JP3845399B2 - 物干し具 - Google Patents

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Description

本発明は洗濯物、布団、毛布などの物を干すための物干し具に関する。
物干し具には壁などに取着される柱形取着体に支持杆が90度の範囲内で回動可能に枢支されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、天井に垂設される筒形取着体に竿支持部材が段階的に移動可能に支持されたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献1の物干し具は、支持杆を収容することが可能な長孔を有する柱形取着体の長孔内に支持杆の一端部を枢支軸により枢支するとともに、支持杆の途中と長孔の途中とを折り畳自在の連結軸体により連結し、物干し時には柱形取着体に対して直交的となる位置へ支持杆を回動させ、非物干し時には支持杆を長孔内へ回動させるように構成されている。
また、特許文献2の物干し具は、支持部材の一端部が筒形取着体の内部に移動自在に挿入されているとともに、筒形取着体の周面に複数のロック凹部を有する長孔が穿設されており、この長孔に内嵌されるピンが前記支持部材の一端部に突設されており、前記ピンを前記ロック凹部の何れか1つに係止させることにより支持部材の上下位置を段階的に変えることができるように構成されている。
特開2003−79999号公報 特開2003−135897号公報
特許文献1の物干し具にあっては、支持杆の枢支部強度を高めるために設けられた連結軸体が長孔の途中と支持杆の途中とに連結されているため、物干し具が大形になると言う問題があり、また、物干し時の支持杆の位置が1箇所であり、物干し位置を上下に変えることができなかった。
特許文献2の物干し具にあっては、支持部材が筒形取着体の長手方向(上下方向)へ移動することにより該支持部材の位置が変更されるため、支持部材の位置変更量が多くなるに従って筒形取着体の全長が長くなり、物干し具が大形になると言う問題があった。また、支持部材の位置変更量は前記長孔に設けられたロック凹部の間隔によって決まるため、ロック凹部の剛性を考慮した場合、ロック凹部の間隔を比較的大きくする必要があり、従って、比較的大きい位置変更量で調整されることになり、微量調整ができなかった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、取着体及び支持部材の一方に固定刃を設け、取着体及び支持部材の他方に可動歯及び該可動歯を前記固定歯に向けて付勢する弾性体を設け、該弾性体の付勢力に打ち勝って前記可動歯を移動させるクラッチ部を設けた構成とすることにより、支持部材の枢支部分の耐久性を高めることができるとともに、支持部材の上下位置を微調整することができ、さらに不使用時に支持部材が邪魔になるのを防ぐことができる物干し具を提供することを目的とする。
また、クラッチ部を周方向位置に凹部又は凸部を有する環体と、該環体に突設された操作部と、前記凹部又は凸部と係脱し可動歯又は固定歯に設けた凸部又は凹部とを備える構成とすることにより、操作部を操作することにより支持部材を非物干し位置へ簡易に移動させることができる物干し具を提供することを目的とする。
また、クラッチ部を周方向位置に凹部又は凸部及び第1当接部を有する環体と、前記凹部又は凸部と係脱し前記環体を枢支軸線方向へ相対移動させる凸部又は凹部とを備える構成とし、第1当接部に当接して前記環体を回動させることが可能な第2当接部を支持部材に設けた構成とすることにより、支持部材を回動させることにより固定歯と可動歯とを噛合/噛合離脱させることができ、物干し竿を両持ちする2つの物干し具の支持部材を個別に回動操作することなく物干し竿を簡易に昇降させることができる物干し具を提供することを目的とする。
また、棒状の被取着物に回転可能に外嵌される筒部を取着体に設けることにより、経時により変わる日差しに対応して支持部材の物干し位置を変えることができる物干し具を提供することを目的とする。
第1発明に係る物干し具は、被取着物に取着される取着体及び該取着体に枢支されている支持部材の一方は枢支軸線周りに固定歯を有しており、前記取着体及び支持部材の他方は前記枢支軸線の方向で、且つ前記固定歯と接離する方向への移動が可能な可動歯及び該可動歯を前記固定歯に向けて付勢する弾性体を備えている物干し具において、前記弾性体の付勢力に打ち勝って前記可動歯を前記枢支軸線の方向で、且つ前記固定歯と離間する位置へ移動させ、離間した位置に可動歯を止めるクラッチ部を備えていることを特徴とする。
第1発明にあっては、支持部材を回動操作することにより、可動歯が弾性体の付勢力に打ち勝って枢支軸線方向へ移動し、固定歯との噛合が離脱するため、支持部材を適宜の位置へスムーズに回動させることができる。また、支持部材の回動操作を中断した場合、弾性体の付勢力により可動歯が固定歯と噛合するため、支持部材の適宜の回動位置を維持することができ、支持部材の枢支部分の耐久性を高めることができ、物干し具を小形化できる。しかも、固定歯及び可動歯の歯のピッチで支持部材の回動位置を変更することができるため、支持部材の例えば上下位置を微調整することができる。また、クラッチ部が弾性体の付勢力に打ち勝って可動歯を移動させるため、可動歯が固定歯と噛合しない状態で支持部材を非物干し位置へ自由に回動させることができ、支持部材が邪魔になるのを防ぐことができる。
第2発明に係る物干し具は、前記クラッチ部は前記枢支軸線周りに回動可能に支持され、周方向位置に前記枢支軸線の方向へ窪む凹部又は前記枢支軸線の方向へ突出する凸部を有する環体と、該環体に突設された操作部と、前記凹部又は凸部と係脱し前記可動歯又は固定歯の前記枢支軸線側に設けられた凸部又は凹部とを備えていることを特徴とする。
第2発明にあっては、クラッチ部の環体を支持部材の枢支軸線と同軸的に配置して凹部と凸部とを係合させることができるため、操作部を操作することにより環体をスムーズに回動させることができるとともに、可動歯を枢支軸線方向へスムーズに移動させることができ、支持部材を非物干し位置へ簡易に移動させることができる。
第3発明に係る物干し具は、前記クラッチ部は前記枢支軸線周りに回動可能に支持され、周方向位置に凹部又は凸部及び第1当接部を有する環体と、前記凹部又は凸部と係脱し前記環体を枢支軸線方向へ相対移動させる凸部又は凹部とを備えており、前記支持部材は前記第1当接部に当接して前記環体を回動させることが可能な第2当接部を有することを特徴とする。
第3発明にあっては、支持部材を回動させることにより第2当接部を第1当接部に当接させて環体を回動させつつ枢支軸線方向へ相対移動させ、固定歯と可動歯との噛合を離脱し、さらに可動歯を固定歯に噛合させることができるため、離隔して配置された2つの物干し具の支持部材間に物干し竿が両持ちされた状態で物干し竿を昇降操作することにより該物干し竿を介して2つの支持部材を回動させることができる。従って、2つの物干し具の支持部材を個別に回動操作することなく物干し竿を簡易に昇降させることができる。
第4発明に係る物干し具は、前記取着体は棒状の被取着物に回転可能に外嵌される筒部を有することを特徴とする。
第4発明にあっては、取着体の筒部を棒状の被取着体に外嵌することにより取着体を被取着物に対して回動させることができるため、経時により変わる日差しに対応して支持部材の物干し位置を変えることができ、物干し時間効率を高めることができる。
第1発明によれば、支持部材の回動位置を固定歯と可動歯との噛合によって維持することができるため、支持部材の枢支部分の耐久性を高めることができ、物干し具を小形化できる。しかも、固定歯及び可動歯の歯のピッチで支持部材の位置を変更することができるため、支持部材の上下位置を微調整することができる。また、クラッチ部が弾性体の付勢力に打ち勝って可動歯を移動させるため、可動歯が固定歯と噛合しない状態で支持部材を非物干し位置へ自由に回動させることができ、支持部材が邪魔になるのを防ぐことができる。
第2発明によれば、操作部を操作することにより環体をスムーズに回動させることができるとともに、可動歯をスムーズに移動させることができ、支持部材を非物干し位置へ簡易に移動させることができる。
第3発明によれば、離隔して配置された2つの物干し具の支持部材間に物干し竿が両持ちされた状態で物干し竿を昇降操作することにより該物干し竿を介して2つの支持部材を回動させることができるため、2つの物干し具の支持部材を個別に回動操作することなく物干し竿を簡易に昇降させることができる。
第4発明によれば、取着体の筒部を棒状の被取着体に外嵌することにより取着体を被取着物に対して回動させることができるため、経時により変わる日差しに対応して支持部材の物干し位置を変えることができ、物干し時間効率を高めることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は物干し具の実施の形態1の構成を示す一部を省略した正面図、図2は図1のII−II線の拡大断面図、図3は図1のIII −III 線の拡大断面図である。
実施の形態1の物干し具は、窓枠の左右方向途中にその長手方向が上下となるように取着された棒状の被取着物Aに回転自在に外嵌される筒部11を有する取着体1と、該取着体1に軸体2を介して枢支された杆状の支持部材3とを備えている。
取着体1は軸体2の枢支軸線周りに同芯的に配置された大径環部12及び小径環部13と、大径環部12の外周部にその中心軸線が前記枢支軸線と交差するように連結された前記筒部11とを有しており、小径環部13内に前記軸体2が内嵌されている。大径環部12の一端部には後記する操作部が相対移動可能に配置される凹所15が設けられている。また、大径環部12及び小径環部13間の環状凹部14には固定歯4が内嵌固定されている。
この固定歯4は取着体1と別個に形成されたもので、前記環状凹部14に内嵌される環部4aと、該環部4aの一側部に突設されたラチェット歯形の複数の歯4bとを有する。
支持部材3は前記枢支軸線周りに同芯的に配置された大径環部31及び小径環部32と、大径環部31の外周部にその中心軸線が前記枢支軸線と交差するように連結された杆部33とを有しており、小径環部32が前記小径環部13に回動自在に外嵌されている。大径環部31及び小径環部32間の環状凹部34には前記固定歯4と接離する方向への移動が可能な可動歯5と、該可動歯5を固定歯4に向けて付勢する弾性体6と、該弾性体6の付勢力に打ち勝って可動歯5を移動させるクラッチ部7の環体71とが保持されている。杆部33の途中にはハンガ、竿などを係止するための例えば凹状の係止部が設けられている。
図4は可動歯の構成を示すもので、(a) は正面図、(b) は側面図である。
可動歯5は小径環部32の外周に相対回転を不可能に外嵌される環部5aと、該環部5aの枢支軸線側の一側部に突設されたラチェット歯形の複数の歯5bと、該歯5bよりも外周側で、且つ枢支軸線側の一側部に周方向に離間して枢支軸線の方向へ突設された3つの凸部5cとを有しており、コイルバネからなる前記弾性体6の付勢力によって固定歯4と噛合する方向へ付勢され、固定歯4との噛合により、取着体1と支持部材3との相対回動を制限し、可動歯5の移動によって固定歯4との噛合を解除することにより、取着体1と支持部材3との相対回動を可能にしている。凸部5cは該凸部5cに連なる傾斜面を介して設けられている。
図5はクラッチ部の一部の構成を示すもので、(a) は背面図、(b) は一部を切欠いた側面図である。また、図6は可動歯の固定歯との噛合が解除された状態の説明図である。
クラッチ部7は、前記可動歯5の周りに回動可能に配置され、前記凸部5cと係合する係合部7aを有する環体71と、該環体71の外周部に突設された操作部72と、前記凸部5cとを備えている。係合部7aは凸部5cに対応する凹部、換言すると前記枢支軸線の方向へ窪む凹部からなり、可動歯5の噛合時には係合部7aと凸部5cとが係合し、弾性体6によって可動歯5が固定歯4と噛合する位置へ移動しており、環体71の僅かな回動によって係合部7aと凸部5cとの係合が離脱し、環体71の非係合部と凸部5cとの係合により弾性体6の付勢力に打ち勝って可動歯5を前記枢支軸線の方向へ離間移動させるようにしてある。
図7は使用状態を示す模式図である。
以上のように構成された実施の形態1の物干し具は、例えば窓枠Bの左右方向途中にその長手方向が上下となるように取着された棒状の被取着物Aに取着体1の筒部11を回転自在に外嵌することにより取着される。被取着物1には止めねじを有するストッパ環Cが予め移動自在に外嵌されており、該ストッパ環Cの止めねじを操作することによりストッパ環Cを介して取着体1の窓枠Bに対する上下位置を調節する。
このように取着された物干し具は被取着物Aを中心として360度回動させることができ、また、支持部材3は窓枠Bに対して適宜の角度となる位置に配置することができる。非物干し時には被取着物Aと平行的となる非物干し位置に配置させ、物干し時には被取着物Aと直交的となる物干し位置に配置させることができる。
支持部材3が非物干し位置に停止している場合、環体71の係合部7aと可動歯5の凸部5cとが係合し、弾性体6によって付勢されている可動歯5が固定歯4と噛合しており、支持部材3の自由回動が制限されている。
物干し時、非物干し位置の支持部材3を物干し位置に向けて回動させることにより、可動歯5が固定歯4に対して係脱しつつ相対回動し、物干し位置に配置させることができる。この状態で支持部材3の操作を止めることにより、可動歯5と固定歯4との噛合状態が維持され、支持部材3の非物干し位置に向けての回動を阻止することができ、支持部材3を物干し位置に維持することができる。従って、支持部材3に洗濯物などの荷重が加わっても支持部材3の回動を阻止することができる。また、物干し具は被取着物Aを中心として360度回動させることができるため、経時により変わる日差しに対応して支持部材3の物干し位置を変えることができ、物干し時間効率を高めることができる。
非物干し時には、弾性体7の付勢力に打ち勝って環体71の操作部72を指で押圧するのであり、この押圧によって環体71が僅かに回動し、前記係合部7aと凸部5cとの係合が離脱するとともに、環体71の非係合部と凸部5cとが係合し、弾性体6の付勢力に打ち勝って可動歯5が移動し、該可動歯5の固定歯4との噛合が解除される。この結果、支持部材3を非物干し位置に向けて自由に回動させることができる。この状態で環体71を戻し操作することにより、係合部7aと可動歯5の凸部5cとが係合し、弾性体6によって付勢されている可動歯5が固定歯4と噛合する。
実施の形態2
図8は物干し具の実施の形態2の構成を示す正面図、図9は図8のIX−IX線の拡大断面図、図10は図8のX −X 線の拡大断面図、図11は固定歯の構成を示すもので、(a) は正面図、(b) は側面図である。図12はクラッチ部の一部の構成を示すもので、(a) は環体の背面図、(b) は環体の一部を切欠いた側面図である。また、図13は支持部材の回動により可動歯の固定歯との噛合が解除された状態の説明図、図14は支持部材の回動により可動歯が固定歯と噛合した状態の説明図である。
実施の形態2の物干し具は前記環体71の凹部からなる係合部7a及び操作部72に代えて、周方向に離隔する2つの凸部7b,7b及び2つの第1当接部73,73を環体71に設け、凸部7b,7bに係合して環体71を枢支軸線方向へ移動させることが可能な2つの凸部4c,4cを固定歯4に設け、第1当接部73,73に当接して前記環体71を回動させることが可能な第2当接部35を前記支持部材3に設けたものであり、基本的には実施の形態1と同じである。
実施の形態2において、クラッチ部7は固定歯4の歯4bよりも外周側の一側部に周方向に離隔して突設された前記凸部4c,4cと、一側部に周方向に離隔して突設された凸部7b,7bを有する環体71とを備えている。固定歯4の凸部4c,4cは歯4bよりも外周側の一側部に突設されており、凸部4c,7b同士が係合することにより弾性体6の付勢力に打ち勝って可動歯5を離間移動させ、可動歯5の固定歯4との噛合を解除し、また、凸部7bの凸部4cとの係合が解除され、凸部7bが固定歯4の非凸部と係合したとき、弾性体6の付勢力によって可動歯5が固定歯4と噛合する方向へ付勢され、可動歯5が固定歯4と噛合するように構成されている。また、環体71の外周部には凸部からなる2つの第1当接部73,73が離隔した周方向位置に突設されている。
取着体1の大径環部12の一端部には周方向に離隔する2つの凹所15,15が設けられており、該凹所15,15に前記第1当接部73,73が相対移動可能に配置されている。また、取着体1には前記筒部11に代えて板部16が設けられている。
支持部材の杆部33の基部には凸部からなる前記第2当接部35が突設されている。また、杆部33の先端部には物干し竿を支持するための支持孔36が設けられている。
図15は使用状態を示す模式図である。
以上のように構成された実施の形態2の物干し具は2個を1組として使用するのであり、例えばベランダにおける柵の離隔した2つの縦杆(被取着物A)に取着体1の板部16が固定手段により取着される。このように離隔した位置に取着された2個の物干し具における支持部材3,3の支持孔36,36に1本の物干し竿Dが水平的に両持ち支持される。また、2個の物干し具は軸体2,2を中心として物干し竿Dが前記柵に当接しない領域で支持部材3,3を柵と接離する方向(図15のX方向)へ回動させることができ、また、支持部材3,3の杆部33,33は支持した物干し竿Dが前記柵に対して適宜の高さとなる位置に配置することができる。支持部材3,3の杆部33,33が垂下された状態(図14参照)となり、物干し竿Dが最下降位置(非物干し位置)にある場合、クラッチ部7の凸部7bと固定歯4の非凸部とが係合し、弾性体6によって付勢されている可動歯5が固定歯4と噛合しており、支持部材3の自由回動が制限されている。また、クラッチ部7の第1当接部73,73は取着体1の上方及び下方に配置されている(図8参照)。
最下降位置と最上昇位置との間で物干し竿Dの高さを調節する場合、例えば最下降位置の物干し竿Dを把持し、該物干し竿Dを上昇操作することにより物干し竿Dを介して2つの支持部材3,3を図15の反時計回りに連動して回動させることができる。この場合、可動歯5が固定歯4に対して係脱しつつ相対回動し、杆部33,33を適宜の上昇位置に水平的に配置させることができ、この上昇位置を可動歯5及び固定歯4の噛合により維持することができる。杆部33,33を適宜の上昇位置に配置した状態で上昇操作を止めることにより、可動歯5と固定歯4との噛合状態が維持され、支持部材3,3の最下降位置に向けての回動を阻止することができ、支持部材3,3を適宜の回動位置に維持することができる。従って、支持部材3,3が支持した物干し竿Dに洗濯物などの荷重が加わっても支持部材3,3の回動を阻止することができ、また、2つの物干し具の支持部材3,3を個別に回動操作することなく物干し竿Dを簡易に上昇させることができる。
このように支持部材3,3の枢支部に対して下方の最下降位置から前記枢支部に対して上方の最上昇位置との間で物干し竿Dの高さを調節することができるため、マンションにおけるベランダの柵に取着して使用する場合、居住階に応じて路面から洗濯物が見えなくなる高さに支持部材3,3の杆部33,33、換言すれば物干し竿Dを簡易に配置させることができる。
非物干し時など物干し竿Dを最下降位置に降ろすには、上昇位置の物干し竿Dを把持し、該物干し竿Dを一旦最上昇位置へ上昇させる(図13参照)。この物干し竿Dの最上昇位置への上昇により物干し竿Dを介して2つの支持部材3,3の杆部33,33が起立状態となり、杆部33,33に突設された第2当接部35,35が環体71の上側の第1当接部73に当接し、環体71が固定歯4に対して僅かに相対回動し、環体71の凸部7bが固定歯4の凸部4cと係合し、弾性体6の付勢力に打ち勝って可動歯5が移動し、該可動歯5の固定歯4との噛合が解除され、支持部材3,3は取着体1(固定歯4)及び環体71に対して自由に回動可能となる。この結果、物干し竿Dを下降操作することにより、物干し竿Dを介して2つの支持部材3,3を図15の時計回りに連動して自由に回動させることができ、物干し竿Dを最下降位置(非物干し位置)に降ろすことができる。この場合、杆部33,33の下降に伴い杆部33,33に突設された第2当接部35,35が環体71の下側の第1当接部73に当接し、環体71が固定歯4に対して僅かに相対回動し、環体71の凸部7bと固定歯4の凸部4cとの係合が離脱し、弾性体6の付勢力により可動歯5が移動し、該可動歯5が固定歯4と噛合し、支持部材3,3の自由回動が制限される。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同じであるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
尚、以上説明した実施の形態では、取着体1に固定歯4を設け、支持部材3に可動歯5及び環体71を保持したが、その反対に、支持部材3に固定歯4を設け、取着体1に可動歯5及び環体71を保持してもよい。また、固定歯4と可動歯5との一方は全周に亘って歯を設け、他方は複数の周方向位置に歯を設けた構成としてもよい。また、固定歯4は取着体1又は支持部材と一体とした構成としてもよい。
また、以上説明した実施の形態1では環体71に係合部7aを設け、可動歯5に凸部5cを設けたが、その反対に、環体71に凸部5cを設け、可動歯5に係合部7aを設けた構成としてもよい。
また、以上説明した実施の形態2では環体71に2つの第1当接部73,73を設け、支持部材3に1つの第2当接部35を設けたが、その他、環体71に1つの第1当接部73を設け、支持部材に2つの第2当接部を設け、支持部材を一方向へ回動させるとき1つの第2当接部が第1当接部に当接して環体を回動させ、支持部材を他方向へ回動させるとき他の1つの第2当接部が第1当接に当接して環体を回動させるように構成してもよい。また、第1当接部及び第2当接部の構造は特に制限されない。
本発明に係る物干し具の実施の形態1の構成を示す一部を省略した正面図である。 図1のII−II線の拡大断面図である。 図1のIII −III 線の拡大断面図である。 本発明に係る物干し具の可動歯の構成を示すもので、(a) は正面図、(b) は側面図である。 本発明に係る物干し具のクラッチ部の一部の構成を示すもので、(a) は背面図、(b) は一部を切欠いた側面図である。 本発明に係る物干し具の可動歯の固定歯との噛合が解除された状態の説明図である。 本発明に係る物干し具の使用状態を示す模式図である。 本発明に係る物干し具の実施の形態2の構成を示す正面図である。 図8のIX−IX線の拡大断面図である。 図8のX −X 線の拡大断面図である。 本発明に係る物干し具の固定歯の構成を示すもので、(a) は正面図、(b) は側面図である。 本発明に係る物干し具のクラッチ部の一部の構成を示すもので、(a) は環体の背面図、(b) は環体の一部を切欠いた側面図である。 本発明に係る物干し具の支持部材の回動により可動歯の固定歯との噛合が解除された状態の説明図である。 本発明に係る物干し具の支持部材の回動により可動歯が固定歯と噛合した状態の説明図である。 本発明に係る物干し具の使用状態を示す模式図である。
符号の説明
1 取着体
11 筒部
3 支持部材
4 固定歯
4c 凸部
5 可動歯
5c 凸部
6 弾性体
7 クラッチ部
7a 係合部(凹部)
7b 凸部
71 環体
72 操作部
73 第1当接部
35 第2当接部
A 被取着物

Claims (4)

  1. 被取着物に取着される取着体及び該取着体に枢支されている支持部材の一方は枢支軸線周りに固定歯を有しており、前記取着体及び支持部材の他方は前記枢支軸線の方向で、且つ前記固定歯と接離する方向への移動が可能な可動歯及び該可動歯を前記固定歯に向けて付勢する弾性体を備えている物干し具において、前記弾性体の付勢力に打ち勝って前記可動歯を前記枢支軸線の方向で、且つ前記固定歯と離間する位置へ移動させ、離間した位置に可動歯を止めるクラッチ部を備えていることを特徴とする物干し具。
  2. 前記クラッチ部は前記枢支軸線周りに回動可能に支持され、周方向位置に前記枢支軸線の方向へ窪む凹部又は前記枢支軸線の方向へ突出する凸部を有する環体と、該環体に突設された操作部と、前記凹部又は凸部と係脱し前記可動歯又は固定歯の前記枢支軸線側に設けられた凸部又は凹部とを備えている請求項1記載の物干し具。
  3. 前記クラッチ部は前記枢支軸線周りに回動可能に支持され、周方向位置に凹部又は凸部及び第1当接部を有する環体と、前記凹部又は凸部と係脱し前記環体を枢支軸線方向へ相対移動させる凸部又は凹部とを備えており、前記支持部材は前記第1当接部に当接して前記環体を回動させることが可能な第2当接部を有する請求項1記載の物干し具。
  4. 前記取着体は棒状の被取着物に回転可能に外嵌される筒部を有する請求項1記載の物干し具。
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