JP3840946B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イメージスキャナ装置、ファクシミリ装置、デジタル複写機等の画像処理装置に用いられる画像読取装置に関し、特にEMI(electromagnetic interference;電磁妨害)の対策としてスペクトラム拡散クロックを使用する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クロック信号を周波数変調するスペクトラム拡散器を用い、高調波のピークの周波数分布を広げてピークを下げることにより、クロック信号による高調波成分を下げて、EMI規格に適合させるための技術が知られている。そして、この技術は、原稿画像を読み取る読取センサとして、例えばCCD(Charge Coupled Device)型固体撮像素子(以下、CCDセンサと称す)を用い、その駆動や信号処理に各種のクロック信号を必要とする画像読取装置にも用いられている(例えば、特開2001−94734号公報参照)。
【0003】
この従来例に係る画像読取装置においては、スペクトラム拡散器を用いた場合に、CCDセンサの駆動クロックやアナログ信号処理系の処理クロックに、スペクトラム拡散器で周波数変調されて得られるスペクトラム拡散クロックによって変調をかけると、サンプリングする信号の波形形状により、読み取った画像に周期的なノイズが発生することがあることから、タイミング回路をアナログ系とデジタル系とに分け、アナログ系のタイミング回路については基準クロックを使用し、デジタル系のタイミング回路にのみスペクトラム拡散クロックを使用するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、読取センサとして例えばCCDセンサを用いた画像読取装置では、実際は、CCDセンサの駆動クロックやアナログ信号処理系の処理クロックもEMIのノイズ源となっていることから、EMIをより確実に低減するには、デジタル系のタイミング回路だけでなく、CCDセンサの駆動クロックやアナログ信号処理系の処理クロックにもスペクトラム拡散クロックを使用する必要性が生じてきているのが現状である。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、CCDセンサの駆動クロックやアナログ信号処理系の処理クロックにスペクトラム拡散クロックを使用しても、スペクトラム拡散クロックの変調周波数に依存する周期的なノイズを発生することなく、EMIの低減が可能な画像読取装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像読取装置は、原稿画像を読み取る光電変換手段と、この光電変換手段から出力されるアナログ画像信号のフィードスルーレベルをライン周期でクランプした上で当該アナログ画像信号の信号出力期間の信号をサンプルホールドすることによってノイズ除去処理を行うノイズ除去手段と、このノイズ除去手段を経たアナログ画像信号を処理するアナログ信号処理手段と、基準クロックを周波数変調するスペクトラム拡散手段と、このスペクトラム拡散手段から出力されるスペクトラム拡散クロックに基づいて光電変換手段の駆動クロック、ノイズ除去手段のクランプパルスおよびアナログ信号処理手段の処理クロックを発生するタイミング発生手段とを備える構成となっている。
【0007】
上記構成の画像読取装置において、ノイズ除去手段がアナログ画像信号に対してライン周期でのノイズ除去処理であるラインクランプを行う方式を採っていることで、当該ノイズ除去手段には1ラインに1回だけクランプパルスが与えられる。これにより、1ビット(1画素)に1回クランプパルスが与えられるビットクランプの場合に比べて、ビット毎にクランプパルスのパルス幅に相当する期間を確保する必要が無い分だけ、アナログ画像信号波形におけるビット毎の信号出力期間を長く設定できるため、アナログ画像信号の信号レベル部分の平坦性を確保できる。その結果、光電変換手段の駆動クロックやアナログ信号処理系の処理クロックにスペクトラム拡散クロックを使用しても、後段のサンプルホールド処理において、スペクトラム拡散の影響でサンプル位置が微妙に変化したとしても、サンプリングの出力レベルが変化することはないので、スペクトラム拡散クロックの変調周波数に依存する周期的なノイズは発生しない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、例えばデジタル複写機に用いられた本発明に係る画像読取装置の機構部の構成を示す側面図である。なお、本発明に係る画像読取装置は、デジタル複写機への適用に限られるものではなく、イメージスキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像処理装置全般に対して適用可能である。
【0009】
図1から明らかなように、本適用例に係るデジタル複写機は、原稿画像を読み取る画像読取装置1と、この画像読取装置1上に開閉可能に配設され、その読取位置に対して原稿を自動的に供給する自動原稿送り装置2とを備えている。画像読取装置1は、原稿を固定する一方、読取光学系を移動させながらその原稿画像を読み取るプラテン方式と、読取光学系を固定する一方、原稿を移動させながらその原稿画像を読み取るCVT(Constant Velocity Transport)方式とで原稿画像を読み取ることが可能な構成となっている。
【0010】
ここで、画像読取装置1の機構部の具体的な構成について説明する。画像読取装置1は、複写機本体の上面に配設されたプラテンガラス11と、このプラテンガラス11の一端側に設けられた読取ガラス12と、照明ランプ13および第一ミラー14を搭載し、読取ガラス12の下からプラテンガラス11の他端まで副走査方向において移動可能に設けられた第一キャリッジ15と、第二、第三ミラー16,17を搭載し、第一キャリッジ15と連動して副走査方向において移動可能な第二キャリッジ18と、光電変換素子である例えばCCDセンサ19と、第二キャリッジ18からの入射光をCCDセンサ19の受光面に集光させるレンズ20とを有する構成となっている。
【0011】
上記構成の画像読取装置10の読取光学系において、照明ランプ13によって原稿面が照明されると、その照明光に基づく原稿面からの反射光は、第一ミラー14によってプラテンガラス11に対して平行な方向に反射され、さらに第二、第三ミラー16,17によってCCDセンサ19の方向に光路変更されて、レンズ20を通過することによってCCDセンサ19の受光面に集光される。なお、プラテンガラス11上には、その読取ガラス12側に白色基準板21が設けられている。また、CCDセンサ19は、画像処理基板22に接続されている。
【0012】
次に、CCDセンサ19およびその信号処理系の構成について、図2のブロック図を用いて説明する。CCDセンサ19の信号処理系は、画像処理基板22上に搭載されている。
【0013】
図2において、CCDセンサ19は、R(赤)G(緑)B(青)の3本のリニアセンサ(ラインセンサ)からなる3ラインのセンサ構成となっており、各リニアセンサから出力されるアナログ画像信号に含まれるノイズ、特に各リニアセンサのフローティングディフュージョンのリセット時に生じるリセットノイズを軽減するために、ノイズ除去回路、例えばCDS(correlated double sampling;相関二重サンプリング)回路31R,31G,31Bを内蔵している。
【0014】
このCCDセンサ19において、各リニアセンサは、画素からの信号電荷を奇数画素と偶数画素とに分けて2系統で読み出す構成となっている。RGBの各リニアセンサから読み出されるODD/EVENの2系統のアナログ画像信号は、CDS回路31R,31G,31Bでノイズ除去処理されて出力され、アナログ処理回路32R,32G,32Bに供給される。
【0015】
アナログ処理回路32R,32G,32Bでは、アナログ画像信号の直流成分の再生を行い、低周波ノイズを除去するクランプ処理、アナログ画像信号の信号レベルをサンプルホールドするサンプルホールド(S/H)処理、ODD/EVENの2系統のアナログ画像信号をリニアセンサの画素配列に対応した1系統のアナログ画像信号に戻すマルチプレクス(MPX)処理などの各種のアナログ信号処理が行われる。
【0016】
アナログ処理回路32R,32G,32Bから出力されるRGBのアナログ画像信号は、A/Dコンバータ33R,33G,33Bでデジタル画像信号に変換されてシェーディング補正回路34に供給される。シェーディング補正回路34では、予め取得した白基準データに基づいてシェーディング補正が行われる。ここで、白基準データとは、反射率が主走査方向に一様な白色基準板21(図1を参照)を実際にCCDセンサ19で読み取った結果のデータである。この白基準データを基に、原稿の読み取り結果であるデジタル画像データを各画素毎に補正することにより、CCDセンサ19における光学的分布のばらつきを取り除くことができる。このシェーディング補正後のデジタル画像信号は、画像処理部35に供給されて所定の画像処理が行われる。
【0017】
発振器36は、上述したCCDセンサ19の信号処理系で用いられる各種のクロック信号の基となる基準クロックを発生する。この基準クロックの周波数(動作周波数)は、システムの仕様によって決まる。基準クロックは、スペクトラム拡散器37に供給される。スペクトラム拡散器37は、システム全体の制御を司るCPU(制御手段)38によってON/OFF制御が行われ、ON状態では基準クロックを周波数変調し、スペクトラム拡散クロックとしてタイミング発生器39に供給し、OFF状態では周波数変調処理は行わず、基準クロックをそのまま通過させてタイミング発生器39に供給する構成となっている。
【0018】
CPU38によるスペクトラム拡散器37のON/OFF制御は、システムの仕様によって決まる基準クロックの周波数、即ち動作周波数に基づいて決定されることになる。換言すれば、システムの仕様によってスペクトラム拡散器37がON状態に設定されたり、OFF状態に設定されたりすることになる。一般的な例として、動作周波数が比較的高いシステム仕様の場合には、EMIノイズが特に問題となることから、スペクトラム拡散器37をON状態に設定し、動作周波数が比較的低いシステム仕様の場合には、スペクトラム拡散器37をOFF状態に設定する。
【0019】
ここで、スペクトラム拡散クロックは、周波数のスペクトラムを拡散させるもので、もともとある周波数に対して上限、下限の2つの周波数間をゆっくり往復させることによってエネルギーを広い帯域に分布させてEMIノイズを減少させる作用をなす。
【0020】
CPU38と、アナログ処理回路32R,32G,32B、シェーディング補正回路34およびタイミング発生器39とは、アドレスデータバス40を介して相互に接続されている。タイミング発生器39は、CPU38によるON/OFF制御によってスペクトラム拡散器37から択一的に供給されるスペクトラム拡散クロックあるいは基準クロックに基づいて、CCDセンサ19の駆動クロックや信号処理系の処理クロックを生成する。
【0021】
CCDセンサ19の駆動クロックとしては、CCD転送部を駆動する2相の転送クロックφ1,φ2と、画素列からCCD転送部に信号電荷をシフトするシフトパルスφSHと、信号電荷を電気信号に変換する電荷検出部、例えばフローティングディフュージョンをリセットするリセットパルスφRSと、CDS回路31R,31G,31Bで用いるクランプパルスφCPとが挙げられる。これら駆動クロック(φ1,φ2,φSH,φRS,φCP)は、バッファ41を通してCCDセンサ19の各部に供給される。
【0022】
信号処理系の処理クロックとしては、アナログ処理回路32R,32G,32Bで用いるクランプパルスCLP、サンプルホールドクロックS/HおよびマルチプレクスクロックMPXと、A/Dコンバータ33R,33G,33Bで用いるサンプリングクロックADCLKと、シェーディング補正回路34で用いるクロックVCLKとが挙げられる。
【0023】
CPU38は、スペクトラム拡散器37のON/OFF制御に加えて、このON/OFF制御に対応してタイミング発生器39のタイミング制御を行う。具体的には、スペクトラム拡散器37がON状態、即ちタイミング発生器39にスペクトラム拡散クロックが供給される状態では、CDS回路31R,31G,31Bでのクランプ方式をラインクランプ対応に設定するタイミングとし、スペクトラム拡散器37がOFF状態、即ちタイミング発生器39に基準クロックが供給される状態では、CDS回路31R,31G,31Bでのクランプ方式をビットクランプ対応に設定するタイミングとする。
【0024】
ここで、CDS回路31R,31G,31Bにおいて、ラインクランプとは、CCDセンサ19の各リニアセンサから出力されるアナログ画像信号をライン周期でクランプする方式であり、ビットクランプとは、当該アナログ画像信号をビット(画素)周期でクランプする方式である。当然のことながら、ビットクランプの方が、ラインクランプよりもきめ細かいクランプ処理に基づくノイズ除去処理が行われることから、ノイズ除去効果が大である。
【0025】
図3に、CCDセンサ19の駆動クロック、即ちシフトパルスφSH、転送クロックφ1,φ2、リセットパルスφRS、クランプパルスφCPおよびCCD出力信号のタイミング関係を示す。同図において、(A)はビットクランプでのタイミング関係を、(B)はラインクランプでのタイミング関係をそれぞれ示している。
【0026】
図4は、CDS回路の基本的な回路例を示す回路図である。本例に係るCDS回路は、CCDセンサ19から供給されるアナログ画像信号の直流成分をカットするコンデンサC1と、このコンデンサC1の出力端とクランプ電位源との間に接続されたクランプスイッチSclと、コンデンサC1の出力端に入力端が接続されたバッファアンプBuffと、このバッファアンプBuffの出力端に一端が接続されたサンプリングスイッチSshと、このサンプリングスイッチSshの他端とグランドとの間に接続されたホールドコンデンサC2とを有する構成となっている。
【0027】
上記構成のCDS回路において、CCDセンサ19からは図5に示す如き信号波形のCCD出力信号(アナログ画像信号)が入力される。このCCD出力波形は、図5から明らかなように、リセット期間Tr、フィードスルーの0レベル期間To、信号出力期間Tsの3つの期間に分けられる。ここで、フィードスルーに含まれるノイズと信号に含まれるノイズとが同じ+Nで相関を持っていることを利用してノイズを低減させるのが本CDS回路の機能である。すなわち、期間T0のフィードスルーレベルをクランプした上で、信号出力期間Tsの信号をサンプルホールドすることにより、リセットノイズ+Nを除去する。
【0028】
具体的には、期間T0においてクランプパルスφCPによってクランプスイッチSclをオンし、一定電位であるクランプ電位にクランプする。その後、クランプスイッチSclをオフすると、コンデンサC1の出力側はクランプ電位から信号電荷のレベルだけ変化する。次いで、信号出力期間TsでサンプリングスイッチSshをオンにすると、このレベルがホールドコンデンサC2に保持され、リセットノイズ+Nを除いた信号成分だけが得られることになる。
【0029】
このCDS回路において、クランプスイッチSclに対して、図3(A)に示すように、クランプパルスφCPをビット周期で与えるクランプ方式がビットクランプであり、図3(B)に示すように、クランプパルスφCPをライン周期で与えるクランプ方式がラインクランプである。図3(A),(B)のタイミングチャートから明らかなように、ビットクランプの場合には、各ビット毎にクランプパルスφCPのパルス幅分だけ期間T0を確保する必要があるため、その分だけ信号出力期間TsAがラインクランプの場合の信号出力期間TsBよりも短くならざるを得ない。換言すれば、ラインクランプの場合には、各ビット毎にクランプパルスφCPのパルス幅に相当する期間を確保する必要がない分だけ、信号出力期間TsBを長く設定できる。
【0030】
ところで、スペクトラム拡散クロックを使用した場合において、スペクトラム拡散の影響で各処理クロックに変調がかかり、CCDセンサ19から出力されるアナログ画像信号とアナログ処理回路32R,32G,32Bでサンプルホールドを行うためのサンプルホールドクロックS/Hとの位相も画素毎にずれることになる。その結果、図5に示すCCD出力波形において、信号出力部分(信号出力期間Ts)の十分な平坦性を保てれば問題ないが、平坦性を保てなくなってくると問題となる。
【0031】
この問題は、一般的に、動作周波数が高くなればなるほど顕著になってくる。すなわち、図6に示すように、CCDセンサ19から出力されるアナログ画像信号とサンプルホールドクロックS/Hとは同期がとれているものの、信号出力部分においてサンプリングポイントに傾斜がある場合には、スペクトラム拡散の影響でサンプル位置が微妙に変化すると、サンプリングの出力レベルが変化するので、スペクトラム拡散クロックの変調周波数に依存する周期的なノイズが発生することになる。
【0032】
この信号出力部分の平坦性については、動作周波数が高くなることに加え、CDS回路31R,31G,31Bにおいて、クランプ方式としてビットクランプを用いる場合に、CCD出力波形における信号出力期間TsAが、ラインクランプを用いる場合の信号出力期間TsBよりも短くなるために、十分な平坦性を確保できなくなる。したがって、スペクトラム拡散クロックを使用する際に、クランプ方式としてビットクランプを用いた場合に、信号出力部分における十分な平坦性を確保できなくなるために、スペクトラム拡散クロックの変調周波数に依存する周期的なノイズが発生し易くなる。
【0033】
そこで、本実施形態に係る画像読取装置においては、EMIノイズが特に問題となる動作周波数が高いシステム仕様のときには、CPU38の制御の下に、スペクトラム拡散器37をON状態とし、タイミング発生器39に対してスペクトラム拡散クロックを供給するとともに、タイミング発生器39からはクランプパルスφCPをライン周期で発生し、CDS回路31R,31G,31Bに供給して、これらCDS回路31R,31G,31Bでのクランプ方式としてラインクランプを採用するようにする。
【0034】
このように、スペクトラム拡散クロックを使用する際に、CDS回路31R,31G,31Bにおいて、ライン周期でのノイズ除去処理であるラインクランプを行うことにより、CCD出力波形における信号出力期間Tsをビットクランプの場合よりも長く設定できることになるため、信号出力部分での平坦性を十分に確保できる。したがって、スペクトラム拡散の影響でサンプルホールドクロックS/Hによるサンプル位置が微妙に変化したとしても、信号レベルが一定であるが故に、サンプリングの出力レベルが変化することはないので、スペクトラム拡散クロックの変調周波数に依存する周期的なノイズの発生を抑制できる。
【0035】
なお、上記実施形態では、システムの動作周波数に応じてスペクトラム拡散器37をON状態またはOFF状態に設定し、スペクトラム拡散クロックを用いるときにはCDS回路31R,31G,31Bのクランプ方式としてラインクランプを採用する構成の場合を前提として説明したが、もともとスペクトラム拡散クロックを用いる仕様のシステムの場合には、スペクトラム拡散器37をON/OFF制御する必要はなく、またCDS回路31R,31G,31Bのクランプ方式についてもラインクランプ固定とすれば良い。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、CCDセンサの駆動クロックやアナログ信号処理系の処理クロックにスペクトラム拡散クロックを使用するとともに、アナログ画像信号のクランプ方式として、当該アナログ画像信号に対してライン周期でのノイズ除去処理であるラインクランプを用いるようにしたことにより、信号出力部分での平坦性を十分に確保できるため、スペクトラム拡散クロックの変調周波数に依存する周期的なノイズを発生することなく、EMIの低減が図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 デジタル複写機に用いられた本発明に係る画像読取装置の機構部の構成を示す側面図である。
【図2】 CCDセンサおよびその信号処理系の全体構成を示すブロック図である。
【図3】 CCDセンサの駆動クロックおよびCCD出力信号のタイミング関係を示すタイミングチャートである。
【図4】 CDS回路の基本的な回路例を示す回路図である。
【図5】 CCDアナログ出力波形を示す波形図である。
【図6】 CCDアナログ出力波形とサンプルホールドクロックとの実際の関係を示す波形図である。
【符号の説明】
1…画像読取装置、2…自動原稿送り装置、11…プラテンガラス、12…読取ガラス、19…CCDセンサ、21…白色基準板、31R,31G,31B…CDS回路、32R,32G,32B…アナログ処理回路、33R,33G,33B…A/Dコンバータ、34…シェーディング補正回路、36…発振器、37…スペクトラム拡散器、38…CPU、39…タイミング発生器
Claims (2)
- 原稿画像を読み取る光電変換手段と、
前記光電変換手段から出力されるアナログ画像信号のフィードスルーレベルをライン周期でクランプした上で当該アナログ画像信号の信号出力期間の信号をサンプルホールドすることによってノイズ除去処理を行うノイズ除去手段と、
前記ノイズ除去手段を経た前記アナログ画像信号を処理するアナログ信号処理手段と、
基準クロックを周波数変調するスペクトラム拡散手段と、
前記スペクトラム拡散手段から出力されるスペクトラム拡散クロックに基づいて前記光電変換手段の駆動クロック、前記ノイズ除去手段のクランプパルスおよび前記アナログ信号処理手段の処理クロックを発生するタイミング発生手段と
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記タイミング発生手段に対して前記基準クロックと前記スペクトラム拡散クロックとを択一的に与える制御手段を備え、
前記タイミング発生手段は、前記制御手段が前記基準クロックを選択した状態では前記クランプパルスをビット周期で発生し、前記スペクトラム拡散クロックを選択した状態では前記クランプパルスをライン周期で発生する
ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
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