JP2008065732A - 半導体集積回路の設計方法及び設計システム - Google Patents

半導体集積回路の設計方法及び設計システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008065732A
JP2008065732A JP2006245136A JP2006245136A JP2008065732A JP 2008065732 A JP2008065732 A JP 2008065732A JP 2006245136 A JP2006245136 A JP 2006245136A JP 2006245136 A JP2006245136 A JP 2006245136A JP 2008065732 A JP2008065732 A JP 2008065732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor integrated
integrated circuit
power
designing
power switches
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006245136A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuki Asao
和樹 朝尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Electronics Corp
Original Assignee
NEC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Electronics Corp filed Critical NEC Electronics Corp
Priority to JP2006245136A priority Critical patent/JP2008065732A/ja
Priority to US11/896,984 priority patent/US20080066035A1/en
Publication of JP2008065732A publication Critical patent/JP2008065732A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/36Circuit design at the analogue level
    • G06F30/367Design verification, e.g. using simulation, simulation program with integrated circuit emphasis [SPICE], direct methods or relaxation methods
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2119/00Details relating to the type or aim of the analysis or the optimisation
    • G06F2119/06Power analysis or power optimisation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

【課題】半導体集積回路に搭載されるパワーゲーティング回路における複数の電源スイッチのONタイミングを最適化すること。
【解決手段】本発明に係る半導体集積回路の設計方法は、(A)パワーゲーティング回路の動作モデルを提供するステップと、(B)突入電流に関する制約を設定するステップと、(C)動作モデルを用いた回路シミュレーションを実行するステップと、(D)回路シミュレーションの結果に基づいて、複数の電源スイッチのそれぞれをONさせるONタイミングを示すタイミングデータを生成するステップとを有する。回路シミュレーションにおいて、動作モデルは、上記設定された制約が満たされるように複数の電源スイッチを順番にONさせる。
【選択図】図9

Description

本発明は、半導体集積回路の設計技術に関する。特に、本発明は、パワーゲーティング回路を搭載する半導体集積回路の設計技術に関する。
半導体集積回路の分野において、消費電力の低減は重要な課題である。特に、携帯機器に搭載される半導体集積回路において、その携帯機器の動作時間を左右する消費電力を抑制することは重要である。消費電力は、動作時(アクティブモード)の消費電力と、待機時(スタンバイモード)の消費電力に区分される。このうち、スタンバイモードでの消費電力は、主に、トランジスタのリーク電流に依存している。
スタンバイモードにおける消費電力を低減するための技術として、「パワーゲーティング」が知られている。パワーゲーティングとは、スタンバイモードにおいて動作しない機能ブロックへの電力供給を遮断する技術である。そのために、パワーゲーティング対象の機能ブロックと電源との間に、パワーゲーティング回路が設けられる。スタンバイモード時、パワーゲーティング回路は、パワーゲーティング対象の機能ブロックへの電力供給を遮断する。その結果、その機能ブロック中のリーク電流が大幅に削減され、スタンバイモード時の消費電力が低減される。
一般的に、パワーゲーティング回路は電源スイッチを備えており、機能ブロックへの電力供給の再開時、その電源スイッチがONされる。この時、パワーゲーティング回路には、「突入電流(in-rush current)」が流れる。突入電流は電源ノイズを発生させ、その電源ノイズは、パワーゲーティングの対象ではない機能ブロックの誤動作の原因となる。特に、突入電流のピーク値が大きい場合、その弊害は顕著となる。
突入電流のピーク値を低減するために、パワーゲーティング回路に複数の電源スイッチを並列に設け、その複数の電源スイッチを順番にONさせることが考えられる。例えば、非特許文献1には、複数の電源スイッチと複数の遅延回路とを備えるパワーゲーティング回路が記載されている。複数の電源スイッチは、機能ブロックとグランド電源との間に並列に設けられている。複数の遅延回路は、直列に接続されており、複数の電源スイッチに対してON信号を順番に供給する。それら遅延回路のそれぞれの遅延時間により、複数の電源スイッチは順番にONする。その結果、各電源スイッチにおいて突入電流が発生する期間がずれ、突入電流のピーク値が低減される。
Suhwan Kim et al., "Understanding and Minimizing Ground Bounce During Mode Transition of Power Gating Structures", International Symposium on Low Power Electronics and Design (ISLPED) 2003, Proceedings, pp. 22-25.
上記非特許文献1に記載されたパワーゲーティング回路において、遅延回路の遅延時間が短すぎると、突入電流が発生する期間が重なってしまう。このことは、突入電流のピーク値の増大を招き、電源ノイズによる回路の誤動作の原因となる。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の第1の観点において、コンピュータを用いた半導体集積回路の設計方法が提供される。設計対象の半導体集積回路は、機能ブロック(1)と電源との間に並列に設けられた複数の電源スイッチ(SW1〜SWn)を有するパワーゲーティング回路(10)を搭載する。本発明に係る設計方法は、(A)パワーゲーティング回路(10)の動作モデル(20)を提供するステップと、(B)突入電流に関する制約を設定するステップと、(C)上記動作モデル(20)を用いた回路シミュレーションを実行するステップとを有する。動作モデル(20)は、その回路シミュレーションにおいて、上記設定された制約が満たされるように複数の電源スイッチ(SW1〜SWn)を順番にONさせる。突入電流に関する制約としては、突入電流の最大値(許容値)や、突入電流の単位時間当たりの変化量の最大値(許容値)が例示される。
本発明に係る設計方法は、更に、(D)上記回路シミュレーションの結果に基づいて、複数の電源スイッチ(SW1〜SWn)のそれぞれをONさせるONタイミングを示すタイミングデータ(121)を生成するステップを有する。このタイミングデータ(121)が示すONタイミングは、上述の通り、突入電流に関する所望の制約が満たされるように決定されている。言い換えれば、そのONタイミングで複数の電源スイッチ(SW1〜SWn)をONさせれば、突入電流制約は満たされる。従って、生成されたタイミングデータ(121)を参照して、実際のパワーゲーティング回路(10)の設計が行われればよい。それにより、所望の突入電流制約を満たすパワーゲーティング回路(10)が自動的に得られる。
このように、本発明に係る設計方法によれば、動作モデル(20)を用いた回路シミュレーションによって、所望の突入電流制約を満たすONタイミングが自動的に決定される。そのONタイミングを参照して設計されたパワーゲーティング回路(10)では、所望の突入電流制約が自動的に満たされている。従って、電源ノイズによる回路の誤動作が防止される。
また、回路シミュレーションにおいて、動作モデル(20)は、複数の電源スイッチ(SW1〜SWn)のそれぞれのONタイミングのうち時間的に隣り合う2つの間隔を、所定値から徐々に増加させてもよい。その場合、動作モデル(20)は、所望の突入電流制約が満たされた段階で、上記隣り合う2つのONタイミングの間隔を決定する。よって、隣り合う2つのONタイミングの間隔が、いたずらに長くなりすぎることが防止される。その結果、機能ブロック(1)の動作再開までの時間が長くなりすぎることが防止され、パワーゲーティング回路(10)が搭載される半導体集積回路の動作速度の低下が防止される。
本発明の第2の観点において、半導体集積回路の設計システムが提供される。設計対象の半導体集積回路は、機能ブロック(1)と電源との間に並列に設けられた複数の電源スイッチ(SW1〜SWn)を有するパワーゲーティング回路(10)を搭載する。本発明に係る設計システム(100)は、パワーゲーティング回路(10)の動作モデル(20)が格納される記憶装置(120)と、記憶装置(120)から動作モデル(20)を読み出しその動作モデル(20)の回路シミュレーションを実行する演算処理装置(110)とを備える。動作モデル(20)において、突入電流に関する制約が設定される。回路シミュレーションにおいて、動作モデル(20)は、上記設定された制約が満たされるように複数の電源スイッチ(SW1〜SWn)を順番にONさせる。演算処理装置(110)は、その回路シミュレーションの結果に基づいて、複数の電源スイッチ(SW1〜SWn)のそれぞれをONさせるONタイミングを示すタイミングデータ(121)を生成する。
本発明によれば、半導体集積回路に搭載されるパワーゲーティング回路の複数の電源スイッチに関して、それぞれのONタイミングが所望の突入電流制約を満たすように自動的に設定される。従って、電源ノイズによる回路の誤動作が防止される。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係る半導体集積回路の設計技術を説明する。
1.設計対象の半導体集積回路
本発明において設計される半導体集積回路には、パワーゲーティングを行うパワーゲーティング回路が搭載される。図1は、設計対象としての半導体集積回路の一例を概略的に示している。図1に示される半導体集積回路は、第1機能ブロック1、第2機能ブロック2、及びパワーゲーティング回路10を備えている。第1機能ブロック1は、パワーゲーティングの対象であり、スタンバイモードにおいて、第1機能ブロック1への電力供給は遮断される。一方、第2機能ブロック2は、パワーゲーティングの対象外の機能ブロックである。第1機能ブロック1と第2機能ブロック2は、共通の電源(VDD、GND)に接続されている。
パワーゲーティング回路10は、第1機能ブロック1と電源との間に設けられる。図1において、パワーゲーティング回路10は、第1機能ブロック1と電源VDDとの間に設けられているが、第1機能ブロック1とグランド電源GNDとの間に設けられてもよい。図1において、パワーゲーティング回路10に対する入力電圧はVDDLであり、出力電圧はVSDである。第1機能ブロック1に対する入力電圧はVSDであり、出力電圧はGNDLである。
図1に示されるように、パワーゲーティング回路10は、複数の電源スイッチSW1〜SWnを有している。電源スイッチの総数は、n(nは2以上の整数)である。それら電源スイッチSW1〜SWnは、電源と第1機能ブロック1との間に並列に設けられている。各電源スイッチSWは、PチャネルMOSトランジスタで構成されている。
図2は、設計対象としての半導体集積回路の他の例を概略的に示している。図2において、図1と同じ構成には同じ符号が付され、重複する説明は省略される。図2において、第1機能ブロック1は、複数の機能ブロック3−1〜3−nを含んでいる。それら複数の機能ブロック3−1〜3−nのそれぞれに対して、複数の電源スイッチSW1〜SWnが一つずつ設けられている。あるいは、1つの機能ブロック3に対して複数の電源スイッチが設けられていてもよい(図示されない)。
図1及び図2に示されたように、本実施の形態に係るパワーゲーティング回路10は、並列に設けられた複数の電源スイッチSW1〜SWnを有している。スタンバイモード時、それら電源スイッチSW1〜SWnの全てはOFFされ、第1機能ブロック1への電力供給が遮断される。その結果、第1機能ブロック1中のリーク電流が大幅に削減され、スタンバイモード時の消費電力が低減される。
第1機能ブロック1への電力供給が再開される場合、電源スイッチSW1〜SWnはONされる。この時、パワーゲーティング回路10には突入電流が流れる。突入電流やその時間微分値が大きい場合、共通インダクタンスの自己誘導電圧によって発生する電源ノイズも大きくなる。その電源ノイズは、共通電源(VDDL)に接続された第2機能ブロック2に伝播し、第2機能ブロック2を誤動作させる可能性がある。よって、突入電流のピーク値や単位時間当たりの変化量を低減する必要がある。突入電流のピーク値や単位時間当たりの変化量を低減するために、パワーゲーティング回路10の電源スイッチSW1〜SWnは同時にONされず、順番にONされる。そのための構成の一例が、図3に示されている。
図3に示されるパワーゲーティング回路10は、複数の電源スイッチSW1〜SWnに加えて、複数の遅延回路11−2〜11−nから構成される遅延回路群を有している。複数の遅延回路11−2〜11−nは直列に接続されており、それぞれの出力は、電源スイッチSW2〜SWnに接続されている。この遅延回路群により、活性化信号/ENは、電源スイッチSW1〜SWnのそれぞれに対して異なるタイミングで供給される。この活性化信号/ENは、電源スイッチSW1〜SWnをONさせる信号であり、活性化信号/ENがHレベルからLレベルに変わると、各電源スイッチ(Pチャネルトランジスタ)がONする。
時刻T1において電源スイッチSW1がONする場合、その時刻T1よりも後の時刻T2(=T1+ΔT2)において、電源スイッチSW2がONする。同様に、所定の遅延時間後に、次の電源スイッチがONする。このようにして、複数の電源スイッチSW1〜SWnが、異なるONタイミング(T1、T2、・・・Tn−1、Tn)で順番にONする。時間的に隣り合う2つのONタイミングの間隔は、遅延回路11−2〜11−nの各々の遅延時間(ΔT2〜ΔTn)によって規定される。
図3で示されたパワーゲーティング回路10において、遅延時間(ΔT2〜ΔTn)が短すぎると、突入電流が発生する期間が重なってしまう。このことは、突入電流のピーク値や単位時間当たりの変化量の増大を招き、電源ノイズによる回路の誤動作の原因となる。一方、遅延時間(ΔT2〜ΔTn)が長すぎると、第1機能ブロック1が動作可能となるまでの時間が長くなってしまう。このことは、パワーゲーティング回路10が搭載される半導体集積回路の動作速度の低下を招く。
従って、本発明においては、遅延時間ΔT2〜ΔTnの最適値が求められる。言い換えれば、複数の電源スイッチSW1〜SWnのそれぞれをONさせるONタイミングが最適化される。特に、突入電流に関する所望の制約が満たされるように、電源スイッチSW1〜SWnの最適なONタイミングが決定される。ここで、突入電流に関する制約とは、突入電流の最大値(許容値)や、突入電流の時間微分値の最大値(許容値)を意味し、以下「突入電流制約」と参照される。以下に詳述されるように、本発明によれば、パワーゲーティング回路10の設計の前に、回路シミュレーションを通して、突入電流制約を満たす電源スイッチSW1〜SWnの最適なONタイミングが求められる。その回路シミュレーションにおいては、次に示されるパワーゲーティング回路10の動作モデルが用いられる
2.パワーゲーティング回路の動作モデル
本実施の形態において、パワーゲーティング回路10の動作や電圧・電流特性がモデル化された「動作モデル」が用いられる。この動作モデルは、ハードウェア記述言語(HDL:Hardware Description Language)で記述される。回路シミュレータを用いてその動作モデルを実行することにより、パワーゲーティング回路10の動作シミュレーションが可能である。以下に示されるように、本実施の形態に係る動作モデルは、所望の突入電流制約が満たされるように、複数の電源スイッチSW1〜SWnのONタイミングを自動的に制御する。
図4は、本実施の形態に係る動作モデル20の機能を要約的に示している。また、図5は、本実施の形態に係る動作モデル20を概念的に示している。本実施の形態に係る動作モデル20は、電源スイッチモジュール30、静止容量モジュール40、及びリーク電流モジュール50を有している。
2−1.電源スイッチモジュール
電源スイッチモジュール30は、パワーゲーティング回路10中の電源スイッチSW1〜SWnに関するモジュールである。
第1に、電源スイッチモジュール30は、電源スイッチSW1〜SWnの構成と特性を提供する。そのために、電源スイッチモジュール30には、パワーゲーティング回路10で用いられる電源スイッチの総数(n)が設定される。ここで、n個の電源スイッチSW1〜SWnが入力端子INと出力端子OUTとの間に並列に接続される場合が想定される。その場合、図5に示されるように、電源スイッチSW1〜SWnを、入力端子INと出力端子OUTとの間に接続された「可変抵抗」でモデル化することも可能である。その可変抵抗の抵抗値は、ONした電源スイッチの数i(i=0〜n)に応じて変化し、ON数iが増加するにつれて減少する。電源スイッチSW1〜SWnをシンプルな可変抵抗でモデル化することにより、後に示される回路シミュレーションに要する時間を短縮することができる。
第2に、電源スイッチモジュール30は、電源スイッチSW1〜SWnのONタイミングを最適化する機能を提供する。特に、電源スイッチモジュール30は、所望の突入電流制約が満たされるように、電源スイッチSW1〜SWnのONタイミングを自動的に制御する機能を提供する。そのために、電源スイッチモジュール30には、突入電流制約が設定される。この突入電流制約は、ユーザの要求に応じて、任意の値に設定され得る。突入電流制約としては、突入電流の最大値(許容値)や、突入電流の時間微分の最大値(許容値)が例示される。
突入電流やその時間微分は、時間的に隣り合う2つのONタイミングの間隔(ΔT)が短いほど、また、1回でONされる電源スイッチの数が大きいほど、大きくなる。突入電流制約が満たされるようにONタイミングを決定する手法の一例は、次の通りである。
(a)まず、ON状態の電源スイッチの数(i)が指定数(1つ又は任意の数)増えた場合の突入電流またはその単位時間当たりの変化量が、所定の周期毎に見積もられる。
(b)次に、見積もられた値が突入電流制約を満たしているかどうかの判定が行われる。
(c)突入電流制約が満たされる場合にだけ、上記指定された数の電源スイッチがONされる。
(d)ON数iが総数nに達するまで、上記(a)〜(c)が繰り返し実行される。
このような処理機能が、電源スイッチモジュール30には実装される。そのために、電源スイッチモジュール30には、上記所定の周期(以下、「判定周期」と参照される)が設定される。
図6は、電源スイッチモジュール30の一例を示している。この電源スイッチモジュール30は、アナログ設計用言語であるVerilog−Aで記述されている。以下、図6中の主な記述の意味を、行番号を参照しながら説明する。
(1)モジュール定義:電源スイッチモジュール30のデザイン名(SW_MODULE)、及び入出力ポート(si, so)が示されている。
(2)ポート宣言(inout:双方向)。
(3)ディスプリン宣言:入出力ポートに接続された信号の特性(electrical:電位と電流の特性)が定義されている。
(4)ブランチ宣言:ポートsi、so間に、電流路(b_sw_res)が存在する。
(6)判定周期(period)の設定。
(7)電源スイッチの総数n(sw_count)の設定。
(8)突入電流制約(I_limit)の設定。ここでは、例として、突入電流の最大値が突入電流制約として設定される。
(9)電圧(vsd)及び可変抵抗の抵抗値(sw_res)の変数宣言。
(10)電源スイッチを流れる電流(I_all)の変数宣言。
(11)ONされた電源スイッチ数i(count)の変数宣言。
(13)アナログ動作の記述の開始。
(14)〜(18)初期設定:ON状態の電源スイッチ数(count)は0に初期設定される。
(23)〜(30)ループ処理:判定周期(period)毎に上述の処理(a)〜(c)が行われる。
(24)ONされた電源スイッチ数(count)が総数(sw_count)になるまで、処理が行われる。
(25)〜(28)判定処理:電流(I_all)が突入電流制約(I_limit)を満たしている場合、ON状態の電源スイッチ数(count)が1増える。電流(I_all)が突入電流制約(I_limit)を満たしていない場合、ON状態の電源スイッチ数(count)は変更されない。
(32)電源スイッチSW1〜SWnのモデル:電源スイッチSW1〜SWnは、オン抵抗特性に基づいて、可変抵抗(sw_res)でモデル化されている。その可変抵抗(sw_res)は、ON状態の電源スイッチ数(count)が増加するにつれて減少する。
(33)V=IRの関係式:電圧(V(b_sw_res))、電流(I_all=I(b_sw_res))、可変抵抗(sw_res)との間の関係が示される。突入電流が見積もられる。
このように、所定の判定周期(period)毎に、突入電流(I_all)と突入電流制約(I_limit)との比較が行われる。突入電流制約(I_limit)が満たされる場合にだけ、変数(count)がインクリメントされる。これは、電源スイッチが新たにONされることに相当する。この処理は、変数(count)が電源スイッチの総数(sw_count)になるまで繰り返される。これは、突入電流制約(I_limit)が満たされるように電源スイッチSW1〜SWnが順番にONされることに相当する。そして、変数(count)の遷移時間が、電源スイッチSW1〜SWnのそれぞれがONされるONタイミングに相当する。ONタイミングを精度良く決定するために、判定周期(period)はある程度小さい値に設定されることが好適である。
2−2.静止容量モジュール
静止容量モジュール40は、電源スイッチSW1〜SWnが充放電する回路の静止容量を設定するモジュールである(図5参照)。後に示される回路シミュレーションにおいては、この静止容量モジュール40により設定される静止容量も考慮される。図7は、静止容量モジュール40の一例を示している。この静止容量モジュール40は、アナログ設計用言語であるVerilog−Aで記述されている。以下、図7中の主な記述の意味を、行番号を参照しながら説明する。
(36)モジュール定義:静止容量モジュール40のデザイン名(CAP_MODULE)、及び入出力ポート(ci, co)が示されている。
(39)静止容量(cap)の設定。
(41)〜(43)アナログ動作記述。
2−3.リーク電流モジュール
リーク電流モジュール50は、パワーゲーティング対象である第1機能ブロック1におけるリーク電流を設定するモジュールである(図5参照)。後に示される回路シミュレーションにおいては、このリーク電流モジュール50により設定されるリーク電流も考慮される。図8は、リーク電流モジュール50の一例を示している。このリーク電流モジュール50は、アナログ設計用言語であるVerilog−Aで記述されている。以下、図8中の主な記述の意味を、行番号を参照しながら説明する。
(45)モジュール定義:リーク電流モジュール50のデザイン名(LEAK_MODULE)、及び入出力ポート(li, lo)が示されている。
(49)ブランチ宣言:ポートli、lo間に、リーク電流路(b_leak)が存在する。
(50)電圧(vsd)の変数宣言。
(52)〜(58):アナログ動作記述。
(53)電圧(vsd)は入力電圧(V(li))である。図5に示されるように、この入力電圧(V(li))は、電源スイッチモジュール30の出力電圧、すなわち、パワーゲーティング回路10を通して第1機能ブロック1に供給される電圧である。
(54)〜(57)リーク電流の設定:リーク電流(I(b_leak))は、入力電圧(vsd)に応じて変動する。また、本例においては、入力電圧(vsd)が0.5V未満の場合と0.5V以上の場合とで、異なるリーク電流(I(b_leak))の式が用いられる。
3.回路シミュレーション
以上に説明されたように、パワーゲーティング回路10の動作モデル20が提供される。例えば、動作モデル20は、Verilog−Aで記述され、複数のモジュールを有する(図6〜図8参照)。このような動作モデル20を用いることにより、回路シミュレーションが行われる。つまり、動作モデル20により機能や動作が定義されたモデル回路が、コンピュータ上で動作させられる。回路シミュレーションは、所定のアナログシミュレータにより実行される。
図9は、回路シミュレーションにおける動作モデルの動作を示すフローチャートである。まず、突入電流制約が設定される(ステップS1)。その後、時間が経過する最中に、設定された判定周期毎に判定タイミングが訪れる(ステップS2)。判定タイミングにおいて、電源スイッチのON数iが指定数(1つ又は任意の数)増加した場合の突入電流(又はその変化量)が見積もられる(ステップS3)。次に、見積もられた突入電流(又はその変化量)が突入電流制約を満たしているかどうか判定される(ステップS4)。突入電流制約が満たされない場合(ステップS4;No)、ON数iは増加せず、処理はステップS2に戻る。一方、突入電流制約が満たされる場合(ステップS4;Yes)、ON数iが上記指定数だけ増加する(ステップS5)。未だONしていない電源スイッチが存在する場合(ステップS6;No)、処理はステップS2に戻る。ON数iが電源スイッチの総数nに達するまで、ステップS2〜S5が繰り返される。全ての電源スイッチSW1〜SWnがONした場合(ステップS6;Yes)、回路シミュレーションは終了する。
尚、電源スイッチSW1〜SWnが可変抵抗でモデル化される場合、回路シミュレータは、複数の電源スイッチSW1〜SWnを1つの可変抵抗として扱うことができる。この場合、回路シミュレーションの効率が向上し、好適である。
以上に説明されたように、回路シミュレーションにおいて、所望の突入電流制約が満たされるように、電源スイッチSW1〜SWnが順番にONしていく。すなわち、電源スイッチSW1〜SWnのそれぞれのONタイミングが、突入電流制約を満たすように自動的に制御され決定される。この回路シミュレーションの結果に基づいて、ONタイミングを示す「電源スイッチONタイミングデータ」が生成される。例えば、電源スイッチのON数iを表す上述の変数(count)の遷移時間が、ONタイミングに相当する。従って、変数(count)の状態遷移を示すデータを参照することによって、電源スイッチONタイミングデータを生成することが可能である。変数(count)の状態遷移は、画面に表示されてもよい。あるいは、電源スイッチONタイミングを自動的に出力するモジュールが、動作モデル20に組み込まれても良い。
4.パワーゲーティング回路の設計
上述の通り、電源スイッチSW1〜SWnのそれぞれのONタイミングは、突入電流制約が満たされるように決定されている。言い換えれば、そのONタイミングで複数の電源スイッチSW1〜SWnを順番にONさせれば、突入電流制約は満たされる。従って、生成された電源スイッチONタイミングデータを参照して、実際のパワーゲーティング回路10の設計が行われればよい。それにより、所望の突入電流制約を満たすパワーゲーティング回路10が自動的に得られる。
パワーゲーティング回路10は、例えば、図3に示された構成を有する。その場合、遅延回路11−2〜11−nのそれぞれの遅延時間(ΔT2〜ΔTn)が、ONタイミングに基づいて決定される。具体的には、電源スイッチONタイミングデータが示すONタイミングから、電源スイッチSW1〜SWnのそれぞれがONするタイミングの間隔(時間差)が算出される。その算出された間隔に適合するように、それぞれの遅延時間(ΔT2〜ΔTn)が決定される。パワーゲーティング回路10の設計は、通常の論理合成等により行われる。
尚、本実施の形態において、各遅延時間(ΔT2〜ΔTn)は、突入電流制約を満たすだけでなく、過剰にならないように決定されている。それは、回路シミュレーションにおいて、所定の判定周期毎に判定が行われ、突入電流制約が満たされた段階で直ぐに電源スイッチがONされるからである。言い換えれば、動作モデル20は、時間的に隣り合う2つのONタイミングの間隔(時間差)を判定周期に対応する値ずつ徐々に増加させ、突入電流制約が満たされた段階でその間隔を決定する。従って、隣り合う2つのONタイミングの間隔、すなわち遅延時間が、いたずらに長くなりすぎることが防止される。その結果、第1機能ブロック1の動作再開までの時間が長くなりすぎることが防止され、パワーゲーティング回路10が搭載される半導体集積回路の動作速度の低下が防止される。遅延時間を精度良く決定するために、上記判定周期は、ある程度小さい値に設定されることが好適である。
5.半導体集積回路設計システム
本実施の形態に係るパワーゲーティング回路10が搭載される半導体集積回路は、コンピュータを用いて設計される。その設計のためのコンピュータシステムは、当業者によって適宜構築され得る。図10は、コンピュータシステム(LSI設計システム)の一例を示している。
LSI設計システム100は、演算処理装置110、記憶装置120、設計ツール群130、入力装置140、表示装置150を備えている。記憶装置120には、上述の動作モデル20、電源スイッチONタイミングデータ121、RTL記述データ122、ネットリスト123、レイアウトデータ124などが格納される。記憶装置120としては、RAMやHDDが例示される。設計ツール群130は、アナログ回路シミュレータ131、論理合成ツール132、レイアウトツール133などを含み、それらは演算処理装置110によって実行されるソフトウェア・プロダクトである。入力装置140としては、キーボードやマウスが例示される。設計者は、表示装置150に表示される情報を参照しながら、入力装置140を用いてデータやコマンドを入力することができる。
図11は、本実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法を要約的に示すフローチャートである。まず、パワーゲーティング回路10の動作モデル20が提供される(ステップS101)。動作モデル20は、例えばVerilog−Aで記述され(図6〜図8参照)、記憶装置120に格納される。
次に、演算処理装置110は、アナログ回路シミュレータ131を実行し、動作モデル20を用いた回路シミュレーションを実行する(ステップS102)。より詳細には、アナログ回路シミュレータ131の命令に従って、演算処理装置110は、記憶装置120から動作モデル20を読み出し、その動作モデル20の回路シミュレーションを実行する。回路シミュレーションにおける処理の詳細は、図9に示されたとおりである。その結果、電源スイッチSW1〜SWnのそれぞれのONタイミングが、突入電流制約を満たすように最適化される。回路シミュレーションの結果に基づいて、演算処理装置110は、決定されたONタイミングを示す電源スイッチONタイミングデータ121を生成する(ステップS103)。電源スイッチONタイミングデータ121は、記憶装置120に格納される。
次に、半導体集積回路の設計が行われる。例えば、半導体集積回路のRTL記述を示すRTL記述データ122が作成され、記憶装置120に格納される。パワーゲーティング回路10の論理設計は、電源スイッチONタイミングデータ121を参照することにより行われる(ステップS104)。具体的には、遅延回路11−2〜11−nの遅延時間(ΔT2〜ΔTn)に、電源スイッチONタイミングデータ121が示すONタイミングが反映される。
次に、演算処理装置110は、論理合成ツール132を実行し、RTL記述データ122が示すRTL記述に対して論理合成処理を実行する。その結果、半導体集積回路中の素子の接続関係を示すネットリスト123が作成される(ステップS105)。次に、演算処理装置110は、レイアウトツール133を実行し、ネットリスト123に基づいてレイアウト設計を行う(ステップS106)。その結果、設計対象の半導体集積回路のレイアウトを示すレイアウトデータ124が作成される。
6.効果
本発明によれば、パワーゲーティング回路10の設計の前に、動作モデル20を用いた回路シミュレーションを通して、電源スイッチSW1〜SWnの最適なONタイミングが決定される。そのONタイミングは、所望の突入電流制約を満たすように決定されている。よって、そのONタイミングを参照して設計されたパワーゲーティング回路10では、所望の突入電流制約が自動的に満たされている。その結果、電源ノイズによる回路の誤動作が防止される。
ここで、パワーゲーティング回路10の設計後に、その設計データを用いて突入電流のシミュレーションが実行される場合を考える。その場合、突入電流制約が満たされないと、パワーゲーティング回路10の設計を修正する必要がある。これは、設計時間の増大を招く。一方、本発明によれば、突入電流のシミュレーションを繰り返す必要はない。それは、動作モデル20が、電源スイッチSW1〜SWnのONタイミングを自動的に制御するように構成されているからである。その動作モデル20を用いた回路シミュレーションを1回だけ実行することにより、突入電流制約を満たすONタイミングが決定される。従って、半導体集積回路の設計に要する時間が短縮される。
また、動作モデル20において、電源スイッチSW1〜SWnは、トランジスタレベルの詳細なネットリストではなく、シンプルな可変抵抗でモデル化されている。つまり、回路シミュレータは、複数の電源スイッチSW1〜SWnを1つの可変抵抗として扱うことができる。従って、上記1回の回路シミュレーションの効率が向上し、シミュレーション時間が効果的に削減される。
更に、動作モデル20は、時間的に隣り合う2つのONタイミングの間隔を徐々に増加させ、突入電流制約が満たされた段階でその間隔を決定する。従って、隣り合う2つのONタイミングの間隔がいたずらに長くなりすぎることが防止される。つまり、ONタイミングの間隔は、突入電流制約を満たすだけでなく、過剰にならないように決定される。その結果、第1機能ブロック1の動作再開までの時間が長くなりすぎることが防止され、パワーゲーティング回路10が搭載される半導体集積回路の動作速度の低下が防止される。
図1は、本発明における設計対象としての半導体集積回路の一例を概略的に示す回路図である。 図2は、本発明における設計対象としての半導体集積回路の他の例を概略的に示す回路図である。 図3は、パワーゲーティング回路の構成の一例を示す回路図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るパワーゲーティング回路の動作モデルの機能を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態に係るパワーゲーティング回路の動作モデルを示す概念図である。 図6は、本実施の形態に係る動作モデルの電源スイッチモジュールのHDL記述の一例を示す図である。 図7は、本実施の形態に係る動作モデルの静止容量モジュールのHDL記述の一例を示す図である。 図8は、本実施の形態に係る動作モデルのリーク電流モジュールのHDL記述の一例を示す図である。 図9は、本実施の形態に係る動作モデルの回路シミュレーションにおける動作を示すフローチャートである。 図10は、本実施の形態に係るLSI設計システムの構成を示すブロック図である。 図11は、本実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 第1機能ブロック(パワーゲーティング対象)
2 第2機能ブロック
3 機能ブロック
10 パワーゲーティング回路
11 遅延回路
20 パワーゲーティング回路の動作モデル
30 電源スイッチモジュール
40 静止容量モジュール
50 リーク電流モジュール
100 LSI設計システム
110 演算処理装置
120 記憶装置
121 電源スイッチONタイミングデータ
122 RTL記述データ
123 ネットリスト
124 レイアウトデータ
130 設計ツール群
131 アナログ回路シミュレータ
132 論理合成ツール
133 レイアウトツール
140 入力装置
150 表示装置
SW1〜SWn 電源スイッチ

Claims (15)

  1. コンピュータを用いた半導体集積回路の設計方法であって、
    前記半導体集積回路は、機能ブロックと電源との間に並列に設けられた複数の電源スイッチを有するパワーゲーティング回路を搭載し、
    前記設計方法は、
    (A)前記パワーゲーティング回路の動作モデルを提供するステップと、
    (B)突入電流に関する制約を設定するステップと、
    (C)前記動作モデルを用いた回路シミュレーションを実行するステップと、
    (D)前記回路シミュレーションの結果に基づいて、前記複数の電源スイッチのそれぞれをONさせるONタイミングを示すタイミングデータを生成するステップと
    を有し、
    前記回路シミュレーションにおいて、前記動作モデルは、前記制約が満たされるように前記複数の電源スイッチを順番にONさせる
    半導体集積回路の設計方法。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記回路シミュレーションにおいて、前記動作モデルは、前記ONタイミングのうち時間的に隣り合う2つの間隔を所定値から徐々に増加させ、前記制約が満たされた段階で前記2つのONタイミングの間隔を決定する
    半導体集積回路の設計方法。
  3. 請求項1に記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記動作モデルは、電源スイッチモジュールを備え、
    前記複数の電源スイッチのうちONされた電源スイッチの数がiで表されるとき、
    前記電源スイッチモジュールは、
    (a)前記突入電流に関する制約を設定する機能と、
    (b)前記iが所定の数増えた場合の突入電流又は突入電流の単位時間当たりの変化量を、所定の周期で見積もる機能と、
    (c)前記見積もられた突入電流又は変化量が前記制約を満たしているかどうか判定する機能と、
    (d)前記制約が満たされない場合は前記iの値を変更せず、前記制約が満たされている場合は前記iを前記所定の数だけ増加させる機能と、
    (e)前記iが前記複数の電源スイッチの総数に達するまで、前記(b)〜(d)機能を繰り返す機能と
    を有する
    半導体集積回路の設計方法。
  4. 請求項3に記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記(D)ステップにおいて、前記iの遷移時間に基づいて前記タイミングデータが生成される
    半導体集積回路の設計方法。
  5. 請求項3又は4に記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記動作モデルにおいて、前記複数の電源スイッチは、前記iが増加するにつれて抵抗値が減少する可変抵抗で与えられる
    半導体集積回路の設計方法。
  6. 請求項3乃至5のいずれかに記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記動作モデルは、更に、前記複数の電源スイッチにより充放電される静止容量を設定する静止容量モジュールを備える
    半導体集積回路の設計方法。
  7. 請求項3乃至6のいずれかに記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記動作モデルは、更に、前記機能ブロックにおけるリーク電流を設定するリーク電流モジュールを備える
    半導体集積回路の設計方法。
  8. 請求項7に記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記リーク電流は、前記パワーゲーティング回路を通して前記機能ブロックに供給される電圧に応じて変動するように設定される
    半導体集積回路の設計方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    更に、(E)前記タイミングデータが示す前記ONタイミングに基づいて、前記パワーゲーティング回路の設計を行うステップを有する
    半導体集積回路の設計方法。
  10. 請求項9に記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記パワーゲーティング回路は、更に、前記複数の電源スイッチをONさせる活性化信号を、前記複数の電源スイッチのそれぞれに対して異なる遅延時間で供給する遅延回路群を有し、
    前記(E)ステップにおいて、前記異なる遅延時間のそれぞれが、前記ONタイミングに基づいて決定される
    半導体集積回路の設計方法。
  11. 半導体集積回路の設計システムであって、
    前記半導体集積回路は、機能ブロックと電源との間に並列に設けられた複数の電源スイッチを有するパワーゲーティング回路を搭載し、
    前記設計システムは、
    前記パワーゲーティング回路の動作モデルが格納される記憶装置と、
    前記記憶装置から前記動作モデルを読み出し、前記動作モデルの回路シミュレーションを実行する演算処理装置と
    を備え、
    前記動作モデルにおいて、突入電流に関する制約が設定され、
    前記回路シミュレーションにおいて、前記動作モデルは、前記制約が満たされるように前記複数の電源スイッチを順番にONさせ、
    前記演算処理装置は、前記回路シミュレーションの結果に基づいて、前記複数の電源スイッチのそれぞれをONさせるONタイミングを示すタイミングデータを生成する
    半導体集積回路の設計システム。
  12. 請求項11に記載の半導体集積回路の設計システムであって、
    前記回路シミュレーションにおいて、前記動作モデルは、前記ONタイミングのうち時間的に隣り合う2つの間隔を所定値から徐々に増加させ、前記制約が満たされた段階で前記2つのONタイミングの間隔を決定する
    半導体集積回路の設計システム。
  13. 請求項11に記載の半導体集積回路の設計システムであって、
    前記動作モデルは、電源スイッチモジュールを備え、
    前記複数の電源スイッチのうちONされた電源スイッチの数がiで表されるとき、
    前記電源スイッチモジュールは、
    (a)前記突入電流に関する制約を設定する機能と、
    (b)前記iが所定の数増えた場合の突入電流又は突入電流の単位時間当たりの変化量を、所定の周期で見積もる機能と、
    (c)前記見積もられた突入電流又は変化量が前記制約を満たしているかどうか判定する機能と、
    (d)前記制約が満たされない場合は前記iの値を変更せず、前記制約が満たされている場合は前記iを前記所定の数だけ増加させる機能と、
    (e)前記iが前記複数の電源スイッチの総数に達するまで、前記(b)〜(d)機能を繰り返す機能と
    を有する
    半導体集積回路の設計システム。
  14. 請求項13に記載の半導体集積回路の設計システムであって、
    前記動作モデルにおいて、前記複数の電源スイッチは、前記iが増加するにつれて抵抗値が減少する可変抵抗で与えられる
    半導体集積回路の設計システム。
  15. 請求項11乃至14のいずれかに記載の半導体集積回路の設計システムであって、
    前記演算処理装置は、更に、前記タイミングデータが示す前記ONタイミングに基づいて、前記パワーゲーティング回路の設計を行う
    半導体集積回路の設計システム。
JP2006245136A 2006-09-11 2006-09-11 半導体集積回路の設計方法及び設計システム Withdrawn JP2008065732A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006245136A JP2008065732A (ja) 2006-09-11 2006-09-11 半導体集積回路の設計方法及び設計システム
US11/896,984 US20080066035A1 (en) 2006-09-11 2007-09-07 Method and design system of semiconductor integrated circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006245136A JP2008065732A (ja) 2006-09-11 2006-09-11 半導体集積回路の設計方法及び設計システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008065732A true JP2008065732A (ja) 2008-03-21

Family

ID=39171245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006245136A Withdrawn JP2008065732A (ja) 2006-09-11 2006-09-11 半導体集積回路の設計方法及び設計システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20080066035A1 (ja)
JP (1) JP2008065732A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009301366A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Fujitsu Ltd ノイズ解析装置
JP2010245403A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Toshiba Corp 半導体集積回路装置
JP2011077814A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Fujitsu Ltd 半導体装置及び半導体装置の電源制御方法
US7956678B2 (en) 2008-08-27 2011-06-07 Shibaura Institute Of Technology Power off controlling circuit and power-off controlling method
JP2011124339A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fujitsu Ltd 半導体装置
JP2011199113A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Fujitsu Ltd 解析装置及び半導体装置
JP2011227576A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 Fujitsu Ltd ノイズ解析装置及びノイズ解析方法
JP2012134321A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Fujitsu Ltd 半導体装置
JP5057350B2 (ja) * 2008-02-27 2012-10-24 パナソニック株式会社 半導体集積回路、およびこれを備えた各種装置
JP2013097790A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Apple Inc 高速ウェイクアップのための電力スイッチ加速機構
JP2013114512A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Chuo Univ 回路シミュレーション方法、回路シミュレーション装置、および回路シミュレーションプログラム
JP2016001652A (ja) * 2014-06-11 2016-01-07 株式会社ソシオネクスト 半導体装置及び半導体装置の設計方法
JP2017506328A (ja) * 2014-01-16 2017-03-02 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated システムレベルの電力分配ネットワークに関する電圧依存ダイrcモデリング
JP2017092667A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社ソシオネクスト 電源装置及び半導体装置
WO2018175035A1 (en) * 2017-03-22 2018-09-27 Intel Corporation Power gate ramp-up control apparatus and method

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2369509A1 (en) * 2010-03-01 2011-09-28 Nxp B.V. Method of generating an integrated circuit layout and integrated circuit
US9948100B2 (en) 2011-09-16 2018-04-17 Varentec, Inc. Zero droop voltage control for smart inverters
US9014867B2 (en) * 2011-09-16 2015-04-21 Varentec, Inc. Systems and methods for edge of network voltage control of a power grid
US10541533B2 (en) 2011-09-16 2020-01-21 Varentec, Inc. Systems and methods for edge of network voltage control of a power grid
KR20150047854A (ko) * 2013-10-25 2015-05-06 삼성전자주식회사 전압 레귤레이터 및 이를 포함하는 반도체 메모리 장치
US9367054B2 (en) 2014-01-16 2016-06-14 Qualcomm Incorporated Sizing power-gated sections by constraining voltage droop
CN106451404B (zh) * 2015-08-04 2019-02-19 台达电子工业股份有限公司 电源系统及其电源配置方法
US11079830B2 (en) 2016-05-24 2021-08-03 Intel Corporation Apparatus and method for reducing di/dt

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6876252B2 (en) * 2003-06-28 2005-04-05 International Business Machines Corporation Non-abrupt switching of sleep transistor of power gate structure
JP5162956B2 (ja) * 2007-05-11 2013-03-13 ソニー株式会社 半導体集積回路およびその動作方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5057350B2 (ja) * 2008-02-27 2012-10-24 パナソニック株式会社 半導体集積回路、およびこれを備えた各種装置
JP2009301366A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Fujitsu Ltd ノイズ解析装置
US7956678B2 (en) 2008-08-27 2011-06-07 Shibaura Institute Of Technology Power off controlling circuit and power-off controlling method
JP2010245403A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Toshiba Corp 半導体集積回路装置
JP2011077814A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Fujitsu Ltd 半導体装置及び半導体装置の電源制御方法
US8193855B2 (en) 2009-09-30 2012-06-05 Fujitsu Limited Semiconductor device and power control method used for same
JP2011124339A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fujitsu Ltd 半導体装置
JP2011199113A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Fujitsu Ltd 解析装置及び半導体装置
JP2011227576A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 Fujitsu Ltd ノイズ解析装置及びノイズ解析方法
JP2012134321A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Fujitsu Ltd 半導体装置
JP2013097790A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Apple Inc 高速ウェイクアップのための電力スイッチ加速機構
JP2013114512A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Chuo Univ 回路シミュレーション方法、回路シミュレーション装置、および回路シミュレーションプログラム
JP2017506328A (ja) * 2014-01-16 2017-03-02 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated システムレベルの電力分配ネットワークに関する電圧依存ダイrcモデリング
JP2016001652A (ja) * 2014-06-11 2016-01-07 株式会社ソシオネクスト 半導体装置及び半導体装置の設計方法
JP2017092667A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社ソシオネクスト 電源装置及び半導体装置
WO2018175035A1 (en) * 2017-03-22 2018-09-27 Intel Corporation Power gate ramp-up control apparatus and method
US11159154B2 (en) 2017-03-22 2021-10-26 Intel Corporation Power gate ramp-up control apparatus and method

Also Published As

Publication number Publication date
US20080066035A1 (en) 2008-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008065732A (ja) 半導体集積回路の設計方法及び設計システム
EP1776759B1 (en) Apparatus and methods for adjusting performance of integrated circuits
Li et al. Architecture evaluation for power-efficient FPGAs
Chen et al. Low-power technology mapping for FPGA architectures with dual supply voltages
US20050258862A1 (en) Apparatus and methods for adjusting performance of programmable logic devices
EP1863177A2 (en) Recycling charge to reduce energy consumption during mode transition
WO2005119532A2 (en) Low-power fpga circuits and methods
Chen et al. Technology mapping and clustering for FPGA architectures with dual supply voltages
Sun et al. Survey of FPGA low power design
Chen et al. Power-up sequence control for MTCMOS designs
JP4320340B2 (ja) 半導体集積回路の設計方法、および、半導体集積回路
Macii et al. Integrating clock gating and power gating for combined dynamic and leakage power optimization in digital cmos circuits
Calimera et al. Design of a flexible reactivation cell for safe power-mode transition in power-gated circuits
Lamoureux et al. GlitchLess: An active glitch minimization technique for FPGAs
Juan et al. An efficient wake-up strategy considering spurious glitches phenomenon for power gating designs
Kirolos et al. Adaptive ratio-size gates for minimum-energy operation
US20040172232A1 (en) Technique for incorporating power information in register transfer logic design
Grimm et al. AnalogSL: A C++—Library for Modeling Analog Power Drivers
US7552410B1 (en) Estimating LUT power usage
Mukherjee et al. Retiming and clock scheduling to minimize simultaneous switching
Bogliolo et al. An RTL power estimation tool with on-line model building capabilities
Calimera et al. Optimal MTCMOS reactivation under power supply noise and performance constraints
JP3553010B2 (ja) 半導体集積回路設計方法
US8099704B1 (en) Performance improvements in an integrated circuit by selectively applying forward bias voltages
Li et al. New power-efficient FPGA design combining with region-constrained placement and multiple power domains

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20091201