JP3843002B2 - 可変遅延回路及びその可変遅延回路を用いたシステムlsi - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は可変遅延回路に係り、特に半導体メモリやマイクロプロセッサ等を搭載したシステムLSI内の信号のタイミング調整やパルス生成に用いられる可変遅延回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、第1の従来例を示す可変遅延回路の構成図である。図1において、参照符号Sは入力ノードまたはその入力信号を示し、TD0〜TD3は遅延制御信号、Rは可変遅延回路の出力ノードまたは出力ノードの遅延信号、DGは遅延発生回路であり、入力信号Sを順次遅延した同極性の信号をノードG0〜G3から発生する。この第1の従来例は、スタティック論理ゲート3段で構成される(すなわち、6個のNANDゲートと1個のNORゲートで構成される)4入力マルチプレクサを有し、遅延制御信号TD0,TD1,TD2,TD3の4つのいずれかを、“1”、他を“0”とする信号により信号パスを切り換え、遅延信号Rの遅延を4段階切り換えることができる。
【0003】
すなわち、遅延制御信号(TD0,TD1,TD2,TD3)が、(1,0,0,0)、(0,1,0,0)、(0,0,1,0)、(0,0,0,1)となる4種類である。以下、遅延制御信号(TD0,TD1,TD2,TD3)を、遅延制御信号TD0〜TD3と表し、4種類の組合せ(1,0,0,0)〜(0,0,0,1)を、単に“1000”、“0100”、“0010”、“0001”と表記する。
【0004】
図2に第1の従来例の動作波形を示す。入力信号Sに対して、遅延制御信号TD0〜TD3により遅延信号Rの遅延を4段階切り換えた場合を示している。ここで、オフセットtosは遅延信号Rの最小遅延時間、つまり遅延制御信号TD0〜TD3が“1000”の場合である。これは可変遅延回路の入力と出力との間すなわち、ノードS−R間が最短パスとなる時の遅延時間であり、2入力論理ゲート3段の遅延に相当する。この場合“1000”、“0100”、“0010”、“0001”の順に遅延が大きく、すなわち遅くなる。ただし、遅延信号Rの遅延の切り換え段数が増えるとマルチプレクサの入力数およびゲート段数が増えるため、オフセットtosも増加する。
【0005】
また、可変刻み幅tdwは、遅延信号Rの遅延を1段階切り換えた場合の差分、つまりノードS−G1間(すなわち、ノードG0−G1間)、ノードG1−G2間又はノードG2−G3間の遅延時間であり、インバータ2段の遅延に相当する。
【0006】
図3は、第2の従来例を示す可変遅延回路の構成図であり、特開平06−97788号公報に開示されている。図3において、Sは入力信号、TD0〜TD2は遅延制御信号、Rは遅延信号である。この第2の従来例は、スタティック論理の4入力複合ゲート1段で構成される2入力マルチプレクサを複数有し、遅延制御信号TD0〜TD2でパスを切り換えることにより、遅延信号Rの遅延を4段階切り換えることができる。
【0007】
図4に第2の従来例の動作波形を示す。遅延制御信号TD0〜TD2により、遅延信号Rの遅延を4段階切り換えた場合を示している。オフセットtosは遅延制御信号TD0〜TD2が“0**”の時に、S−R間が最短パスとなる時の遅延時間であり、4入力複合論理ゲート1段の遅延に相当する。図1と遅延回路の構成が異なるため、遅延信号Rの遅延の切り換え段数が増えてもオフセットは増加しない。なお、ここで、“*”は、“1”でも“0”でもよいことを示す。
【0008】
また、可変刻み幅tdwは遅延信号Rの遅延を1段階切り換えた場合の差分、つまりノードS−F0間、ノードE1−F1間またはノードE2−F2間の遅延時間である。したがって、インバータ1段+4入力複合論理ゲート1段の遅延に相当する(ノードE2−F2間はインバータ2段)。なお、この可変遅延回路の出力ノードの遅延信号Rは“0**”、“10*”、“110”、“111”の順に遅延が大きくなる。
【0009】
図5(a)〜(c)は、第3の従来例を示す図であり、(a)はパルス生成回路10の構成図、(b)はこのパルス生成回路の可変遅延回路に、図1または図3に示した従来例の遅延回路を用いた場合の、サイクル時間が大の場合の動作波形、(c)は同じくサイクル時間が小の場合の動作波形を示している。図5(a)に示すように、パルス生成回路10は可変遅延回路11とNANDゲート12で構成される。Sは入力信号、Rは遅延信号、Qはパルス信号、tcは入力信号Sのサイクル時間、twsは入力信号Sのパルス幅(tcに依存せず一定)、tdは遅延信号Rの遅延時間である。
【0010】
図5(b)に示すようにサイクル時間tcが、tc≧tws+tdと大きい場合、パルス信号Qは入力信号Sの立ち上がりに同期して立ち下がり、また遅延信号Rの立ち下がりに同期して立ち上がるので、パルス信号Qのパルス幅は遅延信号Rの遅延時間tdとほぼ等しく正常に動作する。
【0011】
一方、図5(c)に示すようにサイクル時間tcが、tc<tws+tdと小さくなると、前サイクル以内に遅延信号Rが立ち上がらないため、入力信号Sが立ち上がってもパルス信号Qは立ち下がらない。つまり、パルス信号Qは遅延時間tdが大きくなると同時にパルス幅が遅延信号Rの遅延時間tdより小さくなり誤動作する。したがって、第1の従来例または第2の従来例の可変遅延回路を用いた場合のパルス生成回路10の最小サイクル時間tc(min) は、tws+td となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
可変遅延回路をシステムLSI内で信号のタイミング調整に用いる場合、その目的や高速化という観点からオフセットおよび可変刻み幅の低減、また小面積化や低電力化という観点からトランジスタ数の低減が要求される。さらに可変遅延回路をパルス生成回路に用いる場合には、サイクルの高速化が要求される。
【0013】
しかしながら、図1に示した第1の従来例では、可変刻み幅がインバータ2段相当と小さいが、オフセットtosが2入力論理ゲート3段相当で大きい。しかも遅延信号Rの遅延の切り換え段数に伴ない増加する。さらに、4入力マルチプレクサを構成するのに2入力論理ゲートを7ゲート必要とし、トランジスタ数が40個と多い。
【0014】
また、図3に示した第2の従来例では、オフセットが4入力複合論理ゲート1段相当、可変刻み幅がインバータ1段+4入力複合論理ゲート1段相当となる。しかし、4入力複合論理ゲート1段の遅延はインバータ1〜2段に相当する。このため、オフセットtosは小さいが可変刻み幅が大きい。トランジスタ数も4入力複合論理ゲートを3ゲート必要とするため38個と多い。
【0015】
さらに、上記従来例のいずれの可変遅延回路も、パルス生成回路に用いた場合には、サイクル時間tcが、tc<tws+tdと小さくなると、誤動作を起こす。
【0016】
そこで、本発明の目的は、オフセット、可変刻み幅および使用トランジスタ数を低減することができる可変遅延回路を提供することである。
【0017】
また、この可変遅延回路を用いてサイクルの高速化を図ることができるパルス生成回路を提供すること、及びこのパルス生成回路を用いて高速化、小面積化および低電力化を図ることができるシステムLSIを提供することも本発明の目的である。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る可変遅延回路は、入力信号から順次それぞれ異なる遅延を有する複数の遅延信号を生成する遅延発生回路と、前記遅延発生回路により生成された複数の遅延信号から一つの遅延信号を選択制御信号により選択して出力ノードに出力する選択回路と、前記選択回路の出力ノードを前記入力信号と同期してリセットするリセット手段を具備することを特徴とするものである。
【0019】
この可変遅延回路において、前記遅延発生回路は、前記入力信号と直列に接続した複数段の遅延手段の各接続ノードから遅延した信号を取り出す構成とすればよい。前記遅延手段は論理ゲートで構成すれば好適であり、例えばインバータを用いることができる。
【0020】
また、前記遅延発生回路に、前記順次遅延した信号のデューティ比を小さくする手段を更に具備してもよい。入力信号を遅延させる過程で順次デューティ比を小さくすることにより、サイクルの高速化を図ることができる。
【0021】
前記いずれかの可変遅延回路において、前記選択回路を活性化・非活性化する活性化回路をさらに設けると共に前記選択回路をダイナミック論理回路で構成するか、あるいは、前記選択回路をパストランジスタ論理回路で構成すれば好適である。このように前記選択回路を、ダイナミック論理回路またはパストランジスタ論理回路で構成することにより、可変遅延回路のオフセット、可変刻み幅およびトランジスタ数を低減できる。
【0022】
前記ダイナミック論理回路にNMOSダイナミック論理回路を、あるいは前記パストランジスタ論理回路にNMOSパストランジスタ論理回路を用いれば好適である。
【0023】
また、前記可変遅延回路において、前記選択回路をNMOSダイナミック論理回路またはNMOSパストランジスタ論理回路で構成した場合、前記入力信号と同期して出力ノードをリセットするリセット手段は、前記入力信号の立ち下がりに同期して前記出力ノードをリセットすることを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係るパルス生成回路は、入力信号と、該入力信号を可変遅延回路を介して得られる遅延信号とからパルスを生成するパルス生成回路であって、パルス生成回路を構成する可変遅延回路に上記したいずれかの可変遅延回路を用いる事を特徴とする。これにより、パルス幅に依存しないでサイクル高速化を図ったパルス生成回路を構成できる。
【0025】
さらに、本発明に係るシステムLSIは、クロックに同期して動作するランダムアクセスメモリを含むメモリマクロセルと、クロックに同期して動作するマイクロプロセッシングユニットを含むMPUマクロセルとを少なくとも有し、外部クロックからグローバルクロックを生成して前記メモリマクロセルおよび前記MPUマクロセルに対してクロックとして供給するグローバルクロックパルス回路を搭載するシステムLSIであって、前記グローバルパルス回路に上記本発明に係るパルス生成回路を用いることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一の参照符号は、同一もしくは類似のものを示す。
【0027】
<実施の形態1>
図6は、本発明の第1の実施の形態を示すダイナミック論理回路形式の可変遅延回路の構成図である。図6において、参照符号Sは入力信号、TD0〜TD3は遅延制御信号、Rは遅延信号である。DGは遅延発生回路であり、入力信号Sを順次遅延した同極性の信号をノードG0〜G3から発生する。本可変遅延回路はダイナミック論理の4入力マルチプレクサを有し、入力信号Sが立ち上がってから遅延信号Rが立ち下がるまでの遅延を、遅延制御信号TD0〜TD3により4段階切り換え可能である。なお、遅延信号Rの立ち上がりは入力信号Sの立ち下がりに同期する。
【0028】
図7に、本実施の形態例の動作波形を示す。第1の従来例と同様に、遅延制御信号TD0〜TD3の4ビット入力を、“1000”、“0100”、“0010”、“0001”と切り換えることにより、遅延信号Rの遅延を4段階切り換えた場合を示している。オフセットtosは、遅延制御信号TD0〜TD3の4ビット入力パターンが“1000”の時であり、S−G0−R間の遅延時間である。
【0029】
遅延信号Rの遅延の切り換え段数が増えても、マルチプレクサのゲート段数は増えないためオフセットtosは増加しない。また、可変刻み幅tdwは遅延信号Rの遅延を1段階切り換えた場合の差分、つまりノードG0−G1間、ノードG1−G2間又はノードG2−G3間の遅延時間に相当する。なお、遅延信号Rは、遅延制御信号TD0〜TD3を“1000”、“0100”、“0010”、“0001”と切り換える順に遅くなる。
【0030】
図8は、図6の遅延発生回路DGを具体的に示した可変遅延回路の一構成例である。遅延発生回路DGは多段のインバータで構成されている。本実施の形態の可変遅延回路は、遅延発生回路と、この遅延発生回路DGの4つのノードG0,G1,G2,G3から出力される遅延信号の一つを選択する選択回路と、選択回路を構成するダイナミック論理回路を活性化する活性化回路とから構成される。
【0031】
活性化回路は、ゲートに入力信号Sが入力されるPMOSトランジスタPM1とNMOSトランジスタNM1により構成される。なお、NMOSトランジスタNM1のゲートに入力される信号は、入力信号Sと同期した信号であれば良い。
【0032】
選択回路は、トランジスタPM1のドレイン側に接続された出力ノードRの信号線と、トランジスタNM1のドレインとの間に接続される。NMOSトランジスタN0aとN0bで2入力論理ゲートを構成し、同様にトランジスタN1aとN1b、N2aとN2b、N3aとN3bで、それぞれ構成される2入力論理ゲートにより、選択回路が構成される。すなわち選択回路は、4個の2入力論理ゲートからなるダイナミック論理回路で構成される4入力マルチプレクサ回路である。
【0033】
遅延発生回路DGのノードG0がトランジスタN0bのゲートに、ノードG1がトランジスタN1bのゲートに、ノードG2をトランジスタN2bのゲートに、ノードG3をトランジスタN3bのゲートにそれぞれ接続される。
【0034】
一方、遅延制御信号TD0がトランジスタN0aのゲートに、TD1がトランジスタN1aのゲートに、TD2がトランジスタN2aのゲートに、TD3がトランジスタN3aのゲートにそれぞれ接続される。なお、遅延発生回路DGのノードG0は入力信号Sと同一信号であり、ノードG1,G2,G3となるに従い、インバータ2段の遅延が加算される。
【0035】
以下、図7の動作波形を参照して図8に示した可変遅延回路の動作について説明する。
まず、入力信号Sがローの状態(“0”)からハイの状態(“1”)へ立ち上がると、活性化回路のトランジスタPM1はオンからオフ状態に、NMOSトランジスタNM1がオフからオン状態となる。
【0036】
このとき遅延制御信号TD0〜TD3が“1000”の場合、すなわち遅延制御信号TD0が“1”、TD1〜TD3が“0”の場合、選択回路のNMOSトランジスタN0aのゲートに“1”が入力されてオン状態であり、他のNMOSトランジスタN1a,N2a,N3aのゲートには“0”が入力されてオフ状態である。すなわち、出力ノードRは遅延制御信号により選択的にNMOSトランジスタN0aに接続された状態である。
【0037】
一方、遅延発生回路DGのノードG0は入力信号Sと同じであるから遅れなく立ち上がり、ノードG1は入力信号Sに対してインバータ2段分遅れて立ち上がり、ノードG2はノードG1に対してインバータ2段分の遅れが追加されて立ち上がり、ノードG3はノードG2に対してインバータ2段分の遅れが追加されて立ち上がる。すなわち、入力信号Sが立ち上がると同時に選択回路のNMOSトランジスタN0bのゲートに“1”が入力され、NMOSトランジスタN1b,N2b,N3bのゲートにそれぞれ上記遅延の後に“1”が入力される。
【0038】
したがって、この場合は遅延制御信号TD0とノードG0により選択回路内のNMOSトランジスタのうち、トランジスタN0aとN0bだけがオン状態となる。このとき、活性化回路のトランジスタNM1がオン状態であるので、出力ノードRは、ロー状態(“0”)となる。ただし、トランジスタN0a,N0bによる遅延により、ノードG0−R間にオフセットtosが生じる。
【0039】
以下、同様にして遅延制御信号TD1〜TD3のいずれかが“1”となることによって、遅延発生回路DGのノードが一つ選択されて、図7の動作波形図に示すように、前述したそれぞれのインバータ段数分の遅延を持って入力信号Sのハイ状態がNMOSトランジスタN1b,N2b,Nb3に入力される。この結果出力ノードRは、遅延発生回路DGのノードG1〜G3のそれぞれの遅延に加えオフセットtosをもって立ち下がり、ロー状態になる。
【0040】
次に、入力信号Sがハイからロー状態に立ち下がると、活性化回路のトランジスタPM1はオフからオン状態に、NMOSトランジスタNM1がオンからオフ状態となる。従って、遅延制御信号TD0〜TD3及びノードG0〜G3の状態にかかわらず、出力ノードRはリセットされて出力ノードRの最初の状態であるハイ状態となる。すなわち、遅延信号Rの立ち上がりは入力信号Sの立ち下がりに同期する。なお、出力ノードRの立ち上がりには、入力信号Sの立ち下がりから、トランジスタPM1がオンするまでの遅延分の遅れの後に立ち上がる。
【0041】
本実施の形態の可変遅延回路では、オフセットtosはノードG0−R間の遅延時間、つまり2入力論理ゲート1段の遅延に相当する。また、可変刻み幅tdwはインバータ2段の遅延に相当する。
【0042】
図8に示した可変遅延回路のオフセットtosおよび可変刻み幅tdwの特性と、前述した図1及び図3に示した従来例の可変遅延回路のオフセットtosおよび可変刻み幅(平均)tdwの特性をシミュレーションした。その結果、図1に示した第1の従来例ではオフセットtosは78ps、可変刻み幅tdwは51psが得られ、図3に示した第2の従来例では、第1の従来例に対してオフセットtosは68%減の25ps、可変刻み幅tdwは43%増の73psが得られた。
これに対して、本実施の形態の可変遅延回路では、第1の従来例に対してオフセットtosは63%減の29ps、可変刻み幅tdwは10%減の46psが得られ、オフセット及び可変刻み幅を同時に低減できることが分かった。
【0043】
また、4段階の遅延切り換え可能な可変遅延回路を構成する場合の回路規模について、本実施の形態と第1及び第2の従来例とを比較すると、第1の従来例がトランジスタ数40個、第2の従来例が5%減の38個であるのに対して、本実施の形態の可変遅延回路は、45%減の22個と大幅に低減できることが分かった。
【0044】
<実施の形態2>
図9は、本発明の第2の実施の形態を示すパストランジスタ論理回路形式の可変遅延回路の図である。図9において、遅延発生回路DGは入力信号Sを順次遅延した反極性の信号をノードH0〜H3から発生する。本実施の形態の可変遅延回路はパストランジスタ論理の4入力マルチプレクサを有し、入力信号Sが立ち上がってから遅延信号Rが立ち下がるまでの遅延を、遅延制御信号TD0〜TD3により4段階切り換え可能である。なお、遅延信号Rの立ち上がりは入力信号Sの立ち下がりに同期する。
【0045】
図10に本実施の形態例の動作波形を示す。前述した実施の形態1と同様に、遅延制御信号TD0〜TD3を、“1000”、“0100”、“0010”、“0001”と切り換えることにより、遅延信号Rの遅延を4段階切り換えた場合を示している。オフセットtosは、遅延制御信号TD0〜TD3が“1000”の時であり、ノードS−H0−R間の遅延時間である。
【0046】
遅延信号Rの遅延の切り換え段数が増えても、マルチプレクサのゲート段数は増えないため、オフセットtosは増加しない。また、可変刻み幅tdwは遅延信号Rの遅延を1段階切り換えた場合の差分、つまりノードH0−H1間、ノードH1−H2間またはノードH2−H3間の遅延時間に相当する。なお、遅延信号Rは、遅延制御信号TD0〜TD3を“1000”、“0100”、“0010”、“0001”と切り換える順に遅くなる。
【0047】
図11は、図9に示した遅延発生回路DGを具体的に示した可変遅延回路の一構成例である。遅延発生回路DGは多段のインバータで構成されている。本実施の形態における可変遅延回路は、遅延発生回路DGと、入力信号Sを入力として遅延信号Rを出力するPMOSトランジスタPM2及びNMOSトランジスタNM2と、遅延制御信号TD0〜TD3がゲートに入力され、ドレインにNMOSトランジスタNM2のソースが接続され、ソースに遅延発生回路DGのノードH0〜H3がそれぞれ接続されるNMOSパストランジスタN0〜N3からなる選択回路とによって構成される。
【0048】
遅延発生回路DGのノードH0は入力信号Sを入力とするインバータの出力ノードである。このノードH0の信号に対して、ノードH1,H2,H3となるに従いインバータ2段の遅延が加算される。
【0049】
以下、図10の動作波形を参照して図11に示す可変遅延回路の動作について説明する。
まず、遅延制御信号TD0〜TD3が“1000”とする。これにより、パストランジスタN0だけがオンしてトランジスタNM2のソースに接続された状態となる。
【0050】
このとき、入力信号Sがロー(“0”)の状態からハイ(“1”)の状態へ立ち上がると、遅延発生回路のノードH0にはインバータ1段分の遅れでハイからロー状態になる。
【0051】
一方、トランジスタPM2がオンからオフ状態に、NMOSトランジスタNM2がオフからオン状態になるので、遅延発生回路DGのノードH0がトランジスタN0とNM2のソース・ドレイン経路を経由して出力ノードRに接続される。従って、出力ノードRには前述したインバータ1段分の遅れと、トランジスタN0とNM2における遅延を含めた遅れであるオフセットtos経過後に、ハイからロー状態になる。
【0052】
以下、同様にして遅延制御信号TD1〜TD3のいずれかが“1”となることによって、遅延発生回路DGのノードが1つ選択されて、図10の動作波形図に示すように、オフセットtosと、前述したそれぞれのインバータ2段分の遅延を持って入力信号Sの反転信号であるロー状態がノードH1〜H3の対応するパストランジスタN1〜N3がトランジスタNM2のソースに接続される。この結果、出力ノードRは、遅延発生回路DGのノードH1〜H3のそれぞれの遅延に応じて立ち下がり、ロー状態となる。
【0053】
次に、入力信号Sがハイからロー状態に立ち下がると、トランジスタNM2がオフ状態となるので、遅延発生回路DGのノードH0は出力ノードと切り離される。これと同時に、トランジスタPM2がオン状態になり、出力ノードRがトランジスタPM2での遅延の後にハイ状態に戻る。すなわち、制御信号TD0〜TD3及びノードH0〜H3の状態にかかわらず、入力信号Sの立ち下がりに同期して、出力ノードの遅延信号Rはリセットされる。
【0054】
本実施の形態の可変遅延回路では、オフセットtosはノードS−H0−R間の遅延時間であり、3入力論理ゲート1段の遅延に相当する。また、可変刻み幅はインバータ2段の遅延に相当する。
【0055】
図11に示した可変遅延回路のオフセットtosおよび可変刻み幅tdwの特性を前述した実施の形態と同様に、シミュレーションした。その結果、本実施の形態の可変遅延回路では、第1の従来例に対してオフセットtosは55%減の35ps、可変刻み幅tdwは24%減の39psが得られた。これより、本実施の形態におけるパストランジスタ回路を用いた可変遅延回路の構成でも、オフセット及び可変刻み幅を同時に低減できることが分かった。
【0056】
また、4段階の遅延切り換え可能な可変遅延回路を構成する場合の本実施の形態の回路規模は、第1の従来例と比べて50%減のトランジスタ数20個なので、更に大幅に低減できることが分かった。
【0057】
<実施の形態3>
図12は本発明の第3の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態のダイナミック論理回路を用いた可変遅延回路の改良回路である。本実施の形態の可変遅延回路では、高速サイクル動作を可能にするために、遅延発生回路DGにデューティ比調整回路を設けたデューティ比調整機能付き遅延発生回路DGDを用いる点が第1の実施の形態例と異なる。デューティ比調整機能付き遅延発生回路DGDは、入力信号Sを順次遅延させると同時にデューティ比を小さくした信号をノードG0〜G3から発生する。
【0058】
図13に、本実施の形態の、デューティ比調整機能付き遅延発生回路DGDを用いた可変遅延回路の動作波形を示す。第1の実施の形態と同様に、遅延制御信号TD0〜TD3により、遅延信号Rの遅延を4段階切り換えた場合の動作波形を示している。オフセットtos、可変刻み幅tdwは第1の実施の形態と同等にできる。本実施の形態の可変遅延回路の遅延信号Rは、ノードG0,G1,G2,G3の順で遅延が大きくなると同時にデューティ比が小さくなる点が第1の実施の形態の可変遅延回路の動作と異なる。
【0059】
図15は、図12のデューティ比調整機能付き遅延発生回路DGDの具体的構成の一例を示す可変遅延回路の構成図である。デューティ比調整機能付き遅延発生回路DGDは、多段のインバータおよびNANDゲートで構成されている。第1の実施の形態の遅延発生回路DGとは、ノードG2を出力とするインバータの前段のインバータの代わりに、ノードG1の出力と入力信号Sとを入力とする2入力NANDゲート20を設け、ノードG3を出力とするインバータの前段のインバータの代わりに、ノードG2の出力と入力信号Sとを入力とする2入力NANDゲート30を設けている点が相違する。
【0060】
NANDゲート20および30は、図13の動作波形図に示したように、それぞれノードG2及びG3の立ち下がるタイミングを早くして、図7の動作波形図と比べてデューティ比を小さくすることができる。
【0061】
図5(a)に示した構成のパルス生成回路10を構成する可変遅延回路11として、第1の実施の形態の図8に示した可変遅延回路を用いた場合の動作波形を図14(a)に、本実施の形態の図15に示した可変遅延回路を用いた場合の動作波形を図14(b)に示す。なお、それぞれの図は遅延信号Rの遅延を最大にした場合を示している。図14(a)及び図14(b)において、G3は遅延発生回路DGおよびデューティ比調整機能付き遅延発生回路DGDのノード信号、tcは入力信号Sのサイクル時間、twsは入力信号Sのパルス幅(tcに依存せず一定)、tgはノードG3の信号の遅延時間、tgfは入力信号Sが立ち下がりノードG3が立ち下がるまでの時間である。
【0062】
第1の実施の形態または本実施の形態の可変遅延回路を用いたパルス生成回路では、いずれもサイクル時間tcが小さくなると、前サイクル以内にノードG3が立ち下がらないため、入力信号Sが立ち上がると同時に遅延信号Rが立ち下がり、遅延信号Rの遅延が制御不能となる。このため、図14(a)のように、パルス生成回路の出力Qが“1”(ハイ状態)に固定となる。なお、図14(b)では、まだ遅延信号Rの遅延が制御不能にならない状態を示している。
【0063】
すなわち、パルス生成回路が正常に動作する最小サイクル時間tc(min)は、入力信号Sが立ち上がってからノードG3が立ち下がるまでの時間であり、tc(min)=tws+tgfとなる。図14(a)の動作波形図では、入力信号Sが立ち下がりノードG3が立ち下がるまでの時間tgfは、ノードG3の信号の遅延時間tgにほぼ等しい(tgf=tg)。一方、図14(b)の動作波形図ではノードG3のデューティ比が小さい(tgf<tg)。したがって,本実施の形態の可変遅延回路は、第1の実施の形態の可変遅延回路よりも最小サイクル時間tc(min)が小さく、サイクルの高速化が可能である。
【0064】
<実施の形態4>
図16は、本発明の第4の実施の形態を示すパストランジスタ論理回路を用いた可変遅延回路であり、第2の実施の形態の改良回路を示している。本実施の形態の可変遅延回路では、高速サイクル動作を可能にするため、遅延発生回路DGの代わりにデューティ比調整機能付き遅延発生回路DGDを用いる点が第2の実施の形態と異なる。デューティ比調整機能付き遅延発生回路DGDは、入力信号Sを順次遅延させると同時にデューティ比を小さくした反極性の信号をノードH0〜H3から発生する。
【0065】
図17に、本実施の形態の可変遅延回路の動作波形を示す。第2の実施の形態と同様に、遅延制御信号TD0〜TD3で遅延信号Rの遅延を4段階切り換えた場合を示している。オフセットtosと可変刻み幅tdwは、第2の実施の形態と同等にできる。本実施の形態の可変遅延回路の遅延信号RがノードH0,H1,H2,H3の順で遅延が大きくなると同時にデューティ比が小さくなる点が、第2の実施の形態の可変遅延回路と異なる。
【0066】
本実施の形態の可変遅延回路では、第3の実施の形態の可変遅延回路と同等の効果を得ることができ、しかも本実施の形態の可変遅延回路は第2の実施の形態の可変遅延回路よりもサイクルを高速化できる。
【0067】
図18は、図16のデューティ比調整機能付き遅延発生回路DGDを具体的に示した可変遅延回路の一構成例である。デューティ比調整機能付き遅延発生回路DGDは多段のインバータおよびNORゲート21,31で構成されている。第2の実施の形態の遅延発生回路DGとは、ノードH2を出力とするインバータの前段のインバータの代わりに、ノードH1の出力と入力信号Sとを入力とする2入力NORゲート21を設け、ノードH3を出力とするインバータの前段のインバータの代わりに、ノードH2の出力と入力信号Sとを入力とする2入力NORゲート31を設けている点が相違する。
【0068】
NORゲート21,31は、ノードH2,H3の立ち上がるタイミングを早くして、デューティ比を小さくすることができる。
【0069】
<実施の形態5>
図19は、本発明の第5の実施の形態を示すパルス生成回路の動作波形図である。図5(a)に示したパルス生成回路10の可変遅延回路11に、第1〜第4の実施の形態で述べたいずれかの可変遅延回路を用いた場合の、入力信号Sと、遅延信号Rと、パルス信号Qの動作波形を示している。入力信号Sのパルス幅twsは、入力信号Sのサイクル時間tcに依存せず一定である。
【0070】
パルス信号Qは、入力信号Sの立ち上がりに同期して立ち下がり、遅延信号Rの立ち下がりに同期して立ち上がる。従って、パルス信号Qのパルス幅twpは遅延信号Rの遅延時間tdとほぼ等しくなる。本実施の形態のパルス生成回路は、第3の従来例と異なり、遅延信号Rが入力信号Sの立ち下がりに同期して立ち上がる。そのため、最小サイクル時間tc(min)は、可変遅延回路に律速される。
【0071】
図20は、図5(a)に示したパルス生成回路10の可変遅延回路11に、図1に示した第1の従来例の可変遅延回路を適用した場合の特性Aと、図8に示した第1の実施の形態の可変遅延回路を適用した場合の特性Bと、図15に示した第3の実施の形態の可変遅延回路を適用した場合の特性Cとを示す特性線図である。図20において、縦軸はパルス生成回路の最小サイクル時間tc(min)であり、横軸はパルス生成回路のパルス信号Qのパルス幅twpを示す。
【0072】
なお、図20はパルス信号Qのパルス幅twp(遅延信号Rの遅延tdとほぼ等しい)と、最小サイクル時間tc(min)の関係を回路シミュレーションにより求めた結果を示している。ただし回路シミュレーションは、前提条件として、入力信号Sのパルス幅twsを500ps、入力信号Sの立ち上がり時間trと立ち下がり時間tfを共に40psとして行った。
【0073】
図20に示したシミュレーション結果より、第2の実施の形態の可変遅延回路を適用した場合の特性線Bは、全域に渡って第1の従来例の可変遅延回路を適用した場合の特性線Aよりも50ps程度最小サイクル時間tc(min)の短縮が可能であり、第3の実施の形態の可変遅延回路を適用した場合は、パルス信号Qのパルス幅twpにほとんど依存することなく、最小サイクル時間tc(min)を小さく一定にすることが可能である。
【0074】
これより、実施の形態で述べた本発明に係るいずれの可変遅延回路を、パルス生成回路に適用してもサイクル高速化に有効であることがわかる。さらに、第1及び第2の実施の形態で述べたように、本発明に係る可変遅延回路はオフセットtosおよび可変刻み幅tdwが小さく、構成するトランジスタ数が従来例と比べて少ないため、パルス生成回路においてパルス幅twpを細くできる。また、パルス生成回路の小面積化および低電力化を図ることができる。同等の効果が、第3の実施の形態において図15に示した可変遅延回路を適用した場合でも期待できることは言うまでもない。
【0075】
<実施の形態6>
図21は、本発明の第6の実施の形態を示すシステムLSI内のクロックパルス生成回路に適用した場合のLSIチップの構成図である。システムLSIチップ40はランダムアクセスメモリ(RAM)のマクロセル41、マイクロプロセッシングユニット(MPU)のマクロセル42等を搭載したLSIであり、外部クロックCLKに同期して動作する。
【0076】
システムLSIを高速化するには、外部クロックCLKが入ってからマクロセルが動作し処理したデータを外部に出力するまでの時間を短縮する必要がある。したがって、外部クロックCLKからデューティ比が小さいクロック(ネガティブエッジの遅延が小さいクロック)を生成すれば、クロック伝播用バッファ33を構成するPMOSとNMOSトランジスタとのβ比調整により、ネガティブエッジの遅延を犠牲にして、すなわち、ネガティブエッジの遅延が少々大きくなっても、ポジティプエッジの遅延つまりクロック遅延を小さくできるので、LSIの高速化を図れる。
【0077】
さらに、第5の実施の形態で述べたパルス生成回路をグローバルクロックGBKを生成するグローバルクロックパルス生成回路44に適用すれば、図20で説明したように小面積化、低電力化およびサイクルの高速化を図ることができる。一方、各マクロセルでは高速化を図るためダイナミック論理回路等がしばしば使用される。その場合、マクロセル内で使用するクロックのパルス幅を調整する必要があるため、ローカルクロックLCKを生成するローカルクロックパルス生成回路45を搭載する。
【0078】
このローカルクロックパルス生成回路45にも、第5の実施の形態で述べたパルス生成回路を適用することにより、小面積化、低電力化およびサイクルの高速化を図ることができる。
【0079】
従って、第5の実施の形態で述べたパルス生成回路を用いることにより、システムLSI全体の高速化、小面積化、低電力化およびサイクル高速化を図ることができる。
【0080】
以上、本発明の好適な実施の形態例について説明したが、本発明は上記実施の形態例に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更をなし得ることは勿論である。例えば、第1及び第2の実施の形態では選択回路をNMOSダイナミック論理回路構成、あるいはNMOSパストランジスタ論理回路構成で説明したが、PMOSダイナミック論理回路、あるいはPMOSパストランジスタ回路を用いても構成できるし、遅延信号を4段階切り換えで説明したが、4段階以上の多段階切り換えにも変更できることは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】
前述した実施の形態から明らかなように、本発明の可変遅延回路は、回路内のマルチプレクサをダイナミック論理回路またはパストランジスタ論理回路で構成することにより、オフセット、可変刻み幅およびトランジスタ数を低減することができる。すなわち、本発明の可変遅延回路は、第1および第2の従来例と比較した場合、オフセットを55〜63%、可変刻み幅を10〜24%、トランジスタ数を45〜50%それぞれ低減できる。
【0082】
また、可変遅延回路内の遅延発生回路を、入力信号を遅延させる過程で同時にデューティ比を小さくするように構成することにより、可変遅延回路をパルス生成回路に適用した場合にサイクルの高速化を図ることができる。
【0083】
さらに、本発明の可変遅延回路をパルス生成回路に適用した場合、パルス生成回路のサイクルの高速化が可能である。
【0084】
また、更に本発明の可変遅延回路を適用したパルス生成回路を、システムLSIのグローバルクロックパルス生成回路、或いはローカルクロック生成回路に用いれば、システムLSIの高速化、小面積化、低電力化、およびサイクル高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の従来例を示す可変遅延回路の構成図。
【図2】図1に示した可変遅延回路の動作波形図。
【図3】第2の従来例を示す可変遅延回路の構成図。
【図4】図3に示した可変遅延回路の動作波形図。
【図5】第3の従来例を示す図であり、(a)はパルス生成回路の構成図、(b)は従来例の可変遅延回路を用いた場合のサイクル時間が大の場合の動作波形図、(c)は同じくサイクル時間が小の場合の動作波形図。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示すダイナミック論理回路形式の可変遅延回路の構成図。
【図7】図6に示した可変遅延回路の動作波形図。
【図8】図6の遅延発生回路を具体的に示した可変遅延回路の構成図。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示すパストランジスタ論理回路形式の可変遅延回路の構成図。
【図10】図9に示した可変遅延回路の動作波形図。
【図11】図9の遅延発生回路を具体的に示した可変遅延回路の構成図。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示すダイナミック論理回路形式の可変遅延回路の構成図。
【図13】図12に示した可変遅延回路の動作波形図。
【図14】パルス生成回路の動作波形図であり、(a)はパルス回路に図8の可変遅延回路を用いた場合、(b)はパルス回路に図15の可変遅延回路を用いた場合。
【図15】図13のデューティ比調整機能付き遅延発生回路を具体的に示した可変遅延回路の構成図。
【図16】本発明の第4の実施の形態を示すパストランジスタ論理回路形式の可変遅延回路の構成図。
【図17】図16に示した可変遅延回路の動作波形図。
【図18】図16のデューティ比調整機能付き遅延発生回路を具体的に示した可変遅延回路の構成図。
【図19】本発明の第5の実施の形態を示すパルス生成回路の動作波形図。
【図20】図1の従来例の可変遅延回路と、図8および図15に示した第1および第3の実施の形態の可変遅延回路をパルス生成回路に適用した場合の特性線図。
【図21】本発明の第6の実施の形態を示すシステムLSIの構成図。
【符号の説明】
10…パルス生成回路、11…可変遅延回路、12…NANDゲート、20,30…NANDゲート、21,31…NORゲート、40…システムLSIチップ、41,42…マクロセル、43…クロック伝播用バッファ、44…グローバルクロックパルス生成回路、45…ローカルクロックパルス生成回路、S…入力信号(入力ノード)、R…遅延信号(出力ノード)、Q…パルス信号、CLK…外部クロック、TD0〜TD3…遅延制御信号、DG…遅延発生回路、DGD…デューティ比調整機能付き遅延発生回路、G0〜G3…DG又はDGDで発生した信号の出力ノード、H0〜H3…DG又はDGDで発生した反極性の信号の出力ノード、N0〜N3,N0a〜N3a,N0b〜N3b,NM1,NM2…NMOSトランジスタ、PM1,PM2…PMOSトランジスタ、GBK…グローバルクロック、tc…サイクル時間、tc(min)…最小サイクル時間、tr…立ち上がり時間、tf…立ち下がり時間、tos…オフセット、tdw…可変刻み幅、td…遅延信号Rの遅延時間、tws…入力信号のパルス幅、twp…信号Qのパルス幅、tg…ノードG3の信号の遅延時間、tgf…入力信号Sが立ち下がりノードG3が立ち下がるまでの時間。
Claims (1)
- 入力信号から順次それぞれ異なる遅延を有する複数の遅延信号を生成する遅延発生回路と、
前記遅延発生回路により生成された複数の遅延信号から一つの遅延信号を選択制御信号により選択する選択回路と、
入力信号の立ち下がりに同期して出力ノードをチャージ状態にリセットし、該入力信号の立ち上がりに同期した時点からは、前記出力ノードを前記選択回路で選択された遅延信号のタイミングでレベル変化する状態とする活性化手段とを有し、
前記遅延発生回路は、前記入力信号を順次遅延させるごとに前記入力信号との論理結合をとり、生成する前記複数の遅延信号の大きな遅延を有するもの程デューティ比を小さくする手段を備えたことを特徴とする可変遅延回路。
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