。
【0053】図9を参照して、曲(トラック)とATR
AC3データファイルの関係について説明する。1トラ
ックは、1曲を意味する。1曲は、1つのATRAC3
データファイル(図8参照)で構成される。ATRAC
3データファイルは、ATRAC3により圧縮されたオ
ーディオデータである。メモリカード40に対しては、
クラスタと呼ばれる単位で記録される。1クラスタは、
例えば16KBの容量である。1クラスタに複数のファ
イルが混じることがない。フラッシュメモリ42を消去
する時の最小単位が1ブロックである。音楽データを記
録するのに使用するメモリカード40の場合、ブロック
とクラスタは、同意語であり、且つ1クラスタ=1セク
タと定義されている。
【0054】1曲は、基本的に1パーツで構成される
が、編集が行われると、複数のパーツから1曲が構成さ
れることがある。パーツは、録音開始からその停止まで
の連続した時間内で記録されたデータの単位を意味し、
通常は、1トラックが1パーツで構成される。曲内のパ
ーツのつながりは、各曲の属性ヘッダ内のパーツ情報P
RTINFで管理する。すなわち、パーツサイズは、P
RTINFの中のパーツサイズPRTSIZEという4
バイトのデータで表す。パーツサイズPRTSIZEの
先頭の2バイトがパーツが持つクラスタの総数を示し、
続く各1バイトが先頭および末尾のクラスタ内の開始サ
ウンドユニット(SUと略記する)の位置、終了SUの
位置を示す。このようなパーツの記述方法を持つことに
よって、音楽データを編集する際に通常、必要とされる
大量の音楽データの移動をなくすことが可能となる。ブ
ロック単位の編集に限定すれば、同様に音楽データの移
動を回避できるが、ブロック単位は、SU単位に比して
編集単位が大きすぎる。
【0055】SUは、パーツの最小単位であり、且つA
TRAC3でオーディオデータを圧縮する時の最小のデ
ータ単位である。44.1kHzのサンプリング周波数で
得られた1024サンプル分(1024×16ビット×
2チャンネル)のオーディオデータを約1/10に圧縮
した数百バイトのデータがSUである。1SUは、時間
に換算して約23m秒になる。通常は、数千に及ぶSU
によって1つのパーツが構成される。1クラスタが42
個のSUで構成される場合、1クラスタで約1秒の音を
表すことができる。1つのトラックを構成するパーツの
数は、付加情報サイズに影響される。パーツ数は、1ブ
ロックの中からヘッダや曲名、付加情報データ等を除い
た数で決まるために、付加情報が全く無い状態が最大数
(645個)のパーツを使用できる条件となる。
【0056】図9は、CD等からのオーディオデータを
2曲連続して記録する場合のファイル構成を示す。1曲
目(ファイル1)が例えば5クラスタで構成される。1
曲目と2曲目(ファイル2)の曲間では、1クラスタに
二つのファイルが混在することが許されないので、次の
クラスタの最初からファイル2が作成される。従って、
ファイル1に対応するパーツ1の終端(1曲目の終端)
がクラスタの途中に位置し、クラスタの残りの部分に
は、データが存在しない。第2曲目(ファイル2)も同
様に1パーツで構成される。ファイル1の場合では、パ
ーツサイズが5、開始クラスタのSUが0、終了クラス
タが4となる。
【0057】編集操作として、デバイド、コンバイン、
イレーズ、ムーブの4個の操作が規定される。デバイド
は、1つのトラックを2つに分割することである。デバ
イドがされると、総トラック数が1つ増加する。デバイ
ドは、一つのファイルをファイルシステム上で分割して
2つのファイルとし、再生管理ファイルを更新する。コ
ンバインは、2つのトラックを1つに統合することであ
る。コンバインされると、総トラック数が1つ減少す
る。コンバインは、2つのファイルをファイルシステム
上で統合して1つのファイルにし、再生管理ファイルを
更新する。イレーズは、トラックを消去することであ
る。消された以降のトラック番号が1つ減少する。ムー
ブは、トラック順番を変えることである。再生管理ファ
イルを更新する。ムーブの他の意味は、メモリカード内
ではなく、メモリカードから他の媒体例えばハードディ
スクにトラックを移動させる処理のことである。コピー
は、オリジナルの複製を作成する操作であるのに対し
て、ムーブは、移動のみを意味する。従って、ムーブに
よって、トラックの複製が発生しない。
【0058】図9に示す二つの曲(ファイル1およびフ
ァイル2)をコンバインした結果を図10に示す。コン
バインされた結果は、1つのファイルであり、このファ
イルは、二つのパーツからなる。また、図11は、一つ
の曲(ファイル1)をクラスタ2の途中でデバイドした
結果を示す。デバイドによって、クラスタ0、1および
クラスタ2の前側からなるファイル1と、クラスタ2の
後側とクラスタ3および4とからなるファイル2とが発
生する。
【0059】上述したように、この一実施形態では、パ
ーツに関する記述方法があるので、コンバインした結果
(図10)において、パーツ1の開始位置、パーツ1の
終了位置、パーツ2の開始位置、パーツ2の終了位置を
それぞれSU単位でもって規定できる。その結果、コン
バインした結果のつなぎ目の隙間をつめるために、パー
ツ2の音楽データを移動する必要がない。また、パーツ
に関する記述方法があるので、デバイドした結果(図1
1)において、ファイル2の先頭の空きを詰めるよう
に、データを移動する必要がない。
【0060】図12は、再生管理ファイルPBLIST
のより詳細なデータ構成を示し、図13A、図13B
は、再生管理ファイルPBLISTを構成するヘッダと
それ以外の部分をそれぞれ示す。再生管理ファイルPB
LISTは、1クラスタ(1ブロック=16KB)のサ
イズである。ヘッダ(図13A)が32バイトである。
ヘッダ以外の部分(図13B)がメモリカード全体に対
する名前NM1−S(256バイト)、名前NM2−S
(512バイト)、CONTENTS KEY、MA
C、S−YMDhmsと、再生順番を管理するテーブル
TRKTBL(800バイト)と、メモリカード全体に
対する付加情報INF−S(14720バイト)であ
り、最後にヘッダ中の情報の一部が再度記録される。こ
れらの異なる種類のデータ群のそれぞれの先頭は、再生
管理ファイル内で所定の位置となるように規定されてい
る。
【0061】再生管理ファイルは、(0x0000)お
よび(0x0010)で表される先頭から32バイト
(図13A)がヘッダである。なお、ファイル中で先頭
から16バイト単位で区切られた単位をスロットと称す
る。ファイルの第1および第2のスロットに配されるヘ
ッダには、下記の意味、機能、値を持つデータが先頭か
ら順に配される。なお、Reservedと表記されて
いるデータは、未定義のデータを表している。通常ヌル
(0x00)が書かれるが、何が書かれていてもRes
ervedのデータが無視される。将来のバージョンで
は、変更がありうる。また、この部分への書き込みは禁
止する。Optionと書かれた部分も使用しない場合
は、全てReservedと同じ扱いとされる。
【0062】BLKID−TL0(4バイト) 意味:BLOCKID FILE ID 機能:再生管理ファイルの先頭であることを識別するた
めの値 値:固定値=”TL=0”(例えば0x544C2D3
0) MCode(2バイト) 意味:MAKER CODE 機能:記録した機器の、メーカー、モデルを識別するコ
ード 値:上位10ビット(メーカーコード) 下位6ビット
(機種コード) REVISION(4バイト) 意味:PBLISTの書き換え回数 機能:再生管理ファイルを書き換える度にインクリメン
ト 値:0より始まり+1づつ増加する S−YMDhms(4バイト)(Option) 意味:信頼できる時計を持つ機器で記録した年・月・日
・時・分・秒 機能:最終記録日時を識別するための値 値:25〜31ビット 年 0〜99(1980〜20
79) 21〜24ビット 月 0〜12 16〜20ビット 日 0〜31 11〜15ビット 時 0〜23 05〜10ビット 分 0〜59 00〜04ビット 秒 0〜29(2秒単位)。
【0063】SN1C+L(2バイト) 意味:NM1−S領域に書かれるメモリカードの名前
(1バイト)の属性を表す 機能:使用する文字コードと言語コードを各1バイトで
表す 値:文字コード(C)は上位1バイトで下記のように文
字を区別する 00: 文字コードは設定しない。単なる2進数として扱う
こと 01: ASCII 02:ASCII+KANA 03:modifided8859-1 81:MS-JIS 82:KS C 5601-1989 83:GB2312-80 90:S-J
IS(for Voice) 。
【0064】言語コード(L)は下位1バイトで下記の
ようにEBU Tech 3258 規定に準じて言語を区別する 00: 設定しない 08:German 09:English 0A:Spanish 0F:French 15:Italian 1D:Dutch 65:Korean 69:Japanese 75:Chinese データが無い場合オールゼロとすること。
【0065】SN2C+L(2バイト) 意味:NM2−S領域に書かれるメモリカードの名前
(2バイト)の属性を表す 機能:使用する文字コードと言語コードを各1バイトで
表す 値:上述したSN1C+Lと同一 SINFSIZE(2バイト) 意味:INF−S領域に書かれるメモリカード全体に関
する付加情報の全てを合計したサイズを表す 機能:データサイズを16バイト単位の大きさで記述、
無い場合は必ずオールゼロとすること 値:サイズは0x0001から0x39C(924) T−TRK(2バイト) 意味:TOTAL TRACK NUMBER 機能:総トラック数 値:1から0x0190(最大400トラック)、デー
タが無い場合はオールゼロとすること VerNo(2バイト) 意味:フォーマットのバージョン番号 機能:上位がメジャーバージョン番号、下位がマイナー
バージョン番号 値:例 0x0100(Ver1.0) 0x0203(Ver2.3)。
【0066】上述したヘッダに続く領域に書かれるデー
タ(図13B)について以下に説明する。
【0067】NM1−S 意味:メモリカード全体に関する1バイトの名前 機能:1バイトの文字コードで表した可変長の名前デー
タ(最大で256) 名前データの終了は、必ず終端コード(0x00)を書
き込むこと サイズはこの終端コードから計算すること、データの無
い場合は少なくとも先頭(0x0020)からヌル(0
x00)を1バイト以上記録すること 値:各種文字コード NM2−S 意味:メモリカード全体に関する2バイトの名前 機能:2バイトの文字コードで表した可変長の名前デー
タ(最大で512) 名前データの終了は、必ず終端コード(0x00)を書
き込むこと サイズはこの終端コードから計算すること、データの無
い場合は少なくとも先頭(0x0120)からヌル(0
x00)を2バイト以上記録すること 値:各種文字コード。
【0068】CONTENTS KEY 意味:曲ごとに用意された値でMG(M)で保護されて
から保存される。ここでは、1曲目に付けられるCON
TENTS KEYと同じ値 機能:S−YMDhmsのMACの計算に必要となる鍵
となる 値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFFまで MAC 意味:著作権情報改ざんチェック値 機能:S−YMDhmsの内容とCONTENTS K
EYから作成される値 値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFFま
で。
【0069】TRK−nnn 意味:再生するATRAC3データファイルのSQN
(シーケンス)番号 機能:TRKINFの中のFNoを記述する 値:1から400(0x190) トラックが存在しない時はオールゼロとすること INF−S 意味:メモリカード全体に関する付加情報データ(例え
ば写真、歌詞、解説等の情報) 機能:ヘッダを伴った可変長の付加情報データ 複数の異なる付加情報が並べられることがある。それぞ
れにIDとデータサイズが付けられている。個々のヘッ
ダを含む付加情報データは最小16バイト以上で4バイ
トの整数倍の単位で構成される。その詳細については、
後述する 値:付加情報データ構成を参照 S−YMDhms(4バイト)(Option) 意味:信頼できる時計を持つ機器で記録した年・月・日
・時・分・秒 機能:最終記録日時を識別するための値、EMDの時は
必須 値:25〜31ビット 年 0〜99(1980〜20
79) 21〜24ビット 月 0〜12 16〜20ビット 日 0〜31 11〜15ビット 時 0〜23 05〜10ビット 分 0〜59 00〜04ビット 秒 0〜29(2秒単位)。
【0070】再生管理ファイルの最後のスロットとし
て、ヘッダ内のものと同一のBLKID−TL0と、M
Codeと、REVISIONとが書かれる。
【0071】民生用オーディオ機器として、メモリカー
ドが記録中に抜かれたり、電源が切れることがあり、復
活した時にこれらの異常の発生を検出することが必要と
される。上述したように、REVISIONをブロック
の先頭と末尾に書き込み、この値を書き換える度に+1
インクリメントするようにしている。若し、ブロックの
途中で異常終了が発生すると、先頭と末尾のREVIS
IONの値が一致せず、異常終了を検出することができ
る。REVISIONが2個存在するので、高い確率で
異常終了を検出することができる。異常終了の検出時に
は、エラーメッセージの表示等の警告が発生する。
【0072】また、1ブロック(16KB)の先頭部分
に固定値BLKID−TL0を挿入しているので、FA
Tが壊れた場合の修復の目安に固定値を使用できる。す
なわち、各ブロックの先頭の固定値を見れば、ファイル
の種類を判別することが可能である。しかも、この固定
値BLKID−TL0は、ブロックのヘッダおよびブロ
ックの終端部分に二重に記述するので、その信頼性のチ
ェックを行うことができる。なお、再生管理ファイルP
BLISTの同一のものを二重に記録しても良い。
【0073】ATRAC3データファイルは、トラック
情報管理ファイルと比較して、相当大きなデータ量(例
えば数千のブロックが繋がる場合もある)であり、AT
RAC3データファイルに関しては、後述するように、
ブロック番号BLOCK SERIALが付けられてい
る。但し、ATRAC3データファイルは、通常複数の
ファイルがメモリカード上に存在するので、CONNU
M0でコンテンツの区別を付けた上で、BLOCK S
ERIALを付けないと、重複が発生し、FATが壊れ
た場合のファイルの復旧が困難となる。
【0074】同様に、FATの破壊までにはいたらない
が、論理を間違ってファイルとして不都合のあるような
場合に、書き込んだメーカーの機種が特定できるよう
に、メーカーコード(MCode)がブロックの先頭と
末尾に記録されている。
【0075】図13Cは、付加情報データの構成を示
す。付加情報の先頭に下記のヘッダが書かれる。ヘッダ
以降に可変長のデータが書かれる。
【0076】INF 意味:FIELD ID 機能:付加情報データの先頭を示す固定値 値:0x69 ID 意味:付加情報キーコード 機能:付加情報の分類を示す 値:0から0xFF SIZE 意味:個別の付加情報の大きさ 機能:データサイズは自由であるが、必ず4バイトの整
数倍でなければならない。また、最小16バイト以上の
こと。データの終わりより余りがでる場合はヌル(0x
00)で埋めておくこと 値:16から14784(0x39C0) MCode 意味:MAKER CODE 機能:記録した機器の、メーカー、モデルを識別するコ
ード 値:上位10ビット(メーカーコード) 下位6ビット
(機種コード) C+L 意味:先頭から12バイト目からのデータ領域に書かれ
る文字の属性を表す 機能:使用する文字コードと言語コードを各1バイトで
表す 値:前述のSN1C+Lと同じ DATA 意味:個別の付加情報データ 機能:可変長データで表す。実データの先頭は常に12
バイト目より始まり、長さ(サイズ)は最小4バイト以
上、常に4バイトの整数倍でなければならない。データ
の最後から余りがある場合はヌル(0x00)で埋める
こと 値:内容により個別に定義される。
【0077】図14は、付加情報キーコードの値(0〜
63)と、付加情報の種類の対応の一例を示す。キーコ
ードの値(0〜31)が音楽関係(文字情報)に対して
割り当てられ、その(32〜63)がURL(Uniform R
esource Locator)(Web関係)に対して割り当てられ
ている。アルバムタイトル、アーティスト名、CM等の
文字情報が付加情報として記録される。
【0078】図15は、付加情報キーコードの値(64
〜127)と、付加情報の種類の対応の一例を示す。キ
ーコードの値(64〜95)がパス/その他に対して割
り当てられ、その(96〜127)が制御/数値・デー
タ関係に対して割り当てられている。例えば(ID=9
8)の場合では、付加情報がTOC−IDとされる。T
OC−IDは、CD(コンパクトディスク)のTOC情
報に基づいて、最初の曲番号、最後の曲番号、その曲番
号、総演奏時間、その曲演奏時間を示すものである。
【0079】図16は、付加情報キーコードの値(12
8〜159)と、付加情報の種類の対応の一例を示す。
キーコードの値(128〜159)が同期再生関係に対
して割り当てられている。図16中のEMD(Electroni
c Music Distribution)は、電子音楽配信の意味であ
る。
【0080】図17を参照して付加情報のデータの具体
例について説明する。図17Aは、図13Cと同様に、
付加情報のデータ構成を示す。図17Bは、キーコード
ID=3とされる、付加情報がアーティスト名の例であ
る。SIZE=0x1C(28バイト)とされ、ヘッダ
を含むこの付加情報のデータ長が28バイトであること
が示される。また、C+Lが文字コードC=0x01と
され、言語コードL=0x09とされる。この値は、前
述した規定によって、ASCIIの文字コードで、英語
の言語であることを示す。そして、先頭から12バイト
目から1バイトデータでもって、「SIMON&GRA
FUNKEL」のアーティスト名のデータが書かれる。
付加情報のサイズは、4バイトの整数倍と決められてい
るので、1バイトの余りが(0x00)とされる。
【0081】図17Cは、キーコードID=97とされ
る、付加情報がISRC(International Standard Reco
rding Code:著作権コード) の例である。SIZE=0
x14(20バイト)とされ、この付加情報のデータ長
が20バイトであることが示される。また、C+LがC
=0x00、L=0x00とされ、文字、言語の設定が
無いこと、すなわち、データが2進数であることが示さ
れる。そして、データとして8バイトのISRCのコー
ドが書かれる。ISRCは、著作権情報(国、所有者、
録音年、シリアル番号)を示すものである。
【0082】図17Dは、キーコードID=97とされ
る、付加情報が録音日時の例である。SIZE=0x1
0(16バイト)とされ、この付加情報のデータ長が1
6バイトであることが示される。また、C+LがC=0
x00、L=0x00とされ、文字、言語の設定が無い
ことが示される。そして、データとして4バイト(32
ビット)のコードが書かれ、録音日時(年、月、日、
時、分、秒)が表される。
【0083】図17Eは、キーコードID=107とさ
れる、付加情報が再生ログの例である。SIZE=0x
10(16バイト)とされ、この付加情報のデータ長が
16バイトであることが示される。また、C+LがC=
0x00、L=0x00とされ、文字、言語の設定が無
いことが示される。そして、データとして4バイト(3
2ビット)のコードが書かれ、再生ログ(年、月、日、
時、分、秒)が表される。再生ログ機能を持つものは、
1回の再生毎に16バイトのデータを記録する。
【0084】図18は、1SUがNバイト(例えばN=
384バイト)の場合のATRAC3データファイルA
3Dnnnnのデータ配列を示す。図18には、データ
ファイルの属性ヘッダ(1ブロック)と、音楽データフ
ァイル(1ブロック)とが示されている。図18では、
この2ブロック(16×2=32Kバイト)の各スロッ
トの先頭のバイト(0x0000〜0x7FF0)が示
されている。図19に分離して示すように、属性ヘッダ
の先頭から32バイトがヘッダであり、256バイトが
曲名領域NM1(256バイト)であり、512バイト
が曲名領域NM2(512バイト)である。属性ヘッダ
のヘッダには、下記のデータが書かれる。
【0085】BLKID−HD0(4バイト) 意味:BLOCKID FILE ID 機能:ATRAC3データファイルの先頭であることを
識別するための値 値:固定値=”HD=0”(例えば0x48442D3
0) MCode(2バイト) 意味:MAKER CODE 機能:記録した機器の、メーカー、モデルを識別するコ
ード 値:上位10ビット(メーカーコード) 下位6ビット
(機種コード) BLOCK SERIAL(4バイト) 意味:トラック毎に付けられた連続番号 機能:ブロックの先頭は0から始まり次のブロックは+
1づつインクリメント編集されても値を変化させない 値:0より始まり0xFFFFFFFFまで。
【0086】N1C+L(2バイト) 意味:トラック(曲名)データ(NM1)の属性を表す 機能:NM1に使用される文字コードと言語コードを各
1バイトで表す 値:SN1C+Lと同一 N2C+L(2バイト) 意味:トラック(曲名)データ(NM2)の属性を表す 機能:NM2に使用される文字コードと言語コードを各
1バイトで表す 値:SN1C+Lと同一 INFSIZE(2バイト) 意味:トラックに関する付加情報の全てを合計したサイ
ズを表す 機能:データサイズを16バイト単位の大きさで記述、
無い場合は必ずオールゼロとすること 値:サイズは0x0000から0x3C6(966) T−PRT(2バイト) 意味:トータルパーツ数 機能:トラックを構成するパーツ数を表す。通常は1 値:1から0x285(645dec ) T−SU(4バイト) 意味:トータルSU数 機能:1トラック中の実際の総SU数を表す。曲の演奏
時間に相当する 値:0x01から0x001FFFFF INX(2バイト)(Option) 意味:INDEX の相対場所 機能:曲のさびの部分(特徴的な部分)の先頭を示すポ
インタ。曲の先頭からの位置をSUの個数を1/4した
数で指定する。これは、通常のSUの4倍の長さの時間
(約93m秒)に相当する 値:0から0xFFFF(最大、約6084秒) XT(2バイト)(Option) 意味:INDEX の再生時間 機能:INX-nnnで指定された先頭から再生すべき時間
のSUの個数を1/4した数で指定する。これは、通常
のSUの4倍の長さの時間(約93m秒)に相当する 値:0x0000:無設定 0x01から0xFFF
E(最大6084秒) 0xFFFF:曲の終わりまで。
【0087】次に曲名領域NM1およびNM2について
説明する。
【0088】NM1 意味:曲名を表す文字列 機能:1バイトの文字コードで表した可変長の曲名(最
大で256) 名前データの終了は、必ず終端コード(0x00)を書
き込むこと サイズはこの終端コードから計算すること、データの無
い場合は少なくとも先頭(0x0020)からヌル(0
x00)を1バイト以上記録すること 値:各種文字コード NM2 意味:曲名を表す文字列 機能:2バイトの文字コードで表した可変長の名前デー
タ(最大で512)名前データの終了は、必ず終端コー
ド(0x00)を書き込むこと サイズはこの終端コードから計算すること、データの無
い場合は少なくとも先頭(0x0120)からヌル(0
x00)を2バイト以上記録すること 値:各種文字コード。
【0089】属性ヘッダの固定位置(0x320)から
始まる、80バイトのデータをトラック情報領域TRK
INFと呼び、主としてセキュリティ関係、コピー制御
関係の情報を一括して管理する。図20にTRKINF
の部分を示す。TRKINF内のデータについて、配置
順序に従って以下に説明する。
【0090】CONTENTS KEY(8バイト) 意味:曲毎に用意された値で、メモリカードのセキュリ
ティブロックで保護されてから保存される 機能:曲を再生する時、まず必要となる最初の鍵とな
る。MAC計算時に使用される 値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFFまで MAC(8バイト) 意味:著作権情報改ざんチェック値 機能:コンテンツ累積番号を含む複数のTRKINFの
内容と隠しシーケンス番号から作成される値 隠しシーケンス番号とは、メモリカードの隠し領域に記
録されているシーケンス番号のことである。著作権対応
でないレコーダは、隠し領域を読むことができない。ま
た、著作権対応の専用のレコーダ、またはメモリカード
を読むことを可能とするアプリケーションを搭載したパ
ーソナルコンピュータは、隠し領域をアクセスすること
ができる。
【0091】A(1バイト) 意味:パーツの属性 機能:パーツ内の圧縮モード等の情報を示す 値:図21を参照して以下に説明する ただし、N=0,1のモノラルは、bit7が1でサブ
信号を0、メイン信号(L+R)のみの特別なJoin
tモードをモノラルとして規定する。bit2,1の情
報は通常の再生機は無視しても構わない。
【0092】Aのビット0は、エンファシスのオン/オ
フの情報を形成し、ビット1は、再生SKIPか、通常
再生かの情報を形成し、ビット2は、データ区分、例え
ばオーディオデータか、FAX等の他のデータかの情報
を形成する。ビット3は、未定義である。ビット4、
5、6を組み合わせることによって、図示のように、A
TRAC3のモード情報が規定される。すなわち、N
は、この3ビットで表されるモードの値であり、モノ
(N=0,1),LP(N=2),SP(N=4),E
X(N=5),HQ(N=7)の5種類のモードについ
て、記録時間(64MBのメモリカードの場合)、デー
タ転送レート、1ブロック内のSU数がそれぞれ示され
ている。1SUのバイト数は、(モノ:96バイト,1
36バイト、LP:192バイト、SP:304バイ
ト、EX:384バイト、HQ:512バイト)であ
る。さらに、ビット7によって、ATRAC3のモード
(0:Dual1:J0int )が示される。
【0093】一例として、64MBのメモリカードを使
用し、SPモードの場合について説明する。64MBの
メモリカードには、3968ブロックがある。SPモー
ドでは、1SUが304バイトであるので、1ブロック
に53SUが存在する。1SUは、(1024/441
00)秒に相当する。従って、1ブロックは、 (1024/44100)×53×(3968−16)
=4863秒=81分 転送レートは、 (44100/1024)×304×8=104737
bps となる。
【0094】LT(1バイト) 意味:再生制限フラグ(ビット7およびビット6)とセ
キュリティバージョン(ビット5〜ビット0) 機能:このトラックに関して制限事項があることを表す 値:ビット7: 0=制限なし 1=制限有り ビット6: 0=期限内 1=期限切れ ビット5〜ビット0:セキュリティバージョン0(0以
外であれば再生禁止とする) FNo(2バイト) 意味:ファイル番号 機能:最初に記録された時のトラック番号、且つこの値
は、メモリカード内の隠し領域に記録されたMAC計算
用の値の位置を特定する 値:1から0x190(400) MG(D)SERIAL−nnn(16バイト) 意味:記録機器のセキュリティブロック(セキュリティ
IC20)のシリアル番号 機能:記録機器ごとに全て異なる固有の値 値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFFFF
FFFFFFFFFFFFFF CONNUM(4バイト) 意味:コンテンツ累積番号 機能:曲毎に累積されていく固有の値で記録機器のセキ
ュリティブロックによって管理される。2の32乗、4
2億曲分用意されており、記録した曲の識別に使用す
る。
【0095】値:0から0xFFFFFFFF。
【0096】YMDhms−S(4バイト)(Opti
on) 意味:再生制限付きのトラックの再生開始日時 機能:EMDで指定する再生開始を許可する日時 値:上述した日時の表記と同じ YMDhms−E(4バイト)(Option) 意味:再生制限付きのトラックの再生終了日時 機能:EMDで指定する再生許可を終了する日時 値:上述した日時の表記と同じ MT(1バイト)(Option) 意味:再生許可回数の最大値 機能:EMDで指定される最大の再生回数 値:1から0xFF 未使用の時は、0x00 LTのbit7の値が0の場合はMTの値は00とする
こと CT(1バイト)(Option) 意味:再生回数 機能:再生許可された回数の内で、実際に再生できる回
数。再生の度にデクリメントする 値:0x00〜0xFF 未使用の時は、0x00であ
る LTのbit7が1でCTの値が00の場合は再生を禁
止すること。
【0097】CC(1バイト) 意味:COPY CONTROL 機能:コピー制御 値:図22に示すように、ビット6および7によってコ
ピー制御情報を表し、ビット4および5によって高速デ
ィジタルコピーに関するコピー制御情報を表し、ビット
2および3によってセキュリティブロック認証レベルを
表す。ビット0および1は、未定義 CCの例:(bit7,6)11:無制限のコピーを許
可、01:コピー禁止、00:1回のコピーを許可 (bit3,2)00:アナログないしディジタルイン
からの録音、MG認証レベルは0とする CDからのディジタル録音では(bit7,6)は0
0、(bit3,2)は00となる CN(1バイト)(Option) 意味:高速ディジタルコピーHSCMS(High speed Se
rial Copy ManagementSystem)におけるコピー許可回数 機能:コピー1回か、コピーフリーかの区別を拡張し、
回数で指定する。コピー第1世代の場合にのみ有効であ
り、コピーごとに減算する 値:00:コピー禁止、01から0xFE:回数、0x
FF:回数無制限。
【0098】上述したトラック情報領域TRKINFに
続いて、0x0370から始まる24バイトのデータを
パーツ管理用のパーツ情報領域PRTINFと呼び、1
つのトラックを複数のパーツで構成する場合に、時間軸
の順番にPRTINFを並べていく。図23にPRTI
NFの部分を示す。PRTINF内のデータについて、
配置順序に従って以下に説明する。
【0099】PRTSIZE(4バイト) 意味:パーツサイズ 機能:パーツの大きさを表す。クラスタ:2バイト(最
上位)、開始SU:1バイト(上位)、終了SU:1バ
イト(最下位) 値:クラスタ:1から0x1F40(8000)、開始
SU:0から0xA0(160)、終了SU:0から0
xA0(160)(但し、SUの数え方は、0,1,
2,と0から開始する) PRTKEY(8バイト) 意味:パーツを暗号化するための値 機能:初期値=0、編集時は編集の規則に従うこと 値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFF CONNUM0(4バイト) 意味:最初に作られたコンテンツ累積番号キー 機能:コンテンツをユニークにするためのIDの役割 値:コンテンツ累積番号初期値キーと同じ値とされる。
【0100】ATRAC3データファイルの属性ヘッダ
中には、図18に示すように、付加情報INFが含まれ
る。この付加情報は、開始位置が固定化されていない点
を除いて、再生管理ファイル中の付加情報INF−S
(図12および図13B参照)と同一である。1つまた
は複数のパーツの最後のバイト部分(4バイト単位)の
次を開始位置として付加情報INFのデータが開始す
る。
【0101】INF 意味:トラックに関する付加情報データ 機能:ヘッダを伴った可変長の付加情報データ。複数の
異なる付加情報が並べられることがある。それぞれにI
Dとデータサイズが付加されている。個々のヘッダを含
む付加情報データは、最小16バイト以上で4バイトの
整数倍の単位 値:再生管理ファイル中の付加情報INF−Sと同じで
ある。
【0102】上述した属性ヘッダに対して、ATRAC
3データファイルの各ブロックのデータが続く。図24
に示すように、ブロック毎にヘッダが付加される。各ブ
ロックのデータについて以下に説明する。
【0103】BLKID−A3D(4バイト) 意味:BLOCKID FILE ID 機能:ATRAC3データの先頭であることを識別する
ための値 値:固定値=”A3D”(例えば0x4133442
0) MCode(2バイト) 意味:MAKER CODE 機能:記録した機器の、メーカー、モデルを識別するコ
ード 値:上位10ビット(メーカーコード) 下位6ビット
(機種コード) CONNUM0(4バイト) 意味:最初に作られたコンテンツ累積番号 機能:コンテンツをユニークにするためのIDの役割、
編集されても値は変化させない 値:コンテンツ累積番号初期値キーと同じ値とされる BLOCK SERIAL(4バイト) 意味:トラック毎に付けられた連続番号 機能:ブロックの先頭は0から始まり次のブロックは+
1づつインクリメント編集されても値を変化させない 値:0より始まり0xFFFFFFFFまで BLOCK−SEED(8バイト) 意味:1ブロックを暗号化するための1つの鍵 機能:ブロックの先頭は、記録機器のセキュリティブロ
ックで乱数を生成、続くブロックは、+1インクリメン
トされた値、この値が失われると、1ブロックに相当す
る約1秒間、音が出せないために、ヘッダとブロック末
尾に同じものが二重に書かれる。編集されても値を変化
させない 値:初期は8バイトの乱数 INITIALIZATION VECTOR(8バイ
ト) 意味:ブロック毎にATRAC3データを暗号化、復号
化する時に必要な初期値 機能:ブロックの先頭は0から始まり、次のブロックは
最後のSUの最後の暗号化された8バイトの値。デバイ
ドされたブロックの途中からの場合は開始SUの直前の
最後の8バイトを用いる。編集されても値を変化させな
い 値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFF SU−nnn 意味:サウンドユニットのデータ 機能:1024サンプルから圧縮されたデータ、圧縮モ
ードにより出力されるバイト数が異なる。編集されても
値を変化させない(一例として、SPモードの時では、
N=384バイト) 値:ATRAC3のデータ値。
【0104】図18では、N=384であるので、1ブ
ロックに42SUが書かれる。また、1ブロックの先頭
の2つのスロット(4バイト)がヘッダとされ、最後の
1スロット(2バイト)にBLKID−A3D、MCo
de、CONNUM0、BLOCK SERIALが二
重に書かれる。従って、1ブロックの余りの領域Mバイ
トは、(16,384−384×42−16×3=20
8(バイト)となる。この中に上述したように、8バイ
トのBLOCK SEEDが二重に記録される。
【0105】この発明は、上述したオーディオレコーダ
を携帯形の構成とし、携帯形オーディオレコーダによっ
てアンケートを行うことを可能としたものである。この
発明の一実施形態についてより詳細に説明する。図25
は、この発明の一実施形態の全体構成を示し、図26
は、携帯形のディジタルオーディオプレーヤ(アンケー
ト回答記録機能付き再生機)の構成を示す。この発明に
よる情報収集装置は、ディジタルオーディオプレーヤ2
01、サーバ202、メモリカード203およびヘッド
ホーン204により構成されており、サーバ202とデ
ィジタルオーディオプレーヤ1との間にメモリカード2
03が記録媒体として介在する。
【0106】このディジタルオーディオプレーヤ201
は、上述の図1に示すレコーダと同様の構成を有し、複
数の操作ボタンを有する操作部が設けられている。さら
に、携帯に適するように小型なものとされている。サー
バ202は、例えば図示しないホスト側から通信を介し
てコンテンツとしての各種楽曲等のオーディオデータと
アンケート用のオーディオデータと制御データとがサー
バ202に蓄積される。サーバ202には、メモリカー
ド203にデータをダウンロードすることが可能とされ
ている。メモリカード203は、内部に例えば、フラッ
シュメモリを有すると共に、端部にコネクタ部を有し、
着脱自在な構成とされている。
【0107】サーバ202に対して、メモリカード20
3が装着され、ユーザにより選択された楽曲のオーディ
オデータ、またはアンケート用のオーディオデータと制
御データとがメモリカード203にダウンロードされ
る。なお、ダウンロードされたデータのそれぞれは、上
述したフォーマットでもって、フラッシュメモリの所定
領域に格納される。
【0108】ディジタルオーディオプレーヤ201は、
図26に示すように制御部211、デコーダ216、操
作部221により構成されている。制御部211は、バ
ッファメモリ212と、CPU213と、メモリインタ
ーフェース214と、外部入出力回路215等からな
る。また、メモリカード203と、デコーダ216との
間に介在し、メモリカード203にダウンロードされて
いるオーディオデータのデコーダ216への受渡しを制
御する制御部211には、操作部221が接続されてい
る。操作部221には、図26に示すようにボタン群2
22〜227や表示素子として小型の液晶表示部228
が配設されている。具体的には、222が巻き戻しボタ
ンであり、225が早送りボタンであり、224が再生
ボタンであり、223が停止ボタンであり、226がYe
s ボタンであり、227がNoボタンである。なお、Yes
ボタン226およびNoボタン227は、オーディオデー
タの編集作業時やアンケートの回答記録時に用いられ
る。
【0109】操作部221のボタン群221〜227の
中の一つが押されると、そのボタンに応じた情報が操作
部221において生成され、この情報が外部入出力回路
215を介してCPU213に供給される。CPU21
3は、操作部221からの情報により操作部221の操
作状態を監視し、所定のボタンが押されたと判定する場
合には、その操作ボタンに応じた制御情報を生成し、制
御情報を各部に供給することで各種動作を実行する。ま
た、CPU213は、操作部221の操作状態に応じた
表示情報を生成し、この表示情報を外部入出力回路21
5を介して操作部221に供給して液晶表示部228に
所定の表示を行う。
【0110】上述したディジタルオーディオプレーヤ2
01にメモリカード203が装着されると、CPU21
3は、各種動作に先立ってメモリカード3の所定領域例
えば再生管理ファイルPBLISTを読み込み、PBL
IST中の制御データによりアンケート用のオーディオ
データがそのメモリカード203に記録(ダウンロー
ド)されているかどうかを検出する。アンケート用のオ
ーディオデータがダウンロードされていない場合には、
通常の再生処理に移行する。
【0111】ディジタルオーディオプレーヤ201の通
常の再生動作について簡単に説明する。操作部221が
ユーザにより操作されて指定される所望の再生位置のオ
ーディオデータは、メモリインターフェース214を介
してバッファメモリ212に一時的に蓄積される。バッ
ファメモリ212に一時的に蓄積されたオーディオデー
タが読み出され、メモリインターフェース214を介し
てデコーダ216に供給される。デコーダ216におい
て、オーディオデータに対して復調/伸長処理が施さ
れ、ディジタル音声信号が復元される。そして、復元さ
れたディジタル音声信号がD/A変換され、アナログの
再生音声信号に変換される。再生音声信号がヘッドホー
ン204に供給され、音声が再生される。
【0112】一方、制御データによりアンケート用のオ
ーディオデータがダウンロードされていることが検出さ
れると、再生処理に移行する。再生処理においては、先
ず、制御データにより入力形式、質問トラック、応答ト
ラック、モード等がCPU213により識別される。そ
して、操作部221の再生ボタン224が押されると、
制御データに基づいてアンケートの質問用のオーディオ
データが順次読み出され、読み出されたオーディオデー
タにより生成された音声によるアンケートが開始され
る。
【0113】アンケート実施中においては、CPU21
3により所定時間内にYes ボタン226もしくはNoボタ
ン227が押されたかどうかが監視され、Yes ボタン2
26もしくはNoボタン227が押された場合には、押さ
れたボタンに応じた回答を示す情報がメモリカード20
3の所定領域に書き込まれる。また、所定時間内にYes
ボタン226もしくはNoボタン227が押されない場合
には、Noの意思表示がなされたと自動的に判定され、No
ボタン227が押された場合と同様の処理がなされる。
そして、順次、質問の再生と、それに対する回答の書き
込み処理がなされ、全ての質問に対する回答の書き込み
が完了すると、集計処理に移行する。
【0114】集計処理においては、メモリカード203
の所定領域に書き込まれている各質問に対する回答を示
す情報が読み出され、その情報が集計される。集計され
た結果に応じた表示情報がCPU213において生成さ
れ、この表示情報が外部入出力回路215を介して操作
部221に供給される。従って、液晶表示部228に
は、文字および/または図形により集計結果が表示され
る。また、集計結果の表示と並行して、集計結果を音声
により表しても良い。
【0115】上述した一実施形態の再生動作について図
27および図28を用いてさらに詳細に説明する。図2
7は、上述した一実施形態における再生動作の処理手順
の一例を示す。なお、図27に示すフローチャートにお
ける各ステップには、ステップS1〜ステップS13の
参照符号が付されている。なお、メモリカード203の
フォーマットとしては、前述したものが用いられ、再生
管理ファイルPBLISTの付加情報INF−Sに制御
データが格納され、各トラックのデータファイルとして
質問用データが記録される。その質問用データに対する
回答データは、各トラックの付加情報として記録され
る。
【0116】先ず、ステップS1において、アンケート
用のオーディオデータと、制御データとが書き込まれた
メモリカード203がディジタルオーディオプレーヤ2
01に装着される。メモリカード203がディジタルオ
ーディオプレーヤ201に装着されると、メモリカード
203のフラッシュメモリと制御部211のメモリイン
ターフェース214とが接続される。CPU213がメ
モリカード203の装着を検出して、ステップS2の処
理を行う。
【0117】ステップS2において、PBLISTのメ
モリカード全体の付加情報INF−Sの中に(ID=1
10)が存在するかどうかが判定される。(ID=11
0)が存在しない場合には、ステップS3に移行し、通
常の再生処理がなされる。また、INF−Sの中に(I
D=110)が存在する場合には、ステップS4に移行
し、INF−Sの内容が読み取られ、INF−Sの内容
に応じて応答形式、質問トラック、回答トラック、モー
ド等が識別される。
【0118】このように入力形式、質問トラック、応答
トラック、モード等がCPU213により識別される
と、再生ボタン224の操作待機状態となる。つまり、
ステップS5において、再生ボタン224に対して所定
操作がなされたかどうかが判定され、再生ボタン224
に対して所定操作がなされると、ステップS6に移行す
る。
【0119】ステップS6において、INF−Sの内容
に応じて再生が開始される。具体的には、T−TRKで
規定されるトラックの次のトラックからアンケートの最
終トラックまでの質問再生が開始される。T−TRK
(2バイト)は、上述したように、総トラック数を表
す。音声によるアンケートが開始されると、ステップS
7において、再生中にYes ボタン226が押されたかど
うかの判定がなされる。再生中にYes ボタン26が押さ
れない場合には、ステップS8に移行し、再生中にNoボ
タン227が押されたかどうかの判定がなされる。Noボ
タン227が押されない場合には、ステップS9に移行
し、持ち時間以内かどうかの判定がなされる。持ち時間
以内の場合には、再びステップS7に戻され、同様にス
テップS7〜ステップS9の処理が繰り返される。
【0120】そして、持ち時間以内において再生トラッ
クのアンケートの回答としてYes ボタン226が押され
た場合には、ステップS7からステップS10に移行
し、INFの(ID=124)の値に1をセットして次
のトラックに再生位置がジャンプする。INFは、トラ
ックごとの付加情報であり、上述したように、(ID=
124)は、入力値として規定されている。次のトラッ
クへのジャンプが完了すると、ステップS12におい
て、アンケートの最後のトラックを越えたかどうかの判
定がなされる。
【0121】また、持ち時間以内において再生トラック
のアンケートの回答としてNoボタン227が押された場
合には、ステップS8からステップS11に移行し、I
NFの(ID=124)の値に0をセットして次のトラ
ックに再生位置がジャンプする。ジャンプが完了する
と、ステップS12において、アンケートの最終トラッ
クを越えたかどうかの判定がなされる。
【0122】なお、持ち時間内にYes ボタン226もし
くはNoボタン227いずれも押されない場合には、Noの
意思表示がなされたと自動的に判定される。従って、持
ち時間経過後において、ステップS9からステップS1
1に移行し、INFの(ID=124)の値に0をセッ
トして次のトラックに再生位置がジャンプする。再生位
置のジャンプが完了すると、ステップS12において、
アンケートの最終トラックを越えたかどうかの判定がな
される。
【0123】ステップS12において、アンケートの最
終トラックを越えたと判定される場合には、ステップS
13に移行し、集計処理が実行された後、アンケート再
生処理が終了される。また、アンケートの最終トラック
を越えないと判定される場合には、次のトラックのアン
ケートが再生され、上述したステップS7〜ステップS
11の処理が同様に繰り返される。そして、順次、アン
ケートの質問の再生と、それに対する回答の書き込み処
理がなされ、全ての質問に対する回答の書き込みが完了
してアンケートの最終トラックを越えると、ステップS
13に移行し、集計処理が実行された後、再生処理が終
了される。
【0124】なお、上述した一実施形態の説明において
は、Yes ボタン226およびNoボタン227を用いてア
ンケートの回答を行う場合について説明したが、再生ボ
タン224を押す/押さないという応答を使用しても良
い。また、この場合、再生ボタンを所定時間以上例えば
2秒以上押し続けたことを押したものと扱うようにして
も良い。なお、この場合には、制御データ(付加情報I
NF−S)により操作部21の再生ボタン224の機能
を規定する必要がある。
【0125】また、再生ボタン224以外のボタンを兼
用したり、テンキーを用いてアンケートの回答記録を行
うようにしても良い。なお、この場合にも、制御データ
(付加情報INF−S)により兼用するボタンの機能を
規定する必要がある。また、テンキーを用いる場合に
は、他の場合と異なり1つの質問に対して複数の回答を
用意することができ、テンキーで入力された数字をその
ままINFの(ID=124)の値にセットしてより複
雑なアンケートを実施することができる。
【0126】さらに、上述した一実施形態の説明におい
ては、アンケートの最終トラックを越えると、ステップ
S13に移行し、集計処理が実行される場合について説
明したが、ステップS13に移行する前に、アンケート
の回答を修正する処理を挿入しても良く、また、ステッ
プS13以降の処理に関する通知を表示もしくは音声に
て行っても良い。
【0127】図28Aは、再生管理ファイルPBLIS
Tの付加情報INF−Sの(ID=110)の具体的な
一例を示す。この(ID=110)が存在した場合にア
ンケートが実施される。なお、図28Aは、通常の楽曲
が14曲まで存在し、アンケートの質問が4問ある場合
の例を示している。
【0128】図28Aに示すようにINF−Sの(ID
=110)の2バイト目(図中251で示す)に110
が書き込まれ、4および5バイト目(図中252で示
す)に64が書き込まれることにより、(ID=11
0)が64バイトにより構成されることが示されてい
る。そして、12バイト目(図中253で示す)に0x
81が書き込まれている。この12バイト目がAPPと
称され、APPの値により異なる処理がなされる。
【0129】例えば、APPが図28Aに示すように0
x81であるか、もしくは、0x82もしくは、0x8
3である場合には、楽曲のオーディオデータとアンケー
ト用のオーディオデータとが混在する。なお、アンケー
ト用のオーディオデータは、A3nnnnnに最後の曲
の次から記録されている。そして、APPが0x81で
ある場合には、アンケート再生中に再生ボタンが例えば
2秒以上押されたら、それをYes の意思表示と判定し、
トラック毎に付加情報(ID=124)の所定ビットを
1にセットする。また、APPが0x82である場合に
は、アンケート再生中にYes ボタン26もしくはNoボタ
ン27が押されたら、その操作に対応してトラック毎に
付加情報(ID=124)の所定ビットを1もしくは0
にセットする。さらに、APPが0x83である場合に
は、アンケート再生中にテンキーが押されたら、その操
作に対応してトラック毎に付加情報(ID=124)の
所定領域にテンキーの数字をそまま記録する。
【0130】一方、APPが0x01であるか、もしく
は、0x02もしくは、0x03である場合には、アン
ケートのオーディオデータのみである。なお、アンケー
トの質問用のオーディオデータは、データファイルA3
nnnnnに1番より記録されている。そして、APP
が0x01である場合には、アンケート再生中に再生ボ
タンが2秒以上押されたら、それをYes の意思表示と判
定し、トラック毎に付加情報(ID=124)の所定ビ
ットを1にセットする。また、APPが0x02である
場合には、アンケート再生中にYes ボタン26もしくは
Noボタン27が押されたら、その操作に対応してトラッ
ク毎に付加情報(ID=124)の所定ビットを1もし
くは0にセットする。さらに、APPが0x03である
場合には、アンケート再生中にテンキーが押されたら、
その操作に対応してトラック毎に付加情報(ID=12
4)の所定領域にテンキーの数字をそまま記録する。
【0131】また、図28Aに示すようにINF−Sの
(ID=110)の13バイト目(図中254で示す)
に18が書き込まれ、次の14バイト目(図中255で
示す)に34が書き込まれている。これは、アンケート
の最終トラック値(質問が4問)と最終トラック(19
から34が回答に対する応答用)とを示している。さら
に、15バイト目(図中256で示す)の1がモードを
示し、回答に対する応答が(×1)の計算式により規定
される。
【0132】実際に図28Aに示すINF−Sの(ID
=110)により再生処理がなされる場合には、通常の
曲が14曲分再生された後にトラック15〜18のアン
ケートの質問が4問再生される。その質問に対してそれ
ぞれYes ボタン226もしくはNoボタン227が押され
て回答がなされると、2の4乗分、すなわち16種類の
回答の組み合わせが発生する。その回答の組み合わせに
対する応答がモード1により規定され、その該当するト
ラックが回答の応答として再生される。具体的には、例
えば、Yes ボタン226が押された場合を「1」とし、
Noボタン227が押された場合を「0」とし、質問の第
1問から順に、「0」「1」「0」「0」の回答が得ら
れたとすると、この回答を2の0乗、1乗、2乗、3乗
に対応させれば(0010=2)が得られ、この数値に
対応するトラック21が再生される。なお、モード1以
外の場合には、単純な(×1)の割り当てでなく、特殊
な変換テーブルが用いられる。
【0133】図28Bおよび図28Cは、上述したよう
になされるアンケートの質問の回答として得られた結果
を書き込むINFの(ID=124)具体的な一例を示
す。図4Bは、トラック15(15曲目)の属性ヘッダ
のINFの(ID=124)を示し、図4Cは、トラッ
ク16(15曲目)の属性ヘッダのINFの(ID=1
24)を示す。
【0134】図28Bおよび図28Cに示すようにIN
Fの(ID=124)の2バイト目に124が書き込ま
れ、4および5バイト目に16が書き込まれることによ
り、(ID=124)が16バイトにより構成されるこ
とが示されている。そして、12バイト目に1が書き込
まれている。この12バイト目により次の13バイト目
に1バイトの回答が書き込まれていることが示され、ト
ラック15(15曲目)のアンケートの回答として図2
8Bに示すように0が書き込まれている。また、同様に
トラック16(16曲目)のアンケートの回答として図
28Cに示すように1が書き込まれている。
【0135】従って、アンケートの集計処理を行う場合
には、各トラックに対する属性ヘッダのINFの(ID
=124)の所定ビットを読み取ることで集計結果を得
ることができる。例えば、Yes ボタン26が押された場
合を「1」とし、Noボタン27が押された場合を「0」
とし、質問の第1問から順に、「0」「1」「0」
「0」の回答が得られたとすると、図28Aに示す例の
場合には、この回答がA3D000F(15曲目)、A
3D0010(16曲目)、A3D0011(17曲
目) A3D0012(18曲目)の属性ヘッダのIN
Fの(ID=124)の所定ビットとして書き込まれ
る。そして、集計する場合には、A3D000F(15
曲目)、A3D0010(16曲目)、A3D0011
(17曲目) A3D0012(18曲目)のINFの
(ID=124)の所定ビットのそれぞれを読み出し、
その値を2の0乗、1乗、2乗、3乗に対応させれば
(0010=2)が得られ、この数値に対応するトラッ
ク21の再生が実行される。
【0136】なお、アンケートに伴う処理により生成さ
れた各種情報を、集計後、速やかに消去し、フラッシュ
メモリの使用可能領域の有効な利用を図るようにしても
良い。また、特に制御データによる指定が無い場合に
は、通常、一つのメモリカード203に一種類のアンケ
ートのみ存在するように管理され、ダウンロードする際
に前回のアンケートがある場合には、その前回のアンケ
ート用のオーディオデータや制御データが消去される。
【0137】また、最終トラック(19から34が回答
に対する応答用)の後ろに位置するトラックをさらに使
用して、例えば、前述した図27におけるステップS1
2とステップS13の間にアンケートの修正処理を設
け、この修正処理において「以上で、アンケートを終了
しますが、良いですか?」等の実際のアンケートの応答
以外のユーザに対する通知手段として音声を用いるよう
にしても良い。
【0138】さらに、この発明の一実施形態において
は、フラッシュメモリを内蔵したメモリカード203を
用いる場合について説明したが、他の着脱自在な記録媒
体を用いるようにしても良い。
【0139】
【発明の効果】この発明に依れば、不揮発性記憶媒体を
利用して容易にかつ迅速に音声によるアンケートを実施
することができ、然も、その結果を容易に集計すること
ができる。また、この発明では、集計された結果に応じ
てアンケート用のオーディオデータが読み出され、この
読み出されたオーディオデータにより音声が生成され、
集計結果が通知される。このため、この発明は、アンケ
ート調査のみならず、クイズ、性格判断、健康診断、カ
ウンセラ等に容易に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できるレコーダの全体的構成を
示すブロック図である。
【図2】この発明を適用できるレコーダにおけるDSP
の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明を適用できるレコーダにおけるメモリ
カードの構成を示すブロック図である。
【図4】フラッシュメモリのファイルシステム処理階層
の構成を示す略線図である。
【図5】フラッシュメモリのデータの物理的構成のフォ
ーマットを示す略線図である。
【図6】ファイルの規定を示す略線図である。
【図7】再生管理ファイルのデータ構成を概略的に示す
略線図である。
【図8】データファイルのデータ構成を概略的に示す略
線図である。
【図9】データファイルの構成を示す略線図である。
【図10】データファイルの編集処理の一例を示す略線
図である。
【図11】データファイルの編集処理の他の例を示す略
線図である。
【図12】再生管理ファイルの構成を示す略線図であ
る。
【図13】再生管理ファイルの部分と付加情報領域の構
成を示す略線図である。
【図14】付加情報の例を示す略線図である。
【図15】付加情報の例を示す略線図である。
【図16】付加情報の例を示す略線図である。
【図17】付加情報の具体的なデータ構成を示す略線図
である。
【図18】データファイルの構成を示す略線図である。
【図19】データファイルの属性ヘッダの一部を示す略
線図である。
【図20】データファイルの属性ヘッダの一部を示す略
線図である。
【図21】録音モードの種類と、各録音モードにおける
録音時間等を示す略線図である。
【図22】コピー制御情報を説明するための略線図であ
る。
【図23】データファイルの属性ヘッダの一部を示す略
線図である。
【図24】データファイルの各データブロックのヘッダ
を示す略線図である。
【図25】この発明の一実施形態の全体構成を示す略線
図である。
【図26】この発明の一実施形態の要部の構成を示すブ
ロック図である。
【図27】この発明の一実施形態の動作説明に用いるフ
ローチャートである。
【図28】この発明の一実施形態のデータ構成の説明に
用いる略線図である。
【符号の説明】
201・・・ディジタルオーディオプレーヤ、202・
・・サーバ、203・・・メモリカード、204・・・
ヘッドホーン、211・・・制御部、212・・・バッ
ファメモリ、213・・・CPU、214・・・メモリ
インターフェース、215・・・外部入出力回路、22
1・・・操作部、224・・・再生ボタン、226・・
・Yes ボタン、227・・・Noボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/00 G06K 19/00 W 9A001 G11C 16/02 G11C 17/00 601E Fターム(参考) 5B025 AD04 AD05 AE00 5B035 AA06 BB09 BC05 CA22 CA38 5B058 CA23 KA35 YA20 5B082 EA01 JA08 5D045 DB01 9A001 BB03 EE03 EE04 EE05 JJ27 LL03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録または再生装置に対して着脱自在の
    不揮発性記憶媒体において、 一連の情報に対応するデータファイルと、上記データフ
    ァイルを管理するファイル管理情報とが格納され、 上記ファイル管理情報に、上記データファイルとしての
    質問用データが格納されていることを示す付加情報が記
    録されていることを特徴とする不揮発性記憶媒体。
  2. 【請求項2】 質問と質問に対する回答とを収集するた
    めの情報収集装置において、 質問用のオーディオデータおよび制御データとを所定領
    域に保持する着脱自在な不揮発性記憶手段と、 上記不揮発性記憶手段が接続され、上記不揮発性記憶手
    段の所定領域に保持されている上記制御データを読み出
    し、上記質問用のオーディオデータがダウンロードされ
    ていることを検出した場合には、上記制御データに基づ
    いて上記質問用のオーディオデータを読み出して質問を
    音声により再生し、上記質問のユーザからの回答を上記
    不揮発性記憶手段の所定領域に記録する記録手段とを有
    することを特徴とする情報収集装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記質問用のオーディオデータがサーバーからダウンロ
    ードされたものであることを特徴とする情報収集装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 上記記録手段は、操作部を有し、上記質問の再生中の所
    定期間内に上記操作部に対して所定操作がなされた場合
    において、上記質問の回答を記録することを特徴とする
    情報収集装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 上記記録手段は、操作部を有し、上記質問の再生中に所
    定期間内に上記操作部に対して操作がなされない場合に
    おいて、自動的に上記質問の回答を決定し、その決定し
    た回答を記録することを特徴とする情報収集装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 さらに、上記不揮発性記憶手段の所定領域に記録された
    上記質問の回答を集計することを特徴とする情報収集装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記集計した結果を記録し、記録された上記結果を再生
    することを特徴とする情報収集装置。
  8. 【請求項8】 請求項2において、 上記制御データは、上記質問用のオーディオデータが記
    録されていることを示す付加情報を含み、上記制御手段
    は、上記付加情報を検出した場合において、上記質問用
    のオーディオデータを優先的に再生することを特徴とす
    る情報収集装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 さらに、上記付加情報は、上記質問の回答の入力方法ま
    たは出力方法を規定する情報を含むことを特徴とする情
    報収集装置。
JP24614499A 1999-08-31 1999-08-31 不揮発性記憶媒体および情報収集装置 Abandoned JP2001075598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24614499A JP2001075598A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 不揮発性記憶媒体および情報収集装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24614499A JP2001075598A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 不揮発性記憶媒体および情報収集装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001075598A true JP2001075598A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17144148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24614499A Abandoned JP2001075598A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 不揮発性記憶媒体および情報収集装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001075598A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003042915A1 (fr) * 2001-11-16 2003-05-22 Sharp Kabushiki Kaisha Support d'enregistrement, systeme d'enregistrement/reproduction de contenus, appareil d'enregistrement de contenu et dispositif de recodage de contenu
US7676504B2 (en) 2003-10-21 2010-03-09 Sony Corporation Device and method for processing content and an information file related to the content

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003042915A1 (fr) * 2001-11-16 2003-05-22 Sharp Kabushiki Kaisha Support d'enregistrement, systeme d'enregistrement/reproduction de contenus, appareil d'enregistrement de contenu et dispositif de recodage de contenu
CN100357966C (zh) * 2001-11-16 2007-12-26 夏普株式会社 记录媒体、内容记录/再现系统、内容再现装置、内容记录装置以及内容再编码装置
US7594041B2 (en) 2001-11-16 2009-09-22 Sharp Kabushiki Kaisha Recording medium, content recording/reproducing system, content reproducing apparatus, content recording apparatus, and content recoding apparatus
US7676504B2 (en) 2003-10-21 2010-03-09 Sony Corporation Device and method for processing content and an information file related to the content

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4842417B2 (ja) 記録装置
JP4214651B2 (ja) データコミュニケーションシステム、データ管理方法
US6434103B1 (en) Recording medium, recording apparatus, recording method, editing apparatus and editing method
TW486913B (en) Reproducing apparatus and reproducing method
US7058285B2 (en) Recording medium editing apparatus based on content supply source
KR100617892B1 (ko) 비휘발성 메모리
JP4207335B2 (ja) 記録装置、記録再生システム
JP4749522B2 (ja) 再生装置および再生方法
KR100720838B1 (ko) 편집 장치 및 편집 방법
JP4524921B2 (ja) 記録装置、記録方法、再生装置および再生方法
JP4406988B2 (ja) 不揮発性記録媒体、記録方法、記録装置
JP2002175090A (ja) 再生装置および再生方法
JP4897138B2 (ja) 再生装置および再生方法
JP4293196B2 (ja) 再生装置、編集方法
JP2001075598A (ja) 不揮発性記憶媒体および情報収集装置
JP4284797B2 (ja) 記録装置
KR100726905B1 (ko) 데이터 기억 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060314

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20070615