JP4320340B2 - 半導体集積回路の設計方法、および、半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路の設計方法、および、半導体集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路および半導体集積回路の設計方法に関する。特に、回路内での精密な遅れ時間の調整が可能な半導体集積回路および半導体集積回路の設計方法に関する。
半導体集積回路においては、所望の機能を実現するために、さまざまな変数に基づいた論理演算を行う論理回路が設けられる。このような論理回路は、複雑に分岐、合流する信号経路を有し、信号経路内のさまざまな部分での動作のタイミングをそろえる必要がある。このため、信号経路内の必要な箇所には遅延回路が設けられる。
このような遅延回路として、一般的には、バッファが用いられる。すなわち、信号経路内の必要な箇所に、必要な遅延時間を得るために必要な個数のバッファを直列に接続し、この直列接続段数によって遅延時間を調整する。この場合、バッファ1個分の遅延時間の単位でしか遅延時間を調整することができない。
これに対して、バッファを直列に接続する場合に比較して短い時間単位で遅延時間を調整できる回路も提案されている。例えば特許文献1には、制御入力に入力される制御信号によって遅延時間が制御できる遅延回路が開示されている。同様の遅延回路は特許文献2,3等にも開示されている。
ところで、さまざまな論理処理を行う半導体集積回路の設計には、スタンダードセルが利用されることが一般的である。この場合、それぞれの論理機能を実現するために必要な複数のトランジスタ、およびそれらトランジスタの間を接続する配線のレイアウトをあらかじめ作成し、スタンダードセルとして、ライブラリに登録する。たとえば、インバータ、バッファ、AND、OR、NAND、NOR等の基本ゲートや、それらを組み合わせたさまざまな論理機能を有するスタンダードセルが、セルライブラリに登録される。そして、それぞれの半導体集積回路の仕様を満たすために必要なスタンダードセルが、セルライブラリから選択され、配置され、相互に接続される。これによって、信号経路が形成され、半導体集積回路を構成するさまざまな論理回路、もしくは、複数の論理回路からなる回路ブロックが形成される。
特開平9−191239号公報 特開平7−202653号公報 特開2004−135333号公報
上記特許文献1〜3に記されたような遅延回路を、スタンダードセルを用いた半導体集積回路の設計において利用するためには、遅延回路のスタンダードセルを作成し、セルライブラリに登録する必要がある。しかし、この作業には時間を要し、現実的ではない。
本発明は、新たなスタンダードセルの登録を要することなく、精密な遅延時間調整が可能な半導体集積回路および半導体集積回路の設計方法を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の実施形態の半導体集積回路の設計方法は、第1の複数種のスタンダードセルそれぞれの、論理機能およびレイアウトのデータを含むスタンダードセルデータを記憶するとともに、前記複数種のスタンダードセルの少なくとも1つの、出力端子と複数の入力端子とを有する特定の種類のセルについて、前記スタンダードセルデータに加えて、前記複数の入力端子から選ばれた遅延入力端子と前記出力端子との間の遅延時間と、他の入力端子を複数の固定電位のいずれかに接続する複数の遅延調整セル接続パターンとの対応の把握を可能とする、遅延調整セルデータを記憶したセルライブラリを用意し、前記セルライブラリから、前記特定の種類のセルの少なくとも1つを含む第2の複数種のスタンダードセルを選択し、配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路を設計する方法であって、前記配置および接続を、前記選択された特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルの、前記遅延入力端子を前記信号経路の第1のノードに接続し、前記出力端子を前記信号経路の第2のノードに接続し、前記他の入力端子を前記複数の遅延調整セル接続パターンから選択された1つの接続パターンで前記複数の固定電位のいずれかに接続するとともに、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルである第2のスタンダードセルの前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび前記出力端子を、前記信号経路の他のノードに、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果が該出力端子に出力されるように接続することによって行うことを特徴とする。
ここで、前記配置および接続を行った後に、前記少なくとも1つの論理回路のタイミング評価を行い、該タイミング評価の結果に応じて、前記1つの接続パターンの修正を行うことが好ましい。
また、前記セルライブラリが、さらに、前記複数種のスタンダードセルの少なくとも1つの、第2の出力端子と第2の複数の入力端子とを有する第2の特定の種類のセルについて、前記スタンダードセルデータに加えて、前記第2の複数の入力端子から選ばれた1つもしくは複数の入力端子を同一のノードに接続した時に該同一のノードに付加される負荷容量値と、該1つもしくは複数の入力端子を該同一のノードに接続する複数の負荷容量用セル接続パターンとの対応の把握を可能とする負荷容量用セルデータを記憶し、前記第2の複数種のスタンダードセルの選択が、前記第2の特定の種類のセルの少なくとも1つを含むように行われ、前記配置および接続を、前記選択された第2の特定の種類のスタンダードセルである第3のスタンダードセルの前記第2の複数の入力端子を、前記信号経路の第3のノードに、前記複数の負荷容量用セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された第2の1つの接続パターンで接続するように行うことが好ましい。さらに、前記スタンダードセルに記憶される遅延調整セルデータが、前記出力端子に付加される負荷容量値が異なる複数の場合のそれぞれについての、前記遅延時間と複数の遅延調整セル接続パターンとの対応の把握を可能とするものであり、前記配置および接続を、前記第2のノードと第3のノードとが同一のノードになるように行うことが好ましい。
上記の課題を解決するため、本発明の実施形態の半導体集積回路の設計方法は、第1の複数種のスタンダードセルそれぞれの、論理機能およびレイアウトのデータを含むスタンダードセルデータが記憶されたセルライブラリから、出力端子と複数の入力端子とを有する特定の種類のセルを含む第2の複数種のスタンダードセルを選択し、配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路を設計する方法において、前記配置および接続を、前記特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルの、前記複数の入力端子から選ばれた遅延入力端子を前記信号経路の第1のノードに接続し、前記出力端子を前記信号経路の第2のノードに接続し、他の入力端子を、該他の入力端子を複数の固定電位のいずれかに接続する複数の遅延調整セル接続パターンから選択された1つの接続パターンで、該複数の固定電位のいずれかに接続するとともに、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルである第2のスタンダードセルの、前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび出力端子を、前記信号経路の他のノードに、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果が該出力端子に出力されるように接続することによって行うことを特徴とする。
上記の課題を解決するため、本発明の実施形態の、それぞれが所定のレイアウトと論理機能を有する複数種のスタンダードセルを配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路は、前記複数種のスタンダードセルは、出力端子と複数の入力端子を有する特定の種類のスタンダードセルを含み、前記回路ブロックが、前記特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルであって、前記複数の入力端子から選ばれた遅延入力端子が前記信号経路の第1のノードに接続され、前記出力端子が前記信号経路の第2のノードに接続され、他の入力端子が、該他の入力端子を複数の固定電位のいずれかに接続する複数の遅延調整セル接続パターンから選択された1つの接続パターンで、該複数の固定電位のいずれかに接続された遅延調整セルと、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルであって、前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび前記出力端子が前記信号経路の他のノードに接続され、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果を該出力端子に出力する第2のスタンダードセルとを含むことを特徴とする。
ここで、前記複数の遅延調整セル接続パターンのぞれぞれは、前記遅延入力端子に入力された信号が、該それぞれの遅延調整セル接続パターンに対応した遅延時間の後に、前記出力端子に出力される接続パターンであることが好ましい。さらに、前記1つの接続パターンを選択するスイッチを有することが好ましい。
また、前記複数種のスタンダードセルが、第2の出力端子と第2の複数の入力端子を有する第2の特定の種類のスタンダードセルをさらに含み、前記回路ブロックが、前記第2の特定の種類のスタンダードセルである第3のスタンダードセルであって、前記第2の複数の入力端子が前記信号経路の第3のノードに、該第2の複数の入力端子の1つもしくは複数を該第3のノードに接続する複数の負荷容量用セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された、第2の1つの接続パターンで接続された負荷容量用セルと、前記第3のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルであって、前記第2の複数の入力端子の少なくとも2つおよび前記第2の出力端子が前記信号経路の他のノードに接続され、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果を該第2の出力端子に出力する第4のスタンダードセルとを含むことが好ましい。さらに、前記第2のノードと第3のノードとが同一のノードであることが好ましい。
また、前記回路ブロックが、前記遅延調整セルに加えて、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルであって、前記遅延入力端子が前記信号経路の第4のノードに接続され、前記出力端子が前記信号経路の第5のノードに接続され、他の入力端子が、前記複数の遅延調整セル接続パターンから選択された、前記1つの接続パターンとは異なる接続パターンで前記複数の固定電位のいずれかに接続された、第2の遅延調整セルをさらに含むことが好ましい。
上記の課題を解決するため、本発明の実施形態の半導体集積回路の設計方法は、第1の複数種のスタンダードセルそれぞれの、論理機能およびレイアウトのデータを含むスタンダードセルデータを記憶するとともに、前記複数種のスタンダードセルの少なくとも1つの、出力端子と複数の入力端子とを有する特定の種類のセルについて、前記スタンダードセルデータに加えて、前記複数の入力端子から選ばれた1つもしくは複数の入力端子を同一のノードに接続した時に該同一のノードに付加される負荷容量値と、該1つもしくは複数の入力端子を該同一のノードに接続する複数の負荷容量用セル接続パターンとの対応の把握を可能とする、負荷容量用セルデータを記憶したセルライブラリを用意し、前記セルライブラリから、前記特定の種類のセルの少なくとも1つを含む第2の複数種のスタンダードセルを選択し、配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路を設計する方法であって、前記配置および接続を、前記選択された特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルの前記複数の入力端子を、前記信号経路の第1のノードに、前記複数の負荷容量用セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された1つの接続パターンで接続するように行うとともに、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルである第2のスタンダードセルの前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび前記出力端子を、前記信号経路の他のノードに、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果が該出力端子に出力されるように接続することによって行うことを特徴とする。
ここで、前記配置および接続を行った後に、前記少なくとも1つの論理回路のタイミング評価を行い、該タイミング評価の結果に応じて、前記1つの接続パターンの修正を行うことが好ましい。
上記の課題を解決するため、本発明の実施形態の半導体集積回路の設計方法は、第1の複数種のスタンダードセルそれぞれの、論理機能およびレイアウトのデータを含むスタンダードセルデータが記憶されたセルライブラリから、出力端子と複数の入力端子とを有する特定の種類のセルを含む第2の複数種のスタンダードセルを選択し、配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路を設計する方法において、前記配置および接続を、前記特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルの前記複数の入力端子を、前記信号経路の第1のノードに、該複数の入力端子の1つもしくは複数を該第1のノードに接続する複数の負荷容量セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された1つの接続パターンで接続するとともに、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルである第2のスタンダードセルの前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび出力端子を、前記信号経路の他のノードに、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果が該出力端子に出力されるよう接続することによって行うことを特徴とする。
上記の課題を解決するため、本発明の実施形態の、それぞれが所定のレイアウトと論理機能を有する複数種のスタンダードセルを配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路は、前記複数種のスタンダードセルは、出力端子と複数の入力端子を有する特定の種類のスタンダードセルを含み、前記回路ブロックが、前記特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルであって、前記複数の入力端子が前記信号経路の第1のノードに、該複数の入力端子の1つもしくは複数を該第1のノードに接続する複数の負荷容量用セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された1つの接続パターンで接続された負荷容量用セルと、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルであって、前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび前記出力端子が前記信号経路の他のノードに接続され、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果を該出力端子に出力する第2のスタンダードセルとを含むことを特徴とする。
ここで、前記1つの接続パターンを選択するスイッチを有することが好ましい。さらに、前記回路ブロックが、前記負荷容量用セルに加えて、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルであって、前記複数の入力端子が前記信号経路の第2のノードに、前記複数の負荷容量用セル接続パターンから選択された、前記1つの接続パターンとは異なる接続パターンで接続された第2の負荷容量用セルをさらに含むことが好ましい。
本発明の実施形態のセルライブラリにおいて、特定の種類のセルについては、スタンダードセルデータに加えて、遅延調整セルデータと負荷容量用セルデータとの少なくとも一方が記憶される。このようなセルライブラリを利用して半導体集積回路の設計を行うことにより、特定の種類のセルを、スタンダードセルとして利用するだけではなく遅延調整セルもしくは負荷容量用セルとしても利用することができる。これにより、新たなスタンダードセルの登録を要することなく、精密な遅延時間調整を可能とすることができる。
本発明の実施形態の半導体集積回路の設計方法において、セルライブラリから選択された特定の種類のセルを、遅延調整セルもしくは負荷容量用セルとしても利用する。これにより、新たなスタンダードセルの登録を要することなく、精密な遅延時間調整を可能とすることができる。
本発明の実施形態の半導体集積回路において、特定の種類のセルを、スタンダードセルとしてだけではなく、遅延調整セルもしくは負荷容量用セルとしても利用する。これにより、新たなスタンダードセルの登録を要することなく、精密な遅延時間調整が可能な半導体集積回路を得ることができる。
図1は、本発明のセルライブラリに記憶されるデータの概要を示す概念図である。
セルライブラリ10には、従来のセルライブラリと同様に、インバータ、バッファ、AND,OR,NAND,NOR等の基本ゲートや、それらを組み合わせたさまざまな論理機能を有するさまざまな種類のセルが登録されている。そして、これらの複数の種類のセルそれぞれについて、IDが付与され、スタンダードセルとして利用するために必要な各種のデータが記憶されている。具体的には、例えば、論理機能、特性(遅延時間、駆動能力、等)、レイアウト(セルの寸法、各層のパターン、入出力端子の座標、等)のデータが、スタンダードセルデータとして記憶されている。
本発明のセルライブラリ10においては、登録された複数の種類のスタンダードセルの一部(特定の種類のセル;図1のセルC)については、さらに、遅延調整セルとして利用するために必要なデータが記憶されている。具体的には、遅延調整セルとして利用する場合の入力端子(遅延入力端子)および出力端子の指定や、他の端子の接続パターン(遅延調整セル接続パターン)ごとの遅延時間、等のデータが、遅延調整セルデータとして記憶される。この遅延調整セルデータにより、遅延時間と接続パターンとの対応の把握を行うことができる。
また、登録された複数の種類のスタンダードセルの他の一部(第2の特定の種類のセル:図1のセルD)については、さらに、負荷容量用セルとして利用するために必要なデータが記憶されている。具体的には、複数の端子の接続パターン(負荷容量用セル接続パターン)ごとの容量値、等のデータが、負荷容量用セルデータとして記憶される。この負荷容量用セルデータにより、負荷容量と接続パターンとの対応の把握を行うことができる。
遅延調整セルは、遅延入力端子と出力端子とが、それぞれ、論理回路内の信号経路の第1のノードと第2のノードとの間に接続され、そのノードの間に、遅延調整セル接続パターンの選択によって調整可能な遅延時間を与える。負荷容量用セルは、複数の端子の1つもしくは複数が、信号経路の同一のノードに接続される。これにより、そのノードに、負荷容量用セル接続パターンの選択によって調整可能な容量値の負荷容量が付加される。この結果、そのノードを駆動する遅延調整セル、もしくはその他のセルの遅延時間を調整することができる。
遅延調整セルデータもしくは負荷容量用セルデータとしてセルライブラリ10に記憶するデータは、図1に示された場合に限定されるものではない。遅延容量用セルデータについては、遅延時間と接続パターンとの対応の把握を可能にするデータであれば、負荷容量用セルデータについては、負荷容量と接続パターンとの対応の把握を可能にするデータであれば、他のデータを記憶することも可能である。遅延調整セルデータについては、例えば、複数の接続パターンごとの遅延時間を記憶するのではなく、ある1つの接続パターンについての遅延時間(基準遅延時間)を記憶するとともに、他の接続パターンについては、基準遅延時間との差を記憶することも可能である。
負荷容量用セルデータについては、例えば、複数の接続パターンごとの容量値のデータを記憶するのではなく、それぞれの端子ごとの容量値のデータを記憶することも可能である。それぞれの端子ごとの容量値のデータをセルライブラリ10に記憶することにより、複数の端子を同一のノードに接続する接続パターンの場合についても、複数の端子の容量値を積算することにより、そのノードに付加される負荷容量値を算出することができる。これにより、負荷容量値と接続パターンとの対応を把握することができる。
図2は、遅延調整セルとしても利用することが可能な特定の種類のスタンダードセルの一例を示す論理回路図である。
スタンダードセル20は、3つの入力端子B2,A21,A22と、1つの出力端子Z2とを有する。論理的には、図2に示すように、2つの入力端子A21,A22を有するORゲート22と、入力端子B2を有するとともに、ORゲート22の出力が入力されるNANDゲート24とによって構成される。そして、NANDゲート24の出力端子がセル20の出力端子Z2を構成する。すなわち、セル20は、スタンダードセルとしては、3つの入力端子B2,A21,A22にそれぞれ入力される信号b2,a21,a22を変数として、下記の(式1)の論理演算を行い、その結果z2を出力する論理機能を有する。
Figure 0004320340
一方、スタンダードセル20を遅延調整セルとして利用するときには、B2を遅延入力端子、Z2を出力端子とし、この間を、調整可能な遅延時間を有する信号経路として利用する。このとき、他の端子(スタンダードセルとして利用する場合は、入力端子として利用する端子)A21,A22には、複数の固定電位、すなわち、highレベルもしくはlowレベルから選ばれたいずれかの電位を供給する。この、固定電位のいずれかを供給するための他の端子の接続パターン(遅延調整セル接続パターン)の選択により、遅延入力端子B2と出力端子Z2との間の遅延時間を調整することができる。
図3は、図2に示すセル20を構成するためのトランジスタ間の接続の一例を示す回路図である。図3に示す回路は、3個のp型MOSトランジスタpmosA1,pmosA2,pmosBと、3個のn型MOSトランジスタnmosA1,nmosA2,nmosBとからなる。pmosA1とnmosA1のゲートは入力端子A21に、pmosA2とnmosA2のゲートは入力端子A22に、pmosBとnmosBのゲートは入力端子B2に、それぞれ接続されている。pmosA1とpmosA2は、互いに直列に接続されるとともに、pmosBと並列に接続されて、高電位電源Vddと出力端子Z2との間に接続されている。nmosA1とnmosA2は、互いに並列に接続されるとともに、nmosBと直列に接続されて、出力端子Z2と低電位電源GNDとの間に接続されている。
図3に示された回路構成のセル20において、例えば、A21,A22の両方をhighレベル(Vdd電位)に固定した場合、pmosA1とpmosA2はいずれもオフし、nmosA1とnmosA2はいずれもオンする。これに対して、A21とA22の一方がhighレベル、他方がlowレベル(GND電位)の場合、pmosA1とpmosA2の一方がオンし他方がオフする。また、nmosA1とnmosA2も、一方がオンし他方がオフする。このため、nmosBと直列に出力端子Z2と低電位電源GNDとの間に接続される抵抗は、A21とA22の両方がhighレベルである場合の方が、一方がhighレベル、他方がlowレベルである場合よりも小さくなる。従って、入力端子B2に入力される信号b2がlowレベルからhighレベルに変化し、nmosBがオフからオンに変化したときに、出力端子Z2の出力z2がhighレベルからlowレベルに変化するまでに要する遅延時間は、A21とA22の両方がhighレベルである場合の方が、一方がhighレベル、他方がlowレベルである場合に比較して短くなる。
さらに、現実には、半導体基板上において、nmosA1およびnmosA2は、nmosBと隣接して同一のウエル内に配置されており、A21,A22のどちらがhighレベルで他方がlowレベルであるかによって、nmosBの動作に影響を与える。同様に、pmosA1およびpmosA2は、pmosBと隣接して同一のウエル内に配置されており、A21,A22のどちらがhighレベルで他方がlowレベルであるかによって、pmosBの動作に影響を与える。
表1には、90nmノードのトランジスタを利用して構成した図3の回路のスタンダードセルについて、入力信号b2のレベルがlowからhighに変化する場合、および、highからlowに変化する場合のそれぞれについて、遅延時間(入力信号b2のレベルが変化してから、出力信号z2のレベルが変化するまでの遅延時間)と、入力端子A21,A22の接続パターンとの関係を示した。表1から、入力信号レベルがlowからhighに変化する場合には、接続パターンによって、22psもしくは35psの間隔で遅延時間を調整することができることが分かる。さらに、入力信号レベルがhighからlowに変化する場合には、接続パターンによって4psもしくは2psの間隔で遅延時間を調整できることが分かる。
Figure 0004320340
このように、図2および図3に示した遅延調整セル20は、その接続パターン(遅延調整セル接続パターン)を選択することにより、数10psないし数psの単位で遅延時間を調整することが可能である。これに対して、バッファセルは、同一のノードのトランジスタを利用して構成した場合、例えば300ps以上の遅延時間を有する。従って、バッファの直列接続段数を調整する方法では、数100psの単位でしか遅延時間を調整することができない。すなわち、本発明の半導体集積回路および半導体集積回路の設計方法においては、遅延調整セルの接続パターンを設定することにより、従来の方法に比較して1/10ないしそれ以下の時間単位で、精密に遅延時間を調整することが可能である。
ここで、表1に遅延時間の例を示した遅延セル20は、遅延セルとして専用に設計した、特殊な回路もしくはレイアウトを有するセルではない。表1に示した遅延時間は、半導体集積回路において一般的に必要とされる論理機能を有するスタンダードセルとして、セルライブラリ10にあらかじめ登録されていたセルの1つについて得られる値である。実際には、図2および図3に示す遅延調整セル20のみではなく、セルライブラリ10に登録されているスタンダードセルの中から、さまざまな遅延時間が得られる複数種のセルを、特定の種類のセルとして選択し、接続パターンと遅延時間との対応を、遅延調整セルデータとして、セルライブラリ10に登録しておく。そして、半導体集積回路設計において、必要な遅延時間に応じて、適切なセル、および、接続パターンを選択する。
なお、図3に示したように、スタンダードセル20は、いわゆる複合ゲートの構成を有している。すなわち、図2に示されたORゲート22およびNANDゲート24を、それぞれ別個に構成するのではなく、両者をまとめて、一つの複合論理ゲートとして構成している。これによって、ORゲート22の入力端子A21,A22を固定電位に接続する接続パターンによって、NANDゲート24の入力端子B2と出力端子Z2との間の遅延時間を、数10psの幅で変化させることができる。図2および図3に示されたものに限らず、一般的に、複合ゲートの構成を有するスタンダードセルは、遅延調整セルとして好適に利用することができる。
しかし、必要とする遅延時間によっては、複合ゲートの構成を持たないスタンダードセルであっても、遅延調整セルとして利用可能な場合がある。すなわち、それぞれ別個に構成したORゲート、NANDゲート等を組み合わせて構成したセルであっても、ゲートを構成するそれぞれのトランジスタの状態は、半導体基板上で隣接して配置された他のトランジスタの動作に影響を与える。このため、表1に示した入力信号レベルがhighからlowに変化する場合の例ように、接続パターンによって遅延時間をわずかに変化させることが可能である。
また、複数の入力端子を有するスタンダードセルの、遅延入力端子として使用する1つの入力端子を除いた他の入力端子を複数の固定電位(highレベルもしくはlowレベル)のいずれかに接続する複数の接続パターンの、全てを、遅延調整セル接続パターンとして利用できるとは限らない。
図2に示されたスタンダードセル20では、遅延入力端子とするB2を除いた他の入力端子A21,A22を、highレベルもしくはlowレベルに接続する接続パターンの内、表1に示した3つの接続パターンを、遅延調整セル接続パターンとして利用することができる。すなわち、表1に示した3つの接続パターンにおいて、遅延入力端子B2に入力した信号b2を、それぞれの接続パターンに対応した遅延時間の後に、出力端子Z2から(スタンダードセル20の場合には、反転して、)出力信号z2として出力することができる。これに対して、表1に示さていない4つめの接続パターンである、入力端子A21,A22の両方をlowレベルに接続する接続パターンでは、B2に入力される信号b2のレベルが変化しても出力端子Z2に出力される信号z2のレベルは変化しない。すなわち、遅延入力端子B2に入力された信号を出力端子Z2に出力することはできない。従って、この4つめの接続パターンは、遅延入力端子B2と出力端子Z2との間の遅延時間を調整するための遅延調整セル接続パターンとして利用することができない。
図2に示されたスタンダードセル20に限らず、遅延入力端子および出力端子を除く他の入力端子を、複数の固定電位のいずれかに接続する接続パターンの内の、複数を、遅延調整セル接続パターンとして有する、すなわち、遅延入力端子に入力した信号をそれぞれの接続パターンに対応した遅延時間の後に出力端子から出力することができる接続パターンとして有するセルを、遅延調整セルとして利用することができる。
図4は、負荷容量用セルとしても利用することが可能なスタンダードセルの一例を示す論理回路図である。
図4に示されるスタンダードセル30は、2つの入力端子B31およびB32を有するANDゲート32と、2つの入力端子A31およびA32を有する負論理ANDゲート34と、これらの2つのANDゲート32および34の出力が入力されるORゲート36からなる。そして、ORゲート36の出力端子がセル30の出力端子Z3になる。セル30をスタンダードセルとして利用する場合、合計4つの入力端子B31,B32,A31,A32にそれぞれ入力される信号b31,b32,a31,a32から、次の(式2)の論理式によって生成される出力信号z3が、出力端子Z3に出力される。
Figure 0004320340
これに対して、スタンダードセル30を負荷容量用セルとして利用する場合には、各入力端子の入力容量が利用される。スタンダードセル30内部のトランジスタの配置の例示は省略するが、4つの入力端子B31,B32,A31,A32は、それぞれ、トランジスタのゲートに接続されており、ゲート容量によって決まる入力容量を有している。従って、信号経路中のノードに、セル30の入力端子を、適切な接続パターン(負荷容量用セル接続パターン)で接続することにより、そのノードに、接続パターンによって決まる容量値の負荷容量を付加することができる。
このように、図4に示すスタンダードセル30は、4つの入力端子B31,B32,A31,A32の接続パターン(負荷容量用セル接続パターン)を選択することにより調整可能な値の負荷容量を、信号経路内の任意のノードに付加することができる。すなわち、4つの入力端子B31,B32,A31,A32の入力容量がすべて等しい場合には、接続される入力端子の個数によって4段階に(もしくは、いずれの入力端子も全く接続を行わない場合を含めれば、5段階に)調整できる容量値の負荷容量を付加することができる。4つの入力端子の入力容量が互いに異なる場合には、より多くの選択枝から選択可能な負荷容量値を、任意のノードに付加することができる。
そして、論理回路の信号経路上の任意のノードに、このように調整可能な値の負荷容量を付加することにより、そのノードに調整可能な遅延時間を与えることができる。具体的には、例えば、90nmノードのトランジスタを用いて構成したスタンダードセルの出力に、同じく90nmノードのトランジスタを用いて構成した負荷容量用セルを接続することにより、例えば、30ps程度の時間単位で、遅延時間を与えることができる。すなわち、負荷容量用セルの接続パターンを調整することによっても、バッファセルの段数を調整する場合に比較して、1/10程度の時間単位で、精密に遅延時間を調整することができる。
実際には、セルライブラリ10に登録されているスタンダードセルの中から、さまざまな容量値が得られる複数の種類のセルを、特定の種類のセルとして選択し、容量値と接続パターン(負荷容量用セル接続パターン)との対応を、セルライブラリ10に、負荷容量用セルデータとして登録しておく。そして、半導体集積回路設計において、必要な負荷容量値に応じて、適切なセル、および、接続パターンを選択する。
なお、図4に示したスタンダードセル30を負荷容量セルとして利用する場合、信号経路中のノードに接続しない入力端子については、固定電位に接続する。これによって、セル30内での貫通電流の発生を防止する。一方、出力端子Z3は、図4に示したセルの場合には、未接続のままでよい。
図5は、本発明の半導体集積回路の設計方法の一例を示すフロー図である。この設計フローは、一般的なCADシステム上で実施することができる。
まず、設計対象の半導体集積回路の機能を実現するために必要な回路情報を、ネットリスト12等の形態で読み込む。そして、ネットリストに記載された回路を構成するために必要な種類のスタンダードセルを、セルライブラリ10から選択する(ステップS102)。このとき、スタンダードセルとしての論理機能を利用する目的で必要な複数の種類のセルに加えて、遅延調整セル、もしくは、負荷容量用セルとして利用するために必要な種類のセルも選択する。すなわち、スタンダードセルデータに加えて遅延調整セルデータもしくは負荷容量用セルデータが記憶された、遅延調整セルもしくは負荷容量用セルとして利用できる特定の種類のセルの中から、必要な遅延時間に応じて、少なくとも1つの種類のセルを選択する。そして、これらの選択された複数の種類のスタンダードセルを、それぞれ1個もしくは複数個、配置し、互いに接続する(ステップS104)。これによって、信号経路が形成され、1つもしくは複数の論理回路を含む回路ブロックのレイアウトデータが生成される。
このとき、遅延調整セルについては、遅延入力端子と出力端子とを、それぞれ、論理回路の信号経路上の異なるノードに接続し、信号経路の一部を構成するようにする。これとともに、遅延入力端子と出力端子との間で、必要な遅延時間が得られるように、他の端子の接続パターンを設定する。すなわち、セルライブラリに遅延調整セルデータとして記憶された、遅延時間と接続パターン(遅延調整セル接続パターン)との対応を参照して、適切な接続パターンを選択して、接続する。
負荷容量用セルについては、信号経路上の、負荷容量の付加によって遅延時間を与えることが必要なノードに、必要な遅延時間を与えることができる負荷容量値が付加できる接続パターンで接続する。すなわち、セルライブラリに負荷容量用セルデータとして記憶された、負荷容量値と接続パターン(負荷容量用セル接続パターン)との対応を参照して、適切な接続パターンを選択して、接続する。
ただし、この段階で利用する必要な遅延時間の値は、例えば、スタンダードセル間の接続を行う配線の長さの概略値を仮定して求めたものであり、誤差を含んだ値である。
その後、上記配置・接続の結果得られた、各セルの配置、および、その間を接続する配線の長さに基づいてシミュレーションを行い、回路ブロック内の各論理回路の動作タイミングを評価する(ステップS106)。その結果、所要のタイミング関係を満たさないことが判明した部分については、必要な遅延時間が得られるように、遅延調整セルもしくは負荷容量用セルの接続パターンの修正を行う(ステップS108)。これによって、回路ブロック内の各論理回路の動作タイミングの調整が行われる。この結果、タイミング調整を終えた状態の回路ブロックのレイアウトデータ14を得ることができる。
少なくともこの時には、負荷容量用セルについては、複数の入力端子のいずれも、信号経路のノードには全く接続しない接続パターンが選択される場合がある。すなわち、配置・接続ステップ(S104)の際には、負荷容量用セルの接続によって負荷容量値を付加することが必要と判断したノードの少なくとも一部についても、ステップS106のタイミング評価の結果、負荷容量の付加を行わないことが適切であると判断される場合がある。
なお、配置・接続ステップ(S104)においても、修正ステップ(S108)における修正を可能とするために、信号経路のノードへの入力端子の接続を全く行わない状態で、負荷容量用セルを配置しておくことも可能である。すなわち、配置・接続ステップ(S104)の段階では、負荷容量の付加が不要と判断されていたノードであっても、タイミングのマージンが小さいノードについては、評価ステップ(S106)の評価結果によって負荷容量の付加が必要になる可能性がある。この場合に、修正ステップ(S108)における修正を可能にするため、入力端子の接続を全く行わない状態で負荷容量用セルを配置しておく、すなわち、配置・接続ステップ(S104)の段階では、全く接続を行わない接続パターンを選択する、ことが考えられる。
そして、以上のフローによって得られた回路ブロックのレイアウトデータ14に、メモリブロック等の、スタンダードセルを利用せずに設計されるブロックのレイアウトデータや、入出力回路ブロック等のデータを合わせて、半導体集積回路全体のレイアウトデータが生成される。これによって、半導体集積回路の設計が完了する。この後、生成されたレイアウトデータに基づいてマスクが作成され、このマスクを利用して、半導体基板上への半導体集積回路の製造が行われる。
以上説明したように、図5に示した本実施形態の半導体集積回路の設計方法においては、修正ステップ(S108)において、遅延調整セルもしくは負荷容量用セルの接続パターンの修正を行うことによってタイミングの調整を行うことができる。この、接続パターンの修正は、遅延調整セルもしくは負荷容量用セルの端子と、固定電位もしくは信号経路のノードとの間を接続する配線の修正を行うだけで実行することができる。すなわち、セルの配置の修正は不要である。
例えば、バッファ段数の調整によって遅延時間の調整を行う従来の半導体集積回路の設計方法においては、タイミング評価によって新たなバッファの追加が必要になった場合には、既に配置済みの他のスタンダードセルの配置を変更することが必要になる。その結果、既に接続済みのスタンダードセル間の配線の長さも変化する。そして、配線の長さが変化した部分で新たなタイミング違反が発生し、さらにタイミング調整が必要になるなど、タイミング調整に長い時間を要する問題があった。
これに対して、図5に示した本実施形態の半導体集積回路の設計方法においては、セルの配置の修正を要することなく遅延時間の調整ができる。従って、短時間でタイミング調整を完了することが可能である。
図6は、本発明の半導体集積回路に設けられる回路ブロックの一例の構成を示す概念図である。
回路ブロック40には複数の論理回路42_1,42_2,...が含まれている。これらの論理回路のそれぞれは、セルライブラリ10から選択された複数の種類のスタンダードセルによって構成されている。図6に示された例では、論理回路42_1は、C402,C404,C406,C408,C410等のスタンダードセルが、互いに接続されることによって、N1,N2,N3,...のノードを有する信号経路を有する論理回路として構成されている。これらのスタンダードセルの一部は、論理回路42_1の中で、スタンダードセルとしての論理機能を発揮するように接続され、スタンダードセルとして利用されている。また、スタンダードセルの他の一部は、遅延調整セル、もしくは、負荷容量用セルとして利用するために、それらの機能を発揮するように接続されている。
一例として、セルC404が遅延調整セルとして利用され、セルC410が負荷容量用セルとして利用され、その他のセルC402,C406,C408は、スタンダードセルとして利用されている場合を考える。この場合、遅延調整セルC404は、論理回路42_1の信号経路上のノードN1とN2との間に接続され、信号経路の一部を構成している。そして、ノードN1とN2との間に、遅延調整セルC404接続パターンによって調整可能な遅延時間を与える。一方、負荷容量用セルC410は、論理回路42_1の信号経路上のノードN3に接続されている。これにより、ノードN3に、負荷容量用セルC410の接続パターンによって調整可能な容量値の負荷容量を付加し、ノードN3に遅延時間を与える。すなわち、ノードN3を駆動するスタンダードセルC406の負荷容量値が調整され、スタンダードセルC406の遅延時間が調整される。
図6では、負荷容量用セルとして利用するC410を除く全てのスタンダードセルが、論理回路42_1内で直列に接続されて、直線的な信号経路のみが形成された例を示した。しかし現実には、さまざまなスタンダードセルが組み合わされて、さまざまに分岐、合流する信号経路が形成されることが一般的である。このように分岐、合流する信号経路を有する論理回路が正常に動作するためには、特に、信号経路の合流が発生する部分においては、合流部分に到達する複数の信号のタイミングをそろえることが必要である。
図6に示される本発明の半導体集積回路においては、論理回路内の信号のタイミングを、遅延調整セルや負荷容量用セルを利用して、短い時間単位で、精密にそろえることが可能である。これにより、高い周波数での動作が可能になる。
なお、図示は省略しているが、論理回路42_1,42_2は、それぞれ、組合せ論理回路とフリップフロップとが交互に配置され、フリップフロップにクロック信号が供給されることによって、クロック信号に同期して動作するように構成されることが一般的である。このような同期回路において、前段の組合せ論理回路から出力された出力データ信号が、クロック信号に同期してフリップフロップに保持されるとともに、後段の組合せ論理回路に対して、入力データ信号として供給される。この場合、全てのフリップフロップに同時にクロック信号が供給されるように、クロックツリーが構成されることが一般的である。
遅延調整セルや負荷容量用セルは、データ信号の経路の遅延時間を調整し、タイミングをそろえることに利用できるだけではなく、クロック信号の経路であるクロックツリーの遅延時間を調整し、タイミングをそろえるためにも利用できる。
図6に示される本発明の半導体集積回路においては、遅延調整セルとして利用するセルは、遅延調整セルとして専用に用意したものでは無く、スタンダードセルとしてセルライブラリ10に登録されていたものである。従って、論理回路42_1内で遅延調整セルとして利用されるセルと同一の種類のセルが、同一の論理回路42_1内、もしくは、回路ブロック40を構成する他の論理回路内で、スタンダードセルとしても利用されることが一般的である。負荷容量用セルとして利用するセルについても同様であり、同一の種類のセルが、同一の論理回路42_1内、もしくは、回路ブロック40を構成する他の論理回路内で、スタンダードセルとしても利用されることが一般的である。
また、遅延調整セルおよび負荷容量用セルは、必要とする遅延時間もしくは負荷容量値を得るために、複数の接続パターンの中から選択された1つの接続パターンで接続される。従って、回路ブロック内の異なる箇所においては、異なる遅延時間もしくは負荷容量値を得るために、同一の種類の遅延調整セルもしくは負荷容量用セルが、異なる接続パターンで利用されることが一般的である。
図7および図8は、図2,図3に示した第1のスタンダードセル20と、図4に示した第2のスタンダードセル30とを配置し、接続することによって形成した、論理回路の一部分の第1および第2の例を示す回路図である。
図7もしくは図8に示した、論理回路44の一部分は、それぞれ、2個の図2に示す第1のスタンダードセル20_1,20_2と、1個の図4に示す第2のスタンダードセル30とを含んでいる。2個の第1のスタンダードセル20_1,20_2は、互いに直列に接続されている。すなわち、前段に配置されたスタンダードセル20_1は、入力端子B2が、論理回路44の信号経路上のノードN4に接続されるとともに、出力端子Z2が、信号経路上の他のノードN5に接続されている。後段のスタンダードセル20_2は、入力端子B2がノードN5に接続されるとともに、出力端子Z2が、信号経路上の他のノードN6に接続されている。そして、スタンダードセル20_1は、入力端子B2に入力信号(同一の論理回路内の図示しない前段、もしくは、図示しない他の回路から供給される)が入力されるとともに、他の入力端子A21,A22には固定電位が供給されて、ノードN4とN5との間に遅延時間を与える遅延調整セルとして利用されている。一方、スタンダードセル20_2は、入力端子B2に入力信号が入力されるとともに、他の入力端子A21,A22にも入力信号が入力されて、式1に示す論理演算を行うスタンダードセルとして利用されている。
前段に配置されて遅延調整セルとして利用されているスタンダードセル20_1については、図7と図8とで、接続パターンが異なっており、異なる遅延時間を論理回路44の信号経路に与えている。すなわち、図7においては、入力端子A21,A22の両方にhighレベル(Vdd)の固定電位が供給されている。一方、図8においては、入力端子A21にはhighレベル(Vdd)の固定電位が、入力端子A22にはlowレベル(GND)の固定電位が供給されている。このため、遅延調整セル20_1は、図8において図7の場合よりも大きな遅延時間を論理回路44の信号経路に与える。
一方、第2のスタンダードセル30は、2個の第1のスタンダードセル20_1と20_2の間のノードN5に負荷容量を付加する、負荷容量用セルとして利用されている。すなわち、図7の例においては、ノードN5に、セル30の4つの入力端子の内のB31のみが接続されている。一方、図8の例においては、ノードN5に、セル30の4つの入力端子の内のB31とA31の2つが接続されている。従って、図7の場合に比較して図8の場合の方が、ノードN5に付加される負荷容量は大きい。例えば、入力端子B31の入力容量とA31の入力容量とが等しい場合であれば、図8の場合にノードN5に付加される容量は、図7の場合の2倍になる。
このように、図7と図8とでは、遅延調整セル20_1は、入力端子の接続パターンが異なることに加えて、負荷容量用セル30によって付加される負荷容量の値も異なっている。この両方の影響により、遅延調整セル20_1は、信号経路に、図8において図7の場合よりも大きな遅延時間を与える。
なお、図7および図8に示した例において、セル30の入力端子の内、ノードN5に接続していないものには、lowレベルの固定電位を供給した。例えば、ANDゲート32については、図7および図8のいずれの回路においても、一方の入力端子B31がノードN5に接続され、他方の入力端子32がlowレベルの固定電位に接続されている。このため、ノードN5の電位にかかわらず、ANDゲート32の出力はlowレベルで一定である。
これに対して、負論理入力ANDゲート34については、図8の回路において、一方の入力端子A31がノードN5に接続され、他方の入力端子A32がlowレベルの固定電位に接続されている。従って、ノードN5の電位の変化によって、負論理入力ANDゲート34の出力はlowレベルとhighレベルの間で遷移する。このため、負論理入力ANDゲート34の状態遷移に伴う電流が流れ、電力が消費される。このような状態遷移による電力消費を防止するためには、入力端子A32はhighレベルの固定電位に接続することが好ましい。
図4に示したスタンダードセル30以外のスタンダードセルを負荷容量用セルとして利用する場合にも、負荷容量用セルでの消費電力を低減するためには、信号経路のノードに接続しない入力端子に供給する固定電位のレベルを適切に選択することが好ましい。
ここで、遅延調整セル20_1については、セルライブラリ10に、遅延時間と接続パターンとの対応の把握が可能な遅延調整セルデータが記憶されている。従って、遅延調整セルデータを参照して、必要とされる遅延時間が得られるように他の入力端子A21,A22の接続パターンを選択することができる。
一方、負荷容量用セル30については、セルライブラリ10に記憶された負荷容量用セルデータでは、入力端子B31,B32,A31,A32の接続パターンと負荷容量との対応の把握は可能であるが、接続パターンと遅延時間との対応を直接把握することはできない。そこで、例えば、以下のようにして、接続パターンを選択する。
まず、負荷容量用セル30を接続するノードN5を含む信号経路、例えば、ノードN4とノードN6との間の信号経路の遅延時間を、その信号経路上に存在するセル20_1,20_2の遅延時間、および、配線の遅延時間を含めて、シミュレーションによって算出する。この時、負荷容量用セル30については、負荷容量が異なる2つの接続パターンの場合について、遅延時間の算出を行う。そして、求めた2つの場合の間で、遅延時間と負荷容量用セルによって付加される負荷容量値との間に、線形の関係があることを仮定して、所望の遅延時間が得られる負荷容量値を算出する。そして、算出された負荷容量値が得られるように、接続パターンを選択する。
なお、セルライブラリ10に、遅延調整セルとして利用する特定の種類のセルの遅延調整セルデータとして、標準的な負荷容量が付加された場合についてのみではなく、負荷容量用セル30が出力端子に接続されることによって異なる負荷容量が付加された、複数の場合のそれぞれについて、遅延時間と接続パターン(遅延調整セル接続パターン)との対応を記憶することも可能である。これにより、図7および図8に示した例のように、遅延調整セルとして利用するセル20_1の出力が接続されたノードN5に負荷容量用セル30を接続した場合であれば、遅延調整セル20_1および負荷容量用セル30の接続パターンの選択を、遅延調整セルデータを参照して容易に行うことができる。
しかし、本発明の半導体集積回路において、遅延調整セルの出力に負荷容量用セルを接続して利用することは必須ではない。遅延調整セルは、その出力に負荷容量用セルを接続することなく、利用することができる。負荷容量用セルも、遅延調整セルとして使われているものではない、他のスタンダードセルの出力に接続し、負荷容量の付加を行うことが可能である。この場合でも、上記のように2つの接続パターンの場合について遅延時間を算出することにより、接続パターンの選択を行うことができる。
また、遅延調整セルおよび負荷容量用セルのみではなく、例えば、バッファを直列に接続した遅延回路を、合わせて利用することも可能である。例えば、バッファを直列に接続した遅延回路を、大きな時間単位で遅延時間を調整する粗調整セルとして利用し、本発明の遅延調整セルおよび負荷容量セルを、より小さな時間単位で遅延時間を調整する微調整セルとして利用することができる。
図9は、図7および図8と同様に、2個の第1のスタンダードセル20_1,20_2と、1個の第2のスタンダードセル30とを配置し、接続することによって形成した、論理回路の一部分の他の例を示す回路図である。
図7および図8には、図5に示す設計フローの配置・接続ステップS104において、遅延調整セル20_1および負荷容量用セル30についても、固定の配線による接続を行った例を示した。これに対して、図9には、配置・接続ステップS104において、遅延調整セル20_1および負荷容量用セル30の接続のために、制御信号によって接続を設定可能なスイッチを配置した例を示す。すなわち、図9に示した論理回路46においては、遅延調整セル20_1の接続パターンを選択する第1のスイッチSW1と、負荷容量用セル30の接続パターンを選択する第2のスイッチSW2とを設けた。
第1のスイッチSW1は、遅延調整セル20_1の接続パターン、すなわち、入力端子A21およびA22に供給する固定電位のレベルを選択する。これによって、遅延調整セル20_1の遅延時間を調整する。第2のスイッチSW2は、負荷容量用セル30の接続パターン、すなわち、入力端子B31,B32,A31,A32のいずれをノードN5に接続し、他に固定電位(GND電位)を供給するかを選択する。これによって、負荷容量用セル30がノードN5に付加する負荷容量値を調整する。
スイッチによる接続パターンの選択により、実際に半導体基板上に製造した半導体集積回路、もしくはさらに、回路基板上に実装した半導体集積回路について、論理回路のタイミング評価を行い、その評価結果に応じて、接続パターンの修正を行い、遅延時間の調整を行うことができる。この場合、図5のフローにおける評価ステップ(S106)は、半導体集積回路の製造後、もしくは、回路基板への実装後に行われ、その評価結果に応じて、スイッチによる接続パターンの修正が、修正ステップ(S108)として実施される。
スイッチSW1およびSW2としては、ヒューズや、各種のメモリ素子によって制御されたパストランジスタ等を利用することができる。
以上、本発明の半導体集積回路を実施例に沿って具体的に説明した。本発明が上記の具体例には限定されず、さまざまな変形、改良が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態において、セルライブラリに登録された複数の種類のスタンダードセルの中から、遅延調整セルおよび負荷容量用セルとして利用する特定の種類のスタンダードセルを選択し、例えばシミュレーションによって、接続パターンと遅延時間もしくは負荷容量値との対応を求め、この対応を、遅延調整セルデータおよび負荷容量用セルデータとして、セルライブラリに記憶する。遅延時間は、スタンダードセルの回路構成のみではなく、半導体基板上のトランジスタの配置にも依存するため、シミュレーションを行って評価することが必要である。しかし、スタンダードセルデータが記憶されたセルライブラリが既に構築された環境においては、この作業の実施は容易である。すなわち、セルライブラリに登録されたスタンダードセルについては、既にライブラリに記憶されるレイアウトデータを利用してシミュレーションを行うことのみによって、接続パターンと遅延時間もしくは負荷容量値との対応を求めることができる。
仮に、シミュレーションの結果、所望の対応関係を持たないことが分かったとしても、単に、他のセルについてシミュレーションを繰り返せばよい。そして、遅延調整セルや負荷容量用セルとして利用するためのデータが得られたら、単に、そのデータのみをセルライブラリに追加して記憶すればよい。すなわち、レイアウトデータ等の、スタンダードセルとして利用するためのデータは、既にライブラリに記憶されているため、新たに記憶する必要はない。
これに対して、遅延時間調整のための専用のセルを、新たなスタンダードセルとしてセルライブラリに登録するためには、まず、新たなセルのレイアウトを作成することが必要になる。セルライブラリに登録可能なセルとするためには、さまざまな制約を満たすことが必要であり、その設計は容易ではない。通常は、設計を行った後、検証プログラムによる制約に対する違反の検出と、修正とを、繰り返し行うことが必要になる。このようにして、制約を満たすレイアウトの設計が完了して初めて、シミュレーションを行い、遅延時間や容量値と接続パターンとの対応を評価することが可能になる。しかも、所望の対応関係が得られなかった場合には、レイアウトの設計からやり直すことが必要になる。さらに、設計したセルが所望の対応関係を持つことが確認できたとしても、そのセルのデータをライブラリに登録することも容易ではない。すなわち、新たなセルについてのデータは、セルライブラリには全く記憶されていないので、単に、遅延時間や負荷容量値についてのデータだけではなく、レイアウト等の、スタンダードセルとして利用するためのデータも記憶することが必要である。
このように、セルライブラリに登録されたスタンダードセルの中から、特定の種類のスタンダードセルを選択し、遅延調整セルデータもしくは負荷容量用セルデータをセルライブラリに追加して記憶する本発明の実施形態は、遅延時間調整のための専用のセルを新たに設計し、セルライブラリに登録する場合に比較して、はるかに容易に実施することができる。
遅延調整セルおよび負荷容量用セルとしては、図2,図3,および、図4に示したものだけではなく、一般的にスタンダードセルとして利用されるさまざまなセルを利用することができる。負荷容量用セルについては、複数の入力端子を有するスタンダードセルのいずれも、利用することが可能である。遅延調整セルについては、前述のように、遅延入力端子および出力端子を除く他の入力端子を複数の固定電位のいずれかに接続する接続パターンの内の、複数を、遅延入力端子に入力した信号をそれぞれの接続パターンに対応した遅延時間の後に出力端子から出力することができる接続パターンとして有するセルを、利用することができる。
例えば、図10および図11には、遅延調整セルとしても利用することが可能なスタンダードセルの他の一例の、論理回路図およびトランジスタ接続図を示す。スタンダードセル50は、2つの入力端子A51,A52を有するANDゲート52と、負論理入力端子B5を有するとともに、ANDゲート52の出力が入力されるORゲート54とによって構成される。そして、ORゲート54の出力端子がセル50の出力端子Z5を構成する。そして、入力A51およびA52の接続パターンが(low、low)、(low、high)、(high、low)である3つの接続パターンにおいて、入力端子B5に入力された信号が、それぞれの接続パターンに対応した遅延時間の後に、出力端子Z5から、反転されて出力される。
図11の回路図のトランジスタ接続に関する説明は省略するが、このスタンダードセル50も、複合ゲートの構成を有しており、接続パターンによって、数10psの単位で遅延時間を調整することができる。
同様に、入力端子B5が正論理入力端子であるセルも、遅延調整セルとして利用することができる。この場合には、入力A51およびA52の接続パターンが(low、low)、(low、high)、(high、low)である3つの接続パターンにおいて、入力端子B5に入力された信号が、それぞれの接続パターンに対応した遅延時間の後に、出力端子Z5から、反転されずに、出力される。
本発明のセルライブラリに記憶されるデータの概要を示す概念図である。 遅延調整セルとしても利用することが可能な特定の種類のスタンダードセルの一例を示す論理回路図である。 図2に示すセルを構成するためのトランジスタ間の接続の一例を示す回路図である。 負荷容量用セルとしても利用することが可能なスタンダードセルの一例を示す論理回路図である。 本発明の半導体集積回路の設計方法の一例を示すフロー図である。 本発明の半導体集積回路に設けられる回路ブロックの一例の構成を示す概念図である。 本発明の半導体集積回路に設けられる論理回路の一部分の第1の例を示す回路図である。 本発明の半導体集積回路に設けられる論理回路の一部分の第2の例を示す回路図である。 本発明の半導体集積回路に設けられる論理回路の一部分の他の例を示す回路図である。 遅延調整セルとしても利用することが可能な特定の種類のスタンダードセルの他の一例を示す論理回路図である。 図10に示すセルを構成するためのトランジスタ間の接続の一例を示す回路図である。
符号の説明
10 セルライブラリ
12 ネットリスト
14 回路ブロックレイアウトデータ
20,50 スタンダードセル(遅延調整セル)
30 スタンダードセル(負荷容量用セル)
40 回路ブロック
42_1,42_2,44 論理回路
A21,A22,A31,A32,B31,B3,A51,A52,B5 入力端子
Z2,Z3,Z5 出力端子
N1,N2,N3,N4,N5,N6 ノード

Claims (20)

  1. 第1の複数種のスタンダードセルそれぞれの、論理機能およびレイアウトのデータを含むスタンダードセルデータを記憶するとともに、前記複数種のスタンダードセルの少なくとも1つの、出力端子と複数の入力端子とを有する特定の種類のセルについて、前記スタンダードセルデータに加えて、前記複数の入力端子から選ばれた遅延入力端子と前記出力端子との間の遅延時間と、他の入力端子を複数の固定電位のいずれかに接続する複数の遅延調整セル接続パターンとの対応の把握を可能とする、遅延調整セルデータを記憶したセルライブラリを用意し、
    前記セルライブラリから、前記特定の種類のセルの少なくとも1つを含む第2の複数種のスタンダードセルを選択し、配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路を設計する方法であって、
    前記配置および接続を、前記選択された特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルの、前記遅延入力端子を前記信号経路の第1のノードに接続し、前記出力端子を前記信号経路の第2のノードに接続し、前記他の入力端子を前記複数の遅延調整セル接続パターンから選択された1つの接続パターンで前記複数の固定電位のいずれかに接続するとともに、
    前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルである第2のスタンダードセルの前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび前記出力端子を、前記信号経路の他のノードに、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果が該出力端子に出力されるように接続することによって行うことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  2. 前記配置および接続を行った後に、前記少なくとも1つの論理回路のタイミング評価を行い、該タイミング評価の結果に応じて、前記1つの接続パターンの修正を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路の設計方法。
  3. 前記セルライブラリが、さらに、前記複数種のスタンダードセルの少なくとも1つの、第2の出力端子と第2の複数の入力端子とを有する第2の特定の種類のセルについて、前記スタンダードセルデータに加えて、前記第2の複数の入力端子から選ばれた1つもしくは複数の入力端子を同一のノードに接続した時に該同一のノードに付加される負荷容量値と、該1つもしくは複数の入力端子を該同一のノードに接続する複数の負荷容量用セル接続パターンとの対応の把握を可能とする負荷容量用セルデータを記憶し、
    前記第2の複数種のスタンダードセルの選択が、前記第2の特定の種類のセルの少なくとも1つを含むように行われ、
    前記配置および接続を、前記選択された第2の特定の種類のスタンダードセルである第3のスタンダードセルの前記第2の複数の入力端子を、前記信号経路の第3のノードに、前記複数の負荷容量用セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された第2の1つの接続パターンで接続するように行うことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路の設計方法。
  4. 前記スタンダードセルに記憶される遅延調整セルデータが、前記出力端子に付加される負荷容量値が異なる複数の場合のそれぞれについての、前記遅延時間と複数の遅延調整セル接続パターンとの対応の把握を可能とするものであり、
    前記配置および接続を、前記第2のノードと第3のノードとが同一のノードになるように行うことを特徴とする請求項記載の半導体集積回路の設計方法。
  5. 第1の複数種のスタンダードセルそれぞれの、論理機能およびレイアウトのデータを含むスタンダードセルデータが記憶されたセルライブラリから、出力端子と複数の入力端子とを有する特定の種類のセルを含む第2の複数種のスタンダードセルを選択し、配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路を設計する方法において、
    前記配置および接続を、
    前記特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルの、前記複数の入力端子から選ばれた遅延入力端子を前記信号経路の第1のノードに接続し、前記出力端子を前記信号経路の第2のノードに接続し、他の入力端子を、該他の入力端子を複数の固定電位のいずれかに接続する複数の遅延調整セル接続パターンから選択された1つの接続パターンで、該複数の固定電位のいずれかに接続するとともに、
    前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルである第2のスタンダードセルの、前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび出力端子を、前記信号経路の他のノードに、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果が該出力端子に出力されるように接続することによって行うことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  6. 前記配置および接続を行った後に、前記少なくとも1つの論理回路のタイミング評価を行い、該タイミング評価の結果に基づいて、前記1つの接続パターンの修正を行うことを特徴とする請求項記載の半導体集積回路の設計方法。
  7. 前記第2の複数種のスタンダードセルの選択が、第2の出力端子と第2の複数の入力端子とを有する第2の特定の種類のセルを含むように行われ、
    前記配置および接続を、
    前記第2の特定の種類のスタンダードセルである第3のスタンダードセルの前記第2の複数の入力端子を、前記信号経路の第3のノードに、該第2の複数の入力端子の1つもしくは複数を該第3のノードに接続する複数の負荷容量セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された第2の1つの接続パターンで接続するとともに、
    前記第3のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルである第4のスタンダードセルの、前記第2の複数の入力端子の少なくとも2つおよび第2の出力端子を、前記信号経路の他のノードに、該少なくとも2つの入力端子にそれぞれ入力される変数の間の論理演算結果が該第2の出力端子に出力されるよう接続することによって行うことを特徴とする請求項5または6に記載の半導体集積回路の設計方法。
  8. それぞれが所定のレイアウトと論理機能を有する複数種のスタンダードセルを配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路において、
    前記複数種のスタンダードセルは、出力端子と複数の入力端子を有する特定の種類のスタンダードセルを含み、
    前記回路ブロックが、
    前記特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルであって、前記複数の入力端子から選ばれた遅延入力端子が前記信号経路の第1のノードに接続され、前記出力端子が前記信号経路の第2のノードに接続され、他の入力端子が、該他の入力端子を複数の固定電位のいずれかに接続する複数の遅延調整セル接続パターンから選択された1つの接続パターンで、該複数の固定電位のいずれかに接続された遅延調整セルと、
    前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルであって、前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび前記出力端子が前記信号経路の他のノードに接続され、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果を該出力端子に出力する第2のスタンダードセルとを含むことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 前記複数の遅延調整セル接続パターンのぞれぞれは、前記遅延入力端子に入力された信号が、該それぞれの遅延調整セル接続パターンに対応した遅延時間の後に、前記出力端子に出力される接続パターンであることを特徴とする請求項記載の半導体集積回路。
  10. 前記1つの接続パターンを選択するスイッチを有することを特徴とする請求項8または9に記載の半導体集積回路。
  11. 前記複数種のスタンダードセルが、第2の出力端子と第2の複数の入力端子を有する第2の特定の種類のスタンダードセルをさらに含み、
    前記回路ブロックが、
    前記第2の特定の種類のスタンダードセルである第3のスタンダードセルであって、前記第2の複数の入力端子が前記信号経路の第3のノードに、該第2の複数の入力端子の1つもしくは複数を該第3のノードに接続する複数の負荷容量用セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された、第2の1つの接続パターンで接続された負荷容量用セルと、
    前記第3のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルであって、前記第2の複数の入力端子の少なくとも2つおよび前記第2の出力端子が前記信号経路の他のノードに接続され、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果を該第2の出力端子に出力する第4のスタンダードセルとを含むことを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の半導体集積回路。
  12. 前記第2のノードと第3のノードとが同一のノードであることを特徴とする請求項11記載の半導体集積回路。
  13. 前記回路ブロックが、前記遅延調整セルに加えて、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルであって、前記遅延入力端子が前記信号経路の第4のノードに接続され、前記出力端子が前記信号経路の第5のノードに接続され、他の入力端子が、前記複数の遅延調整セル接続パターンから選択された、前記1つの接続パターンとは異なる接続パターンで前記複数の固定電位のいずれかに接続された、第2の遅延調整セルをさらに含むことを特徴とする請求項8ないし12のいずれかに記載の半導体集積回路。
  14. 第1の複数種のスタンダードセルそれぞれの、論理機能およびレイアウトのデータを含むスタンダードセルデータを記憶するとともに、前記複数種のスタンダードセルの少なくとも1つの、出力端子と複数の入力端子とを有する特定の種類のセルについて、前記スタンダードセルデータに加えて、前記複数の入力端子から選ばれた1つもしくは複数の入力端子を同一のノードに接続した時に該同一のノードに付加される負荷容量値と、該1つもしくは複数の入力端子を該同一のノードに接続する複数の負荷容量用セル接続パターンとの対応の把握を可能とする、負荷容量用セルデータを記憶したセルライブラリを用意し、
    前記セルライブラリから、前記特定の種類のセルの少なくとも1つを含む第2の複数種のスタンダードセルを選択し、配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路を設計する方法であって、
    前記配置および接続を、前記選択された特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルの前記複数の入力端子を、前記信号経路の第1のノードに、前記複数の負荷容量用セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された1つの接続パターンで接続するように行うとともに、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルである第2のスタンダードセルの前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび前記出力端子を、前記信号経路の他のノードに、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果が該出力端子に出力されるように接続することによって行うことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  15. 前記配置および接続を行った後に、前記少なくとも1つの論理回路のタイミング評価を行い、該タイミング評価の結果に応じて、前記1つの接続パターンの修正を行うことを特徴とする請求項14記載の半導体集積回路の設計方法。
  16. 第1の複数種のスタンダードセルそれぞれの、論理機能およびレイアウトのデータを含むスタンダードセルデータが記憶されたセルライブラリから、出力端子と複数の入力端子とを有する特定の種類のセルを含む第2の複数種のスタンダードセルを選択し、配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路を設計する方法において、
    前記配置および接続を、
    前記特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルの前記複数の入力端子を、前記信号経路の第1のノードに、該複数の入力端子の1つもしくは複数を該第1のノードに接続する複数の負荷容量セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された1つの接続パターンで接続するとともに、
    前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルである第2のスタンダードセルの前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび出力端子を、前記信号経路の他のノードに、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果が該出力端子に出力されるよう接続することによって行うことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  17. 前記配置および接続を行った後に、前記少なくとも1つの論理回路のタイミング評価を行い、該タイミング評価の結果に基づいて、前記1つの接続パターンの修正を行うことを特徴とする請求項16記載の半導体集積回路の設計方法。
  18. それぞれが所定のレイアウトと論理機能を有する複数種のスタンダードセルを配置し、相互に接続して信号経路を形成した少なくとも1つの論理回路を含む回路ブロックを有する半導体集積回路において、
    前記複数種のスタンダードセルは、出力端子と複数の入力端子を有する特定の種類のスタンダードセルを含み、
    前記回路ブロックが、
    前記特定の種類のスタンダードセルである第1のスタンダードセルであって、前記複数の入力端子が前記信号経路の第1のノードに、該複数の入力端子の1つもしくは複数を該第1のノードに接続する複数の負荷容量用セル接続パターンと、全く接続を行わない接続パターンとの中から選択された1つの接続パターンで接続された負荷容量用セルと、
    前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルであって、前記複数の入力端子の少なくとも2つおよび前記出力端子が前記信号経路の他のノードに接続され、該少なくとも2つの入力端子のそれぞれに入力される変数の間の論理演算結果を該出力端子に出力する第2のスタンダードセルとを含むことを特徴とする半導体集積回路。
  19. 前記1つの接続パターンを選択するスイッチを有することを特徴とする請求項18記載の半導体集積回路。
  20. 前記回路ブロックが、前記負荷容量用セルに加えて、前記第1のスタンダードセルと同一の種類のスタンダードセルであって、前記複数の入力端子が前記信号経路の第2のノードに、前記複数の負荷容量用セル接続パターンから選択された、前記1つの接続パターンとは異なる接続パターンで接続された第2の負荷容量用セルをさらに含むことを特徴とする請求項18または19に記載の半導体集積回路。
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