JP2001101056A - 編集装置 - Google Patents

編集装置

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JP2001101056A
JP2001101056A JP28300399A JP28300399A JP2001101056A JP 2001101056 A JP2001101056 A JP 2001101056A JP 28300399 A JP28300399 A JP 28300399A JP 28300399 A JP28300399 A JP 28300399A JP 2001101056 A JP2001101056 A JP 2001101056A
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Kenichi Iida
健一 飯田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファイル編集の効率化を図ることを課題とす
る。 【解決手段】マイコン9により板状メモリ15の管理領
域におけるアドレスおよび編集指示内容の書き込みを行
うことにより、より低い処理性能の制御部を用いてこれ
らの管理領域に書き込まれたアドレスおよび編集指示内
容に基づいたメインデータの記録または再生時における
編集処理を効率よく行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファイルが記憶され
る記憶媒体、及びこの記憶媒体に記憶されたファイルに
対する編集を行うことのできる編集装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばフラッシュメモリなどの固
体記憶素子を搭載した小型の記憶媒体を形成し、専用の
ドライブ装置や、或いはドライブ装置をオーディオ/ビ
デオ機器、情報機器などに内蔵して、コンピュータデー
タ、画像データ、音声データなどを記憶できるようにす
るものが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
固体記憶素子を利用した記憶システムにおいては、記憶
したファイルに対する編集処理を行うことが求められて
いる。そしてさらに、単に編集可能とするだけでなく、
その編集処理がより効率化されること、例えば記憶媒体
内でのファイル編集のために必要となるデータ移動・複
製・書換などが最小限であることや、編集のための処理
時間や消費電力を最小限とすることが要求されている。
【0004】ところが、上述したフラッシュメモリにお
いては、ファイルシステムとしてFAT(File Allocat
ion Table )を使用した場合に記録データの処理が非常
に複雑になる。具体的には、フラッシュメモリへの物理
的アクセスに使用するための物理アドレスと、FATを
用いてデータを論理空間で処理するための論理アドレス
の間で、アドレスの変換作業がドライバー部において必
要になる。また、フラッシュメモリの消去単位が書き込
み単位よりも大きいという物理的仕様を前提としてこれ
を効率よく処理する手段が必要とされている。さらに、
FATでは、データが上書き可能である記録媒体を前提
にデータアクセスが行われるため、消去してから書き込
みを行う必要のあるフラッシュメモリを使用する際に
は、FATでの書き込み要求に対して、フラッシュメモ
リ上での消去処理および書き込み処理を行う必要があ
る。
【0005】また、音声、音楽または動画などの時間的
に連続するストリームデータを記録または再生する記録
再生装置においては、ストリームデータ処理中は、スト
リームデータの処理が最優先であり、ストリームデータ
以外の情報を処理する必要が生じた場合は最小限の記録
処理を行い、ストリーム処理終了後に改めて、続きの処
理を行うことが要求される。また、特にその処理がイン
デックスキーを押すことによりその時点でファイルに対
するマーキング処理もしくはファイル分割処理を行うイ
ンデックス(INDEX)処理である場合には、処理に
時間がかかるため、インデックス処理時点の情報のみを
バッファ等に記録しておいて、ストリーム処理終了後に
ファイルマーキングもしくはファイル分割処理を行う方
法が一般的にとられている。
【0006】上述した最小限のデータ記録は、ストリー
ムデータを記録してある記録媒体上に行う必要がある。
これは、もし、ストリーム処理終了後に行うはずであっ
た処理(インデックス処理等)を行う以前に、記録媒体
が記録再生装置から引き抜かれてしまったときには、記
録媒体と共に上述した最小限のデータの記録部分が移動
するので、再度記録媒体が記録再生装置に挿入されたと
きに、ストリーム終了処理を続けることができるからで
ある。
【0007】また、ファイルシステムとして、FATを
使用している場合、通常は上述した最小限のデータ書き
込みの際に、ファイルをオープンしてデータを書き込ん
でいく処理が必要になるが、この場合の内部処理として
は、フラッシュメモリの消去単位で消去済みの所定の物
理アドレスのブロックに変更後のデータを書き込んで論
理アドレスを変更前の論理アドレスに変更することによ
り行われるデータの変更または一部消去を行うブロック
のスワップ処理、およびFATファイルシステムが使用
する論理アドレスとフラッシュメモリの物理的並び順で
ある物理アドレスとを変換テーブルにより変換する処理
などの複雑な処理を行うための処理時間を要するという
不都合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような要望
に応じて、効率的な編集処理を実現できる記憶システム
を構築することを目的とする。
【0009】このため本発明にかかる編集装置に用いる
記録媒体は、入力されるメインデータを記録する記録領
域と上記記録領域に記録されたメインデータを管理する
管理領域を備えた記録媒体である。
【0010】そしてこのような記憶媒体に対する編集装
置としては、上記記録媒体の上記記録領域に記録された
メインデータの編集処理を行う編集装置であって、上記
メインデータの記録中に編集指示を入力する入力手段
と、上記入力手段にてメインデータの記録中に編集指示
が入力された時点で記録を行っていた記録領域のアドレ
スと上記編集指示内容を上記管理領域に記録する記録手
段と、上記記録手段によって記録されたアドレスと編集
指示内容の上記管理領域上のアドレスを記憶する記憶手
段と、上記メインデータの記録後に上記記憶手段に記憶
されているアドレスに基づいて上記管理領域に記録され
ているアドレスと編集指示内容を検索し、上記検索され
たアドレスと編集指示内容に基づいて上記管理領域を編
集する編集処理手段とを備えるようにする。
【0011】また、本発明にかかる編集装置に用いる記
録媒体は、メインデータが記録された記録領域と上記記
録領域に記録されたメインデータを管理する管理領域を
備えた記録媒体である。そしてこのような上記記憶媒体
に対する編集装置としては、上記記録媒体の上記記録領
域に記録されたメインデータの編集処理を行う編集装置
であって、上記メインデータの再生中に編集指示を入力
する入力手段と、上記入力手段にてメインデータの再生
中に編集指示が入力された時点で再生を行っていた記録
領域のアドレスと上記編集指示内容を上記管理領域に記
録する記録手段と、上記記録手段によって記録されたア
ドレスと編集指示内容の上記管理領域上のアドレスを記
憶する記憶手段と、上記メインデータの再生後に上記記
憶手段に記憶されているアドレスに基づいて上記管理領
域に記録されているアドレスと編集指示内容を検索し、
上記検索されたアドレスと編集指示内容に基づいて上記
管理領域を編集する編集処理手段とを備えるようにす
る。
【0012】このような編集装置によれば以下のような
作用をする。メインデータの録音処理または再生処理を
開始して、管理領域を作成する。管理領域の作成は、メ
インデータの録音動作または再生動作開始前に記録媒体
上で作成する。次に、管理領域の物理アドレスを取得す
る。まず、第1に、ディレクトリから先頭のクラスタ番
号および連続するクラスタ番号を取得する。第2に、第
1の処理で得たクラスタ番号を、物理アドレステーブル
を参照することにより、物理アドレスへ変換する。
【0013】管理領域の全消去を行って、メインデータ
の録音または再生開始前に、管理領域の不要データを消
去する。そして、メインデータの書き込みを開始、また
は再生データの読み出しを開始する。ここでは、まず、
第1に、書き込み、読み出しまたは消去のアクセスを行
う正しいヘッダーが来るまで物理アドレス順にブロック
の先頭から検索を行う。第2に、第1の処理で正しいヘ
ッダーが検索されたら、これに対応する物理アドレスを
取得する。
【0014】メインデータの記録または再生中に入力手
段により編集指示が入力されたか否かを判断し、あった
ときは、管理領域への編集指示内容の書き込みを行う。
このように、録音または再生中に編集指示の入力が発生
した場合に、管理領域として確保した領域に、物理ブロ
ックアドレス指定で必要最小限の所定データを書き込
む。
【0015】編集指示の入力がないときは、メインデー
タの録音または再生終了要求があるか否かを判断し、録
音または再生終了要求があったときはメインデータの書
き込みを終了またはメインデータの読み出しを終了す
る。
【0016】メインデータの記録または再生後に管理領
域の読み込みが行われる。ここで管理領域として確保し
た領域を物理アドレス指定で読み出す。そして、管理領
域に編集指示内容があるか否かを判断し、編集指示内容
があるときは編集処理を行い、編集指示内容がないとき
は管理領域を消去して、録音または再生処理を終了す
る。
【0017】即ち本発明では、管理領域におけるアドレ
スおよび編集指示内容の書き込みを行うことで、編集の
ために必要となるデータ移動・複製・書換を最小限とす
る。そしてまたそれによって編集のための処理時間や消
費電力を最小限とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、実施の形態としての記憶媒体は板状
の外形形状を有する板状メモリとし、また本発明の編集
装置は、板状メモリに対してファイルの記録再生を行う
ことのできるドライブ装置が相当するものとする。
【0019】[板状メモリの外形形状]まず、本例の記
憶媒体である、板状メモリの外形形状について説明す
る。板状メモリは、例えば板状の筐体内部に例えば所定
容量のメモリ素子を備える。本例としては、このメモリ
素子としてフラッシュメモリ(Flash Memory)が用いら
れるものである。
【0020】筐体の正面下部から底面側にかけて例えば
9個の電極を持つ端子部が形成されており、この端子部
から、後述するドライブ装置本体側の着脱機構を介して
内部のメモリ素子に対する読出又は書込動作が行われ
る。筐体の平面方向の左上部は切欠部とされる。この切
欠部は、この板状メモリを、例えばドライブ装置本体側
の着脱機構へ装填する際などに挿入方向を誤ることを防
止するためのものとなる。さらに底面側には、記憶内容
の誤消去を防止する目的のスライドスイッチが形成され
ている。
【0021】[板状メモリのフォーマット] [メモリファイルシステム処理階層]続いて、板状メモ
リを記憶媒体とするシステムにおけるフォーマットにつ
いて説明していく。図4は、板状メモリを記憶媒体とす
るシステムのファイルシステム処理階層を示すものであ
る。この図に示すように、ファイルシステム処理階層と
しては、アプリケーション処理層50の下に、順次、フ
ァイル管理処理層51、論理アドレス層52、物理アド
レス層53、フラッシュメモリアクセス54がおかれ
る。この階層では、ファイル管理処理層51がいわゆる
FAT(File Allocation Table )となる。また、この
図から分かるように、本例のファイルシステムでは論理
アドレス及び物理アドレスという概念が導入されている
が、これについては後述する。
【0022】特に、本実施の形態では、アプリケーショ
ン処理層50において、インデックスキーが押下される
ことによりインデックス処理を開始するインデックス処
理部55が設けられ、この場合には、直ちに物理アドレ
ステーブル(RAM)13を参照して所定のインデック
スファイルの論理アドレスに対応するフラッシュメモリ
上の物理アドレスを取得して、フラッシュメモリアクセ
ス54において設けられるファイル分割処理部56によ
り記録データファイルまたは再生データファイルのファ
イル分割が行われる。その後、分割されたファイルの編
集処理が行われる。
【0023】このように、インデックス処理において
は、ファイル管理処理層51、論理アドレス層52およ
び物理アドレス層53を使用せずに、直ちにフラッシュ
メモリアクセス54を行うことができるので、FATフ
ァイルシステムにおけるファイルを使用するにもかかわ
らず、FATファイルシステムの複雑な処理を必要とせ
ず、処理時間を短くすることができる。
【0024】なお、記録データファイルまたは再生デー
タファイルの記録または再生処理については、アプリケ
ーション処理層50、ファイル管理処理層51、論理ア
ドレス層52、物理アドレス層53、フラッシュメモリ
アクセス54がすべて使用される。
【0025】[物理的データ構造]板状メモリ15内の
記憶素子である、フラッシュメモリの物理的データ構造
を説明する。フラッシュメモリとしての記憶領域は、セ
グメントという固定長のデータ単位が大元となる。この
セグメントは、1セグメントあたり4MB(メガバイ
ト)或いは8MBとして規定されるサイズであり、1つ
のフラッシュメモリ内におけるセグメント数は、そのフ
ラッシュメモリの容量に依存して異なってくる。
【0026】そして、この1セグメントを、ブロックと
いう固定長のデータ単位(8KB(キロバイト)又は1
6KB)により区切るようにされる。原則として、1セ
グメントは512ブロックに区切られることから、ブロ
ックnについては、n=511とされることになる。但
し、フラッシュメモリでは、ディフェクトエリア(書き
込み不可な損傷エリア)としてのブロック数が所定数の
範囲で許可されているため、データ書き込みが有効とさ
れる実質的なブロック数を対象とすれば、上記nは51
1よりも少なくなる。
【0027】形成されるブロック0〜nのうち、先頭の
2つのブロック0,1はブートブロックといわれる。但
し、実際には有効なブロックの先頭から2つのブロック
がブートブロックとして規定されることになっており、
必ずしもブートブロックがブロック0,1である保証は
ない。そして、残りのブロックが、ユーザデータが格納
されるユーザブロックとなる。
【0028】図6に示すように、1ブロックは、ページ
0〜mにより分割される。1ページの容量は、512バ
イトのデータエリアと16バイトの冗長部よりなる、5
28(=512+16)バイトの固定長とされる。な
お、冗長部の構造については後述する。また、1ブロッ
ク内のページ数としては、1ブロックの容量が8KBの
場合には16ページ、16KBの場合には32ページと
なる。
【0029】このような、ブロック内のページ構造は、
上記ブートブロックとユーザブロックとで共通である。
また、フラッシュメモリでは、データの読み出し/書き
込みはページ単位で行われ、データの消去はブロック単
位で行われるものとされる。そして、データの書き込み
は、消去済みのページに対してしか行われないものとさ
れている。従って、実際のデータの書き換えや書き込み
は、ブロック単位を対象として行われることになる。
【0030】先頭のブートブロックは、ページ0に対し
てヘッダーが格納され、ページ1には初期不良データの
位置(アドレス)を示す情報が格納される。また、ペー
ジ2にはCIS/IDSといわれる情報が格納される。
2つめのブートブロックは、ブートブロックとしてのバ
ックアップのための領域とされている。
【0031】[物理アドレス及び論理アドレスの概念]
次に、上述したようなフラッシュメモリの物理的データ
構造を踏まえたうえで、データ書き換え動作に従って、
本例のファイルシステムにおける物理アドレスと論理ア
ドレスの概念について説明する。
【0032】各ブロックに対しては物理アドレスが付さ
れる。この物理アドレスはメモリにおけるブロックの物
理的な配列順に従って決まるもので、或るブロックとこ
れに対応付けされた物理アドレスとの関係は不変とな
る。
【0033】ここで、ブロックデータの記憶されている
使用ブロックと、ブロックデータが消去(即ち、未記録
領域)された未使用ブロックとがある。
【0034】そして、論理アドレスは、ブロックに対し
て書き込まれたデータに付随するようにして割り振られ
るアドレスとされる。そして、この論理アドレスが、後
述するFATファイルシステムが利用するアドレスとさ
れている。
【0035】ここで、上記状態から、物理アドレスに格
納されているデータの更新として、内容の書き換え又は
一部消去を行うとする。このような場合、フラッシュメ
モリのファイルシステムでは、同じブロックに対して更
新したデータを再度書き込むことはせずに、未使用のブ
ロックに対してその更新したデータを書き込むようにさ
れる。
【0036】そして、データ更新前の状態では更新前の
物理アドレスに対応していた論理アドレスが、更新され
たデータが書き込まれたブロックの更新後の物理アドレ
スに対応するように、論理アドレスについての変更を行
うものである。
【0037】つまり、物理アドレスはブロックに対して
固有に付されるアドレスであり、論理アドレスは、一旦
ブロックに対して書き込まれたデータに付随するように
してついて回る、ブロック単位の書き込みデータに固有
となるアドレスであるとみることができる。
【0038】このようなブロックのスワップ処理が行わ
れることで、或る同一の記憶領域(ブロック)に対して
繰り返し集中的にアクセスされることが無くなり、書き
換え回数の上限があるフラッシュメモリの寿命を延ばす
ことが可能となる。
【0039】そして、この際に論理アドレスを上記のよ
うにして扱うことで、ブロックのスワップ処理によって
更新前と更新後のデータとで書き込まれるブロックの移
動があるようにされても、FATからは同一のアドレス
が見えることになり、以降のアクセスを適正に実行する
ことができるものである。
【0040】なお、後述する論理−物理アドレス変換テ
ーブル上での更新のための管理を簡略にすることなどを
目的として、ブロックのスワップ処理は、1セグメント
内で完結するものとして規定されている。逆に言えば、
ブロックのスワップ処理はセグメント間で跨るようにし
ては行われない。
【0041】[論理−物理アドレス変換テーブル]上記
説明から分かるように、ブロックのスワップ処理が行わ
れることで、物理アドレスと論理アドレスの対応は変化
する。従って、フラッシュメモリに対するデータの書き
込み及び読み出しのためのアクセスを実現するには、物
理アドレスと論理アドレスとの対応が示される論理−物
理アドレス変換テーブルが必要となる。つまり、論理−
物理アドレス変換テーブルをFATが参照することで、
FATが指定した論理アドレスに対応する物理アドレス
が特定され、この特定された物理アドレスにより示され
るブロックにアクセスすることが可能になるものであ
る。逆に言えば、論理−物理アドレス変換テーブルが無
ければ、FATによるフラッシュメモリへのアクセスが
不可能となる。
【0042】論理−物理アドレス変換テーブルの構造例
を示す。論理−物理アドレス変換テーブルは、フラッシ
ュメモリの或るブロック(但し、最後のセグメント内で
あることが規定される)に対して、格納される。先ず、
ブロックを分割するページのうち、ページ0,1からな
る2ページの領域がセグメント0用の論理−物理アドレ
ス変換テーブルとして割り当てられる。例えば、フラッ
シュメモリが4MBの容量であれば1セグメントしか有
さないために、このページ0,1のみの領域が論理−物
理アドレス変換テーブルの領域となる。
【0043】また、例えばフラッシュメモリが8MBの
容量であれば2セグメントを有するため、セグメント0
用の論理−物理アドレス変換テーブルとして割り当てら
れるページ0,1に加え、これに続くページ2,3の2
ページがセグメント1用の論理−物理アドレス変換テー
ブルとして割り当てられることになる。
【0044】以降、フラッシュメモリの容量の増加に応
じて、続く2ページごとにセグメントごとの論理−物理
アドレス変換テーブルの割り当て領域が設定されていく
ことになる。そして、最大の128MBの容量を有する
場合であれば16セグメントが存在するため、最大で
は、セグメント15用までのページが論理−物理アドレ
ス変換テーブルの領域として割り当てられることにな
る。従って、最大の128MBの容量のフラッシュメモ
リでは、30ページが使用されることになり、ページN
としては、最大でN=29となる。これまでの説明から
分かるように、論理−物理アドレス変換テーブルは、セ
グメントごとに管理されるものである。
【0045】1セグメントあたりの論理−物理アドレス
変換テーブルの構造を示すものとして、2ページ分のデ
ータエリアを抜き出して示している。つまり、1ページ
のデータエリアは512バイトであることから、102
4(=512×2)バイトが展開されている。
【0046】ここで、フラッシュメモリ容量と論理−物
理アドレス変換テーブルのサイズとの関係を説明してお
く。説明したように、1セグメントを管理するための論
理−物理アドレス変換テーブルのサイズは2ページ分の
1024バイト、つまり1KBとなる。従って、フラッ
シュメモリが4MB(1セグメント)の容量では論理−
物理アドレス変換テーブルは1KBのサイズとなる。ま
た、フラッシュメモリの容量が8MB(2セグメント)
では論理−物理アドレス変換テーブルは2KB(4ペー
ジ)となる。
【0047】また、フラッシュメモリの容量が16MB
の場合、2048ブロック=4セグメントのものでは論
理−物理アドレス変換テーブルは4KB(8ページ)、
1024ブロック=2セグメントのものでは論理−物理
アドレス変換テーブルは2KB(4ページ)となる。
【0048】そして、フラッシュメモリの容量が32M
B(4セグメント)では論理−物理アドレス変換テーブ
ルは4KB(8ページ)、フラッシュメモリの容量が6
4MB(8セグメント)では論理−物理アドレス変換テ
ーブルは8KB(16ページ)となり、フラッシュメモ
リの容量が最大の128MB(16セグメント)では論
理−物理アドレス変換テーブルは16KB(32ペー
ジ)となる。
【0049】[ドライブ装置の構成]続いて図1で本例
のドライブ装置の構成を説明する。図1は、これまで説
明した板状メモリに対応してデータの読出・書込・編集
を行うことの出来るドライブ装置のセット本体(本体装
置)の構成を示している。この図に示すセット本体14
と板状メモリ15とにより、ファイル記憶システムが構
成される。
【0050】なお、セット本体14が、板状メモリ15
に対する書込や読出の対象として扱うことのできる主デ
ータの種類は多様であり、例えば動画データ、静止画デ
ータ、音声データ(以下、ボイスデータ)、HiFiオ
ーディオデータ(以下、音楽用データ)、制御用データ
などがある。
【0051】本例では、説明の簡略化のため、主データ
としての音声データ(ボイスデータともいう)を記憶/
再生するシステムとして説明していくが、セット本体1
4内に、動画、静止画、音楽等のデータの入出力系/処
理系を備えることにより、これらの動画等のデータファ
イルの記憶システムとできることはいうまでもない。
【0052】セット本体14の構成としては、当該セッ
ト本体14が着脱可能に装填される着脱機構16が備え
られ、この着脱機構16に装填された板状メモリ15
と、制御用マイクロコンピュータ(以下、マイコン)9
とのデータの授受は、ホストインターフェイスIC1を
介することで行われる。
【0053】また、このセット本体14には、例えば、
マイクロフォン3が備えられて、このマイクロフォン3
により収音された音声は、マイクアンプ4を介して音声
信号としてDSP(Digital Signal Processor)2に対し
て供給される。DSP2では、この入力された音声信号
をデジタルオーディオデータに変換して、エンコード処
理等をはじめとする所要の信号処理を施し、記録データ
(ボイスデータ)としてマイコン9に供給する。マイコ
ン9は、この記録データをホストインターフェイスIC
1を介して板状メモリ15に記録するための処理を実行
することが可能とされる。
【0054】また、マイコン9は、板状メモリ15に記
録されているオーディオデータ(ボイスデータファイ
ル)をホストインターフェイスIC1を介して読み出
し、この読み出したデータをDSP2に供給する。DS
P2では、供給されたデータについて復調処理をはじめ
とする所要の信号処理を施して、最終的にはアナログ音
声信号としてスピーカアンプ5に出力する。スピーカア
ンプ5では、入力された音声信号を増幅してスピーカ6
に出力する。これにより、再生音声が出力される。
【0055】また、マイコン9は、表示ドライバ7を制
御することで、表示部8に対して、所要の画像を表示さ
せることが可能とされる。例えばユーザーの操作のため
のメニューやガイド表示、或いは板状メモリ15に記憶
されたファイル内容などの表示が実行される。また、例
えば板状メモリ15に対して動画若しくは静止画の画像
データが記録されているとすれば、この画像データを読
み出して、表示部8に表示させるようにすることも可能
とされる。ここで、本実施の形態では、マイコン9は、
後述する管理領域である冗長部に記憶されるインデック
スファイル内に書き込まれるインデックス情報(アドレ
スおよび編集指示内容)に基づいて、記録または再生終
了後に、板状メモリ15に対する音声データの編集を実
行する。
【0056】操作部12には、セット本体14に対する
各種操作をユーザが行うための各種キーが設けられてい
る。マイコン9は、この操作部12に対して行われた操
作に応じたコマンドを受信し、コマンドに応じた所要の
制御処理を実行する。操作内容としては、ファイル記憶
指示、ファイル選択指示、ファイル再生指示、編集指
示、例えば、記録再生動作中のインデックスキーによる
インデックス処理指示(後述するデバイド指示その他)
などが可能とされる。
【0057】本実施の形態では、特に、物理アドレス変
換テーブル(RAM)13を設け、操作部12のインデ
ックスキーが押下されることによりインデックス処理を
開始するインデックス処理部(マイコン9の機能)によ
り、直ちに物理アドレステーブル(RAM)13を参照
して所定のインデックスファイルの論理アドレスに対応
するフラッシュメモリ上の物理アドレスを取得して、フ
ァイル分割処理部(マイコン9の機能)により板状メモ
リ(フラッシュメモリ)15に対してアクセスを行うこ
とにより記録データファイルまたは再生データファイル
のファイル分割が行われる。なお、物理アドレステーブ
ル(RAM)13は、所定のインデックスファイルの最
小限のインデックス情報(16B)毎の物理アドレスを
格納する。
【0058】なお、この図に示すセット本体14の構成
はあくまでも一例であり、これに限定されるものではな
い。つまり、板状メモリ15に対応してデータの送受信
が可能な構成を採る限りは、どのようなタイプの電子機
器とされていても構わないものである。
【0059】[基本動作のフローチャート]次に、図2
の基本動作のフローチャートを用いて本実施の形態の動
作を説明する。図2においては、記録動作または再生動
作中にインデックスキーの押下があって、これによりフ
ァイル分割を行う場合について説明する。
【0060】図2において、録音処理(再生処理)を開
始して、ステップS1でFAT上でインデックスファイ
ル「IDBLOCK.MSF」を作成する。インデック
スファイルの作成は、録音動作開始前にFATファイル
システム上で作成する。具体的には、インデックスファ
イルのファイルサイズは、フラッシュメモリの物理ブロ
ックサイズの倍数にする。図6では、インデックスファ
イルのファイルサイズが3ブロック分(フラッシュメモ
リの記憶容量4MB〜8MBに対してファイルサイズ2
4KB、フラッシュメモリの記憶容量16MB〜128
MBに対してファイルサイズ48KB)を確保する例を
示す。
【0061】このように、3ブロック確保するのは、管
理領域である冗長部(16B)に後述するインデックス
ファイルによりインデックス情報(アドレスおよび編集
指示内容)を書き込む際に以下のようなスワップ処理を
可能にするためである。図6において、まず第1に、1
ブロック(60)の1ページ(61)に16Bのデータ
を書き込む。第2に、2ブロック(62)の1ページに
16B+16Bのデータを書き込んで、1ブロック(6
0)を消去する。第3に、1ブロック(60)の1ペー
ジ(61)に16B+16B+16Bのデータを書き込
んで、2ブロック(62)を消去する。第4に、2ブロ
ック(62)の1ページに16B+16B+16B+1
6Bのデータを書き込んで、1ブロック(60)を消去
する。なお、書き込みは、512B単位で行われ、消去
はブロック単位で行われる。これを1ブロックおよび2
ブロック全体に実行して1024Bの管理領域への書き
込みを可能にする。なお、16B毎の書き込みは16B
毎のカウンターを設けることにより容易に実行される。
なお、3ブロック63は、1ブロック(60)または2
ブロック(62)のバックアップのための領域用であ
る。
【0062】次に、ステップS2でインデックスファイ
ル「IDBLOCK.MSF」の物理アドレスを取得す
る。具体的には、インデックスファイル「IDBLOC
K.MSF」として確保した3ブロック分の3つの領域
の物理ブロックアドレスをRAM上に物理アドレステー
ブル13として保存する。以後、インデックスファイル
「IDBLOCK.MSF」として確保した3ブロック
分の領域へのアクセスは、FATファイルを介さずに、
物理ブロックアドレスを直接指定してアクセスすること
ができる。
【0063】図4のファイルシステム処理階層を用い
て、インデックスファイル「IDBLOCK.MSF」
の物理アドレス取得手順を説明する。図4において、ま
ず、第1に、インデックス処理部55において、アプリ
ケーション処理層50のディレクトリから先頭のクラス
タ番号およびFATから連続するクラスタ番号を取得す
る。第2に、第1の処理で得たクラスタ番号を、物理ア
ドレステーブル13を参照することにより、物理アドレ
スへ変換する。これにより、所望のインデックスファイ
ルの物理アドレスを取得することができる。このように
して、論理アドレスのクラスタ番号から物理アドレスを
算出している。この場合、管理領域の冗長部に相当する
16B毎の物理アドレスが格納された物理アドレステー
ブル13をRAM上に設けることにより、最小限のデー
タ(16B)の物理アドレスを複雑な処理を必要とせず
に高速処理で算出することができる。従って、この最小
限のデータ(16B)毎の物理アドレスを用いて、後の
編集処理を高速で実行することができる。
【0064】ステップS3でインデックスファイル「I
DBLOCK.MSF」の全消去を行う。具体的には、
録音(再生)開始前に、3つのブロックの不要データ
(ゴミデータ)を消去して、データをすべて[0XF
F]とする。なお、物理アドレスでアクセスする場合
は、データ消去時の値は[0XFF]となる。
【0065】ステップS4で録音データの書き込みを開
始、または再生データの読み出しを開始する。具体的に
は、記録データファイルまたは再生データファイルの記
録または再生処理については、図4のファイルシステム
処理階層に示す、アプリケーション処理層50において
VOICEアプリケーションとしてのディレクトリ構成
および曲順情報が取得され、ファイル管理処理層51に
おいてFAT API(Application Pr
ogram Interface)を用いて「f op
en(ファイル名)」および「f read(ファイル
名)」の処理が行われ、論理アドレス層52において
「セクタ」と呼ばれるデータ単位での論理アドレスの書
き込み読み出しのアクセス(512B)が行われ、物理
アドレス層53において論理アドレスから物理アドレス
への変換処理が512B(書き込みのみ)〜16KB
(8KB)単位で行われ、フラッシュメモリアクセス5
4において、物理アドレスでフラッシュメモリへ書き込
み、読み出しまたは消去のアクセスが行われる。
【0066】図7に、物理アドレスファイル構成を示
す。図7において、上述した物理アドレスによるフラッ
シュメモリへ書き込み、読み出しまたは消去のアクセス
は、以下のように実行される。まず、第1に、書き込
み、読み出しまたは消去のアクセスを行う正しいヘッダ
ー70が来るまで物理アドレス順にブロックの先頭から
検索を行う。第2に、第1の処理で正しいヘッダー70
が検索されたら、これに対応する物理アドレス71を取
得する。このようにして所望の物理アドレスに対してア
クセスが実行される。
【0067】ステップS5でインデックスの打ち込み
(インデックスキーの押下によるインデックス情報の書
き込み要求)があったか否かを判断し、インデックスの
打ち込みがあったときは、ステップS6へ進みステップ
S6でインデックスファイル「IDBLOCK.MS
F」へのインデックス情報の書き込みを行う。具体的に
は、録音(再生)中にインデックスキーの押下(ファイ
ル分割要求)が発生した場合には、インデックスファイ
ル「IDBLOCK.MSF」として確保した領域に、
物理ブロックアドレス指定でインデックス情報として必
要最小限の所定データを書き込む。本実施の形態では、
編集指示内容として動作モード(記録、再生、消去
等)、アドレスとして位置(ブロック、ページ、バイト
を示すアドレス)、日時のデータを16B(バイト)で
記録している。
【0068】ステップS5でインデックスキーの打ち込
みがないときは、ステップS7へ進みステップS7で録
音(再生)終了要求があるか否かを判断し、録音(再
生)終了要求があるまでステップS5の判断およびステ
ップS6の処理を繰り返し、ステップS7で録音(再
生)終了要求があったときはステップS8で録音データ
の書き込みを終了または再生データの読み出しを終了す
る。具体的には、図4のファイルシステム処理階層に示
す、ファイル管理処理層51において「f close
(ファイル名)」の処理が行われる。
【0069】ステップS9でインデックスファイル「I
DBLOCK.MSF」の読み込みが行われる。具体的
には、録音(再生)データのクローズの後、インデック
スファイル「IDBLOCK.MSF」として確保した
領域を物理アドレス指定で読み出す。
【0070】ステップS10でインデックスファイル
「IDBLOCK.MSF」にインデックス情報がある
か否かを判断し、インデックス情報があるときはステッ
プS12へ進み、ファイル分割処理を行い、インデック
ス情報がないときはステップS11へ進み、インデック
スファイル「IDBLOCK.MSF」を消去して、録
音(再生)処理を終了する。これにより、FATファイ
ルシステム上でインデックスファイルの存在を認識され
ることなく、上述したインデックス処理およびファイル
分割処理を実行することができる。
【0071】具体的には、図5にインデックス処理およ
びファイル分割処理を示すように、T1時点において、
録音キーまたは再生キーが押下され、録音または再生が
開始される。T2時点でインデックスキーが押下される
と、上述したステップS6で示したようにインデックス
ファイル「IDBLOCK.MSF」へのT2時点での
インデックス情報の書き込みが行われる。T3時点でイ
ンデックスキーが押下されると、同様にステップS6で
示したようにインデックスファイル「IDBLOCK.
MSF」へのT3時点でのインデックス情報の書き込み
が行われる。T4時点で停止キーが押下されると、録音
または再生の動作が停止される。
【0072】ここで、ステップS10でインデックスフ
ァイル「IDBLOCK.MSF」にインデックス情報
があるか否かを判断し、T2時点でインデックス情報が
あるのでステップS12へ進み、ファイル分割処理を行
い、T1〜T2のファイル1を生成する。さらに、ステ
ップS10でインデックスファイル「IDBLOCK.
MSF」にインデックス情報があるか否かを判断し、T
3時点でインデックス情報があるのでステップS12へ
進み、ファイル分割処理を行い、T2〜T3のファイル
2を生成し、同時に、T3〜T4のファイル3を生成す
る。なお、上述したようにステップS1〜ステップS3
のインデックス処理はT1以前に行われることはいうま
でもない。このようにしてファイル分割処理を終了する
ことにより、インデックス処理が終了する。
【0073】[インデックスファイルのデータ構成]図
3を用いて、上述したインデックスファイル「IDBL
OCK.MSF」のデータ構成を説明する。図3Aでイ
ンデックスファイル「IDBLOCK.MSF」のデー
タ構成を示すように、「TOC−MODE」30には、
装置の動作状態を示す情報が記録される。インデックス
打ち込みの処理が可能になった時点でこの情報を読み込
んでTOC−MODE処理を行う。具体的には、録音デ
ータの書き込みまたは再生データの読み出しが終了した
後に、インデックスファイルの読み込みを行い、インデ
ックス情報の編集指示内容があれば、ファイル分割等の
編集処理を実行する。また、「OFFSET」31とし
てTOC−MODEで示されたモードが発行されたとき
のデータ位置を示すオフセットデータを設けて、「YM
DHMS」32にはTOC−MODEで示されたモード
が発行されたときのY(年)、M(月)、D(日)、H
(時間)、M(分)、S(秒)のデータが年のみ2バイ
トで西暦のバイナリ表記(例1999)で、月日時分秒
は1バイトのバイナリ表記で記録され、最後に
「(R)」33にリザーブデータが記録される。
【0074】図3Bに録音中の記録エリアの内容を示す
ように、この記録エリアは例えば第1に「録音」37を
行い、第2に「録音中のポーズ」38を行い、第3に
「録音」37を続行し、第4に「録音中のインデックス
(ID)打ち込み」39を行い、第5に「録音」37を
続行する場合のデータが記録される。
【0075】この例の場合には、第1の「録音」37に
よって、アドレス「0X0000」から続く16バイト
に「00010000」34に続けて「OFFSET」
31のオフセットデータ、この記録モードが記録された
「YMDHMS」32の年月日時分秒のデータなどが記
録される。
【0076】また、第2の「録音中のポーズ」38によ
って、アドレス「0X0010」から続く16バイトに
「00010002」35に続けて「OFFSET」3
1のオフセットデータ、この録音中のポーズモードが記
録された「YMDHMS」32の年月日時分秒のデータ
などが記録される。また、第3の「録音」37によって
録音が続行されるが、記録エリアへは何等データは記録
はされない。
【0077】また、第4の「録音中のインデックス(I
D)打ち込み」39によって、アドレス「0X002
0」から続く16バイトに「00010001」36に
続けて「OFFSET」31のオフセットデータ、この
録音中のインデックス打ち込みモードが記録された「Y
MDHMS」32の年月日時分秒のデータなどが記録さ
れる。また、第5の「録音」37によって録音が続行さ
れるが、記録エリアへは何等データは記録はされない。
【0078】この後に録音の停止動作が発生すると、上
記モードでの記録エリアへの記録は一旦終了し、インデ
ックス情報の編集指示内容である上記記録エリアの内容
によっては実際に編集などの後処理が開始される。後処
理が完全に終了すると上記記録エリアの記録内容は消去
され、次の動作に入るとアドレス「0X0000」から
再度記録が開始される。
【0079】図3Cに「TOC−MODE」部分に記録
される例を示す。図3Cにおいて、「REC中のIND
EX打ち込み」40の動作に対するデータは「0X00
010001」、「REC中のPAUSE」41の動作
に対するデータは「0X00010002」、「PLA
Y中のINDEX打ち込み」42の動作に対するデータ
は「0X00020001」、「REC」43の動作に
対するデータは「0X00010000」、「PLA
Y」44の動作に対するデータは「0X0002000
0」、「OVER REC」45の動作に対するデータ
は「0X00040000」、「VOR REC」46
の動作に対するデータは「0X00100000」、
「VOR REC中のINDEX打ち込み」47の動作
に対するデータは「0X00100001」、「VOR
REC中のPAUSE」48の動作に対するデータは
「0X00100002」、「ERASE」49の動作
に対するデータは「0X00200000」である。
【0080】なお、「REC」43は通常の録音動作を
示し、ユーザーの操作部12の録音キーの操作によって
記録を開始する状態を示すものである。「PLAY」4
4は、通常の再生状態を示している。また、「OVER
REC」45とは上書き録音と呼ばれるものであっ
て、既に記録されている記録内容の途中から新たに記録
を重ねて行う状態である。つまり、記録を重ねて行われ
た既に記録されていた記録内容は新たな記録に置き換え
られ、さらにフラッシュメモリに空き領域が存在すれば
続けて記録を行っていくものである。
【0081】また、「VOR REC」(Voice
Operated Recording Recor
d)46とは、例えばマイクなどから入力される音声デ
ータなどを記録する場合、入力信号レベルの立ち上がり
点を検出して記録を開始すると共に、一定時間入力レベ
ルが規定値以下の状態を続けると記録を停止した状態で
待機するという動作を交互に行うような記録方法を示し
ている。
【0082】また、「ERASE」49は記録内容の消
去を行うことを示している。このように例えば「IND
EX(インデックス)打ち込み」に関して言えば少なく
とも録音中、再生中およびVOR REC中に行うこと
ができ、内部処理としては、TOC−MODEにその各
状態を判別可能とするデータを記録するものである。こ
のようにして、インデックス情報の編集指示内容である
上記記録エリアの「TOC−MODE」部分の内容(録
音、再生およびVOR REC)に応じて編集などの後
処理が実行される。
【0083】[FAT構造]図4のファイルシステム階
層で説明したように、ファイル管理処理はFATにより
行われることになる。即ち図1に示した構成のドライブ
装置により、板状メモリ15に対する記録再生(データ
書込/読出)を実現するには、アプリケーション処理で
の要求に伴ってFATによるファイル記憶位置管理が参
照され、さらに上述した論理−物理アドレス変換が行わ
れて実際のアクセスが行われることになる。ここで、F
ATの構造について説明しておく。
【0084】FATによる管理構造の概要を示す。な
お、本例ではFAT及び論理−物理アドレス変換テーブ
ルは板状メモリ15内に格納されることになるが、FA
T構造が、板状メモリ15内での管理構造となるもので
ある。
【0085】そして、FAT管理構造は、パーティショ
ンテーブル、空き領域、ブートセクタ、FAT、FAT
のコピー、ルートディレクトリ、データ領域から成る。
データ領域には、クラスタ2、クラスタ3・・・として
単位データを示しているが、このクラスタとは、FAT
で扱う1データ単位(管理単位)となる。一般にFAT
では、クラスタサイズは標準で4Kバイトとされるが、
このクラスタサイズは512バイト〜32Kバイトの間
で2のべき乗の大きさをとることができる。
【0086】本例の板状メモリ15では、上述したよう
に1つのブロックが8Kバイト又は16Kバイトとされ
るが、1ブロック=8Kバイトとされる板状メモリ15
の場合は、FATで扱うクラスタは8Kバイトとされ
る。また1ブロック=16Kバイトとされる板状メモリ
1の場合は、FATで扱うクラスタは16Kバイトとさ
れる。即ち、8Kバイト又は16KバイトがFAT管理
上でのデータ単位であり、かつ板状メモリ1でのブロッ
クとしての1つのデータ単位とされる。なお、従って板
状メモリからみれば、FATで扱われるクラスタサイズ
=その板状メモリのブロックサイズとなる。このため、
本例の以降の説明については、簡略化のためにブロック
=クラスタとして考えることとする。
【0087】そしてブロックナンバとしてx・・・(x
+m−1)、(x+m)(x+m+1)(x+m+2)
・・・と示したが、例えばこのように各ブロックにおい
てFAT構造を構築する各種データは記憶されることに
なる。なお、実際には必ずしもこのように物理的に連続
する各ブロックに各情報が記憶されるものではない。
【0088】FAT構造において、まずパーティション
テーブルには、FATパーティション(最大2Gバイ
ト)の先頭と終端のアドレスが記述されている。ブート
領域には、いわゆる12bitFAT、16bitFA
Tの別や、FAT構造(大きさ、クラスタサイズ、各領
域のサイズなど)が記述される。
【0089】FATは、後述するように各ファイルを構
成するクラスタのリンク構造を示すテーブルとなり、ま
たFATについては続く領域にコピーが記述される。ル
ートディレクトリには、ファイル名、先頭クラスタ番
号、各種属性が記述される。これらの記述は1つのファ
イルにつき32バイト使用される。
【0090】[板状メモリのファイル構造] [ディレクトリ構成]次に、板状メモリ15に記憶され
るファイル構造について説明していく。まずディレクト
リ構成例を示す。上述したように、板状メモリ15で扱
うことのできる主データとしては、動画データ、静止画
データ、音声データ(ボイスデータ)、HiFiオーデ
ィオデータ(音楽用データ)、制御用データなどがある
が、このためディレクトリ構造としては、ルートディレ
クトリから、「VOICE」(ボイス用ディレクト
リ)、「DCIM」(静止画用ディレクトリ)、「MO
xxxxnn」(動画用ディレクトリ)、「AVCT
L」(制御用ディレクトリ)、「HIFI」(音楽用デ
ィレクトリ)が配される。
【0091】本例では、特に音声データ(ボイスデー
タ)のファイルについて詳しく述べていくこととする。
ディレクトリ「VOICE」のサブディレクトリとして
は、オーダーファイル(ORDER.MSF)、付加情
報管理ファイル(INFO.MSF)、フォルダ(FO
LDER1、FOLDER2・・・)等が形成される。
また、例えばフォルダ内には、実際の音声データのファ
イル(ファイル名「98120100.MSV」等)が
形成される。
【0092】[音声データファイル]音声データファイ
ルのデータ構造を示す。音声データファイルは、フォー
マットフレーム(FORMAT FRAME)、TOCフレーム(TO
C FRAME )、タイトルフレーム(TITLE FRAME )、メー
カーフレーム(MAKER FRAME )、オーサーフレーム(AU
THOR FRAME)、スペースフレーム(SPACE F RAME)、デ
ータフレーム(DATA FRAME)を含んで構成される。但
し、タイトルフレーム(TITLE FRAME )、メーカーフレ
ーム(MAKER FRAME )、オーサーフレーム(AUTHOR FRA
ME)を設けることは任意であり、基本的には、太枠で囲
ったフォーマットフレーム(FORMAT FRAME)、TOCフ
レーム(TOC FRAME )、スペースフレーム(SPACE FRAM
E )、データフレーム(DATA FRAME)によって音声デー
タファイルが構成されることになる。
【0093】フォーマットフレームは、当該音声データ
ファイルの基本的な管理情報となり、コーデックの種類
等が示される。TOCフレームは、当該音声データファ
イルの各フレームの配列状態を表す管理情報となる。つ
まりTOCフレームの記述により音声データファイルの
フレーム構造が識別される。データフレームは、実際の
音声データが格納される領域となる。スペースフレーム
は、詳しくは後述するが、未使用(再生不可)のエリア
とされ、これがTOCフレームの拡大の場合の予備領域
や、ファイル内の再生不可エリアの設定のために機能す
る。
【0094】このような各フレームにおいて、データフ
レームとスペースフレームは同一ファイル内に複数個存
在する場合もある。ただし、データフレームとスペース
フレーム以外のフレームは、同一ファイル内に1つとな
る。また、フォーマットフレームは必ずファイルの先頭
に配置される。そしてTOCフレームはフォーマットフ
レームの直後に配置される。上述した必須でないフレー
ム(タイトルフレーム、メーカーフレーム、オーサーフ
レーム)は、TOCフレームの後にまとめて配置され
る。これらはフレームID(後述する)が小さい順番に
配置されることになる。また、必須でないフレームの並
びの次には、必ずスペースフレームが配置される。
【0095】また、詳しくは後述するが、音声データフ
ァイルの分割(デバイド)処理時には、分割ポイントが
含まれるクラスタにおいて、再生禁止データエリアをス
ペースフレームとする。即ち、或るクラスタの途中の位
置が分割点とされた場合、分割による後半のファイルで
は、音声データの先頭が、そのクラスタの分割点とな
る。あくまでファイルの最小単位はクラスタとなるた
め、このようにそのクラスタ内の分割点以前のデータ
は、再生してはいけないデータが含まれることとなる
が、その部分は、スペースフレームとして再生されない
ようにする。
【0096】また、音声データファイルの分割、結合処
理の結果、2つのスペースフレームがとなり合う状況に
なる場合もあり得る。このようにとなり合う2つのスペ
ースフレームが存在する場合は、それを1つのスペース
フレームにまとめる。つまり具体的には、1つのスペー
スフレームとしてTOCフレームで管理されるようにす
る。
【0097】[デバイド編集処理]続いて本例のシステ
ムにおける特徴的な編集動作となるデバイド編集処理に
ついて説明していく。デバイド編集とは、1つの音声デ
ータファイルを、任意の分割点を設定(例えばユーザー
が操作により分割点を指示)し、その分割点の前後で2
つの音声データファイルに分ける処理である。なお、本
実施の形態では、インデックス処理に基づいてデバイド
編集が行われる。
【0098】或る板状メモリ15がドライブ装置に装填
されることで、ユーザーは表示部8においてその板状メ
モリ15に記憶されている音声データファイルを確認す
ることができる。そしてユーザーが或る音声データファ
イルを、その途中の或る位置で分割して2つのファイル
に分けたいと思った場合は、まず表示部8のファイル名
表示等を確認しながら操作部12からの操作により、そ
の分割させたい音声データファイルを選択する。
【0099】ユーザーがこのようなファイル選択操作を
行ったら、マイコン9は、分割対象の音声データファイ
ルを設定する。続いてユーザーは、その選択されたファ
イルのどの位置を分割点とするかの操作を行うことにな
る。この分割点設定操作については多様な操作例が考え
られるが、このとき例えばマイコン9は分割対象となっ
た音声データファイルを再生させ、ユーザーは再生音声
を聞きながら、分割点としたいタイミングで分割点とし
てのエンター操作を行うことなどが考えられる。また、
音声を聞きながらタイミングを見計らって分割点を指定
する操作では、分割させたいポイントと指示した分割点
が微妙にずれる場合もあるため、ユーザーが分割点を微
調整できるような操作機能を付加することが好ましい。
【0100】ユーザーが分割点を指示する操作を行った
ら、マイコン9は分割点を決定し、実際のデバイド動作
に移る。まず、設定された分割点が或るクラスタ(ブロ
ック)の途中の位置であった場合は、そのクラスタのデ
ータを未使用のクラスタにコピーして、同一内容のクラ
スタを2つとする。但し後述するが、設定された分割点
がクラスタ(ブロック)の境界位置であった場合は、そ
のクラスタのデータを複製する必要はない。また、管理
ヘッダ(ここでいう管理ヘッダとはフォーマットフレー
ム、TOCフレーム、スペースフレームから構成された
データ部分のことである)を有するファイル先頭のクラ
スタのデータを未使用のクラスタにコピーして、同一内
容のクラスタを2つとする。
【0101】続いてFATのクラスタリンクを変更す
る。さらにFATのディレクトリエントリを変更する。
これにより、新たに複製した分割点を含むクラスタ→ヘ
ッダを含むクラスタを含めて、元の1つのファイルが2
つのファイルに分割されるように新たなクラスタリンク
が形成されることになる。具体例は後述する。
【0102】次に、元々のファイル先頭の管理ヘッダに
おけるTOCフレームを更新する。これにより、元々の
ファイルの分割点より前半部分に相当する新たな第1の
ファイルが形成される。また、複製されファイル先頭に
リンクされた管理ヘッダを含むクラスタにおいて、その
管理ヘッダを更新する。これによって元々のファイルの
分割点より後半部分に相当する新たな第2のファイルが
形成される。以上の処理によりデバイド処理が完了する
わけであるが、この処理によって実行されるデバイド処
理例を述べる。
【0103】図5において、T1〜T4までの連続した
一つのファイルが、ユーザーがデバイド対象として選択
した音声データファイルであるとする。そして仮にこの
ファイルは、所定クラスタに記憶されているものとす
る。このファイルのクラスタリンクを示すFATはディ
レクトリエントリによってファイルの先頭のクラスタか
ら最後のクラスタにファイルを記憶する。このようなF
ATによって、ファイルがクラスタに格納されているこ
とが管理される。
【0104】ここで、このようなファイルに対してユー
ザーが、インデックスキーの押下により、分割点T2お
よびT3での分割を指示したとする。分割点T2および
T3は上述したクラスタの途中の位置である。このため
の処理として、上述したクラスタが未使用の他のクラス
タにコピーされる。また管理ヘッダを含む先頭のクラス
タが未使用の他のクラスタにコピーされる。
【0105】そしてFATのクラスタリンク及びディレ
クトリエントリが更新され、クラスタリンクが形成され
る。分割後の3つのファイルをファイルF1、ファイル
F2、ファイルF3とすると、まずファイルF1につい
てのディレクトリエントリが形成され、先頭のクラスタ
が指示される。そして、FATにおいて新たなクラスタ
のエントリには更新値が記憶される。これによって、フ
ァイルF1が、新たなクラスタに記憶されていると管理
される状態となる。
【0106】また、ファイルF2についてのディレクト
リエントリが形成され、先頭のクラスタが指示される。
そして、FATにおいて新たなクラスタのエントリには
更新値が記憶される。これによって、ファイルF2が、
新たなクラスタに記憶されていると管理される状態とな
る。
【0107】また、ファイルF3についてのディレクト
リエントリが形成され、先頭のクラスタが指示される。
そして、FATにおいて新たなクラスタのエントリには
最後の更新値が記憶される。これによって、ファイルF
3が、新たなクラスタに記憶されていると管理される状
態となる。
【0108】続いてファイルF1の管理ヘッダ、F1の
新たなクラスタの内容が更新される。具体的には、TO
Cフレームに記述されているデータフレームのサイズが
更新されることになる。
【0109】次に、ファイルF2の管理ヘッダ、F2の
新たなクラスタの内容が更新される。具体的には、TO
Cフレームに記述されているデータフレームのサイズが
更新されるとともに、スペースフレームの設定が更新さ
れることになる。
【0110】最後の、ファイルF3の管理ヘッダ、F3
の新たなクラスタの内容が更新される。具体的には、T
OCフレームに記述されているデータフレームのサイズ
が更新されるとともに、スペースフレームの設定が更新
されることになる。
【0111】以上の説明から理解されるように、本例で
はデバイド処理に際して、分割位置を含むクラスタと管
理ヘッダを含むクラスタが複製され、また分割後の各フ
ァイルの管理ヘッダ(TOCフレーム)の一部が更新さ
れ、データフレーム、スペースフレームのサイズが変更
されるのみで、分割点から前後の2つの音声データファ
イルに分割されることになる。上述では、T2およびT
3における分割により、3分割される。これは、音声デ
ータファイルを分割するという編集のために必要となる
データの複製や書換が最小限となっていることを意味す
る。そしてこれによって編集処理が効率化され、編集処
理のためのアクセスも最小限となるため、処理時間や消
費電力を最小限とできる。
【0112】なお、分割点T2、およびT3がクラスタ
の境界とされた場合は、分割点を含むクラスタの複製は
不要となる。従ってその様な場合は、分割処理のための
複製は管理ヘッダを含むクラスタのみとなり、処理はよ
り簡易かつ短時間で実現できるものとなる。
【0113】また分割処理の手順や処理内容としては、
上記例に限らず各種考えられる。例えば上記例では分割
点を含むクラスタを複製した後、分割後の各ファイルに
おいてTOCフレームの更新により一部をスペースフレ
ームもしくは無効部分としたが、例えば分割点より前の
音声データにダミーデータを加えて1クラスタ分のデー
タを生成して未使用クラスタに記憶させ、さらに分割点
より後ろの音声データにダミーデータを加えて1クラス
タ分のデータを生成して未使用クラスタに記憶させ、こ
れらのクラスタを分割後の各ファイルを構成するクラス
タリンクに組み込むという手法も考えられる。この場合
は、その各クラスタのダミーデータ部分が、上記例と同
様にスペースフレーム又は無効部分として管理されれば
よいことはいうまでもない。
【0114】以上、実施の形態としてのシステム構成及
びデバイド編集動作について述べてきたが、本発明はこ
れらの構成及び動作に限定されるものではない。特に実
施の形態においては板状メモリを用いたシステムにおい
て主データが音声データである音声データファイルのデ
バイド処理を例にあげたが、上述したように板状メモリ
を用いたシステムでは音声データファイル以外に、音楽
データファイル、動画データファイルなども扱うことが
できる。そしてこの音楽データファイル、動画データフ
ァイルについても、上記同様にデバイド処理が実行され
ることで、デバイド編集を効率化できる。
【0115】このようにして、ファイルシステムとして
FATファイルシステムを使用して、記録媒体としてフ
ラッシュメモリを使用し、音声・音楽等のストリームデ
ータを記録または再生する機能を有し、記録媒体に対す
るストリームデータのアクセス中にインデックス打ち込
み等のストリームデータ以外のデータを記録媒体に記録
する機能を有するので、これにより、ストリームデータ
以外のデータを記録媒体に高速に書き込むことが可能
で、より低い性能のマイコンでインデックス処理を行う
ことができるようになるため、機器能低コスト化、低消
費電力化を図ることができる。
【0116】なお、上述において、FAT上あるいはF
ATファイルシステム上とあるのは、すべて板状メモリ
15上を意味している。また、ファイルシステムとして
はFATに限定されるものではなく、その他のオペレー
ティングシステム等で利用されるファイルシステムでも
構わない。また、本実施の形態のドライブ装置に適用さ
れる記録媒体としては、図1のような板状メモリに限定
されるものではなく、他の外形形状とされた固体メモリ
媒体(メモリチップ、メモリカード、メモリモジュール
等)でも構わない。また、これまで説明したファイルシ
ステムのフォーマットも、例えば実際に応じてその細部
の規定などは変更されて構わない。更には、フラッシュ
メモリ容量のバリエーションも上述したものに限定され
るものではない。もちろん、本実施の形態の記憶媒体の
メモリ素子はフラッシュメモリに限られず、不揮発性で
書き換え可能なたとえばFe・RAMやE2 −PROM
等のメモリ素子や、記憶媒体として書き換え可能でアド
レス指定によるアクセスを行うディスク等でもよい。さ
らに物理アドレステーブルは揮発性の他の種のダイナミ
ック(D)RAM、スタティック(S)RAM等のメモ
リ素子でもよい。
【0117】
【発明の効果】本発明では、管理領域におけるアドレス
および編集指示内容の書き込みを行うことにより、より
低い処理性能の制御部を用いてこれらの管理領域に書き
込まれたアドレスおよび編集指示内容に基づいたメイン
データの記録または再生時における編集処理を効率よく
行うことができ、編集装置の低コスト化、低消費電力化
を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のドライブ装置のブロック図であ
る。
【図2】実施の形態の基本動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】実施の形態のインデックスファイル内のデータ
構成を示す図であり、図3Aはデータ構成、図3Bは録
音中の記録エリアの内容、図3CはTOC−MODEの
例である。
【図4】実施の形態のファイルシステム処理階層の説明
図である。
【図5】実施の形態のインデックス処理およびファイル
分割処理の説明図である。
【図6】実施の形態のインデックスファイルのファイル
サイズの説明図である。
【図7】実施の形態の物理アドレスファイルの構成を示
す図である。
【符号の説明】
15……板状メモリ、14……セット本体、9……マイ
コン(マイクロコンピュータ)、12……操作部、13
……物理アドレステーブル(RAM)、55……インデ
ックス処理、56……ファイル分割処理

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるメインデータを記録する記録
    領域と上記記録領域に記録されたメインデータを管理す
    る管理領域を備えた記録媒体の上記記録領域に記録され
    たメインデータの編集処理を行う編集装置は、 上記メインデータの記録中に編集指示を入力する入力手
    段と、 上記入力手段にてメインデータの記録中に編集指示が入
    力された時点で記録を行っていた記録領域のアドレスと
    上記編集指示内容を上記管理領域に記録する記録手段
    と、 上記記録手段によって記録されたアドレスと編集指示内
    容の上記管理領域上のアドレスを記憶する記憶手段と、 上記メインデータの記録後に上記記憶手段に記憶されて
    いるアドレスに基づいて上記管理領域に記録されている
    アドレスと編集指示内容を検索し、上記検索されたアド
    レスと編集指示内容に基づいて上記管理領域を編集する
    編集処理手段とを備えてなる編集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の編集装置において、 上記記録媒体は不揮発性メモリであることを特徴とする
    編集装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の編集装置において、 上記記憶手段は揮発性メモリであることを特徴とする編
    集装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の編集装置において、 上記編集指示内容は、分割指示であることを識別する識
    別子であることを特徴とする編集装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の編集装置において、 上記編集指示内容は、上書き記録であることを識別する
    識別子であることを特徴とする編集装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の編集装置において、 上記編集指示内容は、入力されるメインデータのレベル
    に応じて記録を開始するモードであることを識別する識
    別子であることを特徴とする編集装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の編集装置において、 上記入力手段にてメインデータの記録中に編集指示が入
    力された時点で記録を行っていた記録領域アドレスと上
    記編集指示内容が記録される上記管理領域は上記メイン
    データの記録開始に先立って確保されることを特徴とす
    る編集装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の編集装置において、 上記記憶手段に記憶されるアドレスを上記管理領域の内
    容に基づいて算出する算出手段をさらに持つことを特徴
    とする編集装置。
  9. 【請求項9】 メインデータが記録された記録領域と上
    記記録領域に記録されたメインデータを管理する管理領
    域を備えた記録媒体の上記記録領域に記録されたメイン
    データの編集処理を行う編集装置は、 上記メインデータの再生中に編集指示を入力する入力手
    段と、 上記入力手段にてメインデータの再生中に編集指示が入
    力された時点で再生を行っていた記録領域のアドレスと
    上記編集指示内容を上記管理領域に記録する記録手段
    と、 上記記録手段によって記録されたアドレスと編集指示内
    容の上記管理領域上のアドレスを記憶する記憶手段と、 上記メインデータの再生後に上記記憶手段に記憶されて
    いるアドレスに基づいて上記管理領域に記録されている
    アドレスと編集指示内容を検索し、上記検索されたアド
    レスと編集指示内容に基づいて上記管理領域を編集する
    編集処理手段とを備えてなる編集装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の編集装置において、 上記記録媒体は不揮発性メモリであることを特徴とする
    編集装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の編集装置において、 上記記憶手段は揮発性メモリであることを特徴とする編
    集装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の編集装置において、 上記編集指示内容は、分割指示であることを識別する識
    別子であることを特徴とする編集装置。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の編集装置において、 上記入力手段にてメインデータの再生中に編集指示が入
    力された時点で再生を行っていた記録領域アドレスと上
    記編集指示内容が記録される上記管理領域は上記メイン
    データの再生開始に先立って確保されることを特徴とす
    る編集装置。
  14. 【請求項14】 請求項9記載の編集装置において、 上記記憶手段に記憶されるアドレスを上記管理領域の内
    容に基づいて算出する算出手段をさらに持つことを特徴
    とする編集装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003018537A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Sanyo Electric Co Ltd 画像記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003018537A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Sanyo Electric Co Ltd 画像記録装置
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