JP3845039B2 - 超小旋回作業車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超小旋回作業機における座席周囲のスペースを、前後左右方向に広く拡大することができる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から旋回台フレームの前部にブームを前後方向に回動可能に支持して、該ブームの上部を左右に回動可能に構成して、アームを左右にブームの基部側と平行に揺動可能とするとともに、旋回台を旋回させた時に左右の走行装置幅内に位置するように構成する、所謂、超小旋回機は特開平11−200401号公報により公知となっている。この技術においては、狭所における旋回性を確保するため、走行装置に旋回自在に載置される旋回体の前後左右幅は、走行装置の左右幅内に制約される。
このように前後左右幅が制約される旋回体において、座席やフットスペース等のオペレーティングスペースを広く確保するには、その内部に設置されるバッテリーや燃料タンク等の装置類の最適なレイアウトが必要とされる。
例えば、図16(a)(b)に示す従来構成においては、作動油タンク51、燃料タンク50を、ブーム13に対して座席7の反対側とするレイアウトとしていたため、オペレーティングスペース81は、左右幅L1を確保するにとどまっていた。
このため、図17(a)(b)に示す従来構成においては、燃料タンク50を座席7の前方に配設する構成とするとともに、ブーム13を左右中心からずらせたレイアウトとして、より広い左右幅L2を確保できるようにし、オペレーターにとって広く快適なオペレーティングスペース81を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図17(a)(b)に示す構成では、オペレーティングスペース81の左右幅L2の拡張が図られたが、燃料タンク50とバッテリー32が座席7の前方に配されていたため、フットスペース84の前後幅L3(座席7前方のスペース)は狭いものとなっており、この前後幅L3を拡張する必要がある。
このことから、本発明では、フットスペース84の前後幅L3を拡張し、オペレーターにとってさらに広く快適なオペレーティングスペース81を提供すべく、各種装置類の新規なレイアウトを提案するものであり、また、このレイアウトの変更に関連する旋回体や燃料タンク等の新規な構成を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、旋回可能に構成した旋回体へ支持部であるブームブラケットを介して回動可能に取り付けられたブームと、該ブームへ回動自在に取り付けられたアームと該アームへ回動自在に取り付けられた作業用アタッチメントとを有した作業機を備え、旋回体のボンネット内にエンジン及び燃料タンクを配設した超小旋回作業車において、前記燃料タンクを前記ブーム支持部であるブームブラケットの下部およびその側方に配置する構成としたものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載の超小旋回作業車において、前記ブーム支持部であるブームブラケットの一側の側面を開放し、該ブームブラケット下部に収納スペースを形成し、該収納スペースに、前記燃料タンクの一部を挿入する構成としたものである。
【0007】
請求項3においては、請求項1記載の超小旋回作業車において、前記燃料タンクを正面視L字形に形成したものである。
【0008】
請求項4においては、請求項1記載の超小旋回作業車において、前記燃料タンクの下部を前記収納スペースへの挿入部とし、該挿入部を側面視山形に形成したものである。
【0009】
請求項5においては、請求項1記載の超小旋回作業車において、前記燃料タンクの上部に給油口を設け、該給油口を前下がりに配設するものである。
【0010】
請求項6においては、請求項1記載の超小旋回作業車において、前記燃料タンクの前上部を前下がりに形成し、側面視において、前記ブーム支持部材である枢支ピンの枢支部と燃料タンクが干渉しない構成としたものである。
【0011】
請求項7においては、請求項1記載の超小旋回作業車において、前記燃料タンクを、前部を狭く、後部を広く形成するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明を適用した超小旋回作業機を示す側面図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図、図4は旋回台を前方から見た斜視図、図5は同じく側方から見た斜視図、図6は旋回台に載置される装置類を示した斜視図、図7は燃料タンクを装着した旋回台を前方から見た斜視図である。
【0014】
図8は燃料タンクを装着した旋回台の断面図、図9は燃料タンクを装着した旋回台を後方から見た斜視図、図10は燃料タンクの前方から見た斜視図、図11は燃料タンクの側方から見た斜視図、図12は燃料タンクの正面図、図13は同じく側面図、図14はオペレーティングスペースを示す斜視図である。
【0015】
図15の(a)は、本発明の超小旋回作業機における燃料タンク等の配置構成を示す平面図、(b)は同じく一部側面図、図16の(a)は、従来の超小旋回作業機の燃料タンク等の配置構成を示す平面図、(b)は同じく一部側面図、図17の(a)は、図16の構成の改善を図った従来構成を示す平面図、(b)は同じく一部側面図である。
【0016】
まず、本発明の実施例として、クローラ式走行装置を搭載した超小旋回作業機の構成について説明する。
図1乃至図3は、本発明を適用する超小旋回作業機を示したものである。該超小旋回作業機1は、クローラ式走行装置2の上部中央に旋回台軸受3を配置し、該旋回台軸受3により旋回体80を左右旋回可能に軸受支持しており、また、クローラ式走行装置2の前後一端部において、排土板5(図1)を上下回動自在に配設している。
【0017】
前記旋回体80の前部に構成された支持部であるブームブラケット9(図2)には、作業機の下端部であるブーム13の下端部が上下回動自在に枢支されている。該ブーム13の先端部には、アーム12の基部が枢支されており、該アーム12の先端部には、作業用アタッチメントであるバケット11等の機器が装着される。
また、ブームシリンダ23(図2)の下端がブームブラケット9に回動自在に枢支されており、該ブームシリンダ23を伸縮することにより、ブーム13全体がブームブラケット9に対して回動する。また、ブーム13の上部にはアームシリンダ20が配設されており、該アームシリンダ20の伸縮によりアーム12がブーム13に対して回動する。そして、アーム12の後側基部にはバケットシリンダ16が配設されており、該バケットシリンダ16の先端にはリンク機構を介して、バケット11が接続されている。該バケット11は、アーム12の先端部において回動自在に枢支されており、バケットシリンダ16の伸縮により、アーム12に対して回動する。
【0018】
また、前記旋回体80は、ベースとなる旋回台4の上方にエンジンや座席7を載置してボンネット6で覆い、該ボンネット6上方にキャノピー8を配設して構成されている。
また、上記旋回体80の後部は、カウンタウェイト部4c(図1)及びボンネット6で構成する一方、前部をフロントカバー85で構成し、さらに、前部から後部にかけてはサイドカバー46で構成し、これらカバー類にて外観を構成するとともに、旋回台4に載置される装置類を保護している。また、前記座席7とフロントカバー85との間にステップ83を敷設してフットスペース84を確保し、また、ステップ83と旋回台4の間の空間には、バッテリーや操作ペダルのリンク機構等が内装される構成としている。
【0019】
以上が、本発明を適用する超小旋回作業機の全体構成であり、以下では、本発明にかかる構成の詳細について説明する。
まず、旋回台4の構成について説明する。
図4乃至図6に示すごとく、旋回台4には、略円盤状のベース4a(図4)上に立設する支持体26a・26b、及び、前部中央の隔壁30aを屈曲させるようにして形成した支持部26cに橋架したステップマウント26が、ベース4aの進行方向左前部から左側部にかけて配設されている。また、前後方向の隔壁30aの後部から右側方に延設して隔壁30bを立設し、該隔壁30b上であって、ブームブラケット9の左側壁40aとの接合位置に、キャノピーマウント27が配設している。そして、これらステップマウント26及びキャノピーマウント27に、ペダルフロア28(図6)及びステップ83が橋架固定されるようになっている。
また、ステップマウント26の前側端略左右中央部上には、正面視略「T」字状のフロントフレーム29(図6)を、キャノピーマウント27にはキャノピー支持柱31aが立設される構成としている。
【0020】
そして、これらステップマウント26及びキャノピーマウント27を載置する上記隔壁30a(支持部26c)・30bについて、隔壁30aは、図4に示すごとく、旋回台4の前端部より前後方向に立設される一方、隔壁30bは、左右方向に立設し、隔壁30aの後部壁面に隔壁30bの左端面を当接させるようにして、平面視略「L」字状の壁体を形成し、該壁体で囲まれる空間を、バッテリー32(図6)を収容するバッテリースペース30としている。
このような構成により、図15(a)(b)に示すごとく、旋回体80の床部を形成する旋回台4上方にステップ83を横設し、該ステップ83によりオペレーターのフットスペース84を形成し、該フットスペース84の前側にフロントカバー85を、後側に座席7を配する構成とする超小旋回作業機において、バッテリー32を、フットスペース84の下方、即ち、前記座席7前方であって、前記ステップ83の下方に配する構成としている。
【0021】
また、前記隔壁30b(図6)においては、左右の略中央部を上方に延設して上端を水平面とする載置部30cを形成し、該載置部30cに前記ステップ83(図6)の底面裏側を支持している。即ち、前記バッテリー32は、旋回台4に立設した隔壁30a・30bにより形成したバッテリースペース30に配設されるものであり、隔壁30bの上端の載置部30cにて、前記ステップ83を支持する構成としている。
さらに、該隔壁30bは、隔壁30aとブームブラケット9の左側壁40aの間に挟装され、補強板として兼用されており、前後・左右方向へ倒れようとするモーメントに対してのベース4aとの接続強度を相互に補強し合うようにしている。
尚、前記載置部30cについては、ペダルフロア28(図6)の一部を載置するようにして、ステップ83、ペダルフロア28の両方の支持を兼ねる構成としてもよい。
【0022】
次に、ブームブラケットについて説明する。
ブームブラケット9は、前記隔壁30b及びキャノピーマウント27(図4)の右方であって、旋回台4の左右中心より右方となる位置に構成されており、該ブームブラケット9では、左右側壁40a・40bの後上部に形成した枢支孔42a・42bにより前記ブーム13(図1)の基部を、左右側壁40a・40bの前上部に形成した枢支孔43a・43bによりブームシリンダ23の基部を、それぞれ枢支可能としている。なお、枢支孔43a・43bは枢支孔42a・42bの斜め前下方に配設されている。
これにより、ブーム13が旋回体80の左右中心から右側にずれた位置より伸長されるようになっている。
また、このブームブラケット9では、ベース4aの右前部より上方に立設して左右方向の壁面を形成する後壁40cと、該後壁40cの立設基部の前方より立ち上げるとともに、その上部を後方へ屈曲させ傾斜面を形成し、その後端にて後壁40cの上部に接合される前壁40dとにより、これら前後壁40c・40dにより包囲される収納スペース41(図4)を形成している。
【0023】
この収納スペース41の左側は、前記前壁40dの左側で、ベース4aより立設する前記左側壁40aより閉じられる一方、右側においては開放した状態とし、前記前壁40dの斜面及び前面より上方へ右側壁40bを立設する構成としている。該収納スペース41は、側面視略台形形状で、前部が低く、後部が高い形状となっている。
そして、該収納スペース41に後述する燃料タンク50の一部を収容配置する構成としている。また、ブームブラケット9の後面を形成している後壁40cの上部に、この収納スペース41に通じるブームシリンダ用の後配管用孔40e(図9)を形成し、前記前壁40dの上部にも、この収納スペース41に通じる前配管用孔40f(図4)を形成している。そして、後配管用孔40eからホース配管を収納スペース41内部に挿入し、挿入された配管を、前記前配管用孔40fから取り出して、収納スペース41をブームブラケット9後方から前方、または、前方から後方への配管通路としている。
【0024】
そして、後壁40cは、補強板としても使用されており、その立設基部における幅を広くして補強部44(図5)を構成することで、ベース4aに対しての左右方向の接続強度を確保するとともに、前方向については、前記左側壁40a・前壁40dの端面が当接する一方、後方向については、補強部44の後方にベース4aより前後方向に立設した補強板45a(図5)の前端面を当接させる構成とすることにより、後壁40cは、前後左右方向において強固に支持される構成となっている。
また、前記補強板45aについては、その後部左方にベース4aより左右方向に立設した補強板45b(図5)により、左右方向へ倒れようとするモーメントに対してのベース4aとの接続強度が補強されている。さらに、前記左側壁40aにおいても同様に、前記隔壁30b(図5)の右端面を当接させることで、左側壁40aのベース4aとの接続強度が補強されている。
【0025】
補強板がない場合においては、強度上、ベース板(本実施例では、左右側壁40a・40b及び前・後壁40c・40d)を厚くしなければならず、重量がアップし、コストも高くなっていたが、このように、前記左右側壁40aに対して垂直に後壁40c及び隔壁30bを配設し、該後壁40cにおいては、左側壁40a・前壁40dの端面を当接させ、また、隔壁30bにおいては、左側壁40aの側面に端面を当接させることで、壁体・板体が相互に補強し合うので、簡単な構成で強度を向上させることができる。
同様に、後壁40cの後面に、補強板45aの端面を当接させることで、補強板45aが後壁40cを補強することができる。また、ブームブラケット9の剛性を高めることで、収納スペース41のような内腔の空間を形成しつつも、ブーム13・アーム12等からなる重量物を支持するに十分な強度を確保することができる。
【0026】
次に、燃料タンクについて、図7乃至図13を用いて説明する。
燃料タンク50は、ブームブラケット9の下部近傍に配設されている。該燃料タンク50は、図12に示すように、正面視L字状とし、該燃料タンク50の一部(左下部の側方突出部)を前記収納スペース41に挿入している(図8)。燃料タンク50は、前記収納スペース41に挿入する挿入部52と、ブームブラケット9側方に配設される本体部53とで構成されている。
【0027】
まず、挿入部52について説明する。
図11に示すように、挿入部52は、本体部53よりも高さが低く、上部が側面視山形に形成されている。該挿入部52の前面においては、上部に前下がりの傾斜を設け、下部を垂直面とし、前記収納スペース41の前部内周面と略同形状としている。
また、挿入部52の前後方向及び左右方向の幅は、収納スペース41内部の前後方向及び左右方向の幅よりそれぞ若干小さくなるように構成されており、該収納スペース41に挿入部52を装着した時に、挿入部52が収納スペース41に嵌合し、燃料タンク50が揺れないように固定される構成としている。
【0028】
そして、挿入部52の後面においては、上部が後下がりに形成され、下部が垂直面となっている。そして、図9に示すように、燃料タンク50を収納スペース41に装着した際、収納スペース41後上部の挿入部52の後上部とブームブラケット9の間に空間ができる。この空間に、前述したホース配管を通すことができる構成にしている。
このように、燃料タンク50の挿入部52を山形にすることで、収納スペース41に燃料タンク50の一部を挿入でき、容量を確保できる上に、収納スペース41に作業機のホース配管を挿通することができ、ホース配管のコンパクト化を図ることもできる。
【0029】
次に、本体部53について説明する。
図7、図10乃至図13に示すように、本体部53の内側面(左側面)55は、略垂直面で、燃料タンク50取付時には、前壁40dの側面と当接するようにしている。一方、本体部53の外側面(右側面)54は、前方が狭く後方が広いプレート形状で、フレームベース4aから突出しない形状としている。
このように、本体部53の外側面54を、前方が狭く後方が広い形状とし、燃料タンク50を収納スペース41に挿着したとき、フレームベース4aから突出しない形状とすることで、燃料タンク50の容量を確保しつつ、簡単な構成で燃料タンク50を製造でき、コストを削減することができる。また、燃料タンクを平板で構成できるので曲げ加工不要となり、製造効率もよくなる。
また、前記外側面54下部に、燃料タンク50内の燃料の量を検知する電気式ゲージ71が設けられている。該電気式ゲージ71は、作業者が確認できる位置に設けられた、燃料の量を表示する表示装置(図示せず)と接続しており、作業者が燃料の量を確認できる構成としている。
【0030】
そして、本体部53の後面56は垂直面としている。そして、該後面56の下端に、出口部77(図13)が設けられ、該出口部77から配管(図示せず)を介して、ベース4a後部に設けられているエンジン(図示せず)へ燃料を供給している。前記本体部53の前面57上部は、第一傾斜部57a、第二傾斜部57bの二つの異なる前下がりの傾斜が形成されており、下部は、前記挿入部52下部が延設されており、その間を垂直面57cでつないだ形状としている。前記第一傾斜部57aは、第二傾斜部57bの上方に配置され、第二傾斜部57bより緩やかな傾斜に形成されている。該第一傾斜部57aに、燃料タンク50の給油口58が設けられ、該給油口58は、第一傾斜部57aと同じように斜めに配置している。
図1乃至図3、図13に示すように、該燃料タンク50の本体部53は、前記ボンネット6で覆われている。燃料タンク50の上方は、上部ボンネット86で覆われており、該上部ボンネット86は、前記垂直面57cに形成されている取付部59に枢支されており、上部ボンネット86後上部が前方に回動し、上部ボンネット86下方に配設されている燃料タンク50の給油口58に燃料を供給することができるようにしている。
このように、給油口58を斜めに配設することで、ボンネット6(上部ボンネット86)を滑らかな曲線に形成でき、また、ボンネット6の高さを抑えることができるので、作業時の視界を良くすることができる。
【0031】
前記第二傾斜部57bは、燃料タンク50を収納スペース41に装着して取り付けた時、作業機の支持部材である枢支ピンと接触しないように、前下がりに形成されている。
具体的には、図7に示すように、前記枢支孔42a・42bにブーム13を装着する際使用するブーム支持部材となる枢支ピン(図示せず)と燃料タンク50が干渉しない、つまり、枢支ピンを側方へ抜いて着脱できるように、第二傾斜部57bを設けている。
このような構成とすることで、支持部材である前記ピンと燃料タンク50が接触しないので、ブーム回動時に燃料タンク50と接触することがなく、燃料タンク50を取り外さなくても、ピンの着脱可能となる。
【0032】
図10乃至図13に示すように、前記第二傾斜部57bと垂直部57cとから前方に配管73・74を突出している。第二傾斜部57bから垂直上方に突設している配管73は、前下側に折れ曲がった側面視L字状(図13)に形成されている。垂直部57cから垂直に突設している配管74は、上方に向けて折れ曲がった側面視L字状に形成されている。
そして、該配管73と配管74とを、透明なホース75で接続し、燃料を供給する時にタンク内の燃料の量をチェックしながら給油できる構成としている。また、本体部53の下部に、取付部72が配設されている。該取付部72に、図7に示すように、ホーン76が挿着されている。
【0033】
このように構成された燃料タンク50を使用することで、従来、容量を確保するため側壁に絞り部品を使ったり、その他の部品やボンネット等の形状に合わせた形状にする必要があり、何度も板を曲げて製造していたため、製造コストが高くなっていたが、ブームブラケット9下部に収納スペース41を形成し、燃料タンク50の一部(挿入部52)を挿入して配置することで、燃料タンク50の容量を確保することができ、その他の部品やボンネット等の形状に合わせる必要がなく、燃料タンク50を簡単な構造で製造でき、コストを削減することができる。また、燃料タンク50を平板で構成できるので曲げ加工不要となり、製造効率もよくなる。
【0034】
以上の各部の構成により、図14、図15(a)に示すごとくのレイアウトとなる。
前記収納スペース41に前記燃料タンク50を挿入することで、燃料タンク50の一部を今まで、使用していなかったスペースに配設することができ、タンク容量を確保したまま、外部に突出している燃料タンク50のスペースを減らすことができるため、燃料タンク50をブームブラケット9側方に配設することができる。よって、フロントカバー85及び操作ペダル63a・63b等を旋回台4の最前部に配設することが可能となって、オペレーティングスペース、つまり、フットスペース84の前後幅L4を拡張することができる。
これにより、オペレーターの膝回りに余裕ができ、従来よりも広く快適なオペレーティングスペース81を構成することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0036】
請求項1に示す如く、旋回可能に構成した旋回体へ支持部であるブームブラケットを介して回動可能に取り付けられたブームと該ブームへ回動自在に取り付けられたアームと該アームへ回動自在に取り付けられた作業用アタッチメントとを有した作業機を備え、旋回体のボンネット内にエンジン及び燃料タンクを配設した超小旋回作業車において、前記燃料タンクを前記ブーム支持部であるブームブラケットの下部およびその側方に配置する構成としたので、タンク容量を確保したまま、外部に突出する燃料タンクのスペースを減らすことができ、デッドスペースに効率良く配置することができる。
【0037】
請求項2に示す如く、前記ブーム支持部であるブームブラケットの一側の側面を開放し、支持部であるブームブラケットの下部にスペースを形成したので、今まで、使用していなかったスペースを有効に使用することができる。
また、前記スペースに、前記燃料タンクの一部を挿入する構成としたので、燃料タンクの一部を今まで、使用していなかったスペースに配設することができ、タンク容量を確保したまま、外部に突出する燃料タンクのスペースを減らすことができ、広く快適なオペレーティングスペースを構成することができる。
【0038】
請求項3に示す如く、前記燃料タンクを正面視L字形に形成したので、燃料タンクが簡単な構造となり、製造しやすく、コストを削減することができる。また、燃料タンクを平板で構成できるので曲げ加工不要となり、製造効率もよくなる。
【0039】
請求項4に示す如く、前記燃料タンクの下部を前記スペースへの挿入部とし、該挿入部を側面視山形に形成したので、燃料タンクの容量を確保できる上に、前記支持部であるブームブラケット下部のスペースとの間に空間ができ、作業機のホース配管等を挿通することができ、コンパクトにホース配管を配設することができる。
【0040】
請求項5に示す如く、前記燃料タンクの上部に給油口を設け、該給油口を前下がりに配設するので、給油口を覆うボンネットを滑らかな曲線に形成でき、また、ボンネットの高さを抑えることができるので、作業時の視界を良くすることができる。
【0041】
請求項6に示す如く、前記燃料タンクの前上部を前下がりに形成し、側面視において、前記ブーム支持部材である枢支ピンの枢支部と燃料タンクが干渉しない構成としたので、燃料タンクを取り外さなくても、支持部材である枢支ピンの着脱やメンテナンスが行なえる。
【0042】
請求項7に示す如く、前記燃料タンクを、前部を狭く後部を広く形成するので、燃料タンクの容量を確保しつつ、簡単な構造とすることができ、製造しやすく、コストを削減することができる。また、燃料タンクを平板で構成できるので曲げ加工不要となり、製造効率もよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した超小旋回作業機を示す側面図。
【図2】 同じく正面図。
【図3】 同じく平面図。
【図4】 旋回台を前方から見た斜視図。
【図5】 同じく側方から見た斜視図。
【図6】 旋回台に載置される装置類を示した斜視図。
【図7】 燃料タンクを装着した旋回台を前方から見た斜視図。
【図8】 燃料タンクを装着した旋回台の断面図。
【図9】 燃料タンクを装着した旋回台を後方から見た斜視図。
【図10】 燃料タンクの前方から見た斜視図。
【図11】 燃料タンクの側方から見た斜視図。
【図12】 燃料タンクの正面図。
【図13】 同じく側面図。
【図14】 オペレーティングスペースを示す斜視図。
【図15】 (a)は、本発明の超小旋回作業機における燃料タンク等の配置構成を示す平面図である。(b)は同じく一部側面図である。
【図16】 (a)は、従来の超小旋回作業機の燃料タンク等の配置構成を示す平面図である。(b)は同じく一部側面図である。
【図17】 (a)は、図16の構成の改善を図った従来構成を示す平面図である。(b)は同じく一部側面図である。
【符号の説明】
1 超小旋回作業車
9 ブームブラケット(支持部)
41 収納スペース
50 燃料タンク
80 旋回体

Claims (7)

  1. 旋回可能に構成した旋回体へ支持部であるブームブラケットを介して回動可能に取り付けられたブームと、該ブームへ回動自在に取り付けられたアームと該アームへ回動自在に取り付けられた作業用アタッチメントとを有した作業機を備え、旋回体のボンネット内にエンジン及び燃料タンクを配設した超小旋回作業車において、
    前記燃料タンクを前記ブーム支持部であるブームブラケットの下部およびその側方に配置する構成としたことを特徴とする超小旋回作業車
  2. 請求項1記載の超小旋回作業車において、前記ブーム支持部であるブームブラケットの一側の側面を開放し、該ブームブラケット下部に収納スペースを形成し、該収納スペースに、前記燃料タンクの一部を挿入する構成としたことを特徴とする超小旋回作業車
  3. 請求項1記載の超小旋回作業車において、前記燃料タンクを正面視L字形に形成したことを特徴とする超小旋回作業車
  4. 請求項1記載の超小旋回作業車において、前記燃料タンクの下部を前記収納スペースへの挿入部とし、該挿入部を側面視山形に形成したことを特徴とする超小旋回作業車
  5. 請求項1記載の超小旋回作業車において、前記燃料タンクの上部に給油口を設け、該給油口を前下がりに配設することを特徴とする超小旋回作業車
  6. 請求項1記載の超小旋回作業車において、前記燃料タンクの前上部を前下がりに形成し、側面視において、前記ブーム支持部材である枢支ピンの枢支部と燃料タンクが干渉しない構成としたことを特徴とする超小旋回作業車
  7. 請求項1記載の超小旋回作業車において、前記燃料タンクを、前部を狭く、後部を広く形成することを特徴とする超小旋回作業車
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