JP3842571B2 - フリップフロップ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、フリップフロップ回路に関するもので、特にデータ信号の入力パスに存する論理回路の段数を減らすことにより、データ信号の伝搬遅延を防止するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体集積回路にはテスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の3つの機能が付加されたCMOSフリップフロップ回路が広く用いられている。
【0003】
従来の、テスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の付加されたCMOSフリップフロップ回路について、図15を用いて説明する。図15はCMOSフリップフロップの回路図である。
【0004】
図示するようにCMOSフリップフロップ100は、大まかには入力信号選択部200と、ラッチ回路300とを有している。
【0005】
上記入力信号選択部200は、CMOSフリップフロップの反転出力信号QNと、入力データ信号DIとを選択する選択回路210(例えばマルチプレクサ)と、選択回路210によって選択された信号とリセット信号RNとを選択する選択回路220(例えばNANDゲート)と、選択回路220で選択された信号と、テスト信号TIとを選択する選択回路230(例えばマルチプレクサ)とを備えている。
【0006】
上記ラッチ回路300は、例えばマスタースレーブ型のラッチ回路が用いられ、上記選択回路230で選択された信号をラッチする。
【0007】
上記CMOSフリップフロップ回路は、入力データ信号DIをラッチ回路300でラッチして出力するデータ入力動作を通常動作としている。この場合には、選択回路210を制御するイネーブル信号Enbがアサートされて、選択回路210は、インバータ240で反転された入力データ信号DIを選択する。そして、この入力データ信号DIは選択回路220、230を介してラッチ回路300にラッチされる。
【0008】
クリア動作時には、リセット信号RNがアサートされることによりインバータ250で反転されたリセット信号RNが選択回路220に入力される。その結果、選択回路220の出力は強制的に一定に定まり、その出力信号が選択回路230を介してラッチ回路300でラッチされる。このようにして、ラッチ回路のラッチするデータがリセットされる。
【0009】
テスト動作時には、選択回路230に入力されるテストイネーブル信号TEがアサートされることにより、テスト信号TIがラッチ回路300にラッチされる。
【0010】
また、上記3つの動作以外の動作として、入力信号が無い場合でも出力状態を確定しておくための出力フィードバック動作を行う。この場合には、ラッチ回路300の反転出力信号QNが選択回路210で選択されて、この信号が選択回路220、230を介して再びラッチ回路300でラッチされる。
【0011】
これら4つの動作は、テスト動作、クリア動作、そしてイネーブル及びデータ入力動作の順に優先順位が決められている。すなわち、リセット信号RNや入力データ信号DIが入力されている場合であっても、テストイネーブル信号がアサートされている場合には、無条件でテスト信号が入力されてテスト動作を行う。また、テストイネーブル信号がアサートされていない場合には、リセット動作が出力フィードバック動作及びデータ入力動作に優先される。
【0012】
すなわち、図16のフリップフロップの回路図に示すように、複数の信号が入力されるフリップフロップ回路において、その入力信号に優先順位を設けたい場合には、最も優先順位の低い2つの信号IN(1)、IN(2)のいずれかを選択回路MUX1で選択し、この出力信号と次に優先順位の高い信号IN(3)のいずれかを選択回路MUX2で選択する。以降、選択回路MUX2〜MUX(n)で信号の選択を行い、最終段の選択回路MUX(n−1)で、最も優先順位の高い信号IN(n)と選択回路MUX(n)のいずれかの選択を行えば良い。このような構成によれば、選択回路MUX1〜MUX(n)の状態に関わらず、最終段の選択回路MUX(n−1)における制御信号Cnt(n−1)によって、最優先順位の信号IN(n)を選択するか否かを決定できる。
【0013】
しかしながら上記構成のフリップフリップであると、次のような問題がある。
【0014】
(1)セットアップタイムが長くなる。
【0015】
(2)テスト動作時に、クロックスキューによる突き抜けが起きる。
【0016】
まず上記(1)の問題点について、図17を用いて説明する。図17は、クロックCPと入力データ信号DIの信号波形のタイムチャートである。
【0017】
図示するように、データ信号DIがクロックCPの立ち上がりで取り込まれる場合、そのクロックの立ち上がりよりも前に、データ信号を入力しておく必要がある。このデータ信号の入力からクロックの立ち上がりまでの時間がセットアップタイムである。これは、データ信号を入力してから実際にデータ信号が取り込まれるまでに相当の時間が必要だからであり、入力パスが長くなればなるほど、長い時間を設定する必要がある。
【0018】
図15のような回路では、下位の選択回路で選択される信号の入力パスが非常に長くなる。すなわち、入力データ信号DIがラッチ回路まで到達するには、選択回路220、230を通らねばならず、入力パスが長くなる。そのため、セットアップタイムが長くなる。このことは、動作速度向上を妨げる原因となるばかりでなく、動作のマージンを大きく取らなければならないが故に、回路設計を複雑化させる原因となる。
【0019】
次に上記(2)の問題点について図18を用いて説明する。図18は半導体集積回路の一部を抽出して示す概略ブロック図である。
【0020】
図示するように、半導体集積回路は複数のフリップフロップ回路100−1〜100−4と、フリップフリップ回路の出力によって動作を制御される複数のロジック回路400−1、400−2を有している。テスト動作時には、各フリップフロップ100−1〜100−4にはテスト信号TIが入力されて、クロックCPに同期してテスト動作を行う。
【0021】
しかし、テスト信号TIはテスト専用の金属配線手法で別に配線されたテスト信号TIパスを伝搬するために、伝搬速度が非常に速い。他方、クロックCPはスキュー(skew)を持っており、このクロックCPのスキューがフリップフロップの動作上、問題となる場合がある。すなわち、クロックCPよりもテスト信号TIの方が早くフリップフロップに到達する場合がある。例えば図18の例であると、クロックCPがフリップフロップ100−1〜100−4に到達するよりも先に、テスト信号TIがフリップフロップ100−1〜100−4に到達する。そのため、テスト動作の信頼性が大幅に損なわれるという問題があった。
【0022】
このクロックスキューの問題については、テスト信号のパスにのみディレイセルを入れることによって対応することは可能である。しかし、そのような場合には回路規模が大きくなるだけでなく、ディレイセルを入れることによってフリップフロップ全体の設計の見直しを迫られるため、好ましい解決方法ではなかった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のCMOSフリップフロップでは、入力データ信号の入力パスが長くなるためにセットアップタイムが長くなる。そのため、動作速度の向上を妨げられるだけでなく、動作のマージンを大きく取らなければならないが故に、回路設計を複雑化するという問題があった。
【0024】
また、テスト動作時にクロックスキューによる突き抜けが起きるため、テスト動作の信頼性が大幅に損なわれるという問題があった。
【0025】
更に上記クロックスキューの問題を解決するためには、テスト信号のパスにディレイセルを設ける必要があり、回路規模が大きくなると共に、フリップフロップの設計が複雑化するという問題があった。
【0026】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、設計の複雑化、煩雑化を招くことなく、セットアップタイムの短縮及びクロックスキューによる突き抜けの防止を実現出来るフリップフロップを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明に係るフリップフロップ回路は、第1乃至第3入力信号が入力され、そのうちのいずれかの入力信号を選択してラッチするフリップフロップ回路であって、前記第1乃至第3入力信号の内で、前記選択時の優先順位の最も高い前記第1入力信号と、前記第2入力信号との論理演算を行う第1論理ゲートと、前記第1入力信号と、第3入力信号との論理演算を行う第2論理ゲートと、前記第1、第2論理ゲートの出力のいずれかを選択する第1選択回路と、前記第1選択回路で選択された第1選択信号を少なくとも含むいずれかの信号をラッチするラッチ回路とを具備し、前記第1入力信号をアサートすることで、前記第1、第2論理ゲートの出力信号を強制的に共に等しく一定とすることによって、前記第1入力信号によって行われる動作を、前記第2、第3入力信号によって行われる動作に優先して行うことを特徴としている。
【0028】
なお、上記フリップフロップ回路において、前記第1入力信号よりも、前記選択時の優先順位の更に高い第4入力信号を更に入力され、前記第4入力信号と、前記第1選択回路で選択された前記第1選択信号のいずれかを選択する第2選択回路を更に備えていても良い。
【0029】
また、この発明に係るフリップフロップ回路は、第1乃至第4入力信号が入力され、そのうちのいずれかの入力信号を選択してラッチするフリップフロップ回路であって、前記第1乃至第4入力信号の内で、前記選択時の優先順位の最も高い前記第1入力信号が入力される入力ノードに設けられた第1論理ゲートと、前記第1乃至第4入力信号の内で、前記選択時の優先順位の2番目に高い前記第2入力信号と、前記第3入力信号との論理演算を行う第2論理ゲートと、前記第2入力信号と、前記第4入力信号との論理演算を行う第3論理ゲートと、前記第1乃至第3論理ゲートの出力ノードが共通に接続された接続ノードの信号をラッチするラッチ回路とを具備し、前記第1入力信号により行われる動作をイネーブルにする第1制御信号がアサートされた場合には、前記第1論理ゲートが動作、前記第2、第3論理ゲートが非動作を無条件で選択されることにより、該第1入力信号によって行われる動作が、前記第2乃至第4入力信号によって行われる動作に優先して行われ、前記第2、第3論理ゲートは動作、非動作は、前記第3または第4入力信号により行われる動作をイネーブルにする第2制御信号によって、前記第1制御信号がネゲートされている時に、互いに排他的に動作するよう選択され、且つ、前記第2入力信号をアサートすることで、前記第2、第3論理ゲートの出力を共に等しく一定となるように強制的に決定することにより、前記第2入力信号によって行われる動作を、前記第3、第4入力信号によって行われる動作に優先して行うことを特徴としている。
【0030】
更にこの発明に係るフリップフロップ回路は、通常のデータ入力動作に、テスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の3つの動作が付加されたフリップフロップ回路であって、前記出力フィードバック動作を行うためにフィードバックされる出力信号と、前記クリア動作を行う際に入力される負論理のリセット信号との否定論理積演算を行う第1論理ゲートと、前記リセット信号と、前記データ入力動作時に入力されるデータ信号との否定論理積演算を行う第2論理ゲートと、前記第1、第2論理ゲートの出力のいずれかを選択する第1選択回路と、前記テスト動作時に入力されるテスト信号を反転させる第1インバータと、前記第1選択回路で選択された第1選択信号と、前記第1インバータにて反転された前記テスト信号とを選択する第2選択回路と、前記第2選択回路で選択された第2選択信号をラッチするラッチ回路とを具備し、前記テスト動作を行う際にアサートされるテストイネーブル信号に応答して、前記第2選択回路は前記テスト信号を選択することにより、前記テスト動作を前記データ入力動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作に優先して行い、前記クリア動作を行う際にアサートされる前記リセット信号が、前記第1、第2論理ゲートの出力を共に一定となるように強制的に決定することにより、前記クリア動作を前記データ入力動作及び出力フィードバック動作に優先して行うことを特徴としている。
【0031】
更にこの発明に係るフリップフロップ回路は、通常のデータ入力動作に、テスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の3つの動作が付加されたフリップフロップ回路であって、前記テスト信号を反転させる第1論理ゲートと、前記出力フィードバック動作を行うためにフィードバックされる出力信号と、前記クリア動作を行う際に入力される負論理のリセット信号との否定論理積演算を行う第2論理ゲートと、前記リセット信号と、前記データ入力動作時に入力されるデータ信号との否定論理積演算を行う第3論理ゲートと、前記第1乃至第3論理ゲートの出力ノードが共通接続された接続ノードの信号をラッチするラッチ回路とを具備し、前記テスト動作をイネーブルにするテストイネーブル信号がアサートされた場合には、前記第1論理ゲートが動作、前記第2、第3論理ゲートが非動作を無条件で選択することにより、該テスト動作を前記データ入力動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作に優先して行い、前記第2、第3論理ゲートの動作、非動作は、前記テストイネーブル信号と、前記データ入力動作をイネーブルにするイネーブル信号との論理演算によって生成された制御信号によって、該テストイネーブル信号がネゲートされている時に、互いに排他的に動作するように選択され、且つ、前記クリア動作を行う際にアサートされた前記リセット信号が、前記第2、第3論理ゲートの出力を共に等しく一定となるように強制的に決定することにより、前記クリア動作を前記データ入力動作及び出力フィードバック動作に優先して行うことを特徴としている。
【0032】
上記構成を有するフリップフロップ回路であると、入力される3種の入力信号について、最も優先順位の最も高い第1入力信号と、優先順位の低い他の2つの信号との論理演算を各々行い、その論理演算結果を選択回路によって選択している。そのため、選択回路の段数を減らすことが出来るため、入力パスを短縮できる。その結果、セットアップタイムを短くすることが出来、動作速度の向上及び回路設計の簡単化を実現できる。
【0033】
また、4種の入力信号が入力される場合には、最も優先順位の高い入力信号と、上記選択回路によって選択された選択信号とを、別の選択回路で選択すればよい。この際、論理演算が行われる3種の信号の当該論理演算をNAND演算とすることで、最も優先順位の高い入力信号のパスに、インバータを設ける必要が生じる。このインバータはテスト信号を遅延させる効果があるため、フリップフロップの設計を複雑化させることなく、クロックスキューによる突き抜けを防止することが出来る。そして、最も優先順位の高い入力信号をテスト信号とすれば、テスト動作の信頼性を向上できる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0035】
この発明の第1の実施形態に係るフリップフロップ回路について、図1を用いて説明する。図1はテスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の付加されたCMOSフリップフロップ回路の概念図である。
【0036】
図示するようにCMOSフリップフロップ10は、大まかには入力信号選択部20と、ラッチ回路30とを有している。
【0037】
上記入力信号選択部20は、CMOSフリップフロップ10の反転出力信号QN、リセット信号RN、及び入力データ信号DIのいずれかを選択する選択部40と、選択部40によって選択された信号及びテスト信号TIのいずれかを選択する選択部50とを備えており、ラッチ回路30は、選択部50によって選択された信号をラッチする。
【0038】
上記フリップフロップ回路のより具体的な構成例について、図2を用いて説明する。図2はテスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の付加されたCMOSフリップフロップ回路の回路図である。
【0039】
図示するように、上記選択部40は、リセット信号RN(第1入力信号)と、フリップフロップ10の反転出力信号QN(第2入力信号)とのNAND演算を行うNANDゲート41(第1論理ゲート)と、リセット信号RNと、入力データ信号DI(第3入力信号)とのNAND演算を行うNANDゲート42(第2論理ゲート)と、NANDゲート41、42の出力信号のいずれかを選択するマルチプレクサ43(第1選択回路)とを備えている。
【0040】
また、上記選択部50は、インバータ52(第1インバータ)によって反転されたテスト信号TI(第4入力信号)と、マルチプレクサ43で選択された信号(第1選択信号)のいずれかを選択するマルチプレクサ51(第2選択回路)とを備えている。
【0041】
更に、上記ラッチ回路30はマスターラッチ回路60とスレーブラッチ回路70とを有するマスタースレーブ型のラッチ回路である。マスターラッチ回路60は、マルチプレクサ51で選択された信号(第2選択信号)が入力されるトランスファーゲート61と、入力ノードがトランスファーゲート61の出力ノードに接続されたインバータ62と、入力ノードがインバータ62の出力ノードに接続され、出力ノードがインバータ62の入力ノードに接続されたクロックドインバータ63とを備えている。
【0042】
スレーブラッチ回路70は、入力ノードがインバータ62の出力ノードに接続されたトランスファーゲート71と、入力ノードがトランスファーゲート71の出力ノードに接続されたインバータ72と、入力ノードがインバータ72の出力ノードに接続され、出力ノードがインバータ72の入力ノードに接続されたクロックドインバータ73とを備えている。
【0043】
そして、インバータ11で反転されたインバータ72の入力ノードの信号が、CMOSフリップフロップ10の反転出力信号QNとなり、インバータ12で反転されたインバータ72の出力信号が、CMOSフリップフロップ10の正転出力信号Qとなる。
【0044】
ここで、上記トランスファーゲート61、71及びクロックドインバータ63、73の構成例について、図3、図4を用いて説明する。
【0045】
図3に示すように、トランスファーゲートは、ソースとドレインとが互いに共通接続されたpMOSトランジスタ14とnMOSトランジスタ15との組み合わせから構成されている。そして、ゲートには各々クロックCP、反転クロックCPNが入力される。図3は、クロックCPが“L”レベルの際にオープンとなる構成について示しており、この場合には、pMOSトランジスタ14のゲートにはクロックCPが、nMOSトランジスタ15のゲートには反転クロックCPNが入力される。逆に、クロックCPが“H”レベルの際にオープンとなる構成の場合には、pMOSトランジスタ14のゲートには反転クロックCPNが、nMOSトランジスタ15のゲートにはクロックCPNが入力される。
【0046】
クロックドインバータは、図4に示すように、ソースが電源電位VDDに接続され、ゲートが入力端子INに接続されたpMOSトランジスタ16と、ソースがpMOSトランジスタ16のドレインに接続され、ゲートに反転クロックCPNが入力されるpMOSトランジスタ17と、ドレインがpMOSトランジスタ17のドレインに接続され、ゲートにクロックCPが入力されるnMOSトランジスタ18と、ドレインがnMOSトランジスタ18のソースに接続され、ソースが接地され、ゲートが入力端子INに接続されたnMOSトランジスタ19とを備えている。そして、pMOSトランジスタ17及びnMOSトランジスタ18の各々のドレインの接続ノードが出力端子OUTとなる。本構成は、クロックCPが“H”レベルの際に動作するものであり、“L”レベルで動作させる場合には、pMOSトランジスタ17及びnMOSトランジスタ18のゲートに入力するクロックCP、CPNを逆にすればよい。
【0047】
また、図2における各種信号について、図5を用いて説明する。図5(a)に示すように、信号TENは、フリップフロップにテスト動作を行わせるために入力されるテストイネーブル信号TE(第1制御信号)の反転信号である反転テストイネーブル信号である。
【0048】
また、図5(b)に示すように、信号EnbNは、フリップフロップにデータ入力動作を行わせるために入力されるイネーブル信号Enb(第2制御信号)の反転信号である反転イネーブル信号である。
【0049】
更に図5(c)に示すように、クロックCPNはクロックCPの反転信号である。
【0050】
なお、本実施形態の説明に使用する図面において、各素子に付記されている信号名は、当該信号によって当該素子が動作、または制御されることを意味する。
【0051】
次に、上記構成のCMOSフリップフロップ10の動作について説明する。前述のように、本フリップフロップ10は、入力データ信号DIをラッチ回路300でラッチして出力するデータ入力動作を通常動作としつつ、付加機能としてテスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作を行うことが出来る。これらの動作には優先順位が設けられており、テスト動作が最優先とされ、次にクリア動作が優先されるようになっている。
【0052】
データ入力動作を行うには、マルチプレクサ43を制御するイネーブル信号Enbをアサートすると共に、データ信号DIを入力する。マルチプレクサ43は、イネーブル信号Enbがアサートされた状態ではNANDゲート42の出力を選択し、ネゲートされた状態ではNANDゲート41の出力を選択する。なお、“データ入力動作”とは、いわゆるフリップフロップの通常動作である。
【0053】
テスト動作を行うには、マルチプレクサ51を制御するテストイネーブル信号TEをアサートすると共に、テスト信号TIを入力する。マルチプレクサ51は、テストイネーブル信号TEがアサートされた状態ではテスト信号TIを選択し、ネゲートされた状態ではマルチプレクサ43の出力を選択する。
【0054】
リセット動作を行うには、リセット信号RNをアサート(“L”レベル)する。
【0055】
上記以外の場合に、フリップフロップは出力フィードバック動作を行う。
【0056】
それでは個々の動作について、詳細に説明する。
【0057】
[データ入力動作]
データ入力動作時には、マルチプレクサ43を制御するイネーブル信号Enbをアサートすると共に、データ信号DIを入力する。また、リセット信号RNをネゲート(“H”レベル固定)し、且つマルチプレクサ51を制御するテストイネーブル信号TEをネゲートしておくことが必要である。
【0058】
リセット信号RN=“H”であるから、NANDゲート42におけるNAND演算結果はデータ信号DIによって一義的に決まる。すなわち、データ信号DI=“H”であればNAND出力=“L”、データ信号DI=“L”であればNAND出力=“H”となる。このことはNANDゲート41でも同様であり、NANDゲート41の出力はフリップフロップの正転出力信号Nによって一義的に決まる。
【0059】
この2つのNANDゲート42、41の出力信号はマルチプレクサ43に入力される。そして、データ入力動作時にはイネーブル信号Enbがアサートされているため、マルチプレクサ43はデータ信号DIによって演算結果が決まるNANDゲート42の出力信号を選択する。
【0060】
マルチプレクサ43で選択されたNANDゲート42の出力信号は、次にマルチプレクサ51に入力される。マルチプレクサ51は、マルチプレクサ43から入力される信号とテスト信号TIのいずれか一方を選択するが、データ入力動作時にはテストイネーブル信号TEがネゲートされているため、テスト信号ではなく、マルチプレクサ43の出力信号を選択する。
【0061】
このようにして、データ信号DIによって演算結果が決まるNANDゲート42の出力信号が、ラッチ回路30でラッチされる。
【0062】
ラッチ回路30は前述のようにマスターラッチ回路60とスレーブラッチ回路70により構成されている。マスターラッチ回路60は、クロックCPが“L”レベルの時にトランスファーゲート61がオープンすることによって、NANDゲート42の出力信号を内部に取り込み、インバータ62及びクロックドインバータ63でラッチする。
【0063】
スレーブラッチ回路70は、クロックCPが“H”レベルの際にトランスファーゲート71がオープンすることによって、マスターラッチ回路60でラッチされたNANDゲート42の出力信号を内部に取り込み、インバータ72及びクロックドインバータ73でラッチする。
【0064】
そして、インバータ11で反転させたインバータ72の入力信号を、フリップフロップ10の反転出力信号QN、インバータ12で反転させたインバータ72の出力信号を正転出力信号Nとして出力する。
【0065】
[テスト動作]
テスト動作時には、マルチプレクサ51を制御するテストイネーブル信号TEをアサートすると共に、テスト信号TIを入力するだけで良い。すると、マルチプレクサ43の出力信号に関わらず、マルチプレクサ51はインバータ52で反転されたテスト信号TIを選択する。これによってフリップフロップはテスト動作が行う。
【0066】
[クリア動作]
クリア動作時には、リセット信号RNをアサート(“L”レベル)する。また、テストイネーブル信号TEをネゲートしておく必要がある。
【0067】
リセット信号RNが“L”レベルに設定されると、出力信号Q及びデータ信号DIの状態に関わらず、NANDゲート41、42の出力は“H”レベルとなる。そして、マルチプレクサ43によって、NANDゲート41、42のいずれかの出力信号が必ず選択される。この“H”レベルの出力信号が、マルチプレクサ51で選択されてラッチ回路30にラッチされる。
【0068】
このように、リセット信号RNをアサートすることによって、出力信号Qを強制的に一定とするクリア動作が行われる。
【0069】
[出力フィードバック動作]
出力フィードバック動作は、上記3つの動作以外の状態で行われる動作である。すなわち、テスト信号TIもデータ信号DIもリセット信号RNも入力されないような状態は、フリップフロップとしては不安定な状態であるということが出来る。このような場合に、出力状態を不変として確定させておくために為される動作が出力フィードバック動作である。従って、出力フィードバック動作はテストイネーブル信号TEがネゲートされ、イネーブル信号Enbがネゲートされ、且つリセット信号がネゲートされている状態で行われる。
【0070】
ここで、出力フィードバック動作が行われる直前までのフリップフロップ10の出力信号が“L”レベルであったとする。すると、NANDゲート41の一方の入力端子に入力される正転出力信号Qは“L”レベルである。また他方の入力端子に入力されるリセット信号RNは“H”レベルである。従ってNANDゲート41は“H”レベルを出力する。マルチプレクサ43、51は共にNANDゲート41の出力信号を選択するから、ラッチ回路30には“H”レベルがラッチされる。その結果、正転出力信号Qは“L”レベル、反転出力信号QNは“H”レベルとなり、前の状態を維持することになる。
【0071】
上記のような回路構成及び動作のフリップフロップであると、データ信号DIが入力端子からラッチ回路30に到達するまでの入力パスを短縮できる。これは、データ信号がラッチまで到達するのに必要な、実質的なマルチプレクサの段数を、従来の3段から2段に減らすことによって実現されたものである。そのため、データ信号のセットアップタイムを短縮化出来、ひいては半導体集積回路の動作速度の向上及び回路設計の簡単化を図ることが出来る。
【0072】
また、実質的な3入力選択回路40を、NANDゲート41、42とマルチプレクサ43によって構成している。このように当該3入力選択回路で使用する論理ゲートをNANDゲートとした結果、テスト信号TIの入力パスにインバータ52を設ける必要が生じる。このインバータ52はテスト信号TIを遅延させるディレイセルとして機能する。従来技術で説明したように、テスト時のクロックスキューによる突き抜けは、クロックよりもテスト信号の方が早くフリップフロップに到達してしまうことが原因であった。しかし本実施形態の回路構成であると、テスト信号のパスにディレイセルとしても機能するインバータ52が設けられるため、クロックスキューによる突き抜けを防止できる。そのため、テスト動作の信頼性を向上できる。
【0073】
更に本実施形態では、各動作の優先順位を損なうことなく、上記従来の問題点を解決している。まずテスト動作については、2段目のマルチプレクサ51に直接テスト信号TIを入力し、且つテストイネーブル信号TEにより当該マルチプレクサ51を制御することで、テスト動作を最優先される動作としている。
【0074】
次に優先すべきクリア動作については、リセット信号と、他の動作時に使用するデータ信号DI及び正転出力信号QとをNAND演算し、各々の出力をマルチプレクサ43で選択することによって、他の2つの動作よりも優先順位を高めている。クリア動作時には、リセット信号RNがアサートされた結果、NANDゲート41、42には“L”レベルが入力されるため、NANDゲート41、42は共に強制的に“H”レベルに決まる。且つ、マルチプレクサ43はイネーブル信号Enbに基づいて信号を選択するが、どちらにしろ、NANDゲート41、42の出力信号のいずれかは必ず選択されている。そのため、データ入力動作または出力フィードバック動作時であっても、リセット信号をアサートすることによって、クリア動作を割り込み実行させることが出来る。
【0075】
このようにして、最優先順位としてのテスト動作、次の優先順位としてのクリア動作を実現できる。
【0076】
次にこの発明の第2の実施形態に係るフリップフロップについて図6を用いて説明する。図6はテスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の付加されたCMOSフリップフロップ回路の回路図である。
【0077】
本実施形態は、上記第1の実施形態における選択部40、50を別の回路構成によって実現するものである。
【0078】
図示するように、選択部40は、反転イネーブル信号EnbNがアサートされた時(イネーブル信号Enbがネゲート)に、リセット信号RNと、フリップフロップ10の正転出力信号QとのNAND演算結果を出力するクロックドNANDゲート44と、イネーブル信号Enbがアサートされた時に、リセット信号RNと、入力データ信号DIとのNAND演算結果を出力するクロックドNANDゲート45とを備えており、両クロックドNANDゲート44、45の出力ノードは共通に接続されている。
【0079】
また、選択部50は、インバータ52によって反転されたテスト信号TIが入力され、テストイネーブル信号TEがアサートされた時に動作するクロックドインバータ53(第1クロックドインバータ)と、クロックドNANDゲート44、45の出力ノードの接続ノードにおける信号が入力され、反転テストイネーブル信号TENがアサートされた時(テストイネーブル信号TEがネゲート)に動作するクロックドインバータ54(第2クロックドインバータ)とを備えており、両クロックドインバータ53、54の出力ノードは共通に接続されている。
【0080】
次に上記構成の入力信号選択部20の動作について説明する。
【0081】
[データ入力動作]
データ入力動作時には、イネーブル信号Enbをアサートすると共に、データ信号DIを入力する。また、リセット信号RNをネゲート(“H”レベル固定)し、且つテストイネーブル信号TEをネゲートしておくことが必要である。
【0082】
すると、イネーブル信号Enbがアサートされているため、クロックドNANDゲート45が動作し、クロックドNANDゲート44は非動作となる。その結果、クロックドNANDゲート44、45の出力ノードの接続ノードには、NANDゲート45の演算結果が現れる。
【0083】
また、リセット信号RN=“H”であるから、クロックドNANDゲート45におけるNAND演算結果はデータ信号DIによって一義的に決まる。すなわち、データ信号DI=“H”であればNAND出力=“L”、データ信号DI=“L”であればNAND出力=“H”となる。
【0084】
そして、テストイネーブル信号TEがネゲートされている(反転テストイネーブル信号TENがアサート)ので、クロックドインバータ53が非動作、クロックドインバータ54が動作して、クロックドインバータ53、54の出力ノードの接続ノードに、クロックドNANDゲート45の演算結果の反転信号が出力され、ラッチ回路30にラッチされる。
【0085】
[テスト動作]
テスト動作時には、テストイネーブル信号TEがアサートされるので、クロックドインバータ53が動作、クロックドインバータ54が非動作となるので、ラッチ回路30には無条件でテスト信号TIがラッチされる。
【0086】
[クリア動作]
クリア動作時には、リセット信号RNをアサート(“L”レベル)し、テストイネーブル信号TEをネゲートする。
【0087】
すると、イネーブル信号Enbの状態に関わらず、リセット信号RNによって一義的に決まるNAND演算結果が、クロックドNANDゲート44、またはクロックドNANDゲート45のいずれかより出力される。
【0088】
そして、テストイネーブル信号TEがネゲートされている(反転テストイネーブル信号TENがアサート)ので、クロックドインバータ53が非動作、クロックドインバータ54が動作して、クロックドインバータ53、54の出力ノードの接続ノードに、クロックドNANDゲート44または45の演算結果の反転信号が出力され、フリップフロップの出力状態はリセットされる。
【0089】
[出力フィードバック動作]
出力フィードバック動作時には、出力フィードバック動作はテストイネーブル信号TEがネゲートされ、イネーブル信号Enbがネゲートされ、且つリセット信号RNがネゲートされる。
【0090】
従って、クロックドNANDゲート45が非動作、クロックドNANDゲート44が動作状態となる。そしてリセット信号RNがネゲートされているから、出力信号Qによって出力が一義的に決まるクロックドNANDゲート44のNAND演算結果の反転信号が、動作状態のクロックドインバータ54を介してラッチ回路30にラッチされる。
【0091】
このように、図6のような回路構成であっても第1の実施形態で述べた効果を得ることが出来る。
【0092】
次にこの発明の第3の実施形態に係るフリップフロップについて図7を用いて説明する。図7はテスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の付加されたCMOSフリップフロップ回路の回路図である。
【0093】
本実施形態は、上記第1の実施形態における選択部40、50を第2の実施形態とは別の回路構成によって実現するものである。
【0094】
図示するように、選択部40は、リセット信号RNと、フリップフロップ10の正転出力信号QとのNAND演算を行うNANDゲート41と、リセット信号RNと、入力データ信号DIとのNAND演算を行うNANDゲート42と、NANDゲート41の出力ノードに入力ノードが接続され、イネーブル信号Enbがネゲートされている時(反転イネーブル信号EnbNがアサート)にオープンとなるトランスファーゲート46(第1トランスファーゲート)と、NANDゲート42の出力ノードに入力ノードが接続され、イネーブル信号Enbがアサートされている時にオープンとなるトランスファーゲート47(第2トランスファーゲート)とを備えており、両トランスファーゲート46、47の出力ノードは共通接続されている。
【0095】
また、選択部50は、インバータ52によって反転されたテスト信号TIが入力ノードに接続され、テストイネーブル信号TEがアサートされた時にオープンとなるトランスファーゲート55(第3トランスファーゲート)と、トランスファーゲート46、47の出力ノードの接続ノードに入力ノードが接続され、テストイネーブル信号TEがネゲートされた時(反転テストイネーブル信号TEがアサート)にオープンとなるトランスファーゲート56(第4トランスファーゲート)とを備えており、両トランスファーゲート55、56の出力ノードは共通に接続されている。
【0096】
次に上記構成の入力信号選択部20の動作について説明する。
【0097】
[データ入力動作]
データ入力動作時には、イネーブル信号Enbがアサート、リセット信号RNがネゲート(“H”レベル固定)、且つテストイネーブル信号TEがネゲートされる。そのため、トランスファーゲート47、56がオープンし、トランスファーゲート46、55がクローズする。
【0098】
従って、NANDゲート42からラッチ回路30までのパスが有効となり、且つリセット信号RNがネゲートされているため、データ信号DIによって決まるNAND演算結果がラッチ回路30にラッチされる。
【0099】
[テスト動作]
テスト動作時には、テストイネーブル信号TEがアサートされるので、トランスファーゲート55がオープンとなり、他のトランスファーゲート46、47、56がクローズする。よって、ラッチ回路30には無条件でテスト信号TIの反転信号がラッチされる。
【0100】
[クリア動作]
クリア動作時には、リセット信号RNがアサート(“L”レベル)され、テストイネーブル信号TEがネゲートされる。
【0101】
すると、トランスファーゲート55がクローズ、トランスファーゲート56がオープンとなる。また、イネーブル信号Enbによって、トランスファーゲート46、47のいずれか一方がオープンとなる。
【0102】
よって、リセット信号RNによって一義的に決まるNAND演算結果が、オープンとなるトランスファーゲート46、47のいずれかを介してラッチ回路30に入力され、フリップフロップの出力状態はリセットされる。
【0103】
[出力フィードバック動作]
出力フィードバック動作時には、出力フィードバック動作はテストイネーブル信号TEがネゲートされ、イネーブル信号Enbがネゲートされ、且つリセット信号RNがネゲートされる。
【0104】
すると、トランスファーゲート46、56がオープンし、トランスファーゲート47、55がクローズする。
【0105】
従って、出力信号Qによって出力が一義的に決まるNANDゲート41のNAND演算結果が、トランスファーゲート46、56を介してラッチ回路30にラッチされる。
【0106】
このように、図7のような回路構成であっても第1の実施形態で述べた効果を得ることが出来る。
【0107】
次にこの発明の第4の実施形態に係るフリップフロップについて図8、図9を用いて説明する。図8、図9はテスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の付加されたCMOSフリップフロップ回路の回路図である。
【0108】
本実施形態は、上記第2、第3の実施形態で説明したフリップフロップにおいて、選択部40と選択部50の回路構成を互いに組み合わせたものである。
【0109】
図8は、選択部40を第2の実施形態で説明したクロックドNANDゲート44、45を用いた構成とし、選択部50を第4の実施形態で説明したトランスファーゲート55、56を用いた構成としている。
【0110】
また図9は、選択部40を第3の実施形態で説明したNANDゲート41、42とトランスファーゲート46、47を用いた構成とし、選択部50を第2の実施形態で説明したクロックドインバータ53、54を用いた構成としたものである。
【0111】
上記のような構成によっても、第1の実施形態で説明したような効果を得ることが出来る。
【0112】
次にこの発明の第5の実施形態に係るフリップフロップについて図10を用いて説明する。図10は、テスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の付加されたCMOSフリップフロップ回路の概念図である。
【0113】
図示するようにCMOSフリップフロップ10は、大まかには4入力の入力信号選択部80と、ラッチ回路30とを有している。
【0114】
上記フリップフロップ回路のより具体的な構成例について、図11を用いて説明する。図11はテスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の付加されたCMOSフリップフロップ回路の回路図である。なお、ラッチ回路30の構成は、上記第1乃至第4の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0115】
図示するように、選択部80は、テストイネーブル信号TE、制御信号ET、及び制御信号ENTによって制御される。
【0116】
ここで、制御信号ET、ENTについて図12を用いて説明する。図12(a)に示すように、制御信号ETは、反転テストイネーブル信号TENとイネーブル信号EnbとのNAND演算結果の反転信号であり、制御信号ETBは制御信号ETの反転信号である。また図12(b)に示すように、制御信号ENTは、反転テストイネーブル信号TENと反転イネーブル信号EnbNとのNAND演算の反転信号であり、制御信号ENTBは制御信号ENTの反転信号である。
【0117】
さて、選択部80は、制御信号ENTがアサートされた時に、リセット信号RN(第2入力信号)と、フリップフロップ13で反転されたフリップフロップ10の反転出力信号QN(第3入力信号)とのNAND演算結果を出力するクロックドNANDゲート81(第2論理ゲート)と、制御信号ETがアサートされた時に、リセット信号RNと、入力データ信号DI(第4入力信号)とのNAND演算結果を出力するクロックドNANDゲート82(第3論理ゲート)と、テスト信号TI(第1入力信号)のパス上に設けられ、テストイネーブル信号TEがアサートされている時に動作するクロックドインバータ83(第1論理ゲート)とを備えており、両クロックドNANDゲート81、82及びクロックドインバータ83の出力ノードは共通に接続されている。この接続ノードがラッチ回路30のマスターラッチ回路60の入力ノードに接続されている。
【0118】
次に上記構成の入力信号選択部80の動作について説明する。
【0119】
まずクロックドNANDゲート81は、制御信号ENTがアサートされている際に動作する。制御信号ENTは図12に示すように反転テストイネーブル信号TENと反転イネーブル信号EnbNとのNAND演算の反転信号である。従って、テストイネーブル信号TEがネゲートされ、且つイネーブル信号Enbがネゲートされている時にのみ、制御信号ENTがアサートされる。
【0120】
次にクロックドNANDゲート82は、制御信号ETがアサートされている際に動作する。制御信号ETは図12に示すように反転テストイネーブル信号TENとイネーブル信号EnbとのNAND演算の反転信号である。従って、テストイネーブル信号TEがネゲートされ、且つイネーブル信号Enbがアサートされている時にのみ、制御信号ETがアサートされる。
【0121】
クロックドインバータ83は、テストイネーブル信号TEがアサートされている際に動作する。
【0122】
すなわち、上記3つの論理ゲート81〜83において、テストイネーブル信号TEがアサートされると、無条件でクロックドインバータ83のみが動作し、クロックドNANDゲート81、82が非動作となる。そして、テストイネーブル信号TEがネゲートされている状態で、イネーブル信号Enbがアサートされている時にはクロックドNANDゲート82が動作し、クロックドNANDゲート81が非動作となる。また、テストイネーブル信号TEがネゲートされている状態で、イネーブル信号Enbがネゲートされている時には、クロックドNANDゲート81が動作し、クロックドNANDゲート82が非動作となる。言い換えれば、テストイネーブル信号TEによって、クロックドインバータ83の動作、非動作が最優先に決定される。そして、クロックドインバータ83が非動作の場合に、イネーブル信号Enbによって動作、非動作が互いに排他的になるよう、クロックドNANDゲート81、82の状態が決定される。
【0123】
従って、テストイネーブル信号TEがアサートされた場合には、クロックドNANDゲート81、82が非動作とされ、クロックドインバータ83のみが動作状態となる。よって、テスト信号TIがラッチ回路30でラッチされ、フリップフロップはテスト動作を行う。
【0124】
テストイネーブル信号TEがネゲートされている場合には、クロックドインバータ83が非動作状態、クロックドNANDゲート81、82のいずれかが排他的に動作状態となる。よって、リセット信号RNがアサートされると、いずれかのクロックドNANDゲートより、リセット信号RNが取り込まれる。よって、フリップフロップはクリア動作を行う。
【0125】
テストイネーブル信号TEがネゲートされ、イネーブル信号Enbがアサートされ、且つリセット信号RNがネゲートされている場合には、クロックドNANDゲート82のみが動作状態となる。よって、フリップフロップは、データ信号DIをラッチ回路30でラッチするデータ入力動作を行う。
【0126】
テストイネーブル信号TE、イネーブル信号Enb、及びリセット信号RNの全てがネゲートされている場合には、クロックドNANDゲート81のみが動作状態となり、フリップフロップは出力フィードバック動作を行う。
【0127】
このように、図11のような回路であっても第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態であると、データ信号が入力端子からラッチ回路に達するまでのパスに存する論理ゲートは1段のみである。よって更にデータ信号の入力パスを短縮でき、セットアップタイムの改善を更に図ることが出来る。
【0128】
上記のように、この発明の第1乃至第5の実施形態に係るフリップフロップであると、データ信号の入力パスに存する論理回路の段数を減らすことが出来る。そのため、入力パスが短縮され、その結果セットアップタイムを短くすることが出来、動作速度の向上及び回路設計の簡単化を実現できる。
【0129】
また、最も優先順位の高いテスト信号のパスに、ディレイセルとしての効果を有するインバータを設けているため、テスト信号を遅延させることができる。これにより、フリップフロップの設計を複雑化させることなく、クロックスキューによる突き抜けを防止出来、テスト動作の信頼性を向上できる。
【0130】
なお上記実施形態では、優先順位をテスト動作、クリア動作、そして出力フィードバック動作及びデータ入力動作の順に決められたフリップフロップについて説明してきたが、当然、この順序に限定されるものではない。この点について図13を用いて説明する。図13は4入力のフリップフロップの回路図である。
【0131】
図示するように、入力端子IN(1)〜IN(4)より入力される4種の入力信号のいずれかが入力信号選択部20で選択され、選択されたいずれかの入力信号がラッチ回路30にてラッチされる。
【0132】
本発明の主旨は、そのような構成のフリップフロップにおいて、入力端子IN(1)とIN(2)とから入力される入力信号のNAND演算をNANDゲート91で行う。またIN(2)とIN(3)とから入力される入力信号のNAND演算をNANDゲート92で行う。そして、NANDゲート91、92の出力信号のいずれかをマルチプレクサMUX1で選択する。更に、入力端子(4)からの入力信号をインバータ93で反転させ、その反転信号とマルチプレクサMUX1で選択された信号のいずれかをマルチプレクサMUX2で選択する。そして、最優先される入力信号については入力端子IN(4)から入力し、次に優先順位の高い信号については入力端子IN(2)から入力するところにある。
【0133】
従って、クリア動作を最優先したい場合には、リセット信号RNを入力端子IN(4)から入力すればよいし、テスト動作を2番目に優先したい場合には、テスト信号を入力端子IN(2)から入力すればよい。
【0134】
また、本発明は4入力のフリップフロップにのみ限定して適用されるものではない。例えば3入力であれば、図13における入力端子IN(4)とマルチプレクサMUX2を削除することで応用できる。また、5入力の場合には図14のような回路構成を取ることで本発明が応用できる。図14は5入力フリップフロップの回路図である。
【0135】
図示するように本フリップフロップ10は、図13のフリップフロップにおいて、入力端子IN(5)、入力端子IN(4)からの入力信号とマルチプレクサMUX1の出力信号とのNAND演算を行うNANDゲート94、入力端子IN(4)、IN(5)より入力される入力信号のNAND演算を行うNANDゲート95、及びNANDゲート94、95の出力信号のいずれかを選択するマルチプレクサMUX2を追加したものである。このような回路構成において、最優先される入力信号を入力端子IN(4)より入力し、次に優先される入力信号を入力端子IN(5)より入力し、更に次に優先される入力信号を入力端子IN(2)から入力すればよい。
【0136】
勿論、5入力以上のフリップフロップであっても同じようにして対応可能である。
【0137】
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、設計の複雑化、煩雑化を招くことなく、セットアップタイムの短縮及びクロックスキューによる突き抜けの防止を実現出来るフリップフロップを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るフリップフロップのブロック図。
【図2】この発明の第1の実施形態に係るフリップフロップの回路図。
【図3】トランスファーゲートのトランジスタレベルの回路図。
【図4】クロックドインバータのトランジスタレベルの回路図。
【図5】各制御信号の関係を示す回路図であり、(a)図はテストイネーブル信号、(b)図はイネーブル信号、(c)図はクロック信号に関する回路図。
【図6】この発明の第2の実施形態に係るフリップフロップの回路図。
【図7】この発明の第3の実施形態に係るフリップフロップの回路図。
【図8】この発明の第4の実施形態に係る第1のフリップフロップの回路図。
【図9】この発明の第4の実施形態に係る第2のフリップフロップの回路図。
【図10】この発明の第5の実施形態に係るフリップフロップのブロック図。
【図11】この発明の第5の実施形態に係るフリップフロップの回路図。
【図12】各制御信号の関係を示す回路図であり、(a)図は制御信号ET、(b)図は制御信号ENTに関する回路図。
【図13】この発明の第1乃至第5の実施形態の第1の変形例に係るフリップフロップの回路図。
【図14】この発明の第1乃至第5の実施形態の第2の変形例に係るフリップフロップの回路図。
【図15】従来のフリップフロップの回路図。
【図16】従来のフリップフロップのブロック図。
【図17】クロックと入力信号との関係を示すタイムチャート。
【図18】従来の半導体集積回路の一部を抽出して示すブロック図。
【符号の説明】
10、100、100−1〜100−4…フリップフロップ
11〜13、52、62、72、93、240、250…インバータ
14、16、17…pMOSトランジスタ
15、18、19…nMOSトランジスタ
20、80、200…入力信号選択部
30、300…ラッチ回路
40、50、210〜230…選択部
41、42、91、92、94、95…NANDゲート
43、51…マルチプレクサ
44、45、81、82…クロックドNANDゲート
46、47、55、56、61、71…トランスファーゲート
53、54、63、73、83…クロックドインバータ
60…マスターラッチ回路
70…スレーブラッチ回路
400−1、400−2…ロジック回路
Claims (13)
- 第1乃至第3入力信号が入力され、そのうちのいずれかの入力信号を選択してラッチするフリップフロップ回路であって、
前記第1乃至第3入力信号の内で、前記選択時の優先順位の最も高い前記第1入力信号と、前記第2入力信号との論理演算を行う第1論理ゲートと、
前記第1入力信号と、第3入力信号との論理演算を行う第2論理ゲートと、
前記第1、第2論理ゲートの出力のいずれかを選択する第1選択回路と、
前記第1選択回路で選択された第1選択信号を少なくとも含むいずれかの信号をラッチするラッチ回路と
を具備し、前記第1入力信号をアサートすることで、前記第1、第2論理ゲートの出力信号を強制的に共に等しく一定とすることによって、前記第1入力信号によって行われる動作を、前記第2、第3入力信号によって行われる動作に優先して行う
ことを特徴とするフリップフロップ回路。 - 前記第1選択回路は、動作させるべき前記第1、第2論理ゲートのいずれかを選択して、該第1、第2論理ゲートのうち選択したいずれかの論理演算結果を前記第1選択信号として出力する回路であって、
前記第2入力信号によって行われる動作をイネーブルにする際に、前記第1論理ゲートを動作状態、第2論理ゲートを非動作状態とし、
前記第2入力信号によって行われる動作をディセーブルにする際に、前記第1論理ゲートを非動作状態、第2論理ゲートを動作状態とする
ことを特徴とする請求項1記載のフリップフロップ回路。 - 前記第1入力信号は負論理であり、
前記第1、第2論理ゲートは各々否定論理積演算を行う
ことを特徴とする請求項1または2記載のフリップフロップ回路。 - 前記第1入力信号よりも、前記選択時の優先順位の更に高い第4入力信号を更に入力され、
前記第4入力信号と、前記第1選択回路で選択された前記第1選択信号のいずれかを選択する第2選択回路を更に備える
ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のフリップフロップ回路。 - 前記第4入力信号を反転させて、この反転された該第4入力信号を前記第2選択回路に入力するインバータを更に備える
ことを特徴とする請求項4記載のフリップフロップ回路。 - 第5乃至第7入力信号を更に入力され、
前記第5乃至第7入力信号の内で、前記選択時の優先順位の最も高い前記第5入力信号と、前記第6入力信号との論理演算を行う第3論理ゲートと、
前記第5入力信号と、第7入力信号との論理演算を行う第4論理ゲートと、
前記第3、第4論理ゲートの出力のいずれかを選択する第3選択回路と
を具備し、前記第1乃至第3入力信号の内の少なくともいずれか1つの信号は、前記第3選択回路で選択された第3選択信号である
ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のフリップフロップ回路。 - 第1乃至第4入力信号が入力され、そのうちのいずれかの入力信号を選択してラッチするフリップフロップ回路であって、
前記第1乃至第4入力信号の内で、前記選択時の優先順位の最も高い前記第1入力信号が入力される入力ノードに設けられた第1論理ゲートと、
前記第1乃至第4入力信号の内で、前記選択時の優先順位の2番目に高い前記第2入力信号と、前記第3入力信号との論理演算を行う第2論理ゲートと、
前記第2入力信号と、前記第4入力信号との論理演算を行う第3論理ゲートと、
前記第1乃至第3論理ゲートの出力ノードが共通に接続された接続ノードの信号をラッチするラッチ回路と
を具備し、前記第1入力信号により行われる動作をイネーブルにする第1制御信号がアサートされた場合には、前記第1論理ゲートが動作、前記第2、第3論理ゲートが非動作を無条件で選択されることにより、該第1入力信号によって行われる動作が、前記第2乃至第4入力信号によって行われる動作に優先して行われ、
前記第2、第3論理ゲートは動作、非動作は、前記第3または第4入力信号により行われる動作をイネーブルにする第2制御信号によって、前記第1制御信号がネゲートされている時に、互いに排他的に動作するよう選択され、且つ、
前記第2入力信号をアサートすることで、前記第2、第3論理ゲートの出力を共に等しく一定となるように強制的に決定することにより、前記第2入力信号によって行われる動作を、前記第3、第4入力信号によって行われる動作に優先して行う
ことを特徴とするフリップフロップ回路。 - 通常のデータ入力動作に、テスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の3つの動作が付加されたフリップフロップ回路であって、
前記出力フィードバック動作を行うためにフィードバックされる出力信号と、前記クリア動作を行う際に入力される負論理のリセット信号との否定論理積演算を行う第1論理ゲートと、
前記リセット信号と、前記データ入力動作時に入力されるデータ信号との否定論理積演算を行う第2論理ゲートと、
前記第1、第2論理ゲートの出力のいずれかを選択する第1選択回路と、
前記テスト動作時に入力されるテスト信号を反転させる第1インバータと、
前記第1選択回路で選択された第1選択信号と、前記第1インバータにて反転された前記テスト信号とを選択する第2選択回路と、
前記第2選択回路で選択された第2選択信号をラッチするラッチ回路と
を具備し、
前記テスト動作を行う際にアサートされるテストイネーブル信号に応答して、前記第2選択回路は前記テスト信号を選択することにより、前記テスト動作を前記データ入力動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作に優先して行い、
前記クリア動作を行う際にアサートされる前記リセット信号が、前記第1、第2論理ゲートの出力を共に一定となるように強制的に決定することにより、前記クリア動作を前記データ入力動作及び出力フィードバック動作に優先して行う
ことを特徴とするフリップフロップ回路。 - 前記第1選択回路は、前記データ入力動作を行う際にアサートされるイネーブル信号によって、動作させるべき前記第1、第2論理ゲートのいずれかを選択し、該第1、第2論理ゲートのうち選択したいずれかの否定論理積演算結果を前記第1選択信号として出力する回路であって、
前記イネーブル信号がアサートされた場合には、前記第2論理ゲートを動作状態、前記第1論理ゲートを非動作状態とし、
前記イネーブル信号がネゲートされた場合には、前記第2論理ゲートを非動作状態、前記第1論理ゲートを動作状態とする
ことを特徴とする請求項8記載のフリップフロップ回路。 - 前記第1選択回路は、各々の入力ノードが前記第1、第2論理ゲートの出力ノードに接続され、出力ノードが共通接続され、前記データ入力動作を行う際にアサートされるイネーブル信号によって、オープン/クローズを制御される第1、第2トランスファーゲートを備える
ことを特徴とする請求項8記載のフリップフロップ回路。 - 前記第2選択回路は、各々の入力ノードが前記第1インバータ及び前記第1選択回路の出力ノードに接続され、出力ノードが共通接続され、前記テスト動作を行う際にアサートされるテストイネーブル信号によって、動作、非動作を制御される第1、第2クロックドインバータを備える
ことを特徴とする請求項8乃至10いずれか1項記載のフリップフロップ回路。 - 前記第2選択回路は、各々の入力ノードが前記第1インバータ及び前記第1選択回路の出力ノードに接続され、出力ノードが共通接続され、前記テスト動作を行う際にアサートされるテストイネーブル信号によって、オープン/クローズを制御される第3、第4トランスファーゲートを備える
ことを特徴とする請求項8乃至10いずれか1項記載のフリップフロップ回路。 - 通常のデータ入力動作に、テスト動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作の3つの動作が付加されたフリップフロップ回路であって、
前記テスト信号を反転させる第1論理ゲートと、
前記出力フィードバック動作を行うためにフィードバックされる出力信号と、前記クリア動作を行う際に入力される負論理のリセット信号との否定論理積演算を行う第2論理ゲートと、
前記リセット信号と、前記データ入力動作時に入力されるデータ信号との否定論理積演算を行う第3論理ゲートと、
前記第1乃至第3論理ゲートの出力ノードが共通接続された接続ノードの信号をラッチするラッチ回路と
を具備し、前記テスト動作をイネーブルにするテストイネーブル信号がアサートされた場合には、前記第1論理ゲートが動作、前記第2、第3論理ゲートが非動作を無条件で選択することにより、該テスト動作を前記データ入力動作、クリア動作、及び出力フィードバック動作に優先して行い、
前記第2、第3論理ゲートの動作、非動作は、前記テストイネーブル信号と、前記データ入力動作をイネーブルにするイネーブル信号との論理演算によって生成された制御信号によって、該テストイネーブル信号がネゲートされている時に、互いに排他的に動作するように選択され、且つ、
前記クリア動作を行う際にアサートされた前記リセット信号が、前記第2、第3論理ゲートの出力を共に等しく一定となるように強制的に決定することにより、前記クリア動作を前記データ入力動作及び出力フィードバック動作に優先して行う
ことを特徴とするフリップフロップ回路。
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